JP4644514B2 - 識別符号割当装置、ならびに、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、多様な大きさや形が混在する領域の階層的位置関係を記述するのに好適な識別符号を割り当てる識別符号割当装置、ならびに、これをコンピュータにて実現するプログラムに関する。
従来から、地図上に配置される建物等、2次元空間内に一定の広さを占める領域に識別符号を割り当てる手法が種々提案されている。
第1の手法は、緯度と経度の2次元座標によって位置を記述するものである。2つの対象の距離や角度などの量を量ることができる。
第2の手法は、団地などの構造物の場合に、2号棟の3階にある1番目の住居を「2301」と表現するものである。
第3の手法は、統計調査などで広く用いられている国土地理院のメッシュコードである。これは、座標に類似する番号を2次元平面内に与えて、2次元的位置と包含関係を記述し、具体的には、方眼状に分割した各区画に番号を割り当て、各区画をさらに方眼状に分割して番号を割り当て、を繰り返し、この番号の列を識別符号とするものである。
第4の手法は、マップコードと呼ばれるもので、区画に対する番号の割り当てを「N」字状に行う工夫をしており、近接する区画の数値の差を小さく、全体として識別符号の個数が少なくても良いようにしている。
このような技術については、以下の文献に開示がされている。
特開平06−043804号公報
しかしながら、これらの手法においては、以下のような問題が生じていた。
すなわち、第1の手法では、領域の包含関係を記述することができない。
一方、第2の手法では、識別符号が割り当てられた2つの領域の互いの距離や角度を量ることができない。
さらに、第3、第4の手法では、特定の大きさや形に限定された区画にしか対応できない。
このほか、カーナビゲーションなどで用いられている経路探索では、すべての経路が既知であることが前提となっている。しかし、歩行時に使う経路では、必要な情報をあらかじめ用意しておくことができない場合も多く、そのような場合には、未知の経路を探索する手法が必要となる。
構造物における境界が現実に作られている実情を考えると、未知の経路をたどって目的地を探すときは、対象間の精緻な距離や角度を測るよりも、目的地に至る場所相互の包含関係やおおよその方角、近接関係で十分な場合も多く、また、その方が有利なことも多い。
そこで、多様な大きさや形が混在する日常生活で使用される領域をそのまま扱い、その階層的位置関係を記述することができるような識別符号付けの技術が強く求められている。
本発明は、多様な大きさや形が混在する領域の階層的位置関係を記述するのに好適な識別符号を割り当てる識別符号割当装置、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムを提供することを目的とする。
以上の目的を達成するため、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示する。
本発明の第1の観点に係る識別符号割当装置は、入力受付部、同定部、点割当部、領域割当部、繰返制御部を備え、以下のように構成する。
すなわち、入力受付部は、二次元空間内を占める複数の領域を処理対象として指定する領域入力を受け付ける。
一方、同定部は、当該二次元空間において当該処理対象として指定された複数の領域をすべて包含し、辺の一つが、当該領域入力に対して定められる方向に平行な最小面積の長方形を同定する。
さらに、点割当部は、当該長方形の頂点と、当該長方形の対向する各辺の対のうち一方の対に含まれる辺をm (m≧2)分割する点と、他方の対に含まれる辺をn (n≧2)分割する点と、に、互いに重複しない識別符号を割り当てる。
典型的には、m分割およびn分割は、2等分割であり、その分割点は、各辺の中点とする。そして、長方形の外周の頂点と分割点に、識別符号を割り当てる。
そして、領域割当部は、当該複数の領域のそれぞれについて、当該領域が当該長方形の各辺のいずれかに接する場合、識別符号を割り当てられた点のうち当該接する点の近傍にある点に割り当てられた識別符号を、当該領域に割り当てる。
一方、繰返制御部は、入力を受け付けられた複数の領域のうち、識別符号が割り当てられなかった領域がある場合、当該割り当てられなかった領域を新たな処理対象として指定して、同定部に当該同定をさらに行わせて、処理を繰り返す。
また、本発明の識別符号割当装置において、点割当部は、当該識別符号として整数を用い、当該長方形の外周に沿って所定の方向に移動する場合に各点に出会う順に識別符号の値が1ずつ大きくなるように割り当てるように構成することができる。
また、本発明の識別符号割当装置は、小領域割当部をさらに備え、以下のように構成することができる。
すなわち、入力受付部は、既に識別符号が割り当てられた領域(以下「大領域」という。)に包含される領域(以下「小領域」という。)を処理対象として指定する小領域入力をさらに受け付ける。
一方、小領域割当部は、当該小領域を「処理対象として指定された領域」として同定部に与えて点割当部、領域割当部、繰返制御部を機能させて、当該小領域に割り当てられる識別符号を得て、当該得られた識別符号と当該大領域に割り当てられた識別符号とを結合したものを、当該小領域の識別符号として割り当てる。
本発明の他の観点に係るプログラムは、コンピュータを、上記の識別符号割当装置の各部として機能させるように構成する。
また、本発明のプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な情報記録媒体に記録することができる。
上記プログラムは、当該プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記情報記録媒体は、当該コンピュータとは独立して配布・販売することができる。
本発明によれば、多様な大きさや形が混在する領域の階層的位置関係を記述するのに好適な識別符号を割り当てる識別符号割当装置、ならびに、これをコンピュータにて実現するプログラムを提供することができる。
以下に本発明の実施形態を説明する。以下では、理解を容易にするため、ゲーム装置に本発明が適用される実施形態を説明するが、各種のコンピュータ、PDA、携帯電話などの情報処理装置においても同様に本発明を適用することができる。すなわち、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
図1は、本実施形態に係る識別符号割当装置の概要構成を示す模式図である。図2は、当該識別符号割当装置にて実行される処理の制御の流れを示すフローチャートである。以下、本図を参照して説明する。
本実施形態に係る識別符号割当装置101は、入力受付部102、同定部103、点割当部104、領域割当部105、繰返制御部106を備える。
まず、本処理が開始されると、入力受付部102は、二次元空間内を占める複数の領域を処理対象として指定する領域入力を受け付ける(ステップS201)。
領域入力は、各種の指定によって行われる。たとえば、ユーザがキーボードやマウスを用いて指示したり、CAD/CAM/GISシステムによって過去に作成されたデータを利用したり等、種々考えられる。受け付けられた領域入力は、RAMやハードディスクなどの記憶媒体に一時的に記憶される。
図3は、領域入力によって指定される二次元平面上の領域の例を示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。
本例では、円301の周囲に、正方形302、斜め四角形303、横長四角形304、鍵形305が配置されている。
次に、同定部103は、当該二次元空間において当該処理対象として指定された複数の領域をすべて包含し、辺の一つが、当該領域入力に対して定められる方向に平行な最小面積の長方形を同定する(ステップS202)。
図4は、長方形を同定する様子を示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。
本例では、正方形302や鍵形305の辺と平行もしくは垂直になるような方向が「領域入力に対して定められる方向」となっている。したがって、円301、正方形302、斜め四角形303、横長四角形304、鍵形305を包含する長方形401が一意に定まり、その上辺は鍵形305に、その下辺は斜め四角形303に、左辺は正方形302に、右辺は鍵形305に、それぞれ接することとなる。
この方向は、ユーザが指定することとしても良いし、長方形が最小面積となるように同定の際に適宜定めることとしても良い。建築設計に本実施形態を適用する場合には、縦横の基準となる線が設計の際に設定されるのが一般的であるので、その方向にしたがうことが望ましい。
この処理は、コンピュータが備えるCPUが、一般的に使用される図形処理のアルゴリズムにしたがって行う。
ついで、点割当部104は、当該長方形の頂点と、当該長方形の対向する各辺の対のうち一方の対に含まれる辺をm (m≧2)分割する点と、他方の対に含まれる辺をn (n≧2)分割する点と、に、互いに重複しない識別符号を割り当てる(ステップS203)。
本実施例では、m分割およびn分割は、2等分割であり、その分割点は、各辺の中点とする。そして、長方形の外周の頂点と分割点に、識別符号を割り当てる。
また、点割当部104は、当該識別符号として整数を用い、当該長方形の外周に沿って所定の方向に移動する場合に各点に出会う順に識別符号の値が1ずつ大きくなるように割り当てている。整数の初期値は1であり、長方形の左下隅から外周に沿う移動を開始しており、時計周りに番号をふっている。したがって、図5に示すように、長方形の外周の点に、1〜8の数字が識別符号として割り当てられることになる。
なお、この回転方向は、反時計周りを採用することとしても良いし、適宜ユーザが指定することとしても良い。
この処理は、コンピュータが備えるCPUが、一般的に使用される図形処理のアルゴリズムにしたがって行う。
さらに、領域割当部105は、当該複数の領域のそれぞれについて、当該領域が当該長方形の各辺のいずれかに接する場合、識別符号を割り当てられた点のうち当該接する点の近傍にある点に割り当てられた識別符号を、当該領域に割り当てる(ステップS204)。
図6は、領域に識別符号が割り当てられる様子を示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。理解を容易にするため、「識別符号Xが割り当てられた点」を「点X」と呼び、「点Xと点Yとを結ぶ線分」を「線分X−Y」と呼ぶこととする。また、
上述した通り、長方形401の外周には、正方形302、斜め四角形303、鍵形305が接している。
まず、斜め四角形303は、線分1−8に接している。したがって、当該斜め四角形303には、識別符号として1または8を割り当てることとなるが、本例では、斜め四角形303と線分1−8との接点は、点8よりも点1に近い。そこで、当該斜め四角形303には、識別符号1を割り当てる。
つぎに、正方形302は、その辺が線分2−3に接している。そして、接する辺の位置は、点3よりも点2に近い。そこで、当該正方形302には、識別符号2を割り当てる。
さらに、鍵形305は、その2辺が、線分4−5および5−6に接している。図を見れば明らかなように、識別符号を割り当てられている点5は、接点の一つとなっている。そこで、当該鍵形305には、識別符号5を割り当てるのである。
ついで、繰返制御部106は、入力を受け付けられた複数の領域のうち、識別符号が割り当てられなかった領域があるか否かを調べ(ステップS205)、ある場合(ステップS205;Yes)、当該割り当てられなかった領域を新たな処理対象として指定する領域入力にして(ステップS206)、ステップS202に戻り、同定部103に同定を行わせることによって、処理を繰り返す。
図6に示す例では、円301と横長四角形304とに識別符号が割り当てられていない。そこで、ステップS202に戻り、処理を繰り返すと、図7に示すように最小長方形601が同定され、分割点を設定して、頂点と分割点に識別符号を割り当てるが、上記のように1〜8はすでに使用しているため、これと重複しない識別符号を割り当てることとなる。そこで、左下隅から時計廻りに、9〜16の番号が割り当てられる。
図7を見れば明らかな通り、横長四角形304は、点15および点16を長方形601との接点としている。したがって、いずれかを識別符号とすることとなるが、この場合には、最小の数字を識別符号とする、最大の数字を識別符号とする、3つの数字がある場合には場所的にできるだけ中央に配置される数値を識別符号とするなど、種々の規則に基づいて決めることができる。
また、円301は、線分10−11、線分11−12に接している。このように、2点で接している場合には、マンハッタン距離の総和が最も小さいものを選択する手法を採用することができる。
図8は、マンハッタン距離の総和の求め方を示す説明図である。
円301は、線分10−11と、接点701で接しており、線分11−12と接点702で接している。
そこで、点10と円301とのマンハッタン距離の総和は、点10から点701へ長方形の外周をたどったときの距離と、点10から点702へ長方形の外周をたどったときの距離との和となり、本図に示す長さを採用するとすれば、a + (a+b+c) = 2a+b+cとなる。
また、点11と円301とのマンハッタン距離の総和は、点11から点701へ長方形の外周をたどったときの距離と、点11から点702へ長方形の外周をたどったときの距離との和となり、b+cである。
さらに、点12と円301とのマンハッタン距離の総和は、点12から点701へ長方形の外周をたどったときの距離と、点12から点702へ長方形の外周をたどったときの距離との和となり、(d+c+b) + d = b+c+2dとなる。
これが最も小さいのは、点11の場合であるから、円301には、識別符号11が割り当てられる。
上記のような接点が複数ある場合「接点に最も近い点」を求める手法のほか、以下のような手法も考えられる。すなわち、各領域について代表点(中心や重心のほか、ユーザがあらかじめ決めた点を採用しても良い。)を決めておき、接点を含む線分の端点のうち、当該代表点と二次元的距離(上下差と左右差の絶対値の和としても良いし、それぞれの自乗の和の平方根としても良い。)が最も近いものとする手法である。
さて、本例では、この処理ですべての領域に識別符号が割り当てられることとなるので(ステップS205;No)、各領域に割り当てられた識別符号を出力して(ステップS207)、本処理を終了する。
まず、各領域に割り当てられた識別符号を見れば、より外側かより内側か、という相対的な位置関係がわかる。たとえば、9〜16(ループの2回目)が割り当てられた領域は、1〜8(ループの1回目)が割り当てられた領域に囲まれるような位置関係にあることがわかる。このように、ループの何回目で割り当てられた識別符号か、によって、外側か内側かの包含関係の階層構造を簡単に表すことができる。
また、同じループの回数(i回目のループ)で識別符号が割り当てられた領域の相対的な位置関係は、本例の場合(上を北とすれば)、
識別符号 8(i-1)+1 … 左下(南西)
識別符号 8(i-1)+2 … 左 (西)
識別符号 8(i-1)+3 … 左上(北西)
識別符号 8(i-1)+4 … 上 (北)
識別符号 8(i-1)+5 … 右上(北東)
識別符号 8(i-1)+6 … 右 (東)
識別符号 8(i-1)+7 … 右下(南東)
識別符号 8(i-1)+8 … 下 (南)
という関係にあることが簡単にわかるから、斜め四角形303(識別符号1)は鍵形305(識別符号5)のほぼ南西にある、正方形302(識別符号2)は斜め四角形303(識別符号1)のほぼ北にある、鍵形305(識別符号5)は正方形302(識別符号2)のほぼ東にある、などのような位置関係が識別符号から簡単にわかるのである。
このほか、斜め四角形303(識別符号1)は、外側(ループ1回目)の南西にあり、円301(識別符号11)は、内側(ループ2回目)の北西にあり、横長四角形304(識別符号15)は、内側(ループ2回目)の南にあるから、横長四角形304から見て円301も横長四角形304もほぼ北東方向にあるのであるが、円301の方が北寄り、横長四角形304が東寄りであることも簡単にわかる。
図9は、分割の数をm = n = 3とした場合の識別符号の割り当て方を示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。
上記の例と同様に識別符号として番号が割り当てられるのであるが、本例でも番号の初期値は1としており、1〜9がループの1回目(外側)、10〜18がループの2回目(内側)、となっている。
したがって、割り当てられる識別符号や、その位置関係も上記実施例と少々異なるが、処理の本質は同様であり、割り当てられた識別符号から、相互の位置関係を容易に知ることができる。
上記実施形態の識別符号割当装置101には、小領域割当部ををさらに構成要素として追加することができる(図示せず)。これは、ある領域が別の領域を包含する場合について考慮するものである。
すなわち、入力受付部102は、既に識別符号が割り当てられた領域(以下「大領域」という。)に包含される領域(以下「小領域」という。)を処理対象として指定する小領域入力をさらに受け付ける。
これは、ある構造体の内部にほかの構造体を配置する場合に相当する。都市設計や建築設計の分野では、ビルや道路、公園などの大きな配置を決めてから、ビル内部や公園内部に何を配置するかを決める、などのような設計手法をとることも多い。そこで、このような先に決められる構造物を「大領域」とし、「大領域」に含まれ、後に決められることとなる領域を「小領域」とするのである。
さて、小領域割当部は、当該小領域を「処理対象として指定された領域」として同定部103に与えて点割当部104、領域割当部105、繰返制御部106を機能させて、当該小領域に割り当てられる識別符号を得て、当該得られた識別符号と当該大領域に割り当てられた識別符号とを結合したものを、当該小領域の識別符号として割り当てる。
図10は、上記の例において、斜め四角形303を大領域とし、その内部について分割点を求めて内部に含まれる小領域を用いて識別符号を付与する場合の説明図である。以下、本図を参照して説明する。
本図に示すように、大領域である斜め四角形303の内部について位置特定をする場合には、斜め四角形303に割り当てられた識別符号「1」に、区切である「.」(ピリオド)を前置して上の桁に整数を前置することとし、上記と同様の作業を繰り返すことによる。
ここで、「領域入力に対して定められる方向」は、当該大領域の形状に沿って定めることが望ましい。たとえば、道路に対して斜めにビルが配置される場合であっても、ビル内部の配置はビルの外郭の方向を基準とすることが多い。
本例では、斜め四角形303の外周に沿って大領域を考えており、これによって分割対象となる長方形が斜め四角形303と一致することとなる。
また、識別符号をつける開始点として、設計の際に左側の点を採用したと考えて、ここから順に番号を振っている。
桁の分け方や区切記号、前置するか後置するか、については、適宜種々の手法を採用することができる。
なお、上記実施形態では、2次元平面内に配置される領域についての識別符号割当について説明しているが、高さ方向についての位置を特定する手法をさらに追加しても良い。たとえば、高さ方向を表す新たな桁を加えて、相当する番号を振るものとすれば良い。
このほか、分割の方法としては、分割数であるm,nを2以外の値にする手法や、等分割ではなく、一定の比にしたがって分割する手法、ユーザが適宜分割数を決める方法など、種々考えられ、いずれを採用しても良い。
また、番号の初期値、番号をふる方向、分割数が一定であれば必要はないが、これらを処理の段階の途中で変更する場合には、その旨をあとで再現できるように、採用した初期値、方向、分割数などを適宜記録して、識別符号とともに出力する必要がある。
このように、本実施形態によれば、多様な大きさや形が混在する領域の階層的位置関係を記述する識別符号を割り当てることができる。
本実施形態による手法は、建築計画や都市計画の時点で、CADやGISを用いて番号をあらかじめ特定することが可能である。したがって、実際に建設作業を行う前に、位置情報を送受信する機器をあらかじめ建設現場に配置することによって、建設業務はもちろん、物件の完成、引渡し後の運営や管理などに一貫して利用できる識別符号を、建造物等に割り当てることができる。
なお、本実施形態による手法は、R木における領域の名前付けに適用することができる。R木の技術では、2次元の構造をバランス良く分類する最小矩形(Minimum Bounding Box)を作ってインデックス化を行い、最小矩形の定義やインデックスの際の領域の名前付け(符号化、コード化ともいう。)には、種々の技術が提案されているが、本実施形態による手法によれば、各最小矩形に番号を振ることができるとともに、最小矩形同士の大まかな位置関係、方向関係を表すことができる。したがって、R木に本実施形態による手法を適用すれば、最適経路推定を行うことがより容易になる。
上記のように、本発明によれば、多様な大きさや形が混在する領域の階層的位置関係を記述するのに好適な識別符号を割り当てる識別符号割当装置、ならびに、これをコンピュータにて実現するプログラムを提供することができる。
本実施形態に係る識別符号割当装置の概要構成を示す模式図である。 当該識別符号割当装置にて実行される処理の制御の流れを示すフローチャートである。 領域入力によって指定される二次元平面上の領域の例を示す説明図である。 ループの1回目で長方形が同定される様子を示す説明図である。 長方形の外周の点に識別符号が割り当てられる様子を示す説明図である。 領域に識別符号が割り当てられる様子を示す説明図である。 ループの2回目で長方形が同定される様子を示す説明図である。 マンハッタン距離の総和の求め方を示す説明図である。 分割の数をm = n = 3とした場合の識別符号の割り当て方を示す説明図である。 斜め四角形を大領域とし、その内部について分割点を求めて内部に含まれる小領域を用いて識別符号を付与する場合の説明図である。
符号の説明
101 識別符号割当装置
102 入力受付部
103 同定部
104 点割当部
105 領域割当部
106 繰返制御部
301 円
302 正方形
303 斜め四角形
304 横長四角形
305 鍵形
401 長方形
601 最小長方形
701 接点
702 接点

Claims (4)

  1. 二次元空間内を占める複数の領域を処理対象として指定する領域入力を受け付ける入力受付部、
    当該二次元空間において当該処理対象として指定された複数の領域をすべて包含し、辺の一つが、当該領域入力に対して定められる方向に平行な最小面積の長方形を同定する同定部、
    当該長方形の頂点と、当該長方形の対向する各辺の対のうち一方の対に含まれる辺をm (m≧2)分割する点と、他方の対に含まれる辺をn (n≧2)分割する点と、に、互いに重複しない識別符号を割り当てる点割当部、
    当該複数の領域のそれぞれについて、当該領域が当該長方形の各辺のいずれかに接する場合、前記識別符号を割り当てられた点のうち当該接する点に最も近い点に割り当てられた識別符号を、当該領域に割り当てる領域割当部、
    前記入力を受け付けられた複数の領域のうち、前記識別符号が割り当てられなかった領域がある場合、当該割り当てられなかった領域を新たな処理対象として指定して、前記同定部に当該同定をさらに行わせて、処理を繰り返す繰返制御部
    を備えることを特徴とする識別符号割当装置。
  2. 請求項1に記載の識別符号割当装置であって、
    前記点割当部は、当該識別符号として整数を用い、当該長方形の外周に沿って所定の方向に移動する場合に各点に出会う順に識別符号の値が1ずつ大きくなるように割り当てる
    ことを特徴とする識別符号割当装置
  3. 請求項1または2に記載の識別符号割当装置であって、
    前記入力受付部は、既に識別符号が割り当てられた領域(以下「大領域」という。)に包含される領域(以下「小領域」という。)を処理対象として指定する小領域入力をさらに受け付け、
    当該小領域を「処理対象として指定された領域」として前記同定部に与えて前記点割当部、前記領域割当部、前記繰返制御部を機能させて、当該小領域に割り当てられる識別符号を得て、当該得られた識別符号と当該大領域に割り当てられた識別符号とを結合したものを、当該小領域の識別符号として割り当てる小領域割当部
    をさらに備えることを特徴とする識別符号割当装置
  4. コンピュータを、請求項1から3のいずれか1項に記載の識別符号割当装置の各部として機能させることを特徴とするプログラム。
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