JP4662619B2

JP4662619B2 - Fishing line containing metal

Info

Publication number: JP4662619B2
Application number: JP2000401191A
Authority: JP
Inventors: 滋中西
Original assignee: 有限会社よつあみ
Priority date: 2000-12-28
Filing date: 2000-12-28
Publication date: 2011-03-30
Anticipated expiration: 2020-12-28
Also published as: JP2002191274A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、釣糸、殊に金属を含有している釣糸に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
釣糸の素材として使用されているものには、ナイロン即ち、ナイロン６、ナイロン６，６、ナイロン６，１０又はこれらの共重合ナイロンを始めとしてポリエステル、ポリフッ化ビニリデンまたは超高分子量ポリエチレン等があり、溶融紡糸することによりモノフィラメントとし、場合により延伸したものが、釣糸として使用されている。
かかる従来のモノフィラメントは、その素材が持つ固有の比重を有するにすぎなかった。これに対し、天候や潮流などの変化に応じて、釣糸の比重を微妙に変えたいという市場の要求があった。また、市販されている高比重の釣糸としてはフルオロカーボンからなる釣糸が挙げられるが、該釣糸は１．７８程度の比重を有するにすぎなかった。
【０００３】
一方、渓流、湖において行われることが多いフライフィッシングに使用されている釣糸としては、ナイロンやテトロンなどのモノフィラメントを芯糸として、これに発泡ポリ塩化ビニールを被覆したものが多く用いられている。被覆によって道糸に重さを与え、少しでもキャスティングを行いやすくしている。
しかしながら、かかる釣糸は被覆に使用している発泡ポリ塩化ビニールが釣糸の強度に寄与しないので芯糸の強度を十分に強くしておかなければならない。また、ポリ塩化ビニールの発泡は技術的に難しく、製造工程が煩雑となるので、製品の価格にも影響し、勢い高価になってしまう。さらに、被覆に使用しているポリ塩化ビニールは塩素原子を含んでいるために焼却時において問題視されているダイオキシンの原因となり得るので環境上好ましくないことから、業界全体が脱ポリ塩化ビニールの方向に向かっているところでもある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、従来の釣糸に比して大きな比重とすることが可能であり、また、素材が有する固有の比重に限定されることなく、任意の比重とすることが可能である釣糸を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討した結果、金属を含む樹脂を用いれば、上記目的を達成できることを知見した。すなわち、金属を含む樹脂からなるモノフィラメントを含む釣糸は、金属としてタングステンのような比重の大きな金属を用いれば、従来のモノフィラメントの釣糸に比して比重が大きくなる。また、含有させる金属の含有量を調整することにより、任意の比重を有する釣糸が得られる。
【０００６】
本発明者らは、上記釣糸についてさらに検討を加えたところ、金属を含む樹脂からなるモノフィラメントの釣糸に、２以上の中空を有する中空構造を与えることにより、釣糸に浮力を与えることができることを知見した。したがって、従来のフライラインのように、釣糸を浮かせるために塩化ビニールを発砲させる必要がないので、製造工程も簡略化され、ゆえに安価な製品を提供できる。
さらに、上記のようなモノフィラメントを芯糸として、好ましくはテーパー状に樹脂を被覆された釣糸は、発泡ポリ塩化ビニールを被覆したフライラインに比べ、耐磨耗性および強度において優れているという知見も得た。
【０００７】
本願発明は、（１）金属を含む樹脂からなるモノフィラメントを含み、そのモノフィラメントが、横断面形状に２以上の、長さ方向に延びる中空を有する中空構造であることを特徴とする釣糸、（２）金属を含む樹脂からなるモノフィラメントを含み、そのモノフィラメントが、横断面形状に２以上の、長さ方向に延びる中空を有する中空構造である糸を芯糸として、これをさらに樹脂で被覆することを特徴とする釣糸、（３）上記の芯糸を被覆する樹脂が金属を含有していることを特徴とする前記（２）に記載の釣糸、（４）横断面形状に２以上の、長さ方向に延びる中空を有する中空構造をもつ芯糸に、粉末状または粒状の金属を含有している樹脂で被覆することを特徴とする釣糸、（５）テーパー状であることを特徴とする前記（１）〜（４）のいずれかに記載の釣糸、（６）金属がタングステンであることを特徴とする前記（１）〜（５）のいずれかに記載の釣糸、および、（７）比重が０．９７〜７．５であることを特徴とする前記（１）〜（６）のいずれかに記載の釣糸に関する。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本願発明の釣糸は、金属を含有する熱可塑性樹脂から溶融紡糸によりモノフィラメントを作ることによって提供される。ここにおいて使用される熱可塑性樹脂として、自体公知のものを用いてよいが、具体的には、ナイロン即ち、ナイロン６、ナイロン６，６、ナイロン６，１０又はこれらの共重合ナイロンを始めとして、ポリエステル、ポリフッ化ビニリデン、超高分子量ポリエチレン等が好ましい。特に、上述のように問題点がありながら従来から多用されているナイロン糸に適用し、任意の比重の釣糸を提供することに成功した。
【０００９】
ここにおいて、金属としては、例えば、鉄、銅、亜鉛、錫、ニッケル、タングステン等を単独で又は混合もしくは合金としたものが使用される。中でも糸に重さを与えやすく、従って、強度の低下を極力抑えて、比重を高くする効果が少量の添加により現れるタングステンが好ましい。
【００１０】
これら金属は粉末状であると、粒状であるとを問わず本願発明に適用することができる。その平均粒径は約１０μｍ程度以下、好ましくは約５μｍ以下が好適である。金属の粒径が大きすぎると、混合後の全体的均一性が乏しくなるので上記範囲が好ましい。更にその添加量は釣糸に成形したときの糸の性能を考慮して、熱可塑性樹脂１００重量部に対して約１〜９０重量部程度、好ましくは約５〜７０重量部程度添加するのがよい。
【００１１】
本願発明の釣糸を作るための金属を含有する熱可塑性樹脂は前記熱可塑性樹脂にそれ自体公知の方法である単軸又は二軸混練機で熔融混練する方法により作られる。かくして得られた金属を含有する熱可塑性樹脂から、広く実施されている溶融紡糸方法例えば紡糸口金を備えている溶融紡糸装置から溶融紡糸した糸条を約０〜８０℃程度の水などの冷媒体中で冷却固化し、次いで約３０〜２５０℃程度の気体又は液体中で、約２．５〜６倍程度に延伸し、更に所望により弛緩又は緊張下に熱固定することによってモノフィラメントは作られる。それ自体での使用は勿論、他の糸状との撚り合わせ等により、更なる加工も行われ得る。
【００１２】
更に本願発明は前記溶融紡糸に際し、モノフィラメントに中空構造を賦与することをも対象とするものである。ここにおいて、中空構造にすることにより釣糸に浮力を与えることができる。上記金属の含有量または／および中空の大きさ等を調整することによって、糸の重力と浮力のバランスを任意に設定でき、その結果、釣糸の沈降速度がコントロールできる。
一つ穴の場合は製造時に部分的に偏平となりフィラメントの強度が落ちる場合があるので、中空は二つ以上であることが好ましい。二つ以上の中空構造とすることによって強度の低下が防止できるだけでなく、強度の向上傾向が見られる。中空の数は、例えば、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、七つ、八つ、九つと適宜に設けることができる。
【００１３】
中空構造を持つモノフィラメントの製造は、金属を含有する熱可塑性樹脂をエクストルーダーに供給し、所望の数の中空を形成することができる中空糸用紡糸口金を備えた溶融紡糸装置を用いて紡糸温度約２３０〜２７０℃程度で溶融紡糸する。紡糸後の糸条は冷却されて、非水系油剤の賦与後、熱ローラーによって適宜延伸されて、巻き取られることにより行われる。得られた金属含有モノフィラメントはそのままで、又は二以上の糸条を撚り合わせた撚り糸乃至は組み合わせた組み糸にして本願発明の釣糸として使用することができる。
【００１４】
本発明に係るモノフィラメント又は撚り糸もしくは組み糸は、これを芯糸としてその表面を別途樹脂で被覆されていてもよい。このように樹脂で被覆することにより、下記するようなテーパー状の釣糸にする場合に、テーパーの度合いをコントローでき、特に急激なテーパーをつけることができるという利点がある。
そのために使用される被覆樹脂としては高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニール共重合体、ナイロン、共重合ナイロンなどのポリアミド樹脂、アクリル樹脂若しくはその共重合変性物、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂等を用いることができる。ここにおいて用いられる被覆のための樹脂に上述した金属を含有する樹脂を用いることも可能であり、金属を含有する樹脂による被覆された釣糸も本願発明の好ましい態様の一つである。適用される金属に関しては、先に記述しているものが好適に使用される。
【００１５】
被覆樹脂を被覆する方法としては、加圧押出し被覆など自体公知の方法を採用して行うことができる。中でも、パイプ式押出被覆による方法が好適である。パイプ式押出被覆による方法は押出成型機から溶融した被覆樹脂を押出、予熱されている金属含有モノフィラメント、又はその二以上の糸条を撚り合わせた撚り糸もしくは組み合わせた組み糸に当該被覆樹脂を加圧状況下に密着させるものであり、皮膜の密着性が格段に優れたものとなる。
【００１６】
したがって、本発明に係る被覆された釣糸としては、芯糸が金属を含むか否か、芯糸が中空構造を有するか否か、被覆樹脂に金属を含むか否かによって、以下のような態様が挙げられる。
（ａ）金属を含むモノフィラメントまたは該モノフィラメントからなる撚り糸もしくは組み糸など（以下、この欄において「金属を含むモノフィラメント等」という）を、金属を含まない樹脂で被覆した釣糸、（ｂ）金属を含むモノフィラメント等を、金属を含む樹脂で被覆した釣糸、（ｃ）中空構造を有する金属を含むモノフィラメント等を、金属を含まない樹脂で被覆した釣糸、（ｄ）中空構造を有する金属を含むモノフィラメント等を、金属を含む樹脂で被覆した釣糸、（ｅ）金属を含まないモノフィラメントまたは該モノフィラメントからなる撚り糸もしくは組み糸（以下、この欄において「金属を含まないモノフィラメント等」という）を、金属を含む樹脂で被覆した釣糸、（ｆ）中空構造を有する金属を含まないモノフィラメント等を、金属を含む樹脂で被覆した釣糸などが挙げられる。
【００１７】
中空構造を備えていると否とに拘らず金属含有モノフィラメントを形成するに際して、又は前記被覆樹脂による被覆するに際して、形状をテーパー状とすることは、本願発明の目的であるところ、テーパー形状を形成する方法として、自体公知の方法を用いてよいが、例えば、押出機に組み込まれている計量ポンプ（ギヤーポンプ）の回転数を任意に上下させて樹脂の吐出量を変え、さらに、それぞれの状況下における回転数の持続時間をコントロールすることにより、目的とする太部と細部とテーパー部とにおいて、それぞれの長さを持ち合わせているテーパー状の金属含有モノフィラメント又は被覆樹脂による被覆によりテーパー形状を賦与された本願発明の釣糸は作られる。
尚、テーパー部の形状は計量ポンプの、高速回転から低速回転或いは低速回転から高速回転への切り替え時間の長短により変化を付けることができる。
【００１８】
本発明に係る釣糸は、上記いずれの形態をとっても、比重が約０．９７〜７．５程度であることが特徴である。比重は、ＪＩＳＬ１０１３：１９９９に準じて測定した繊度と、例えばＰＡＣＯＣＫ製ダイヤルゲージＧなどの自体公知のダイヤルゲージで測定した糸の直径より、容易に算出することができる。
【００１９】
【実施例】
以下実施例を記述して本願発明を具体的に詳述するが、これによって発明が左右されるものではない。
〔実施例１〕
ナイロン６／６６（宇部興産株式会社製５０３３チップ、比重＝１．１４）に金属（タングステン、比重１９．３）を含有する高比重ナイロン樹脂（カネボウ合繊株式会社製ＭＣＴＳ００００４チップ、比重＝１．５）を用いて、次の条件によりモノフィラメントを製造した。
すなわち、上記の高比重樹脂チップを４０ｍｍφエクストルーダーに供給し、２７０℃で溶融し、孔径２．１ｍｍの紡糸口金から紡出し、さらに１０℃の水溶中で冷却した。
引続いて、この末延伸糸を９５℃湿熱と２２０℃乾熱で５．５倍に２段延伸した後、２２５℃で０．９８倍に弛緩熱処理することにより、直径０．５１５ｍｍのモノフィラメントを得た。
【００２０】
〔実施例２〕
ナイロン６／６６（三菱化成株式会社製ノバミッド２０３０丁チップ、比重＝１．１４）に金属（タングステン、比重＝１９．３）を含有する高比重ナイロン樹脂（カネボウ合繊株式会社製ＭＣＴＳ００００５チップ、比重＝３）を用いて、実施例１と全く同じ条件により０．５１５ｍｍのモノフィラメントを得た。
【００２１】
〔実施例３〕
主成分としてナイロン６／６６（三菱化成株式会社製ノバミッド２０３０Ｊチップ、比重＝１．１４）を、また副成分として金属（タングステン、比重＝１９．３）を含有する高比重ナイロン樹脂（カネボウ合繊株式会社製ＭＣＴＳ００００５チップ、比重＝３）を用いて次の条件によりモノフィラメントを製造した。
すなわち、上記２種のチップを５０／５０の重量割合でブレンドし、このブレンド物を４０ｍｍφエクストルーダーに供給し、２７０℃で溶融し、孔径２．１ｍｍの紡糸口金から紡出し、さらに１０℃の水溶中で冷却した。
引続いて、この末延伸糸を９５℃湿熱と２２０℃乾熱で５．５倍に２段延伸した後２２５℃で０．９８倍に弛緩熱処理することにより直径０．５１５ｍｍのモノフィラメントを得た。
【００２２】
〔比較例〕
ナイロン６／６６（三菱化成株式会社製ノバミッド２０３０Ｊチップ、比重＝１．１０）を用いて、次の条件によりモノフィラメントを製造した。
上記共重合ナイロンチップを４．０ｍｍφエクストルーダーに供給し、２７０℃で溶融し、孔径２．１ｍｍの紡糸口金から紡出し、さらに１０℃の水溶中で冷却した。引続いて、この末延伸糸を９５℃湿熱と２２０℃乾熱で５．５倍に２段延伸した後、２２５℃で０．９８倍に弛緩熱処理することにより直径０．５１５ｍｍのモノフィラメントを得た。
【００２３】
このようにして得た各モノフィラメントについて下記の基準により釣糸としてこの特性を評価した結果を表１に示す。
強力、伸度；試料２５ｃｍを室内に１昼夜放置した後、これを島津製作所製オートグラフ（ＡＧ−１型）にセットし、引張速度３０ｃｍ／分で引張った時の切断時強力（ｋｇ）および伸度（％）を測定した。
結節強力；ＪＩＳＬ１０１３：１９９９に準じて測定した。
比重；ＪＩＳＬ１０１３：１９９９に準じて測定した繊度とＰＡＣＯＣＫ製ダイヤルゲージＧで測定した糸の直径より算出で求めた。
【００２４】
【表１】

表より明らかなように、本発明の釣り糸はナイロンモノフィラメントの比重に比べ高比重でかつ任意に設計できるものであり、強力についても実釣上、特に問題ないレベルを備えていた。
【００２５】
【発明の効果】
本発明によれば、従来の釣糸に比して大きな比重の釣糸を得ることが可能である。このように、釣糸の比重を大きくすることによって、軽い仕掛けを深く沈ませることができ、また、軽い仕掛けであっても潮流など水の抵抗を受けにくくなり思い通りの水深で仕掛けを止めることができるという利点がある。
また、本発明によれば、釣糸の素材が有する固有の比重に限定されることなく、任意の比重を有する釣糸を作製することが可能となる。それによって、釣り人は天候や潮流などの変化に応じて釣糸の比重を選択することができるようになるという利点をも有す。
【００２６】
本願発明により提供される釣糸は金属を含んでいるため、同じ比重の釣糸であれば従来の釣糸に比べ細くできる。したがって、使用時に風の影響を受けにくい。特に、フライラインにおいては、従来のものは釣糸をある程度太くすることによって重さを出していたことから、本発明に係る釣糸のような細いフライラインは、キャスティングが行いやすく、フライを正確に遠くへ飛ばすことが可能となるなど有用性が大きい。
さらに、金属としてタングステンを用いれば、釣糸に重さが与えるために含有させる金属の量が少なくて済むので、釣糸を構成する素材が本来有する強度を低下させにくく、したがって釣糸の強度を向上させることができる。また、発砲ポリ塩化ビニールで被覆されている釣糸に比べ、本発明に係る釣糸は耐磨耗性に優れている。
【００２７】
本発明に係る釣糸においては、金属を含有させることにより比重を大きくすることができるとともに、２以上の中空を有する中空構造をとることにより糸に浮力を与えることができる。このような相反する性質を併せ持たせることにより、釣糸の重力と浮力のバランスを任意に設定でき、その結果、釣糸の沈降速度をコントロールできるという利点がある。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fishing line, particularly a fishing line containing metal.
[0002]
[Prior art]
Examples of materials used as fishing line materials include nylon, that is, nylon 6, nylon 6, 6, nylon 6, 10, or a copolymer nylon of these, polyester, polyvinylidene fluoride, or ultrahigh molecular weight polyethylene. Monofilaments obtained by melt spinning are used as fishing lines.
Such conventional monofilaments only have the specific gravity of the material. On the other hand, there has been a market demand to change the specific gravity of the fishing line in response to changes in weather and tides. A commercially available fishing line having a high specific gravity includes a fishing line made of fluorocarbon, but the fishing line only has a specific gravity of about 1.78.
[0003]
On the other hand, as a fishing line used for fly fishing, which is often performed in mountain streams and lakes, a monofilament such as nylon or tetron is used as a core thread, and this is coated with foamed polyvinyl chloride. The covering adds weight to the yarn and makes it easier to cast.
However, in such a fishing line, the foamed polyvinyl chloride used for coating does not contribute to the strength of the fishing line, so the strength of the core thread must be sufficiently increased. In addition, the foaming of polyvinyl chloride is technically difficult and the manufacturing process becomes complicated, which also affects the price of the product and becomes expensive. Furthermore, since the polyvinyl chloride used in the coating contains chlorine atoms, it can cause dioxins that are regarded as a problem at the time of incineration, which is undesirable for the environment. It is also where you are heading.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention provides a fishing line that can have a specific gravity greater than that of a conventional fishing line and can be set to an arbitrary specific gravity without being limited to the specific specific gravity of the material. For the purpose.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies, the present inventors have found that the above object can be achieved by using a resin containing a metal. That is, a fishing line including a monofilament made of a resin containing a metal has a higher specific gravity than a conventional monofilament fishing line if a metal having a high specific gravity such as tungsten is used as the metal. Moreover, the fishing line which has arbitrary specific gravity is obtained by adjusting content of the metal to contain.
[0006]
The present inventors further examined the above-mentioned fishing line, and found that it is possible to give buoyancy to a fishing line by giving a hollow structure having two or more hollows to a monofilament fishing line made of a resin containing metal. did. Therefore, unlike the conventional fly line, it is not necessary to fire vinyl chloride in order to float the fishing line. Therefore, the manufacturing process is simplified, and therefore an inexpensive product can be provided.
Furthermore, it has been found that fishing lines with a monofilament as described above as a core thread and preferably coated with a resin in a tapered shape are superior in wear resistance and strength compared to a fly line coated with expanded polyvinyl chloride. Obtained.
[0007]
The present invention includes (1) a fishing line characterized in that it includes a monofilament made of a resin containing a metal, and the monofilament has a hollow structure having two or more cross-sectional shapes and a hollow extending in the length direction. ) Including a monofilament made of a resin containing a metal, the monofilament having a hollow structure having a hollow structure extending in the length direction of two or more in a cross-sectional shape, and further covering this with a resin (3) The fishing line according to (2) above, wherein the resin that covers the core yarn contains a metal, (4) a length of two or more in cross-sectional shape A fishing line characterized in that a core thread having a hollow structure having a hollow extending in a direction is coated with a resin containing powdered or granular metal; 1) Fishing line according to any one (4), (6) the metal is characterized in that the tungsten (1) to according to any one of (5) the fishing line, and, (7) a specific gravity of 0.97 It is -7.5 It is related with the fishing line in any one of said (1)-(6) characterized by the above-mentioned.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The fishing line of the present invention is provided by making a monofilament from a thermoplastic resin containing a metal by melt spinning. As the thermoplastic resin used here, those known per se may be used. Specifically, nylon, that is, nylon 6, nylon 6,6, nylon 6,10 or copolymerized nylon thereof, Polyester, polyvinylidene fluoride, ultrahigh molecular weight polyethylene and the like are preferable. In particular, the present invention has been successfully applied to a nylon thread that has been frequently used in spite of the problems described above, and has provided a fishing line having an arbitrary specific gravity.
[0009]
Here, as the metal, for example, iron, copper, zinc, tin, nickel, tungsten, or the like may be used alone or as a mixture or alloy. Among these, tungsten is preferable because it is easy to give weight to the yarn, and therefore, the effect of increasing the specific gravity while suppressing the decrease in strength as much as possible is exhibited by addition of a small amount.
[0010]
These metals can be applied to the present invention regardless of whether they are powdery or granular. The average particle size is about 10 μm or less, preferably about 5 μm or less. If the metal particle size is too large, the overall uniformity after mixing becomes poor, so the above range is preferred. Further, the amount added is about 1 to 90 parts by weight, preferably about 5 to 70 parts by weight, based on 100 parts by weight of the thermoplastic resin, considering the performance of the line when formed into a fishing line. .
[0011]
The thermoplastic resin containing a metal for producing the fishing line of the present invention is produced by a method of melt-kneading the thermoplastic resin with a uniaxial or biaxial kneader, which is a method known per se. A refrigerant body such as water of about 0 to 80 ° C. obtained by spinning a yarn obtained by melt spinning from a thermoplastic resin containing a metal thus obtained from a melt spinning method widely practiced, for example, a melt spinning apparatus equipped with a spinneret. The monofilament is made by cooling and solidifying in, then stretching in a gas or liquid of about 30 to 250 ° C. by about 2.5 to 6 times, and optionally heat-setting under relaxation or tension. Of course, further processing can be performed by twisting together with other yarns, as well as use as such.
[0012]
Furthermore, the present invention is also directed to imparting a hollow structure to the monofilament during the melt spinning. Here, buoyancy can be imparted to the fishing line by employing a hollow structure. By adjusting the metal content or / and the hollow size, etc., the balance between the gravity and buoyancy of the line can be set arbitrarily, and as a result, the settling speed of the line can be controlled.
In the case of one hole, it may be partially flat at the time of manufacture, and the strength of the filament may be reduced. Therefore, it is preferable that there are two or more hollows. The use of two or more hollow structures not only prevents the strength from being lowered, but also shows a tendency to improve the strength. The number of hollows can be appropriately provided, for example, two, three, four, five, six, seven, eight, nine.
[0013]
Monofilaments having a hollow structure are manufactured by supplying a thermoplastic resin containing a metal to an extruder and using a melt spinning apparatus equipped with a spinneret for hollow fibers capable of forming a desired number of hollows. Melt spinning at about 230-270 ° C. The yarn after spinning is cooled, and after the application of the non-aqueous oil agent, the yarn is appropriately drawn by a hot roller and wound. The obtained metal-containing monofilament can be used as a fishing line of the present invention as it is or as a twisted yarn obtained by twisting two or more yarns or a combined braid.
[0014]
The monofilament, the twisted yarn or the braided yarn according to the present invention may be coated with a resin separately on the surface thereof as a core yarn. By coating with resin in this way, there is an advantage that the degree of taper can be controlled and a sharp taper can be applied particularly when a tapered fishing line as described below is used.
The coating resin used for that purpose is high density polyethylene, polypropylene, ethylene vinyl acetate copolymer, nylon, polyamide resin such as copolymer nylon, acrylic resin or copolymer modified product thereof, polyurethane resin, polystyrene resin, epoxy resin, etc. Can be used. It is also possible to use the above-described metal-containing resin as the coating resin used here, and a fishing line coated with a metal-containing resin is one of the preferred embodiments of the present invention. With respect to the metal to be applied, those described above are preferably used.
[0015]
As a method for coating the coating resin, a method known per se such as pressure extrusion coating can be employed. Of these, a pipe-type extrusion coating method is preferred. In the pipe-type extrusion coating method, a molten coating resin is extruded from an extrusion molding machine, the pre-heated metal-containing monofilament, or a twisted yarn obtained by twisting two or more yarns or a combined yarn is pressed. It adheres under the circumstances, and the adhesion of the film is remarkably excellent.
[0016]
Therefore, the coated fishing line according to the present invention includes the following modes depending on whether the core yarn contains a metal, whether the core yarn has a hollow structure, and whether the coating resin contains a metal. Is mentioned.
(A) A monofilament containing metal or a twisted or braided yarn made of the monofilament (hereinafter referred to as “monofilament containing metal” in this column) with a resin not containing metal, (b) containing metal A fishing line in which a monofilament is coated with a resin containing a metal, (c) a fishing line in which a monofilament containing a metal having a hollow structure is coated with a resin not containing a metal, (d) a monofilament containing a metal having a hollow structure, etc. A fishing line coated with a resin containing a metal, (e) a monofilament that does not contain a metal, or a twisted or braided yarn made of the monofilament (hereinafter referred to as a “monofilament that does not contain a metal” in this column) with a resin that contains a metal. Coated fishing line, (f) monofilament free from metal having a hollow structure Etc., fishing line and the like coated with a resin containing a metal.
[0017]
It is an object of the present invention to form a tapered shape when forming a metal-containing monofilament, regardless of whether it has a hollow structure, or when coating with the coating resin. For example, a method known per se may be used. For example, the number of revolutions of a metering pump (gear pump) incorporated in the extruder is arbitrarily increased or decreased to change the resin discharge amount. By controlling the duration of the rotation speed, the taper shape is imparted by coating with the tapered metal-containing monofilament or coating resin having the respective lengths in the target thick part, detail and taper part. The fishing line of the present invention is made.
The shape of the tapered portion can be changed depending on the length of the switching time of the metering pump from high speed rotation to low speed rotation or from low speed rotation to high speed rotation.
[0018]
The fishing line according to the present invention is characterized by having a specific gravity of about 0.97 to 7.5 in any of the above forms. The specific gravity can be easily calculated from the fineness measured according to JIS L1013: 1999 and the diameter of the yarn measured with a dial gauge known per se, such as a PACOCK dial gauge G.
[0019]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples, but the present invention is not affected by this.
[Example 1]
Nylon 6/66 (Ube Industries, Ltd. 5033 chip, specific gravity = 1.14) high specific gravity nylon resin containing metal (tungsten, specific gravity 19.3) (Kanebo Gosei Co., Ltd. MCTS00004 chip, specific gravity = 1.5 ) Was used to produce monofilaments under the following conditions.
That is, the high specific gravity resin chip was supplied to a 40 mmφ extruder, melted at 270 ° C., spun from a spinneret having a hole diameter of 2.1 mm, and further cooled in water at 10 ° C.
Subsequently, the end-drawn yarn was stretched in two stages by 5.5 times with 95 ° C. wet heat and 220 ° C. dry heat, and then subjected to relaxation heat treatment at 225 ° C. by 0.98 times to obtain a monofilament having a diameter of 0.515 mm. Obtained.
[0020]
[Example 2]
Nylon 6/66 (Mitsubishi Kasei Novamid 2030 chip, specific gravity = 1.14) high specific gravity nylon resin containing metal (tungsten, specific gravity = 19.3) (Kanebo Gosei Co., Ltd. MCTS00005 chip, specific gravity = 3) was used to obtain a 0.515 mm monofilament under exactly the same conditions as in Example 1.
[0021]
Example 3
High specific gravity nylon resin (Kanebo Gosei Co., Ltd.) containing nylon 6/66 (Mitsubishi Kasei Co., Ltd. Novamid 2030J chip, specific gravity = 1.14) as a main component and metal (tungsten, specific gravity = 19.3) as a secondary component A monofilament was produced under the following conditions using MCTS00005 chip manufactured by company, specific gravity = 3).
That is, the above two types of chips are blended at a weight ratio of 50/50, this blend is supplied to a 40 mmφ extruder, melted at 270 ° C., spun from a spinneret with a pore diameter of 2.1 mm, and further at 10 ° C. Cooled in water.
Subsequently, this end-drawn yarn was stretched 5.5 times by 95 ° C. wet heat and 220 ° C. dry heat and then subjected to relaxation heat treatment at 225 ° C. by 0.98 times to obtain a monofilament having a diameter of 0.515 mm. .
[0022]
[Comparative example]
A monofilament was manufactured under the following conditions using nylon 6/66 (Novamid 2030J chip manufactured by Mitsubishi Kasei Corporation, specific gravity = 1.10).
The copolymerized nylon chip was supplied to a 4.0 mmφ extruder, melted at 270 ° C., spun from a spinneret having a hole diameter of 2.1 mm, and further cooled in water at 10 ° C. Subsequently, the end-drawn yarn was stretched in two stages by 5.5 times with 95 ° C. wet heat and 220 ° C. dry heat, and then subjected to relaxation heat treatment at 225 ° C. by 0.98 times to obtain a monofilament having a diameter of 0.515 mm. It was.
[0023]
Table 1 shows the results of evaluating the properties of the monofilaments thus obtained as fishing lines according to the following criteria.
Tensile strength and elongation: After leaving the sample 25 cm in the room for one day, set it on Shimadzu Autograph (AG-1 type) and pull it at a tensile speed of 30 cm / min. The elongation (%) was measured.
Nodular strength; measured according to JIS L1013: 1999.
Specific gravity: Calculated from the fineness measured according to JIS L1013: 1999 and the diameter of the yarn measured with a PACOCK dial gauge G.
[0024]
[Table 1]

As is apparent from the table, the fishing line of the present invention has a higher specific gravity than the nylon monofilament and can be arbitrarily designed, and the strength of the fishing line is not particularly problematic in terms of actual fishing.
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【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to obtain a fishing line having a specific gravity greater than that of a conventional fishing line. In this way, by increasing the specific gravity of the fishing line, it is possible to sink a light device deeply, and even with a light device, it is less susceptible to water resistance such as tides, and the device can be stopped at the desired depth. There is an advantage.
Further, according to the present invention, it is possible to produce a fishing line having an arbitrary specific gravity without being limited to the specific specific gravity of the fishing line material. This also has the advantage that the angler can select the specific gravity of the fishing line according to changes in the weather, tides, and the like.
[0026]
Since the fishing line provided by the present invention contains metal, a fishing line having the same specific gravity can be made thinner than a conventional fishing line. Therefore, it is not easily affected by wind during use. In particular, in the conventional fly line, the weight of the fishing line is increased by thickening the fishing line to a certain extent. Therefore, a thin fly line such as the fishing line according to the present invention is easy to cast, and the fly is accurately distant. It is very useful, such as being able to fly.
Furthermore, if tungsten is used as the metal, the amount of metal to be contained is small in order to give weight to the fishing line, so that it is difficult to reduce the strength inherent in the material constituting the fishing line, and therefore the strength of the fishing line is improved. Can do. In addition, the fishing line according to the present invention is excellent in wear resistance as compared with the fishing line covered with foamed polyvinyl chloride.
[0027]
In the fishing line according to the present invention, the specific gravity can be increased by containing a metal, and buoyancy can be imparted to the line by taking a hollow structure having two or more cavities. By having such contradictory properties, there is an advantage that the balance between the gravity and buoyancy of the fishing line can be arbitrarily set, and as a result, the settling speed of the fishing line can be controlled.

Claims

A fishing line comprising a monofilament made of a resin containing a metal, wherein the monofilament has a hollow structure having a cross-sectional shape of two or more hollows extending in the length direction .

A monofilament made of a resin containing a metal is included, and the monofilament has a hollow structure having a hollow structure extending in the length direction with a cross-sectional shape of 2 or more, and this is further covered with a resin Fishing line.

The fishing line according to claim 2, wherein the resin covering the core yarn contains a metal.

A fishing line characterized in that a core yarn having a hollow structure having a hollow structure extending in the length direction and having a cross-sectional shape of 2 or more is coated with a resin containing powdered or granular metal.

The fishing line according to any one of claims 1 to 4, wherein the fishing line is tapered.

The fishing line according to any one of claims 1 to 5, wherein the metal is tungsten.

The fishing line according to any one of claims 1 to 6, wherein the specific gravity is 0.97 to 7.5.