JP4639553B2 - Opening and closing device for toilet seat and toilet lid - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、便蓋又は便座が自動的に開閉される便座・便蓋の開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、便蓋・便座が自動的に開閉される便座・便蓋の開閉装置には、例えば、実用新案登録第2555826号に記載されているように、便蓋・便座を自動的に開閉している最中の駆動モータの回転運動の有無を検出し、駆動モータの回転運動が無いときに、駆動モータを停止し又は逆転させることにより、便蓋上に物が置かれるなどの異常過負荷から駆動モータを保護するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実用新案登録第2555826号に記載されている技術では、便蓋・便座が強制的に逆方向へ回転されると、駆動モータの回転運動が一時的に無くなるので、この事態を検知することができるものの、このとき、駆動モータを停止し又は逆転させたとしても、駆動モータの動力を便蓋・便座に伝達するギヤに反対方向のトルクが瞬時に作用するため、強度の弱いギヤの部分が破損するおそれがあった。
また、便蓋・便座が強制的に正方向へ回転されると、駆動モータの回転運動が無くならないので、この事態を検知することができなかった。さらに、このとき、駆動モータの動力を便蓋・便座に伝達するギヤに大きなトルクが新たに作用するため、強度の弱いギヤの部分が破損するおそれがあった。
【0004】
この点、特開2000−51122に記載されている技術のセンサを使用して、便蓋・便座が強制的に正方向・逆方向に回転された事態を検知することも考えられるが、かかるセンサは、閉じる方向に回転する便蓋・便座の自重により発生・作用するギヤの推力を利用したものであり、その推力の値は小さなものである。従って、便蓋・便座が強制的に正方向・逆方向へ僅かに回転されると、小さな推力がギヤに発生・作用するので、このとき、便蓋・便座が強制的に回転されることによりギヤに発生・作用するトルクが小さなものであって、強度の弱いギヤの部分が破損するおそれがないものであっても、上述したセンサで感知されることになる。よって、ここで、ギヤードモータを減速させてしまうと、便蓋・便座の閉動作を途中で中止する事態になってしまう。
【0005】
その一方で、便蓋・便座が強制的に正方向・逆方向へ大きく回転された場合には、ギヤに大きな推力が発生・作用するので、上述したセンサでこの事態を検知することができるものの、このとき、ギヤードモータを減速させても、便蓋・便座が強制的に大きく回転されたことにより、既に、大きなトルクがギヤに作用・発生しているため、強度の弱いギヤの部分が破損するおそれがあった。
【0006】
もっとも、便蓋・便座を強制的に正方向・逆方向へ回転させる行為は、一般に、取扱説明書などで禁止されているが、実使用においては、よろけたり・ついうっかりして蓋に手を突くケースなどがあり、使用者側で完全に防ぎきれないことから、製品側で構造的に対応することが望ましいものであった。
【0007】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、駆動モータ及び駆動手段を介して便座・便蓋の開閉動作がコンピュータ制御されている場合において、便座・便蓋が強制的に正方向・逆方向へ回転されても、駆動手段を異常過負荷から適時に保護できる便座・便蓋の開閉装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために成された請求項1に係る発明は、便座・便蓋の開閉装置であって、便座又は便蓋を開閉駆動するための駆動モータと、前記駆動モータの駆動力を伝達する歯車列からなる駆動手段と、前記駆動手段を駆動制御するためのコンピュータ制御手段と、前記便座又は前記便蓋が開閉動作中に前記駆動手段に外部から作用する力を検知するための荷重検知手段と、を有し、前記荷重検知手段は、前記荷重検知手段の電気信号の論理状態が変化するために必要な力を定める荷重設定手段を備える一方、前記コンピュータ制御手段は、前記荷重検知手段の電気信号の論理状態が変化すると、前記駆動モータへの通電を停止する通電停止制御を行うこと、前記便座又は前記便蓋がフリーに回転できる状態となることを特徴としている。
【0009】
このような特徴を有する本発明の便座・便蓋の開閉装置では、コンピュータ制御手段で駆動手段を駆動制御すると、駆動手段の歯車列が駆動モータの駆動力を便座又は便蓋に伝達するので、便座又は便蓋を開閉駆動することができる。この点、コンピュータ制御手段で開閉動作中の便蓋又は便座を強制的に回動させると、外部からの力が駆動手段に作用するので、荷重検知手段の電気信号の論理状態が変化する。これにより、コンピュータ制御手段は、駆動モータへの通電を停止する通電停止制御を行うので、便座・便蓋や、駆動モータ、駆動手段がフリーに回転できる状態になり、大きなトルクが駆動手段に作用することはない。さらに、荷重検知手段には、荷重検知手段の電気信号の論理状態が変化するために必要な力を定める荷重設定手段を備えているので、駆動手段の強度の弱い部分が破壊する程の大きなトルクが駆動手段に作用するときに限って、コンピュータ制御手段による通電停止制御を行うことが、荷重設定手段を介して可能となる。
【0010】
すなわち、本発明の便座・便蓋の開閉装置においては、コンピュータ制御手段で開閉動作中の便蓋又は便座を強制的に回動させると、荷重検知手段の電気信号の論理状態が変化してコンピュータ制御手段が通電停止制御を行うことから、便座・便蓋や、駆動モータ、駆動手段がフリーに回転できる状態になり、これにより、大きなトルクが駆動手段に作用することを防止しており、さらに、駆動手段の強度の弱い部分が破壊する程の大きなトルクが駆動手段に作用するときに限って、コンピュータ制御手段による通電停止制御を行うことが、荷重設定手段を介して可能となるので、駆動モータ及び駆動手段を介して便座・便蓋の開閉動作がコンピュータ制御されている場合において、便座・便蓋が強制的に正方向・逆方向へ回転されても、駆動手段を異常過負荷から適時に保護できる。
【0011】
また、本発明の便座・便蓋の開閉装置では、コンピュータ制御手段で開閉動作中の便蓋又は便座を強制的に回動させると、便座・便蓋や、駆動モータ、駆動手段がフリーに回転できる状態になり、大きなトルクが駆動手段に作用することを防止しているので、駆動手段の剛性を大きくする必要がなく、駆動手段を小型化することが可能となる。
【0012】
また、本発明の便座・便蓋の開閉装置では、コンピュータ制御手段で開閉動作中の便蓋又は便座を強制的に回動させると、便座・便蓋や、駆動モータ、駆動手段がフリーに回転できる状態になり、大きなトルクが駆動手段に作用することを防止しているので、駆動モータ及び駆動手段を介して便座・便蓋の開閉動作がコンピュータ制御されている場合において、便座・便蓋が強制的に正方向・逆方向へ回転されても、便座・便蓋が破損することを防止できる。
【0013】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載する便座・便蓋の開閉装置であって、前記コンピュータ制御手段は、前記便座又は前記便蓋が閉状態から所定開度の間にある場合には、前記荷重検知手段の電気信号の論理状態が変化したときでも、前記通電停止制御を行わないこと、を特徴としている。
【0014】
もっとも、本発明の便座・便蓋の開閉装置では、閉状態の便座は、本発明の便座・便蓋の開閉装置が設置される便器に接触しており、又、閉状態の便蓋は、便座に接触しているので、閉状態の便座又は便蓋をコンピュータ制御手段で開動作させると、閉状態の便座・便蓋の静止摩擦力がトルクとして駆動手段に作用する。さらに、閉状態の便座・便蓋は水平方向に位置するので、閉状態の便座又は便蓋をコンピュータ制御手段で開動作させると、閉状態の便座・便蓋の自重の大部分がトルクとして駆動手段に作用する。
【0015】
従って、閉状態の便座又は便蓋をコンピュータ制御手段で開動作させると、便座又は便蓋を強制的に回動させなくても、閉状態の便座・便蓋の静止摩擦力や自重の大部分が外部からの力として駆動手段に作用し、荷重検知手段の電気信号の論理状態が変化して、コンピュータ制御手段が通電停止制御を行って、閉状態の便座又は便蓋を開動作させることができないおそれがある。一方、便座又は便蓋が閉状態から所定開度の間にあれば、閉状態の便座・便蓋の静止摩擦力や自重の大部分が外部からの力として駆動手段に作用しても、かかる外部からの力は比較的小さいことから、大きなトルクが駆動手段に作用することはない。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の便座・便蓋の開閉装置であって、前記荷重検知手段は、可動接点と固定接点とを備える過負荷検知スイッチを用いており、前記可動接点と前記固定接点とはバネによって離間され、前記駆動手段に負荷がかかることで前記バネの力に抗して前記可動接点が前記固定接点と接触し、前記コンピュータ制御手段が前記通電停止制御を行うことを特徴としている。
適切なばね定数を持つばねを設置することにより、駆動手段の強度の弱い部分が破壊する程の大きなトルクが駆動手段に作用するときに限って、駆動モータへの通電を停止することが可能となる。
【0016】
そこで、本発明の便座・便蓋の開閉装置において、便座又は便蓋が閉状態から所定開度の間にある場合には、荷重検知手段の電気信号の論理状態が変化したときでも、コンピュータ制御手段が通電停止制御を行わないようにすれば、閉状態の便座又は便蓋をコンピュータ制御手段で開動作させる際に、閉状態の便座・便蓋の静止摩擦力や自重の大部分が外部からの力として駆動手段に作用し、荷重検知手段の電気信号の論理状態が変化しても、確実に、閉状態の便座又は便蓋をコンピュータ制御手段で開動作させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照にして説明する。図10や図11に示すように、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2は、便器1に設置されるものであり、操作部22が突設された後部装置収納部21に対して、便蓋23や便座24が回動自在に取り付けられている。また、図12に示すように、後部装置収納部21の内部には、便蓋23及び便座24の片側のヒンジ部が連結された電動開閉駆動装置4が組み込まれている。さらに、後部装置収納部21の内部には、制御回路26や、脱臭装置27、人体検出用光学センサ28、洗浄ノズル装置29などが内臓されている。尚、人体検出用光学センサ28は、図13にも示すように、一体的に設けられた前面フィルターを介して、後部装置収納部21の前面の上部隅に配置されている。
【0018】
また、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2は、図14に示すように、後部装置収納部21の操作部22において、洗浄強さ調節ダイヤルなどの各種スイッチが配列されている。また、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2は、図15に示すリモコンスイッチ3を備えている。この点、図15のリモコンスイッチ3には、洗浄・乾燥・便器洗浄などの各種スイッチ類が側面32に配列されている。さらに、便蓋23や便座24を開閉させるためのスイッチ類が上面31に配列されており、これにより、便蓋23や便座24に触れることなく、便蓋23や便座24を開閉させることができる。
【0019】
また、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2は、図16に示すように、電動開閉駆動装置4において、便蓋用駆動モータ45fと、便座用駆動モータ45z、多数の歯車等から構成されるギヤ伝達手段46(「駆動手段」に相当するもの)などがケース41の内部に組み込まれており、ケース41から突設された便座用出力軸42と便蓋用出力軸43に対して、便蓋用駆動モータ45fや便座用駆動モータ45zの駆動力をギヤ伝達手段46で伝えている。
【0020】
具体的には、図2に示すように、便蓋用駆動モータ45fの駆動軸に取り付けられたウォームギア461fと、第1の二段ギア462f、第2の二段ギア463f、第3の二段ギア464f、第4の二段ギア465fを噛み合わせることにより、第4の二段ギア465fに軸止された便蓋用出力軸43を回動させる。同様にして、便座用駆動モータ45zの駆動軸に取り付けられたウォームギア461zと、第1の二段ギア462z、第2の二段ギア463z、第3の二段ギア464z、第4の二段ギア465zを噛み合わせることにより、第4の二段ギア465zに軸止された便座用出力軸42を回動させる。
【0021】
尚、図2においては、第3の二段ギア464f,464zと第4の二段ギア465f,465zは、それぞれ重複して記載されている。また、便蓋用駆動モータ45fと便座用駆動モータ45zの回転は、ホールICの回転センサ48f,48zでそれぞれ検知される。
【0022】
また、図1において、図2の線A−Aで電動開閉駆動装置4を切断したもの(便座24の開閉駆動系)を示す。図1に示すように、便座用駆動モータ45zの駆動軸に取り付けられたウォームギア461zの先端には、「荷重検知手段」としての便座用リミットスイッチ47zが設けられている。かかる便座用リミットスイッチ47zは、図3に示すように、便座用駆動モータ45zの駆動軸451のウォームギア461zの先端に可動接点476が設けられるとともに、ケース41(図1、図2参照)の固定部材471,472に固定接点473が設けられており、可動接点476がばね475に抗して図3の方向Hに押動されることにより、可動接点476と固定接点473とが当接する構造になっている。
【0023】
尚、図4は、便座用リミットスイッチ47zの固定接点473の平面図であり、固定接点473の内側パターン474aと外側パターン474bとが同心円状に設けられており、内側パターン474a及び外側パターン474bに対して、図3の可動接点476が当接することにより、内側パターン474aと外側パターン474bとを導通させている。
【0024】
そして、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2では、便座24を手動で閉じる方向に回転させると、便座用出力軸42を軸止した第4の二段ギア465zが回転し、さらに、第3の二段ギア464z、第2の二段ギア463z、第1の二段ギア462z、ウォームギア461zが回転して、かかるウォームギア461zが設けられた便座用駆動モータ45zの駆動軸451をばね475に抗して図3の方向Hに押動させるので、便座用リミットスイッチ47zの可動接点476と固定接点473とを当接させることができる。
【0025】
従って、ばね475のばね定数を変えれば、便座24を手動で閉じる方向に回転させた際に、便座用リミットスイッチ47zの可動接点476と固定接点473とが当接することになる、手動の力の大きさを設定することができる。
【0026】
また、図1には図示されていないが、図8に示すように、便座用駆動モータ45zの駆動軸の後端にも、「荷重検知手段」としての便座用リミットスイッチ49z(上述した便座用リミットスイッチ47zと同じ構造のもの)が設けられている。
【0027】
そして、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2では、便座24を手動で開ける方向に回転させると、便座用出力軸42を軸止した第4の二段ギア465zが回転し、さらに、第3の二段ギア464z、第2の二段ギア463z、第1の二段ギア462z、ウォームギア461zが回転して、かかるウォームギア461zが設けられた便座用駆動モータ45zの駆動軸451をばねに抗して図3の方向Hの反対方向に押動させるので、便座用リミットスイッチ49zの可動接点と固定接点とを当接させることができる。
【0028】
従って、ばねのばね定数を変えれば、便座24を手動で開ける方向に回転させた際に、便座用リミットスイッチ49zの可動接点と固定接点とが当接することになる、手動の力の大きさを設定することができる。
【0029】
また、図5に、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2のブロック図を示す。
図5に示すように、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2においては、制御回路26に対し、便蓋用駆動モータ45fや、便座用駆動モータ45z、回転センサ48f,48z、便座用リミットスイッチ47z,49z、ギア伝達手段46を構成するギアの位置を検知するためのセンサ44f,44z,48f,48zなどが接続されている。
【0030】
尚、ギア伝達手段46を構成するギアには、上述したように、第1の二段ギア462f,462z、第2の二段ギア463f,463z、第3の二段ギア464f,464z、第4の二段ギア465f,465z、ウォームギア461f,461zなどがあり、ギア伝達手段46を構成するギアの位置を検知することにより、便蓋23や便座24の位置をも認識することができる。
【0031】
次に、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2において、便座25の開動作を行う場合の作用を図6のフローチャートに基づいて説明する。先ず、図6に示すように、S10において、動作スタート信号がONか否かを判断する。具体的には、リモコンスイッチ3から開信号を受け、且つ、便座24が閉位置にあることをセンサ44zで認識したときに、動作スタート信号がONされる。ここで、動作スタート信号がONであると判断しない場合には(S10:No)、S10の判断を繰り返す。一方、動作スタート信号がONであると判断する場合には(S10:Yes)、S11に進んで、便座用駆動モータ45zを便座24の開方向に回転させる。
【0032】
そして、S12において、便座24の動作角度が10度(「所定開度」に相当するもの)以上であるか否かを判断する。具体的には、便座24の閉位置からの角度をセンサ44zで認識する。ここで、便座24の動作角度が10度以上であると判断しない場合には(S12:No)、後述するS15に進む。一方、便座24の動作角度が10度以上であると判断する場合には(S12:Yes)、S13に進んで、回転センサ48zで検知される回転パルスの間隔は正常か否かを判断する。
【0033】
すなわち、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2では、便座用駆動モータ45zを便座24の開方向に回転させると、便座用駆動モータ45zの駆動軸451のウォームギア461zが回転し、続いて、第1の二段ギア462z、第2の二段ギア463z、第3の二段ギア464z、第4の二段ギア465zが回転して、便座用出力軸42が便座24の開方向に回転されるので、便座24の開動作を行うことができる。従って、便座24の開動作が正常のときは、便座用駆動モータ45zの回転も安定するので、回転センサ48zで検知される回転パルスの間隔により、便座24の開動作が正常であるか否かを判断することができる。
【0034】
ここで、回転センサ48zで検知される回転パルスの間隔は正常であると判断する場合には(S13:Yes)、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ47z,49z)がOFFであることを条件として(S14:Yes)、S15に進む。そして、S15において、回転センサ48zで検知される回転パルスの数はカウントUPしたか否かを判断する。
【0035】
すなわち、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2では、便座用駆動モータ45zを便座24の開方向に回転させた場合には、回転センサ48zで検知される回転パルスの数により、便座24の位置を認識するので、回転センサ48zで検知される回転パルスの数が所定数に達したか否かにより、便座24が開位置にあるか否かを判断することができる。
【0036】
従って、ここで、回転センサ48zで検知される回転パルスの数はカウントUPしたと判断する場合には(S15:Yes)、便座24が開位置にあるとし、S16に進んで、便座用駆動モータ45zへの通電を停止して、便座24の開動作を完了させる。一方、回転センサ48zで検知される回転パルスの数はカウントUPしたと判断しない場合には(S15:No)、便座24が開位置にないとし、S11に戻って、上述した処理を繰り返す。
【0037】
また、上述したS13において、回転センサ48zで検知される回転パルスの間隔は正常であると判断しない場合には(S13:No)、S17に進んで、便座用駆動モータ45zへの通電を停止するとともに、便座用駆動モータ45zに対する発電ブレーキを開始し、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ47z,49z)がOFFであることを条件として(S18:Yes)、S19に進んで、便座24の開動作を中止させる(通常のソフト閉止)。
【0038】
具体的には、便座用駆動モータ45zを便座24の開方向に回転させた場合に、便座24を強制的に静止状態にすると、便座用駆動モータ45zの回転が遅くなって停止し、回転センサ48zで検知される回転パルスの間隔も長くなっていくことから、回転センサ48zで検知される回転パルスの間隔が所定時間を越えたときには、便座24が強制的に静止状態になったとみなし、図9の回路図(図5や図12の制御回路26に搭載されたもの)により、便座用駆動モータ45zへの通電を停止するとともに、便座用駆動モータ45zに対する発電ブレーキを開始する。この点、図9の回路図においては、マイコン261(「コンピュータ制御手段」に相当するもの)でリレー264をONすることにより、便座用駆動モータ45zの端子間を短絡し、便座用駆動モータ45zの回転による発電電流が便座用駆動モータ45zに流れることにより、便座用駆動モータ45zの回転にブレーキを作用させる。
【0039】
また、上述したS14において、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ47z,49z)がOFFであると判断しない場合には(S14:No)、S22に進んで、便座用駆動モータ45zへの通電を停止して、便座24の開動作を中止させる(S21の緊急の衝撃閉止)。具体的には、便座用駆動モータ45zを便座24の開方向に回転させた場合に、便座24を閉方向に強制的に回転させると、便座用駆動モータ45zの駆動軸451が便座用リミットスイッチ47zを押下し、便座用リミットスイッチ47zの可動接点476と固定接点473とを当接させるので、これにより、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ47z)がONされ、便座用駆動モータ45zへの通電を停止する。また、便座24を開方向に強制的に回転させても、便座用駆動モータ45zの駆動軸451が便座用リミットスイッチ49zを押下し、便座用リミットスイッチ49zの可動接点と固定接点とを当接させるので、これにより、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ49z)がONされ、便座用駆動モータ45zへの通電を停止する。
【0040】
一方、上述したS18において、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ47z,49z)がOFFであると判断しない場合には(S18:No)、S20に進んで、便座用駆動モータ45zに対する発電ブレーキを解除して、便座24の開動作を中止させる(S21の緊急の衝撃閉止)。具体的には、便座用駆動モータ45zを便座24の開方向に回転させた場合に、便座24を強制的に静止状態にするだけでなく、さらに、便座24を閉方向に強制的に回転させると、便座用駆動モータ45zの駆動軸451が便座用リミットスイッチ47zを押下し、便座用リミットスイッチ47zの可動接点476と固定接点473とを当接させるので、これにより、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ47z)がONされ、便座用駆動モータ45zに対する発電ブレーキを解除する。また、便座24を開方向に強制的に回転させても、便座用駆動モータ45zの駆動軸451が便座用リミットスイッチ49zを押下し、便座用リミットスイッチ49zの可動接点と固定接点とを当接させるので、これにより、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ49z)がONされ、便座用駆動モータ45zに対する発電ブレーキを解除する。この点、図9の回路図においては、マイコン261でリレー264をOFFすることにより、便座用駆動モータ45zの端子間の短絡を解除して、便座用駆動モータ45zの回転に対するブレーキを解除する。
【0041】
次に、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2において、便座25の閉動作を行う場合の作用を図7のフローチャートに基づいて説明する。先ず、図7に示すように、S31において、動作スタート信号がONか否かを判断する。具体的には、リモコンスイッチ3から閉信号を受け、且つ、便座24が開位置にあることをセンサ44zで認識したときに、動作スタート信号がONされる。ここで、動作スタート信号がONであると判断しない場合には(S31:No)、S31の判断を繰り返す。一方、動作スタート信号がONであると判断する場合には(S31:Yes)、S32に進んで、便座用駆動モータ45zを便座24の閉方向に回転させる。尚、便座用駆動モータ45zの回転方向の切替は、図9の回路図において、トランジスタ262,263のいずれかに電流を流すことによって行われる、
【0042】
そして、S33において、回転センサ48zで検知される回転パルスの間隔は正常か否かを判断する。すなわち、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2では、便座用駆動モータ45zを便座24の閉方向に回転させると、便座用駆動モータ45zの駆動軸451のウォームギア461zが回転し、続いて、第1の二段ギア462z、第2の二段ギア463z、第3の二段ギア464z、第4の二段ギア465zが回転して、便座用出力軸42が便座24の閉方向に回転されるので、便座24の閉動作を行うことができる。従って、便座24の閉動作が正常のときは、便座用駆動モータ45zの回転も安定するので、回転センサ48zで検知される回転パルスの間隔により、便座24の閉動作が正常であるか否かを判断することができる。
【0043】
ここで、回転センサ48zで検知される回転パルスの間隔は正常であると判断する場合には(S33:Yes)、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ47z,49z)がOFFであることを条件として(S34:Yes)、S35に進む。そして、S35において、回転センサ48zで検知される回転パルスの数はカウントUPしたか否かを判断する。
【0044】
すなわち、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2では、便座用駆動モータ45zを便座24の閉方向に回転させた場合には、回転センサ48zで検知される回転パルスの数により、便座24の位置を認識するので、回転センサ48zで検知される回転パルスの数が所定数に達したか否かにより、便座24が閉位置の直前にあるか否かを判断することができる。
【0045】
従って、ここで、回転センサ48zで検知される回転パルスの数はカウントUPしたと判断する場合には(S35:Yes)、便座24が閉位置の直前にあるとし、S36に進んで、便座用駆動モータ45zへの通電を停止するとともに、便座用駆動モータ45zに対する発電ブレーキを開始する。そして、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ47z,49z)がOFFであることを条件として(S37:Yes)、S38に進んで、便座24が自重により閉位置にソフトに停止するソフト閉止動作を行い、便座24の閉動作を完了させる(S39のソフト閉止終了)。一方、回転センサ48zで検知される回転パルスの数はカウントUPしたと判断しない場合には(S35:No)、便座24が閉位置の直前にないとし、S32に戻って、上述した処理を繰り返す。
【0046】
また、上述したS33において、回転センサ48zで検知される回転パルスの間隔は正常であると判断しない場合には(S33:No)、S40に進んで、便座用駆動モータ45zへの通電を停止するとともに、便座用駆動モータ45zに対する発電ブレーキを開始し、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ47z,49z)がOFFであることを条件として(S41:Yes)、S39に進んで、便座24の閉動作を完了させる。
【0047】
具体的には、便座用駆動モータ45zを便座24の閉方向に回転させた場合に、便座24を強制的に静止状態にすると、便座用駆動モータ45zの回転が遅くなって停止し、回転センサ48zで検知される回転パルスの間隔も長くなっていくことから、回転センサ48zで検知される回転パルスの間隔が所定時間を越えたときには、便座24が強制的に静止状態になったとみなし、図9の回路図により、便座用駆動モータ45zへの通電を停止するとともに、便座用駆動モータ45zに対する発電ブレーキを開始する。この点、図9の回路図においては、マイコン261でリレー264をONすることにより、便座用駆動モータ45zの端子間を短絡し、便座用駆動モータ45zの回転による発電電流が便座用駆動モータ45zに流れることにより、便座用駆動モータ45zの回転にブレーキを作用させる。
【0048】
また、上述したS34において、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ47z,49z)がOFFであると判断しない場合には(S34:No)、S43に進んで、便座用駆動モータ45zへの通電を停止して、便座24の閉動作を中止させる(S42の緊急の衝撃閉止)。具体的には、便座用駆動モータ45zを便座24の閉方向に回転させた場合に、便座24を開方向に強制的に回転させると、便座用駆動モータ45zの駆動軸451が便座用リミットスイッチ49zを押下し、便座用リミットスイッチ49zの可動接点と固定接点とを当接させるので、これにより、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ49z)がONされ、便座用駆動モータ45zへの通電を停止する。また、便座24を閉方向に強制的に回転させても、便座用駆動モータ45zの駆動軸451が便座用リミットスイッチ47zを押下し、便座用リミットスイッチ47zの可動接点474aと固定接点474bとを当接させるので、これにより、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ47z)がONされ、便座用駆動モータ45zへの通電を停止する。
【0049】
一方、上述したS41において、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ47z,49z)がOFFであると判断しない場合には(S41:No)、S45に進んで、便座用駆動モータ45zに対する発電ブレーキを解除した後に、便座24の閉動作を中止させる(S42の緊急の衝撃閉止)。具体的には、便座用駆動モータ45zを便座24の閉方向に回転させた場合に、便座24を強制的に静止状態にするだけでなく、さらに、便座24を開方向に強制的に回転させると、便座用駆動モータ45zの駆動軸451が便座用リミットスイッチ49zを押下し、便座用リミットスイッチ49zの可動接点と固定接点を当接させるので、これにより、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ49z)がONされ、便座用駆動モータ45zに対する発電ブレーキを解除する。また、便座24を閉方向に強制的に回転させても、便座用駆動モータ45zの駆動軸451が便座用リミットスイッチ47zを押下し、便座用リミットスイッチ47zの可動接点474aと固定接点474bとを当接させるので、これにより、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ47z)がONされ、便座用駆動モータ45zへの通電を停止する。この点、図9の回路図においては、マイコン261でリレー264をOFFすることにより、便座用駆動モータ45zの端子間の短絡を解除して、便座用駆動モータ45zの回転に対するブレーキを解除する。
【0050】
さらに、上述したS37において、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ47z,49z)がOFFであると判断しない場合には(S37:No)、S44に進んで、便座用駆動モータ45zに対する発電ブレーキを解除した後に、便座24の閉動作を中止させる(S42の緊急の衝撃閉止)。具体的には、便座用駆動モータ45zを便座24の閉方向に回転させた場合に、便座24が閉位置の直前にあっても、便座24を開方向に強制的に回転させると、便座用駆動モータ45zの駆動軸451が便座用リミットスイッチ49zを押下し、便座用リミットスイッチ49zの可動接点と固定接点を当接させるので、これにより、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ49z)がONされ、便座用駆動モータ45zに対する発電ブレーキを解除する。また、便座24を閉方向に強制的に回転させても、便座用駆動モータ45zの駆動軸451が便座用リミットスイッチ47zを押下し、便座用リミットスイッチ47zの可動接点474aと固定接点474bとを当接させるので、これにより、過負荷検知SW(便座用リミットスイッチ47z)がONされ、便座用駆動モータ45zに対する発電ブレーキを解除する。この点、図9の回路図においては、マイコン261でリレー264をOFFすることにより、便座用駆動モータ45zの端子間の短絡を解除して、便座用駆動モータ45zの回転に対するブレーキを解除する。
【0051】
以上詳細に説明したように、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2では、マイコン261で便座用駆動モータ45zを回転させると(S11、S32)、便座用駆動モータ45zの駆動軸451に取り付けられたウォームギア461zと、第1の二段ギア462z、第2の二段ギア463z、第3の二段ギア464z、第4の二段ギア465zが噛み合うことにより、第4の二段ギア465zに軸止された便座用出力軸42が回動するので、便座24を閉方向又は開方向に回転させることができる。
【0052】
尚、説明の便宜上、以下、ウォームギア461zと、第1の二段ギア462z、第2の二段ギア463z、第3の二段ギア464z、第4の二段ギア465zを、単に、「ギア伝達手段46」という。
【0053】
このとき、例えば、使用者がバランスを崩して便座24に手を突いたときなど、便座24を外力で強制的に回動させると、ウォームギア461zを取り付けた便座用駆動モータ45zの駆動軸451に推力が発生して、ウォームギア461zを取り付けた便座用駆動モータ45zの駆動軸451が、便座用リミットスイッチ47zの可動接点476又は便座用リミットスイッチ49zの可動接点を押下する。
【0054】
これにより、便座用リミットスイッチ47z,49zのいずれかがONし(S14:No,S34:No)、便座用駆動モータ45zへの通電を停止するので(S22,S43)、便座24や、便座用駆動モータ45z、「ギア伝達手段46」がフリーに回転できる状態になり、大きなトルクが「ギア伝達手段46」に作用することはない。
【0055】
さらに、便座用リミットスイッチ47zにおいては、可動接点474aと固定接点474bとを当接させるために必要な便座用駆動モータ45zの駆動軸451の推力をばね475で定めているので、適切なばね定数を持つばね475を設置することにより、「ギア伝達手段46」の強度の弱い部分が破壊する程の大きなトルクが「ギア伝達手段46」に作用するときに限って、S22やS43の便座用駆動モータ45zへの通電を停止することが可能となる。この点は、便座用リミットスイッチ49zでも同様である。
【0056】
従って、マイコン261で便座用駆動モータ45zを回転させて(S11、S32)、便座用駆動モータ45zの駆動軸451に取り付けられたウォームギア461zと、第1の二段ギア462z、第2の二段ギア463z、第3の二段ギア464z、第4の二段ギア465zが噛み合うことにより、第4の二段ギア465zに軸止された便座用出力軸42が回動し、便座24が閉方向又は開方向に回転されている場合において、便蓋24が強制的に正方向・逆方向へ回転されても、「ギア伝達手段46」を異常過負荷から適時に保護できる。
【0057】
また、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2では、マイコン261で便座用駆動モータ45zを回転させて(S11、S32)、便座用駆動モータ45zの駆動軸451に取り付けられたウォームギア461zと、第1の二段ギア462z、第2の二段ギア463z、第3の二段ギア464z、第4の二段ギア465zが噛み合うことにより、第4の二段ギア465zに軸止された便座用出力軸42が回動し、便座24が閉方向又は開方向に回転されている場合において、例えば、使用者がバランスを崩して便座24に手を突いたときなど、便座24を外力で強制的に回動させると(S14:No,S34:No)、「ギア伝達手段46」がフリーに回転できる状態になり(S22,S43)、大きなトルクが「ギア伝達手段46」に作用することを防止しているので、「ギア伝達手段46」の剛性を大きくする必要がなく、「ギア伝達手段46」を小型化することが可能となる。
【0058】
また、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2では、マイコン261で便座用駆動モータ45zを回転させて(S11、S32)、便座用駆動モータ45zの駆動軸451に取り付けられたウォームギア461zと、第1の二段ギア462z、第2の二段ギア463z、第3の二段ギア464z、第4の二段ギア465zが噛み合うことにより、第4の二段ギア465zに軸止された便座用出力軸42が回動し、便座24が閉方向又は開方向に回転されている場合において、例えば、使用者がバランスを崩して便座24に手を突いたときなど、便座24を外力で強制的に回動させると(S14:No,S34:No)、便座24や、便座用駆動モータ45z、「ギア伝達手段46」がフリーに回転できる状態になり(S22,S43)、大きな曲げ応力が便座24に作用することを防止しているので、便座24が強制的に正方向・逆方向へ回転されても、便座24が破損することを防止できる。
【0059】
また、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2では、閉状態の便座24は、図10に示すように、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2が設置される便器1に接触しているので、閉状態の便座24を開動作させると、閉状態の便座24の静止摩擦力がトルクとして「ギア伝達手段46」に作用する。さらに、図10に示すように、閉状態の便座24は水平方向に位置するので、閉状態の便座24をマイコン261で開動作させると、閉状態の便座24の自重の大部分がトルクとして「ギア伝達手段46」に作用する。
【0060】
従って、閉状態の便座24をマイコン261で開動作させると(図6参照)、例えば、使用者がバランスを崩して便座24に手を突いたときなど、便座24を強制的に回動させなくても、閉状態の便座24の静止摩擦力や自重の大部分が外部からの力として「ギア伝達手段46」に作用し、これにより、便座用リミットスイッチ47z,49zのいずれかがONし(S14:No,S34:No)、便座用駆動モータ45zへの通電を停止して(S22,S43)、閉状態の便座24を開動作させることができないおそれがある。一方、便座24が閉状態から約10度の間にあれば、閉状態の便座24の静止摩擦力や自重の大部分が外部からの力として「ギア伝達手段46」に作用しても、かかる外部からの力は比較的小さいことから、大きなトルクが「ギア伝達手段46」に作用することはない。
【0061】
そこで、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2では、図6に示すように、便座24が閉状態から約10度の間にある場合には、便座用リミットスイッチ47z,49zのいずれかがONしても、便座用駆動モータ45zへの通電を停止しないようにしている(S12;No)。すなわち、閉状態の便座24をマイコン261で開動作させる際に、閉状態の便座24の静止摩擦力や自重の大部分が外部からの力として「ギア伝達手段46」に作用し、便座用リミットスイッチ47z,49zのいずれかがONしても、確実に、閉状態の便座24をマイコン261で開動作させることができる。
【0062】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2では、2個の便座用リミットスイッチ47z,49zを備えていたが(図8参照)、この点、便座23を人の動作で急激に持ち上げることは、構造上難しく、手を突くなどの便座23の閉方向の急激な動作のときよりも、「ギア伝達手段46」に対する衝撃力は穏やかなものになる。従って、外力による便座23の開方向の回転においては、回転センサ48zで便座用駆動モータ45zの回転パルスの間隔を読み取り、回転パルスの間隔が所定時間を超えたときに、便座用駆動モータ45zへの通電を停止することによっても、「ギア伝達手段46」を殆どの異常過負荷から保護できるので、便座用リミットスイッチ49zを省くことも可能である。
【0063】
また、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2では、便座24の開閉動作について図6や図7のフローチャートで説明したが、便蓋23の開閉動作についても、図6や図7のフローチャートで同様に説明することができる。
【0064】
すなわち、マイコン261で便蓋用駆動モータ45fを回転させると(S11、S32)、便蓋用駆動モータ45fの駆動軸に取り付けられたウォームギア461fと、第1の二段ギア462f、第2の二段ギア463f、第3の二段ギア464f、第4の二段ギア465fが噛み合うことにより、第4の二段ギア465fに軸止された便蓋用出力軸43が回動するので、便蓋23を閉方向又は開方向に回転させることができる。
【0065】
尚、説明の便宜上、以下、ウォームギア461fと、第1の二段ギア462f、第2の二段ギア463f、第3の二段ギア464f、第4の二段ギア465fを、単に、「ギア伝達手段46」という。
【0066】
このとき、例えば、使用者がバランスを崩して便蓋23に手を突いたときなど、便蓋23を外力で強制的に回動させると、ウォームギア461fを取り付けた便蓋用駆動モータ45fの駆動軸に推力が発生して、ウォームギア461fを取り付けた便蓋用駆動モータ45fの駆動軸が、2個の便蓋用リミットスイッチのうちいずれかの可動接点を押下する。
【0067】
これにより、2個の便蓋用リミットスイッチのいずれかがONし(S14:No,S34:No)、便蓋用駆動モータ45fへの通電を停止するので(S22,S43)、便蓋23や、便蓋用駆動モータ45f、「ギア伝達手段46」がフリーに回転できる状態になり、大きなトルクが「ギア伝達手段46」に作用することはない。
【0068】
さらに、2個の便蓋用リミットスイッチにおいては、可動接点と固定接点とを当接させるために必要な便蓋用駆動モータ45fの駆動軸の推力をばねで定めているので、適切なばね定数を持つばねを設置することにより、「ギア伝達手段46」の強度の弱い部分が破壊する程の大きなトルクが「ギア伝達手段46」に作用するときに限って、S22やS43の便蓋用駆動モータ45fへの通電を停止することが可能となる。
【0069】
従って、マイコン261で便蓋用駆動モータ45fを回転させて(S11、S32)、便蓋用駆動モータ45fの駆動軸に取り付けられたウォームギア461fと、第1の二段ギア462f、第2の二段ギア463f、第3の二段ギア464f、第4の二段ギア465fが噛み合うことにより、第4の二段ギア465fに軸止された便蓋用出力軸43が回動し、便蓋23が閉方向又は開方向に回転されている場合において、便蓋23が強制的に正方向・逆方向へ回転されても、「ギア伝達手段46」を異常過負荷から保護できる。
【0070】
また、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2では、マイコン261で便蓋用駆動モータ45fを回転させて(S11、S32)、便蓋用駆動モータ45fの駆動軸に取り付けられたウォームギア461fと、第1の二段ギア462f、第2の二段ギア463f、第3の二段ギア464f、第4の二段ギア465fが噛み合うことにより、第4の二段ギア465fに軸止された便蓋用出力軸43が回動し、便蓋23が閉方向又は開方向に回転されている場合において、例えば、使用者がバランスを崩して便蓋23に手を突いたときなど、便蓋23を外力で強制的に回動させると(S14:No,S34:No)、「ギア伝達手段46」がフリーに回転できる状態になり(S22,S44)、大きなトルクが「ギア伝達手段46」に作用することを防止しているので、「ギア伝達手段46」の剛性を大きくする必要がなく、「ギア伝達手段46」を小型化することが可能となる。
【0071】
また、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2では、マイコン261で便蓋用駆動モータ45fを回転させて(S11、S32)、便蓋用駆動モータ45fの駆動軸に取り付けられたウォームギア461fと、第1の二段ギア462f、第2の二段ギア463f、第3の二段ギア464f、第4の二段ギア465fが噛み合うことにより、第4の二段ギア465fに軸止された便蓋用出力軸43が回動し、便蓋23が閉方向又は開方向に回転されている場合において、例えば、使用者がバランスを崩して便蓋23に手を突いたときなど、便蓋23を外力で強制的に回動させると(S14:No,S34:No)、便蓋23や、便蓋用駆動モータ45f、「ギア伝達手段46」がフリーに回転できる状態になり(S22,S44)、大きな曲げ応力が便蓋23に作用することを防止しているので、便蓋23が強制的に正方向・逆方向へ回転されても、便蓋23が破損することを防止できる。
【0072】
また、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2では、閉状態の便蓋23は、図10や図13に示すように、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2の便座24に接触しているので、閉状態の便蓋23を開動作させると、閉状態の便蓋23の静止摩擦力がトルクとして「ギア伝達手段46」に作用する。さらに、図10や図13に示すように、閉状態の便蓋23は水平方向に位置するので、閉状態の便蓋23をマイコン261で開動作させると、閉状態の便蓋23の自重の大部分がトルクとして「ギア伝達手段46」に作用する。
【0073】
従って、閉状態の便蓋23をマイコン261で開動作させると(図6参照)、例えば、使用者がバランスを崩して便蓋23に手を突いたときなど、便蓋23を強制的に回動させなくても、閉状態の便蓋23の静止摩擦力や自重の大部分が外部からの力として「ギア伝達手段46」に作用し、これにより、便蓋用リミットスイッチのいずれかがONし(S14:No,S34:No)、便蓋用駆動モータ45fへの通電を停止して(S22,S43)、閉状態の便蓋23を開動作させることができないおそれがある。一方、便蓋23が閉状態から約10度の間にあれば、閉状態の便蓋23の静止摩擦力や自重の大部分が外部からの力として「ギア伝達手段46」に作用しても、かかる外部からの力は比較的小さいことから、大きなトルクが「ギア伝達手段46」に作用することはない。
【0074】
そこで、本実施の形態の便座・便蓋の開閉装置2では、図6に示すように、便蓋23が閉状態から約10度の間にある場合には、便蓋用リミットスイッチのいずれかがONしても、便蓋用駆動モータ45fへの通電を停止しないようにすれば(S12;No)、閉状態の便蓋23をマイコン261で開動作させる際に、閉状態の便蓋23の静止摩擦力や自重の大部分が外部からの力として「ギア伝達手段46」に作用し、便蓋用リミットスイッチのいずれかがONしても、確実に、閉状態の便蓋23をマイコン261で開動作させることができる。
【0075】
もっとも、便蓋23については、その構造上から、全体の剛性が便座24のものよりも相当に低いのが一般的である。従って、便蓋23が強制的に正方向・逆方向へ回転されても、その剛性が低い分だけ、便蓋23が撓むことにより、衝撃力を吸収しやすい構造になっている。また、便蓋用出力軸43についても、その使用環境から、洗剤や尿成分に強くて適度な撓りを持つ材質(例えば、フィラー入りの樹脂など)を採用することができ、さらに、その構造上からも、便蓋用出力軸43が撓むことにより、衝撃力を吸収しやすい構造になっている。従って、2個の便蓋用リミットスイッチを設けなくても、「ギア伝達手段46」を異常過負荷から保護できる場合や、便蓋23が破損することを防止できる場合もある。
【0076】
【発明の効果】
本発明の便座・便蓋の開閉装置においては、コンピュータ制御手段で開閉動作中の便蓋又は便座を強制的に回動させると、荷重検知手段の電気信号の論理状態が変化してコンピュータ制御手段が通電停止制御を行うことから、便座・便蓋や、駆動モータ、駆動手段がフリーに回転できる状態になり、これにより、大きなトルクが駆動手段に作用することを防止しており、さらに、駆動手段の強度の弱い部分が破壊する程の大きなトルクが駆動手段に作用するときに限って、コンピュータ制御手段による通電停止制御を行うことが、荷重設定手段を介して可能となるので、駆動モータ及び駆動手段を介して便座・便蓋の開閉動作がコンピュータ制御されている場合において、便座・便蓋が強制的に正方向・逆方向へ回転されても、駆動手段を異常過負荷から適時に保護できる。
【0077】
また、本発明の便座・便蓋の開閉装置では、コンピュータ制御手段で開閉動作中の便蓋又は便座を強制的に回動させると、便座・便蓋や、駆動モータ、駆動手段がフリーに回転できる状態になり、大きなトルクが駆動手段に作用することを防止しているので、駆動手段の剛性を大きくする必要がなく、駆動手段を小型化することが可能となる。
【0078】
また、本発明の便座・便蓋の開閉装置では、コンピュータ制御手段で開閉動作中の便蓋又は便座を強制的に回動させると、便座・便蓋や、駆動モータ、駆動手段がフリーに回転できる状態になり、大きなトルクが駆動手段に作用することを防止しているので、駆動モータ及び駆動手段を介して便座・便蓋の開閉動作がコンピュータ制御されている場合において、便座・便蓋が強制的に正方向・逆方向へ回転されても、便座・便蓋が破損することを防止できる。
【0079】
また、本発明の便座・便蓋の開閉装置において、便座又は便蓋が閉状態から所定開度の間にある場合には、荷重検知手段の電気信号の論理状態が変化したときでも、コンピュータ制御手段が通電停止制御を行わないようにすれば、閉状態の便座又は便蓋をコンピュータ制御手段で開動作させる際に、閉状態の便座・便蓋の静止摩擦力や自重の大部分が外部からの力として駆動手段に作用し、荷重検知手段の電気信号の論理状態が変化しても、確実に、閉状態の便座又は便蓋をコンピュータ制御手段で開動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の便座・便蓋の開閉装置において、図2の線A−Aで電動開閉駆動装置を切断した図である。
【図2】本発明の便座・便蓋の開閉装置において、電動開閉駆動装置の内部を示す図である。
【図3】本発明の便座・便蓋の開閉装置の便座用リミットスイッチを示す図であって、図1の線G−Gで便座用リミットスイッチを切断した図である。
【図4】本発明の便座・便蓋の開閉装置の便座用リミットスイッチの固定接点の平面図である。
【図5】本発明の便座・便蓋の開閉装置において、電動開閉駆動装置と制御回路との間のブロック図である。
【図6】本発明の便座・便蓋の開閉装置において、便座の開動作を行う場合のフローチャート図である。
【図7】本発明の便座・便蓋の開閉装置において、便座の閉動作を行う場合のフローチャート図である。
【図8】本発明の便座・便蓋の開閉装置の便座用リミットスイッチを示す図である。
【図9】本発明の便座・便蓋の開閉装置において、便座用駆動モータの端子間を短絡させる制御回路を示した図である。
【図10】本発明の便座・便蓋の開閉装置の側面図である。
【図11】本発明の便座・便蓋の開閉装置の平面図である。
【図12】本発明の便座・便蓋の開閉装置の平面図である。
【図13】本発明の便座・便蓋の開閉装置の側面図である。
【図14】本発明の便座・便蓋の開閉装置の操作部を示す図である。
【図15】本発明の便座・便蓋の開閉装置のリモコンスイッチを示す図である。
【図16】本発明の便座・便蓋の開閉装置の電動開閉駆動装置を示す図である。
【符号の説明】
2 便座・便蓋の開閉装置
23 便蓋
24 便座
45f 便蓋用駆動モータ
45z 便座用駆動モータ
46 ギア伝達手段
47z 便座用リミットスイッチ
49z 便座用リミットスイッチ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a toilet seat / toilet lid opening / closing device in which a toilet lid or toilet seat is automatically opened and closed.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a toilet seat / toilet lid opening / closing device in which the toilet lid / toilet seat is automatically opened and closed automatically opens and closes the toilet lid / toilet seat as described in Utility Model Registration No. 2555826, for example. Detecting the presence or absence of rotational movement of the drive motor while it is running, and stopping or reversing the drive motor when there is no rotational movement of the drive motor, prevents abnormal overload such as objects being placed on the toilet lid Some protect the drive motor.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the technique described in Utility Model Registration No. 2555826, when the toilet lid / toilet seat is forcibly rotated in the reverse direction, the rotational movement of the drive motor is temporarily lost, so this situation can be detected. However, even if the drive motor is stopped or reversed at this time, the torque in the opposite direction acts instantaneously on the gear that transmits the power of the drive motor to the toilet lid and toilet seat. Could be damaged.
In addition, when the toilet lid and toilet seat are forcibly rotated in the forward direction, the rotational movement of the drive motor is not lost, and this situation cannot be detected. Further, at this time, since a large torque is newly applied to the gear that transmits the power of the drive motor to the toilet lid / toilet seat, there is a possibility that the weak gear portion may be damaged.
[0004]
In this regard, it is conceivable to detect a situation in which the toilet lid / toilet seat is forcibly rotated in the forward direction / reverse direction using a sensor of the technique described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-51122. Uses the thrust of the gear generated / acted by the dead weight of the toilet lid / toilet seat that rotates in the closing direction, and the value of the thrust is small. Therefore, if the toilet lid / toilet seat is forcibly rotated slightly in the forward / reverse direction, a small thrust is generated / acted on the gear. At this time, the toilet lid / toilet seat is forcibly rotated. Even if the torque generated / actuated on the gear is small and there is no possibility of damaging the weak gear portion, it is detected by the above-described sensor. Therefore, here, if the geared motor is decelerated, the closing operation of the toilet lid / toilet seat is interrupted.
[0005]
On the other hand, when the toilet lid and toilet seat are forcibly rotated in the forward and reverse directions, a large thrust is generated and acted on the gear. At this time, even if the geared motor is decelerated, the toilet lid / toilet seat has been forced to rotate greatly, and a large torque has already been applied to the gear. There was a risk.
[0006]
However, the act of forcibly rotating the toilet lid / toilet seat in the forward / reverse direction is generally prohibited by the instruction manual, etc. Since there are cases that poke and cannot be completely prevented on the user side, it is desirable to deal with the structure on the product side.
[0007]
Therefore, the present invention has been made to solve the above-described problems, and when the opening / closing operation of the toilet seat / toilet lid is computer controlled via the drive motor and the drive means, the toilet seat / toilet lid is It is an object of the present invention to provide a toilet seat / toilet lid opening / closing device capable of protecting the drive means from an abnormal overload in a timely manner even if the drive unit is forcibly rotated in the forward direction or the reverse direction.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to
[0009]
In the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention having such characteristics, when the drive means is driven and controlled by the computer control means, the gear train of the drive means transmits the driving force of the drive motor to the toilet seat or toilet lid. The toilet seat or toilet lid can be driven to open and close. In this regard, when the toilet lid or toilet seat that is being opened and closed by the computer control means is forcibly rotated, an external force acts on the drive means, so that the logical state of the electrical signal of the load detection means changes. As a result, the computer control means performs energization stop control to stop energization of the drive motor, so that the toilet seat / toilet lid, the drive motor, and the drive means can freely rotate, and a large torque acts on the drive means. Never do. Furthermore, since the load detection means is equipped with a load setting means for determining the force necessary for changing the logic state of the electrical signal of the load detection means, a torque that is large enough to destroy the weak part of the drive means. The energization stop control by the computer control means can be performed via the load setting means only when the power acts on the drive means.
[0010]
That is, in the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention, when the toilet lid or toilet seat being forcibly opened / closed by the computer control means is forcibly rotated, the logic state of the electrical signal of the load detection means changes and the computer changes. Since the control means performs energization stop control, the toilet seat / toilet lid, the drive motor, and the drive means can be freely rotated, thereby preventing a large torque from acting on the drive means. Only when a torque that is large enough to destroy the weak part of the drive means is applied to the drive means, it is possible to perform the energization stop control by the computer control means via the load setting means. When the toilet seat / toilet lid opening / closing operation is controlled by a computer via a motor and drive means, even if the toilet seat / toilet lid is forcibly rotated in the forward or reverse direction, Can be protected in a timely manner means from an abnormal overload.
[0011]
In the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention, when the toilet lid or toilet seat that is being opened / closed by the computer control means is forcibly rotated, the toilet seat / toilet lid, the drive motor, and the drive means rotate freely. Thus, since it is possible to prevent a large torque from acting on the driving means, it is not necessary to increase the rigidity of the driving means, and the driving means can be downsized.
[0012]
In the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention, when the toilet lid or toilet seat that is being opened / closed by the computer control means is forcibly rotated, the toilet seat / toilet lid, the drive motor, and the drive means rotate freely. Since it is possible to prevent a large torque from acting on the driving means, when the opening / closing operation of the toilet seat / toilet lid is computer controlled via the driving motor and the driving means, Even if it is forcibly rotated in the forward or reverse direction, the toilet seat or toilet lid can be prevented from being damaged.
[0013]
The invention according to
[0014]
However, in the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention, the closed toilet seat is in contact with the toilet bowl in which the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention is installed, and the closed toilet lid is Since the toilet seat is in contact with the toilet seat, when the closed toilet seat or the toilet lid is opened by the computer control means, the static frictional force of the closed toilet seat / toilet lid acts on the drive means as a torque. Furthermore, since the closed toilet seat and toilet lid are positioned horizontally, when the closed toilet seat or toilet lid is opened by computer control means, most of the weight of the closed toilet seat and toilet lid is driven as torque. Act on the means.
[0015]
Therefore, when the closed toilet seat or toilet lid is opened by the computer control means, most of the static frictional force and weight of the closed toilet seat / toilet lid without forcibly rotating the toilet seat or toilet lid. Acts on the drive means as an external force, the logic state of the electrical signal of the load detection means changes, and the computer control means performs energization stop control to open the closed toilet seat or toilet lid. It may not be possible. On the other hand, if the toilet seat or toilet lid is between the closed state and the predetermined opening, even if the rest friction force of the toilet seat / toilet lid in the closed state or most of its own weight acts on the drive means as an external force Since the external force is relatively small, a large torque does not act on the drive means.
The invention according to
By installing a spring having an appropriate spring constant, it is possible to stop energization of the drive motor only when a large torque is applied to the drive means so that the weak part of the drive means is destroyed. Become.
[0016]
Therefore, in the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention, when the toilet seat or the toilet lid is between the closed state and the predetermined opening, even when the logical state of the electrical signal of the load detecting means changes, the computer control If the means does not perform deenergization control, when the closed toilet seat or toilet lid is opened by the computer control means, most of the static frictional force and weight of the closed toilet seat / toilet lid are externally applied. Even when the logic state of the electric signal of the load detection means changes as a force of the driving means, the closed toilet seat or toilet lid can be reliably opened by the computer control means.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. As shown in FIGS. 10 and 11, the toilet seat / toilet lid opening /
[0018]
Further, in the toilet seat / toilet lid opening /
[0019]
Further, as shown in FIG. 16, the toilet seat / toilet lid opening /
[0020]
Specifically, as shown in FIG. 2, a
[0021]
In FIG. 2, the third two-stage gears 464f and 464z and the fourth two-stage gears 465f and 465z are described in an overlapping manner. The rotations of the toilet
[0022]
Further, FIG. 1 shows an electric opening / closing drive device 4 cut along line AA in FIG. 2 (opening / closing drive system of toilet seat 24). As shown in FIG. 1, a toilet
[0023]
FIG. 4 is a plan view of the fixed
[0024]
In the toilet seat / toilet lid opening /
[0025]
Therefore, if the spring constant of the
[0026]
Although not shown in FIG. 1, as shown in FIG. 8, the toilet
[0027]
Then, in the toilet seat / toilet lid opening /
[0028]
Therefore, if the spring constant of the spring is changed, when the
[0029]
FIG. 5 shows a block diagram of the toilet seat / toilet lid opening /
As shown in FIG. 5, in the toilet seat / toilet lid opening /
[0030]
As described above, the gears constituting the gear transmission means 46 include the first two-stage gears 462f and 462z, the second two-stage gears 463f and 463z, the third two-stage gears 464f and 464z, and the fourth The two-stage gears 465f and 465z, the worm gears 461f and 461z, and the like, and the positions of the
[0031]
Next, the operation when the toilet seat 25 is opened in the toilet seat / toilet lid opening /
[0032]
In S12, it is determined whether or not the operating angle of the
[0033]
That is, in the toilet seat / toilet lid opening /
[0034]
Here, when it is determined that the interval between the rotation pulses detected by the
[0035]
That is, in the toilet seat / toilet lid opening /
[0036]
Accordingly, here, when it is determined that the number of rotation pulses detected by the
[0037]
In S13 described above, when it is not determined that the interval between the rotation pulses detected by the
[0038]
Specifically, when the toilet
[0039]
In S14 described above, when it is not determined that the overload detection SW (toilet
[0040]
On the other hand, in S18 described above, when it is not determined that the overload detection SW (toilet
[0041]
Next, the operation when the toilet seat 25 is closed in the toilet seat / toilet lid opening /
[0042]
In S33, it is determined whether or not the interval between the rotation pulses detected by the
[0043]
Here, when it is determined that the interval between the rotation pulses detected by the
[0044]
That is, in the toilet seat / toilet lid opening /
[0045]
Therefore, here, when it is determined that the number of rotation pulses detected by the
[0046]
In S33 described above, when it is not determined that the interval between the rotation pulses detected by the
[0047]
Specifically, when the toilet
[0048]
In S34 described above, when it is not determined that the overload detection SW (toilet
[0049]
On the other hand, in S41 described above, when it is not determined that the overload detection SW (toilet
[0050]
Furthermore, in S37 described above, when it is not determined that the overload detection SW (toilet
[0051]
As described above in detail, in the toilet seat / toilet lid opening /
[0052]
For convenience of explanation, hereinafter, the
[0053]
At this time, when the
[0054]
As a result, either the toilet
[0055]
Further, in the toilet
[0056]
Therefore, the toilet
[0057]
In the toilet seat / toilet lid opening /
[0058]
In the toilet seat / toilet lid opening /
[0059]
Further, in the toilet seat / toilet lid opening /
[0060]
Therefore, when the
[0061]
Therefore, in the toilet seat / toilet lid opening /
[0062]
In addition, this invention is not limited to the said embodiment, A various change is possible in the range which does not deviate from the meaning.
For example, in the toilet seat / toilet lid opening /
[0063]
Further, in the toilet seat / toilet lid opening /
[0064]
That is, when the toilet
[0065]
For convenience of explanation, hereinafter, the
[0066]
At this time, when the
[0067]
As a result, one of the two toilet lid limit switches is turned ON (S14: No, S34: No), and the energization to the toilet
[0068]
Further, in the two toilet lid limit switches, the thrust of the drive shaft of the toilet
[0069]
Accordingly, the toilet
[0070]
In the toilet seat / toilet lid opening /
[0071]
In the toilet seat / toilet lid opening /
[0072]
Further, in the toilet seat / toilet lid opening /
[0073]
Accordingly, when the
[0074]
Therefore, in the toilet seat / toilet lid opening /
[0075]
Of course, the overall rigidity of the
[0076]
【The invention's effect】
In the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention, when the toilet lid or toilet seat that is being opened and closed by the computer control means is forcibly rotated, the logical state of the electrical signal of the load detection means changes and the computer control means Performs the energization stop control, so that the toilet seat / toilet lid, drive motor, and drive means can be freely rotated, thereby preventing a large torque from acting on the drive means and driving. The energization stop control by the computer control means can be performed via the load setting means only when a torque large enough to destroy the weak part of the means acts on the drive means. When the operation of opening / closing the toilet seat / toilet lid is controlled by a computer via the drive means, the drive means will be different even if the toilet seat / toilet lid is forcibly rotated in the forward or reverse direction. It can be protected in a timely manner from an overload.
[0077]
In the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention, when the toilet lid or toilet seat that is being opened / closed by the computer control means is forcibly rotated, the toilet seat / toilet lid, the drive motor, and the drive means rotate freely. Thus, since it is possible to prevent a large torque from acting on the driving means, it is not necessary to increase the rigidity of the driving means, and the driving means can be downsized.
[0078]
In the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention, when the toilet lid or toilet seat that is being opened / closed by the computer control means is forcibly rotated, the toilet seat / toilet lid, the drive motor, and the drive means rotate freely. Since it is possible to prevent a large torque from acting on the driving means, when the opening / closing operation of the toilet seat / toilet lid is computer controlled via the driving motor and the driving means, Even if it is forcibly rotated in the forward or reverse direction, the toilet seat or toilet lid can be prevented from being damaged.
[0079]
Further, in the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention, when the toilet seat or the toilet lid is between the closed state and the predetermined opening degree, even when the logical state of the electrical signal of the load detecting means changes, the computer control If the means does not perform deenergization control, when the closed toilet seat or toilet lid is opened by the computer control means, most of the static frictional force and weight of the closed toilet seat / toilet lid are externally applied. Even when the logic state of the electric signal of the load detection means changes as a force of the driving means, the closed toilet seat or toilet lid can be reliably opened by the computer control means.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view of an electric opening / closing drive device cut along line AA in FIG. 2 in the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing the inside of an electric opening / closing drive device in the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention.
FIG. 3 is a view showing a toilet seat limit switch of the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention, and is a view in which the toilet seat limit switch is cut along a line GG in FIG. 1;
FIG. 4 is a plan view of a fixed contact of a toilet seat limit switch of the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention.
FIG. 5 is a block diagram between an electric opening / closing drive device and a control circuit in the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention;
FIG. 6 is a flowchart when the toilet seat is opened in the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention.
FIG. 7 is a flowchart when the toilet seat closing operation is performed in the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention.
FIG. 8 is a view showing a toilet seat limit switch of the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention.
FIG. 9 is a diagram showing a control circuit for short-circuiting terminals of a toilet seat drive motor in the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention.
FIG. 10 is a side view of the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention.
FIG. 11 is a plan view of the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention.
FIG. 12 is a plan view of the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention.
FIG. 13 is a side view of the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention.
FIG. 14 is a view showing an operation part of the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention.
FIG. 15 is a diagram showing a remote control switch of the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention.
FIG. 16 is a view showing an electric opening / closing driving device of the toilet seat / toilet lid opening / closing device of the present invention.
[Explanation of symbols]
2 Opening and closing device for toilet seat and toilet lid
23 Toilet lid
24 toilet seat
45f Toilet lid drive motor
45z toilet seat drive motor
46 Gear transmission means
47z Limit switch for toilet seat
49z Limit switch for toilet seat
Claims (5)
前記駆動モータの駆動力を伝達する歯車列を有する駆動手段と、
前記駆動モータの回転による回転パルスを検知する回転センサと、
前記回転センサの回転パルスを入力して正常か否かを判断し、前記駆動手段を駆動制御するためのコンピュータ制御手段と、
前記便座又は前記便蓋が開閉動作中に前記駆動手段に外部から作用する力を検知するための荷重検知手段と、を有し、
前記コンピュータ制御手段は、前記回転センサが検知する前記駆動モータの回転パルスを正常と判断した後、前記荷重検知手段が外部から作用する力を検知すると、前記駆動モータへの通電を停止する通電停止制御を行うことで、前記便座又は前記便蓋がフリーに回転できる状態となることを特徴とする便座・便蓋の開閉装置。A drive motor for opening and closing the toilet seat or toilet lid;
Drive means having a gear train for transmitting the drive force of the drive motor;
A rotation sensor for detecting a rotation pulse by rotation of the drive motor;
Computer control means for inputting a rotation pulse of the rotation sensor to determine whether it is normal, and to drive-control the driving means;
Load detecting means for detecting a force acting on the driving means from the outside during the opening / closing operation of the toilet seat or the toilet lid,
Before SL computer control means, after the rotation sensor is determined to be normal rotation pulse of the drive motor for sensing, when the load-sensing unit detects a force acting from the outside, the energization stopping the energization of the drive motor The toilet seat / toilet lid opening / closing device is characterized in that the toilet seat or the toilet lid can be freely rotated by performing stop control.
前記駆動モータの駆動力を伝達する歯車列を有する駆動手段と、 Drive means having a gear train for transmitting the drive force of the drive motor;
前記駆動モータの回転による回転パルスを検知する回転センサと、 A rotation sensor for detecting a rotation pulse by rotation of the drive motor;
前記回転センサの回転パルスを入力して正常か否かを判断し、前記駆動手段を駆動制御するためのコンピュータ制御手段と、 Computer control means for inputting a rotation pulse of the rotation sensor to determine whether it is normal, and to drive-control the driving means;
前記便座又は前記便蓋が開閉動作中に前記駆動手段に外部から作用する力を検知するための荷重検知手段と、を有し、Load detecting means for detecting a force acting on the driving means from the outside during the opening / closing operation of the toilet seat or the toilet lid,
前記コンピュータ制御手段は、前記回転センサが検知する前記駆動モータの回転パルスを正常でないと判断すると、前記駆動モータへの通電を停止する通電停止制御を行うと共に、前記駆動モータの回転を規制する発電ブレーキを開始し、更に前記荷重検知手段が外部から作用する力を検知すると、発電ブレーキを解除する制御を行うことで、前記便座又は前記便蓋がフリーに回転できる状態となることを特徴とする便座・便蓋の開閉装置。 When the computer control means determines that the rotation pulse of the drive motor detected by the rotation sensor is not normal, the computer control means performs energization stop control for stopping energization of the drive motor and generates power for regulating the rotation of the drive motor. When the brake is started and when the load detecting means detects a force acting from the outside, the toilet seat or the toilet lid can be freely rotated by performing control to release the power generation brake. Opening and closing device for toilet seat and toilet lid.
前記コンピュータ制御手段は、前記駆動モータの回転パルスの間隔が安定していることにより、回転パルスが正常であると判断することを特徴とする便座・便蓋の開閉装置。 The computer control means determines that the rotation pulse is normal when the interval between the rotation pulses of the drive motor is stable, and the toilet seat / toilet lid opening / closing device.
前記コンピュータ制御手段は、前記便座又は前記便蓋が開動作中、閉状態から所定開度の間にある場合には、前記荷重検知手段の電気信号の論理状態が変化したときでも、前記通電停止制御を行わないこと、を特徴とする便座・便蓋の開閉装置。 In any one toilet seat / toilet lid opening / closing device according to claim 1 ,
The computer control means stops the energization even when the logical state of the electrical signal of the load detection means changes when the toilet seat or the toilet lid is in an opening operation and is between a closed state and a predetermined opening degree. Toilet seat / toilet lid opening / closing device characterized by not performing control.
前記荷重検知手段は、可動接点と固定接点とを備える過負荷検知スイッチを用いており、前記可動接点と前記固定接点とはバネによって離間され、前記駆動手段に負荷がかかることで前記バネの力に抗して前記可動接点が前記固定接点と接触し、前記コンピュータ制御手段が前記通電停止制御を行うことを特徴とする便座・便蓋の開閉装置。The opening / closing device for a toilet seat / toilet lid according to any one of claims 1 to 4 ,
The load detecting means uses an overload detection switch having a movable contact and a fixed contact, and the movable contact and the fixed contact are separated by a spring, and the force of the spring is applied by applying a load to the driving means. The toilet seat / toilet lid opening / closing device, wherein the movable contact comes into contact with the fixed contact, and the computer control means performs the energization stop control.
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