JP4640587B2 - 映像表示装置、映像処理装置並びに映像処理方法 - Google Patents

映像表示装置、映像処理装置並びに映像処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、映像表示装置、映像処理装置並びに映像処理方法に関し、例えば液晶ディスプレイ装置に適用して好適なものである。
従来、多種類の入力映像信号に対応した液晶表示装置においては、フレームシンクロナイザやスキャンコンバータと呼ばれる周波数変換器によって、当該入力信号の周波数を液晶表示パネル(LCD)固有の表示周波数に変換して表示するようになされている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−203383号公報
ここで、テレビジョン中継車等における映像編集システムにおいては、複数の入力映像それぞれを個別のブラウン管型モニタに表示するようになされており、ユーザはこれら複数のモニタを見ながら編集作業等を行うようになされていた。
これに対し、複数のモニタに換えて大型の液晶表示装置を映像編集システムに接続し、1つの液晶表示パネルに複数の入力映像を表示する(マルチスクリーン表示)ことが考えられる。
図9はマルチスクリーン表示に対応した液晶表示装置1の構成を示し、HD(High Definition)またはSD(Standard Definition)のSDI(Serial Data Interface)規格でなる4本入力映像信号D1(D1A〜D1D)を液晶表示部9にマルチスクリーン表示するものである。これらの入力映像信号D1A〜D1Dは、それぞれ固有のフォーマット(画素数及びスキャンタイプ)でなる。
液晶表示装置1のデコーダ2A〜2Dは、それぞれ入力映像信号D1A〜D1Dをパラレル変換し、後段のIP(Interlace Progressive)変換部3A〜3Dに供給する。IP変換部3A〜3Dは、それぞれ入力映像信号D1A〜D1Dの表示周波数を液晶表示部9に合致するように周波数変換するとともに必要に応じてプログレッシブ変換し、後段の水平スケーリング部4A〜4Dに供給する。
水平スケーリング部4A〜4Dは、入力映像信号D1A〜D1Dそれぞれの横方向画素数を液晶表示部10の横方向画素数の1/2に変換し、後段の垂直スケーリング部5A〜5Dに供給する。垂直スケーリング部5A〜5Dは、入力映像信号D1A〜D1Dそれぞれの縦方向画素数を、液晶表示部9の縦方向画素数の1/2に変換し、後段のセレクタ6に供給する。
これにより入力映像信号D1A〜D1Dは、液晶表示部9の縦横半分のサイズで、かつ当該液晶表示部9に対応した表示周波数に変換された状態でセレクタ6に入力される。セレクタ6は4本の入力映像信号D1A〜D1Dを合成して4画面分割された合成映像信号D10を生成し、これを後段のOSD部7に供給する。
OSD部7は合成映像信号D10に対し、OSD(On Screen Display)表示や映像が放送中であることを示すタリー表示等を合成して表示部9に供給し、かくして当該表示部9には、4本の入力映像信号D1A〜D1Dに基づく4種の映像がマルチスクリーン表示される。
ここで、上述した構成の液晶表示装置1では、各入力映像信号D1A〜D1Dそれぞれに対して個別にIP変換、周波数変換及び水平・垂直スケーリングを行うようになされており、これにより構成が複雑になるという問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、簡易な構成で、様々な映像信号をマルチスクリーン表示し得る液晶表示装置、映像信号処理装置並びに映像信号処理方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、表示画面を分割してなる複数の個別表示領域のそれぞれに種々の映像フォーマットでなる映像信号に基づく映像を表示させるために、入力される複数の映像信号それぞれの映像サイズを、対応する個別表示領域の表示サイズに略合致するように1フィールド毎に所定の変更比率で変更するスケーリングと、スケーリングによって映像サイズが変更された複数の映像信号に基づく映像が、表示画面の対応する個別表示領域に表示されるように、当該複数の映像信号を合成して、インターレース方式の合成映像信号を生成する信号合成と、信号合成部によって生成されたインターレース方式の合成映像信号をプログレッシブ変換する信号変換部と、信号変換部によってプログレッシブ変換された合成映像信号に基づく映像を表示する表示とを映像表示装置に設けた。
映像信号の映像サイズを変更する際、個別表示領域の表示サイズに略合致するような簡単な比率でなる変更比率を用いることにより、サイズ変更処理における演算精度を向上して映像の高画質化を実現できるとともに、装置の構成を簡素化できる。また、複数の映像信号を合成した後に一括してプログレッシブ変換することにより、1つのIP変換部のみでプログレッシブ変換を行うことができ、これにより装置の構成を簡素化することができる。
本発明によれば、映像信号の映像サイズを変更する際、個別表示領域の表示サイズに略合致するような簡単な比率でなる変更比率を用いることにより、サイズ変更処理における演算精度を向上して映像の高画質化を実現できるとともに、装置の構成を簡素化できる。また、複数の映像信号を合成した後に一括してプログレッシブ変換することにより、1つのIP変換部のみでプログレッシブ変換を行うことができ、これにより装置の構成を簡素化することができる。かくして、簡易な構成で、様々な映像信号を高画質にマルチスクリーン表示し得る映像表示装置、映像処理装置及び映像処理方法を実現できる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)液晶表示装置の全体構成
図9との対応部分に同一符号を付して示す図1において、10は全体として本発明の一実施の形態による液晶表示装置を示し、それぞれ個別のフォーマットでなるSDI規格の入力映像信号D1A〜D1Dに基づく4種の映像を液晶表示部9にマルチスクリーン表示するようになされている。
入力映像信号D1A〜D1Dの取り得る映像フォーマットは、HD1920×1080(59i、60i、23PsF、24PsF)、HD1280×720(59P、60P、50P)、SD525/59i(720×486/59i)、SD625/50i(720×576/50i)のいずれかである。なお、SD信号には、画像のアスペクト比が従来の4:3でなるノーマル信号と、16:9の横長画面を横方向に圧縮してなるスクイーズ信号の2種がある。一方、液晶表示部9は、WXGA(1280×768/59P)又はXGA(1024×768/59P)で映像を表示する。
液晶表示装置10のデコーダ2A〜2Dは、それぞれ入力映像信号D1A〜D1Dをパラレル変換し、後段の水平スケーリング部4A〜4Dに供給する。
水平スケーリング部4A〜4Dは後述するスケーリング方式に基づき、対応する入力映像信号D1A〜D1Dに対しそれぞれのフォーマット及び液晶表示部9の表示フォーマットに応じた所定の変換比率で水平方向のスケーリング(画像サイズの変更)を行い、後段の垂直スケーリング部5A〜5Dに供給する。同様に、垂直スケーリング部5A〜5Dは後述する変換方式に基づき、対応する入力映像信号D1A〜D1Dに対しそれぞれのフォーマット及び液晶表示部9の表示フォーマットに応じた変換比率で垂直方向のスケーリングを行い、後段のメモリ12A〜12Dに供給する。この時点で入力映像信号D1A〜D1Dは、液晶表示部9の略1/4サイズ(縦横それぞれ1/2)に縮小されたインターレース信号となる。
一方同期信号発生器8は、入力映像信号D1A〜D1Dそれぞれから書込同期信号を生成し、対応するメモリ12A〜12Dに供給する。メモリ12A〜12Dは、書込同期信号を生成し、対応するメモリ12A〜12Dに供給する。メモリ12A〜12Dは、それぞれの書込同期信号に基づいて入力映像信号D1A〜D1Dのデータを書き込んで行くと共に、液晶表示部9の表示周波数に同期して入力映像信号D1A〜D1Dのデータを読み出して行くことにより、入力映像信号D1A〜D1Dのフィールド周波数を変換してセレクタ6に供給する。
信号合成手段としてのセレクタ6は4本の入力映像信号D1A〜D1Dを合成し、4画面分割された合成映像信号D10を出力する。この合成映像信号D10は、HD1920×1125のインターレース信号でなる。ボーダー付加部13は合成映像信号D10に対して、図4に示すように、4画面の境界を示すボーダーBdと、各画面それぞれの周囲を囲むように設けられたタリーTyとを付加してIP変換部14に出力する。このタリーTyは、対応する映像がオンエア中の時は赤で、非オンエア中の時は緑で表示され、これによりユーザに対してオンエア状態を通知することができる。
IP変換部14は、合成映像信号D10をプログレッシブ変換して水平スケーリング部15に供給する。水平スケーリング部15及び垂直スケーリング16は、合成映像信号D10を表示部9の表示モード(WXGA(1280×768)又はXGA(1024×768))に応じて水平及び垂直スケーリングし、OSD部7に入力する。
OSD部7は、合成映像信号D10に対してOSD表示を合成した後表示部9に供給し、かくして当該表示部9には、4本の入力映像信号D1A〜D1Dに対応する4種の映像がマルチスクリーン表示される。
このように本発明の液晶表示装置10は、各入力映像信号D1A〜D1Dに対してまずスケーリング及び周波数変換を行い、これらを合成した合成映像信号D10をプログレッシブ変換して表示する。これにより液晶表示装置10は、IP変換部14の個数を削減することができ、装置全体の構成を簡素化することができる。
(2)液晶表示装置におけるスケーリング
かかる構成に加えてこの液晶表示装置10では、入力映像信号D1(D1A〜D1D)に対する水平及び垂直スケーリング処理において、簡単なスケーリング比でスケーリングを行うことにより、演算精度向上による高画質化や装置の簡素化を実現している。
この場合、スケーリング後の映像サイズが入力映像信号D1の信号フォーマットや表示部9の表示フォーマットに応じて多少変化するが、各映像の周囲をマスキングして表示することにより、映像サイズの違いをユーザに感じさせないようになされている。
上述したように、セレクタ6からの出力時における合成映像信号D10のフォーマットはHD1920×1125である。このフォーマットは既存の映像インターフェースと同一であるという利点がある。液晶表示装置10は、入力映像信号D1をまずHD1920×1125に収まるようにマッピング(スケーリング及び合成)して合成映像信号D10を生成し、さらに表示部9の表示モード(WXGA又はXGA)に合わせてスケーリングして表示する。
このため、表示モードがWXGAの場合は、図2に示すように4映像マッピング後のサイズを1920×1110とする。この場合、1映像当たりの個別表示領域のサイズは960×270となる。また、表示モードがXGAの場合は、図3に示すように4映像マッピング後のサイズを1536×1110とする。この場合、1映像当たりの個別表示領域のサイズは720×270となる。
これに加えてこの液晶表示装置10では、合成映像信号D10に対し、図4に示すようにボーダーBd、タリーTy、バックグラウンドBg等の領域を合成することにより、スケーリング後の映像をマスクし、残りのC×Dの範囲でなる実表示領域に表示する。すなわち、表示モードがWXGAの場合はスケーリング後の映像をマスクし原則として918×258で表示し、表示モードがXGAの場合はスケーリング後の映像をマスクし原則として702×258で表示する。このような4映像をマッピングする場合の設定値を図5に示す。
このようにスケーリング後の映像をマスクして表示することにより、後述する簡単なスケーリング比率を用いたスケーリングによる映像サイズのばらつきを吸収し、マルチスクリーン表示の見栄えを向上させている。
次に、入力映像信号D1に対する実際のスケーリング比率を、入力映像信号D1の映像フォーマットと表示部9の表示フォーマットとの組み合わせに従って順次説明する。
(3)HD入力の場合
まず、入力映像信号D1がHDフォーマット(1920×1080又は1280×720)の場合について、表示部9の表示フォーマット毎にスケーリング比率を説明する。この場合の入力映像及びスケーリング後の映像サイズとスケーリング比率を図6に示す。
(3−1)HD入力・WXGA表示の場合
表示フォーマットがWXGAで、かつ入力映像信号D1がHD1920×1080(59i、60i、23PsF、24PsF)の場合、液晶表示装置10は当該入力映像信号D1の1フィールド(1920×540)に対して水平、垂直とも2:1の比率でスケーリングを行い、960×270の縮小映像を得る。
また、入力映像信号D1がHD1280×720(59P、60P、50P)の場合、液晶表示装置10は当該入力映像信号D1の1フレーム(1280×720)に対して水平4:3、垂直8:3の比率でスケーリングを行い、960×270の縮小映像を得る。
このように、入力映像信号D1がHDフォーマットで表示フォーマットがWXGAの場合、入力映像信号D1の1フィールド又は1フレーム毎にスケーリング処理が完結するため、スケーリングに伴う遅延を最小限にすることができる。
(3−2)HD入力・XGA表示の場合
一方、表示フォーマットがXGAで、かつ入力映像信号D1がHD1920×1080(59i、60i、23PsF、24PsF)の場合、液晶表示装置10は当該入力映像信号D1の1フィールド(1920×540)に対して水平、垂直とも8:3の比率でスケーリングを行い、720×202.5の縮小映像を得る。
また、入力映像信号D1がHD1280×720(59P、60P、50P)の場合、液晶表示装置10は当該入力映像信号D1の1フレーム(1280×720)に対して水平16:9、垂直32:9の比率でスケーリングを行い、720×202.5の縮小映像を得る。
このように、入力映像信号D1がHDフォーマットで表示フォーマットがXGAの場合も、入力映像信号D1の1フィールド又は1フレーム毎にスケーリング処理が完結するため、スケーリングに伴う遅延を最小限にすることができる。
(4)SD入力の場合
次に、入力映像信号D1がSDフォーマット(720×486又は720×576)の場合について説明する。この場合液晶表示装置10は、水平方向又は垂直方向の一方のスケーリング比率を1:1とする(すなわち一方のスケーリングを行わない)ことにより、スケーリング後の映像の高画質化を実現している。そして、水平方向のスケーリング比率を1:1とする場合をホリゾンタルネイティブ方式と呼び、垂直方向のスケーリング比率を1:1とする場合をバーティカルネイティブ方式と呼ぶ。このホリゾンタルネイティブ方式及びバーティカルネイティブ方式は、ユーザの任意で選択することができる。
ここで、SD信号には、4:3の標準アスペクト比映像でなるノーマル信号と、16:9のアスペクト比の映像を横方向に圧縮してなるスクイーズ信号の2種が存在する。そして、スクイーズ信号はその表示の際に水平方向に拡大する必要がある。
このため液晶表示装置10はSD信号に対し、選定されたスケーリング方式(ホリゾンタルネイティブ又はバーティカルネイティブ)、SD信号のフォーマット(720×486又は720×576)及び信号タイプ(ノーマル又はスクイーズ)並びに表示部9の表示フォーマット(WXGA又はXGA)の組み合わせに応じたスケーリング比率でスケーリング処理を行う。
(4−1)ホリゾンタルネイティブ方式
まず、ホリゾンタルネイティブ方式について、表示部9の表示フォーマットとSD信号の信号タイプに応じたスケーリング比率を説明する。この場合の入力映像及びスケーリング後の映像サイズとスケーリング比率を図7に示す。
(4−1−1)WXGA/XGA表示・ノーマル信号の場合
表示フォーマットがWXGA又はXGAで、かつ入力映像信号D1がSD720×486/59iのノーマル信号(4:3)である場合、液晶表示装置10は当該入力映像信号D1の1フィールド(720×243)に対して水平1:1、垂直9:10の比率でスケーリングを行い、720×270の映像を得る。
また、入力映像信号D1がSD720×576/50iのノーマル信号である場合、液晶表示装置10は当該入力映像信号D1の1フレーム(720×288)に対して水平1:1、垂直16:15の比率でスケーリングを行い、720×270の映像を得る。
このように、入力映像信号D1がSDのノーマル信号である場合、ホリゾンタルネイティブ方式では水平方向にスケーリングを行わないため、スケーリング後の画質低下を抑えることができるとともに、入力映像信号D1の1フィールド毎にスケーリング処理が完結するため、スケーリングに伴う遅延を最小限にすることができる。
(4−1−2)XGA表示・スクイーズ信号の場合
表示フォーマットがXGAで、かつ入力映像信号D1がSD720×486/59iのスクイーズ信号(16:9)である場合、液晶表示装置10は当該入力映像信号D1の1フィールド(720×243)に対して水平1:1、垂直6:5の比率でスケーリングを行い、720×202.5の映像を得る。
また、入力映像信号D1がSD720×576/50iのスクイーズ信号である場合、液晶表示装置10は当該入力映像信号D1の1フレーム(720×288)に対して水平1:1、垂直10:7の比率でスケーリングを行い、720×201.6の映像を得る。
ここで、SD720×576のスクイーズ信号を本来のアスペクト比(16:9、720×202.5)に復元するには576:405の比率で垂直スケーリングする必要があるが、この液晶表示装置10では、その近似値となる10:7を用いることにより、スケーリング処理を簡素化している。
このように、入力映像信号D1がSDのスクイーズ信号で表示フォーマットがXGAである場合も、ホリゾンタルネイティブ方式では水平方向にスケーリングを行わないため、スケーリング後の画質低下を抑えることができるとともに、入力映像信号D1の1フィールド毎にスケーリング処理が完結するため、スケーリングに伴う遅延を最小限にすることができる。
(4−1−3)WXGA表示・スクイーズ信号の場合
表示フォーマットがWXGAで、かつ入力映像信号D1がSDのスクイーズ信号である場合は、ホリゾンタルネイティブ方式であっても水平方向のスケーリングが必要となる。
すなわち、表示フォーマットがWXGAで、かつ入力映像信号D1がSD720×486/59iのスクイーズ信号である場合、液晶表示装置10は当該入力映像信号D1の1フィールド(720×243)に対して水平3:4、垂直9:10の比率でスケーリングを行い、960×270の映像を得る。
また、入力映像信号D1がSD720×576/50iのスクイーズ信号である場合、液晶表示装置10は当該入力映像信号D1の1フレーム(720×288)に対して水平3:4、垂直16:15の比率でスケーリングを行い、960×270の映像を得る。
これらの場合でも入力映像信号D1の1フィールド毎にスケーリング処理が完結するため、スケーリングに伴う遅延を最小限にすることができる。
(4−2)バーティカルネイティブ方式
次に、バーティカルネイティブ方式について、表示部9の表示フォーマットとSD信号の信号タイプに応じたスケーリング比率を説明する。この場合の入力映像及びスケーリング後の映像サイズとスケーリング比率を図8に示す。
(4−2−1)WXGA/XGA表示・ノーマル信号の場合
表示フォーマットがWXGA又はXGAで、かつ入力映像信号D1がSD720×486/59iのノーマル信号(4:3)である場合、液晶表示装置10は当該入力映像信号D1の1フィールド(720×243)に対して水平10:9、垂直1:1の比率でスケーリングを行い、720×270の映像を得る。
また、入力映像信号D1がSD720×576/50iのノーマル信号である場合、液晶表示装置10は当該入力映像信号D1の1フレーム(720×288)に対して水平15:16、垂直1:1の比率でスケーリングを行い、768×288の映像を得る。
このように、入力映像信号D1がSDのノーマル信号である場合、バーティカルネイティブ方式では垂直方向にスケーリングを行わないため、スケーリング後の画質低下を抑えることができるとともに、入力映像信号D1の1フィールド毎にスケーリング処理が完結するため、スケーリングに伴う遅延を最小限にすることができる。
(4−2−2)XGA表示・スクイーズ信号の場合
表示フォーマットがXGAで、かつ入力映像信号D1がSD720×486/59iのスクイーズ信号(16:9)である場合、液晶表示装置10は当該入力映像信号D1の1フィールド(720×243)に対して水平5:6、垂直1:1の比率でスケーリングを行い、648×243の映像を得る。
また、入力映像信号D1がSD720×576/50iのスクイーズ信号である場合、液晶表示装置10は当該入力映像信号D1の1フレーム(720×288)に対して水平5:6、垂直1:1の比率でスケーリングを行い、864×288の映像を得る。
この場合も垂直方向にスケーリングを行わないため、スケーリング後の画質低下を抑えることができるとともに、入力映像信号D1の1フィールド毎にスケーリング処理が完結するため、スケーリングに伴う遅延を最小限にすることができる。
(4−2−3)WXGA表示・スクイーズ信号の場合
表示フォーマットがWXGAで、かつ入力映像信号D1がSD720×486/59iのスクイーズ信号である場合、液晶表示装置10は当該入力映像信号D1の1フィールド(720×243)に対して水平5:6、垂直1:1の比率でスケーリングを行い、864×243の映像を得る。
また、入力映像信号D1がSD720×576/50iのスクイーズ信号である場合、液晶表示装置10は当該入力映像信号D1の1フレーム(720×288)に対して水平12:17、垂直1:1の比率でスケーリングを行い、1020×288の映像を得る。
ここで、SD720×576のスクイーズ信号を本来のアスペクト比(16:9、720×202.5)に復元するには45:64の比率で水平スケーリングする必要があるが、この液晶表示装置10では、その近似値となる12:17を用いることにより、スケーリング処理を簡素化している。
この場合も垂直方向にスケーリングを行わないため、スケーリング後の画質低下を抑えることができるとともに、入力映像信号D1の1フィールド毎にスケーリング処理が完結するため、スケーリングに伴う遅延を最小限にすることができる。
(4−3)バーティカルネイティブ方式の優位性
スケーリングは元の映像を補間してサイズを変更するものであるから、この処理によって必ず画質劣化が生じるが、インターレース信号に対するスケーリングでは水平方向と垂直方向とで劣化の度合いが異なる。インターレース信号では1フィールドにおける走査線が1本おきであるから、垂直方向の画素間の相関性は、水平方向の画素間の相関性に比べて低くなる。このため、相関性の低い画素(すなわち1走査線おき)を用いて行われる垂直スケーリングによる画質劣化は、隣接する相関性の高い画素を用いて行われる水平スケーリングによる画質劣化よりも大きくなる。
バーティカルネイティブ方式では、画質劣化の大きな垂直方向のスケーリングを行わず(スケーリング比1:1)、水平方向のスケーリングのみを行うことにより、スケーリングによる画質劣化を最小限に抑えることができる。
(5)動作及び効果
以上の構成において、この液晶表示装置10は、4本の入力映像信号D1A〜D1Dそれぞれに対し、その信号フォーマット及び表示部9の表示フォーマットに応じた所定のスケーリング比率でスケーリングを施す。
このスケーリングにおいて液晶表示装置10は、簡単なスケーリング比率を用いることによって演算精度向上による高画質化や装置の簡素化を実現できるとともに、1フィールド単位でのスケーリングを行うことにより、スケーリングに伴う映像遅延を最小限に抑えることができる。
そして液晶表示装置10は、スケーリング後の入力映像信号D1A〜D1Dのフィールド周波数を表示部9の表示周波数に合致させた後、これらを合成して4画面分割された合成映像信号D10を生成し、さらに当該合成映像信号D10をプログレッシブ変換して表示部に表示する。
このように液晶表示装置10は、4本の入力映像信号D1A〜D1Dを合成した後に一括してプログレッシブ変換することにより、1つのIP変換部14のみでプログレッシブ変換を行うことができ、これにより装置全体の構成を簡素化することができる。
さらに液晶表示装置10は、SD入力信号に対し、水平方向のスケーリングを行わないホリゾンタルネイティブ方式か、垂直方向のスケーリングを行わないバーティカルネイティブ方式の一方を用いてスケーリングを行うことにより、スケーリングによる画質劣化を抑えることができる。特にバーティカルネイティブ方式では、相関性の低い垂直画素間での垂直スケーリングを行わないことにより、スケーリングによる画質劣化を最小限に抑えることができる。
以上の構成によれば、入力映像信号D1A〜D1Dを簡単な比率でスケーリングして合成した後、プログレッシブ変換して表示するようにしたことにより、簡易な構成で、様々な映像信号を高画質でマルチスクリーン表示することができる。
(6)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、4本の入力映像信号D1A〜D1Dに基づく映像を表示部9にマルチスクリーン表示する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、複数の入力映像信号に基づく映像をマルチスクリーン表示する表示装置に広く適用することができる。
また上述の実施の形態においては、複数の入力映像信号に基づく映像をマルチスクリーン表示する液晶表示装置について述べたが、本発明はこれに限らず、複数の入力映像信号を合成して合成映像信号を生成することにより、複数の入力映像信号に基づく映像を外部の表示装置にマルチスクリーン表示する映像処理装置に本発明を適用しても良い。
本発明の一実施の形態による液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 表示フォーマットがWXGAの場合のマッピング状態を示す略線図である。 表示フォーマットがXGAの場合のマッピング状態を示す略線図である。 マッピングフォーマットの説明に供する略線図である。 マッピングの設定値を示す表である。 HD信号に対するスケーリング比率を示す表である。 ホリゾンタルネイティブ方式のスケーリング比率を示す表である。 バーティカルネイティブ方式のスケーリング比率を示す表である。 従来の液晶表示装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、10……液晶表示装置、2……デコーダ、3、14……IP変換部、4、15……水平スケーリング部、5、16……垂直スケーリング部、6……セレクタ、7……OSD、8……同期信号発生器、9……表示部、12……メモリ、13……ボーダー付加部。

Claims (7)

  1. 表示画面を分割してなる複数の個別表示領域のそれぞれに種々の映像フォーマットでなる映像信号に基づく映像を表示させるために、入力される複数の映像信号それぞれの映像サイズを、対応する個別表示領域の表示サイズに略合致するように1フィールド毎に所定の変更比率で変更するスケーリングと、
    上記スケーリングによって映像サイズが変更された複数の映像信号に基づく映像が、表示画面の対応する個別表示領域に表示されるように、当該複数の映像信号を合成してインターレース方式の合成映像信号を生成する信号合成と、
    上記信号合成部によって生成されたインターレース方式の合成映像信号をプログレッシブ変換する信号変換部と、
    上記信号変換部によってプログレッシブ変換された合成映像信号に基づく映像を表示する表示
    を具える映像表示装置。
  2. 上記信号合成部によって生成された合成映像信号に対して、上記複数の個別表示領域のそれぞれの枠に沿うように所定面積のマスク領域を合成することで、当該マスク領域内に含まれる映像の一部をマスキングするマスク合成部を
    さらに具え、
    上記信号変換部は、
    上記マスク合成部によりマスク領域が合成されたインターレース方式の合成映像信号をプログレッシブ変換する
    請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 上記マスク領域は、
    対応する映像がオンエア中であるか否かによって表示形態が変わる
    請求項に記載の映像表示装置。
  4. 上記スケーリング部は、
    上記映像信号の映像フォーマットに応じて、水平方向のスケーリングは行わず垂直方向のスケーリングのみを行う第1のスケーリング方式、又は垂直方向のスケーリングは行わず水平方向のスケーリングのみを行う第2のスケーリング方式を用いてスケーリングを行う
    請求項1に記載の映像表示装置。
  5. 上記所定の変更比率は簡単な比率でなる
    求項1に記載の映像表示装置、
  6. 表示画面を分割してなる複数の個別表示領域のそれぞれに種々の映像フォーマットでなる映像信号に基づく映像を表示させるために、入力される複数の映像信号それぞれの映像サイズを、対応する個別表示領域の表示サイズに略合致するように1フィールド毎に所定の変更比率で変更するスケーリングと、
    上記スケーリングによって映像サイズが変更された複数の映像信号に基づく映像が、表示画面の対応する個別表示領域に表示されるように、当該複数の映像信号を合成してインターレース方式の合成映像信号を生成する信号合成と、
    上記信号合成部によって生成されたインターレース方式の合成映像信号をプログレッシブ変換する信号変換部と
    を具える映像処理装置。
  7. 表示画面を分割してなる複数の個別表示領域のそれぞれに種々の映像フォーマットでなる映像信号に基づく映像を表示させるために、入力される複数の映像信号それぞれの映像サイズを、対応する個別表示領域の表示サイズに略合致するように1フィールド毎に所定の変更比率で変更するスケーリングステップと、
    上記スケーリングステップ映像サイズが変更された複数の映像信号に基づく映像が、表示画面の対応する個別表示領域に表示されるように、当該複数の映像信号を合成してインターレース方式の合成映像信号を生成する信号合成ステップと、
    上記信号合成ステップで生成されたインターレース方式の合成映像信号をプログレッシブ変換する信号変換ステップと
    を具える映像処理方法。
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