JP4663873B2

JP4663873B2 - Aqueous gel composition

Info

Publication number: JP4663873B2
Application number: JP2000389636A
Authority: JP
Inventors: 英典六人部
Original assignee: Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Current assignee: Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date: 2000-12-21
Filing date: 2000-12-21
Publication date: 2011-04-06
Anticipated expiration: 2020-12-21
Also published as: JP2002187978A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粘着性を有する水性ゲル状組成物に関し、さらに詳しくは、例えば、高含水率のゲル状組成物であっても、被着体に長時間にわたって貼着可能であるとともに、使用後に被着体表面に残渣を残すことなく容易に取り外すことができ、医薬品、医薬部外品、化粧品等の貼付剤、パップ剤、パック剤、発熱時や炎症時の患部の冷却材、電気治療器の導電性パッド、飲料などの冷却材、洗浄材等、の日用品に好適に使用可能な水性ゲル状組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、発熱時や炎症時に患部を冷却する冷却材として、安全性及び取り扱いの容易さの面から、不織布等の支持体上に水性ゲル状組成物を塗布した冷却剤が使用されている。
【０００３】
水性ゲル状組成物は、ポリアクリル酸やポリアクリル酸塩等のゲル化剤及びポリビニルアルコール等の粘着剤を含有し、これによって多量の水分を内包しつつゲル状組成物自身が粘着性を有しており、被着体に貼着することにより組成物中の水分が蒸発する際に被着体から蒸発潜熱の形で熱を奪い、被着体を冷却することができる。したがって、ゲル状組成物中の水分含有量が多いほど冷却効果が優れ、特に急冷を目的とする場合にとりわけ有効である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記冷却剤において、ゲル化剤としてポリアクリル酸及びポリアクリル酸塩などのポリアクリル酸類を使用する場合、ゲル化剤のほかに配合される粘着剤及び分散媒等を合わせると、実質的に使用可能なゲル状組成物としての含水率の上限は８０〜８５重量％であり、これ以上含水率を高くすると、ゲルの自己保形性及び粘着性を保持するのが困難となっていた。
【０００５】
また、ポリアクリル酸類は、直接、水に混ぜるとわらびもち状の塊が生じてしまうことから分散媒として多価アルコールなどの有機溶剤をある一定以上配合する方法が採用されている。例えば、冷却シートにおいて、この方法では、均一のゲル状組成物が得られるという利点はあるものの、多価アルコールを配合する分だけ含水率が低下し、冷却効果の高い冷却剤が得られないという結果となっていた。
【０００６】
そこで、本発明においては、上記事情に鑑みて、水分を多量にかつ安定的に含有することで冷却効果に優れ、さらに粘着性に優れた水性ゲル状組成物を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明者が鋭意検討した結果、ゲル化剤としてカラギーナンを使用し、さらに粘着剤としてガラクトキシログルカンを配合することにより、高含水率であっても自己保形性及び粘着性に優れたゲル状組成物を得ることができることを見いだして本発明を完成させるに至ったものである。
【０００８】
すなわち、本発明に係る水性ゲル状組成物は、被着体に貼着して使用するものであって、カラギーナンと、ガラクトキシログルカンとを含有してなることを特徴とする。例えば、この水性ゲル状組成物を用いた冷却シートは、長時間にわたって被着体表面に貼着可能であるとともに、被着体表面に残渣を残すことなく容易に取り外し可能で、しかも被着体への着脱を繰り返しても良好な粘着性を保持するという優れた効果を奏する。
【０００９】
ここで使用されるカラギーナンとしては、ゲル化能を有するものであればよく、好適には、κ-カラギーナン、あるいは、ι-カラギーナンを使用することができる。これらは単体として、あるいは、混合物として使用することができる。
【００１０】
使用されるゲル化剤量としては、ゲル状組成物中に０．１〜１０重量％含まれていればよく、好ましくは０．５〜５．０重量％、より好ましくは１．０〜３．０重量％である。さらに、水性ゲル状組成物中に塩化カリウム、塩化カルシウム等の金属塩を添加することも可能であり、この場合、ゲル強度を高くすることができ、これによって自己保形性が向上する。
【００１１】
ゲル化剤としては、カラギーナンの代わりに、キサンタンガム及びローカストビーンガムの２種類を組み合わせたものを使用することが可能である。この場合、カラギーナンをゲル化剤とするゲル状組成物と同等の自己保形性及び粘着性を有するゲル状組成物を得ることができる。
【００１２】
さらに、ゲル化剤として、カラギーナン、キサンタンガム及びローカストビーンガムの３種類を組み合わせたものを使用すれば、前述のゲル化剤によるゲル状組成物以上に優れた自己保形性及び粘着性を有するゲル状組成物を得ることができる。これはゲル形成において、カラギーナン及び／又はキサンタンガムにローカストビーンガムを組み合わせることによる相乗効果が作用するためと考えられる。
【００１３】
なお、ゲル化剤として、カラギーナンを使用する場合、その他ゲル化剤としてキサンタンガムやローカストビーンガムを添加してもよいし、これ以外のゲル化剤、例えば、ジェランガム、ゼラチン、ペクチン、λ-カラギーナン等を添加することも可能である。これはキサンタンガム及びローカストビーンガムの２種類を組み合わせた場合、カラギーナン、キサンタンガム及びローカストビーンガムの３種類を組み合わせた場合も同様である。
【００１４】
粘着剤であるガラクトキシログルカンは、双子葉、単子葉植物など高等植物の細胞壁に存在する天然多糖であり、グルコース、キシロースおよびガラクトースを構成糖とし、タマリンドをはじめ、大豆、緑豆、インゲンマメ、イネ、オオムギ、リンゴなどから抽出することができる。ガラクトキシログルカンは、いかなるガラクトキシログルカンでもよいが、特にタマリンド種子由来のガラクトキシログルカン（タマリンドシードガム）が、入手が容易である点で好ましい。
【００１５】
使用されるガラクトキシログルカン量としては、ゲル状組成物中に０．１〜５．０重量％含まれていればよく、好ましくは０．３〜１．０重量％である。
【００１６】
ガラクトキシログルカンは、従来から食品分野において増粘剤として使用されていたものであるが、本発明者は、これをゲル状組成物に少量配合することで、ゲル化前の液粘度の著しい上昇を招くことなくゲル状組成物に良好な粘着性（被着体に貼着したときにずれが生じず、かつ容易に剥離できる特性）を付与することができることを見いだしたものである。
【００１７】
また、他の粘着剤として考えられる、グアガム、コラーゲン等を添加することも可能である。上述したように本発明におけるゲル化剤及び粘着剤であるガラクトキシログルカンはそれぞれ使用量が少なくて済み、また、水への分散性がよく、従来使用されていたポリアクリル酸類のように分散媒を特に必要としないため、残部全てを水としても十分均一なゲル状組成物を得ることができる。従って、従来にない高含水率のゲル状組成物を提供することが可能となり、冷却剤に使用する場合には、高い冷却効果を得るために水性ゲル状組成物中の含水率（水分含有量）を８５重量％以上、好ましくは９０重量％以上、より好ましくは９５重量％以上とすればよく、いずれの場合においても、実用性の高い水性ゲル状組成物を得ることができる。なお、水性ゲル状組成物には、L-メントールのような冷感剤、香料、界面活性剤、防腐剤、溶剤等を必要に応じて適宜添加することができる。
【００１８】
また、本発明における水性ゲル状組成物は、ゲル強度が高く、自己保形性に優れているため、支持体は特に必要ではなく、そのため、ゲル状組成物単体で所望の用途に使用することができる。例えば、冷却シートの場合、ゲル状組成物表面は不織布等によって覆われていないため、水分がスムーズに蒸発するようになり、従来にない高い冷却効果が得られるとともに、被着体の表面形状に追従して密着し、被着体からすみやかに熱を吸収することができる。
【００１９】
以上、本発明について冷却剤を中心として説明したが、水性ゲル状組成物の用途としては冷却剤以外にも、その優れた自己保形性及び粘着性によって、シップ剤などの医薬品、パック料などの化粧品、洗浄シートなどの家庭用品等の所望の用途に好適に使用することができる。
【００２０】
【実施例】
以下、本発明に係る水性ゲル状組成物を実施例を挙げてさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【００２１】
本実施例においては、水性ゲル状組成物として、具体的に、冷却剤用の水性ゲル状組成物を調製して評価を行った。
［水性ゲル状組成物の調製］
表１に示す本実施例及び比較例における水性ゲル状組成物の調製方法は以下の通りである。なお、以下に表記する％は、水性ゲル状組成物中の含有量（重量％）を意味するものである。
【００２２】
まず、表１に示す所定量のゲル化剤及びタマリンドシードガム０．５％（実施例のみ）を、分散媒である濃グリセリン１．０％及びジプロピレングリコール２．０％中に均一に分散させる。
【００２３】
次に、容器に所定量の脱イオン水を加え、８５℃に設定した温浴槽中で攪拌する。このとき、ゲル化剤としてκ-カラギーナンを使用する場合には、κ-カラギーナン０．５％に対して塩化カリウム０．２％及び塩化カルシウム０．２％をそれぞれイオン水中に加えて溶解させる。その後、分散媒中にゲル化剤を分散させた液をイオン水中に加え、攪拌しながら、防腐剤（パラベン）０．０７％、L-メントール０．０３％を加え、成形容器に流し込んでゲル化させる。以上の操作により最終的に４０ｍｍ×１００ｍｍ×厚み３ｍｍのシート状冷却剤を得た。なお、本実施例及び比較例で調製したゲル状組成物は含水率が高く、試料の中にはゲル化しないものも存在するが、その場合は以後の試験は中止した。
【００２４】
［評価試験］
上記調製方法によって得られた各実施例及び比較例のゲル状組成物シート（以下、「シート」と略する）単体の性能を、以下の試験により評価した。
（自己保形性）
自己保形性については、以下の▲１▼〜▲３▼の試験により評価した。

【００２５】
［試験結果］
（１）ゲルの特性について
表１によれば、含水率が高い場合であっても、ゲル化剤としてκ-カラギーナン１種類を使用したもの（実施例１及び比較例３）、及び、ゲル化剤としてキサンタンガムとローカストビーンガムとを組み合わせたもの（実施例２及び比較例４）は、いずれもゲルを形成するとともに、得られたゲルの特性は自己保形性を含めて良好であるのが判る。
【００２６】
さらに、κ-カラギーナン、キサンタンガム及びローカストビーンガムの３種類を組み合わせたもの（実施例５及び比較例７）は、評価した試料中、最もゲル特性が優れているのが判る。
【００２７】
一方、ゲル化剤として、キサンタンガムを単独で使用したもの（比較例１）、及び、ローカストビーンガムを単独で使用したもの（比較例２）は、いずれもゲル化せず、さらに、ゲル化剤として従来使用されていたポリアクリル酸ナトリウムについても試験を行ったが（比較例８）、含水率が高い状態ではゲル化するには至らないということが確認された。
【００２８】
（２）粘着性について
粘着剤としてタマリンドシードガムを加えたもの（全実施例）は、加えないもの（比較例３〜７）に比べて、著しく粘着力が向上し、良好な粘着性を示すことが判明した。
【００２９】
さらに、本実施例で使用した粘着剤であるタマリンドシードガムについて、他の粘着剤との粘着性の比較を行った。比較粘着剤としては、グアガム及びコラーゲンを用いた。試験方法としては、実施例５の処方において、タマリンドシードガムの代わりに各粘着剤を所定量（０．５％、３．０％）加えて水性ゲル状組成物を作成し、前述の評価基準にしたがって粘着性を評価した。その結果を表５に示す。
【００３０】
表５によると、タマリンドシードガム以外の粘着剤はすべて０．５％配合してもまったく粘着性を示さず、３．０％配合した場合はグアガムのみ粘着性は○となった。ただ、この場合はタマリンドシードガムと異なり、粘着性の発現と同時にゲル状組成物の調製時において、ゲル化前の液粘度が著しく増加し、液中に気泡が残存するとともに、作業性が低下し、実質的に製造が困難な状態となった。
これにより、タマリンドシードガムは他の粘着剤に比べ、配合量が少量であっても良好な粘着性を示すことが確認された。
【００３１】
（３）冷却効果について
実施例５で得られた水性ゲル状組成物を使用して、冷却材としての性能を評価した。先ず、評価試験として水分蒸発量の測定を実施した。評価試料は以下の３種類とした。
▲１▼実施例５の水性ゲル状組成物シート（以下、「支持体なし」）
▲２▼実施例５の水性ゲル状組成物シートを不織布（目付１２０ｇ）からなる支持体
に塗布したもの（以下、「支持体あり」）
▲３▼従来のポリアクリル酸塩をゲル化剤とする市販の不織布付冷却剤（以下、「従
来品」）

試験方法としては、各試料を４０×４０ｍｍにカットし、ゲルの重さを３．８ｇに調整したものを室温２５℃・湿度５０％の環境で電子天秤上に置いてその重量変化を測定した（水分蒸発量＝測定開始重量−測定時の重量）。結果を表２に示す。
【００３２】
表２によれば、「支持体なし」が最も水分蒸発量が多く、すなわち、熱量の消費が最も多いことが判る。これは、試料表面が不織布で覆われておらず、水分の蒸発がスムーズに行われた結果と考えられる。「支持体なし」の次に水分蒸発量が多いのは「支持体あり」であり、最後が従来品となった。これは、「支持体あり」の方が従来品よりもゲル状組成物中の水分含有率が高く、適度な蒸散性を有するためと考えられる。
【００３３】
次に、実際の消費熱量についても測定を実施した。試料としては、実施例２で得られた水性ゲル状組成物（支持体のない状態）及び上記▲３▼に記載した「従来品」を使用した。結果を表３に、測定方法を表４に示す。
【００３４】
表３によれば、前述のごとく、実施例２で得られた水性ゲル状組成物の方が、従来品に比べて消費熱量が高く、確かに冷却効果が優れていることが判明した。
【００３５】
【表１】

【００３６】
【表２】

【００３７】
【表３】

【００３８】
【表４】

【００３９】
【表５】

【００４０】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によると、ゲル化剤として、κ-カラギーナンを単独で、あるいは、キサンタンガムとローカストビーンガムとを組み合わせたものを使用し、粘着剤としてガラクトキシログルカンを配合することで、高含水率の組成であっても、自己保形性及び粘着性に優れたゲル状組成物を得ることができる。
【００４１】
従って、本発明にかかる水性ゲル状組成物を冷却剤に使用した場合、水分含有量が高いことから優れた冷却効果を発揮する。さらに、支持体を用いずに水性ゲル状組成物単独で冷却剤として使用することが可能となり、この場合には水分蒸発量が増加することで従来にない優れた冷却効果を奏する。
【００４２】
さらに、ゲル化剤として、κ-カラギーナン、キサンタンガム及びローカストビーンガムの３種類を組み合わせたものを使用すれば、自己保形性を含め、最も優れたゲル特性を示す水性ゲル状組成物が得ることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a water-based gel-like composition having adhesiveness. More specifically, for example, even a gel composition having a high water content can be stuck to an adherend for a long time, and after use. Can be easily removed without leaving any residue on the adherend surface, patches for pharmaceuticals, quasi-drugs, cosmetics, poultices, packs, coolant for affected areas during fever and inflammation, electrotherapy devices The present invention relates to a water-based gel-like composition that can be suitably used for daily commodities such as conductive pads, coolants such as beverages, and cleaning materials.
[0002]
[Prior art]
In recent years, a coolant in which an aqueous gel composition is applied on a support such as a nonwoven fabric has been used as a coolant for cooling an affected part during fever or inflammation from the viewpoint of safety and ease of handling.
[0003]
The aqueous gel-like composition contains a gelling agent such as polyacrylic acid or polyacrylate and an adhesive such as polyvinyl alcohol, so that the gel-like composition itself has adhesiveness while enclosing a large amount of moisture. By adhering to the adherend, when the moisture in the composition evaporates, the adherend can be deprived of heat in the form of latent heat of evaporation, and the adherend can be cooled. Therefore, the greater the water content in the gel composition, the better the cooling effect, and it is particularly effective especially for the purpose of rapid cooling.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-mentioned coolant, when polyacrylic acid such as polyacrylic acid and polyacrylate is used as the gelling agent, the adhesive and dispersion medium blended in addition to the gelling agent are substantially combined. The upper limit of the moisture content as a gel-like composition that can be used for the gel is 80 to 85% by weight, and if the moisture content is further increased, it is difficult to maintain the gel self-retaining property and adhesiveness. .
[0005]
In addition, since polyacrylic acids are directly mixed with water to form a warbish-like lump, a method of blending a certain amount or more of an organic solvent such as a polyhydric alcohol as a dispersion medium is employed. For example, in a cooling sheet, this method has an advantage that a uniform gel-like composition can be obtained, but the water content is reduced by the amount of blending the polyhydric alcohol, and a cooling agent having a high cooling effect cannot be obtained. It was a result.
[0006]
Then, in view of the said situation, in this invention, it aims at providing the water-based gel-like composition which was excellent in the cooling effect by containing a water | moisture content stably stably, and also excellent in adhesiveness.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, as a result of intensive studies by the present inventor, the use of carrageenan as a gelling agent and the addition of galactoxyloglucan as a pressure-sensitive adhesive enable self-retaining properties and The inventors have found that a gel-like composition having excellent adhesiveness can be obtained, and have completed the present invention.
[0008]
That is, the aqueous gel composition according to the present invention is used by being attached to an adherend, and is characterized by containing carrageenan and galactoxyloglucan. For example, a cooling sheet using this aqueous gel composition can be adhered to the adherend surface for a long time and can be easily removed without leaving a residue on the adherend surface. Even if it is repeatedly attached to and detached from, the excellent effect of maintaining good adhesiveness is obtained.
[0009]
The carrageenan used here may be any gelling ability, and κ-carrageenan or ι-carrageenan can be preferably used. These can be used alone or as a mixture.
[0010]
The amount of the gelling agent used may be 0.1 to 10% by weight in the gel composition, preferably 0.5 to 5.0% by weight, more preferably 1.0 to 3%. 0.0% by weight. Furthermore, it is also possible to add a metal salt such as potassium chloride or calcium chloride to the aqueous gel composition, and in this case, the gel strength can be increased, thereby improving the self-retaining property.
[0011]
As a gelling agent, it is possible to use a combination of two types of xanthan gum and locust bean gum instead of carrageenan. In this case, it is possible to obtain a gel-like composition having a self-retaining property and adhesiveness equivalent to a gel-like composition using carrageenan as a gelling agent.
[0012]
Furthermore, if a combination of three types of carrageenan, xanthan gum and locust bean gum is used as the gelling agent, the gel has better self-retaining and sticking properties than the gel-like composition by the gelling agent described above. A composition can be obtained. This is thought to be due to the synergistic effect of combining locust bean gum with carrageenan and / or xanthan gum in gel formation.
[0013]
When carrageenan is used as the gelling agent, xanthan gum or locust bean gum may be added as the other gelling agent. Other gelling agents such as gellan gum, gelatin, pectin, λ-carrageenan, etc. It is also possible to add. This is the same when two types of xanthan gum and locust bean gum are combined, and when three types of carrageenan, xanthan gum and locust bean gum are combined.
[0014]
Galactoxyloglucan, which is an adhesive, is a natural polysaccharide that exists in the cell walls of higher plants such as dicotyledonous and monocotyledonous plants. It can be extracted from barley, apples and the like. The galactoxyloglucan may be any galactoxyloglucan, but galactoxyloglucan derived from tamarind seeds (tamarind seed gum) is particularly preferable because it is easily available.
[0015]
The amount of galactoxyloglucan used may be 0.1 to 5.0% by weight, preferably 0.3 to 1.0% by weight, in the gel composition.
[0016]
Galactoxyloglucan has been conventionally used as a thickener in the food field, but the present inventor has significantly increased the liquid viscosity before gelation by blending it in a gel composition. The present inventors have found that the gel composition can be imparted with good adhesiveness (characteristics that do not cause deviation when applied to an adherend and can be easily peeled off) without incurring the problem.
[0017]
Moreover, it is also possible to add guar gum, collagen, etc. considered as another adhesive. As described above, the galactoxyloglucan that is the gelling agent and the pressure-sensitive adhesive in the present invention can be used in a small amount, has a good dispersibility in water, and is a dispersion medium such as polyacrylic acids conventionally used. Is not particularly required, so that a sufficiently uniform gel composition can be obtained even if the remainder is all water. Accordingly, it is possible to provide a gel composition having a high moisture content that has not been conventionally used, and when used as a coolant, in order to obtain a high cooling effect, the moisture content (water content in the aqueous gel composition). ) Is 85% by weight or more, preferably 90% by weight or more, and more preferably 95% by weight or more. In any case, a highly practical aqueous gel composition can be obtained. In addition, a cooling sensation agent such as L-menthol, a fragrance, a surfactant, a preservative, a solvent, and the like can be appropriately added to the aqueous gel composition as necessary.
[0018]
In addition, since the aqueous gel-like composition in the present invention has high gel strength and excellent self-retaining properties, a support is not particularly necessary. Therefore, the gel-like composition alone should be used for a desired application. Can do. For example, in the case of a cooling sheet, since the surface of the gel composition is not covered with a non-woven fabric or the like, moisture can be smoothly evaporated, and an unprecedented high cooling effect can be obtained and the surface shape of the adherend can be obtained. Follows and adheres, and can absorb heat quickly from the adherend.
[0019]
As described above, the present invention has been described mainly with respect to the cooling agent. However, as an application of the aqueous gel composition, in addition to the cooling agent, due to its excellent self-retaining property and adhesiveness, pharmaceuticals such as a shipping agent, packing materials, etc. It can be suitably used for desired applications such as household products such as cosmetics and cleaning sheets.
[0020]
【Example】
Hereinafter, the aqueous gel composition according to the present invention will be described in more detail with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
[0021]
In this example, an aqueous gel composition for coolant was prepared and evaluated as an aqueous gel composition.
[Preparation of aqueous gel composition]
The preparation method of the aqueous gel composition in the present Example and Comparative Example shown in Table 1 is as follows. In addition,% described below means content (weight%) in an aqueous gel-like composition.
[0022]
First, a predetermined amount of gelling agent and tamarind seed gum 0.5% (Examples only) shown in Table 1 are uniformly dispersed in concentrated glycerin 1.0% and dipropylene glycol 2.0% as dispersion media. Let
[0023]
Next, a predetermined amount of deionized water is added to the container and stirred in a hot tub set at 85 ° C. At this time, when κ-carrageenan is used as a gelling agent, 0.2% potassium chloride and 0.2% calcium chloride are added to ionic water and dissolved in 0.5% κ-carrageenan, respectively. Thereafter, a solution in which a gelling agent is dispersed in a dispersion medium is added to ionic water, and while stirring, 0.07% of a preservative (paraben) and 0.03% of L-menthol are added, and the mixture is poured into a forming container and gelled. Make it. By the above operation, a sheet-like coolant of 40 mm × 100 mm × thickness 3 mm was finally obtained. In addition, although the gel-like composition prepared by the present Example and the comparative example has a high moisture content, there exist some which do not gelatinize in a sample, but the subsequent test was stopped in that case.
[0024]
[Evaluation test]
The performance of each gel composition sheet (hereinafter abbreviated as “sheet”) of each Example and Comparative Example obtained by the above preparation method was evaluated by the following test.
(Self shape retention)
The self-retaining property was evaluated by the following tests (1) to (3).

[0025]
[Test results]
(1) Gel properties According to Table 1, even when the water content is high, one using one kind of κ-carrageenan as a gelling agent (Example 1 and Comparative Example 3), and gelation The combination of xanthan gum and locust bean gum as an agent (Example 2 and Comparative Example 4) both forms a gel, and the properties of the obtained gel are good including self-retaining properties. I understand.
[0026]
Furthermore, it turns out that what combined (kappa-carrageenan, xanthan gum, and locust bean gum) (Example 5 and Comparative Example 7) has the most excellent gel characteristic in the evaluated sample.
[0027]
On the other hand, as the gelling agent, neither xanthan gum alone (Comparative Example 1) nor locust bean gum alone (Comparative Example 2) was gelled. As a test, sodium polyacrylate conventionally used was also tested (Comparative Example 8), and it was confirmed that gelation was not achieved in a state where the water content was high.
[0028]
(2) About adhesiveness The thing which added tamarind seed gum as an adhesive (all Examples) remarkably improves adhesive force compared with the thing which does not add (Comparative Examples 3-7), and shows favorable adhesiveness. It has been found.
[0029]
Furthermore, about the tamarind seed gum which is an adhesive used in the present Example, the adhesiveness with other adhesives was compared. Gua gum and collagen were used as comparative adhesives. As a test method, in the formulation of Example 5, a predetermined amount (0.5%, 3.0%) of each adhesive was added instead of tamarind seed gum to prepare an aqueous gel-like composition, and the evaluation criteria described above The tackiness was evaluated according to The results are shown in Table 5.
[0030]
According to Table 5, adhesives other than tamarind seed gum did not show any tackiness even when blended with 0.5%, and when blended with 3.0%, only guar gum had a tackiness. However, in this case, unlike tamarind seed gum, the viscosity of the liquid before gelation increases markedly during the preparation of the gel composition at the same time as the development of adhesiveness, and bubbles remain in the liquid and workability decreases. However, it was substantially difficult to manufacture.
Thereby, it was confirmed that tamarind seed gum shows good adhesiveness even if the blending amount is small compared with other adhesives.
[0031]
(3) About the cooling effect The performance as a coolant was evaluated using the aqueous gel-like composition obtained in Example 5. First, the amount of moisture evaporation was measured as an evaluation test. The following three types of evaluation samples were used.
(1) Aqueous gel composition sheet of Example 5 (hereinafter, “no support”)
(2) The aqueous gel composition sheet of Example 5 applied to a support made of a nonwoven fabric (weight per unit area: 120 g) (hereinafter referred to as “with support”)
(3) A commercially available non-woven fabric cooling agent using a conventional polyacrylate as a gelling agent (hereinafter “conventional product”)

As a test method, each sample was cut into 40 × 40 mm and the weight of the gel was adjusted to 3.8 g and placed on an electronic balance in an environment of room temperature 25 ° C. and humidity 50%, and the weight change was measured. (Evaporation amount of water = weight at measurement start-weight at the time of measurement) The results are shown in Table 2.
[0032]
According to Table 2, it can be seen that “no support” has the largest amount of water evaporation, that is, the most heat consumption. This is probably because the sample surface was not covered with the nonwoven fabric, and the water was evaporated smoothly. “With no support” next to “no support” had the largest amount of water evaporation, “with support”, and finally the conventional product. This is considered to be because “with support” has a higher moisture content in the gel composition than the conventional product and has appropriate transpiration.
[0033]
Next, the actual heat consumption was also measured. As a sample, the aqueous gel composition obtained in Example 2 (state without a support) and the “conventional product” described in the above (3) were used. The results are shown in Table 3, and the measurement method is shown in Table 4.
[0034]
According to Table 3, as described above, it was found that the aqueous gel-like composition obtained in Example 2 had higher heat consumption than the conventional product and surely had a superior cooling effect.
[0035]
[Table 1]

[0036]
[Table 2]

[0037]
[Table 3]

[0038]
[Table 4]

[0039]
[Table 5]

[0040]
【The invention's effect】
As is clear from the above explanation, according to the present invention, as a gelling agent, κ-carrageenan alone or a combination of xanthan gum and locust bean gum is used, and galactoxyloglucan is blended as an adhesive. By doing so, even if it is a composition of high moisture content, the gel-like composition excellent in self-retaining property and adhesiveness can be obtained.
[0041]
Therefore, when the aqueous gel composition according to the present invention is used as a coolant, it exhibits an excellent cooling effect due to its high water content. Further, it becomes possible to use the aqueous gel composition alone as a coolant without using a support, and in this case, an excellent cooling effect that has never been achieved can be obtained by increasing the amount of water evaporation.
[0042]
Furthermore, if a combination of three kinds of κ-carrageenan, xanthan gum and locust bean gum is used as the gelling agent, an aqueous gel-like composition showing the most excellent gel properties including self-retaining properties can be obtained. Can do.

Claims

An aqueous gel-like composition that is used by being attached to an adherend, comprising carrageenan and galactoxyloglucan.

An aqueous gel-like composition that is used by being attached to an adherend, comprising xanthan gum and locust bean gum, and galactoxyloglucan.

An aqueous gel-like composition that is used by being attached to an adherend, comprising carrageenan, xanthan gum and locust bean gum, and galactoxyloglucan.

The aqueous gel composition according to claim 1, 2 or 3, wherein the galactoxyloglucan is tamarind seed gum.

The aqueous gel composition according to claim 1, 2, 3 or 4, wherein the water content of the aqueous gel composition is 85% by weight or more.