JP4662426B2 - 回転道具 - Google Patents

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Description

本発明は、回転道具に関し、詳しくは、破損し易い回転留め具を遠隔位置から回転させることのできるものに関する。
従来より、例えば、図6に示すように、電柱111の上部に設置されたトランス112に電線Dを接続する際には、そのトランス112側の雄ネジ部(ボルト状のネジ端子)に、所謂、ブッシング(回転留め具)100の雌ネジ部(ナット状のネジ端子)を螺合させることが多用されている。このブッシング100は、トランス112には高圧電流が流れていることから、導電材料が露出する状態にならないように、絶縁材料により覆われた状態に作製するのが一般的である。例えば、高電圧箇所に用いるブッシングは、陶磁器により外装された状態にされている(例えば、特許文献1、2参照)。
このようなブッシング100は、所謂、パイプレンチやモンキースパナなどの道具を、その外装部分に噛み合わせてその回動軸を中心に回動させることにより、容易に螺合させて緊締したり、その緊締を解除するなどの作業を行うことができる(例えば、特許文献3、4参照)。
特開2003−309924号公報 特開2004− 40849号公報 特表2001−503685号公報 特表2003−521380号公報
しかしながら、このようなブッシング100の外装部分の陶磁器は、非常に脆い材質であることから、従来には、ゴム手袋等を用いて緊締・解除する作業を行っていたが、近年の作業上の安全性の確保という観点から遠隔位置から作業する間接活線工法を採用する必要がある。そのために、例えば、パイプレンチなどのような金属材料からなる道具を絶縁棒に取り付けて遠隔位置から外周面に噛み合わせて回動させると、欠けてしまう虞があった。
また、このようなパイプレンチなどを用いる際には、手元で直接ブッシング100に噛み合わせる状態にして回動させる必要があり、電柱111の上部に設置されているトランス112では、バケットなどの高所作業用の大掛かりな装置が必要になる。しかし、高所作業用の装置を使用するのは大変であり、狭い作業スペースで使用できない場合もある。
さらに、このトランス112は、高圧電流が流れていることから、このブッシング100を回転させるためには、電力供給を止めるか、絶縁用保護具を着用する必要がある。しかし、絶縁用保護具を着用するまでもなく遠隔位置から安全に作業することができる方が望ましい。
そこで、本発明は、破損させてしまうことなく、容易に回転留め具を回転させる作業や、絶縁性を確保しつつ遠隔位置の回転留め具を回転させる作業を実現することにより、例えば、高所の高電圧機器での緊締・解除作業を容易化することのできる回転道具を提供することを目的とする。
上記課題を解決する回転道具の第1の発明は、ネジ端子に螺合させる回転留め具を回転させる回転道具であって、回転留め具の外周面に滑りを制限しつつ圧接する第1圧接面を一端側に備えて、当該回転留め具の回転軸を中心に回動可能に該第1圧接面から離隔する方向に延在する第1回動部材と、該第1回動部材の第1圧接面と略反対側の回転留め具の外周面に滑りを制限しつつ圧接する第2圧接面を一端側に備えて、該第2圧接面から離隔する他端側を第1回動部材の中間部に回動可能に支持された第2回動部材と、第1回動部材の他端側を回動可能に支持する第3回動部材と、からなる多関節構造に構成されている
ことを特徴とするものである。
この発明では、第1回動部材の第1圧接面が接する回転留め具の外周面に対して、第2圧接面が接するように第2回動部材が回動した状態で、その第1回動部材を第2回動部材の反対側に回動させる方向に第3回動部材を引くことにより、第2回動部材も第2圧接面が引き摺られる方向に回動される。このため、この第2回動部材の第2圧接面が第1回動部材の第1圧接面に接近して回転留め具の外周面を互いの間で圧接・保持することができ、その回転留め具の外周面を滑らせることなく、第1、第2回動部材を第3回動部材の引かれる方向に回動させることができる。したがって、第1、第2圧接面の間で回転留め具の外周面を圧接保持することを繰り返すように第3回動部材を引く方向に往復させることにより、その回転留め具を回転させることができる。この第1回動部材を回動させる方向を変えることにより、その回転留め具を正逆回転させることができる。
上記課題を解決する回転道具の第2の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記第3回動部材の他端側に、絶縁棒の先端部に取り付け可能な取付部を備えることを特徴とするものである。
この発明では、絶縁棒を介して、第1、第2圧接面の間で遠隔位置の回転留め具の外周面を圧接保持させるように持って行って、第1、第2回動部材を回動させるように第3回動部材を引くことができる。したがって、遠隔位置から絶縁性を確保しつつ、その回転留め具を正逆回転させることができる。
上記課題を解決する回転道具の第3の発明は、上記第1または第2の発明の特定事項に加え、前記第1回動部材の第1圧接面および前記第2回動部材の第2圧接面は、弾性材料を回転留め具の外周面に圧接させることを特徴とするものである。
この発明では、第1、第2圧接面の弾性材料を回転留め具の外周面に圧接させて第1、第2回動部材を回動させることにより、その回転留め具を回転させることができる。したがって、回転留め具を破損させてしまうことなく正逆回転させることができる。
上記課題を解決する回転道具の第4の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明の特定事項に加え、前記第1回動部材および第2回動部材の間の回動支点付近に、第1圧接面および第2圧接面を互いに近接させる方向に付勢する付勢手段を配設したことを特徴とするものである。
この発明では、第1、第2圧接面の近接方向、言い換えると、第1回動部材の第1圧接面に接する回転留め具の外周面に向けて第2回動部材を付勢して第2圧接面をその回転留め具の外周面に圧接させることができる。したがって、第1、第2圧接面が付勢手段の付勢力により回転留め具の外周面に常に接する状態に保持することができ、第3回動部材を引く操作をするだけで第1、第2回動部材を回動させて回転留め具を正逆回転させることができる。
上記課題を解決する回転道具の第5の発明は、上記第1から第4のいずれかの発明の特定事項に加え、前記第1回動部材および第3回動部材の間の回動支点付近に、該第3回動部材に対して第1回動部材を第2回動部材の反対側に向かって倒す方向に付勢する付勢手段を配設したことを特徴とするものである。
この発明では、第1回動部材を第2回動部材の反対側に向かって倒す方向、言い換えると、例えば、第1回動部材は第3回動部材との回動支点から離隔する側に第2回動部材が位置する姿勢に倒れる。したがって、第3回動部材が立つ姿勢でも、第2回動部材が作業者から離隔する姿勢で回転留め具に引っ掛けて第1、第2圧接面の開口内にその回転留め具を差し込むことができ、そのまま第3回動部材を引くことにより、回転留め具の外周面に接するその第2圧接面が引き摺られる方向に第1、第2回動部材を回動させることができる。また、その第3回転部材を戻すときには、第1、第2圧接面の間の圧接力を解除する方向に第1、第2回動部材は回動して元の姿勢に戻ることができる。
本発明によれば、第3回動部材を引くことにより回転留め具の外周面に第1、第2回動部材の第1、第2圧接面を圧接させつつ第1、第2回動部材を回動させることができ、この第3回動部材を繰り返し引くだけで、回転留め具を正逆回転させることができる。また、第3回動部材を絶縁棒の先端に取り付けることにより、遠隔位置から回転留め具を正逆回転させることができ、第1、第2圧接面の弾性材料が回転留め具の外周面に圧接することにより、その回転留め具を破損させることなく回転させることができる。さらに、第1、第2回動部材の間の回動支点付近や、第1、第3回動部材の間の回動支点付近に付勢手段を設けることにより、回転留め具に第1、第2回動部材を容易に引っ掛けることができ、第3回動部材を繰り返し引く際には、その回転留め具を回転させる姿勢に復帰する第1、第2回動部材の第1、第2圧接面が回転留め具の外周面に圧接して回転させることができる。
したがって、破損させてしまうことなく、容易に回転留め具を回転させることができ、また、絶縁棒を用いることにより、絶縁性を確保しつつ遠隔位置から回転留め具を回転させることができ、例えば、高所などに設置される高電圧機器の回転留め具を回転させて緊締・解除する作業を容易化することができる。
本発明の実施形態としては、ネジ端子に螺合させる回転留め具を回転させる回転道具において、両端側に回動支点を配設されている第1回動部材と、該第1回動部材の一端側の回動支点に一端側が回動自在に連結されている第2回動部材と、当該第1回動部材の他端側の回動支点に一端側が回動自在に連結されている第3回動部材と、を備える多関節構造に構成されており、第1回動部材は、一端側の回動支点の近傍より延長されて当該回動支点間の延在方向から屈曲する形状に形成されることにより、回転留め具の外周面に圧接させる第1圧接面を屈曲外面側に有する一方、第2回動部材は、第1回動部材の回動支点に回動自在に連結されている一端側と当該一端側から離隔する他端側との間が該第1回動部材の第1圧接面に対面する方向に屈曲する形状に形成されることにより、該第1圧接面が圧接する回転留め具の外周面の反対側に圧接させる第2圧接面を屈曲内面側に有し、第1、第2圧接面には、滑り止め手段が設けられていてもよい。
また、前記滑り止め手段は、弾性材料により構成してもよい。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図6は本発明に係る回転道具の一実施形態を示す図である。


図1〜図3において、回転道具10は、ネジ端子に螺合させる回転留め具を回転させる際に用いる道具であり、絶縁棒50の先端部に取り付けることにより、例えば、図6に示す電柱111上部のトランス112の雄ネジ部(遠隔位置の高電圧機器のネジ端子)に電線Dを接続する際に、回転留め具のブッシング100をその雄ネジ部に螺合させるように回転させて緊締・解除する作業を行うことができる。
ここで、ブッシング100は、図4に示すように、トランス112には高圧電流が流れていることから、そのトランス112の雄ネジ部に螺合させる雌ネジ部101が、絶縁材料である陶磁器製の外装部102により外装された状態に作製されている。このブッシング100は、外装部102が概略6角形の短尺な柱状になるように作製されており、この外装部102は、6角形における角部を削った形状の頂部103と、その角部(頂部103)間の平面部を多少窪ませて把持し易く形成されている窪み部104とを備えている。
この回転道具10は、図1および図2に示すように、第1回動部材11に、第2、第3回動部材12、13を第1、第2回動支点14、15により回動自在に連結した多関節構造に構築されている。これら第1〜第3回動部材11〜13は、それぞれプラスチックなどの絶縁材料を成形して、あるいは、削り出して、連結することにより作製されている。ここで、この回転道具10は、後述するように、第3回動部材13を絶縁棒50の先端部に取り付けて使用するので、この絶縁棒50側を基端側とし、反対側を先端側として説明する。
第1回動部材11は、直線状に延在する回動部21の両端側に第1、第2回動支点14、15が配置されるとともに、その両端部は相対的に回動させる第2、第3回動部材12、13の端部を挟み込んで回動可能に連結している。
この第1回動部材11の第1回動支点14が配置された回動部21の先端側には、その回動部21の一側面側を徐々に太くした負荷受部22が形成されている。この負荷受部22は、回動部21の他側面から90度程度(90度未満)に屈曲されることにより、その回動部21の基端側から離隔する側に対面する外面を備えており、この負荷受部22の外面形状としては、回動部21の先端側(第1回動支点14側)から離隔する中間部分が緩やかに湾曲する湾曲面22aに形成されていると共に、その先端側端部までの間には平面22bが形成されている。
第2回動部材12は、第1回動部材11の先端側に挟み込まれて第1回動支点14を中心に回動自在に軸支された基端部25と、この基端部25から先端側に向かって延在してその第1回動部材11の回動部21と略同一方向になる姿勢に保持される延長部26と、この延長部26から屈曲して第1回動部材11の負荷受部22の湾曲面22aに対面する中間部27と、この中間部27から再度屈曲して第1回動部材11の負荷受部22の平面22bに対面する先端部28と、を備えている。
また、第1回動部材11の先端側には、第2回動部材12の基端部25を挟み込んで延長部26側の回動を許容するとともに、その回動をある程度の範囲内に制限する空間が画成されており、その第2回動部材12の延長部26が負荷受部22側に設定範囲以上回動しようとするのを衝止壁22cが衝止する(延長部26の衝止壁26cが負荷受部22に衝止される)。この衝止壁22cは、第1、第2回動部材11、12の互いに対面する湾曲面22a(負荷受部22)と中間部27、および、平面22b(負荷受部22)と先端部28が回転対象を挟持することができる程度まで、具体的には、ブッシング100の外装部102の窪み部104間Wよりも狭い間隔に接近可能に設定されている。この第1、第2回動部材11、12の負荷受部22の湾曲面22aから平面22bおよび中間部27から先端部28には、滑りを制限するとともに弾力性を有するゴム材料などが貼付されている。
一方、第2回動部材12の基端部25には、その延長部26の反対側に延在するようにリブ25aが設けられており、第1回動部材11の先端側の空間内には、そのリブ25aとの間に介装されて第2回動部材12の延長部26側を負荷受部22側に付勢する一対のスプリング16が直列に配設されている。
これにより、第2回動部材12は、第1回動部材11の負荷受部22の湾曲面22aおよび平面22b(第1圧接面)に、中間部27および先端部28(第2圧接面)が近接する方向に倒れるようにスプリング(付勢手段)16により付勢されている。よって、第1、第2回動部材12は、図5に示すように、手を添えてこの状態にする手間なく、これらの間にブッシング100の外装部102を滑らないように接触させて挟持することができ、このまま第1、第2回動部材11をブッシング100の雌ネジ部(回転軸)101を中心に回動させることができる。
このとき、第1回動部材11を図5中の下方(第3回動部材13を引く方向)に回動させると、第2回動部材12は、ブッシング100の外装部102に接する中間部27や先端部28が引き摺られる方向に回動されることになるので、より強くその外装部102に圧接する状態になる。よって、第1、第2回動部材11、12は、ブッシング100の外装部102を滑らせてしまうことなく負荷受部22の湾曲面22aから平面22bと中間部27から先端部28の間で圧接保持する状態を維持しつつ回動することができる。また、この第1、第2回動部材11、12の負荷受部22の湾曲面22aから平面22bおよび中間部27から先端部28は、滑りを制限すると共に弾力性を有するゴム材料などを介してブッシング100の外装部102に圧接するので、極所に応力が集中して破損させてしまうことなく、そのブッシング100を小さな力で一体回転させることができる。
反対に、第1回動部材11を図5中の上方に回動させると、第2回動部材12は、ブッシング100の外装部102を第1回動部材11との間で圧接挟持することを解除する方向に回動されることになるので、この第1、第2回動部材11、12は、再度、そのブッシング100を回転させる姿勢にもどることができる。
したがって、この第1、第2回動部材11、12を往復させる回動を繰り返すことにより、ブッシング100を容易に連続回転させることができる。ここで、ブッシング100の回転方向は、この回転道具10の図中における表裏の向きを反転させることにより正逆回転させることができることはいうまでもない。なお、ここでは、ブッシング100の外装部102を圧接・挟持して回転させる場合を説明するが、この第1、第2回動部材11、12の負荷受部22の湾曲面22aから平面22bおよび中間部27から先端部28は、余裕を持って回動範囲が設定されているので、ブッシング100の頂部103距離Lよりも大きめに設定されているものから、その窪み部104間隔Wよりも小さめに設定されているものまで、ある程度の大きさの範囲内の異形のブッシングを圧接・挟持して回転させることができることはいうまでもない。
そして、第3回動部材13は、第1回動部材11の基端側に挟み込まれて第2回動支点15を中心に回動自在に軸支された先端部31と、この先端部31から離隔する方向に延在する延長部32と、この延長部32の基端側に固設されて絶縁棒50の先端部を取り付けるジョイント(取付部)33と、を備えている。
また、第1回動部材11の基端側には、第3回動部材13の先端部31を挟み込んでその延長部32側の回動を許容するとともに、その回動をある程度の範囲内に制限する空間が画成されており、その第3回動部材13の延長部32が負荷受部22側に設定範囲以上回動しようとするのを衝止壁21aが衝止する。言い換えると、この衝止壁21aは、絶縁棒50に取り付けられた第3回動部材13に対して第1回動部材11が作業し易い範囲内で回動可能にするように、具体的には、第1回動部材11が第3回動部材13に対する延長姿勢付近から直角になるまでの範囲内の回動を許容するように設定されている。
一方、第3回動部材12の先端部31には、スプリング17が固設されているのに対して、第1回動部材11の基端側にはそのスプリング17の脚部17aを収装する空間が形成されており、この第1回動部材11は、第3回動部材13に対する延長姿勢から第2回動部材12の反対側に倒れるように付勢されている。
また、この第3回動部材13のジョイント33は、延長部32の延在方向に開口しており、その延在方向から絶縁棒50の先端部を差し込んで取り付けることができる。また、このジョイント33の周面部には、絶縁棒50側に向かって切り欠かれた後に直交方向に屈曲する切欠33aが一対形成されており、後述する絶縁棒50のピン51をその切欠33a内の奥まで進入させることにより脱落不能に取り付けることができる。
絶縁棒50は、図3に示すように、ジョイント33の切欠33aに係合させるピン51と、作業員が把持する基端部側の把持部52と、中間部分に取り付けられている傘カバー53、54と、を備えており、全体をプラスチックなどの絶縁材料で作製されて絶縁性が確保されている。
ピン51は、絶縁棒50の先端部側面に一対立設されており、互いに反対側で突起形状に固定されることにより、回転道具10のジョイント33の2箇所の切欠33a内に進入して係合することができる。把持部52は、滑りにくい材質の取替え可能な滑り止が施されている。傘カバー53、54は、中間部分における先端側と基端側の2箇所に配設されており、先端側の傘カバー53が回転道具10側からの水分を滴下させるとともに、基端側の傘カバー54が安全に作業を行い得る限界位置を示して、作業する際の安全を確保している。
これにより、絶縁棒50の把持部52を把持して、回転道具10を電柱111などの高所に設置されているトランス112などに近接させて安全に作業することができ、第1、第2回動部材11、12が第3回動部材13に対してスプリング(付勢手段)17の付勢力により直角に倒れた姿勢で、そのトランス112のブッシング100に接近させることができる。そして、第1、第2回動部材11、12自体でも、スプリング16の付勢力により互いに近接する状態で、そのブッシング100を側方から第2回動部材12を引っ掛けるようにして第1回動部材11との間に挟み込むことにより、その第1回動部材11の負荷受部22の湾曲面22aと平面22b、および、第2回動部材12の中間部27と先端部28の間に、そのブッシング100の外装部102の外周面を滑らないように接触させて挟持することができる。
この後に、絶縁棒50(第3回動部材13)を引くと、第1回動部材11は、第3回動部材13に対して第2回動支点15を中心に、第2回動部材12がブッシング100の外装部102を引き摺る方向に相対的に回動されて、ブッシング100を回転させることができる。反対に、その絶縁棒50を突き出すと、第1回動部材11は、第3回動部材13に対して第2回動支点15を中心に、第2回動部材12の反対側に倒れる方向に相対的に回動されて、ブッシング100の外装部102に対する圧接力を解除した第2回動部材12と共に元の姿勢に戻る。
したがって、回転道具10の第1、第2回動部材11、12にトランス112のブッシング100を滑らないように挟持させつつ、その絶縁棒50を延在方向に引いたり、突き出したりすることにより、ブッシング100を容易に回転させてその雌ネジ部101をトランス112の雄ネジ部に螺合させて緊締したり、その緊締を解除することができる。
ここで、絶縁棒50は、先端部の突起55を内蔵するスプリングの弾性力に抗して沈ませつつ、ピン51の双方をジョイント33の切欠33a内に進入させて回転させた後に、その進入させる力を解放すると、突起55がスプリングの弾性力により突出してジョイント33を押し出すことにより、その切欠33aから屈曲する係合溝33b内にピン51を離脱不能に係合させることができる。また、この絶縁棒50は、中心部に刻設するネジ形状に螺合するグリップ56を回転させてジョイント33側に寄せることにより、ピン51が係合溝13b内から離脱して回転しないようにロックすることができ、回転道具10が相対回転して外れてしまうことを信頼性高く防止しつつ、その回転道具10を取り扱うことができる。
このように本実施形態においては、絶縁棒50を介する遠隔位置から、ブッシング100の外装部102の外周面を第1、第2回動部材11、12に圧接・挟持させつつ第3回動部材13を往復移動させるように、その絶縁棒50を引いたり、突き出したりするだけで、第1、第2回動部材11、12を繰り返し回動可能な姿勢に復帰させつつ回動させることができ、ブッシング100を滑らせることなく、また、破損させてしまうことなく正逆回転させることができる。したがって、遠隔位置から絶縁性を確保しつつ高所のトランス112のブッシング100を回転させて緊締・解除する作業を容易に行うことができる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことはいうまでもない。
本発明に係る回転道具の一実施形態を示す図であり、その概略全体構成を示す一部断面平面図である。 その要部構成を示す図であり、(a)はその要部の上面図、(b)はその他の要部の立面図である。 その実施形態の絶縁棒の概略全体構成を示す平面図である。 その回転対象の回転留め具を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその縦断面図である。 その使用時の状態を説明する斜視図である。 その回転対象の回転留め具の使用箇所を説明する立面図である。
符号の説明
10 回転道具
11 第1回動部材
12 第2回動部材
13 第3回動部材
14、15 回動支点
16、17 スプリング
21 回動部
21a、22c 衝止壁
22 負荷受部
22a 湾曲面
22b 平面
25 基端部
26 延長部
27 中間部
28 先端部
32 延長部
33 ジョイント
33a 切欠
33b 係合溝
50 絶縁棒
51 ピン
52 把持部
100 ブッシング
101 雌ネジ部
102 外装部
111 電柱
112 トランス

Claims (5)

  1. ネジ端子に螺合させる回転留め具を回転させる回転道具であって、
    両端側に回動支点を配設されている第1回動部材と、該第1回動部材の一端側の回動支点に一端側が回動自在に連結されている第2回動部材と、当該第1回動部材の他端側の回動支点に一端側が回動自在に連結されている第3回動部材と、を備える多関節構造に構成されており、
    第1回動部材は、一端側の回動支点の近傍より延長されて当該回動支点間の延在方向から屈曲する形状に形成されることにより、回転留め具の外周面に圧接させる第1圧接面を屈曲外面側に有する一方、
    第2回動部材は、第1回動部材の回動支点に回動自在に連結されている一端側と当該一端側から離隔する他端側との間が該第1回動部材の第1圧接面に対面する方向に屈曲する形状に形成されることにより、該第1圧接面が圧接する回転留め具の外周面の反対側に圧接させる第2圧接面を屈曲内面側に有し、
    第1、第2圧接面には、滑り止め手段が設けられていることを特徴とする回転道具。
  2. 前記第3回動部材の他端側に、絶縁棒の先端部に取り付け可能な取付部を備えることを特徴とする請求項1に記載の回転道具。
  3. 前記滑り止め手段は、弾性材料により構成することを特徴とする請求項1または2に記載の回転道具。
  4. 前記第1回動部材および第2回動部材の間の回動支点付近に、第1圧接面および第2圧接面を互いに近接させる方向に付勢する付勢手段を配設したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の回転道具。
  5. 前記第1回動部材および第3回動部材の間の回動支点付近に、該第3回動部材に対して第1回動部材を第2回動部材の反対側に向かって倒す方向に付勢する付勢手段を配設したことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の回転道具。
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