JP4630961B2 - 万華鏡および万華鏡用映像ソフト - Google Patents
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また、自然光によって万華鏡用映像ソフトを見るため、室内では映像が暗く、万華鏡本来の映像の美しさを楽しむことができないという欠点があった。また、明るい方に向けて身をよじって見る必要があるため、長時間楽しむには無理があった。
また、本発明は小型で携帯に便利な照明装置を取付けることにより、どこででも、楽な姿勢で、明るく、美しい映像を見ることができる万華鏡を提供するこ
とを目的としている。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
これにより、万華鏡用映像ソフトをワンタッチで着脱できるので、従来面倒だった映像ソフトの交換が容易となり、数多くの万華鏡用映像ソフトを交換して気軽に楽しむことができる。
また、円筒状容器本体の表面反射光が映像に与える影響が少なく、鮮明な映像が得られる。
また、反射面の表面を白色や鏡面や有彩色などにすることにより、映像の雰囲気に変化を与えることができる。
このときも、反射板の反射面が集光鏡として働き、採り入れた光を効率的に万華鏡用映像ソフトに集め、映像の明るさを増す。
また、弾力性のある小片を詰めることにより、その分映像ソフト部材の量を少なくでき経済的である。
また、分映像ソフト部材の量を少なくでき経済的である。
万華鏡に使用する鏡は、鏡メッキ面を直接反射面として使用する。従って、鏡メッキ面が大気に曝され、酸化発錆による劣化が起こりやすい。この鏡面の劣化を防止するには酸素を断つことが必要であり、乾燥剤や酸素吸収剤を入れることでも同様の防錆効果が期待できる。
しかし、キャップ17で密閉する過程で気泡が残留し、映像の美しさが損なわれるという問題があった。
本発明は、円筒状容器本体14内にオブジェクト22と共に液体23を開口部15まで満たしておき、その上から弾力性のある小片、本発明の実施の形態では開口部15の経に合わせ円柱状に成形した、発泡スチロールの小片25を詰めキャップ17を被せて締める過程で弾力性のある小片25が押し込まれ、容器内部の気泡を液体23と共に排除しながらキャップ17が閉まるので、万華鏡用映像ソフト3内部の気泡の残留を防止し、映像の美観を確保できる。
これに対しては、ある程度空気を入れておけば空気の収縮により液体の膨張を相殺し液体の漏洩を防ぐことができるが、気泡によって映像の美しさが損なわれるので気泡を入れたくない。従来は液漏れを防止するためにガラス容器の口を溶融したり金属冠を被せてかしめて閉じたりしている。技術的に確実な方法ではあるが、手軽にできる工程ではない。
本発明は、円筒状容器本体14内に液体23とともに、容器内部の圧力の変化により体積が収縮膨張する空気を密閉した袋もしくは発泡樹脂材や発泡ゴム材製の弾力性のある小片25、本発明の実施の形態では前記の発泡スチロールを円柱状に成形した小片を封入することで、液体23の膨張を相殺し、液体の漏洩を抑制しようとするものである。
この弾力性のある小片25を透明な円筒状容器本体14の開口部15に詰めれば、不透明なキャップ17の内側に隠すことができ、万華鏡用映像ソフト3の映像に影響を与えることが少ない。
その他、弾力性のある小片25を詰めることにより、その分映像ソフト部材24の量を少なくでき経済的である。
本発明は、円筒状容器本体14内に、内部を円筒軸に対して複数の空間に仕切る板状、十字状、三又状等、本発明の実施の形態では板状の仕切壁21を収納し、仕切られた空間ごとに違った構成のオブジェクト22を入れることにより、映像ソフトを回転させると、映像のイメージを一転させ、映像に変化を付けるつける効果が得られる。
分割の数が増えると、より変化のある映像を得ることができる。また隔壁21が背景を構成するので、この隔壁21に色彩や図柄をあしらうことにより、イメージに、より変化のある映像を得ることができる。
特に、容器の中央に円筒または円柱を入れ、その周囲にのみ映像ソフト部材24入れれば、その分映像ソフト部材24の量を少なくでき経済的である。
このガイド溝19の目的は万華鏡用映像ソフト3が映像ソフト支持体4から抜け落ちるのを防止するのが目的であり、万華鏡用映像ソフト3の円周上に何らかの凹凸があれば、ガイド溝19に限らず、抜け落ち防止の機能を果たすことができる。
このような抜け落ちるのを防止する凹凸の配置によっては、万華鏡用映像ソフト3を一定位置はなく、その回転軸方向にも移動させることができるので、より変化のある映像が得られる万華鏡用映像ソフト3が可能になる。
また、前記万華鏡用映像ソフト3には両側にキャップ17、17が付いているので、使用者は左右任意の手の指でキャップ17を回転させて使用することができる。
なお、キャップ17は円筒状容器本体14の開口部15側の片方だけのものでも万華鏡用映像ソフト3を回転させる機能を果たすことができる。
そして、映像ソフト支持体4に取付けられた照明装置5の弾力性のある反射板32の遊端部に、万華鏡本体2の軸心方向に対してほぼ垂直に形成された押さえ板33で万華鏡用映像ソフト3が受け材27の開放端から抜け出るのを防止している。
また、支持筒26の万華鏡用映像ソフト3を支持する部分の縁は、万華鏡用映像ソフト3の円筒面に接するリップ部28、28を構成している。支持筒26の内側のリップ部28、28と万華鏡本体2の対物部7との間には反射面29、29となっている。
これにより、万華鏡用映像ソフト3をワンタッチで着脱できるので、従来面倒だった映像ソフトの交換が容易となり、数多くの万華鏡用映像ソフト3を交換して気楽に楽しむことができる。
また、回転軸のような機能部品が外部にないので、万華鏡用映像ソフトの形状を、単独でも鑑賞に耐えうる優美な意匠にすることができる。
これを防止するため、支持筒26の万華鏡用映像ソフト3を支持する側の縁を万華鏡用映像ソフト3の円筒面に接するように庇のように張り出し、リップ部28、28を構成している。これにより万華鏡本体2の対物部7と万華鏡用映像ソフト3の円筒面との間の隙間を塞ぎ、無関係な外部の風景が映り込んで来るのを遮断している。
そして支持筒26の内側のリップ部28、28と万華鏡本体2の対物部7との間は反射面29、29になっている。これにより、ここに万華鏡用映像ソフト3の映像ソフト部材24が映りこみ、美しい映像が確保できる。また、反射面29、29が万華鏡用映像ソフト3の円筒面に接するように取り付けられているので、円筒面と反射面29の距離は接触点に近付くほど小さくなる。円筒面と反射面29の距離が小さくなる程、円筒面の映像ははっきりと反射面29に投影されるので、グラディエーションをもって映り込み、接触点との継ぎ目が眼に付かなくなり、映像の周辺部でもノイズのない自然な美しい映像が得られる。
なお反射面29は白色や鏡面など反射光に対して一定の効果を与える色や形状にすることにより、万華鏡1を覗いたときの映像に変化を与えることができる。
これにより、透過光で見るのと異なり、視線に対して横から射す光の反射光で見るので映像に陰影が生じ、立体的に感じられる効果がある。
また、不透明なオブジェクト22が使用でき、材料の選択範囲が増えると共に創作の範囲が広がる。
また円筒状容器本体14の全体に光が回り、液体23に色を付けても透過光で見るのと異なり、全体が美しく透けて見えるという効果も得られる。その他、円筒状容器本体14の表面反射光が映像に与える影響が少なく、鮮明な映像が得られるという効果もある。
照明ランプ34の光度分布のムラは光源に近付くほど鮮明になり、映像の美しさを阻害する要因になっている。このムラを回避するには、光源を対象物から離すことと、光束を散乱させることが効果的である。
反射板32を用いることにより、コンパクトな構成でも光源と対象物の距離を大きくできると共に、光束を散乱させ、万華鏡用映像ソフト3の照射面全域に均一な柔らかい光を当てることができる。
また、反射板32の反射面を曲面にすれば凹面鏡として働き、照明ランプ34の光を効率的に万華鏡用映像ソフト3集め、映像の明るさを増すことができる。 また、反射面の表面を白色や鏡面や有彩色などにすることにより、映像の雰囲気に変化を与えることができる。
このときも、反射板32の反射面が集光鏡として働き、採り入れた光を効率的に万華鏡用映像ソフト3に集め、映像の明るさを増すという効果もある。
その他、反射板32が受けになって、万華鏡用映像ソフト3を出し入れする際、不意に落下するアクシデントを防止したり、万華鏡本体を落としても反射板32ショックを吸収し、万華鏡用映像ソフト3や照明ランプ34を破損から守るという効果もある。
スイッチ36を片手で安定して操作できるよう配慮したものである。
また、万華鏡本体5の軸心方向に対して直角方向から万華鏡用映像ソフト2を照明するものについて説明したが、これに限らず、どの方向から万華鏡用映像ソフトを照明してもよい。
なお、反射板32を使用せず、図26および図27に示すように直接照明ランプ34の光を当てることも可能である。
本発明は、左右どちらの目を万華鏡本体2の接眼部8に当てても、残り片方の目を覆うので、左右どちらの目でも覗くことができる。従って利き目を気にすることがなく、しかも両目を明けて覗くことができるので、映像に立体感が感じられ、目も疲れない。
また、本構成のアイピース7は可動部がなくシンプルで、壊れにくく耐久性がある。
この状態で万華鏡用映像ソフト3のキャップ17を指先でつまんで回転させることにより、暗い室内でも照明ランプ34、34で照明された、明るくて美しい映像を楽な姿勢で楽しむことができる。
{発明を実施するための異なる形態}
このように構成した万華鏡1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
このように構成した万華鏡1Bにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
目には止まっているものより動いているものをより鮮明に認識するという生理現象がある。本発明は万華鏡用映像ソフト3A、3Bを万華鏡本体2A、2Bのそれぞれに対応するように支持してあり、独立して動かすことができるので、両目で覗いていても片方の万華鏡用映像ソフト3Aもしくは3Bを回すと、回した側の動く映像の方がより鮮明に認識され、動かしていない方の映像は認識されにくく、全体としてより複雑で深みのある鮮明な、立体感のある映像を楽しむことができる。
しかし、重なって見える映像がうるさく感じられる場合がある。また、片方の映像をより集中して楽しみたいという要求もある。万華鏡本体2A、2Bの接眼部8のそれぞれに遮蔽板41を設け、必要に応じて開閉し、片方だけの映像を選択して集中して楽しむことができる。
万華鏡用映像ソフト3を前記映像ソフト支持体4Gに挿入するには、弾力性のある一対の押さえ板33C、33Cの開口部を万華鏡用映像ソフト3で押し開いて中に入れ、ガイド溝19、19を受け材27、27に嵌め合わせる。これにより万華鏡用映像ソフト3は受け材27の上で一定位置で回転可能で、開放端から抜け出ることもない。
このように構成した構成した万華鏡1Iにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
3、3A、3B:万華鏡用映像ソフト、
4、4A〜4G:映像ソフト支持体、
5:照明装置、
6、6A〜6D:アイピース、
7:対物部、
8:接眼部、
9:鏡、
10:鏡、
11:遮光板、
12:鏡筒、
13:カバーガラス、 14、14A:円筒状容器本体、
15:容器開口部、
16:容器肩部、
17:キャップ、
18:キャップの縁部、
19:ガイド溝、
20:スペーサ、
21:隔壁、
22:オブジェクト、
23:液体、 24、24A、24B:映像ソフト部材、
25:弾力性のある小片、 26、26A〜26F:支持筒、
27、27A〜27D:受け材、 28:リップ部、
29:反射面、
30:電源収納ケース、
31:電源、
32:反射板、
33、33A〜33C:押さえ板、34:照明ランプ、
35:スイッチ支持板、 36:スイッチ、
37:制御回路、
38、38A〜38D:フード、
39:枢支ピン、
40:スライドレール、
41:遮蔽板、
42:側壁、
43:挿入孔、
44:ロック片、
45:ロック機構、
46:映像ソフト収納部、
47:面ファスナー、 48:外側ケース。
Claims (8)
- 万華鏡本体と、映像ソフト支持体と、万華鏡用映像ソフトと、照明装置とからなる万華鏡であって、前記万華鏡本体は、複数枚の鏡の鏡面が内壁面に位置するように筒状に組み合わされたものであり、前記万華鏡用映像ソフトは、容器と前記容器内に収容された映像ソフト部材とからなり、前記映像ソフト支持部は、前記万華鏡本体の対物部に取付けられるとともに、前記容器を支持するものであり、前記照明装置は、前記映像ソフト支持体あるいは前記万華鏡本体に取付けられたものであって、前記万華鏡本体の軸心方向に対して平行に照明光を照射する照明ランプと、前記照明光の光路を曲げ、前記万華鏡用映像ソフトを前記万華鏡本体の軸心方向に対してほぼ直角方向から照明するための反射板と、電気回路とからなることを特徴とする万華鏡。
- 前記容器は円筒状容器であり、前記映像ソフト支持体は、前記円筒状容器の両端を支持する2個の受け材を含み、前記各受け材はそれぞれ開放端を有し、前記円筒状容器は前記2個の受け材により回転可能かつ着脱可能に支持され、さらに、前記各開放端から前記万華鏡用映像ソフトが抜け出るのを防止するための押さえ材が前記映像ソフト支持体に取付けられていることを特徴とする請求項1記載の万華鏡。
- 前記容器は円筒状容器であり、さらに、前記映像ソフト支持体あるいは万華鏡本体に、前記円筒状容器の円筒面と前記万華鏡本体の対物部との隙間を埋める反射板が取付けられていることを特徴とする請求項1または2記載の万華鏡。
- さらに、前記万華鏡本体の接眼部を中央にして左右に広がり、左右どちらの目を前記万華鏡本体の接眼部に当てても、残り片方の目を覆うように構成されたアイピースが前記万華鏡本体の接眼部に取付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の万華鏡。
- さらに、両目を覆うフードが前記万華鏡本体の接眼部に移動可能に取付けられ、左右どちらの目を前記万華鏡本体の接眼部に当てても、フードの位置を変えることにより残り片方の目を覆うように構成されたアイピースを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の万華鏡。
- 2本の万華鏡本体と、映像ソフト支持体と、2本の万華鏡用映像ソフトと、照明装置とからなる万華鏡であって、前記2本の万華鏡本体は、両目で覗くことができるように並行に配置されているものであって、前記各万華鏡本体は、複数枚の鏡の鏡面が内壁面に位置するように筒状に組み合わされたものであり、前記各万華鏡用映像ソフトは、容器と前記容器内に収容された映像ソフト部材とからなり、前記映像ソフト支持体は、前記2本の万華鏡本体の対物部に取付けられるとともに、前記各万華鏡本体にそれぞれ対応する前記各万華鏡用映像ソフトの容器を独立して支持するものであり、前記照明装置は、前記映像ソフト支持体あるいは前記2本の万華鏡本体に取付けられたものであって、前記2本の万華鏡本体の軸心方向に対して平行に照明光を照射する照明ランプと、前記照明光の光路を曲げ、前記2本の万華鏡用映像ソフトを前記2本の万華鏡本体の軸心方向に対してほぼ直角方向から照明するための反射板と、電気回路とからなることを特徴とする万華鏡。
- 前記容器は円筒状容器であり、前記映像ソフト部材は、多数個のオブジェクトと液体とからなるものであって、前記万華鏡用映像ソフトは、さらに、前記円筒状容器本体内に収納された、容器内部の圧力の変化により体積が収縮膨張する弾力性のある小片と、前記円筒状容器本体の開口部を密閉状態で覆うキャップとを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一に記載の万華鏡。
- 前記容器は円筒状容器であり、さらに、前記円筒状容器内に収納された、前記円筒状容器の内部を前記円筒状容器の円筒軸に対して複数の空間に分ける隔壁と、前記円筒状容器の開口部を密閉状態で覆うキャップとを含み、前記映像ソフト部材は、多数個のオブジェクトと液体とからなるものであって、前記隔壁により分けられた各々の空間に収納されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一に記載の万華鏡。
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