JP4633003B2 - 液封式ドレントラップ - Google Patents

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Description

本発明は、ドレンポット内でドレン管を液封するドレントラップに関し、特にドレントラップに貯留する液体の液位が所定の高さ以下になったときに、ドレン管からのガスの噴出を防止する液封式ドレントラップに関する。
製鉄所の高炉ガスなどの副生ガスを輸送するガス輸送管には、ガス中に混在する水分がドレンとなりガス輸送管内部に滞留することを防止するため、液封式ドレントラップが用いられている。液封式ドレントラップは、ガス輸送管以外にもガスとドレンとが分離して流れている配管からドレンのみを取出すために多く使用されていることは周知のところである。図6は、従来の液封式ドレントラップ1の概略的な構成を示す図である。液封式ドレントラップ1は、ドレン管2、ドレンポット3、ドレン管2と連結する停止弁10を主に構成される。ドレンポット3には、ドレンからなる液体5が貯留されている。ドレン管2は、上端が停止弁10を介してガス7が流れる配管11に接続しており、配管11内でガス中に混在する水分が冷却され凝縮したドレンは、ドレン管2に導かれドレン管2内を流下する。また、ドレン管2は、下端がドレンポット3内の液体5に挿入されており、ガス7の噴出を防止しつつドレン管2内を流下したドレンをドレンポット3に回収する。
ドレンポット3は、上部にオーバフロー管4を備える。オーバフロー管4は、ドレンポット3からドレンを系外へ排出する配管であると共に、ドレンポット3内に一定量の液体5を貯留させてドレン管2内に液封部6を形成させ、ドレン管2からのガス7の噴出を防止する働きをする。停止弁10は、ドレン管2内の液封部6の液封が破れドレン管2からガス7が噴出した時など緊急時に、作動させることで危険を回避する目的で設けられている。以上の構成により、液封式ドレントラップ1は、ドレンを連続的に回収すると共に、ドレン管2からのガス7の噴出を防止する。
従来の液封式ドレントラップ1は、ドレン管2内の液封部6の液封が破れると、ドレン管2からガス7が噴出する。ドレンポット3は、液体5の蒸発、あるいはドレンポット3の破損などにより貯留している液体5が減少すると、ドレンポット3内の液位が低下すると共に、ドレン管2内の液位も低下しドレン管2の液封部6の液封が破れる。その結果、ドレン管2内のガス7がドレンポット3を通り外部へ噴出する。製鉄所の高炉ガス、コークス炉ガスなどは、一酸化炭素、水素、メタンなどの毒性ガスあるいは可燃性ガスを含むので、これらのガスがドレン管2から外部へ噴出すると、重大な事故を引き起こす危険性がある。このため定期的に液封式ドレントラップ1の液位の確認を行うと共に、必要に応じて液体の補給を行っている。
上記のように従来の液封式ドレントラップ1は、ドレンポット3内の液位が低下するとドレン管2からガス7が噴出するためこれを防止する技術として、ドレンポットからオーバフローした液体を溜めるドレン槽を設け、ドレン槽に溜められた液体をポンプを用いてドレンポットへ戻すことで、ドレンポット内の液位を常時一定に保持する技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−286192号公報
図6に示す従来の液封式ドレントラップ1は、構造が簡単で安価であるが、ドレンポット3内の液位が低下すると、液封部6の液封が破れガス7が外部に噴出してしまう。また従来の液封式ドレントラップ1は、液封部6の液封が破れるとガス7が噴出し、ガス7の噴出に同伴されてオーバフロー管4よりドレンポット3内の液体5が外部へさらに流出する。液体5の流出によりドレンポット3の液位がさらに下がり、ドレン管2からのガス7の噴出量はますます増加することになる。
特許文献1に記載の技術は、ドレンポット内の液位が常時一定に保たれているので、液封が破れガスが噴出することは殆どないものの、設備が大がかりであり、数多くの液封式ドレントラップに適用するには多くの費用が必要となる。また、ポンプを用いて液体をドレンポットへ返送するため、ポンプが故障したり、配管が異物で閉塞したような場合は、従来の液封式ドレントラップ1と同じ問題が発生する。
液封式ドレントラップは、ドレンポット内の液位を一定に保持することが重要なことはもちろんであるが、仮にドレンポット内の液位が低下しても、ドレン管からガスが噴出するのを防止することが重要である。またドレンポット内の液位が低下したとき、これを報知することができれば、液体を補給するなどの対策を講じることができる。
本発明の目的は、簡単な構造で安価に実施可能なドレンポット内の液位低下によるガスの噴出を防止し、かつドレンポット内の液位低下を報知可能な液封式ドレントラップを提供することである。
請求項1記載の液封式ドレントラップは、ドレンポット内でドレン管を液封し、ガスの噴出を防止しつつドレンを回収する液封式ドレントラップにおいて、
前記ドレンポット内の液面に浮くフロート本体を有するフロートと、
前記ドレン管に設けられ前記フロートに連動して開閉し、前記ドレンポット内の液位が所定の高さ以下になると閉じる弁と、
前記フロートに連動し、前記ドレンポット内の液位が所定の高さ以下になると液位が低下したことを報知する液位報知手段と、を含み、
前記弁が閉じる前記ドレンポット内の液位と、前記液位報知手段が液位の低下を報知する前記ドレンポット内の液位とは異なり、前記弁が閉じる前記ドレンポット内の液位は、前記液位報知手段が液位の低下を報知する前記ドレンポット内の液位に比べ低いことを特徴とする。
請求項2記載の本発明、前記液封式ドレントラップにおいて、前記フロートは、ドレンポット内の液面に浮くフロート本体、該フロート本体の下部に取付けられた棒体及び該棒体に取付けられた重りを含んでなり、ドレンポット内の液位に追従して上下動し、
前記弁は、ボール弁又はバタフライ弁であり、該弁の弁棒がリンク機構からなる操作体を介して前記棒体に連結することを特徴とする。
請求項3記載の本発明、前記液封式ドレントラップにおいて、前記弁に代え弁は、弁体と、前記ドレン管内に固定された弁座とを備え、弁体を前記弁座に押し当て閉じる弁であり弁体は、弁棒を介して前記フロートに連結し前記フロートと一体的に上下動することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、前記液封式ドレントラップにおいて、前記液位報知手段は、レベルスイッチであることを特徴とする。
請求項5記載の本発明、前記液封式ドレントラップにおいて、さらに前記フロートの上部でかつ前記ドレンポットの外部に設けられた視認可能な液位表示体を備えることを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、液封式ドレントラップは、ドレンポット内でドレン管を液封し、ガスの噴出を防止しつつドレンを回収する液封式ドレントラップにおいて、ドレンポット内の液面に浮くフロート本体を有するフロートと、ドレン管に設けられフロートに連動して開閉し、ドレンポット内の液位が所定の高さ以下になると閉じる弁と、フロートに連動し、ドレンポット内の液位が所定の高さ以下になると液位が低下したことを報知する液位報知手段と、を含むので、ドレンポット内の液位低下によるガスの噴出を防止することが可能であり、かつドレンポット内の液位低下を報知することができる。これにより、ガスの噴出による危険性を未然に防止することができる。特に弁が閉じるときのドレンポット内の液位が、液位報知手段が液位の低下を報知するときのドレンポット内の液位に比べ低いため、液位が経時的に低下している過程で最初に液位報知手段が作動する。これにより液位低下の原因究明及び対策を講じることができ、液封式ドレントラップの機能を確実に維持することができる。また、本発明の液封式ドレントラップは、構造が簡単なため、安価で又信頼性も高い。
請求項2記載の本発明によれば、フロートは、ドレンポット内の液面に浮くフロート本体、該フロート本体の下部に取付けられた棒体及び該棒体に取付けられた重りを含んでなり、ドレンポット内の液位に追従して上下動し、弁は、ボール弁又はバタフライ弁であり、該弁の弁棒がリンク機構からなる操作体を介して前記棒体に連結するので、ドレンポット内の液位低下によるガスの噴出を確実に防止することができる。
請求項3記載の本発明によれば、弁は、弁体と、前記ドレン管内に固定された弁座とを備え、弁体を前記弁座に押し当て閉じる弁であり弁体は、弁棒を介して前記フロートに連結し前記フロートと一体的に上下動するので、ドレンポット内の液位低下によるガスの噴出を確実に防止することができる。また、本発明の液封式ドレントラップを安価に又簡単に製作することができる。
請求項4記載の本発明によれば、前記液位報知手段は、レベルスイッチであるので、ドレンポット内の液位が所定の高さ以下になると液位が低下したことを確実に報知することができる。また安価に実施することができる。
請求項5記載の本発明によれば、さらに前記フロートの上部でかつ前記ドレンポットの外部に設けられた視認可能な液位表示体を備えるので、遠い場所からでも目視により液位の低下を確認することができる。また、ガス噴出防止のための対策を現場で迅速に実施することができる。さらに、液位表示体は、フロートに連動して動くため、信頼性の高い危険予知の方法である。
図1は、本発明の第一実施形態としての液封式ドレントラップ15の概略的構成を示す図である。図2は、図1の液封式ドレントラップ15のドレンポット3内の液位が低下したときの状態を示す図である。図6と同一の部材は、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。液封式ドレントラップ15は、ドレンポット3内でドレン管2を液封し、ガス7の噴出を防止しつつドレンを回収する液封式ドレントラップであって、ドレンポット3内の液面8に浮くフロート本体21を有するフロート20、ドレン管2に取付けられた弁27、液位報知手段であるレベルスイッチ24及び液位表示体25を含み構成される。
ドレン管2は、ガス7が流れる配管(図示を省略)からドレンポット3へドレンを導くためのものであって、ドレン管2の下端がドレンポット3内の液体5に挿入されている。ドレンポット3には、ドレン管2から流下するドレンからなる液体5が貯留されている。ドレンポット3は、貯留する液体5でドレン管2内に液封部6を作り、ドレン管2内のガス7の噴出を防止する。上記の構成により、ドレンポット3は、ドレン管2からのドレンの回収を可能にすると共にガス7の噴出を防止する。
また、ドレンポット3には、上部にオーバフロー管4が設置されている。ドレンポット3内に貯留されている液体5は、貯蔵量が増加するとドレンポット3のオーバフロー管4より系外へ排出される。このように、オーバフロー管4は、ドレンポット3内の液位を一定に保つ機能があり、このことにより、ドレン管2は、安定な液封部6を確保しガス7の噴出を防止することができる。
フロート20は、ドレンポット3内の液面8に浮くフロート本体21、フロート本体21の下部に設置された支持棒22、支持棒22に取付けられた重り23を含み構成される。フロート20は、ドレンポット3内の液体5にフロート本体21により浮いており、液位の変化に追従して上下動し、操作体26を介してドレン管2に取付けられた弁27の弁棒28と連結し、ドレンポット3内の液位の上下動に伴い弁27を開閉する。フロート本体21は、ドレンポット3内の液面8に浮いており、フロート20をドレンポット3内の液体5に浮かせる働きをする。そのため、フロート20は、液位の変化に追従して上下動することができる。フロート本体21は、液体5に浮く構造物で、例えば、発泡体、木材など液体5の比重より小さな材料で製作することができる。又はボール状の密閉された中空体とすることができる。
支持棒22は、フロート本体21の下部に取付けられており、重り23を支持する。また支持棒22には、操作体26の一端が連結する。操作体26は、リンク機構を有し、他端をドレン管2に取付けられた弁27の弁棒28と連結する。また、支持棒22は、フロート20の重心をフロート20の浮心よりも下に位置づける機能があり、これにより、フロート20は、ドレンポット3内において、液位の変化に追従し安定的に上下動することができる。重り23は、液体5の比重より大きな構造体で、フロート20の支持棒22の下部に取付けられており、フロート20に十分な重量を与えると共に、フロート20の重心をフロート20の浮心よりも下に位置づける。これにより、フロート20は、ドレンポット3内で安定的に上下動することができる。なお、支持棒22自身が十分な重量を持っている場合は、重り23は必ずしも必要ではない。
弁27は、ボール弁であり、ドレン管2に取付けられており、弁27の弁棒28は、リンク機能を有する操作体26を介して支持棒22と接続されている。これにより、フロート20がドレンポット3内の液位の低下に追従して降下すると、フロート20は、操作体26を介して弁棒28を時計周りに回転させ弁27を閉め、ドレン管2からのガス7の噴出を防止する。このように弁27は、ドレンポット3内の液位が低下したとき、フロート20に連動して閉じ、ドレン管2からのガス7の噴出を防止するので、弁27は、ドレン管2内の液封部6の液封が破られる前に完全に閉じる必要がある。一方、ドレンポット3内の液位が、オーバフロー管4近傍の高いときは、フロート20は、弁27を開けるように作用する。このようにドレンポット3内の液位が高いときは、弁27は、常時開いている。ここで弁27の開閉は、フロート20の上下動により行われるので、弁棒を1回転以上回転させることで開閉する玉型弁などは適さない。一方、弁棒を90°回転させることで全閉、全開となるバタフライ弁は、ボール弁に代え使用することができる。
また、弁27の取付け方法は特に限定されないので、フランジ、ネジでドレン管2に取付けることができる。弁27の取付け位置も特定の高さに限定されないけれども、フロート20に連動して弁27が開閉する必要があることから、フロート20と極端に離れた高さに取付けるべきではない。さらにフロート20も弁27と近接する距離であることが好ましい。ここで言う距離とは、液封式ドレントラップ15を図1のように正面から見たときの水平方向の距離を言う。フロート20と弁27との距離が離れすぎると、フロート20が液位に追従して上下動しても、操作体26を介して連結する弁棒28の回転角度が小さく、弁27が完全に閉まらないケースも生じるため注意が必要である。
またドレンポット3の上端には、ドレンポット3内の液位を報知するためのレベルスイッチ24が装着されている。さらにフロート20の上部には、ドレンポット3内の液位を指示する液位表示体25が設けられている。このレベルスイッチ24は、レベルスイッチ24が押下されると、通電し液位が所定の高さとなったことを報知する。液位表示体25の側部には、レベルスイッチ24を押下するための棒状体29が取付けられており、ドレンポット3内の液位が低下し、これに追従してフロート20が所定の位置以下になると、棒状体29がレベルスイッチ24を押下する。なお、レベルスイッチ24の型式は、これに限定されるものではなく、磁気式、光学式のレベルスイッチなどであってもよい。なお、棒状体29は、フロート20と一体的に上下動すればよく、必ずしも液位表示体25に取付ける必要はない。
液位表示体25は、もう一つの液位報知手段であり、フロート20のフロート本体21の上部であって、ドレンポット3の外部に設置されている。液位表示体25は、板状、又は棒状の形状をしており、ドレンポット3内の液位の低下を遠い場所から視認することができる。液位表示体25は、直接的な液位表示手段であり、フロート20と一体的に動くため信頼性が高く、しかも現場で視認ができるため、直ちに、液位低下の原因を究明し、必要に応じて対策を講じることができる。また、液封式ドレントラップ15を点検する際に、液位表示体25を手で上下動させることで、フロート20及び弁27の固着防止と作動性を容易に確認することできる。
以上の構成からなる本実施形態に示す液封式ドレントラップ15は、ドレンポット3内の液位が低下してもドレン管2からのガス7の噴出を確実に防止することができる。ドレンポット3内に貯留されている液体5は、通常一定量を保っているが、蒸発、あるいはドレンポット3の破損により減少することがある。液体5の貯蔵量が減少すると、ドレンポット3内の液位が低下し、ドレン管2内の液位も低下する。この時、図6に示すような従来の液封式ドレントラップ1では、液封部6の液封が破れ、ドレン管2内のガス7がドレンポット3を通り外部へ噴出する。
これに対して本実施形態に示す液封式ドレントラップ15は、フロート20が、ドレンポット3内の液面8にフロート本体21により浮いており、ドレンポット3内の液位が低下すると、これに追従して降下する。またドレン管2に取付けられた弁27は、弁棒28を操作体26を介してフロート20の支持棒22と連結するので、ドレンポット3内の液位が所定の高さ以下となると、フロート20は、操作体26を介して弁27の弁棒28を回転させ、ドレン管2内の液封部6の液封が破られる前にドレン管2に取付けられた弁27を閉める。これにより、ドレン管2からのガス7の噴出を防止することができる。
一方、液位報知手段であるレベルスイッチ24は、ドレンポット3内の液位の低下により、フロート20が所定の位置以下まで降下すると作動し、操作室などの人が常駐する場所で警報などを発し、ドレンポット3内の液位が異常に低下したことを報知する。また、もう一つの液位報知手段である液位表示体25は、フロート20の上部に視認できる形で取付けられているので、ドレンポット3内の液位が異常に低下した場合、液位表示体25の降下により危険な液位であることを報知する。これにより日常の巡回時において、ドレンポット3内の液位が異常に低下し、危険な液位であることを、遠くからでも知ることができる。
液位低下の原因を取除き、ドレンポット3に液体を補給することでドレンポット3内の液位を正常な高さに戻すことができる。これにより、ドレン管2の液封部6は、再び確保される。同時に、フロート20は、正常な位置まで上昇し、フロート20に連動した操作体26を介して弁27が再び開かれ、ドレン管2からドレンが正常に流下する。さらにレベルスイッチ24、液位表示体25は、正常な状態に戻される。
以上のように、本実施形態に示す液封式ドレントラップ15を使用することで、ドレンポット3内の液位が低下しても、ガス7の噴出を防止することができると共に、液位の低下を報知することができる。液位報知手段が作動する液位と、弁27が閉じる液位とを同一レベルとすることもできるが、液位報知手段であるレベルスイッチ24が作動する液位を弁27が閉じる液位より少し高い液位とすることが好ましい。これにより、ドレンポット3内の液位の低下を、弁27が閉じる前に報知することが可能となり、事前に対策を講じることができる。
図3は、本発明の第二実施形態としての液封式ドレントラップ30の概略的構成を示す図である。図4は、図3の液封式ドレントラップ30のA―A矢視図である。図5は、図3の液封式ドレントラップ30のドレンポット3内の液位が低下した状態を示す図である。図1及び図2と同一の部材は、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。液封式ドレントラップ30は、第一実施形態に示す液封式ドレントラップ15と基本的な構成は同一であるが、ドレン管2内に取付けられた弁50の構造が異なる。これに伴いフロート40の構造も第一実形態に示す液封式ドレントラップ15のフロート20と異なる。
フロート40は、ドレンポット3内の液面8に浮くフロート本体21(21a、21b、21c)、フロート本体21の下部に設置された支持棒22(22a、22b、22c)、支持棒22の下部と弁50の弁棒52の下部とを接続する接続体43(43a、43b、43c)、支持棒取付板44(44a、44b、44c)を含み構成される。フロート40は、ドレンポット3内の液体5にフロート本体21により浮いており、液位の変化に追従して上下動する。フロート40が液位に追従して降下すると、弁棒52も降下し、弁棒52に取付けられた弁体51が、ドレン管2内に固定された弁座53に押し当てられ弁50を閉じる。これにより、ドレンポット3内の液位低下によるガス7の噴出を防止する。
フロート本体21は、フロート40をドレンポット3内でほぼ水平を保ちながら安定に上下動させるため、ドレン管2を中心とし、対象位置に3個設置されている。3個のフロート本体21a、21b、21cは、それぞれ支持棒22a、22b、22cと連結し、3本の支持棒22は、一端をそれぞれ支持棒取付板44(44a、44b、44c)と連結する。また各支持棒22は、ドレンポット3内の上下2段に設けられた支持棒ガイド45、46でガイドされている。支持棒ガイド45(45a、45b、45c)、46(46a、46b、46c)は、一端がドレンポット3の内壁に固定され、他端がドレン管2の外壁に固定され、中間部に支持棒22をガイドするガイドパイプ47(47a図示省略、47b、47c)、48(48a図示省略、48b、48c)を有する。これにより、フロート40の安定な上下動が確保される。なお、支持棒ガイド45(45a、45b、45c)は、フロート40の上下動を妨げない位置に取付けることが必要なことは言うまでもないが、ドレン管2内の圧力変動に伴い、ドレンポット3内の液位も多少上下動することを考慮しておく必要がある。
支持棒取付板44は、細長い板状体であり、支持棒22と連結すると共に、端部をお互いに連結する。この結果、支持棒取付板44は、平面視において三角形の形状を有する。さらに支持棒取付板44は、各々中央部に弁棒52の下端と連結する接続体43を有する。これらにより、ドレンポット3内の液位が変化すると、フロート40と連結する弁棒52もフロート40と一体的に上下動する。第二実施形態では、3個のフロート本体21を設置する例を示したけれども、状況に応じ1個、又は複数個のフロート本体21を設置しても良い。但し、弁棒52に取付けられた弁体51をスムーズに上下動させる点から、フロート本体21を3個以上設置することが好ましい。
弁50は、ドンレ管2に取付けられており、弁座53は、ドレン管2の内壁に固定されている。弁体51は、弁棒52の上部に固定されており、下部が逆円錐形状であり、弁体51を弁座53に押し当てることで閉じる。弁50のシール性を高めるためには、弁体51と弁座53の接触部の圧力を高くすることが必要である。このためには、フロート40の重量がシール性を確保するために十分な重量であることが必要である。この重量は、支持棒取付板44で確保してもよく、必要に応じて支持棒22の下部に重りを取付けてもよい。
弁50は、ドレン管2内に設ける必要があるが、取付け位置は特に限定されるものではなく、ドレンポット3内の液位が低下したとき、ドレン管2からガス7が噴出することを防止できる高さであればよい。またドレン管2内に固定する弁座53の取付方法も特に限定されないので、短管に弁座53を取付け、この短管をフランジを介してドレン管2に取付けてもよい。この場合、この短管はドレン管2の一部として機能する。このようにドレン管2内に弁50を設けるとは、ドレン管2に直接、弁50を取付ける場合のみならず、既設のドレン管2に弁座53を取付けた短管を取付けるような場合も含む。なお、弁体51及び弁棒52の先端は、停止弁10に接触しない位置とすることが必要なことは言うまでもないが、ドレン管2内の圧力変動に伴い、ドレンポット3内の液位も多少上下動することを考慮しておく必要がある。
上記のように構成される液封式ドレントラップ30の動作は、基本的に第一実施形態に示す液封式ドレントラップ15と同じである。つまり、ドレンポット3内の液位が低下すると、弁体51が弁座53に押し当てられドレン管2からのガス7の噴出を防止し、ドレンポット3内の液位が高いときは、弁50は常時開いており、ドレンは正常に流下する。さらに第二実施形態に示す液封式ドレントラップ30は、第一実施形態に示す液封式ドレントラップ15と同様、液位報知手段を備えるので、ドレンポット3内の液位の低下により、フロート40が所定の位置以下まで降下すると警報を発する。なお、第二実施形態に示す液封式ドレントラップ30のレベルスイッチ24は、第一実施形態に示す液封式ドレントラップ15のレベルスイッチ24と動作が逆となっている。このようにレベルスイッチ24の動作は、液位が低下するとオン又はオフとすることができるけれども、ドレン管2内の圧力変動に伴い、ドレンポット3内の液位も多少上下動することを考慮すれば、ドレンポット3内の液位が低下したとき、オンとすることが好ましい。
本発明の第一実施形態としての液封式ドレントラップ15の概略的構成を示す図である。 図1の液封式ドレントラップ15のドレンポット3内の液位が低下したときの状態を示す図である。 本発明の第二実施形態としての液封式ドレントラップ30の概略的構成を示す図である。 図3の液封式ドレントラップ30のA−A矢視図である。 図3の液封式ドレントラップ30のドレンポット3内の液位が低下したときの状態を示す図である。 従来技術である液封式ドレントラップ1の概略的構成を示す図である。
符号の説明
2 ドレン管
3 ドレンポット
7 ガス
8 ドレンポット内の液面
15 液封式ドレントラップ
20 フロート
21 フロート本体
23 重り
24 レベルスイッチ
25 液位表示体
27 弁
30 液封式ドレントラップ
40 フロート
50 弁
51 弁体
53 弁座

Claims (5)

  1. ドレンポット内でドレン管を液封し、ガスの噴出を防止しつつドレンを回収する液封式ドレントラップにおいて、
    前記ドレンポット内の液面に浮くフロート本体を有するフロートと、
    前記ドレン管に設けられ前記フロートに連動して開閉し、前記ドレンポット内の液位が所定の高さ以下になると閉じる弁と、
    前記フロートに連動し、前記ドレンポット内の液位が所定の高さ以下になると液位が低下したことを報知する液位報知手段と、を含み、
    前記弁が閉じる前記ドレンポット内の液位と、前記液位報知手段が液位の低下を報知する前記ドレンポット内の液位とは異なり、前記弁が閉じる前記ドレンポット内の液位は、前記液位報知手段が液位の低下を報知する前記ドレンポット内の液位に比べ低いことを特徴とする液封式ドレントラップ。
  2. 前記フロートは、ドレンポット内の液面に浮くフロート本体、該フロート本体の下部に取付けられた棒体及び該棒体に取付けられた重りを含んでなり、ドレンポット内の液位に追従して上下動し、
    前記弁は、ボール弁又はバタフライ弁であり、該弁の弁棒がリンク機構からなる操作体を介して前記棒体に連結することを特徴とする請求項に記載の液封式ドレントラップ。
  3. 前記弁に代え弁は、弁体と、前記ドレン管内に固定された弁座とを備え、弁体を前記弁座に押し当て閉じる弁であり弁体は、弁棒を介して前記フロートに連結し前記フロートと一体的に上下動することを特徴とする請求項2に記載の液封式ドレントラップ。
  4. 前記液位報知手段は、レベルスイッチであることを特徴とする請求項1からのいずれか1に記載の液封式ドレントラップ。
  5. らに前記フロートの上部でかつ前記ドレンポットの外部に設けられた視認可能な液位表示体を備えることを特徴とする請求項1からのいずれか1に記載の液封式ドレントラップ。
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