JP4675820B2 - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は受信装置及び受信方法に関し、特にターボ符号方式に関する。
ターボ符号方式は、信頼性の高い復号を行える符号方式として知られている(例えば、特許文献1乃至特許文献5参照。)。このターボ符号方式における復号では、受信信号系列と、該系列を構成する受信信号ごとの尤度情報と、に基づき、新たな尤度情報を算出するという処理が繰り返し行われる。
なお、尤度情報は既知信号点ごとに算出されるものである。例えば「0」と「1」の2つの既知信号点を有するBPSKでは、ある受信信号についての尤度情報は、既知信号点「0」についての尤度と、既知信号点「1」についての尤度と、により構成される。
ターボ符号方式では、繰り返し処理を行う間に、各受信信号について、いずれか1つの既知信号点についての尤度が上昇していき、他の既知信号点についての尤度が減少していく。すなわち、復号結果がいずれか1つの既知信号点(最尤信号点)に収束していく。受信信号系列を構成する全ての受信信号について最尤信号点が得られたときに、繰り返し処理が終了され、復号結果としての最尤信号点系列が出力される。
特開2003−78422号公報 特開2003−134091号公報 特開2003−198514号公報 特開2004−260561号公報 特開2005−203959号公報
ところで、繰り返し処理に要する時間はそのまま遅延時間となるし、繰り返し回数が多いほど処理負荷も大きくなるので、繰り返し回数は可能な限り少ないことが望ましい。しかしながら、繰り返し回数を削減すると、復号結果が収束せず、何ら復号結果が得られなくなってしまう。このため、繰り返し回数を削減することはできなかった。
従って、本発明の課題の一つは、繰り返し回数を削減したとしても、何らかの復号結果を得ることのできる受信装置及び受信方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明にかかる受信装置は、受信信号について、所定の繰り返し回数にわたり、所定数の既知信号点のそれぞれについての尤度を示す尤度情報の更新を行う尤度情報更新手段と、前記繰り返し回数に応じて、更新された前記尤度情報により示される前記受信信号の復号結果の収束度合を制御する収束度合制御手段と、前記尤度情報更新手段により更新された尤度情報により示される各尤度と所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて前記受信信号が前記所定数の既知信号点のいずれを示すかを判定することにより、前記受信信号の復号結果を取得する復号結果取得手段と、を含むことを特徴とする。
これによれば、繰り返し回数に応じて収束度合を制御しているので、繰り返し回数を削減したとしても、何らかの復号結果を得ることができる。
また、上記受信装置において、前記収束度合制御手段は、前記尤度情報更新手段による尤度情報の更新に際し、更新した尤度情報に応じて該尤度情報を変更することにより、前記受信信号の復号結果の収束度合を制御する、こととしてもよい。
これによれば、尤度の差を強制的に広げているので、繰り返し回数を削減したとしても、何らかの復号結果を得ることができる。
また、上記受信装置において、当該受信装置は、通信データ系列を構成する各通信データを符号化してなる受信信号を複数含む受信信号系列を受信する受信手段、をさらに含み、前記復号結果取得手段は、前記受信手段により受信された受信信号系列に含まれる各受信信号について復号結果を取得し、当該受信装置は、前記復号結果取得手段より、前記各受信信号の復号結果を示す複数の既知信号点からなる既知信号点系列の入力を受け付け、該既知信号点系列から前記通信データ系列を取得するデータ取得手段、をさらに含む、こととしてもよい。
これによれば、受信装置は、復号結果により、元の通信データ系列を取得することができる。
また、本発明にかかる受信方法は、受信信号について、所定の繰り返し回数にわたり、所定数の既知信号点のそれぞれについての尤度を示す尤度情報の更新を行う尤度情報更新ステップと、前記繰り返し回数に応じて、更新された前記尤度情報により示される前記受信信号の復号結果の収束度合を制御する収束度合制御ステップと、前記尤度更新ステップにおいて更新された尤度情報により示される各尤度と所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、前記受信信号が前記所定数の既知信号点のいずれを示すかを判定することにより、前記受信信号の復号結果を取得する復号結果取得ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態にかかる通信システム1のシステム構成を示す図である。同図に示すように、通信システム1は送信装置10及び受信装置20を含んで構成される。ここでは、通信システム1は移動体通信システムであるとして説明する。
送信装置10及び受信装置20は、いずれもCPU及びメモリを備えるコンピュータであり、ここでは移動体通信システムにおける基地局装置又は移動局装置である。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行するための処理ユニットであり、各装置の各部を制御する処理を行うとともに、後述する各機能を実現する。メモリは本実施の形態を実施するためのプログラムやデータを記憶している。また、CPUのワークメモリとしても動作する。
送信装置10は、受信装置20に対して、ターボ符号方式を利用して、連続する所定数の通信データからなる通信データ系列を符号化し、無線送信する。受信装置20は、送信装置10が送信した無線信号系列を、ターボ符号方式を利用して復号化し、通信データ系列を取得する。以下、図面を参照しながら、具体的に説明する。
図1には、送信装置10及び受信装置20の機能ブロックも示されている。同図に示すように、送信装置10は、データ取得部11、符号化部12、マッパー(mapper)部13を含んで構成される。また、受信装置20は、デマッパー(de-mapper)部21、復号化部22、データ取得部23を含んで構成される。
データ取得部11は通信データ系列を構成する通信データを順次取得し、符号化部12に順次出力する。符号化部12は、ターボ符号方式を使用して通信データ系列を符号化することにより、連続する所定数の符号化通信データからなる符号化通信データ系列を取得し、マッパー部13に入力する。符号化部12の処理の詳細については後述する。
マッパー部13は、符号化部12から入力された符号化通信データ系列を構成する核符号化通信データを、所定の変調方式(BPSK、16QAMなど)によりIQ平面にマッピングすることにより変調し、連続する所定数の符号化通信信号からなる符号化通信信号系列を取得する。送信装置10は、こうして取得された符号化通信信号系列を構成する各符号化通信信号を順次無線送信する。
受信装置20は、送信装置10により無線送信された符号化通信信号系列を受信する。デマッパー部21は、こうして受信された符号化通信信号系列に基づき、通信信号系列(符号化通信信号系列のうち、通信データ系列を変調してなる部分)を構成する各通信信号について、上記変調方式の各信号点(既知信号点)との尤度を算出することにより、既知信号点ごとに尤度を取得する。そして、各通信信号について、既知信号点ごとの尤度を含む尤度情報を生成する。デマッパー部21は、こうして、連続する所定数の尤度情報からなる尤度情報系列を取得し、復号化部22に出力する。
復号化部22は、受信された符号化通信信号系列と、デマッパー部21から入力される尤度情報系列と、に基づいて、ターボ符号方式による復号化を行い、最終的に、連続する所定数の既知信号点からなる既知信号点系列を取得し、データ取得部23に出力する。復号化部22の処理の詳細については後述する。データ取得部23は、復号化部22から各通信信号の復号結果を示す複数の既知信号点からなる既知信号点系列の入力を受け付け、該既知信号点系列から、元の通信データ系列を取得する。
図2は、符号化部12の内部機能の機能ブロックを示す図である。同図に示すように、符号化部12は、内部的にデータ入力受付部121、インターリーブ部122、RSC符号化部123、RSC符号化部124、パンクチュア・マルチプレクサ部125、マルチプレクサ部126を含んで構成される。
データ入力受付部121は、データ取得部11から順次通信データの入力を受け付け、インターリーブ部122、RSC符号化部123、及びマルチプレクサ部126に出力する。
インターリーブ部122は、通信データ系列を構成する通信データの順序を、所定の入れ替え規則に従って入れ替え、入れ替えた順序で、RSC符号化部124に対し、順次通信データを出力する。以下、こうして出力される通信データにより構成される通信データ系列を、インターリーブド(interleaved)通信データ系列と称する。
RSC符号化部123は、データ入力受付部121から入力される通信データ系列を、再帰的組織畳み込み(RSC:Recursive Systematic Convolutional)符号化することにより、連続する所定数の検査データからなる検査データ系列を取得する。つまり、RSC符号化部123は、ある通信データを、それ以前の通信データに基づいて変更することにより、検査データを取得する。具体的な例では、n番目の通信データに対し、n−1番目の通信データとn−2番目の通信データを排他的論理和演算して得られる結果を検査データとする。
RSC符号化部124は、インターリーブ部122から入力されるインターリーブド通信データ系列に対し、RSC符号化部123と同様な処理を施すことにより、連続する所定数の検査データからなるインターリーブド検査データ系列を取得する。
パンクチュア・マルチプレクサ部125は、RSC符号化部123により取得される検査データ系列と、RSC符号化部124により取得されるインターリーブド検査データ系列と、について、所定のパンクチュア規則によりその一部を間引く(puncture)処理を行う。具体的な例では、1つ置きに検査データを破棄する。そして、検査データ系列とインターリーブド検査データ系列とを、所定の第1多重化規則により多重化(multiplex)することにより、連続する所定数の検査データからなる多重化検査データ系列を取得する。
マルチプレクサ部126は、データ入力受付部121から入力される通信データ系列と、パンクチュア・マルチプレクサ部125から入力される多重化検査データ系列とを、所定の第2多重化規則により多重化(multiplex)することにより、連続する所定数の符号化通信データからなる符号化通信データ系列を取得する。マルチプレクサ部126は、こうして取得した符号化通信データ系列を、マッパー部13に出力する。
図3は、復号化部22の内部機能の機能ブロックを示す図である。同図に示すように、復号化部22は、内部的にデパンクチュア・デマルチプレクサ部221、インターリーブ部222、通信路情報判定部223、繰り返し回数選定部224、第1収束度合制御部225、RSC復号化部226、インターリーブ部227、第2収束度合制御部228、RSC復号化部229、デインターリーブ部230、第2収束度合制御部231、硬判定部232を含んで構成される。
デパンクチュア・デマルチプレクサ部221は、受信装置20が受信した符号化通信信号系列と、デマッパー部21から入力される尤度情報系列と、を取得する。そして、符号化通信信号系列を上記第2多重化規則により多重分離(de-multiplex)し、通信信号系列及び多重化検査信号系列(符号化通信信号系列のうち、多重化検査データ系列を変調してなる部分)を取得する。さらに、多重化検査信号系列を、上記第1多重化規則により多重分離(de-multiplex)し、検査信号系列(符号化通信信号系列のうち、検査データ系列を変調してなる部分)及びインターリーブド検査信号系列(符号化通信信号系列のうち、インターリーブド検査データ系列を変調してなる部分)を取得する。
デパンクチュア・デマルチプレクサ部221は、こうして得られる検査信号系列及びインターリーブド検査信号系列について、上記所定のパンクチュア規則により間引かれた部分を、所定の信号により補充する(de-puncture)処理も行う。
インターリーブ部222は、デパンクチュア・デマルチプレクサ部221により取得された通信信号系列を構成する通信信号の順序を、上記入れ替え規則に従って入れ替え、通信路情報判定部223に対し、順次インターリーブド通信信号系列を出力する。
通信路情報判定部223は、デパンクチュア・デマルチプレクサ部221により取得された通信信号系列、検査信号系列、及びインターリーブド検査信号系列と、インターリーブ部222から入力されるインターリーブド通信信号系列と、に基づき、通信信号系列の受信状態を示す通信路情報を取得する。
具体的には、通信路情報判定部223は、通信信号系列を構成する各通信信号の受信状態と、検査信号系列を構成する各検査信号の受信状態と、に基づいて、通信信号系列を構成する各通信信号がどれほど信頼できるかを示す第1信頼度情報を算出する。例えば、通信信号系列を構成する各通信信号のうちn個目の通信信号のRSSI(Received Signal Strength Indicator:受信電力)が比較的低く、検査信号系列を構成する各検査信号のうちn個目の検査信号のRSSIも比較的低い場合に算出されるn個目の通信信号の信頼度をA、通信信号系列を構成する各通信信号のうちn個目の通信信号のRSSIが比較的高く、検査信号系列を構成する各検査信号のうちn個目の検査信号のRSSIが比較的低い場合に算出されるn個目の通信信号の信頼度をB、通信信号系列を構成する各通信信号のうちn個目の通信信号のRSSI)が比較的低く、検査信号系列を構成する各検査信号のうちn個目の検査信号のRSSI)が比較的高い場合に算出されるn個目の通信信号の信頼度をC、通信信号系列を構成する各通信信号のうちn個目の通信信号のRSSIが比較的高く、検査信号系列を構成する各検査信号のうちn個目の検査信号のRSSIも比較的高い場合に算出されるn個目の通信信号の信頼度をD、とすると、A<B=C<Dとなる。こうして通信信号系列を構成する各通信信号について算出される信頼度を合計し、通信信号系列の第1信頼度情報とする。
同様に、通信路情報判定部223は、インターリーブド通信信号系列を構成する各通信信号の受信状態と、インターリーブド検査信号系列を構成する各検査信号の受信状態と、に基づいて、インターリーブド通信信号系列を構成する各通信信号がどれほど信頼できるかを示す第2信頼度情報を算出する。
通信路情報判定部223は、こうして算出された第1信頼度情報と第2信頼度情報とに基づいて、通信信号系列の受信状態を示す通信路情報を取得し、繰り返し回数選定部224に入力する。
なお、データ取得部11が取得する通信データ系列の一部に既知のトレーニング信号系列を含めておき、通信路情報判定部223は、該トレーニング信号系列と、該トレーニング信号系列に基づいて生成される検査データ系列及びインターリーブド検査データ系列と、を記憶しておくこととしてもよい。この場合、通信路情報判定部223は、通信信号系列、検査信号系列、及びインターリーブド検査信号系列と、記憶しているトレーニング信号系列、検査データ系列、及びインターリーブド検査データ系列と、に基づいて、通信信号系列の受信状態を判定することができる。
繰り返し回数選定部224は、通信路情報判定部223から入力される通信路情報と、受信装置20の処理負荷の量と、受信装置20の処理遅延の量と、のうち少なくとも1つを取得し、取得したものに基づいて、後述する尤度情報更新手段における尤度更新の繰り返し回数を選定する。具体的には、通信路情報により示される受信状態がよいほど、繰り返し回数を少なくする。一方、処理負荷の量や処理遅延の量が多いほど、繰り返し回数を少なくする。
RSC復号化部226、インターリーブ部227、RSC復号化部229、デインターリーブ部230は、通信信号について、繰り返し回数選定部224により選定される繰り返し回数にわたり、変調方式によって決定される数の既知信号点のそれぞれについての尤度を示す尤度情報の更新を行う尤度情報更新手段を構成する。具体的には、この尤度情報更新手段は、BCJR(Bahl-Cocke-Jelinek-Raviv)アルゴリズムを用いて、各既知信号点についての尤度を通信信号ごとに示す尤度情報の算出を繰り返し行う。
すなわち、RSC復号化部226は、第1収束度合制御部225から入力される通信信号系列及び検査信号系列と、第2収束度合制御部231から入力される尤度情報系列と、に基づいて、BCJRアルゴリズムにより新たな尤度情報系列を算出し、インターリーブ部227に出力する。
インターリーブ部227は、RSC復号化部226から入力される尤度情報系列を構成する尤度情報の順序を、上記入れ替え規則に従って入れ替え、第2収束度合制御部228に対し、インターリーブド尤度情報系列を出力する。
また、RSC復号化部229は、第1収束度合制御部225から入力されるインターリーブド通信信号系列及びインターリーブド検査信号系列と、第2収束度合制御部228から入力されるインターリーブド尤度情報系列と、に基づいて、BCJRアルゴリズムにより新たなインターリーブド尤度情報系列を算出し、デインターリーブ部230に出力する。
デインターリーブ部230は、RSC復号化部229から入力されるインターリーブド尤度情報系列を構成する尤度情報の順序を、上記入れ替え規則に従って入れ替え、第2収束度合制御部231に対し、尤度情報系列を出力する。
第1収束度合制御部225は、デパンクチュア・デマルチプレクサ部221により取得される通信信号系列、検査信号系列、インターリーブド検査信号系列、及び尤度情報系列と、インターリーブ部222により取得されるインターリーブド通信信号系列と、を取得する。そして、通信信号系列及び検査信号系列をRSC復号化部226に、インターリーブド通信信号系列及びインターリーブド検査信号系列をRSC復号化部229に、尤度情報系列を第2収束度合制御部231に、それぞれ入力する。
また、第1収束度合制御部225は、尤度情報更新手段における復号結果の収束度合を、繰り返し回数選定部224により選定される繰り返し回数に応じて、制御する。具体的には、尤度情報更新手段による尤度情報の更新に際し、更新により得られた尤度情報に応じ、各既知信号点についての尤度の差を広げた上で、尤度情報更新手段に尤度情報の更新を行わせることにより、復号結果の収束度合を制御する。第1収束度合制御部225は、繰り返し回数が少ないほど、復号結果の収束度合を速め、繰り返し回数が少なくても、復号結果が収束するようにする。
具体的な処理としては、第1収束度合制御部225は、繰り返し回数選定部224により選定される繰り返し回数に応じて、インターリーブ部227が出力する尤度情報と、デインターリーブ部230が出力する尤度情報と、を補正するための尤度補正値を算出する。そして、算出した尤度補正値を第2収束度合制御部228及び第2収束度合制御部231に対して入力する。
第2収束度合制御部228は、インターリーブ部227から入力されるインターリーブド尤度情報系列を、第1収束度合制御部225から入力される尤度補正値に基づいて補正する。また、第2収束度合制御部231は、デインターリーブ部230から入力される尤度情報系列を、第1収束度合制御部225から入力される尤度補正値に基づいて補正する。
以下、第2収束度合制御部228及び第2収束度合制御部231によるインターリーブド尤度情報系列及び尤度情報系列の補正の具体的な例について、図面を参照しながら説明する。
図4(a)(b)(c)では、縦軸にIQ(In-phase,Quadrature)平面座標における特定既知信号点からのずれの量(ずれの角度で示す。)、横軸に尤度が示される。この尤度は−1から1の間の値で示されており、0である場合に受信信号が特定既知信号点であることについての信頼性が最大となり、絶対値が大きくなるほど、受信信号が特定既知信号点であることについての信頼性が小さくなる。
第2収束度合制御部228及び第2収束度合制御部231は、この尤度と特定既知信号点からのずれの量の関係を歪ませることにより、インターリーブド尤度情報系列を構成する各尤度及び尤度情報系列を構成する各尤度を補正する。これにより、特定既知信号点からのずれの量がある程度以上小さいものの信頼性を上げ、特定既知信号点からのずれの量がある程度以上大きいものの信頼性を下げることができるので、尤度情報更新手段における復号結果の収束度合を上げることができる。
なお、図4(a)(b)(c)では、この歪みの態様が互いに異なっている。第1収束度合制御部225により示される尤度補正値は、歪みの態様を示す値であり、第2収束度合制御部228及び第2収束度合制御部231は、尤度補正値により示される態様の歪みを、それぞれインターリーブド尤度情報系列を構成する各尤度及び尤度情報系列を構成する各尤度に与える。
硬判定部232は、尤度情報更新手段において、繰り返し回数選定部224により選定された繰り返し回数の繰り返しが終了したとき、デインターリーブ部230から出力される尤度情報系列を取得する。そして、取得した尤度情報系列に基づき、通信信号系列を構成する各通信信号が、変調方式によって決定される数の既知信号点のいずれを示すかを判定することにより、通信信号系列の復号結果を取得する。この判定は硬判定と呼ばれる。具体的には、取得した尤度情報系列を構成する各通信信号についての各尤度と、所定の閾値と、を比較し、比較結果に基づいて硬判定を行う。より具体的には、取得した尤度情報系列を構成する各通信信号についての各尤度のうち、所定の閾値を上回っている尤度に対応する既知信号点を、通信信号が示す既知信号点と判定する。硬判定部232は、こうして判定した既知信号点からなる既知信号点系列を、データ取得部23に出力する。
以上説明した通信システム1における処理を、処理フロー図を参照しながら、再度より詳細に説明する。
図5は、通信システム1における処理のフローを示す図である。同図では、分かりやすくするため、受信装置20の各機能ブロックのうち、RSC復号化部226、インターリーブ部227、第2収束度合制御部228、RSC復号化部229、インターリーブ部230、第2収束度合制御部231の各機能ブロックを、受信装置20と分けて記載している。
送信装置10は、通信データ系列をターボ符号方式を利用して符号化し(S10)、符号化通信信号系列を取得して送信する(S11)。
受信装置20は、符号化通信信号系列を受信して、その受信状態を示す通信路情報を判定する(S12)。次に、通信路情報と、処理負荷や処理遅延の量と、に基づき、繰り返し回数を選定する(S13)。そして、繰り返し回数に応じて尤度補正値を算出する(S14)。
受信装置20は、通信信号系列及び検査信号系列をRSC復号化部226に入力するとともに、尤度情報系列を第2収束度合制御部231に入力する(S15)。また、インターリーブド通信信号系列及びインターリーブド検査信号系列をRSC復号化部229に入力する(S16)。
第2収束度合制御部231は、入力された尤度情報系列を、S14で算出された尤度補正値に基づき補正する(S17)。RSC復号化部226は、入力された通信信号系列及び検査信号系列と、S17で補正された尤度情報系列と、に基づいて復号化を行い(S18)、尤度情報系列を取得する。インターリーブ部227は、S18で取得された尤度情報系列と、上記入れ替え規則と、に基づいてインターリーブド尤度情報系列を取得し、第2収束度合制御部228に出力する(S19)。
第2収束度合制御部228は、入力されたインターリーブド尤度情報系列を、S14で算出された尤度補正値に基づき補正する(S20)。RSC復号化部229は、入力されたインターリーブド通信信号系列及びインターリーブド検査信号系列と、S20で補正されたインターリーブド尤度情報系列と、に基づいて復号化を行い(S21)、インターリーブド尤度情報系列を取得する。デインターリーブ部230は、S21で取得されたインターリーブド尤度情報系列と、上記入れ替え規則と、に基づいて尤度情報系列を取得し、第2収束度合制御部231に出力する(S22)。
受信装置20は、上記S17乃至S22の処理を、S13で選定した繰り返し回数まで繰り返す。そして、繰り返しが終了すると、デインターリーブ部230から出力される尤度情報系列(S30)に基づいて、硬判定を行う(S31)。
以上説明したように、通信システム1によれば、繰り返し回数に応じて復号結果の収束度合を制御しているので、繰り返し回数を削減したとしても、何らかの復号結果を得ることができる。また、尤度の差を強制的に広げているので、繰り返し回数を削減したとしても、何らかの復号結果を得ることができる。
本発明の実施の形態にかかる通信システムのシステム構成及び機能ブロックを示す図である。 本発明の実施の形態にかかる符号化部の内部構成を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる復号化部の内部構成を示す図である。 本発明の実施の形態にかかるインターリーブド尤度情報系列及び尤度情報系列の補正の具体例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる通信システムの処理フローを示す図である。
符号の説明
1 通信システム、10 送信装置、11 データ取得部、12 符号化部、13 マッパー部、20 受信装置、21 デマッパー部、22 復号化部、23 データ取得部、121 データ入力受付部、122,222,227 インターリーブ部、123,124 RSC符号化部、125 パンクチュア・マルチプレクサ部、126 マルチプレクサ部、221 デパンクチュア・デマルチプレクサ部、223 通信路情報判定部、224 繰り返し回数選定部、225 第1収束度合制御部、226,229 RSC復号化部、228,231 第2収束度合制御部、230 デインターリーブ部、232 硬判定部。

Claims (4)

  1. 受信信号について、所定の繰り返し回数にわたり、所定数の既知信号点のそれぞれについての尤度を示す尤度情報の更新を行う尤度情報更新手段と、
    新された前記尤度情報により示される前記受信信号の尤度に対し、該受信信号の特定既知信号点からのずれの量が小さくなるに応じて該尤度を大きくし、該ずれの量が大きくなるに応じて該尤度を小さくする補正処理を、補正量を前記所定の繰り返し回数が少ないほど大きくして実行することにより、前記受信信号の復号結果の収束度合を制御する収束度合制御手段と、
    前記尤度情報更新手段により更新された尤度情報により示される各尤度と所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて前記受信信号が前記所定数の既知信号点のいずれを示すかを判定することにより、前記受信信号の復号結果を取得する復号結果取得手段と、
    を含むことを特徴とする受信装置。
  2. 請求項1に記載の受信装置において、
    前記収束度合制御手段は、前記尤度情報更新手段による尤度情報の更新に際し、更新した尤度情報に応じて該尤度情報を変更することにより、前記受信信号の復号結果の収束度合を制御する、
    ことを特徴とする受信装置。
  3. 請求項1又は2に記載の受信装置において、
    当該受信装置は、
    通信データ系列を構成する各通信データを符号化してなる受信信号を複数含む受信信号系列を受信する受信手段、
    をさらに含み、
    前記復号結果取得手段は、前記受信手段により受信された受信信号系列に含まれる各受信信号について復号結果を取得し、
    当該受信装置は、
    前記復号結果取得手段より、前記各受信信号の復号結果を示す複数の既知信号点からなる既知信号点系列の入力を受け付け、該既知信号点系列から前記通信データ系列を取得するデータ取得手段、
    をさらに含む、
    ことを特徴とする受信装置。
  4. 受信信号について、所定の繰り返し回数にわたり、所定数の既知信号点のそれぞれについての尤度を示す尤度情報の更新を行う尤度情報更新ステップと、
    新された前記尤度情報により示される前記受信信号の尤度に対し、該受信信号の特定既知信号点からのずれの量が小さくなるに応じて該尤度を大きくし、該ずれの量が大きくなるに応じて該尤度を小さくする補正処理を、補正量を前記所定の繰り返し回数が少ないほど大きくして実行することにより、復号結果の収束度合を制御する収束度合制御ステップと、
    前記尤度更新ステップにおいて更新された尤度情報により示される各尤度と所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、前記受信信号が前記所定数の既知信号点のいずれを示すかを判定することにより、前記受信信号の復号結果を取得する復号結果取得ステップと、
    を含むことを特徴とする受信方法。
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