JP4681001B2 - 呼吸器の呼気ユニット - Google Patents

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Description

[発明の背景]
[発明の分野]
本発明は包括的に、呼吸器の呼気ユニットに関する。一態様では、本発明は、異なるクラッキング圧を有する2つの弁を備える呼気ユニットに関する。別の態様では、本発明は、2つの弁を備え、これら2つの弁の相対位置を調整することによってこれら弁のクラッキング圧を調整することができる、呼気ユニットに関する。
[関連出願の相互参照]
本願は、2004年9月27日に出願された米国特許出願第60/522,407号に関連すると共にその利益を主張する。
[関連技術の記載]
周囲空気を浄化すると共に着用者に呼吸可能な空気の供給を行う呼吸器は、消防士、軍人によって、また、個々人が汚染された空気の供給に晒される可能性のある他の環境において利用される、よく知られた装置である。かかる呼吸器は、マスク、及び/又は呼吸器を着用者の顔に固定すると共に着用者をさらに保護するフェイスシールドを有し得る。呼吸器は、空気汚染物が広範にわたっていると共にその汚染物が集中している多様な環境で用いられるため、種々の異なる保護レベルを与える複数の様々な呼吸器がある。
例えば、最も単純なタイプの呼吸器である陰圧式呼吸器では、マスクの内側の空気圧は、呼吸器の外部の周囲圧力に対して吸気の際は負である。ユーザが吸気すると、空気が周囲大気から引込まれ、空気浄化フィルタを通って、マスクに入り込む。次いで、ユーザは、比較的小さな呼気抵抗を与える逆止弁を典型的に備える呼気ユニットを介して呼気する。かかる呼吸器は、いくつかの特定の環境では十分であるが、呼吸器内又はマスクと着用者との間に何らかの漏れが生じる場合に汚染を被る可能性がある。
より高レベルの保護は電動式空気浄化呼吸器(powered air purifying respirators:電動ファン付き呼吸用保護具)(PAPR)によって与えられ、このPAPRでは、マスクの内側の空気圧は呼吸器の外部の周囲圧力に対して吸気の際に若干正である。このタイプの呼吸器では、フィルタは、フィルタに空気を強制的に吹き込むファン又はブロワ(好ましくは電池式)を有するキャニスタに取り付けられ、次いで、正圧を有する浄化空気がホースを通ってマスクに至る。呼気ユニット内の逆止弁の呼気抵抗は、陰圧式呼吸器におけるよりも高いであろう。
第3のタイプの呼吸器システムは、自給式呼吸器(SCBA)であり、これは、通常はユーザの背に着用されると共に圧縮浄化空気を収容しているエアタンクを有する。このタンクは、正圧空気を、許容可能なレベルにまで空気圧を徐々に下げるように減圧弁を介してマスクに供給する。空気は、ユーザが吸気すると開くデマンドバルブを介してマスクに入る。論理上、SCBAシステムと共に用いられる呼気ユニットの逆止弁のクラッキング圧は、PAPRシステムで用いられる呼気ユニットの逆止弁のクラッキング圧よりも大きく、また、デマンドバルブのクラッキング圧よりも大きいことで、呼吸器内に空気が連続して流れることを防止するようになっている。このようにして、空気は吸気の際に呼吸器に流れ込むが、呼気の際は流れを停止する。SCBAにおける空気の供給はタンクの容量によって制限されるが、SCBA呼吸器システムは可搬性があるため、火災等、空気が非常に汚染されて有害である環境では非常に効果的である。
代替的に、呼吸器は閉回路呼吸装置(closed circuit breathing apparatus:閉鎖回路呼吸器)(CCBA)として用いることができ、このCCBAでは、呼気ホースは一端が呼気ユニットに取り付けられ、対向端が呼吸器入口接続部に取り付けられる。したがって、呼吸器及び呼気ホースは閉回路ループを成す。使用の際、ユーザは、呼気ユニットを介して呼気し、空気浄化手段を介して、CCBA回路の吸気ホースを介して呼吸器に戻る。
呼吸器を選択する際、ユーザは、目的の用途及び環境にどのタイプの呼吸器が最も適しているかを判断する。しかしながら、ユーザが複数のタイプの環境に備えたいと望むか、空気汚染が変動し得る環境にいるのか、又は、呼吸器が用いられる環境のタイプを正確に述べることができない場合、ユーザは、複数のタイプの呼吸器を保持せねばならず、このことは手を持て余すと共に不便であろう。呼吸器システムが、Fabinに付与された米国特許出願公開第2002/0092522号(その全体が参照によって本明細書に援用される)に記載されるようなモジュール式であるとしても、ユーザは、複数のモジュールを備えねばならず、また、動作モード間を切り換えるのに呼吸器システムを分解せねばならない。例えば、陰圧式呼吸器及びSCBAの呼気ユニットは異なるバルブ定格を有するため、モード間を切り換える際に呼気ユニットを交換せねばならない。モジュールの交換は、不便であるだけでなく、空気汚染が深刻であるか又は特に危険を孕んでいる状況では実用的ではないか又は不可能であろう。したがって、各種動作モードでの使用に迅速且つ容易に変換することができる呼吸器を有することが望ましい。
[発明の概要]
本発明の一実施形態による呼吸器の呼気ユニットは、入口及び出口を有する導管を画定する本体と、導管内の第1の弁であって、第1の弁の上流側と下流側との差圧が第1のクラッキング圧未満になると、空気が導管を通って入口から出口に流れることを防止する、第1の弁と、導管内の第2の弁であって、第2の弁の上流側と下流側との差圧が第2のクラッキング圧未満になると、空気が導管を通って入口から出口に流れることを防止する、第2の弁とを備える。第2のクラッキング圧は第1のクラッキング圧よりも大きく、第2の弁は弁座及び弁体を含み、該弁体は、該弁座と接触するアクティブ位置と該弁座から離隔している非アクティブ位置との間で選択的に動作可能である
好適な一実施形態によれば、第1の弁及び第2の弁は導管内に順次配置される。第1の弁は第2の弁の下流又は上流に位置付けされることができる。
別の実施形態によれば、第2の弁は弁座及び弁体を含み、当該弁体は、当該弁座と接触し得るアクティブ位置と当該弁座から離隔している非アクティブ位置との間で選択的に動作可能である。第2の弁は、弁体がアクティブ位置にある場合に弁体を付勢して弁座と接触させるばねを含む。呼気ユニットは、アクティブ位置と非アクティブ位置との間で第2の弁を移動させるアクチュエータをさらに備える。アクチュエータは、弁体がアクティブ位置にある場合の弁体に対するばねの付勢を調整するように第2の弁に接続される。呼気ユニットは、出口に外カバーをさらに備え、当該外カバーはアクチュエータの一部を成すことができる。
好適な一実施形態では、外カバーは出口に回転可能に取り付けられることができ、弁体は、外カバーが本体に関して回転する際に第2の弁の弁体を昇降させるカムアセンブリを介して外カバーに接続されることができる。
別の実施形態によれば、第1の弁はダイアフラム弁である。
別の実施形態によれば、呼気ユニットは、閉回路呼吸ホースを当該呼気ユニットの出口に取り付けるアダプタをさらに備える。
別の実施形態によれば、第1の弁及び入口は、空気が導管を通って入口から出口に流れることを第1の弁が防止する場合に呼気のみを収容するデッドスペースを形成するチャンバを導管内に画定する。
別の実施形態によれば、第1の弁及び第2の弁は、呼気ユニットから選択的に取り外し可能なカセット内に取り付けられる。当該カセットはバヨネット(差し込み)取付具により本体に取り付けられることができる。
本発明の別の実施形態による呼吸器の呼気ユニットは、入口及び出口を有する導管を画定する本体と、導管内に順次取り付けられる第1の弁及び第2の弁であって、2つの当該弁の両側の差圧がクラッキング圧未満になると、空気が導管を通って入口から出口に流れることを防止する、第1の弁及び第2の弁とを備える。クラッキング圧は、導管内での第1の弁及び第2の弁の相対位置を調整することによって調整可能である。
別の実施形態によれば、呼気ユニットは、導管内での第1の弁及び第2の弁の相対位置を調整する機構をさらに備える。
別の実施形態によれば、呼気ユニットは、導管内での第2の弁の位置を調整する機構をさらに備える。
別の実施形態によれば、第1の弁及び第2の弁はそれぞれ中央部及び弁体を含み、第1の弁の中央部は、導管内に固定取り付けされ、第2の弁の中央部は導管内に移動可能に取り付けられる。第1の弁は第2の弁の下流に位置付けされることができる。
別の実施形態によれば、第2の弁は弁座及び弁体を含み、弁体は、第1の弁及び第2の弁の相対位置を調整するように、弁座と接触するアクティブ位置と弁座から離隔している非アクティブ位置との間で選択的に動作可能である。第2の弁は、弁体がアクティブ位置にある場合に当該弁体を付勢して弁座と接触させるばねをさらに含むことができる。呼気ユニットは、アクティブ位置と非アクティブ位置との間で第2の弁を移動させるアクチュエータをさらに備えることができる。アクチュエータは、弁体がアクティブ位置にある場合に弁体に対するばねの付勢を調整するように第2の弁に接続される。呼気ユニットは、出口に外カバーをさらに備え、外カバーはアクチュエータの一部を成すことができる。外カバーは出口に回転可能に取り付けられることができ、弁体は、外カバーが本体に関して回転する際にアクティブ位置と非アクティブ位置との間で第2の弁の弁体を昇降させるカムアセンブリを介して外カバーに接続されることができる。
別の実施形態によれば、第1の弁及び第2の弁は、呼気ユニットから選択的に取り外されるカセット内に取り付けられる。
別の実施形態によれば、呼気ユニットは、閉回路呼吸ホースを呼気ユニットの出口に取り付けるアダプタをさらに備える。
別の実施形態によれば、第1の弁及び第2の弁の一方及び入口は、空気が導管を通って入口から出口に流れることを第1の弁及び第2の弁の一方が防止する場合に呼気のみを収容するデッドスペースを形成するチャンバを導管内に画定する。
[好適な実施形態の説明]
次に図、特に図1〜図4を参照すると、呼吸器(図示せず)と共に使用する本発明による呼気ユニット10は可変呼気抵抗を有し、そのため、複数のモードで動作することができる。ユーザは、いつでもいかなる環境においても、呼気ユニット10の呼気抵抗を迅速に手動で調整することができる。呼気ユニット10の以下の説明では、「後部」及び「前部」という語は呼気ユニット10の近位及び遠位をそれぞれ指す。換言すれば、「後部」及び「前部」という語は、呼気ユニット10がマスク又は他の面体(facepiece:フェースピース)に固着されている場合でのユーザに近い「方向」及びユーザから遠い「方向」をそれぞれ指す。「後部」及び「前部」はもっぱら説明のために用いられており、本発明を限定することは決して意図されない。
呼気ユニット10は、本体20と、第1の弁の弁座40と、内カバー60とを備え、これらは、外カバー90が回転可能に取り付けられる固定アセンブリを形成する。呼気ユニット10は、呼気ユニット10に対し呼気抵抗を与えるように、本体20及び内カバー60内に配置される、第1の弁120と選択的に動作可能な第2の弁アセンブリ130とをさらに備える。
本体20は、一端が前縁28で終端していると共にその対向端が後壁34で終端しているほぼ環状の周壁22を含む。周壁22は外向きに延びる外周リブ24と、当該リブ24の前方に位置する外向きに延びる外周フランジ26とを有する。さらに、本体20に内カバー60を接続しやすくするように周方向に離間した弧状凹部25が周壁22の内表面に沿って形成される。前縁28は前部開口30を画定し、内向きに延びると共に周方向に離隔したデテント32を画定する。本体20の対向端では、後壁34が、内部に放射状オフセットスポーク38が配置されている後部開口36を画定している。後部開口36は呼気ユニット10の入口として機能する。図4に最もよく示されるように、後壁34は、第2の弁アセンブリ130と選択的に相互作用するように当該後壁34の前方に突出している正圧弁座35を含む。
図3〜図5に見られるように、第1の弁の弁座40は、前方に延びるボス45及び軸方向溝路52が貫通している中央ハブ44に放射状オフセットスポーク46によって接合している環状体42を含む。環状体42、ハブ44、及びスポーク46は、第1の弁の弁座40を介して空気を搬送する複数の孔48を形成する。図4に最もよく示すように、環状体42は、第1の弁120と選択的に相互作用するように環状体42の前方に突出している第1の弁の弁座リング50を含む。
次に、図3、図4、及び図6を参照すると、内カバー60は、呼気ユニット10の出口を画定する、後端64及び前端66を有する周壁62を含む。周壁62は放射状ストラット74により中央ハブ72に接合される。周壁62、ハブ72、及びストラット74は、内カバー60内に空気を搬送する複数の孔73を形成する。周壁62は、本体20の凹部25内に受けるサイズになっている外向きに延びる周方向に離隔した複数の弧状フランジ70と、第1の弁の弁座40を内カバー60に取り付けやすくする、後端64の段68と、外カバー90を内カバー60に取り付けやすくする、前端66の段69とを有する。ハブ72は、中央窪み77及び中央開口78を有する後壁76と、当該後壁76と一体となっていると共にこれに対してほぼ垂直な筒状外壁80と、外壁80と同心であると共に当該外壁80から離隔している内壁82とによって形成される。内壁82はその内表面に形成されているカム面84を含む。カム面84は、より詳細に以下に説明するように、第2の弁アセンブリ130と動作可能に連通して選択的に動作する。
概して図2〜図4、特に図7を参照すると、外カバー90は、後方垂下(depending)フランジ94を有すると共に複数の弦歯ストラット98によって中央ハブ96に合わさる円形内縁92を含む。概して凹状の格子面(grated surface)を形成するように若干湾曲している、内縁92、ハブ96、及びストラット98は、外カバー90を介して空気を搬送する複数の孔100を画定する。ハブ96は、ストラット98の曲率に対応してわずかな曲率を有する前壁102と、当該前壁102と一体となっていると共にそれに対してほぼ垂直な、後方に延びる筒状壁104と、前壁102と一体となっていると共にそれに対してほぼ垂直であり、且つ筒状壁104から径方向に離隔した一対の対向する弧状レッグ106とを含む。外カバー90は、ストラット98の前方に延びるハンドグリップ108をさらに含むことで、ユーザがハンドグリップ108を把持して外カバー90を手動で回転させることができるようになっている。
図3及び図4に見られるように、第1の弁120は、後方に延びる周縁(外周)スカート126を有する環状体又は環状フラップ124と一体となった中央筒状ボス122を含む。環状フラップ124及び外周スカート126は第1の弁120の弁体を成す。第1の弁120は基本的に、標準フラップ又はダイヤフラム弁であり、好ましくは、シリコーン又はポリイソプレン等の弾性材料から成る。
ここで、図3、図4、及び図8を参照すると、第2の弁アセンブリ130は、保持リング又はサークリップ158を嵌め入れるサイズになっている後部溝134及び前部溝136を有する中央シャフト132を含む。中央シャフト132は、第1の弁の弁座40の溝路52内、及び内カバー60の中央開口78内に受け入れられるサイズになっている。第2の弁アセンブリ130は、中央シャフト132の後部溝134付近に取り付けられる第2の弁140及び裏板150と、中央シャフト132の前部溝136近隣に取り付けられるライザ160とをさらに含む。
第2の弁140は、後方に延びる外周スカート146を有する環状フラップ144と一体となっている中央ボス142を含む。環状フラップ144及び外周スカート146は第2の弁140の弁体を成す。ボス142内に形成されている周溝148は、裏板150を第2の弁140に取り付けやすくする。第1の弁120と同様に、第2の弁140は好ましくは、シリコーン又はポリイソプレン等の弾性材料から成る。第2の弁140は、内周152及び外周154を有する環状ディスクである裏板150によって支持される。内周152はボス142の溝148内に来て、外周154は外周スカート146と位置合わせされる。コイルばね等の付勢部材156は一端が裏板150と当接し、対向端が第1の弁の弁座40に取り付けられる。呼気ユニット10が組み立てられると、付勢部材156が裏板150を付勢し、第1の120第1の弁の弁座40から離れる。サークリップ158が、裏板150及び第2の弁140を中央シャフト132に保持する。
図8に最もよく示されるライザ160は、中央シャフト132を受け入れるサイズになっている中央開口164と、外カバー90の弧状レッグ106を受け入れるサイズになっている対向する一対の弧状スロット166とを有する円形体162を含む。さらに、直径方向に対向する一対のカムフォロワ168が円形体162から外方に延び、外カバー90のカム面84と相互作用するように設計されている湾曲カムフォロワ面170を含み、そのため、外カバー90の回転運動により、ライザ160、ひいては第2の弁アセンブリ130の直線運動が誘導される。呼気ユニット10が組み立てられると、他のサークリップ158が前溝136内に入り、付勢部材156が中央シャフト132に後方への力を加える。その結果、ライザ160がサークリップ158に当接し、これにより、ライザ160を中央シャフト132に保持する。
呼気ユニット10の構成部品は好ましくは、金属材料及び高分子材料から成る。好適な材料としては、ポリブチレンテレフタレート(PBT)(本体20、第1の弁の弁座40、内カバー60、及び外カバー90、裏板150)等のポリエステル、DuPont(登録商標)から入手可能なDelrin(登録商標)アセタル樹脂(ライザ160)、ステンレス鋼(中央シャフト132、付勢部材156、サークリップ158)、及びシリコーン又はポリイソプレン(第1の弁120及び第2の弁140)が挙げられるがこれらに限定されない。
呼気ユニット10が組み立てられると、本体20、第1の弁の弁座40、及び内カバー60が嵌め合わさって固定アセンブリを形成する。固定アセンブリは、呼気の際に空気が通過する導管を画定する本体を形成する。空気は、導管を通って、本体20の後部開口36によって画定されている入口から、内カバーの周壁62の前端66によって画定されている出口に流れる。第1の弁の弁座40は、第1の弁の弁座40と本体20との間のOリングシール182等のシールで本体20内に配置され、本体の周壁22の凹部25は、内カバー60のフランジ70をバヨネット取付式に受け入れ、内カバー60を本体20に取り付けるようにする。内カバー60は気密式に第1の弁の弁座40と合わさる。特に、環状体42が外カバーの周壁62の後端64の段68に当接する。このような構成により、内カバー60の中央開口78が第1の弁の弁座40の軸方向溝路52と整合される。固定アセンブリは合わせて保持され、本体20のリブ24の周りに位置する圧縮クランプ184によって少なくとも部分的に呼吸器(図示せず)のマスク又は他の面体に取り付けられる。呼気ユニット10が面体に取り付けられると、面体はクランプ184と外周フランジ26との間に来る。クランプ184は好ましくは、Delrinから成る。
第1の弁120は、第1の弁の弁座40と内カバー60との間に来る。第1の弁の弁ボス122が弁座ボス45を囲み、内カバーハブ72の後壁76の中央窪み77内に受け入れられる。さらに、第1の弁120の弾性により、外周スカート126が第1の弁の弁座リング50に当接し、これが閉位置に対応する。図4に最もよく見られるように、第1の弁の弁座40及び第1の弁120は、呼気ユニット10の内部を2つのチャンバ、すなわち後部チャンバ190及び前部チャンバ192に分割する。第1の弁120は、閉位置にある場合、後部チャンバ190と前部チャンバ192との間の流体連通を防止する。第1の弁120は逆止弁として機能し、図9に示されるように、閉位置から開位置に移動することができ、ここでは、第1の弁120の上流側と第1の弁120の下流側の空気圧差が第1の弁120のクラッキング圧又は開口圧に達すると、外周スカート126が、後部チャンバ190と前部チャンバ192との間に流体連通を確立するように第1の弁の弁座リング50から上昇する。第1の弁120の軸方向位置は一定であり、そのため、第1の弁120は常にアクティブとなる。
前述したように、外カバー90は内カバー60に回転可能に取り付けられる。図4に示すように、外カバー90の内縁92は外カバーの周壁62の前端66の段69に当接すると共にそれに対して回転することができる。前端66は呼気ユニット10の出口を画定し、外カバー90がその出口にある(sit)ため、外カバー90の孔100により、出口を介して呼気ユニット10から空気を流す。筒状壁104は、内壁82に当接するように内カバー60の外壁80と内壁82との間に位置する。好ましくは、筒状壁104及び内壁82は、内カバー60に対する外カバー90の直線運動を防止する係合デテントを含む。筒状壁104と外壁80との間に配置される、Oリングシール180等のシールが、筒状壁104と内壁82との間のシールを行う。
第2の弁アセンブリ130は、内カバー60、外カバー90、及びライザ190に動作可能に接続され、これらは、呼気ユニット10内での第2の弁140の位置を制御するアクチュエータを成す。ライザ160の弧状スロット166は、外カバー90の弧状レッグ106を受け入れ、カムフォロワ168は、カムフォロワ面170がカム面84に当接するように弧状レッグ106と内カバー60の内壁82との間に位置する。ライザ160が連結する中央シャフト132は、内カバー60の中央開口78及び第1の弁の弁座40の溝路52を貫通すると共にそれらに対して軸方向に摺動可能である。中央シャフト132の対向端では、第2の弁140及び裏板150は、外周スカート146が第2の弁の弁座35と軸方向に位置合わせされるように後部チャンバ190内に来る。さらに、第2の弁140及び裏板150は、付勢手段156によって第2の弁の弁座35へ付勢される。
弧状レッグ106が弧状スロット166内に来るため、外カバー90の回転運動によりライザ160の回転運動が誘導される。ライザ160が回転するにつれて、カムフォロワ168のカムフォロワ面170が内カバー60のカム面84に沿って乗り上がる。その結果、ライザ160は内カバー60及び外カバー90に対して軸方向に移動する。ライザ160の軸方向変位により、中央シャフト132、ひいては第2の弁140及び裏板150の軸方向移動が誘導される。中央シャフト132が後部開口36へ移動すると、第2の弁140及び裏板150は付勢部材156の付勢により移動し、第2の弁の弁座35と接触する。したがって、外カバー90の回転により第2の弁140が相互作用位置間を移動し、図4に示されるように、ここでは、第2の弁140は第2の弁の弁座35から離隔しており、アクティブ位置では、図10に示されるように、ここでは、第2の弁140が第2の弁の弁座35に当接する。第2の弁140がアクティブ位置にある場合、第2の弁140は付勢部材156によって閉位置に強制的に押しやれ、ここでは、外周スカート146は、流体が後部開口36を通って後部チャンバ190に流れ込まないように第2の弁の弁座35と接触する。しかしながら、ユーザが呼気し、第2の弁140の上流側と第2の弁140の下流側の空気圧差が第2の弁140のクラッキング圧又は開口圧に達すると、第2の弁140は付勢部材156の付勢に抗して開位置に移動し、図11に示すように、ここでは、外周スカート146は、呼気が後部開口36を通って後部チャンバ190に流れ込むことができるように第2の弁の弁座35から上昇する。
第2の弁140を閉位置から移動するのに必要とされるクラッッキング圧又は開口圧は、種々の因子に応じて決まり、それらの因子の1つは付勢部材156のばね定数である。付勢部材156の剛性又はばね定数が増すにつれ、第2の弁140のクラッキング圧も増え、この逆も同様である。ばね定数は、第2の弁140のクラッキング圧を最適にするように選択され、より詳細に以下で説明するように、圧縮空気供給モードで呼吸器が動作している場合では圧縮空気供給のデマンドバルブのクラッキング圧未満でなければならない。
呼気ユニット10の例示的な動作説明は以下の通りである。この動作はいずれの論理的方法でも進めることができ、下記に提示する順序に限定されないことが当業者には明らかであろう。以下の説明は、例示のためにすぎず、本発明を限定することを決して意図しない。
呼気ユニット10を動作させるには、当該呼気ユニット10を従来の呼吸器に上述したように取り付ける。ユーザは、呼吸器が用いられる環境に応じて所望の動作モードを決定し、所望の動作モードで、呼気ユニット10を位置付けるように外カバー90を回転させる。呼気ユニット10は、少なくとも2つのモード、すなわち負圧モード及び自給式呼吸器(SCBA)モードで動作することができる。マスクの内側の空気圧が吸気の際は負となる負圧モードでは、図4に示されるように、第1の弁120はアクティブであり、閉位置に付勢され、第2の弁140は非アクティブである。したがって、呼気ユニット10の呼気抵抗が最小限度になる。第1の弁120の例示的な開口圧は5〜20mm(水位計)である。ユーザが呼気する際、呼気は、後部開口36を通って後部チャンバ190に入り込む。呼気による、第1の弁120の上流側と第1の弁120の下流側との空気圧差が、第1の弁120のクラッキング圧に達すると、図9に示すように、第1の弁120は閉位置から開位置に移動し、それにより、呼気が第1の弁の弁座開口48を通って前部チャンバ192に入り込むことができる。前部チャンバ192から、呼気が、内カバー孔73を通って流れ、また、外カバー孔100を通ることで、呼気ユニット10を出る。ユーザが吸気し始めると、第1の弁120が閉位置(図4)に戻り、その結果、後部チャンバ190がデッドスペースとして働き、呼気のみを収容する。ユーザが吸気すると共に第1の弁120が閉位置に移動する際にいかなる空気も後部チャンバ190に流れる場合、空気は、呼気のみを収容している前部チャンバ192から流れる。したがって、第1の弁120は、吸気の開始時にいかなる有害物も後部チャンバ190に入り込まないようにする。ユーザが吸気し終えると上記プロセスが繰り返される。
SCBAモード(ここでは、デマンドバルブを有する圧縮空気源からの空気をユーザが吸気すると共に吸気の際にマスクの内側の空気圧が正になる)で呼気ユニット10を動作するには、ユーザは、図10に示すと共に前述したように、外カバー90を回転して第2の弁140をアクティブ状態に移動する。第2の弁140が閉位置にもどれば(defaults to the closed position)、第1の弁120も閉位置に来る。第2の弁140がアクティブ状態となっているため、負圧モードに比して呼気ユニット10の呼気抵抗は増す。ユーザが呼気し、第2の弁140の上流側と第2の弁140の下流側との空気圧差が第2の弁140のクラッキング圧に達すると、呼気は、後部開口36を通って、図11に示すように、強制的に第2の弁140を付勢部材156の付勢に抗して開位置に移動させる。第2の弁140が開位置に移動した後、呼気は後部チャンバ190に流れ込む。次いで、呼気が、図11に示すように、強制的に第1の弁120を閉位置から開位置に移動させ、それにより、呼気が、第1の弁の弁座孔48を通って、前部チャンバ192に入り込むことができる。前部チャンバ192から、呼気が、内カバー孔73を通って流れ、また、外カバー孔100を通ることで、呼気ユニット10を出る。ユーザが吸気し始めると、第2の弁140及び第1の弁120が各自の閉位置(図10)に戻る。ここでも同様に、後部チャンバ190はデッドスペースとして働き、呼気のみを収容する。したがって、第1の弁120は、吸気の開始時にいかなる有害物も後部チャンバ190に入り込まないようにする。ユーザが吸気し終えると上記プロセスが繰り返される。第2の弁140は、ユーザが吸気し始めるまでデマンドバルブが開かないようにデマンドバルブの開口圧よりも高い開口圧を有さねばならない。デマンドバルブの例示的な開口圧及び第2の弁140の例示的な開口圧はそれぞれ35mmwg及び40mmwgである。
呼気ユニット10は、第3のモード、すなわち(電動式)空気駆動モード(powered air mode)で動作することができる。空気駆動モードでは、ファン又はブロワを有するキャニスタが強制的に空気をマスクに押しやり、マスクの内側の空気圧は吸気の際に若干正となる。第1の弁120はアクティブであり、第2の弁140は、呼吸器と共に用いられる装置に応じて非アクティブ又はアクティブとすることができる。好ましくは、第2の弁140は空気駆動モードの際は非アクティブである。第2の弁140がアクティブである場合、呼吸器内ではより高い正圧が維持されるため、ユーザはより高圧で呼気せねばならない。第2の弁140が非アクティブである場合、呼気ユニット10の動作は負圧モードに関して上述したのとほぼ同じである。第2の弁140がアクティブである場合、呼気ユニット10の動作はSCBAモードに関して上述したのとほぼ同じである。
動作モードの上記説明は、呼気ユニット10が、常にアクティブである第1の弁120と選択的にアクティブとなる第2の弁140と共に動作することを示す。第1の弁120及び第2の弁140はともに、有効なクラッキング圧を有する弁アセンブリを形成する。第2の弁140が非アクティブ位置にある場合、有効なクラッキング圧は第1の弁120のクラッキング圧に等しい。これとは逆に、第2の弁140がアクティブ位置にある場合、有効なクラッキング圧は第2の弁140のクラッキング圧にほぼ等しいが、その理由は、第2の弁140を開くことができる呼気により、第1の弁120も開く可能性が高いためである。したがって、弁120、140の相対位置を調整することにより、有効クラッキング圧が調整される。第1の弁120が固定アセンブリ内で固定される(stationary and fixed)ため、第2の弁140を非アクティブ位置とアクティブ位置との間で(すなわち第1の弁120に対して離接して)移動させることにより、弁アセンブリの有効なクラッキング圧を変える。
次に、図12及び図13を参照すると、呼気ユニットは任意に、閉回路呼吸装置(CCBA)モードで動作するように呼気ユニット10を変換するCCBAアダプタアセンブリ200を備える。CCBAアダプタアセンブリ200は、アダプタ210と、Oリングシール202等のシールと、シールワッシャ204とを備える。アダプタ210は、雌螺子加工されたホースアダプタ214を有するほぼ環状の環状体212と、呼気ユニット10にアダプタ210を取り付けやすくする筒状フランジ218とを有する。フランジ218は、シール202を受け取るサイズになっている周溝220と、本体20のデテント32と係合する周方向に離隔したデテント222とを含む。アダプタ210はさらに、シールワッシャ204を支持するサイズになっている内方に延びるワッシャ座部216を含む。ワッシャ座部216は、アダプタ210を介して空気を搬送する孔224を画定する。アダプタ210は好ましくは、PBT等のポリエステルから成り、シール202は好ましくは、ニトリルから成り、シールワッシャ204は好ましくは、ブチルポリマーから形成される。
呼気ユニット10をCCBAモードに変換するには、ユーザは、図13に示すように、第1の弁120及び第2の弁140がそれぞれアクティブ及び非アクティブになるように呼気ユニット10を配置する。次に、ユーザは、溝220に位置付けされているシール202によりアダプタ210を呼気ユニット10の前部に取り付けて、フランジ218が本体20の周壁22と内カバー60の周壁62との間に配置されるようにし、また、周方向に離隔したデテント222が本体20のデテント32と係合するようにする。この位置では、環状体212は周壁22の前縁28に当接し、ワッシャ座部216は外カバー90の前に位置している。次に、ユーザは、シールワッシャ204をホースアダプタ214に挿入し、シールワッシャ204をワッシャ座部216に固定する。その後、ユーザは、呼吸器の入口に流体接続している呼気ホース(図示せず)を、空気浄化ユニット(図示せず)を介してホースアダプタ214に取り付ける。
呼気ユニット10がCCBAモードで機能する場合、ユーザからの呼気が後部開口36を通って、後部チャンバ190に入り込む。次いで、呼気は、強制的に第1の弁120を閉位置から開位置に移動させ、それにより、呼気が、第1の弁の弁座孔48を通って前部チャンバ192に入り込むことができる。前部チャンバ192から、呼気が内カバー孔73、外カバー孔100、及びアダプタ孔224を通って、ホースアダプタ214に取り付けられている呼気ホースに流れ込む。呼気は、呼気ホース及び空気浄化ユニットを通って呼吸器入口に流れる。ユーザが呼気し終えると、第1の弁120は閉位置に戻り、ユーザは呼吸器入口から空気を吸気する。したがって、空気は、呼吸器と呼気ホースとが成す閉回路を流れる。ユーザが吸気し終えると上記プロセスが繰り返される。
本発明による呼気ユニット10は、選択的に動作可能である第2の弁アセンブリ130を備えるため、呼気ユニット10の呼気抵抗は可変であり、所望の動作モードに応じて選択されることができる。さらに、第2の弁140は適宜作動することができ、容易にアクセス可能な外カバー90を介して手動で調整することができる。したがって、呼気ユニット10は、様々な環境で用いることができ、いつでも複数の動作モード間で容易に変換されることができる。
呼気ユニット10の上記説明では、呼気抵抗は、第1の弁120及び第2の弁140のクラッキング圧に応じて説明されている。しかしながら、呼気抵抗はまた、通過する空気の流量に応じて変わる。空気量はユーザの作業量によって決まる場合もあり、最大空気流量は例えば400〜600L/分とすることができる。
第1の弁120及び第2の弁140が呼気ユニット10内で順次配置されていると共に、第1の弁120が第2の弁140から下流に配置されている、呼気ユニット10を図示し説明してきた。しかしながら、その配向を逆にすること、及び第2の弁140を第1の弁120から下流に配置することも、本発明の範囲内にある。いずれの構成においても、第1の弁120の両側の空気圧差は第1の弁120のクラッキング圧に達せねばならず、第2の弁140の両側の空気圧差は第2の弁140のクラッキング圧に達せねばならない。したがって、呼気ユニット10は、第1の弁120及び第2の弁140の相対的な順次位置付けにかかわらず同じ機能を果たす。
本発明による呼気ユニット10の別の実施形態は図14及び図15に示し、ここでは、図1〜図13に示す実施形態の構成部品と同様の構成部品には同じ参照符号が明記されている。図14及び図15の呼気ユニット10は、図1〜図13の呼気ユニット10とほぼ同一であるが、ただし、第2の弁アセンブリ130の中央シャフト132及びサークリップ158の代わりに有頭バルブピン230及びカラー232が用いられており、呼気ユニット10の一部は取り外し可能な弁アセンブリカセット240として組み立てることができる。
有頭バルブピン230は、前端の、シャフト234よりも大きい直径を有するヘッド236で終端するシャフト234を含む。カラー232は環状構成を有し、シャフト234の後端に取り付けられることができる。呼気ユニット10が組み立てられると、シャフト234は中央シャフト132と同様に機能し、ヘッド236及びカラー232はサークリップ158と同様に機能する。しかしながら、先の実施形態では、サークリップ158は弁120、140を交換するのに取り外すことができるが、本実施形態では、カラー232は、ユーザが弁120、140に触れないようにするために、カラー232を破壊せずにはシャフト243から取り外すことができないように設計されている。
弁120、140を交換するのに呼気ユニット10に触れるのではなく、ユーザは、本体20からカセット240を取り外し、カセット240を、新しい弁120、140を有する新しいカセット240と交換することができる。カセット240は、第1の弁の弁座40と、内カバー60と、外カバー90と、第1の弁120と、第2の弁140を含む第2の弁アセンブリ130とを備える。第1の弁の弁座40は、内カバー60とスナップ嵌めしてカセット240を合わせて保持する。カセット240は、凹部25とフランジ70とで構成されるバヨネット取付具等の取付具を介して、本体20に取り付けられることで、カセット240の取り外し及び取り付けを容易に手動で行うことができる。
本発明による呼気ユニット10の別の実施形態は、図16〜図18に概略的に示し、ここでは、先の実施形態と同様の構成部品には同様の参照符号が明記されている。図16〜図18の呼気ユニット10は、第1の弁120と第2の弁140を有する第2の弁アセンブリ130とを備える先の実施形態と同様であるが、本実施形態では、第2の弁140のクラッキング圧は種々の異なる動作モード用に調整されることができる。
図16に示すように、呼気ユニット10は、後部21及び前部23を有する本体20と、本体20に対して軸方向に移動可能な同軸の第1の弁の弁座40とによって形成されるボディを含む。本体20の後部21は、呼気ユニット10に対する入口として機能する後部開口36を画定する第2の弁の弁座35を有し、本体20の前部23は、呼気ユニット10を呼吸器マスクに固定しやすくするクランプ184を受け入れるサイズとなっている。第1の弁の弁座40は、螺子加工された外表面41を含み、後端の内方に延びるストッパ(stop)43で終端している。先の実施形態と同様に、第1の弁の弁座40はさらに、弁座リング50と中央ハブ48とを有し、これらはスポークによって接合されると共にその間に孔48を画定して、呼気ユニット10のボディで形成される導管の後部チャンバ190と前部チャンバ192とを流体結合する。
第1の弁120は、第1の弁の弁座40及び移動可能な環状フラップ144に固定取り付けされる中央部142を有する弾性フラップ又はダイヤフラム弁である。第1の弁120の環状フラップ144は、図16に示すように、弁座リング50に抗する、後部チャンバ190から前部チャンバ192への空気の流れを遮断する閉位置と、弁座リング50から離隔した、後部チャンバ190から前部チャンバ192への空気の流れを通す開位置との間を移動可能である。
第2の弁アセンブリ130は、第2の弁140と、圧縮ばねの形態の付勢部材156と、伸縮可能な中央シャフト132とを支持する裏板150を備える。裏板150は、第1の弁の弁座40のストッパ43に当接するサイズになっている外方に延びるフランジ151を有する。付勢手段156は、第1の弁の弁座40のハブ44と裏板150の前部との間に位置付けされて、裏板150、したがって第2の弁140を、中央ハブ44から離れるように、且つ、第2の弁の弁座35に向かうように付勢する。図16に示すように、第2の弁アセンブリ130を中央ハブ44及び第1の弁アセンブリ120に固定する中央シャフト132は、さらに詳細に以下に説明するように、第1の弁120に対する第2の弁140の移動に対応するように伸縮可能である。
呼気ユニット10はさらに、第1の弁アセンブリ40の螺子加工された外表面41を囲む雌螺子加工リング250の形態のアクチュエータを備える。リング250及び外表面41の螺子山が噛み合うことで、リング250の回転により、第1の弁の弁座40の直線の軸方向移動が誘導され、また、この誘導により、第1の弁120及び第2の弁アセンブリ130の導管内での本体20に対する軸方向移動が誘導される。下記に説明するように、第1の弁120及び第2の弁アセンブリ130の移動により、呼気ユニットが複数の動作モード間で変換される。全てのモードでは、第1の弁120はアクティブであり、第2の弁140はアクティブ又は非アクティブとすることができる。第2の弁140がアクティブである場合、第2の弁140のクラッキング圧は第1の弁の弁座40の軸方向位置を調整することによって調整されることができる。
負圧モードでは、第1の弁120はアクティブであり、第2の弁140は非アクティブである。呼気ユニット10を負圧モードに変換するには、第1の弁120及び第2の弁アセンブリ130を図16に示すように位置付けするようにリング250を回転させる。特に、第1の弁の弁座40が、第2の弁140を非アクティブにするのに十分な距離だけ第2の弁の弁座35から離れるようにリング250を回転させる。第1の弁の弁座40が負圧モードに変換するように前進すると、ストッパ43が裏板150のフランジ151に当接し、第2の弁140が第2の弁の弁座35と接触できないようにすることで第2の弁140を非アクティブにするように、裏板150を引く。したがって、負圧モードでの動作の際、呼気は呼気ユニット10の入口36に入り、後部チャンバ190に自由に流れ込み、第1の弁120を開いて、孔48を通って、前部チャンバ192に流れ込んで、呼気ユニット10の導管を出る。
SCBAモードでは、図17に示すように、第1の弁120はアクティブであり、第2の弁140は比較的高いクラッキング圧でアクティブである。呼気ユニット10をSCBAモードに変換するには、第1の弁120及び第2の弁アセンブリ130が図17に示すように位置付けされるようにリング250を回転させる。特に、第2の弁140が第2の弁の弁座35と接触すると共に付勢部材156を圧縮するのに十分な距離だけ第1の弁の弁座40が第2の弁の弁座35に向かって移動するようにリング250を回転させる。第1の弁の弁座40が第2の弁の弁座35のより近くに移動すると共に第2の弁140が第2の弁の弁座35と接触するにつれ、付勢部材156がさらに圧縮することで、第2の弁140のクラッキング圧が増す。SCBAモードに変換する際、図示の実施形態における第1の弁の弁座40は、ストッパ43が本体20の後部21に当接する又はほぼ当接する位置に移動し、それにより、付勢部材156が最大限界まで圧縮される。SCBAモードでの動作の際、呼気は、入口36で第2の弁140を開くことによって呼気ユニット10に入る。第2の弁140を開いた後、空気は後部チャンバ190に流れ込み、第1の弁120を開いて、孔48を通って、前部チャンバ192に入り込み、呼気ユニット10を出る。
空気駆動モードでは、図18に示すように、第1の弁120はアクティブであり、第2の弁140は比較的中程度のクラッキング圧でアクティブである。空気駆動モードはSCBAモードと同様であるが、ただし、第1の弁の弁座40が第2の弁の弁座35からさらに離隔しており、付勢部材156の圧縮を小さくするにはさらに第2の弁の弁座35と近づける。その結果、第2の弁140のクラッキング圧はSCBAモードにおけるよりも小さい。空気駆動モードでの呼気ユニットの動作は、SCBAモードでの動作とほぼ同一であるが、ただし、第2の弁140を開くクラッキング圧はSCBAモードにおけるよりも小さい。
第2の弁140がアクティブになると、第2の弁140のクラッキング圧は、第1の弁の弁座40、したがって、第1の弁120を第2の弁140に対して移動することによって調整されることができる。第1の弁120を第2の弁の弁座35に向けて移動することにより、第2の弁140に付勢部材156によって加えられる付勢が増す。これとは逆に、第1の弁120を第2の弁の弁座35から離すように移動することにより、第2の弁140に付勢部材156によって加えられる付勢が減る。したがって、空気駆動モードでは、第1の弁の弁座40の軸方向位置は、第2の弁140に対し所望のクラッキング圧を達成するように設定されることができる。任意に、リング250及び外表面41は、各種動作モードに対応する好的な位置を示すデテントを含むことができる。
本発明をそのいくつかの特定の実施形態と共に具体的に説明してきたが、これは例示にすぎず、限定するものではないことを理解されたい。例えば、第2の弁アセンブリ130の軸方向移動は、上述した以外の機構によって達成されることができる。添付の特許請求の範囲内に規定される本発明の精神から逸脱しない限り、上記開示の範囲内で妥当な変形形態及び組み合わせが可能である。
本発明による、呼吸器の可変抵抗呼気ユニットの後部斜視図である。 図1の呼気ユニットの前部斜視図である。 図1の呼気ユニットの分解図である。 負圧モードにある図1の呼気ユニットの断面図である。 図1の呼気ユニットの第1の弁の弁座の前部斜視図である。 図1の呼気ユニットの内カバーの前部斜視図である。 図1の呼気ユニットの外カバーの後部斜視図である。 図1の呼気ユニットのライザの後部斜視図である。 ユーザの呼気の状態での、負圧モードにある図1の呼気ユニットの断面図である。 自給式呼吸器(SCBA)モードにある図1の呼気ユニットの断面図である。 ユーザの呼気の状態での、SCBAモードにある図1の呼気ユニットの断面図である。 図1の呼気ユニットをCCBAモードに変換する閉回路呼吸装置(CCBA)アダプタアセンブリの分解図である。 図12のCCBAアダプタアセンブリが取り付けられているCCBAモードにある図1の呼気ユニットの断面図である。 弁アセンブリカセットを含む、本発明による呼気ユニットの代替的な実施形態の分解図である。 図14の呼気ユニットからの弁カセットアセンブリの分解図である。 負圧モードにある本発明による呼気ユニットの別の実施形態の概略断面図である。 呼気ユニットがSCBAモードにある、図16と同様の概略断面図である。 呼気ユニットが空気駆動モードにある、図16と同様の概略断面図である。

Claims (27)

  1. 呼吸器の呼気ユニットであって、
    入口及び出口を有する導管を画定する本体と、
    前記導管内の第1の弁であって、該第1の弁の上流側と下流側との差圧が第1のクラッキング圧未満になると、空気が前記導管を通って前記入口から前記出口に流れることを防止する、第1の弁と、
    前記導管内の第2の弁であって、該第2の弁の上流側と下流側との差圧が第2のクラッキング圧未満になると、空気が前記導管を通って前記入口から前記出口に流れることを防止する、第2の弁と
    を備え、
    前記第2のクラッキング圧は前記第1のクラッキング圧よりも大き
    前記第2の弁は弁座及び弁体を含み、該弁体は、該弁座と接触するアクティブ位置と該弁座から離隔している非アクティブ位置との間で選択的に動作可能である、呼吸器の呼気ユニット。
  2. 前記第1の弁及び前記第2の弁は前記導管内に順次配置される、請求項1に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  3. 前記第1の弁は前記第2の弁の下流に位置付けされる、請求項2に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  4. 前記第2の弁は、前記弁体が前記アクティブ位置にある場合に該弁体を付勢して前記弁座と接触させるばねをさらに含む、請求項に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  5. 前記弁体が前記アクティブ位置にある場合に該弁体に対する前記ばねの付勢を調整するように前記第2の弁に接続されるアクチュエータをさらに備える、請求項に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  6. 前記アクティブ位置と前記非アクティブ位置との間で前記第2の弁を移動させるアクチュエータをさらに備える、請求項に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  7. 前記出口に外カバーをさらに備え、該外カバーは前記アクチュエータの一部を成す、請求項に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  8. 前記外カバーは前記出口に回転可能に取り付けられ、前記弁体は、該外カバーが前記本体に関して回転する際に前記アクティブ位置と前記非アクティブ位置との間で前記第2のの前記弁体を移動させるカムアセンブリを介して前記外カバーに接続される、請求項に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  9. 前記第1の弁はダイアフラム弁である、請求項1に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  10. 閉回路呼吸ホースを前記呼気ユニットの前記出口に取り付けるアダプタをさらに備える、請求項1に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  11. 前記第1の弁及び前記入口は、空気が前記導管を通って前記入口から前記出口に流れることを前記第1の弁が防止する場合に呼気のみを収容するデッドスペースを形成するチャンバを前記導管内に画定する、請求項1に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  12. 前記第1の弁及び前記第2の弁は、前記呼気ユニットから選択的に取り外し可能なカセット内に取り付けられる、請求項1に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  13. 前記カセットはバヨネット取付具を介して前記本体に取り付けられる、請求項12に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  14. 呼吸器の呼気ユニットであって、
    入口及び出口を有する導管を画定する本体と、
    前記導管内に順次取り付けられる第1の弁及び第2の弁であって、2つの該弁の両側の差圧がクラッキング圧未満になると、空気が前記導管を通って前記入口から前記出口に流れることを防止する、第1の弁及び第2の弁と
    を備え、
    前記クラッキング圧は、前記導管内での前記第1の弁及び前記第2の弁の相対位置を調整することによって調整可能である、呼吸器の呼気ユニット。
  15. 前記導管内での前記第1の弁及び前記第2の弁の相対位置を調整する機構をさらに備える、請求項14に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  16. 前記導管内での前記第2の弁の位置を調整する機構をさらに備える、請求項14に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  17. 前記第1の弁及び前記第2の弁はそれぞれ中央部及び弁体を含み、該第1の弁の該中央部は、前記導管内に固定取り付けされ、前記第2の弁の前記中央部は前記導管内に移動可能に取り付けられる、請求項14に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  18. 前記第1の弁は前記第2の弁の下流に位置付けされる、請求項17に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  19. 前記第2の弁は弁座及び弁体を含み、該弁体は、前記第1の弁及び前記第2の弁の相対位置を調整するように、該弁座と接触するアクティブ位置と該弁座から離隔している非アクティブ位置との間で選択的に動作可能である、請求項14に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  20. 前記第2の弁は、前記弁体が前記アクティブ位置にある場合に該弁体を付勢して前記弁座と接触させるばねをさらに含む、請求項19に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  21. 前記弁体が前記アクティブ位置にある場合に該弁体に対する前記ばねの付勢を調整するように前記第2の弁に接続されるアクチュエータをさらに備える、請求項20に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  22. 前記アクティブ位置と前記非アクティブ位置との間で前記第2の弁を移動させるアクチュエータをさらに備える、請求項20に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  23. 前記出口に外カバーをさらに備え、該外カバーは前記アクチュエータの一部を成す、請求項22に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  24. 前記外カバーは前記出口に回転可能に取り付けられ、前記弁体は、該外カバーが前記本体に関して回転する際に前記アクティブ位置と前記非アクティブ位置との間で前記第2の弁の弁体を移動させるカムアセンブリを介して前記外カバーに接続される、請求項23に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  25. 前記第1の弁及び前記第2の弁は、前記呼気ユニットから選択的に取り外し可能なカセット内に取り付けられる、請求項14に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  26. 閉回路呼吸ホースを前記呼気ユニットの前記出口に取り付けるアダプタをさらに備える、請求項14に記載の呼吸器の呼気ユニット。
  27. 前記第1の弁及び前記第2の弁の一方及び前記入口は、空気が前記導管を通って前記入口から前記出口に流れることを該第1の弁及び該第2の弁の一方が防止する場合に呼気のみを収容するデッドスペースを形成するチャンバを前記導管内に画定する、請求項14に記載の呼吸器の呼気ユニット。
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