JP4635857B2 - 楕円検出方法、画像認識装置、制御装置 - Google Patents

楕円検出方法、画像認識装置、制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4635857B2
JP4635857B2 JP2005360646A JP2005360646A JP4635857B2 JP 4635857 B2 JP4635857 B2 JP 4635857B2 JP 2005360646 A JP2005360646 A JP 2005360646A JP 2005360646 A JP2005360646 A JP 2005360646A JP 4635857 B2 JP4635857 B2 JP 4635857B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ellipse
candidate
contour
point
center point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005360646A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007164518A (ja
Inventor
直樹 深谷
弘亘 藤吉
祐輔 坂下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2005360646A priority Critical patent/JP4635857B2/ja
Priority to US11/512,482 priority patent/US7668337B2/en
Publication of JP2007164518A publication Critical patent/JP2007164518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4635857B2 publication Critical patent/JP4635857B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)

Description

本発明は、入力画像中の楕円を検出する楕円検出方法及び画像認識装置、楕円の検出結果に基づき各種制御を実行する制御装置に関する。
近年、自動車などの車両を運転する運転者の顔面等を撮影した画像から運転者の挙動を推定し、推定結果に対応した様々な制御(具体的には、運転支援や警報を発する等)を行うための研究がなされている。
なお、運転者の挙動を把握するには、運転者の視線を特定することが有効であり、そのためには、撮影した画像から運転者の黒目虹彩または瞳孔を検知することが重要である。そして、現在のところ、目の周辺を撮影した画像から楕円を検出し、この楕円を運転者の黒目虹彩または瞳孔として認識することが試みられている。
なお、撮影される画像には、黒目虹彩や瞳孔が必ずしも完全な楕円として示されるわけではなく、図11(a)に示すようにまぶたが瞳孔にかかったり、図11(b)に示すように瞳孔に光が映り込んだりすることにより、輪郭の一部が欠損した不完全な図形として示される場合がある。
したがって、この種の制御では、輪郭の一部が欠損していても、検出すべき図形(ここでは楕円)を復元できることが要求される。
このように輪郭の一部から図形を復元する方法としては、一般化ハフ変換が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この一般化ハフ変換を用いてある形状の図形を検出する場合、検出すべき図形と同一形状のテンプレート図形を用意し、このテンプレート図形の特徴を表す複数(M個)の特徴点Pi(i=1〜M)を、予め設定された基準点に対する極座標ベクトル(Ri,αi)で表し、その極座標ベクトル(Ri,αi)を列挙したテーブルをテンプレートとして設定する。
なお、Riは、基準点からの距離、αiは、基準点を通る基準軸に対する角度である。また、検出すべき図形が楕円である場合、特徴点として楕円の輪郭点、基準点として楕円中心を用いればよい。
そして、入力画像から図形の輪郭上に位置する複数(N個)の検査点Pj(j=1〜N)を抽出し、この検査点Pjを入力画像上に設定された直交座標系(Xj,Yj)で表し、更に、この直交座標(Xj,Yj)を(1)、(2)式を用いて座標変換する。但し、θは、テンプレート図形の傾きを表す。
この座標変換は、検査点Qj=(Xj,Yj)がテンプレートに示された特徴点Pi=(Ri,αi)に相当すると仮定して、入力画像上での基準点の位置を求めるものである。従って、検査点Qjを固定して、テーブルに列挙された全ての極座標ベクトルについて座標変換を行えば、基準点候補の軌跡が求められることになる。特に、θを固定して考えた場合には、この基準点候補の軌跡は、テンプレートと同じ形状となる。
つまり、複数の検査点Qjについて、同様の座標変換を実行することにより、図12に示すように、基準点候補の軌跡21が複数求められ、その複数ある全ての軌跡21が1点にて重なり合う地点が、検出すべき図形の基準点23となる。なお、図12における点線20は、検査対象の図形としての楕円であり、点22は、検査点Qjを表したものである。
ところで、図11に示すような楕円としては欠損のある輪郭を有した図形を含む入力画像から、一般化ハフ変換のみにより楕円の位置を検出する場合、それらの欠損を含めた輪郭上の検査点を用いて楕円の位置を推定するため、その楕円の位置の検出精度が著しく低下するという問題があった。なお、ここで言う、楕円の位置とは、長軸と短軸との比率や長軸の傾き(即ち、長軸の角度)などによって決定される楕円の輪郭点の位置である。
このため、運転者の顔面を含む画像(即ち、入力画像)から、運転者の視線や挙動を正確に検出することができず、運転者の状況に応じた運転者支援などの制御を行うことができないという問題があった。
そこで、本発明は、精度のよい楕円の検出方法及びその検出方法を実行する画像認識装置、入力画像から検出された楕円を用いて各種制御を実行する制御装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の楕円検出方法は、楕円候補抽出過程において、入力画像から、その入力画像中に示された図形のうち予め設定された条件を満たすものを楕円候補図形として、楕円候補図形の輪郭を形成する輪郭候補点と楕円候補図形の中心を表す中心点とを抽出する。
そして、楕円輪郭抽出過程では、楕円候補抽出過程により抽出された中心点を通る複数の直線のそれぞれについて、同一直線上かつ中心点の両側に位置し、中心点までの距離の差が予め設定された誤差範囲内にある一対の輪郭候補点が存在すれば、その輪郭候補点を楕円輪郭点として抽出し、楕円パラメータ算出過程では、楕円輪郭抽出過程にて抽出された楕円輪郭点に基づき、中心点を楕円中心とする楕円を表す楕円パラメータを算出する。
ただし、楕円輪郭抽出過程では、楕円候補抽出過程によって抽出された中心点を通る単一直線上で輪郭候補点が3個以上抽出された場合、中心点から延びる単一直線上における片側の直線上で中心点と最遠の輪郭候補点との間に他の輪郭候補点が存在しない場合、その最遠の輪郭候補点と前記中心点との距離と、単一直線上に存在する他の輪郭候補点と中心点との距離を比較し、それらの距離の差が誤差範囲内にある輪郭候補点の組が複数存在する場合には、その差が最も小さい組の輪郭候補点を楕円輪郭点として抽出する。
このような楕円検出方法によれば、楕円としては欠損のある輪郭を有した図形を含む画像であっても、欠損部分の輪郭を表す輪郭点(アウトライア)を用いることなく、楕円パラメータを算出することができ、ひいては、楕円のみを確実に検出することができる。
ところで、楕円輪郭抽出過程では、楕円候補図形が楕円とは程遠い形状であっても、直線や長方形のように点対称な形状であれば上述の楕円輪郭点が多数抽出されるため、これら楕円以外の点対称な形状を有する図形が楕円として検出され、検出精度の低下を招いてしまう可能性がある。
そこで、請求項2に記載の楕円検出方法は、適合率算出過程において、楕円パラメータ算出過程により算出された楕円パラメータから生成される楕円と、楕円候補図形の輪郭との一致度合いを表す適合率を算出し、候補図形除去過程において、適合率算出過程により算出された適合率が、予め設定された閾値より小さい場合、楕円候補図形を除去する。
このような本発明の楕円検出方法によれば、楕円パラメータに基づいた楕円と適合しない楕円候補図形は、除去されるため、楕円のみをより確実に検出することができる。
また、請求項3に記載の画像認識装置は、請求項1に記載の楕円検出方法を実現するための装置であり、請求項4に記載の画像認識装置は、請求項3に記載の楕円検出方法を実現するための装置である。
従って、請求項3及び請求項4に記載の画像認識装置によれば、請求項1及び請求項2に記載の楕円検出方法により得られる効果と同様の効果を得ることができる。
また、請求項5に記載の画像認識装置のように、入力画像は、少なくとも人間の顔面を含む画像であり、楕円候補図形は、画像中の人間の黒目虹彩または瞳孔であってもよい。
また、請求項6に記載の画像認識装置のように、入力画像は、赤外線撮影された画像であってもよい。
このように構成された画像認識装置によれば、入力画像として暗室のような暗い場所で撮影された画像を用いても、楕円を検出することができる。
赤外線撮影された画像の中でも、特に、入力画像として人間の顔面を含む画像を用いれば、黒目虹彩または瞳孔は、浮き上がったように撮像されるため、その他の部位の画像との識別が容易である。
そこで、請求項7に記載の制御装置は、請求項5に記載の画像認識装置を備え、瞳孔黒目検出手段が、楕円パラメータ算出手段により算出された楕円パラメータから生成される楕円の動きを、入力画像中の人間の黒目虹彩または瞳孔の動きとして検出し、制御実行手段が、黒目瞳孔検出手段により検出された黒目虹彩または瞳孔の動きから、入力画像中の人間の挙動を推定し、その推定結果に適合した制御を実行する。
このように構成された制御装置によれば、楕円の動きから人間の動きを推定し、推定結果に応じた制御を行うことができる。このため、例えば、このような制御装置を自動車などの車両に搭載した場合、画像処理結果に基づき運転者の挙動を推定し、運転者が脇見運転や居眠り運転をしていると判定した場合には、警報を発することや車両を停止させる減速させることなどの制御が可能である。
以下、本発明の実施形態について図面と共に説明する。
図1は、自動車などの車両に搭載され、運転者の挙動を検出し運転者に対する警報などを発生させる車載制御装置1の概略を示すブロック図である。
車載制御装置1は、画像を撮影するためのカメラ11と、被写体を照らすライト12と、撮影した画像を画像処理する画像認識装置としての画像処理部13と、プログラムに基づき各部を制御する制御部14とを少なくとも備えている。
そして、ライト12は、被写体である運転者が運転席のどのような位置に着座しても、被写体を的確に照射できる位置及び向きに配置されており、夜間であっても適切な画像が撮影できるよう近赤外光を発光する近赤外のLEDからなる。なお、ライト12は、被写体を的確に照射するため複数設けられてもよい。
また、カメラ11は、被写体を撮像可能なCCD素子またはCMOS素子を有し、少なくとも運転者の顔面を含む画像を撮影できる位置及び向きに配置(例えば、ダッシュボード上)され、ライト12が照射した近赤外光が被写体である運転者に反射された像のみを撮影できるように、近赤外光のみを通過させるフィルタが取り付けられている。
ここで、図6(a)は、可視光領域における運転者の目の周辺画像であり、図6(b)は、近赤外光領域における運転者の目の周辺画像である。図6に示されるように、可視光領域において撮影された画像は、黒目虹彩内に反射した光が入り込んでいたり、画像内にまつげが入り込んでいたりと、瞳孔と画像内の他の部位とを区別しにくい画像であるが、近赤外領域において撮影された画像では、瞳孔が黒く浮き出て撮影されており画像内の他の部位と区別しやすい画像である。つまり、カメラ11及びライト12は、瞳孔の検出に適した画像が得られるように設定されている。
また、制御部14は、少なくともCPU、ROM、RAM、及びこれらを接続するバスからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されたものである。
そして、制御部14には、警報音を発するスピーカー15と、警告を文字や図形で表示するモニター16とが接続されている。なお、スピーカー15及びモニター16は、車載制御装置1専用のものでもよいし、予め車両に搭載されているものや他の車載装置に付属されたものでもよい。
次に、画像処理部13は、制御部14からの指令に従って、カメラ11で撮影された画像から目の周辺を切り出す画像切出処理や画像切出処理により切り出された画像から楕円候補(運転者の瞳孔)を検出する楕円候補検出処理、楕円候補検出処理により検出された楕円候補の輪郭を表す楕円パラメータを算出する楕円パラメータ算出処理等を実行する画像処理専用のプロセッサからなる。
そして、画像処理部13では、運転者の顔面を含んだ画像が撮影されると、画像切出処理が行われ、図5(a)、(b)に示すような運転者の目の周辺の画像が切り出される。その後、楕円候補検出処理が行われ、画像切出処理により切り出された画像から、一般化ハフ変換により運転者の瞳孔が楕円候補として検出される。ただし、この楕円候補検出処理では、少なくとも、楕円候補の図形における中心点の座標と輪郭点の座標とに関する情報を備えた画像データが生成される。なお、これらの処理は、周知の技術であり、本発明の要旨ではないため、詳しい説明は省略する。
以下、楕円パラメータ算出処理について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、本処理が実行されると、S110では、楕円候補検出処理で生成された画像データを取得する。
続くS120では、S110で取得した画像データから、楕円候補の図形(即ち、瞳孔)である候補図形の中心点の座標と輪郭点の座標を読み込む。なお、楕円候補として図3(a)に示すような輪郭に欠損を含んだ候補図形が抽出される場合があり、以下、このような候補図形が抽出されたものとして説明する。なお、図3(a)、(b)に示された候補図形は、横軸をX、縦軸をYとする直交座標系で表されている。
そして、S130では、初期値として、設定角度φを0°に設定する。なお、設定角度φは、図3(b)のように、中心点を通りY軸に平行な基準直線(図3(b)に示す直線C)と中心点を通る直線(図3(b)に示す直線E)とのなす角である。
続くS140では、図3(b)に示すような設定角度φであり候補図形の中心点を通過する直線(図中、直線C)と候補図形の輪郭点との交点をA点、B点として設定し、A点と候補図形の中心点との距離(以下、第一距離)と、B点と候補図形の中心点と距離(以下、第二距離)とを算出する。なお、第一距離、第二距離は、画素の大きさを単位として表される。
また、設定角度φで候補図形の中心を通る直線と候補図形の輪郭点との交点が3箇所以上の複数の点となる場合、それぞれの交点と候補図形の中心点との間の距離を算出する。つまり、設定角度φで候補図形の中心を通る直線が図3(b)に示すDである場合、それぞれの交点はAa、Ab、Ac、Bとして設定され、Aaと中心点、Abと中心点、Acと中心点、Bと中心点、との距離が算出される。
そして、S150では、第一距離と第二距離とが等しいか否かを判定する。具体的には、第一距離と第二距離との差が予め設定された誤差範囲内であるか否かを判定する。判定の結果、第一距離と第二距離とが等しくない場合、S170へと進む。
また、S150での判定の結果、第一距離と第二距離とが等しい場合、S160へと進み、その第一距離、第二距離を算出する際に用いたA点、B点を楕円の輪郭形成点として制御部14のRAM上に記憶する。
ただし、前述したように直線と輪郭点との交点が3以上の複数であり、それぞれの交点と候補図形の中心点との距離が算出されている場合には、以下の条件にしたがって輪郭形成点は設定される。
まず、候補図形の中心点から延びる片側の直線上で、中心点と最遠の交点との間に他の交点が存在しない場合、その最遠の交点と中心点との距離と、その他の交点と中心点との距離を比較し、距離が等しいと判断された交点を輪郭形成点とする。つまり、図3(b)に示す直線Dのように交点が設定される場合には、Aa、Ab、Acのうち、B点と候補図形の中心点との距離が等しいAaのみを輪郭形成点として制御部14のRAM上に記憶する。また、単一の直線について、第一距離と第二距離との差が誤差範囲内である交点の組が複数存在する場合には、その差が最も小さいもののみを輪郭形成点として記憶する。
続くS170では、予め設定された設定角度の増加分Δφを設定角度φに加算し、設定角度φを再設定する。
続くS180では、設定角度φが180°以上であるか否かを判定する。判定の結果、設定角度φが180°未満の場合、S140へと戻り、S140〜S170の処理を繰り返す。
また、S180における判定の結果、設定角度φが180°以上の場合、S190へと進む。
S190では、図4に示すようなS160で記憶された輪郭形成点(図4に示す複数の直線と候補図形の輪郭との交点(A1〜An、B1〜Bn、nは輪郭形成点の数))の位置を用いてガウスニュートン法により、(3)式に示した楕円方程式を解き、楕円パラメータA〜Fを算出する。
続く、S200では、S190において算出された楕円パラメータ及び楕円方程式から楕円を復元し、候補図形の輪郭と復元された楕円との一致度合いを表す適合率を算出する。なお、ここでは、復元された楕円を構成する全画素のうち、候補図形の輪郭の画素と重なり合う画素の割合を適合率として求めている。
そしてS210では、S200において算出した適合率が予め設定された閾値(ここでは、適合率70%とする)を超えているか否かを判定する。判定の結果、適合率が閾値を超えていない場合には、S240へと進み、検査の対象とした楕円候補(求めた楕円パラメータ)を削除した後、楕円検出処理を終了する。
また、S210における判定の結果、適合率が閾値を超えている場合、S220へと進み、検査の対象とした楕円候補は楕円であり、求めた楕円パラメータは楕円候補の図形を近似するものとして抽出した後、本処理を終了する。
次に、制御部14は、楕円検出処理により検出された楕円(即ち、運転者の黒目虹彩または瞳孔)の位置等の情報を画像処理部13より取得し、楕円検出結果やその他の画像処理結果に基づき運転者の視線や居眠りなどの運転者の状態を判定する。そして、制御部14は、運転者が居眠りをしているなど運転にふさわしい状態でないと判定した場合には、スピーカー15を鳴動させ運転者に警報を発し、モニター16に文字や図形等の警告を表示する。
以上、説明したように、車載制御装置1によれば、候補図形の輪郭点のうち輪郭形成点として認められた点だけを用いて楕円パラメータの算出し、楕円の復元を行うようにされている。このため、楕円として検出されるべき候補図形の一部が欠損していたとしても、その欠損部分の輪郭点(アウトライア)が楕円パラメータの算出に用いられることがなく、候補図形の輪郭を表す楕円パラメータを正確かつ速やかに求めることができる。
また、車載制御装置1によれば、対象図形から復元した楕円と対象図形との適合度が低い場合には、その対象図形は楕円以外の図形であるものとして除去するようにされているため、楕円以外の点対称の図形を誤検出することがなく、楕円のみを確実に検出することができる。
このため、車載制御装置1によれば、検出された楕円(即ち、運転者の瞳孔)の動き
運転者の視線や運転者の挙動を正確に推定することができ、この結果、運転者の確実な状態に基づき、警報音を発したり、警告を文字や図で表示したりできるため、運転者に安全な運転をするよう促すことができる。
なお、図7(a)、(c)、(e)、(g)に示す画像を用いて実験を行った結果、図7(b)、(d)、(f)、(h)を得ることができた。つまり、この結果から、楕円の輪郭としては欠損のある候補図形の輪郭点から、欠損部分を構成する輪郭(アウトライア)を除去した楕円が復元されていることがわかる。
なお、本実施形態の楕円候補検出処理および楕円パラメータ算出処理のS120が楕円候補抽出過程(楕円候補抽出手段)に相当し、楕円パラメータ算出処理のS130〜S180が楕円輪郭抽出過程(楕円輪郭抽出手段)に相当し、楕円パラメータ算出処理のS190が楕円パラメータ算出過程(楕円パラメータ算出手段)に相当し、楕円パラメータ算出処理のS210、S240が候補図形除去過程(候補図形除去手段)に相当する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、本実施形態では、画像中の楕円を運転者の瞳孔として検出し、その検出結果から運転者の視線などを推定したが、画像中の楕円を運転者及び同乗者の頭部として検出し、エアバックの開閉タイミングまたはスピードの制御を行ってもよい。さらに、運転者及び同乗者の頭部を楕円として検出し、乗車しているときには、運転者及び同乗者にシートベルトの着用などを促すような制御を行ってもよい。
また、本実施形態では、楕円検出処理により検出された楕円から運転者の視線や居眠りなどの運転者の状態を判定し、運転者の状態によっては、スピーカー15を鳴動させ運転者に警報を発するなどの制御を行ったが、運転者の状態によっては、ブレーキを作動し車両を停止させる減速させることやアクセルの開度を緩めること等の制御を行ってもよい。
また、楕円候補検出処理では、一般化ハフ変換以外の方法によって楕円候補を検出してもよい。つまり、少なくとも、楕円候補の図形における中心点の座標と輪郭点の座標とを備えた楕円候補の図形を含む画像データが生成されるのであればどのような方法でもよい。
また、楕円パラメータを算出する数値解析手法は、ガウスニュートン法に限られるものではなく、最急降下法のように、小さな誤差で算出できるものであればどのような方法であってもよい。
また、本実施形態では、カメラ11の設置場所の一例としてダッシュボード上を挙げたが、車両に配置された、メータ内、ハンドルカラム上、ルームミラー付近等であってもよい。つまり、カメラ11は、少なくとも運転者の顔面を含む画像を撮影できる位置及び向きであればどのような位置でもよい。
また、適合率に対する閾値を70%としたが、楕円を検出する目的に応じて変更してもよい。
また、入力画像は、近赤外領域において撮影された画像に限られない。つまり、一般的な可視光領域において撮影されたものでも、赤外線領域において撮影されたものでもよい。
また、本実施形態では、車載制御装置として運転者の瞳孔を検出したが、検出する楕円は、運転者の瞳孔に限られるものではない。つまり、図8に示すような輪郭点に欠損を有した候補図形50の画像から楕円のみを抽出するようなものでもよい。
そして、図8のような画像に対し本発明を適用すると、図9のように図形の中心51と欠損箇所ではない楕円の輪郭候補点52が抽出される。なお、輪郭の欠損が大きい楕円は、除去される。さらに、楕円の輪郭候補点52と候補図形50の輪郭との適合率がある閾値以下の場合には、その対象図形が除去されるため、図10のように楕円のみを検出することができる。
このような応用例から、例えば、製品の形状が楕円でなければならないものが不良品であるか否かを検査する検査装置などに適用できる。
画像認識装置の概略を示すブロック図。 楕円検出処理のフローチャート。 楕円輪郭点の抽出方法の概略図。 楕円輪郭点の抽出方法の説明図。 検出対象をとする運転者の目の周辺画像。 可視光領域における撮影画像と近赤外領域における撮影画像。 対象図形の輪郭が欠損した画像による楕円の検出の説明図。 実施形態を応用した場合の説明図。 実施形態を応用した場合の説明図。 実施形態を応用した場合の説明図。 欠損を有した楕円(瞳孔)の説明図。 一般化ハフ変換の説明図。
符号の説明
1…画像認識装置 11…カメラ 12…ライト 13・・・画像処理部 14…制御部 15…スピーカー 16…モニター 20、27・・・対象図形の輪郭 21、25・・・基準点候補の軌跡 22、26・・・検査点 23・・・検出された基準点

Claims (7)

  1. 入力画像から、その入力画像中に示された図形のうち予め設定された条件を満たすものを楕円候補図形として、前記楕円候補図形の輪郭を形成する輪郭候補点と前記楕円候補図形の中心を表す中心点とを抽出する楕円候補抽出過程と、
    前記楕円候補抽出過程により抽出された前記中心点を通る複数の直線のそれぞれについて、同一直線上かつ前記中心点の両側に位置し、前記中心点までの距離の差が予め設定された誤差範囲内にある一対の輪郭候補点が存在すれば、その輪郭候補点を楕円輪郭点として抽出する楕円輪郭抽出過程と、
    前記楕円輪郭抽出過程にて抽出された楕円輪郭点に基づき、前記中心点を楕円中心とする楕円を表す楕円パラメータを算出する楕円パラメータ算出過程と、
    を有し、
    前記楕円輪郭抽出過程は、前記楕円候補抽出過程によって抽出された中心点を通る単一直線上で前記輪郭候補点が3個以上抽出された場合、前記中心点から延びる前記単一直線上における片側の直線上で前記中心点と最遠の輪郭候補点との間に他の輪郭候補点が存在しない場合、その最遠の輪郭候補点と前記中心点との距離と、前記単一直線上に存在する他の輪郭候補点と前記中心点との距離を比較し、それらの距離の差が前記誤差範囲内にある輪郭候補点の組が複数存在する場合には、その差が最も小さい組の輪郭候補点を楕円輪郭点として抽出することを特徴とする楕円検出方法。
  2. 前記楕円パラメータ算出過程により算出された前記楕円パラメータから生成される楕円と、前記楕円候補図形の輪郭との一致度合いを表す適合率を算出する適合率算出過程と、
    前記適合率算出過程により算出された前記適合率が、予め設定された閾値より小さい場合、前記楕円候補図形を除去する候補図形除去過程と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の楕円検出方法。
  3. 入力画像から、その入力画像中に示された図形のうち予め設定された条件を満たすものを楕円候補図形として、前記楕円候補図形の輪郭を形成する輪郭候補点と前記楕円候補図形の中心を表す中心点とを抽出する楕円候補抽出手段と、
    前記楕円候補抽出手段により抽出された前記中心点を通る複数の直線のそれぞれについて、同一直線上かつ前記中心点の両側に位置し、前記中心点までの距離の差が予め設定された誤差範囲内にある一対の輪郭候補点が存在すれば、その輪郭候補点を楕円輪郭点として抽出する楕円輪郭抽出手段と、
    前記楕円輪郭抽出手段にて抽出された楕円輪郭点に基づき、前記中心点を楕円中心とする楕円を表す楕円パラメータを算出する楕円パラメータ算出手段と、
    を備え、
    前記楕円輪郭抽出手段は、前記楕円候補抽出手段によって抽出された中心点を通る単一直線上で前記輪郭候補点が3個以上抽出された場合、前記中心点から延びる前記単一直線上における片側の直線上で前記中心点と最遠の輪郭候補点との間に他の輪郭候補点が存在しない場合、その最遠の輪郭候補点と前記中心点との距離と、前記単一直線上に存在する他の輪郭候補点と前記中心点との距離を比較し、それらの距離の差が前記誤差範囲内にある輪郭候補点の組が複数存在する場合には、その差が最も小さい組の輪郭候補点を楕円輪郭点として抽出することを特徴する画像認識装置。
  4. 前記楕円パラメータ算出手段により算出された前記楕円パラメータから生成される楕円と、前記楕円候補図形の輪郭との一致度合いを表す適合率を算出する適合率算出手段と、
    前記適合率算出手段により算出された前記適合率が、予め設定された閾値より小さい場合、前記楕円候補図形を除去する候補図形除去手段と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の画像認識装置。
  5. 前記入力画像は、少なくとも人間の顔面を含む画像であり、前記楕円候補図形は、画像中の人間の黒目虹彩または瞳孔であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像認識装置。
  6. 前記入力画像は、赤外線撮影された画像であることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の画像認識装置。
  7. 請求項5に記載の画像認識装置と、
    前記楕円パラメータ算出手段により算出された楕円パラメータから生成される楕円の動きを、前記入力画像中の人間の黒目虹彩または瞳孔の動きとして検出する瞳孔黒目検出手段と、
    前記瞳孔黒目検出手段により検出された黒目虹彩または瞳孔の動きから、前記入力画像中の人間の挙動を推定し、その推定結果に適合した制御を実行する制御実行手段と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
JP2005360646A 2005-12-14 2005-12-14 楕円検出方法、画像認識装置、制御装置 Active JP4635857B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005360646A JP4635857B2 (ja) 2005-12-14 2005-12-14 楕円検出方法、画像認識装置、制御装置
US11/512,482 US7668337B2 (en) 2005-12-14 2006-08-30 Ellipsoid detecting method, figure center detecting method, image recognizing device, and controller based on image

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005360646A JP4635857B2 (ja) 2005-12-14 2005-12-14 楕円検出方法、画像認識装置、制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007164518A JP2007164518A (ja) 2007-06-28
JP4635857B2 true JP4635857B2 (ja) 2011-02-23

Family

ID=38247331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005360646A Active JP4635857B2 (ja) 2005-12-14 2005-12-14 楕円検出方法、画像認識装置、制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4635857B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5371685B2 (ja) * 2009-10-20 2013-12-18 キヤノン株式会社 情報処理装置及び制御方法、プログラム
JP2013215549A (ja) * 2012-03-16 2013-10-24 Fujitsu Ltd 画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法
CN111563925B (zh) * 2020-05-07 2023-08-11 大连理工大学 一种基于广义Pascal映射的椭圆检测加速方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6270988A (ja) * 1985-09-24 1987-04-01 Agency Of Ind Science & Technol 楕円検出装置
JPH08210811A (ja) * 1995-02-03 1996-08-20 Mazda Motor Corp 円ないし楕円の検出方法およびその装置
JPH09229646A (ja) * 1996-02-26 1997-09-05 Matsushita Electric Works Ltd 物体認識方法
JP2002000567A (ja) * 2000-06-23 2002-01-08 Kansai Tlo Kk 瞳孔中心位置計測方法及び視点位置検出方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6270988A (ja) * 1985-09-24 1987-04-01 Agency Of Ind Science & Technol 楕円検出装置
JPH08210811A (ja) * 1995-02-03 1996-08-20 Mazda Motor Corp 円ないし楕円の検出方法およびその装置
JPH09229646A (ja) * 1996-02-26 1997-09-05 Matsushita Electric Works Ltd 物体認識方法
JP2002000567A (ja) * 2000-06-23 2002-01-08 Kansai Tlo Kk 瞳孔中心位置計測方法及び視点位置検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007164518A (ja) 2007-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9616809B1 (en) Lane change prediction and turn signal activation upon observation of head and eye movement
US11267461B2 (en) Driving assistance apparatus and driving assistance method
JP4645433B2 (ja) 図形中心検出方法、楕円検出方法、画像認識装置、制御装置
JP6350145B2 (ja) 顔向き検出装置及び車両用警告システム
US9662977B2 (en) Driver state monitoring system
US9888875B2 (en) Driver monitoring apparatus
US20160009295A1 (en) On-vehicle situation detection apparatus and method
JP5482737B2 (ja) 視認負荷量推定装置、運転支援装置、および視認負荷量推定プログラム
US10430677B2 (en) Method for classifying driver movements
WO2013179588A1 (ja) 人検出装置
US10561356B2 (en) Driver's physical condition detection device and method
US7668337B2 (en) Ellipsoid detecting method, figure center detecting method, image recognizing device, and controller based on image
JP2008123462A (ja) 物体検知装置
KR101417470B1 (ko) 응시 대상 확인 장치 및 방법
CN107021103B (zh) 信息计算装置
JP2009294753A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
US10588549B2 (en) Driver's physical condition detection device and method
JP2010191793A (ja) 警告表示装置及び警告表示方法
KR101914362B1 (ko) 차량 내/외부 정보 통합 분석 기반의 위험 상황 경고 시스템 및 그 방법
JP2015085719A (ja) 注視対象物推定装置
JP4635857B2 (ja) 楕円検出方法、画像認識装置、制御装置
JP2009248812A (ja) 運転支援装置
JP6751324B2 (ja) 虹彩検出装置、虹彩検出方法、およびプログラム
CN108162867A (zh) 一种车道识别系统及车道识别方法
JP2018148530A (ja) 車両用表示制御装置、車両用表示システム、車両用表示制御方法およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101026

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4635857

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250