JP4639140B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置に係り、さらに詳しくは、同一の被写体を連続撮影して得られた複数の撮影画像データに基づいて被写体の位置を検出する画像処理装置の改良に関する。
一般に、ワーク(検査対象物)の自動識別処理では、ワークのカメラ撮影によって撮影画像を取得し、この撮影画像について画像処理を行うことによって、ワークの位置を識別している。例えば、撮影画像内をスキャンしながら、登録画像とのマッチング処理を行えば、登録画像と一致するか、もしくは、登録画像に近い被写体の撮影エリア内における位置を検出することができる。しかしながら、撮影環境などの影響を受けて、撮影画像にバラツキが生じた場合、この様な画像処理によって得られる検出結果が安定しないという問題があった。上述したマッチング処理による位置検出の場合であれば、同一のワークについてカメラ撮影された撮影画像であっても、明るさなどの撮影環境の変化により、被写体が検出される場合もあれば、検出されない場合もあった。
そこで、同一のワークについて連続撮影を行うことにより、複数の撮影画像を取得し、これらの撮影画像ごとにワークの位置を検出し、これらの検出値について、更に統計処理を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の画像処理装置では、ワークの位置が撮影エリア内でぶれることによって生じる検出値のバラツキを抑制するために、複数の撮影画像から得られた検出値について統計処理を行って、統計処理された識別結果を生成している。
しかしながら、この種の画像処理装置では、通常、連続撮影で得られた撮影画像のうち、検出値が得られない撮影画像が1つでも存在すれば、その後の統計処理は行われず、識別結果を得ることができなかった。つまり、その識別処理は失敗となる。そこで、一部の撮影画像から検出値が得られなかった場合でも、その他の検出値について統計処理を行って、識別処理の成功率を向上させることも考えられる。しかしながら、サンプル数が極めて少ないにもかかわらず統計処理が行われた場合には、識別結果の信頼性が著しく低下すると考えられる。しかも、ユーザは、この様な信頼性の低い識別結果であるということを認識することができないという問題があった。
特開2004−145504号公報
上述した通り、従来の画像処理装置では、連続撮影によって得られた複数の撮影画像のうち、一部の撮影画像から検出値が得られなかった場合、他の撮影画像から得られた検出値について統計処理が行われることはなく、識別処理の成功率が低いという問題があった。また、この様な場合でも統計処理を行うとすれば、サンプル数が少ないにもかかわらず統計処理が行われ、信頼性の低い識別結果しか得られない場合が生じてしまうという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、同一の被写体について連続撮影を行って、撮影画像ごとの検出値を統計処理して識別結果を求める識別処理の成功率を向上させた画像処理装置を提供することを目的とする。また、統計処理によって得られた識別結果の信頼性を向上させることを目的とする。
特に、同一の被写体について連続撮影を行って、撮影画像データごとに被写体の位置を検出した結果、一部の撮影画像データから検出値が得られない場合であっても、その他の検出値に基づいて統計処理を行うことができる画像処理装置を提供することを目的とする。また、統計処理によって求められた被写体の位置について、その信頼性を判別することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明による画像処理装置は、同一の被写体を連続撮影して得られた複数の撮影画像データに基づいて、被写体の位置を検出する画像処理装置であって、上記撮影画像データごとに、画像処理を行って被写体の位置を検出する位置検出手段と、上記位置検出手段による位置検出処理の成否を判別する検出処理判別手段と、成功した上記位置検出処理により求められた複数の被写体の位置について、統計処理を行う統計処理手段と、上記位置検出処理に成功した撮影画像データの数を所定の閾値と比較し、上記統計処理の信頼性を判定する信頼性判定手段とを備えて構成される。
この画像処理装置では、撮影画像データごとに被写体の位置を検出する位置検出処理の成否が判別され、成功した位置検出処理により求められた複数の被写体の位置について統計処理が行われる。この様な構成により、一部の撮影画像データから検出値が得られない場合であっても、その他の検出値について統計処理を行って、統計処理後の識別結果を得ることができる。また、位置検出処理に成功した撮影画像データの数を所定の閾値と比較することにより、上記統計処理の信頼性を判定することができる。例えば、この判定結果をユーザに対して表示し、あるいは、この判定結果に基づいて統計処理後の識別結果をユーザに対して表示するか否かを判断することができる。更に、この判別結果に基づいて上記統計処理を行うか否かを判断することもでき、この場合には、信頼性の高い識別結果のみを表示させることができる。
具体的には、上記位置検出手段が、登録画像データを記憶する登録画像記憶手段と、上記登録画像データ及び上記撮影画像データを相対的に移動させながら両者の相関度を算出し、上記相関度の分布を求める相関度算出手段と、上記相関度を所定の閾値と比較し、比較結果に基づいて上記撮影画像データから1又は2以上のオブジェクトを抽出するオブジェクト抽出手段と、抽出された上記オブジェクトの位置を求める位置算出手段とを有し、上記検出処理判別手段が、抽出された上記オブジェクトの数を所定の閾値と比較し、上記位置検出手段による位置検出処理の成否を判別するように構成される。
この様な構成により、位置検出処理が、登録画像データと一致するオブジェクトを撮影画像データから抽出し、その位置を求める処理である場合、抽出されたオブジェクトの数に基づいて、当該位置検出処理の成否を判別することができる。
また、上記位置検出手段が、上記撮影画像データの輝度を2値化する2値化処理手段と、同一輝度の画素からなり、所定値以上の面積を有する連続領域をブロブ領域として、2値化後の上記撮影画像データから1又は2以上のブロブ領域を抽出するブロブ領域抽出手段と、抽出された上記ブロブ領域の位置を求める位置算出手段とを有し、上記検出処理判別手段が、抽出された上記ブロブ領域の数を所定の閾値と比較し、上記位置検出手段による位置検出処理の成否を判別するように構成される。
この様な構成により、位置検出処理が、撮影画像データに含まれるブロブ領域を抽出し、その位置を求める処理である場合、抽出されたブロブ領域の数に基づいて、当該位置検出処理の成否を判別することができる。
また、上記位置検出手段が、上記撮影画像データのエッジ強度を求めるエッジ強度算出手段と、上記エッジ強度を所定の閾値と比較し、1又は2以上のエッジを抽出するエッジ抽出手段と、抽出された上記エッジの位置を求める位置算出手段とを有し、上記検出処理判別手段が、抽出された上記エッジの数を所定の閾値と比較し、上記位置検出手段による位置検出処理の成否を判別するように構成される。
この様な構成により、位置検出処理が、撮影画像データに含まれるエッジを抽出し、その位置を求める処理である場合、抽出されたブロブ領域の数に基づいて、当該位置検出処理の成否を判別することができる。
本発明による画像処理装置によれば、連続撮影で得られた複数の撮影画像データについて、撮影画像データごとに位置検出処理を行うとともに、これらの位置検出処理の成否を判別し、成功した位置検出処理で得られた検出結果について統計処理を行って識別結果を求めている。このため、一部の撮影画像データについて位置検出処理に失敗した場合であっても統計処理を行うことができ、識別処理の成功率を向上させることができる。
また、位置検出処理に成功した撮影画像データの数を所定の閾値と比較し、統計処理の信頼性を判定している。このため、この信頼性の判定結果に応じて統計処理を行い、あるいは、統計処理後の識別結果をこの信頼性の判定結果とともに出力することができ、識別結果の信頼性を向上させることができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による画像処理装置を含む位置検出システムの概略構成の一例を示した図である。この位置検出システム100は、撮影画像に基づいてワークB1の位置を識別する画像処理システムであり、撮像装置10、画像処理装置20、表示装置30及び操作入力装置40からなる。ワークB1は、位置検出を行う検査対象物であり、具体的には、半導体ウエハ、Oリング、缶蓋、キャップなどの製品の他、プレスによる打ち抜き穴などの構造物が考えられる。
図中のワークB1は、直方体の形状を有し、その表面には、文字や図柄などからなる複数のシンボルB2が配置されている。撮像装置10を用いて、このワークB1を撮影すれば、各シンボルB2を含む撮影画像が得られる。この撮影画像から各シンボルB2をオブジェクトとして抽出し、これらのオブジェクトの位置を求めることによって、ワークB1の位置を検出することができる。ここでは、登録画像に基づくパターンサーチを行うことにより、上記登録画像と一致する被写体として撮影画像から抽出される画像構成要素をオブジェクトと呼ぶことにする。
本実施の形態による画像処理装置20では、同一のワークB1を被写体として連続撮影して得られた複数の静止画像に基づいて、被写体の位置を検出する処理が行われる。ここでは、同一の被写体を同一の撮像装置10を用いて、所定回数繰り返し撮影することを連続撮影と呼ぶことにする。
撮像装置10は、撮影エリア内のワークB1を撮影し、その撮影画像を撮影画像データとして画像処理装置20へ出力する動作を行っている。この撮像装置10は、可視光線や赤外線を利用して被写体を撮影する小型のデジタルカメラであり、例えば、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)などの撮像素子からなる。
表示装置30は、撮影画像や各種入力情報を画面表示する出力装置であり、例えば、液晶ディスプレイなどの表示素子からなる。操作入力装置40は、各種操作キーを備え、オペレータによる操作入力に基づく入力処理を行っている。
画像処理装置20は、撮像装置10により撮影された複数の撮影画像データに基づいて、オブジェクトの2次元位置を検出する処理を行っている。連続撮影は、オペレータによる操作入力や、図示しないセンサー装置の出力に基づいて開始され、画像処理装置20による被写体の位置の検出結果は、表示装置30において画面表示される。
図2は、図1の位置検出システムの要部における構成を示したブロック図であり、画像処理装置20の内部における機能構成の一例が示されている。この画像処理装置20は、撮像制御部21、位置検出部22、統計処理部23、検出処理判別部24及び信頼性判定部25からなる。
撮像制御部21は、オペレータの操作入力に基づく撮像装置10の制御や、撮像装置10からの撮像画像データを表示する制御を行っている。位置検出部22は、連続撮影により得られた撮影画像データごとに、画像処理を行って被写体の2次元位置を検出する動作を行っている。この位置検出部22は、相関度算出部51、オブジェクト抽出部52、位置算出部53及び登録画像記憶部54からなる。
登録画像記憶部54は、パターンサーチの際に抽出目標として用いられる画像データを登録画像データ54aとして書き換え可能に記憶する記憶装置である。この登録画像データ54aには、ユーザによって指定された画像データ、例えば、撮像装置10により予め撮影された画像データが用いられる。
相関度算出部51は、登録画像データ54a及び撮影画像データを相対的に移動させながら両者の相関度を算出し、相関度の分布を求める動作を行っている。相関度(相関係数ともいう)は、登録画像データ54aと、撮影画像データとの類似度を示すパラメータである。例えば、画素ごとの輝度値を比較し、この比較結果に基づいて相関度が算出される。この相関度は、登録画像データ54aとの照合が行われる撮影画像内の位置を移動させながら算出される。つまり、登録画像データ54aを撮影画像内で走査させて、相関度の分布を求めている。なお、走査方向、走査対象エリア、走査時の移動量(ピッチ)は、デフォルトで設定され、或いは、オペレータによる操作入力に基づいて予め指定されているものとする。
オブジェクト抽出部52は、相関度算出部51により求められた相関度の分布に基づいて、撮影画像データから1又は2以上のオブジェクトを抽出する動作を行っている。具体的には、相関度を所定の閾値と比較し、この比較結果に基づいて登録画像に一致するか、もしくは、登録画像に近い被写体がオブジェクトとして抽出される。例えば、相関度が上記閾値を超えている領域について、相関度のピークを検出することにより、各ピークをオブジェクトとして抽出が行われる。或いは、相関度が上記閾値以上である領域内において、相関度が最も高いものをオブジェクトとして選択しても良い。或いは、相関度が上記閾値以上である領域内において、最も左側もしくは最も右側に位置するピークをオブジェクトとして選択しても良い。
位置算出部53は、オブジェクト抽出部52によって抽出されたオブジェクトの位置を求めている。つまり、相関値のピークが得られた領域の撮影画像データ内における2次元位置が、オブジェクトの位置として求められる。
検出処理判別部24は、オブジェクト抽出部52により抽出されたオブジェクトの数を所定の閾値と比較し、位置検出部22による位置検出処理の成否を判別する動作を行っている。具体的には、オブジェクトの数が所定数n1以上であれば、位置検出に成功したものと判断され、オブジェクトの数が所定数n1に満たなければ、位置検出に失敗したものと判断される。位置検出の成否を判断する際の閾値となる数n1は、オペレータによる操作入力に基づいて予め指定される。
統計処理部23は、成功した位置検出処理により求められた複数の被写体の位置について、統計処理を行っている。ここでは、撮影画像データごとに求められた被写体位置について、平均値、最大値及び最小値が算出されるものとする。また、統計処理は、複数のオブジェクトが抽出された場合、オブジェクトごとに行われるものとする。
信頼性判定部25は、位置検出処理に成功した撮影画像データの数を所定の閾値と比較し、統計処理の信頼性を判定する動作を行っている。この閾値は、1以上の所定の値として、ユーザにより予め与えられている。例えば、検出結果に対する信頼性を向上させるという観点から、連続撮影における撮影回数n2に対し、位置検出処理に成功した撮影画像データの数が所定数n3(1≦n3≦n2)に満たなければ、エラー出力が行われる。この様な検出結果は、表示装置30へ出力され、画面表示される。
図3のステップS101〜S111は、図2の画像処理装置における位置検出動作の一例を示したフローチャートである。まず、撮像制御部21は、パターンサーチ用のマッチング画像を登録し、連続撮影(連写)に関する設定データに変更があれば、設定内容の変更を行う(ステップS101,S102,S110)。
次に、位置検出部22は、撮像制御部21を介して撮像装置10から撮像画像データを取得し、登録画像データに基づくパターンサーチを行う(ステップS103,S104)。そして、パターンサーチにより抽出されたオブジェクトの位置が決定され、抽出されたオブジェクトの数に基づいて位置検出の成否が判別される(ステップS105,S106)。
ステップS103からステップS106の処理手順は、所定の撮影回数n2の撮影が完了するまで繰り返され、連続撮影が完了すると、統計処理が行われる(ステップS107,S108)。このとき、位置検出に成功した撮影画像データの数が所定数n3に満たなければ、検出エラーとしてエラー出力が行われる(ステップS111)。一方、位置検出に成功した撮影画像データの数が所定数n3以上であれば、当該各撮影画像データから得られた位置について平均値などが算出される(ステップS109)。
図4は、図1の位置検出システムにおける動作の一例を示した図であり、撮像装置10により撮影されたワークB1の撮影画像C1が示されている。この撮影画像C1は、撮像装置10によって連続撮影された画像のうちの1つであり、ワークB1表面に配置されている文字シンボル「A」が濃淡によりオブジェクトC2として表示されている。この例では、撮影画像C1の四隅にオブジェクトC2が配置されている。
図5は、図2の画像処理装置における位置検出動作の一例を示した図であり、パターンサーチ時に撮影画像C1内を走査させる登録画像C3の様子が示されている。登録画像C3を撮影画像C1内でスキャンすることにより、パターンサーチが行われ、相関度に基づいてオブジェクトC2の位置が識別される。
図6は、図2の画像処理装置における動作の一例を示した図であり、連写設定画面31の様子が示されている。連写設定画面31は、連続撮影に関する設定データを入力するための入力画面であり、表示装置30によって表示される。この連写設定画面31には、連写設定のオンオフを切り替えるための選択ボックス32a,32b、撮影回数n2を指定するための入力ボックス33、統計処理内容を指定するための入力ボックス34、エラー出力のオンオフを切り替えるための選択ボックス35a,35b、及び、エラー許容回数を指定するための入力ボックス36が配置されている。
統計処理内容としては、平均値の算出や最大値又は最小値の算出があり、いずれか1つが選択可能となっている。エラー許容回数は、n2−n3であり、位置検出に失敗した画像データの数に関し、検出エラーとはみなさずに統計処理を行う際の上限値となっている。
図7(a)及び(b)は、図2の画像処理装置における位置検出動作の一例を示した図であり、エラー許容回数を2とした場合における撮影ごとの検出例が示されている。図7(a)には、連続撮影における5回の撮影のうち、2回位置検出に失敗した例が示されている。具体的には、1回目の計測で位置検出に成功し、位置データとして座標(202,198)が検出されている。2回目の計測では、位置検出に失敗している。また、3回目の計測では、位置検出に成功し、位置データとして座標(203,199)が検出されている。
4回目の計測では、位置検出に成功し、位置データとして座標(204,195)が検出され、5回目の計測では、位置検出に失敗している。この場合、位置検出に失敗した数がエラー許容回数以下であるので、検出エラーとはみなされず、位置データの平均値(203,197.3)が出力される。
図7(b)には、3回位置検出に失敗した例が示されている。具体的には、1回目の計測で位置検出に失敗し、2回目の計測においても、位置検出に失敗している。3回目の計測では、位置検出に成功し、位置データとして座標(203,199)が検出されている。
4回目の計測では、位置検出に成功し、位置データとして座標(204,195)が検出され、5回目の計測では、位置検出に失敗している。この場合、位置検出に失敗した数がエラー許容回数を超えているので、検出エラーとみなしてエラー出力が行われる。
本実施の形態によれば、統計処理の信頼性が閾値n3に基づいて判定されるので、連続撮影における複数回の計測のうち、位置検出処理に失敗した計測が1回以上存在する場合であっても、信頼性の高い統計結果を得ることができる。また、統計処理の結果の信頼性が低い場合に、その旨を表示することができる。例えば、エラー表示を行ったり、統計処理の結果を表示させないようにすることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、登録画像データに基づくパターンサーチにより撮影画像内におけるオブジェクトの位置の検出が行われる場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、輝度値を2値化することにより得られるブロブ領域の位置を検出する場合について説明する。
図8は、本発明の実施の形態2による画像処理装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態による画像処理装置20aは、図2の画像処理装置20と比較すれば、位置検出部22aが2値化処理部61、ブロブ領域抽出部62及び位置算出部63からなる点で異なる。2値化処理部61は、撮影画像データの輝度を2値化する処理を行っている。例えば、この2値化処理により、256階調の濃淡画像が論理値0又は1の白黒画像に変換される。
ブロブ領域抽出部62は、2値化処理部61により2値化された撮影画像データから1又は2以上のブロブ領域を抽出する動作を行っている。ブロブ領域は、被写体の2次元形状を示す領域であり、ここでは、隣接する同一輝度の画素からなる連続領域であって、所定値以上の面積を有する領域がブロブ領域として抽出される。また、ブロブ領域を抽出する際に、白又は黒のいずれをブロブ領域とするかは、オペレータによる操作入力に基づいて予め指定されるものとする。
位置算出部63は、ブロブ領域抽出部62により抽出されたブロブ領域の位置を求める動作を行っている。検出処理判別部24は、ブロブ領域抽出部62により抽出されたブロブ領域の数を所定の閾値と比較し、位置検出処理の成否を判断する動作を行っている。すなわち、ブロブ領域の数が所定数n11以上であれば、位置の検出に成功したものと判断され、ブロブ領域の数が所定数n11に満たなければ、位置の検出に失敗したものと判断される。位置検出の成否を判断する際の閾値となる数n11は、オペレータによる操作入力に基づいて予め指定される。ここでは、ブロブ領域の位置としてブロブ領域の重心位置が算出され、この重心位置について統計処理が行われるものとする。
図9は、図8の画像処理装置における位置検出動作の一例を示した図であり、2値化処理後の撮影画像C11の様子が示されている。この撮影画像C11には、輝度値の2値化処理によって切り出された複数のブロブ領域C12が配置されている。これらのブロブ領域C12をそれぞれオブジェクトとして重心位置が識別される。この様なブロブ領域C12の数が所定数n11に満たなければ、位置検出に失敗したものとみなされる。
この様な構成によっても、統計処理の信頼性が閾値に基づいて判定されるので、連続撮影における複数回の計測のうち、位置検出処理に失敗した計測が1回以上存在する場合であっても、信頼性の高い統計結果を得ることができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、登録画像データに基づくパターンサーチにより撮影画像内におけるオブジェクトの位置の検出が行われる場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、エッジ強度に基づいて定められるエッジの位置を検出する場合について説明する。
図10は、本発明の実施の形態3による画像処理装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態による画像処理装置20bは、図2の画像処理装置20と比較すれば、位置検出部22bがエッジ強度算出部71、エッジ抽出部72及び位置算出部73からなる点で異なる。エッジ強度算出部71は、撮影画像データのエッジ強度を求める動作を行っている。エッジ強度は、隣接する画素に関する輝度レベルの変化率であり、ここでは、所定の検出方向に関する輝度分布を解析することによって求められるものとする。
エッジ抽出部72は、エッジ強度を所定の閾値と比較し、1又は2以上のエッジを抽出する動作を行っている。具体的には、所定の閾値を超えるエッジ強度について、ピーク検出を行うことによりエッジが抽出される。位置算出部73は、エッジ抽出部72により抽出されたエッジの位置を求める動作を行っている。
検出処理判別部24は、エッジ抽出部72により抽出されたエッジの数を所定の閾値と比較し、位置検出の成否を判別する動作を行っている。すなわち、エッジの数が所定数n21以上であれば、位置検出に成功したものと判断され、エッジの数が所定数n21に満たなければ、位置検出に失敗したものと判断される。位置検出の成否を判断する際の閾値となる数n21は、オペレータによる操作入力に基づいて予め指定される。この様にして検出されたエッジの位置について、統計処理が行われる。
図11は、図10の画像処理装置における位置検出動作の一例を示した図であり、撮影画像C21について行われるエッジ検出の方向が示されている。この撮影画像C21には、L字形状の被写体C22が配置され、例えば、被写体C22の1辺に沿ってエッジ検出が行われる。
図12は、図11の撮影画像について検出されたエッジ強度の一例を示した図である。エッジ強度Eは、隣接する画素の輝度レベルの変化量に対応するので、輝度レベルが大きく変化しているところでは、エッジ強度Eも大きくなる。この例では、被写体C22の輪郭位置にそれぞれ対応付けられる大小3つのピークが検出されている。エッジ位置x1、x2及びx3は、所定の閾値を超えるエッジ強度Eについて、強度が極大となる位置(ピーク位置)を判別することにより定められる。
この様な構成によっても、統計処理の信頼性が閾値に基づいて判定されるので、連続撮影における複数回の計測のうち、位置検出処理に失敗した計測が1回以上存在する場合であっても、信頼性の高い統計結果を得ることができる。
本発明の実施の形態1による画像処理装置を含む位置検出システムの概略構成の一例を示した図である。 図1の位置検出システムの要部における構成を示したブロック図であり、画像処理装置20の内部における機能構成の一例が示されている。 図2の画像処理装置における位置検出動作の一例を示したフローチャートである。 図1の位置検出システムにおける動作の一例を示した図であり、撮像装置10により撮影されたワークB1の撮影画像C1が示されている。 図2の画像処理装置における位置検出動作の一例を示した図であり、パターンサーチ時に撮影画像C1内を走査させる登録画像C3の様子が示されている。 図2の画像処理装置における動作の一例を示した図であり、連写設定画面31の様子が示されている。 図2の画像処理装置における位置検出動作の一例を示した図であり、エラー許容回数を2とした場合における撮影ごとの検出例が示されている。 本発明の実施の形態2による画像処理装置の構成例を示したブロック図である。 図8の画像処理装置における位置検出動作の一例を示した図であり、2値化処理後の撮影画像C11の様子が示されている。 本発明の実施の形態3による画像処理装置の構成例を示したブロック図である。 図10の画像処理装置における位置検出動作の一例を示した図であり、撮影画像C21について行われるエッジ検出の方向が示されている。 図11の撮影画像について算出されたエッジ強度の一例を示した図である。
符号の説明
10 撮像装置
20 画像処理装置
21 撮像制御部
22 位置検出部
23 統計処理部
24 検出処理判別部
25 信頼性判定部
30 表示装置
40 操作入力装置
51 相関度算出部
52 オブジェクト抽出部
53 位置算出部
54 登録画像記憶部
61 2値化処理部
62 ブロブ領域抽出部
63 位置算出部
71 エッジ強度算出部
72 エッジ抽出部
73 位置算出部
100 位置検出システム
B1 ワーク
B2 シンボル


Claims (4)

  1. 同一の被写体を連続撮影して得られた複数の撮影画像データに基づいて、被写体の位置を検出する画像処理装置において、
    上記撮影画像データごとに、画像処理を行って被写体の位置を検出する位置検出手段と、
    上記位置検出手段による位置検出処理の成否を判別する検出処理判別手段と、
    成功した上記位置検出処理により求められた複数の被写体の位置について、統計処理を行う統計処理手段と、
    上記位置検出処理に成功した撮影画像データの数を所定の閾値と比較し、上記統計処理の信頼性を判定する信頼性判定手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記位置検出手段が、登録画像データを記憶する登録画像記憶手段と、
    上記登録画像データ及び上記撮影画像データを相対的に移動させながら両者の相関度を算出し、上記相関度の分布を求める相関度算出手段と、
    上記相関度を所定の閾値と比較し、比較結果に基づいて上記撮影画像データから1又は2以上のオブジェクトを抽出するオブジェクト抽出手段と、
    抽出された上記オブジェクトの位置を求める位置算出手段とを有し、
    上記検出処理判別手段が、抽出された上記オブジェクトの数を所定の閾値と比較し、上記位置検出手段による位置検出処理の成否を判別することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 上記位置検出手段が、上記撮影画像データの輝度を2値化する2値化処理手段と、
    同一輝度の画素からなり、所定値以上の面積を有する連続領域をブロブ領域として、2値化後の上記撮影画像データから1又は2以上のブロブ領域を抽出するブロブ領域抽出手段と、
    抽出された上記ブロブ領域の位置を求める位置算出手段とを有し、
    上記検出処理判別手段が、抽出された上記ブロブ領域の数を所定の閾値と比較し、上記位置検出手段による位置検出処理の成否を判別することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 上記位置検出手段が、上記撮影画像データのエッジ強度を求めるエッジ強度算出手段と、
    上記エッジ強度を所定の閾値と比較し、1又は2以上のエッジを抽出するエッジ抽出手段と、
    抽出された上記エッジの位置を求める位置算出手段とを有し、
    上記検出処理判別手段が、抽出された上記エッジの数を所定の閾値と比較し、上記位置検出手段による位置検出処理の成否を判別することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
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