JP4679300B2 - Absorbent of absorbent articles - Google Patents
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Description
本発明は、吸収性物品の吸収体に関する。 The present invention relates to an absorbent body of an absorbent article.
使い捨ておむつの吸収体は、おむつの製造工程においては、平面的な形状をなしており、おむつ使用時に、各部の弾性部材の収縮作用により立体的な形状とされるのが一般的である。しかし、立体的な形状となる際に、吸収体に不規則なシワが生じて、装着感が悪化することがある。
特に、充分な吸収容量を確保するために2層以上の吸収材を積層してなる吸収体において装着感の悪化の程度が大きい。
The absorbent body of the disposable diaper has a planar shape in the manufacturing process of the diaper, and is generally formed into a three-dimensional shape by the contracting action of the elastic member of each part when the diaper is used. However, when it becomes a three-dimensional shape, irregular wrinkles may occur in the absorbent body, and the wearing feeling may deteriorate.
In particular, the degree of deterioration of the wearing feeling is large in an absorbent body in which two or more absorbent materials are laminated in order to ensure a sufficient absorption capacity.
特許文献1には、着用者の腹側に配される部分の吸収体に折曲案内部を形成した使い捨ておむつが記載されており、該公報には、折曲案内部を有する吸収体を着用者の胴部に密着させる手段についての記載がある。 Patent Document 1 describes a disposable diaper in which a bending guide portion is formed on an absorber disposed on the abdomen side of a wearer, and the gazette wears an absorber having a bending guide portion. There is a description of means for closely contacting a person's torso.
しかし、特許文献1記載のおむつは、折曲案内部を有する吸収体を胴部に密着させた際に吸収体にシワが生じる恐れがあり、特に吸収容量を高めるために吸収材の坪量を高めたり、複数の吸収材を重ね合わせたりした場合には、吸収体のシワによる違和感は大きいものとなり、装着感の低下は免れない。また、吸収体に発生する不規則なシワは、防漏効果の低減にもつながるためその抑制が求められている。 However, the diaper described in Patent Document 1 may cause wrinkles in the absorbent body when the absorbent body having the bending guide part is brought into close contact with the body part, and the basis weight of the absorbent material is particularly increased in order to increase the absorption capacity. When it is increased or a plurality of absorbent materials are overlapped, the discomfort due to wrinkles of the absorber becomes large, and a reduction in wearing feeling is inevitable. Moreover, since irregular wrinkles generated in the absorber also lead to a reduction in leakage prevention effect, suppression thereof is required.
従って、本発明の目的は、立体的な形状に変形しても不規則なシワが発生しにくく、吸収容量を維持ないし向上させつつ、装着感の向上を図ることのできる、吸収性物品の吸収体を提供することにある。 Accordingly, an object of the present invention is to absorb absorbent articles that are less likely to generate irregular wrinkles even when deformed into a three-dimensional shape, and that can improve the wearing feeling while maintaining or improving the absorption capacity. To provide a body.
本発明は、2層以上の吸収材からなり、実質的に縦長の形状を有する、吸収性物品の吸収体であって、第1吸収材と第1吸収材より肌当接面側に位置する第2吸収材とを具備し、第1吸収材及び第2吸収材は、それぞれ、長手方向の両側部に切込部を有し、且つ第1吸収材の切込部と第2吸収材の切込部とがそれぞれの少なくとも一部において重なって閉鎖用開口領域を形成しており、閉鎖用開口領域の縁部から該縁部に直交する方向の吸収体内部方向に向かって吸収材の層数が増加するようになされている、吸収性物品の吸収体を提供することにより前記目的を達成したものである。 The present invention is an absorbent article of an absorbent article that is composed of two or more layers of absorbent material and has a substantially vertically long shape, and is located on the skin contact surface side of the first absorbent material and the first absorbent material. The first absorbent material and the second absorbent material each have a cut portion on both sides in the longitudinal direction, and the first absorbent material cut portion and the second absorbent material The cut portion overlaps at least a part of each to form an opening region for closing, and the layer of the absorbent material extends from the edge of the opening region for closing toward the inside of the absorber perpendicular to the edge. The object is achieved by providing an absorbent article absorbent article, the number of which is increased.
本発明の吸収性物品の吸収体は、立体的な形状に変形しても不規則なシワが発生しにくく、吸収容量を維持ないし向上させつつ、装着感の向上を図ることができる。 Even if the absorbent body of the absorbent article of the present invention is deformed into a three-dimensional shape, irregular wrinkles are unlikely to occur, and the wearing feeling can be improved while maintaining or improving the absorption capacity.
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
本実施形態の吸収性物品の吸収体4は、図1〜図3に示すように、使い捨ておむつ、特にパンツ型の使い捨ておむつに好ましく用いられる吸収体である。
吸収体4は、図3及び図4に示すように、2層以上の吸収材からなり、実質的に縦長の形状を有している。
吸収体4は、第1吸収材41と、吸収体4の厚み方向において第1吸収材41より肌当接面側に位置する第2吸収材46とを具備し、第1吸収材41及び第2吸収材46は、それぞれ、長手方向の両側部に2対の切込部42,43,47,48を有し、且つ第1吸収材41の切込部42,43と第2吸収材46の切込部47,48とがそれぞれの少なくとも一部において重なって閉鎖用開口領域40,45を形成しており、各閉鎖用開口領域40,45の縁部から該縁部に直交する方向の吸収体内部方向に向かって吸収材41,46の層数が増加するようにされている。尚、第1吸収材41及び第2吸収材46それぞれの長手方向は、吸収体4の長手方向と同じ方向(図4において上下方向)とする。
Hereinafter, the present invention will be described based on preferred embodiments thereof.
As shown in FIGS. 1 to 3, the
As shown in FIGS. 3 and 4, the
The
本実施形態の吸収体4について、より詳細に説明する。
本実施形態の吸収体4における閉鎖用開口領域40,45は、図4(a)に示すように、吸収体4を、該吸収体4の長手方向の全長Lを3等分して腹側部4A、中央部4C及び背側部4Bに区分したときの、腹側部4A及び背側部4Bにそれぞれ一対形成されている。
吸収体4の長手方向の一方の側部に形成された閉鎖用開口領域40,45と他方の側部に形成された閉鎖用開口領域40,45とは、吸収体4の長手方向に延びる中央線に対して左右対称に形成されている。
The
As shown in FIG. 4 (a), the
The closing
腹側部4Aに形成された閉鎖用開口領域40は、概ね、図5(a)中に散点状のドットを付して示す領域であり、第1吸収材41に形成された切込部42〔図4(b)参照〕の一部と、第2吸収材46に形成された切込部47〔図4(c)参照〕の一部とが、吸収体4の厚み方向に重なって形成されている。従って、閉鎖用開口領域40には、第1吸収材41及び第2吸収材46の何れも存在しない。
閉鎖用開口領域40は、図5に示すように、相対向する一対の縁部401,402を有し、図5(b)に示すように、一方の縁部401は、第1吸収材の切込部の縁部421により形成され、他方の縁部402は、第1吸収材の切込部の縁部421及び第2吸収材の切込部の縁部471により形成されている。
The closing
As shown in FIG. 5, the
閉鎖用開口領域40の前記一方の縁部401側においては、図5(b)に示すように、前記縁部401から該縁部401に直交する方向(吸収体の平面視において吸収体が延びる方向に直交する方向)の吸収体内部方向〔図5(b)の左方向〕に向かって吸収材の層数が増加している。即ち、吸収体4の前記縁部401近傍は、第1吸収材41のみからなるが、該縁部401から該縁部401に直交する方向に所定幅L1離間した部位には、第2吸収材46の縁部471が位置しており、それより先は、吸収材の層数が2層となっている。
On the one
背側部4Bに形成された閉鎖用開口領域45は、概ね、図6(a)中に散点状のドットを付して示す領域であり、第1吸収材41に形成された切込部43〔図4(b)参照〕の一部と、第2吸収材46に形成された切込部48〔図4(c)参照〕の一部とが、吸収体4の厚み方向に重なって形成されている。従って、閉鎖用開口領域45には、第1吸収材41及び第2吸収材46の何れも存在しない。
閉鎖用開口領域45は、図6に示すように、相対向する一対の縁部401,402を有し、図6(b)に示すように、何れの縁部401,402も、第1吸収材の切込部の縁部431により形成されている。閉鎖用開口領域45においては、相対向する何れの縁部401,402側においても、第1吸収材の切込部の縁部431の位置よりも第2吸収材の切込部の縁部481が後退した位置に位置しており、その結果、何れの縁部401,402側においても、縁部から該縁部に直交する方向の吸収体内部方向に向かって吸収材の層数が増加している。
The closing
As shown in FIG. 6, the
本実施形態の吸収体4は、例えば上述した使い捨ておむつ1に組み込まれて用いられると、該おむつ1が、弾性部材の収縮作用等により、図1に示すような立体的な形状に変形することに伴って、図5(c)及び図6(c)に示すように、腹側部4Aの閉鎖用開口領域40及び背側部Bの閉鎖用開口領域45がそれぞれ閉鎖され、該吸収体4も立体的な形状に変形する。ここでいう閉鎖には、閉鎖用開口領域が完全あるいはほぼ完全に閉じる場合のみならず、閉鎖用開口領域の相対向する一対の側縁間の距離が短くなる場合も含まれる。
For example, when the
本実施形態の吸収体4によれば、閉鎖用開口領域40及び45を有するため、吸収体4が、吸収性物品に配された弾性部材の収縮作用等により、各閉鎖用開口領域又はその近傍において屈曲して容易に立体形状に変形する。そして、そのように変形しても、図5(c)及び図6(c)に示すように、閉鎖用開口領域を挟んで存在する、第1吸収材41又は第2吸収材46の縁部同士がぶつかることが防止されるため、吸収体4に不規則なシワが生じることを防止でき、着用者等に違和感を与えることを防止することができる。第1吸収材41の切込部の縁部が、第2吸収材46の切込部の縁部より後退した位置に位置している場合には、吸収体4が立体形状に変形した際に第2吸収材46の縁部同士がぶつかりやすい状態になるが、ぶつかっても、吸収材の層数がすくない部分がぶつかるため、吸収体4に不規則なシワが生じることを防止でき、着用者等に違和感を与えることを防止することができる。
According to the
本発明における閉鎖用開口領域は、本実施形態における前記閉鎖用開口領域40,45のように、相対向する一対の縁部401,402の一方又は両方の側において、第2吸収材46の切込部の縁部が、第1吸収材41の切込部の縁部より後退した位置に位置していることが好ましく、前記閉鎖用開口領域45のように、相対向する一対の縁部401,402の両方の側において、第2吸収材46の切込部の縁部が、第1吸収材41の切込部の縁部より後退した位置に位置していることがより好ましい。
The closing opening region in the present invention is formed by cutting the second
また、本発明における閉鎖用開口領域は、本実施形態における前記閉鎖用開口領域45のように、相対向する一対の縁部401,402の何れもが、第1吸収材の切込部の縁部431により形成されているか、又は、相対向する一対の縁部401,402の何れもが、第2吸収材の切込部の縁部により形成されていることが、吸収体のシワを一層防止する観点から好ましい。
In addition, the closing opening region in the present invention is similar to the
また、本発明における閉鎖用開口領域は、本実施形における前記閉鎖用開口領域40のように、閉鎖用開口領域の相対向する一対の縁部401,402のうちの一方の縁部401側のみにおいて、第1吸収材の切込部の縁部421の位置と第2吸収材の切込部の縁部471の位置とが、閉鎖用開口領域の該縁部401に直交する方向にずれている場合、そのずれ幅L1〔図5(b)参照〕は、3〜20mmであることが好ましく、6〜15mmであることがより好ましい。
他方、本実施形における閉鎖用開口領域45のように、閉鎖用開口領域の相対向する一対の縁部401,402のうちの何れの縁部401側においても、第1吸収材の切込部の縁部431の位置と第2吸収材の切込部の縁部481の位置とが、閉鎖用開口領域の該縁部401,402それぞれに直交する方向にずれている場合、そのずれ幅L2〔図6(b)参照〕は、3〜20mmであることが好ましく、3〜12mmであることがより好ましい。
Further, the closing opening region in the present invention is only one
On the other hand, as in the
閉鎖用開口領域の縁部から3mm〜20mm離間した位置に第2吸収材の切込部の縁部が位置すると、閉鎖用開口領域の閉鎖性とシワの発生防止の両方を同時に達成することが容易となる。3mm以上とすることにより、閉鎖時に第2吸収材の切込部縁部同士がぶつかり合って、シワが発生することを確実に防止でき、20mm以下とすることにより、おむつ等の着用時における、閉鎖用開口領域の閉鎖性が悪化することを防止することができる。
When the edge of the cut portion of the second absorbent material is located at a
本発明の吸収体においては、吸収体が2層以上の吸収材からなるため、吸収容量の維持ないし向上を図りつつ、吸収体に不規則なシワが生じることを防止することができる。即ち、単一の吸収材からなる吸収体に切込部を入れた場合には、その坪量の増大とともに、吸収体が立体形状とされたときに、切込部近傍にシワが発生しやすくなり、装着感の低下は免れない。本発明では、吸収体を複数の層に分け、それぞれにおける切込部の形状を変化させ、それらを重ねて閉鎖用開口領域を形成することにより、吸収容量の維持ないし向上を図りつつ、吸収体のシワの発生を抑制することができる。 In the absorbent body of the present invention, since the absorbent body is composed of two or more layers of absorbent material, it is possible to prevent irregular wrinkles from occurring in the absorbent body while maintaining or improving the absorption capacity. That is, when a cut portion is put in an absorbent body made of a single absorbent material, wrinkles are likely to occur near the cut portion when the absorbent body is made into a three-dimensional shape with an increase in the basis weight. Therefore, a reduction in wearing feeling is inevitable. In the present invention, the absorber is divided into a plurality of layers, the shape of the cut portion in each is changed, and the opening is formed by overlapping them to form a closing opening region, thereby maintaining or improving the absorption capacity. The generation of wrinkles can be suppressed.
本実施形態の吸収体4においては、各吸収材41,46の平均坪量が600g/m2以下であり、且つ吸収体の平均坪量が250〜700g/m2であることが好ましい。
各吸収材41,46それぞれの平均坪量を600g/m2以下とすることにより、閉鎖用開口領域が閉鎖したときに吸収材にシワが発生し、該シワが装着感等に悪影響を及ぼすことを防止することができる。各吸収材41,46の平均坪量は、500g/m2以下であることがより好ましい。各吸収材41,46の平均坪量の下限値は、特に制限されるものではないが、吸収容量確保の点からは、60g/m2以上、特に90g/m2以上とすることが好ましい。
吸収体の平均坪量が250g/m2未満の場合は、本発明の技術を用いなくともシワの程度が小さく違和感も少ないが、使い捨ておむつのように、比較的吸収容量が要求される吸収性物品の吸収体については充分な吸収容量を確保することが難しくなる。他方、吸収体の平均坪量を700g/m2以下とすることにより、吸収容量は十分確保できると共に、吸収体の柔軟性の低下により閉鎖用開口領域の閉鎖性が低下し、装着感とともに吸収体の肌への密着性が低下することを防止することができる。吸収体の平均坪量は、350〜600g/m2であることが、十分な吸収容量を確保しつつ優れた装着感と吸収体の肌への密着性を容易に実現できることからより好ましい。
In the
By setting the average basis weight of each
When the average basis weight of the absorbent is less than 250 g / m 2 , the degree of wrinkles is small and there is little uncomfortable feeling without using the technique of the present invention, but the absorbent has a relatively high absorption capacity as in a disposable diaper. It is difficult to ensure a sufficient absorption capacity for the absorbent body of the article. On the other hand, when the average basis weight of the absorber is 700 g / m 2 or less, the absorption capacity can be sufficiently secured, and the closing property of the opening area for closing is reduced due to the decrease in flexibility of the absorber. It can prevent that the adhesiveness to the skin of a body falls. It is more preferable that the average basis weight of the absorber is 350 to 600 g / m 2 , since an excellent wearing feeling and adhesion of the absorber to the skin can be easily realized while ensuring a sufficient absorption capacity.
各吸収材41,46の平均坪量は、各吸収材毎に、面積及び重量を測定し、重量を面積で除して算出する。
吸収体の平均坪量は、各吸収材の重量の総和を各吸収材が積層されて形成された積層物の外縁部で囲まれた面積で除して算出する。
The average basis weight of each
The average basis weight of the absorber is calculated by dividing the total weight of each absorbent material by the area surrounded by the outer edge of the laminate formed by laminating each absorbent material.
また、吸収体4は、第2吸収材41の平均坪量が、第1吸収材47の平均坪量よりも小さいことが、閉鎖用開口領域40,45の閉鎖時に、第2吸収材の切込部の縁部同士がぶつかってシワが生じても、その程度が小さく、違和感等の不都合が防止することができるので好ましい。
また、第2吸収材の切込部の縁部同士がぶつかった際のシワの程度を抑制するためには、第2吸収材の剛性を低下させておくことが好ましく、その手段としては第2吸収材を、吸収性ポリマーを含まない繊維組成物(パルプ、レーヨン、アセテートトウ等の繊維組成物あるいは、それらの組み合わせ)から構成することが好ましい。
Further, the
Moreover, in order to suppress the degree of wrinkles when the edges of the cut portions of the second absorbent material collide with each other, it is preferable to reduce the rigidity of the second absorbent material. The absorbent material is preferably composed of a fiber composition not containing an absorbent polymer (fiber composition such as pulp, rayon, acetate tow, or a combination thereof).
吸収体を構成する吸収材としては、パルプ繊維等の繊維の積繊物やパルプ繊維等の繊維と高吸水性ポリマーとの混合積繊物あるいはパルプ繊維等の積繊物の間に高吸水性ポリマーを散布したもの等、あるいは、それらにアセテートトウなどの繊維を含ませたり、紙や不織布等を組み合わせたりしたもの等を用いることができる。切込部42,43,47,48は、第1及び第2吸収材の一部を切除して形成したり、繊維の積繊物や高吸収性ポリマーとの混合積繊物を積繊する際に、切込部に相当する箇所に繊維等が堆積しないようにすることにより形成することができる。吸収体4は、繊維の積繊物や繊維と高吸水性ポリマーとの混合積繊物等からなる吸収材を、それぞれ、あるいは複数を積層したものであり、第1吸収材、第2吸収材以外の吸収材を含んでいても良い。吸収体4は、柔軟な薄紙や不織布等で被覆してもよく、閉鎖用開口領域にそのような柔軟な薄紙等が存在するものであっても良いが、吸収体4に不規則なシワが生じることを防止する観点から、薄紙等が閉鎖用開口領域の形状におおよそ沿うように切り取られていることが好ましい(切り取りという手段でなくても結果としてそのような形状になっていれば良い)。
Absorbents constituting the absorber include piled fibers of fibers such as pulp fibers, mixed fibers of fibers such as pulp fibers and superabsorbent polymers, or piled articles such as pulp fibers. The thing etc. which spread | dispersed the polymer, etc., or those which included fibers, such as acetate tow, combined with paper, a nonwoven fabric, etc. can be used. The
本実施形態の吸収体4においては、一対の閉鎖用開口領域40,40と一対の閉鎖用開口領域45,45とが、吸収体4の長手方向に離間して形成されており、図4(b)及び図4(c)に示すように、各閉鎖用開口領域40,40,45,45を形成する切込部42,43,47,48の開放端42a,43a,47a,48aが、何れも該吸収体4の長手方向の一方の端部(背側部側の端部)4E側(図4中の下方)に向いている。
閉鎖用開口領域を形成する総ての切込部を、それらの開放端が、吸収体の長手方向の両端部のうちの何れか一方の端部側に向くように形成することにより、吸収体の生産性が向上し、従来設備の大幅な改造を必要とすることなく比較的簡易で安価に製造することができる。切込部の一方が腹側方向、他方が背側方向を向いている場合には、生産時に進行方向と反対側に向いた切込部周辺において、風圧によって吸収体の一部に折れ千切れ等が発生しやすく、生産効率の低下を招く恐れがある。
In the
By forming all the incisions forming the opening region for closing so that their open ends are directed to either one of the ends in the longitudinal direction of the absorber, the absorber Productivity can be improved, and it can be manufactured relatively easily and inexpensively without requiring significant modification of conventional equipment. If one of the cuts is facing the ventral side and the other is facing the dorsal side, it will be broken into a part of the absorber by wind pressure around the cut part facing the direction of travel during production. Etc. are likely to occur, which may lead to a decrease in production efficiency.
本実施形態の吸収体4は、図1〜図3に示すように使い捨ておむつ1に組み込まれて使用される。使い捨ておむつ1に組み込まれた状態において、吸収体4の前記閉鎖用開口領域45は、着用者の臀部付近に当接する部位に位置し、前記閉鎖用開口領域40は、着用者の腹部付近に当接する部位に位置している。
着用者の臀部又は腹部付近は、着用者の胴周り方向の曲率が大きい部位であるため、吸収体を着用者の肌に沿わせようとした場合には吸収体に不規則なシワが発生しやすい。吸収体4の腹側部4A又は背側部4B、特にその両者に閉鎖用開口領域を形成することで、吸収体のシワの発生を防止しつつ、おむつ着用時の装着感を効果的に向上させることができる。
The
Since the wearer's buttocks or near the abdomen is a region with a large curvature in the wearer's torso direction, irregular wrinkles are generated in the absorbent when the absorbent is intended to follow the wearer's skin. Cheap. By forming the opening area for closing on the
腹側部4Aの閉鎖用開口領域40は、不規則なシワの発生を防止しつつ、吸収体4を、脚周りないし下腹部の肌面形状に沿った曲面形状に変形させる観点から、その長手方向中心線L40と、吸収体4の長手方向中心線又はそれに平行な直線L4とのなす角度のうち鋭角の角度θ1〔図5(a)参照〕が、5〜30°であることが好ましく、より好ましくは5〜20°である。
背側部4Bの閉鎖用開口領域45は、不規則なシワの発生を防止しつつ、吸収体4を、脚周りないし臀部の肌面形状に沿った曲面形状に変形させる観点から、その長手方向中心線L45と、吸収体4の長手方向中心線又はそれに平行な直線L4とのなす角度のうち鋭角の角度θ2(図6(a)参照〕が30〜80°であることが好ましく、より好ましくは30〜60°である。
臀部と腹部の形状の違いを考慮すると、吸収体のフィット性向上、装着感向上の観点から、背側部4Bの閉鎖用開口領域45の前記角度θ2の値が、腹側部4Aの閉鎖用開口領域40の前記角度θ1の値よりも大きいことが好ましい。
尚、閉鎖用開口領域の長手方向中心線は、図6(a)に示すように、閉鎖用開口領域の切込部深さ方向の先端点P上に頂角の頂点403を有すると共に閉鎖用開口領域の相対向する一対の縁部401,402それぞれの上に底角の頂点404,405を有し、且つ一対の縁部401,402それぞれと2つの等辺とが交差しない、できるだけ大きな2等辺三角形を想定した場合に前記頂角を2等分する直線とする。閉鎖用開口領域の長手方向中心線が複数存在する場合は、それぞれについて測定する。閉鎖用開口領域の切込部深さ方向の先端付近が曲線ではなく直線であった場合は、直線を形成する線の長さを2等分する点を先端点Pとして長手方向中心線を引く。
From the viewpoint of deforming the
From the viewpoint of deforming the
Considering the difference between the shape of the buttocks and the abdomen, the value of the angle θ2 of the
As shown in FIG. 6A, the longitudinal center line of the closing opening region has an
腹側部4Aの閉鎖用開口領域40の長さは、不規則なシワの発生を防止しつつ、吸収体4を、脚周りないし下腹部の肌面形状に沿った曲面形状に変形させる観点から10〜100mmであることが好ましく、より好ましくは15〜50mmである。
背側部4Bの閉鎖用開口領域45の長さは、不規則なシワの発生を防止しつつ、吸収体4を、脚周りないし臀部の肌面形状に沿った曲面形状に変形させる観点から20〜120mmであることが好ましく、より好ましくは20〜70mmである。
各閉鎖用開口領域の長さは、各閉鎖用開口領域毎に上記の2等辺三角形を想定したときの該2等辺三角形の頂角の頂点と底辺(両端に底角を有する辺)との間の距離とする。
The length of the
The length of the
The length of each closing opening area is the distance between the apex and base sides (sides having base angles at both ends) of the isosceles triangle when the above-mentioned isosceles triangle is assumed for each closing opening area. Distance.
また、背側部4Bの閉鎖用開口領域45は、該領域を閉じた際にシワの発生が少ないことから、それぞれ、該領域の切込部深さ方向の先端点Pに向かうに従って漸次幅が減少する形状であることが好ましく、特に本実施形態におけるように、平面視して略U字状ないしV字状であることが好ましい。腹側部4Aの閉鎖用開口領域40についても同様である。背側部4Bの閉鎖用開口領域45は、不規則なシワの発生を防止しつつ、吸収体4を、脚周りないし臀部の肌面形状に沿った曲面形状に変形させる観点から、開放端側の開口幅が10〜100mmであることが好ましく、より好ましくは20〜60mmである。
開放端側の開口幅は、各閉鎖用開口領域毎に上記の2等辺三角形を想定したときの該2等辺三角形の底辺(両端に底角を有する辺)の長さとする。
Further, the
The opening width on the open end side is the length of the base of the isosceles triangle (side having base angles at both ends) when the above-mentioned isosceles triangle is assumed for each closing opening region.
図1〜図3に示した使い捨ておむつ1について説明する。
使い捨ておむつ1は、図1〜3に示すように、パンツ型の使い捨ておむつであり、図3に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性又は撥水性の裏面シート3及び上述した吸収体4を備えている。
おむつ1は、図2に示すように、股下部に配される股下領域C並びにその前後に位置する腹側領域A及び背側領域Bに区分することができる。また、本おむつ1は、図2に示すように、おむつ横方向に延びるおむつ中心線CLを境にして前身頃Fと後身頃Gとに区分することができる。おむつ1は、腹側部Aの両側縁部A1,A1と背側部Bの両側縁部B1,B1とが接合されて一対のサイド接合部23,23、ウエスト開口部5及び一対のレッグ開口部6,6が形成されている。
The disposable diaper 1 shown in FIGS. 1-3 is demonstrated.
The disposable diaper 1 is a pants-type disposable diaper as shown in FIGS. 1 to 3, and as shown in FIG. 3, the liquid-permeable
As shown in FIG. 2, the diaper 1 can be divided into a crotch region C disposed in the crotch part, and a ventral region A and a dorsal region B positioned in front and rear thereof. Further, as shown in FIG. 2, the present diaper 1 can be divided into a front body F and a back body G with a diaper center line CL extending in the lateral direction of the diaper as a boundary. The diaper 1 has a pair of
おむつ1は、図2及び図3に示すように、吸収性本体10と、該吸収性本体10の外面(着用者とは反対側に向けられる面)側に位置して該吸収性本体10を固定している外装体20とからなる。吸収性本体10は、表面シート2、裏面シート3、これら両シート間に挟持固定された吸収体4及び自由端に糸状弾性部材11aが配された一対の立体ガード11を具備する。外装体20は、図3に示すように、少なくとも2枚のシート、即ち、おむつ1の外表面(着用者とは反対側に向けられる面)を形成している外層シート21と、該外層シート21に隣接してその内側に積層接着された内層シート22とを具備し、これら両シート間に、後述する各部の弾性部材51,61,62,71,72が、ホットメルト型接着剤等の接着剤を用いて伸張状態で固定されている。
As shown in FIGS. 2 and 3, the diaper 1 is located on the outer surface of the absorbent
図2に示すように、前身頃F及び後身頃Gそれぞれのウエスト開口部近傍5A,5Bには、おむつ横方向に沿ってウエスト弾性部材51が伸張状態で配されている。そして、これらのウエスト弾性部材51により、ウエスト開口部5の周囲に、実質的にその全周に亘るウエストギャザーが形成されている。
As shown in FIG. 2, waist
また、おむつ1の前身頃F及び後身頃Gそれぞれのウエスト弾性部材51よりもおむつ横方向中央線CL側(図1に示す状態においては下方側)には、おむつ幅方向の両端部におけるよりもおむつ幅方向中央部側においておむつ横方向中央線CLに近づくように、それぞれ湾曲させて、前身頃湾曲弾性部材71及び後身頃湾曲弾性部材72が配されている。おむつ1における前身頃湾曲弾性部材71及び後身頃湾曲弾性部材72は、それぞれ、おむつ幅方向に分割された状態に配されており、吸収体4の幅方向中央部と重なる部分には、実質的に存在していない。
Further, the diaper lateral center line CL side (the lower side in the state shown in FIG. 1) on the diaper lateral center line CL side than the waist
また、おむつ1における、着用者の脚周りに配される部位であるレッグ部60それぞれには、第1及び第2のレッグ弾性部材61,62が配されている。これらのレッグ弾性部材61,62は、股下領域において重なるか又は近接しており、これらの弾性部材により、レッグ開口部6それぞれの開口周縁部に、実質的にその全周に亘って実質的に連続するレッグギャザーが形成されている。
Moreover, the 1st and 2nd leg
おむつ1に組み込まれた状態の吸収体4は、腹側部4Aが前身頃Fに位置し、背側部4Bが後身頃Gに位置している。そして、おむつ1が図1に示すような立体形状とされたときには、腹側部4Aの閉鎖用開口領域40は、主として、上述した弾性部材71及び61の収縮作用により閉じ、背側部4Bの閉鎖用開口領域45は、主として、上述した弾性部材72及び62の収縮作用により閉じるようになされている。
このように、吸収体4は、吸収体4が組み込まれる吸収性物品に配された弾性部材の収縮作用によって各閉鎖用開口領域40,45が閉じるようにして使用されることが好ましい。尚、吸収体4の弾性部材51,61,62,71,72,71,72の形成材料としては、使い捨ておむつ等に用いられる各種公知の弾性材料を用いることができ、例えば素材としては、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ウレタン等の伸縮性の素材を広く用いることができ、例えば形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状、マルチフィラメントタイプ等の、糸状や紐状のもの、或いは帯状のもの等を用いることができる。
In the
Thus, it is preferable that the
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されない。
例えば、本発明の吸収性物品の吸収体は、人の肌に当接させて使用される各種の吸収性物品の吸収体として用いることができ、成人用又は幼児用のパンツ型おむつの他、いわゆる展開型(テープ止め型)の使い捨ておむつ、使い捨ておむつの肌当接面に載置されて該おむつを併用される補助吸収パッド、失禁パッド、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、母乳パッドの吸収体として用いることもできる。
As mentioned above, although preferable embodiment of this invention was described, this invention is not restrict | limited to embodiment mentioned above.
For example, the absorbent body of the absorbent article of the present invention can be used as an absorbent body of various absorbent articles used in contact with human skin, in addition to pants-type diapers for adults or infants, So-called unfolded (tape-clamped) disposable diapers, auxiliary absorbent pads, incontinence pads, sanitary napkins, panty liners (origami sheets), breast milk placed on the skin contact surface of disposable diapers It can also be used as a pad absorber.
また、吸収体を構成する吸収材の層数は3層以上であってもよい。この場合、第1吸収材は、吸収性物品の肌当接面側から最も離れた最下層の吸収材とし、第1吸収材に隣接して第1吸収材上に重なった吸収材を第2吸収材とし、3層目以降を、順に第3吸収材、第4吸収材とする。吸収材層が3層以上である場合は、総ての層において切込部の形状が異なり(例えば3層目と4層目が同一形状で完全に重なるということがなく)、閉鎖用開口領域の相対向する一対の縁部の一方又は両方において、当該縁部から離れるに従って、吸収材の層数が段階的に増加するようになされていることが、吸収体のシワ低減の観点から好ましい。 Moreover, the number of layers of the absorbent material constituting the absorber may be three or more. In this case, the first absorbent material is the lowermost absorbent material farthest from the skin contact surface side of the absorbent article, and the second absorbent material is adjacent to the first absorbent material and overlaps the first absorbent material. The absorber is the third absorbent material and the fourth absorber in order from the third layer. When there are three or more absorbent layers, the shape of the cut portion is different in all layers (for example, the third layer and the fourth layer have the same shape and do not overlap completely), and the opening area for closing It is preferable from the viewpoint of reducing wrinkles of the absorbent body that the number of layers of the absorbent material is increased stepwise as one moves away from the edge at one or both of the pair of opposite edges.
また、上述した実施形態の吸収体4は、腹側部4A及び背側部4Bの両方に閉鎖用開口領域40,45を有していたが、何れか一方のみに閉鎖用開口領域を有するものであってもよい。また、上述した実施形態における閉鎖用開口領域45のように、相対向する一対の縁部それぞれの側において、第1吸収材の切込部の縁部より第2切込部の縁部の位置を後退させるのに代えて、図7に示すように、一方の縁部401側においては、第1吸収材41の切込部の縁部より第2切込部46の縁部の位置を後退させ、他方の縁部側402においては、第2吸収材46の切込部の縁部より第1吸収材41の切込部の縁部の位置を後退させた構成とすることもできる。
不規則なシワの発生を防止しつつ、吸収体4を、下腹部ないし臀部の肌面形状に沿った曲面形状に変形させる観点から、閉鎖用開口領域が吸収体4の長手方向端部にも形成していることが好ましく、少なくとも吸収体4の背側部側の端部4Eに形成していることが好ましい。
Moreover, although the
From the viewpoint of deforming the
1 パンツ型おむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
4A 腹側部
4B 背側部
4C 中央部
40,45 閉鎖用開口領域
41 第1吸収材
42,43 第1吸収材の切込部
46 第2吸収材
47,48 第2吸収材の切込部
401,402 閉鎖用開口領域の相対向する一対の縁部
5 ウエスト開口部
51 ウエスト弾性部材
A 腹側領域
B 背側領域
C 股下領域
F 前身頃
G 後身頃
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (7)
第1吸収材と第1吸収材に隣接して該第1吸収材より肌当接面側に位置する第2吸収材とを具備し、第1吸収材及び第2吸収材は、それぞれ、長手方向の両側部に切込部を有し、且つ第1吸収材の切込部と第2吸収材の切込部とがそれぞれの少なくとも一部において重なって閉鎖用開口領域を形成しており、
閉鎖用開口領域の相対向する一対の縁部の一方又は両方の側において、該縁部に直交する方向における、閉鎖用開口領域に近づく方向を前方、該閉鎖用開口領域から遠ざかる方向を後方としたときに、第2吸収材の切込部の縁部が第1吸収材の切込部の縁部よりも後退した位置に存在し、閉鎖用開口領域の縁部から該縁部に直交する方向の吸収体内部方向に向かって吸収材の層数が増加するようになされている、吸収性物品の吸収体。 It is an absorbent body of an absorbent article comprising two or more layers of absorbent material and having a substantially vertically long shape,
A first absorbent material and a second absorbent material located adjacent to the first absorbent material and located closer to the skin contact surface than the first absorbent material, each of the first absorbent material and the second absorbent material being longitudinal A cut portion on both sides of the direction, and the cut portion of the first absorbent material and the cut portion of the second absorbent material overlap each other at least in part to form an opening region for closure,
On one or both sides of a pair of opposing edges of the closing opening region, the direction approaching the closing opening region in the direction perpendicular to the edge is the front, and the direction away from the closing opening region is the rear when present in the edge of the cut portion of the second absorbent material is recessed from the edge of the cut portion of the first absorbent material located, perpendicular to said edges from the edge of the closure opening region Absorber for absorbent articles, wherein the number of layers of absorbent material increases toward the interior of the absorbent body in the direction.
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