JP4640365B2 - 圧縮機のスクロール部品及びスクロール圧縮機 - Google Patents

圧縮機のスクロール部品及びスクロール圧縮機 Download PDF

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Description

本発明は、圧縮機のスクロール部品及びスクロール圧縮機に関する。
通常、スクロール圧縮機の摺動部品の摺動性を確保するために、摺動部品にはルブライト処理などの表面被膜形成処理が施されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭58−57002号公報
ところで、冷凍コンテナ用や冷蔵コンテナ用の冷凍装置の中にはスクロール圧縮機を搭載するものが存在する。通常、このようなスクロール圧縮機は、コンテナの保管時や輸送時において縦向きになるように、つまり、クランク軸が鉛直方向に沿っており且つ可動スクロールが電動機の上に配置されるように設置されることが多い。かかる場合、冷凍コンテナや冷蔵コンテナが長期間使用されないと、スクロール圧縮機内では、外気温の変化によって冷媒が蒸発と凝縮とを繰り返す場合がある。すると、特に低圧ドーム型のスクロール圧縮機において、可動スクロールに設けられる自転防止部材嵌合用のキー溝の付近の潤滑油が枯渇してしまうことが多い。そして、スクロール圧縮機がこのような状態にあるときに、可動スクロールの表面被膜が完全に失われていると、スクロール圧縮機の起動時に自転防止部材のキー部と上記キー溝を形成する壁との間で焼付や異常摩耗が生じやすい。
本発明の課題は、可動スクロールの表面被膜が完全に失われている場合であっても、スクロール圧縮機の起動時に自転防止部材のキー部と上記キー溝を形成する壁との間で焼付や異常摩耗が生じにくくすることにある。
第1発明に係るスクロール部品は、平板部、渦巻部、一対の翼部、貫通溝及び幌部を備える。渦巻部は、平板部の第1平面から第1平面に垂直な方向に向かって渦巻形状を保持しながら延びる。翼部は、平板部の外周から外側に向かって延びる。貫通溝は、平板部及び翼部の少なくとも翼部に形成される。また、この貫通溝は、第1平面に垂直な方向に貫通する。幌部は、貫通溝を跨ぐように渦巻部側に設けられる。なお、この幌部は、このスクロール部品がスクロール圧縮機に組み込まれた状態において、自転防止部材のキー部の一部を収容する(つまり、キー部の高さは、貫通溝の深さよりも長いこととなる)。なお、キー部が直方体又は立方体である場合、キー部の上端面から幌部までの最短距離は4mm以下とされるのが好ましく、2.5mm以下とされるのがより好ましく、1.5mmとされるのがさらに好ましい。また、かかる場合、キー部の側面から幌部までの最短距離は0.5以下とされるのが好ましい。
このスクロール部品では、幌部が、貫通溝を跨ぐように渦巻部側に設けられる。このため、このようなスクロール部品が可動スクロールとして組み込まれたスクロール圧縮機では、自転防止部材のキー部が幌部によって覆われる。したがって、このようなスクロール圧縮機では、自転防止部材のキー部周辺の潤滑油が枯渇してしまうまでの時間を遅らせることができる。この結果、このようなスクロール圧縮機では、可動スクロールの表面被膜が完全に失われている場合であっても、起動時に自転防止部材のキー部と可動スクロールの貫通溝を形成する壁との間で焼付や異常摩耗が生じにくくすることができる。
第2発明に係るスクロール圧縮機は、可動スクロール及び自転防止部材を備える。可動スクロールは、第1平板部、第1渦巻部、一対の翼部、貫通溝及び幌部を有する。第1渦巻部は、第1平板部の第1平面から第1平面に垂直な方向に向かって渦巻形状を保持しながら延びる。翼部は、平板部の外周から外側に向かって延びる。貫通溝は、平板部及び翼部の少なくとも翼部に形成される。また、この貫通溝は、第1平面に垂直な方向に貫通する。幌部は、貫通溝を跨ぐように渦巻部側に設けられる。自転防止部材は、キー部を有する。そして、このキー部は、先端部が幌部に収容されるように貫通溝に嵌め込まれる。なお、キー部が直方体又は立方体である場合、キー部の上端面から幌部までの最短距離は4mm以下とされるのが好ましく、2.5mm以下とされるのがより好ましく、1.5mm以下とされるのがさらに好ましい。また、かかる場合、キー部の側面から幌部までの最短距離は0.5mm以下とされるのが好ましい。
このスクロール圧縮機では、キー部の先端部が幌部に収容されるようにキー部が貫通溝に嵌め込まれる。このため、このスクロール圧縮機では、自転防止部材のキー部周辺の潤滑油が枯渇してしまうまでの時間を遅らせることができる。したがって、このスクロール圧縮機では、可動スクロールの表面被膜が完全に失われている場合であっても、起動時に自転防止部材のキー部と可動スクロールの貫通溝を形成する壁との間で焼付や異常摩耗が生じにくくすることができる
第1発明に係るスクロール部品は、可動スクロールとしてスクロール圧縮機に組み込まれた場合、自転防止部材のキー部を幌部によって覆う。したがって、このスクロール部品は、可動スクロールとしてスクロール圧縮機に組み込まれた状態において自転防止部材のキー部周辺の潤滑油が枯渇してしまうまでの時間を遅らせることができる。この結果、このようなスクロール部品は、可動スクロールとしてスクロール圧縮機に組み込まれた状態において、可動スクロールの表面被膜が完全に失われている場合であっても、起動時に自転防止部材のキー部と可動スクロールの貫通溝を形成する壁との間で焼付や異常摩耗が生じにくくすることができる。
第2発明に係るスクロール圧縮機では、自転防止部材のキー部周辺の潤滑油が枯渇してしまうまでの時間を遅らせることができる。したがって、このスクロール圧縮機では、可動スクロールの表面被膜が完全に失われている場合であっても、起動時に自転防止部材のキー部と可動スクロールの貫通溝を形成する壁との間で焼付や異常摩耗が生じにくくすることができる。
−第1実施形態−
本発明の第1実施形態に係る低圧ドーム型スクロール圧縮機1は、蒸発器や、凝縮器、膨張機構等と共に冷媒回路を構成し、その冷媒回路中のガス冷媒を圧縮する役割を担うものであって、図1に示されるように、主に、円筒状の密閉ドーム型のケーシング10、スクロール圧縮ポンプユニット15、駆動モータ16、下部主軸受60、吸入管19及び吐出管20から構成されている。なお、この低圧ドーム型スクロール圧縮機1は、縦置き式の圧縮機であって、スクロール圧縮ポンプユニット15が駆動モータ16よりも上に位置するようにして設置される。以下、この低圧ドーム型スクロール圧縮機1の構成部品についてそれぞれ詳述していく。
<低圧ドーム型スクロール圧縮機の構成部品の詳細>
(1)ケーシング
ケーシング10は、主に、略円筒状の胴部ケーシング部11と、胴部ケーシング部11の上端部に気密状に溶接される椀状の上壁部12と、胴部ケーシング部11の下端部に気密状に溶接される椀状の底壁部13とから構成される。そして、このケーシング10には、主に、ガス冷媒を圧縮するスクロール圧縮ポンプユニット15と、スクロール圧縮ポンプユニット15の下方に配置される駆動モータ16とが収容されている。このスクロール圧縮ポンプユニット15と駆動モータ16とは、ケーシング10内を上下方向に延びるように配置されるクランク軸17によって連結されている。
(2)スクロール圧縮ポンプユニット
スクロール圧縮ポンプユニット15は、図1に示されるように、主に、ハウジング23と、ハウジング23の上方に密着して配置される固定スクロール24と、固定スクロール24に噛合する可動スクロール26と、可動スクロール26の自転運動を防止するオルダムリング39から構成されている。以下、このスクロール圧縮ポンプユニット15の構成部品についてそれぞれ詳述していく。
a)ハウジング
ハウジング23は、胴部ケーシング部11に圧入固定されている。そして、このハウジング23には、上端面が固定スクロール24の下端面と密着するように、固定スクロール24がボルト(図示せず)により締結固定されている。また、このハウジング23には、上面中央に凹設されたハウジング凹部31と、下面中央から下方に延設された軸受部32とが形成されている。そして、この軸受部32には、上下方向に貫通する軸受孔が形成されており、この軸受孔にクランク軸17が回転自在に嵌入されている。
b)固定スクロール
固定スクロール24は、主に、鏡板24aと、鏡板24aの下面から下方に延びる渦巻き状(インボリュート状)のラップ24bとから構成されている。鏡板24aには、圧縮室40(後述)に連通する吐出通路(図示せず)が形成されている。吐出通路は、鏡板24aの中央部分において上下方向に延びるように形成されている。
c)可動スクロール
可動スクロール26は、図1〜図4に示されるように、主に、鏡板26aと、鏡板26aの上面から上方に向かって延びる渦巻き状(インボリュート状)のラップ26bと、鏡板26aの外周から外側に向かって延びる一対の翼部26cと、主に翼部26cに形成され上下方向に貫通する貫通溝26dと、貫通溝26dを跨ぐように翼部26cの渦巻部側に設けられる幌部26eと、鏡板26aの下面から下方に延びる軸受部26fとから構成されている。なお、本実施の形態において、幌部26eは、ボルトBTによって翼部26fに固定されている。また、この可動スクロール26では、翼部26cにルブライト処理が施されている。そして、この可動スクロール26は、貫通溝26dにオルダムリング39(後述)が嵌め込まれることによりハウジング23に支持される。なお、幌部26eは、貫通溝26dにオルダムリング39が嵌め込まれた状態において、天板UP(図4参照)の下面USから可動スクロール側キー部39a(後述)の上端面AS(図5参照)までの最短距離が4mm以下となり、側板SP(図4参照)の内面ISから可動スクロール側キー部39aの側面SSまでの最短距離が0.5mm以下となるように設計されている。なお、天板UP(図4参照)の下面USから可動スクロール側キー部39a(後述)の上端面AS(図5参照)までの最短距離は、2.5mm以下に設計されるのがより好ましく、1.5mm以下に設計されるのがさらに好ましい。また、軸受部26fにはクランク軸17の上端が嵌入される。可動スクロール26は、このようにスクロール圧縮ポンプユニット15に組み込まれることによってクランク軸17の回転により自転することなくハウジング23内を公転する。そして、可動スクロール26のラップ26bは固定スクロール24のラップ24bに噛合させられており、両ラップ24b,26bの接触部の間には圧縮室40が形成されている。そして、この圧縮室40では、可動スクロール26の公転に伴い、両ラップ24b,26b間の容積が中心に向かって収縮する。本実施形態に係る低圧ドーム型スクロール圧縮機1では、このようにしてガス冷媒を圧縮するようになっている。
d)オルダムリング
オルダムリング39は、可動スクロール26の自転運動を防止するための部材であって、図5に示されるように、主に、本体39c、可動スクロール側キー部39a及びハウジング側キー部39bから構成されている。本体39cは、図5に示されるように、略円環状の成形体である。可動スクロール側キー部39aは、本体39cの軸を挟んで対向し本体39cの半径方向外周側に延びる突起部から軸方向に沿って片側に延びる一対の突起であり、可動スクロール26の貫通溝26dに嵌め込まれる。ハウジング側キー部39bは、本体39cの軸を挟んで対向し本体39cの半径方向外周側に延びる突起部から軸方向に沿って可動スクロール側キー部39aの反対側に延びる一対の突起であり、軸を中心として可動スクロール側キー部39aから略90°傾いた位置に配置されている。そして、このハウジング側キー部39bは、ハウジング23に形成されるオルダム溝(図示せず)に嵌め込まれる。なお、このオルダム溝は、長円形状の溝である。
(3)駆動モータ
駆動モータ16は、本実施の形態において直流モータであって、主に、ケーシング10の内壁面に固定された環状のステータ51と、ステータ51の内側に僅かな隙間(エアギャップ通路)をもって回転自在に収容されたローター52とから構成されている。
ステータ51には、ティース部に銅線が巻回されており、上方および下方にコイルエンド53が形成されている。
ローター52は、上下方向に延びるように胴部ケーシング部11の軸心に配置されたクランク軸17を介してスクロール圧縮ポンプユニット15の可動スクロール26に駆動連結されている。
なお、クランク軸17には内部に長手方向に交差する方向に沿って上下に貫通して形成される給油孔18が存在する。このため、この駆動モータ16によりクランク軸17が回転させられると、遠心ポンプの作用により油溜めSから可動スクロール26の軸受部26fに潤滑油が供給される。そして、可動スクロール26の軸受部26fに供給された潤滑油は、可動スクロール26とハウジング23とのスラスト面などに供給された後に、再度、油溜めSに戻る。
(4)下部主軸受
下部主軸受60は、駆動モータ16の下方の下部空間に配設されている。この下部主軸受60は、胴部ケーシング部11に固定されるとともにクランク軸17の下端側軸受を構成し、クランク軸17を支持している。
(5)吸入管
吸入管19は、冷媒回路の冷媒をスクロール圧縮ポンプユニット15に導くためのものであって、ケーシング10の胴部ケーシング部11に気密状に嵌入されている。
(6)吐出管
吐出管20は、ケーシング10内の冷媒をケーシング10外に吐出させるためのものであって、ケーシング10の上壁部12に気密状に嵌入されている。
<低圧ドーム型スクロール圧縮機の運転動作>
駆動モータ16が駆動されると、クランク軸17が回転し、可動スクロール26が自転することなく公転運転を行う。すると、低圧のガス冷媒が、吸入管19を通って圧縮室40の周縁側から圧縮室40に吸引され、圧縮室40の容積変化に伴って圧縮され、高圧のガス冷媒となる。そして、この高圧のガス冷媒は、圧縮室40の中央部から吐出通路を通って吐出管20へ吐出され、ケーシング10外に吐出される。そして、ケーシング10外に吐出されたガス冷媒は、冷媒回路を循環した後、再度吸入管19を通ってスクロール圧縮ポンプユニット15に吸入されて圧縮される。
<低圧ドーム型スクロール圧縮機の特徴>
本発明の第1実施形態に係る低圧ドーム型スクロール圧縮機1では、オルダムリング39の可動スクロール側キー部39aの先端部が可動スクロール26の幌部26eに収容されるようにオルダムリング39の可動スクロール側キー部39aが可動スクロール26の貫通溝26dに嵌め込まれる。そして、幌部26eは、貫通溝26dにオルダムリング39が嵌め込まれた状態において、天板UP(図4参照)の下面USから可動スクロール側キー部39a(後述)の上端面AS(図5参照)までの最短距離が4mm以下となり、側板SP(図4参照)の内面ISから可動スクロール側キー部39aの側面SSまでの最短距離が0.5mm以下となるように設計されている。このため、この低圧ドーム型スクロール圧縮機1では、オルダムリング39の可動スクロール側キー部39a周辺の潤滑油が枯渇してしまうまでの時間を遅らせることができる。したがって、この低圧ドーム型スクロール圧縮機1では、可動スクロール26の翼部26cの表面被膜が完全に失われている場合であっても、起動時にオルダムリング39の可動スクロール側キー部39aと可動スクロール26の貫通溝26dを形成する壁との間で焼付や異常摩耗が生じにくくすることができる。
<変形例>
第1実施形態に係る可動スクロール26では、幌部26eがボルトBTにより翼部26cに固定されていたが、図6に示されるように幌部26eは圧入固定されてもよい。
−第2実施形態(参考例)
第2実施形態に係る低圧ドーム型スクロール圧縮機は、固定スクロール、可動スクロール及びオルダムリング以外は第1実施形態に係る低圧ドーム型スクロール圧縮機1と同一である。このため、第2実施形態では、固定スクロール、可動スクロール及びオルダムリングについてのみ説明を行う。
第2実施形態に係る固定スクロール124は、図7に示されるように、鏡板の下面からラップを囲むように下方に延びる囲い壁部124cの端面US2がオルダムリング139のキー部139aの上端面AS2と対向するように形成されている。
第2実施形態に係る可動スクロール126は、第1実施形態に係る可動スクロール26から幌部26eを除去したものである。なお、図7中、符号126cは、本実施形態に係る可動スクロール126の翼部を示している。
第2実施形態に係るオルダムリング139では、可動スクロール側キー部139aは、図7に示されるように、第1実施形態に係るオルダムリング39の可動スクロール側キー部39aよりも短く設計されている。なお、具体的には、この可動スクロール側キー部139aは、スクロール圧縮機101に組み込まれた状態において、上端面AS2から固定スクロール124の囲い壁部の端面US2までの最短距離が4mm以下となるように設計されている。また、上端面AS2から固定スクロール124の囲い壁部の端面US2までの最短距離は、2.5mm以下に設計されるのがより好ましく、1.5mm以下に設計されるのがさらに好ましい。
<低圧ドーム型スクロール圧縮機の特徴>
第2実施形態に係る低圧ドーム型スクロール圧縮機101では、可動スクロール側キー部139aは、スクロール圧縮機101に組み込まれた状態において、上端面AS2から固定スクロール124の囲い壁部の端面US2までの最短距離が4mm以下となるように設計されている。このため、この低圧ドーム型スクロール圧縮機101では、オルダムリング139の可動スクロール側キー部139a周辺の潤滑油が枯渇してしまうまでの時間を遅らせることができる。したがって、この低圧ドーム型スクロール圧縮機101では、可動スクロール126の翼部126cの表面被膜が完全に失われている場合であっても、起動時にオルダムリング139の可動スクロール側キー部139aと可動スクロール126の貫通溝を形成する壁との間で焼付や異常摩耗が生じにくくすることができる。
−第3実施形態(参考例)
第3実施形態に係る低圧ドーム型スクロール圧縮機は、固定スクロール及びオルダムリング以外は第2実施形態に係る低圧ドーム型スクロール圧縮機101と同一である。このため、第3実施形態では、固定スクロール及びオルダムリングについてのみ説明を行う。
第3実施形態に係る固定スクロール224は、図8に示されるように、鏡板の下面からラップを囲むように下方に延びる囲い壁部224cの端面に開口する環状溝Gを有している。なお、この環状溝Gには、後述するオルダムリング39の可動スクロール側キー部39aの先端部が収容される。なお、具体的には、この環状溝Gは、固定スクロール224がスクロール圧縮機201に組み込まれた状態において、底面US3からオルダムリング39の可動スクロール側キー部39aの上端面ASまでの最短距離が4mm以下となるように設計されている。また、底面US3からオルダムリング39の可動スクロール側キー部39aの上端面ASまでの最短距離は、2.5mm以下に設計されるのがより好ましく、1.5mm以下に設計されるのがさらに好ましい。
第3実施形態に係るオルダムリング39は第1実施形態に係るオルダムリング39と同一物である。このオルダムリング39では、可動スクロール側キー部39aは、可動スクロール126の貫通溝にオルダムリング39が嵌め込まれた状態において、可動スクロール126の翼部126cのラップ側の端面から突出する(図8参照)。
<低圧ドーム型スクロール圧縮機の特徴>
第3実施形態に係る低圧ドーム型スクロール圧縮機201では、固定スクロール224の環状溝Gは、固定スクロール224がスクロール圧縮機201に組み込まれた状態において、底面US3からオルダムリング39の可動スクロール側キー部39aの上端面ASまでの最短距離が4mm以下となるように設計されている。このため、この低圧ドーム型スクロール圧縮機201では、オルダムリング39の可動スクロール側キー部39a周辺の潤滑油が枯渇してしまうまでの時間を遅らせることができる。したがって、この低圧ドーム型スクロール圧縮機201では、可動スクロール126の翼部126cの表面被膜が完全に失われている場合であっても、起動時にオルダムリング39の可動スクロール側キー部39aと可動スクロール126の貫通溝を形成する壁との間で焼付や異常摩耗が生じにくくすることができる。
本発明に係るスクロール圧縮機は、自転防止部材のキー部周辺の潤滑油が枯渇してしまうまでの時間を遅らせることができるという特徴を有し、特に低圧ドーム型のスクロール圧縮機として有用である。
本発明の第1実施形態に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る可動スクロールの上面図である。 本発明の第1実施形態に係る可動スクロールのA−A断面図である。 本発明の第1実施形態に係る可動スクロールのB−B断面図である。 本発明の第1実施形態に係るオルダムリングの斜視図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る可動スクロールの部分断面図である。 第2実施形態に係るスクロール圧縮機の部分断面図である。 第3実施形態に係るスクロール圧縮機の部分断面図である。
1,101,201 低圧ドーム型スクロール圧縮機(スクロール圧縮機)
26,126 可動スクロール(可動スクロール部品,可動スクロール)
26a 鏡板(平板部)
26b ラップ(渦巻部)
26c,126c 翼部
26d 貫通溝
26e 幌部
39,139 オルダムリング(自転防止部材)
39a,139a 可動スクロール側キー部(キー部)
124,224 固定スクロール
124c,224c 囲い壁部
G 固定スクロールの環状溝

Claims (2)

  1. 平板部(26a)と、
    前記平板部の第1平面から前記第1平面に垂直な方向に向かって渦巻形状を保持しながら延びる渦巻部(26b)と、
    前記平板部の外周から外側に向かって延びる一対の翼部(26c)と、
    前記平板部及び前記翼部の少なくとも翼部に形成され、前記第1平面に垂直な方向に貫通する貫通溝(26d)と、
    前記貫通溝を跨ぐように前記渦巻部側に設けられる幌部(26e)と
    を備える圧縮機のスクロール部品(26)。
  2. 第1平板部(26a)と、前記第1平板部の第1平面から前記第1平面に垂直な方向に向かって渦巻形状を保持しながら延びる第1渦巻部(26b)と、前記平板部の外周から外側に向かって延びる一対の翼部(26c)と、前記平板部及び前記翼部の少なくとも翼部に形成され、前記第1平面に垂直な方向に貫通する貫通溝(26d)と、前記貫通溝を跨ぐように前記渦巻部側に設けられる幌部(26e)とを有する可動スクロール(26)と、
    先端部が前記幌部に収容されるように前記貫通溝に嵌め込まれるキー部(39a)を有する自転防止部材(39)と
    を備えるスクロール圧縮機(1)。
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