JP2002244698A - 符号化装置および方法、復号装置および方法、並びに記録媒体 - Google Patents

符号化装置および方法、復号装置および方法、並びに記録媒体

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JP2002244698A JP2001370663A JP2001370663A JP2002244698A JP 2002244698 A JP2002244698 A JP 2002244698A JP 2001370663 A JP2001370663 A JP 2001370663A JP 2001370663 A JP2001370663 A JP 2001370663A JP 2002244698 A JP2002244698 A JP 2002244698A
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志朗 鈴木
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実 辻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 聴者に違和感を感じさせることを抑制しつ
つ、より高効率で符号化できるようにする。 【解決手段】 適応ミキシング部102は、歪み率検出
部106から通知された歪み率情報En(f)に基づいて、
入力された信号Ln(t),Rn(t)に対し、ミキシング処理を
施し、MSステレオ符号化、ISステレオ符号化の動作時間
を制御する。また、適応ミキシング部102は、ミキシ
ング係数に応じてパワー補正情報Pn,adj(t)を生成し、
再生する際にパワー補正を実行させる。符号化制御部1
04は、符号化部105において実行される符号化処理
の符号化方式を選択し、符号化部105に指示する。符
号化部105は、符号化制御部104からの指示に基づ
いて、デュアル符号化、MSステレオ符号化、またはISス
テレオ符号化を選択し、領域変換部103から供給され
たスペクトル信号を符号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号化装置および
方法、復号装置および方法、並びに記録媒体に関し、特
に、より高効率で、オーディオ信号を符号化または復号
できるようにした符号化装置および方法、復号装置およ
び方法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆる「知覚オーディオ符号化
器(復号器)」が開発され、従来のCD-ROM(Compact Dis
k-Read Only Memory)において、一般に使用されている
ビットレートの約12分の1以下のビットレートで、高
音質なオーディオ信号の伝送、および蓄積が可能となっ
ている。
【0003】このような符号化器は、オーディオ信号に
含まれる、人間の聴覚系の制限により聞き取ることがで
きない波形部分を利用して符号化しており、ステレオオ
ーディオ信号に対しては、例えば、MSステレオ符号化
(中間部/側部ステレオ符号化)を利用した符号化器、
およびISステレオ符号化(インテンシティステレオ符号
化)を利用した符号化器が知られている。
【0004】図1は、MSステレオ符号化を利用した従来
のオーディオ信号伝送システムの構成例を示すブロック
図である。
【0005】ステレオオーディオ信号を構成する左信号
Lと右信号Rは演算部1に入力され、加算器1−1におい
て加算され、乗算器1−2に出力される。一方、それら
の信号の差信号が減算器1−3において生成され、乗算
器1−4に出力される。乗算器1−2および1−4にお
いて、加算器1−1および減算器1−3の出力に係数x
が乗算されて和信号Mおよび差信号Sが生成され、符号化
部2で符号化されて、記録メディアやネットワークなど
よりなる伝送路3に出力される。
【0006】復号部4は、入力された符号列を復号処理
し、和信号M'および差信号S'を生成する。和信号M'およ
び差信号S'は、加算器5−1で加算され、乗算器5−2
で係数yが乗算されて、左信号L'として出力される。ま
た、和信号M'および差信号S'は、減算器5−3で減算さ
れ、乗算器5−4で係数yが乗算されて、右信号R'とし
て出力される。例えば、係数xは0.5とされ、係数yは1.0
とされる。
【0007】人間の聴覚に影響を与えるのは、差信号よ
りも和信号であり、このように、和信号Mと差信号Sを生
成し、和信号Mに、より多くのデータ(ビット数)を割
り当てることにより、それぞれを単独で符号化(デュア
ル符号化)するよりも、より高効率で符号化することが
できる。なお、MSステレオ符号化は、低い周波数帯域の
信号に対して有効である。
【0008】図2は、ISステレオ符号化を利用した従来
のオーディオ信号伝送システムの構成例を示すブロック
図である。
【0009】演算部11に入力された右信号L、左信号R
は、加算器11−1で加算され、それらの信号の相関関
係によって求められるインテンシティ信号Iが生成され
る。また、左信号L、および右信号Rのそれぞれのパワー
を示すパワー左信号Pl、パワー右信号Pr(エネルギーの
内容を記述するスケーリング信号)が演算部11で生成
される。インテンシティ信号I、パワー左信号Pl、およ
びパワー右信号Prは、符号化部12に入力され、符号化
された後、伝送路13に出力される。
【0010】復号部14は、入力されてきた信号を復号
し、得られたインテンシティ信号I'、パワー左信号
Pl'、およびパワー右信号Pr'を演算部15に出力する。
演算部15においては、乗算器15−1がインテンシテ
ィ信号I'とパワー左信号P'lに基づいて、また、乗算器
15−2がインテンシティ信号I'とパワー右信号P'r
基づいて、それぞれ左信号L'、および右信号R'を再生
し、外部に出力する。
【0011】ISステレオ符号化を利用して符号化するこ
とにより、人間の聴覚の時間差による位置検出能力は高
域の信号ほど低いという特性を利用することができ、例
えば、高い周波数帯域において、左右の信号をそれぞれ
単独で符号化する場合に較べて、約半分のデータレート
で符号化することができる。
【0012】ところで、MSステレオ符号化およびISステ
レオ符号化は、全ての入力信号に対して、同等の効果が
得られるわけではない。例えば、MSステレオ符号化は、
差信号Sが和信号Mに比べてエネルギーが小さくなる場合
にのみ有効な手段であり、そうでない場合には、和信号
M'および差信号S'から、左信号L'、右信号R'を再生する
際に、符号化または復号(量子化/逆量子化)によって発
生する量子化雑音が相互干渉を引起し、聴感上、明らか
に聞こえる雑音を生じることがある。
【0013】また、IS符号化において、ステレオ信号の
高周波成分を合成し、それを時間領域から周波数領域に
変換して得られるスペクトルSPmと、本来のパワースペ
クトルPl,Prの包絡形状に高い相関がない場合、例え
ば、左信号Lがトランペットの信号であり、右信号Rがシ
ンバルの信号であるような場合には、それぞれの音源
(楽器)の位置関係を保存することができなくなり、聴
感上、明らかに聞こえる雑音を生じることがある。
【0014】そこで、図3、図4、および図5に示すよ
うに、左右の信号をそれぞれ独立に符号化するデュアル
符号化と、MSまたはISステレオ符号化を組み合わせ、入
力信号に応じて、適宜、符号化方式を選択する符号化装
置が考えられている。
【0015】図3は、時間領域において、入力信号を符
号化する従来の符号化装置の構成例を示すブロック図で
ある。
【0016】フィルタバンク31−1は、入力された左
信号L(t)を、所定の周波数帯域の信号Ln(t),Ln-1(t),
…,L1(t)(nは分割帯域数)に分割し、それぞれの信号
を、対応するデュアル符号化部32およびMS/IS符号化
部33に出力する。なお、図3においては、信号Ln(t)
を処理するデュアル符号化部32およびMS/IS符号化部
33のみが示されているが、信号Ln-1(t),Ln-2(t),
…,L1(t)に対応する各符号化部がLn(t)を処理する符号
化部と同様に設けられている。
【0017】また、フィルタバンク31−2も、フィル
タバンク31−1と同様に、右信号R(t)を所定の周波数
帯域の信号Rn(t),Rn-1(t),…,R1(t)に分割し、それ
ぞれの信号をデュアル符号化部32およびMS/IS符号化
部33に出力する。なお、以下において、フィルタバン
ク31−1とフィルタバンク31−2のそれぞれを、個
々に区別する必要がない場合、まとめてフィルタバンク
31と称する。他の装置についても同様とする。
【0018】デュアル符号化部32は、入力された信号
をデュアル符号化方式により符号化(左信号Ln(t)と右
信号Rn(t)をそれぞれ独立に符号化)し、得られたデー
タをスイッチ35に出力する。また、デュアル符号化部
32は、符号化したデータのデータ量に関する情報であ
る必要ビット数情報Bn(t)1、および符号化する際の正弦
波との歪み率に関する情報である歪み率情報En(t)1を生
成し、符号化制御部34に供給する。
【0019】MS/IS符号化部33は、入力された信号をM
Sステレオ符号化方式、またはISステレオ符号化方式に
より符号化し、得られたデータをスイッチ35に出力す
る。また、MS/IS符号化部33は、必要ビット数情報B
n(t)2、および歪み率情報En(t) 2を生成し、符号化制御
部34に供給する。
【0020】符号化制御部34は、デュアル符号化部3
2、およびMS/IS符号化部33から供給された情報に基
づいて、歪み率の小さい符号化方式、または、必要ビッ
ト数が少ない符号化方式により符号化された符号列を選
択するように、スイッチ35の接点を切り替える。スイ
ッチ35により選択された符号列は、マルチプレクサ3
6に入力される。
【0021】マルチプレクサ36は、フィルタバンク3
1により分割された各帯域毎の符号列Cn,Cn-1,…,C1
を合成し、合成符号列Cを、図示せぬ伝送路などの符号
化装置21の外部の装置に出力する。
【0022】図4は、周波数領域において、入力信号を
符号化する従来の符号化装置の構成例を示すブロック図
である。
【0023】領域変換部51−1は、入力された左信号
L(t)を周波数領域にスペクトル変換し、生成したスペク
トル信号Ln(f)を、デュアル符号化部52およびMS/IS符
号化部53に出力する。また、領域変換部51−2も、
領域変換部51−1と同様に、右信号R(t)をスペクトル
変換し、得られたスペクトル信号Rn(f)を、デュアル符
号化部52およびMS/IS符号化部53に出力する。
【0024】デュアル符号化部52は、入力された信号
をデュアル符号化方式により符号化し、得られた符号列
をスイッチ55に出力する。また、デュアル符号化部5
2は、符号化したデータのデータ量に関する情報である
必要ビット数情報Bn(f)1、および符号化する際の正弦波
との歪み率に関する情報である歪み率情報En(f)1を生成
し、符号化制御部54に供給する。
【0025】MS/IS符号化部53は、入力された信号をM
Sステレオ符号化方式、またはISステレオ符号化方式に
より符号化し、得られたデータをスイッチ55に出力す
る。また、MS/IS符号化部53は、必要ビット数情報B
n(f)2、および歪み率情報En(f) 2を生成し、符号化制御
部54に供給する。
【0026】符号化制御部54は、デュアル符号化部5
2、およびMS/IS符号化部53から供給された情報に基
づいて、歪み率がより小さい符号化方式、または必要ビ
ット数がより少ない符号化方式により符号化された符号
列を選択するように、スイッチ55を制御する。
【0027】図5は、図3の符号化装置21、および図
4の符号化装置31を組み合わせて構成した、従来の符
号化装置の構成例を示すブロック図である。
【0028】すなわち、この例においては、それぞれの
入力信号L(t),R(t)が、フィルタバンク71−2,71
−2により所定数の帯域に分割され、分割されたそれぞ
れの信号が領域変換部72−1,72−2によりスペク
トル変換される。変換されたスペクトル信号は、デュア
ル符号化部73およびMS/IS符号化部74により符号化
される。符号化制御部75とスイッチ76においては、
デュアル符号化部73およびMS/IS符号化部74におい
て符号化された符号列のうち、より効率のいい(歪み率
がより小さい、またはデータ量がより少ない)符号化方
式による符号列が選択され、マルチプレクサ77に出力
される。そして、マルチプレクサ77により、入力され
た全帯域のデータが合成されたのち、符号化装置61の
外部に出力される。
【0029】次に、図6のフローチャートを参照して、
図3の符号化装置21の符号化制御部34の処理につい
て説明する。なお、説明は省略するが、図4の符号化制
御部54、および図5の符号化制御部75の処理も同様
の処理である。また、この例においては、符号化制御部
34は、歪み率に基づいて符号化方式を選択するものと
する。
【0030】ステップS1において、符号化制御部34
は、デュアル符号化部32から通知されてきた歪み率情
報En(t)1、およびMS/IS符号化部33から通知されてき
た歪み率情報En(t)2を比較する。そして、符号化制御部
34は、ステップS2において、デュアル符号化部32
から通知されてきた歪み率がMS/IS符号化部33から通
知されてきた歪み率より小さいか否かを判定し、小さい
と判定した場合、ステップS3で、スイッチ35を制御
し、デュアル符号化部32により符号化されたデータを
マルチプレクサ36に出力させる。
【0031】一方、符号化制御部34は、ステップS2
において、デュアル符号化部32から通知されてきた歪
み率がMS/IS符号化部33から通知されてきた歪み率よ
り大きいと判定した場合、ステップS4に進み、スイッ
チ35を制御し、MS/IS符号化部33により符号化され
たデータをマルチプレクサ36に出力させる。
【0032】同様の処理が、他の帯域においても行われ
る。これにより、より高効率な符号化方式により帯域毎
に符号化された符号列Cが生成され、符号化装置21の
外部に出力される。
【0033】上述したように、それぞれの符号化方式の
符号化効率を比較し、その結果に応じて、最適な方式を
選択することにより、1つの符号化方式で符号化する場
合に較べて、より高効率な符号化データを取得すること
ができる。
【0034】図7(A)乃至(D)は、図3乃至図5の符号化
装置におけるMSステレオ符号化の動作時間確率PMS、ま
たはISステレオ符号化の動作時間確率PISと、符号化
(量子化)された信号の信号対雑音比SNR(signal power
to noise power ratio)と、左右信号のセパレーション
の関係の例を示す図である。
【0035】図7(A)に示すように、横軸に示される確
率PMSまたはPISと、縦軸に示されるSNRは比例してお
り、確率PMSまたはPISが100%(モノラル)に近づく
につれ、SNRは向上する。
【0036】図7(B)は、確率PMSまたはPISの時間的変
化を示す図であり、図7(C)は、SNRの時間的変化を示す
図である。これらの図に示すように、それぞれの波形
は、同位相の波形となり、入力信号に応じて確率PMS
たはPISを上げることにより、符号化効率は向上するた
め、SNRも向上し、音質が向上する。そのため、符号化
効率の観点からは、確率PMSまたはPISが高いことが好ま
しい。
【0037】しかしながら、確率PMSが高いということ
は、左右の信号に高い相関があるということを示してお
り、確率PISが高いということは、パワーレベルこそ違
えども、符号化されるインテンシティ信号およびスペク
トルは1チャネル分であることを示している。すなわ
ち、確率PMSまたはPISが高いということは、ステレオ信
号がモノラル化することを示しており、図7(D)に示す
ように、左右信号のセパレーションは、確率PMS/PIS
増加に伴って悪化する。
【0038】また、確率PMSまたはPISと、SNRは連動し
ているため、確率PMSまたはPISの値が高いと、入力信号
の性質または時間変化によって、SNRが聴覚心理モデル
における知覚限界雑音レベル(それ以上SNRが下がる
と、ノイズとして感知出来るレベル)以下にまで達して
しまうおそれがある。従って、総合的には、確率PMS
たはPISの値が高いことは必ずしも好ましいことではな
い。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図3乃至図
5に示すような符号化装置においては、MSステレオ符号
化、またはISステレオ符号化により符号化した場合の効
率と、デュアル符号化により符号化した場合の効率と
で、どちらが優れているかという判断は、2つの符号化
処理を実際に実行しないとわからないため、それぞれの
符号化部の処理量が増大するという課題があった。
【0040】また、MSステレオ符号化またはISステレオ
符号化がON状態のとき、符号化効率を高く(量子化雑音
を低く)することができるが、OFF状態のときは、その
ような効果は得られない。したがって、MSステレオ符号
化またはISステレオ符号化がON状態のときとOFF状態の
ときとでは、時間的な音質変動が大きく、聴者に、聴感
上、大きな違和感を感じさせてしまうことがあるという
課題もある。
【0041】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、聴者に違和感を感じさせることを抑制しつ
つ、より高効率で、オーディオ信号を符号化または復号
できるようにしたものである。
【0042】
【課題を解決するための手段】本発明の符号化装置は、
入力信号に基づいて符号化方式を選択する符号化方式選
択手段と、符号化方式選択手段により選択された符号化
方式に基づいて、入力信号を符号化する符号化手段と、
符号化手段による符号化の歪み率を検出する歪み率検出
手段と、歪み率検出手段により検出された歪み率に対応
して決定されるミキシング割合に基づいて、入力信号の
左右成分をミキシングするミキシング手段とを備え、符
号化方式選択手段は、ミキシング手段によりミキシング
された入力信号に基づいて、符号化方式を選択すること
を特徴とする。
【0043】符号化手段により符号化された入力信号を
復号するときの出力補正情報を生成する出力補正情報生
成手段をさらに備えるようにすることができる。
【0044】符号化方式選択手段は、符号化装置の構成
により決定される閾値に基づいて、入力信号の符号化方
式を選択するようにすることができる。
【0045】符号化方式選択手段は、デュアル符号化方
式、MSステレオ符号化方式、ISステレオ符号化方式のい
ずれかから符号化方式を選択するようにすることができ
る。
【0046】符号化方式選択手段は、デュアル符号化方
式により符号化することを、入力信号の左右成分の相
関、すなわち左右成分の差信号の総和に対する和信号の
総和に基づいて選択し、MSステレオ符号化方式、または
ISステレオ符号化方式により符号化することを、入力信
号の左右成分の差の絶対値の最大値に基づいて選択する
ようにすることができる。
【0047】符号化方式選択手段は、入力信号の左右成
分の相関を、左右成分の差信号の総和に対する和信号の
総和の比を用いて判定するようにすることができる。
【0048】符号化方式選択手段は、入力信号の左右成
分の相関が高いとき、MSステレオ符号化方式、ISステレ
オ符号化方式のどちらを選択するかを、入力信号の左右
成分の差信号の絶対値の最大値に基づいて決定するよう
にすることができる。
【0049】ミキシング手段は、ミキシング割合を記憶
し、直前に決定されたミキシング割合と、現在決定され
ているミキシング割合の補間関数に基づいてミキシング
割合を変化させるようにすることができる。
【0050】入力信号を記憶する入力信号記憶手段をさ
らに備え、ミキシング手段は、入力信号を符号化した際
の歪み率に基づいて、同じ入力信号の左右成分を再度ミ
キシングするようにすることができる。
【0051】本発明の符号化装置の符号化方法は、入力
信号に基づいて符号化方式を選択する符号化方式選択ス
テップと、符号化方式選択ステップの処理により選択さ
れた符号化方式に基づいて、入力信号を符号化する符号
化ステップと、符号化ステップの処理による符号化の歪
み率を検出する歪み率検出ステップと、歪み率検出ステ
ップの処理により検出された歪み率に対応して決定され
るミキシング割合に基づいて、入力信号の左右成分をミ
キシングするミキシングステップとを含み、符号化方式
選択ステップの処理は、ミキシングステップの処理によ
りミキシングされた入力信号に基づいて、符号化方式を
選択することを特徴とする。
【0052】本発明の記録媒体のプログラムは、入力信
号に基づいて符号化方式を選択する符号化方式選択ステ
ップと、符号化方式選択ステップの処理により選択され
た符号化方式に基づいて、入力信号を符号化する符号化
ステップと、符号化ステップの処理による符号化の歪み
率を検出する歪み率検出ステップと、歪み率検出ステッ
プの処理により検出された歪み率に対応して決定される
ミキシング割合に基づいて、入力信号の左右成分をミキ
シングするミキシングステップとを含み、符号化方式選
択ステップの処理は、ミキシングステップの処理により
ミキシングされた入力信号に基づいて、符号化方式を選
択することを特徴とする。
【0053】本発明の復号装置は、符号化装置による符
号化方式に対応する復号方式を選択する復号方式選択手
段と、復号方式選択手段により選択された復号方式に基
づいて、入力符号列を復号する復号手段と、復号手段に
より復号された信号の左右成分を、符号化装置から通知
された情報に基づいて補正する補正手段と、補正手段に
より補正された信号を出力する出力手段とを備えること
を特徴とする。
【0054】本発明の復号装置の復号方法は、符号化装
置による符号化方式に対応する復号方式を選択する復号
方式選択ステップと、復号方式選択ステップの処理によ
り選択された復号方式に基づいて、入力符号列を復号す
る復号ステップと、復号ステップの処理により復号され
た信号の左右成分を、符号化装置から通知された情報に
基づいて補正する補正ステップと、補正ステップの処理
により補正された信号を出力する出力ステップとを含む
ことを特徴とする。
【0055】本発明の記録媒体のプログラムは、符号化
装置による符号化方式に対応する復号方式を選択する復
号方式選択ステップと、復号方式選択ステップの処理に
より選択された復号方式に基づいて、入力符号列を復号
する復号ステップと、復号ステップの処理により復号さ
れた信号の左右成分を、符号化装置から通知された情報
に基づいて補正する補正ステップと、補正ステップの処
理により補正された信号を出力する出力ステップとを含
むことを特徴とする。
【0056】本発明の符号化装置および方法、並びに記
録媒体のプログラムにおいては、入力信号に基づいて符
号化方式が選択され、選択された符号化方式に基づい
て、入力信号が符号化され、検出された歪み率に対応し
て決定されるミキシング割合に基づいて、入力信号の左
右成分がミキシングされる。また、ミキシングされた入
力信号に基づいて、符号化方式が選択される。
【0057】本発明の復号装置および方法、並びに記録
媒体のプログラムにおいては、符号化装置による符号化
方式に対応する復号方式が選択され、選択された復号方
式に基づいて、入力符号列が復号される。また、復号さ
れた信号の左右成分が、符号化装置から通知された情報
に基づいて補正され、補正された信号が出力される。
【0058】
【発明の実施の形態】図8は、本発明を適用した符号化
装置の構成例を示すブロック図である。
【0059】フィルタバンク101−1は、入力された
オーディオ信号のうちの左信号L(t)をn個の周波数帯域
の信号Ln(t),Ln-1(t),…,L1(t)に分割し、生成した
信号Ln(t)を適応ミキシング部102に出力する。ま
た、フィルタバンク101−2も、フィルタバンク10
1−1と同様に、入力されてきたオーディオ信号のうち
の右信号R(t)をn個の周波数帯域の信号Rn(t),R
n-1(t),…,R1(t)に分割し、生成した信号Rn(t)を適応
ミキシング部102に出力する。図示は省略するが、信
号L n-1(t),…,L1(t),Rn-1(t),…,R1(t)について
も、同様に対応する処理部が設けられている。
【0060】適応ミキシング部102は、歪み率検出部
106から通知された歪み率情報En(f)に基づいて、信
号Ln(t),Rn(t)に対して、ミキシング処理を施し、信号
Ln(t) mix,Rn(t)mixを生成する(その詳細は、図9を参
照して後述する)。生成された信号Ln(t)mix、およびRn
(t)mixは、それぞれ領域変換部103−1,103−2
に供給される。後述するように、歪み率検出部106
は、符号化部105における符号化の結果に応じて歪み
率情報En(f)を生成するので、動作の初期状態では、ミ
キシング比率は0とされる。すなわち、信号L0(t),R
0(t)に対し、ミキシング処理は施されない。
【0061】また、適応ミキシング部102は、左右の
信号の出力を補正するパワー補正情報Pn,adj(t)を生成
し、マルチプレクサ107に出力する。
【0062】領域変換部103−1は、供給された信号
Ln(t)mixに対して、例えば、MDCT(Modified Discrete C
osine Transform)などの領域変換を施し、生成したスペ
クトル信号Ln(f)を、符号化制御部104および符号化
部105に出力する。同様に、領域変換部103−2
は、供給されてきた信号Rn(t)mixを領域変換し、生成し
たスペクトル信号Rn(f)を、符号化制御部104および
符号化部105に出力する。
【0063】符号化制御部104は、領域変換部103
から供給されたスペクトル信号Ln(f),Rn(f)に基づい
て、符号化部105において実行される符号化処理の符
号化方式を選択し、符号化部105を制御する。
【0064】符号化部105は、符号化制御部104か
らの制御に基づいて、デュアル符号化、MSステレオ符号
化、またはISステレオ符号化を選択し、領域変換部10
3から供給されたスペクトル信号Ln(f),Rn(f)を符号化
し、得られたデータ列Cnをマルチプレクサ107に出力
する。以上の処理は、他の周波数帯域の信号Ln-1(t),
…,L1(t),Rn-1(t),…,R1(t)においても同様に行わ
れる。
【0065】マルチプレクサ107は、符号化部105
から供給されてきた所定の帯域の符号列Cnを、他の帯域
の符号列Cn-1,…,C1と合成し、合成オーディオデータ
Cを符号化装置91の外部に設けられる図示せぬ装置
や、ネットワークなどに出力する。合成オーディオデー
タCには、適応ミキシング部102から通知されたパワ
ー補正情報Pn,adj(t)や、いずれの符号化方式により符
号化されたかなどの情報も含まれる。
【0066】図9は、図8の適応ミキシング部102の
詳細な構成例を示すブロック図である。
【0067】パワー算出部121は、フィルタバンク1
01−1,101−2により所定の帯域に分割された信
号Ln(t),Rn(t)から、それぞれの信号のパワー値Pln,P
rnを算出し、パワー補正部123に出力する。
【0068】ミキシング係数設定部122は、歪み率検
出部106から通知された歪み率情報En(f)に基づい
て、内蔵する記憶部に記憶されている対応テーブルから
ミキシング係数を抽出し、乗算器124−1,124−
2のミキシング係数aと、乗算器125−1,125−
2のミキシング係数bを設定する。また、ミキシング係
数設定部122は、抽出したミキシング係数a,bをパワ
ー補正部123に通知する。
【0069】乗算器124−1,124−2は、それぞ
れ、ミキシング係数設定部122により設定されたミキ
シング係数aを、入力された信号Ln(t),Rn(t)に乗算
し、得られた信号を加算器126−1,126−2に出
力する。乗算器125−1,125−2は、それぞれ、
ミキシング係数設定部122により設定されたミキシン
グ係数bを、入力された信号Rn(t),Ln(t)に乗算し、得
られた信号を加算器126−1,126−2に出力す
る。
【0070】加算器126−1は、乗算器124−1で
係数aが乗算された左信号Ln(t)と、乗算器125−1で
係数bが乗算された右信号Rn(t)を加算し、加算結果を信
号Ln(t)mixとして、領域変換部103−1に出力する。
また、加算器126−2は、乗算器124−2で係数a
が乗算された右信号Rn(t)と、乗算器125−2で係数b
が乗算された左信号Ln(t)を加算し、信号Rn(t)mixとし
て、領域変換部103−2に出力する。
【0071】図10は、ミキシング係数設定部122の
図示せぬ記憶部に記憶されている、歪み率情報En(f)と
ミキシング係数a,bの対応テーブルの例を示す図であ
る。
【0072】この例では、歪み率情報En(f)はパーセン
トで示されており、以下、この値をEと記載する。例え
ば、E=0%は、知覚雑音がゼロであることを意味する。ま
た、E=100%は、すべてのスペクトル領域において、雑
音が知覚できるレベルであることを意味する。
【0073】この例においては、歪み率E=0%に対応し
て、ミキシング係数a=1.00,b=0.00が設定されている。
この場合、左右の入力信号Ln(t),Rn(t)がミキシングさ
れないため、完全に分離された状態(完全ステレオ)で
符号化が行われる。また、歪み率E=100%に対応して、ミ
キシング係数a=0.50,b=0.50が設定されている。この場
合、左右の入力信号Ln(t),Rn(t)が同比率でミキシング
され、完全に単一化された状態(完全モノラル)で符号
化が行われる。
【0074】パワー補正部123は、パワー算出部12
1から供給されてきた信号Ln(t),R n(t)のパワー値
Pln,Prn、およびミキシング係数設定部122から通知
されたミキシング係数a,bに基づいて、後述する復号装
置151(図19)においてパワー補正されるときに利
用されるパワー補正情報Pn,adj(t)を生成し、マルチプ
レクサ107に出力する。すなわち、パワー補正部12
3は、図示せぬ記憶部に、パワー補正情報Pn,adj(t)、
ミキシング係数a,b、およびパワー値Pln,Prnなどの関
係を記述した対応テーブルを記憶している。
【0075】図11は、パワー補正部123に記憶され
ている対応テーブルの例を示す図である。
【0076】この例においては、パワー算出部121に
おいて算出されたパワー値Pln,Prn、歪み率情報E
n(f)、ミキシング係数a,b、復号装置151において、
再生される信号Ln'(t)mix,Rn'(t)mixのパワー値
Plnmix,Prnmixおよびパワー補正情報Pn,adj(t)が対応
づけられている。この例では、パワー補正情報Pn,
adj(t)は、復号装置151において設定されるパワーウ
エイティング係数c,dで表されている。
【0077】例えば、図11の2段目に示すように、信
号Ln(t)のパワー値がPln=1.0、信号Rn(t)のパワー値がP
rn=1.0で、かつ、歪み率E=0%であるとき、図10に示し
た対応表から、ミキシング係数がa=1.00,b=0.00で設定
される。復号装置151における信号L'n(t)mixのパワ
ー値はPlnmix=1.0とされ、信号R'n(t)mixのパワー値はP
rnmix=1.0とされる。パワー補正情報Pn,adj(t)は、再生
信号を、入力信号に近づける係数を含んでいるため、信
号L'n(t)mixのパワーを補正するための係数がc=1.00と
され、信号R'n(t)mixのパワーを補正するための係数がd
=1.00とされる。
【0078】図12は、乗算器124−1の詳細な構成
例を示すブロック図である(図示は省略するが、乗算器
124−2も同様に構成される)。
【0079】この例においては、バッファ124A,1
24Bが設けられており、現在(時刻t=0)、設定されて
いるミキシング係数a(t0)がバッファ124Aに、直前に
設定されていた(時刻t=1のときに設定されていた)ミ
キシング係数a(t1)がバッファ124Bに、それぞれ記憶
されるようになされている。
【0080】ミキシング係数を変化させた場合、そのと
きに出力される信号に不連続点が生じることがある。そ
のため、図13の曲線(1)乃至(3)に示すように、
直線的、または曲線的にミキシング係数を変化させるこ
とにより、不連続点が発生することを抑制することがで
きる。なお、この例においては、バッファが2つ設けら
れることとしているが、3つ以上設けられるようにして
もよい。また、それぞれのミキシング係数を補間する補
間関数は、1次でもよいし、2次または3次関数などと
してもよい。当然、乗算器125−1,125−2に
も、同様に、バッファが設けられ、ミキシング係数bが
記憶され、補間関数に基づいてミキシング係数が変化さ
れるようにすることもできる。
【0081】図14は、図8の符号化制御部104の詳
細な構成例を示すブロック図である。
【0082】正規化部141−1は、領域変換部103
−1から入力されたスペクトル信号Ln(f)を、分割周波
数帯域毎、または同一の分割周波数帯域内のスペクトル
を何本かでまとめた小領域の範囲毎に正規化し、正規化
スペクトル信号ln(f)を生成し、加算器142−1、お
よび減算器142−2に出力する。同様に、正規化部1
41−2は、領域変換部103−2から入力されてきた
スペクトル信号Rn(f)を正規化し、正規化スペクトル信
号rn(f)を生成し、加算器142−1、および減算器1
42−2に出力する。正規化スペクトル信号ln(f),r
n(f)は、加算器142−1、減算器142−2におい
て、それぞれスペクトル上で加算または減算され、生成
された信号sn(f)(=|ln(f)+rn(f)|),dn(f)(=|ln(f)-r
n(f)|)が、比較部143に供給される。
【0083】比較部143は、入力された信号sn(f),d
n(f)のそれぞれの分割周波数帯域毎の総和値S,Dを算出
し、その比S/Dに基づいて、符号化部105において行
われるスペクトル信号Ln(f),Rn(f)の符号化方式を選択
する。なお、比較部143においては、デュアル符号化
により符号化するか否かが判定され、MSステレオ符号化
およびISステレオ符号化のどちらを用いてスペクトル信
号Ln(f),Rn(f)を符号化するかは、後述する比較部14
4において判定される。
【0084】比較部144は、比較部143から通知さ
れた正規化スペクトル信号ln(f),r n(f)の差成分dn(f)
(=ln(f)-rn(f))に基づいて、MSステレオ符号化、または
ISステレオ符号化のうち、いずれの符号化方式によりス
ペクトル信号Ln(f),Rn(f)を符号化するかを選択する。
【0085】次に、図15のフローチャートを参照し
て、図8の符号化装置91の動作について説明する。
【0086】ステップS11において、フィルタバンク
101は、入力されたオーディオ信号を所定の周波数帯
域毎に分割し、生成した信号を適応ミキシング部102
に出力する。すなわち、フィルタバンク101−1は、
左信号L(t)をn個の帯域に分割し、左信号Ln(t)を適応ミ
キシング部102に出力する。また、フィルタバンク1
01−2は、右信号R(t)をn個の帯域に分割し、左信号R
n(t)を適応ミキシング部102に出力する。
【0087】ステップS12において、適応ミキシング
部102は、歪み率検出部106から通知された歪み率
情報En(f)に基づいて、入力された信号Ln(t),Rn(t)に
対し、ミキシング処理を施す。ミキシング処理の詳細に
ついては、図16のフローチャートを参照して後述す
る。
【0088】ミキシング処理により生成された信号L
n(t)mix、およびRn(t)mixは、領域変換部103に供給
され、ステップS13で、それぞれMDCTなどにより、時
間領域から周波数領域のスペクトル信号に変換され、変
換後のスペクトル信号Ln(f),Rn(f)が、符号化制御部1
04および符号化部105に出力される。
【0089】ステップS14において、符号化制御部1
04は、符号化部105に入力されたスペクトル信号Ln
(f),Rn(f)の符号化方式を制御する処理を行う。符号化
制御処理の詳細については、図17のフローチャートを
参照して後述する。
【0090】ステップS15において、符号化部105
は、符号化制御部104からの指示に基づいて、デュア
ル符号化、MSステレオ符号化、またはISステレオ符号化
を選択し、領域変換部103から供給されたスペクトル
信号Ln(f),Rn(f)を、選択された方式で符号化し、得ら
れた符号列Cnをマルチプレクサ107に出力する。な
お、いずれの符号化方式により符号化したかは、例え
ば、スペクトル信号を符号化する際に、参照される符号
帳を識別する情報、量子化の精度に関する情報、また
は、正規化情報などの組み合わせなどにより、復号装置
151において、一意的に決定されるようになされてい
る。
【0091】歪み率検出部106は、符号化部105で
実行される符号化処理の歪み率を検出し、歪み率情報En
(f)を生成する。生成された歪み率情報En(f)は、ステッ
プS16において、適応ミキシング部102に通知さ
れ、以降の処理に利用される。以上の処理は、全ての帯
域において行われる。
【0092】ステップS17において、マルチプレクサ
107は、符号化部105から供給された符号列Cnを、
他の帯域の符号化部からの符号列Cn-1,Cn-2,…,C1
合成し、取得した合成符号列Cを符号化装置91の外部
に設けられる図示せぬ装置やネットワークなどに出力す
る。なお、合成符号列Cには、適応ミキシング部102
から通知されたパワー補正情報Pn,adj(t)などの情報が
含まれる。
【0093】次に、図16のフローチャートを参照し
て、図15のステップS12において実行される適応ミ
キシング部102のミキシング処理について説明する。
【0094】ステップS31において、ミキシング係数
設定部122は、歪み率検出部106から歪み率情報En
(f)が通知されたか否かを判定し、通知されたと判定し
たとき、ステップS32に進み、歪み率情報En(f)に基づ
いて、乗算器124,125のミキシング係数a,bを設
定する。ミキシング係数設定部122は、例えば、歪み
率E=10%であることが通知されたとき、図10に示すよ
うな対応テーブルから、ミキシング係数a=0.95,b=0.05
を抽出し、乗算器124のミキシング係数aを「0.95」
と設定し、また、乗算器125のミキシング係数bを
「0.05」と設定する。ミキシング係数設定部122は、
設定したミキシング係数をパワー補正部123に通知す
る。
【0095】一方、ステップS31で、歪み率検出部1
06から歪み率情報En(f)が通知されていないと判定さ
れた場合、ステップS33において、ミキシング係数設
定部122は、初期状態のミキシング係数を、乗算器1
24,125に、それぞれ設定する。すなわち、上述し
たように、初期状態では歪み率E=0%となっており、ミキ
シング係数a=1.00、b=0.00が設定される。
【0096】ステップS34において、加算器126−
1は、乗算器124−1で左信号Ln(t)にミキシング係
数aが乗算されることにより得られた信号と、乗算器1
25−1で右信号Rn(t)にミキシング係数bが乗算される
ことにより得られた信号を加算し、ミキシング信号L
n(t)mixを生成し、領域変換部103−1に出力する。
【0097】ステップS35において、加算器126−
2は、乗算器124−2で右信号Rn(t)にミキシング係
数aが乗算されることにより得られた信号と、乗算器1
25−2で左信号Ln(t)にミキシング係数bが乗算される
ことにより得られた信号を加算し、ミキシング信号R
n(t)mixを生成し、領域変換部103−2に出力する。
【0098】すなわち、ステップS34,S35により、
上述したミキシング係数(a=0.95,b=0.05)がそれぞれ
の乗算器124,125に設定されている場合、左右の
信号Ln(t),Rn(t)の一方は、他方の5%がミキシングされ
た上で、領域変換部103に出力される。また、初期状
態の場合、左右信号Ln(t),Rn(t)がミキシングされず
に、完全ステレオの状態で領域変換部103に出力され
る。
【0099】ステップS36において、パワー算出部1
21は、フィルタバンク101により所定の帯域に分割
された信号Ln(t),Rn(t)のパワー値Pln,Prnを算出し、
パワー補正部123に通知する。
【0100】ステップS37において、パワー補正部1
23は、パワー算出部121から供給された信号L
n(t),Rn(t)のパワー値Pln,Prn、およびミキシング係
数設定部122から通知されたミキシング係数a,bに基
づいて、後述する復号装置151(図19参照)におい
てパワー補正されるときに利用されるパワー補正情報
Pn,adj(t)を生成し、マルチプレクサ107に出力す
る。
【0101】例えば、パワー算出部121から、信号Ln
(t)のパワー値Pln=5.0,Rn(t)のパワー値Prn=1.0が通知
され、ミキシング係数設定部122から、ミキシング係
数a=0.75,b=0.25であることが通知された場合(歪み率
E=50%の場合)、図11の上から4段目に示すように、
パワー補正情報Pn,adj(t)(パワーウエイティング係
数)として、c=1.25,d=0.50が抽出される。すなわち、
復号装置151においては、信号Ln(t)のデータを復号
したとき得られる信号L'n(t)mixが、パワー値Plnm ix=4.
0で再生され、信号Rn(t)のデータを復号したとき得られ
る信号R'n(t)mixが、パワー値Prnmix=2.0で再生される
ため、再生信号に乗算したときに、入力信号と等しくな
るパワーウエイティング係数c,dが抽出され、マルチプ
レクサ107に出力される。
【0102】例えば、適応ミキシング部102は、歪み
率が高い場合には、左右信号をモノラル的に変化させる
ように、ミキシング係数を設定し、MSステレオ符号化ま
たはISステレオ符号化の動作確率を高める。これによ
り、SNRを高くすることができ、歪み率を低くすること
ができる。また、上述したように、フィードバックされ
てきた歪み率情報に基づいて、ミキシング係数を設定す
ることにより、正規化されたスペクトルln(f),rn(f)の
領域では高い相関がなかった領域において、高い相関を
もつ領域が生成されることとなる。さらに、復号装置に
おいては、パワー補正情報Pn,adj(t)に基づいてパワー
補正が行われるため、左右の信号のセパレートが保存さ
れる。
【0103】次に、図17のフローチャートを参照し
て、図15のステップS14において実行される符号化
制御部104の符号化制御処理について説明する。
【0104】ステップS51において、正規化部141
は、入力された信号を分割周波数帯域毎、または同一の
分割周波数帯域内のスペクトルを何本かでまとめた小領
域の範囲毎に正規化する。生成された正規化スペクトル
信号ln(f),rn(f)は、加算器142−1および減算器1
42−2に供給され、ステップS52において、正規化
スペクトル信号の和信号sn(f)(=|ln(f)+rn(f)|)が加算
器142−1により、差信号dn(f) (=|ln(f)-rn(f)|)が
減算器142−2により、それぞれ生成される。生成さ
れた正規化スペクトル信号の和信号sn(f)および差信号d
n(f)は、比較部143に供給される。
【0105】ステップS53において、比較部143
は、入力された信号sn(f)の全帯域の総和値Sを次式
(1)により、信号dn(f)の正規化された範囲の総和値D
を次式(2)によりそれぞれ算出する。
【数1】
【数2】 これらの式において、f0は正規化された範囲の先頭スペ
クトル番号を、f1は終端スペクトルの番号を、それぞれ
示している。
【0106】正規化スペクトル信号ln(f)と正規化スペ
クトル信号rn(f)が似ている(相関が高い)ほど、総和
値Sが大きく、総和値Dが小さくなる。逆に、正規化スペ
クトル信号ln(f)と正規化スペクトル信号rn(f)が異なる
(相関が低い)場合には、総和値Sと総和値Dは同じよう
な値となるため、総和値S,Dの比(総和値比S/D)を算出
することにより、正規化スペクトル信号ln(f)と正規化
スペクトル信号rn(f)の相関関係を取得することができ
る。例えば、総和値比S/Dは、その値が「1」より大きい
場合には、正規化スペクトル信号ln(f)と正規化スペク
トル信号rn(f)の相関が高いことを示している。
【0107】そして、比較部143は、ステップS54
において、ステップS53で算出した総和値比S/Dが、分
割された周波数帯域、または正規化された小領域毎に予
め設定されている許容誤差レベル(閾値)Thrより小さ
いか否かを判定する。比較部143は、総和値比S/Dが
許容誤差レベルThrより小さいと判定したとき、ステッ
プS55に進み、符号化部105に入力されているスペ
クトル信号Ln(f),Rn(f)を、デュアル符号化により符号
化することを選択し、符号化部105に通知する。すな
わち、許容誤差レベルは、総和値比S/Dが所定のレベル
以上であれば(正規化スペクトル信号ln(f)と正規化ス
ペクトル信号rn(f)に所定レベル以上の相関があれ
ば)、強制的にMSまたはISステレオ符号化により符号化
すべく設定される。なお、本実施例では、上記総和値S
およびDの比を用いて正規化スペクトル信号ln(f)と正
規化スペクトル信号rn(f)の相関を判定しているが、相
関の判定方法は当然これに限られるものではなく、l
n(f)とrn(f)の絶対値を比較して相関係数を得るなど、
他のパラメータを用いて判定してもよい。
【0108】一方、ステップS54において、比較部1
43は、総和値比S/Dが許容誤差レベルThrより大きいと
判定したとき、その旨を比較部144に通知する。そし
て、比較部144は、ステップS56において、対象と
している帯域のスペクトルに対するdn(f)の最大値が、
復号装置151で実現可能な量子化精度レベルThqより
大きいか否かを判定する。すなわち、比較部144は、
差信号dn(f)を符号化する必要がある場合にはMSステレ
オ符号化を選択し、符号化する必要がない場合にはISス
テレオ符号化を選択する。
【0109】比較部144は、ステップS56におい
て、dn(f)の最大値が量子化精度レベルThqより大きいと
判定した場合、ステップS57に進み、符号化部105
に入力されるスペクトル信号Ln(f),Rn(f)を、MSステレ
オ符号化により符号化することを選択し、符号化部10
5に通知する。また、比較部144は、ステップS56
で、dn(f)の最大値が量子化精度レベルThqより小さいと
判定した場合、ステップS58に進み、符号化部105
に入力されるスペクトル信号Ln(f),Rn(f)を、ISステレ
オ符号化により符号化することを選択し、符号化部10
5に通知する。
【0110】これにより、たとえ、正規化スペクトル信
号ln(f)と正規化スペクトル信号rn(f)は高い相関があ
り、MSまたはISステレオ符号化よりも、デュアル符号化
の方が、より高いSNRを実現できる可能性があっても、
総和値比S/Dが、聴感上、ノイズとして聞き取ることが
できない閾値より高い場合には、MSまたはISステレオ符
号化により入力信号が符号化される。
【0111】また、差信号dn(f)が符号化されない場合
であっても、左右信号の正規化に関する情報は符号化さ
れているため、ISステレオ符号化も、MSステレオ符号化
と等価と考えることができる。これにより、MSステレオ
符号化を行う処理部と、ISステレオ符号化を行う処理部
を別々に設けることがなくなり、符号化装置91を、よ
り小さく構成することができる。
【0112】なお、許容誤差レベルThrは、領域変換の
ブロック長や、ビットアロケーションなどの符号化シス
テムの構成に応じて設定される。また、量子化精度レベ
ルThqは、符号化装置91で実現可能な最高量子化精度
レベルを設定してもよいし、周波数帯域毎に量子化精度
レベルThq(f)を設定するようにしてもよい。すなわち、
量子化精度レベルThqも、許容誤差レベルThrと同様に、
システムに応じて設定される。
【0113】図18は、符号化装置91におけるセパレ
ーションと信号対雑音比SNRとの関係(図18(A))、符
号化(量子化)された信号の信号対雑音比SNRの時間的
変化(図18(B))、MSステレオ符号化の動作時間確率P
MS、またはISステレオ符号化の動作時間確率PISの時間
的変化(図18(C))、および、左右信号のセパレーシ
ョンの時間的変化(図18(D))を示す図である。
【0114】図18(B)および図18(C)に示すように、
信号対雑音比SNRとMSステレオ符号化の動作時間確率
PMS、またはISステレオ符号化の動作時間確率PISは連動
しているため、上述したようにミキシング係数を適宜変
動させることにより、PMS,PISを制御して、SNRを向上
させることができる。これによって、音質を向上させる
ことができる。
【0115】また、図18(A)に示すように、SNRが向上
するにつれ、左右信号のセパレーションは悪化する(モ
ノラル化する)ため、図18(A)に示すSNRの変動に合わ
せて、セパレーションは、図18(D)に示すように悪化
するが、上述したように、パワー補正情報Pn,adj(t)を
生成し、復号する際にパワー調整を行うようにしたの
で、左右信号のセパレーションも改善することができ
る。なお、図18(B),(C),(D)において、線L1,L3,L
5は、図8の符号化装置91の特性を示し、線L2,L 4,L
6は、従来の符号化装置の特性を示している。
【0116】上述した例においては、符号化の歪み率を
検出し、その値に応じてミキシング係数を設定し、次の
タイミングの入力信号をミキシングするとしたが、歪み
率が所定の閾値以下となるまで、所定の帯域の入力信号
が、繰り返しミキシングされるような構成にしてもよ
い。この場合、フィルタバンク101―1により生成さ
れた信号Ln(t)およびフィルタバンク101−2により
生成された信号Rn(t)は図示しないメモリ等に蓄積さ
れ、適応ミキシング部102にフィードバックされた歪
み率情報En(f)により再度ミキシング、領域変換および
符号化が施される。
【0117】図19は、本発明を適用した復号装置の構
成例を示すブロック図である。
【0118】デマルチプレクサ161は、図示せぬ伝送
路を介して供給された符号列Cを所定の帯域毎の符号列C
n,Cn-1,…,C1に分解し、それぞれの符号列Ciを対応
する復号部(説明の便宜上、復号部162だけが示され
ている)に出力する。符号列Cnは、復号部162に供給
される。
【0119】復号部162は、入力された符号列Cnを、
符号化方式に対応する復号方式により復号し、得られた
スペクトル信号L'n(f)を領域変換部163−1に、スペ
クトル信号R'n(f)を領域変換部163−2に、それぞれ
出力する。また、復号部162は、符号列Cnから取得し
たパワー補正情報Pn,adj(t)をパワーウエイティング部
164に供給する。
【0120】領域変換部163は、入力されたスペクト
ル信号L'n(f),R'n(f)に対して逆MDCTなどを利用して時
間領域の信号に変換し、得られた信号L'n(t)mix,R'
n(t)mixをパワーウエイティング部164に出力する。
【0121】パワーウエイティング部164は、通知さ
れてきたパワー補正情報Pn,adj(t)に含まれるパワーウ
エイティング係数に基づいて、領域変換部163から供
給されてきた信号L'n(t)mix,R'n(t)mixのパワー補正を
実行し、生成した信号L'n(t)をフィルタバンク165−
1に、信号R'n(t)をフィルタバンク165−2に、それ
ぞれ出力する。
【0122】フィルタバンク165は、パワーウエイテ
ィング部164から供給されてきた信号L'n(t),R'n(t)
を、他の帯域の信号L'n-1(t),…,L'1(t),R'n-1(t),
…,R'1(t)と合成し、生成した全帯域のオーディオ信号
L'(t),R'(t)を復号装置151の外部に出力する。
【0123】図20は、パワーウエイティング部164
の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0124】パワーウエイティング係数設定部171
は、供給されたパワー補正情報Pn,adj(t)に含まれるパ
ワーウエイティング係数cを乗算器172−1に、パワ
ーウエイティング係数dを乗算器172−2に、それぞ
れ設定する。
【0125】乗算器172−1は、入力された信号L'
n(t)mixに対してパワーウエイティング係数cを乗算し、
乗算器172−2は、入力されてきた信号R'n(t)mix
対してパワーウエイティング係数dを乗算し、得られた
信号L'n(t),R'n(t)がフィルタバンク165−1,16
5−2に出力される。
【0126】図21は、乗算器172−1の詳細な構成
例を示すブロック図である(図示は省略するが、乗算器
172−2も同様に構成される)。
【0127】この例においては、バッファ172A,1
72Bが設けられており、現在(時刻t=0)、設定されて
いるパワーウエイティング係数c(t0)がバッファ124A
に、直前に設定されていた(時刻t=1のときに設定され
ていた)パワーウエイティング係数c(t1)がバッファ1
72Bに、それぞれ記憶されるようになされている。
【0128】すなわち、パワーウエイティング係数c(t)
を変化させた場合、そのときに出力される信号に不連続
点が生じることがある。そのため、図22の線(1)乃
至(3)に示すように、直線的または曲線的にパワーウ
エイティング係数c(t)を変化させることにより、不連続
点が発生することを抑制することができる。なお、この
例においては、バッファが2つ設けられることとしてい
るが、3つ以上設けられるようにしてもよい。また、そ
れぞれのパワーウエイティング係数を補間する補間関数
は、1次でもよいし、2次または3次関数などにより補
間するようにしてもよい。
【0129】次に、図23のフローチャートを参照し
て、図19の復号装置151の復号処理について説明す
る。
【0130】ステップS71において、デマルチプレク
サ161は、入力された符号列Cを所定の帯域数nの符号
列Cn,Cn-1,…,C1に分割し、対応する復号部に出力す
る。
【0131】復号部162は、ステップS72で、正規
化情報、量子化精度情報、符号帳番号などの組合せから
復号方式を選択し、入力されてきた符号列Cnを復号し、
得られたスペクトル信号L'n(f)を領域変換部163−1
に、スペクトル信号R'n(f)を領域変換部163−2に、
それぞれ出力する。また、復号部162は、符号列Cn
ら取得したパワー補正情報Pn,adj(t)をパワーウエイテ
ィング部164に出力する。
【0132】ステップS73において、領域変換部16
3−1,163−2は、入力されたスペクトル信号L'
n(f),R'n(f)に対して逆MDCTなどを利用して時間領域の
信号に変換し、得られた信号L'n(t)mix,R'n(t)mixをパ
ワーウエイティング部164に出力する。信号Ln'(t)
mix,Rn'(t)mixは、符号化装置91においてミキシング
が施された可能性のある信号であり、ミキシング係数の
設定によって、本来ステレオ信号であったものが、ほと
んどモノラル信号となっている場合もある。そのため、
ステップS74において、パワーウエイティング部16
4は、通知されてきたパワー補正情報Pn,adj(t)に基づ
いて、パワーウエイティング処理を実行して擬似的なス
テレオ信号を再生する。パワーウエイティング処理の詳
細は、図24のフローチャートを参照して後述する。
【0133】パワーウエイティング処理により得られた
信号L'n(t),R'n(t)は、それぞれフィルタバンク165
−1,165−2に出力される。以上の処理は、各帯域
毎に行われる。
【0134】そして、フィルタバンク165は、ステッ
プS75で、パワーウエイティング部164から供給さ
れた信号L'n(t),R'n(t)を、他の帯域の信号L'n-1(t),
…,L'1(t),R'n-1(t),…,R'1(t)と合成し、合成した
全帯域のオーディオ信号L'(t),R'(t)を、復号装置15
1の外部に出力する。
【0135】次に、図24のフローチャートを参照し
て、図23のステップS74において実行されるパワー
ウエイティング処理について説明する。
【0136】ステップS91において、パワーウエイテ
ィング係数設定部171は、復号部162から通知され
たパワー補正情報Pn,adj(t)に含まれるパワーウエイテ
ィング係数に基づいて、乗算器172−1,172−2
のパワーウエイティング係数c,dを設定する。
【0137】ステップS92において、乗算器172−
1,172−2は、それぞれ、パワーウエイティング係
数c,dを、入力された信号L'n(t)mix,R'n(t)mixに乗算
し、生成した信号L'n(t),R'n(t)をフィルタバンク16
5−1,165−2にそれぞれ出力する。
【0138】例えば、上述したように、パワー補正部1
23において、パワー補正情報Pn,a dj(t)(パワーウエ
イティング係数)がc=1.25,d=0.05とされ、パワーウエ
イティング係数設定部171により、それぞれのパワー
ウエイティング係数c,dが設定されている場合、乗算器
172−1は、入力信号L'n(t)mixのパワーを1.25倍
し、生成した信号L'n(t)をフィルタバンク165−1に
出力する。また、乗算器172−2は、入力信号R'n(t)
mixのパワーを0.05倍し、生成した信号R'n(t)をフィル
タバンク165−2に出力する。
【0139】これにより、符号化する際に、左右の信号
のセパレーションが悪化した場合であっても擬似的なス
テレオ信号を再生することができる。
【0140】上述した一連の処理は、ハードウェアによ
り実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行
させることもできる。この場合、例えば、符号化装置9
1は、図25に示されるようなパーソナルコンピュータ
181により構成される。
【0141】図25において、CPU(Central Processin
g Unit)191は、ROM(Read OnlyMemory)192に記
憶されているプログラム、または、記憶部198からRA
M(Random Access Memory)193にロードされたプロ
グラムに従って各種の処理を実行する。RAM193には
また、CPU191が各種の処理を実行する上において必
要なデータなどが適宜記憶される。
【0142】CPU191、ROM192、およびRAM193
は、バス194を介して相互に接続されている。このバ
ス194にはまた、入出力インタフェース195も接続
されている。
【0143】入出力インタフェース195には、キーボ
ード、マウスなどよりなる入力部196、CRT,LCDなど
よりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出
力部197、ハードディスクなどより構成される記憶部
198、モデム、ターミナルアダプタなどより構成され
る通信部199が接続されている。通信部199は、ネ
ットワークを介しての通信処理を行う。
【0144】入出力インタフェース195にはまた、必
要に応じてドライブ200が接続され、磁気ディスク2
01、光ディスク202、光磁気ディスク203、ある
いは半導体メモリ204などが、適宜、装着され、それ
から読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応
じて記憶部198にインストールされる。
【0145】一連の処理をソフトウエアにより実行させ
る場合には、そのソフトウエアを構成するプログラム
が、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュー
タ、または、各種のプログラムをインストールすること
で、各種の機能を実行することが可能な、例えば、汎用
のパーソナルコンピュータ181などに、ネットワーク
や記録媒体からインストールされる。
【0146】この記録媒体は、図25に示すように、装
置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために
配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク
201(フロッピディスクを含む)、光ディスク202
(CD-ROM,DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光
磁気ディスク203(MD(Mini-Disk)を含む)、もしく
は半導体メモリ204などよりなるパッケージメディア
により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込ま
れた状態でユーザに提供される、プログラムが記録され
ているROM192や、記憶部198に含まれるハードデ
ィスクなどで構成される。
【0147】なお、本明細書において、記録媒体に記録
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずし
も時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に
実行される処理をも含むものである。
【0148】
【発明の効果】本発明の符号化装置および方法、並びに
記録媒体のプログラムによれば、入力信号に基づいて符
号化方式を選択し、選択した符号化方式に基づいて、入
力信号を符号化し、検出した歪み率に対応して決定され
るミキシング割合に基づいて、入力信号の左右成分をミ
キシングする。そして、ミキシングした入力信号に基づ
いて、符号化方式を選択するようにしたので、より高効
率で、オーディオ信号を符号化することができる。
【0149】本発明の復号装置および方法、並びに記録
媒体のプログラムによれば、符号化装置による符号化方
式に対応する復号方式を選択し、選択した復号方式に基
づいて、入力符号列を復号する。そして、復号された信
号の左右成分を、符号化装置から通知された情報に基づ
いて補正し、補正した信号を出力するようにしたので、
聴者に違和感を感じさせることを抑制しつつ、より高効
率で符号化されたオーディオ信号を再生することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】MSステレオ符号化による従来のオーディオ信号
伝送システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】ISステレオ符号化による従来のオーディオ信号
伝送システムの構成例を示すブロック図である。
【図3】従来の符号化装置の構成例を示すブロック図で
ある。
【図4】従来の他の符号化装置の構成例を示すブロック
図である。
【図5】従来のさらに他の符号化装置の構成例を示すブ
ロック図である。
【図6】従来の符号化装置の処理を説明するフローチャ
ートである。
【図7】従来の符号化装置の動作と生成する信号の関係
を示す図である
【図8】本発明を適用した符号化装置の構成例を示すブ
ロック図である。
【図9】図8の適応ミキシング部の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図10】図9のミキシング係数設定部に記憶される情
報の例を示す図である。
【図11】図9のパワー補正部に記憶される情報の例を
示す図である。
【図12】図9の乗算器の構成例を示す図である。
【図13】ミキシング係数の補間関数の例を示す図であ
る。
【図14】図8の符号化制御部の構成例を示すブロック
図である。
【図15】図8の符号化装置の処理を説明するフローチ
ャートである。
【図16】図15のステップS12において実行される
処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図17】図15のステップS14において実行される
処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図18】図8の符号化装置の動作と生成する信号の関
係を示す図である
【図19】本発明を適用した復号装置の構成例を示すブ
ロック図である。
【図20】図19のパワーウエイティング部の構成例を
示すブロック図である。
【図21】図20の乗算器の構成例を示すブロック図で
ある。
【図22】パワーウエイティング係数の補間関数の例を
示す図である。
【図23】図19の復号装置の処理を説明するフローチ
ャートである。
【図24】図23のステップS74において実行される
処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図25】パーソナルコンピュータの構成例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
91 符号化装置, 101−1および101−2 フ
ィルタバンク, 102 適応ミキシング部, 103
−1および103−2 領域変換部, 104符号化制
御部, 105 符号化部, 106 歪み率検出部,
107 マルチプレクサ, 121 パワー算出部,
122 ミキシング係数設定部,123 パワー補正
部, 124−1および124−2 乗算器, 124
Aおよび124B バッファ, 125−1および125
−2 乗算器, 126−1および126−2 加算
器, 141−1および141−2 正規化部, 14
2−1 加算器, 142−2 減算器, 143 比
較部, 144 比較部, 151 復号装置, 16
1 デマルチプレクサ, 162 復号部,163−1
および163−2 領域変換部, 164 パワーウエ
イティング部, 165−1および165−2 フィル
タバンク, 171 パワーウエイティング係数設定
部, 172−1および172−2 乗算器, 172
Aおよび172B バッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東山 恵祐 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D045 DA20 5D062 AA02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号に基づいて符号化方式を選択す
    る符号化方式選択手段と、 前記符号化方式選択手段により選択された前記符号化方
    式に基づいて、前記入力信号を符号化する符号化手段
    と、 前記符号化手段による符号化の歪み率を検出する歪み率
    検出手段と、 前記歪み率検出手段により検出された前記歪み率に対応
    して決定されるミキシング割合に基づいて、前記入力信
    号の左右成分をミキシングするミキシング手段と を備え、 前記符号化方式選択手段は、前記ミキシング手段により
    ミキシングされた前記入力信号に基づいて、前記符号化
    方式を選択することを特徴とする符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記符号化手段により符号化された前記
    入力信号を復号するときの出力補正情報を生成する出力
    補正情報生成手段をさらに備えることを特徴とする請求
    項1に記載の符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記符号化方式選択手段は、前記符号化
    装置の構成により決定される閾値に基づいて、前記入力
    信号の前記符号化方式を選択することを特徴とする請求
    項1に記載の符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記符号化方式選択手段は、デュアル符
    号化方式、MSステレオ符号化方式、ISステレオ符号化方
    式のいずれかから前記符号化方式を選択することを特徴
    とする請求項1に記載の符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記符号化方式選択手段は、前記入力信
    号の左右成分の相関が低いとき、前記デュアル符号化方
    式により符号化することを選択することを特徴とする請
    求項4に記載の符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記符号化方式選択手段は、前記入力信
    号の左右成分の相関を、前記左右成分の差信号の総和に
    対する和信号の総和の比を用いて判定することを特徴と
    する請求項5に記載の符号化装置。
  7. 【請求項7】 前記符号化方式選択手段は、前記入力信
    号の左右成分の相関が高いとき、MSステレオ符号化方
    式、ISステレオ符号化方式のどちらを選択するかを、前
    記入力信号の左右成分の差信号の絶対値の最大値に基づ
    いて決定することを特徴とする請求項5に記載の符号化
    装置。
  8. 【請求項8】 前記ミキシング手段は、前記ミキシング
    割合を記憶し、 直前に決定された前記ミキシング割合と、現在決定され
    ている前記ミキシング割合の補間関数に基づいて前記ミ
    キシング割合を変化させることを特徴とする請求項1に
    記載の符号化装置。
  9. 【請求項9】 前記入力信号を記憶する入力信号記憶手
    段をさらに備え、 前記ミキシング手段は、当該入力信号を符号化した際の
    歪み率に対応して決定されるミキシング割合に基づい
    て、前記入力信号記憶手段に記憶されている当該入力信
    号の左右成分を少なくとも1回ミキシングすることを特
    徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  10. 【請求項10】 入力信号に基づいて符号化方式を選択
    する符号化方式選択ステップと、 前記符号化方式選択ステップの処理により選択された前
    記符号化方式に基づいて、前記入力信号を符号化する符
    号化ステップと、 前記符号化ステップの処理による符号化の歪み率を検出
    する歪み率検出ステップと、 前記歪み率検出ステップの処理により検出された前記歪
    み率に対応して決定されるミキシング割合に基づいて、
    前記入力信号の左右成分をミキシングするミキシングス
    テップとを含み、 前記符号化方式選択ステップの処理は、前記ミキシング
    ステップの処理によりミキシングされた前記入力信号に
    基づいて、前記符号化方式を選択することを特徴とする
    符号化方法。
  11. 【請求項11】 入力信号に基づいて符号化方式を選択
    する符号化方式選択ステップと、 前記符号化方式選択ステップの処理により選択された前
    記符号化方式に基づいて、前記入力信号を符号化する符
    号化ステップと、 前記符号化ステップの処理による符号化の歪み率を検出
    する歪み率検出ステップと、 前記歪み率検出ステップの処理により検出された前記歪
    み率に対応して決定されるミキシング割合に基づいて、
    前記入力信号の左右成分をミキシングするミキシングス
    テップとを含み、 前記符号化方式選択ステップの処理は、前記ミキシング
    ステップの処理によりミキシングされた前記入力信号に
    基づいて、前記符号化方式を選択することを特徴とする
    コンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されて
    いる記録媒体。
  12. 【請求項12】 符号化装置による符号化方式に対応す
    る復号方式を選択する復号方式選択手段と、 前記復号方式選択手段により選択された前記復号方式に
    基づいて、入力符号列を復号する復号手段と、 前記復号手段により復号された信号の左右成分を、前記
    符号化装置から通知された情報に基づいて補正する補正
    手段と、 前記補正手段により補正された前記信号を出力する出力
    手段とを備えることを特徴とする復号装置。
  13. 【請求項13】 符号化装置による符号化方式に対応す
    る復号方式を選択する復号方式選択ステップと、 前記復号方式選択ステップの処理により選択された前記
    復号方式に基づいて、入力符号列を復号する復号ステッ
    プと、 前記復号ステップの処理により復号された信号の左右成
    分を、前記符号化装置から通知された情報に基づいて補
    正する補正ステップと、 前記補正ステップの処理により補正された前記信号を出
    力する出力ステップとを含むことを特徴とする復号方
    法。
  14. 【請求項14】 符号化装置による符号化方式に対応す
    る復号方式を選択する復号方式選択ステップと、 前記復号方式選択ステップの処理により選択された前記
    復号方式に基づいて、入力符号列を復号する復号ステッ
    プと、 前記復号ステップの処理により復号された信号の左右成
    分を、前記符号化装置から通知された情報に基づいて補
    正する補正ステップと、 前記補正ステップの処理により補正された前記信号を出
    力する出力ステップとを含むことを特徴とするコンピュ
    ータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録
    媒体。
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