JP4685925B2 - 適応残差オーディオ符号化 - Google Patents

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Description

本発明はオーディオ信号の符号化および復号化、特に一対のオーディオチャンネルの効率的な高品質符号化に関する。
最近、オーディオ信号の効率的な高品質符号化がますます重要になりつつあり、圧縮されたオーディオおよびビデオのコンテンツのデジタル配信として、たとえば、衛星や地上波によるデジタルオーディオまたはビデオの放送が広く行われている。たとえば、よく知られたMP3技術は、帯域幅に制限のあるインターネットや他の伝送チャンネル上でのオーディオタイトルの便利な伝送を可能にする。
MP3の他にも、各種のオーディオ符号化スキームは、所定の圧縮率やビットレートの下でオーディオ品質を最大にすることを目指している。「低ビットレートオーディオ符号化アプリケーションのための効率的かつスケーラブルパラメトリックステレオ符号化(Efficient and scalable Parametric Stereo Coding for Low Bit rate Audio Coding Applications)」、国際出願第PCT/SE02/01372号の中で、基礎をなすオリジナルのステレオイメージに近いステレオ信号を、一般的に「空間キュー」として言及されるステレオ信号の非常に小さな表現が付加的に用いられる場合にモノラル信号から、再現することが可能であることが示されている。開示されている原理は、ステレオ入力信号を周波数帯域に分割することと、各周波数帯域ごとにチャンネル間強度差(IID)およびチャンネル間コヒーレンス(ICC)というパラメータを推定することとによる。第1のパラメータは、特定の周波数帯域における2つのチャンネル間の配電の測定を表し、第2のパラメータは、2つのチャンネル間の相関の推定を表す。空間パラメータに関するより詳細な記述は、J.ブレーバールト(Breebaart)、S.ファン・デ・パール(van de Par)、A.コーラウシュ(Kohlrausch)およびE.シュイエールス(Schuijers)の「低ビットレートでの高品質パラメトリック空間オーディオ符号化(High−quality parametric spatial audio coding at low bit rates)」、AES第116回コンベンションのプロシーディング、ベルリン(ドイツ)、2004年5月8日〜11日に見られる。これらの空間キューに基づいて、ステレオ入力信号は、1つのモノラル信号に適応的に結合される。空間キューおよびモノラル信号の両方は符号化され、符号化された表現はデコーダに送信される1つのビットストリ−ムに多重化される。デコーダ側では、ステレオイメージは、IIDデータに従って2つの出力チャンネル間にモノラル信号のエネルギーを分布し、さらに、IICパラメータで表されているようにオリジナルのステレオチャンネルのチャンネル相関を保持するために相関されていない信号を加えることによって、モノラル信号から再現される。
さらに広い伝送帯域幅が利用できる場合には、デコーダにおいて相関されていないモノラル信号を、送信された残差信号に置き換えることによって、より高いオーディオ品質を達成することができる。すなわち、付加的な残差信号のデコーダへの伝送が要求される。これは、ミッドサイド(MS)符号化と同様であり、そこでは左右のチャンネルに対する直接的な符号化ではなく、ステレオ信号のチャンネルの和および差が符号化される。MS技術に関する記述は、「和・差ステレオ変換符号化(Sum−difference stereo transform coding)」、ICASSPのプロシーディング(Proc.Int.Conf.Acout.Speech Signal Process.(ICASSP))、アメリカ合衆国、サンフランシスコ、1992年、pp. II 569−572に見られる。MS符号化は、ステレオ信号の左右のチャンネルが高い確率でかなり類似するという知見に基づくものである。したがって、左右のチャンネルの差は大部分の時間にわたって比較的に小さい強度を有する信号をもたらし、すなわち、差信号の振幅値はかなり小さくなる。そのため、差信号を表すパラメータは粗く量子化できるので、差信号の符号化によって大幅なビットレートの節減を図ることができる。和信号に関しては、符号化時には単独の左または右のチャンネルよりもやや大きいがほほ同じ帯域幅が必要である。したがって、MS符号化スキームによって、全体として大幅な帯域幅の節減を図ることができる。左右のチャンネル間に大きい強度差が存在する場合、そのチャンネル差は大きなエネルギーを有し、したがって広い帯域幅が必要となるので、MS技術はその限界を有する。しかしながら、そのような場合には、符号化時の高いコストのために、実際のステレオ符号化としてMS符号化は適用されないことに留意すべきである。そのような場合には、符号化されるべきオリジナルのオーディオチャンネルの信号強度に応じて、通常のステレオ符号化とMS符号化とを相互に切り替えるようにすることには利点がある。
2つのステレオチャンネルの結合である2つの中間的なチャンネルの構成を表す行列要素を有するデコーダ回転行列を創作することにより符号化されるべき2つのステレオチャンネルの和および差を構築するという静的な概念を置き換えることによって、上述の問題を解決することができる。その行列要素は、ステレオ信号の左右のチャンネルから抽出されるパラメトリックステレオパラメータに依存する。適応残差符号化は、MS符号化に勝る顕著な機能上の利点を達成して、実際の信号の特性に応じて中間的なチャンネルの生成のために結合規則を動的に適応することができる。
パラメトリックステレオパラメータからのいわゆる回転行列の行列要素の依存を適宜選択することにより、非公開の欧州特許出願第EP04103168.3号で既に示されているように、差チャンネル内のエネルギーを可能な限り最小にとどめることを達成することができる。ステレオ信号を信号mおよびs(中間的な信号、たとえば、ダウンミックス信号mおよび残差信号s)に変換(ダウンミックスまたはアップミックス)する回転行列を導入しようとする場合、回転行列(デコーダ回転行列およびエンコーダ回転行列)を囲む方法の演算は困難である。これは、行列の行列要素が可能な限りのパラメトリックステレオ符号化パラメータの全範囲内で無限大に発散してはならないことを意味する。言い換えれば、両方の回転行列は、行列条件数がパラメトリックステレオ符号化パラメータの全範囲に対して問題のない行列反転を可能にする上で十分に小さいという意味において、囲まれなければならなく、それは従来技術では実現されていない。
J.ブレーバールト(Breebaart)、S.ファン・デ・パール(van de Par)、A.コーラウシュ(Kohlrausch)およびE.シュイエールス(Schuijers)の「低ビットレートでの高品質パラメトリック空間オーディオ符号化(High−quality parametric spatial audio coding at low bit rates)」、AES第116回コンベンションのプロシーディング、ベルリン(ドイツ)、2004年5月8日〜11日 「和・差ステレオ変換符号化(Sum−difference stereo transform coding)」、ICASSPのプロシーディング(Proc.Int.Conf.Acout.Speech Signal Process.(ICASSP))、アメリカ合衆国、サンフランシスコ、1992年、pp. II 569−572
本発明の目的は、オーディオ信号の高圧縮された表現をもたらすと同時に符号化または復号化によって導入されるアーチファクトをより効果的に回避する高品質なオーディオ符号化のための概念を提供することである。
本発明の第1の態様によれば、この目的は、少なくとも2つのチャンネルを有するオーディオ信号を符号化するためのオーディオエンコーダであって、オーディオ信号から空間パラメータを導出するためのパラメータ抽出器であって、空間パラメータは少なくとも2つのチャンネル間の相互関係を表す、パラメータ抽出器と、制限された空間パラメータを導出するために制限規則を用いて空間パラメータを制限するためのリミッタであって、制限規則は少なくとも2つのチャンネル間の相互関係に依存する、リミッタと、制限された空間パラメータに依存するダウンミキシング規則を用いてオーディオ信号からダウンミックス信号および残差信号を導出するためのダウンミキサとを含む、オーディオエンコーダによって達成することができる。
本発明の第2の態様によれば、この目的は、少なくとも2つのチャンネルを有するオリジナルのオーディオ信号を表す符号化されたオーディオ信号を復号化するためのオーディオデコーダであって、符号化されたオーディオ信号は、ダウンミックス信号、残差信号および少なくとも2つのチャンネル間の相互関係を表す空間パラメータを有し、オーディオデコーダは、制限規則を用いて制限された空間パラメータを導出するために空間パラメータを制限するためのリミッタであって、制限規則は少なくとも2つのチャンネル間の相互関係に依存する、リミッタと、制限された空間パラメータに依存するアップミキシング規則を用いてダウンミックス信号および残差信号からオリジナルのオーディオ信号の再構成を導出するためのアップミキサとを含む、オーディオデコーダによって達成することができる。
本発明の第3の態様によれば、この目的は、少なくとも2つのチャンネルを有するオーディオ信号を符号化するための方法であって、その方法は、オーディオ信号から空間パラメータを導出する工程であって、空間パラメータは少なくとも2つのチャンネル間の相互関係を表す、導出する工程と、制限された空間パラメータを導出するために制限規則を用いて空間パラメータを制限する工程であって、制限規則は少なくとも2つのチャンネル間の相互関係に依存する、制限する工程と、制限された空間パラメータに依存するダウンミキシング規則を用いてオーディオ信号からダウンミックス信号および残差信号を導出する工程とを含む、方法によって達成することができる。
本発明の第4の態様によれば、この目的は、少なくとも2つのチャンネルを有するオリジナルのオーディオ信号を表す符号化されたオーディオ信号を復号化するための方法であって、符号化されたオーディオ信号は、ダウンミックス信号、残差信号および少なくとも2つのチャンネル間の相互関係を表す空間パラメータを有し、その方法は、制限規則を用いて制限された空間パラメータを導出するために空間パラメータを制限する工程であって、制限規則は少なくとも2つのチャンネル間の相互関係に依存する、制限する工程と、制限された空間パラメータに依存するアップミキシング規則を用いてダウンミックス信号および残差信号からオリジナルのオーディオ信号の再構成を導出する工程とを含む、方法によって達成することができる。
本発明の第5の態様によれば、この目的は、少なくとも2つのチャンネルを有するオーディオ信号を符号化するためのオーディオエンコーダを有するトランスミッタまたはオーディオレコーダであって、オーディオ信号から空間パラメータを導出するためのパラメータ抽出器であって、空間パラメータは少なくとも2つのチャンネル間の相互関係を表す、パラメータ抽出器と、制限された空間パラメータを導出するために制限規則を用いて空間パラメータを制限するためのリミッタであって、制限規則は少なくとも2つのチャンネル間の相互関係に依存する、リミッタと、制限された空間パラメータに依存するダウンミキシング規則を用いてオーディオ信号からダウンミックス信号および残差信号を導出するためのダウンミキサとを含む、トランスミッタまたはオーディオレコーダによって達成することができる。
本発明の第6の態様によれば、この目的は、少なくとも2つのチャンネルを有するオリジナルのオーディオ信号を表す符号化されたオーディオ信号を復号化するためのオーディオデコーダを有する、レシーバまたはオーディオプレーヤであって、符号化されたオーディオ信号は、ダウンミックス信号、残差信号および少なくとも2つのチャンネル間の相互関係を表す空間パラメータを有し、レシーバまたはオーディオプレーヤは、制限規則を用いて制限された空間パラメータを導出するために空間パラメータを制限するためのリミッタであって、制限規則は少なくとも2つのチャンネル間の相互関係に依存する、リミッタと、制限された空間パラメータに依存するアップミキシング規則を用いてダウンミックス信号および残差信号からオリジナルのオーディオ信号の再構成を導出するためのアップミキサとを含む、レシーバまたはオーディオプレーヤによって達成することができる。
本発明の第7の態様によれば、この目的は、送信またはオーディオ記録の方法であって、その方法は符号化された信号を生成する方法を有し、その方法は少なくとも2つのチャンネルを有するオーディオ信号を符号化するための方法を含み、その方法は、オーディオ信号から空間パラメータを導出する工程であって、空間パラメータは少なくとも2つのチャンネル間の相互関係を表す、導出する工程と、制限された空間パラメータを導出するために制限規則を用いて空間パラメータを制限する工程であって、制限規則は少なくとも2つのチャンネル間の相互関係に依存する、制限する工程と、制限された空間パラメータに依存するダウンミキシング規則を用いてオーディオ信号からダウンミックス信号および残差信号を導出する工程とを含む、方法によって達成することができる。
本発明の第8の態様によれば、この目的は、受信またはオーディオ再生の方法であって、その方法は符号化されたオーディオ信号を復号化するための方法を有し、その方法は少なくとも2つのチャンネルを有するオリジナルのオーディオ信号を表す符号化されたオーディオ信号を復号化するための方法を含み、符号化されたオーディオ信号は、ダウンミックス信号、残差信号および少なくとも2つのチャンネル間の相互関係を表す空間パラメータを有し、その方法は、制限規則を用いて制限された空間パラメータを導出するために空間パラメータを制限する工程であって、制限規則は少なくとも2つのチャンネル間の相互関係に依存する、制限する工程と、制限された空間パラメータに依存するアップミキシング規則を用いてダウンミックス信号および残差信号からオリジナルのオーディオ信号の再構成を導出する工程とを含む、方法によって達成することができる。
本発明の第9の態様によれば、この目的は、トランスミッタおよびレシーバを有する伝送システムであって、トランスミッタは、少なくとも2つのチャンネルを有するオーディオ信号を符号化するためのオーディオエンコーダを有し、オーディオ信号から空間パラメータを導出するためのパラメータ抽出器であって、空間パラメータは少なくとも2つのチャンネル間の相互関係を表す、パラメータ抽出器と、制限された空間パラメータを導出するために制限規則を用いて空間パラメータを制限するためのリミッタであって、制限規則は少なくとも2つのチャンネル間の相互関係に依存する、リミッタと、制限された空間パラメータに依存するダウンミキシング規則を用いてオーディオ信号からダウンミックス信号および残差信号を導出するためのダウンミキサとを含み、レシーバは、少なくとも2つのチャンネルを有するオリジナルのオーディオ信号を表す符号化されたオーディオ信号を復号化するためのオーディオデコーダを有し、符号化されたオーディオ信号は、ダウンミックス信号、残差信号および少なくとも2つのチャンネル間の相互関係を表す空間パラメータを有し、レシーバは、制限規則を用いて制限された空間パラメータを導出するために空間パラメータを制限するためのリミッタであって、制限規則は少なくとも2つのチャンネル間の相互関係に依存する、リミッタと、制限された空間パラメータに依存するアップミキシング規則を用いてダウンミックス信号および残差信号からオリジナルのオーディオ信号の再構成を導出するためのアップミキサとを含む、伝送システムによって達成することができる。
本発明の第10の態様によれば、この目的は、送信および受信の方法であって、その方法は、送信方法および受信方法を含み、送信方法は、少なくとも2つのチャンネルを有するオーディオ信号の符号化された信号を生成する方法を有し、オーディオ信号から空間パラメータを導出する工程であって、空間パラメータは少なくとも2つのチャンネル間の相互関係を表す、導出する工程と、制限された空間パラメータを導出するために制限規則を用いて空間パラメータを制限する工程であって、制限規則は少なくとも2つのチャンネル間の相互関係に依存する、制限する工程と、制限された空間パラメータに依存するダウンミキシング規則を用いてオーディオ信号からダウンミックス信号および残差信号を導出する工程とを含み、受信方法は、符号化されたオーディオ信号を復号化するための方法を有し、制限規則を用いて制限された空間パラメータを導出するために空間パラメータを制限する工程であって、制限規則は少なくとも2つのチャンネル間の相互関係に依存する、制限する工程と、制限された空間パラメータに依存するアップミキシング規則を用いてダウンミックス信号および残差信号からオリジナルのオーディオ信号の再構成を導出する工程とを含む、方法によって達成することができる。
本発明の第11の態様によれば、この目的は、少なくとも2つのチャンネルを有するオーディオ信号の表現である符号化されたオーディオ信号であって、符号化されたオーディオ信号は、少なくとも2つのチャンネル間の相互関係を表す空間パラメータ、ダウンミックス信号および残差信号を有し、ダウンミックス信号および残差信号は、少なくとも2つのチャンネルの相互関係に依存する制限規則を用いて導出された制限された空間パラメータに基づくダウンミキシング規則を用いてオーディオ信号から導出される、符号化されたオーディオ信号によって達成することができる。
本発明は、用いられるダウンミキシング規則がオーディオ信号から導出される空間パラメータであってアップミキシングまたはダウンミキシング処理中に不安定を回避する目的で導出された空間パラメータにある制限を適用するためにリミッタによって後処理される空間パラメータに依存する場合に、少なくとも2つのチャンネルを有するオーディオ信号がダウンミックス信号および残差信号に効率的にダウンミックスできるという知見に基づくものである。オーディオチャンネル間の相互関係を表すパラメータに動的に依存するダウンミキシング規則を有することによって、ダウンミックスされた残差信号内のエネルギーが可能な限り最小であることが保証され、それは符号化効率の観点から有利なものである。ダウンミキシンにおいて用いる前にリミッタで空間パラメータを後処理することによって、ダウンミキシングまたはアップミキシングにおける不安定を回避することができ、そうでなければ符号化または復号化されたオーディオ信号の空間知覚に妨害を与える結果になる。
本発明の実施の形態では、左右のチャンネルを有するオリジナルのステレオ信号は、ダウンミキサおよびパラメータ抽出器に供給される。パラメータ抽出器は、一般に知られた空間パラメータICC(チャンネル間相関)およびIID(チャンネル間強度差)を導出する。ダウンミキサは、左右のチャンネルをダウンミクッスス信号および残差信号にダウンミックスすることができ、そこではダウンミックス規則は、結果として生じる残差信号が最小の達成可能なエネルギーをもたらすようなものである。したがって、標準的なオーディオエンコーダによる結果として生じる残差信号の後の圧縮は、きわめてコンパクトなコードになる。これは、空間パラメータICCおよびIIDがオリジナルのステレオチャンネルの強度または振幅比を表すので、空間パラメータICCおよびIIDに依存するダウンミキシング規則を形成することによって達成される。符号化の一般的な問題は、エネルギーの保存である。エネルギーが保存されない場合には符号化された信号の異なる音量知覚や符号化された信号の音量において制御不可能なジャンプになるので、オリジナルの信号および符号化された信号の両方が同じエネルギーを有することが必要である。したがって、上述の符号化スキームにおいて、ダウンミックス信号および残差信号はエネルギー保存規則を保証するスケーリングファクタによってスケールされなければならない。
もし符号化されるべきオリジナルのオーディオ信号が空間特性を有するならば、特に左右のオリジナルのチャンネルが完全に相関されない場合、すなわちそれらが同一振幅と正確に180度の位相シフトとを有する場合、このスケーリングファクタは発散する。この不安定は、ICCパラメータに制限機能を適用する本発明の概念で回避され、そこではその制限機能は最大許容スケーリングファクタおよびIIDパラメータに依存する。起こりうる発散を回避するために、ダウンミックスを表す規則が直接的に変更されるが、技術実施の状況において、スケーリングファクタは閾値をセットすることによって容易に制限され、そこではスケーリングファクタは閾値を超える場合に閾値と置き換えられる。
ダウンミックスチャンネルおよび残差チャンネルの両方の信号がダウンミキシング処理の基礎をなすパラメータを変更することによって変更されるということは、本発明の概念の大きな利点である。ダウンミックスチャンネルにおける信号のみが従来技術による閾値を適用する場合に感化され、そのため、オリジナルの左右のチャンネル間の相互関係のよりよい保存は本発明の概念により達成することができる。
上述の概念の他の利点は、用いられる空間パラメータが符号化処理中に一般的に導出されることである。したがって、新しいパラメータを導入することなく必要な制限論理を実施することができる。
本発明のさらなる実施の形態では、エンコーダ側のリミッタと同じ制限規則を有するリミッタがデコーダ側で適用される。これは、デコーダ側において、ダウンミックス信号および残差信号も空間パラメータIIDおよびICCも受信され、さらに、受信された空間パラメータが符号化処理中に用いられるのと同じ制限規則を用いて制限されることを意味している。そして、アップミキシングは、アップミキシング処理において発散が起きないことを保証して、制限された空間パラメータに依存する。符号化および復号化において同じ制限規則を有することの利点は、ハードウェア回路またはソフトウェアアルゴリズムの実現を1度だけ開発すればよいので、明らかである。符号化および復号化機能を有するハードウェアまたはソフトウェアは、制限機能のために同じハードウェアまたはソフトウェアを再使用することができるので、低コストで開発することができる。
本発明のさらなる実施の形態では、ダウンミックス信号および空間パラメータはそれらの生成後に圧縮され、ダウウンミックスされた信号に対応した2つのオーディオビットストリームと圧縮された空間パラメータを有するパラメータビットストリームとをもたらす。これは、伝送されるべき符号化された表現のサイズを低減し、さらに帯域幅を節約するが、符号化は、符号化規則そのものが本発明の概念とは独立であるので非可逆または可逆である。本発明の概念による本発明のデコーダは、圧縮された表現がアップミキシングの前に空間パラメータ、ダウンミックスチャンネルおよび残差チャンネルに解凍される、解凍ステージを含む。
本発明の他の実施に形態では、既に圧縮されたオーディオビットストリームおよびパラメータビットストリームは、たとえば、記憶媒体上での生成されたファイルの便利な格納を可能にする多重化によって、1つのビットストリームに結合される。これは、全ての関連情報が単一のファイルまたはビットストリームに圧縮されるので、3つの分離したビットストリームが転送される場合に比べてより便利な取扱いを可能にし、アプリケーションのストリーミング、たとえば、インターネットを介して符号化されたコンテンツのストーリミングを可能にする。そして、対応する本発明のデコーダは、たとえば1つのビットストリームを3つの分離したビットストリームにすなわち2つのオーディオビットストリームおよびパラメータビットストリームに分解することがデマルチプレクサでできる分解ステージを有する。
ここで、本発明の概念は、空間パラメータが制限されない従来技術の残差符号化、および、デコーダが残差信号を使用しない従来技術のパラメトリックステレオ符号化に対して、完全な下位互換性を提供するということに注意すべきである。これは、新しく符号化されたオーディオデータが、本発明のデコーダによって最大限の品質で再生できるのに対して、従来技術による既存のデコーダでも再生できるので、大きな利点である。
本発明のさらなる実施の形態では、3つの本発明のエンコーダが6つの個別のチャンネルを含むマルチチャンネルオーディオ信号を符号化するために結合され、3つの本発明のエンコーダのそれぞれは、チャンネルペアごとに空間パラメータ、ダウンミックスおよび残差信号を導出してチャンネルペアを符号化する。そのために、本発明の概念は、符号化され送信されるデータの総量がステレオ信号よりも多いので、符号化の効率および結果として生じる表現のコンパクト性が同等の優先性を有するマルチチャンネルオーディオ信号の符号化のために用いることもできる。原則として、任意の数の本発明のオーディオエンコーダは、基本的に任意の数のオーディオチャンネルを有するマルチチャンネルオーディオ信号を同時に符号化するために結合することができる。マルチチャンネルオーディオエンコーダのさらなる実施の形態では、個別のダウンミックス信号および残差信号も個別のパラメータビットストリームも、要求される帯域幅を低減して、共通の左信号、共通の右信号、共通の残差信号、および結合されたパラメータビットストリームを受信するために、3対2ダウンミキサによって結合される。そのため、対応するデコーダは、直接的に2対3アップミキサステージを含む。
本発明の他の実施の形態では、トランスミッタまたはオーディオレコーダは、送信されまたは格納されたオーディオコンテンツの大きさを十分に低減することができ、コンパクトで高品質のオーディオ記録または送信を可能にする、本発明のエンコーダを含んでいる。そのようなオーディオコンテンツは、所定の容量の記憶媒体に格納することができ、または、狭い帯域幅がオーディオ信号の伝送中に用いられる。
本発明の他の実施の形態では、レシーバまたはオーディオプレーヤは、携帯電話のような制限された帯域幅の環境においてアプリケーションのストリーミングを可能にし、または、制限された容量の記憶媒体を用いて、小型の携帯用の再生装置の構成を可能にする、本発明のデコーダを有している。
本発明のトランスミッタおよびレシーバの結合は、たとえば、無線LAN、ブルートゥース、有線LAN、電力線技術、無線伝送、または他の各種のデータ伝送など、有線または無線の伝送インターファースを介して、オーディオコンテンツを便利に送信することを可能にする、伝送システムをもたらす。
本発明の好適な実施の形態が添付図面に関して後に説明され、これらの図面としては:
図1は、本発明のエンコーダのブロック図を示し、
図2は、本発明の符号化原理のブロック図を示し、
図3は、本発明のエンコーダの他の実施の形態を示し、
図4は、従来技術のデコーダに対する本発明の符号化スキームの下位互換性を示し、
図5は、本発明のマルチチャンネルオーディオエンコーダを示し、
図6は、本発明のオーディオデコーダのブロック図を示し、
図7は、本発明の復号化概念のブロック図を示し、
図8は、本発明のデコーダのさらなる実施の形態を示し、
図9は、本発明のマルチチャンネルオーディオデコーダの実施の形態を示し、
図10は、本発明のオーディオエンコーダの別の実施の形態を示し、
図11は、本発明のオーディオデコーダの別の実施の形態を示し、
図12は、本発明のトランスミッタ/オーディオレコーダを示し、
図13は、本発明のレシーバ/オーディオプレーヤを示し、
図14は、本発明の伝送システムを示す。
図1は、ダウンミキサ12、リミッタ14、およびパラメータ抽出器16を含む、本発明のオーディオエンコーダ10のブロック図を示す。
左右のチャンネルを有するステレオ信号18は、ダウンミキサ12およびパラメータ抽出器16に同時に入力される。パラメータ抽出器16は、ステレオ信号18の左右のチャンネル間の相互関係を表す空間パラメータ19を抽出する。これらのパラメータは、一方では伝送に利用され、他方ではリミッタ14に入力される。リミッタ14は、そのパラメータに制限規則を適用する。適切な制限規則の詳細は、以下の段落で説明される。
リミッタ14は制限された空間パラメータを導出し、それらはダウンミキサ12に入力され、ダウンミキサ12は、ステレオ信号の左右のチャンネルからダウンミックス信号20および残差信号22を導出するために、ステレオ信号18の左右のチャンネルにダウンミキシング規則を適用する。ダウンミキシング規則は、制限された空間パラメータにさらに依存する。
リミッタ14のための適切な制限規則を選択する場合、ダウンミキサ12には、ダウンミキシングのために左右のチャンネルの空間的な相互関係を損なう出力をダウンミキシング規則が発散または発生しないような方法で制限される、制限されたパラメータのみが供給される。
結果として、ステレオ信号18は、オーディオエンコーダ10によって実行される符号化処理後に、ダウンミックス信号20、残差信号22、および空間パラメータ19で表される。
可能な限り最小のエネルギーを含む結果として生じる残差信号22を提供するとともに、同時にダウンミックス規則がいかなる発散も起こさないように空間パラメータを制限するために、ダウンミキシング規則および制限規則がどのように相互関係を有しなければならないかを理解するために、本発明の基礎をなす基本的な概念を以下の段落でより詳細に説明する。
パラメータ抽出器16によって抽出されたパラメータは、離散時間信号の複素変調フィルタバンク解析のサブバンドサンプルの単一の時間および周波数区間から得られる。すなわち、ステレオ信号18の左右のチャンネルのオーディオ信号は、まず所定の長さの時間フレームに分割され、さらに、単一の時間フレーム内で、周波数スペクトラムは、多数のサブバンドサンプルに再分割される。各サブバンドに対して、パラメータ抽出器16は、関連するサブバンド内でステレオ信号の左右のチャンネルを比較することによって、空間パラメータを抽出する。したがって、図1のステレオ信号18の左右のチャンネル、ダウンミックス信号mおよび残差信号sは、離散時間区間内で基礎をなす信号を表すもので、離散的で有限長のベクトルと理解すべきである。上述のように、ダウンミキシング中に、エネルギー保存は保証されなければならない。離散複素ベクトルx、yに対して、複素内積および2乗ノルム(エネルギーに相当)は、式
Figure 0004685925
によって規定される。
ここで、通常の定義にしたがって、*は複素共役を示す。以降では、大文字は、小文字で示される対応する有限長の複素ベクトルの2乗和またはエネルギーを示す。
本発明によれば、適応ダウンミックスによって生じるダウンミックス信号mは、オリジナルの左右のチャンネル信号のエネルギー重み付け和であり、式
Figure 0004685925
によって規定され、ここで、gは、実数で正のゲインファクタであり、ダウンミックス信号のエネルギー(M)が左チャンネル信号ベクトルのエネルギー(L)および右チャンネル信号ベクトルのエネルギー(R)の和に等しくなる(M=L+R)ように調整される。
このゲインファクタは、lおよびrが位相を異にしかつ同等のエネルギーを有する(すなわち、式(2)において、l+r=0)の場合に無限大に発散するので、このファクタを典型的には区間[1、2]内にある最大ゲインファクタg0で制限することが必要である。図1に示すように、パラメータ抽出器16は、式
Figure 0004685925
で表される空間オーディオパラメータIID(チャンネル間強度差)およびICC(チャンネル間コヒーレンス)を抽出する。
ここで、cはIIDパラメータを示し、ρはICCパラメータを示す。ゲインファクタgは、IIDおよびICCパラメータに依存し、またゲインファクタの要求される制限は、次式
Figure 0004685925
のように記述することができる。
一般的に、│ρ│≦1であるので、2ρc≦c2+1となり、したがって、1/√2≦g≦g0となる。
最大符号化効率を達成するためには、残差信号22のエネルギーは最小であることが望ましい。続く導出は、式(9)により余分なことが明らかである付加的な残差信号tを含むより一般的な最適化問題を解決する。デコーダ側からこの問題を考えると、アップミックス
Figure 0004685925
における残差信号s、tが最小のエネルギーを有するように、ゲインa、bを決める必要がある。解決案は、式
Figure 0004685925
によって与えられ、ここで、pは式
Figure 0004685925
によって与えられる。
係数a、bが実数であるという付加的な制限の下では、同じ問題は、式(7)の実数部分を取り、それを式(6)に代入することによって得られる解決案を有する。その場合、pは、次式
Figure 0004685925
のように、PSパラメータc、ρで表される。
式(6)を式(5)に代入し、式(5)中の2つの式を加算することによって、次式
Figure 0004685925
が得られる。
アップミキシング処理を通常の行列記法により記述すれば、アップミキシングは、次式
Figure 0004685925
のように、回転行列Hで表すことができる。
ゲインファクタgが式(4)における最大値g0によって制限されない場合、最適な係数a、bの異なる表現は、式
Figure 0004685925
によって与えられる。
回転行列Hの最初の列は、パラメトリックステレオで用いられる振幅回転行列と同じであり、たとえば国際公開第WO2003/090206A1号において導き出される。
ダウンミックスは、全ての非可逆符号化ステップを無視した場合に完全な再構成が得られるという意味において、アップミックスと互換性がなければならない。その結果、式
Figure 0004685925
のダウンミキシング行列Dは、アップミックス回転行列Hの逆でなければならない。基本的な計算により式
Figure 0004685925
をもたらし、最初の行は式(2)と矛盾しない。
式(10)および式(13)で与えられる2つの最適な回転行列には安定性問題がある。(c、ρ)が(1、−1)に接近するにつれて、式(8)で与えられるpの値は発散する。したがって、それはPSパラメータドメインのこのポイントの近傍において最適な回転行列とは異なるようにしなければならない。本発明によって教示される解決案は、エンコーダおよびデコーダの両方において不安定リミッタによってPSパラメータを修正することである。
その一般的な形態では、そのようなリミッタは、値pを制限された範囲内に限定するために、(1、−1)の近傍において、ペア値(c、ρ)を変更する。特に魅力的な解決案は、式(8)の分母が式(4)のそれと同じであるという事実に基づく。本発明での解決案では、パラメータcを変更せず、適応ダウンミックスのゲインファクタgが式(4)で表される最大値g0に制限される場合に限ってパラメータρを修正する。それは、式
Figure 0004685925
で表される場合に起こる。
したがって、不安定リミッタ14によって実行されるρの好ましい修正は、式
Figure 0004685925
で表される。
Figure 0004685925
以前の段落において、リミッタ14の定義につながる問題解析の詳細を述べた。その表記はステレオ信号に基づくが、同じ方法が、マルチチャンネルオーディオ信号から選択されたチャンネルペアまたは部分的ダウンミックスによって生成されたチャンネルペアなど、どのようなオーディオ信号のペアに対しても適用できることは、明らかである。特に、同じ制限規則が、アップミキシングおよびダウンミキシング行列内でパラメータを制限するために用いることができるということは、大きな利点である。
図2は、ブロック図を用いた本発明のオーディオ符号化プロシージャを示し、本発明の概念によりどのようにオーディオ符号化が実行されるかを示す。最初のパラメータ抽出ステップ30では、ICCおよびIIDパラメータが導出される。
それらのパラメータは、出力23として転送され、さらに、制限ステップ32のための入力として働くように転送され、そこではICCパラメータは、IIDに依存する算出された最小IICパラメータICCminと比較される。そして、ICCパラメータが最小ICCパラメータICCminを超えている場合には、ICCパラメータは直接ダウンミキシングステップ34に転送される。
もしICCパラメータがICCminを超えていない場合には、交換ステップ36が実行され、そこではICCパラメータの値が最小ICCパラメータICCmin(IDD)の値に交換される。交換ステップ36の後、新しい値を有するICCパラメータはダウンミキシングステップ34に転送される。
ダウンミキシングステップ34では、ダウンミックス信号20および残差信号22が、パラメータICCおよびIIDに依存して、チャンネルlおよびrから導出される。
最後に、パラメータ23(ICCおよびIID)、ダウンミックス信号20および残差信号22が、符号化プロシージャの出力として利用できる。
図3は、オーディオエンコーダ10と、第1のオーディオ圧縮器52、第2のオーディオ圧縮器54、およびパラメータ圧縮器56を有する信号処理ユニット51と、出力インターフェース部58とを含む、本発明のオーディオ符号化装置50の他の実施の形態を示す。
オーディオエンコーダ10の要素については、既に以前の段落で述べた通りである。したがって、オーディオエンコーダ10以外のオーディオ符号化装置50の要素についてのみ以下の段落で説明する。
信号処理ユニット51の一般的な目的は、ダウンミックス信号20、残差信号22およびパラメータ23を圧縮することである。したがって、ダウンミックス信号20は第1のオーディオ圧縮器52に入力され、残差信号22は第2のオーディオ圧縮器54に入力され、さらに、空間パラメータ23はパラメータ圧縮器56に入力される。第1のオーディオ圧縮器52は第1のオーディオビットストリーム60を導出し、第2のオーディオ圧縮器54は第2のオーディオビットストリーム62を導出し、さらに、パラメータ圧縮器56はパラメータビットストリーム64を導出する。第1および第2のオーディオビットストリーム(60、62)とパラメータビットストリーム64とは、本発明の符号化装置50の出力となる結合ビットストリーム66を導出するために3つのビットストリーム(60、62、64)を結合する出力インターフェースの入力として用いられる。
出力インターフェース58によって実行される結合は、たとえば3つの入力ビットストリームの単純な多重化による。さらに、単一の出力ビットストリーム66を導くどのような結合も可能である。単一のビットストリームを処理することは、インターネットや他のデータリンクによるストリーミングなどを取り扱う上で非常に便利である。
言い換えれば、図3は、入力としてチャンネルl、rを含む2チャンネルオーディオ信号を取り込み、さらに、パラメトリックステレオデコーダによる復号化を可能にするビットストリームを生成する、エンコーダを説明する。適応型ダウンミキサは、2チャンネル信号l、rを取り込み、さらに、モノラルダウンミックス信号mおよび残差信号sを生成する。これらの信号は、コンパクトなオーディオビットストリームを発生するために知覚オーディオエンコーダによって符号化される。パラメトリックステレオ(PS)パラメータ推定器は、入力として2チャンネル信号l、rを取り込み、さらに、PSパラメータのセットを生成する。不安定リミッタは、適応ダウンミキサを制御するPSパラメータを修正する。符号化ブロックは、PSパラメータ推定器の修正されていない出力からパラメトリックステレオサイド情報(PSサイド情報)を発生する。マルチプレクサは、結合ビットストリームを形成するために全ての符号化されたデータを結合する。
従来技術のパラメトリックステレオデコーダに対して、本発明の符号化概念が完全な下位互換性を有することは主要な利点の1つである。このことを説明するために、図4は従来技術のパラメトリックステレオデコーダを示す。
パラメトリックステレオデコーダ70は、入力インターフェース72、オーディオデコーダ74、パラメータデコーダ76、およびアップミキサ78を含む。
入力インターフェース72は、本発明のオーディオエンコーダ50によって発生されるような結合ビットストリーム80を受信する。従来技術のパラメトリックステレオデコーダ70の入力インターフェース72は、残差信号22を認識せず、したがって、入力ビットストリーム80から、ダウンミックス信号60(図3における第1のオーディオビットストリーム60)およびパラメータビットストリーム64のみを抽出する。オーディオデコーダ74は第1のオーディオ圧縮器52に対して相補的装置であり、パラメータデコーダ76はパラメータ圧縮器56に対して相補的装置である。したがって、オーディオビットストリーム60はダウンミックス信号20に復号化され、パラメータビットストリ−ム64は空間パラメータ23に復号化される。空間パラメータ23は、直接転送され、本発明のエンコーダ10または50によってさらに処理されないので、従来技術のアップミキサ78は、空間パラメータ23を用いてダウンミックス信号20から出力信号82を構築し、左右のチャンネルを再構成することができる。
言い換えれば、図4は、入力として本発明の符号化装置50によって生成されるような互換性のあるビットストリームを取り込み、さらに、残差信号を表すビットストリームの部分を用いることなくまたはそれにアクセスすることなく、チャンネルl、rを含むステレオオーディオ信号を生成する、パラメトリックステレオデコーダを示す。最初に、デマルチプレクサは、入力として互換性のあるビットストリームを取り込み、さらに、それをオーディオビットストリームおよびPSサイド情報に分解する。知覚オーディオデコーダはモノラル信号mを発生し、PSサイド情報はPSパラメータに復号化される。PS合成器は、特にオリジナルのステレオチャンネルのチャンネル相関を保持するために相関されていない信号を加えることによって、PSパラメータに従ってモノラル信号を左右の信号lおよびrに変換する。
図5は、6チャンネルオーディオ信号をステレオダウンミックス信号および多数のパラメータセットに符号化する本発明のマルチチャンネルオーディオエンコーダ100を示す。
マルチチャンネルオーディオエンコーダ100は、第1の適応エンコーダ102、第2の適応エンコーダ104、推定モジュール106、パラメータ抽出器108、および3対2ダウンミキサ110を含む。
第1の適応エンコーダ102および第2の適応エンコーダ104は、本発明のエンコーダ10の実施の形態である。6チャンネル入力信号は、左前チャンネル112a、左後チャンネル112b、右前チャンネル114a、右後チャンネル114b、中央チャンネル116a、および低周波エンハンスメントチャンネル116bを有する。左前チャンネル112aおよび左後チャンネル112bは、第1のダウンミックス信号118a、対応する残差信号118bおよび空間パラメータ118cを導出する第1の適応エンコーダ102に入力される。右前チャンネル114aおよび右後チャンネル114bは、第2のダウンミックス信号120a、対応する残差信号120b、および基礎をなす空間パラメータ120cを導出する第2の適応エンコーダ104に入力される。中央チャンネル116aおよび低周波エンハンスメントチャンネル116bは、モノラル信号122aおよび対応する空間パラメータ122bを生成するために信号を加える加算モジュール106に入力される。
3対2ダウンミキサ110は、ダウンミックス信号118a、120a、および122aを受信し、それらを左右のチャンネルを有するステレオ出力信号124にダウンミックスする。3対2ダウンミキサ110は、さらに、入力チャンネル118a、120a、および122aから残差信号126を導出する。さらに、3対2ダウンミキサ110は、パラメータセット118b、120b、および122bからパラメータセット128を導出する。
要約すれば、図5は、チャンネルLf(左前)、Lr(左後)、Rf(右前)、Rr(右後)、C(中央)およびLFE(低周波効果)を含む5.1チャンネルフォーマットにおけるマルチチャンネルオーディオ信号を入力として取り込み、さらに、L0およびR0を含むステレオダウンミックスと多数のパラメータセットとを生成する、空間オーディオエンコーダを示す。なお、図5では、時間軸から周波数軸への変換、ダウンミックス信号およびパラメータの符号化、および符号化された情報の対応する空間オーディオデコーダによって復号化可能なビットストリームへの多重化などは示されていない。適応ダウンミキサは、入力として信号LfおよびLrを取り込み、さらに、モノラル信号Lおよび残差信号Lを生成する。パラメトリックステレオ(PS)パラメータ推定器は、入力として2チャンネル信号LfおよびLrを取り込み、さらに、PSパラメータのセットを生成する。不安定リミッタは、適応ダウンミキサを制御するPSパラメータを修正する。同様な方法で、適応ダウンミキサは、入力として信号RfおよびRrを取り込み、さらに、モノラル信号Rおよび残差信号Rを生成する。パラメトリックステレオ(PS)パラメータ推定器は、入力として2チャンネル信号RfおよびRrを取り込み、さらに、PSパラメータのセットを生成する。不安定リミッタは、適応ダウンミキサを制御するPSパラメータを修正する。加算モジュールは、モノラル信号Cを生成するために信号CおよびLFEを加える。パラメトリックステレオ(PS)パラメータ推定器は、入力として2チャンネル信号CおよびLFEを取り込み、さらに、IIDパラメータのセットおよびPSパラメータのサブセットを生成する。モノラル信号L、RおよびCは、3対2モジュールによって、ステレオ信号(L0およびR0)および残差信号E0にミックスされる。また、3対2モジュールは、パラメータセット{L0、R0}を出力する。
図6は、アップミキサ142およびリミッタ144を含む本発明のオーディオデコーダ140を示す。
本発明のデコーダ140は、ダウンミックス信号146、残差信号148および空間パラメータ150を受信する。ダウンミックス信号146および残差信号148はアップミキサ142に入力されるのに対して、空間パラメータ150はリミッタ144に入力される。リミッタ144は、制限された空間パラメータ152を導出するために空間パラメータ150を制限する。
ここで、リミッタは、制限されたパラメータを導出するために、符号化処理中の対応するエンコーダと同じ制限規則を用いていることに注意することが重要である。制限された空間パラメータは、ダウンミックス信号146および残差信号148から左右のチャンネルを有するステレオ信号154を導出するアップミキサ142においてアップミキシング処理を制御するために用いられる。
図7は、本発明のデコーダの原理を示すブロック図である。最初の制限ステップ160では、受信された空間パラメータICCおよびIIDが制限される。すなわち、受信されたICCパラメータが最小ICCパラメータICCmin(IID)を超えているかどうかがチェックされる。もし超えている場合には、空間パラメータ150(ICCおよびIID)、受信されたダウンミックス信号146、および受信された残差信号148は、アップミキシングステップ162に送られる。もし、ICCパラメータが最小ICCパラメータICCmin(IID)を超えていない場合には、制限ステップ164がさらに実行され、そこでは、ICCパラメータの値が最小ICCパラメータICCmin(IID)の値と交換され、ICCmin(IID)の値がアップミキシングステップ162に送られる。
アップミキシングステップ162では、空間パラメータICCおよびIIDを用いて、左右のチャンネルを有するステレオ信号154がダウンミックス信号146および残差信号148から導出される。
図8は、デコーダ140と、第1のオーディオデコーダ184、第2のオーディオデコーダ186およびパラメータデコーダ188を有する信号処理ユニット182とを含む、本発明の復号化装置180のさらなる実施の形態を示す。復号化装置180は、本発明の符号化装置50によって生成される結合ビットストリーム192を受信するための入力インターフェース190をさらに含む。
結合ビットストリーム192は、入力インターフェース190によって、第1のオーディオビットストリーム194a、第2のオーディオビットストリーム194bおよびパラメータビットストリーム196に分解される。
第1のオーディオビットストリーム194aは第1のオーディオデコーダ184に入力され、第2のオーディオビットストリーム194bは第2のオーディオデコーダ186に入力され、さらに、パラメータビットストリーム196はパラメータデコーダ188に入力される。解凍されたダウンミックス信号198(m)および残差信号200(s)は、デコーダ140のアップミキサ142に入力される。パラメータデコーダ188によって導出された空間パラメータ202は、オーディオデコーダ140のリミッタ144に入力される。空間パラメータの制限およびアップミキシングに関しては、既にオーディオデコーダ140の記述のところで説明されている。その詳細な説明は、図6を説明する段落の中でされている。
本発明の復号化装置180は、最終的に、左右のチャンネルを有するステレオ信号204を出力する。
言い換えれば、図8は、入力として互換性のあるビットストリームを取り込み、さらに、チャンネルlおよびrを含むステレオオーディオ信号を生成する、パラメトリックステレオデコーダを示す。まず、デマルチプレクサは、入力として互換性のあるビットストリームを取り込み、さらに、それを2つのオーディオビットストリームおよびPSサイド情報に分解する。知覚オーディオデコーダはモノラル信号mおよび残差信号sをそれぞれ生成し、PSサイド情報はパラメータデコーダによってPSパラメータに復号化される。不安定リミッタは、PSパラメータを修正する。アップミキサは、不安定リミッタによって修正されたPSパラメータで規定される回転行列によって、モノラルおよび残差信号を左右の信号lおよびrに変換する。
図9は、第1の2チャンネルデコーダ212、第2の2チャンネルデコーダ214、合成モジュール216、および2対3モジュール218を含む、本発明のマルチチャンネルオーディオデコーダ210を示す。
図9は、入力として、ステレオオーディオ信号(L0およびR0を含む)、残差信号E0およびパラメータセット{L0、R0}を取り込む、空間オーディオデコーダの部分を図解する。2対3モジュール218は、上述の入力から3つのオーディオチャンネルL、R、およびCを生成する。モノラルチャンネルLおよび残差チャンネルLは、第1の2チャンネルデコーダ212によってLfおよびLr出力信号に変換される。不安定リミッタは、PSパラメータセットLを修正する。同様に、モノラルチャンネルRおよび残差チャンネルRは、第2の2チャンネルデコーダ214によってRfおよびRr出力信号に変換される。不安定リミッタは、モノラルチャンネルRの生成中においてと同様に用いられ、PSパラメータセットRを修正する。PS合成モジュール216は、モノラルチャンネルCおよびパラメータセットCを取り込み、さらに、CおよびLFE出力チャンネルを生成する。
図10および図11は、不安定問題を回避するエンコーダおよびデコーダの代替案を示す。この代替案は、符号化され送信されるべきパラメータとして制限された空間パラメータを用いることに基づいている。これは、図3の本発明の符号化装置に基づく図10の本発明のエンコーダに示される。
図10は、既に図3に示されている本発明によるエンコーダの変更を示し、パラメータエンコーダ56に送られるパラメータが制限処理の後のポイント300から取られるという違いを有する。すなわち、オリジナルのパラメータの代わりに制限処理されたパラメータが、符号化され、さらに送信される。
図11に示されているデコーダ側では、図8に示す復号化装置180と比較して、変更は不安定リミッタが削除されていることである。したがって、復号化された空間パラメータ310は、ステレオ信号204を導出するためにアップミキサ142に直接入力される。
既に先の段落や図で説明されている不安定リミッタの適用と比べて、この解決案には2つの欠点がある。第一に、制限されたパラメータの量子化は、必要とされる最適値からさらに離れて回転行列を移動してしまうことである。したがって、残差信号の大きさは、一般に大きくなり、残差符号化法としての符号化ゲインを損なわせることになる。第二に、パラメトリックステレオ符号化での下位互換性が損なわれることである。重大な場合、オリジナルのチャンネルのチャンネル相関が負になるときには、デコーダは、残差信号にアクセスすることなしにはこの相関を再現することはできない。
図12は、オーディオエンコーダ50、入力インターフェース332および出力インターフェース334を有する、本発明のオーディオトランスミッタまたはレコーダ330を示す。
オーディオ信号は、トラスミッタ/レコーダ330の入力インターフェース332に供給される。オーディオ信号はトランスミッタ/レコーダ内の本発明のエンコーダ50によって符号化され、さらに、符号化された表現がトランスミッタ/レコーダ330の出力インターフェース334から出力される。符号化された表現は、送信され、または、記録媒体に格納される。
図13は、本発明のオーディオデコーダ180、ビットストリーム入力342、およびオーディオ出力344を有する、本発明のレシーバまたはオーディオプレーヤ340を示す。
ビットストリームは、本発明のレシーバ/オーディオプレーヤ340の入力342に入力される。そして、ビットストリームはデコーダ180によって復号化され、さらに、復号化された信号は本発明のレシーバ/オーディオプレーヤ340の出力344から出力されまたは再生される。
図14は、本発明のトランスミッタ330および本発明のレシーバ340を含む伝送システムを示す。
トランスミッタ330の入力インターフェース332に入力されたオーディオ信号は、符号化され、さらに、トランスミッタ330の出力334からレシーバ340の入力342に転送される。レシーバ340は、オーディオ信号を復号化し、そのオーディオ信号をその出力344から再生または出力する。
本発明の上述のおよび記載されている実施の形態は、適応残差符号化の改良のための本発明の原理を単に例示するだけである。本願明細書に記載されている構成および詳細の変更および変形は他の当業者にとって実施可能であるものと理解される。したがって、特許請求の範囲によってだけ制限され、実施の形態の記載および説明によって示される具体的な詳細によっては制限されないことを意図する。
上述の図に記載されている本発明の実施の形態がステレオ信号のために用いられる用語を主に使用して記載されているが、本発明は、ステレオ信号に限定されるものではなく、2つのオーディオ信号のいかなる組み合わせ形態にも適用可能であることは明らかであり、たとえば、図5および図9に示されているマルチチャンネルオーディオエンコーダおよびデコーダにも適用できる。
トランスミッタおよびレシーバを有する本発明の伝送システムを用いる場合、トランスミッタおよびレシーバ間の伝送は、さまざまな手段によって達成することができる。これは、たとえば、インターネットまたは他のネットワークメディア上でのライフストリーミング、コンピュータによって読み取り可能なメディア上でのファイルの格納、および、メディアの転送、すなわち、ケーブルやワイヤレスLANまたはブルートゥースのような無線および考えられる他のいかなるデータ接続手段によるトランスミッタおよびレシーバの直接的な接続などである。
非発散のアップミックスおよびダウンミックス行列を保証するためにICCパラメータだけが変更されることは詳細に説明されてきたが、発散が起きないようにIIDおよびIICパラメータの両方を制限することも可能である。さらに一般的には、本発明の概念を適用することは、非発散のダウンミックスおよびアップミックスを保証して、他の空間パラメータを導出し、さらに、ある制限規則をそれらのパラメータに適用することを意味することもできる。
本発明のエンコーダおよびデコーダにおける出力および入力インターフェースは、単純なマルチプレクサまたはデマルチプレクサだけに限定されない。より高度な変形として、出力インターフェースは、ビットストリームを単に多重化することによるのではなく、他の手段によってたとえばビットストリームの大きさを低減するためにさらなるエントロピー符号化をすることによってビットストリームを結合してもよい。
本発明の方法の特定の実現要求によっては、本発明の方法は、ハードウェアまたはソフトウェアで実施することができる。この実施は、本発明の方法が実行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと協働する、それに格納された電子的に読み取り可能な制御信号を有する、デジタル記憶媒体、特に、ディスク、DVDまたはCDを用いて実行することができる。そのため、本発明は、一般に、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるときに、機械で読み取り可能なキャリアに格納された本発明の方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラム製品である。言い換えると、本発明は、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるときに、少なくとも1つの本発明の方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
上述には本発明の特定の実施の形態に関して特に示され説明されたが、形式や詳細のさまざまな他の変更が本発明の精神および範囲から逸脱することなくできるということは、当業者にとって理解されよう。さまざまな変更が本願明細書において開示されさらに特許請求の範囲によって理解される上位概念から逸脱することなく異なる実施の形態に適応する際にできることを理解すべきである。
図1は、本発明のエンコーダのブロック図を示す。 図2は、本発明の符号化原理のブロック図を示す。 図3は、本発明のエンコーダの他の実施の形態を示す。 図4は、従来技術のデコーダに対する本発明の符号化スキームの下位互換性を示す。 図5は、本発明のマルチチャンネルオーディオエンコーダを示す。 図6は、本発明のオーディオデコーダのブロック図を示す。 図7は、本発明の復号化概念のブロック図を示す。 図8は、本発明のデコーダのさらなる実施の形態を示す。 図9は、本発明のマルチチャンネルオーディオデコーダの実施の形態を示す。 図10は、本発明のオーディオエンコーダの別の実施の形態を示す。 図11は、本発明のオーディオデコーダの別の実施の形態を示す。 図12は、本発明のトランスミッタ/オーディオレコーダを示す。 図13は、本発明のレシーバ/オーディオプレーヤを示す。 図14は、本発明の伝送システムを示す。

Claims (35)

  1. 少なくとも2つのチャンネル(18)を有するオーディオ信号を符号化するためのオーディオエンコーダ(10)であって、
    空間パラメータとして、前記少なくとも2つのチャンネルの第1および第2のチャンネル間のコヒーレンスを表すコヒーレンスパラメータ(ICC)と、前記第1および前記第2のチャンネル間のレベル差を表すレベルパラメータ(IID)とを導出するためのパラメータ抽出器(16)、
    制限されたコヒーレンスパラメータを導出するために前記コヒーレンスパラメータを制限するためのリミッタ(14)であって、前記コヒーレンスパラメータの前記制限は前記レベルパラメータおよびスケーリングファクタに依存する、リミッタ(14)、および
    前記制限されたコヒーレンスパラメータに依存するダウンミキシング規則を用いて前記オーディオ信号からダウンミックス信号(20)および残差信号(18)を導出するためのダウンミキサ(12)を含む、オーディオエンコーダ(10)。
  2. 前記パラメータ抽出器(16)は、前記オーディオ信号の所定の時間部分に対して複数の空間パラメータを導出するように作動する、請求項1に記載のオーディオエンコーダ(10)。
  3. 前記リミッタ(14)は、前記ダウンミックス信号(20)および前記少なくとも2つのチャンネル間の強度の比が所定の限界を超えることがないように、前記コヒーレンスパラメータを制限するように作動する、請求項1または請求項2に記載のオーディオエンコーダ(10)。
  4. 前記リミッタ(14)の制限規則は、前記コヒーレンスパラメータICCのための下限が、次式
    Figure 0004685925
    に基づいて、前記レベルパラメータIIDおよび所定のゲインファクタg0に依存する前記スケーリングファクタに依存する、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のオーディオエンコーダ(10)。
  5. 前記所定のゲインファクタg0は、区間[1、2]から選ばれる、請求項4に記載のオーディオエンコーダ(10)。
  6. 前記ダウンミキサ(12)は、前記ダウンミックス信号(20)および前記残差信号(18)が前記少なくとも2つのチャンネルから前記チャンネルの線形結合を形成することによって導出されるように、ダウンミキシング規則を用いるように作動し、前記線形結合の係数は、前記制限されたコヒーレンスパラメータに依存する、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のオーディオエンコーダ(10)。
  7. 前記ダウンミキシング規則は、前記ダウンミックス信号(20)mおよび前記残差信号(18)sの導出が、前記制限されたコヒーレンスパラメータICC、前記レベルパラメータIID、前記第1のチャンネルlおよび前記第2のチャンネルrに依存して、次式
    Figure 0004685925
    で表される、請求項6に記載のオーディオエンコーダ(10)。
  8. 処理されたダウンミックス信号、処理された残差信号、および処理されたパラメータを導出するために、前記ダウンミックス信号(20)、前記残差信号(18)、および前記空間パラメータを処理または送信するための信号処理ユニット(51)をさらに含む、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のオーディオエンコーダ(10)。
  9. 前記信号処理ユニット(51)は、前記導出が前記ダウンミックス信号(20)、前記残差信号(18)、および前記空間パラメータの圧縮を含むように、前記処理されたダウンミックス信号、前記処理された残差信号、および前記処理されたパラメータを導出するように作動する、請求項8に記載のオーディオエンコーダ(10)。
  10. 前記処理されたダウンミックス信号(20)、前記処理された残差信号(18)、および前記処理されたパラメータの情報を提供するための出力インターフェース(58)をさらに含む、請求項8または請求項9に記載のオーディオエンコーダ(10)。
  11. 前記出力インターフェース(58)は、前記処理されたダウンミックス信号、前記処理された残差信号、および前記処理されたパラメータの前記情報を有する出力ビットストリームを導出するために、前記処理されたダウンミックス信号、前記処理された残差信号、および前記処理されたパラメータを結合するように作動する、請求項10に記載のオーディオエンコーダ(10)。
  12. 前記出力インターフェース(58)は、前記出力ビットストリームを導出するために、前記処理されたダウンミックス信号、前記処理された残差信号、および前記処理されたパラメータを多重化するように作動する、請求項11に記載のオーディオエンコーダ(10)。
  13. 複数対のチャンネルが符号化され、各対のチャンネルに対して、空間パラメータ、ダウンミックス信号(20)および残差信号(18)が導出される、請求項1ないし請求項12のいずれかに記載のオーディオエンコーダ(10)。
  14. 前記複数対のチャンネルは、左前、左後、右前、右後、低周波エンハンスメントおよび中央のチャンネルを含む、請求項13に記載のオーディオエンコーダ(10)。
  15. 少なくとも2つのチャンネルを有するオリジナルのオーディオ信号を表す符号化されたオーディオ信号を復号化するためのオーディオデコーダ(140)であって、前記符号化されたオーディオ信号は、ダウンミックス信号および残差信号並びに空間パラメータとして前記少なくとも2つのチャンネルの第1および第2のチャンネル間のコヒーレンスを表すコヒーレンスパラメータ(ICC)および前記第1および前記第2のチャンネル間のレベル差を表すレベルパラメータ(IID)を有し、前記オーディオデコーダ(140)は、
    制限されたコヒーレンスパラメータを導出するために前記コヒーレンスパラメータを制限するためのリミッタ(144)であって、前記コヒーレンスパラメータの前記制限は前記レベルパラメータおよびスケーリングファクタに依存する、リミッタ(144)、および
    前記制限されたコヒーレンスパラメータに依存するアップミキシング規則を用いて前記ダウンミックス信号および前記残差信号から前記オリジナルのオーディオ信号(154)の再構成を導出するためのアップミキサ(142)を含む、オーディオデコーダ(140)。
  16. 前記リミッタ(144)は、前記オリジナルのオーディオ信号の時間フレームに対応する前記符号化されたオーディオ信号の所定の時間部分に対して複数のコヒーレンスパラメータを制限するように作動する、請求項15に記載のオーディオデコーダ(140)。
  17. 前記リミッタ(144)は、前記ダウンミックス信号および前記オリジナルのオーディオ信号の前記少なくとも2つのチャンネル間の強度の比が所定の限界を超えることがないように、前記コヒーレンスパラメータを制限するように作動する、請求項15または請求項16に記載のオーディオデコーダ(140)。
  18. 前記リミッタ(144)の制限規則は、前記コヒーレンスパラメータICCのための下限が、次式
    Figure 0004685925
    に基づいて、前記レベルパラメータIIDおよび所定のゲインファクタg0に依存する前記スケーリングファクタに依存する、請求項15ないし請求項17のいずれかに記載のオーディオデコーダ(140)。
  19. 前記所定のゲインファクタg0は、区間[1、2]から選ばれる、請求項18に記載のオーディオデコーダ(140)。
  20. 前記アップミキサ(142)は、前記少なくとも2つのチャンネルの第1の再構成チャンネルおよび第2の再構成チャンネルが前記ダウンミックス信号および前記残差信号の線形結合を形成することによって導出されるように、アップミキシング規則を用いるように作動し、前記線形結合の係数は、前記制限されたコヒーレンスパラメータに依存する、請求項15ないし請求項19のいずれかに記載のオーディオデコーダ(140)。
  21. 前記アップミキシング規則は、前記ダウンミックス信号mおよび前記残差信号sからの第1の再構成チャンネルlおよび第2の再構成チャンネルrの導出が次式
    Figure 0004685925
    に基づいて、前記制限されたコヒーレンスパラメータICCおよび前記レベルパラメータに依存する、請求項20に記載のオーディオデコーダ(140)。
  22. 前記残差信号、前記ダウンミックス信号、および前記空間パラメータを導出するために、処理された残差信号、処理されたダウンミックス信号、および処理されたパラメータを処理または送信するための信号処理ユニット(182)をさらに含む、請求項15ないし請求項21のいずれかに記載のオーディオデコーダ(140)。
  23. 前記信号処理ユニット(182)は、前記残差信号、前記ダウンミックス信号および前記空間パラメータの導出が、前記処理された残差信号、前記処理されたダウンミックス信号、および前記処理されたパラメータの解凍を含むように、前記残差信号、前記ダウンミックス信号、および前記空間パラメータを導出するように作動する、請求項22に記載のオーディオデコーダ(140)。
  24. 前記処理された残差信号、前記処理されたダウンミックス信号および前記処理されたパラメータを提供するための入力インターフェース(190)をさらに含む、請求項22または請求項23に記載のオーディオデコーダ(140)。
  25. 前記入力インターフェース(190)は、前記処理された残差信号、前記処理されたダウンミックス信号および前記処理されたパラメータを導出するために、単一の入力ビットストリームを分解するように作動する、請求項24に記載のオーディオデコーダ(140)。
  26. 前記入力インターフェース(190)は、前記処理された残差信号、前記処理されたダウンミックス信号および前記処理されたパラメータの導出が、前記入力ビットストリームの逆多重化を含むように、前記単一の入力ビットストリームを分解するように作動する、請求項25に記載のオーディオデコーダ(140)。
  27. 少なくとも2つのチャンネルを有するオーディオ信号を符号化するための方法であって、前記方法は、
    空間パラメータとして、前記少なくとも2つのチャンネルの第1および第2のチャンネル間のコヒーレンスを表すコヒーレンスパラメータ(ICC)と、前記第1および前記第2のチャンネル間のレベル差を表すレベルパラメータ(IID)とを導出する工程、
    制限されたコヒーレンスパラメータを導出するために前記コヒーレンスパラメータを制限する工程であって、前記コヒーレンスパラメータの前記制限は前記レベルパラメータおよびスケーリングファクタに依存する、制限する工程、および
    前記制限されたコヒーレンスパラメータに依存するダウンミキシング規則を用いて前記オーディオ信号からダウンミックス信号および残差信号を導出する工程を含む、方法。
  28. 少なくとも2つのチャンネルを有するオリジナルのオーディオ信号を表す符号化されたオーディオ信号を復号化するための方法であって、前記符号化されたオーディオ信号は、ダウンミックス信号および残差信号並びに空間パラメータとして前記少なくとも2つのチャンネルの第1および第2のチャンネル間のコヒーレンスを表すコヒーレンスパラメータ(ICC)および前記第1および前記第2のチャンネル間のレベル差を表すレベルパラメータ(IID)を有し、前記方法は、
    制限されたコヒーレンスパラメータを導出するために前記コヒーレンスパラメータを制限する工程であって、前記コヒーレンスパラメータの前記制限は前記レベルパラメータおよびスケーリングファクタに依存する、制限する工程、および
    前記制限されたコヒーレンスパラメータに依存するアップミキシング規則を用いて前記ダウンミックス信号および前記残差信号から前記オリジナルのオーディオ信号の再構成を導出する工程を含む、方法。
  29. 少なくとも2つのチャンネルを有するオーディオ信号を符号化するためのオーディオエンコーダ(10)を有するトランスミッタまたはオーディオレコーダであって、
    空間パラメータとして、前記少なくとも2つのチャンネルの第1および第2のチャンネル間のコヒーレンスを表すコヒーレンスパラメータ(ICC)と、前記第1および前記第2のチャンネル間のレベル差を表すレベルパラメータ(IID)とを導出するためのパラメータ抽出器(16)、
    制限されたコヒーレンスパラメータを導出するために前記コヒーレンスパラメータを制限するためのリミッタ(14)であって、前記コヒーレンスパラメータの前記制限は前記レベルパラメータ(IID)およびスケーリングファクタに依存する、リミッタ(14)、および
    前記制限されたコヒーレンスパラメータに依存するダウンミキシング規則を用いて前記オーディオ信号からダウンミックス信号および残差信号を導出するためのダウンミキサ(12)を含む、トランスミッタまたはオーディオレコーダ。
  30. 少なくとも2つのチャンネルを有するオリジナルのオーディオ信号を表す符号化されたオーディオ信号を復号化するためのオーディオデコーダ(140)を有する、レシーバまたはオーディオプレーヤであって、前記符号化されたオーディオ信号は、ダウンミックス信号および残差信号並びに空間パラメータとして前記少なくとも2つのチャンネルの第1および第2のチャンネル間のコヒーレンスを表すコヒーレンスパラメータおよび前記第1および前記第2のチャンネル間のレベル差を表すレベルパラメータを有し、前記レシーバまたはオーディオプレーヤは、
    制限されたコヒーレンスパラメータを導出するために前記コヒーレンスパラメータを制限するためのリミッタ(144)であって、前記コヒーレンスパラメータの前記制限は前記レベルパラメータおよびスケーリングファクタに依存する、リミッタ(144)、および
    前記制限されたコヒーレンスパラメータに依存するアップミキシング規則を用いて前記ダウンミックス信号および前記残差信号から前記オリジナルのオーディオ信号の再構成を導出するためのアップミキサ(142)を含む、レシーバまたはオーディオプレーヤ。
  31. 送信またはオーディオ記録の方法であって、前記方法は少なくとも2つのチャンネルを有するオーディオ信号を符号化するための方法を有し、前記方法は、
    空間パラメータとして、前記少なくとも2つのチャンネルの第1および第2のチャンネル間のコヒーレンスを表すコヒーレンスパラメータ(ICC)と、前記第1および前記第2のチャンネル間のレベル差を表すレベルパラメータ(IID)とを導出する工程、
    制限されたコヒーレンスパラメータを導出するために前記コヒーレンスパラメータ(ICC)を制限する工程であって、前記コヒーレンスパラメータの前記制限は前記レベルパラメータおよびスケーリングファクタに依存する、制限する工程、および
    前記制限されたコヒーレンスパラメータに依存するダウンミキシング規則を用いて前記オーディオ信号からダウンミックス信号および残差信号を導出する工程を含む、方法。
  32. 受信またはオーディオ再生の方法であって、前記方法は少なくとも2つのチャンネルを有するオリジナルのオーディオ信号を表す符号化されたオーディオ信号を復号化するための方法を有し、前記符号化されたオーディオ信号は、ダウンミックス信号および残差信号並びに空間パラメータとして前記少なくとも2つのチャンネルの第1および第2のチャンネル間のコヒーレンスを表すコヒーレンスパラメータおよび前記第1および前記第2のチャンネル間のレベル差を表すレベルパラメータを有し、前記方法は、
    制限されたコヒーレンスパラメータを導出するために前記コヒーレンスパラメータを制限する工程であって、前記コヒーレンスパラメータの前記制限は前記レベルパラメータおよびスケーリングファクタに依存する、制限する工程、および
    前記制限されたコヒーレンスパラメータに依存するアップミキシング規則を用いて前記ダウンミックス信号および前記残差信号から前記オリジナルのオーディオ信号の再構成を導出する工程を含む、方法。
  33. トランスミッタおよびレシーバを有する伝送システムであって、
    前記トランスミッタは、請求項1ないし請求項14のいずれかに記載のオーディオ信号を符号化するためのオーディオエンコーダ(10)を含み、
    前記レシーバは、請求項15ないし請求項26のいずれかに記載のオーディオデコーダ(140)を含む、伝送システム。
  34. 送信および受信の方法であって、前記方法は、
    請求項27に記載のオーディオ信号を符号化するための方法を含む送信方法、および
    請求項28に記載の符号化されたオーディオ信号を復号化するための方法を含む受信方法を含む、方法。
  35. コンピュータ上で作動するときに、方法の請求項27、請求項28、請求項31、請求項32または請求項34のいずれかに記載の方法を実行するためのコンピュータプログラム。
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