JP4622954B2 - 線路導波管変換器および無線通信装置 - Google Patents

線路導波管変換器および無線通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、線路導波管変換器および線路導波管変換器を備える無線通信装置に関する。
従来、線路と導波管との間での伝送信号の変換を行う線路―導波管変換器として、様々な種類の装置が用いられている。例えば、特許文献1には、パッチアンテナを使用して導波管を励振するタイプの線路―導波管変換器が開示されている。
特開平8−139504号公報
本発明は、従来にない新規な構造の線路―導波管変換器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の第1の特徴は、誘電体基板(31)の第1の面に配置された第1面導電体(32)と、誘電体基板(31)の当該第1の面と反対側の第2の面に装着され、当該第1面導電体(32)と電気的に導通する導波管(4)と、当該第2の面において当該導波管(4)の内側に配置された複数の電極(34、71、81)と、を備えた線路―導波管変換器において、当該複数の電極(34、71、81)の形状およびサイズが同一であり、当該複数の電極(34、71、81)において、隣り合う電極の間隔は同一であり、当該複数の電極(34、71、81)のうち少なくとも1つの電極(以下、給電電極という)に対して、線路(9、10、11、12、21、51)から給電できるようになっていることである。
このように、誘電体基板の第2の面上の導波管内に同じ形状・サイズの電極を同一間隔で並べ、当該誘電体基板の第1の面に第1面導電体を付着させ、電極に線路から給電することで、導波管が励振される。
なお、複数の電極(34、71、81)の総数が2である場合、隣り合う電極間の距離は1つしかないので、「複数の電極(34、71、81)のうち隣り合う電極同士の間隔は同一である」という要件は,この2つの電極の配置がどのようなものであっても成り立つ。なお、線路は1本でも2本以上でもよい。給電電極が2つ以上ある場合は、それぞれへの給電は別々の線路から行われていてもよい。
また、この線路―導波管変換器において、当該誘電体基板(31)には、複数のスルーホール(37)が設けられ、当該複数の電極(34、71、81)は、当該複数のスルーホール(37)を介して当該第1面導電体(32)と導通するようになっていてもよい。
ところで、上記の電極構造は、エレクトロマグネティック・バンドギャップ(以下、EBGという)として知られている。EBGは、例えば米国特許US6262495B1に開示されている。EBGは、誘電体基板上の表面に同じ形状・同じサイズの電極を同一間隔で複数配置し、誘電体基板の裏側面に導体を付着させ、各々の電極に、誘電体基板を貫通するスルーホールを形成し、スルーホールを介して表面のセルと裏側面の導体とを電気的に接続することによって形成される構造体である。
EBGにおいては、上述した構造がインダクタ(L)とキャパシタ(C)が連続的に接続された回路の特性を示すため、そのLC共振により、その共振周波数の近傍において、高インピーダンス特性をもつ材料(基板)となる。従来、EBGは、そのインピーダンス特性を生かして、不要放射を抑えるためのアンテナグランドなどに応用されている。
本発明者らは、EBGのセルサイズを調整することにより、EBGのLC共振を利用して導波管を励振することが可能であることを見出した。その結果、広帯域な線路―導波管変換器を実現した。
また、これら複数のスルーホール(37)の位置は、それぞれ異なる1つの電極(34、71、81)の中央部の位置と一致するようになっていてもよい。このようになっていることで、線路から導波管への信号の変換をより効率よく行うことができるようになる。なお、ここでいう一致とは、許容誤差範囲(例えばセルの径の1/10)内での一致をいう。
また、線路(9、10、11、12、21、51)が給電電極と導通する点、すなわち、給電点は、給電電極が第1面導電体(32)と導通する点を通る直線(60)であり、かつ導波管(4)の伝播方向に垂直な面内の導波管(4)内の信号の短辺方向に平行な直線(60)上の点であってもよい。このようになっていることで、導波管の電界に対して平行な方向に電極の電界を励起することができるので、線路から導波管への信号の変換をより効率よく行うことができるようになる。
また、これら複数の電極(34、71、81)は第1面導電体(32)と導通していないようになっていてもよい。この場合、複数の電極(34、71、81)が第1面導電体(32)と導通している場合と比べれば、線路―導波管変換器を利用することが可能な周波数領域は狭くなる一方で、スルーホール(37)を設けなくてよい分、低コストで線路―導波管変換器を製造することができる。
また、複数の電極(34、71、81)のうち隣り合う2つの電極が、それぞれ給電電極であってもよい。このように、隣り合う2つの電極が給電電極となっていることで、より効果的な平衡給電を実現することができる。
また、給電電極のいずれか1つに負荷(13、15)が接続されていてもよい。このようになっていることで、製造時等にこの負荷を調節することで、線路―導波管変換器の通過帯域特性を調整することが可能になる。
また、負荷(13、15)は、オープンの状態とショートの状態との間で切り替え可能となっていてもよい。負荷がオープンとショートとの間で切り替わると、ある帯域において、その帯域におけるける線路―導波管変換器の実質的な使用の可能・不可能が切り替わる。このようになっていることで、負荷を線路―導波管変換器のスイッチとして使用することができるようになる。
また、複数の電極(34、71、81)のうち、導波管内の信号(4)の伝播方向に垂直な面内の導波管(4)の長辺方向における中央部にある電極に対して、線路(9、10、11、12、21、51)から給電できるようになっていてもよい。すなわち、給電電極は、当該中央部にある電極であってもよい。このようになっていることで、複数の電極に励起される電界が対称的なものとなり、インピーダンスの整合をより容易に達成することができるようになる。
また、線路(9、10、11、12、21、51)は、同軸線路(2、5)の内部導体(21、51)であってもよい。このとき、同軸線路(2、5)の外部導体(23、53)は、第1面導電体(32)と導通しており、内部導体(21、51)は、第1の面から誘電体基板(31)に設けられたスルーホール(41、42)を通って、給電電極に導通していてもよい。
従来のバックショートを用いる線路−導波管変換器においては、例えば特開平6−112708に記載されているように、導波管における信号の伝播方向に対して側面から同軸線路を配する構造になっていた。しかし、上記のような構成になっていることで、導波管における信号の伝播方向の後尾から同軸線路を配することが可能となる。
また、線路(9、10、11、12、21、51)は、第2の面に配置されたマイクロストリップ線路(11、12)であってもよい。この場合、導波管(4)には、誘電体基板(31)の第2の面と導波管(4)との間に隙間を設けるための切り欠き(4a、4b)が設けられ、マイクロストリップ線路(11、12)が、その隙間を通って給電電極と導通していてもよい。
また、線路(9、10、11、12、21、51)は、第1の面に配置されたコプレナ線路(9、10)であってもよい。この場合、コプレナ線路(9、10)は、第1の面から誘電体基板(31)に設けられたスルーホール(39、40)を通って、給電電極に導通しているようになっていてもよい。
また、複数の電極(34、71、81)の形状は、すべてが三角形でも、すべてが四角形であっても、すべてが六角形であってもよい。このような形状をしていることで、電極によって効率よく平面を埋めることができる。
また、複数の電極(34、71、81)のうち、隣接する電極の中心間の距離は、当該線路―導波管変換器の作動周波数に対応する誘電体基板(31)内の波長(λe)の1.67倍以上であってもよい。このようになっていることで、線路―導波管変換器は、従来のパッチアンテナを用いた線路―導波管変換器よりも、広い帯域で作動する。
また、本発明の第2の特徴は、線路―導波管変換器が、誘電体基板(3)と、誘電体基板(3)の第1の面に配置された第1面導電体(32)と、誘電体基板(3)の当該第1の面と反対側の第2の面に装着され、当該第1面導電体(32)と電気的に導通する導波管(4)と、当該第2の面において当該導波管の内側に周期的に配置された電極(34、71、81)と、を備え、当該複数の電極(34、71、81)のうち少なくとも1つの電極に対して、線路(9、10、11、12、21、51)から給電できるようになっていることを特徴とする線路―導波管変換器。
このように、誘電体基板の第2の面上の導波管内に電極を周期的な配置で並べ、当該誘電体基板の第1の面に第1面導電体を付着させ、電極に線路から給電することで、導波管が励振される。
また、線路―導波管変換器を備えた無線送信装置としても、本発明を捉えることができる。
なお、上記特許請求の範囲における括弧内の符号は、それぞれが指し示す要素と、後述する実施形態に当該要素の一例として記載される具体的部品等との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係る通信装置100の構成を概略的に示す。通信装置100は、無線回路1、同軸線路2、線路―導波管変換器3、および導波管4を有している。無線回路1は、公知の回路構成を使用することができ、例えば、フィルタ、局部発信器、周波数変換器、増幅器、検波器などを有している。無線回路1からの出力信号、は、同軸線路2を介して、線路―導波管変換器3に給電される。線路―導波管変換器3は、同軸線路2からの信号を、導波管4に流れるように変換する。逆に、導波管4からの入力信号は、線路―導波管変換器3を通った後、同軸線路を経由して、無線回路1に入力される。通信装置100の例としては、例えばレーダー装置、無線通信基地局がある。
図2に、線路―導波管変換器3および導波管4の斜視図を示す。なお、導波管4は、線路―導波管変換器3に接続している端部のみ示す。導電性金属から成る導波管4は、この図2に示すように、その一端が、線路―導波管変換器3の表側面(特許請求の範囲の第2の面に相当する)に密着している。図3は、図2の斜視図において、導波管4を透過的に示した図である。線路―導波管変換器3は、誘電体基板31、裏側面電極32、複数の導波管用スルーホール33、および複数のセル34を有している。裏側面電極32は、誘電体基板31の裏側面を覆う金属膜である。
導波管用スルーホール33のそれぞれは、誘電体基板31の裏側面(特許請求の範囲の第1の面に相当する)から表側面(すなわち線路―導波管変換器3の表側面)まで貫通するように設けられた穴である。これら導波管用スルーホール33は、導波管4の断面と一致する矩形の辺上に、一様な間隔で一列に配置されている。各導波管用スルーホール33の内壁は、裏側面電極32と導通する金属膜で覆われている。この導波管用スルーホール33の金属膜は、誘電体基板31の表側面まで続いている。この導波管用スルーホール33の金属膜と接触するように導波管4を誘電体基板31に密着させることで、導波管4と誘電体基板31との導通が実現する。
セル34のそれぞれは、1枚の導電性の金属電極であり、導波管4の内部で、誘電体基板31の表側面に貼り付けられている。図4に、線路―導波管変換器3および導波管4の平面図を示す。なお、この図4においても、導波管4は透過的に表されている。
この図4に示す通り、導波管4の内部にある12個のセル34のそれぞれの形状は六角形であり、それぞれのサイズは同じである。また、セル34のうち、隣り合ったセル間の間隔は、すべて同じである。すなわち、セル34は、導波管4内で周期的に配置されている。
具体的には、セル34は、導波管4内で、誘電体基板31の表側面内における導波管4の長辺方向に沿って並ぶ5つのセル列から成る。各列中では、2個または3個のセルが、導波管4の短辺方向に沿って並んでいる。そして、各セル列の含むセルの個数は、長辺方向に沿ったセル列の並びの順に交互に2個、3個、2個、3個、2個となっている。このように、複数のセル34が1つの蜂の巣構造を形成している。
また、セル34のそれぞれは、その中央部(例えば中心からセル34の最大径の1/20まで)に、裏側面電極32と導通するための導通点35を有している。
また、セル34のうち、1つのセルのみに、第1給電点36が設けられている。同軸線路2からの信号は、この第1給電点36からセル34に給電される。図4に示すように、第1給電点36が設けられたセル(特許請求の範囲の給電電極に相当する。以下、給電セルという)は、導波管4における信号の伝播方向(図4における紙面手前方向)に垂直な誘電体基板31表側面内の、導波管4の長辺方向(図4における紙面左右方向)の中央部にある2つのセルのうち1つである。
また、給電セル上における第1給電点36の配置は、以下の通りである。すなわち、第1給電点36は、その給電セルの導通点を通る直線であり、かつ導波管4の伝播方向に垂直な誘電体基板31表側面内の導波管4の短辺方向(図4の紙面上下方向)に平行な直線上の、給電セルの端部に配置されている。
図5に、図4のA−A断面図を示す。この図に示す通り、線路―導波管変換器3は、更に、複数のセル導通用スルーホール37、および同軸線路用スルーホール41を有している。
セル導通用スルーホール37のそれぞれは、誘電体基板31の裏側面から表側面まで貫通するように設けられた穴である。これらセル導通用スルーホール37のそれぞれの平面配置(すなわち、誘電体基板31に平行な平面上の配置)は、セル34の導通点35のそれぞれと一致するようになっている。セル導通用スルーホール37の内壁は、裏側面電極32と導通する金属膜で覆われている。この導波管用スルーホール33の金属膜は、誘電体基板31の表側面まで続いている。この導波管用スルーホール33の金属膜と導通点35とが接触するように各セル34を誘電体基板31に密着させることで、セル34と誘電体基板31との導通点35を介した導通が実現する。
また、同軸線路用スルーホール41は、同軸線路2を給電セルに接続するために、誘電体基板31の裏側面から表側面まで貫通するように設けられた穴である。同軸線路用スルーホール41の平面配置は、給電セルの第1給電点36と一致するようになっている。この同軸線路用スルーホール41に、同軸線路2の内部導体21を挿入して第1給電点36に接触させることで、内部導体21と給電セルとの導通が実現する。またこのとき、内部導体21を覆う絶縁体22の周囲にある外部導体23と裏側面電極32とも導通させる。なお、外部導体23は絶縁体24によってその外部が覆われている。
以上のような構成の通信装置100において、無線回路1から同軸線路2を介して線路―導波管変換器3に信号が供給されると、その信号は、セル34により、導波管を励振する信号に変換され、導波管4を内部を伝搬する。
以上、線路―導波管変換器3が、誘電体基板31の裏側面に配置されて表側面の導波管4と電気的に導通する裏側面電極32と、誘電体基板31の表側面に装着され、当該表側面において導波管4の内側に配置された複数のセル34を備えている。そして、この線路―導波管変換器3において、当該複数のセル34の形状およびサイズが同一であり、当該複数のセル34において、隣り合うセルの間隔は同一であり、セル34のうち1つの給電セルに対して、同軸線路2の内部導体21から給電できるようになっている。
このように、誘電体基板31の表側面上の導波管内に同じ形状・サイズのセル34を同一間隔で並べ、当該誘電体基板31の裏側面に裏側面電極32を付着させ、セルに線路から給電することで、導波管4が励振される。
また、この線路―導波管変換器3において、誘電体基板31には、複数のセル導通用スルーホール37が設けられ、セル34は、当該複数のセル導通用スルーホール37を介して裏側面電極32と導通するようになっている。
ところで上記の電極構造はエレクトロマグネティック・バンドギャップ(以下、EBGという)として知られている。EBGは、例えば米国特許US6262495B1に開示されている。EBGは、誘電体基板上の表面に同じ形状・同じサイズのセルを同一間隔で複数配置し、誘電体基板の裏側面に導体を付着させ、各々のセルに、誘電体基板を貫通するスルーホールを形成し、スルーホールを介して表面のセルと裏側面の導体とを電気的に接続することによって形成される構造体である。
EBGにおいては、上述した構造がインダクタ(L)とキャパシタ(C)が連続的に接続された回路の特性を示すため、そのLC共振により、その共振周波数に近傍おいて、高インピーダンス特性をもつ材料(基板)となる。従来、EBGは、そのインピーダンス特性を生かして、不要放射を抑えるためのアンテナグランドなどに応用されている。
本発明者らは、EBGのセルサイズを調整することにより、EBGのLC共振を利用して導波管を励振することが可能であることを見出した。その結果、広帯域な線路―導波管変換器を実現した。
また、これらセル導通用スルーホール37の位置は、それぞれ異なる1つのセル34の中央部にある導通点35の位置と、許容誤差範囲内(例えばセルの径の1/20)で一致するようになっている。このようになっていることで、同軸線路2から導波管4への信号の変換をより効率よく行うことができるようになる。
また、同軸線路2の内部導体21が給電セルと導通する第1給電点36は、給電セルが裏側面電極32と導通する点を通る直線であり、かつ導波管4の信号の伝播方向に垂直な面内の導波管4の短辺方向に平行な直線上の点である。このようになっていることで、導波管4の電界に対して平行な方向にセル34の電界を励起することができるので、同軸線路2から導波管4への信号の変換をより効率よく行うことができるようになる。
また、給電セルは、セル34のうち、導波管4の伝播方向に垂直な面内の導波管4の長辺方向における中央部にあるセルとなっている。このようになっていることで、複数のセル34に励起される電界が対称的なものとなり、インピーダンスの整合をより容易に達成することができるようになる。
また、同軸線路2の外部導体23は、裏側面電極32と導通しており、内部導体21は、第1の面から誘電体基板31に設けられた同軸線路用スルーホール41を通って、給電セルに導通している。従来のバックショートを用いる線路−導波管変換器においては、例えば特開平6−112708に記載されているように、導波管における信号の伝播方向に対して側面から同軸線路を配する構造になっていた。しかし、上記のような構成になっていることで、導波管4における信号の伝播方向の後尾側から同軸線路2を配することが可能となる。
また、セル34のすべての形状が六角形となっている。このような形状をしていることで、セルによって効率よく誘電体基板31の表側面の平面を埋めることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。本実施形態と第1実施形態とが異なるのは、第1実施形態では、セル34への給電点が1つしかない非平衡給電が行われていたことに比べ、本実施形態では、セル34への給電点が2つある平衡給電を行うことである。
図6に、本実施形態に係る通信装置200の構成図を概略的に示す。本実施形態においては、通信装置200は、無線回路1、同軸線路2、線路―導波管変換器3、および導波管4に加え、同軸線路5を有している。そして、無線回路1から線路―導波管変換器3への給電が、同軸線路2のみならず、同軸線路5を介しても行われる。同軸線路5は、無線回路1および線路―導波管変換器3と電気的に接続されている。
図7に、本実施形態の通信装置200における線路―導波管変換器3および導波管4の平面図を、図3と同形式で示す。同軸線路5は、セル34のうち、第1給電点36が設けられた給電セル(以下、第1給電セルという)に隣接する給電セル(以下、第2給電セルという)上の第2給電点38に接続されている。
図7に示すように、第2給電セルは、第1給電セルと同様、導波管4における信号の伝播方向(図7における紙面手前方向)に垂直な誘電体基板31表側面内の、導波管4の長辺方向(図7における紙面左右方向)の中央部にあるセルである。
また、第2給電セル上における第2給電点38の配置は、以下の通りである。すなわち、第2給電点38は、その第2給電セルの導通点および第1給電セルの導通点を通る直線であり、かつ導波管4の伝播方向に垂直な誘電体基板31表側面内の導波管4の短辺方向(図4の紙面上下方向)に平行な直線上の、第2給電セルの端部に配置されている。
また、第1給電点36と第2給電点38とは、隣接する2つのセルの、互いに最も離れた端部に設けられている。
図8に、図7のB−B断面図を示す。この図に示す通り、線路―導波管変換器3は、更に、同軸線路用スルーホール42を有している。
同軸線路用スルーホール42は、同軸線路5を第2給電セルに接続するために、誘電体基板31の裏側面から表側面まで貫通するように設けられた穴である。同軸線路用スルーホール42の平面配置は、第2給電セルの第2給電点38と一致するようになっている。この同軸線路用スルーホール42に、同軸線路5の内部導体51を挿入して第2給電点38に接触させることで、内部導体51と第2給電セルとの導通が実現する。またこのとき、内部導体51を覆う絶縁体52の周囲にある外部導体53と裏側面電極32とも導通させる。なお、外部導体53は絶縁体54によってその外部が覆われている。
以上のような構成の通信装置200において、同軸線路2および5が、無線回路1から線路―導波管変換器3への給電の両極として機能する。
このように、複数のセル34のうち隣り合う2つのセルが、それぞれ給電となっていることで、第1実施形態の効果に加え、平衡給電を実現することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、第2実施形態と異なる部分を中心に説明する。本実施形態が第2実施形態と異なる部分は、無線回路1から線路―導波管変換器3へ平衡給電を行うための線路が、同軸線路ではなくコプレナ線路であることである。
図9に、本実施形態の通信装置300を、誘電体基板31の裏側面側から見た概略図を示す。この図に示す通り、本実施形態の無線回路1は誘電体基板31の裏側面に実装されている。そして、無線回路1は、この裏側面に配された2本のコプレナ線路9、10を介して、線路―導波管変換器3の第1および第2給電セルに給電するようになっている。なお、図9においては、裏側面電極32を省略している。
図10に、誘電体基板31の裏側面における裏側面電極32およびコプレナ線路9、10の拡大図を示す。コプレナ線路9、10は、誘電体基板31の裏側面の裏側面電極32と接触しないように、裏側面電極32と同一平面内に設けられている。
図11に、図9のC−C断面図を示す。この図に示す通り、誘電体基板31は、第2実施形態の同軸線路用スルーホール41および42と同じ位置に、それらに代えてコプレナ線路用スルーホール39、40を有している。
コプレナ線路用スルーホール39、40のそれぞれは、誘電体基板31の裏側面から表側面まで貫通するように設けられた穴である。これらコプレナ線路用スルーホール39、40のそれぞれの平面配置は、それぞれ第1、第2給電セルの第1、第2給電点36、38と一致するようになっている。コプレナ線路用スルーホール39、40の内壁は、それぞれ裏側面のコプレナ線路9、10と導通し、裏側面電極32と導通しない金属膜で覆われている。これらの金属膜は、誘電体基板31の表側面まで続き、それぞれ第1給電点36および第2給電点38と導通している。これによって、コプレナ線路9から第1給電点36への導通、および、コプレナ線路10から第2給電点38への導通が実現する。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態おいては、線路―導波管変換器3は、第3実施形態からコプレナ線路10を取り除いて、コプレナ線路9による非平衡給電を実現する。以下、このような線路―導波管変換器3を用いた信号伝達のシミュレーション結果について説明する。
図12および図13に、本実施形態の実験に用いた線路―導波管変換器3の各部の寸法を示す。誘電体基板31上の、導波管4の内側の部分の寸法については、導波管4の短辺方向の長さが10.16ミリメートルであり、長辺方向の長さが22.86ミリメートルである。また、隣接するセル中心間の距離は一様に3.29ミリメートルである。また、隣接するセル間の間隔は一様に0.1ミリメートルである。なお、誘電体基板31の比誘電率は9.8、厚みは0.76ミリメートルである。
また、コプレナ線路9の幅は0.37ミリメートルである。また、コプレナ線路9の幅方向におけるコプレナ線路9と裏側面電極32との間隔は0.22ミリメートルである。また、導波管4の内側に入った部分のコプレナ線路9の長さは、1.88ミリメートルである。
図14に、以上のような条件で行ったシミュレーション結果のグラフを示す。このグラフの横軸は周波数をギガヘルツ単位で示し、縦軸は透過特性S21をデシベル単位で示している。このグラフ中の実線が、本実施形態のシミュレーション結果であり、破線が、パッチアンテナを用いた比較例の線路―導波管変換器によるシミュレーション結果である。
このグラフに示すように、実施形態の線路―導波管変換器3は、比較例よりも広い周波数範囲で高い透過特性を示している。このように、本実施形態の線路―導波管変換器3は、従来よりも広い帯域範囲で用いることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について、第2実施形態と異なる部分を中心に説明する。本実施形態が第2実施形態と異なる部分は、無線回路1から線路―導波管変換器3へ平衡給電を行うための線路が、同軸線路ではなくマイクロストリップ線路であることである。
図15に、本実施形態の通信装置400を、誘電体基板31の表側面側から見た概略図を示す。この図に示す通り、本実施形態の無線回路1は誘電体基板31の表側面に実装されている。そして、無線回路1は、この表側面に配された2本のマイクロストリップ線路11、12を介して、線路―導波管変換器3の第1および第2給電セルに給電するようになっている。
図16は、線路―導波管変換器3および導波管4の拡大斜視図において、導波管4を透過的に示した図である。この図に示すように、マイクロストリップ線路11およびマイクロストリップ線路12がそれぞれの給電セルに到達するための隙間を誘電体基板31の表側面に設けるために、導波管4の下端の一部に切り欠き4a、4bが設けられている。マイクロストリップ線路11および12は、それぞれ切り欠き4aおよび4bによる隙間を通って第1給電点36および38に到達している。
図17に、図15のD−D断面図を示す。この図に示す通り、誘電体基板31は、第2実施形態の同軸線路用スルーホール41および42を有していない。また、マイクロストリップ線路11および12を切り欠き4aおよび切り欠き4bがそれぞれ跨いでいる。
このような構成により、マイクロストリップ線路11から第1給電点36への導通、および、マイクロストリップ線路12から第2給電点38への導通が実現する。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について、第3実施形態と異なる部分について説明する。図18に、本実施形態の線路―導波管変換器3の裏側面の拡大図を示す。本実施形態が第3実施形態と異なるのは、第3実施形態のコプレナ線路12が、インピーダンスを設定することが可能なインピーダンス制御部13に置き換えられたことである。インピーダンス制御部13を第2給電点38に接続することで、第2給電点38におけるインピーダンスを調整することが可能となる。
図19に、インピーダンス制御部13を調整することにより、第2給電点38における負荷をショートに設定した場合、オープンに設定した場合、および50オームに設定した場合における、線路―導波管変換器3の透過特性の実験結果を、グラフで示す。
なお、この実験においては、誘電体基板31上の、導波管4の内側の部分の寸法については、導波管4の短辺方向の長さが45ミリメートルであり、長辺方向の長さが70ミリメートルである。また、隣接するセル中心間の距離は一様に4.7ミリメートルである。また、隣接するセル間の間隔は一様に0.1ミリメートルである。なお、導波管4としてはWR−137(5.85〜8.2ギガヘルツ)を使用している。
このグラフ中、横軸は周波数をギガヘルツ単位で示し、縦軸は透過特性S21をデシベル単位で示している。グラフ中の実線、破線、および一点鎖線が、それぞれショート、オープン、および50オームの場合の実験結果である。例えば、7.2ギガヘルツ近辺の周波数帯域においては、オープンの場合には信号伝送が十分可能となるが、ショートの場合は信号伝送が不可能となる。また逆に7.8〜7.9ギガヘルツ帯では、ショートの場合には信号伝送が十分可能となるが、オープンの場合は電波放射が不可能となる。
このように、インピーダンス制御部13の負荷がオープンとショートとの間で切り替わると、ある帯域において、その帯域におけるける線路―導波管変換器の実質的な使用の可能・不可能が切り替わる。このようになっていることで、インピーダンス制御部13を線路―導波管変換器3のスイッチとして使用することができるようになる。
また、矢印50に示すように、インピーダンスを連続的に変化させると、電波放出が不可能となる周波数帯域が移動する。したがって、線路―導波管変換器3の製造時にインピーダンスを調整することで、(例えば法規制に適合させたい等の理由により)電波放出を禁止したい周波数帯域の通過特性を低くすることができる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について、第6実施形態と異なる部分を中心に説明する。図20に、本実施形態の線路―導波管変換器3および導波管4の表側面の概略図を示す。本実施形態が第6実施形態と異なるのは、無線回路1から第1給電点36への給電を媒介するのが、コプレナ線路ではなくマイクロストリップ線路11であることと、第2給電点38に取り付けられるのが、マイクロストリップ線路12およびダイオード15となっていることである。
図20に示す通り、第2給電点38には長さがλ/4のマイクロストリップ線路12の一端が接続している。ここで、λは特定の波長である。また、マイクロストリップ線路12の他端はダイオード15のアノード側に接続されている。また、ダイオード15のカソード側はグラウンド14に接続されている。このような場合、ダイオード15をオンとすると、当該波長λに対応する周波数での線路―導波管変換器3の透過特性は、第6実施形態においてインピーダンス制御部13をオープンに設定した場合と同様になる。また、このような場合にダイオード15をオフとすると、当該波長λに対応する周波数での線路―導波管変換器3の透過特性は、第6実施形態においてインピーダンス制御部13をショートに設定した場合と同様になる。
このように、マイクロストリップ線路12の長さを調整すると、ダイオード15のオン・オフの切り替えにより、特定の周波数帯域で、線路―導波管変換器3の動作可能、動作不可能を切り替えることができる。すなわち、ダイオード15を、マイクロストリップ線路12の長さに応じた周波数帯域におけるスイッチとして用いることができるようになる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態について、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。図21に、本実施形態に係る線路―導波管変換器3における導波管4の内部の拡大図を示す。本実施形態が第1実施形態と異なるのは、線路―導波管変換器3がセル導通用スルーホール37を有さず、それゆえ、セル34が裏側面電極32との導通点を有さないことである。
図22に、本実施形態の線路―導波管変換器3を用いた信号反射特性のシミュレーション結果のグラフを示す。このグラフ中、横軸は周波数をギガヘルツ単位で示し、縦軸は反射特性S11をデシベル単位で示している。この図22の6〜10ギガヘルツ帯に見られるように、本実施形態の線路―導波管変換器3も、特定の周波数帯域で使用可能である。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
例えば、セル34のサイズは、上述のシミュレーションや実験に用いたもののみならず、各種のサイズを用いるようになっていてもよい。図23に、誘電体基板31の比誘電率が9.8、誘電体基板31の厚みが1.27ミリメートル、セル間の間隔が0.3ミリメートルの場合において、12個の六角形のそれぞれのセルのサイズと帯域幅との関係をグラフで示す。このグラフ中、横軸は隣接するセルの中心間の距離を波長λeで除算した値であり、縦軸は、線路―導波管変換器3の動作周波数の帯域幅である。ここで、波長λeは、帯域幅の中心周波数に対応する誘電体基板31内の波長である。また、縦軸の帯域幅は、中心周波数に対する比で表されている。グラフ中、×印および実線が上述のシミュレーションの結果を示す値およびその近似線であり、破線が、パッチアンテナを用いた比較例の線路―導波管変換器による実験結果である。
このグラフから見て取れるように、隣接するセルの中心間の距離が0.16λeを超えると、線路―導波管変換器3の周波数帯域が、パッチアンテナを用いた場合よりも広くなる。
また、図24に示すように、給電セル上における給電点は、その給電セルの導通点35を通る直線であり、かつ導波管4の伝播方向に垂直な誘電体基板31表側面内の導波管4の短辺方向に平行な直線60上にあれば、必ずしも第1実施形態のように給電セルの端部に配置されておらずともよい。端部に無くともこの直線60上に実質的に(すなわち、許容誤差範囲内で)あれば、導波管の電界に対して平行な方向に電極の電界を励起することができるので、線路から導波管への信号の変換をより効率よく行うことができる。また、線路―導波管変換器3の入力インピーダンスは、給電点が裏側面電極32への導通点35に近づくほど低くなるので、給電点を直線60上で移動させることで、入力インピーダンスを所望の値に設定することができる。
また、複数のセル34は、六角形でなくとも、図25に示す複数の三角形セル71、および図26に示す複数の4角形セル81として実現してもよい。なお、これらの場合にも、それらのセルの中央部72、82が裏側面電極32への導通点となっていてもよい。また、導波管4における信号の伝播方向に垂直な誘電体基板31表側面内の、導波管4の長辺方向の中央部にある2つのセル73、74、83、84のいずれかまたは両方が、給電セルとなっていてもよい。
このような、同じ形状、同じ大きさで平面を充填できるような形状をセルが有していることで、セルによって効率よく平面を埋めることができる。なお、セルの形状は、これらのような形状でなくともよく、例えば、円形であっても、その端部に細かい凹凸を有する形状であってもよい。
また、セル34の個数および配置は、上記の実施形態のような個数および配置に限らず、概ね同じ形状、概ね同じ大きさ、概ね同じ隣接セル間隔が実現されていれば、どのような個数および配置であってもよい。
また、裏側面電極32との導通点35は、必ずしもセル34の中心部になくてもよい。また、導波管4は、線路―導波管変換器3の一部としても捉えることができる。
本発明の第1実施形態に係る通信装置100の構成を概略的に示す図である。 線路―導波管変換器3および導波管4の斜視図である。 図2の斜視図において、導波管4を透過的に表した図である。 線路―導波管変換器3および透過的に表した導波管4の平面図である。 図4のA−A断面図である。 本発明の第2実施形態に係る通信装置200の構成を概略的に示す図である。 線路―導波管変換器3および透過的に表した導波管4の平面図である。 図7のB−B断面図である。 本発明の第3実施形態の通信装置300を、誘電体基板31の裏側面側から見た概略図である。 誘電体基板31の裏側面における裏側面電極32およびコプレナ線路9の拡大図である。 図9のC−C断面図である。 本発明の第4実施形態の実験に用いたセル34および導波管4の寸法を示す図である。 第4実施形態の実験に用いたコプレナ線路9および裏側面電極32の寸法を示す図である。 第4実施形態のシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明の第5実施形態に係る通信装置400を、誘電体基板31の表側面側から見た概略図である。 線路―導波管変換器3の斜視図において、導波管4を透過的に示した図である。 図15のD−D断面図である。 本発明の第6実施形態における線路―導波管変換器3の裏側面の拡大図である。 種々のインピーダンスにおける線路―導波管変換器3の透過特性を示すグラフである。 本発明の第7実施形態に係る線路―導波管変換器3および導波管4の表側面を示す概略図である。 本発明の第8実施形態に係る線路―導波管変換器3における導波管4の内部の拡大図である。 第8実施形態におけるシミュレーション結果を示すグラフである。 六角形のセルのサイズ(横軸)と帯域幅(縦軸)との関係を示すグラフである。 給電点の位置のバリエーション60を示す図である。 三角形のセルを用いた場合を示す図である。 四角形のセルを用いた場合を示す図である。
符号の説明
1…無線回路、2、5…同軸線路、3…線路―導波管変換器、4…導波管、
4a、4b…切り欠き、9、10…コプレナ線路、
11、12…マイクロストリップ線路、13…インピーダンス制御部、
14…グラウンド、15…ダイオード、21、51…内部導体、
22、24、52、54…絶縁体、23、53…外部導体、31…誘電体基板、
32…裏側面電極、33…導波管用スルーホール、34、71、81…セル、
35、72、82…導通点、36、73、74…第1給電点、
37…セル導通用スルーホール、38、74、84…第2給電点、
39、40…コプレナ線路用スルーホール、41、42…同軸線路用スルーホール、
50…矢印、51…内部導体、60…点線、100〜400…通信装置。

Claims (18)

  1. 誘電体基板(31)と、
    前記誘電体基板(31)の第1の面に配置された第1面導電体(32)と、
    誘電体基板(31)の前記第1の面と反対側の第2の面に装着され、前記第1面導電体(32)と電気的に導通する導波管(4)と、
    前記第2の面において前記導波管(4)の内側に配置された複数の電極(34、71、81)と、を備え、
    前記複数の電極(34、71、81)の形状およびサイズは同一であり、
    前記複数の電極(34、71、81)において、隣り合う電極の間隔は同一であり、
    前記複数の電極(34、71、81)のうち少なくとも1つの電極(以下、給電電極という)と線路(9、10、11、12、21、51)とが導通することで、前記給電電極に対して、前記線路(9、10、11、12、21、51)から給電できるようになっており、
    前記誘電体基板(31)には、複数のスルーホール(37)が設けられ、
    前記複数の電極(34、71、81)は、前記複数のスルーホール(37)を介して前記第1面導電体(32)と導通していることを特徴とする線路−導波管変換器。
  2. 前記複数の電極(34、71、81)は、前記線路(9、10、11、12、21、51)が給電電極に導通する給電点(36)と、前記複数の電極(34、71、81)の中心点と、を繋ぐ第1の直線を対称軸として線対称であると共に、前記複数の電極(34、71、81)の中心点を通り前記第1の直線に直交する第2の直線を対称軸として線対称であることを特徴とする請求項1に記載の線路−導波管変換器。
  3. 前記複数のスルーホール(37)の位置は、それぞれ前記複数の電極(34、71、81)の中央部の位置と一致することを特徴とする請求項1または2に記載の線路−導波管変換器。
  4. 前記給電電極が前記第1面導電体(32)と導通する点を通る直線(60)であり、かつ前記導波管(4)内の信号の伝播方向に垂直な面内の前記導波管(4)の短辺方向に平行な直線上(60)の点で、前記線路(9、10、11、12、21、51)は前記給電電極と導通することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の線路−導波管変換器。
  5. 誘電体基板(31)と、
    前記誘電体基板(31)の第1の面に配置された第1面導電体(32)と、
    誘電体基板(31)の前記第1の面と反対側の第2の面に装着され、前記第1面導電体(32)と電気的に導通する導波管(4)と、
    前記第2の面において前記導波管(4)の内側に配置された複数の電極(34、71、81)と、を備え、
    前記複数の電極(34、71、81)の形状およびサイズは同一であり、
    前記複数の電極(34、71、81)において、隣り合う電極の間隔は同一であり、
    前記複数の電極(34、71、81)のうち少なくとも1つの電極(以下、給電電極という)に対して、線路(9、10、11、12、21、51)から給電できるようになっており、
    記複数の電極(34、71、81)は前記第1面導電体(32)と導通していないことを特徴とする線路−導波管変換器。
  6. 前記複数の電極(34、71、81)のうち隣り合う2つの電極が、それぞれ前記給電電極であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の線路―導波管変換器。
  7. 前記給電電極のいずれか1つに接続された負荷(13、15)をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の線路―導波管変換器。
  8. 前記負荷(13、15)は、オープンの状態とショートの状態との間で切り替え可能となっていることを特徴とする請求項7に記載の線路―導波管変換器。
  9. 前記複数の電極(34、71、81)のうち、前記導波管(4)内の信号の伝播方向に垂直な面内の前記導波管(4)の長辺方向における中央部にある電極に対して、前記線路(9、10、11、12、21、51)から給電できるようになっていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の線路―導波管変換器。
  10. 前記線路(9、10、11、12、21、51)は、同軸線路(2、5)の内部導体(21、51)であり、
    前記同軸線路(2、5)の外部導体(23、53)は、前記第1面導電体(32)と導通しており、
    前記内部導体(21、51)は、前記給電電極に導通していることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の線路―導波管変換器。
  11. 前記線路(9、10、11、12、21、51)は、前記第2の面に配置されたマイクロストリップ線路(11、12)であり、
    前記導波管(4)には、前記第2の面と前記導波管(4)との間に隙間を設けるための切り欠き(4a、4b)が設けられ、
    前記マイクロストリップ線路(11、12)は、前記隙間を通って、前記給電電極と導通していることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の線路―導波管変換器。
  12. 前記線路(9、10、11、12、21、51)は、前記第1の面に配置されたコプレナ線路(9、10)であり、
    前記コプレナ線路(9、10)は、前記第1の面から前記誘電体基板(31)に設けられたスルーホール(39、40)を通って、前記給電電極に導通していることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の線路―導波管変換器。
  13. 前記複数の電極(71)の形状は三角形であることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の線路―導波管変換器。
  14. 前記複数の電極(81)の形状は四角形であることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の線路―導波管変換器。
  15. 前記複数の電極(34)の形状は六角形であることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の線路―導波管変換器。
  16. 前記複数の電極(34、71、81)のうち、隣接する電極の中心間の距離は、当該線路―導波管変換器の作動周波数に対応する前記誘電体基板(31)内の波長(λe)の0.16倍以上であることを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1つに記載の線路―導波管変換器。
  17. 誘電体基板(3)と、
    前記誘電体基板(3)の第1の面に配置された第1面導電体(32)と、
    誘電体基板(3)の前記第1の面と反対側の第2の面に装着され、前記第1面導電体(32)と電気的に導通する導波管(4)と、
    前記第2の面において前記導波管の内側に周期的に配置された電極(34、71、81)と、を備え、
    前記複数の電極(34、71、81)のうち少なくとも1つの電極(以下、給電電極という)と線路(9、10、11、12、21、51)とが導通することで、前記給電電極に対して、前記線路(9、10、11、12、21、51)から給電できるようになっており、
    前記誘電体基板(31)には、複数のスルーホール(37)が設けられ、
    前記複数の電極(34、71、81)は、前記複数のスルーホール(37)を介して前記第1面導電体(32)と導通していることを特徴とする線路−導波管変換器。
  18. 請求項1ないし17に記載の線路―導波管変換器を備えた無線送信装置。
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