JP4678621B2 - 遺言ノート - Google Patents

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Description

本発明は、遺族が生前妻や子供らに残す遺言が記載できる遺言ノートである。
生前遺言したいと思う者が先ず考えることは、遺言したいのだがどのようにすれば遺言になるのか、また自分自身の考えるケースが果たして遺言としての効力があるのか知りたいと誰もが思うことである。
仮令えば、いま可愛がっているペットが遺言者の死後も面倒を見てくれるよう遺言するなどは、極端な例(特許文献1参照)として考えられる。
また、故人が生前世話になった人々に、死後礼状を出すことは不可能であった。さらに、身寄りのない人にとって自分や祖先の墓の世話や、法事を行うこともできなかった。
加えて、遺言については弁護士に依頼することもできるが、気軽に頼んだりまた内容の変更を自由に行ったりするには不便であった。
そこで、生前故人が自由に記した異なる相手に対する異なる内容の遺書、遺言、お礼などのメッセージを、その死後に本人に成り代わりそれぞれの相手に送信したり、墓の世話や法事を保険のサービスとして行ったりするようにしたものは参考文献2がある。
特開2004−021955(要約書) 特開2002−56121(要約書)
しかし、かかる遺言者にあって遺言を残す一方、自分の足跡や人生の思い出や、子供たちへの願いが残せたらと考えるし、他方今自分自身が考えていることが法律的に所謂遺言として残してほんとうに効果があるのか、あるとすれば、どのように遺言を残せばよいのか知りたいことが、身内の人でも相談し難いものであることが、山積してしまう結果となるのが常で、従来の上記システムではこれらを手軽にしかも実際に自筆による遺言書を作成することなど、親切に遺言すべき事項を教えてくれるようなシステムはなかった。
そこで本発明の目的は、どこでも手軽に購入でき、携行に便利でしかも保管し易い遺言ノートを提供することにある。
他の目的は遺言のほかに、自分の足跡や、人生の思い出や、子供や縁者に対する希望や願いが自筆でも機械的電気的でも記録できる遺言ノートを提供することにある。
他の目的は身近な人に相談し難く遺言に関する方式など、相談に乗ってくれる専門家と容易に連絡が取れるようにした遺言ノートを提供することにある。
他の目的は、実際に法律的に有効な遺言のフォームに則した遺言が容易にできるようにした遺言ノートを提供することにある。
而して本発明の遺言ノートの特徴は、本形式のノート状であって、自分の足跡や,人生の思い出や,子供達や縁者に対する希望や願いを綴れるノート形式としたことである。
また、少なくともその見開き部分には遺言とその方式の説明及び遺言のフォームや入力手段や,各地相談所,公証人役場との連絡手段があり、他に法的な書式に則とった遺言書のページが掲載されていることである。
さらに他の特徴として、上記ノート本体は、書面による外CD−ROM,2次元バーコード,あるいは各種インターネットへの接続手段など電気的手段であることである。
さらに他の特徴としては、上記各地の相談所,公証人役場との連絡手段は、各種通信回線による外、チャット型式によるようにしたことである。
以上本発明によれば、遺言をするに当たって遺言者自身の足跡や,人生の思い出や,子供達や縁者に対する希望と願いを思い思い書き綴り、後世に残すことができたのである。
また、本発明の遺言ノートは、本形式で見開き部分に遺言とその方式の説明や、法的な書式に則った遺言書とかが掲載されているので、自分の知りたいこととか、書きたいことが容易に正しくできるのである。
しかも自分自身ではどうしても解らない事項があった場合、公証人や弁護士への連絡場所の記述もあるので即連絡をとることができ、この場合、各種の通信回路を用いて公証人や弁護士と所謂チャット通信が行えるので、専門家のタイムリーな指導を受けることができたのである。
本発明の実施例を説明するに当たって先ず一般の書店やインターネットを通じて、販売される遺言ノートの一例を説明する。
図1で(1)は遺言ノートで、例えば表紙(2)の片面(3)には「遺言ノート」の表題や、何故遺言するのかの解説書(4)が印刷され、他面(5)には遺言の方式(6)の他、各地の公証人の役場同各地の弁護士事務所の所在地、名称、電話などの紹介欄(7)がある。
図2はその裏面(中面)で、この実施例ではその一方の中面(8)に後述する各種の情報が入力されたDVD(9)や(URL)が他方の中面(10)の下段にはその他故人となる自分自信の足跡や人生の思い出や、子供達に対する希望と願いを思い思いに綴れるお願い文(11)のスペースがあり、その上段にはそれに見あう写真などが添付できるスペース(12) がある。
この場合上記DVD(9)はこれに限らず、CD(13)や2次元バーコード(14)や、その他凡ゆる記録媒体から選ばれるが、図4のように遺言者と弁護士や公証人などと直接通話ができる所謂チャット(15) が可能な簡単な機器ソフトが設備されるのも面白い。
次に図5で(A)は、本発明における遺言情報が入力されたDVD(9)の初期メニューで、図示しないDVDリーダで駆動させると先ず図6に示すような各表題部が出力される。
即ち、この表題部は先ず「自分は遺言を残す必要があるのだろうか」と誰もが思う事項を並べたものである。それは、「貴方は遺言書をのこす必要がある」とのタイトイルで、そこには「内縁の妻がいる(41)」,「独身で身寄りがない(42)」,「子どもがいない(43)」,「複数の子どもがいる(44)」,「相続人がたくさんいる(45)」等々、など特に遺言を残す必要がある人の項目で、この項目をみた遺言者は例えば自分には子供が多くて、遺産分割に懸念があると思った場合「複数の子どもがいる(44)」をクリックする。
その結果は、図7のように「特定の子供に多く財産をあげたいのだが(411)」,「葬儀やお墓について希望がありお金を出したい(412)」,「相続させたくない子どもがいるのだが(413)」,「献体や臓器提供をしたいのだが(414)」,「事業を子どもに承継させたい(415)」,「ペットの面倒を見てくれれば遺産を特別に出したいのだが(416)」の副タイトル(B)が表示され、所望の位置をクリックすることで、詳細なその事項の回答説明とその事項の遺言の書き方の説明がなされている画面(図示せず)がなされる。
同様に初期メニュー(A)の内縁の妻がいて、何とかこの内縁の妻にも遺産を残したいと考えるときは、「内縁の妻がいる(41)」をクリックすれば図示や詳細な説明はしてないが上記と同様のこの項の副タイトル(B)が表示されるようになっている。
而して本発明を実施するに当たって、先ず遺言について述べると、誰もが最初に考えることは、なぜ遺言書をつくる必要があるのかと言う疑問である。そこで一般の書店やインターネットで本発明遺言ノートを購入して、何故遺言するのかの解説書(4)を読み理解することになる。
またこの場合この遺言ノート(1)の中面にはスペース(12)があり、自分自信の足跡や人生の思い出それに、世話になった子供達に対するお礼や、将来の希望と願いを思い思いに綴り、やがて自分自身が故人となった際、遺族に自筆のメッセージを残すことができる。この場合その上段にはたとえば自分自身の遺族影となる写真を、自分自身で選んでスペース(12)に添付しておくとよい。
さて、具体的な多くの遺言ケースとして、自分自身の病気入院の際本当に面倒を見てくれた子供には多くの遺産を残したいと考えるには、ごく自然のことである。かかる場合、まず遺言ノート(1)からDVD(9)を取りだし、DVDリーダにかけると初期メニューが表示されるので、上記のように初期メニューの「複数の子どもがいる(44)」をクリックし、次に表示されたの副メニューの「特定の子供に多く財産をあげたいのだが(411)」をクリックすることで、詳細な図示説明を省くが具体的なその項の遺言の仕方を適切に指導してくれると言うものである。
この時どうしても専門家に相談したければ、この実施例ではチャット方式での専門家との通話ができる設備を設けたから利用するとよい。
以下同様に、「葬儀やお墓について希望がありお金を出したい(412)」,「相続させたくない子どもがいるのだが(413)」,「献体や臓器提供をしたいのだが(414)」,「事業を子どもに承継させたい(415)」,「ペットの面倒を見てくれれば遺産を特別に出したいのだが(416)」の副タイトル(B)が表示され、所望の位置をクリックすることで、詳細なその事項の回答説明とその事項の遺言の書き方の説明がなされている画面(図示せず)がなされている。
同様に初期メニュー(A)の内縁の妻がいて、何とかこの内縁の妻にも遺産を残したいと考えるときは、「内縁の妻がいる(41)」をクリックすれば図示や詳細な説明はしてないが上記と同様のこの項の副タイトル(B)が表示されるようになっている。
而して遺言者は、次にこの遺言の内容を実際の法律等に適用した文章に作成することとなるが、この場合、まず下準備をする必要がある。例えば、相続人の一覧表は作っておきたいし、そこには子供たちでそれぞれ遺言者にとっては貢献度や依存度が異なるだろうから、この点考慮したメモをしておかないと後日のトラブルの種子を残すことにもなりかねないからである。
また、だれがどれだけ相続する権利があるかも記述して、預貯金や不動産などの財産一覧表(相続財産)をつくる必要もあるが、この場合財産の評価方法はどうすればよいかなど疑問があり、その対応の回答事項もクリックできるようにせねばならないなど、詳細な説明及び図示はしてないが、実際は上記と同様の多数のアイテムと多数のシステムがプログラムされているのである。
なお、この具体的なアイテムの最小限必要なものをのべておくと、間違いをなくすため書く前に、取りそろえる必要書類はなにかなどの他、「遺言書」があるから叶えられるものとして、上記の他人の特別の人に財産を上げたいとか、葬儀の仕方やお墓について希望があるとか、事業を子供に継がせるのに希望があるとか、献体や臓器提供をしたいとか、自分(遺言者)のペットの面倒を見てくれたら特別財産を残したい、不可能かもしれないが、相続させたくない子供がいるから相続人からはずしたいなど、具体的な事案の項目アイテムも必要である。
遺言ノート本体の表面傾斜図 同裏面(中面)の正面図 各種通信システムの説明図 チャット方式の説明図 プログラムのブロック図 初期メニューの説明図 サブメニューの説明図
符号の説明
A DVD(9)の初期メニュー
B 副タイトル
ノート本体
2 表紙
3 片面
4 解説書
5 他面
6 遺言の方式
7 紹介欄
一方の中面
9 DVD
10 他方の中面
11 お願い文
12 スペース
13 CD
14 2次元バーコード
15 チャット
41 内縁の妻がいる
42 独身で身寄りがない
43 子どもがいない
44 複数の子どもがいる
45 相続人がたくさんいる
411 特定の子供に多く財産をあげたいのだが
412 葬儀やお墓について希望がありお金を出したい
413 相続させたくない子どもがいるのだが
414 献体や臓器提供をしたいのだが
415 事業を子どもに承継させたい
416 ペットの面倒を見てくれれば遺産を特別に出したいのだが

Claims (2)

  1. ノート本体(1)の片面(3)には、「遺言ノート」の表題及び、何故遺言するのかの解説書(4)が印刷され、他面(5)には、遺言の方式(6)の他、各地の公証人の役場、同各地の弁護士事務所の所在地、名称、電話などの紹介欄(7)を設けるとともに前記ノート本体(1)の表紙(2)の裏面(内面)で、その一方の中面(8)に、法的な書式に則った遺言書並びにその他の遺言情報が入力されたDVD(9)、CD(13)や2次元バーコード(14)に加えて、遺言者と弁護士や公証人などと直接通話ができるチャット(15)が可能な機器ソフトが設備され、他方の中面(10)の下段には、その他故人となる自分自身の足跡、人生の思い出や子供たちに対する希望と願を思い思いに綴れるお願文のスペース(11)があり、その上段にはそれに見合う写真などが添付できるスペース(12)を設けることにより構成したことを特徴とする遺言ノート。
  2. 前記DVD(9)は、「自分は遺言を残す必要があるのだろうか」の事項を並べた表題部であって「貴方は遺言書を残す必要がある」とのタイトルで、「内縁の妻がいる(41)」、「独身で身寄りがない(42)」、「子供がいない(43)」、「複数の子供がいる(44)」および「相続人がたくさんいる(45)」の初期メニュー(A)を有するとともに、「特定の子供に多く財産をあげたいが(411)」、「葬儀やお墓について希望がありお金を出したい(412)」、「相続させたくない子供がいるのだが(413)」、「献体や臓器提供をしたい(415)」および「ペットの面倒を見てくれれば遺産を特別に出したいのだが(416)」の副タイトル(B)を有し、かつ前記初期メニュー(A)および副タイトル(B)の各事項をクリックすることで、その項の遺言の仕方あるいは遺言の書き方の説明がなされる画面を表示することができるように構成した請求項1の遺言ノート。
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