JP4680947B2 - プロペラファン - Google Patents

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Description

本発明は、換気扇やエアコン等に用いるプロペラファンに関するものであり、特に、その機械的強度及び生産性に関する。
従来、回転軸に固定され強度を強くするための厚みのある頑丈なスパイダーと、このスパイダーの複数のブレード取付部にそれぞれ取り付けられた軽量なブレードと、各ブレードと前記ブレード取付部との重ね合わせ部分に取り付けられかつ当該重ね合わせ部分の輪郭形状を覆う大きさを有する補強板とを備えたプロペラファンであって、前記補強板の幅寸法は、前記回転半径方向内周部側では、その内周部と対応する位置の前記ブレード幅寸法と前記ブレード取付部の幅寸法との中間位置以下の大きさとされ、前記補強板の幅寸法は、前記回転半径方向外周部側では、その外周部と対応する位置の前記ブレード幅寸法の70%以上の大きさとされ、ブレードに生じる応力を低減させているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−005086号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、ブレードに生じる応力を低減させるため、ブレードと、スパイダーのブレード取付部との重ね合わせ部分に、重ね合わせ部分の輪郭形状を覆う大きさを有する補強板を取り付けている。そのため、プロペラファンの重量が増大し、コストアップとなる、という問題があった。また、プロペラファンの外径が大きくなるほど、プロペラファンの材料に発生する応力が大きくなる、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、プロペラファンの部材に発生する応力が低く、軽量で低コストのプロペラファンを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、モータの回転軸に固定されるボス部と、該ボス部に接合される主板部、該主板部から径方向に外方へ延びるつなぎ部及び該つなぎ部から径方向に外方へ延び前記回転軸方向へ送風するブレードを有する翼と、を備えるプロペラファンにおいて、前記ボス部と前記主板部との接合点を通る軸直角面から前記翼の重心までの軸方向距離hと、前記翼外径との積が、前記翼の材料の降伏応力に基づいて定められる有効値以下となるように、前記軸方向距離hを設定することを特徴とする。
この発明によれば、プロペラファンの部材に発生する応力が低く、軽量で低コストのプロペラファンが得られる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかるプロペラファンの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかるプロペラファンの実施の形態1を示す斜視図であり、図2は、実施の形態1を示す側面図であり、図3−1は、実施の形態1を示す縦断面の模式図であり、図3−2は、翼の前縁側及び後縁側の縦断面の模式図であり、図3−3は、翼のつなぎ部の平面図であり、図3−4は、主板部に凸部を設けたプロペラファンの縦断面の模式図であり、図3−5は、外径を拡大した主板部の平面図であり、図3−6は、図3−5のD−D線に沿う断面図であり、図4−1は、ボス部と主板部の接合点を通る軸直角面から翼の重心までの軸方向距離と翼外径寸法との積と、接合点における応力指数との関係を示す図であり、図4−2は、ボス部と主板部の接合点を通る軸直角面から翼の重心までの軸方向距離と翼外径寸法との積と、接合点における疲労応力指数との関係を示す図である。
図1に示すように、実施の形態1のプロペラファン100は、一枚板から型取りした3枚ブレードのプロペラファンである。本発明のプロペラファンのブレード枚数は、3枚に限定されず、2枚又は4枚以上の枚数であってもよい。以下、実施の形態1のプロペラファン100の形状について説明するが、3枚のブレード1は同一形状であり、1枚のブレード1及びそれに接続する部材の形状についてのみ説明する。
プロペラファン100は、図示しないモータにより、回転軸5回りに回転駆動される。プロペラファン100は、モータの回転軸5に固定されるボス部4と、ボス部4に接合される円形の主板部2と、主板部から径方向に外方へ延びるつなぎ部3と、つなぎ部3から径方向に外方へ延び回転軸5方向へ送風するブレード1と、を備えている。
ブレード1は、ボス部4と主板部2との接合点Pを通って回転軸5に直交する軸直角面Rに対して周方向に傾斜している。ブレード1の外周部の形状は、回転軸5を中心とする円弧形としているが、円弧形以外の曲線形としてもよい。プロペラファン100を回転させると、ブレード1の周方向傾斜により回転軸5方向へ送風される。
図2及び図3−1に、主板部2、つなぎ部3及びブレード1からなる翼10の重心6を示す。図3−1に示すように、プロペラファン100の回転により、翼10に、軸直角面Rに平行な遠心力Fが働く。遠心力Fは、主板部2とボス部4の接合点Pと重心6とを結ぶ重心線8の方向の引張分力F1と、重心線8と垂直方向の曲げ分力F2として、翼10に負荷される。
主板部2とボス部4の接合点Pを通る軸直角面Rからの重心6の距離hが、小さいほど曲げ分力F2が小さくなり、接合点Pに発生する応力を小さくすることができる。また、主板部2とつなぎ部3の接続部等に発生する応力も小さくすることができる。
図4−1に、翼10の部材を微小分割して各微小分割部の応力を求める有限要素解析により求めた、軸直角面Rからの重心6の軸方向距離h(mm)と翼外径寸法(mm)との積(mm2;横軸)と、接合点Pにおける各翼材料毎の応力指数(発生応力をその材料の降伏応力で除算したもの;縦軸)と、の関係を示す。
接合点Pや他の部分に発生する応力により翼10が永久変形しないように、接合点Pにおける発生応力を降伏応力より小さくする(応力指数を1.0以下に抑える)必要がある。応力指数を1.0以下に抑えるために、図4−1に示すように、軸直角面Rからの重心6の軸方向距離h(mm)と翼外径寸法(mm)との積の値(mm2)が、翼10の材料の降伏応力に基づいて定められた「有効値」以下となるように、軸方向距離h(mm)を設定する。
図4−1に示すように、上記の「有効値」は、例えば、高張力鋼(密度7.8g/cm3、降伏応力400MPa)の場合は2500、ステンレス鋼(密度8.0g/cm3、降伏応力300MPa)の場合は1800、圧延鋼(密度7.8g/cm3、降伏応力250MPa)の場合は1500、アルミニウム(密度2.7g/cm3、降伏応力200MPa)の場合は3600、樹脂(密度1.0g/cm3、降伏応力40MPa)の場合は1900である。
上記した「有効値」は、一つの例であって、一般的には、前記「有効値」は、ボス部4と主板部2との接合点Pにおける翼10の材料の応力が、翼10の材料の降伏応力となるときの、軸直角面Rからの重心6の軸方向距離h(mm)と翼外径との積の値とする。
また、プロペラファン100が、起動・停止を頻繁に繰返し、プロペラファン100に繰返し荷重がかかる場合は、接合点Pや他の部分に発生する繰返し応力により翼10が疲労破壊しないように、接合点Pにおける発生応力を疲労応力より小さくする(疲労応力指数を1.0以下に抑える)必要がある。
疲労応力指数を1.0以下に抑えるために、図4−2に示すように、軸直角面Rからの重心6の軸方向距離h(mm)と翼外径寸法(mm)との積の値(mm2)が、翼10の材料の疲労応力に基づいて定められた「疲労有効値」以下となるように、軸方向距離h(mm)を設定する。
図4−2に示すように、上記の「疲労有効値」は、例えば、高張力鋼(密度7.8g/cm3、疲労応力150MPa)の場合は900、ステンレス鋼(密度8.0g/cm3、疲労応力80MPa)の場合は400、圧延鋼(密度7.8g/cm3、疲労応力100MPa)の場合は600、アルミニウム(密度2.7g/cm3、疲労応力60MPa)の場合は1000、樹脂(密度1.0g/cm3、疲労応力10MPa)の場合は400である。
上記した「疲労有効値」は、一つの例であって、一般的には、前記「疲労有効値」は、ボス部4と主板部2との接合点Pにおける翼10の材料の応力が、翼10の材料の疲労応力となるときの、軸直角面Rからの重心6の軸方向距離h(mm)と翼外径との積の値とする。
次に、軸直角面Rから翼10の重心6までの距離h(mm)が有効値(以下、「有効値」は、「疲労有効値」を含むものとする)を満足させるための方法を説明する。翼10の重心6までの距離h(mm)が有効値を満足させるように、ブレード1の取付け位置を決定する。
まず、軸直角面Rから翼10の重心6までの距離h(mm)が有効値を満足させるように、つなぎ部3の前縁部1f(図3−3、図3−5参照)から後縁部1gの間で、つなぎ部3の径方向傾斜角を徐々に変える。図3−2は、翼10の前縁側及び後縁側の縦断面の模式図である。3aは、つなぎ部3の前縁側を示し、3bは、つなぎ部3の後縁側を示し、1aは、ブレード1の前縁側を示し、1bは、ブレード1の後縁側を示す。
つなぎ部3の軸直角面Rに対する径方向傾斜角をθで表す。実施の形態1のプロペラファン100のつなぎ部3は、径方向傾斜角θを、前縁接合点1fから後縁接合点1gにかけて、0°〜−90°に変化させる形状としている。本発明のプロペラファンのつなぎ部の径方向傾斜角θは、90°〜−90°の範囲であってもよいし、−45°等の一定の角度であってもよい。
また、軸直角面Rから翼10の重心6までの距離h(mm)が有効値を満足させるように、つなぎ部3の前縁部1f及び後縁部1gにおける主板部2との接続位置を変更し、つなぎ部3の前縁側及び/又は後縁側の面積を増やすか又は減らす。
図3−3に、上記方法の具体例を示す。図3−3は、実施の形態1のプロペラファン100のつなぎ部3の平面図である。3a´は、従来のつなぎ部3の前縁、3b´は、従来のつなぎ部3の後縁である。α1は、回転軸5及び重心6を通る水平軸rと、前縁部1f及び回転軸5を通る直線とのなす角、α2は、その直線と、前縁部1f及びつなぎ部3の前縁の所定点を通る直線とのなす角である。
β1は、水平軸rと、後縁部1g及び回転軸5を通る直線とのなす角、β2は、その直線と、後縁部1g及びつなぎ部3の後縁の所定点を通る直線とのなす角である。つなぎ部3の前縁については、このα1とα2の角度から決まる形状を追加又は削除する。つなぎ部3の後縁については、このβ1とβ2の角度から決まる形状を追加又は削除する。
その他、軸直角面Rから翼10の重心6までの距離h(mm)が有効値を満足させるように、図3−4に示すように、主板2に凸部2a又は凹部を設けたり、図3−5、図3−6に示すように、主板2のつなぎ部3が接続されていない部分を、角度γをつけて延長して拡径する。なお、延長部3cが、つなぎ部3の前縁部1fと、隣接するつなぎ部3の後縁部1gとに連続するように、前縁部1fから後縁部1gにかけて角度γを徐々に変化させるようにする。
翼10の形状を、以上説明したように変更することにより、軸直角面Rから翼10の重心6までの距離h(mm)が、有効値を満足させるようにすることができる。また、軸直角面Rとつなぎ部3の径方向傾斜角θを、0°〜−90°の範囲にすれば、つなぎ部3を主板部2に対して同一方向にのみ曲げればよく、プレス曲げの加工性が向上し、生産性が向上する。
以上、軸直角面Rから翼10の重心6までの距離h(mm)が有効値を満足させるための方法を説明したが、説明した全ての方法を実施する必要はなく、少なくとも一つの方法を実施すればよく、最終的な形状が、軸直角面Rから翼10の重心6までの距離h(mm)が有効値を満足させればよい。
また、実施の形態1では、一枚板から型取りしたプロペラファンについて説明したが、例えば、翼を補強するための部材を有するプロペラファンや、バランスをとるための部材を有するプロペラファンのように、複数の部材により形成されるプロペラファンの場合は、複数の部材からなるプロペラファンの翼の重心の軸直角面Rからの距離が、有効値を満足させるようにすれば、応力は低減する。また、翼の重心の軸直角面Rからの距離が、有効値を満足させるように部材を取付けることにより、応力を低減することができる。
実施の形態2.
図5は、本発明にかかるプロペラファンの実施の形態2を示す斜視図であり、図6は、実施の形態2を示す側面図であり、図7−1は、実施の形態2を示す縦断面の模式図であり、図7−2は、ブレード接合部の平面図であり、図7−3は、翼の前縁側及び後縁側の縦断面の模式図であり、図7−4は、翼のつなぎ部の平面図であり、図7−5は、主板部に凸部を設けたプロペラファンの縦断面の模式図であり、図7−6は、外径を拡大した主板部の平面図であり、図7−7は、図7−6のF−F線に沿う断面図である。
図5に示すように、実施の形態2のプロペラファン200は、スパイダーZにブレード21を取付けた3枚ブレードのプロペラファンである。3枚のブレード21は、同一形状である。プロペラファン200のブレード枚数は2枚又は4枚以上の枚数であってもよい。以下、実施の形態2のプロペラファン200の形状について説明する。
プロペラファン200は、図示しないモータにより、回転軸25回りに回転駆動される。プロペラファン200は、モータの回転軸25に固定されるボス部24と、主板部22、つなぎ部23及びブレード接合部29を有しボス部24に接合されるスパイダーZと、スパイダーZのブレード接合部29に重ねられて接合され回転軸5方向へ送風するブレード21と、を備えている。
ブレード21は、ボス部24と主板部22との接合点P´を通って回転軸25に直交する軸直角面R´に対して周方向に傾斜している。ブレード21の外周部の形状は、回転軸25を中心とする円弧形としているが、円弧形以外の曲線形としてもよい。プロペラファン200を回転させると、ブレード21の周方向傾斜により回転軸25方向へ送風される。
図6及び図7−1に、スパイダーZ及びブレード21からなる翼20の重心26を示す。図7−1に示すように、プロペラファン200の回転により、翼20に、軸直角面R´に平行な遠心力Fが働く。遠心力Fは、主板部22とボス部24の接合点P´と重心26とを結ぶ重心線28の方向の引張分力F1と、重心線28と垂直方向の曲げ分力F2として、翼20に負荷される。
主板部22とボス部24の接合点P´を通る軸直角面R´からの重心26の距離h´が、小さいほど曲げ分力F2が小さくなり、接合部P´に発生する応力を小さくすることができる。また、これにより、主板部22とつなぎ部23の接続部等に発生する応力も小さくすることができる。
実施の形態1のプロペラファン100と同様に、軸直角面R´からの重心26の軸方向距離h´(mm)と翼外径寸法(mm)との積の値(mm2)が、翼20の材料の降伏応力に基づいて求められた「有効値」以下となるように、軸方向距離h´(mm)を設定する。
上記の「有効値」は、例えば、高張力鋼(密度7.8g/cm3、降伏点400MPa)の場合は2500、ステンレス鋼(密度8.0g/cm3、降伏点300MPa)の場合は1800、圧延鋼(密度7.8g/cm3、降伏点250MPa)の場合は1500、アルミニウム(密度2.7g/cm3、降伏点200MPa)の場合は3600、樹脂(密度1.0g/cm3、降伏点40MPa)の場合は1900である。
上記した「有効値」は、一つの例であって、一般的には、前記「有効値」は、ボス部24と主板部22との接合点P´における翼20の材料の応力が、翼20の材料の降伏応力となるときの、軸直角面R´からの重心26の軸方向距離h´(mm)と翼外径との積の値とする。
また、プロペラファン200が、起動・停止を頻繁に繰返し、プロペラファン200に繰返し荷重がかかる場合は、接合点P´や他の部分に発生する繰返し応力により翼20が疲労破壊しないように、接合点P´における発生応力を疲労応力より小さくする(疲労応力指数を1.0以下に抑える)必要がある。
疲労応力指数を1.0以下に抑えるために、図4−2に示すように、軸直角面R´からの重心26の軸方向距離h´(mm)と翼外径寸法(mm)との積の値(mm2)が、翼20の材料の疲労応力に基づいて定められた「疲労有効値」以下となるように、軸方向距離h´(mm)を設定する。
図4−2に示すように、上記の「疲労有効値」は、例えば、高張力鋼(密度7.8g/cm3、疲労応力150MPa)の場合は900、ステンレス鋼(密度8.0g/cm3、疲労応力80MPa)の場合は400、圧延鋼(密度7.8g/cm3、疲労応力100MPa)の場合は600、アルミニウム(密度2.7g/cm3、疲労応力60MPa)の場合は1000、樹脂(密度1.0g/cm3、疲労応力10MPa)の場合は400である。
上記した「疲労有効値」は、一つの例であって、一般的には、前記「疲労有効値」は、ボス部24と主板部22との接合点P´における翼20の材料の応力が、翼20の材料の疲労応力となるときの、軸直角面R´からの重心26の軸方向距離h´(mm)と翼外径との積の値とする。
次に、軸直角面R´からの翼20の重心26までの距離h´(mm)が有効値(以下、「有効値」は、「疲労有効値」を含む)を満足させるための方法を説明する。翼20の重心26までの距離h´(mm)が有効値を満足させるように、ブレード21の取付け位置を決定する。
まず、軸直角面R´からの翼20の重心26までの距離h´(mm)が有効値を満足させるように、図7−2に示すように、スパイダーZのブレード接合部29の形状を変更する。破線29fは、従来のスパイダーZのブレード接合部の外形を示す。従来のブレード接合部29fの外形を変更し、従来のブレード接合部29fの面積を実施の形態2のブレード接合部29のように増やすか、又は減らす。
また、軸直角面R´から翼20の重心26までの距離h´(mm)が有効値を満足させるように、つなぎ部23の前縁部21fから後縁部21gの間で、つなぎ部23の径方向傾斜角を徐々に変える。図7−3は、翼20の前縁側及び後縁側の縦断面模式図である。23aは、つなぎ部23の前縁側を示し、23bは、つなぎ部23の後縁側を示し、21aは、ブレード21の前縁側を示し、21bは、ブレード21の後縁側を示す。
つなぎ部23の軸直角面R´に対する径方向傾斜角をθ´で表す。実施の形態2のプロペラファン200のつなぎ部23は、径方向傾斜角θ´を、前縁接合点21fから後縁接合点21gにかけて、0°〜−90°に変化させる形状としている。プロペラファンのつなぎ部の径方向傾斜角θは、90°〜−90°の範囲であってもよいし、−45°等の一定の角度であってもよい。
また、つなぎ部23の前縁部21f及び後縁部21gにおける主板部22との接続位置を変更し、つなぎ部23の前縁側及び/又は後縁側の面積を増やすか、又は減らす。
図7−4に具体例を示す。図7−4は、実施の形態2のプロペラファン200のつなぎ部23の平面図である。23a´は、従来のつなぎ部23の前縁、23b´は、従来のつなぎ部23の後縁である。α1´は、回転軸25及び重心26を通る水平軸r´と、前縁部21fと回転軸25を通る直線とのなす角、α2は、その直線と、前縁部21f及びつなぎ部23の前縁の所定点を通る直線とのなす角である。
β1´は、水平軸r´と、後縁部21g及び回転軸25を通る直線とのなす角、β2´は、その直線と、後縁部21g及びつなぎ部23の後縁の所定点を通る直線とのなす角である。つなぎ部23の前縁については、このα1´とα2´の角度から決まる形状を追加又は削除する。つなぎ部23の後縁については、このβ1´とβ2´の角度から決まる形状を追加又は削除する。
その他、軸直角面R´から翼20の重心26までの距離h´が有効値を満足させるように、図7−5に示すように、主板10に凸部22a又は凹部を設けたり、図7−6、図7−7に示すように、主板22のつなぎ部23が接続されていない部分を、角度γ´をつけて延長し拡径する。なお、延長部23cが、つなぎ部23の前縁部21fと、隣接するつなぎ部23の後縁部21gとに連続するように、前縁部21fから後縁部21gにかけて角度γ´を徐々に変化させるようにする。
翼20の形状を、以上説明した形状に形成することにより、軸直角面R´から翼20の重心26までの距離h´(mm)が有効値を満足させるようにすることができる。また、軸直角面R´とつなぎ部23の径方向傾斜角θを、0°〜−90°の範囲にすれば、つなぎ部23を主板部22に対して同一方向にのみ曲げればよく、プレス曲げの加工性が向上し、生産性が向上する。
以上、軸直角面R´から翼20の重心26までの距離h´(mm)が有効値を満足させるための方法を説明したが、説明した全ての方法を実施する必要はなく、少なくとも一つの方法を実施すればよく、最終的な形状が、軸直角面R´から翼20の重心26までの距離h(mm)が有効値を満足さるようにすればよい。
また、実施の形態2では、スパイダーZとブレード21を備えるプロペラファンについて説明したが、例えば、翼を補強するための他の部材を有するプロペラファンや、バランスをとるための他の部材を有するプロペラファンのように、複数の部材により形成されるプロペラファンの場合は、複数の部材からなるプロペラファンの翼の重心位置の距離が、有効値を満足させるようにすれば、応力は低減する。また、翼の重心位置の距離が、有効値を満足させるように部材を取付けることにより、応力を低減することができる。
以上のように、本発明にかかる送風機用プロペラファンは、換気扇やエアコン等に適している。
本発明にかかるプロペラファンの実施の形態1を示す斜視図である。 実施の形態1を示す側面図である。 実施の形態1を示す縦断面の模式図である。 翼の前縁側及び後縁側の縦断面の模式図である。 翼のつなぎ部の平面図である。 主板部に凸部を設けたプロペラファンの縦断面の模式図である。 外径を拡大した主板部の平面図である。 図3−5のD−D線に沿う断面図である。 ボス部と主板部の接合点を通る軸直角面から翼の重心までの軸方向距離と翼外径寸法との積と、接合点における応力指数との関係を示す図である。 ボス部と主板部の接合点を通る軸直角面から翼の重心までの軸方向距離と翼外径寸法との積と、接合点における疲労応力指数との関係を示す図である。 本発明にかかるプロペラファンの実施の形態2を示す斜視図である。 実施の形態2を示す側面図である。 実施の形態2を示す縦断面の模式図である。 ブレード接合部の平面図である。 翼の前縁側及び後縁側の縦断面の模式図である。 翼のつなぎ部の平面図である。 主板部に凸部を設けたプロペラファンの縦断面の模式図である。 外径を拡大した主板部の平面図である。 図7−6のF−F線に沿う断面図である。
符号の説明
1,21 ブレード
1a,21a ブレードの前縁側
1b,21b ブレードの後縁側
1f,21f つなぎ部の前縁部
1g,21g つなぎ部の後縁部
2,22 主板部
2a,22a 主板部の凸部
3,23 つなぎ部
3a,23a つなぎ部の前縁側
3b、23b つなぎ部の後縁側
3a´,23a´ つなぎ部の従来の前縁
3b´,23b´ つなぎ部の従来の後縁
3c,23c 主板部の延長部
4,24 ボス部
5,25 回転軸
6,26 翼の重心
8,28 ボス部と主板部との接合点と、翼の重心を通る重心線
29 スパイダーのブレード接合部
P,P´ ボス部と主板部との接合点
r,r´ 水平軸
R,R´ ボス部と主板部との接合点を通って回転軸に直交する軸直角面
Z スパイダー

Claims (5)

  1. モータの回転軸に固定されるボス部と、
    該ボス部に接合される主板部、該主板部から径方向に外方へ延びるつなぎ部及び該つなぎ部から径方向に外方へ延び前記回転軸方向へ送風するブレードを有する翼と、
    を備えるプロペラファンにおいて、
    前記ボス部と前記主板部との接合点を通る軸直角面から前記翼の重心までの軸方向距離hと、前記翼外径との積が、前記翼の材料の降伏応力に基づいて定められる有効値以下となるように、前記軸方向距離hを設定することを特徴とするプロペラファン。
  2. 前記有効値は、前記ボス部と前記主板部との接合点における前記翼の材料の応力が、該翼の材料の降伏応力となるときの、前記軸方向距離hと前記翼外径との積の値となっていることを特徴とする請求項1に記載のプロペラファン。
  3. 前記有効値を、前記翼の材料が、高張力鋼の場合2500mm 、ステンレス鋼の場合1800mm 、圧延鋼の場合1500mm 、アルミニウムの場合3600mm 、樹脂の場合1900mm 、とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のプロペラファン。
  4. 前記翼は、
    前記主板部、前記つなぎ部及び該つなぎ部から径方向に外方へ延びるブレード接合部を有するスパイダーと、
    前記ブレード接合部に重ねられて接合されるブレードと、
    を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のプロペラファン。
  5. 前記つなぎ部の前記主板部に対する径方向傾斜角は、送風方向を−側とすると、0°〜−90°の範囲であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のプロペラファン。
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