JP4679220B2 - 塵埃除去具 - Google Patents
塵埃除去具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4679220B2 JP4679220B2 JP2005121111A JP2005121111A JP4679220B2 JP 4679220 B2 JP4679220 B2 JP 4679220B2 JP 2005121111 A JP2005121111 A JP 2005121111A JP 2005121111 A JP2005121111 A JP 2005121111A JP 4679220 B2 JP4679220 B2 JP 4679220B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive rubber
- pipe
- rubber
- tip
- dust remover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 239000000428 dust Substances 0.000 title claims description 98
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 claims description 158
- 239000005060 rubber Substances 0.000 claims description 158
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 claims description 116
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 claims description 116
- 238000003860 storage Methods 0.000 claims description 17
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 16
- 239000004033 plastic Substances 0.000 claims description 15
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 claims description 15
- 238000001035 drying Methods 0.000 claims description 2
- 238000003825 pressing Methods 0.000 claims description 2
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 41
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 13
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 12
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 10
- 238000000034 method Methods 0.000 description 9
- 239000006082 mold release agent Substances 0.000 description 8
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 7
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 7
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 6
- 239000011882 ultra-fine particle Substances 0.000 description 6
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 4
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 4
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 4
- 229920006311 Urethane elastomer Polymers 0.000 description 3
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 3
- 230000003749 cleanliness Effects 0.000 description 3
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 3
- 238000010068 moulding (rubber) Methods 0.000 description 3
- 239000000049 pigment Substances 0.000 description 3
- 238000005476 soldering Methods 0.000 description 3
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical compound O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 235000011089 carbon dioxide Nutrition 0.000 description 2
- 238000000280 densification Methods 0.000 description 2
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 2
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 2
- 238000011160 research Methods 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 241000282461 Canis lupus Species 0.000 description 1
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical group [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- YCKRFDGAMUMZLT-UHFFFAOYSA-N Fluorine atom Chemical compound [F] YCKRFDGAMUMZLT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004820 Pressure-sensitive adhesive Substances 0.000 description 1
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 1
- 238000007605 air drying Methods 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 229920005549 butyl rubber Polymers 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 1
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 1
- 238000007334 copolymerization reaction Methods 0.000 description 1
- 239000013530 defoamer Substances 0.000 description 1
- 230000001627 detrimental effect Effects 0.000 description 1
- 238000011161 development Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000010828 elution Methods 0.000 description 1
- 239000010419 fine particle Substances 0.000 description 1
- 239000011737 fluorine Substances 0.000 description 1
- 229910052731 fluorine Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 238000010137 moulding (plastic) Methods 0.000 description 1
- 239000010813 municipal solid waste Substances 0.000 description 1
- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 239000011295 pitch Substances 0.000 description 1
- 238000006116 polymerization reaction Methods 0.000 description 1
- -1 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 229920001296 polysiloxane Polymers 0.000 description 1
- 229920003225 polyurethane elastomer Polymers 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 229920002379 silicone rubber Polymers 0.000 description 1
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 description 1
- 238000011179 visual inspection Methods 0.000 description 1
- 239000002023 wood Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Cleaning In General (AREA)
Description
従来、これらの異物除去を目的とした粘着ゴムを利用したローラータイプやペンシルタイプの塵埃除去具が普及している。
このペンシルタイプの塵埃除去具としては、シャープペンシル形状の本体に設けられている鉛筆芯用空部に相当する部位に粘着ゴムを挿入し、前記本体の上部には、前記粘着ゴム上部に空隙を形成するように空隙部を設け、該空隙部に重しを上下動自在に挿入したペンシル型塵埃除去具(例えば、特許文献1参照)が存在している。
以上、いずれも顕微鏡観察レベルの極微細粒子の除去には、(1)クリーン性能、(2)塵埃除去具自体の大きさ、並びに(3)操作面(使用方法)での欠点があり、極微細粒子の塵埃除去には適さないものである。
先ず、(1)クリーン性能については、顕微鏡観察レベルの極微細粒子の除去が目的であるため、その製品仕様の根本的な条件として、塵埃除去具自体がクリーンでなくてはならず、粘着ゴム本体のクリーン度が高く、且つ不純物の存在や溶出がないことは当然のこととし、粘着ゴムを固定し、実際に使用する直前まで塵埃除去具自体にゴミ・塵・埃が存在しないクリーン性の維持が必要となる。
次に、(2)塵埃除去具自体の大きさについては、緻密な電子デバイス、例えばLSIを組み込むための基板表面やリードフレームに存在する異物の探索に種々の拡大鏡やルーペ(顕微鏡・CCDカメラを含む)を用いるが、塵埃除去具のゴミ取り部分、即ち粘着ゴムの先端部の太さが太いと、拡大倍率を上げれば上げるほど、観察視野が狭くなり、ゴミ・異物の探索時に粘着ゴムの先端部が観察視野を遮り、観察の妨げとなる。
従って、可能な限り粘着ゴムの先端径は細くしなければならない。しかしながら一方では、極細の腰のない柔らかな粘着ゴムを製作する上で、その製造方法も同時に解決しなければならない。
さらに、(3)操作面についても考慮しなければならない。すなわち、作業には粘着ゴムの粘着性を利用するので、塵埃除去部が剥き出しの構造である。従って、クリーン度の低い環境下ではすぐさま粘着ゴム表面にゴミが付着する。また、粘着ゴム表面が他の器物に接触しない、収納・保管方法を採用しなければならない。さらに、使用する際に、粘着ゴム部を直接手で掴んでゴムを別の操作用治具に装着する方法も避けなければならない。
このような諸問題を一挙に解決した極微細な異物粒子除去用としての塵埃除去具を提供することを目的とするものである。
先端側を引き伸ばして細くしたプラスチック製パイプ内に粘着ゴム材料を、前記パイプ全長の先端側に充填して乾燥硬化し、粘着ゴム充填側を粘着ゴムを残して前記パイプ先端部を切り落とし、粘着ゴムを剥き出しにし、他方側を予め用意した塵埃除去具を把持しながら操作できる操作棒を差し込み嵌合できる形状を有する構成である。
内径が先端に行くに従って細くなったスポイト形状のプラスチック製パイプ内に粘着ゴムを、前記パイプ全長の先端側に充填して乾燥硬化し、粘着ゴム充填側を粘着ゴムを残して前記パイプ先端部を切り落とし、粘着ゴムを剥き出しにし、他方側を予め用意した塵埃除去具を把持しながら操作できる操作棒を差し込み嵌合できる形状を有する構成である。
請求項1、または請求項2に記載の発明に加えて、プラスチック製パイプ内、あるいはスポイト形状のプラスチック製パイプ内に粘着ゴムを、前記パイプ全長のほぼ90%を充填して乾燥硬化し、パイプ外周部に粘着ゴム充填側を粘着ゴムを残して、パイプ内径寸法のギリギリまで円周切り溝を先端部から根元間に数ヶ所予め施し、任意の粘着ゴム径が得られるようにする構成である。
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明に加えて、塵埃除去具の剥き出した粘着ゴムとは反対側の塵埃除去具を把持しながら操作できる操作棒が嵌合できる嵌合部に前記操作棒を差し込み嵌合させる押し付け力が加えられても、別途準備された塵埃除去具収納架台にセットされた塵埃除去具が移動しないように、塵埃除去具の外径にツバ部を形成する構成である。
(1)顕微鏡等による観察をしながら行う極微細なゴミ除去に適したものである。
(2)塵埃除去具による主作用部の粘着ゴムは、金型を用いた成形加工品ではないので、離型剤を用いる必要がない。そのため、粘着ゴムは純粋なゴム成分のみの極めてクリーンな塵埃除去具となる。
(3)予め用意したプラスチック製極細パイプ内で粘着ゴムの硬化成形をせしめるため、このパイプ径に準じた様々な径を有する極細の塵埃除去具の製作が可能となる。
(4)内径が先端に行くに従って細くなったスポイト形状のプラスチック製パイプ内に充填して成形した粘着ゴムを残して、パイプ内径寸法のギリギリまで、予め先端から根元間に数ヶ所の円周切り溝を施しておくことで、この切り溝を利用して任意の粘着ゴム径を剥き出すことができる。
(5)使用する際、塵埃除去具を操作棒へ装着する際、手で掴まずに装着可能なので粘着ゴムを汚染しない。
先ず、開発順にいくつかの具体例を説明する。
顕微鏡観察レベルの極微細な異物除去を試みる際は、観察視野が拡大倍率を上げれば上げるほど狭くなり、それと共に観察視野を塵埃除去具が遮ぎることがないように塵埃除去具のサイズも小さくする必要に迫られる。
そこで、粘着ゴムの直径を1mm以下に仕上げることが必要になった。
用意したのは、内径4mm、外径6mmのポリプロピレン製(以下、PPという)パイプを長さ100mmにカットし、粘着ゴムとしてウレタンゴムの2液混合タイプの原料を所定の比率で混ぜ合わせ、ゴム硬度を30°になるように調製し、混合ゴム原料を容器に移し、その容器を真空脱泡器内で脱気を行い、ゴム原料中の空気を追い出した。
次に、前記したPPパイプを静かにゴム原料溶液に落とし込み、約半分のレベル位置まで粘着ゴム原料を充填する。粘着ゴム原料が入っていない側のPPパイプの口を指で密閉しつつ、静かに容器から引き上げ、PPパイプの底部分に粘着ゴム原料が流出しないように割箸を削った外径約4mmの栓をした。
その後、85℃に設定した乾燥機内で約1時間粘着ゴムの硬化を行い、粘着ゴムが充填されたパイプスティックを得る。
しかしながら、無残にもPPパイプ部分は削れても粘着ゴム部は硬度30°であるのと、粘着性が弊害となり、ゴムが引き千切れるとともに、円錐状に仕上げることができなかった。
また、PPパイプ内に充填済ゴムスティックを旋盤加工することも同時に試みたが、ゴム部を冷やそうが、結果は同様に鉛筆削りで削った鉛筆の如く、美しい鋭角な円錐状仕上げはできず、粘着ゴムでの機械加工は断念せざるを得なかった。
内径2mm、外径4mmのPPパイプを用い、前述と同様硬度30°のウレタンゴムを充填硬化させ、ゴム充填スティック棒を製作後、同じく先端を斜め15°程に切り落とし、先端から10mm程度の部位にカッターナイフでカット溝を切り、その後折り曲げ、ゴム部の剥き出し作業を行ったところ、先端部分の方に全てのゴム棒が張り付き、引き抜かれ、PPパイプ内は全く空状態となってしまった。
試作した直径2.2mmの粘着ゴムとCCDカメラを用いて画像倍率約30倍で観察し、ゴミ除去作業を実践してみたところ、直径2.2mmの粘着ゴムでは、観察視野を遮り、観察の妨げになることがわかった。つまり、直径1mm以下の粘着ゴム棒を製作しない限り、顕微鏡観察レベルの極微細粒子の塵埃除去には適さないことがわかった。同時に、粘着ゴムの充填量も実際に使用する部分はPPパイプ先端から5mm程度なので全長で20mm程度充填硬化形成を行えば充分であることもわかった。
さらに、スティック型塵埃除去具として、使い易い長さは全長90〜130mm位が持ち易く操作に適していることもわかった。
1点目は、使用したスティック型塵埃除去具を廃棄する際、塵埃除去具全体を廃棄せざるを得ないので非常に不経済であるばかりでなく、ゴミの分量を増やすことになる。
2点目は、完成した塵埃除去具の収納の方法をどうするか、すなわち、どうやってクリーン性を保持するのかが使用目的の点から重大なポイントとなる。
先ず、PPパイプの内径2mm、外径4mmのパイプを長さ80mmにカットし、カットしたPPパイプの内壁を径2.2mmのキリで削り落とした後、両端を両手で掴み、PPパイプの中央部をガスバーナーで温め、PPパイプが軟化した時点で両サイドに引き伸ばし、PPパイプの中央部が外径2mm程度になったらバーナーを遠ざけ、風乾により固形化する(ガラス管を製作するのと同じ要領で行う)。そして、外径2mm程度に細くしたPPパイプ中央部のセンター位置にてカッターナイフでカットすることによって、短くなった2本の先端外径2mm〜4mmの円錐状に近いPPパイプを得ることができた。
前述の作業によって得られた円錐状PPパイプにゴム充填、硬化成形を行う。この際、ゴムの充填量は円錐の頂上から20mm程度とした。
得られたゴム充填済みPP円錐状スティックパイプの細い側の先端部を約15°の角度にカッターナイフで切り落とした後、先端部から約6mmの部位を、充填されているゴム材を傷つけないように注意しながらPPパイプの円周にカッターナイフで溝切り加工を施す。粘着ゴム部に到達する直前で切り込みを中止し、PPパイプ両端部を両手でそれぞれ掴み、折り曲げると同時に先端PPパイプ部のみの引き抜き操作を行い、粘着ゴムを剥き出し状態にした。なお、この試作ではゴム部直径は約1mmにすることができた。
割箸の1本をカッターナイフで円形に削り出し、PPパイプ内径に嵌合できるサイズに仕上げる。仕上げた後、仕上げた操作棒を前記工程で形成したツバ部内壁に嵌合し、一体化できることが確認できた。
先ず、スティック型塵埃除去具の固定プレートを以下の要領で試作した。
得られた塵埃除去具の全長は約50mm(ツバ部を除くと約40mm)なので、深さが50mmの蓋付きプラスチックケースを入手し、ケース本体の4辺の縁に、外寸を1mm段差を付けた位置をケース本体の内寸に合わせた厚さ5mmのPPプレートを用意し、このプレートに縦・横10mmピッチで径4.5mmの穴を開け、さらに試作した塵埃除去具のツバ部の外径寸法・形状に近いドリル用キリ(深さ約3.5mm)でテーパー加工を行い、塵埃除去具を差し込んだ際に塵埃除去具がガタつかないように工夫をした。
そこで、0〜200μl用のピペットチップを用い、前述した粘着ゴムの充填・硬化成形、並びに先端カット・ゴム部剥き出し作業まで一連の製作操作を試みたところ、ほぼ同一の結果が得られ、このピペットチップを応用することにより、実用化のスピードアップと安価なコストでの製作ができることが確認できた。
但し、ピペットチップにもいろいろな形状の物があり、またインジェクション成形加工品のため、離型剤を洗い落とした洗浄品を採用しなくてはならない点とチップセットプレートの穴径が大きく、ガタツキがあり、塵埃除去具を収納した際、ゴム先端部同士がくっつく可能性がある。そのため、外蓋とピペットチップとの空間部にガタが生じないようにパッキングシートを新たに追加するなどの工夫が必要であることがわかった。
目に見える比較的大きな粒子の塵・埃の除去具として市販されている前記従来のペンシル型塵埃除去具は、操作棒と粘着ゴムとを個別に製作し、使用する際に粘着ゴムを操作棒に差し込んで接続したり、予め粘着ゴムをネジ切り台座に埋め込み、そのネジ切り部を同じく同じネジサイズの操作棒にオス・メス別々のネジ切りをしておき、両方をネジ込み接続することにより一体化させ、使用する部品構成である。
従って、直径1mm以下の柔らかな粘着ゴムを保持し、しかも実際の操作に支障を来たすことがない構成でなくてはならないことと、粘着ゴム表面がクリーンなゴム素材のみでなくてはならない。通常ゴム成形を行うには金型を使用したゴム成形が一般的な製造方法であるが、成形時には必ずといってよいほど、金型内壁にシリコン系、あるいはフッ素系の離型剤の塗布を行う。プラスチック成形の場合は、成形後の離型剤の除去が比較的容易にできるが、ゴム成形の場合は、この離型剤の除去を完全に行うことは困難で、特に極細の粘着ゴムに付着してしまった離型剤を完全に取り除くことは不可能に近い。従って、ゴム部の形成手段として金型を使って成形する方法は避けなくてはならないから、その解決手段として、一旦プラスチック製の極細パイプ内で一切離型剤を用いずに粘着ゴム3を成形し、一方の先端部を先端から3〜5mm程度の部位にてPPパイプ部分のみを切り落とし、ゴム部を剥き出しにすることで粘着ゴム3の塵埃除去の主作用部を形成せしめる。一方のPPパイプ端末部に別途用意した操作棒8と嵌合可能な寸法形状に形成したオス・メスどちらか一方の嵌合部を設け、粘着ゴム3に触れることなく、簡単に操作棒8を接続可能とした点にある。
これは、手で塵埃除去具1の一部を掴むことすら使用目的から避けることが好ましい。同時に剥き出しとなっているこの粘着ゴム部が使用直前までクリーン性を維持することが重要で、器物や収納ケース6に接触するようなことがあってはならない。
そこで、請求項4に記載した本願発明である塵埃除去具1に用いるプラスチック製極細パイプの粘着ゴム3と反対側の一方には操作棒8が嵌合しうる内径を有し、尚且つ極細パイプの外径寸法より更に太いツバ部10を形成することにより、PPパイプにも手を触れることなく、しかも粘着ゴム部が他の器物に接触汚染されることがない構成が可能となった。
但し、本ツバ付き形状の塵埃除去具1の収納、取出し用ケースとして、図2、図3に示す専用の収納ケース6が必要であることはいうまでもない。
次に、粘着ゴム3としてウレタンゴムの2液混合タイプの原料を所定の比率で混ぜ合わせ、ゴム硬度を30°になるように調製し、混合ゴム原料を容器に移し、その容器を真空脱泡器内で脱気を行い、ゴム原料中の空気を追い出し、用意したピペットチップ2を静かにゴム原料溶液に落し込み、約半分のレベル位置まで粘着ゴム原料を充填し{図1(B)参照}、粘着ゴム原料が入っていない側のピペットチップ2の口を密閉しつつ、静かにゴム原料溶液の入った容器から引き上げ、ピペットチップ2の先細の先端部の開口部を粘着ゴム原料が流出しないように栓をし、その後乾燥し、粘着ゴム3を硬化させる。この粘着ゴム3が充填されたピペットチップ2の先端を鋭利状態にカットすることで先端に鋭利なカット部11を形成し{図1(C)参照}、ピペットチップ2に略半部程充填されている粘着ゴム3は残すように、ピペットチップ2の先細の先端(粘着ゴム3が充填されている側)位置である図示のカット部5付近でカットし{図1(D)参照}、極細になった粘着ゴム先端部4を剥き出し状態にするものである。
こうして得られた先細の粘着ゴム3を持った塵埃除去具1を、ピペットチップ収納ケース6に収納する(図2参照)。
このピペットチップ2を収納の際、図2、図3に示すような収納ケース6の中蓋7に穿設された孔9に挿入して収納するが、ピペットチップ2の粘着ゴム3の充填されていない側に収納ケース6の中蓋7に穿設された孔9より大きいツバ部10を設けてあることによって、ピペットチップ2の嵌合部に操作棒8を嵌合させて押し付け、力を加えてもツバ部10で中蓋7に係止され、押し下げられることがなく、収納ケース6の底12等に触れることがないものである。なお、13は外蓋である。
なお、不飽和化合物の重合または共重合によって作られる粘着ゴムに導電材料を添加して導電性を有するようにしたポリウレタンゴムや、ブチルゴム、シリコンゴムによって形成することも考えられる。
図4、図5に示すように、ピペットチップ2の外周面に予め粘着ゴム3を剥き出し易くするための複数の円周切り溝、例えば4本のA、B、C、Dを形成しておく。
この円周切り溝A、B、C、Dは、ピペットチップ2内に充填形成した粘着ゴム3を残して、ピペットチップ2のパイプ内径寸法のギリギリまで円周切り溝A、B、C、Dをピペットチップ2の先端部から根元間に複数形成(図4参照)することで、例えば、円周切り溝A部で切り落とし作業を行い、円周切り溝B部の切り溝を中心に折り曲げ動作と共に、粘着ゴム3の剥き出し操作を行うことにより、円周切り溝C部で切り落とし作業を行い、円周切り溝D部の切り溝を中心に折り曲げ動作と共に、粘着ゴム3の剥き出し操作により得られる粘着ゴム3のゴム径より太い粘着ゴム3を得ることができる。
すなわち、ピペットチップ2長の任意の長さ寸法でカットすることにより、ゴム径の違う粘着ゴム棒が得られるので、使用目的に合った粘着ゴムの太さにすることが可能である。
粘着ゴム3の成形に金型・離型剤を全く使用しなくてもでき、さらに粘着剤、顔料、その他の添加剤等を一切配合しないで成形でき、しかも、本願発明の塵埃除去具1の先端である粘着ゴム3は収納ケース6内部に触れることなく収納でき、また取り出しは専用の操作棒8を塵埃除去具1の粘着ゴム3とは反対側の係合部に差し込むことで、直接手に触れることなく交換ができるものである。
本願発明の塵埃除去具1は、純水洗浄、クリーンパック処理を施すことができ、基本的にはディスポーザブルタイプ(使い捨て)であるが、再度洗浄することでリユースすることができるものである。
3・・・・粘着ゴム 4・・・・粘着ゴム先端部
5・・・・カット部 6・・・・収納ケース
7・・・・中蓋 8・・・・操作棒
9・・・・孔 10・・・・ツバ部
11・・・・カット部 12・・・・底
13・・・・外蓋
A・・・・円周切り溝 B・・・・円周切り溝
C・・・・円周切り溝 D・・・・円周切り溝
Claims (4)
- 先端側を引き伸ばして細くしたプラスチック製パイプ内に粘着ゴム材料を、前記パイプ全長の先端側に充填して乾燥硬化し、粘着ゴム充填側を粘着ゴムを残して前記パイプ先端部を切り落とし、粘着ゴムを剥き出しにし、他方側を予め用意した塵埃除去具を把持しながら操作できる操作棒を差し込み嵌合できる形状にしたことを特徴とする塵埃除去具。
- 内径が先端に行くに従って細くなったスポイト形状のプラスチック製パイプ内に粘着ゴムを、前記パイプ全長の先端側に充填して乾燥硬化し、粘着ゴム充填側を粘着ゴムを残して前記パイプ先端部を切り落とし、粘着ゴムを剥き出しにし、他方側を予め用意した塵埃除去具を把持しながら操作できる操作棒を差し込み嵌合できる形状にしたことを特徴とする塵埃除去具。
- プラスチック製パイプ内、あるいはスポイト形状のプラスチック製パイプ内に粘着ゴムを、前記パイプ全長のほぼ90%を充填して乾燥硬化し、パイプ外周部に粘着ゴム充填側を粘着ゴムを残して、パイプ内径寸法のギリギリまで円周切り溝を先端部から根元間に数ヶ所予め施し、任意の粘着ゴム径が得られるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の塵埃除去具。
- 塵埃除去具の剥き出した粘着ゴムとは反対側の塵埃除去具を把持しながら操作できる操作棒が嵌合できる嵌合部に前記操作棒を差し込み嵌合させる押し付け力が加えられても、別途準備された塵埃除去具収納架台にセットされた塵埃除去具が移動しないように、塵埃除去具の外径にツバ部を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の塵埃除去具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005121111A JP4679220B2 (ja) | 2005-04-19 | 2005-04-19 | 塵埃除去具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005121111A JP4679220B2 (ja) | 2005-04-19 | 2005-04-19 | 塵埃除去具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006297254A JP2006297254A (ja) | 2006-11-02 |
JP4679220B2 true JP4679220B2 (ja) | 2011-04-27 |
Family
ID=37465987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005121111A Expired - Fee Related JP4679220B2 (ja) | 2005-04-19 | 2005-04-19 | 塵埃除去具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4679220B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210079651A (ko) * | 2019-12-20 | 2021-06-30 | 서광석 | 환편기용 다이얼홈 세척도구 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI394552B (zh) * | 2008-07-25 | 2013-05-01 | Wintek Corp | 除塵器及應用其之除塵設備 |
JP5164178B2 (ja) * | 2009-12-25 | 2013-03-13 | レーザーテック株式会社 | 基板検査装置、異物除去装置および異物除去方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6348563U (ja) * | 1986-09-16 | 1988-04-01 | ||
JPS63114272U (ja) * | 1987-01-19 | 1988-07-22 | ||
JPH0715559U (ja) * | 1993-05-31 | 1995-03-14 | 浩 津守 | 吐出容器 |
JPH1057298A (ja) * | 1996-08-20 | 1998-03-03 | Michimasa Hatana | 吐出再生式清掃具および把持具 |
JP2002177910A (ja) * | 2000-12-15 | 2002-06-25 | Atom Kosan Kk | ペンシル型塵埃除去具及び軽量物品の吸着移送具 |
-
2005
- 2005-04-19 JP JP2005121111A patent/JP4679220B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6348563U (ja) * | 1986-09-16 | 1988-04-01 | ||
JPS63114272U (ja) * | 1987-01-19 | 1988-07-22 | ||
JPH0715559U (ja) * | 1993-05-31 | 1995-03-14 | 浩 津守 | 吐出容器 |
JPH1057298A (ja) * | 1996-08-20 | 1998-03-03 | Michimasa Hatana | 吐出再生式清掃具および把持具 |
JP2002177910A (ja) * | 2000-12-15 | 2002-06-25 | Atom Kosan Kk | ペンシル型塵埃除去具及び軽量物品の吸着移送具 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210079651A (ko) * | 2019-12-20 | 2021-06-30 | 서광석 | 환편기용 다이얼홈 세척도구 |
KR102302342B1 (ko) | 2019-12-20 | 2021-09-14 | 서광석 | 환편기용 다이얼홈 세척도구 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006297254A (ja) | 2006-11-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4679220B2 (ja) | 塵埃除去具 | |
US9557132B2 (en) | Fryer drain cleaner | |
US20140024069A1 (en) | Biological Testing Device and Methods of Using and Testing | |
JP5998107B2 (ja) | 耳かき及び該耳かき等の身体の掃除具を製造するための金型装置及び該掃除具の製造方法 | |
JP2019090754A (ja) | 臨床検査用検体沈渣容器とこれを用いた検体沈渣方法 | |
GB2482336A (en) | Device for sampling material from a body cavity | |
KR101668578B1 (ko) | 선충 분리용 깔때기 | |
CN104176311B (zh) | 背胶定位机构 | |
KR101656387B1 (ko) | 분말사출성형용 금형 및 이를 이용한 분말사출성형방법 | |
WO2015111900A1 (ko) | 다성분사출성형공법을 이용한 검체 채취 스왑 및 그 제조 방법 | |
EP2646142A2 (en) | Multi-functional disposable separatory funnels | |
CN214777632U (zh) | 一种白血病辅助诊断检测试剂盒 | |
CN203997022U (zh) | 背胶定位机构 | |
CN211825307U (zh) | 一种可替换式植物化石表皮剥离针 | |
CN213600592U (zh) | 一种具备离心甄别机构的快速细胞分析仪 | |
KR101539368B1 (ko) | 납땜용 전선피복 제거장치 | |
CN210982899U (zh) | 一种病理用切片样本阅片装置 | |
JP2009056381A (ja) | 除塵ローラー及びそれを備えるクリーニング装置 | |
JP2015006642A (ja) | 清掃装置 | |
JP5635811B2 (ja) | ピペット装置 | |
CN208384221U (zh) | 一种显微镜载物台精准定位辅助旋钮 | |
JP7080429B2 (ja) | 検体採取キット | |
CN213190077U (zh) | 一种基于高值医疗耗材柜的辅助柜层 | |
CN111690526B (zh) | 一种病毒采样管及其成型模具 | |
CN112881116A (zh) | 水平离心式液基薄层细胞机用制片夹 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080404 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100402 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100629 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100823 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110104 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110113 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110201 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110201 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |