JP4662258B2 - 画像処理方法及び装置、デジタルカメラ装置、並びに画像処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像処理方法及び装置、デジタルカメラ装置、並びに画像処理プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、撮影された画像から長方形などの四辺形を抽出して、該四辺形を用いてあおり補正を行う画像処理方法及び装置、その機能を備えたデジタルカメラ装置、並びに画像処理プログラムを記録した記録媒体に関する。
近年、デジタルカメラは広く普及し、風景や人物に限らず、時刻表やポスター、掲示板等をメモ代りに撮影するのにも用いられるようになってきた。しかしながら、撮影された時刻表やポスター等は、撮影する位置により“あおり”が生じて、画像が歪むため、撮影されたポスター等は読みづらく、撮影された画像をそのまま再利用するには最適なものでなかった。
あおりは、実際の被写体は矩形であるのに対し、撮影される画像が、撮影する位置により台形等に歪む現象である。時刻表やポスター等の平面状の被写体をデジタルカメラで撮影する場合、このようなあおりを補正し、あたかも被写体に正対した位置から撮影した画像に変換する必要がある。
従来からデジタルカメラで撮影された画像から撮影時のあおりを補正する方法が種々提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。従来技術では、一般に撮影された画像から長方形等を抽出し、長方形が平面になるように射影変換を行っている。また、一部では、抽出された複数の長方形を画像に重ね合わせて表示し、撮影者の選択した長方形に基づいて射影変換することも行っている。
特開2000−341501号公報 特開2005−122320号公報
撮影された画像から長方形を抽出し、該長方形を用いてあおり補正を行う場合、抽出された複数の長方形を使用者に提示することは現実的には妥当な方法である。なぜなら撮影画像から撮影者が所望する被写体を1つ見つけ出すためには撮影者の意図を画像から読み取らなければならなく、仮に二人の撮影者が瓜二つの画像を撮影したとしても、撮影者二人の所望する被写体は異なることがあるからである。
しかし、抽出される長方形は重なりあっている場合が多く、単純に一枚の画像に複数の長方形を同時に表示する方法では、複数の長方形の区別がつきにくく、使用者は何回も同じ長方形を閲覧して確認しなければならない。
また、撮影者の意図を画像から読み取ることは難しいので、撮影者の所望する長方形が、長方形の自動抽出処理から得られるとは限らない。しかし、従来技術では抽出した長方形しか選択できない。所望する長方形を得るには、再度撮影する必要があり、非常に手間がかかる。また、走行中の車の車窓から看板などを撮影した場合に所望の長方形が得られなかった場合には再度撮影することさえできない。
本発明は、あおり補正の前処理として、抽出された複数の長方形等の四辺形を画像に重ねて表示し、撮影者に選択せしめる場合、撮影者が複数の四辺形を瞬時に区別でき、最適なものを簡単に選択することを可能とする画像処理方法及び装置、その機能を備えたデジタルカメラ装置、並びに画像処理プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
また、本発明は、撮影者の意図した四辺形形状が得られない場合、表示中の四辺形の形状を修正することを可能とする画像処理方法及び装置、その機能を備えたデジタルカメラ装置、並びに画像処理プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
本発明は、入力画像から複数の四辺形を抽出する手段と、各々の四辺形に対応して、入力画像に当該四辺形を重畳し、四辺形領域を強調した複数の重畳画像を作成するとともに、複数の重畳画像中の一つを注目重畳画像として、他の重畳画像とは区別がつくように作成する手段と、前記注目重畳画像を含む複数の重畳画像を表示する手段と、利用者の操作に応じて前記注目重畳画像を切り替え、最終的に利用者の決定した注目重畳画像を選択する手段と、前記選択した注目重畳画像に対応する四辺形のデータに基づいて射影変換行列を算出し、該射影変換行列に基づいて入力画像に対して射影変換を施す手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、注目重畳画像を含む複数の重畳画像を同時に表示することを特徴とする。あるいは、注目重畳画像を含む複数の重畳画像を順次切り替えて表示することを特徴とする。さらに、注目重畳画像を拡大して表示することを特徴とする。
また、本発明は、選択した注目重畳画像について、利用者の操作に応じて四辺形の形状を変更する手段を更に有し、入力画像に対して射影変換を施す手段は、前記変更後の四辺形のデータに基づいて射影変換行列を算出し、該射影変換行列に基づいて入力画像に対して射影変換を施すことを特徴とする。
また、本発明は、入力画像から複数の四辺形を抽出する手段は、入力画像から複数のエッジ領域を検出するエッジ領域検出手段と、前記検出された複数のエッジ領域に対応する複数の線分を抽出する手段と、前記抽出された複数の線分から、2つの線分(以下、線分ペア)の組み合わせを選択し、各線分ペアを、当該線分ペアを構成する2つの線分の相対位置に応じて分類し、当該線分ペアの評価値を算出する手段と、複数の線分ペアから、2つの線分ペアの組み合わせを選択し、それぞれ、2つの線分ペアの4つの線分により四辺形を生成し、各四辺形について、当該四辺形を構成する線分ペアの分類と評価値に基づいて四辺形評価値を算出する手段と、前記算出された四辺形評価値に基づいて複数の四辺形を選択する手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、デジタルカメラなどにおいて、抽出された複数の長方形等の形状を画像に重ねて表示し、撮影者に選択せしめる場合、撮影者は最適なものを簡単に選択することが可能になる。また、撮影者の意図した形状が抽出されない場合、形状を修正することで、再度撮影することなく、撮影者の意図した形状を得ることが可能になる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の画像処理機能を備えたデジタルカメラ装置の一実施形態を示す全体的構成図である。図1において、撮影部11はレンズ111、絞り112、シャッター113、光電変換素子114及び前処理部115などで構成される。シャッター113の操作により、被写体光がレンズ111、絞り112を通して光電変換素子114に受光し、アナログ画像信号に変換される。光電変換素子114には、例えば、CCD(電荷結合素子)が使用される。前処理部115は、プリアンプやAGC(自動利得制御)等のアナログ信号処理部やA/D変換部を備えており、光電変換素子114から出力されたアナログ画像信号に対して増巾・クランプなどの前処理を施した後、該アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。
撮影部11の前処理部115から出力されたデジタル画像信号は、カメラ信号処理部12を通してフレームメモリ15に格納される。フレームメモリ15には、VRAM,SRAM,DRAMなどの半導体メモリが使用され、カメラ信号処理部12での処理対象の画像信号を一時保持するのに利用される。
カメラ信号処理部12はデジタル信号処理プロセッサ(DSP)などにより構成されている。このカメラ信号処理部12に、本発明の画像処理機能としての形状領域強調画像生成・表示制御部120が備えられているが、その詳細は後述する。ROM13はカメラ信号処理部12で使用されるプログラムを保持するプログラムメモリ、RAM14はカメラ信号処理部12の処理途中のデータや、その他の必要なデータなどを一時的に保持するのに用いられる作業用メモリである。
CPU16はマイコンなどにより構成され、撮像部11及びカメラ信号処理部12などの動作を制御する。なお、ROM13、RAM14は、CPU16で兼用することでもよい。
フレームメモリ15の画像信号はカメラ信号処理部12に読み出され、該カメラ信号処理部12において画像圧縮などの処理が施された後、インターフェース部(I/F)17を介して外部記憶装置20に記録されることにより保存される。外部記憶装置20には、ICメモリカードや光磁気ディスクなどが使用されるが、モデムカードやISDNカードなどを利用して、ネットワークを経由して遠隔地の端末等に画像信号を送信することも可能である。逆に、外部記憶装置20から読み出された画像信号は、I/F17を介してカメラ信号処理部12に送信され、カメラ信号処理部12において伸長処理が施され、フレームメモリ15に格納される。
一方、本デジタルカメラ装置の背面には、図2に示すように、表示部18と操作部19が並設されている。表示部18は、例えば液晶表示装置により構成される。また、操作部19は上下左右ボタン191〜194、決定ボタン195などで構成されている。
画像の表示は、フレームメモリ15あるいはRAM14内の画像信号をカメラ信号処理部12、I/F17を介して表示部18に送信することによって行われる。この表示部18の表示内容と連携して、ボタン191〜195を押下することにより、操作信号がI/F17を介してカメラ信号処理部12、形状領域強調画像生成・表示制御部120に取り込まれ、様々な処理、表示制御が実行されるが、これについては後述する。
以下に、形状領域強調画像生成・表示制御部120の構成例および動作処理について説明する。形状領域強調画像生成・表示制御部120は、その処理のためのプログラムをROM13に格納して、それをカメラ信号処理部12のデジタル信号処理プロセッサ(DSP)に実行させる構成とするか、あるいは、その処理機能の一部または全部をハードウェアとして構成することでもよい。
なお、以下の実施例の説明では、説明の便宜上、4つの四辺形(四辺形候補)が使用されるとするが、四辺形の数はいくつであっても適用することができる。
図3に、形状領域強調画像生成・表示制御部120の一実施例の機能ブロック図を示す。図3において、形状領域強調画像生成・表示制御部120は、撮影画像を入力として、該入力画像から四辺形を抽出する四辺形抽出部201と、四辺形抽出部201により抽出された四辺形を入力画像に重畳して、形状領域強調画像の重畳画像を作成する重畳画像作成部202、必要に応じ四辺形抽出部201で抽出された四辺形を変形する四辺形抽出結果変形部203、変形前あるいは変形後の四辺形データから射影変換行列を算出し、入力画像に対して射影変換を施す射影変換処理部204、各処理部で指示された内容を基に重畳画像や射影変換画像などを表示部17に表示する制御を司る画像表示制御部205からなる。四辺形情報記憶部206は、各処理部での処理途中・結果等の四辺形等に関する情報を記憶する記憶部であり、例えば、RAM14が用いられる。この四辺形情報記憶部206は、抽出された四辺形の形状を記憶する四辺形記憶部207、入力画像に四辺形が重畳された画像を記憶する重畳画像記憶部212、重畳画像記憶部212に記憶されている画像のうち、一つの重畳画像を注目重畳画像として記憶する注目重畳画像管理部217、入力画像に対して射影変換を施した画像を記憶する射影変換画像記憶部218、入力画像を記憶しておく入力画像記憶部219、四辺形の形状変形するため撮影者が選択した四辺形の頂点の座標を記憶すると同時に、表示部17に表示する際の色を記憶する頂点情報記憶部220などからなる。なお、入力画像記憶部219はフレームメモリ14が兼ねてもよい。以下、各部201〜205の処理・動作を詳述する。
<四辺形抽出部201>
四辺形抽出部201は、入力画像記憶部219に記憶されている撮影画像を取り込み、該入力画像から四辺形を抽出する、ここでは、撮影画像は図4に示す画像とする。
四辺形抽出部201では、図4の撮影画像を入力画像として、該入力画像から種々の組み合わせの四辺形を抽出して評価し、評価値に基づいて順序付けし、上位から4つの四辺形(四辺形を表現する4つの頂点の組)を選択して四辺形記憶部207に記憶する。ここで、4つの四辺形を順序付けに基づいて、上位から、第一四辺形候補208、第二四辺形候補209、第三四辺形候補210、第四四辺形候補211とする。なお、先に述べたように、一般には対象とする四辺形の数はいくつであってもよい。
四辺形抽出部201には、従来技術の任意の四辺形抽出法(例えば、特許文献1、2等)を用いてもよいが、本出願人が別途出願(特願2005−243958)の手法を用いれば、より高精度かつ高速に四辺形を抽出することが可能である。これについては後述する。
<重畳画像作成部202>(その1)
重畳画像作成部202では、入力画像記憶部219に記憶されている入力画像と、四辺記憶部207に記憶された各四辺形候補(第一四辺形候補208、第二四辺形候補209、第三四辺形候補210、第四四辺形候補211)を用いて、形状領域強調画像である第一重畳画像213、第二重畳画像214、第三重畳画像215、第四重畳画像216を作成し、重畳画像記憶部212に記憶する。同時に、四つの重畳画像中の一つを注目重畳画像として注目重畳画像管理部217に記憶する。デフォルトでは、第一重畳画像213が注目重畳画像となる。
なお、重畳画像の作成には種々のやり方があるが、ここでは代表的な実施形態(その1)を説明して、様々なバリエーションについては後述する。
図5に重畳画像作成の第一の実施形態(その1)の処理フローチャートを示す。図5の処理は各四辺形候補と入力画像(RGB256階調とする)の全ての画素に対して実施される。
入力画像の各画素の座標と画素値(Vr,Vg,Vb)を入力する(ステップ301)。ここで、Vrは赤(R)の画素値、Vgは緑(G)の画素値、Vbは青(B)の画素値を表す。次に、一つの四辺形候補を入力する(ステップ302)。ここでは、まず、第一の四辺形候補208を入力するとする。そして、入力画像の各画素を注目画素として、以下の処理を行う。
注目画素の座標に注目し、注目画素が四辺形の周囲上の画素か、それ以外かを判定する(ステップ303)。四辺形の周囲の画素とは、四辺形抽出部201で抽出された4頂点をブレゼンハムの直線描画アルゴリズムで結んだ際に辺上となる画素を、四辺形の周囲上の画素(四辺形の周囲を線幅1と設定した場合)とする。なお、線幅2の四辺形の周囲上の画素とは、線幅1の四辺形の周囲上の画素と、線幅1の四辺形の周囲上の画素に隣接する画素を合わせた画素を指す。以後線幅3、線幅4の四辺形の周囲上の画素も同様に定義できる。四辺形の周囲上の画素以外で、四辺形の周囲上の画素に囲まれている、四辺形の内部に位置する画素を四辺形内部の画素、四辺形周囲、四辺形内部のどちらにも当てはまらない画素を四辺形外部の画素と呼ぶ。
注目画素が四辺形の周囲上の画素の場合には、当該注目画素の画素値を(255,0,0)(赤)に設定する(ステップ304)。また、注目画素が四辺形の周囲上の画素でない場合は、当該注目画素の画素値を(Vr,Vg,Vb)のままとする(ステップ305)。
次に、作成する重畳画像が注目重畳画像か否かを判定する(ステップ306)。そして作成する重畳画像が注目重畳画像である場合は、注目画素が画像の外周上か否かを判定する(ステップ307)。画像の外周上とは、画像の外周部3画素のことで、例えば、320×240の画像の場合、X座標が0,1,2,3,317,318,319またはY座標が0,1,2,237,238,239である画素は画像の外周上の画素である。注目画素が画像の外周上である場合には、当該注目画素の画素値を(255,255,0)(黄)に設定する。
以上の処理を入力画像の各画素について実施することにより、第一四辺形候補208に対応する領域が赤色で強調された第一重畳画像213が作成され、また、該第一重畳画像213が注目重畳画像であれば、該画像の外周部がさらに黄色で強調される。作成された第一重畳画像213は重畳画像記憶部212に記憶される。
以下同様にして、重畳画像作成部202では、第二四辺形候補209を入力として、第二重畳画像214を、第三四辺例候補210を入力として第三重畳画像215を、第四四辺形候補211を入力として第四重畳画像216を作成し、重畳画像記憶部212に記憶する。同時にそのうちの注目重畳画像は注目重畳画像管理部217に記憶する。
この4枚の重畳画像の作成が完了すると、重畳画像作成部202は、画像表示制御部205に対して、例えば、第一重畳画像213を左上、第二重畳画像214を右上、第三重畳画像215を左下、第四重畳画像216を右下として同時に表示するように指示する。画像表示制御部205では、重畳画像記憶部212から各重畳画像213〜216を読み出し、重畳画像作成部202の指示にしたがって表示部19に表示する。図6に、このときの表示例を示す。なお、図6では、第一重畳画像213が注目重畳画像であることを示している。
なお、表示形態としては、図6のように4枚の重畳画像を均一の大きさにする以外に、例えば、図7のように、注目重畳画像のみ前方に大きく表示することも考えられる。また、図8のように、4枚の重畳画像と同時に入力画像(図4)を表示することも考えられる。
<四辺形抽出結果変形部203>
撮影者は、表示部18に表示された各重畳画像を見て、必要に応じて操作部19の上下左右ボタン、決定ボタンを操作し、注目重畳画像の切り換え、四辺形の変形を指示する。
四辺形抽出結果変形部203では、操作部19からの操作情報を入力として、注目重畳画像を選択し、その四辺形を変形して、重畳画像作成部202に対して改めて重畳画像の作成を指示する。図9に四辺形抽出結果変形部203の処理状態遷移図を示す。
図9において、401〜404は四辺形抽出結果変形部203の各処理を表し、411〜419は撮影者の指示を表す。撮影者の指示は、図2に示す操作部19の上ボタン191、左ボタン192、下ボタン193、右ボタン194、決定ボタン195を押下することにより入力される。以下、各処理について詳述する。なお、初期状態として、表示部17には、図6のように各重畳画像が表示されており、注目重畳画像は第一重畳画像213とする。
(i) 四辺形領域選択処理
四辺形領域選択処理401では、4つの四辺形から撮影者が一つの四辺形を選択する処理を行う。初期状態では、注目重畳画像管理部217に記憶されている注目重畳画像(第一重畳画像213)に対応する四辺形が選択されている。
撮影者が右ボタン194を押下すると(ステップ411)、注目重畳画像管理部217に記憶されている注目重畳画像が第一重畳画像213から、第二重畳画像214に切り替わる。そして重畳画像作成部202により、第一重畳画像213、第二重畳画像214、第三重畳画像215、第四重畳画像216が更新され、重畳画像作成部202により、表示画像を更新するよう、画像表示制御部205に指示を行う。これを受けて、画像表示制御部205は表示部17の表示画像を更新する。初期状態の表示内容が図6のとき、右ボタン194の押下で表示内容は図10のように更新される。
また、初期状態において、撮影者が左ボタン192を押下すると(ステップ411)、注目重畳画像管理部217に記憶されている注目重畳画像が第一重畳画像213から、第四重畳画像216に切り替わる。そして重畳画像作成部202により、第一重畳画像213、第二重畳画像214、第三重畳画像215、第四重畳画像216が更新され、重畳画像作成部202により表示画像を更新するよう、画像表示制御部205に指示を行う。
このように、右ボタン194が一度押されるたびに、注目重畳画像管理部217に記憶されている注目重畳画像が重畳画像記憶部212に記憶されている順序の昇順に切り替わる。また、左ボタン192が一度押されるたびに、注目重畳画像管理部217に記憶されている注目重畳画像が重畳画像記憶部212に記憶されている順序の降順に切り替わる。撮影者により決定ボタン195が押下されると(ステップ412)、四辺形形状決定処理402に移行する。ここでは、結局、図6の表示状態(第一重畳画像213が注目重畳画像)で、決定ボタン195から押下されたとする。
(ii) 四辺形形状決定処理
四辺形領域変形処理402では、注目重畳画像管理部217に記憶されている注目重畳画像に対応する四辺形に変形が必要か否かを決定する。
上ボタン191、左ボタン192、下ボタン193、右ボタン194のいずれかを押下すると(ステップ413)、選択された四辺形の頂点うち、ひとつの頂点の色が変わり、修正頂点選択処理403へと移行する。図11は、注目重畳画像として選択された第一重畳画像213に対応する四辺形に変形が必要と決定され、該四辺形の左上頂点が選択された状態を示している。なお、修正頂点選択処理403へと移行する目的は、撮影者の所望する四辺形と注目重畳画像管理部217に記憶されている注目重畳画像に対応する四辺形が異なるのを修正するためである。
また、選択された頂点は、頂点情報記憶部220に該頂点の座標、表示の際の色が記憶されるが、重畳画像記憶部212のデータは変更されていない。そのため、四辺形抽出結果変形部203から画像表示制御部205に頂点を表示しないよう指示を行えば、図11の表示状態から図6の表示状態に戻ることができる。なお、決定ボタン195を押すと(ステップ419)、射影変換処理部204の処理に移行する。
(iii) 修正頂点選択処理
修正頂点選択処理403では、選択された四辺形を表す4本の頂点のうち、位置を修正する頂点を決定する。撮影者が左ボタン192、右ボタン194を押下すると(ステップ414)、頂点情報記憶部220に記憶される頂点の座標と表示する際の頂点の色が切り替わり、画像表示制御部205に対し、表示する頂点情報を更新するよう指示を行う(図12)。
なお、四辺形の頂点は順序付けて設定されており、右ボタン23と左ボタン21で4頂点を切り替えることができる。また撮影者が上ボタン191を押すと(ステップ415)、決定された頂点の色が変わり(図13)、頂点位置変更処理404に移行する。また、撮影者が決定ボタン195を押すと(ステップ416)、四辺形領域決定処理402に移行する。
(iv) 頂点位置変更処理
頂点位置変更処理404では、撮影者が選択された頂点の位置を変更する。撮影者が、上ボタン191、左ボタン192、下ボタン193、右ボタン194のいずれかを押下すると(ステップ418)、押したボタンの方向に応じ、注目重畳画像管理部217に記憶されている注目重畳画像に対応する四辺形の形状も修正され、重畳画像作成部202により重畳画像が更新され、同時に頂点情報記憶部220に記憶されている頂点の座標も更新され、画像表示制御部205に修正後の四辺形形状の表示が指示される。そのため、表示部17の表示上では、頂点が移動した表示が行われる(図14)。また、撮影者が決定ボタン195を押すと(ステップ417)、修正頂点選択処理403に移行する。
<射影変換処理部204>
射影変換処理部204では、注目重畳画像管理部217に記憶されている注目重畳画像(例えば、第一重畳画像)に対応する変形後の四辺形(変形不要の場合には、抽出された元々の四辺形)のデータに基づき射影変換行列を算出する。射影変換行列の算出方法は既知であり、例えば、特許文献2などに詳述されているので、ここでは省略する。
射影変換処理部204は、算出された射影変換行列を使用して、入力画像記憶部219に記憶されている入力画像(撮影画像)に対して射影変換を施し、射影変換後の入力画像を射影変換画像記憶部218に記憶し、画像表示制御部205に射影変換後の入力画像を表示するように指示する。画像表示制御部205では、射影変換画像記憶部218から射影変換後の入力画像を読み出し、表示部18に表示する。
図15に、射影変換された入力画像の一例を示す。図15の(a),(b)とも図4の入力画像について、第一重畳画像213に対応する第一四辺形候補208を基に射影変換行列を算出し、射影変換した画像を示したものである。なお、図15の(b)は、抽出された四辺形が画像内で最大となるように射影変換行列を算出して、入力画像を射影変換したものである。
<画像表示制御部205>
画像表示制御部205は、重畳画像作成部202、四辺形抽出結果変形部203、射影変換処理部204などの指示に基づき、重畳画像記憶部212や注目重畳画像管理部217や入力画像記憶部219、あるいは射影変換画像記憶部218などに記憶されている画像を読み出し、表示部18に表示する制御を行う。この画像表示制御部205の動作については、これまで、重畳画像作成部202、四辺形抽出結果変形部203および射影変換処理部204の動作と関連して説明した如くであるので、ここでは、説明を省略する。
[重畳画像作成部202のバリエーション]
先に述べたように、重畳画像作成部202での重畳画像(形状領域強調画像)の作成法としては、先の実施形態(その1)以外にも様々なバリエーションが考えられる。以下にいくつかのバリエーションを示す。
<重畳画像作成部202>(その2)
図16に、本実施形態の重畳画像作成の処理フローチャートを示す。先の図5の処理と同様に、図16の処理は各四辺形候補と入力画像(RGB256階調)の全ての画素に対して実施される。
入力画像の各画素の座標と画素値(Vr,Vg,Vb)を入力する(ステップ501)。また、一つの四辺形候補を入力する(ステップ502)。ここでは、初めに第一四辺形候補208を入力するとする。本実施形態では、まず、作成する重畳画像が注目重畳画像か否かを判定する(ステップ503)。そして、作成する重畳画像が注目重畳画像である場合はステップ504に、注目重畳画像でない場合はステップ508に進み、入力画像の各画素を注目画素として、以下の処理を行う。
まず、注目重畳画像である場合(ステップ504)を考える。注目画素が四辺形の内部の場合には、当該注目画素の画素値を(Vr,Vg,Vb)のままとする(ステップ505)。注目画素が四辺形の周囲の場合には、当該注目画素の画素値を(0,0,255)(青)に設定する(ステップ506)。また、注目画素が四辺形の外周の場合には、当該注目画素の画素値を(0,0,0)(黒)に設定する(ステップ507)。
次に、注目重畳画像でない場合(ステップ508)を考える。注目画素が四辺形の内部の場合には、当該注目画素の画素値を(Vr,Vg,Vb)のままとする(ステップ509)。注目画素が四辺形の周囲の場合には、当該注目画素の画素値を(255,0,0)(赤)に設定する(ステップ510)。また、注目画素が四辺形の外周の場合には、当該注目画素の画素値を(Vr,Vg,Vb)のままとする(ステップ511)。
以上の処理を入力画像の各画素について実施することにより、第一四辺形候補208に対応する第一重畳画像213として、該第一重畳画像213が注目重畳画像ならば、第一四辺形候補208に対応する領域が青で強調され、外部は黒でうまった画像が作成され、また、注目重畳画像でないならば、単に第一四辺形候補208に対応する領域が赤で強調された画像が作成される。作成された第一重畳画像213は重畳画像記憶部212に記憶される。
以下同様にして、第二四辺形候補209を入力として、第二重畳画像214を、第三四辺例候補210を入力として第三重畳画像215を、第四四辺形候補211を入力として第四重畳画像216を作成し、重畳画像記憶部212に記憶する。同時にそのうちの注目重畳画像は注目重畳画像管理部217に記憶する。
この4枚の重畳画像の作成が完了すると、重畳画像作成部202は、画像表示制御部205に対して、例えば、第一重畳画像213を左上、第二重畳画像214を右上、第三重畳画像215を左下、第四重畳画像216を右下として同時に表示するように指示する。画像表示制御部205では、重畳画像記憶部212から各重畳画像213〜216を読み出し、重畳画像作成部202の指示にしたがって表示部19に表示する。図17に、本実施形態の場合の表示例を示す。図17では、第一重畳画像213が注目重畳画像であることを示している。なお、表示形態としては、先の実施形態(その1)の場合と同様に、注目重畳画像のみ前方に大きく表示すること、あるいは、4枚の重畳画像と同時に入力画像(図4)を表示することも考えられる。
<重畳画像作成部202>(その3)
図18に、本実施形態の重畳画像作成の処理フローチャートを示す。先の図5の処理と同様に、図18の処理は各四辺形候補と入力画像(RGB265階調)の全ての画素に対して実施される。
入力画像の各画素の座標と画素値(Vr,Vg,Vb)を入力する(ステップ601)。また、一つの四辺形候補を入力する(ステップ602)。ここでは、初めに第一四辺形候補208を入力するとする。そして、まず、作成する重畳画像が注目重畳画像か否かを判定する(ステップ603)。そして、作成する重畳画像が注目重畳画像である場合はステップ604に、注目重畳画像でない場合はステップ610に進み、入力画像の各画素を注目画素として、以下の処理を行う。
まず、注目重畳画像である場合(ステップ604)を考える。注目画素が四辺形の内部の場合、Y座標が4の倍数か否か判定する(ステップ605)。そして、注目画素のY座標が4の倍数のときは、当該注目画素の画素値を(0,0,0)(黒)に設定する(ステップ606)。注目画素のY座標が4の倍数でないときは、当該注目画素の画素値を(Vr,Vg,Vb)のままとする(ステップ607)。また、注目画素が四辺形の周囲の場合には、当該注目画素の画素値を(255,0,0)(赤)に設定する(ステップ608)。また、注目画素が四辺形の外周の場合には、当該注目画素の画素値を(Vr/2,Vg/2,Vb/2)に設定する(ステップ609)。
次に注目重畳画像でない場合(ステップ610)を考える。注目画素が四辺形の内部の場合には、当該注目画素の画素値を(Vr,Vg,Vb)のままとする(ステップ611)。注目画素が四辺形の周囲の場合、四辺形の頂点からの距離が所定の閾値以下か否か判定する(ステップ612)。そして、注目画素の四辺形の頂点からの距離が閾値以下のときには、当該注目画素の画素値を(255,0,0)(赤)に設定する(ステップ613)。注目画素の四辺形の頂点からの距離が閾値以上のときには、当該注目画素の画素値を(Vr,Vg,Vb)のままとする(ステップ614)。注目画素が四辺形の外周の場合には、当該注目画素の画素値を同様に(Vr,Vg,Vb)のままとする(ステップ614)。
以上の処理を入力画像の各画素について実施することで、第一四辺形候補208に対応する第一重畳画像213として、該第一重畳画像213が注目重畳画像ならば、第一四辺形候補208に対応する領域が赤で強調され、内部は一定間隔で黒の横線が付加され、外部は灰色に変換された画像が作成され、また、注目重畳画像でないならば、第一四辺形候補208に対応する領域のうち、四つの各頂点から所定の長さのみ赤で強調された画像が作成される。この作成された第一重畳画像213は重畳画像記憶部212に記憶される。
以下同様にして、第二四辺形候補209を入力として、第二重畳画像214を、第三四辺例候補210を入力として第三重畳画像215を、第四四辺形候補211を入力として第四重畳画像216を作成し、重畳画像記憶部212に記憶する。同時にそのうちの注目重畳画像は注目重畳画像管理部217に記憶する。
この4枚の重畳画像の作成が完了すると、重畳画像作成部202は、画像表示制御部205に対して、例えば、第一重畳画像213を左上、第二重畳画像214を右上、第三重畳画像215を左下、第四重畳画像216を右下として同時に表示するように指示する。画像表示制御部205では、重畳画像記憶部212から各重畳画像213〜216を読み出し、重畳画像作成部202の指示にしたがって表示部19に表示する。図19に、本実施形態の場合の表示例を示す。図19では、第一重畳画像213が注目重畳画像であることを示している。なお、表示形態としては、先の実施形態(その1)の場合と同様に、注目重畳画像のみ前方に大きく表示すること、あるいは、4枚の重畳画像と同時に入力画像を表示することも考えられる。
<重畳画像作成部202>(その4)
図20に、本実施形態の重畳画像作成の処理フローチャートを示す。先の図5の処理と同様に、図20の処理は各四辺形候補と入力画像(RGB256階調)の全ての画素に対して実施される。
入力画像の各画素の座標と画素値(Vr,Vg,Vb)を入力する(ステップ701)。また、一つの四辺形候補を入力する(ステップ702)。ここでは、初めに第一四辺形候補208を入力するとする。そして、まず、作成する重畳画像が注目重畳画像か否かを判定する(ステップ703)。そして、作成する重畳画像が注目重畳画像である場合はステップ704に、注目重畳画像でない場合はステップ707に進み、入力画像の各画素を注目画素として、以下の処理を行う。
まず、注目重畳画像である場合(ステップ704)を考える。注目画素が四辺形の内部の場合には、当該注目画素の画素値を(255−Vr,255−Vg,255−Vb)に設定する(ステップ705)。注目画素が四辺形の内部でない場合には、当該注目画素の画素値を(Vr/2,Vg/2,Vb/2)に設定する(ステップ706)。
次に、注目重畳画像でない場合(ステップ707)を考える。注目画素が四辺形の外部の場合には、あらかじめ、四辺形内部の画素値の平均値(Ar,Ag,Ab)を算出しておき(ステップ709)、当該注目画素の画素値を(255−Ar,255−Ag,255−Ab)に設定する(ステップ710)。注目画素が四辺形の外部でない場合には、当該注目画素の画素値を(Vr,Vg,Vb)のままとする(ステップ708)。
以上の処理を入力画像の各画素について実施することにより、第一四辺形候補208に対応する第一重畳画像213として、該第一重畳画像213が注目重畳画像ならば、四辺形から内部は、対応する入力画像が反転されて強調され、外部は灰色に変換された画像が作成され、また、注目重畳画像でないならば、四辺形から内部は、入力画像のままで、外部は、四辺形内部の画素値平均の反転画像となる画像が作成される。作成された第一重畳画像213は重畳画像記憶部212に記憶される。
以下同様にして、第二四辺形候補209を入力として、第二重畳画像214を、第三四辺例候補210を入力として第三重畳画像215を、第四四辺形候補211を入力として第四重畳画像216を作成し、重畳画像記憶部212に記憶する。同時にそのうちの注目重畳画像は注目重畳画像管理部217に記憶する。
この4枚の重畳画像の作成が完了すると、重畳画像作成部202は、画像表示制御部205に対して、例えば、第一重畳画像213を左上、第二重畳画像214を右上、第三重畳画像215を左下、第四重畳画像216を右下として同時に表示するように指示する。画像表示制御部205では、重畳画像記憶部212から各重畳画像213〜216を読み出し、重畳画像作成部202の指示にしたがって表示部19に表示する。図21に、本実施形態の場合の表示例を示す。図21では、第一重畳画像213が注目重畳画像であることを示している。なお、表示形態としては、先の実施形態(その1)の場合と同様に、注目重畳画像のみ前方に大きく表示すること、あるいは、4枚の重畳画像と同時に入力画像(図4)を表示することも考えられる。
<重畳画像作成部202>(その5)
図22に、本実施形態の重畳画像作成の処理フローチャートを示す。先の図5の場合と同様に、図22の処理は各四辺形候補と入力画像(RGB256階調)の全ての画素に対して実施される。
入力画像の各画素の座標と画素値(Vr,Vg,Vb)を入力する(ステップ801)。また、一つの四辺形候補を入力する(ステップ802)。ここでは、初めに第一四辺形候補208を入力するとする。そして、入力画素の各画素を注目画素として、以下の処理を行う。
注目画素が、抽出された四辺形(第一四辺形候補)の内部か、周囲か、外部か判定する(ステップ803)。注目画素が四辺形の内部の場合には、当該注目画素の画素値は(Vr,Vg,Vb)のままとする(ステップ804)。注目画素が四辺形の周囲の場合には、当該注目画素の画素値を、一定間隔ごとに、(255,0,0)(赤)あるいは(0,0,255)(青)と交互に設定する(ステップ805)。注目画素が四辺形の外部の場合には、当該注目画素の画素値は(Vr,Vg,Vb)のままとする(ステップ806)。そして、全ての画素に対する処理が終了した場合などに、所定の画素領域に、当該重畳画像の番号に対応する数字を設定する(ステップ807)。例えば、背景を(255,255,255)、数字を(0,0,0)として設定する。
以上の処理を各四辺形毎に繰り返すことにより、各々、四辺形部分が赤と青で交互に強調された重畳画像が作成される。同時に、第一重畳画像には「1」、第二重畳画像には「2」、第三重畳画像には「3」、第四重畳画像には「4」が書き込まれる。
図23乃至図26に、本実施形態における重畳画像の具体例を示す。ここで、図23は第一重畳画像、図24は第二重畳画像、図25は第三重畳画像、図26は第四重畳画像を示している。この場合、重畳画像は一枚ずつ表示し、右ボタン、左ボタンなどの押下で切替えるようにする。
<重畳画像作成部202>(その6)
図27に、本実施形態の重畳画像作成の処理フローチャートを示す。本実施形態は、第一から第四の各四辺形候補に対して一枚の重畳画像を作成するものである。
入力画像の各画素の座標と画素値(Vr,Vg,Vb)を入力する(ステップ901)。また、第一から第四の四辺形候補を入力する(ステップ902)。そして、第一から第四の四辺形候補のうちの一つの四辺形候補を注目四辺形とし、入力画素の各画素を注目画素として、各四辺形候補と、入力画像の全ての画素に対して以下の処理を行う。
注目画素が第一四辺形候補、第二四辺形候補、第三四辺形候補、第四四辺形候補の周囲上か否か判定する(ステップ903)。そして、周囲上でない場合には、当該注目画素の画素値を(Vr,Vg,Vb)のままとする(ステップ904)。なお、例えば、第一四辺形候補の周囲の線幅を2、残りの四辺形候補の周囲の線幅を1とする。
注目画素が第一四辺形候補、第二四辺形候補、第三四辺形候補、第四四辺形候補の周囲上の場合には、当該注目画素が注目四辺形の周囲上か否か判定する(ステップ905)。なお、ここでは、注目四辺形の周囲の線幅は2、残りの四辺形の周囲の線幅は1とする。注目画素が注目四辺形の周囲上の場合には、当該注目画素の画素値を(255,0,0)(赤)と設定する(ステップ906)。注目画素が、注目四辺形以外の四辺形の周囲上の場合には、当該注目画素の画素値を(0,0,255)と設定する(ステップ907)。なお、注目画素が注目四辺形の周囲上かつそれ以外の四辺形の周囲上の場合は、注目四辺形の周囲上とする。
図28に、本実施形態で得られる重畳画像の一例を示す。これは第一四辺形候補を注目四辺形とした場合を示している。
同様にして、注目四辺形を切り替えることにより、第二四辺形候補周囲のみが赤、他の四辺形候補周囲は青の重畳画像や、第三四辺形候補周囲のみが赤で、他の四辺形周囲は青の重畳画像などが作成される。なお、注目四辺形の切り替えは、右ボタン、左ボタン等の押下で行う。
以上、重畳画像作成のいくつかのバリエーションを説明したが、これ以外にも種々の方法が考えられる。これまで説明した方法も含めて、以下にもとめて記述しておく。
形状強調画像が入力画像の画素値に依存するタイプの関数としては、
1.入力画像の輝度値(RGB)を他の座標系(HSV座標系など)に変換して、変換後の座標系に対し、処理を施し、RGB座標系に再変換する関数。
2.入力画像の各画素の周囲の画素値の平均値を算出し、出力値とする関数。
3.入力画像の各画素に対して近傍画素の変化量(微分フィルタ、ガウシアンフィルタなど)などを算出し、出力値とする関数。
4.入力画像の各画素に対して、モザイク処理を行う関数。
5.入力画像の各画素に対して、エンボス加工を行う関数。
6.他の領域(四辺形の内部領域ならば四辺形の外部領域)の(入力時の)平均画素値を算出し、それを入力として出力値を算出する関数。
などがあげられる。
入力画像の輝度値に依存しないタイプの関数としては、
1.領域を市松模様で塗りつぶす関数。
2.領域を白(単一色1)と黒(単一色2)の縦線で表示する関数。
3.領域を真っ白(単一色1)に塗りつぶし、黒(単一色2)でごま塩ノイズを作る関数。
などが挙げられる。
入力画像の輝度値に依存する画素と、依存しない画素を兼ね合わせたタイプの関数としては、入力画像の輝度値に依存する関数と、入力画像の輝度値に依存しない関数とを融合した関数が考えられ、例えば一番目の関数で処理をした画像の上の特定の座標に文字などの記号で塗りつぶす、などが考えられる。
また、先の実施形態(その6)でも触れたように、四辺形周囲の線幅を変化させることも考えられる。
次に、四辺形抽出部201の一実施形態として、入力画像から高精度かつ高速に四辺形候補を抽出する方法(特願2005−243958)について詳述する。
図29は、本実施形態の四辺形抽出部201の機能ブロック図を示す。四辺形抽出部201はエッジ領域検出部2011、線分抽出部2012、線分生成部2013、線分ペア分類・評価部2014、四辺形評価部2015、四辺形選択部2016、から構成される。以下、各部での処理を詳述する。
<エッジ領域抽出>
エッジ領域検出部2011では、撮影画像である入力画像からエッジ領域を検出する。具体的には、輝度変化の大きい部分を抽出してエッジ領域とする。図30にエッジ領域検出の処理フローチャートを示す。
まず、入力画像に対してSobelフィルタやCannyフィルタなどのエッジ検出フィルタによりフィルタリングを施し、各画素に対して、X方向の輝度変化量(gh)、Y方向の輝度変化量(gv)を計算する(ステップ1001)。そして、X変化量gh、Y変化量gvを入力とする関数f(gh,gv)の戻り値が閾値(≦gv+gh)以上の画素をエッジ部(エッジ画素)とし、関数f(gh,gv)の戻り値が閾値以下の画素はエッジ部とみなさず、非エッジ画素とする(ステップ1002)。次に、X変化量ghとY変化量gvによる2次元空間を複数のグループに分割し、各エッジ画素を、その方向に応じてグループ分けする(ステップ1003)。実施例では、後述するように、ghとgvによる2次元空間を8つに分割し、各エッジ画素をグループ1からグループ8までの8つのグループに区別する。最後に、各グループごとにラベル等で識別してエッジ画像を作成し(ステップ1004)、エッジ領域分割を行う(ステップ1005)。
以下に、エッジ検出処理について、より具体的に説明する。ここでは、入力画像の輝度画像は図31(c)の如くとし、エッジ検出フィルタには図31(a),(b)に示すSobelフィルタを使用するとする。図31(c)において、(x00,y00)は画素座標、v00は画素値を表している。他の画素についても同様である。
いま、対象画素は、画素(x11,y11)とする。画素(x11,y11)のX方向の輝度変化量ghは、図31(a)に示すX方向のSobelフィルタを図31(c)の輝度画像に施すことで、次のように求まる。
gh=v00×(−1)+v10×(−2)+v20×(−1)+v02×1+v12×2+v22×1
また、画素(x11,y11)のY方向の輝度変化量gvは、図31(b)に示すY方向のSobelフィルタを図31(c)の輝度画像に施すことで、次のように求まる。
gv=v00×(−1)+v01×(−2)+v02×(−1)+v20×1+v21×2+v22×1
画素(x11,y11)の輝度変化量gを、g=gh+gvとして求め、gが所定の閾値(例えば、50とする)以上の場合、該画素(x11,y11)をエッジ画素とし、閾値以下の場合は非エッジ画素とする。
各画素について上記処理を繰り返すことで、入力画像のエッジ部分が抽出される。入力画像のエッジ部分が抽出されたなら、図32に示すように、X方向の輝度変化量ghとY方向の輝度変化量gvによる2次元空間を8つに分割し、その方向に応じて、各エッジ画素をグループ1からグループ8のいずれかにグループ分けする。このようにエッジ画素をエッジ方向で区別することで、被写体の周囲に存在するであろう4本のエッジを区別して扱うことができる(長方形の各辺を異なるエッジ領域として抽出することができる)。また、ハフ変換を使用しないでエッジ検出するため、処理を高速化できる。
エッジ画像は、エッジ画素には0(黒)、非エッジ画素には255(白)を割り当てることにより作成される。ここでは、エッジ画像は1〜8の各方向グループごとに作成するとする。すなわち、8枚のエッジ画素を作成する。8枚のエッジ画像が、どの方向グループに属するかはラベル等で識別できるようにする。そして、各エッジ画像について、黒連結領域ごとに領域分割し、分割されたそれぞれの領域をエッジ領域とする。ここで、エッジ領域のうち、所定閾値より少ないエッジ画素数から構成されているエッジ領域(黒連結領域)はノイズとして除去する。
なお、エッジ画像は1枚のみとし、各エッジ画素について、例えば、各方向グループごとに異なる色などを割り振って区別することも可能である。
<線分抽出>
線分抽出部2012では、エッジ領域検出部2011で検出された各エッジ領域の画素情報に対して主成分分析を行うことにより各エッジ領域に対応する線分を抽出する。この線分抽出を各方向グループについて行う。図33に線分抽出の全体的処理フローチャートを示す。また、図34に具体例を示す。
まず、各エッジ領域の画素情報に対して主成分分析を行い(ステップ1101)、線分(直線)を抽出する(ステップ1102)。いま、図34(a)のようなエッジ領域が存在したとする。このエッジ領域の画素情報を用いて主成分分析を行うことで、図34(b)に描かれているような線分(直線)が抽出される。ここで、主成分分析を行った際に、同時に第一主成分の寄与率を求めておき、エッジの線らしさとして直線と併せて保存しておく。続いて図34(c)に示すように、エッジ領域を囲う最小の矩形を定めて、該矩形と線分の交点を求め、エッジ領域に対応する線分の2端点(の座標)を決定する(ステップ1103)。
以上の処理を8枚のエッジ画像から検出された各エッジ領域について実施することで、入力画像中の各エッジ領域に対応する線分の抽出がひとまず完了する。
続いて、ノイズの影響などで、本来一本の直線であるものが途切れて検出されてしまう場合を補うために、8枚のエッジ画像ごとに、各エッジ領域の主成分方向(2方向)に探索を行って隣接するエッジ領域を見つけ、必要なら隣接エッジ領域を統合し、あらためて線分の抽出をやり直す(ステップ1104)。図35に隣接エッジ領域の統合処理のフローチャートを示す。また、図36に具体的処理例を示す。図36は、1枚のエッジ画像中の一部分で、エッジ領域3001、3002、3003の3つのエッジ領域が存在することを表している。
まず、着目するエッジ領域の主成分方向(2方向)に規定する画素数だけ探索を行い(ステップ1110)、隣接エッジ領域が存在するか否か判定する(ステップ1111)。図36の場合、矢印3011、3012に示すように、例えばエッジ領域3001の左右の2つの端点から規定の画素数だけ探索する。図36で矢印の長さが、探索する規定の画素数を示している。該規定の画素数は、一定値にしてもよいし、エッジ領域に対応する線分の長さをもとに設定してもよい。
図10の例では、エッジ領域3001の端点からエッジ領域3002は規定の画素数以内しか離れていないので、エッジ領域3001とエッジ領域3002は隣接エッジ領域と判定されるが、エッジ領域3001とエッジ領域3003は規定の画素数以上離れているので、隣接エッジ領域とは判定されない。
次に、隣接エッジ領域が存在する場合、隣接エッジ領域同士の画素情報を合成した合成画素情報を作成し(ステップ1112)、合成画素情報に対して主成分分析を行う(ステップ1113)。そして、このとき算出されたエッジの線らしさが閾値以上であるか判定し(ステップ1114)、閾値以上である場合(主成分の割合が多い)、隣接エッジ領域を統合したエッジ領域を作成して、元のエッジ領域を除去する(ステップ1115)。そして、作成した領域に関して、再びステップ1110からの処理を行う。これを全てのエッジ領域に対して繰返し、その後、あらためて図33の処理を実施する。
図36の場合、隣接エッジ領域と判定されたエッジ領域301とエッジ領域302の画素情報の合成画素情報を作成し、該合成画素情報に対して主成分分析を行う。そして、エッジの線らしさが閾値以上なら、エッジ領域301とエッジ領域302を統合して新たなエッジ領域を作成し、エッジ領域301とエッジ領域302は除去する。そして、新たなエッジ領域に着目して再びステップ1110からの処理を行う。
以上のような処理を8枚のエッジ画像について、全てのエッジ領域に対して繰り返す。そして、最終的に残った各エッジ領域に対して図7の処理を行うことで、線分の抽出が完了する。
ここまでの処理では、分かり易いように、8枚のエッジ画像から抽出されたエッジ領域を別々に処理するとしたが、以下の処理では、8枚のエッジ画像から抽出されたエッジ領域を区別せずに扱う。ここで、エッジ領域の総計はN1であり、したがって、線分抽出部2012で抽出された線分の総計はN1本となる。各線分には通し番号がふられているとする。
<線分生成>
線分生成部2013では、線分抽出部2012で抽出されたN1本の線分から、必要に応じて新たな線分を生成する処理を行う。エッジ領域抽出部2011において、エッジ方向を8方向に分けたことに起因して、同一線分であるにもかかわらず、複数の線分に分割されて認識されてしまう線分が存在する場合がある。そのような場合を補う処理を線分生成部2013で行う。線分生成部2013は、入力画像が歪曲ゆがみを持つ場合、被写体の背景が複雑な色をしている場合などに対応するための処理である。図37に線分生成部2013の処理フローチャートを示す。また、図38に具体例を示す。
線分抽出部2012で抽出されたN1本の線分を入力として(ステップ1200)、番号iと番号jの2本の線分を取り出し(ステップ1201)、N1本の線分から2本の線分を選ぶすべての組合せである、N1×(N1−1)/2個の線分ペアを生成する(ステップ1202)。ここで、各線分ペアには通し番号をつけておく。そして、カウント値Cntを1に初期設定し、また、N2=N1とした後(ステップ1203)、以下の処理を行う。Cntは処理対象線分ペアの番号を表し、N2は既存の線分(N1本)+新たな線分の総計を表す。
カウント値CntがN1×(N−1)/2を超えたか判定し(ステップ1204)、超えたから処理を終える。超えない場合、Cnt番目(最初は1番目)の線分ペアを選択し(ステップ1205)、当該線分ペアを構成する2つの線分(線分A、線分Bとする)の成す角度を0〜90°の範囲で算出する(ステップ1206)。そして、該線分ペアA,Bの成す角度が所定の閾値(例えば、5度)以下か判定し(ステップ1207)、閾値以上の場合にはCntを+1して(ステップ1216)、ステップ1204へ戻る。例えば、線分Aと線分Bの位置関係が、図38(a),(b)のような場合には、線分ペアA,Bの成す角はθで表される。ここで、図38の(a)は、線分ペアA,Bの成す角θが閾値以上の場合を示し、(b)は線分ペアの成す角度θが閾値以下の場合を示しているとする。
線分ペアA,Bの成す角度が閾値以下の場合(例えば、図38の(b)の場合)、次に、当該線分ペアの距離を測定する(ステップ1208)。ここで、線分ペアA,Bの距離は、以下の1から4の距離の内、最小の値と定義する。
1.線分Bを無限に延長した直線と、線分Aの始点との距離
2.線分Bを無限に延長した直線と、線分Aの終点との距離
3.線分Aを無限に延長した直線と、線分Bの始点との距離
4.線分Aを無限に延長した直線と、線分Bの終点との距離
求まった線分ペアA,Bの距離が所定の閾値以下か判定し(ステップ1209)、閾値以上(距離が離れすぎている)の場合には、Cntを+1して(ステップ1216)、ステップ1204へ戻る。
一方、線分ペアの距離が所定の閾値以下の場合には、当該線分ペアの線分Aの始点と終点、線分Bの始点と終点との組み合わせの4通りの距離を計算し、そのうちの最大値(距離1)と最小値(距離2)を求める(ステップ1210)。そして、次の式(1)
V<(線分Aの長さ+線分Bの長さ+距離2)/距離1 (1)
を満足するか否か判定する(ステップ1211)。ここで、Vは所定の閾値である。満足しない場合には、Cntを+1して(ステップ1216)、ステップ1204へ戻る。
上記式(1)を満たす場合、当該線分ペアを構成する線分Aと線分BのX,Y座標の大小関係を比較して、以下の条件
[条件]
(線分Aの始点と終点のX座標が、線分Bの始点と終点のX座標よりも大きい。
または、線分Aの始点と終点のX座標が、線分Bの始点と終点のX座標よりも小さい。)
かつ、
(線分Aの始点と終点のY座標が、線分Bの始点と終点のY座標よりも大きい。
または、線分Aの始点と終点のY座標が、線分Bの始点と終点のY座標よりも小さい。)
を満足するか否か判定する(ステップ1212)。満足しない場合には、Cntを+1して(ステップ1216)、ステップ1204に戻る。
上記条件を満たす場合、新しい線分を生成する(ステップ1213)。新しい線分は、ステップ1210で算出した、当該線分ペアの線分Aの始点と終点、線分Bの始点と終点との組み合わせの4通りのうち、距離が最大となる2頂点の組を始点、終点に持つ線分Cとする。図38(b)の例の場合、図38(c)のように新しい線分Cが生成される。既存の線分はそのまま残し、この生成された線分に後続の通し番号を付けて追加する(ステップ1214)。そして、N2を+1し(ステップ1215)、Cntを+1して(ステップ1216)、ステップ1204へ戻る。
以上の処理を、N1×(N1−1)/2個のすべての線分ペアについて繰り返すことで、所望の線分が生成され追加される。このようにして、既存のN1本の線分に、この線分生成部2013で新たに生成されて追加された線分を加えて、合計N2本の線分が得られる。
なお、ここでは、図37のステップ1207、1209、1211、1213の各条件がすべて満たす場合に、新しい線分を生成するとしたが、必要に応じて、そのうちの一部の条件でも満たす時、新しい線分を生成するようにしてもよい。また、生成された線分Cと既存の線分で新たに線分ペアを作成し、この線分ペアについて、更に新しい線分を生成すべきか否か判定するようにしてもよい。
<線分ペア分類・評価>
線分ペア分類・評価部2014では、既存のN1本の線分と、線分生成部2013で新たに生成された(N2−N1)本の線分とを加えたN2本の線分から、番号iと番号jの2本の線分を取り出し(これを線分ペアi,jと呼ぶ)、線分ペアの分類と評価値を設定する。ここでは、無関係、対辺関係、隣接関係の3種類に分類するとする。図39に線分ペア分類・評価部2014の処理フローチャートを示す。
既存の線分に、線分生成部2013で生成された線分が加わったN2本の線分を入力として(ステップ1300)、番号iと番号jの2本の線分(線分ペアi,j)を取り出し(ステップ1301)、N2本の線分から2本の線分を選ぶすべての組み合わせである、N2本(N2−1)/2個の線分ペアを生成する(ステップ1302)。各線分ペアには通し番号をつけておく。そして、カウント値Cntを1に初期設定した後(ステップ1303)、以下の処理を行う。
カウント値CntがN2×(N2−1)/2を超えたか判定し(ステップ1304)、超えたなら処理を終える。超えない場合、Cnt番目(最初は1番目)の線分ペアを選択し(ステップ1305)、当該線分ペアを構成する2つの線分(線分A、線分Bとする)の成す角度を0〜90°の範囲で算出する(ステップ1306)。線分ペアの成す角度は、図38に示したと同様である。ここで、線分ペアの成す角度に応じて以下の処理を行う。なお、α、βは、例えば、統計等によりあらかじめ決めておく。
線分ペアの成す角度が0〜α度の場合には、当該線分ペアの距離を測定する(ステップ1307)。そして、線分ペアの距離が所定の閾値以下か判定し(ステップ1308)、閾値以下のときは、線分ペアの分類を「無関係」とし、更に該線分ペアの評価値を0に設定する(ステップ1309)。線分ペアの距離が閾値以上のときは、該線分ペアの分類を「対辺関係」とし、更に該線分ペアの評価値を0に設定する(ステップ1310)。その後、Cntを+1して(ステップ1314)、ステップ1304へ戻る。
線分ペアの成す角度がα〜β度の場合には、当該線分ペアの分類を「対辺関係」として(ステップ1311)、ステップ1313の処理に進む。また、線分ペアの成す角度がβ〜90度の場合には、当該線分ペアの分類を「隣接関係」として(ステップ1312)、ステップ1313の処理に進む。その後、Cntを+1して(ステップ1314)、ステップ1304へ戻る。
ステップ1313では、当該線分ペアの評価値を、次のようにして求めて設定する。評価値は0〜1までの値で表現する。
1.線分Aを無限に延長した直線と、線分Bを無限に延長した直線の交点Oを求める。
2.交点Oと線分Aの始点とのユークリッド距離、交点Oと線分Aの終点とのユークリッド距離を求め、小さい方の距離を距離Aとする。
3.交点Oと線分Bの始点とのユークリッド距離、交点Oと線分Bの終点とのユークリッド距離を求め、小さい方の距離を距離Bとする。
4.距離A、距離Bを式(2)に代入することにより評価値(Value)を算出する。
Figure 0004662258
なお、Const.1は画像サイズに応じた定数である。交点Oが画像領域外に存在するときには、Const.1の値を変更することで、抽出したい四辺形の頂点が画像領域外に存在するときなどにも対応することができる。
本実施例では、線分ペアの分類を3種類(対辺関係、隣接関係、無関係)とし、線分ペアの評価値を1種類としたが、対辺関係にも評価値を設ける方法も考えられる。ただし、分類や評価値の数を増やすと処理時間が増大する。
<四辺形評価>
四辺形評価部2015では、線分ペア分類・評価部2014で得られたR組(R=N2(N2−1)/2)の線分ペアから2組を順次取り出して、その種類と評価値に基づいて、当該2組の線分ペアが形成する四辺形に関して評価値の設定を行う。図40に四辺形評価部2015の処理フローチャートを示す。
線分ペア分類・評価部2014で得られたN2×(N2−1)/2個の線分ペアを入力として(ステップ1400)、P=1,R=N2×(N2−1)/2と設定し(ステップ1401)、R組(R=N2×(N2−1)/2)の線分ペアから2組の線分ペアの組み合わせをすべて抽出して(ステップ1402〜1406)、以下の処理を行う。
2組の線分ペアを抽出し、線分ペアP、線分ペアQとする(ステップ1407)。なお、線分ペアPは線分iと線分jから構成される線分ペアi,jと等価であり、同様に線分ペアQは線分ペアk,lと等価である。
まず、線分ペアPと線分Qが「対辺関係」か否かを調べる(ステップ1408)。線分ペアPと線分Qが両方とも「対辺関係」である場合、線分ペアP,Qを構成する線分i、線分j、線分k、線分lが四辺形を成す可能性がある。そこで、次に、4つの線分ペア(線分ペアj,k、線分ペアi,l、線分ペアj,k、線分ペアj,l)の評価値が0より大きいか否かを調べる(ステップ1409)。4つの線分ペアがすべて0より大きい評価値である場合、線分(直線)iと線分kの交点kの交点m1、線分iと線分lの交点m2、線分jと線分lの交点m3、線分jと線分kの交点m4からなる四辺形を生成する(ステップ1410)。そして、この四辺形の評価値V(i,k,j,l)を、4つの線分ペアの評価値の和とする(ステップ1411)。
本実施例では線分ペアの評価値が0より大きいか否かにより判別を行ったが、あらかじめ線分ペアの評価値に対しソートなどを行い、評価値が上位の線分ペアのみを利用するように評価値に閾値を設けると更に処理時間が短くなる。また、m1,m2,m3,m4の座標が画像領域から遠い位置に存在する場合は、V(i,k,j,l)=0としてもよい。加えて、四辺形m1m2m3m4が凸四辺形でない場合もV(i,k,j,l)=0としてもよい。
次に、四辺形m1m2m3m4の面積Sを求め、V(i,k,j,l)に乗算する(ステップ1412)。なおSを乗算する代わりに、Sとともに単調増加する関数g(S)を作成し、g(S)をV(i,k,j,l)に乗算、加算することでもよい。
次に、形状により四辺形m1m2m3m4を評価する(ステップ1413)。これは、例えば、次のようにして行う。線分ペアi,jの交点と線分ペアk,lの交点を2つの消失点とし、2つの消失点を無限遠点に変換するような射影変換行列を求める。この射影変換行列を求めるには、四辺形m1m2m3m4が三次元平面上に存在する平行四辺形であると仮定することで、平面の単位法線ベクトル(a,b,c)を算出し(例えば、森北出版、金谷健一著、「画像理解」)を参照)、単位法線ベクトルをカメラの光軸と一致させるような回転移動行列を、入力画像撮影時の焦点距離を利用して求めることができる。そして、四辺形m1m2m3m4を射影変換した射影平行四辺形n1n2n3n4を考え、射影平行四辺形の一つの角度θ(0°〜90°)を算出する。もし、θが90°以上となった場合は、そのほかの平行四辺形の角の角度を算出する。求めたθをV(i,k,j,l)に乗算する。なお、θを乗算する代わりに、θとともに単調増加する関数f(θ)を作成し、f(θ)をV(i,k,j,l)に乗算、加算することでもよい。また、上記面積Sやg(s)で重み付けされたV(i,k,j,l)に、さらにθやf(0)を重み付けすることでもよい。
次に、四辺形i,k,j,lを構成する4つの線分ペアの交点m1m2m3m4と、評価値V(i,k,j,l)とをメモリ等に登録する(ステップ1414)。
<四辺形選択>
四辺形選択部2016では、四辺形評価部2015にて登録された四辺形のうち、評価値V(i,k,j,l)が高い順に一つあるいはそれ以上の四辺形(四辺形候補)を選択する。なお、必要に応じて面積による評価値あるいは形状による評価値のいずれか一方を用いて選択することでもよい。図3では、第一四辺形候補208、第二四辺形候補209、第三四辺形候補210、第四四辺形候補211が選択されるとしたものである。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではなく、種々の変更、拡張が可能である。
本発明の画像処理機能が適用されるデジタルカメラ装置の一実施形態の構成図である。 本デジタルカメラ装置の背面の表示部と操作部の一例を示す図である。 本発明の画像処理機能である形状領域強調画像生成・表示制御部の一実施形態の機能ブロック図である。 入力画像の一例である。 図3中の重畳画像作成部の第一実施形態の処理フローチャート例である。 第一実施形態の重畳画像例である。 第一実施形態の別の重畳画像例である。 第一実施形態の更に別の重畳画像例である。 図3中の四辺形抽出結果変形部の一実施形態の処理状態遷移図である。 注目重畳画像の切り替えの一例である。 注目重畳画像に対応する四辺形の変形を説明する図である。 同じく注目重畳画像に対応する四辺形の変形を説明する図である。 同じく注目重畳画像に対応する四辺形の変形を説明する図である。 同じく注目重畳画像に対応する四辺形の変形を説明する図である。 射影変換画像の一例である。 図3中の重畳画像作成部の第二実施形態の処理フローチャート例である。 第二実施形態の重畳画像例である。 図3中の重畳画像作成部の第三実施形態の処理フローチャート例である。 第三実施形態の重畳画像例である。 図3中の重畳画像作成部の第四実施形態の処理フローチャート例である。 第四実施形態の重畳画像例である。 図3中の重畳画像作成部の第五実施形態の処理フローチャート例である。 第五実施形態の重畳画像例である。 同じく第五実施形態の重畳画像例である。 同じく第五実施形態の重畳画像例である。 同じく第五実施形態の重畳画像例である。 図3中の重畳画像作成部の第六実施形態の処理フローチャート例である。 第六実施形態の重畳画像例である。 図3中の四辺形抽出部の一実施形態を示す機能ブロック図である。 図29中のエッジ領域検出部の処理フローチャート例である。 エッジ検出フィルタの一例と該フィルタが適用される輝度画像の一例である。 輝度の縦変化量と横変化量による2次元空間の分割の一例である。 図39中の線分抽出部の全体的処理フローチャート例である。 線分抽出の具体例である。 図33中のステップ1104の詳細な処理フローチャート例である。 隣接エッジ領域の探索の具体例である。 図29中の線分生成部の処理フローチャート例である。 線分生成の具体例である。 図29中の線分ペア分類・評価部の処理フローチャート例である。 図29中の四辺形評価部の処理フローチャート例である。
符号の説明
201 四辺形抽出部
202 重畳画像作成部
203 四辺形抽出結果変形部
204 射影変換処理部
205 画像表示制御部
206 四辺形情報記憶部
207 四辺形記憶部
212 重畳画像記憶部
217 注目重畳画像管理部
218 射影変換画像記憶部
219 入力画像記憶部
220 頂点情報記憶部

Claims (14)

  1. 入力画像から四辺形を抽出し該四辺形を用いてあおり補正を行う画像処理方法であって、
    入力画像から複数の四辺形を抽出する工程と、
    各々の四辺形に対応して、入力画像に当該四辺形を重畳し、四辺形領域を強調した複数の重畳画像を作成するとともに、複数の重畳画像中の一つを注目重畳画像として、他の重畳画像とは区別がつくように作成する工程と、
    前記注目重畳画像を含む複数の重畳画像を表示する工程と、
    利用者の操作に応じて前記注目重畳画像を切り替え、最終的に利用者の決定した注目重畳画像を選択する工程と、
    前記選択した注目重畳画像に対応する四辺形のデータに基づいて射影変換行列を算出し、該射影変換行列に基づいて入力画像に対して射影変換を施す工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 請求項1に記載の画像処理方法において、
    前記注目重畳画像を含む複数の重畳画像を同時に表示することを特徴とする画像処理方法。
  3. 請求項1に記載の画像処理方法において、
    前記注目重畳画像を含む複数の重畳画像を順次切り替えて表示することを特徴とする画像処理方法。
  4. 請求項2もしくは3に記載の画像処理方法において、
    前記注目重畳画像を拡大して表示することを特徴とする画像処理方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理方法において、
    前記選択した注目重畳画像について、利用者の操作に応じて四辺形の形状を変更する工程を更に有し、
    前記入力画像に対して射影変換を施す工程は、前記変更後の四辺形のデータに基づいて射影変換行列を算出し、該射影変換行列に基づいて入力画像に対して射影変換を施すことを特徴とする画像処理方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理方法において、
    前記入力画像から複数の四辺形を抽出する工程は、
    入力画像から複数のエッジ領域を検出するエッジ領域検出工程と、
    前記検出された複数のエッジ領域に対応する複数の線分を抽出する工程と、
    前記抽出された複数の線分から、2つの線分(以下、線分ペア)の組み合わせを選択し、各線分ペアを、当該線分ペアを構成する2つの線分の相対位置に応じて分類し、当該線分ペアの評価値を算出する工程と、
    複数の線分ペアから、2つの線分ペアの組み合わせを選択し、それぞれ、2つの線分ペアの4つの線分により四辺形を生成し、各四辺形について、当該四辺形を構成する線分ペアの分類と評価値に基づいて四辺形評価値を算出する工程と、
    前記算出された四辺形評価値に基づいて複数の四辺形を選択する工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  7. 入力画像から四辺形を抽出し該四辺形を用いてあおり補正を行う画像処理装置であって、
    入力画像から複数の四辺形を抽出する手段と、
    各々の四辺形に対応して、入力画像に当該四辺形を重畳し、四辺形領域を強調した複数の重畳画像を作成するとともに、複数の重畳画像中の一つを注目重畳画像として、他の重畳画像とは区別がつくように作成する手段と、
    前記注目重畳画像を含む複数の重畳画像を表示する手段と、
    利用者の操作に応じて前記注目重畳画像を切り替え、最終的に利用者の決定した注目重畳画像を選択する手段と、
    前記選択した注目重畳画像に対応する四辺形のデータに基づいて射影変換行列を算出し、該射影変換行列に基づいて入力画像に対して射影変換を施す手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項7に記載の画像処理装置において、
    前記注目重畳画像を含む複数の重畳画像を同時に表示することを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項7に記載の画像処理装置において、
    前記注目重畳画像を含む複数の重畳画像を順次切り替えて表示することを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項8もしくは9に記載の画像処理装置において、
    前記注目重畳画像を拡大して表示することを特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項7乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記選択した注目重畳画像について、利用者の操作に応じて四辺形の形状を変更する工手段を更に有し、
    前記入力画像に対して射影変換を施す手段は、前記変更後の四辺形のデータに基づいて射影変換行列を算出し、該射影変換行列に基づいて入力画像に対して射影変換を施すことを特徴とする画像処理装置。
  12. 請求項7乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記入力画像から複数の四辺形を抽出する手段は、
    入力画像から複数のエッジ領域を検出するエッジ領域検出手段と、
    前記検出された複数のエッジ領域に対応する複数の線分を抽出する手段と、
    前記抽出された複数の線分から、2つの線分(以下、線分ペア)の組み合わせを選択し、各線分ペアを、当該線分ペアを構成する2つの線分の相対位置に応じて分類し、当該線分ペアの評価値を算出する手段と、
    複数の線分ペアから、2つの線分ペアの組み合わせを選択し、それぞれ、2つの線分ペアの4つの線分により四辺形を生成し、各四辺形について、当該四辺形を構成する線分ペアの分類と評価値に基づいて四辺形評価値を算出する手段と、
    前記算出された四辺形評価値に基づいて複数の四辺形を選択する手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  13. 画像を表示するためのディスプレイを備えたデジタルカメラ装置であって、
    請求項7乃至12のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段を具備することを特徴するデジタルカメラ装置。
  14. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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