JP4672192B2 - Non-woven wiper - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、汚れを拭き取るために使用する不織布ワイパーに関するものであり、さらに詳しくは該不織布に縞状部を有する拭き取り性に優れた不織布ワイパーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より不織布ワイパーとその製造方法はよく知られている。例えば、米国特許第3,616,175号によれば、レーヨン繊維からなるウエブをワイヤーメッシュに載せ、該ウエブ上方の微細孔ノズルから高圧水を噴射して繊維を互いに交絡させ、天然セーム皮に類似した不織布を得ることができる。また、特開平11−48381号公報によれば、特定割合の繊維からなる2層の繊維ウェブ層の間にパルプ繊維層を介在させ、次いで高圧水流処理を施し繊維同士を交絡させた後、熱接着性繊維のみが溶融する温度で熱処理を施すことにより構成繊維を熱接着させることにより不織布を得ることができる。
【0003】
前者の不織布は、その両表面のうちワイヤーメッシュに接していた面にはそのメッシュの模様が残り、もう一方の面には高圧水を噴射した部位にくぼんだ条痕が生じて、それらが各表面に比較的微細な凹凸をつくる。また、繊維は機械的に交絡し、不織布は全体に肌触りが柔軟である。また後者の不織布は、熱接着性繊維のみが溶融する温度で熱処理を施すことにより、構成繊維が密に集合した畝状の山部と構成繊維が粗に集合した溝状の谷部が積層物の縦方向に交互に存在した、柔軟性、表面肌触り、および保水性に優れたワイパー用積層物を得ることができるとのことである。
【0004】
しかしながら、前記従来技術のうち高圧水で繊維を交絡させ取扱い(加工および拭取り作業)に必要な強度を持たせた不織布は、表面に凹凸を有するものの、全体的に高密度な不織布となり、埃や髪毛等の捕獲が困難である。また、逆に低密度な不織布は、埃や髪毛等の捕獲が容易であるが、取扱い(加工および拭取り作業)に耐えられないという問題がある。
一方、熱接着性繊維を熱処理して得られる不織布は、構成繊維を熱接着させているので、柔軟性が要求される部位が硬直化する恐れがあり、またそれによって形成された畝状の山部は、構成繊維が密に集合したものであるので埃、特に髪の毛等の捕獲が十分になされない。しかも製造工程が多岐にわたりしかも複雑であるという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の課題を解決するものであり、簡易で単純な工程により製造でき、かつ十分なる強度と埃、髪の毛等の捕獲性を併せ持つ不織布ワイパーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、強度と埃、髪毛等の捕獲性を併有する不織布に関し鋭意研究を重ねた結果、繊維ウエブに高圧水を噴射して繊維の密度差に起因する縞状部を部分的に設けることによって、上記の課題を解決することができることを見出し、本発明に到達した。すなわち本発明は、実質的に平坦な部分と縞状部を有する不織布であって、該縞状部は、不織布の一方向に連続する凸部が5本/cm以上の本数密度で複数本平行に存在することにより形成されており、該平坦な部分と該縞状部が交互に存在する不織布からなる不織布ワイパーである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の不織布ワイパーを構成する繊維は、レーヨン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン等から得られる繊維、それらの複合繊維、またはそれらの混合繊維等を用いることができる。その繊度は0.1〜10dtexが好ましく、さらに好ましくは、0.1〜6dtexである。上記の繊維の中でも、いわゆるミクロ繊維と称するもの、例えば、ポリアミド−ポリエステル分割型複合繊維を10%以上含有したものが汚れの吸着性を向上させる点からより好ましい。
【0008】
本発明の不織布ワイパーを構成する不織布は、カード法、エアレイ法などの乾式法や湿式法によって形成される繊維ウエブを用いることができ、特に限定されるものではないが、ランダムウエブ、セミランダムウエブ、パラレルウエブ等の乾式法が好ましく用いられ、生産性等の点から、特にセミランダムウエブ、パラレルウエブが好適に用いられる。
また該不織布を構成する繊維の繊維長は、ウエブの形成、および固定化のための水流絡合処理のしやすさの点から5〜100mmとすることが好ましく、さらに好ましくは、10〜51mmである。
【0009】
上記の繊維から得られる不織布は、その目付が30〜100g/m2であることが好ましく、さらに好ましくは40〜70g/m2である。
【0010】
本発明のワイパー不織布は、実質的に平坦な部分(以下、単に平坦部と称する場合がある。)と縞状部が交互に存在する点に特徴を有する。本発明にいう縞状部は、該不織布の厚み方向に凹凸状となって存在し、面方向に沿って存在するものである。かかる縞状部を有することで、強度および形態安定性に優れた不織布ワイパーが得られるのである。また、本発明における縞状部は、上述の凹凸部が複数集合して形成される場合もある。
かかる縞状部を形成する凹凸部の見掛け密度は0.15g/cm3以上であることが好ましく、さらに好ましくは0.20g/cm3以上である。
該縞状部を形成する凸部は、不織布の形態安定性の点から5個/cm以上存在することが好ましく、さらに好ましくは、8個/cm以上である。
【0011】
本発明の不織布ワイパーに存在する平坦部は、上述した縞状部が存在しない部分であり、実質的に平坦で縞状部の平均的密度よりも低密度な部分となって存在するものである。かかる平坦部が存在することにより、埃、髪毛等の捕獲性を高めることができる。該平坦部の見掛け密度は0.15g/cm3以下であることが好ましく、さらに好ましくは0.10g/cm3以下である。
【0012】
また、本発明の不織布ワイパーは、縦方向(MD方向)における引張強力が5kg/5cm以上であることが好ましく、特に好ましくは10kg/5cm以上である。また、横方向(CD方向)における引張強力は1kg/5cm以上であることが好ましく、特に好ましくは2kg/5cm以上である。縦横強度がそれぞれ前記の数値未満であると、形態安定性に欠ける場合がある。
【0013】
本発明の不織布ワイパーは、その形態安定性と埃や髪毛等の捕獲性をバランス良く保つために平坦部と縞状部の面積比を1:10〜10:1とすることが好ましい。該面積比は、不織布の表面に形成された平坦部と縞状部の面積を求めることで算出できる。平坦部の割合が大きくなると形態安定性に欠け、また、逆に、縞状部の割合が大きくなると埃、髪毛等の捕獲性が劣る場合がある。
【0014】
次に本発明の不織布ワイパーの製造方法について説明する。
本発明の該縞状部は、前述の方法で得られたウエブに、2段階以上にわたり微細孔ノズルから高圧水流を噴射し、前記ウエブの繊維を交絡させるとともに再配列することで得ることができる。
【0015】
2段階以上の微細孔ノズルからの高圧水噴射において、まず第1段階では、繊維ウエブ全体に、その表面、裏面をそれぞれ1回〜数回程度高圧水流を均等に噴射することによって、前記ウエブの繊維を交絡させるとともに再配列させる。その際の高圧水の圧力は10〜60kg/cm2が好ましく、さらに好ましくは20〜40kg/cm2である。
【0016】
上記第1段階の高圧水噴射を施した繊維ウエブは、直ちにあるいはその後、第2段階目の高圧水噴射を施す。第2段階の高圧水噴射においては、一定間隔に設けられた多数の微細孔ノズルから高圧水を噴射させる。かかる微細孔ノズルは、そのように多数の微細孔を穿ったノズルであってもよいし、第1段階におけるノズルの微細孔を裏面より一定間隔にテープ等を貼付けて使用してもよい。
【0017】
第2段階の高圧水の圧力は、第1段階におけるよりも強力なる高圧水であることが望ましく、70kg/cm2以上、好ましくは80kg/cm2以上である。
【0018】
上記のように、第2段階の高圧水噴射を行うと、水流が噴射された部分において構成繊維がさらに交絡することで、図1に示すような凸部1からなる縞状部2を一定間隔毎に形成させることができる。当該部分は平均すると比較的高密度となり、その結果、得られるシートの強度を増大せしめ、ひいては得られるシートの形態安定性を飛躍的に増加させることができる。
一方、第2段階の高圧水が噴射されない部分においては、シートの面方向に沿って繊維の低密度な平坦部3が形成される。第2段階の部分的高圧水噴射によって残される平坦部に実質的に影響を及ぼさないならば、第3段階以上の高圧水噴射処理を施してもよい。
【0019】
また、本発明の不織布ワイパーは、図1に示すように縞状部2と平坦部3が交互に存在するものであり、上記のとおり高密度な縞状部2により強度およびシートの形態安定性を確保するとともに、低密度でバルキーな平坦部3によって、埃やよごれをしっかり捕獲することを可能とする。
【0020】
以上のようにして製造された本発明の不織布ワイパーは、脱水および/または乾燥したのち、適宜各種粘着剤、つや出し剤等を付与してもよい。
【0021】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されない。なお、得られた不織布の各物性値はそれぞれ次の方法で測定した。
【0022】
(引張強力)
JIS L 1096に準じ、幅5cm、長さ15cmの試料片をつかみ間隔10cmで把持し、定速伸長型引張試験機を用いて引張速度20cm/分で伸長し、切断時の荷重値を引張強力とした。
【0023】
(汚れの吸着性能率)
「ごみ検体」として髪の毛のみとごみ混合物(埃30部、砂30部、コットンリンター20部)の2種類を用意した。ごみ検体が髪の毛の場合は、5cm長を10本、ごみ混合物の場合は0.5gをそれぞれ30cm×100cm大きさの化粧板の上に均一に置き、不織布を掃除器具に装着し、床に対し45度の角度で1m往復させ拭き取ったのち、この掃除器具を一度はたいた後、除去されたごみの量を測定することによって、不織布表裏の汚れの吸着性能率(一定の運動で何%除去できるか)を判定した。同じ不織布を用いて3回測定した。
【0024】
実施例1
繊度3.9dtex、繊維長51mmの多層張合型11分割ナイロン−ポリエチレンテレフタレート複合分割繊維と、繊度2.2dtex、繊維長51mmのポリプロピレン繊維を用意した。それぞれポリアミド−ポリエステル分割型複合繊維30%、ポリプロピレン繊維70%を混綿し、セミランダムカードで目付50g/m2の繊維ウェブを製造した。
【0025】
得られた繊維ウェブを、第1次高圧水処理工程として、孔径0.1mmのオリフィスが0.6mm間隔で全面に設けられているノズルを用いて繊維ウェブの表面側に水圧20kg/cm2、裏面に40kg/cm2の柱状水流の絡合処理をそれぞれ1回ずつ、繊維ウェブの通過速度20m/分にて実施した。
その後、第2次高圧水処理工程として、孔径0.15mmのオリフィスが1mm間隔で5個配置された部分と5mm無孔部が同じ間隔で交互に配置されたノズルを用いて繊維ウェブの表面側に80kg/cm2の柱状水流の処理を1回、繊維ウェブの通過速度20m/分にて実施した。
【0026】
得られた不織布を熱風貫通型乾燥機により120℃で乾燥させ、ワイパー用不織布を得た。得られたワイパー用不織布には、5mm巾の畝状の縞状部と5mm巾の平坦部が縦方向に交互に存在していた。また、縞状部において該突起部を形成する凸部は5mmあたり4個(=8個/cm)存在しているのが確認できた。また、縞状部と平坦部の面積比は1:1であった。
【0027】
得られた不織布を用い、上記の方法により測定したところ、引張強力および汚れの吸着性能率は表1のとおりであった。
【0028】
比較例1
実施例において用いられている繊維ウェブを使用し、実施例における第1次高圧水処理工程での絡合処理と乾燥処理のみを実施した。得られた不織布に縞状部の存在は確認できなかった。この不織布を用い、上記の方法により測定したところ、引張強力および汚れの吸着性能率は表1のとおりであった。
【0029】
比較例2
実施例にて用いた繊維ウェブを使用し、実施例における第1次高圧水処理工程での絡合処理を実施し、第2次高圧水処理工程として、孔径0.15mmのオリフィスが1mm間隔で配置されたノズルを用いて繊維ウェブの表面側に80kg/cm2の柱状水流の処理を1回、繊維ウェブの通過速度20m/分にて実施した。その後、実施例における乾燥処理のみを実施した。この不織布を用い、上記の方法により測定したところ、引張強力および汚れの吸着性能率は表1のとおりであった。
【0030】
【表1】
【0031】
表1によると上記実施例の不織布は、優れた拭き取り性と十分な引張強度を併せもつ不織布ワイパーが得られた。一方、比較例1の不織布は、不織布ワイパーとしての性能は得られているが、引張強度に欠けるものであり、また比較例2の不織布は、拭き取り性が不十分であった。
【0032】
【発明の効果】
本発明は、繊維ウエブに高圧水を噴射するという、きわめて単純な工程によって製造され、十分なる強度と埃、髪の毛等の捕獲性を併せ持つ不織布ワイパーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の不織布の拡大斜視断面模式図
【符号の説明】
1:凸部
2:縞状部
3:平坦部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a nonwoven fabric wiper used for wiping off dirt, and more particularly to a nonwoven fabric wiper having a striped portion on the nonwoven fabric and having excellent wiping properties.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, the nonwoven fabric wiper and its manufacturing method are well known. For example, according to U.S. Pat. No. 3,616,175, a web made of rayon fibers is placed on a wire mesh, high-pressure water is sprayed from a fine hole nozzle above the web, and the fibers are entangled with each other. A similar nonwoven fabric can be obtained. Further, according to Japanese Patent Laid-Open No. 11-48281, a pulp fiber layer is interposed between two fiber web layers composed of a specific proportion of fibers, and then subjected to a high-pressure water flow treatment to entangle the fibers, A nonwoven fabric can be obtained by heat-bonding the constituent fibers by performing heat treatment at a temperature at which only the adhesive fibers melt.
[0003]
In the former non-woven fabric, the mesh pattern remains on the surface of the both surfaces that are in contact with the wire mesh, and on the other surface, there are dents formed in the areas where high-pressure water is sprayed. Create relatively fine irregularities on the surface. Further, the fibers are mechanically entangled, and the nonwoven fabric is soft to the touch as a whole. In addition, the latter non-woven fabric is a laminate of ridge-like ridges in which constituent fibers are densely aggregated and groove-shaped valleys in which constituent fibers are coarsely aggregated by heat treatment at a temperature at which only the heat-adhesive fibers melt. It is said that a laminate for a wiper having excellent flexibility, surface feel, and water retention can be obtained which are alternately present in the vertical direction.
[0004]
However, among the prior arts, the nonwoven fabric that has the strength necessary for handling (processing and wiping work) by entanglement of the fibers with high-pressure water has unevenness on the surface, but it becomes a high-density nonwoven fabric as a whole. It is difficult to capture hair and hair. On the other hand, a low-density nonwoven fabric easily captures dust and hair, but has a problem that it cannot withstand handling (processing and wiping work).
On the other hand, the non-woven fabric obtained by heat-treating the heat-bonding fibers has the constituent fibers heat-bonded, so that there is a risk that the portion requiring flexibility will be hardened, and the ridge-like mountain formed thereby Since the component is a dense collection of constituent fibers, dust, particularly hair, etc. cannot be captured sufficiently. Moreover, there is a problem that the manufacturing process is diverse and complicated.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves the above-described problems, and an object thereof is to provide a non-woven wiper that can be manufactured by a simple and simple process, and has both sufficient strength and trapping properties such as dust and hair.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive research on nonwoven fabrics having both strength and trapping properties such as dust, hair, etc., the present inventor partially sprayed high-pressure water onto the fiber web and partially caused the striped portion due to the difference in fiber density. It has been found that the above problems can be solved by providing the present invention, and the present invention has been achieved. That is, the present invention is a non-woven fabric having a substantially flat portion and a striped portion, and the striped portion has a plurality of convex portions continuous in one direction of the non-woven fabric at a number density of 5 / cm or more in parallel. The non-woven wiper is formed of a non-woven fabric in which the flat portions and the striped portions are alternately present.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention is described in detail below.
As the fibers constituting the nonwoven fabric wiper of the present invention, fibers obtained from rayon, polyethylene, polyamide, polyester, polypropylene and the like, composite fibers thereof, mixed fibers thereof and the like can be used. The fineness is preferably 0.1 to 10 dtex, and more preferably 0.1 to 6 dtex. Among the above-mentioned fibers, what is called a micro fiber, for example, a fiber containing 10% or more of a polyamide-polyester split-type composite fiber is more preferable from the viewpoint of improving dirt adsorbability.
[0008]
The nonwoven fabric constituting the nonwoven fabric wiper of the present invention can be a fiber web formed by a dry method or a wet method such as a card method or an air array method, and is not particularly limited, but is not limited to a random web, a semi-random web. A dry method such as a parallel web is preferably used, and a semi-random web and a parallel web are particularly preferably used from the viewpoint of productivity.
The fiber length of the fibers constituting the nonwoven fabric is preferably 5 to 100 mm, more preferably 10 to 51 mm, from the viewpoint of web formation and ease of hydroentanglement treatment for immobilization. is there.
[0009]
The nonwoven fabric obtained from the above fibers preferably has a basis weight of 30 to 100 g / m 2 , more preferably 40 to 70 g / m 2 .
[0010]
The wiper nonwoven fabric of the present invention is characterized in that substantially flat portions (hereinafter sometimes simply referred to as flat portions) and striped portions exist alternately. The striped portion referred to in the present invention exists in an uneven shape in the thickness direction of the nonwoven fabric, and exists along the surface direction. By having such a striped portion, a nonwoven fabric wiper excellent in strength and form stability can be obtained. In addition, the striped portion in the present invention may be formed by collecting a plurality of the above-described uneven portions.
The apparent density of the concavo-convex part forming such a striped part is preferably 0.15 g / cm 3 or more, more preferably 0.20 g / cm 3 or more.
It is preferable that the convex part which forms this striped part exists 5 pieces / cm or more from the point of form stability of a nonwoven fabric, More preferably, it is 8 pieces / cm or more.
[0011]
The flat portion present in the nonwoven fabric wiper of the present invention is a portion where the above-mentioned striped portion does not exist, and is a portion that is substantially flat and has a lower density than the average density of the striped portion. . Due to the presence of such a flat portion, it is possible to improve the capturing ability of dust, hair, and the like. The apparent density of the flat portion is preferably 0.15 g / cm 3 or less, more preferably 0.10 g / cm 3 or less.
[0012]
The nonwoven fabric wiper of the present invention preferably has a tensile strength in the machine direction (MD direction) of 5 kg / 5 cm or more, particularly preferably 10 kg / 5 cm or more. The tensile strength in the transverse direction (CD direction) is preferably 1 kg / 5 cm or more, and particularly preferably 2 kg / 5 cm or more. If the longitudinal and transverse strengths are less than the above values, the form stability may be lacking.
[0013]
In the nonwoven fabric wiper of the present invention, the area ratio of the flat portion and the striped portion is preferably 1:10 to 10: 1 in order to keep the shape stability and the capturing ability of dust and hair in a good balance. The area ratio can be calculated by obtaining the areas of the flat portion and the striped portion formed on the surface of the nonwoven fabric. When the proportion of the flat portion is increased, the shape stability is lacking. Conversely, when the proportion of the striped portion is increased, the trapping ability of dust, hair, etc. may be inferior.
[0014]
Next, the manufacturing method of the nonwoven fabric wiper of this invention is demonstrated.
The striped portion of the present invention can be obtained by injecting a high-pressure water stream from a fine hole nozzle to the web obtained by the above-described method from two or more stages to entangle the fibers of the web and rearrange them. .
[0015]
In the high pressure water injection from the fine hole nozzles of two or more stages, first, in the first stage, the front and back surfaces of the entire fiber web are sprayed evenly about once to several times, respectively, so that the web is The fibers are entangled and rearranged. The pressure of the high-pressure water at that time is preferably 10 to 60 kg / cm 2 , more preferably 20 to 40 kg / cm 2 .
[0016]
The fiber web subjected to the first-stage high-pressure water injection is subjected to the second-stage high-pressure water injection immediately or thereafter. In the second stage of high-pressure water injection, high-pressure water is injected from a number of fine hole nozzles provided at regular intervals. Such a fine hole nozzle may be a nozzle having such a large number of fine holes, or the fine holes of the nozzle in the first stage may be used by attaching a tape or the like at regular intervals from the back surface.
[0017]
The pressure of the high-pressure water in the second stage is desirably high-pressure water that is stronger than that in the first stage, and is 70 kg / cm 2 or more, preferably 80 kg / cm 2 or more.
[0018]
As described above, when the high-pressure water jet of the second stage is performed, the constituent fibers are further entangled in the portion where the water flow is jetted, so that the
On the other hand, in the portion where the high-pressure water in the second stage is not jetted, a flat portion 3 having low density of fibers is formed along the sheet surface direction. If the flat portion left by the partial high-pressure water jet in the second stage is not substantially affected, the high-pressure water jet treatment in the third stage or higher may be performed.
[0019]
Further, as shown in FIG. 1, the non-woven wiper of the present invention has striped
[0020]
The non-woven wiper of the present invention produced as described above may be appropriately added with various pressure-sensitive adhesives, polishes and the like after being dehydrated and / or dried.
[0021]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example is given and this invention is demonstrated concretely, this invention is not limited to these at all. In addition, each physical-property value of the obtained nonwoven fabric was measured with the following method, respectively.
[0022]
(Tensile strength)
In accordance with JIS L 1096, a sample piece having a width of 5 cm and a length of 15 cm is held at a gripping interval of 10 cm, and stretched at a tensile speed of 20 cm / min using a constant-speed extension type tensile tester. It was.
[0023]
(Stain adsorption performance rate)
Two types of “garb specimens” were prepared: hair alone and a dust mixture (30 parts of dust, 30 parts of sand, 20 parts of cotton linter). If the waste sample is hair, put 10 pieces of 5cm length, and if it is a waste mixture, place 0.5g evenly on a decorative board of 30cm x 100cm size, and attach the nonwoven fabric to the cleaning tool. After reciprocating 1m at a 45 degree angle, wiping this cleaning tool once and then measuring the amount of dust removed, the performance of adsorbing dirt on the front and back of the non-woven fabric (removing what percentage by constant movement) It was possible to determine. Measurement was performed three times using the same nonwoven fabric.
[0024]
Example 1
A multilayer-bonded 11-part nylon / polyethylene terephthalate composite split fiber having a fineness of 3.9 dtex and a fiber length of 51 mm and a polypropylene fiber having a fineness of 2.2 dtex and a fiber length of 51 mm were prepared. 30% polyamide-polyester splitting composite fiber and 70% polypropylene fiber were mixed with each other, and a fiber web having a basis weight of 50 g / m 2 was manufactured using a semi-random card.
[0025]
The obtained fiber web was subjected to a water pressure of 20 kg / cm 2 on the surface side of the fiber web as a first high-pressure water treatment step using a nozzle in which orifices having a pore diameter of 0.1 mm were provided on the entire surface at intervals of 0.6 mm, A 40 kg / cm 2 column-like water stream was entangled once on the back surface, each time at a fiber web passing speed of 20 m / min.
Thereafter, as a secondary high-pressure water treatment step, using a nozzle in which five orifices having a pore diameter of 0.15 mm are arranged at intervals of 1 mm and non-perforated portions of 5 mm are alternately arranged at the same interval, the surface side of the fiber web A columnar water flow of 80 kg / cm 2 was performed once at a fiber web passing speed of 20 m / min.
[0026]
The obtained nonwoven fabric was dried at 120 ° C. with a hot air penetration dryer to obtain a wiper nonwoven fabric. In the obtained nonwoven fabric for wipers, 5 mm wide ridge-like striped portions and 5 mm wide flat portions were alternately present in the vertical direction. Moreover, it has confirmed that the convex part which forms this protrusion part in a striped part exists in 4 pieces (= 8 piece / cm) per 5 mm. Moreover, the area ratio of the striped portion and the flat portion was 1: 1.
[0027]
When the obtained nonwoven fabric was used and measured by the above method, the tensile strength and dirt adsorption performance rate were as shown in Table 1.
[0028]
Comparative Example 1
Using the fiber web used in the examples, only the entanglement process and the drying process in the first high-pressure water treatment process in the examples were performed. The presence of striped portions in the obtained nonwoven fabric could not be confirmed. When this nonwoven fabric was used and measured by the above method, the tensile strength and dirt adsorption performance rate were as shown in Table 1.
[0029]
Comparative Example 2
Using the fiber web used in the examples, the entanglement process in the first high-pressure water treatment process in the examples is performed, and as the second high-pressure water treatment process, orifices having a pore diameter of 0.15 mm are spaced at 1 mm intervals Using the arranged nozzle, a treatment of a columnar water flow of 80 kg / cm 2 was performed once on the surface side of the fiber web at a fiber web passing speed of 20 m / min. Then, only the drying process in an Example was implemented. When this nonwoven fabric was used and measured by the above method, the tensile strength and dirt adsorption performance rate were as shown in Table 1.
[0030]
[Table 1]
[0031]
According to Table 1, the nonwoven fabric of the said Example obtained the nonwoven fabric wiper which has the outstanding wiping property and sufficient tensile strength. On the other hand, although the nonwoven fabric of the comparative example 1 has obtained the performance as a nonwoven fabric wiper, the nonwoven fabric of the comparative example 2 was inadequate in wiping off property.
[0032]
【The invention's effect】
INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention can provide a non-woven wiper that is manufactured by a very simple process of injecting high-pressure water onto a fiber web and has both sufficient strength and trapping properties such as dust and hair.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged perspective cross-sectional schematic view of the nonwoven fabric of the present invention.
1: Convex part 2: Striped part 3: Flat part
Claims (3)
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
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