JP4618215B2 - 分注装置及び分注方法 - Google Patents

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Description

本発明は、創薬スクリーニング等の分野において容器への液体の分注に用いられる分注装置及び分注方法に関するものである。
物質の生化学的反応などの試験を系統的に行う際に用いられる装置として、分注装置が知られている。この分注装置は、マイクロタイタープレートと呼ばれる液体収容用の容器を移動させる容器移動手段と、所定位置に移動された容器に試料となる液体を吐出する液体吐出手段を備えており、容器の移動プロセス及び容器への液体吐出プロセスが予めスケジューリングされて成るスケジュールデータに従って制御装置が処理を実行することによって、複数の容器に対する液体の分注を自動で行うことができるようになっている。ここで、容器移動手段は例えばロボットハンドから成り、把持した容器を三次元的に移動させることができる(特許文献1)。
特開2002−333450号公報
しかしながら、従来の分注装置では、容器移動手段による容器の水平方向及び上下方向への移動速度はそれぞれ容器から液がこぼれることのない低速の一定速度に固定されていた。このため、例えば容器が空であり、容器から液体がこぼれるおそれのないときには徒に長い移動時間を要することとなり、タクトタイムの短縮化が阻害される要因となっていた。
そこで本発明は、液こぼれを生じさせることなく容器の移動を効率よく行い、従来に比してタクトタイムを短縮化することができる分注装置及び分注方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の分注装置は、液体収容用の容器を移動させる容器移動手段と、容器移動手段によって所定位置に移動された容器に液体を吐出する液体吐出手段と、容器移動手段による容器の移動プロセス及び液体吐出手段による容器への液体吐出プロセスが予めスケジューリングされて成るスケジュールデータに従って容器への液体の分注を行う制御手段とを備えた分注装置であって、容器移動手段による移動の対象となる各容器についてその容器の型及び前記液体吐出プロセスの進行状態に応じた累積液量が記憶された第1の記憶手段と、容器の型及び累積液量に応じた液こぼれを生じさせない容器の移動速度パターンが記憶された第2の記憶手段とを有し、制御手段は、前記スケジュールデータに従って容器を移動させるとき、移動の対象となっている容器の型及び容器の移動時点における累積液量を第1の記憶手段から読み出した後、その読み出した容器の型及び累積液量に応じた容器の移動速度パターンを第2の記憶手段から読み出し、その読み出した移動速度パターンで容器を移動させる。
請求項2に記載の分注装置は、液体収容用の容器を移動させる容器移動手段と、容器移動手段によって所定位置に移動された容器に液体を吐出する液体吐出手段と、容器移動手段による容器の移動プロセス及び液体吐出手段による容器への液体吐出プロセスが予めスケジューリングされて成るスケジュールデータに従って容器への液体の分注を行う制御手段とを備えた分注装置であって、前記スケジュールデータには、容器移動手段によって移動させる容器についてその容器の型及び容器の移動時点における累積液量に応じた液こぼ
れを生じさせない容器の移動速度パターンが予め書き込まれており、制御手段は、前記スケジュールデータに従って容器を移動させるとき、前記スケジュールデータに書き込まれている移動速度パターンで容器を移動させる。
請求項3に記載の分注方法は、液体収容用の容器の移動プロセス及び所定位置に移動された容器への液体の吐出プロセスが予めスケジューリングされて成るスケジュールデータに従って容器への液体の分注を行う分注方法であって、前記スケジュールデータに従って容器を移動させるとき、その容器の型及び容器の移動時点における累積液量に応じた液こぼれを生じさせない移動速度パターンで容器を移動させる。
本発明では、スケジュールデータに従って容器を移動させるとき、その容器の型及び容器の移動時点における累積液量に応じた液こぼれを生じさせない移動速度パターンで容器を移動させるので、例えば容器の型が同じであれば、液量が多いときには低速で、液量が少ないときには高速で移動させるようなことができる。従って、液こぼれを生じさせることなく容器の移動を効率よく行うことができ、移動速度が低速の一定速度に固定されていた従来に比して、タクトタイムを大幅に短縮化することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施の形態における分注装置の斜視図、図2は本発明の一実施の形態における分注ヘッドの斜視図、図3は本発明の一実施の形態における分注装置の制御系を示すブロック図、図4は本発明の一実施の形態における分注装置の第1記憶部に記憶されたデータの一例を示す図、図5は本発明の一実施の形態における分注装置の第2記憶部に記憶されたデータの一例を示す図、図6(a),(b)は本発明の一実施の形態における液体を収容したウェルの断面図、図7は本発明の一実施の形態における分注作業処理のメインルーチンのフローチャート、図8及び図9は本発明の一実施の形態における分注作業処理のサブルーチンのフローチャートである。
図1において、分注装置1は例えば創薬スクリーニング装置の一部として設けられ、液体収容用の容器(マイクロタイタープレート)20に試料となる液体を吐出して分注する。容器20には多数のウェル21が縦横に並んで設けられており、液体は各ウェル21内に等分に注入される。
分注装置1は全体がカバーケース2によって覆われており、その内部には作業テーブル3が設けられている。作業テーブル3の側方には容器20を多数ストックする容器ストッカー4が設けられており、作業テーブル3の上方にはロボットハンド5と分注ヘッド移動機構6が設けられている。
ロボットハンド5は容器20を把持して水平方向及び上下方向に移動させる装置(容器移動手段)であり、作業テーブル3の内部に設けられた制御装置9からその動作が制御される(図3)。ロボットハンド5はX軸テーブル5a、Y軸テーブル5b、昇降回転ユニット5c及び移載ヘッド5eから成っており、X軸テーブル5aは作業テーブル3に対してX軸方向へ移動自在であり、Y軸テーブル5bはX軸テーブル5aに対してY軸方向へ移動自在である。このためX軸テーブル5aのX軸方向への移動とY軸テーブル5bのY軸方向への移動を組み合わせることにより、昇降回転ユニット5cをXY面内で(水平方向に)で移動させることができる。昇降回転ユニット5cは下方へ延びて上下方向への移動と上下軸まわりの回転移動が自在なアーム部5dを有しており、アーム部5dを上下方向へ移動させ、また上下軸まわりに回転させることによってアーム部5dの下端部に設けられた移載ヘッド5eの上下方向位置及び上下軸まわりの回転位置(向き)を変えること
ができる。移載ヘッド5eにはチャックハンド5fが設けられており、このチャックハンド5fを開閉させることによって容器20を把持する。
分注ヘッド移動機構6は分注ヘッド7を水平方向に移動させる装置であり、制御装置9からその動作が制御される(図3)。分注ヘッド移動機構6はX軸テーブル6a及び2つのY軸テーブル6bから成る。X軸テーブル6aは作業テーブル3に対してX軸方向へ移動自在であり、各Y軸テーブル6bはX軸テーブル6aに対してY軸方向へ移動自在である。このためX軸テーブル6aのX軸方向への移動とY軸テーブル6bのY軸方向へ移動を組み合わせることにより、分注ヘッド7をXY面内で(水平方向に)で移動させることができる。
分注ヘッド7は容器20内に液体の吐出を行う装置(液体吐出手段)であり、分注ヘッド移動機構6と同様、制御装置9からその動作が制御される(図3)。図2において、各分注ヘッド7の下部にはティップ取り付け部7aが設けられており、ティップ取り付け部7aの下端部には多数のティップ8が着脱自在に装着されている。ティップ取り付け部7aは上下方向(図2の矢印A)に移動自在であり、ティップ取り付け部7aに装着した全てのティップ8を同時に昇降移動させることができる。ディップ取り付け部7aには各ティップ8に対応するノズルが設けられており、各ノズルから液体を噴出させると、そのノズルに取り付けられたティップ8から液体が吐出される。
図3において、制御装置9はCPU(Central Processing Unit)9a、プログラム格納部9b、第1記憶部9c、第2記憶部9d及び第3記憶部9eを備えている。プログラム格納部9bにはロボットハンド5や分注ヘッド7をはじめとする分注装置1の各機構や機器を制御するためのプログラムが格納されている。CPU9aはプログラム格納部9bに格納されているプログラムを実行することにより分注装置1の各機構や機器を制御する。第3記憶部9eにはロボットハンド5による容器20の移動プロセスや所定位置に移動された容器20への分注ヘッド7による液体の吐出プロセス等の処理内容(処理内容情報)が予めスケジューリングされて成るスケジュールデータが記憶されており、CPU9aはそのスケジュールデータを読み込み、該当するプログラムを実行することにより容器20への液体の分注等を行う制御手段として機能する。
スケジュールデータでは、分注処理の対象とする容器20を識別番号ID=1,2,3,・・・によって識別するようにしており、CPU9aはスケジュールデータに記載された処理内容情報を順に読み出しつつ、その処理内容情報に記載されている識別番号IDによって処理対象とする容器20を識別し、その容器20に対して移動、液体吐出を含む種々の処理を行う。なお、移動処理によって移動される容器20には、容器ストッカー4内から取り出された容器20のほか、前の工程(例えば培養工程)が終了した容器20も含まれる。このためロボットハンド5による移動対象となる容器20は空の場合もあるが、液体が入っている場合もある。
処理内容情報が容器移動処理に関するものである場合、処理内容情報には移動の対象となる容器20の識別番号ID、移動元の位置、移動先の位置が含まれる。また、処理内容情報が液体吐出処理に関するものである場合、処理内容情報は液体吐出処理の対象となる容器20の識別番号ID、吐出液量を含む情報より構成される。
第1記憶部9cはRAM(Random Access Memory)であり、ここには移動の対象となる容器20の識別番号(ID)とともに、その容器20の型(T)及びスケジュールデータの進行状態に応じた累積液量(L)がテーブルの形で記憶されている。容器20の型(T)は番号1,2,3,・・・で与えられ、容器20の形状、すなわちウェル21の配列や深さなどが異なるものには互いに異なる番号が与えられている。
累積液量(L)は、分注ヘッド7からその容器20に(各ウェル21に)吐出された液体の累積値であり、最初、すなわち容器20が空のときは零であるが、分注ヘッド7による液体の吐出が行われたときには、その吐出された液量が加算されて記憶される。この液量の加算は、分注ヘッド7による液体の吐出動作があったときに、CPU9aが第1記憶部9cにアクセスしてそれまでの累積液量を書き換え更新することによって行う。なお、加算される液量は、この実施の形態では、スケジュールデータにおいて分注ヘッド7が吐出を指示されている液量であるが、容器20内に吐出された液量を何らかの方法によって実測して加算するようにしてもよい。図4に、第1記憶部9cに記憶される容器20の型(T)及び累積液量(L)のデータの一例を示す。
第2記憶部9dはROM(Read Only Memory)であり、ここには容器20の型(T)及び累積液量(L)に応じた容器20の移動速度パターン(P)が記憶されている。ここで、容器20の移動速度パターン(P)とは時間に対する容器20の移動速度の変化パターンのことであり、番号1,2,3,・・・で与えられる。各移動速度パターン(P)は、移動元から移動先への容器20の移動中にウェル21内から液体がこぼれず、しかもできるだけ早く両地点間の移動ができるものに設定されている。図5に、第2記憶部9dに記憶されるデータの一例を示す。図5(a)は容器20の型(T)及び累積液量(L)に応じた容器20の移動速度パターン(P)を呼び出すテーブル、図5(b)はこのテーブルから呼び出される具体的な移動速度パターンのグラフである。なお、図5(a)における容器20の型が「3」である容器20については、累積液量の値とは無関係に移動速度パターンが「3」に設定されることを意味する。
移動速度パターンが容器20内の累積液量だけでなくその容器20の型にも依存して設定されるようにしているのは、図6(a),(b)に示すように、累積液量が同じであっても容器20の型、すなわちウェル21の直径Dや深さHが異なればウェル21の上縁21aに対する液体30の液面30aの高さhは異なり、液こぼれを生じさせることなく容器20を移動させることができる移動速度パターンも異なってくるからである。図6(a1),(a2)は、直径Dは等しいが深さHが異なる2つのウェル21に同じ量の液体30を収容した場合、図6(b1),(b2)は、深さHは等しいが直径Dが異なる2つのウェル21に同じ量の液体30を収容した場合を示している。なお、容器20から液体がこぼれる要因となるのは主として容器20の移動速度の変化量、すなわち加速度である。従って、容器20の水平移動時に大きな加速度が作用すると、液面30aの水平面からの傾斜角が大きくなって液こぼれが生じ易くなり、容器20の上下移動時に大きな加速度が作用すると、液面30aがウェル21の上縁21aを超えて液こぼれが生じ易くなる。
次に、この分注装置1が行う分注作業処理の手順を図7、図8及び図9に基づいて説明する。制御装置9のCPU9aは、制御装置9に繋がる入力装置10から所定の操作が行われると分注作業処理を開始し、スケジュールデータに記載された処理内容情報の読み出しと、その処理内容情報の解読・処理実行とを繰り返す。そして、最後の処理内容情報の読み出し及びその処理実行が終了した時点で、一連の分注作業処理を終了する。以下、CPU9aが行う具体的な処理手順を説明する。
図7において、CPU9aは先ず、スケジュールデータに記載された処理内容情報の読み出しを行う(ステップS1)。そして、その読み出した処理内容情報が容器移動処理であるか否かの判断を行い(ステップS2)、処理内容情報が容器移動処理であったときには図8に示す容器移動処理のサブルーチンに入って容器移動処理を実行する(ステップS3)。
容器移動処理では、CPU9aは移動の対象となっている容器20の移動元と移動先を
プログラムから読み出した後(ステップS31)、第1記憶部9cにアクセスし、移動の対象となっている容器20についての容器20の型(T)及び現在の(すなわち容器20の移動時点における)累積液量(L)を読み出す(ステップS32)。そして第2記憶部9dにアクセスし、ステップS32において読み出した容器20の型(T)及び累積液量(L)に応じた移動速度パターン(P)を読み出す(ステップS33)。ステップS33が終了したら、CPU9aはロボットハンド5の駆動制御を行って、ステップS31において読み出した移動元の容器20を把持し、ステップS31において読み出した移動先へその容器20を移動させる(ステップS34)。このとき、ステップS33において読み出した移動速度パターンで容器20が移動するように、CPU9aはロボットハンド5の動作速度を制御する。
一方、ステップS2において処理内容情報が容器移動処理でなかったときには、その処理内容情報が液体吐出処理であるか否かの判断を行う(ステップS4)。そして、処理内容情報が液体吐出処理であったときには図9に示す液体吐出処理のサブルーチンに入って液体吐出処理を実行する(ステップS5)。
液体吐出処理では、CPU9aは分注ヘッド移動機構6の駆動制御を行って分注ヘッド7を液体吐出の対象となっている容器20の直上に移動させた後(ステップS41)、スケジュールデータにおいて指示されている液量の液体を容器20に吐出する(ステップS42)。そして第1記憶部9cにアクセスし、液体の吐出の対象となっている容器20について、累積液量(L)の値を書き換え更新する(ステップS43)。これにより第1記憶部9cに記憶される容器20の累積液量(L)は、その容器20の実際の累積液量に対応した値となる。
一方、ステップS4において、処理内容情報が液体吐出処理でなかったときには、その処理内容情報に対応した所定の処理を実行する(ステップS6)。ステップS3、ステップS5又はステップS6において所定の処理の実行が終わったら、読み出した処理内容情報(ステップS1において読み出した処理内容情報)がスケジュールデータに記載された最後の処理内容情報であったか否かの判断を行う(ステップS7)。そして、読み出した処理内容情報が最後の処理内容情報でなかったときにはステップS1に戻って次の処理内容情報を読み出し、最後の処理内容情報であったときには一連の分注作業処理を終了する。
上記手順により分注作業処理を実行すれば、容器20の移動、容器20への液体の吐出及びその他の処理が整然と連続的に行われ、スケジュールデータに記載した通り、所望の容器20に所望の液量の液体が分注される。
以上説明したように、本分注装置1は、容器20を移動させるロボットハンド5(容器移動手段)、ロボットハンド5によって所定位置に移動された容器20に液体を吐出する分注ヘッド7(液体吐出手段)、ロボットハンド5による容器20の移動プロセス及び分注ヘッド7による容器20への液体吐出プロセスが予めスケジューリングされて成るスケジュールデータに従って容器20への液体の分注を行うCPU9a(制御手段)を備えるほか、ロボットハンド5による移動の対象となる各容器20についてその容器20の型及び液体吐出プロセスの進行状態に応じた累積液量が記憶された第1記憶部9c(第1の記憶手段)と、容器20の型及び累積液量に応じた容器20の移動速度パターンが記憶された第2記憶部9d(第2の記憶手段)を有し、CPU9aが、スケジュールデータに従って容器を移動させるとき、移動の対象となっている容器20の型及び容器の移動時点における累積液量を第1記憶部9cから読み出した後、その読み出した容器20の型及び累積液量に応じた容器20の移動速度パターンを第2記憶部9dから読み出し、その読み出した移動速度パターンで容器20を移動させるようになっている。
また、本分注装置1が実行する分注方法は、容器20の移動プロセス及び所定位置に移動された容器20への液体の吐出プロセスが予めスケジューリングされて成るスケジュールデータに従って容器20への液体の分注を行う分注方法であり、スケジュールデータに従って容器20を移動させるとき、その容器20の型及び容器の移動時点における累積液量に応じた移動速度パターンで容器20を移動させるものである。
このような分注装置或いは分注方法では、スケジュールデータに従って容器20を移動させるとき、その容器20の型及び容器20の移動時点における累積液量に応じた液こぼれを生じさせない移動速度パターンで容器20を移動させるので、例えば容器20の型が同じであれば、液量が多いときには低速で、液量が少ないときには高速で移動させるようなことができ、また液量が同じであれば、ウェル21の直径又は深さが小さいときには低速で、ウェル21の直径又は深さが大きいときには高速で移動させるようなことができる。従って、液こぼれを生じさせることなく容器20の移動を効率よく行うことができ、移動速度が低速の一定速度に固定されていた従来に比して、タクトタイムを大幅に短縮化することができる。
上述の分注装置1では、各容器20に対する分注作業処理を実際に行いつつ、スケジュールデータの進行に従って容器20を移動させるときに、その都度容器20の型及び累積液量から移動速度パターンを読み出すものであったが、一連の分注作業処理を実際に行う前に、シミュレーションとしてスケジュールデータに基づく一連の処理を実行させ、その過程で読み出された移動速度パターンをスケジュールデータの処理内容情報に書き込んでおくようにしてもよい。すなわち、ロボットハンド5によって移動させる容器20についてその容器20の型及び容器20の移動時点における累積液量に応じた容器20の移動速度パターンをスケジュールデータの処理内容情報に予め書き込んでおき、CPU9aが、スケジュールデータに従って容器20を移動させるとき、スケジュールデータの処理内容情報に予め書き込まれている移動速度パターンでその容器20を移動させるようにしてもよい。このような分注装置でも上述の分注方法を実行することができ、上述の分注装置1と同じ効果が得られる。
本発明によれば、液こぼれを生じさせることなく容器の移動を効率よく行うことができ、移動速度が低速の一定速度に固定されていた従来に比して、タクトタイムを大幅に短縮化することができる。
本発明の一実施の形態における分注装置の斜視図 本発明の一実施の形態における分注ヘッドの斜視図 本発明の一実施の形態における分注装置の制御系を示すブロック図 本発明の一実施の形態における分注装置の第1記憶部に記憶されたデータの一例を示す図 本発明の一実施の形態における分注装置の第2記憶部に記憶されたデータの一例を示す図 (a),(b)は本発明の一実施の形態における液体を収容したウェルの断面図 本発明の一実施の形態における分注作業処理のメインルーチンのフローチャート 本発明の一実施の形態における分注作業処理のサブルーチンのフローチャート 本発明の一実施の形態における分注作業処理のサブルーチンのフローチャート
符号の説明
1 分注装置
5 ロボットハンド(容器移動手段)
6 分注ヘッド移動機構
7 分注ヘッド(液体吐出手段)
9 制御装置
9a CPU(制御手段)
9c 第1記憶部(第1の記憶手段)
9d 第2記憶部(第2の記憶手段)
20 容器

Claims (4)

  1. 液体収容用の容器を移動させる容器移動手段と、容器移動手段によって所定位置に移動された容器に液体を吐出する液体吐出手段と、容器移動手段による容器の移動プロセス及び液体吐出手段による容器への液体吐出プロセスが予めスケジューリングされて成るスケジュールデータに従って容器への液体の分注を行う制御手段とを備えた分注装置であって、
    容器移動手段による移動の対象となる各容器についてその容器の型及び前記液体吐出プロセスの進行状態に応じた累積液量が記憶された第1の記憶手段と、容器の型及び累積液量に応じた液こぼれを生じさせない容器の移動速度パターンが記憶された第2の記憶手段とを有し、
    制御手段は、前記スケジュールデータに従って容器を移動させるとき、移動の対象となっている容器の型及び容器の移動時点における累積液量を第1の記憶手段から読み出した後、その読み出した容器の型及び累積液量に応じた容器の移動速度パターンを第2の記憶手段から読み出し、その読み出した移動速度パターンで容器を移動させることを特徴とする分注装置。
  2. 液体収容用の容器を移動させる容器移動手段と、容器移動手段によって所定位置に移動された容器に液体を吐出する液体吐出手段と、容器移動手段による容器の移動プロセス及び液体吐出手段による容器への液体吐出プロセスが予めスケジューリングされて成るスケジュールデータに従って容器への液体の分注を行う制御手段とを備えた分注装置であって、
    前記スケジュールデータには、容器移動手段によって移動させる容器についてその容器の型及び容器の移動時点における累積液量に応じた液こぼれを生じさせない容器の移動速度パターンが予め書き込まれており、
    制御手段は、前記スケジュールデータに従って容器を移動させるとき、前記スケジュールデータに書き込まれている移動速度パターンで容器を移動させることを特徴とする分注装置。
  3. 請求項1記載の分注装置を用いて容器への液体分注を行う方法であって、
    前記スケジュールデータに従って容器を移動させるとき、移動の対象となっている容器の型及び容器の移動時点における累積液量を第1の記憶手段から読み出した後、その読み出した容器の型及び累積液量に応じた容器の移動速度パターンを第2の記憶手段から読み出し、その読み出した移動速度パターンで容器を移動させることを特徴とする分注方法。
  4. 請求項2記載の分注装置を用いて容器への液体の分注を行う分注方法であって、
    前記スケジュールデータに従って容器を移動させるとき、その容器の型及び容器の移動時点における累積液量に応じた液こぼれを生じさせない移動速度パターンで容器を移動させることを特徴とする分注方法。
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