JP4658593B2 - 音響環境に自動的に適合可能なプログラマブル聴覚人工器官 - Google Patents
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Description
音響を受信し、この受信した音響に相当するマイクロフォン信号を生成するマイクロフォンと、
ユーザが受信可能な形態で音響信号を提供する出力デバイスと、
前記マイクロフォン信号を受信するとともに加工し、前記出力デバイスの動作に適した形態で出力信号を生成する音響プロセシング手段と、
セッティング状態を記憶するデータメモリ手段とを具え、
前記音響プロセッシング手段は第1のモードで動作可能であり、前記第1のモードにおいては、前記音響プロセッシング手段の前記出力信号を、現在の音響環境特性に対するユーザの嗜好に従って調節できるようにしたセッティング状態を、前記ユーザによって調整することができる少なくとも1つの可変プロセッシングファクタを含み、
前記音響プロセッシング手段は第2のモードで動作可能であり、前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタは、前記ユーザによって先に調整された可変プロセッシングファクタに基づいて自動的に調整され、
前記データメモリ手段は、前記第1のモードにおける前記セッティング状態を記憶することを特徴とする、聴覚人工器官(第1の聴覚人工器官)に関する。
好ましい態様において、前記ユーザによって、複数の音響環境に対して最適であるとして選択されたセッティング状態は、必要に応じて、前記音響環境特性を示すデータとともに、前記データメモリ手段内に記憶することができる。前記音響プロセッシング手段は、前記第2のモードで駆動することができ、所定の時間、あるいは前記ユーザが前記コントロール手段を調整し、特定の音響環境に対して最適であると考える新たなセッティング状態を選択する度毎に、前記第1のモードで同時に駆動させることができる。他の例において、前記聴覚人工器官は、前記第1のモードで駆動する時間を確定することができる。この時間は、前記ユーザが望むように設定することができる。訓練時間が完了した後に、前記聴覚人工器官は前記ユーザに対して信号を発することができる。この場合、前記聴覚人工器官において、訓練時間の終了は、前記聴覚人工器官によって既に評価されたセッティング状態と異なるセッティング状態を選択することができなくなった時点で終了するようにすることができる。
Gi=ai+bi*max(Li, ci)+di*(SNRi-SNRav) (1)
で表すことができる。
i=周波数バンド数
G=バンドiに対するゲイン
ai=バンドiに対する訓練係数
bi=バンドiに対する訓練係数
ci=バンドiに対する訓練係数
di=バンドiに対する訓練係数
Li=バンドiでの、マイクロフォンにおける音響圧力レベル
SNRi=バンドiでの、信号対ノイズ比(SNR)
SNRav=総てのバンドにおける平均SNR
信号スペクトルの高次のモーメント及びこれらモーメントの変化などの音響的あるいは心理音響的パラメータ、又はその他の統計的パラメータあるいは音響信号、あるいは前記統計的パラメータと音響信号との組み合わせ、さらには任意の係数などを組み合わせたものから構成される式を用いても、ゲイン又はプロセッシングファクタを計算することができる。例えば、聴覚人工器官が反応し、音響環境において変化する際の速度などのファクタを計算することができる。使用する式の選択は、本発明の範疇を逸脱しない限りにおいて、その使用環境に依存して決定することができる。
したがって、前記音響プロセッシング手段の、1以上のプロセッシングファクタは、ユーザが前記コントロール手段又は多重コントロール手段を使用することによって調整することができる。同様に、前記ユーザは、前記コントロール手段又は前記多重コントロール手段を用いることにより、前記音響プロセッシング手段の1以上のパラメータを調整することができる。
(i) 出力信号のボリューム
(ii) 他の周波数と関連した特定の周波数における出力信号のゲイン、例えばミッドレンジ周波数のゲインを、ハイ又はローレンジ周波数のゲインに比較して、増幅したり減衰したりすることができる
(iii) ミッドレンジ周波数のゲインが変化しない間において、ローレンジ及びハイレンジ周波数のゲインを反対方向に調整するスロープコントロール
前記音響プロセッシング手段の操作において、前記ユーザは、前記インジケータ手段を駆動させることによって、特定の音響環境に対する可変プロセッシングファクタに対して最適なセッティング状態を選択することができる。前記音響プロセッシング手段の多重操作において、前記ユーザは前記インジケータ手段を駆動させることにより、前記ユーザが経験する音響環境の、1以上の可変プロセッシングファクタに対する最適な状態を選択することができる。したがって、1以上の可変プロセッシングファクタ同様、前記音響プロセッシング手段の、1以上の操作についても、その選択と結合させて調整することができる。前記インジケータ手段が駆動される度毎に、各周波数帯におけるゲインは、前記マイクロフォンによって受信した音響環境を示すデータセットとともに記録することができる。
前記データセットは、前記データプロセッシング手段による先のデータセットとともに使用して、各バンドにおける記録された訓練データと最も良く合致するゲイン式係数を計算する。各周波数バンドにおける記録ゲインは、前記ゲイン式係数を計算するために用いることができる。
音響を受信し、この受信した音響に相当するマイクロフォン信号を生成するマイクロフォンと、
ユーザが受信可能な形態で音響信号を提供する出力デバイスと、
前記マイクロフォン信号を受信するとともに加工し、前記出力デバイスの動作に適した形態で出力信号を生成する音響プロセシング手段と、
前記マイクロフォン信号を受信し、音響環境を代表するデータセットを出力するデータ解析手段と、
複数のセッティング状態を記憶するデータメモリ手段と、
記憶された前記セッティング状態を解析し、前記音響プロセッシング手段にコントロール信号を出力するように操作されるデータプロセッシング手段とを具え、
前記音響プロセッシング手段は第1のモードで動作可能であり、前記第1のモードにおいては、前記音響プロセッシング手段の前記出力信号を、現在の音響環境特性に対するユーザの嗜好に従って調節できるようにしたセッティング状態を、前記ユーザによって調整することができる少なくとも1つの可変プロセッシングファクタを含み、
前記コントロール信号の受信に基づいて、前記音響プロセッシング手段は第2のモードで動作可能であり、前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタは、前記ユーザによって先に調整された可変プロセッシングファクタに基づいて自動的に調整され、
前記データメモリ手段は、前記第1のモードにおける前記セッティング状態を記憶することを特徴とする、聴覚人工器官(第2の聴覚人工器官)に関する。
前記第2の聴覚人工器官は、データメモリ手段を有し、異なる音響環境に対してユーザが決定した最適なセッティング状態を記憶するようにしている。この記録は、データプロセッシング手段を用いることにより、前記ユーザが異なる音響環境に晒された際の、スピーチプロセッサにおけるプロセッシング操作の最適な状態を予測するために使用する1以上の式の係数を計算するために用いられる。
また、前記聴覚人工器官は、インプラント補聴器とすることができる。この場合、その出力デバイスは、中耳又は内耳に機械的に結合された振動メカニズムとすることができる。
上述した例では、外部要素を含むが、前記マイクロフォン、前記スピーチプロセッサ、及び前記電源などは、インプラントすることができる。本例では、インプラントされた構成要素は、密閉されたハウジング内に含まれるか、スティミュレータユニットに対して使用されるハウジング内に含まれる。
音響環境におけるユーザによる、聴覚人工器官の調整方法であって、
マイクロフォンからの音響を受信し、この音響に相当するマイクロフォン信号を生成する工程と、
出力デバイスを介し、前記ユーザが受信可能な形態で音響信号を提供する工程と、
音響プロセッシング手段を介し、前記マイクロフォン信号に基づくプロセッシング操作を実行し、前記出力デバイスの動作に適した形態で出力信号を生成する工程と、
データメモリ手段内にセッティング状態を設定する工程とを具え、
前記音響プロセッシング手段は第1のモードで動作可能であり、前記第1のモードにおいては、前記音響プロセッシング手段の前記出力信号が、現在の音響環境特性に対するユーザの嗜好に従って調節できるようにしたセッティング状態を、前記ユーザによって調整することができる少なくとも1つの可変プロセッシングファクタを含み、
前記音響プロセッシング手段は第2のモードで動作可能であり、前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタは、前記ユーザによって先に調整された可変プロセッシングファクタに基づいて自動的に調整され、
前記データメモリ手段は、前記第1のモードにおける前記セッティング状態を記憶することを特徴とする、聴覚人工器官の調整方法に関する。
音響環境におけるユーザによる、聴覚人工器官の調整方法であって、
マイクロフォンからの音響を受信し、この音響に相当するマイクロフォン信号を生成する工程と、
出力デバイスを介し、前記ユーザが受信可能な形態で音響信号を提供する工程と、
音響プロセッシング手段を介し、前記マイクロフォン信号に基づくプロセッシング操作を実行し、前記出力デバイスの動作に適した形態で出力信号を生成する工程と、
データ解析手段において前記マイクロフォン信号を受信し、音響環境を代表するデータセットを出力する工程と、
複数のセッティング状態をデータメモリ手段内に記憶する工程と、
記憶された前記セッティング状態を解析し、前記音響プロセッシング手段にコントロール信号を出力する工程とを具え、
前記音響プロセッシング手段は第1のモードで動作可能であり、前記第1のモードにおいては、前記音響プロセッシング手段の前記出力信号を、現在の音響環境特性に対するユーザの嗜好に従って調節できるようにしたセッティング状態を、前記ユーザによって調整することができる少なくとも1つの可変プロセッシングファクタを含み、
前記コントロール信号の受信に基づいて、前記音響プロセッシング手段は第2のモードで動作可能であり、前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタは、前記ユーザによって先に調整された可変プロセッシングファクタに基づいて自動的に調整され、
前記データメモリ手段は、前記第1のモードにおける前記セッティング状態を記憶することを特徴とする、人工聴覚器官の調整方法に関する。
(1)ユーザが、補聴器及び蝸牛インプラントの双方のコントロールを最良の状態で行うことができるので、前記装置に対する前記ユーザの満足度が向上する。
(2)各ユーザが、それぞれの嗜好性及び必要性に応じて、プロセッシングパラメータを最適化することができるので、リスニング快適性、及び/又はスピーチ明瞭性、及び/又は実体的な音響品質を改善することができる。
(3)異なる、又は付加的なパラメータを有する装置が将来的に必要になった場合において、前記装置と効果的に協同する訓練アルゴリズムを生成することができる。
(4)前記聴覚人工器官に対する訓練(調整)が、ユーザの日常において実行することができるので、高価な診療費用を支払うことなく、前記聴覚人工器官の調整が可能となるとともに、前記調整を実生活の条件に合致した状態で実行することができる。その結果、前記調整を診療による理想的な状態に合致するように行うよりも、実際の使用に合致させて行うことができる。
(5)前記ユーザが何ら訓練を行うことなく、好ましいプロセッシングファクタと前記訓練に基づいて確立された音響特性との相関を自動的に用いることによって、環境中に効果的に機能する訓練アルゴリズムを生成することができる。
本発明の聴覚人工器官の一例におけるブロックダイヤグラムを図2で30として示す。このブロックダイアグラムは、人工耳及び補聴器の双方の特性を示している。前記ダイヤグラムは、あくまでも一例であって、本発明は人工耳及び補聴器の双方の特徴を有する必要はない。
音響プロセッサ33は、ユーザの選択に対して2以上の最適なセッティング状態を提供できるようにすることができる。これらセッティング状態の内の1つは、前記プロセッサによって自動的に計算されるものであり、他のセッティング状態は、前記セッティング状態と体系的に異なるものである。
Gi=ai+bi*max(Li, ci)+di*(SNRi-SNRav) (1)
で表すことができる。
ここで、
i=バンド数
G=バンドiに対するゲイン
ai=バンドiに対する訓練係数
bi=バンドiに対する訓練係数
ci=バンドiに対する訓練係数
di=バンドiに対する訓練係数
Li=バンドiでの、マイクロフォンにおける音響圧力レベル
SNRi=バンドiでの、信号対ノイズ比(SNR)
SNRav=総てのバンドにおける平均SNR
各バンドiに対しては、次に示すような訓練データが記憶されている;
音響圧力レベル、すなわちSPL, Li (dB SPL単位)、
バンドiにおける信号対ノイズ比−総てのバンドにおける平均信号対ノイズ比、
すなわち、SNRi−SNRav(dB単位)、
好ましいゲイン(dB単位)。
25=ai+(bi*35)+(di*0)
20=ai+(bi*45)+(di*0)
15=ai+(bi*55)+(di*0)
10=ai+(bi*65)+(di*0)
この場合、ai=42.5, bi=-0.5, ci=35及びdi=0.0となる。
このような係数を用いると、0dBなる値に対してはエラーを与えることになる。実際の状況において、人々の増幅度に対する嗜好性は多様である場合があり、訓練データがばらつく場合がある。したがって、上述した式の等号の左側に位置するGi値は一定ではなくなり、その結果、訓練係数値も異なるようになる可能性がある。
音響プロセッサ33の1以上のプロセッシングファクタは、式(1)と類似した式を用いて自動的に導出することができ、コントロール手段36又は多重コントロール手段をユーザが使用することによって調整することができる。本例においては、コントロール手段36により、ユーザは音響プロセッサ33の1以上のパラメータを制御することができる。
(i) 出力信号のボリューム
(ii) 他の周波数と関連した特定の周波数における出力信号のゲイン、例えばミッドレンジ周波数のゲインを、ハイ又はローレンジ周波数のゲインに比較して、増幅したり減衰したりすることができる
(iii) ミッドレンジ周波数のゲインが変化しない間において、ローレンジ及びハイレンジ周波数のゲインを反対方向に調整するスロープコントロール
ユーザは、コントロール手段36のいずれのセッティング状態が、特定の音響環境に対して最適なものであるかを決定する。スイッチ35を押すことによって、各周波数バンドにおけるゲインがマイクロフォン27で受信した音響環境を代表するデータとともに記録される。これらのデータは、先のデータとともにデータプロセッシングユニット38を用いて処理され、前記式から各バンドにおける記録された訓練データから、ユーザの嗜好を最も予測できるような係数を計算することができる。データプロセッシングユニット38は、好ましい増幅特性及びこれら特性に対して好ましい音響環境にアクセスし、増幅特性と音響環境との間の一般的な関係を計算する。したがって、自動的に計算された増幅特性は、音響環境の変化に伴い、複雑かつ画定された方法で変化することができる。例えば、本例では、各周波数におけるゲインは、全体の入力レベル及びその他の周波数におけるSNRに対する前記各周波数におけるSNRに応じて変化する。
また、聴覚人工器官は、頭部の一方の側に取り付けられたマイクロフォンからのマイクロフォン信号を受信し、一方あるいは両方の耳に信号を出力するようにすることもできる。
図3は、データプロセッシングユニット38の動作を行うための論理を示すフローチャートである。
図5は、2次元メモリ空間にプロセッシングファクタを記憶した状態を示している。前記マトリックスは、2つの音響パラメータ、すなわちバンドiに対する音響圧力レベル及び総てのバンドに対するバンドiのSNRの値によって示されている。なお、本発明では、当然に2次元以上のマトリックスを用いることもできる。メモリロケーションにおける数値はゲイン値を示している。ゲイン値は可変プロセッシングファクタである。太字のイタリック体で示された文字以外は、予め記憶された値を示しており、前記イタリック体の文字は、ユーザの訓練に基づいて新たにセッティングされ、記憶された値である。
Claims (64)
- 音響を受信し、この受信した音響に相当するマイクロフォン信号を生成するマイクロフォンと、
前記マイクロフォン信号を可変プロセッシングファクタの組を用いて加工し、出力信号を生成する音響プロセッサと、を具えるユーザの聴力を修復するための聴覚人工器官であって、
前記聴覚人工器官は、前記ユーザに、少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの値を調節する能力を与え、
前記聴覚人工器官は、少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの前記調節された値を、前記調節がなされた音響環境を表すデータセットともに記憶し、
前記聴覚人工器官は、その後、前記その後の音響環境が前記記憶された値に対する以前の調節がなされた前記音響環境に類似していると決定されたとき、次の調節をユーザ入力なしに自動的に行い、少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの値を前記記憶された値に等しくするように変更する、
ことを特徴とする、ユーザの聴力を修復するための聴覚人工器官。 - 少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの前記調節された値と、前記調節がなされた前記音響環境を表す前記データセットを記憶するためのデータメモリをさらに具えることを特徴とする、請求項1に記載の聴覚人工器官。
- 前記聴覚人工器官が、前記ユーザに、前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの値を繰り返し調節する能力を与えるように構成されることを特徴とする、請求項2に記載の聴覚人工器官。
- 前記ユーザによる前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの値の調節の各々が前記音響プロセッサによってモニタリングされることを特徴とする、請求項3に記載の聴覚人工器官。
- 前記ユーザはコントロール手段を操作し、前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの値を調節することを特徴とする、請求項4に記載の聴覚人工器官。
- 前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタが増幅ゲインファクタを具えることを特徴とする、請求項1に記載の聴覚人工器官。
- 前記聴覚人工器官は、前記ユーザに、前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの値を調節する前記能力を、所定の訓練期間中のみに与えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載の聴覚人工器官。
- 前記聴覚人工器官は、前記訓練期間が完了した後に、前記ユーザに対して信号を発することを特徴とする、請求項7に記載の聴覚人工器官。
- 前記聴覚人工器官は、所定回数、前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの値が前記ユーザによって調節された後にのみ、前記1つ以上の可変プロセッシングファクタの値を自動的に調節するように構成されることを特徴とする、請求項7に記載の聴覚人工器官。
- 前記マイクロフォンからの入力信号を受信し、前記聴覚人工器官が動作している前記現在の音響環境をモニタリングするように構成された音響解析装置を具えることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一に記載の聴覚人工器官。
- 前記音響解析装置は、モニタリングされた前記音響環境を代表する出力を与えることを特徴とする、請求項10に記載の聴覚人工器官。
- 前記データメモリは、1以上のデータメモリロケーションを具えることを特徴とする、請求項11に記載の聴覚人工器官。
- 前記データメモリは5つのデータメモリロケーションを有し、第1のデータメモリロケーションは、前記ユーザの聴力データ及び/又は前記聴覚人工器官によって使用された1以上の音響モデルに対する個々のデータを記憶することを特徴とする、請求項12に記載の聴覚人工器官。
- 第2のデータメモリロケーションは、前記聴覚人工器官の特性データを記憶することを特徴とする、請求項13に記載の聴覚人工器官。
- 第3のデータメモリロケーションは前記音響プロセッサによって用いられる1以上の式を記憶することを特徴とする、請求項13又は14に記載の聴覚人工器官。
- 第4のデータメモリロケーションは、前記ユーザによって調節された前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの値を記憶することを特徴とする、請求項13〜15のいずれか一に記載の聴覚人工器官。
- 前記第4のデータメモリロケーションに記憶されたデータは、前記音響解析装置によって提供された音響環境データにしたがって指示されることを特徴とする、請求項16に記載の聴覚人工器官。
- 第5のデータメモリロケーションは、前記第4のデータメモリロケーションに記憶された前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの値に相当する音響環境データを記憶することを特徴とする、請求項13〜17のいずれか一に記載の聴覚人工器官。
- 前記第4のデータメモリロケーションは、前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの調節された値の予め画定された最大数を記憶することを特徴とする、請求項16に記載の聴覚人工器官。
- 前記音響解析装置の前記出力を受信するためのデータプロセッシング装置を具えることを特徴とする、請求項11に記載の聴覚人工器官。
- 前記音響解析装置からの前記出力に基づき、前記データプロセッシング装置が前記マイクロフォンで収集した音響の大きさを計算するようにしたことを特徴とする、請求項20に記載の聴覚人工器官。
- 前記音響解析装置からの出力に基づいて、前記データプロセッシング装置は、前記マクロフォンで受信した音響の大きさなどの音響及び/又は神経音響指標を計算することを特徴とする、請求項20又は21に記載の聴覚人工器官。
- 前記データプロセッシング装置は、通常の聴力を有する人物及び/又は聴力が損なわれた人物に対する音響の大きさに関連して、前記受信した音響の大きさを計算することを特徴とする、請求項22に記載の聴覚人工器官。
- 前記前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタのうち、所定数の最も近時の調節を使用するように構成されたことを特徴とする、請求項3に記載の聴覚人工器官。
- 前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタは、複数の可変プロセッシングファクタを具えることを特徴とする、請求項1に記載の聴覚人工器官。
- 前記ユーザは、多重コントロール手段を操作して、前記複数の可変プロセッシングファクタを調整することを特徴とする、請求項25に記載の聴覚人工器官。
- 前記多重コントロール手段は、前記ユーザが前記音響プロセッサの次に示す操作の1以上を操作することを許可することを特徴とする、請求項26に記載の聴覚人工器官
(i)前記出力信号のボリューム;
(ii)特定周波数の、他の周波数に対する出力信号ゲイン;
(iii)ミッドレンジゲインが不変の状態において、ローレンジ及びハイレンジ周波数のゲインを反対方向に調整するスロープコントロール。 - 前記音響プロセッサの操作の各々において、前記可変プロセッシングファクタの組のうち、前記ユーザが経験する音響環境に最適な各可変プロセッシングファクタに対する状態を選択することを特徴とする、請求項27に記載の聴覚人工器官。
- 前記音響プロセッサの多重操作において、前記可変プロセッシングファクタの組のうち、前記ユーザが経験する音響環境に最適な各可変プロセッシングファクタに対する状態を選択することを特徴とする、請求項27に記載の聴覚人工器官。
- 前記所定回数の調節が50回であることを特徴とする、請求項9に記載の聴覚人工器官。
- 前記所定回数の調節が行われるまで、予め画定された所定数の選択が完了しない場合、前記音響プロセッサは、初期の、予め画定された可変プロセッシングファクタを用いて、前記マイクロフォン信号を処理することを特徴とする、請求項9に記載の聴覚人工器官。
- 前記初期の、予め画定された可変プロセッシングファクタは、経験的なトライアンドエラーの調節操作を行うことによって、各ユーザに対して計算されることを特徴とする、請求項31に記載の聴覚人工器官。
- 前記少なくとも1つの調整された可変プロセッシングファクタを、前記音響解析装置によって提供された相当する音響環境データによって決定された前記1以上のロケーションに記憶することを特徴とする、請求項9に記載の聴覚人工器官。
- 前記少なくとも1つの調整された可変プロセッシングファクタは、多次元の参照テーブル内に記憶され、前記参照テーブルにおいては、各ディメンションが異なる音響環境又は神経音響パラメータであることを特徴とする、請求項33に記載の聴覚人工器官。
- 前記多次元参照テーブルは、音響環境又は神経音響パラメータから選択した少なくとも2つのパラメータによって指標されることを特徴とする、請求項34に記載の聴覚人工器官。
- 前記パラメータ値は、好ましい可変プロセッシングファクタが記憶された、前記参照テーブル内のロケーションを決定することを特徴とする、請求項35に記載の聴覚人工器官。
- 前記1つ以上の調整された可変プロセッシングファクタは、目的とする値に収束させることを特徴とする、請求項1に記載の聴覚人工器官。
- 前記少なくとも1つの調整された可変プロセッシングファクタは、前記1以上のロケーションにおいて記憶されることを特徴とする、請求項12に記載の聴覚人工器官。
- 前記聴覚人工器官が、前記1つ以上の可変プロセッシングファクタの前記調整を、異なるリスニング基準と関連した音響環境及び/又は神経音響パラメータの値に基づくことを特徴とする、請求項1に記載の聴覚人工器官。
- 前記聴覚人工器官は、前記聴覚人工器官が受信したスピーチ及び/または音楽信号の存在から、前記リスニング基準を自動的に予測することを特徴とする、請求項39に記載の聴覚人工器官。
- 前記ユーザはインジケータ手段を介して現在のリスニング基準を指示することを特徴とする、請求項39に記載の聴覚人工器官。
- 音響を受信し、この受信した音響に相当するマイクロフォン信号を生成するマイクロフォンと、
前記マイクロフォン信号を可変プロセッシングファクタの組を用いて加工し、出力信号を生成する音響プロセッサと、
前記マイクロフォン信号を受信し、音響環境を代表するデータセットを出力するデータ解析装置と、
を具えるユーザの聴力を修復するための聴覚人工器官であって、
前記聴覚人工器官は、前記ユーザに、少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの値を調節する能力を与え、前記聴覚人工器官は、少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの前記調節された値を、前記調節がなされた音響環境を表すデータセットともに記憶し、
前記聴覚人工器官は、その後、前記その後の音響環境が前記記憶された値に対する以前の調節がなされた前記音響環境に類似していると決定されたとき、次の調節をユーザ入力なしに自動的に行い、少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの値を前記記憶された値に等しくするように変更する、
ことを特徴とする、聴覚人工器官。 - 前記音響解析装置によって出力された前記データセットおよび前記ユーザにより常設された前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの前記値を記憶する前記データメモリ手段をさらに具えることを特徴とする、請求項42に記載の聴覚人工器官。
- 前記ユーザの一方の耳に対して音声信号を出力することを特徴とする、請求項42または43に記載の聴覚人工器官。
- 前記ユーザの両方の耳に対して音声信号を出力することを特徴とする、請求項42または43に記載の聴覚人工器官。
- 前記聴覚人工器官が前記ユーザに、前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの値を繰り返し調節する能力を与えるように構成され、前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの特定のセッティング状態に対する、前記ユーザの嗜好が、時間とともに又は使用経過に伴ってどのように変化するかをモニタリングすることを特徴とする、請求項43に記載の聴覚人工器官。
- 前記ユーザの調節回数が、前記聴覚人工器官によってモニタリングされることを特徴とする、請求項46に記載の聴覚人工器官。
- 前記ユーザはコントロール手段を操作し、前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタを調節することを特徴とする、請求項47に記載の聴覚人工器官。
- 前記聴覚人工器官は、補聴器であることを特徴とする、請求項42〜48のいずれか一に記載の聴覚人工器官。
- 前記聴覚人工器官が、前記ユーザに前記出力信号を出力する出力デバイスをさらに具え、前記出力デバイスが、前記音響プロセッサの前記出力信号を受信するとともに増幅し、前記ユーザの耳に伝達するイヤフォンであることを特徴とする、請求項49に記載の聴覚人工器官。
- 前記聴覚人工器官は、インプラント補聴器であることを特徴とする、請求項42〜48のいずれか一に記載の聴覚人工器官。
- 前記聴覚人工器官は出力デバイスをさらに具え、前記出力デバイスが、中耳又は内耳に機械的に結合された振動メカニズムであることを特徴とする、請求項51に記載の聴覚人工器官。
- 前記聴覚人工器官は、蝸牛インプラントであることを特徴とする、請求項42〜48のいずれか一に記載の聴覚人工器官。
- 前記聴覚人工器官は出力デバイスをさらに具え、前記出力デバイスは、前記音響プロセッシング手段からのエンコード化された刺激を受信し、電極アレイを介して前記ユーザの蝸牛インプラントに伝達すべき刺激信号を出力するレシーバ/スティミュレータユニットを具えることを特徴とする、請求項53に記載の聴覚人工器官。
- 前記音響プロセッサはスピーチプロセッサを具え、このスピーチプロセッサはコーディングストラテジーを利用して、前記可変プロセッシングファクタの組に相当するマイクロフォン信号のプロセッシングの前又は後において、前記マイクロフォンによって受信した音響からスピーチを抽出することを特徴とする、請求項54に記載の聴覚人工器官。
- スピーチプロセッサは、出力チャンネル振幅レベルを生成するために、前記マイクロフォン信号の音声スペクトル解析を実行することを特徴とする、請求項55に記載の聴覚人工器官。
- 前記マイクロフォン信号から前記出力チャンネル振幅レベルへの変換は、前記可変プロセッシングファクタの組に基づくことを特徴とする、請求項56に記載の聴覚人工器官。
- 前記チャンネル振幅レベルは、前記ユーザによる前記少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの先の調節に基づく閾値レベル及び不快レベルを含むことを特徴とする、請求項57に記載の聴覚人工器官。
- 前記レシーバ/スティミュレータユニットは、前記ユーザに対してインプラント可能なハウジング内に位置することを特徴とする、請求項54〜58のいずれか一に記載の聴覚人工器官。
- 前記レシーバ/スティミュレータユニットに対する前記ハウジングは、乳様突起後方に位置する、耳の後ろの骨の、窪んだ箇所にインプラントすることを特徴とする、請求項59に記載の聴覚人工器官。
- 前記スピーチプロセッサは、前記マイクロフォンで受信した音響を連続した電気的刺激
アルゴリズムにエンコード化することを特徴とする、請求項55〜60のいずれか一に記載の聴覚人工器官。 - 前記エンコード化された電気的信号は、前記レシーバ/スティミュレータユニットの、トランスミッタコイル及びレシーバコイルを用い、前記レシーバ/スティミュレータユニットに伝送することを特徴とする、請求項61に記載の聴覚人工器官。
- ユーザの聴力を修復する方法であって、
受信した音響をマイクロフォン信号に変換する工程と、
前記マイクロフォン信号をスピーチプロセッサにおいて処理し、可変プロセッシングファクタの組を利用する出力信号を生成する工程と、
前記組のうち、少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの値の調節をユーザから受信する工程と、
少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの前記調節された値を、前記調節がなされた音響環境を表すデータセットともに記憶する工程と、
その後、前記その後の音響環境が前記記憶された値に対する以前の調節がなされた前記音響環境に類似していると決定されたとき、ユーザ入力なしに、少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの値を前記記憶された値に等しくするように自動的に調節する工程と、
を具えることを特徴とする、方法。 - ユーザの聴力を修復する方法であって、
受信した音響をマイクロフォン信号に変換する工程と、
前記マイクロフォン信号をスピーチプロセッサにおいて処理し、可変プロセッシングファクタの組を利用する
出力信号を生成する工程と、
前記マイクロフォン信号を、聴覚人工器官の音響環境を表すデータセットを出力する音響解析手段で受信する工程と、
前記組のうち、少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの値の調節をユーザから受信する工程と、
少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの前記調節された値を、前記調節がなされた音響環境を表すデータセットともに記憶する工程と、
その後、前記その後の音響環境が前記記憶された値に対する以前の調節がなされた前記音響環境に類似していると決定されたとき、ユーザ入力なしに、少なくとも1つの可変プロセッシングファクタの値を前記記憶された値に等しくするように自動的に調節する工程と、
を具えることを特徴とする、方法。
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