JP4616724B2 - Manufacturing method of press mold - Google Patents
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Description
本発明は、セメント系成形材料をプレス成形して屋根瓦などの外装建材を製造するために用いられるプレス成形型の製造方法に関するものである。 The present invention relates to a method for manufacturing a press mold used for press-molding a cement-based molding material to manufacture an exterior building material such as a roof tile.
屋根瓦などの外装建材は耐透水性が必要とされるが、セメント系成形品は一般に耐透水性が十分に高いとはいえない。そこで従来からセメント系成形品の耐透水性を高めることが検討されており、セメントと水と油性物質を主成分とするセメント含有逆エマルジョン組成物からなるセメント系成形材料を成形することによって、耐透水性に優れたセメント系成形品を製造する方法が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。 Although exterior building materials such as roof tiles are required to have water permeability, cement-based molded products generally cannot be said to have sufficiently high water resistance. Therefore, it has been studied to improve the water permeability of cement-based molded products, and by molding a cement-based molding material composed of a cement-containing inverse emulsion composition mainly composed of cement, water and oily substances, A method for producing a cement-based molded article having excellent water permeability has been proposed (see, for example, Patent Document 1).
このセメント含有逆エマルジョン組成物からなるセメント系成形材料は、成形の際の流動性が良好であるために、複雑な凹凸形状にプレス成形することが容易であり、複雑な形状を有する製品を製造するのに適しているという利点も有している。しかしその反面、材料が軟らかく、プレス成形して得られる成形品は保形性が低く容易に変形する。このため、成形品を型から取り出して養生硬化を行なうことができない。 Cement-based molding materials composed of this cement-containing inverse emulsion composition have good fluidity during molding, so it is easy to press-mold into complex concavo-convex shapes, producing products with complex shapes It also has the advantage of being suitable for. However, on the other hand, the material is soft, and a molded product obtained by press molding has low shape retention and easily deforms. For this reason, curing cannot be performed by removing the molded product from the mold.
そこで、上型5と下型1からなる成形型でセメント系成形材料4を成形するにあたって、上型5と下型1の間でプレス成形して成形品7を成形した後、下型1の上に成形品7を保持したまま養生工程に搬送し、成形品7を養生・硬化させるようにしている。すなわち、まず図5(a)のように下型1の上面の成形面2の上にセメント系成形材料4を供給し、この下型1を図5(b)のように上型5の下にセットした後、上型5を下動させて、下型1の成形面2と上型5の下面の成形面11の間で図5(c)のようにプレスし、成形品7を成形する。次に図5(d)のように上型5を上動させて型開きし、上面の成形面2に成形した成形品7を載置したまま、図5(e)のように下型1を上型5の下方から取り出す。そしてこの成形品7を載置して保持した下型1を養生工程に搬送し、下型1の上面に保持したまま成形品7を養生・硬化させ、この後に、図5(f)のように下型1から硬化した製品6を取り出すことができるものである。
Therefore, when molding the cement-based
しかしこのものでは、下型1に成形品4を載せたまま養生を行なうようにしているため、一つの上型5に対して多数の下型1が必要となり、高価な成形型のコストが非常に高いものとなる。このため、受けトレイ3を用いて成形することが行なわれている。
However, in this case, curing is performed while the
すなわち受けトレイ3は下型1の成形面2に沿った形状に金属板などの板材で形成されているものであり、まず図3(a)のように受けトレイ3の上にセメント系成形材料4を供給し、上型5の下方にセットされている下型1の成形面2の上にこの受けトレイ3を図3(b)のように載置する。この後、上型5を下動させて、下型1と上型5の間で図3(c)のようにプレス成形する。セメント系成形材料4は受けトレイ3の上で成形されるものであり、成形品7は受けトレイ3の上に得ることができる。次に図3(d)のように上型5を上動させて型開きし、図3(e)のように上面に成形した成形品7を載置した状態で受けトレイ3を下型1の上から取り出す。そしてこの成形品7を載置して保持した受けトレイ3を養生工程に搬送し、受けトレイ3で保持したまま成形品7を養生・硬化させ、この後に、図3(f)のように受けトレイ3から硬化した成形品7を取り出す。
That is, the
このように成形品7は受けトレイ3の上に保持されて保形されたまま養生工程に搬送されるので、成形品7に変形等が生じることなく養生・硬化させることができるものであり、また下型1としては上型5と対になったものを用いるだけでよいので、高価な成形型のコストがアップするようなこともなくなるものである。
上記の上型5や下型1は、成形品7を養生硬化して得られる製品6の設計図に基づいて設計されるものであり、製品6の設計図面において、製品6の表面の図面に基づいて上型5の下面の成形面11の設計をすると共に、製品6の裏面の図面に基づいて下型1の上面の成形面2を設計するようにしており、下型1の成形面2はこの設計に従って加工することによって、製品6の裏面の形状・寸法に適合するように作製されている。一方、上記の受けトレイ3についても、製品6の設計図面における製品6の裏面の図面に基づいて設計されており、この設計に従って受けトレイ3は製品6の裏面の形状・寸法に適合するように製作されている。
The
このように、下型1の成形面2と、受けトレイ3はそれぞれ製品6の裏面の図面に基づいて製作されるが、個々に設計した図面に従って製作されているため、下型1の成形面2と受けトレイ3には個別に製作誤差が生じることになり、両者の製作誤差が加わって、下型1の成形面2と受けトレイ3の形状・寸法に若干の相違が発生することがあり、下型1の成形面2に受けトレイ3を密着させて載置することができないことがある。
As described above, the
そしてこのように下型1の成形面2に受けトレイ3が密着していず、両者の間に隙間が生じていると、上記の図3(c)のようにセメント系成形材料4をプレス成形する際に、セメント系成形材料4の一部が下型1の成形面2と受けトレイ3との間のこの隙間に回り込んで入り込み、図4のように成形品7の端部から一部が受けトレイ3の裏側に回り込むことになる。従って、このようにセメント系成形材料4の一部が受けトレイ3の裏側に回り込んだ状態で養生・硬化がされると、受けトレイ3から製品6を剥がすことができず、製品6の取り出しが不能になるおそれがある。
If the receiving
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、下型の成形面に受けトレイを密着させることができるように、受けトレイと下型を製作することができる成形型の製造方法を提供することを目的とするものである。 The present invention has been made in view of the above points, and provides a mold manufacturing method capable of manufacturing a receiving tray and a lower mold so that the receiving tray can be brought into close contact with a molding surface of the lower mold. It is intended to do.
本発明の請求項1に係る成形型の製造方法は、下型1の成形面2に受けトレイ3を重ね、受けトレイ3の表面に供給されるセメント系成形材料4を下型1と上型5との間でプレス成形することによって、成形品7を成形するプレス成形型を製造するにあたって、製品6の設計図面から得られる製品6の裏面の図面に基づいて、製品6裏面の形状・寸法に表面の形状・寸法が適合した受けトレイ3の製作図面を作成し、次にこの受けトレイ3の製作図面に従って受けトレイ3を製作した後、製作されたこの受けトレイ3の裏面の形状・寸法の三次元データをスキャンすることによって、受けトレイ3の裏面の形状・寸法に適合した下型1の成形面2の加工データを得て、この加工データに従って下型1の成形面2を加工して下型1を製作することを特徴とするものである。
The manufacturing method of the molding die according to claim 1 of the present invention is such that the receiving
また請求項2の発明は、請求項1において、セメント系成形材料4が、セメントと水と油性物質を主成分とするセメント含有逆エマルジョン組成物からなるものであることを特徴とするものである。
The invention of
本発明によれば、製作された受けトレイ3の裏面の形状・寸法の三次元データをスキャンして得た加工データに従って下型1の成形面2を加工しているために、受けトレイ3の裏面に適合した形状・寸法に下型1の成形面2を形成することができ、下型1の成形面2に受けトレイ3を密着させることができるものである。また受けトレイ3は、製品6の設計図面から得られる製品6の裏面の図面に基づいて製作されているので、成形品7の裏面形状を製品6の設計通りに、受けトレイ3で正確に成形することができるものである。
According to the present invention, since the
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。 Hereinafter, the best mode for carrying out the present invention will be described.
図1は本発明の各ステップを示すフローチャートであり、この各ステップに従って本発明を説明する。 FIG. 1 is a flowchart showing the steps of the present invention, and the present invention will be described according to these steps.
屋根瓦など、図2(a)のような製品6を製造するにあたっては、この製品6の形状・寸法を設計した設計図が作成されている。そしてまず、この製品6の設計図から、製品6の裏面(下面)6aの形状・寸法に則った図2(b)のような、製品6の裏面6aの図面14を作成する。この図面14は、製品6の裏面6aの形状・寸法と正確に一致するように作成されるものであり、製品6の表面(上面)6bの形状・寸法については特に作成する必要はない。
When manufacturing the
次に、この製品6の裏面6aの図面14に基づいて、図2(c)のような受けトレイ3の製作図15を作成する。受けトレイ3のこの製作図15は、受けトレイ3の表面(上面)3aの形状・寸法が製品6の裏面6aの図面14と正確に一致するように作成されるものであり、受けトレイ3の裏面(下面)3bの形状・寸法については特に作成する必要はない。
Next, a production drawing 15 of the
そしてこの受けトレイ3の製作図15に記載された形状・寸法に従って、図2(d)のような受けトレイ3を製作する。受けトレイ3はその表面3aの形状・寸法が設計図15の形状・寸法に適合して一致するように製作されるものである。受けトレイ3の製作は、例えば厚みが均一な金属板をプレス加工することによって行なうことができるものであり、製作図15の形状・寸法に適合するように受けトレイ3の表面3aをプレス加工すると、受けトレイ3の裏面3bの形状・寸法は、受けトレイ3の表面3aの形状・寸法に応じたものになる。従って、受けトレイ3をこのように金属板のプレス加工で製作することによって、多数枚が使用されることになる受けトレイ3は表面3aと裏面3bの形状・寸法が、すべての受けトレイ3において同じになるように形成することができる。
Then, according to the shape and dimensions described in FIG. 15, the receiving
次に、このように製作された受けトレイ3の裏面(下面)3bの形状・寸法の三次元データを取る。受けトレイ3の裏面3bの三次元データの取得は、三次元スキャンをすることによって行なうことができるものであり、受けトレイ3の裏面3bの形状・寸法に適合したデータを得ることができる。そしてこのデータをCADと融合させることによって下型1の成形面2の加工データを得ることができるものであり、この加工データに従ってCAD/CAMシステムによりNCマシンを制御して、下型1の上面に切削等の加工を施し、図2(e)のように下型1の成形面2を加工して下型1を製作することができるものである。下型1の成形面2は、受けトレイ3の裏面3bの形状・寸法の三次元データに従って製作されているために、受けトレイ3の裏面3bの形状・寸法と正確に一致して適合した形状・寸法に形成されているものである。
Next, three-dimensional data of the shape and dimensions of the back surface (lower surface) 3b of the receiving
上型5の下面の成形面11は、製品6の設計図に基づいて製品6の表面(上面)6bの形状・寸法に正確に従うように製作されているものであり、上型5、下型1、受けトレイ3からなる成形型を用いて、既述の図3と同様にして成形を行なうことができる。
The
すなわち、まず図3(a)のように受けトレイ3の表面3aの上にセメント系成形材料4を供給し、この受けトレイ3を下型1の成形面2の上に図3(b)のように載置する。このとき、受けトレイ3の裏面3bの形状・寸法は下型1の成形面2の形状・寸法と正確に一致しているので、下型1の成形面2に受けトレイ3を密着させることができる。次に、上型5を下動させて、下型1と上型5の間で図3(c)のようにプレス成形し、セメント系成形材料4を受けトレイ3の上で成形して成形品7を製造する。このとき、受けトレイ3は下型1の成形面2に密着しているので、受けトレイ3と下型1の間にセメント系成形材料4が入り込むようなことはない。また、受けトレイ3の表面3aは製品6の裏面6aの形状・寸法と正確に一致するように作製されているので、製品6の裏面6aの形状・寸法と正確に適合する形状・寸法に成形品7を成形することができるものである。
That is, first, as shown in FIG. 3A, the cement-based
この後、図3(d)のように上型5を上動させて型開きし、図3(e)のように上面に成形した成形品7を載置した状態で受けトレイ3を下型1の上から取り出す。そしてこの成形品7を載置して保持した受けトレイ3を養生工程に搬送し、受けトレイ3で保持したまま成形品7を養生・硬化させ、この後に、図3(f)のように受けトレイ3から硬化した製品6を取り出す。このとき、上記のように受けトレイ3が下型1の成形面2に密着して受けトレイ3と下型1の間にセメント系成形材料4が入り込むようなことがないので、受けトレイ3から製品6を剥がすことができなくなって製品6の取り出しが不能になるようなことはないものである。
Thereafter, the
本発明は上記のように、受けトレイ3を下型1の成形面2に密着させることによって、受けトレイ3と下型1の間にセメント系成形材料4が入り込むことを防ぐようにしたものであり、従って、成形時の流動性が良好なセメント系成形材料4を成形する場合に特に高い効果を得ることができるものである。以下、このような成形時の流動性が良好なセメント系成形材料4として、本発明において用いることが好適なものを説明する。
As described above, the present invention prevents the cement-based
すなわち、本発明において用いることが好適なセメント系成形材料4は、セメントと水と油性物質を主成分とするセメント含有逆エマルジョン組成物からなるものである。この組成物において、セメントと水の比率は任意に設定することができるが、重量比率で、セメント1に対して水0.3〜2の範囲が一般的に好ましい。
That is, the cement-based
セメントとしては、特に制限されるものではないが、ポルトランドセメント、フライアッシュセメント、高炉セメント、アルミナセメント、ハイアルミナセメント、シリカヒュームなどを挙げることができるものであり、これらを一種単独で用いたり、二種以上を併用したりすることができる。 The cement is not particularly limited, but can include Portland cement, fly ash cement, blast furnace cement, alumina cement, high alumina cement, silica fume, etc. Two or more types can be used in combination.
油性物質は水と逆エマルジョン(W/Oエマルジョン)を形成するためのものであり、特に制限されるものではないが、通常は疎水性の液状物質が利用され、例えばトルエン、キシレン、灯油、スチレン、ジビニルベンゼン、メチルメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、不飽和ポリエステル樹脂等を挙げることができ、これらを一種単独で用いたり、二種以上を併用したりすることができる。油性物質の配合量は、セメント含有逆エマルジョン組成物中の水と固形分の総量に対して5〜10体積%の範囲が好ましい。 The oily substance is for forming an inverse emulsion (W / O emulsion) with water, and is not particularly limited. Usually, a hydrophobic liquid substance is used, for example, toluene, xylene, kerosene, styrene. , Divinylbenzene, methyl methacrylate, trimethylolpropane trimethacrylate, unsaturated polyester resin, and the like. These can be used alone or in combination of two or more. The blending amount of the oily substance is preferably in the range of 5 to 10% by volume with respect to the total amount of water and solid content in the cement-containing inverse emulsion composition.
セメント含有逆エマルジョン組成物には上記の成分の他に、乳化剤を配合することが好ましい。乳化剤は逆エマルジョンに安定性を付与するために配合されるものであり、例えばソルビタンセスキオール、グリセロールモノステアレート、ソルビタンモノオレート、ジエチレングリコールモノステアレート、ソルビタンモノステアレート、ジグリセロールモノオレート等の非イオン界面活性剤、各種アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤等を用いることができる。乳化剤の配合量はセメント含有逆エマルジョン組成物中の水と固形分の総量に対して1〜3体積%の範囲が好ましい。 In addition to the above components, an emulsifier is preferably added to the cement-containing inverse emulsion composition. The emulsifier is blended to impart stability to the inverse emulsion. Ionic surfactants, various anionic surfactants, cationic surfactants, and the like can be used. The blending amount of the emulsifier is preferably in the range of 1 to 3% by volume with respect to the total amount of water and solid content in the cement-containing inverse emulsion composition.
セメント含有逆エマルジョン組成物中にはさらに、適宜量の補強材や各種添加剤を配合することができる。補強材としては、例えば砂利、パーライト、シラスバルーン、ガラス粉、アルミナシリケートなどの骨材、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維、ビニロン繊維、アラミド繊維等の合成繊維や、炭素繊維、ガラス繊維、パルプなどの補強繊維を挙げることができる。 An appropriate amount of a reinforcing material and various additives can be further blended in the cement-containing inverse emulsion composition. Examples of reinforcing materials include aggregates such as gravel, perlite, shirasu balloon, glass powder, and alumina silicate, synthetic fibers such as polypropylene fiber, acrylic fiber, vinylon fiber, and aramid fiber, and reinforcement such as carbon fiber, glass fiber, and pulp. Mention may be made of fibers.
1 下型
2 成形面
3 受けトレイ
4 セメント系成形材料
5 上型
6 製品
7 成形品
1
Claims (2)
The method for producing a press mold according to claim 1, wherein the cement-based molding material is composed of a cement-containing inverse emulsion composition containing cement, water and an oily substance as main components.
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JP2005221784A JP4616724B2 (en) | 2005-07-29 | 2005-07-29 | Manufacturing method of press mold |
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JPS5796806A (en) * | 1980-12-09 | 1982-06-16 | Daito Corp | Manufacture of cement tile |
JPH08276413A (en) * | 1995-04-06 | 1996-10-22 | Kurabo Ind Ltd | Cubic pattern forming method for building accessory |
JP2003252670A (en) * | 2002-03-05 | 2003-09-10 | Okura Ind Co Ltd | Cement molded article |
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2005
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