JP4681357B2 - 耐摩耗複合ライナー - Google Patents

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Description

本発明は、土砂や鉱石、排水、廃棄物等の硬質物を含む材料を搬送、移動させるシュート、粉砕機等の耐摩耗性を必要とする箇所にライニングされる耐摩耗ライナーに関する。
耐摩耗ライナーには、第一に耐摩耗性が要求される。耐摩耗性に優れた材料としては、超硬合金やセラミックスがあるが、これらの材料は、高価で強度や靭性に劣るために、単独での使用には用途が限定されている。
このように、材料の耐摩耗性と強度及び靱性(耐衝撃性)は、一般に二律背反の傾向にあるため、この二律背反の問題を解決するため、耐摩耗複合ライナーが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
は、従来の耐摩耗複合ライナーを模式的に示す断面図である。従来の耐摩耗複合ライナーは、耐衝撃性に優れた鋼等の基材10の上に耐摩耗層20として複数枚の硬質材21を並べて積層し接合したもので、耐衝撃性を基材10で担い、耐摩耗性を硬質材21で担い、全体として両方の性質を合わせ持つようにしたものである。
基材10と硬質材21の接合手段としては、一般に接着やろうづけ、拡散接合が採用されている。また、接合時に、基材10と硬質材21との熱膨張の違いによる熱応力で硬質材21に割れが発生することを防止するために、銅やニッケル等の軟質金属を応力緩和層30として接合界面に挿入することか一般に行われている。
特開平11−115095号公報 特開平11−320124号公報
しかしながら、従来の耐摩耗複合ライナーにおいては以下に説明する問題があった。
(1)所望の耐摩耗層の厚さ毎に、異なる厚さの硬質材を準備しなければならない。
(2)硬質材は硬く脆いので厚肉になるほど衝撃に対して弱くなる。そのため、耐摩耗層を厚くする場合は耐摩耗性を犠牲にして耐衝撃性のあるものを使用しなければならない。
(3)大面積の耐摩耗層を形成するには複数枚の硬質材を並べる必要があり、その場合、硬質材同士の合わせ部の隙間から硬質物が直接基材に投射され摩耗する。
(4)基材と硬質材との間に応力緩和層を挿入したとしても全体的な熱応力は残存しているため、ライナーの加工中に熱応力の再分布で硬質材側に割れを生じることがある。これは、硬質材の厚さが大きいほど顕著に現れる。
(5)硬質材の内部に空孔が残存することがあり、肉厚が大きくなるほどこれを起点に破壊を生じることがある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、耐摩耗層の厚さを増加させたとしても熱応力を緩和することができ、耐摩耗性を犠牲にすることなく耐衝撃性を確保することができる耐摩耗複合ライナーを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、基材上に、硬質層と軟質層を交互に積層し接合処理して耐摩耗層を形成した耐摩耗複合ライナーにおいて、硬質層が複数枚の硬質材を並べて形成されたものであり、各硬質層における硬質材の合わせ部の位置が、その直上又は直下の硬質層における硬質材の合わせ部の位置とずれていることを特徴としている。すなわち、従来では、耐摩耗層の厚さを変えるのに硬質材自体の厚さを変えていたが、本発明では硬質層の積層数の増減によって耐摩耗層の厚さを変えるようにした。
基材としては、代表的には炭素鋼等の鋼材を使用するが、耐衝撃性に優れた材料であればいずれも使用できる。また、硬質層を構成する硬質材としては元素周期律表4A、5A、6A族の金属の炭化物粒子をFe、Co、Ni等の金属バインダーを用いて焼結した超硬合金が好ましいが、セラミック、高Cr鋳鉄板等の耐摩耗性に優れた材料であればいずれも使用できる。軟質層としては、銅、ニッケル等の材料が使用できる。
基材と硬質層と軟質層の接合は、HIP(熱間等方圧加圧)処理により行うことが好ましい。
本発明の耐摩耗複合ライナーよれば、硬質層と軟質層の積層により耐摩耗層の厚さを増加させるので、その厚さを増加させたとしても全体的な熱応力を緩和することができる。また、発生不可避の空孔による破壊も耐摩耗層全体に及ぶことがないので耐摩耗層全体としての耐衝撃性を確保できる。
さらには、大型化しても硬質材の合わせ部から基材が損傷を直接受ける問題が生じないので、耐摩耗性に優れた超硬合金やセラミックスの適用範囲を大幅に拡大できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の耐摩耗複合ライナーを模式的に示す断面図である。同図において、炭素鋼からなる基材10の上に、耐摩耗層20が、銅板からなる応力緩和層30を介して積層され接合されている。
耐摩耗層20は、硬質層21と軟質層22を交互に積層することによって形成されている。各硬質層21は、超硬合金からなる硬質材21aを複数枚並べることによって形成されており、軟質層22は銅板からなる軟質材22aによって形成されている。
上述のとおり、耐摩耗層20は、硬質層21と軟質層22を交互に積層することによって形成されているので、耐摩耗層20の厚さは、硬質層21と軟質層22の積層数の増減によって容易に変えることができる。また、耐摩耗層20の厚さを増加しても、硬質層21の積層毎に挿入された軟質層22によって全体の残留応力が緩和されるとともに耐衝撃性も改善され、耐摩耗層20の剥離割れを防止することができる。
また、耐摩耗複合ライナーの面積を大きくする場合は、図1に示すように、硬質材21aを複数枚並べて硬質層21を形成するが、図1では、各硬質層21における硬質材21aの合わせ部の位置を、その直上及び直下の硬質層21における硬質材21aの合わせ部の位置とずらすようにしている。これによって、硬質材21a同士の合わせ部の隙間から直接、耐摩耗性に乏しい基材10や応力緩和層30が損傷することを防止できる。
交互に積層した硬質層21と軟質層22を接合して耐摩耗層20として機能させるためには、圧力を加えて硬質層21と軟質層22を接合する必要がある。この接合の際に、一方向に圧力を加えた場合、その接合圧力の方向に軟質層22の塑性変形が生じ、接合応力が緩和されてしまい接合が不完全になる可能性がある。したがって、本発明では、HIP処理によって積層物全体の接合を行うことが好ましい。HIP処理では、耐摩耗性ライナーを構成する積層物全体をHIP容器に入れ、HIP容器を介して静水圧を加えるので、局部的な塑性変形を生じることなく全体に均等な接合圧力が加わり、完全な接合を行うことができる。
は、本発明の実施例を示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。本実施例は、HIPによる拡散接合によって、基材10(鋼板)上に、応力緩和層30(2mmの銅板)を介して耐摩耗層20を形成したものである。また、耐摩耗層20の周囲には無酸素銅からなる緩衝層40が設けられ、さらにその周囲は型枠50(鋼板)によって固定されている。
には、図の実施例における耐摩耗層の内訳を示す。
Figure 0004681357
に示す実施例では、硬質材21aとして4t×50×100mmの超硬合金を複数枚並べて各硬質層21を形成し、この硬質層21と0.1〜1.0mmの銅板(軟質材22a)からなる軟質層22を交互に積層して耐摩耗層20を形成した。さらに、各硬質層21おける硬質材21a同士の合わせ部を積層毎にずらした。これにより、長期間の使用で硬質材21a同士の合わせ部の隙間が局部的に摩耗損傷する可能性が無くなる。
本発明の耐摩耗性複合ライナーは、土砂や鉱石、排水、廃棄物等を搬送する装置で使用される部材の摩耗防止等の用途に好適に利用できるほか、硬質物を含んだ原材料等の破砕や整粒、造粒用のハンマー、刃先、受け板等の加工用途にも利用可能である。
本発明の耐摩耗複合ライナーを模式的に示す断面図である。 本発明の実施例を示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。 従来の耐摩耗複合ライナーを模式的に示す断面図である。
10 基材
20 耐摩耗層
21 硬質層
21a 硬質材
22 軟質層
22a 軟質材
30 応力緩和層
40 緩衝層
50 型枠

Claims (3)

  1. 基材上に、硬質層と軟質層を交互に積層し接合処理して耐摩耗層を形成した耐摩耗複合ライナーにおいて、硬質層が複数枚の硬質材を並べて形成されたものであり、各硬質層における硬質材の合わせ部の位置が、その直上又は直下の硬質層における硬質材の合わせ部の位置とずれている耐摩耗複合ライナー。
  2. 硬質層を形成する硬質材が超硬合金である請求項に記載の耐摩耗複合ライナー。
  3. 接合処理がHIP処理により行われた請求項1又は2に記載の耐摩耗複合ライナー。
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