JP4659755B2 - コンテンツデータ検索装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コンテンツデータを検索するコンテンツデータ検索装置に関する。
現在、インターネット等のネットワーク環境およびデジタルデータの圧縮技術の発達などにより、楽曲データや動画データなどのコンテンツデータを大量に入手し、視聴することが可能となっている。このような環境の下で、コンテンツの特徴・性質などの属性を示す検索語を用いて、ユーザの所望するコンテンツデータを検索するための技術も開示されている。
従来の、検索語によりコンテンツデータを検索するシステムでは、例えば、各コンテンツデータには属性を示す属性値が割り当てられる。また、検索語は、その検索語に対応する属性値の範囲を示す情報に変換される。そして、その属性値の範囲に含まれる属性値に対応するコンテンツデータが検索結果として出力される。
このようなコンテンツデータ検索システムとして、印象語により楽曲データを検索する楽曲検索システムが存在する(例えば、特許文献1参照)。印象語とは、“ゆったり系”などの楽曲等のコンテンツに対する印象を表す定性的な語句である。
この楽曲検索システムによれば、あらかじめ楽曲データに対し、その楽曲の印象を表す指標値である印象値を設定しておく。更に、検索語として入力された印象語を、対応する印象値の範囲に変換する。この印象値の範囲に含まれる印象値に対応する楽曲データが検索に該当する楽曲データとなる。
この楽曲検索システムは、例えば、カーナビゲーション装置やパーソナルコンピュータ用の楽曲再生ソフトウェアに応用されている。
特開2004−86189号公報
しかしながら、上記従来の印象語による楽曲検索システムでは、印象語に対応する印象値の範囲が固定的に決められている。従って、検索対象の楽曲の印象値の分布に偏りがある場合、特定の印象語で検索した場合にのみ、検索に該当する楽曲が存在することになる。
例えば、検索対象が、ある特定のアーティスト名で絞り込まれた楽曲群である場合、それらの多くの楽曲が近い印象となる。つまり、それら楽曲の印象値は、印象値が存在する空間内での絶対的な位置が互いに近いものになる。従って、印象語による検索を行なった場合、ある特定の印象語については多くの曲が選ばれる一方、それ以外の印象語については全く該当する曲がないというような結果になってしまうこととなる。
また、例えば、激しい曲を歌うロックバンドのアーティストにおける“ゆったり系”と、おとなしい曲を歌う女性アーティストにおける“ゆったり系”とでは、同じ印象語であってもユーザの意図する印象語の範囲は異なる。これはユーザが潜在的にアーティストやジャンルごとに楽曲の取りうる印象値の範囲が異なることを知っていて、そのアーティストの楽曲群の中での相対的な印象を印象語で表しているためである。しかしながら、従来の印象語による楽曲検索システムではこの点に関して考慮されていない。
このように、上記従来の印象語による楽曲検索システムは、検索対象の楽曲の印象値の分布に偏りがある場合、検索結果にも偏りが生じ、ユーザの意図を汲んだ検索結果を出力することはできない。つまり、ユーザに期待される検索対象の絞り込み効果をユーザに提供することができない。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、コンテンツの属性を示す属性値と対応付けられたコンテンツデータを検索語により検索するコンテンツデータ検索装置であって、検索対象となるコンテンツ群の属性値の分布に偏りがある場合であっても、検索対象を適切に絞り込むことができるコンテンツデータ検索装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のコンテンツデータ検索装置は、コンテンツの属性を示す属性値と対応付けられたコンテンツデータを検索語により検索するコンテンツデータ検索装置であって、前記属性値を記憶する属性値記憶手段と、検索語と、前記検索語に対応する属性値の範囲である検索語範囲とが対応付けられた変換テーブルと、検索対象となるコンテンツデータに対応する属性値の分布に応じ、前記属性値記憶手段から読み出した前記属性値または前記変換テーブルから読み出した前記検索語範囲を変更することで、前記属性値の分布範囲と前記検索語範囲との相対的な関係を変更する変更手段と、検索語の入力を受け付ける受付手段と、前記変更手段により変更された前記相対的な関係において、前記受付手段により受け付けられた前記検索語に対応する検索語範囲に含まれる属性値を検索することで前記検索語に対応するコンテンツデータを検索する検索手段とを備える。
このように、本発明のコンテンツデータ検索装置は、検索対象のコンテンツデータの属性値の分布に応じて、属性値の分布範囲と検索語範囲との相対的な関係を変更することができる。更に、属性値の分布範囲と検索語範囲との変更後の相対的な関係において、入力された検索語により、コンテンツデータを検索することができる。従って、検索対象のコンテンツデータの属性値の分布に偏りがある場合であっても、検索対象を適切に絞り込むことができる。
また、本発明のコンテンツデータ検索装置において、前記変更手段は、前記変換テーブルから読み出した前記検索語範囲を、前記分布範囲に含まれるように縮小し移動することで変更し、前記検索手段は、前記受付手段により受け付けられた前記検索語に対応する、前記変更手段により変更された前記検索語範囲に含まれる属性値を検索することで前記検索語に対応するコンテンツデータを検索するとしてもよく、前記変更手段は、前記属性値記憶手段から読み出した前記属性値を、前記分布範囲が拡大するように変更し、前記検索手段は、前記受付手段により受け付けられた前記検索語に対応する前記検索語範囲に含まれる、前記変更手段により変更された前記属性値を検索することで前記検索語に対応するコンテンツデータを検索するとしてもよい。
いずれの構成においても、属性値の分布範囲と検索語範囲との相対的な関係を変更することができる。つまり、検索対象を適切に絞り込むことができる。
更に、本発明は、本発明のコンテンツデータ検索装置の特徴的な構成部をステップとする方法として実現したり、それらのステップを含むプログラムとして実現したり、そのプログラムが格納された、CD−ROM等の記録媒体として実現したり、集積回路として実現することもできる。プログラムは、通信ネットワーク等の伝送媒体を介して流通させることもできる。
以上の説明から明らかなように、本発明のコンテンツデータ検索装置によれば、検索対象のコンテンツデータに対応する属性値の分布に応じて、属性値の分布範囲と、検索語範囲との相対的な関係を変更することができる。これにより、検索対象の適切な絞り込みが可能となる。
例えば、コンテンツデータが楽曲データであり、属性値として印象値が対応付けられている場合、検索対象である楽曲の印象値の分布に応じて、ユーザに検索語として指定された印象語の範囲と、印象値の分布範囲との相対的な関係を変化させることができる。これにより、検索対象が、ある特定の条件で絞り込まれた楽曲データ群であり、印象値の分布が偏っている場合であっても、楽曲検索を行なうユーザの意図を汲んだ検索が可能となり、適当数の該当曲を得ることができる。
また、本発明のコンテンツデータ検索装置で検索対象を絞り込んでいくことはもとより、他の検索手段により絞り込まれた検索対象を更に絞り込むための検索を行なうこともできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の実施の形態の楽曲検索装置の構成を図1〜図5を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態の楽曲検索装置100の機能的な構成を示すブロック図である。
図1に示す楽曲検索装置100は、本発明のコンテンツデータ検索装置の一例であり、ユーザから検索語として指定される印象語により楽曲データを検索する装置である。
なお、楽曲検索装置100は、大量の楽曲データを蓄積し、再生を行なうことが可能なオーディオ機器、ホームサーバ、車載AVサーバ、携帯用ミュージックプレイヤー、モバイル端末等の楽曲検索機能を有する装置として実現可能である。また、楽曲検索装置100の機能的な構成をソフトウェア的に実現し、パーソナルコンピュータ用音楽再生アプリケーションプログラムに組み入れることも可能である。
図1に示すように、楽曲検索装置100は、検索結果記憶部101と、楽曲データ格納部105と、受付部107と、変換テーブル記憶部108と、範囲変更部109と、変換部110と、検索部111と、印象値算出部106と、出力部120とを備える。また、楽曲データ格納部105は、楽曲データベース102と、楽曲情報データベース103と、印象値データベース104とを有している。
検索結果記憶部101は、楽曲検索装置100において実行された検索の結果に関する情報を記憶する記憶装置である。なお、検索結果に関する情報とは、本実施の形態では、検索に該当した楽曲データの楽曲ID、その検索に用いられた検索語である印象語などの情報である。なお、楽曲IDとは楽曲を識別するための識別子である。
楽曲データ格納部105は、複数の楽曲データと楽曲情報と印象値とを対応付けて格納する構成部である。具体的には、楽曲データ、楽曲情報および印象値は、それぞれ、楽曲データベース102、楽曲情報データベース103、および印象値データベース104に格納される。それぞれのデータベースに格納された情報およびデータは楽曲IDにより結び付けられる。
なお、楽曲データベース102に格納される楽曲データとは楽曲の音楽信号である。音楽信号は楽曲データベース102に複数格納される。これらの音楽信号は、楽曲IDと対応付けられており、楽曲IDを指定することにより所望の音楽信号のデータが呼び出される。また、これらの音楽信号は、例えば、リニアPCMによる波形データや、MP3、AACなどの圧縮されたデータである。
楽曲情報データベース103に格納される楽曲情報とは、アーティスト名、アルバム名、曲名、ジャンル、発売年、作曲者名等の楽曲に関する情報である。各楽曲の楽曲情報は楽曲IDと対応付けて格納される。
印象値データベース104に格納されている印象値は、印象値算出部106により算出されたものである。印象値は楽曲IDと対応付けて格納される。印象値データベース104に格納されている印象値については図2を用いて後述する。なお、印象値は、本発明のコンテンツデータ検索装置における属性値の一例であり、印象値データベース104は、本発明のコンテンツデータ検索装置における属性値記憶手段の一例である。
受付部107は、ユーザにより指定された印象語を受け付ける処理部である。印象語とは、本実施の形態においては、楽曲の印象を表現する語句であり、“ノリノリ系”、“ポップ系”、“癒し系”等、直感的に音楽を表現する言葉である。
変換テーブル記憶部108は、印象語と、印象語に対応する印象値の範囲(以下、「印象語範囲」という。)を示す情報とが対応付けられた印象語変換テーブルを記憶する記憶装置である。印象語変換テーブルについては、図4を用いて後述する。
範囲変更部109は、上記従来の印象語による楽曲検索システムの問題点を解決するための処理部であり、変換テーブル記憶部108から印象語変換テーブルを取得し、検索対象の楽曲の印象値の分布に応じて、取得した印象語変換テーブルの内容を変更する処理部である。
範囲変更部109が変換テーブル記憶部108から読み出した印象語変換テーブルの内容を変更する際の具体的な手法については、図4および図5を用いて後述する。
変換部110は、範囲変更部109で変更された印象語変換テーブルを用いて、ユーザに指定された印象語に対応する印象値の範囲(以下、「印象語範囲」という。)を示す情報に変換する処理部である。なお、印象語範囲は、本発明のコンテンツデータ検索装置における検索語範囲の一例である。
検索部111は、印象語範囲に含まれる印象値を検索することにより、ユーザに指定された印象語に対応する楽曲データを検索する処理部である。出力部120は、検索部111により実行された検索の結果をユーザに出力するための処理部である。なお、出力部120から出力された検索結果は、図示しない表示装置等によりユーザに提示される。
印象値算出部106は、楽曲データベース102に格納されている楽曲データから、楽曲の印象値を算出する処理部である。具体的には、楽曲データベース102から入力される音楽信号の物理的な特徴量を分析し、特徴量を重み付け加算した印象値を算出する。
物理的な特徴量としては、スペクトル辺過度(所定の時間長のフレーム間でのスペクトル変化の度合い)、平均発音数(楽曲中で発音される音の発音頻度)、発音非周期性(楽曲中で発音される音の非周期性の度合い)、拍周期(楽曲の4分音符に相当する時間長)、拍周期比率(楽曲の4分音符に相当する周期で発音されている音の強度)、拍強度比(第1拍強度と第2拍強度の比率)などが解析される。
印象値算出部106は、解析によって得られたこれらの特徴量に対して所定の重み付け加算を行ない、印象値を算出する。印象値は、1つの楽曲について、1種類以上算出される。また、印象値としてとり得る所定の最大値および最小値が設定されている。
印象値が2種類の場合、楽曲は、2次元空間内の点として表すことができる。印象値が5つの場合、楽曲は5次元空間内の点として表される。つまり、楽曲データベース102に格納されている楽曲は、この空間にそれぞれの印象値を反映した座標値を有することになる。したがって、これらの印象値の組によって、楽曲データベース102に格納されている各楽曲を区別、判別することができる。
ここで、印象値とは、激しさ、躍動感、爽快感、素朴さ、ソフトさ等のように、人が音楽を聞いたときに感ずる感覚や情緒等の印象を表す指標値である。印象値は、それぞれ上記複数種類の特徴量の線形あるいは非線形の関数として表すことができる。例えば、激しさ、躍動感、爽快感、素朴さ、およびソフトさの5種類の印象値を用いれば、楽曲は5次元空間上の点として表される。
さらに、激しさおよび躍動感の2つを統合して能動因子とし、爽快感、素朴さ、およびソフトさの3つを統合して情動因子とする。このように、5種類の印象値を能動因子と情動因子との2つの印象値にまとめると、楽曲は2次元空間上の点として表される。このような、楽曲の印象値が分布する空間座標系を以下、印象空間とよぶ。印象値は楽曲を聴いた印象を示す数量である。従って、印象空間上に複数の楽曲の印象値を配置すると、楽曲に対する印象の類似性に応じて印象値が布置されることとなる。すなわち、印象の類似する楽曲は、印象空間上においても近接した位置に布置される。
なお、本実施の形態で用いる印象値は、上記の情動因子に基づく印象値である印象値Xおよび上記の能動因子に基づく印象値である印象値Yの2種類である。
図2は、印象値データベース104に格納されている印象値データの一例を示す図である。
図2に示すように、楽曲IDごとに2つの印象値が対応付けられており、2つの印象値の組は2次元の印象空間内の1つの点の座標値として取り扱うことができる。つまり、ある楽曲の座標値は、例えば、“躍動感があり、かつ、爽快感がある”といった、その楽曲の印象を表す指標として取り扱うことができる。したがって、1つ以上の印象値からなる座標値もその楽曲の「印象値」である。
図3は、本実施の形態における印象空間の一例を示す概念図である。本実施の形態における印象空間は上述のように2次元であり、右に行くほど“Soft”であり、左に行くほど“Hard”である。また、上に行くほど“Active”であり、下に行くほど“Quiet”であることを示している。
この2次元の印象空間は所定の大きさを有している。本実施の形態においては、図3に示すように横軸方向(X軸方向)、縦軸方向(Y軸方向)ともに−4から+4までである。つまり、印象値X、印象値Yともに最小値は−4であり、最大値は+4である。
また、図3に示す印象空間内の点のそれぞれは、全く同じ印象値を有する楽曲が存在する場合を除き、1つの楽曲に対応する。ここで、図3に示す印象空間内の点は、中央寄りに偏って存在していることが分かる。つまり、この印象空間内の点に対応する楽曲は近い印象の楽曲が多いということが言える。
本実施の形態の楽曲検索装置100においては、上述のように範囲変更部109が、印象空間内における印象値の分布に応じ、変換テーブル記憶部108から取得する印象語変換テーブルの内容を変更する。
図4は、変換テーブル記憶部108に記憶されている印象語変換テーブルのデータ構成の一例を示す図である。印象語変換テーブルは、ユーザに検索語として指定された印象語を、印象語範囲を示す情報に変換するためのテーブルである。
図4に示すように、印象語変換テーブルには、“ウキウキ系”、“ポップ系”などの印象語が設定されている。ユーザは、マウス等の入力装置(図1に図示せず。)を用い、印象語変換テーブルに設定されている印象語の中から、検索語として使用する印象語を指定することができる。
また、それぞれの印象語に対応付けられた印象値の範囲を示す情報として印象空間内の円を表す数式が定義されている。
例えば、印象語が“ポップ系”である場合、印象語範囲は図4に示すように(X,Y)=(0.4,−0.2)を中心とする半径1の円内部の範囲を示す(式1)で表される。
(式1)
Figure 0004659755
つまり、印象語範囲は、印象空間内であり、かつ、印象語変換テーブルに設定された各数式を満たす範囲である。
本実施の形態における範囲変更部109は、図4に示す印象語変換テーブルを、変換テーブル記憶部108から取得し、その内容を以下に示す手法により変更する。
例えば、検索対象である楽曲の印象値の範囲が(−0.9<X<1.3)、(−1.6<Y<1.7)であり、受付部107において“ポップ系”という印象語が受け付けられたと想定する。また、印象空間の範囲は上述のように(−4<X<4)、(−4<Y<4)である。
この想定下において、印象空間内の点(X,Y)から検索対象の楽曲の印象値の範囲(x,y)への線形写像関数は、(式2)および(式3)となる。
(式2)
Figure 0004659755
(式3)
Figure 0004659755
ここで、印象語“ポップ系”に対応する印象語範囲である(0.4,−0.2)を中心とする半径1の円内部の範囲(式1)はこの写像関数用いて、(式4)で示される楕円内部の範囲に変換される。
(式4)
Figure 0004659755
このように、範囲変更部109は、変換テーブル記憶部108から読み出した各印象語範囲に対し、印象値の分布に応じた変更を行なう。更に、この変更が加えられた印象語変換テーブルを変換部110に渡す。
変換部110は、上述のように、受付部107によって受け付けられたユーザ指定の印象語を印象語範囲を示す情報に変換するが、この変換には、範囲変更部109が上述の手法により変更した印象語変換テーブルが参照される。この変換により得られた印象語範囲を示す情報が検索部111に送られる。つまり、本実施の形態においては、上記(式4)に例示される変更後の数式が検索部111に送られる。
従って、検索部111は、予め印象語変換テーブルに設定された印象語範囲ではなく、範囲変更部109により変更された印象語範囲に該当する楽曲データを検索することとなる。
図5は、範囲変更部109による印象値の範囲の変更の例を示す概念図である。
図5の左図は、印象空間内における、“ポップ系”の変更前の印象語範囲を示し、右図は、印象空間内における、“ポップ系”の変更後の印象語範囲を示す図である。
変更前の印象語範囲で検索した場合を想定すると、図5に示すように、検索対象の楽曲の大多数が“ポップ系”に該当することとなり、検索による絞り込み効果をユーザに提供することはできない。しかし、範囲変更部109により印象語範囲が変更されることにより、“ポップ系”に該当する楽曲の割合が適切といえる数にまで減少している。
上記構成により、ユーザに指定された印象語による楽曲データの検索が実行され、検索結果として印象語に該当する楽曲の楽曲ID、楽曲情報および楽曲データが必要に応じ出力部120を介してユーザに提供される。また、楽曲IDや検索語として用いられた印象語などの検索結果に関する情報は、上述のように検索結果記憶部101に記憶される。検索結果をさらに絞り込む場合は、この検索結果記憶部101に記憶された情報が用いられ次の検索が実行される。
次に、本発明の実施の形態の楽曲検索装置100の処理の流れを説明する。
図6は、本発明の実施の形態の楽曲検索装置100の処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここで、楽曲検索装置100が行なう処理は、楽曲データの検索に必要な印象値データベース104の作成に係る処理(S201〜S203)と、楽曲データの検索の実行に係る処理(S204〜S210)の2つに分けられる。
まず、図6に示す、楽曲データの検索に必要な印象値データベース104の作成に係る処理(S201〜S203)を説明する。この処理は、楽曲データの検索が実行される前に行なわれていればよい。
はじめに、楽曲データが所定の手段により楽曲データベース102に格納される(S201)。格納された各楽曲データには1つの楽曲IDが付与されている。印象値算出部106は、格納された各楽曲データについて印象値を算出する(S202)。具体的には、上述のように、格納された楽曲データの音楽信号を分析し、楽曲の特徴量を算出する。そして、算出した特徴量を重み付け加算して印象値を算出する。最後に、印象値算出部106は、算出した印象値を算出元の楽曲データの楽曲IDと対応付けて、印象値データベース104に格納する(S203)。
以上の処理により、印象値を用いて楽曲データの検索を行なうために必要な楽曲データベース102と印象値データベース104とが生成される。また、楽曲データ格納時に必要に応じて楽曲情報データベース103についても作成する。
次に、図6に示す、楽曲データの検索の実行に係る処理(S204〜S210)を説明する。この処理は、ユーザの所定の操作をトリガとして開始される。
まず、変換部110は、検索対象の楽曲の印象値を取得する(S204)。具体的には、直前に行なった検索の結果を絞り込むための検索を行なう場合は、検索結果記憶部101から、直前に行なった検索に該当した楽曲データの楽曲IDを取得する。更に、取得した楽曲IDに対応する印象値を印象値データベース104から読み出す。
また、楽曲データベース102に格納されている全ての楽曲データを検索対象とする場合は、印象値データベース104に格納されている全ての印象値と楽曲IDとを取得する。
検索対象が、直前の検索により絞り込まれた楽曲データ群であるのか、全曲であるのかの判断は、ユーザの所定の操作に基づいて行なわれる。この判断は、例えば、受付部107がユーザの所定の操作を受け付けた上で行ない、判断結果を、変換部110を介して範囲変更部109に通知してもよい。
範囲変更部109は、変換テーブル記憶部108から印象語変換テーブルを読み出す。読み出した印象語変換テーブルに、検索対象の楽曲の印象値の分布に応じて変更を加える(S205)。変更手法は上述の通りであり、印象語変換テーブルに設定されている数式が印象値の分布に応じて変更される。
受付部107は、ユーザに指定された印象語を受け付ける(S206)。変換部110は範囲変更部109により変更された印象語変換テーブルを用い、受付部107により取得された印象語を印象語範囲を示す数式に変換する(S207)。
検索部111は、検索対象の楽曲の楽曲IDと印象語範囲を示す数式とに基づき検索を実行する(S208)。具体的には、検索部111は、変換部110を介し範囲変更部109から検索対象の楽曲の楽曲IDを受け取る。なお、検索対象が、直前に行なった検索に該当した楽曲群である場合は、果検索結果記憶部101から機器IDを取得してもよい。
また、変換部110から印象語範囲を示す数式を受け取る。検索部111は、受け取った楽曲IDに対応する印象値を印象値データベース104から読み出す。読み出した印象値の中からその数式に示される印象語範囲内にあるものを検索する。
検索部111は、検索に該当した楽曲、つまり、印象語範囲内に存在する印象値に対応する楽曲IDなどの情報を検索結果記憶部101に格納する(S209)。
また、検索部111は、検索に該当した楽曲の楽曲IDを出力部120に通知する。出力部120は、必要に応じ、通知された楽曲IDに対応する楽曲情報および楽曲データのそれぞれを楽曲情報データベース103および楽曲データベース102から読み出し、ユーザに出力する(S210)。
ここで、ある特定の歌手名による検索により絞り込まれた楽曲データ群に対して、従来の楽曲検索システムを用いて印象語による検索を行なった場合と、本実施の形態の楽曲検索装置100を用いて印象語による検索を行なった場合の検索結果の違いについて述べる。
図7は、従来の楽曲検索システムによる検索結果と、本実施の形態の楽曲検索装置100による検索結果との違いを示す印象空間の概念図である。
図7の左図は、従来の楽曲検索システムによる検索結果を表し、図7の右図が本実施の形態の楽曲検索装置100による検索結果を表している。
検索対象の楽曲が特定の歌手の楽曲であり、印象値の分布は印象空間の中央部分に偏っている。そのため、従来の楽曲検索システムで検索した場合、図7の左図に示すように、“ポップ系”に大量の楽曲が該当し、“癒し系”に該当する曲がないという検索結果となる。
一方、本実施の形態の楽曲検索装置100は、上述のように、印象値の分布に応じて印象語範囲を変更する。具体的には、印象語範囲に対し、印象値空間から印象値の分布範囲への線形写像による変換を行なうことで印象語範囲を変更する。そのため、図7の右図に示すように、“ポップ系”にも“癒し系”にも楽曲が適当数該当している。
以上のように、本発明の実施の形態の楽曲検索装置100によれば、検索対象となる楽曲群の印象値の分布に偏りがある場合であっても、それら印象値の分布に応じて変更された、印象値の分布範囲と検索語範囲との相対的な関係において、印象語による検索が可能となる。これにより、検索語としてどのような印象語が選択された場合においても適当な数の検索結果を出力することができる。結果として検索対象を適切に絞り込むことが可能となる。
なお、上述の実施の形態の楽曲検索装置100において、範囲変更部109が、印象空間内における印象語範囲を、検索対象の楽曲群の印象値の分布範囲に合うように写像を用いて変更するとした。
しかしながら、逆写像を用いて、印象値の分布範囲が印象空間全体に散らばるように、印象値の方を変更してもよい。つまり、印象値の分布に応じて、印象値の分布範囲と印象語範囲との相対的な位置関係を変更するのであれば、印象値の分布範囲を変更してもよい。
図8は、印象値変更部112を備える楽曲検索装置100の機能的な構成を示す機能ブロック図である。
図8に示す楽曲検索装置100は、上述の実施の形態の楽曲検索装置100と同様の効果を有する。つまり、検索対象の楽曲の印象値の分布に偏りがある場合であっても、検索対象を適切に絞り込むことができる。しかしながら、上述の実施の形態の楽曲検索装置100とは異なり、印象空間内における印象値の分布範囲を変更する印象値変更部112を備えている。印象値変更部112は、本発明のコンテンツデータ検索装置における変更手段の別の一例である。
検索対象の各楽曲の印象値は、具体的には、上述の(式2)および(式3)に示される写像変換の逆変換である逆写像変換により変更される。(式5)および(式6)は、(式2)および(式3)の逆写像変換関数である。つまり、(式5)および(式6)は、印象値の分布範囲から印象値空間への線形写像を表す関数である。
(式5)
Figure 0004659755
(式6)
Figure 0004659755
印象値変更部112は、上記(式5)および(式6)を用い、例えば、印象値(x,y)=(1.3,−1.6)を、(X,Y)=(4.0,−4.0)に変更する。このように、印象値変更部112は、印象値の分布に応じた変更を印象値に加えることができる。
図9は、印象値変更部112を備える楽曲検索装置100の処理の流れの一例を示す図である。
なお、楽曲データの検索に必要な印象値データベース104の作成に係る処理は、図3に示す処理(S201〜S203)と同じであり、その図示および説明は省略する。
図9を用いて、図8に示す楽曲検索装置100の、楽曲データの検索の実行に係る処理を説明する。この処理は、ユーザの所定の操作をトリガとし開始される。
まず、変換部110は、変換テーブル記憶部108から印象語変換テーブルを読み出す(S301)。受付部107は、ユーザに指定された印象語を受け付ける(S302)。変換部110は変換テーブル記憶部108から読み出した印象語変換テーブルを用い、受付部107により取得された印象語を印象語範囲を示す数式に変換する(S303)。
印象値変更部112は、検索対象の楽曲の印象値を取得する(S304)。具体的には、直前に行なった検索の結果を絞り込むための検索を行なう場合は、検索結果記憶部101から、直前に行なった検索に該当した楽曲の楽曲IDを取得する。更に、取得した楽曲IDに対応する印象値を印象値データベース104から読み出す。
また、楽曲データベース102に格納されている全ての楽曲データを検索対象とする場合、印象値変更部112は、印象値データベース104に格納されている全ての印象値と楽曲IDとを取得する。
検索対象が、直前の検索により絞り込まれた楽曲であるのか、全曲であるのかの判断は、ユーザの所定の操作に基づいて行なわれる。この判断は、例えば、受付部107がユーザの所定の操作を受け付けた上で行ない、判断結果を、変換部110および検索部111を介して印象値変更部112に通知すればよい。
印象値変更部112は、検索対象の各楽曲の印象値を上述の(式5)および(式6)により変更する。
検索部111は、検索対象の楽曲の楽曲IDと印象語範囲を示す数式とに基づき検索を実行する(S306)。具体的には、検索部111は、印象値変更部112から検索対象の楽曲の楽曲IDと、変更後の印象値とを受け取る。また、変換部110から印象語範囲を示す数式を受け取る。検索部111は、受け取った印象値の中からその数式に示される印象語範囲内にあるものを検索する。
検索部111は、検索に該当した楽曲、つまり、印象語範囲内に存在する印象値に対応する楽曲IDなどの情報を検索結果記憶部101に記憶させる(S307)。
また、検索部111は、検索に該当した楽曲の楽曲IDを出力部120に通知する。出力部120は、必要に応じ、通知された楽曲IDに対応する楽曲情報および楽曲データのそれぞれを楽曲情報データベース103および楽曲データベース102から読み出し、ユーザに出力する(S308)。
上記処理の流れにより、印象値変更部112を備える楽曲検索装置100は、検索対象を適切に絞り込むことができる。
図10は、印象値の分布範囲を変更しない場合の検索結果と、図9に示す処理の流れにより印象値の分布範囲を変更した場合の検索結果との違いを示す印象空間の概念図である。
なお、検索対象の楽曲は、図7を用いて説明した場合と同じく、ある特定の歌手名による検索により絞り込まれた楽曲群であると想定する。
この場合、図7の左図に示すように、印象値の分布は印象空間の中央部分に偏っている。そのため、印象値の分布範囲を変更せずに検索した場合、“ポップ系”に大量の楽曲が該当し、“癒し系”に該当する曲がないという検索結果となる。これは、従来の楽曲検索システムで行なわれている処理である。
一方、印象値変更部112を備える楽曲検索装置100は、印象値の分布範囲を変更する。具体的には、印象値の分布範囲から印象値空間への線形写像による変換により、印象値を変更する。そのため、図10の右図に示すように、“ポップ系”にも“癒し系”にも楽曲が適当数該当している。
このように、楽曲検索装置100は、印象語範囲を変更する範囲変更部109に換えて、図8に示すように、印象値の分布範囲を変更する印象値変更部112を備えてもよい。
このように、印象語による検索を実行する際に、印象値の分布に応じて、印象語範囲ではなく印象値を変更することにより、適切な絞り込み効果を発揮させることもできる。
なお、楽曲検索装置100は、範囲変更部109に換えて印象値変更部112を備えるのではなく、範囲変更部109とともに印象値変更部112を備えていてもよい。
この場合、例えば、検索対象の楽曲数が多く、印象語変換テーブルに設定されている印象語の数が少ない場合は、範囲変更部109が印象語範囲を変更するとしてもよい。また、逆に、検索対象の楽曲数が少なく、印象語変換テーブルに設定されている印象語の数が多い場合は印象値変更部112が印象値を変更するとしてもよい。
また、印象値および検索語範囲の両方を変更してもよい。この場合例えば、所定の大きさを有する、基準となる2次元空間を決定する。更に、印象値を、その分布範囲が基準の2次元空間と同じ大きさになるように線形写像により変更する。また、検索語範囲を、印象語空間から基準の2次元空間への線形写像により変更する。これにより、印象値の分布範囲と検索語範囲との相対的な関係は、図10の右図に示す印象空間における関係と同じになる。
つまり、印象値および検索語範囲の両方を変更した場合においても、検索対象を適切に絞り込むことができる。
このように、楽曲検索装置100において、印象値の分布範囲と検索語範囲との相対的な関係を変更する場合、印象値および検索語範囲のいずれか一方を変更してもよく、両方を変更してもよい。こうすることで、例えば、検索対象の楽曲数と印象語変換テーブルに設定されている印象語の数とに応じ、より処理負荷の少ない変更手法を選択できる。
また、複数種の印象語変換テーブルを予め用意しておき、範囲変更部109が、検索対象の楽曲群の特性に応じて、検索に用いる印象語変換テーブルを選択してもよい。
例えば、変換テーブル記憶部108に、アーティストごとの楽曲群の印象値の分布に応じた、アーティスト別の印象語変換テーブルを記憶させておく。範囲変更部109は、検索対象の楽曲群が、ある特定のアーティスト名による検索により絞り込まれている楽曲群である場合、そのアーティストに対応する印象語変換テーブルを選択する。その後、その選択された印象語変換テーブルを用いて検索を実行する。
つまり、この選択された印象語変換テーブルは、検索対象楽曲の印象値の分布に応じて予め複数の印象後範囲が設定されているものである。そのため、このアーティスト別の印象語変換テーブルを用意しておく形態は、範囲変更部109が、検索対象楽曲の印象値の分布に応じて印象語範囲を変更するのと同じ効果を有する。つまり、検索対象の楽曲の印象値の分布に偏りがある場合であっても、検索対象を適切に絞り込むことができる。
なお、アーティスト別の印象語変換テーブルは、例えば、範囲変更部109が、楽曲情報データベース103に楽曲情報として格納されているアーティスト名と、印象値データベース104に格納されているそのアーティストの楽曲の印象値とを取得し、あらかじめ作成しておいてもよい。
また、アーティスト別ではなく、音楽のジャンル別の印象語変換テーブルを用意しておいてもよい。楽曲の印象値は、音楽のジャンルに依存する場合も多いと考えられる。そこで、上述のアーティスト別の印象語変換テーブルと同様に、ジャンル別の印象語変換テーブルを用意しておく。範囲変更部109は、検索対象の楽曲群が、ある特定のジャンル名による検索により絞り込まれている楽曲群である場合、そのジャンルに対応する印象語変換テーブルを選択する。その後、その選択された印象語変換テーブルを用いた検索が実行される。
このジャンル別の印象語変換テーブルを用意しておく形態は、アーティスト別の印象語変換テーブルを用意しておく形態と同様に、検索対象の楽曲の印象値の分布に偏りがある場合であっても、検索対象を適切に絞り込むことができる。
なお、ジャンル別の印象語変換テーブルは、例えば、範囲変更部109が楽曲情報データベース103に格納されているジャンル名と、印象値データベース104に格納されているそのジャンルに属する楽曲の印象値とを取得し、あらかじめ作成しておいてもよい。
このように、アーティスト別またはジャンル別の印象語変換テーブルを予め用意しておくことで、検索対象が、特定のアーティスト名またはジャンル名で絞り込まれた楽曲群である場合、範囲変更部109は、印象語範囲を変更するための計算を行なう必要がない。つまり、検索時の処理に係る負担を軽減することができる。
なお、上述のアーティスト名およびジャンル名は、それぞれ、複数の楽曲をグループ分けするための属性の一例であり、楽曲の属するレーベル名、楽曲の発表された年などでもよい。例えば、レーベル別の印象語変換テーブルを用意しておく。そして、検索対象が、特定のレーベル名で絞り込まれた楽曲群である場合、そのレーベル名に対応する印象語変換テーブルを利用して検索を実行すればよい。
また、範囲変更部109は、上述の(式2)および(式3)を用い、印象語範囲の大きさと位置とを変更するとした。しかしながら、大きさのみを変更してもよい。例えば、本実施の形態において印象語変換テーブルに設定されている印象語範囲は円であるが、円の中心は変更せずに、半径のみを変更してもよい。
図11は、印象空間において印象語範囲の半径のみを変更した場合の一例を示す概念図である。
図11に示すように印象語変換テーブルに設定されている印象語“癒し系”の印象語範囲に含まれる印象値の数が0である場合、印象値が所定の数以上含まれるまで印象語範囲を拡大する。例えば3以上含まれるまで印象語範囲を拡大する。この場合、つまり、印象語範囲の中心から近いものから少なくとも3個の印象値が選択されることになる。従って、印象語範囲の中心位置を変更せず、必要に応じて印象語範囲の拡大を行なう形態においても、検索対象を適切に絞り込むことができる。
また、逆に、印象語変換テーブルに設定されている印象語範囲に含まれる印象値の数が多い場合、範囲変更部109は、印象値が所定の数以下含まれるまで印象語範囲を縮小してもよい。例えば、印象語範囲に6以上の印象値含まれる場合、5以下になるまで印象語範囲を縮小してもよい。
この場合、印象語範囲の中心に近いものから多くとも5個の印象値が選択されることになる。従って、印象語範囲の中心位置を変更せず、必要に応じて印象語範囲の縮小を行なう形態においても、検索対象を適切に絞り込むことができる。
また、単純に半径の伸縮することにより印象語範囲を拡大・縮小するのではなく、印象値の分布に応じた楕円形に変更した後に拡大・縮小してもよい。
例えば、図11に示すように、印象値の分布範囲がY軸方向に長い縦長形状である場合、印象語範囲である円を、Y軸方向の半径のみ伸ばした楕円に変更した上で拡大・縮小してもよい。また、印象語範囲のY軸方向の長さとX軸方向の長さとの比を、印象値の分布範囲のY軸方向の長さとX軸方向の長さの比と等しくなるように変形した上で拡大・縮小してもよい。
こうすることで、2種類の印象値のそれぞれの軸方向の広がり方を考慮した上で、検索対象の絞り込みを行なうことができる。
また、これら、印象語範囲の拡大または縮小を行なう機能は、上述の(式2)および(式3)を用いて印象語範囲を変更する形態に追加してもよい。また、上述の(式5)および(式6)を用いて印象値を変更する形態に追加してもよい。
また、上述の実施の形態において、印象空間は2次元であるとした。しかしながら印象空間は1次元でもよく、3次元以上でもよい。例えば、各楽曲に3種類の印象値からなる新たな印象値を対応付ける場合、印象語変換テーブルにおいて印象語範囲を示す数式を3次元の印象空間における閉じた範囲を示す式に変更すればよい。また、範囲変更部109または印象値変更部112は、写像関数または逆写像関数を用い、3次元の印象空間における印象値の分布に応じて、印象語範囲または印象値を変更すればよい。
また、本実施の形態において、検索語は、“ノリノリ系”、“ポップ系”、“癒し系”等、直感的に音楽を表現する語句である印象語であるとした。しかしながら、その他の種類のあいまいな語句(以下、「あいまい語」という。)でもよい。
例えば、楽曲の属性である、楽曲の発表された年代、時代、または期間等を示す“最近の”や“昔の”などのあいまい語でもよい。
これら、“最近の”や“昔の”などのあいまい語も楽曲の発表された年代、時代、または期間等を示す属性値に置き換えることは可能である、しかし、これらあいまい語から連想される絶対的な年代等は、検索対象の楽曲群の時間軸上の分布範囲によって異なる。なお、楽曲の発表された年代、時代、または期間等を示す属性値を以下、「年代値」という。
ここで、楽曲データを検索する際に検索語として上述の年代等を示すあいまい語を用いた場合を想定する。この想定下においてあいまい語により特定される時間軸上の範囲を一定なものとすると、検索対象の楽曲群の年代値の分布が偏っている場合、検索対象を適切に絞り込むことはできない。
しかしながら、本発明の実施の形態の楽曲検索装置100は、このようなあいまい語を検索語として楽曲データを検索する形態にも適用でき、かつ、検索対象を適切に絞り込むことができる。なお、この場合、楽曲に対応付ける属性値は、楽曲の発表された年代を示す年代値の1種類であり、その年代値が分布する空間は1次元空間である。以下、この1次元空間を「年代空間」という。つまり、年代空間内におけるあいまい語に対応する年代値の範囲が検索語範囲となる。
図12は、年代に関するあいまい語で楽曲データを検索した場合の、一定の検索語範囲による検索結果と、年代値の分布に応じて変更された検索語範囲による検索結果との違いを示す年代空間の概念図である。
図12の左図は、一定の検索語範囲による検索結果を表し、図7の右図は、年代値の分布に応じて変更された検索語範囲による検索結果を表している。つまり、図12の左図は従来の楽曲検索システムをこのあいまい語検索に適用した場合の検索結果である。また、検索対象が歌手Aおよび歌手Bのそれぞれの楽曲群である場合を想定している。
また、年代空間は、所定の大きさを有している。所定の大きさとは、例えば1990年から2005年までといった期間である。
図12の左図では、検索対象の楽曲群の年代値分布が歌手Aと歌手Bとで異なっていても、“最近の”の検索語範囲は一定である。つまり従来の技術においては、検索語範囲は、例えば、現在、または所定の年月等を基準とした一定の期間で固定される。そのため、歌手Aについては3曲該当しているが、歌手Bは該当曲なしである。
しかし、図12の右図に示すように、本発明の実施の形態の楽曲検索装置100は、年代値の年代空間における分布に応じて、検索語範囲を変更できるため、歌手Aについても歌手Bについても適当な数を検索結果として出力することができる。
この場合、変換テーブル記憶部108に、年代等を示すあいまい語と年代値の範囲とが対応付けられた検索語変換テーブルを記憶させておく。例えば、“最近の”対して、6ヶ月前から現在までを示す情報を対応付けておく。
また、印象値データベース104に換えて、もしくは加えて、年代値データベースを楽曲データ格納部105に設置し、楽曲IDと対応付けて各楽曲の年代値を格納しておく。
また、範囲変更部109は、検索対象の楽曲の、年代空間における年代値の分布に応じて、検索語範囲を変更する。例えば、“最近の”の検索語範囲を、年代空間から年代値の分布範への線形写像により変更する。
これにより、楽曲検索装置100は、検索対象の楽曲群の年代値分布に偏りがある場合であっても、検索対象を適切に絞り込むことができる。
なお、印象語により楽曲データの検索を行なう形態と同じく、検索語範囲を変更するのではなく、年代値を変更することで、年代値の分布範囲と検索語範囲との相対的な関係を変更しても、上述の適切な絞り込み効果は発揮される。
また、本発明の実施の形態として、楽曲データを検索する楽曲検索装置100について説明したが、検索対象となるデータは楽曲データ以外のコンテンツデータでもよい。
例えば、動画データまたは静止画データでもよい。例えば、動画データを検索対象とする場合、少なくともその動画の印象値をデータベース化して備えればよい。本発明の特徴である、印象語範囲、または印象値などの属性値の分布範囲を変更する機能は、検索対象がどのような種類のデータであっても失われることはない。
つまり、検索対象となるコンテンツデータが、印象値等のコンテンツの属性を示す属性値と対応付けられるものであれば、印象語等の属性を示す語句で検索することができ、かつ、上記の印象語範囲の変更等により、検索対象を適切に絞り込むことができる。
また、本実施の形態において、検索語として用いる印象語は、図4に示したもの以外でもよく、印象語範囲を示す数式等が対応付けられていればよい。また、ユーザに選択させる印象語は、図4に示したものがそのまま用いられなくてもよい。この場合、ユーザに選択された印象語に対応する印象語範囲が印象語変換テーブルにより特定できればよい。
また、印象語変換テーブルは、印象語と1点で表される印象値とを対応付けるものであってもよい。例えば、印象語“ポップ系”の印象語範囲が、“(X,Y)=(0.4,−0.2)”であってもよい。つまり、印象語範囲は、1点を示す情報であってもよく、この場合であっても、この1点の印象語範囲と一致する印象値を有する楽曲を、検索結果として出力することができる。
また、印象語に対応する印象値の範囲である印象語範囲は、図4に示す、数式そのものでなくてもよい。例えば、検索語範囲を特定するための、円の中心と半径とを示す情報でもよい。また、変換部110が検索部111に渡す変更後の印象語範囲を示す情報も、数式そのものでなくてよく、楕円の焦点と長短比とを示す情報でもよい。このように、検索語範囲を示す情報は数式でなくてもよく、範囲を印象空間内で一意に特定できる情報であればよい。
また、範囲変更部109および印象値変更部112が印象語範囲または印象値を変更する際に、線形写像変換を行なうとした。しかしながら、線形の変換でなくてもよく、非線形の変換でもよい。また、印象値の分布に応じて線形、非線形の複数の関数を使い分けても良い。
つまり、印象語範囲を変更する際は、少なくとも印象語範囲が印象値の分布範囲に含まれるように縮小し移動すればよい。また、印象値を変更する際は、少なくとも印象値の分布範囲が拡大するように、印象値に変更を加えればよい。いずれの場合においても、印象値の分布範囲と印象語範囲との相対的な関係を、検索による絞り込み効果を発揮させる方向へ変更できる。
また、楽曲検索装置100の検索実行に係る処理の順番および処理内容は、図6および図9のフローチャートに示される順番および処理内容と同一でなくてもよい。
例えば、図6のフローチャートにおいて、まず、ユーザにより指定される印象語を受け付け(S207)、その後に、印象値を取得(S204)してもよい。この場合、例えば、範囲変更部109は、受付部107に受け付けられた検索語に対応する検索語範囲を示す数式のみを読み出して変更してもよい。
つまり、楽曲検索装置100における検索実行に係る処理の順番および、検索実行に必要な処理内容は、上述の実施の形態における順番および処理内容に限定されるものではない。少なくとも、検索対象となる楽曲群の印象値の分布に応じて印象値の分布範囲と印象語範囲との相対的な関係を変更し、変更後の相対的な関係において、ユーザに指定された検索語による楽曲データの検索が可能であればよい。従って、検索実行に係る処理の順番等は、ユーザのニーズや処理速度の実測値などから決定してもよい。
また、楽曲を識別するための識別子として楽曲IDを用いるとしたが、楽曲を識別でき、楽曲データ、楽曲情報および印象値を結びつけることができる情報であれば、例えば、曲名や曲番号等でもよい。
また、楽曲検索装置100が備える楽曲データ格納部105は、楽曲データベース102、楽曲情報データベース103、および印象値データベース104という3つのデータベースによって構成されるとした。しかしながら、楽曲データ格納部105は、複数の楽曲データ、楽曲情報および印象値とを対応付けて格納するものであればよく、1つのデータベースで構成されていてもよい。
また、本実施の形態においては、図6に示したように、印象値算出部106が算出した各楽曲の印象値を印象値データベース104に格納した上で、検索が実行されるとした。しかしながら、印象値データベース104に格納される印象値は、あらかじめ算出されているものを利用してもよい。例えば、複数の楽曲の印象値が記憶された記憶媒体から必要な印象値を楽曲検索装置100に読み込ませることによって印象値データベース104を生成してもよい。
また、楽曲データおよび楽曲情報は外部のデータベースに格納されていてもよい。少なくとも、印象値と楽曲IDとが対応付けられて格納されるデータベースを有していれば、検索に該当する楽曲を特定することができる。
また、検索結果記憶部101は、楽曲検索装置100における検索結果に関する情報を記憶するとした。しかしながら、他の検索装置等で検索された結果に関する情報、例えば検索に該当した楽曲の楽曲IDを記憶しておいてもよい。つまり、楽曲検索装置100は、他の検索装置等で絞り込まれた検索対象を更に絞り込むこともできる。
また、本実施の形態においては、出力部120が、検索に該当した楽曲IDや楽曲データ等をユーザに出力するとした。しかしながら、楽曲IDや楽曲データ等のユーザへの表示および再生は別の装置に行なわせてもよい。
また、楽曲検索装置100を、インターネット等のネットワークを介して楽曲データを配信するネットワーク配信システムに組み込んで楽曲データの検索に利用してもよい。楽曲検索装置100は、上述のように、検索対象を適切に絞り込むことが可能である。そのため、大量の楽曲データの中からユーザが所望する楽曲データを効率よく探し出す必要のあるネットワーク配信システムに適している。
また、検索結果をユーザに提示する方法として、検索に該当した楽曲データの楽曲IDと楽曲情報に含まれる楽曲のタイトル等をリスト化したプレイリストを生成してもよい。
これら、ユーザに対する検索結果の出力方法、手法は、ユーザの要望や、製造コスト等に応じて設計すればよい。
以上のように、本発明のコンテンツデータ検索装置は、コンテンツの属性値の分布に応じ、コンテンツの属性値の分布範囲と、検索語範囲との相対的な関係を変更することができる。従って、検索対象のコンテンツの属性値の分布に偏りがある場合であっても、検索対象を適切に絞り込むことができる。
例えば、コンテンツデータとして楽曲データを採用し、検索語として印象語を用いた場合、ある条件で絞り込まれた楽曲データについて、印象語範囲または検索対象の楽曲の印象値を変更することによって、その後の印象語による楽曲検索において、どのような印象語が選択された場合であっても適当な数の該当楽曲をユーザに提示することが可能となる。言い換えれば、ユーザの思考の中で、検索対象の楽曲内での相対的な位置に置かれた印象語が検索語として指定された場合であっても、その印象語を指定したユーザの意図を汲んだ検索結果を出力することができる。従って、本発明のコンテンツデータ検索装置は、オーディオ機器、オーディオ機能付きカーナビ、携帯用ミュージックプレイヤー、PC用音楽再生アプリケーションなどにおいて、検索によって楽曲の絞り込みを行なう装置として有用である。
図1は、本発明の実施の形態の楽曲検索装置の機能的な構成を示すブロック図 図2は、印象値データベースに格納されている印象値データの一例を示す図 図3は、本発明の実施の形態における印象空間の一例を示す概念図 図4は、変換テーブル記憶部に記憶されている印象語変換テーブルのデータ構成の一例を示す図 図5は、範囲変更部による印象値の範囲の変更の例を示す概念図 図6は、本発明の実施の形態の楽曲検索装置の処理の流れの一例を示すフローチャート 図7は、従来の楽曲検索システムによる検索結果と、本実施の形態の楽曲検索装置による検索結果との違いを示す印象空間の概念図 図8は、印象値変更部を備える楽曲検索装置の機能的な構成を示す機能ブロック図 図9は、印象値変更部を備える楽曲検索装置の処理の流れの一例を示す図 図10は、印象値の分布範囲を変更しない場合の検索結果と、図9に示す処理の流れにより印象値の分布範囲を変更した場合の検索結果との違いを示す印象空間の概念図 図11は、印象空間において印象語範囲の半径のみを変更した場合の一例を示す概念図 図12は、年代に関するあいまい語で楽曲データを検索した場合の、一定の検索語範囲による検索結果と、年代値の分布に応じて変更された検索語範囲による検索結果との違いを示す年代空間の概念図
符号の説明
100 楽曲検索装置
101 検索結果記憶部
102 楽曲データベース
103 楽曲情報データベース
104 印象値データベース
105 楽曲データ格納部
106 印象値算出部
107 受付部
108 変換テーブル記憶部
109 範囲変更部
110 変換部
111 検索部
112 印象値変更部
120 出力部

Claims (12)

  1. コンテンツの属性を示す属性値と対応付けられたコンテンツデータを検索語により検索するコンテンツデータ検索装置であって、
    前記属性値を記憶する属性値記憶手段と、
    検索語と、前記検索語に対応する属性値の範囲である検索語範囲とが対応付けられた変換テーブルと、
    検索対象となるコンテンツデータに対応する属性値の分布に応じ、前記属性値記憶手段から読み出した前記属性値または前記変換テーブルから読み出した前記検索語範囲を変更することで、前記属性値の分布範囲と前記検索語範囲との相対的な関係を変更する変更手段と、
    検索語の入力を受け付ける受付手段と、
    前記変更手段により変更された前記相対的な関係において、前記受付手段により受け付けられた前記検索語に対応する、前記変更手段により変更された前記検索語範囲に含まれる属性値を検索することで前記検索語に対応するコンテンツデータを検索する検索手段とを備え、
    前記変更手段は、前記変換テーブルから読み出した前記検索語範囲を、前記分布範囲に含まれるように縮小し移動することで変更する
    コンテンツデータ検索装置。
  2. 前記属性値が分布する空間は所定の大きさを有する属性値空間であり、
    前記検索語範囲は、前記属性値空間内に存在し、
    前記変更手段は、前記変換テーブルから読み出した前記検索語範囲に対し、前記属性値空間から前記分布範囲への線形写像による変換を行なうことにより前記検索語範囲を変更する
    請求項1記載のコンテンツデータ検索装置。
  3. 前記変更手段は、更に、前記属性値記憶手段から読み出した前記属性値を、前記分布範囲が拡大するように変更し、
    前記検索手段は、前記受付手段により受け付けられた前記検索語に対応する、前記変更手段により変更された前記検索語範囲に含まれる、前記変更手段により変更された前記属性値を検索することで前記検索語に対応するコンテンツデータを検索する
    請求項1記載のコンテンツデータ検索装置。
  4. 前記属性値が分布する空間は所定の大きさを有する属性値空間であり、
    前記検索語範囲は、前記属性値空間内に存在し、
    前記変更手段は、前記属性値記憶手段から読み出した前記属性値に対し、前記分布範囲から前記属性値空間への線形写像による変換を行なうことにより前記属性値を変更する
    請求項3記載のコンテンツデータ検索装置。
  5. 前記変更手段は、更に、前記検索語範囲に含まれる属性値の数が所定の数未満である場合、前記変換テーブルから読み出した前記検索語範囲を、前記検索語範囲に含まれる属性値の数が所定の数以上になるように拡大することで変更する
    請求項1記載のコンテンツデータ検索装置。
  6. 前記属性値が分布する空間は所定の大きさを有する属性値空間であり、
    前記検索語範囲は、前記属性値空間内に存在し、
    前記変更手段は、前記分布範囲の前記属性値空間における各次元方向の長さの比に応じて、前記変換テーブルから読み出した前記検索語範囲の前記属性値空間における各次元方向の長さの比を決定し、決定された前記長さの比を保ちながら前記検索語範囲に含まれる属性値の数が所定の数以上になるように前記検索語範囲を拡大することで前記検索語範囲を変更する
    請求項5記載のコンテンツデータ検索装置。
  7. 前記変更手段は、更に、前記検索語範囲に含まれる属性値の数が所定の数を越える場合、前記変換テーブルから読み出した前記検索語範囲を、前記検索語範囲に含まれる属性値の数が所定の数以下になるように縮小することで変更する
    請求項1記載のコンテンツデータ検索装置。
  8. 前記属性値が分布する空間は所定の大きさを有する属性値空間であり、
    前記検索語範囲は、前記属性値空間内に存在し、
    前記変更手段は、前記分布範囲の前記属性値空間における各次元方向の長さの比に応じて、前記変換テーブルから読み出した前記検索語範囲の前記属性値空間における各次元方向の長さの比を決定し、決定された前記長さの比を保ちながら前記検索語範囲に含まれる属性値の数が所定の数以下になるように前記検索語範囲を縮小することで前記検索語範囲を変更する
    請求項7記載のコンテンツデータ検索装置。
  9. 前記属性値は、前記コンテンツに対する印象を表す指標値である印象値である
    請求項1記載のコンテンツデータ検索装置。
  10. コンテンツデータを検索するコンテンツデータ検索装置において、コンテンツの属性を示す属性値と対応付けられたコンテンツデータを検索語により検索するための検索方法であって、
    前記コンテンツデータ検索装置は、前記属性値を記憶する属性値記憶手段、および、検索語と、前記検索語に対応する属性値の範囲である検索語範囲とが対応付けられた変換テーブルを備え、
    前記検索方法は、
    検索対象となるコンテンツデータに対応する属性値の分布に応じ、前記属性値記憶手段から読み出した前記属性値または前記変換テーブルから読み出した前記検索語範囲を変更することで、前記属性値の分布範囲と前記検索語範囲との相対的な関係を変更する変更ステップと、
    検索語の入力を受け付ける受付ステップと、
    前記変更ステップにおいて変更された前記相対的な関係において、前記受付ステップにおいて受け付けられた前記検索語に対応する、前記変更ステップにおいて変更された前記検索語範囲に含まれる属性値を検索することで前記検索語に対応するコンテンツデータを検索する検索ステップとを含み、
    前記変更ステップでは、前記変換テーブルから読み出した前記検索語範囲を、前記分布範囲に含まれるように縮小し移動することで変更する
    検索方法。
  11. コンテンツデータを検索するコンテンツデータ検索装置において、コンテンツの属性を示す属性値と対応付けられたコンテンツデータを検索語により検索するためのプログラムであって、
    前記コンテンツデータ検索装置は、前記属性値を記憶する属性値記憶手段、および、検索語と、前記検索語に対応する属性値の範囲である検索語範囲とが対応付けられた変換テーブルを備え、
    前記プログラムは、
    検索対象となるコンテンツデータに対応する属性値の分布に応じ、前記属性値記憶手段から読み出した前記属性値または前記変換テーブルから読み出した前記検索語範囲を変更することで、前記属性値の分布範囲と前記検索語範囲との相対的な関係を変更する変更ステップと、
    検索語の入力を受け付ける受付ステップと、
    前記変更ステップにおいて変更された前記相対的な関係において、前記受付ステップにおいて受け付けられた前記検索語に対応する、前記変更ステップにおいて変更された前記検索語範囲に含まれる属性値を検索することで前記検索語に対応するコンテンツデータを検索する検索ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムであり、
    前記変更ステップでは、前記変換テーブルから読み出した前記検索語範囲を、前記分布範囲に含まれるように縮小し移動することで変更する
    プログラム。
  12. コンテンツデータを検索するコンテンツデータ検索装置において、コンテンツの属性を示す属性値と対応付けられたコンテンツデータを検索語により検索するための集積回路であって、
    前記コンテンツデータ検索装置は、前記属性値を記憶する属性値記憶手段、および、検索語と、前記検索語に対応する属性値の範囲である検索語範囲とが対応付けられた変換テーブルを備え、
    前記集積回路は、
    検索対象となるコンテンツデータに対応する属性値の分布に応じ、前記属性値記憶手段から読み出した前記属性値または前記変換テーブルから読み出した前記検索語範囲を変更することで、前記属性値の分布範囲と前記検索語範囲との相対的な関係を変更する変更手段と、
    検索語の入力を受け付ける受付手段と、
    前記変更手段により変更された前記相対的な関係において、前記受付手段により受け付けられた前記検索語に対応する、前記変更手段により変更された前記検索語範囲に含まれる属性値を検索することで前記検索語に対応するコンテンツデータを検索する検索手段とを備え、
    前記変更手段は、前記変換テーブルから読み出した前記検索語範囲を、前記分布範囲に含まれるように縮小し移動することで変更する
    集積回路。
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