JP4626108B2 - Inkjet recording device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置に関し、特に、インク流路内に発生した気泡を貯留して良好な記録品質を維持することができる共に、その貯留した気泡を効率よく排出することができるインクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インクタンクからチューブを介して記録ヘッドにインクを供給するチューブ供給形式のインクジェット記録装置が知られている。このチューブ供給形式のインクジェット記録装置は、被記録媒体にインクを吐出して記録を行うための記録ヘッドと、その記録ヘッドを搭載するキャリッジと、そのキャリッジ外に設けられ、記録ヘッドに供給するインクを貯えるインクタンクと、そのインクタンクから記録ヘッドにインクを供給するチューブとを備えている。
【0003】
このチューブ供給形式のインクジェット記録装置によれば、インクタンクをキャリッジに搭載する必要がないので、記録ヘッドを小型、軽量にでき、記録ヘッドを高速で動作させて高速に記録を行うことができる。また、記録ヘッドと別体で配設されるインクタンクを大容量化することができ、インクタンクの交換時期(インクの供給期間)を長くすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このチューブ供給形式のインクジェット記録装置は、記録ヘッドにチューブを介してインクを供給するため、チューブの壁面からエアが侵入し、チューブ内のインク中に気泡が発生することがある。この気泡はインクと共に記録ヘッドに搬送されインクの吐出状態を不安定にしたり、インク流路やインク吐出口を閉塞して吐出不能にしたり記録品質を低下させてしまうという問題点があった。
【0005】
また、出願人は特願2000−347981号(未公知)において、チューブ内で発生する気泡を貯留するエアトラップを備えたチューブ供給形式のインクジェット記録装置を提案している。このエアトラップは、略箱状に構成され、インクタンクと記録ヘッドとの間のインク流路の途中に設けられている。このエアトラップによれば、チューブ内で発生した気泡はエアトラップ内に貯留されてゆき、所定量まで貯留された場合に、回復処理によってエアトラップ内から排出される。しかし、かかる回復処理によってエアトラップ内に貯留した気泡は排出されるが、所定量の気泡が貯留される前であっても、紙粉や記録ヘッド側から侵入するエア等によってインク吐出口が閉塞され、インクの吐出不良を引き起こし、記録品質を低下させてしまうという問題点があった。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、インク流路内に発生した気泡を貯留して良好な記録品質を維持することができると共に、その貯留した気泡を効率よく排出することができるインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載のインクジェット記録装置は、インク吐出口からインクを吐出して被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、その記録ヘッドに供給されるインクを貯えるインク供給源と、そのインク供給源から前記記録ヘッドにインクを供給するインク流路とを備えている。
【0008】
また、前記インク流路の途中に設けられ、インク流路内で発生する気泡を貯留するため前記インク供給源と連通した第1室、その第1室と連通した第2室、その第1室の下方に位置し第1室および第2室の下端を前記記録ヘッドに連通させる第3室を有する気泡貯留部と、その気泡貯留部から前記記録ヘッドへ向け、記録動作時のインクの流れよりも速いインクの流れを生起する回復手段と、前記気泡貯留部内に立設され、前記第1室と第2室とをその上部で連通する連通口を残して両室を隔てる隔壁と、前記気泡貯留部内に設けられ、記録動作時における前記第1室から第3室へのインクの流れを許容し、前記回復手段によるインクの速い流れに対しては抵抗となる流路抵抗手段とを備えている。
【0009】
そして、前記記録動作時には、前記気泡貯留部に流入したインクから気泡を分離して前記第1室の上方に貯留し、前記回復手段は、前記第1室から第2室、第3室を順次通るインクの速い流れを生起して、前記第1室に貯留した気泡を排出する。
【0010】
この請求項1記載のインクジェット記録装置によれば、インク供給源に貯えられたインクは、インク流路の途中に設けられた気泡貯留部を経て記録ヘッドに供給される。この気泡貯留部においては、インク供給源と連通した第1室にインク供給源から供給されるインクとインク流路内で発生した気泡とが貯留される。この第1室の下方には、第1室の下端を記録ヘッドに連通させる第3室が位置されている。そして、記録動作時には流路抵抗手段によって第1室から第3室へのインクの流れが許容され、第1室に貯留されているインクが第3室を通過して記録ヘッドに供給される。
【0011】
一方、第1室に貯留されている気泡は、記録動作時のインクの流れよりも速いインクの流れを生起する回復手段によって排出される。回復手段動作時においては、流路抵抗手段によって第1室から第3室へのインクの流れは規制される。従って、インクの流れは、第1室から隔壁によって残された連通口を通過して第2室、更に、第2室の下端を記録ヘッドに連通させる第3室に順次生起される。そして、第1室に貯留されている気泡は、このインクの流れに沿って記録ヘッドから排出される。
【0012】
請求項2記載のインクジェット記録装置は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、前記流路抵抗手段はフィルタで構成されている。
【0013】
請求項3記載のインクジェット記録装置は、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、前記第1室に貯留した気泡を残留させるだけのインク量を排出する第2の回復手段をさらに備えている。
【0014】
請求項4記載のインクジェット記録装置は、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記第2室の内部には、該第2室内部に貯留されるインクを前記連通口まで上昇させるための毛細管現象発生手段が設けられている。
【0015】
請求項5記載のインクジェット記録装置は、請求項4に記載のインクジェット記録装置において、前記毛細管現象発生手段は、前記第2室の内面に上下方向に沿って突出形成されたリブで構成されている。
【0016】
請求項6記載のインクジェット記録装置は、請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記気泡貯留部は、前記第1室の側方に第2室を備え、前記第2室の上端を前記連通口を介して第1室に連通し、第2室の下端を第2の連通口を介して第3室に連通している。
【0017】
請求項7記載のインクジェット記録装置は、請求項6に記載のインクジェット記録装置において、前記第2室と第3室の間の第2の連通口の面積は、第2室のインク流動方向と直交する断面積よりも小さく構成されている。
【0018】
請求項8記載のインクジェット記録装置は、請求項1から7のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記第2室は、前記回復手段によるインクの流れによっても排出できない気泡を残留させる部分を有している。
【0019】
請求項9記載のインクジェット記録装置は、請求項2に記載のインクジェット記録装置において、前記フィルタは、前記隔壁と平行な辺の長さよりもそれと直角な辺の長さの方が大きく構成されている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例であるインクジェット記録装置1の内部構成を示した平面図である。このインクジェット記録装置1は、本体フレーム2と、その本体フレーム2に内包され、記録用紙PPにインクを吐出する記録ヘッドユニット3と、その記録ヘッドユニット3に供給するインクを貯留するインクタンク4と、そのインクタンク4から記録ヘッドユニット3にインクを供給するチューブ5と、回復装置6と、記録用紙PPを搬送するための搬送装置とを備えている。
【0021】
本体フレーム2は、記録ヘッドユニット3等を内包するためのものであり、略箱状体に形成され、難燃性のプラスチックで構成されている。本体フレーム2の長手方向には、棒状のガイドロッド7が横架されており、記録ヘッドユニット3を記録用紙PPの搬送方向Bと直交する方向A(図1の左右方向)に往復移動可能に支持している。
【0022】
記録ヘッドユニット3は、キャリッジ3aと、そのキャリッジ3aに連設された筐体3bとによって略箱状に形成されており、その内部には記録ヘッド15(図3参照)、エアトラップユニット11等(図3参照)が収納されている。尚、記録ヘッドユニット3の内部構成については、図2および図3において説明する。
【0023】
キャリッジ3aは、ガイドロッド7上に往復移動可能に挿嵌されている。キャリッジ3aには、ベルトが装着されており、そのベルトはキャリッジモータ101(図4参照)に取着されたローラに巻回されている。キャリッジモータ101が回転するとローラに巻回されたベルトが駆動され記録ヘッドユニット3を移動させる。
【0024】
記録ヘッドユニット3の下方には、図3に示すように、記録用紙PPを搬送するための搬送装置としての搬送ローラ16a〜16dが配置されている。搬送ローラ16a〜16dは、記録ヘッドユニット3の下方においてその前後に位置して、搬送モータ103(図4参照)の回転によって記録用紙PPをほぼ水平方向(矢印B)に搬送する。
【0025】
記録ヘッドユニット3内の記録ヘッド15は、フルカラー記録のために複数個例えば4組並べて設けられ、それぞれ記録用紙PPに対向する側にインク吐出口を下向きに開口させている。記録ヘッド15の各組は、後述するエアトラップの連通路19から供給されるインクを、公知のものと同様に、インク吐出口ごとのインク室に分配し圧電素子等のアクチュエータ15aによってインク吐出口から吐出するものである。また、記録ヘッド15の各組は、記録ヘッドユニット3の筺体3bの下面に支持され、インク吐出口を除いて記録用紙PP側の面をカバープレート15bで覆われている。
【0026】
インクタンク4は、記録ヘッドユニット3に供給するインクを貯留しておくためのものであり、記録用紙PPの搬送経路の下方に配設されている。インクタンク4は、各記録ヘッド15に対応したブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各インクが密封されている4つのインクタンク4a〜4dで構成されている。各インクタンク4a〜4dは、4本のチューブ5a〜5dを介して各記録ヘッド15に連結されている。
【0027】
回復装置6は、回復処理を実行するための装置であり、本体フレーム2の左側部分に配設されている。回復処理は、記録ヘッド15からのインクの吐出状態を回復させるための処理である。回復装置6は、吸引キャップ6aと、その吸引キャップ6aを通して記録ヘッドユニット3からインク等を吸引する吸引ポンプ(図示せず)と、記録ヘッドユニット3のインク吐出口形成面を拭うワイパ6bとから構成されている。
【0028】
吸引キャップ6aは略箱状に形成されており、記録ヘッド15のインク吐出口形成面に当接され、インク吐出口形成面を密閉する。吸引キャップ6aの底部には、排出チューブ6cが連通されている。吸引ポンプの作用によって吸引されるインクは、吸引キャップ6aから排出チューブ6cを通過して排出される。吸引処理が終了すると、吸引キャップ6aがインク吐出口形成面から離れる。排出されたインクによって汚れたインク吐出口形成面が板状のゴムで構成されたワイパ6bによって拭われ、回復処理が終了する。尚、回復処理の詳細については、図6及び図7において説明する。また、回復装置6は、インクタンク4側からインクに高い圧力をかけて記録ヘッドに対しインクに速い流れを生起させるものであっても良い。
【0029】
また、本体フレーム2の内部には、インクジェット記録装置1の動作内容に関する制御プログラムに従って、インクジェット記録装置1を制御するCPU、ROM、RAM等が搭載された本体側制御基板100(図4参照)が配設されている。上述した回復装置6における回復処理も、この本体側制御基板100によって制御されている。尚、本体側制御基板100等のインクジェット記録装置1の電気回路構成については図4において説明する。
【0030】
エアトラップユニット11は、チューブ5内で発生した気泡を貯留するためのものである。エアトラップユニット11は略直方体状に形成され、記録ヘッドユニット3の筺体3bの内部中央に配設されている。このエアトラップユニット11内は、各記録ヘッド15に対応して独立した4つの気泡貯留部、即ちエアトラップ30〜33に区分けされて構成されている。また、各エアトラップ30〜33の後側面(図2の上方)には、ジョイント部材12と連結するための4つの連結具34が略直線状に突設されている。
【0031】
連結具34の外周面は、ジョイント部材12に向かって縮径するテーパ状に構成され、内部にはインク流路すなわち各エアトラップに対するインク流入口11fが形成されている。ジョイント部材12は、各チューブ5a〜5dと各エアトラップ30〜33とを連結するためのものである。ジョイント部材12は略直方体に形成され、エアトラップユニット11の後方(図2の上方)に配設されている。ジョイント部材12は、4つの独立したインク流路12a〜12dを有し、各インク流路の両端には、各エアトラップ30〜33の連結具34に連結するための第1連結具35と、チューブ5a〜5dに連結するための第2連結具36とがそれぞれ突設されている。
【0032】
第1連結具35は、各エアトラップ30〜33の連結具34と対向する面に略直線状に突設されている。第1連結具35の外周面は、ジョイント部材12の本体から突設された枝管から拡張し、連結具34に向かって縮径するテーパ状に構成されている。そして、各第1連結具35と、対応する各連結具34とは、略中空円筒状に構成された連結部材37の両端からそれぞれ挿入されて連結される。
第2連結具36は、ジョイント部材12の左右側面から2本づつ突設されている。第2連結具36の外周面は、ジョイント部材12の本体から突設された枝管から拡張し、チューブ5a〜5dに向かって縮径するテーパ状に構成され、内部にはインク流路が形成されている。各第2連結具36は、各チューブ5a〜5dの一端の内部に被包されて連結される。
【0033】
エアトラップユニット11の各エアトラップ30〜33の内部は、隔壁13とフィルタ14とによって第1室11aと第2室11bと第3室11cとの3室に区分けされている。
【0034】
隔壁13は、インククタンク4側の第1室11aとその第1室11aの上方の連通部11dで連通された第2室11bとに区分けするためのものである。幅方向(図3の紙面奥側と手前側)の両側壁に横架され、重力方向Cの方向を上下として立設されている。尚、隔壁13は、インクに対し濡れ性のよい材料で構成されており、気泡が隔壁13に付着しにくく、第1室11aに貯留される気泡を第1室11aの上方へ導きやすいようになっている。
【0035】
フィルタ14は、第1室11aと第3室11cとを区分けして、記録動作時の遅いインクの流れに対しては、第1室11aから第3室11cへの流れを許容すると共に、回復処理動作時の速い流れに対しては第1室11aから第3室11cへの流れを規制する抵抗を有するものである。フィルタ14はステンレス製の金属を網目状に編んだメッシュで構成されており、第1室11aの底面の全体を覆って、ほぼ水平に配置されている。フィルタ14は、幅方向(隔壁13と平行な方向)の長さよりもそれと直角な方向(前後方向)の長さの方が大きい長方形に形成されている。尚、フィルタ14に代えて、第1室の底壁に、開放する方向に付勢された弁によって開閉可能な開口を設け、遅いインクの流れに対しては弁を開放状態に維持し開口を通してインクの流通を可能にし、速いインクの流れによって弁を押して開口を閉じ、あるいは制限してインクの流れを規制するように構成することもできる。
【0036】
第1室11aは、インクタンク4側に位置する室である。一の側壁を隔壁13で構成し、底面をフィルタ14で構成しており、第1室11aの上方(隔壁13の上方)の連通部11dにおいて第2室11bと連通している。また、インクタンク4側の上方の側壁には、インク流入口11fが形成されており、インクタンク4からチューブ5を介して供給されるインクは、ジョイント部材12を経た後、インク流入口11fを通過して、第1室11aに供給される。この際、第1室11aに供給されるインクに含まれる気泡は、浮力によって第1室11aの上方に貯留される。
【0037】
第2室11bは、一の側壁を隔壁13で構成し、隔壁13を挟んで第1室11aの側方に位置する室である。隔壁13の上方の連通部11dにおいて第1室11aと連通されており、隔壁13の下方の第2連通部11eにおいて第3室11cと連通されている。第2連通部11eの断面積は、隔壁13下端の壁21により制限さえ、第2室11bのインク流動方向と直交する断面積よりも小さく形成されている。また、第2室11bの側壁から上下方向に沿ってリブ18が突設されている。このリブ18は、第2室11bの内部を毛細管作用を生じる複数の細かい部分に区分けして、毛細管作用によって、第2室内のインクを連通部11dまで上昇させるためのものである。リブ18は必要に応じて1つのみでなく複数設けることができる。
【0038】
第2室11bに貯留されているインクは、記録動作時においては、リブ18の作用によって連通部11dまで液面が上昇されている。一方、回復処理動作時においては、フィルタ14の抵抗によって第1室11aから第3室11bへのインクの流れが規制され、第1室11aから連通部11dを通過して第2室、更には、第2連通部を通過して第3室へのインクの流れが生起される。そして、第1室11aに貯留されているエアもインクの流れに沿って、第1室11a、第2室11b、第3室11c、へと順次排出されてゆく。尚、第2室11bの内壁はインクに対して濡れ性の良い材料で構成され、あるいは濡れ性を良くする表面処理がされている。このため、回復処理動作時に第2室11bを通過して排出される気泡が壁面に留まりにくく、迅速に気泡を排出することができる。
【0039】
第3室11cは、天井面をフィルタ14で構成し、フィルタ14を挟んで第1室11aの下方に位置する室である。第3室11cの一端側(図3の右側)は記録ヘッド15と連通した連通路19と連通され、他端側(図3の左側)は第2室11bと第2連通部11eにおいて連通されている。記録動作時において、フィルタ14を介して第1室11aから第3室11cに供給されるインクは、第3室を通過して記録ヘッド15へ供給される。また、回復処理動作時において、第2連通部11eを通過して、第2室11bから流入されるエアは、第3室11cを通過して記録ヘッド15から排出される。
【0040】
連通路19には連通路フィルタ20が配設されている。連通路フィルタ20は、記録ヘッド15に供給されるインク内に混入しているゴミを捕捉するためのものである。ステンレス製の金属を網目状に編んだメッシュであって、連通路19の断面方向を全て覆うような形状に構成されている。
【0041】
エアトラップユニット11は、第1室11aと第2室11bの上方部分と隔壁13とを構成する箱状部材111と、第2室11bの下方部分および第3室11cの外周部分と壁21を構成する枠状部材112と、第2室11bおよび第3室11cの底壁部分と連通路19とを構成する枠状部材113とを重ねて構成される。
【0042】
記録ヘッド15のための駆動信号を供給するキャリッジ側制御基板17は、ドライバ基板17aとインターフェース基板17cとから構成されている。ドライバ基板17aは、エアトラップユニット11の左側の筺体3bに配設されている。インクジェット記録装置1に搭載されている本体側制御基板100によって制御され、本体側制御基板100から送信されるシリアル信号をアクチュエータ15aに対応したパラレル信号に変換してアクチュエータ15aを駆動するものである。
【0043】
インターフェース基板17bは、エアトラップユニット11の上方に配設されている。本体側制御基板100からの信号線と接続するコネクタ及びノイズ除去回路が搭載されている。また、アクチュエータ15aに接続されたフレキシブルな印刷配線基板17cと連結されており、印刷配線基板17c上に載っているドライバ基板17aと接続されている。
【0044】
次に、図4を参照して上述のように構成したインクジェット記録装置1の電気回路構成について説明する。図4は、インクジェット記録装置1の電気回路構成の概略を示すブロック図である。インクジェット記録装置1を制御するための本体側制御基板100には、1チップ構成のマイクロコンピュータ(CPU)91と、そのCPU91により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM92と、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM93と、EEPROM94と、イメージメモリ95、ゲートアレイ96、RTC98等が搭載されている。
【0045】
演算装置であるCPU91は、ROM92に予め記憶された制御プログラムに従い、回復処理動作を実行したり、記録タイミング信号およびリセット信号を生成し、各信号を後述のゲートアレイ96へ転送するものである。このCPU91には、ユーザが記録の指示などを行うための操作パネル107、キャリッジ3aを動作させるキャリッジモータ(CRモータ)101を駆動するためのCRモータ駆動回路102、記録用紙PPを搬送する搬送モータ(LFモータ)103を動作させるためのLFモータ駆動回路104、回復用吸引ポンプを動作させる回復モータ106を駆動するための回復モータ駆動回路105等が接続されている。ここで、回復用吸引ポンプを動作させる回復モータ106は、ステッピングモータで構成されており、入力されるパルス信号の入力数によってモータの回転数を制御することができる。
【0046】
ROM92には、制御プログラムの一部として、リセットパージプログラム92aと、回復パージプログラム92bとを備えている。リセットパージプログラム92aは、リセットパージ処理(図6参照)を実行するためのプログラムである。リセットパージ処理は、エアトラップユニット11内に貯留される気泡の大部分をインク吐出口から排出する処理である。後述するEEPROM94の日付データメモリ94aに記憶されている日付データに基づき作動するものである。
【0047】
回復パージプログラム92bは、回復パージ処理(図7参照)を実行するためのプログラムである。回復パージ処理は、リセットパージ処理より弱い吸引力で、エアトラップユニット11内に貯留される気泡は排出せず、インク吐出口を塞ぐ気泡、紙粉、乾燥して固形化したインク等を吸引する処理である。操作者によって、操作パネル107に設けられた回復キー107aが押下された場合に作動するものである。
【0048】
EEPROM94は、電源切断後もその内容を保持する不揮発性のメモリであり、日付データメモリ94aを備えている。この日付データメモリ94aは、上述したリセットパージを実行した日付を記憶するものであり、リセットパージ処理が実行される度にその日付データが更新される。
【0049】
RTC98は、年月日等の時の計測を行うICであり、このRTC33の計測値に基づいて、リセットパージ実行日時が日付データメモリ94aに記憶される。また、RTC98は、インクジェット記録装置1の電源OFFにした場合のバックアップ用の電圧を供給するバッテリー回路98aが接続されている。このバッテリー回路98aにより、インクジェット記録装置1の電源をOFFにした後でも時の計測を継続することができる。
【0050】
ゲートアレイ96は、CPU91から転送される記録タイミング信号と、イメージメモリ95に記憶されている画像データとに基づいて、その画像データを記録用紙PPに記録するための記録データ(駆動信号)と、その記録データと同期する転送クロックと、ラッチ信号と、基本記録波形信号を生成するためのパラメータ信号と、一定周期で出力される噴射タイミング信号とを出力し、それら各信号を、キャリッジ側制御基板17側へ転送する。また、ゲートアレイ96は、コンピュータなどの外部機器からセントロ・インターフェース(I/F)97を介して転送されてくる画像データを、イメージメモリ95に記憶させる。そして、ゲートアレイ96は、ホストコンピュータなどからセントロ・インターフェース(I/F)97を介して転送されてくるセントロ・データに基づいてセントロ・データ受信割込信号を生成し、その信号をCPU91へ転送する。なお、ゲートアレイ96とキャリッジ側制御基板17との間で通信される各信号は、両者を接続するハーネスケーブルを介して転送される。また、上記したCPU91と、ROM92、RAM93及びゲートアレイ96とは、バスライン99を介して接続されている。
【0051】
次に、図5ないし図7のフローチャートを参照して、図4において説明したリセットパージ処理と回復パージ処理とについて説明する。まず、図5を参照して、インクジェット記録装置1で実行される一連の処理に沿って各回復処理を説明していく。図5はインクジェット記録装置1で実行される一連の処理のフローチャートである。図5に示すように、インクジェット記録装置1に電源が投入されると、初期処理(S1)が開始される。この初期処理では記録ヘッドユニット3の位置を特定する位置決め処理や、RAM93に記憶されているデータを消去するクリア処理等を行う。初期処理が終了すると、RTC33からリセットパージ実行データとして日付データが読み込まれる(S2)。読み込まれた日付データと、日付データメモリ94aに記憶されている先回のリセットパージ日付データとが比較される。比較された結果、先回のリセットパージ実行時から1ヶ月間経過している場合には(S3:Yes)、リセットパージ処理(S4)が開始される。尚、この際、新たにRTC33から読み込まれた日付けデータが、予め日付けデータメモリ94aに記憶されている日付けデータと書き換えられる。
【0052】
ここで、図6を参照してリセットパージ処理について説明する。図6はリセットパージ処理のフローチャートである。リセットパージ処理は、ROM92に記憶されているリセットパージプログラム92aに基づき行われる処理である。まず、キャリッジモータ101を駆動して、記録ヘッドユニット3を回復装置6の設置位置に移動させる。設置位置に移動した記録ヘッドユニット3のインク吐出口形成面に吸引キャップ6aを当接して(S8)、インク吐出口形成面を密閉する。次に、リセットパージパルス信号を回復モータ106に出力する。ここで、リセットパージパルス信号のパルス数は、後述する回復パージパルス信号のパルス数より多くのパルスを出力するものである。従って、ステッピングモータで構成された回復モータ106の回転数は、回復パージ処理時に比較して多く、略80kpaの吸引圧力で、吸引ポンプを作動させる(S9)。
【0053】
そして、この吸引ポンプの作用によってエアトラップユニット11に貯留されているエアをインク吐出口から吸引する。この際、エアと共に排出されるインク等は吸引キャップ6aに連結された排出チューブ6cから排出される。吸引処理が終了すると、吸引キャップ6aをインク吐出口形成面から離し、ワイパ6bによってインク吐出口形成面を拭い(S10)、リセットパージ処理を終了する。こうして、エアトラップユニット11に貯留されている気泡をインク吐出口から排出して、インク吐出口からのインクの吐出状態を回復させる。
【0054】
再び図5に戻り、リセットパージ終了後または1ヶ月経過前(S3:No)であった場合について説明を続ける。かかる場合には、回復キー107aが押下されたか否かが判断される。回復キー107aが押下された場合には(S5:Yes)、回復パージ処理が実行される(S6)。
【0055】
ここで、図7を参照して回復パージ処理について説明する。図7は回復パージ処理のフローチャートである。回復パージ処理は、ROM92に記憶されている回復パージプログラム92bに基づき行われる処理である。まず、リセットパージ処理と同様に、キャリッジモータ101を駆動して、記録ヘッドユニット3を回復装置6の設置位置に移動させる。設置位置に移動した記録ヘッドユニット3のインク吐出口形成面に吸引キャップ6aを当接し(S11)、インク吐出口形成面を密閉する。次に、回復パージパルス信号を回復モータ106に出力する。回復パージパルス信号は上述したリセットパージパルス信号のパルス数より少ないパルス数を出力するものである。従って、回復モータ106の回転数はリセットパージ処理時に比較して少なく、略50kPaの吸引圧力で、吸引ポンプを作動させる(S12)。
【0056】
そして、この吸引ポンプの作用によってインク吐出口に留まった気泡や紙粉や乾燥して固形化したインク等を吸引する。この際、インク等は吸引キャップ6aに連結された排出チューブ6cから排出される。吸引処理が終了すると、吸引キャップ6aをインク吐出口形成面から離し、ワイパ6bによってインク吐出口形成面を拭い(S13)、回復パージ処理を終了する。こうして、回復パージ処理は、リセットパージ処理より低圧力で吸引するので、エアトラップユニット11内のエアは排出せず、インク吐出口に留まった気泡や紙粉や乾燥して固形化したインク等を排出して、インク吐出口からのインクの吐出状態を回復させる。
【0057】
再び図5に戻り、回復パージ終了後または回復キー107aが押下されない(S5:No)場合について説明する。かかる場合には、各回復処理は実行されず、通常の記録処理等の各処理が実行される(S7)。
【0058】
次に、図8及び図9を参照して、エアトラップユニット11内のインクの流動パターン及びエアが貯留されていく状態について説明する。図8及び図9は、エアトラップ30〜33の機能を模式的に表した断面図である。尚、図中の符号は、図8(a)及び図9(d)のみとし、図8(b)、(c)及び図9(e)、(f)の符号は省略する。
【0059】
図8(a)は、リセットパージ処理終了後、所定期間が経過してエアトラップユニット11内に、適当量のエアが貯留されている状態を示した図である。記録動作よって第1室11aに貯留されているインクは、フィルタ14を通過して第3室11cに流入し、第3室11cから記録ヘッド15へ供給される。インクの消費に伴い、インクタンク4内のインクはチューブ5を介して第1室11a内に供給される。その際、インクと共に、インク内に含まれる気泡が第1室11a内に供給される。気泡は浮力によって第1室11aの上方に貯留されてエア塊Kをつくる。
【0060】
一方、第2室11b内のインクはリブ18の毛細管作用によって、第1室11aとの連通部11dまで上昇している。従って、第1室11aのエア塊Kが大きくなって、第1室11a内に貯留されているインクの液面が降下しても、第2室11b内のインクは連通部11dまで上昇している。ここで、連通部11dは幅略3.5mm、高さ略1.5mmの略角穴状に構成されているため、連通部11dまで上昇したのインク液面は凹面状のメニスカス(曲面)を形成する。従って、連通部11dまで上昇した第2室11bのインクが第1室11a内に漏れず、連通部11dにおいて第2室11b内のインク面を維持する。
【0061】
図8(b)は、回復パージ処理時の状態を示した図である。回復パージ処理はインク吐出口を閉塞する気泡や紙粉等を排出するものである。回復パージ処理では、記録動作の場合より高圧力で記録ヘッド15側に吸引するので、それによって生じた速いインクの流れは、フィルタ14の抵抗によって第1室11aから第3室11cへ規制される。従って、第1室11a内のインクは、第1室11aから連通部11dを通過して第2室11b、第2室11bから第2連通部11eを通過して第3室11cへと流れる。高圧力下ではインクの速い流れに対してフィルタ14の流動抵抗が大きく、流動抵抗の少ない第1室11a、第2室11b、第3室11cへとインクの流れが生起されるためである。
【0062】
一方、第1室11aに貯留されているエア塊Kは、一旦、第2室11b側へ引き込まれる。第2室11bの下方は第2連通部11eにおいて第3室11cと連通されており、フィルタ14を介して第3室11cと連通されている第1室11aよりも流動抵抗が低いためである。また、第2室11b内のインク面はリブ18の毛細管作用によって連通部11dまで上昇しており、且つ回復パージ処理の圧力は、リセットパージ処理の圧力に比較して低いため、第2室11b内に引き込まれたエアは第3室11cまでは引き込まれない。従って、回復パージ処理においては、エアトラップユニット11内に貯留されているエアは排出されず、インク吐出口を閉塞している気泡や紙粉等だけを排出することができる。
【0063】
図8(c)は、回復パージ処理終了後の状態を示した図である。図8(b)に示すように、回復パージ処理によって、一旦、第2室11b内に引き込まれたエアは、第2室11bのリブ18の毛細管作用と浮力とによって上昇し、連通部11dを通過して、再び第1室11aに貯留されることになる。
【0064】
図9(d)は、図8(c)の状態から更に気泡が貯留された状態を示した図である。多量のエアが第1室11aに貯留されており、インクが供給不足になり吐出不良を引き起こす可能性のある状態である。本実施例のインクジェット記録装置1においては、略1ヶ月単位でこの状態が生じることが想定されているが、この時期は任意に設定できる。
【0065】
図9(e)は、リセットパージ処理時の状態を示した図である。図9(d)に示す状態になると、リセットパージ処理が実行される。リセットパージ処理は、第1室11aに貯留されているエアを排出する処理である。リセットパージ処理では、回復パージ処理より高圧力で記録ヘッド15側に吸引するため、フィルタ14の抵抗によって第1室11aから第3室11cへのインクの速い流れは規制される。この場合、回復パージ処理と同様に、第1室11aから連通部11dを通過して第2室11b、第2室11bから第2連通部11eを通過して第3室11cへと流れるインクの流れが生起される。
【0066】
一方、第1室11a内に貯留されているエアもインクの流れに沿って、第1室11a、第2室11b、第3室11cへと順次排出されてゆく。回復パージ処理では、第3室11cに流入することはないが、リセットパージ処理は回復パージ処理より吸引力が大きいため、第2室11bを通過して第3室11cへと流入されるのである。ここで、第2連通部11eの面積は第2室11bのインクの流動方向と直交する断面積より小さく構成されているので、第2室11bから第2連通部11eを通過するインクの流速は高まり、インクと共に流されるエアを勢い良く排出することができる。また、第2室11bの下端からほぼ直角に第3室11cに連通しているので、その角部分でインクの流れによどみが生じ、そのよどみ部分にエアの一部Kaが残留する。尚、リセットパージ処理によって、インクタンク4から多量のインクがエアトラップユニット11内に供給され、エアトラップユニット11内を満たす。
【0067】
図9(f)は、リセットパージ終了後の状態を示した図である。図9(e)に示すように第2室11bに残留されたエアKaは、第2室11bのリブ18の毛細管作用と浮力によって第2室11bの上方に上昇し、連結部11dを通過して第1室11aの上方に貯留される。連通部11dは、上述したように、第2室11bのインク液面を連通部11dで維持できると共に、かかる残留エアを第2室11bから第1室11aに移動可能な大きさに構成されている。尚、第1室11aに貯留される残留エアは、キャリッジ3aの移動に伴うチューブ5内のインクの慣性による動圧を吸収する役割を果たす。また、残留エア量は0.05cc〜0.2ccが好ましい。
【0068】
次に、図10を参照して、上述したリセットパージ処理時において、動圧吸収のためのエアを第1室11aに残留させるための第2実施例について説明する。図10(a)は、第1室11a内に多量のエアが貯留され、リセットパージ処理直前の状態を示したエアトラップユニット11の断面図である。第1室11aの天井壁には第2リブ22が配設されている。第2リブ22は第1室11a内に所定量のエアを残留させるものである。第2リブ22は第1室11aの側壁のインク流入口11fと対向して、その流入口11fから所定間隔をあけて配設されている。第2リブ22の長さは略4.7mmで構成されている。こうして、第2リブ22と第2リブ22の下流側の天井部との空間11gにおいて、いわゆるインクのよどみ部を形成するのである。
【0069】
上述したように図10(a)に示す状態になると、リセットパージ処理が実行される。リセットパージ処理においては、第1室11aから連通部11dを通過して第2室11bへ流れるインクの流れが生起されるため、空間11gはインクの流速が低速となり、いわゆるインクのよどみ部となる。従って、図10(b)に示すように、リセットパージ処理によって第1室11a内のエアの大部分が排出された場合であっても空間11gのエアは排出されず、依然として第1室11a内部に残留している。尚、上述した第2リブ22によって残留するエアは0.05cc〜0.2cc、好ましくは略0.1ccである。このように、空間11gを形成することによってリセットパージ処理の実行後においても第1室11aの内部に所定量のエアを残留させることができ、この残留エアによってキャリッジ3aの移動に伴うチューブ内のインクの慣性によるインクの動圧を吸収することができる。
【0070】
以上説明したように、本実施例のインクジェット記録装置1によれば、インク流路の途中に設けられたエアトラップユニット11によって、インク流路内で発生した気泡は貯留されるので、気泡が記録ヘッド15に搬送され記録ヘッド15のインク吐出口を閉塞し、インク吐出不良を引き越すのを防止することができる。また、フィルタ14によって第1室11aから第3室11cへのインクの流れを規制して、リセットパージ処理(S4)よって第1室11a、第2室11b、第3室11cを順次通るインクの速い流れを生起して、第1室11aに貯留された気泡を排出することができる。
【0071】
【発明の効果】
請求項1に記載のインクジェット記録装置によれば、インク流路の途中に設けられた気泡貯留部によって、インク流路内で発生した気泡は貯留されるので、気泡が記録ヘッドに搬送され記録ヘッドのインク吐出口を閉塞し、インク吐出不良を引き起すのを防止して、安定した記録動作を維持することができるという効果がある。また、流路抵抗手段によって第1室から第3室へのインクの流れを規制して、回復手段よって第1室、第2室、第3室を順次通るインクの速い流れを生起して、気泡貯留部に貯留された気泡を排出するので、気泡で満たされた気泡貯留部の機能を再度回復させ、再び所定量の気泡を気泡貯留部に貯留することができるという効果がある。
【0072】
請求項2に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、流路抵抗手段はフィルタで構成されているので、フィルタに形成された網目によってフィルタを通過する際の流動抵抗を高くすることができるという効果がある。従って、吸引圧力の弱い記録動作時におていは第1室から第3室へのインクの流れを生起でき、一方、吸引圧力の高い回復手段動作時においては、フィルタが抵抗となり、各々が連通されている第1室、第2室、第3室へ順次通るインクの流れを生起することができるのである。
【0073】
請求項3に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、第1室に貯留した気泡を残留させるだけのインク量を排出する第2の回復手段をさらに備えているので、第1室に貯留した気泡を残留したままの状態で、記録ヘッドのインク吐出口を閉塞する気泡や紙粉等を排出することができる。従って、第1室に貯留した気泡を排出する場合に伴って排出されるインク量を削減することができるという効果がある。
【0074】
請求項4に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、第2室の内部には、該第2室内部に貯留されるインクを前記連通口まで上昇させるための毛細管現象発生手段が設けられているので、第2室内部のインク液面を第2室の上方まで上昇させることができる。従って、第2室内部には上方までインク液面が上昇しており、記録動作時や第2の回復手段動作時において、第1室内の気泡が第2室内を通過して第3室に流入するのを抑制することができるという効果がある。
【0075】
請求項5に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項4に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、毛細管現象発生手段は第2室の内面に上下方向に沿って突出形成されたリブで構成されているので、第2室内を上下方向に区分けでき、毛細管現象を効果的に発生させることができるという効果がある。
【0076】
請求項6に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、気泡貯留部は、第1室の側方に第2室を備え、前記第2室の上端を前記連通口を介して第1室に連通し、第2室の下端を第2の連通口を介して第3室に連通しているので、第1室と第2室と第3室とをまとまり良く配設でき、小型の気泡貯留部を構成することができるという効果がある。
【0077】
請求項7に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項6に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、前記第2室と第3室の間の第2の連通口の面積は、第2室のインク流動方向と直交する断面積よりも小さく構成されているので、回復手段動作時における流速を第2室と第3室の間の第2の連通口を通過する際に高速にできる。従って、第3室に気泡を残留させることなく、高速流速に沿って気泡を第3室から記録ヘッドへ排出することができるという効果がある。
【0078】
請求項8に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1から7のいずれかに記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、第2室は、回復手段によるインクの流れによっても排出できない気泡を残留させる部分を有しているので、第2室に残留した気泡を動圧吸収のための気泡としして利用することができるという効果がある。
【0079】
請求項9に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項2に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、フィルタは隔壁と平行な辺の長さよりもそれと直角な辺の長さの方が大きく構成されているので、隔壁の幅方向と直角な方向において、インク流路となるフィルタの有効面積を確保することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるインクジェット記録装置の内部構成を示した平面図である。
【図2】記録ヘッドユニットの内部構成を示した平面図である。
【図3】図1のIII−III断面線における断面図である。
【図4】インクジェット記録装置の電気回路構成を示すブロック図である。
【図5】インクジェット記録装置の一連の処理のフローチャートである。
【図6】リセットパージ処理のフローチャートである。
【図7】回復パージ処理のフローチャートである。
【図8】エアトラップの機能を模式的に示した断面図である。
【図9】エアトラップの機能を模式的に示した断面図である。
【図10】第2リブを配設したエアトラップを模式的に示した断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置
3 記録ヘッドユニット
3a キャリッジ
4 インクタンク(インク供給源)
5(5a〜5d) チューブ
6 回復装置
11 エアトラップユニット(気泡貯留部)
11a 第1室
11b 第2室
11c 第3室
11d 連通部(連通口)
11e 第2連通部(第2の連通口)
11f インク流入口(流入口)
11g 空間(気泡残留部)
12 ジョイント部材
13 隔壁
14 フィルタ(流路抵抗手段)
15 記録ヘッド
18 リブ(毛細管現象発生手段)
22 第2リブ
30〜33 エアトラップ(気泡貯留部)
S4 リセットパージ処理(回復手段)
S6 回復パージ処理(第2の回復手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a tube supply type ink jet recording apparatus that supplies ink from an ink tank to a recording head via a tube is known. This tube supply type ink jet recording apparatus includes a recording head for discharging ink to a recording medium to perform recording, a carriage on which the recording head is mounted, and an ink that is provided outside the carriage and is supplied to the recording head. And a tube for supplying ink from the ink tank to the recording head.
[0003]
According to this tube supply type ink jet recording apparatus, it is not necessary to mount the ink tank on the carriage. Therefore, the recording head can be reduced in size and weight, and recording can be performed at high speed by operating the recording head at high speed. In addition, the capacity of the ink tank disposed separately from the recording head can be increased, and the ink tank replacement period (ink supply period) can be extended.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, since this tube supply type ink jet recording apparatus supplies ink to the recording head via the tube, air may enter from the wall surface of the tube and bubbles may be generated in the ink in the tube. These bubbles are transported to the recording head together with the ink, making the ink ejection state unstable, obstructing the ink flow path and the ink ejection port to make ejection impossible, and reducing the recording quality.
[0005]
In addition, in Japanese Patent Application No. 2000-347981 (unknown), the applicant has proposed an ink jet recording apparatus of a tube supply type provided with an air trap for storing bubbles generated in the tube. The air trap has a substantially box shape and is provided in the middle of the ink flow path between the ink tank and the recording head. According to this air trap, bubbles generated in the tube are stored in the air trap, and are discharged from the air trap by the recovery process when stored up to a predetermined amount. However, although the air bubbles stored in the air trap are discharged by such recovery processing, even before a predetermined amount of air bubbles are stored, the ink discharge port is blocked by paper powder or air entering from the recording head side. As a result, there is a problem in that the ink ejection failure is caused and the recording quality is deteriorated.
[0006]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and can store bubbles generated in the ink flow path to maintain good recording quality, and can efficiently store the stored bubbles. An object of the present invention is to provide an ink jet recording apparatus capable of discharging.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, an ink jet recording apparatus according to
[0008]
A first chamber that is provided in the middle of the ink flow path and communicates with the ink supply source to store bubbles generated in the ink flow path, a second chamber that communicates with the first chamber, and the first chamber. And a bubble storage section having a third chamber communicating with the recording head at the lower ends of the first chamber and the second chamber, and from the bubble storage section toward the recording head, the flow of ink during a recording operation Recovery means for generating a fast ink flow, a partition wall standing between the bubble storage unit and separating the two chambers, leaving a communication port communicating the first chamber and the second chamber at the upper portion thereof, and the bubbles A flow path resistance unit that is provided in the storage unit, allows flow of ink from the first chamber to the third chamber during a recording operation, and resists a fast flow of ink by the recovery unit; Yes.
[0009]
During the recording operation, the bubbles are separated from the ink that has flowed into the bubble storage unit and stored above the first chamber, and the recovery means sequentially opens the first chamber, the second chamber, and the third chamber. A fast flow of ink passing through is generated, and the bubbles stored in the first chamber are discharged.
[0010]
According to the ink jet recording apparatus of the first aspect, the ink stored in the ink supply source is supplied to the recording head via the bubble storage portion provided in the middle of the ink flow path. In the bubble storage unit, ink supplied from the ink supply source and bubbles generated in the ink flow path are stored in the first chamber communicated with the ink supply source. Below the first chamber is a third chamber that communicates the lower end of the first chamber with the recording head. During the recording operation, the flow resistance means allows the ink to flow from the first chamber to the third chamber, and the ink stored in the first chamber passes through the third chamber and is supplied to the recording head.
[0011]
On the other hand, the bubbles stored in the first chamber are discharged by the recovery means that causes the ink flow faster than the ink flow during the recording operation. During the operation of the recovery means, the flow of ink from the first chamber to the third chamber is restricted by the flow path resistance means. Accordingly, the ink flow is sequentially generated from the first chamber to the second chamber through the communication port left by the partition wall, and further to the third chamber where the lower end of the second chamber communicates with the recording head. The bubbles stored in the first chamber are discharged from the recording head along this ink flow.
[0012]
An ink jet recording apparatus according to a second aspect of the present invention is the ink jet recording apparatus according to the first aspect, wherein the flow path resistance means is constituted by a filter.
[0013]
According to a third aspect of the present invention, in the ink jet recording apparatus according to the first or second aspect, the ink jet recording apparatus further includes a second recovery unit that discharges an amount of ink sufficient to leave bubbles stored in the first chamber. Yes.
[0014]
The ink jet recording apparatus according to
[0015]
According to a fifth aspect of the present invention, in the ink jet recording apparatus according to the fourth aspect, the capillary phenomenon generating means is configured by a rib that protrudes from the inner surface of the second chamber along the vertical direction. .
[0016]
6. The ink jet recording apparatus according to
[0017]
The ink jet recording apparatus according to
[0018]
An ink jet recording apparatus according to an eighth aspect of the present invention is the ink jet recording apparatus according to any one of the first to seventh aspects, wherein the second chamber has a portion for leaving bubbles that cannot be discharged even by the flow of ink by the recovery means. is doing.
[0019]
The ink jet recording apparatus according to
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a plan view showing an internal configuration of an ink
[0021]
The
[0022]
The recording head unit 3 is formed in a substantially box shape by a
[0023]
The
[0024]
Below the recording head unit 3, as shown in FIG. 3, conveying
[0025]
A plurality of, for example, four sets of recording heads 15 in the recording head unit 3 are provided side by side for full color recording, and ink discharge ports are opened downward on the side facing the recording paper PP. Each set of the recording heads 15 distributes ink supplied from an air
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
Further, inside the
[0030]
The
[0031]
The outer peripheral surface of the
[0032]
The
Two
[0033]
Each of the air traps 30 to 33 of the
[0034]
The
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
The ink stored in the
[0039]
The
[0040]
A communication path filter 20 is disposed in the
[0041]
The
[0042]
The carriage-
[0043]
The
[0044]
Next, the electrical circuit configuration of the
[0045]
The
[0046]
The
[0047]
The
[0048]
The
[0049]
The
[0050]
The
[0051]
Next, the reset purge process and the recovery purge process described with reference to FIG. 4 will be described with reference to the flowcharts of FIGS. First, with reference to FIG. 5, each recovery process will be described along a series of processes executed by the
[0052]
Here, the reset purge process will be described with reference to FIG. FIG. 6 is a flowchart of the reset purge process. The reset purge process is a process performed based on the reset purge program 92a stored in the
[0053]
The air stored in the
[0054]
Returning to FIG. 5 again, the description will be continued with respect to the case after the end of the reset purge or before one month has elapsed (S3: No). In such a case, it is determined whether or not the recovery key 107a has been pressed. When the recovery key 107a is pressed (S5: Yes), the recovery purge process is executed (S6).
[0055]
Here, the recovery purge process will be described with reference to FIG. FIG. 7 is a flowchart of the recovery purge process. The recovery purge process is a process performed based on the
[0056]
Then, air bubbles, paper powder, dried solidified ink, and the like remaining at the ink discharge port are sucked by the action of the suction pump. At this time, ink or the like is discharged from a
[0057]
Returning to FIG. 5 again, the case where the recovery purge is completed or the recovery key 107a is not pressed (S5: No) will be described. In such a case, each recovery process is not executed, and each process such as a normal recording process is executed (S7).
[0058]
Next, the ink flow pattern in the
[0059]
FIG. 8A is a diagram showing a state in which an appropriate amount of air is stored in the
[0060]
On the other hand, the ink in the
[0061]
FIG. 8B is a diagram showing a state during the recovery purge process. The recovery purge process is to discharge bubbles, paper dust, and the like that block the ink discharge ports. In the recovery purge process, suction is performed toward the
[0062]
On the other hand, the air mass K stored in the
[0063]
FIG. 8C is a diagram showing a state after the recovery purge process is completed. As shown in FIG. 8 (b), the air once drawn into the
[0064]
FIG. 9D is a diagram showing a state in which bubbles are further stored from the state of FIG. A large amount of air is stored in the
[0065]
FIG. 9E is a diagram showing a state during the reset purge process. In the state shown in FIG. 9D, the reset purge process is executed. The reset purge process is a process for discharging the air stored in the
[0066]
On the other hand, the air stored in the
[0067]
FIG. 9F shows a state after the reset purge is completed. As shown in FIG. 9E, the air Ka remaining in the
[0068]
Next, with reference to FIG. 10, a second embodiment for allowing air for absorbing dynamic pressure to remain in the
[0069]
As described above, the reset purge process is executed when the state shown in FIG. In the reset purge process, an ink flow that flows from the
[0070]
As described above, according to the ink
[0071]
【The invention's effect】
According to the ink jet recording apparatus of the first aspect, since the bubbles generated in the ink flow path are stored by the bubble storage section provided in the middle of the ink flow path, the bubbles are transported to the recording head and the recording head. The ink discharge port is closed to prevent ink discharge failure, and a stable recording operation can be maintained. Further, the flow resistance means regulates the flow of ink from the first chamber to the third chamber, and the recovery means causes a fast flow of ink that sequentially passes through the first chamber, the second chamber, and the third chamber, Since the air bubbles stored in the air bubble storage unit are discharged, the function of the air bubble storage unit filled with the air bubbles can be recovered again, and a predetermined amount of air bubbles can be stored in the air bubble storage unit again.
[0072]
According to the ink jet recording apparatus of the second aspect, in addition to the effect exhibited by the ink jet recording apparatus of the first aspect, the flow path resistance means is constituted by a filter, so that the filter passes through the mesh formed in the filter. This has the effect of increasing the flow resistance when Accordingly, the ink flow from the first chamber to the third chamber can occur during the recording operation with a low suction pressure, while the filter becomes a resistance during the recovery means operation with a high suction pressure, and each of them communicates. It is possible to generate an ink flow that sequentially passes through the first chamber, the second chamber, and the third chamber.
[0073]
According to the ink jet recording apparatus of the third aspect, in addition to the effect produced by the ink jet recording apparatus of the first or second aspect, the second ink amount is discharged so as to leave the bubbles stored in the first chamber. Since the recovery means is further provided, it is possible to discharge bubbles, paper dust, and the like that block the ink discharge ports of the recording head while the bubbles stored in the first chamber remain. Therefore, there is an effect that it is possible to reduce the amount of ink discharged when the bubbles stored in the first chamber are discharged.
[0074]
According to the ink jet recording apparatus of the fourth aspect, in addition to the effect exhibited by the ink jet recording apparatus according to any one of the first to third aspects, the second chamber is stored inside the second chamber. Since the capillary phenomenon generating means for raising the ink to the communication port is provided, the ink level in the second chamber can be raised to above the second chamber. Accordingly, the ink level rises upward in the second chamber, and bubbles in the first chamber pass through the second chamber and flow into the third chamber during the recording operation and the second recovery means operation. There is an effect that it can be suppressed.
[0075]
According to the ink jet recording apparatus of the fifth aspect, in addition to the effect exhibited by the ink jet recording apparatus of the fourth aspect, the capillary phenomenon generating means is a rib formed to protrude along the vertical direction on the inner surface of the second chamber. Since it is configured, the second chamber can be divided in the vertical direction, and the capillary phenomenon can be effectively generated.
[0076]
According to the ink jet recording apparatus of the sixth aspect, in addition to the effect exhibited by the ink jet recording apparatus according to any one of the first to fifth aspects, the bubble storage section includes the second chamber on the side of the first chamber. The upper end of the second chamber communicates with the first chamber through the communication port, and the lower end of the second chamber communicates with the third chamber through the second communication port. There is an effect that the two chambers and the third chamber can be well arranged and a small bubble storage portion can be configured.
[0077]
According to the ink jet recording apparatus of the seventh aspect, in addition to the effect produced by the ink jet recording apparatus of the sixth aspect, the area of the second communication port between the second chamber and the third chamber is the second Since it is configured to be smaller than the cross-sectional area perpendicular to the ink flow direction of the chamber, the flow velocity during the recovery means operation can be increased when passing through the second communication port between the second chamber and the third chamber. Therefore, there is an effect that the bubbles can be discharged from the third chamber to the recording head along the high-speed flow velocity without leaving the bubbles in the third chamber.
[0078]
According to the ink jet recording apparatus of the eighth aspect, in addition to the effect of the ink jet recording apparatus according to any one of the first to seventh aspects, the second chamber contains bubbles that cannot be discharged even by the ink flow by the recovery means. Since it has the part to remain, there exists an effect that the bubble which remained in the 2nd chamber can be utilized as a bubble for dynamic pressure absorption.
[0079]
According to the ink jet recording apparatus of the ninth aspect, in addition to the effect exhibited by the ink jet recording apparatus according to the second aspect, the length of the side perpendicular to the side of the filter is larger than the length of the side parallel to the partition wall. Since it is configured, there is an effect that an effective area of the filter serving as the ink flow path can be secured in a direction perpendicular to the width direction of the partition wall.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing an internal configuration of an ink jet recording apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing an internal configuration of a recording head unit.
3 is a cross-sectional view taken along the line III-III in FIG.
FIG. 4 is a block diagram illustrating an electric circuit configuration of the ink jet recording apparatus.
FIG. 5 is a flowchart of a series of processes of the ink jet recording apparatus.
FIG. 6 is a flowchart of reset purge processing.
FIG. 7 is a flowchart of recovery purge processing.
FIG. 8 is a cross-sectional view schematically showing the function of the air trap.
FIG. 9 is a cross-sectional view schematically showing the function of the air trap.
FIG. 10 is a cross-sectional view schematically showing an air trap provided with a second rib.
[Explanation of symbols]
1 Inkjet recording device
3 Recording head unit
3a Carriage
4 Ink tank (ink supply source)
5 (5a-5d) tube
6 Recovery device
11 Air trap unit (bubble storage part)
11b Second chamber
11c Room 3
11d Communication part (communication port)
11e 2nd communication part (2nd communication port)
11f Ink inlet (inlet)
11g space (bubble remaining part)
12 Joint members
13 Bulkhead
14 Filter (channel resistance means)
15 Recording head
18 Ribs (capillary phenomenon generating means)
22 2nd rib
30-33 Air trap (bubble storage part)
S4 Reset purge process (recovery means)
S6 Recovery purge process (second recovery means)
Claims (9)
前記インク流路の途中に設けられ、インク流路内で発生する気泡を貯留するため前記インク供給源と連通した第1室、その第1室と連通した第2室、その第1室の下方に位置し第1室および第2室の下端を前記記録ヘッドに連通させる第3室を有する気泡貯留部と、
その気泡貯留部から前記記録ヘッドへ向け、記録動作時のインクの流れよりも速いインクの流れを生起する回復手段と、
前記気泡貯留部内に立設され、前記第1室と第2室とをその上部で連通する連通口を残して両室を隔てる隔壁と、
前記気泡貯留部内に設けられ、記録動作時における前記第1室から第3室へのインクの流れを許容し、前記回復手段によるインクの速い流れに対しては抵抗となる流路抵抗手段とを備え、
前記記録動作時には、前記気泡貯留部に流入したインクから気泡を分離して前記第1室の上方に貯留し、前記回復手段は、前記第1室から第2室、第3室を順次通るインクの速い流れを生起して、前記第1室に貯留した気泡を排出することを特徴とするインクジェット記録装置。A recording head that discharges ink from an ink discharge port to perform recording on a recording medium, an ink supply source that stores ink supplied to the recording head, and an ink flow that supplies ink from the ink supply source to the recording head In an inkjet recording apparatus comprising a path,
A first chamber that is provided in the middle of the ink flow path and communicates with the ink supply source to store bubbles generated in the ink flow path, a second chamber that communicates with the first chamber, and a lower portion of the first chamber A bubble storage section having a third chamber located at the bottom and communicating with the recording head at the lower ends of the first chamber and the second chamber;
Recovery means for generating an ink flow faster than the ink flow during the recording operation from the bubble reservoir to the recording head;
A partition wall that stands up in the bubble reservoir and separates the first chamber and the second chamber at the upper part, leaving a communication port;
A flow path resistance unit provided in the bubble storage unit, which allows ink flow from the first chamber to the third chamber during a recording operation, and serves as resistance to a fast flow of ink by the recovery unit; Prepared,
During the recording operation, bubbles are separated from the ink flowing into the bubble storage unit and stored above the first chamber, and the recovery means sequentially passes the ink from the first chamber to the second chamber and the third chamber. An ink jet recording apparatus that causes a fast flow of air and discharges bubbles stored in the first chamber.
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