JP4630526B2

JP4630526B2 - Erosion prevention material for organic growth base and slope greening spraying method using this

Info

Publication number: JP4630526B2
Application number: JP2003013106A
Authority: JP
Inventors: 元夫高田; 寛吉田; 智昭古田; 誠古城
Original assignee: 東興ジオテック株式会社; 株式会社トクヤマエムテック
Priority date: 2003-01-22
Filing date: 2003-01-22
Publication date: 2011-02-09
Anticipated expiration: 2023-01-22
Also published as: JP2004225330A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路その他造成地等の法面保護、植生復元を目的に、該法面を緑化する場合において、その法面緑化吹付工法に用いる有機質系生育基盤用固化材組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
法面緑化吹付工法には、種子、肥料、ファイバー等に生育基盤用固化材（以下、侵食防止材ともいう）を混合して吹き付ける種子散布工（種子吹付工という場合もある）、土や人工土壌、種子、肥料などに侵食防止材を混合して吹き付ける客土種子吹付工、厚層基材吹付工などがある。ここで使用される侵食防止材は、一年を通じて使用可能で吹付後の降雨による基盤材、客土、種子等の侵食、流出、飛散等を防止する目的で混合されるものである。
【０００３】
従来において、上記の侵食防止材の主材料としては、アクリル樹脂や酢酸ビニルなどの高分子系樹脂を主材料とするものやセメントを主原料としたもの（特許文献１及び特許文献２等）がある。
【特許文献１】
特許第２９３５４０８号明細書
【特許文献２】
特開２００２−１８８１５０号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高分子系樹脂やセメントを主原料とした侵食防止材には次の課題があった。
【０００５】
高分子系樹脂を主原料とした侵食防止材の場合、種子の発芽や生育に影響を与える悪影響は少ないものの、施工後に水分が蒸発しないと侵食防止機能が発揮されないとともに、十分な侵食防止効果が得られるまでに時間がかかる問題があった。また、紫外線による樹脂の劣化等が早期に生じるため、法面等の急勾配斜面において法面緑化吹付工法を適用した場合、早期に造成した生育基盤の侵食が生じる問題があった。さらに吹付後の生育基盤の落下を防止する必要があるときには、多量の樹脂を添加しなければならず、その結果、化学物質が法面土壌に残留して土壌の荒廃を招き、昨今の環境・公害の問題を残す結果になっていた。
【０００６】
一方、セメントを主原料とした侵食防止材は、高分子系樹脂と比較して強い接合力を有していることから、施工後も長期間にわたって造成した生育基盤の耐侵食性を持続させることが可能であるが、セメントのもつアルカリ性のために、特に種子の発芽や植物の初期成育に悪影響を与え、発芽不良や発芽遅延、初期成育不良などを生じる結果となっていた。
【０００７】
セメントに代表される無機系の侵食防止材は、強い耐侵食性という大きな特徴があることから、近年実施される機会が多くなっている木本植物を主体とする緑化など、施工後しばらくは植生による表面被覆が成されない緑化を行う場合に有効である。
以上により、本発明は、植物の発芽・生育に悪影響を与えることのない侵食防止材を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記技術課題を解決すべく鋭意研究を行ってきた。その結果、高分子系樹脂やセメントを用いることなく、その代わりに特定の材料を混合した侵食防止材が植物の発芽・生育に与える悪影響を少なくできるという知見を得て本発明を完成するに至った。
【０００９】
請求項１に係る発明は、法面緑化吹付工法に用いる有機質系の生育基盤の侵食防止のために混合する侵食防止材であって、２水石膏または無水石膏、粒度１５０μｍ以下のポゾラン反応を行う粉体、及び、硫酸ナトリウムまたは硫酸カリウムの３つの成分のみを含み、前記２水石膏または無水石膏１００重量部と、前記粒度１５０μｍ以下のポゾラン反応を行う粉体５０〜３００重量部と、前記硫酸ナトリウムまたは硫酸カリウム１〜１０重量部とからなる組成物であり、前記生育基盤１ｍ ^３に対し１０〜１８０ｋｇの割合で混合することにより、当初はアルカリ性である該侵食防止材を混合した前記生育基盤が、中性または酸性域で固化する。
【００１１】
請求項２に係る発明は、請求項１に記載の有機質系生育基盤用侵食防止材を、生育基盤１ｍ^３に対し１０〜１８０ｋｇの割合で混合することを特徴とする法面緑化吹付工法である。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明による生育基盤用固化材組成物、すなわち侵食防止材は、粒度１５０μm以下のポゾラン反応を行う粉体であって、所定の割合の石膏及び水溶性硫酸塩を含有するものである。
【００１３】
本発明で生育基盤用固化材組成物に用いる粉体は、粒度が１５０μm以下のポゾラン反応を行う粉体であり、例えば、フライアッシュ、石炭灰、高炉スラグ、シリカゲル、シリカヒューム、凝灰岩、ケイソウ土、焼成粘土、焼成頁岩などを粉砕または分級したものである。なお、粒度が１５０μmを超える場合、生育基盤材の粘性が不足するため吹付け時に基盤材がダレや落下を生じたり、ポゾラン反応が進行せず固化強度が不足したりするので好ましくないことが判明した。
【００１４】
粒度１５０μm以下のポゾラン反応を行う粉体の使用量は、石膏１００重量部に対して５０〜３００重量部であり、７０〜２５０重量部がより好ましい。３０重量部未満では初期強度が小さくなる場合があり、３００重量部を超えると種子の発芽・生育に影響があるため好適でない。
【００１５】
本発明で使用する石膏とは、天然および化学石膏であり、特に、Ｉ型、ＩＩ型、ＩＩＩ型無水石膏または２水石膏が好適に用いることができる。
半水石膏を用いる場合、水混練後の固化時間が早いため、オキシカルボン酸などの遅延剤を添加して固化時間を調整することで、植生基材圧送時等に発生する支障を防止することができる。しかし、植生基盤材に用いる人工土壌や肥料中には既に有機物を含み、含有量に幅があるため、実施工において固化時間にバラツキを生じるおそれがあり、無水石膏または２水石膏に比べ作業の中断や作業効率が低下する可能性がある。
【００１６】
本発明で使用する水溶性硫酸塩として、硫酸ナトリウムまたは硫酸カリウムを挙げることができる。
【００１７】
水溶性硫酸塩の使用量は、石膏１００重量部に対し１〜１０重量部が好ましく、３〜８重量部がより好ましい。使用量が１重量部未満の場合、固化強度が低くなり降雨による種子の流出等のおそれがある。また、１０重量部を超えると植生基盤中の水溶性塩の濃度上昇により、種子の発芽・生育に影響があるため好ましくない。
【００１８】
本発明においてはさらに、生育基盤材に可塑性を付与する目的で、ベントナイト、カオリンなどの粘土鉱物等を併用することも可能である。
【００１９】
侵食防止材の使用量は、生育基盤材の人工土壌の種類、含水量、また必要とする強度に依存するため、一律に決定されるものではないが、一般的には、生育基盤１m^３に対して１０〜１８０kgが好ましく、通常の緑化工に使用する場合は２０〜８０kgがより好ましい。また、種子を使用しない植生誘導工として使用する場合は、６０〜１６０kgが好ましく、さらに耐侵食性と植物の発芽性の双方を考慮すると８０〜１２０kgがより好ましい。使用量が１０kg未満では、侵食防止材の固化強度が低いために造成した生育基盤の土壌硬度が十分に得られず、降雨等による種子や生育基盤の流出のおそれがある。また、１８０kgを超えると、侵食防止材の固化強度が高くなり、生育基盤の土壌硬度が上昇しすぎるため、種子の発芽・生育に悪影響を与えることがある。なお、ここでいう生育基盤１m^３とは、吹付により造成された生育基盤１m^３を意味している。
【００２０】
本発明をさらに具体的に説明するため、以下実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【００２１】
本発明の生育基盤用固化材組成物の実施例を表１に示す（実施例１〜１５、比較例１〜３）。
生育基盤用固化材組成物の調整は、石膏、ポゾラン反応を行う物質、および水溶性硫酸塩を表１に示す配合比で粉体のまま均一に混合した。次に、生育基盤用固化材組成物１００重量部に対し、清水１００重量部を加え、スリーワンモーターで攪拌混合し、生育基盤用固化材組成物のスラリーを調製した後、ガラス電極法によりスラリーのｐＨを計測した。
また、「プレパックドコンクリートの注入モルタルのブリーディング率および膨張率試験方法（ポリエチレン袋方法）（JSCE-F522, 1999）」に準拠して、２４時間経過後のブリーディングを計測した。同様にして、セメントを用いた場合のブリーディングを計測し、生育基盤用固化材組成物のブリーディングをセメントのブリーディングで除してブリーディング比を算出した。
さらに、ブリーディングを計測した供試体を２０±２℃の室内に７日間養生した後、１０cmの高さに切り出し、「土の一軸圧縮試験方法（JSF T511）」に準拠して一軸圧縮強度を計測した。測定結果をそれぞれ表１に示す。
【００２２】
【表１】

【００２３】
（実施例１６）
本試験は、本発明による生育基盤用固化材組成物（以下、本組成物という）を用いた場合及び従来のセメントを用いた場合について、本組成物の配合量と植物の生育状況の関係を比較検証することを目的として行った。
【００２４】
試験は、１／５０００ａワグネルポットを用いた室内試験とし、試験区として、1)対照区（侵食防止剤なし）、2)本組成物２０kg/m^３配合、3)本組成物４０kg/m^３配合、4)本組成物６０kg/m^３配合、5)普通ポルトランドセメント２０kg/m^３配合、6) 普通ポルトランドセメント４０kg/m^３配合、7) 普通ポルトランドセメント６０kg/m^３配合の計７試験区を設定した。使用材料には、厚層基材吹付工の材料である有機質系生育基盤材（商品名：レミマテリアル）２０００リットル/m^３及び緩効性肥料（N:P:K=6:36:6、商品名：ツリーキーパー）４kg/m^３を用いた。ミキサーを用いて各材料を混合して均一に攪拌した後、これをワグネルポットに詰め、トールフェスクを１００粒播種し、見え隠れ程度に覆土した。各試験区の繰り返し回数は３とした。
【００２５】
試験開始４２日後の調査の結果、本組成物を用いた場合のトールフェスクの発芽及び初期生育は、普通ポルトランドセメントと比較して発芽が良好となるほか、特に初期生育が阻害されていないこと'が確かめられた。図１は、実施例１において、４２日後の成立本数を比較したグラフである。また、図２は、実施例１において、４２日後の草丈を比較したグラフである。
【００２６】
（実施例１７）
本試験は、本組成物を用いた場合及び従来のセメントを用いた場合について、厚層基材吹付工で施工した場合の生育基盤の耐侵食性について比較検証することを目的として行った。
【００２７】
試験は、栃木県内の盛土法面（北向き）を用いた屋外試験とし、試験区として、1)対照区（普通ポルトランドセメント６０kg/m^３配合)、2）本組成物２０kg/m^３配合、3)本組成物４０kg/m^３配合、4)本組成物６０kg/m^３配合の計４試験区を設定した。施工面横は２m^２/区（幅１．０m×高さ２．０m）とし、吹付厚さは５cmとした。人工盛土法面の勾配は１：１．２であり、緑化基礎工として金網張工（径２mm、５０×５０mm網目）を施工した。厚層基材吹付工の使用材料には、有機質系生育基盤材（商品名：レミマテリアル）２０００リットル/m^３と緩効性肥料（N:P:K=6:36:6、商品名：ツリーキーパー）４kg/m^３を用い、モルタルコンクリート吹付機を用いて生育基盤の吹付造成を行った。本試験は、生育基盤の耐侵食性を確認するため、あえて１１月末に施工を行い、冬期間の凍上や凍結が予想される土砂法面で実施した。
【００２８】
施工後は、生育基盤の侵食状況を確認するため、施工直後、２７日後、９７日後、１０５日後に調査を行った結果、全ての試験区で基盤残存率は１００%、金網露出率は０%であり、経過日数による吹付基盤の侵食や凍結等による問題は確認されなかった。これにより、本組成物は普通ポルトランドセメントを用いた場合と同様な耐久性を有する生育基盤が造成できることが確認された。
【００２９】
（実施例１８）
上述した試験結果を踏まえ、法面勾配１：０．８の軟岩切土法面において施工を行った。材料配合表を表２に示す。使用植物には、アラカシ、ネズミモチ、シャリンバイ、ヤブツバキ、センダン、サルスベリ、ムクゲ、ヤマザクラ、ヤマハゼ、アキグミ、ノシバを用いた。施工後の追跡調査を１ヶ月後、４ヶ月後、７ヶ月後の計３回実施した。その結果、各植物とも発芽障害や初期生育障害などはみられず、良好な発芽生育を確認した。
【００３０】
【表２】

【００３１】
本組成物が植物の発芽生育に悪影響を与えない大きな理由の一つとして、中性〜弱酸性域で固化する特性が大きく影響している。実施例１８で造成した生育基盤のｐＨの推移をみると（表３参照）、普通ポルトランドセメントと比較して生育基盤が酸性域を示していることがわかる。
【００３２】
【表３】

【００３７】
【発明の効果】
以上のように、本発明の生育基盤材用固化材組成物は、土中に残留するおそれのある高分子系樹脂を使用することなく、セメントと同等の耐侵食性を有し、かつセメントのようにアルカリ成分により種子の発芽及び初期生育に悪影響を与えることのない法面緑化吹付工法用の侵食防止材として優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例１６において、４２日後の成立本数を比較したグラフである。
【図２】実施例１６において、４２日後の草丈を比較したグラフである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a solidified composition for an organic growth base used for a slope greening spraying method in the case of greening the slope for the purpose of protecting the slope of a road or other developed land and restoring vegetation.
[0002]
[Prior art]
Slope greening spraying methods include seed sprayers (sometimes referred to as seed sprayers), soil and man-made that mix and spray seeds, fertilizers, fibers, etc. with a solidification material for growth base (hereinafter also referred to as erosion preventives). There are customer soil seed sprayers and thick layer sprayers that spray erosion prevention materials mixed with soil, seeds, and fertilizers. The erosion preventive material used here can be used throughout the year and is mixed for the purpose of preventing erosion, outflow, scattering, and the like of the base material, soil, seeds, and the like due to rainfall after spraying.
[0003]
Conventionally, as the main material of the above-mentioned erosion preventive material, there are a material mainly composed of a polymer resin such as acrylic resin and vinyl acetate, and a material mainly composed of cement (Patent Document 1 and Patent Document 2). is there.
[Patent Document 1]
Patent No. 2935408 [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-188150
[Problems to be solved by the invention]
However, there are the following problems with the anti-erosion material mainly composed of polymer resin or cement.
[0005]
In the case of erosion prevention materials made mainly of polymer resins, there is little adverse effect on seed germination and growth, but if the moisture does not evaporate after construction, the erosion prevention function will not be demonstrated and sufficient erosion prevention effect will be achieved. There was a problem that it took time to obtain. In addition, since deterioration of the resin due to ultraviolet rays occurs at an early stage, when the slope greening spraying method is applied on a steep slope such as a slope, there is a problem that the growth base eroded early is eroded. Furthermore, when it is necessary to prevent the growth base from falling after spraying, a large amount of resin must be added. As a result, chemical substances remain on the sloped soil, causing soil devastation, The result was a pollution problem.
[0006]
On the other hand, erosion prevention materials made mainly from cement have stronger bonding strength than polymer resins, so that the erosion resistance of the growth base created over a long period of time should be maintained even after construction. However, due to the alkalinity of the cement, it adversely affects the germination of seeds and the initial growth of plants, resulting in poor germination, delayed germination and poor initial growth.
[0007]
Inorganic erosion prevention materials such as cement have the great feature of strong erosion resistance, so vegetation will continue for a while after construction, such as tree planting, mainly woody plants, which have been increasingly practiced in recent years. This is effective for greening where surface coating is not achieved.
Accordingly, an object of the present invention is to provide an erosion preventive material that does not adversely affect germination and growth of plants.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive research to solve the above technical problems. As a result, the present invention was completed by obtaining the knowledge that an erosion inhibitor mixed with a specific material instead of using a polymer resin or cement can reduce the adverse effects on germination and growth of plants. It was.
[0009]
The invention according to claim 1 is an erosion preventive material mixed for preventing the erosion of the organic growth base used in the slope planting spraying method, and performs a pozzolanic reaction with dihydric gypsum or anhydrous gypsum and a particle size of 150 μm or less. powder, and includes only three components of sodium or potassium sulfate, the 2 and gypsum or anhydrite 100 parts by weight, and the powder 50 to 300 parts by weight to make the following pozzolanic reaction the particle size 150 [mu] m, the sulfate The growth base comprising 1 to 10 parts by weight of sodium or potassium sulfate and mixed with the erosion-preventing material which is initially alkaline by mixing at a rate of 10 to 180 kg with respect to 1 m ³ of the growth base. Solidifies in the neutral or acidic range .
[0011]
The invention according to claim 2 is a slope greening spraying method characterized in that the erosion preventive material for organic growth base according to claim 1 is mixed at a rate of 10 to 180 kg with respect to 1 m ³ of the growth base. .
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail. The solidifying material composition for growth bases according to the present invention, that is, the erosion preventing material, is a powder that performs a pozzolanic reaction with a particle size of 150 μm or less, and contains a predetermined proportion of gypsum and a water-soluble sulfate.
[0013]
The powder used for the solidifying material composition for growth base in the present invention is a powder that undergoes a pozzolanic reaction with a particle size of 150 μm or less, such as fly ash, coal ash, blast furnace slag, silica gel, silica fume, tuff, diatomaceous earth. , Ground clay, fired shale, etc. In addition, when the particle size exceeds 150 μm, the viscosity of the growth base material is insufficient, so that the base material sags or drops at the time of spraying, or the pozzolanic reaction does not proceed and the solidification strength is insufficient. did.
[0014]
The usage-amount of the powder which performs pozzolanic reaction with a particle size of 150 micrometers or less is 50-300 weight part with respect to 100 weight part of gypsum, and 70-250 weight part is more preferable. If the amount is less than 30 parts by weight, the initial strength may be reduced. If the amount exceeds 300 parts by weight, germination and growth of seeds are affected, which is not suitable.
[0015]
The gypsum used in the present invention, are natural and chemical gypsum, especially, I type, II type, III type anhydrous gypsum or dihydrate gypsum can be suitably used.
When hemihydrate gypsum is used, the solidification time after water mixing is fast, so by adding a retarder such as oxycarboxylic acid to adjust the solidification time, prevent troubles that occur during vegetation substrate pumping Can do. However, the artificial soil and fertilizer used for the vegetation base material already contain organic substances and there is a wide range of contents, so there is a risk of variation in the solidification time in the construction work. Interruption and work efficiency may be reduced.
[0016]
As a water-soluble sulfate salt used in the present invention include sodium or potassium sulfate.
[0017]
1-10 weight part is preferable with respect to 100 weight part of gypsum, and, as for the usage-amount of water-soluble sulfate, 3-8 weight part is more preferable. When the amount used is less than 1 part by weight, the solidification strength is low, and there is a risk of seed runoff due to rainfall. On the other hand, when the amount exceeds 10 parts by weight, the germination and growth of seeds are affected by an increase in the concentration of the water-soluble salt in the vegetation base.
[0018]
In the present invention, clay minerals such as bentonite and kaolin can be used in combination for the purpose of imparting plasticity to the growth base material.
[0019]
The amount of erosion material, the type of artificial soil growing base material, because it depends on the intensity of the water content, also required to include, but are not uniformly determined, in general, the growth base 1 m ³ On the other hand, 10 to 180 kg is preferable, and 20 to 80 kg is more preferable when it is used for normal revegetation. Moreover, when using as a vegetation induction | guidance | derivation work which does not use a seed, 60-160 kg is preferable, and also 80-120 kg is more preferable when both erosion resistance and the germination property of a plant are considered. If the amount used is less than 10 kg, the solidification strength of the erosion preventive material is low, so that the soil hardness of the established growth base cannot be obtained sufficiently, and there is a risk that seeds or the growth base will flow out due to rainfall or the like. On the other hand, if it exceeds 180 kg, the solidification strength of the erosion preventive material becomes high and the soil hardness of the growth base increases too much, which may adversely affect the germination and growth of seeds. Note that the growth base 1 m ³ here means the growth base 1 m ³ which is reclamation by spraying.
[0020]
In order to describe the present invention more specifically, the present invention will be described below with reference to examples. However, the present invention is not limited to these examples.
[0021]
The Example of the solidification material composition for growth bases of this invention is shown in Table 1 (Examples 1-15, Comparative Examples 1-3).
The solidification material composition for growth base was prepared by uniformly mixing gypsum, a substance that performs pozzolanic reaction, and a water-soluble sulfate with a blending ratio shown in Table 1 as a powder. Next, 100 parts by weight of fresh water is added to 100 parts by weight of the solidifying material composition for growth base, and stirred and mixed with a three-one motor to prepare a slurry of the solidifying material composition for growth base. The pH was measured.
Further, according to “Testing method of bleeding rate and expansion rate of injection mortar of prepacked concrete (polyethylene bag method) (JSCE-F522, 1999)”, bleeding after 24 hours was measured. Similarly, the bleeding when using cement was measured, and the bleeding ratio was calculated by dividing the bleeding of the solidifying material composition for growth base by the bleeding of the cement.
Furthermore, after the specimen measured for bleeding was cured in a room of 20 ± 2 ° C for 7 days, it was cut out to a height of 10cm and measured for uniaxial compressive strength according to "Soil Uniaxial Compression Test Method (JSF T511)". did. Table 1 shows the measurement results.
[0022]
[Table 1]

[0023]
(Example 16)
This test shows the relationship between the amount of this composition and the growth status of the plant when using the solidifying material composition for growth base according to the present invention (hereinafter referred to as this composition) and when using conventional cement. This was done for the purpose of comparative verification.
[0024]
The test is a laboratory test using a 1 / 5000a Wagner pot. The test group is 1) control group (without erosion inhibitor), 2) 20 kg / m ^{3 of the} composition, 3) 40 kg / m ^{3 of the} composition. 4) This composition 60kg / m ³ mix, 5) Ordinary Portland cement 20kg / m ³ mix, 6) Ordinary Portland cement 40kg / m ³ mix, 7) Ordinary Portland cement 60kg / m ³ mix, 7 test zones in total It was set. The materials used include organic growth base material (trade name: Remimaterial) 2000 liter / m ³ and slow-release fertilizer (N: P: K = 6: 36: 6) (Product name: Treekeeper) 4 kg / m ³ was used. After mixing each material using a mixer and stirring uniformly, this was packed in a Wagner pot, 100 grains of tall fescue were seeded, and the soil was covered to the extent that it was hidden. The number of repetitions in each test section was 3.
[0025]
As a result of the investigation after 42 days from the start of the test, the germination and initial growth of tall fescue when using this composition is better than normal Portland cement, and the initial growth is not particularly inhibited. It was confirmed. FIG. 1 is a graph comparing the number of formations after 42 days in Example 1. FIG. 2 is a graph comparing plant height after 42 days in Example 1.
[0026]
(Example 17)
The purpose of this test was to compare and verify the erosion resistance of the growth base when the composition was used and when the conventional cement was used when the thick base was sprayed.
[0027]
Tests and field trials using the fill slopes of Tochigi prefecture (northward), as the test group, 1) control group (ordinary Portland cement 60 kg / m ³ formulation), 2) the composition 20 kg / m ³ formulation, A total of 4 test zones were set for 3) 3 compositions of this composition 40 kg / m ³ , 4) 60 compositions of this composition 60 kg / m ³ . The side of the construction surface was 2 m ² / section (width 1.0 m × height 2.0 m), and the spraying thickness was 5 cm. The slope of the artificial embankment slope was 1: 1.2, and a wire netting work (diameter 2 mm, 50 × 50 mm mesh) was applied as a greening foundation work. The materials used for the thick-layer base material sprayer include organic growth base material (trade name: Remimaterial) 2000 liter / m ³ and slow-release fertilizer (N: P: K = 6: 36: 6, trade name: Treekeeper) 4 kg / m ³ was used to spray the growth base using a mortar concrete spraying machine. In order to confirm the erosion resistance of the growth base, this test was performed at the end of November, and was conducted on the earth and sand slope where frost heaving and freezing in winter are expected.
[0028]
After construction, in order to confirm the erosion status of the growth base, we investigated immediately after construction, 27 days, 97 days, and 105 days later. As a result, the base residual rate was 100% and the wire mesh exposure rate was 0% in all test zones. No problems were found due to the erosion or freezing of the spray base due to the number of days elapsed. Thereby, it was confirmed that this composition can produce the growth base which has durability similar to the case where normal Portland cement is used.
[0029]
(Example 18)
Based on the test results described above, construction was performed on a soft rock cut slope with a slope of 1: 0.8. Table 2 shows the material composition table. As the plants to be used, arakashi, mouse mochi, sharinbai, yabutsubaki, sendan, crape myrtle, mugwort, yamazakura, yamahaze, akigumi, and shinba were used. A follow-up survey after construction was conducted three times, one month, four months, and seven months later. As a result, no germination failure or initial growth failure was observed in each plant, and good germination growth was confirmed.
[0030]
[Table 2]

[0031]
One of the main reasons why this composition does not adversely affect the germination and growth of plants is that the properties of solidifying in a neutral to weakly acidic region have a great influence. When the transition of the pH of the growth base prepared in Example 18 is seen (see Table 3), it can be seen that the growth base shows an acidic region as compared with ordinary Portland cement.
[0032]
[Table 3]

[0037]
【The invention's effect】
As described above, the solidifying material composition for growth base material of the present invention has erosion resistance equivalent to cement without using a polymer resin that may remain in the soil, and As described above, the alkaline component has an excellent effect as an erosion preventive material for the slope greening spraying method which does not adversely affect the germination and initial growth of seeds.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph comparing the number of formations after 42 days in Example 16. FIG.
FIG. 2 is a graph comparing plant height after 42 days in Example 16.

Claims

An anti-erosion material mixed to prevent erosion of organic growth base used for slope greening spraying method,
2 dihydrate gypsum or anhydrite, the powder to make the following pozzolanic reaction particle size 150 [mu] m, and includes only three components of sodium or potassium sulfate, and the two gypsum or anhydrite 100 parts by weight, or less of the particle size 150 [mu] m A composition comprising 50 to 300 parts by weight of a powder for performing a pozzolanic reaction and 1 to 10 parts by weight of the sodium sulfate or potassium sulfate , and mixing at a rate of 10 to 180 kg with respect to 1 m ^{3 of the} growth base , An organic erosion prevention material for organic growth bases, characterized in that the growth base mixed with the erosion prevention material that is initially alkaline solidifies in a neutral or acidic region .

Slope greening spraying method, characterized in that the organic-based growth foundation for erosion prevention material according to claim 1, with respect to growth foundation 1 m ³ mixing at a ratio of 10～180Kg.