JP4639158B2 - Dry air supply device - Google Patents
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Description
本発明は、取り扱いおよび乾燥剤の乾燥能力の確認が容易で、空気の乾燥能力に優れる乾燥空気供給装置に関する。 The present invention relates to a dry air supply apparatus that is easy to handle and confirms the drying capacity of a desiccant and is excellent in air drying capacity.
空気に含まれる水分を低減して乾燥空気として供給する装置は、産業界の幅広い分野で要望されている。例えば、電話通信用ケーブルの接続点に設けられている連結ボックス(いわゆるクロージャ等)内には、金属性ケーブルの絶縁性劣化を防止する目的で、水分を低減するために乾燥ガスが封入されており、該ボックス内の乾燥ガスの封入度合い等を確認するために、該ボックス内に別途乾燥ガスを供給して検査を行うことが一般的である。 An apparatus for reducing moisture contained in air and supplying it as dry air is desired in a wide range of industries. For example, in a connection box (so-called closure, etc.) provided at a connection point of a telephone communication cable, dry gas is sealed in order to reduce moisture in order to prevent the deterioration of the insulation property of the metal cable. Therefore, in order to check the degree of sealing of the dry gas in the box and the like, it is common to perform an inspection by separately supplying a dry gas into the box.
従来、このような乾燥ガス供給装置としては、減圧弁および圧力計を備えた窒素ガスボンベが用いられ、ガス注入用バルブを介して、これを通信ケーブル連結ボックスに設けられた連結用バルブに接続して、該ボックス内に窒素ガスを供給し、この時の窒素ガスの圧力を前記圧力計でモニタする検査方法が採用されていた。
しかし、ガスボンベは重量が大きいため、検査場所に移動する際に多大な労力を要するだけでなく、重量物運搬に伴い作業者に危険が及ぶ可能性があるという問題点があった。
Conventionally, as such a dry gas supply device, a nitrogen gas cylinder equipped with a pressure reducing valve and a pressure gauge is used, and this is connected to a connection valve provided in a communication cable connection box via a gas injection valve. Thus, an inspection method has been adopted in which nitrogen gas is supplied into the box and the pressure of the nitrogen gas at this time is monitored with the pressure gauge.
However, since the gas cylinder is heavy, there is a problem that not only a great amount of labor is required when moving to the inspection place, but also there is a possibility that the worker may be in danger as the heavy object is transported.
そこで、このような問題点を解決する通信ケーブル連結ボックスのガスチェック用装置として、上流側からコンプレッサ、エアフィルタ、乾燥剤が充填された二連の収着槽、減圧弁および圧力計が直列に連結されてなる装置が開示されている(特許文献1参照)。収納箱に収納された該装置の一例を平面図として図7に示す。ガスチェック用装置70では、コンプレッサ71から供給された空気は、エアフィルタ72で異物が除去された後、二連の収着槽73、73を通過して水分が除去され、減圧弁74および圧力計75を通過した後、通信ケーブル連結ボックスに設けられた連結用バルブを介して、乾燥空気として通信ケーブル連結ボックスに供給される。そして、乾燥空気供給時の乾燥空気の圧力を圧力計75でモニタすることで、連結ボックス内の乾燥ガス封入度合いを検査することができる。なお、図7においては収納箱の蓋は図示を省略している。
Therefore, as a gas check device for a communication cable connection box that solves such problems, a compressor, an air filter, two sorption tanks filled with a desiccant, a pressure reducing valve, and a pressure gauge are connected in series from the upstream side. A connected device is disclosed (see Patent Document 1). An example of the device stored in the storage box is shown in FIG. 7 as a plan view. In the
ここでさらに、該装置70で用いられている乾燥剤が充填された収着槽73について、図面を用いて詳しく説明する。
図8は、従来用いられている前記収着槽73が二連に連結された乾燥剤充填容器80の一例を示す斜視図である。収着槽73は、アクリル樹脂等の材質からなる円筒形状の内側容器(図示略)が、さらに内容物視認用の切欠731が設けられた外側容器730に収納された二重構造のカートリッジ状のものである。シリカゲル等の乾燥剤は、該収着槽73の内側容器内に充填されている(図示略)。そして、上流側の収着槽73底部と下流側の収着槽73底部とは連結路732で連結されている。
Here, the
FIG. 8 is a perspective view showing an example of a desiccant-filled
したがって、コンプレッサ71から供給され、エアフィルタ72を通過した空気は、吸入口733から乾燥剤充填容器80内に流入し、上流側の収着槽73内を上部から底部へと流れ、前記連結路732を介して、下流側の収着槽73底部から上部へ流れ、排出口734を経て減圧弁74へ供給される。すなわち、コンプレッサ71から供給された空気は、経路a、b、c、dの順に乾燥剤充填容器80内を通過して乾燥される。
Accordingly, the air supplied from the
一方、図7で説明したように該装置70では、空気が収着槽73、73通過後に減圧弁74で減圧されるようになっているので、乾燥剤充填容器80内へ流入する段階では減圧されていない。そこで、収着槽73を前記のように二重構造とすることで、コンプレッサ71から供給された空気の圧力で仮に内側容器が破損しても、外側容器730により破片の飛散等を防止して、作業の安全性を高めるようにしている。
しかし、このような特許文献1に記載の発明では、乾燥剤を充填する収着槽73が、前記のように二重構造のカートリッジ状でしかも二連で設けられているため、乾燥剤充填容器80を構成する部材の数が多く、該容器80の構造も複雑である。したがって、そのままでは前記収着槽73一つあたりに充填できる乾燥剤の量を多くすることができない。
However, in the invention described in Patent Document 1, since the
また、ガスチェック用装置70を携帯に容易な大きさとするためには、該装置70内に乾燥剤充填容器80を設けるスペースを大きくとることもできないため、収着槽73を大きくすることができず、結局、一つの収着槽73に充填できる乾燥剤の量を多くすることができない。さらに、乾燥剤充填容器80自体も収着槽73が二連に連結された構造で大きくかさばるため、ガスチェック用装置70内に該容器80を複数設けることは困難である。したがって、ガスチェック用装置70において充填する乾燥剤の量を多くすることは困難であり、該装置70を用いる場合には、乾燥剤を頻繁に交換しなければならないという問題点があった。
In addition, in order to make the
一方、収着槽73は前述の通り二重構造となっており、外側容器730には内容物視認用の切欠731が設けられているが、内側容器破損時の破片飛散防止という外側容器730の機能を考慮すると、切欠731は大きくすることができない。したがって、充填された乾燥剤の様子を外部から正確に視認することは難しく、例えば、乾燥剤として塩化第一コバルトを吸着させた色付きシリカゲルを用いた場合でも、シリカゲルの色を外部より確認することが困難である。したがって、そのままではシリカゲルの現状の乾燥能力を目視により容易に確認することができず、その後のシリカゲルの使用可能時間を把握することが困難であるという問題点があった。つまり、シリカゲルの現状の乾燥能力を評価する場合には、別途水分センサ等を用いてその都度評価作業を行う必要があるという問題点があった。
On the other hand, the
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、乾燥剤を多く充填することができ、充填された乾燥剤の状態を外部より容易に視認することができて、乾燥空気を効率良く供給することができる、小型・軽量で取り扱い性に優れた乾燥空気供給装置を提供することを課題とする。 The present invention has been made in view of the above circumstances, can be filled with a large amount of desiccant, can easily see the state of the filled desiccant from the outside, and efficiently supply dry air It is an object of the present invention to provide a dry air supply device that is small, light, and easy to handle.
前記課題を解決するため、
請求項1に係る発明は、上流側より、コンプレッサ、レギュレータ、エアフィルタ、乾燥剤を充填した容器が直列に接続され、これらを通じて前記容器よりも下流へ乾燥空気が供給可能とされている乾燥空気供給装置であって、前記容器が、透明な軟質性樹脂からなる長筒状であり、該容器が、コイル状に束ねられて該コイルの中心軸が鉛直方向に対して垂直となるように配置されていることを特徴とする乾燥空気供給装置である。
請求項2に係る発明は、前記乾燥剤が、塩化第一コバルトを吸着させた色付きシリカゲルであることを特徴とする請求項1に記載の乾燥空気供給装置である。
請求項3に係る発明は、前記容器の乾燥剤充填部の内径が10mm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の乾燥空気供給装置である。
請求項4に係る発明は、前記容器の乾燥剤充填部の中心軸の長さが150cm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の乾燥空気供給装置である。
請求項5に係る発明は、前記容器が着脱可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の乾燥空気供給装置である。
In order to solve the problem,
The invention according to claim 1 is a dry air in which a compressor, a regulator, an air filter, and a container filled with a desiccant are connected in series from the upstream side, and dry air can be supplied downstream from the container through these. A supply device, wherein the container is in the shape of a long tube made of a transparent soft resin, and the container is bundled in a coil shape so that the central axis of the coil is perpendicular to the vertical direction. The dry air supply device is characterized in that it is provided.
The invention according to
The invention according to
The invention according to
The invention according to
本発明によれば、従来よりも小さいスペースにより多くの量の乾燥剤を充填することができる。したがって、乾燥剤の交換頻度が少なく、より小型・軽量で乾燥空気を効率良く供給可能な装置を提供できる。また、乾燥剤の状態を外部より容易に視認することができ、乾燥剤の交換も容易で、取り扱い性に優れた乾燥空気供給装置とすることができる。 According to the present invention, a larger amount of desiccant can be filled in a smaller space than before. Therefore, it is possible to provide an apparatus that can supply dry air efficiently with a small size and light weight, with less frequent desiccant replacement. In addition, the state of the desiccant can be easily visually recognized from the outside, the desiccant can be easily replaced, and a dry air supply device having excellent handleability can be obtained.
以下、本発明について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明はここに示す実施形態に何ら限定されるものではない。
図1は、本発明の乾燥空気供給装置の一例を示す配線図である。
乾燥空気供給装置1においては、上流側より、コンプレッサ2、レギュレータ3、エアフィルタ4、乾燥剤を充填した容器5が直列に接続されており、コンプレッサ2およびレギュレータ3は、コンプレッサ2に設けられている空気供給口20とレギュレータ3に設けられている空気吸入口30との間を配管で接続することにより連結されている。また、レギュレータ3およびエアフィルタ4は、ここでは一体化されたものを示しているが、レギュレータ3およびエアフィルタ4それぞれの単体を配管等で接続したものを用いても良い。そして、エアフィルタ4および乾燥剤充填容器5は、エアフィルタ4に設けられた除塵空気供給口40と乾燥剤充填容器5の上流側の開口部53との間を配管で接続することにより連結されている。
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings. Note that the present invention is not limited to the embodiment shown here.
FIG. 1 is a wiring diagram showing an example of the dry air supply apparatus of the present invention.
In the dry air supply device 1, a
本発明の乾燥空気供給装置1を、例えば、通信ケーブル連結ボックスのガスチェック用装置として用いる場合には、乾燥剤充填容器5の下流側の開口部53を、配管を介してバルブ接手6に接続し、通信ケーブル連結ボックスに設けられた連結バルブ(図示略)に該バルブ接手6を接続すれば良い。
なお、乾燥剤充填容器5の上流側および下流側の開口部53の構造については、後に詳しく説明する。
When the dry air supply device 1 of the present invention is used, for example, as a gas check device for a communication cable connection box, the
The structure of the
本発明の乾燥空気供給装置1は、以下のように作用する。すなわち、コンプレッサ2から供給された空気は、レギュレータ3で減圧されて使用目的に適した圧力に調整され、その時の圧力をレギュレータ3に設けられている圧力計31で確認することができる。なお、ここで言う使用目的に適した圧力とは、具体的には、乾燥空気供給先の装置の耐圧性および後に述べる乾燥剤充填容器の耐圧性等を考慮した、これらを破損することのない圧力のことである。例えば、乾燥空気を通信ケーブル連結ボックスに供給する場合には、該乾燥空気の供給圧力は0.1Mp程度が適当である。
The dry air supply device 1 of the present invention operates as follows. That is, the air supplied from the
さらに減圧された空気は、エアフィルタ4を通じて除塵ろ過される。ここでも乾燥空気の使用目的に応じて、除去が必要とされる異物を特定し、それに応じたフィルタを用いれば良い。例えば、乾燥空気を通信ケーブル連結ボックスに供給する場合には、数μm程度の大きさの固形物以外にも油分を厳密に除去することが好ましく、各種オイルミストフィルタ等、この目的に適したフィルタを選択する。また、この時フィルタは、市販のものを用いることができる。
Further, the depressurized air is dust-filtered through the
続いて、エアフィルタ4で除塵された空気は、乾燥剤充填容器5内を通過する過程で乾燥剤(図示略)により乾燥される。ここで、乾燥剤充填容器5について、詳細に説明する。
前述のように、除塵空気は乾燥剤充填容器5の上流側の開口部53に流入する段階ですでに減圧されているため、乾燥剤充填容器5の材質は、充填する乾燥剤と反応しないものであれば、必ずしも高耐圧性のものを用いる必要はない。例えば、乾燥空気を通信ケーブル連結ボックスに供給する場合には、0.1Mp程度の圧力に耐え得るものであれば良い。ただし、充填した乾燥剤を外部から視認できるように透明でかつ、曲げ等の変形が容易な軟質性樹脂からなるものとする。このようなものとしては、具体的には、例えば、塩化ビニル等を挙げることができる。
Subsequently, the air removed by the
As described above, since the dust removal air has already been depressurized when it flows into the
そして、本発明において乾燥剤充填容器5は、コイル状に束ねて用いるため、長筒状のものを用いる。長筒状でコイル状に束ねられるものであれば、その断面形状等は特に限定されない。このようなものとして、具体的には、例えば、市販の塩化ビニルパイプ等を挙げることができる。
In the present invention, since the
図2は、乾燥剤充填容器5の断面図を示すものであり、図2(a)は乾燥剤充填部の中心軸に直交する平面で切断した時の断面図を示し、図2(b)は乾燥剤充填部の中心軸を含む平面で切断した時の断面図を示す。なお、図2においては、乾燥剤の図示は省略してある。
乾燥剤充填容器5の乾燥剤充填部50の中心軸xの長さおよび内径rは、該容器を二重巻き以上のコイル状に束ねることができれば特に限定されず、要求される乾燥空気の乾燥度に応じて必要な乾燥剤の量、あるいは乾燥剤交換時の作業のし易さ等を考慮して、適宜選定すれば良い。なお、ここでは切断面における乾燥剤充填部50が円形状のものを示しているが、本発明はこれに限定されず、この場合の乾燥剤充填部50のサイズも適宜調整すれば良い。
FIG. 2 shows a cross-sectional view of the desiccant-filled
The length of the central axis x and the inner diameter r of the
例えば、本発明の乾燥空気供給装置1から乾燥剤充填容器5を取り外して乾燥剤の交換を行う場合には、該容器5を鉛直方向に垂らして保持すると、該容器5からの乾燥剤の出し入れが容易である。特に、漏斗を該容器5の上部に位置する開口部53にあてて乾燥剤を充填すると、従来よりも多い量の乾燥剤の充填も簡便かつ短時間に行うことができる。このような乾燥剤交換方法を採用する場合には、乾燥剤充填部50の中心軸の長さは、作業者の身長よりも短い方が容易に作業できる。したがって、乾燥剤充填部50の中心軸の長さが150cm以下であると、概ねこの条件を満たすことができるので好ましい。
For example, when the
また、乾燥剤充填部50の中心軸xに直交する平面による、該容器5の切断面に占める該乾燥剤充填部50の面積は特に限定されないが、広い方が一般的に乾燥剤交換時の作業性が良い。
用いる乾燥剤の種類および量が同じ場合には、乾燥剤充填部50の中心軸xの長さとの兼ね合いで前記面積が決定される。
例えば、図2(a)に示すように、前記切断面における乾燥剤充填部50が円形状である場合には、該乾燥剤充填部50の内径rが10mm以上であると乾燥剤交換時の作業性が良く、好ましい。
Further, the area of the
When the kind and amount of the desiccant used are the same, the area is determined in consideration of the length of the central axis x of the
For example, as shown in FIG. 2A, when the
乾燥剤充填容器5に充填する乾燥剤の種類は特に限定されず、目的に応じて適宜選定すれば良いが、吸湿度に応じて外観が変化し、該容器5外部から目視で乾燥能力の程度を確認できるものが好ましい。このような好ましい乾燥剤として具体的には、例えば、塩化第一コバルトを吸着させた色付きシリカゲルを挙げることができる。色付きシリカゲルは、吸湿すると塩化第一コバルトが水和物となることで、青色からピンク色に変化するため、乾燥能力の程度を目視で容易に確認することができる。すなわち、本発明の乾燥空気供給装置の使用時間が長くなるにしたがって、乾燥剤充填容器5内のシリカゲルは、上流側の開口部53に近い位置のものほど劣化が速く進行する。そこで、乾燥空気供給装置を一定時間使用した時点では、例えば、シリカゲルの色が、上流側の開口部53に近いほどピンク色であるのに対して、下流側の開口部53に近いほど青色である様子を容易に確認することができる。よって、シリカゲルの青い領域が占める程度を確認することで、シリカゲルの交換時期を容易に判断することができる。
The type of desiccant to be filled in the desiccant-filled
本発明においては、前述のように乾燥剤充填容器5をコイル状に束ねて、図3に示すように、コイルの中心軸Xが鉛直方向に対して垂直となるように乾燥空気供給装置1に配置する。ここで図3(a)は乾燥剤充填容器5の斜視図、図3(b)は側面図、図3(c)は正面図である。なお、図3においては、乾燥剤の図示は省略してある。
乾燥剤充填容器5は、容器本体51がその両端の開口部53において接続管54に接続されている。図1および3においては、乾燥剤充填容器5の開口部53、53のうち、紙面手前側の方、すなわち該容器5の最下部に位置し、開口方向が中心軸X方向および鉛直方向のいずれに対しても垂直な方が上流側となっており、紙面奥側、すなわち該容器5の上部に位置し、開口方向が中心軸X方向に対して垂直でかつ鉛直方向に対して平行な方が下流側となっている。ただし、本発明においてはこれに限定されず、上流側および下流側の開口部53の開口位置および開口方向は任意に選択することができる。
In the present invention, the
As for the
用いる乾燥剤の種類および量が同じ場合には、乾燥剤充填容器5をコイル状に束ねた時のコイルの内径Rは、コイルの巻き数(換言すればコイルの中心軸X方向の幅P)との兼ね合いで決定される。そして、本発明においては、該内径Rは特に限定されず、乾燥空気供給装置1内における設置スペース等を考慮して適宜選定すれば良い。
When the type and amount of the desiccant used are the same, the inner diameter R of the coil when the
本発明において前述のように、コイル状に束ねた乾燥剤充填容器5をその中心軸Xが鉛直方向に対して垂直となるように配置することで、空気の乾燥を最も高い効率で行うことができる。
図6は、乾燥剤充填容器5の配置状態を示す図であり、図6(a)は本発明における配置状態を示し、図6(b)は該容器5をその中心軸X方向が鉛直方向と平行になるように配置した状態を示す。乾燥剤充填容器5に充填された乾燥剤は、時間の経過と共に重力の作用で該容器5内の下部に偏り、上部に隙間ができることがある。図6中、符号511は乾燥剤の実充填部を示し、符号512は乾燥剤が充填されていない隙間部を示す。
As described above, in the present invention, the desiccant-filled
FIG. 6 is a diagram showing an arrangement state of the desiccant-filled
図6(b)に示す配置状態では、乾燥剤充填容器5の上流側の開口部53から下流側の開口部53(図示略)に到るまで連続して該容器5内に隙間部512が生じることがある。この場合、コンプレッサ2から供給された空気の一部は、該容器5内において一貫して隙間部512を通過して乾燥剤に接触することなく、乾燥処理を受けないまま供給先へ供給されてしまうことになる。しかし、図6(a)に示す本発明における配置状態であれば、仮に乾燥剤充填容器5内に隙間部512が生じても、該容器5の上流側の開口部53から下流側の開口部53に到るまで連続して生じることがなく、コンプレッサ2から供給された空気はすべて必ず実充填部511を通過する。しかも前述の通り本発明においては乾燥剤の充填量を従来よりも多くすることができるため、空気の乾燥を高い効率で行うことができる。
また、乾燥剤充填容器5に乾燥剤を充填する際は、該容器5に適宜振動を加えるなどして、乾燥剤が該容器5内で密に充填されるようにすることが好ましい。
In the arrangement state shown in FIG. 6B, the
In addition, when the
乾燥剤充填容器5の開口部53および接続管54の接続部52を拡大した図を図4に示す。該容器5内の開口部53近傍には、コネクタ55の一端が挿入され、接続管54内の開口部近傍には、コネクタ55の他端が挿入されており、該コネクタ55を介して、内径が異なる乾燥剤充填容器5と接続管54とが接続されている。乾燥剤充填容器5とコネクタ55とは、開口部53近傍のこれらが重なった位置において大口径用締め付け金具56により締め付けられて密着され、接続管54とコネクタ55とは、接続管54の開口部近傍のこれらが重なった位置において小口径用締め付け金具57により締め付けられて密着されており、乾燥剤充填容器5内の乾燥空気の外部への漏れが防止されている。そして、乾燥剤充填容器5内において、コネクタ55と乾燥剤59との間には、乾燥剤59と反応しない材質からなり空気を導通可能である介在物58が挿入されており、乾燥剤が該容器5内からコネクタ55を介して接続管54内へ移動することを防止しており、乾燥空気供給先へ乾燥剤が混入することを防止している。
なお、乾燥剤充填容器5の開口部53と接続管54とを接続する方法は、ここに示すものに限定されず、乾燥空気の外部への漏れ、乾燥剤59の接続管54内への移動が防止されるものであればいずれの方法でも良い。
また、このように乾燥剤充填容器5を、本発明の乾燥空気供給装置から着脱可能としておけば、乾燥剤の交換等を容易に行うことができるので、好ましい。この場合、乾燥剤の交換は、例えば、取り外した乾燥剤充填容器5から使用済みの乾燥剤を抜き出して新たに乾燥剤を該容器5内に充填しても良いし、乾燥剤を充填済みである未使用の乾燥剤充填容器5を別途用意しておき、これを使用済みの乾燥剤充填容器5と交換すれば、作業が一層容易となる。
FIG. 4 is an enlarged view of the
Note that the method of connecting the
In addition, it is preferable that the desiccant-filled
本発明の乾燥空気供給装置は、適当な収納箱等へ収納することにより、携帯および取り扱いが容易なものとすることができる。図5に該乾燥空気供給装置の具体的な収納例を平面図で示す。なお、図5においては収納箱の蓋は図示を省略している。また、レギュレータ3およびエアフィルタ4はここでは一体化されたものではなく、それぞれの単体を、配管を介して接続したものを示している。各構成要素について、その他の点は、図1で示したものと同じであるので、詳細な説明は省略する。
The dry air supply apparatus of the present invention can be easily carried and handled by being stored in an appropriate storage box or the like. FIG. 5 is a plan view showing a specific storage example of the dry air supply device. In FIG. 5, the cover of the storage box is not shown. In addition, the
図5に示すように、本発明の乾燥空気供給装置においては、乾燥剤充填容器5がコイル状に束ねられて、コイルの中心軸が鉛直方向に対して垂直となるように設けられており、従来よりも多い量の乾燥剤を従来よりも狭いスペースに収納することができ、乾燥効率も高い。すなわち、本発明の乾燥空気供給装置は従来の装置よりも小さいサイズでより優れた乾燥能力を有する。乾燥剤をさらに増量することも容易である。また、該容器5は透明であるため、色付きシリカゲル等の乾燥剤の外観を外部より容易に視認することができ、目視により乾燥能力を容易に確認することができる。さらに、乾燥剤交換時には、該容器5を取り外して鉛直方向に垂らして保持することで、容易に作業を行うことができる。このような乾燥剤充填容器5を備えた本発明の乾燥空気供給装置は、携帯性および取り扱い性に優れる。
As shown in FIG. 5, in the dry air supply device of the present invention, the
以下、具体的実施例により、本発明についてさらに詳細に説明する。ただし、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
図5に示すような乾燥空気供給装置において、内径19mm、外径23mmのパイプ状軟質塩化ビニルの乾燥剤充填容器を用い、該容器内に乾燥剤として色付きシリカゲル98gを充填した。そして、20℃、相対湿度70%の空気をコンプレッサに供給し、空気をコンプレッサにて相対圧力0.18Mpまで昇圧した後、レギュレータで0.1Mpまで減圧してから、オイルミストフィルタでろ過し、乾燥剤充填容器に供給した。この時の乾燥剤充填容器から供給される乾燥空気の流量を8L/分とした。乾燥空気供給開始直後から、該乾燥空気の湿度を連続測定し、露点温度が−30℃になるまでの時間を計測したところ、4時間30分であった。
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to specific examples. However, the present invention is not limited to the following examples.
Example 1
In a dry air supply apparatus as shown in FIG. 5, a pipe-shaped soft vinyl chloride desiccant-filled container having an inner diameter of 19 mm and an outer diameter of 23 mm was used, and 98 g of colored silica gel was filled in the container. Then, air at 20 ° C. and a relative humidity of 70% is supplied to the compressor. After the air is increased to a relative pressure of 0.18 Mp by the compressor, the pressure is reduced to 0.1 Mp by a regulator, and then filtered by an oil mist filter. It supplied to the desiccant filling container. The flow rate of the dry air supplied from the desiccant-filled container at this time was 8 L / min. Immediately after the start of the supply of dry air, the humidity of the dry air was continuously measured, and the time until the dew point temperature became −30 ° C. was measured.
(実施例2)
乾燥剤充填容器の長さを1mとし、色付きシリカゲルを170g充填したこと以外は実施例1と同じ条件で、乾燥空気の露点温度が−30℃になるまでの時間を計測したところ、13時間20分であった。
(Example 2)
The time until the dew point temperature of the dry air became −30 ° C. was measured under the same conditions as in Example 1 except that the length of the desiccant-filled container was 1 m and 170 g of colored silica gel was filled. Minutes.
(実施例3)
乾燥剤充填容器の長さを2mとし、色付きシリカゲルを340g充填したこと以外は実施例1と同じ条件で、乾燥空気の露点温度が−30℃になるまでの時間を計測したところ、26時間30分であった。
(Example 3)
The time until the dew point temperature of the dry air reached −30 ° C. was measured under the same conditions as in Example 1 except that the length of the desiccant-filled container was 2 m, and 340 g of colored silica gel was filled. Minutes.
(比較例1)
図7に示すような乾燥空気供給装置において、乾燥剤充填部の内径38mmの収着槽を二連に接続した乾燥剤充填容器を用いて、該収着槽内に乾燥剤として色付きシリカゲルを合計98g充填した。その他は実施例1と同じ条件で、乾燥空気の露点温度が−30℃になるまでの時間を計測したところ、3時間20分であった。
(Comparative Example 1)
In the dry air supply apparatus as shown in FIG. 7, using a desiccant-filled container in which a sorbing tank having an inner diameter of 38 mm in the desiccant-filled portion is connected in series, a total of colored silica gel is used as the desiccant in the sorption tank. Filled with 98 g. The other conditions were the same as in Example 1, and the time until the dew point temperature of the dry air reached −30 ° C. was 3 hours and 20 minutes.
実施例1および比較例1の結果より、本発明の方が、従来の乾燥空気供給装置よりも空気の乾燥能力に優れることが確認された。すなわち、同一量の色付きシリカゲルを用いた場合では、シリカゲル充填部の内径が小さく、中心軸方向の長さ(比較例1の場合には、シリカゲル充填部の深さの合計値)が長い方が、シリカゲルの乾燥能力維持に有効であることが確認された。
また、実施例2および3の結果より、シリカゲル充填部の内径が同じ場合には、シリカゲル充填部の中心軸方向の長さ、すなわちシリカゲルの充填量に応じて、乾燥能力の維持時間を延長でき、しかもその維持時間は、従来の乾燥空気供給装置を用いた場合よりも大幅に延長できることが確認された。
さらに、実施例1〜3においては、シリカゲル充填部におけるシリカゲルの色が、乾燥剤充填容器の上流側の開口部に近いほどピンク色であるのに対して、下流側の開口部に近いほど青色である様子を確認でき、外部から外観を目視することにより、シリカゲルの交換時期を容易に判断し得ることが確認された。
From the results of Example 1 and Comparative Example 1, it was confirmed that the present invention was superior in air drying capability to the conventional dry air supply device. That is, when the same amount of colored silica gel is used, the inner diameter of the silica gel filling portion is smaller and the length in the central axis direction (in the case of Comparative Example 1, the total value of the depth of the silica gel filling portion) is longer. It was confirmed that it was effective in maintaining the drying capacity of silica gel.
Further, from the results of Examples 2 and 3, when the inner diameter of the silica gel packed portion is the same, the maintenance time of the drying capacity can be extended depending on the length of the silica gel packed portion in the central axis direction, that is, the amount of silica gel packed. Moreover, it has been confirmed that the maintenance time can be greatly extended as compared with the case where the conventional dry air supply device is used.
Furthermore, in Examples 1-3, the color of the silica gel in the silica gel filling part is pink as it is closer to the opening on the upstream side of the desiccant filling container, whereas it is blue as it is closer to the opening on the downstream side. It was confirmed that the replacement time of the silica gel can be easily determined by visually observing the external appearance.
本発明により、乾燥効率が高く、携帯性および取り扱い性に優れた乾燥空気供給装置を提供することができる。中でも、通信ケーブル連結ボックスのガスチェック用装置として好適である。 According to the present invention, it is possible to provide a dry air supply device having high drying efficiency and excellent portability and handling. Especially, it is suitable as an apparatus for gas check of a communication cable connection box.
1・・・乾燥空気供給装置、2・・・コンプレッサ、3・・・レギュレータ、4・・・エアフィルタ、5・・・乾燥剤充填容器
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Dry air supply apparatus, 2 ... Compressor, 3 ... Regulator, 4 ... Air filter, 5 ... Desiccant filling container
Claims (5)
前記容器が、透明な軟質性樹脂からなる長筒状であり、該容器が、コイル状に束ねられて該コイルの中心軸が鉛直方向に対して垂直となるように配置されていることを特徴とする乾燥空気供給装置。 From the upstream side, a compressor, a regulator, an air filter, a container filled with a desiccant is connected in series, and through these, a dry air supply apparatus that can supply dry air downstream from the container,
The container is in the shape of a long cylinder made of a transparent soft resin, and the container is bundled in a coil shape and arranged so that the central axis of the coil is perpendicular to the vertical direction. Dry air supply device.
The dry air supply device according to any one of claims 1 to 4, wherein the container is detachable.
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