JP4687854B2

JP4687854B2 - 室内用照明装置

Info

Publication number: JP4687854B2
Application number: JP2001198193A
Authority: JP
Inventors: 有松本; 美男星
Original assignee: 株式会社フォルム
Priority date: 2001-06-29
Filing date: 2001-06-29
Publication date: 2011-05-25
Anticipated expiration: 2021-06-29
Also published as: JP2003016809A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に、高輝度発光ダイオードを光源として利用した室内用の照明装置であって、その明るさ（輝度）のコントロールが行い易く、構成が簡素で、より低コストでの提供が可能となり、経済的で、しかも、興趣に富み、洒落たインテリアとしても最適となるように工夫した室内用照明装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、室内用の照明装置にあっては、白熱灯等が利用された照明装置が数多く提供されている。
また、発光ダイオードを光源として利用した照明装置としては、例えば、特開平１１−２１３７３０号公報に記載されているような照明器具等が提案されており、これは、例えば歩道に沿って施設されるパスウエイトライトや、建物の周辺部からエントランスまでに施設されるアプローチライト等として用いられるものである。
更に、高輝度発光ダイオードの明るさ（輝度）を調節するには、例えば、電子ボリューム等を介して高電圧の電源から降圧した電流を高輝度発光ダイオードに流すようにする手段等が採用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近では高輝度発光ダイオードの開発も進み、十分な耐久性や輝度を備えたものが提供されるようになってきているが、室内用の照明装置としては、十分満足するようなものが少ない難点等があった。しかも、インテリアにも適し、お洒落で、興趣に富むものが少ない等の難点もあった。
また、その明るさ（輝度）のコントロールを行う構成が複雑であったり、コントロール部分のコストがかかり、価格的な負担が大きい等の難点があった。しかも、高輝度発光ダイオードにあってはその明るさ（輝度）を可変させることのできる電圧範囲が狭く、高輝度発光ダイオード１個あたりの可変範囲の制御を実現させることが難しかった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、低消費電力で、発熱も少ない高輝度発光ダイオードを光源とし、その明るさ（輝度）のコントロールが簡単に行え、取扱い易く、構成が簡素で、量産に適し、低廉で経済的となり、室内用インテリアとしても最適で、興趣に富み、洒落た室内用照明装置を提供すべく創出されたものである。
しかして、請求項１記載の照明装置Ｓにあっては、複数の高輝度発光ダイオード１０を光源とする照明装置Ｓであって、複数の単位箱体をガイドマスト１を介して上下方向に連結してなる外殻体Ａを形成し、複数の単位箱体夫々には、複数の高輝度発光ダイオード１０が直列的な接続状態に固定されている発光ダイオード用基板１１を内蔵させると共に、高輝度発光ダイオード１０の輝度を調節可能な調光基板３１を内蔵させ、調光基板３１は、電源４０からの電流がスイッチ４１を介して断続的に流されて逆起電力を発生するコイル４２と、このコイル４２の逆起電力が累積蓄積可能なコンデンサー４４とを備えて、直列接続された複数の高輝度発光ダイオード１０を輝度調節可能に点灯せしめられるよう構成し、外殻体Ａに内蔵された駆動装置によって単位箱体が側方に往復移動可能となるよう形成すると共に、この側方への移動によって現出する各単位箱体の天板部分や底板部分に透明板１７を配し、この透明板１７の裏がわに発光ダイオード用基板１１に固定されている複数の高輝度発光ダイオード１０を配し、透明板１７を介して高輝度発光ダイオード１０からの光が外殻体Ａ外を照らすように構成する手段を採用した。
【０００５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示例に基づいて説明すると、次の通りである。
図中Ｓは、主に、複数の白色高輝度発光ダイオード１０を光源とする本発明の室内用照明装置を示し、この照明装置Ｓは、例えば、三つの略立方体状の第一箱体Ａ１、第二箱体Ａ２、第三箱体Ａ３を、一対のガイドマスト１を介して上下方向に連結してなる略直方体状の外殻体Ａを形成する。尚、外殻体Ａは、第二箱体Ａ２の底板と天板に穿設したガイド長孔２を介して、第二箱体Ａ２のみがガイド長孔２の長手方向に沿って往復移動可能となるように構成されている。
【０００６】
次に、第一箱体Ａ１、第二箱体Ａ２、第三箱体Ａ３夫々には、複数の白色高輝度発光ダイオード１０を直列的な接続状態に固定してなる発光ダイオード用基板１１が内蔵されると共に、高輝度発光ダイオード１０の輝度を調節可能な調光基板３１が内蔵されている。
【０００７】
そして、一番下の第一箱体Ａ１には適宜駆動装置が内蔵され、この駆動装置によって下から二番目の第二箱体Ａ２が側方に往復移動可能となるよう形成されている。
【０００８】
それから、第二箱体Ａ２の側方への移動によって現出する第二箱体Ａ２の天板部分や底板部分、或いは、第一箱体Ａ１の天板部分、或いは、第三箱体Ａ３の底板部分には、略矩形状の透明板１７が配され、この透明板１７の裏がわに前記発光ダイオード用基板１１に固定されている複数の高輝度発光ダイオード１０が配されている。
【０００９】
すなわち、駆動装置によって第二箱体Ａ２が側方に移動して、隠れていた透明板１７が現出するようになり、この透明板１７の裏がわから高輝度発光ダイオード１０の光が外殻体Ａ外に照射され、この光が外殻体Ａ外を照らすように構成されている。一方、照明装置として使用しないとき（照明を必要としないとき）は、駆動装置によって第二箱体Ａ２が移動して、透明板１７が隠れるようになる。
【００１０】
外殻体Ａは、例えば、適宜合成樹脂材等によって適宜形状に構成され、適宜形状に形成される一部が、駆動装置によって出没自在となるように構成したものであっても良い（図示せず）。また、外殻体Ａの外表面は、図示例のように適宜装飾性の優れた外装体３５を、第一箱体Ａ１、第二箱体Ａ２、第三箱体Ａ３夫々の外表面部分に着脱自在に装着できるようにしたものでも良いし、或いは、漆塗り等の塗装によって、その装飾性を高めたものでも良いし、その他、適宜自由に構成できるものである。
【００１１】
第一箱体Ａ１、第二箱体Ａ２、第三箱体Ａ３は、例えば、適宜合成樹脂材によって略同じ大きさの立方体状に形成され、第一箱体Ａ１には、一対の金属パイプ製ガイドマスト１の下端部が固定され、第二箱体Ａ２は、一対のガイド長孔２夫々に一対のガイドマスト１が摺動自在に挿通された状態となり、第三箱体Ａ３は、その下板に設けた一対の挿入孔３に一対のガイドマスト１の上端部が差込み固定された状態となって、第一箱体Ａ１、第二箱体Ａ２、第三箱体Ａ３を確実に連結すると共に、第二箱体Ａ２が、第一箱体Ａ１や第三箱体Ａ３に対して安定的に且つスムーズに摺動できるように構成されている。
【００１２】
図中５は、第三箱体Ａ３の天板部分に装着される接近センサーボックスで、この接近センサーボックス５内には、例えば、手を接近させることによりこれを関知して照明装置ＳをＯＮ状態とするような適宜接近センサーが内装されている。
【００１３】
また、光源となる複数の高輝度発光ダイオード１０は、例えば、矩形状の発光ダイオード用基板１１に５個宛二列に配されている。しかも、発光ダイオード用基板１１に固定された複数の高輝度発光ダイオード１０は、第一箱体Ａ１、第二箱体Ａ２、第三箱体Ａ３に夫々設けた略矩形筒状の収容ケース１５内に収まるように着脱自在に装着されている。しかして、発光ダイオード用基板１１が、収容ケース１５の基端がわ開口部分を閉塞するように装着され、収容ケース１５の先端がわ開口部分は、透明板１７を囲繞するように配されると共に、透明板１７裏面には、拡散フイルム１６が配され、高輝度発光ダイオード１０からの直線的な光が拡散フイルム１６によって拡散されるように構成されている。
【００１４】
第二箱体Ａ２を摺動させる前記駆動装置は、例えば、第一箱体Ａ１に内装されるギャードモータ２０と、このギャードモータ２０の駆動回転軸に固定される回転アーム２１と、第二箱体Ａ２に内装されると共に、回転アーム２１の先端に突設したピン２２が摺動するピン挿通孔２６が穿設されているガイド板２５とからなり、ギャードモータ２０を駆動させると、回転アーム２１が回転し、回転アーム２１先端のピン２２とピン挿通孔２６とによってガイド板２５（第二箱体Ａ２）が確実且つスムーズに往復動するように構成されている。
【００１５】
図中３０は、第一箱体Ａ１に内蔵されるメイン基板で、３２は、第三箱体Ａ３に内蔵されるセンサー用基板である。
【００１６】
第一箱体Ａ１、第二箱体Ａ２、第三箱体Ａ３夫々に内蔵されて高輝度発光ダイオード１０の輝度を調節可能な調光基板３１には、電源４０からの電流がスイッチ４１を介して断続的に流されて逆起電力を発生するコイル４２と、このコイル４２の逆起電力が累積蓄積可能なコンデンサー４４とを設けてあり、直列接続された複数の高輝度発光ダイオード１０を輝度調節可能に点灯せしめられるよう構成してある。すなわち、適宜電源４０からの電流がスイッチ４１を介してコイル４２に断続的に流れるようにすると、コイル４２に発生する逆起電力がダイオード４３（整流器）を介してコンデンサー４４に累積蓄積され、このコンデンサー４４の両端電圧が一定電圧を超えると、コンデンサー４４に累積蓄積された電流が、直列接続された複数の高輝度発光ダイオード１０に流れて、複数の高輝度発光ダイオード１０を輝度調節可能に点灯せしめられるように調光回路が構成されている。しかして、スイッチ４１の動作間隔を制御することにより、電源４０の電圧よりも高い電圧を発生できるようになると共に、コンデンサー４４での発生電圧が可変可能となって、高輝度発光ダイオード１０の輝度調節を略無段階に実現する。
尚、スイッチ４１の動作間隔の制御は、例えば、マイクロコンピュータ等を利用して制御され、より正確な制御が実現できるように構成される。しかも、コンピューターの入出力端子を設けておくことにより、外部からの制御が可能となるように構成してあっても良い。
【００１７】
ところで、本発明の照明装置Ｓは、外殻体Ａに適宜バッテリーを内蔵するように構成したものであっても良いし、コンセントから電気の供給を受けるようにしたものであっても良いし、これらを併用したものであっても良い。また、外殻体Ａには、メインスイッチや、調光基板３１夫々の調光回路を調節するボリュームを設けても良いし、外殻体Ａに適宜リモコン受信機を付設して、メインスイッチのＯＮ−ＯＦＦや、調光基板３１夫々の調光回路のボリューム調節等を適宜リモコン操作によって行えるように構成しても良い。
【００１８】
尚、照明装置Ｓの具体的構成、形状、寸法、材質、外殻体Ａの具体的構成、形状、寸法、材質、第一箱体Ａ１の具体的構成、形状、寸法、材質、第二箱体Ａ２の具体的構成、形状、寸法、材質、第三箱体Ａ３の具体的構成、形状、寸法、材質、ガイドマスト１の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、数、ガイド長孔２の具体的構成、形状、寸法、配設位置、数、挿入孔３の具体的構成、形状、寸法、配設位置、数、接近センサーボックス５の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、高輝度発光ダイオード１０の具体的構成、形状、寸法、数、配設状態、発光ダイオード用基板１１の具体的構成、形状、寸法、材質、収容ケース１５の具体的構成、形状、寸法、配設位置、数、拡散フイルム１６の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、透明板１７の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、駆動装置の具体的構成、配設位置、ギャードモータ２０の具体的構成、形状、寸法、配設位置、数、回転アーム２１の具体的構成、形状、寸法、材質、ピン２２の具体的構成、形状、寸法、配設位置、ガイド板２５の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、ピン挿通孔２６の具体的構成、形状、寸法、配設位置、メイン基板３０の具体的構成、配設位置、調光基板３１の具体的構成、配設位置、調光回路の具体的構成、センサー用基板３２の具体的構成、配設位置、外装体３５の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、装着手段、電源４０の具体的構成、スイッチ４１の具体的構成、コイル４２の具体的構成、ダイオード４３の具体的構成等は、図示例のもの等に限定されることなく適宜自由に設定、変更できるものである。
【００１９】
【発明の効果】
従って、請求項１記載の照明装置Ｓは、複数の高輝度発光ダイオード１０を光源とする照明装置Ｓであって、複数の単位箱体をガイドマスト１を介して上下方向に連結してなる外殻体Ａを形成し、複数の単位箱体夫々には、複数の高輝度発光ダイオード１０が直列的な接続状態に固定されている発光ダイオード用基板１１を内蔵させると共に、高輝度発光ダイオード１０の輝度を調節可能な調光基板３１を内蔵させ、調光基板３１は、電源４０からの電流がスイッチ４１を介して断続的に流されて逆起電力を発生するコイル４２と、このコイル４２の逆起電力が累積蓄積可能なコンデンサー４４とを備えて、直列接続された複数の高輝度発光ダイオード１０を輝度調節可能に点灯せしめられるよう構成し、外殻体Ａに内蔵された駆動装置によって単位箱体が側方に往復移動可能となるよう形成すると共に、この側方への移動によって現出する各単位箱体の天板部分や底板部分に透明板１７を配し、この透明板１７の裏がわに発光ダイオード用基板１１に固定されている複数の高輝度発光ダイオード１０を配し、透明板１７を介して高輝度発光ダイオード１０からの光が外殻体Ａ外を照らすように構成したので、照明装置として使用するときには、駆動装置によって適宜単位箱体が側方に移動して、透明板１７が現出するようになり、この透明板１７の裏がわから高輝度発光ダイオード１０の光が外殻体Ａ外に照射されるようになり、興趣に富んだ照明装置Ｓとなる。更に、照明装置として使用しないとき（照明を必要としないとき）には、駆動装置によって適宜単位箱体が側方に移動して、透明板１７が隠れるようになり、外観上の体裁が良い、洒落たインテリア等としても最適な照明装置Ｓとなる。
しかも、構成が簡素で、量産に適し、取扱い易く、低廉で経済的な室内用照明装置Ｓとなる。
また、低消費電力で、発熱も少ない高輝度発光ダイオード１０を光源としてあるので、単位箱体や外殻体Ａを小さく構成することが可能となり、また、単位箱体や、外殻体Ａや、これらの外装体３５や、或いは、塗装材料等を、熱に弱い材料等によって構成することが可能となる。
【００２０】
特に、調光基板３１は、電源４０からの電流がスイッチ４１を介して断続的に流されて逆起電力を発生するコイル４２と、このコイル４２の逆起電力が累積蓄積可能なコンデンサー４４とを備えて、直列接続された複数の高輝度発光ダイオード１０を輝度調節可能に点灯せしめられるよう構成したので、電源４０の電圧よりも高い電圧をコンデンサー４４で発生できるようになり、エネルギーの変換効率が高いものとなる。更に、スイッチ４１の動作間隔を制御するだけで、コンデンサー４４での発生電圧が可変可能となって、直列接続された複数の高輝度発光ダイオード１０の輝度を略無段階に調節できるようになる。すなわち、高輝度発光ダイオード１０の輝度を自在に調節でき、その明るさのコントロールもし易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の照明装置を例示する分解斜視図である。
【図２】本発明の照明装置を例示する縦断側面図である。
【図３】本発明の照明装置を例示する縦断側面図である。
【図４】本発明の照明装置を例示する横断平面図である。
【図５】本発明の照明装置を例示する横断平面図である。
【図６】本発明の照明装置の概略回路図である。
【符号の説明】
Ｓ照明装置
Ａ外殻体Ａ１第一箱体
Ａ２第二箱体Ａ３第三箱体
１ガイドマスト２ガイド長孔
３挿入孔
５接近センサーボックス
１０高輝度発光ダイオード１１発光ダイオード用基板
１５収容ケース１６拡散フイルム
１７透明板
２０ギャードモータ２１回転アーム
２２ピン
２５ガイド板２６ピン挿通孔
３０メイン基板３１調光基板
３２センサー用基板
３５外装体
４０電源４１スイッチ
４２コイル４３ダイオード
４４コンデンサー

Claims

複数の高輝度発光ダイオードを光源とする照明装置であって、複数の単位箱体をガイドマストを介して上下方向に連結してなる外殻体を形成し、複数の単位箱体夫々には、複数の高輝度発光ダイオードが直列的な接続状態に固定されている発光ダイオード用基板を内蔵させると共に、高輝度発光ダイオードの輝度を調節可能な調光基板を内蔵させ、調光基板は、電源からの電流がスイッチを介して断続的に流されて逆起電力を発生するコイルと、このコイルの逆起電力が累積蓄積可能なコンデンサーとを備えて、直列接続された複数の高輝度発光ダイオードを輝度調節可能に点灯せしめられるよう構成し、外殻体に内蔵された駆動装置によって単位箱体が側方に往復移動可能となるよう形成すると共に、この側方への移動によって現出する各単位箱体の天板部分や底板部分に透明板を配し、この透明板の裏がわに発光ダイオード用基板に固定されている複数の高輝度発光ダイオードを配し、透明板を介して高輝度発光ダイオードからの光が外殻体外を照らすように構成したことを特徴とする室内用照明装置。