JP4685991B2

JP4685991B2 - Long jib for crane

Info

Publication number: JP4685991B2
Application number: JP2001076372A
Authority: JP
Inventors: 幸次前田
Original assignee: 株式会社加藤製作所
Priority date: 2001-03-16
Filing date: 2001-03-16
Publication date: 2011-05-18
Anticipated expiration: 2021-03-16
Also published as: JP2002274782A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高揚程作業等に利用されるクレーン用長尺ジブの改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】
高揚程作業等に利用されるクレーン用長尺ジブは、その全長が長いため、これをそのままの状態で作業現場に搬送することは事実上不可能である。
このため、搬送に支障のない適当な長さにジブを分割して構成し、これらのジブをトラック等によって作業現場まで搬送して組み立てる方法が一般に採用されている。
【０００３】
クレーン用長尺ジブの組立方法について図４（ａ）および図４（ｂ）を参照して簡単に説明する。ここでは、一例として、４本のジブ１ａ〜１ｄを接続してクレーン用長尺ジブ１を組み立てる場合について述べるものとする。
【０００４】
まず、最も簡単かつ安全なのは、図４（ａ）に示されるような「平組」による組立方法である。
「平組」によってクレーン用長尺ジブ１を組み立てる場合には、基部側のジブ１ａを除く３本のジブ１ｂ〜１ｄを予め図４（ａ）に示されるようにして地上で組み立てておく。
そして、マスト２を備えたベースブラケット３とジブ１ａを作業機４のブーム５の先端に装着し、補巻ワイヤロープ６の巻上げ／巻戻しによるジブ１ａの揺動操作とブーム５の伸縮によるジブ１ａの前後移動操作によって、ジブ１ａの先端部上側に設けられた第一の係合部７をジブ１ｂの基部上側に設けられた第一の係合部８に合わせて位置決めし、ジブ１ａ側の第一の係合部７とジブ１ｂ側の第一の係合部８とを第一の連結ピン（図示せず）によって揺動可能に枢着する。
次に、補巻ワイヤロープ６を巻上げてジブ１ａの先端部とジブ１ｂの基部を持ち上げることにより、第一の連結ピン（図示せず）を支点としてジブ１ｂ〜１ｄとジブ１ａを相対的に揺動させ、ジブ１ｂ〜１ｄに対してジブ１ａを一直線上に位置させる。
そして、ジブ１ａの先端部下側に設けられた第二の係合部９とジブ１ｂの基部下側に設けられた第二の係合部１０の位置が合った段階で、ジブ１ａ側の第二の係合部９とジブ１ｂ側の第二の係合部１０を第二の連結ピン（図示せず）で固定することにより、ジブ１ａ〜１ｄを一体化してクレーン用長尺ジブ１とする。
最終的に、マスト２を経由して作業機４の側から伸ばされた主巻ワイヤロープ（図示せず）をジブ１ｄの先端部に接続し、ブーム５の伸縮および揺動操作と前述した主巻ワイヤロープの巻上げ／巻戻しによるクレーン用長尺ジブ１の揺動操作とを組み合わせて、クレーン用長尺ジブ１を徐々に作業姿勢に立ち上げる。
このように、「平組」を適用した組立方法によれば、クレーン用長尺ジブ１の組立作業の全てを地上で行うことができ、安全性の面で非常に有利であるが、同時に、ジブ１ｂ〜１ｄの組立のために広い作業スペースが必要となるため、狭小な作業現場には適さないといった欠点もある。
【０００５】
このような欠点を補うために考案されたのが、図４（ｂ）に示されるような「立組」による組立方法である。
「立組」を利用したクレーン用長尺ジブ１の組立作業は、前記と同様にしてベースブラケット３とジブ１ａを作業機４のブーム５の先端に装着した後、クレーン用長尺ジブ１の構成要素となるジブ１ｂ〜１ｄを未接続の状態で地上に１本ずつ順に載置し、これらのジブ１ｂ〜１ｄを順番に継ぎ足して接続していくことによって行われる。
一例として、ジブ１ａ〜１ｃの取付作業が終わり、最後のジブ１ｄの基部をジブ１ｃの先端部に接続するときの作業状況について図４（ｂ）に示す。
この状態からジブ１ｃの先端部にジブ１ｄの基部を接続するためには、補巻ワイヤロープ６でジブ１ａ〜１ｃの姿勢を保持した状態で、主巻ワイヤロープ１１によってジブ１ｄを吊り上げ、まず、ジブ１ｄの基部上側に設けられた第一の係合部１３をジブ１ｃの先端部に設けられた第一の係合部１２に合わせて位置決めし、ジブ１ｃ側の第一の係合部１２とジブ１ｄ側の第一の係合部１３とを第一の連結ピン（図示せず）によって揺動可能に枢着する。
次に、ブーム５を伸長および揺動させてジブ１ａ〜１ｃを上方に持ち上げながら徐々に主巻ワイヤロープ１１を巻戻すことにより、第一の連結ピン（図示せず）を支点としてジブ１ａ〜１ｃに対してジブ１ｄを揺動させ、ジブ１ａ〜１ｄを一直線上に位置させて、ジブ１ｃの先端部に設けられた第二の係合部１４とジブ１ｄの基部に設けられた第二の係合部１５の位置を合わせて、ジブ１ｃ側の第二の係合部１４とジブ１ｄ側の第二の係合部１５を第二の連結ピン（図示せず）で固定することにより、ジブ１ａ〜１ｄを一体化してクレーン用長尺ジブ１とする。
このように、「立組」を利用したクレーン用長尺ジブ１の組立作業では、ジブ１ｂ〜１ｄを未接続の状態で地上に１本ずつ載置して順に継ぎ足していくことができるので、組立のために必要とされる作業スペースは「平組」の場合に比べて大幅に節約される。
しかし、最後に接続したジブ、例えば、図４（ｂ）に示されるジブ１ｄを完全に固定するためには、このジブ１ｄを垂直に立てて他のジブ１ａ〜１ｃに対して一直線上に位置させる必要があるので、第二の連結ピン（図示せず）を利用した固定作業は、少なくとも、ジブ１本分以上の高さのある高所まで作業者が登って行わなければならず、接続作業のための安全対策が煩雑化するといった欠点がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、組立作業に関わる省スペース化と接続作業の安全化を同時に達成するための手段として、特開平１０−２９１７７５号公報に示されるようなジブ構造が既に提案されている。
特開平１０−２９１７７５号公報で開示された構造は、分割して形成された複数のジブに設けられた第一，第二の係合部の各々に油圧シリンダ等のアクチュエータを装備し、第一，第二の連結ピンを用いたジブの接続作業を地上から遠隔操作することによって「立組」の組立作業に伴う高所作業を解消したものである。
しかし、特開平１０−２９１７７５号公報に開示された構造では、各係合部毎に複数のアクチュエータを装備しているため、新たなジブを継ぎ足す際に必要とされる油圧配管等の再接続作業が非常に煩わしく、油圧システム全体の構造も複雑化するといった不都合があった。また、各係合部毎のアクチュエータがジブの両側に装備されているため、ジブを寝かせて「平組」の組立作業を行うような場合には、アクチュエータが地上の障害物と干渉して損傷するといった可能性もある。
更に、これら複数のアクチュエータを装備することによってクレーン用長尺ジブの自重も相当に増加するため、その分、実際の作業に利用できる吊り上げ能力が犠牲になるといった弊害も生じる。
【０００７】
【発明の目的】
そこで、本発明の目的は、前記従来技術の欠点を解消し、「立組」の組立作業における高所作業が不要であって、しかも、新たなジブを継ぎ足す際の配管等の再接続作業が容易で、クレーン用長尺ジブの重量増加も低く抑えることのできるクレーン用長尺ジブを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のジブを接続して構成されるクレーン用長尺ジブであり、前記目的を達成するため、特に、前記各ジブの長手方向の端部に、各ジブの長手方向に対し直交する方向から挿入される第一の連結ピンによって隣接するジブを枢着する第一の係合部と、前記第一の係合部に対し前記第一の連結ピンの径方向外側に位置をずらせて配備され第二の連結ピンを挿入されて前記隣接するジブを固定する第二の係合部とを、前記第一の連結ピンと前記第二の連結ピンの挿入方向に離間して各々２ヶ所に配備すると共に、
前記各ジブの長手方向の一方の端部には、
前記第二の連結ピンを両端部に備え、前記第二の連結ピンを前記第二の係合部に挿抜する伸縮式のアクチュエータが、
前記第二の係合部間の作動位置と前記第一の係合部寄りの退避位置の何れか一方に位置決め保持するアクチュエータ保持部材を介して装備されていることを特徴とする構成を有する。
【０００９】
隣接するジブ同士の第一の係合部の位置を合わせて第一の連結ピンをジブの長手方向に対し直交する方向から挿入する構造であるため、隣接するジブを第一の連結ピンで枢着した段階では、隣接するジブ同士の相対的な揺動操作が許容される。従って、ジブを地上に載置して主要部の組立作業を行う「平組」にも、また、ジブを１本ずつ順に接続して揺動させながら組立作業を行う「立組」にも対処することができる。
また、「立組」の組立作業の場合であっても、隣接するジブ同士の第一の係合部の枢着作業は、新たな接続対象となるジブを寝かせた状態で地上で行うことができるので、第一の連結ピンを挿入するための格別なアクチュエータを設ける必要はなく、作業者の手作業によって第一の連結ピンを挿入することが可能である。
その後、第一の連結ピンを支点として隣接するジブ同士を相対的に揺動させ、隣接するジブ同士を一直線上に位置させて隣接するジブ同士の第二の係合部の位置を合わせ、油圧シリンダ等からなるアクチュエータを作動させて隣接するジブの第二の係合部に第二の連結ピンを挿入することで、隣接するジブ同士を相互に固定する。
第二の係合部は、第一の係合部に対し第一の連結ピンの径方向外側に位置をずらせて配備されているので、隣接するジブ同士の第二の係合部を第二の連結ピンで固定することにより、第一の連結ピンを支点とするジブの揺動は完全に禁止されて隣接するジブ同士が一体化する。
「立組」の組立作業の場合においては、新たな接続対象となっているジブを略鉛直に立てた状態で隣接するジブ同士の第二の係合部の固定作業を高所で行う必要があるが、第二の連結ピンを第二の係合部に挿抜する作業は、ジブ自体に装着されたアクチュエータによって行われるので、作業者が高所に登って作業を行う必要はなく、作業者の安全が確保される。
このように、第二の連結ピンを第二の係合部に挿抜する作業のみをアクチュエータによって行うようにしているので、各ジブに装備するアクチュエータは１つのみでよく、第一の係合部と第二の係合部の各々に対応させてアクチュエータを装備した従来のジブに比べてクレーン用長尺ジブの重量増加を低く抑えることができ、実際の作業に利用できる吊り上げ能力を実質的に向上させることができる。
また、アクチュエータが１つで済むため、油圧シリンダをアクチュエータとして利用した場合であっても、配管の再接続作業が煩雑化したり、油圧システム全体の構造が複雑化するといった心配がない。
【００１１】
このように、アクチュエータを伸縮させて両端部に設けられた第二の連結ピンをアクチュエータの両側に位置する第二の係合部に挿抜する構成とすることにより、単一のアクチュエータによって都合２ヶ所に設けられた第二の係合部に対する連結ピンの挿抜操作を行うことができる。この場合、アクチュエータを装備する位置は、必然的に、第二の係合部間の位置、つまり、ジブを地上に載置した状態で下側の位置となるが、このアクチュエータはアクチュエータ保持部材を介してジブに装備されているので、ジブを地上に載置して主要部の組立作業を行う「平組」を実施する場合には、第二の係合部間の作動位置から第一の係合部寄りの退避位置に移動させることが可能である。
従って、「平組」を行う場合であっても、アクチュエータが地上の障害物と干渉して損傷するといった心配はない。アクチュエータを使用せずに「平組」を行う場合には、第二の係合部に作業者の手作業によって、アクチュエータとは独立して別に準備された第二の連結ピンを挿入することになる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。クレーン用長尺ジブの構成要素となる各ジブの全体的な構造については既に公知であるので説明を省略し、ここでは、隣接するジブ同士の接続部の構造に関してのみ詳細に説明する。
【００１３】
図３は隣接するジブ同士の接続部、例えば、図４（ｂ）に示されるようなジブ１ｃとジブ１ｄの接続部に対して本発明を適用した場合の一実施形態について示した側面図、図１は図３に示したジブ１ｄを図３を基準として右手側から示した正面図、また、図２は図３に示したジブ１ｄを図３を基準として下方から示した下面図である。何れの図面においても、ジブ１ｃとジブ１ｄを地上に載置した状態で下側に位置する第二の係合部の周辺のみを示しており、他の部分に関しては記載を省略している。
【００１４】
図３および図１，図２に示されるように、ジブ１ｄの基部下側には、ジブ１ｄの長手方向に対して直交する方向、つまり、図３においては紙面厚み方向、また、図１および図２においては紙面左右方向から挿入される第二の連結ピン１６ａ，１６ｂによって隣接するジブ１ｃを固定するための第二の係合部１５が設けられている。
この第二の係合部１５は、図１および図２に示されるように、第二の連結ピン１６ａ，１６ｂの挿入方向に離間してジブ１ｄの基部下側の左右両側の２ヶ所に設けられた係合部１５ａと係合部１５ｂによって構成される。また、係合部１５ａと係合部１５ｂは、各々、一定の距離を置いて重合配備された係止片１７ａ，１７ｂによって構成され、その中央部には、図３に示されるように、第二の連結ピン１６ａ，１６ｂを挿入するための貫通孔が穿設されている。
【００１５】
図１および図３では記載を省略しているが、ジブ１ｄの基部上側の左右両側の２ヶ所には、ジブ１ｄの長手方向に対して直交する方向、つまり、図３においては紙面厚み方向、また、図１においては紙面左右方向から挿入される第一の連結ピン（図示せず）によって隣接するジブ１ｃを枢着するための第一の係合部（図４（ｂ）に示される第一の係合部１３に対応）が設けられている。この第一の係合部の構造は、実質的に、前述した第二の係合部１５と同一である。
【００１６】
つまり、第二の係合部１５は、第一の係合部に対して第一の連結ピン（図示せず）の径方向外側、より具体的には、図１および図３において下方側に位置をずらせて配備されていることになる。
【００１７】
一方、図３および図２に示されるように、ジブ１ｃの先端部下側には、第二の連結ピン１６ａ，１６ｂによってジブ１ｄ側の第二の係合部１５に固定されるジブ１ｃ側の第二の係合部１４が設けられている。
この第二の係合部１４は、図２に示されるように、ジブ１ｃの先端部下側の左右両側の２ヶ所に設けられたクレビス状の係合部１４ａと１４ｂによって構成され、その中央部には、図３に示されるように、第二の連結ピン１６ａ，１６ｂを挿入するための貫通孔が穿設されている。
【００１８】
図３では記載を省略しているが、ジブ１ｃの先端部上側の左右両側の２ヶ所には、第一の連結ピン（図示せず）によってジブ１ｄ側の第一の係合部（図示せず）に枢着されるジブ１ｃ側の第一の係合部（図４（ｂ）に示される第一の係合部１２に対応）が設けられている。この第一の係合部の構造は、実質的に、前述した第二の係合部１４と同一である。
【００１９】
次に、ジブ１ｄ側の第二の係合部１５とジブ１ｃ側の第二の係合部１４に対して第二の連結ピン１６ａ，１６ｂを挿抜するアクチュエータ１８の構造について説明する。
【００２０】
このアクチュエータ１８は、図１および図２に示されるように、基本的には、シングルロッド式の復動型油圧シリンダ１９によって構成される。復動型油圧シリンダ１９のピストンロッド２０には、大径部２１ａを備えたロッド部材２１が接続ピン２２を介して連結され、更に、ロッド部材２１の先端に、ワッシャ２３を介して第二の連結ピン１６ｂが一体的に螺合されている。また、復動型油圧シリンダ１９のシリンダ部２４におけるシリンダボトム側の端部には、接続ピン２６を介して第二の連結ピン１６ａが一体的に取り付けられている。
【００２１】
つまり、伸縮式のアクチュエータである復動型油圧シリンダ１９の両端部に第二の連結ピン１６ａ，１６ｂを取り付けた構造である。
【００２２】
一方、シリンダ部２４におけるピストンロッド側の端部には、エクステンションチューブ２５が一体的に装着され、エクステンションチューブ２５の端部２５ａとワッシャ２３によって両端を支持されてロッド部材２１を包囲したコイルスプリング４１の弾性復帰力によって、シリンダ部２４とピストンロッド２０、要するに、第二の連結ピン１６ａと第二の連結ピン１６ｂが相互に離間する方向に付勢されている。
【００２３】
また、図１に示されるように、エクステンションチューブ２５の外周部には、ピストンロッド２０の伸縮に伴う接続ピン２２の移動を許容するための長穴２７がエクステンションチューブ２５の軸方向に沿って穿設されている。この長穴２７の全長は、概ね、第二の連結ピン１６ａ，１６ｂの移動ストローク２倍程度である。
【００２４】
更に、図１および図２に示されるように、エクステンションチューブ２５の外周部上面側の両端部には楕円状の貫通孔２８，２９が穿設され、この貫通孔２８，２９を跨ぐようにしてエクステンションチューブ２５の外周面上に固設された係止片３０ａ，３０ｂに、シャフト３１，３２が回転自在に軸支されている。
このシャフト３１には、貫通孔２８を介してエクステンションチューブ２５の内周面内に突入する卵型ラグ３３が一体的に軸着され、更に、卵型ラグ３３に対して略９０°ほど位相をずらせて、舌片３４がシャフト３１と一体に軸着されている。そして、舌片３４には、エクステンションチューブ２５の外周部上面側の中央部に立設されたステー３５に一端を止着されたコイルスプリング３６の他端が止着され、このコイルスプリング３６の弾性復帰力によってシャフト３１が図１中の反時計方向に回転付勢され、卵型ラグ３３の先端が貫通孔２８の右端部に当接した状態でシャフト３１の回転が阻止されている。この位置がシャフト３１の反時計方向の揺動限界である。
【００２５】
更に、シャフト３１の先端には、ピストンロッド２０の縮退状況を確認するためのフラグ３７が一体的に軸着されており、このフラグ３７は、図１に示されるようにピストンロッド２０が突出した状態、つまり、卵型ラグ３３の先端が貫通孔２８の右端部に当接した状態で、コイルスプリング３６の弾性復帰力によって図１中に二点鎖線で示す退避位置に引き上げられている。この状態からピストンロッド２０を縮退させ、最終的に、ピン２２が長穴２７の左端部にまで到達すると、ロッド部材２１の大径部２１ａが卵型ラグ３３の先端に干渉し、この大径部２１ａがコイルスプリング３６の弾性復帰力に抗して卵型ラグ３３を図１の時計方向に回転させて、フラグ３７を下方に引き下ろす。
【００２６】
つまり、フラグ３７はピストンロッド２０が完全に縮退した場合にだけ下方に引き下ろされてピストンロッド２０の完全縮退状態を示すフラグであり、その他の状況下では、図１に二点鎖線で示される退避位置にある。
【００２７】
シャフト３２の周辺構造に関しても前述したシャフト３１の場合と実質的に同様である。但し、シャフト３２の場合は、ステー３５と舌片４２に両端を止着されたコイルスプリング３８によって図１中の時計方向に回転付勢されており、図１に示されるようにピストンロッド２０が突出し、ロッド部材２１の大径部２１ａが卵型ラグ３９の先端を押圧して卵型ラグ３９を図１の反時計方向に回転させた状態でフラグ４０が下方に引き下ろされるようになっている。
【００２８】
つまり、フラグ４０はピストンロッド２０が完全に突出したときにだけ下方に引き下ろされてピストンロッド２０の完全突出状態を示すフラグであり、その他の状況下では上方へと跳ね上げられている。
【００２９】
フラグ３７とフラグ４０は、相異なる色、例えば、赤と白で個別のペインティングが施され、これにより、ピストンロッド２０が完全に縮退しているのか（フラグ３７のみが下降）、ピストンロッド２０が完全に突出しているのか（フラグ４０のみが下降）、あるいは、ピストンロッド２０が中途半端な突出位置にあるのか（フラグ３７，４０が共に上昇）が容易に識別できるようになっている。
【００３０】
このようにして構成されたアクチュエータ１８は、図３に示されるような凹状断面を有するスライドケーシング４３の両側壁に図１に示されるようにして穿設された長穴４４，４５に接続ピン２６，２２の両端部を係合させ、図１に示されるようにしてスライドケーシング４３内に長手方向摺動自在に取り付けられる。
このスライドケーシング４３の両端部には、図３に示すように、第二の連結ピン１６ａ，１６ｂを貫通させる孔を備えた揺動ステー４６が溶接等によって一体的に固着されている。更に、図３および図１に示されるように、ジブ１ｄの基部下側の両側には、揺動ステー４６に対応する受け側ステー４７が固着して設けられ、枢着ピン４８を介し揺動ステー４６をジブ１ｄに対して揺動自在に保持している。
【００３１】
受け側ステー４７の各々は、図３および図１に示されるように、ジブ１ｄの左右を接続する矩形状の補強部材４９の上に形状違いの２枚の係止片４７ａ，４７ｂを固着することによって構成される。このうち、内側に位置する係止片４７ａの側には、揺動ステー４６を図３および図１に二点鎖線で示す退避位置に固定するためのピン５０を挿通するための貫通孔５１が設けられている。また、揺動ステー４６の側にもこれと同等の貫通孔５２が設けられ、係止片４７ａの貫通孔５１と揺動ステー４６の貫通孔５２の位置を合わせてピン５０を挿通することによって揺動ステー４６を退避位置に固定できるようになっている。
【００３２】
図３および図１に実線で示すように揺動ステー４６を下方側の揺動限界にまで移動させた状態では、揺動ステー４６に固着されたスライドケーシング４３とスライドケーシング４３内のアクチュエータ１８が、ジブ１ｄ側の第二の係合部１５を構成する係合部１５ａ，１５ｂ間の作動位置に位置し、また、揺動ステー４６を上方側の揺動限界にまで移動させた状態では、揺動ステー４６に固着されたスライドケーシング４３とスライドケーシング４３内のアクチュエータ１８が、図３および図１中に二点鎖線で示す第一の係合部寄りの退避位置に移動する。
【００３３】
つまり、本実施形態におけるアクチュエータ保持部材の主要部は、スライドケーシング４３と揺動ステー４６によって構成されていることになる。
【００３４】
また、アクチュエータ保持部材である揺動ステー４６を退避位置に位置決め保持するための手段は、係止片４７ａの貫通孔５１と揺動ステー４６の貫通孔５２とピン５０によって構成され、揺動ステー４６を作動位置に位置決め保持するための手段は、実質的に、係止片１７ｂと第二の連結ピン１６ａ，１６ｂによって構成される。無論、揺動ステー４６を作動位置に揺動させたときに揺動ステー４６の貫通孔５２と重合する係止片４７ａ上の位置に貫通孔を設け、この貫通孔と揺動ステー４６の貫通孔５２をピン５０によって固定するように構成することも可能である。
【００３５】
復動型油圧シリンダ１９を伸縮駆動するための作動油を供給する油圧管路５３はフレキシブルパイプによって構成され、このパイプは、ジブ１，ベースブラケット３，ブーム５を経由して作業機４まで導かれている。
【００３６】
なお、符号５４はスライドケーシング４３に固着された把手であり、スライドケーシング４３を作動位置と退避位置の間で揺動させるときの手掛りとして利用される。また、ジブ下面から突出したフラグ４０に吊上用フック（図示せず）が当たることを防止するためのガードを兼ねている。符号５５はジブ１ｄの下面に設けられた補助足、また、符号５６はジブ１ｃの下面に設けられた補助足であり、ジブ１ｄ，ジブ１ｃを地上に載置したときに地面に接地する。
【００３７】
次に、「立組」の組立方法によってジブ１ｄをジブ１ｃに接続する場合の作業について簡単に説明する。このときの全体的な状況に関しては図４（ｂ）の例と同様である。
【００３８】
まず、従来と同様にしてジブ１ｄを吊り上げ、ジブ１ｄの基部上側に設けられた第一の係合部（図４（ｂ）に示される第一の係合部１３に対応）をジブ１ｃの先端部に設けられた第一の係合部（図４（ｂ）に示される第一の係合部１２に対応）の位置に合わせて位置決めし、作業者の手作業によって、これら第一の係合部を第一の連結ピン（図示せず）で揺動可能に枢着する。第一の連結ピンによる枢着作業は作業者の手作業によって行われることになるが、地上での作業であるため、何ら危険性はない。
【００３９】
次に、ジブ１ｄの油圧管路５３をジブ１ｃの先端部の油圧管路に接続する。特開平１０−２９１７７５号公報等で開示された構造とは違い、アクチュエータを構成する油圧シリンダは１本のみであるから接続作業は容易であり、また、作業機４側の油圧駆動源を使用しているため、格別の油圧ポンプを別途準備する必要もない。
【００４０】
ここで、もし、スライドケーシング４３が図１および図３に二点鎖線で示されるような退避位置にある場合には、揺動ステー４６の孔５２および係止片４７ａの孔５１からピン５０を引き抜き、把手５４を持って、スライドケーシング４３を係合部１５ａ，１５ｂ間の作動位置に揺動させる。前述した通り、第二の連結ピン１６ａ，１６ｂはコイルスプリング４１の弾性復帰力によって常に突出方向に付勢されているので、スライドケーシング４３を係合部１５ａ，１５ｂ間の作動位置にまで支障なく移動させるためには、作業機４よりシリンダ部２４のピストンロッド側に作動油を送り込み、ピストンロッド２０を縮退させ、コイルスプリング４１の弾性復帰力に抗して第二の連結ピン１６ａ，１６ｂを縮退させておく必要がある。
【００４１】
既に述べた通り、アクチュエータ１８の主要部を構成する復動型油圧シリンダ１９は、接続ピン２６，２２を介してスライドケーシング４３の長穴４４，４５に摺動自在に取り付けられているので、接続ピン２６と長穴４４との間および接続ピン２２と長穴４５との間の摩擦の大小関係の影響等により、第二の連結ピン１６ａの縮退が先に開始されるか、あるいは、第二の連結ピン１６ｂの縮退が先に開始されるか、更には、第二の連結ピン１６ａ，１６ｂの縮退が同時に開始されるかといったことは定かでない。
【００４２】
ここで、もし、第二の連結ピン１６ａの縮退が先に開始された場合には接続ピン２６が長穴４４の右端部に干渉した段階で第二の連結ピン１６ａの縮退が停止してシリンダ部２４の移動が禁止され、その後、第二の連結ピン１６ｂの縮退が始まり、最終的に、接続ピン２２が長穴４５の左端部に干渉した段階で第二の連結ピン１６ｂの縮退が停止して、全体の縮退動作が完了する。
【００４３】
また、これとは逆に、第二の連結ピン１６ｂの縮退が先に開始された場合には接続ピン２２が長穴４５の左端部に干渉した段階で第二の連結ピン１６ｂの縮退が停止してピストンロッド２０の移動が禁止され、その後、第二の連結ピン１６ａの縮退が始まり、最終的に、接続ピン２６が長穴４４の右端部に干渉した段階で第二の連結ピン１６ａの縮退が停止して、全体の縮退動作が完了することになる。
【００４４】
いずれにしても、最終的には、接続ピン２６が長穴４４の右端部に干渉し、かつ、接続ピン２２が長穴４５の左端部に干渉した状態となって正常なセンタリング動作が完了し、フラグ３７が引き下ろされて縮退動作の完了を知らせることになる。
【００４５】
このようにして第二の連結ピン１６ａ，１６ｂの縮退操作とスライドケーシング４３の作動位置への移動が終わったならば、ブームの伸長および揺動操作によりジブ１ｃを上方に持ち上げながら徐々に主巻ワイヤロープを巻戻すことによって、第一の連結ピン（図示せず）を支点にジブ１ｃに対してジブ１ｄを揺動させ、ジブ１ｃとジブ１ｄを一直線上に位置させて、ジブ１ｃの先端部に設けられた第二の係合部１４（１４ａ，１４ｂ）とジブ１ｄの基部に設けられた第二の係合部１５（１５ａ，１５ｂ）の位置を合わせる。より具体的には、ジブ１ｄ側の第二の係合部１５を構成する係止片１７ａ，１７ｂ間にジブ１ｃ側の第二の係合部１４を構成するクレビス状の係合部１４ａ，１４ｂを突入させることになる。
【００４６】
次に、作業機４よりシリンダ部２４のシリンダボトム側に作動油を送り込み、コイルスプリング４１の弾性復帰力を伴ってピストンロッド２０を突出させ、第二の連結ピン１６ａ，１６ｂを突出させて、図１〜図３に示されるようにして、ジブ１ｄ側の第二の係合部１５を構成する係止片１７ａ，１７ｂとジブ１ｃ側の第二の係合部１４を構成するクレビス状の係合部１４ａ，１４ｂを第二の連結ピン１６ａ，１６ｂで固定して、ジブ１ｃとジブ１ｄを一体化する。
【００４７】
既に述べた理由により、この際、第二の連結ピン１６ａの突出動作が先に始まるのか、あるいは、第二の連結ピン１６ｂの突出動作が先に始まるのか、更には、第二の連結ピン１６ａ，１６ｂの突出動作が同時に始まるのかは不明である。
【００４８】
第二の連結ピン１６ａの突出動作が先に開始された場合には接続ピン２６が長穴４４の左端部に干渉した段階で第二の連結ピン１６ａの突出動作が停止してシリンダ部２４の移動が禁止され、その後、第二の連結ピン１６ｂの突出動作が始まり、最終的に、接続ピン２２が長穴４５の右端部に干渉した段階で第二の連結ピン１６ｂの突出動作が停止して、全体の突出動作が完了する。
【００４９】
また、これとは逆に、第二の連結ピン１６ｂの突出動作が先に開始された場合には接続ピン２２が長穴４５の右端部に干渉した段階で第二の連結ピン１６ｂの突出動作が停止してピストンロッド２０の移動が禁止され、その後、第二の連結ピン１６ａの突出動作が始まり、最終的に、接続ピン２６が長穴４４の左端部に干渉した段階で第二の連結ピン１６ａの突出動作が停止して、全体の突出動作が完了することになる。
【００５０】
いずれにしても、最終的には、接続ピン２６が長穴４４の左端部に干渉し、かつ、接続ピン２２が長穴４５の右端部に干渉した状態となり、図１に示されるように、第二の連結ピン１６ａ，１６ｂがジブ１ｄ側の第二の係合部１５を構成する係止片１７ａ，１７ｂとジブ１ｃ側の第二の係合部１４を構成するクレビス状の係合部１４ａ，１４ｂを貫通して両者を確実に固定し、フラグ４０が引き下ろされて突出動作の完了が知らされる。
【００５１】
第二の連結ピン１６ａ，１６ｂの挿入作業は高所作業となるが、この作業は、ジブ１ｄの先端部に取り付けられた操作部により地上から操作できるので、作業者の安全は確保される。
より具体的には、ジブ１ｄの先端からブーム５を経由して作業機４まで電気配線が接続されており、ジブ１ｄ先端に設けられた配線コネクタに操作スイッチを接続し、このスイッチを操作して作業機４側の油圧バルブを切り替えてシリンダ部２４のシリンダボトム側に作動油を送り込むことによって前述したピストンロッド２０の突出動作が行われるのである。
【００５２】
また、第二の連結ピン１６ａ，１６ｂはコイルスプリング４１によって常に突出方向に付勢されているので、第二の連結ピン１６ａ，１６ｂが内側に抜ける心配は全くない。
【００５３】
更に、フラグ３７およびフラグ４０はジブ１ｄの長手方向から見てスライドケーシング４３の投影面積よりも外側に突出してピストンロッド２０の突出／縮退状況を知らせるので、ジブの組立後に地上から仰ぎ見た場合であってもピストンロッド２０の突出／縮退状況を作業者が的確に把握することができ、従来のように連結ピン自体にマーキングを施したものと比べ、安全確認の際に有利である。しかも、フラグ３７およびフラグ４０は他の部材と摺接することがないので、マーキングのペイントが長期の使用によって剥がれ落ちるといった心配もない。
【００５４】
以上、「立組」の場合の操作について述べたが、「平組」を行う場合には、図４（ａ）に示されるような例と同様に、ジブ１ｃ，１ｄを共に地上に載置して接続作業を行うことになる。この場合も「立組」の場合と同様、ジブ１ｃ，１ｄの第一の係合部の枢着作業を作業者の手作業で、また、ジブ１ｄ側の第二の係合部１５とジブ１ｃ側の第二の係合部１４との固定作業をアクチュエータ１８による油圧駆動で行うことができる。
【００５５】
また、「平組」の場合に限っていえば、アクチュエータ１８や油圧システムを全く使用しないで組立作業を行うことも可能である。その場合は、図１および図３において二点鎖線で示されるような退避位置にスライドケーシング４３を退避させてピン５０で固定しておき、第二の連結ピン１６ａ，１６ｂと同等の連結ピンを別途用意して、これらの連結ピンによって作業者の手作業でジブ１ｄ側の第二の係合部１５とジブ１ｃ側の第二の係合部１４とを固定する。アクチュエータ１８を内嵌したスライドケーシング４３は図１および図３において二点鎖線で示されるような退避位置、つまり、ジブ１ｄの中心寄りの位置に逃がされているので、ジブ１ｄ側の第二の係合部１５とジブ１ｃ側の第二の係合部１４とを従来通りの連結ピンと手作業によって容易に固定することができ、また、スライドケーシング４３やアクチュエータ１８が地上の障害物に干渉して損傷を生じるといった問題も発生しない。
【００５６】
以上、一例として、隣接するジブ１ｃとジブ１ｄの接続部の構造を例に取って説明したが、図４（ｂ）に示されるようなジブ１ａやジブ１ｂに対しても実質的に前記と同等の構成を適用することができる。
基本的には、中間部に接続されるジブの場合には、その基部側に、係合部１５ａ，１５ｂから成る第二の係合部１５と、該第二の係合部１５と同等の第一の係合部１３、および、アクチュエータ１８およびアクチュエータ保持部材としての揺動ステー４６等を配備し、その先端部側には、係合部１４ａ，１４ｂから成る第二の係合部１４と、該第二の係合部１４と同等の第一の係合部１２を配備する。
つまり、中間部に接続されるジブの場合には、その長手方向の両端部に第一の係合部と第二の係合部が設けられ、長手方向の一方の端部（基部側）にのみアクチュエータ１８や揺動ステー４６等が装備されることになる。
【００５７】
但し、最初にベースブラケットに接続されるジブの場合には、基部側の構成要素である第一，第二の係合部１３，１５やアクチュエータ１８および揺動ステー４６等は不要であり、また、一番最後に接続されるジブの場合は、先端部側の第一，第二の係合部１２，１４が不要である。
【００５８】
【発明の効果】
本発明は、クレーン用長尺ジブの構成要素となる各ジブの端部に位置をずらせて配備された第一，第二の係合部のうち「立組」に際して地上作業が可能な第一の係合部同士の枢着作業を手作業で行い、高所作業が必要とされる第二の係合部同士の固定作業のみをアクチュエータによって行うように構成したので、第一の係合部を枢着するための格別なアクチュエータを設ける必要がなくなり、第一，第二の係合部の各々にアクチュエータを装備して枢着および固定作業を行っていた従来のクレーン用長尺ジブに比べ、クレーン用長尺ジブの重量増加を低く抑えることができる。よって、実際の作業に利用できるクレーンの吊り上げ能力を実質的に向上させることが可能である。
しかも、高所作業が必要とされる第二の係合部同士の固定作業はアクチュエータによって行われるので、作業者が高所に登って作業を行う必要はなく、作業者の安全が確保される。
また、各ジブ毎のアクチュエータが１つで済むため、油圧シリンダをアクチュエータとして利用した場合であっても、ジブの継ぎ足しに際しての配管の再接続作業が煩雑化したり、油圧システム全体の構造が複雑化するといった心配がない。
【００５９】
更に、第二の係合部は連結ピンの挿入によって隣接するジブ同士を固定する構成であり、この第二の係合部を連結ピンの挿入方向に離間して２ヶ所に配備し、これら第二の係合部の間に、連結ピンを両端に備えた伸縮式のアクチュエータを装備して連結ピンの挿抜を行うようにしているので、都合２ヶ所に設けられた第二の係合部に対する連結ピンの挿抜操作を一つのアクチュエータによって行うことができる。
しかも、このアクチュエータは、第二の係合部間の作動位置と第一の係合部寄りの退避位置の何れか一方に位置決め保持が可能なアクチュエータ保持部材を介して各ジブの一方の端部に装備されているので、ジブを地上に載置して主要部の組立作業を行う「平組」を実施する場合には、第二の係合部間の作動位置から退避位置へとアクチュエータを移動させて、アクチュエータと独立して用意された通常の連結ピンを利用することにより、油圧ポンプ等を始めとする油圧システムを一切使用せずにクレーン用長尺ジブを組み立てることができる。
また、ジブを地上に載置して「平組」による組立作業を行う場合であっても、アクチュエータが地上の障害物と干渉して損傷する心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用した一実施形態のジブの主要部を示した正面図である。
【図２】同実施形態のジブの主要部を示した下面図である。
【図３】同実施形態のジブの主要部を示した側面図である。
【図４】図４（ａ）は「平組」によるクレーン用長尺ジブの組立方法について示した概念図、図４（ｂ）は「立組」によるクレーン用長尺ジブの組立方法について示した概念図である。
【符号の説明】
１クレーン用長尺ジブ
１ａ〜１ｄジブ
２マスト
３ベースブラケット
４作業機
５ブーム
６補巻ワイヤロープ
７，８第一の係合部
９，１０第二の係合部
１１主巻ワイヤロープ
１２，１３第一の係合部
１４第二の係合部
１４ａ，１４ｂ係合部（第二の係合部の一部）
１５第二の係合部
１５ａ，１５ｂ係合部（第二の係合部の一部）
１６ａ，１６ｂ第二の連結ピン
１７ａ，１７ｂ係止片
１８アクチュエータ
１９復動型油圧シリンダ
２０ピストンロッド
２１ロッド部材
２１ａ大径部
２２接続ピン
２３ワッシャ
２４シリンダ部
２５エクステンションチューブ
２５ａ端部
２６接続ピン
２７長穴
２８貫通孔
２９貫通孔
３０ａ，３０ｂ係止片
３１シャフト
３２シャフト
３３卵型ラグ
３４舌片
３５ステー
３６コイルスプリング
３７フラグ
３８コイルスプリング
３９卵型ラグ
４０フラグ
４１コイルスプリング
４２舌片
４３スライドケーシング
４４長穴
４５長穴
４６揺動ステー（アクチュエータ保持部材）
４７受け側ステー
４７ａ，４７ｂ係止片
４８枢着ピン
４９補強部材
５０ピン
５１貫通孔
５２貫通孔
５３油圧管路
５４把手
５５補助足
５６補助足[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an improvement in a long jib for a crane used for a high head work or the like.
[0002]
[Prior art]
Since the long jib for cranes used for high-lift work and the like has a long overall length, it is virtually impossible to transport the crane to the work site as it is.
For this reason, a method is generally employed in which jibs are divided into appropriate lengths that do not hinder transportation, and these jibs are transported to a work site by a truck or the like and assembled.
[0003]
A method for assembling the long crane jib will be briefly described with reference to FIGS. 4 (a) and 4 (b). Here, as an example, the case where the four long jibs 1 are assembled by connecting the four jibs 1a to 1d will be described.
[0004]
First, the simplest and safest method is an “flat assembly” assembling method as shown in FIG.
When assembling the long crane jib 1 by “flat assembly”, the three jibs 1b to 1d excluding the base side jib 1a are assembled on the ground in advance as shown in FIG.
Then, the base bracket 3 and the jib 1 a provided with the mast 2 are attached to the tip of the boom 5 of the work machine 4, and the swinging operation of the jib 1 a by winding / rewinding the auxiliary winding wire rope 6 and the jib by expansion and contraction of the boom 5 The first engaging portion 7 provided on the upper side of the tip of the jib 1a is positioned according to the first engaging portion 8 provided on the upper side of the base of the jib 1b by the forward / backward movement operation of the jib 1a. The first engaging portion 7 and the first engaging portion 8 on the jib 1b side are pivotally attached by a first connecting pin (not shown).
Next, by winding up the auxiliary winding wire rope 6 and lifting the tip of the jib 1a and the base of the jib 1b, the jibs 1b to 1d and the jib 1a are relatively moved with a first connecting pin (not shown) as a fulcrum. The jib 1a is positioned on a straight line with respect to the jibs 1b to 1d.
Then, when the second engaging portion 9 provided below the tip of the jib 1a and the second engaging portion 10 provided below the base of the jib 1b are aligned with each other, the second engaging portion 9 on the jib 1a side is aligned. By fixing the second engaging portion 9 and the second engaging portion 10 on the jib 1b side with a second connecting pin (not shown), the jibs 1a to 1d are integrated and the crane long jib 1 To do.
Finally, a main winding wire rope (not shown) extended from the working machine 4 side via the mast 2 is connected to the tip of the jib 1d, and the boom 5 is extended and swung and the above-described main operation is performed. Combined with the swinging operation of the crane long jib 1 by winding / unwinding the winding wire rope, the crane long jib 1 is gradually raised to a working posture.
Thus, according to the assembling method to which the “flat assembly” is applied, all of the assembling work of the long crane jib 1 can be performed on the ground, which is very advantageous in terms of safety. Since a large work space is required for assembling the jibs 1b to 1d, there is a disadvantage that it is not suitable for a narrow work site.
[0005]
In order to make up for such a drawback, an assembly method by “standing” as shown in FIG. 4B has been devised.
Assembling work of the crane long jib 1 using “standing” is performed in the same manner as described above, after attaching the base bracket 3 and the jib 1a to the tip of the boom 5 of the work machine 4, The jibs 1b to 1d, which are constituent elements, are placed one by one on the ground in an unconnected state, and these jibs 1b to 1d are sequentially connected and connected.
As an example, FIG. 4B shows a working situation when the attachment work of the jibs 1a to 1c is finished and the base part of the last jib 1d is connected to the tip part of the jib 1c.
In order to connect the base of the jib 1d to the tip of the jib 1c from this state, the jib 1d is lifted by the main winding wire rope 11 with the auxiliary winding wire rope 6 holding the posture of the jib 1a to 1c. The first engaging portion 13 provided on the upper side of the base of the jib 1d is positioned according to the first engaging portion 12 provided on the tip of the jib 1c, and the first engaging portion on the jib 1c side is positioned. 12 and the first engaging portion 13 on the jib 1d side are pivotally attached to each other by a first connecting pin (not shown).
Next, the main winding wire rope 11 is gradually rewound while the boom 5 is extended and swung to lift the jibs 1a to 1c upward, and thereby the jibs 1a to 1a with the first connecting pin (not shown) as a fulcrum. The jib 1d is swung with respect to 1c, the jibs 1a to 1d are positioned on a straight line, and the second engaging part 14 provided at the tip of the jib 1c and the second provided at the base of the jib 1d. The second engaging portion 14 on the jib 1c side and the second engaging portion 15 on the jib 1d side are fixed with a second connecting pin (not shown). The jibs 1a to 1d are integrated into a long crane jib 1.
Thus, in the assembly work of the long crane jib 1 using “standing”, it is possible to place the jibs 1b to 1d one by one on the ground in an unconnected state and add them in order. The work space required for assembly is greatly saved compared to the “flat assembly” case.
However, in order to completely fix the last connected jib, for example, the jib 1d shown in FIG. 4 (b), the jib 1d is set up vertically and positioned in a straight line with respect to the other jibs 1a to 1c. Therefore, the fixing work using the second connecting pin (not shown) must be done by the worker climbing up to a height that is at least as high as one jib. There is a disadvantage that safety measures for work are complicated.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, a jib structure as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-291775 has already been proposed as a means for simultaneously achieving space saving related to assembly work and safety of connection work.
In the structure disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 10-291775, an actuator such as a hydraulic cylinder is provided in each of the first and second engaging portions provided in a plurality of divided jibs. , The jib connection work using the second connecting pin is remotely operated from the ground to eliminate the work at a high place accompanying the assembly work of “standing assembly”.
However, since the structure disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 10-291775 is equipped with a plurality of actuators for each engaging portion, reconnection of hydraulic piping or the like required when adding a new jib The work is very troublesome and the overall structure of the hydraulic system is complicated. In addition, since the actuator for each engaging part is equipped on both sides of the jib, when the jib is laid down and `` flat assembly '' is assembled, the actuator interferes with obstacles on the ground and is damaged. There is also a possibility of doing.
Further, since the weight of the crane long jib is considerably increased by installing the plurality of actuators, there is an adverse effect that the lifting capacity available for actual work is sacrificed.
[0007]
OBJECT OF THE INVENTION
Accordingly, the object of the present invention is to eliminate the disadvantages of the prior art, eliminate the need for high-place work in the "standing assembly" assembly work, and reconnect work such as piping when adding a new jib. It is an object of the present invention to provide a crane long jib that is easy to control and can suppress the increase in weight of the crane long jib.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is a crane long jib constructed by connecting a plurality of jibs, and in order to achieve the above object, in particular, at the end in the longitudinal direction of each jib, orthogonal to the longitudinal direction of each jib A first engaging portion that pivotally attaches an adjacent jib by a first connecting pin inserted from a direction to be moved, and a position that is radially outward of the first connecting pin with respect to the first engaging portion. A second engaging portion that is deployed and a second connecting pin is inserted to secure the adjacent jib, The first connecting pin and the second connecting pin are spaced apart from each other in the insertion direction, and are disposed at two locations, respectively. ,
At one end in the longitudinal direction of each jib,
The second connecting pin is provided at both ends. The second connecting pin is inserted into and removed from the second engaging portion. Telescopic Actuator But ,
It is equipped via an actuator holding member that is positioned and held at one of the operating position between the second engaging portions and the retracted position near the first engaging portion. It has the structure characterized by this.
[0009]
Since the first connecting pin is inserted from the direction orthogonal to the longitudinal direction of the jib by aligning the positions of the first engaging portions of adjacent jibs, the adjacent jib is pivoted by the first connecting pin. At the wearing stage, relative swinging operations between adjacent jibs are allowed. Therefore, "flat assembly" where the jib is placed on the ground to assemble the main parts, and "standing assembly" where the jib is connected one by one in turn and assembled while swinging. can do.
Further, even in the case of “standing” assembly work, the pivoting work of the first engaging portion between adjacent jibs can be performed on the ground with the new jib to be connected laid down. Therefore, it is not necessary to provide a special actuator for inserting the first connecting pin, and the first connecting pin can be inserted manually by the operator.
Then, the adjacent jibs are relatively swung around the first connecting pin as a fulcrum, the adjacent jibs are positioned on a straight line, and the positions of the second engaging portions of the adjacent jibs are aligned with each other. By operating an actuator composed of a cylinder or the like and inserting the second connecting pin into the second engaging portion of the adjacent jib, the adjacent jibs are fixed to each other.
Since the second engaging portion is arranged with a position shifted radially outward of the first connecting pin with respect to the first engaging portion, the second engaging portion between adjacent jibs is set to the second engaging portion. By fixing with the connecting pin, the swing of the jib with the first connecting pin as a fulcrum is completely prohibited, and adjacent jibs are integrated.
In the case of “stand-up” assembly work, it is necessary to fix the second engaging portion between adjacent jibs at a high position with the jib to be newly connected standing substantially vertically. However, since the operation of inserting and removing the second connecting pin into the second engaging portion is performed by an actuator attached to the jib itself, it is not necessary for the operator to climb to a high place and perform the operation. Safety is ensured.
As described above, since only the operation of inserting and removing the second connecting pin into and from the second engaging portion is performed by the actuator, only one actuator is required for each jib. Compared with conventional jibs equipped with actuators corresponding to each of the second engaging parts, the weight increase of the long crane jib can be kept low, and the lifting capacity that can be used for actual work is substantially reduced. Can be improved.
Further, since only one actuator is required, there is no concern that the reconnection work of the piping is complicated and the structure of the entire hydraulic system is complicated even when the hydraulic cylinder is used as the actuator.
[0011]
In this way, by extending and retracting the actuator, the second connecting pins provided at both ends are inserted into and removed from the second engaging portions located on both sides of the actuator, so that a single actuator can be used at two convenient locations. The connecting pin can be inserted into and removed from the second engaging portion provided in the. In this case, the position where the actuator is installed is inevitably the position between the second engaging portions, that is, the lower position when the jib is placed on the ground. When the “flat assembly” in which the jib is placed on the ground and the main part is assembled is performed, the first position is determined from the operating position between the second engaging parts. It is possible to move to a retracted position closer to the engaging portion.
Therefore, even when “flat assembly” is performed, there is no concern that the actuator will be damaged by interference with obstacles on the ground. When “flat assembly” is performed without using an actuator, a second connecting pin prepared separately from the actuator is inserted into the second engaging portion manually by an operator. Become.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. The overall structure of each jib that is a constituent element of the crane long jib is already known and will not be described here. Only the structure of the connecting portion between adjacent jibs will be described in detail here.
[0013]
FIG. 3 is a side view showing an embodiment in which the present invention is applied to a connecting portion between adjacent jibs, for example, a connecting portion between jib 1c and jib 1d as shown in FIG. 1 is a front view showing the jib 1d shown in FIG. 3 from the right hand side with reference to FIG. 3, and FIG. 2 is a bottom view showing the jib 1d shown in FIG. 3 from below with reference to FIG. . In any of the drawings, only the periphery of the second engaging portion positioned on the lower side in a state where the jib 1c and the jib 1d are placed on the ground is shown, and the description of the other portions is omitted.
[0014]
As shown in FIG. 3, FIG. 1, and FIG. 2, below the base of the jib 1d is a direction orthogonal to the longitudinal direction of the jib 1d, that is, the thickness direction in FIG. In FIG. 2, a second engaging portion 15 is provided for fixing the adjacent jib 1c by means of second connecting pins 16a and 16b inserted from the left and right direction of the drawing.
As shown in FIGS. 1 and 2, the second engaging portion 15 is provided at two positions on both the left and right sides below the base portion of the jib 1d so as to be separated from each other in the insertion direction of the second connecting pins 16a and 16b. The engaging portion 15a and the engaging portion 15b are formed. Further, each of the engaging portion 15a and the engaging portion 15b is configured by locking pieces 17a and 17b arranged at a certain distance and arranged at a certain distance, and in the central portion, as shown in FIG. A through hole for inserting the second connecting pins 16a and 16b is formed.
[0015]
Although omitted from FIG. 1 and FIG. 3, there are two directions on both the left and right sides above the base of the jib 1d, the directions perpendicular to the longitudinal direction of the jib 1d, that is, the thickness direction in FIG. Further, in FIG. 1, a first engaging portion (first shown in FIG. 4B) for pivotally attaching the adjacent jib 1c by a first connecting pin (not shown) inserted from the right and left direction on the paper surface. Corresponding to one engaging portion 13). The structure of the first engagement portion is substantially the same as that of the second engagement portion 15 described above.
[0016]
That is, the second engagement portion 15 is located on the radially outer side of the first connecting pin (not shown) with respect to the first engagement portion, more specifically on the lower side in FIGS. 1 and 3. It will be deployed out of position.
[0017]
On the other hand, as shown in FIGS. 3 and 2, the jib 1c side fixed to the second engaging portion 15 on the jib 1d side by the second connecting pins 16a and 16b is provided below the tip of the jib 1c. A second engagement portion 14 is provided.
As shown in FIG. 2, the second engaging portion 14 is composed of clevis-like engaging portions 14a and 14b provided at two left and right sides below the tip of the jib 1c. As shown in FIG. 3, a through hole for inserting the second connecting pins 16a and 16b is formed.
[0018]
Although not shown in FIG. 3, a first engaging portion (not shown) on the jib 1d side is provided by two first connecting pins (not shown) at the left and right sides above the tip of the jib 1c. The first engaging portion (corresponding to the first engaging portion 12 shown in FIG. 4B) is provided on the side of the jib 1c that is pivotally attached to the jib. The structure of the first engagement portion is substantially the same as that of the second engagement portion 14 described above.
[0019]
Next, the structure of the actuator 18 for inserting and removing the second connecting pins 16a and 16b from the second engaging portion 15 on the jib 1d side and the second engaging portion 14 on the jib 1c side will be described.
[0020]
As shown in FIGS. 1 and 2, the actuator 18 is basically composed of a single rod type return hydraulic cylinder 19. A rod member 21 having a large diameter portion 21 a is connected to the piston rod 20 of the return hydraulic cylinder 19 via a connection pin 22, and a second member is connected to the tip of the rod member 21 via a washer 23. The connecting pin 16b is screwed together. Further, a second connecting pin 16 a is integrally attached to the cylinder bottom side end portion of the cylinder portion 24 of the reverse acting hydraulic cylinder 19 via a connecting pin 26.
[0021]
That is, the second connecting pins 16a and 16b are attached to both end portions of the return hydraulic cylinder 19 which is an extendable actuator.
[0022]
On the other hand, an extension tube 25 is integrally attached to the end portion of the cylinder portion 24 on the piston rod side, and both ends are supported by the end portion 25a of the extension tube 25 and the washer 23 to surround the rod member 21. Due to the elastic restoring force, the cylinder portion 24 and the piston rod 20, in other words, the second connecting pin 16a and the second connecting pin 16b are biased in a direction away from each other.
[0023]
Further, as shown in FIG. 1, an elongated hole 27 for allowing movement of the connection pin 22 accompanying expansion and contraction of the piston rod 20 is formed in the outer peripheral portion of the extension tube 25 along the axial direction of the extension tube 25. It is installed. The total length of the long hole 27 is approximately twice the movement stroke of the second connecting pins 16a and 16b.
[0024]
Further, as shown in FIGS. 1 and 2, elliptical through holes 28 and 29 are formed at both end portions on the upper surface side of the outer peripheral portion of the extension tube 25 so as to straddle the through holes 28 and 29. Shafts 31 and 32 are rotatably supported on locking pieces 30 a and 30 b fixed on the outer peripheral surface of the extension tube 25.
An egg-shaped lug 33 that projects into the inner peripheral surface of the extension tube 25 through the through hole 28 is integrally attached to the shaft 31, and has a phase of approximately 90 ° with respect to the egg-shaped lug 33. The tongue piece 34 is pivotally mounted integrally with the shaft 31 by shifting. Then, the other end of the coil spring 36, one end of which is fixed to a stay 35 erected on the center portion on the upper surface side of the outer peripheral portion of the extension tube 25, is fixed to the tongue piece 34. The shaft 31 is urged to rotate counterclockwise in FIG. 1 by the restoring force, and the rotation of the shaft 31 is prevented with the tip of the egg-shaped lug 33 in contact with the right end of the through hole 28. This position is the swing limit of the shaft 31 in the counterclockwise direction.
[0025]
Further, a flag 37 for confirming the degeneration state of the piston rod 20 is integrally attached to the tip of the shaft 31. The flag 37 protrudes from the piston rod 20 as shown in FIG. In a state, that is, in a state where the tip of the egg-shaped lug 33 is in contact with the right end portion of the through hole 28, the coil spring 36 is pulled up to the retracted position indicated by a two-dot chain line in FIG. When the piston rod 20 is retracted from this state and finally the pin 22 reaches the left end portion of the long hole 27, the large diameter portion 21a of the rod member 21 interferes with the tip of the egg-shaped lug 33, and this large diameter The part 21a rotates the egg-shaped lug 33 in the clockwise direction in FIG. 1 against the elastic restoring force of the coil spring 36, and pulls the flag 37 downward.
[0026]
That is, the flag 37 is a flag that is drawn downward only when the piston rod 20 is fully retracted to indicate the fully retracted state of the piston rod 20, and in other situations, it is indicated by a two-dot chain line in FIG. In the retracted position.
[0027]
The peripheral structure of the shaft 32 is substantially the same as that of the shaft 31 described above. However, in the case of the shaft 32, it is urged to rotate clockwise in FIG. 1 by a coil spring 38 fixed at both ends to the stay 35 and the tongue piece 42, and as shown in FIG. The flag 40 is pulled down in a state where the large-diameter portion 21a of the rod member 21 protrudes and presses the tip of the egg-shaped lug 39 to rotate the egg-shaped lug 39 counterclockwise in FIG. Yes.
[0028]
That is, the flag 40 is a flag that is pulled down only when the piston rod 20 is completely projected to indicate the fully projecting state of the piston rod 20, and is raised upward in other situations.
[0029]
The flag 37 and the flag 40 are individually painted in different colors, for example, red and white, so that whether the piston rod 20 is completely retracted (only the flag 37 is lowered), the piston rod 20 Is easily protruded (only the flag 40 is lowered) or whether the piston rod 20 is in the halfway protruding position (both the flags 37 and 40 are raised).
[0030]
The actuator 18 constructed in this way has the connecting pins 26 in the long holes 44 and 45 drilled as shown in FIG. 1 on both side walls of the slide casing 43 having a concave cross section as shown in FIG. , 22 are engaged with each other, and are slidable in the longitudinal direction in the slide casing 43 as shown in FIG.
As shown in FIG. 3, swing stays 46 having holes through which the second connecting pins 16a and 16b pass are integrally fixed to both ends of the slide casing 43 by welding or the like. Further, as shown in FIGS. 3 and 1, receiving side stays 47 corresponding to the swing stays 46 are fixedly provided on both sides of the lower side of the base portion of the jib 1 d, and swings via a pivot pin 48. The stay 46 is swingably held with respect to the jib 1d.
[0031]
As shown in FIGS. 3 and 1, each of the receiving side stays 47 fixes two locking pieces 47 a and 47 b having different shapes on a rectangular reinforcing member 49 that connects the left and right of the jib 1 d. Consists of. Among these, a through hole 51 for inserting a pin 50 for fixing the swing stay 46 at a retracted position shown by a two-dot chain line in FIGS. Is provided. A through hole 52 equivalent to this is also provided on the swing stay 46 side, and the pin 50 is inserted by aligning the positions of the through hole 51 of the locking piece 47a and the through hole 52 of the swing stay 46. The swing stay 46 can be fixed at the retracted position.
[0032]
3 and 1, when the swing stay 46 is moved to the lower swing limit, the slide casing 43 fixed to the swing stay 46 and the actuator 18 in the slide casing 43 are moved. In the state in which the rocking stay 46 is moved to the upper rocking limit and is located at the operating position between the engaging parts 15a and 15b constituting the second engaging part 15 on the jib 1d side. The slide casing 43 fixed to the swing stay 46 and the actuator 18 in the slide casing 43 move to the retracted position near the first engaging portion indicated by the two-dot chain line in FIGS.
[0033]
That is, the main part of the actuator holding member in the present embodiment is constituted by the slide casing 43 and the swing stay 46.
[0034]
The means for positioning and holding the swing stay 46 as an actuator holding member at the retracted position is constituted by the through hole 51 of the locking piece 47a, the through hole 52 of the swing stay 46, and the pin 50, and the swing stay is provided. The means for positioning and holding 46 in the operating position is substantially constituted by the locking piece 17b and the second connecting pins 16a and 16b. Of course, when the swing stay 46 is swung to the operating position, a through hole is provided at a position on the locking piece 47a that overlaps with the through hole 52 of the swing stay 46, and the through hole and the swing stay 46 pass through. It is also possible to configure the hole 52 to be fixed by the pin 50.
[0035]
A hydraulic pipe 53 for supplying hydraulic oil for extending and retracting the return hydraulic cylinder 19 is constituted by a flexible pipe, which is led to the working machine 4 via the jib 1, the base bracket 3 and the boom 5. It is.
[0036]
Reference numeral 54 denotes a handle fixed to the slide casing 43, and is used as a clue when the slide casing 43 is swung between the operating position and the retracted position. Moreover, it also serves as a guard for preventing the lifting hook (not shown) from hitting the flag 40 protruding from the lower surface of the jib. Reference numeral 55 denotes an auxiliary foot provided on the lower surface of the jib 1d, and reference numeral 56 denotes an auxiliary foot provided on the lower surface of the jib 1c, which contacts the ground when the jib 1d and jib 1c are placed on the ground.
[0037]
Next, an operation for connecting the jib 1d to the jib 1c by the “standing assembly” assembling method will be briefly described. The overall situation at this time is the same as in the example of FIG.
[0038]
First, the jib 1d is lifted in the same manner as in the prior art, and the first engaging portion (corresponding to the first engaging portion 13 shown in FIG. 4B) provided on the upper side of the base of the jib 1d is attached to the jib 1c. The first engagement portion (corresponding to the first engagement portion 12 shown in FIG. 4B) provided at the distal end portion is positioned according to the position of the first engagement portion, and the first engagement portion is manually operated by the operator. The engaging portion is pivotally attached to a first connecting pin (not shown) so as to be swingable. The pivoting operation using the first connecting pin is performed manually by the operator, but there is no danger because the operation is performed on the ground.
[0039]
Next, the hydraulic line 53 of the jib 1d is connected to the hydraulic line at the tip of the jib 1c. Unlike the structure disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 10-291775, etc., only one hydraulic cylinder is included in the actuator, so that the connection work is easy, and a hydraulic drive source on the working machine 4 side is used. Therefore, it is not necessary to prepare a special hydraulic pump separately.
[0040]
Here, if the slide casing 43 is in the retracted position as shown by a two-dot chain line in FIGS. 1 and 3, the pin 50 is inserted from the hole 52 of the swing stay 46 and the hole 51 of the locking piece 47a. Pulling out and holding the handle 54, the slide casing 43 is swung to the operating position between the engaging portions 15a and 15b. As described above, since the second connecting pins 16a and 16b are always urged in the protruding direction by the elastic return force of the coil spring 41, the slide casing 43 can be moved to the operating position between the engaging portions 15a and 15b without any trouble. In order to move, the working oil is sent from the work machine 4 to the piston rod side of the cylinder portion 24, the piston rod 20 is retracted, and the second connecting pins 16a and 16b are moved against the elastic return force of the coil spring 41. It is necessary to degenerate.
[0041]
As described above, the return hydraulic cylinder 19 constituting the main part of the actuator 18 is slidably attached to the elongated holes 44 and 45 of the slide casing 43 via the connection pins 26 and 22. Due to the influence of the magnitude relationship of friction between the pin 26 and the elongated hole 44 and between the connecting pin 22 and the elongated hole 45, the second connecting pin 16a starts to degenerate first, or the second It is unclear whether the first connection pin 16b starts to degenerate first, or whether the second connection pins 16a and 16b start to degenerate simultaneously.
[0042]
Here, if the contraction of the second connecting pin 16a is started first, the contraction of the second connecting pin 16a stops when the connecting pin 26 interferes with the right end of the elongated hole 44, and the cylinder The movement of the portion 24 is prohibited, and then the second connecting pin 16b starts to degenerate, and finally the degeneration of the second connecting pin 16b stops when the connection pin 22 interferes with the left end of the elongated hole 45. Thus, the entire degeneration operation is completed.
[0043]
On the other hand, when the second connecting pin 16b starts to contract, the second connecting pin 16b stops contracting when the connecting pin 22 interferes with the left end of the slot 45. Then, the movement of the piston rod 20 is prohibited, and then the second connecting pin 16a starts to degenerate. Finally, when the connecting pin 26 interferes with the right end of the elongated hole 44, the second connecting pin 16a The degeneration is stopped and the entire degeneration operation is completed.
[0044]
In any case, the connection pin 26 eventually interferes with the right end portion of the elongated hole 44 and the connection pin 22 interferes with the left end portion of the elongated hole 45 to complete normal centering operation. The flag 37 is pulled down to notify the completion of the degeneration operation.
[0045]
When the second connecting pins 16a and 16b are retracted and the slide casing 43 is moved to the operating position in this way, the main winding is gradually raised while lifting the jib 1c upward by the boom extending and swinging operations. By unwinding the wire rope, the jib 1d is swung with respect to the jib 1c with a first connecting pin (not shown) as a fulcrum, and the jib 1c and the jib 1d are positioned in a straight line, and the tip of the jib 1c The positions of the second engaging portions 14 (14a, 14b) provided at the portion and the second engaging portions 15 (15a, 15b) provided at the base of the jib 1d are aligned. More specifically, the clevis-like engaging portion 14a constituting the second engaging portion 14 on the jib 1c side between the locking pieces 17a, 17b constituting the second engaging portion 15 on the jib 1d side, 14b will be rushed.
[0046]
Next, hydraulic oil is sent from the work machine 4 to the cylinder bottom side of the cylinder part 24, the piston rod 20 is projected with the elastic return force of the coil spring 41, and the second connecting pins 16a and 16b are projected. As shown in FIGS. 1 to 3, the locking pieces 17a, 17b constituting the second engaging portion 15 on the jib 1d side and the clevis-like shape constituting the second engaging portion 14 on the jib 1c side are formed. The engaging portions 14a and 14b are fixed by the second connecting pins 16a and 16b, and the jib 1c and jib 1d are integrated.
[0047]
For the reasons already described, at this time, whether the protruding operation of the second connecting pin 16a starts first, the protruding operation of the second connecting pin 16b starts first, and further, the second connecting pin 16a. , 16b is unclear as to whether or not the protrusion operation starts simultaneously.
[0048]
When the projecting operation of the second connecting pin 16 a is started first, the projecting operation of the second connecting pin 16 a stops at the stage where the connecting pin 26 interferes with the left end of the elongated hole 44, and the cylinder portion 24. After that, the second connecting pin 16b starts to protrude, and finally the second connecting pin 16b stops protruding when the connecting pin 22 interferes with the right end of the slot 45. Thus, the entire protruding operation is completed.
[0049]
On the contrary, when the projecting operation of the second connecting pin 16b is started first, the projecting operation of the second connecting pin 16b is performed when the connection pin 22 interferes with the right end of the elongated hole 45. Is stopped and the movement of the piston rod 20 is prohibited. Thereafter, the projecting operation of the second connecting pin 16a starts, and finally the second connecting pin 26 interferes with the left end of the elongated hole 44. The protruding operation of the pin 16a is stopped, and the entire protruding operation is completed.
[0050]
In any case, finally, the connection pin 26 interferes with the left end portion of the elongated hole 44, and the connection pin 22 interferes with the right end portion of the elongated hole 45, and as shown in FIG. The second connecting pins 16a and 16b are engaging pieces 17a and 17b constituting the second engaging portion 15 on the jib 1d side and the clevis-like engaging portion constituting the second engaging portion 14 on the jib 1c side. 14a and 14b are passed through and both are securely fixed, and the flag 40 is pulled down to notify the completion of the protruding operation.
[0051]
Although the operation of inserting the second connecting pins 16a and 16b is a work at a high place, since this operation can be operated from the ground by the operation unit attached to the tip of the jib 1d, the safety of the worker is ensured.
More specifically, electrical wiring is connected from the tip of the jib 1d to the work machine 4 via the boom 5, and an operation switch is connected to the wiring connector provided at the tip of the jib 1d, and this switch is operated. Thus, the above-described projecting operation of the piston rod 20 is performed by switching the hydraulic valve on the work machine 4 side and feeding the hydraulic oil to the cylinder bottom side of the cylinder portion 24.
[0052]
Further, since the second connecting pins 16a and 16b are always urged in the protruding direction by the coil spring 41, there is no fear that the second connecting pins 16a and 16b come out inside.
[0053]
Further, the flag 37 and the flag 40 project outward from the projected area of the slide casing 43 when viewed from the longitudinal direction of the jib 1d to notify the projecting / retracting state of the piston rod 20, so that when viewed from the ground after assembling the jib Even so, the operator can accurately grasp the protruding / retracting state of the piston rod 20, which is advantageous in confirming safety as compared to the conventional case where the connecting pin itself is marked. In addition, since the flag 37 and the flag 40 do not slidably contact other members, there is no concern that the marking paint is peeled off due to long-term use.
[0054]
The operation in the case of “standing assembly” has been described above. However, in the case of performing “flat assembly”, both the jibs 1c and 1d are placed on the ground as in the example shown in FIG. Then, connection work will be performed. Also in this case, as in the case of “standing”, the pivoting operation of the first engaging portion of the jib 1c, 1d is performed manually by the operator, and the second engaging portion 15 on the jib 1d side and the jib. The fixing operation with the second engaging portion 14 on the 1c side can be performed by hydraulic drive by the actuator 18.
[0055]
Further, in the case of “flat assembly”, it is possible to perform assembly work without using the actuator 18 or the hydraulic system at all. In that case, the slide casing 43 is retracted to a retracted position as indicated by a two-dot chain line in FIGS. 1 and 3 and fixed with the pin 50, and a connecting pin equivalent to the second connecting pins 16a and 16b is attached. Prepared separately, the second engaging portion 15 on the jib 1d side and the second engaging portion 14 on the jib 1c side are fixed by the operator's manual operation with these connecting pins. The slide casing 43 in which the actuator 18 is fitted is escaped to a retracted position as shown by a two-dot chain line in FIGS. 1 and 3, that is, a position closer to the center of the jib 1d. The engaging portion 15 and the second engaging portion 14 on the jib 1c side can be easily fixed manually by a conventional connecting pin and the slide casing 43 and the actuator 18 interfere with an obstacle on the ground. Therefore, the problem of causing damage does not occur.
[0056]
As described above, the structure of the connecting portion between the adjacent jib 1c and jib 1d has been described as an example. However, it is substantially the same for the jib 1a and jib 1b as shown in FIG. An equivalent configuration can be applied.
Basically, in the case of a jib connected to the intermediate portion, a second engagement portion 15 comprising engagement portions 15a and 15b on the base side, and the same as the second engagement portion 15 are provided. The first engaging portion 13 and the actuator 18 and the swinging stay 46 as an actuator holding member are provided, and on the tip end side, the second engaging portion 14 including the engaging portions 14a and 14b is provided. The first engaging portion 12 equivalent to the second engaging portion 14 is provided.
In other words, in the case of a jib connected to the intermediate portion, the first engaging portion and the second engaging portion are provided at both ends in the longitudinal direction, and at one end portion (base side) in the longitudinal direction. Only the actuator 18 and the swinging stay 46 are provided.
[0057]
However, in the case of a jib that is first connected to the base bracket, the first and second engaging portions 13 and 15, the actuator 18, the swing stay 46, and the like that are components on the base side are not necessary. In the case of the jib connected last, the first and second engaging portions 12 and 14 on the distal end side are not necessary.
[0058]
【The invention's effect】
The first aspect of the present invention is capable of working on the ground when "standing" out of the first and second engaging portions disposed at the end of each jib that is a constituent element of the long jib for a crane. The first engaging portion is configured so that the pivoting operation between the engaging portions is manually performed and only the fixing operation between the second engaging portions, which is required to be performed at a high place, is performed by the actuator. It is no longer necessary to provide a special actuator for pivoting, and compared to the conventional long crane jib that is equipped with an actuator in each of the first and second engaging parts to perform pivoting and fixing operations. The weight increase of the long crane jib can be kept low. Therefore, it is possible to substantially improve the lifting capacity of the crane that can be used for actual work.
In addition, since the fixing work between the second engaging portions, which requires work at a high place, is performed by an actuator, it is not necessary for the worker to climb up to a high place and work is ensured. .
In addition, since only one actuator for each jib is required, even when a hydraulic cylinder is used as an actuator, the reconnection work of piping when adding a jib is complicated, and the structure of the entire hydraulic system is complicated. There is no worry of doing.
[0059]
Further, the second engaging portion is configured to fix adjacent jibs by insertion of the connecting pin, and the second engaging portion is disposed at two positions apart from each other in the inserting direction of the connecting pin. A telescopic actuator equipped with connecting pins at both ends is provided between the two engaging portions so that the connecting pins can be inserted and removed. The connecting pin can be inserted and removed with a single actuator.
Moreover, this actuator has one end of each jib via an actuator holding member that can be positioned and held at either the operating position between the second engaging parts or the retracted position near the first engaging part. Therefore, when performing `` flat assembly '' in which the jib is placed on the ground and the main part is assembled, the actuator is moved from the operating position between the second engaging parts to the retracted position. By moving and using a normal connecting pin prepared independently of the actuator, it is possible to assemble a long crane jib without using any hydraulic system such as a hydraulic pump.
Further, even when the jib is placed on the ground and the assembly work by “flat assembly” is performed, there is no fear that the actuator interferes with the obstacle on the ground and is damaged.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a main part of a jib according to an embodiment to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a bottom view showing the main part of the jib of the embodiment.
FIG. 3 is a side view showing the main part of the jib of the embodiment.
FIG. 4 (a) is a conceptual diagram showing how to assemble a long crane jib for “flat assembly”, and FIG. 4 (b) shows how to assemble a long crane jib for “standing assembly”. It is a conceptual diagram.
[Explanation of symbols]
1 Long jib for crane
1a-1d jib
2 Mast
3 Base bracket
4 working machines
5 Boom
6 Supplementary wire rope
7,8 First engaging part
9, 10 Second engaging portion
11 Main winding wire rope
12, 13 First engaging portion
14 Second engaging portion
14a, 14b engaging portion (part of second engaging portion)
15 Second engaging portion
15a, 15b engaging part (part of second engaging part)
16a, 16b Second connecting pin
17a, 17b Locking piece
18 Actuator
19 Reverse hydraulic cylinder
20 Piston rod
21 Rod member
21a Large diameter part
22 Connection pin
23 Washer
24 Cylinder part
25 Extension tube
25a end
26 connection pins
27 Long hole
28 Through hole
29 Through hole
30a, 30b Locking piece
31 shaft
32 shaft
33 Egg-shaped rug
34 Tongue
35 stays
36 Coil spring
37 flags
38 Coil spring
39 Egg-shaped rug
40 flags
41 Coil spring
42 Tongue pieces
43 Slide casing
44 Slotted hole
45 long hole
46 Oscillating stay (actuator holding member)
47 Receiving stay
47a, 47b Locking piece
48 pivot pin
49 Reinforcing member
50 pins
51 Through hole
52 Through hole
53 Hydraulic lines
54 Handle
55 Auxiliary feet
56 Auxiliary feet

Claims

A long crane jib configured by connecting a plurality of jibs, and a first connecting pin inserted into a longitudinal end of each jib from a direction perpendicular to the longitudinal direction of each jib A first engaging part pivotally attaching an adjacent jib, and a position where the second connecting pin is inserted and shifted from the first engaging part radially outward of the first connecting pin. The second engaging portion for fixing the adjacent jib is disposed in two locations, spaced apart in the insertion direction of the first connecting pin and the second connecting pin, respectively .
At one end in the longitudinal direction of each jib,
Said second connecting pins provided at both ends of the second telescopic actuator for insertion into the second engaging portion connecting pins of,
A long crane for a vehicle, comprising: an actuator holding member that is positioned and held at one of an operating position between the second engaging portions and a retracted position near the first engaging portion. jib.