JP4612254B2 - 波形再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のアタック開始点が間隔を置いて順次連続する楽音波形を再生する波形再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、一連の楽音波形を読み込んで記憶した記憶手段から、読出速度や読出方法をフレーズ単位で制御しながらその楽音波形を読み出して波形再生を行う波形再生装置が知られている。このような波形再生装置では、フレーズごとのピッチを維持しながらフレーズのテンポを変更したり、あるいはフレーズごとにテンポを維持しながらフレーズのピッチを変更したりすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような波形再生装置では、1つのフレーズからテンポやピッチが変更されたフレーズを再生することができるものの、豊かな音楽表現を作り出すには一定の限界がある。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑み、自由に楽音に変化をつけることができる波形再生装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の波形再生装置は、複数のアタック開始点が間隔を置いて順次連続する楽音波形を記憶する記憶手段と、
上記記憶手段に記憶された楽音波形を、上記複数のアタック開始点については所定の時間進行速度に合致した各再生時刻に再生するとともに、隣接する2つのアタック開始点に挟まれた区間内のさらに一部の区間については、上記所定の時間進行速度に合致した再生時刻からは偏倚した再生時刻であって、かつ再生速度は上記所定の時間進行速度と同一の時間進行速度で再生する再生手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
本発明の波形再生装置によれば、隣接する2つのアタック開始点に挟まれた区間の時間間隔を上記複数のアタック開始点における再生時刻として維持しながら、その区間内のさらに一部の区間についての楽音をタイトな感じやルーズな感じにすることができるため、自由に楽音に変化をつけることができる。
【0007】
また、本発明の波形再生装置において、上記記憶手段は、楽音波形とともに、その楽音波形上の複数のアタック開始点の位置を指し示すアタック位置情報を記憶するものであって、
上記再生手段は、上記アタック位置情報に基づいて上記楽音波形上のアタック開始点の位置を認識するものである態様が好ましい。
【0008】
このような態様では、上記アタック位置情報を用いるため、隣り合うアタック開始点どうしで挟まれた区間の特定を確実に行うことができる。
【0009】
なお、複数のアタック開始点が間隔を置いて順次連続する波形を記憶する記憶手段と、
上記記憶手段に記憶された楽音波形を、上記複数のアタック開始点については所定のピッチで再生するとともに、隣接する2つのアタック開始点に挟まれた区間内のさらに一部の区間については、上記所定のピッチとは異なるピッチで再生する再生手段とを備えたことを特徴とする波形再生装置であれば、隣接する2つのアタック開始点に挟まれた区間内のさらに一部の区間についての楽音を上記複数のアタック開始点におけるピッチからシフトしたピッチにするものであるため、自由に楽音に変化をつけることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0011】
まず、本発明の波形再生装置の一実施形態のハードウェア構成を説明する前に、本実施形態の波形再生装置で取り扱われる情報について説明する。本実施形態の波形再生装置は、ドラム演奏や歌唱等による楽音波形を所定のサンプリング周期でサンプリングした一連の波形データを記憶した記憶手段から波形データを読み出して再生する装置である。
【0012】
図1は、サンプリングされた楽音波形の一例を示す図である。
【0013】
この図1に示す波形図の横軸は時間を表し、縦軸は振幅を表している。この図1に示す楽音波形は、ドラム演奏による楽音波形の一例であって、楽音波形中の、ドラム演奏の打撃による音の立ち上がりをアタック開始点とし、この図1には、2つのアタック開始点Attack1,Attack2が示されている。本実施形態の波形再生装置では、このアッタク開始点の時間軸上の位置をアタック位置情報として取り扱う。具体的には、アタック位置情報は、アタック開始点を表す波形データが記憶されている記憶手段上でのアドレスとなる。また、図1にはm1からm8までのマークが記されている。本実施形態の波形再生装置では、記憶手段から一連の波形データを読み出す際に、波形データを読み飛ばしたり、読み返すことがある。このような波形データの読み飛ばしや読み返しを楽音波形上で示せば、例えば、読み飛ばし時には、m4からm6に飛び越し、読み返し時にはm7とm8の間を繰り返し読み出す。これらのマークm1〜m8は、波形データを読み飛ばしたり、あるいは読み返して生成した波形を再生したときでも、不快なノイズが発生しないように決定された、読み飛ばしや、読み返し時の波形接続位置を示すものである。本実施形態の波形再生装置では、これらのマークm1〜m8の時間軸上の位置をマーク位置情報として取り扱う。具体的には、マーク位置情報は、アタック位置情報と同様、これらのマークm1〜m8を表す波形データが記憶されている記憶手段上でのアドレスとなる。
【0014】
続いて、図2を用いて、本実施形態の波形再生装置のハードウェア構成について説明する。
【0015】
図2は、本実施形態の波形再生装置のハードウェア構成を示す機能ブロック図である。
【0016】
図2に示す波形再生装置1は、CPUからなる波形読出部11、ROMからなる記憶手段12、および操作子群13を備えている。
【0017】
記憶手段12は、波形データ記憶領域121と管理データ記憶領域122との2つの領域を有するものであって、この図2では、明確化のためこれら2つの領域を図の左右に分けて記しているが、1つのROMからなるものである。波形データ記憶領域121には、波形データが記憶されており、管理データ記憶領域122には、図1を用いて説明したアタック位置情報とマーク位置情報とが記憶されている。
【0018】
操作子群13は、テンポレート操作子、タイムレート操作子、およびピッチレート操作子等のロータリエンコーダやその他の操作子から構成されている。各操作子の詳しい説明についは後述するが、タイムレート操作子およびテンポレート操作子の2つの操作子それぞれが操作されることで時間圧伸情報が設定され、ピッチレート操作子が操作されることで音高情報が設定される。
【0019】
波形読出部11は、記憶手段12の波形データ記憶領域121に記憶されている波形データを読み出して再生波形を合成するものであって、読出アドレス制御部111と、補間部112とを有する。読出アドレス制御部111は、操作子群13でそれぞれ設定された時間圧伸情報および音高情報を取得し、管理データ記憶領域122からアタック位置情報とマーク位置情報とを取得する。読出アドレス制御部111は、波形データ記憶領域121に記憶されている波形データを読み出すアドレスを指し示す読出ポインタをこれら4つの情報に基づいて制御するものである。ここで、読出ポインタが指し示す読出アドレスが、小数点表現のアドレスとなり、波形データが存在しないことがある。そのため、補間部112は、そのアドレスの前後の整数アドレスの波形データを読み出し、それらから補間演算によって小数点アドレスの波形データを生成し出力する。
【0020】
次に、図2に示す波形再生装置1による波形再生の第1再生例を説明する。この第1再生例では、記憶手段に記憶された波形データが表す楽音(以下、元楽音と称する)と同じピッチで、この波形再生装置1から出力される波形データが表す楽音(以下、再生楽音)がルーズな感じとなるように、互いに隣り合うアタック開始点どうしで挟まれた区間内で時間軸圧縮と時間軸伸長との2つの処理を行う。
【0021】
図3は、第1再生例におけるテンポレート操作子およびタイムレート操作子それぞれの状態を示した図である。
【0022】
テンポレート操作子131は、元楽音のテンポに対する、再生楽音のテンポの割合を設定するロータリーエンコーダである。記憶手段に記憶された波形データが表す楽音のテンポを100%として、このテンポレート操作子131では、操作に応じて、50%から200%までのテンポレートを設定することができる。この第1再生例では、テンポレートは100%、すなわち再生楽音のテンポは元楽音と同じテンポに設定されている。
【0023】
タイムレート操作子132は、時間軸圧伸を制御するパラメータであるタイムレートの初期値を設定するロータリーエンコーダであって、操作に応じて、0.5から2.0までのタイムレートの初期値を設定することができる。タイムレート1.0は、再生楽音の波形が元楽音の波形と時間軸上で等倍であることを表し、タイムレートの値が、1.0未満の値では再生楽音の波形が元楽音の波形に対して時間軸上で伸張され、1.0より大きな値では反対に圧縮される。この第1再生例では、タイムレートの初期値は0.5に設定されている。
【0024】
図4は、この第1再生例における読出ポインタの進行を説明するためのグラフである。
【0025】
図4のグラフの縦軸は、波形データが記憶されている記憶手段上でのアドレス(波形アドレス)を表し、この図4のグラフでは、原点位置をアタック1とし、次のアタック開始点であるアタック2までの波形アドレスが示されている。この縦軸に記されたm1からm8は、図1を用いて説明したマークm1〜m8を表すマーク位置情報(マークアドレス)である。図4のグラフの横軸は時間を表す。
【0026】
ここで、本実施形態の波形再生装置には、読出ポインタの他に、仮想的に設けられた2種類の仮想ポインタ(仮想ポインタ1,仮想ポインタ2)が用意されている。仮想ポインタ1は、図3に示すテンポレート操作子131により設定されたテンポレートに応じたポインタである。図4においては、この仮想ポインタ1の進行は点線のグラフが表しており、この点線のグラフはテンポレートが100%に設定されたときのものである。テンポレートが100%に設定されているときには、仮想ポインタ1は、サンプリング時の1周期に対して1アドレス進むことになる。なお、読出ポインタのグラフの傾きがこの図4に示す点線のグラフの傾きと同じ傾きであれば、再生楽音のピッチは元楽音のピッチと同じであるが、傾きが異なると、再生楽音のピッチは元楽音のピッチからシフトしたピッチとなる。仮想ポインタ2は、図3に示すタイムレート操作子132により設定されたタイムレートの初期値に応じたポインタである。図4においては、この仮想ポインタ2の進行は1点鎖線のグラフが表しており、この1点鎖線のグラフは初期値がピッチレート0.5に設定されたときのものである。ピッチレートが0.5に設定されているときには、仮想ポインタ2は、サンプリング時の1周期に対して0.5アドレス進むことになる。仮想ポインタ2は、読出ポインタが各マークアドレスに到達した時点で仮想ポインタ1のアドレスを参照し、仮想ポインタ2が仮想ポインタ1よりもアドレス的に遅れている場合には、タイムレートを増加させてサンプリング時の1周期に対して進むアドレスを大きくし、反対に、仮想ポインタ2が仮想ポインタ1よりもアドレス的に進んでいる場合には、タイムレートを減少させてサンプリング時の1周期に対して進むアドレスを小さくする。この結果、仮想ポインタ2は、仮想ポインタ1に追従して進行することになる。この第1再生例では、タイムレートの増減の割合を固定値として、仮想ポインタ2が仮想ポインタ1に沿うように読出ポインタが各マークアドレスに到達する毎にタイムレートの値を自動更新していく。この結果、仮想ポインタ2は、図4の1点鎖線のグラフが示すように、最初、仮想ポインタ1よりもアドレス的に遅れているが徐々に仮想ポインタ1に追いついてきて、m7からm8までの区間の中で仮想ポインタ1を追い越す。なお、タイムレートの増減値を、互いに隣り合うアタック開始点どうしで挟まれた区間の時間的長さに適した値としてもよいし、あるいは、設定範囲の初期値ごとに、時間経過に伴うテンポレートの増減を表す変化カーブのテンプレートを予め用意しておき、設定された初期値に応じてそのテンプレートから変化カーブを選択して仮想ポインタ2の進行(1点鎖線のグラフ)としてもよい。
【0027】
また、図4に示される実線のグラフは、波形データを読み出すアドレスを指し示す読出ポインタの進行を表す。読出ポインタは、上述の如く、図2に示す読出アドレス制御部111に制御されており、記憶手段に記憶されているマーク位置情報に基づいて、波形データを読み出すアドレスがマークアドレスに達する毎に仮想ポインタ2の示すアドレスを参照し、読出アドレスが仮想ポインタ2のアドレスよりも先行していれば、その読出アドレスから直前のマークアドレスまで戻り、波形データは読み返される。一方、読出アドレスが仮想ポインタ2のアドレスよりも後行していれば、その読出アドレスから次のマークアドレスまでジャンプし、波形データは読み飛ばされる。ただし、このような読み返しや読み飛ばしについては、次に示す3つの制限がある。仮想ポインタ1と仮想ポインタ2とが同じアドレスを指し示しているときには、読出ポインタは波形データの読み返しも読み飛しも禁止される(制限1)。仮想ポインタ1が仮想ポインタ2よりもアドレス的に進んでいるときには、読出ポインタは読み返しと読み飛しのうち、読み返しのみ許可される(制限2)。反対に、仮想ポインタ1が仮想ポインタ2よりもアドレス的に遅れているときには、読出ポインタは読み返しと読み飛しのうち、読み飛ばしのみ許可される(制限3)。また、読出ポインタが、前のマークアドレスまで戻るときには2つ以上前のマークアドレスまで戻ることを禁止し、後のマークアドレスまでジャンプするときにも2つ以上後のマークアドレスまでジャンプすることを禁止し、あまりに離れたすぎたマークアドレスへの読出ポインタの移動による再生楽音の音質低下を防止している。さらに、波形データの局所的な繰り返しによる再生楽音の音質低下を防止するため、繰返読出回数は1回に制限されている。ここで、読出ポインタは、仮想ポインタ1が次のアタック開始点のアドレスに到達するまでは、次のアタック開始点のアドレスへ進むことが禁止されており、仮想ポインタ1が次のアタック開始点のアドレスに到達すると、読出ポインタも次のアタック開始点のアドレスまで移動する。したがって、この第1再生例では、再生楽音のテンポは元楽音のテンポと同じになるが、このようにテンポを同じに維持するため、繰返読出の回数制限の例外として、次のアタック開始点のアドレスの2つ前のマークアドレスから次のアタック開始点のアドレスの直前のマークアドレスまでの区間(図4ではm7からm8までの区間)では、何回でも読み返しできるようになっている。またさらに、先のアタック開始点のアドレスから次のマークアドレスまでの区間(図4ではアタック1からm1までの区間)内は、楽音を決定する重要な部分であるため、読み返しも読み飛ばしも禁止されている。以下、このような区間を禁止区間と称する。
【0028】
次に、図2に示す読出アドレス制御部111によって制御されて進む読出ポインタの、図4に示す進行(実線のグラフ参照)について説明する。この第1再生例では、再生楽音のピッチを元楽音のピッチと同じにすることから、読出ポインタは、仮想ポインタ1の進行速度(グラフにおける傾き)と同じ進行速度を維持して進行する。まず、読出ポインタは、アタック1のアドレスからm1まで仮想ポインタ1と同じように進む。読出ポインタは、m1に到達した時点では仮想ポインタ2よりもアドレス的に進んでいるが、この区間は禁止区間であるため戻ることを禁止され、引き続きm1からm2まで仮想ポインタ1と同じように進む。読出ポインタはm2に到達した時点でも仮想ポインタ2よりもアドレス的に進んでおり、仮想ポインタ1も仮想ポインタ2よりもアドレス的に進んでいるため、読出ポインタはm2からm1まで戻る。m1に戻った読出ポインタは、同じ進行速度でm2まで再び進む。読出ポインタは、m2に再び到達しても仮想ポインタ2よりもアドレス的にまだ進んでいるが、繰返回数の制限によりm1に再び戻ることは禁止され、同じ進行速度でm3まで進む。読出ポインタはm3に到達した時点でも仮想ポインタ2よりもアドレス的に進んでおり、仮想ポインタ1も仮想ポインタ2よりもアドレス的にまだ進んでいるため、読出ポインタは今度はm2まで戻る。m2に戻った読出ポインタは、同じ進行速度でm3まで再び進む。読出ポインタはm3に再び到達すると仮想ポインタ2に抜かれてアドレス的に遅れているが、仮想ポインタ1は仮想ポインタ2よりもアドレス的にまだ進んでいるため制限2が適用されて、読出ポインタは、m4までジャンプすることを禁止され、引き続き同速度でm3からm4まで進む。読出ポインタは、m4やm5に到達した時点でも、2回目にm3に到達した時点と同じような状態にあるためm6まで進み続ける。読出ポインタはm6に到達した時点では仮想ポインタ2よりもアドレス的に遅れたままでありこの点では先の状態と変わりはないが、仮想ポインタ1も仮想ポインタ2よりもアドレス的に遅れ始めたため、読出ポインタはm6からm7までジャンプする。アタック間においては、読出ポインタが各マークへ到達した時点に3つのポインタを比較参照していたが、アタック開始点においての到達を監視しなければならないのは、仮想ポインタ1に変わるため、仮想ポインタ1が次のアタック開始点へ到達すると、読出ポインタも仮想ポインタ2も次のアタック開始点のアドレスにリセットされる。また同じくこの時点で、自動更新されてきたタイムレートも、設定された初期値にリセットされる。
【0029】
図5は、元楽音の波形の一部と、第1再生例による再生楽音の波形の一部とを対比して表した図である。
【0030】
図5の上方の(a)には、元楽音の波形の一部を表す波形図が示されており、下方の(b)には、第1再生例による再生楽音の波形の一部を表す波形図が示されている。各波形図とも縦軸は振幅であって、横軸は時間軸である。この図5に示すように、この第1再生例では、元楽音の振幅エンベロープを変えて新たな楽音を生成することができる。
【0031】
図6は、第1再生例における、時間軸圧伸を行う処理区間と隣り合うアタック開始点どうしで挟まれたアタック区間との関係を説明するための図である。
【0032】
図6の上方に示された(a)は、元楽音の波形の振幅エンベロープを概念的に表す図であり、中央に示された(b)は、タイムレートの増減を表す図であり、下方に示された(c)は、再生楽音の波形の振幅エンベロープを概念的に表す図である。これら3つの図の横軸それぞれは時間軸であり、(a)の横軸を基準に、(b)と(c)それぞれの横軸は、同じスケールで同時刻を表すように互いに揃えて示されている。第1区間と第2区間はともに、隣り合うアタック開始点どうしで挟まれたアタック区間を表すものであって、第1区間は、アタック1からアタック2までのアタック区間であり、第2区間は、アタック2からアタック3までのアタック区間である。第2区間は第1区間よりも時間的に長いアタック区間である。この第1再生例においては、各アタック区間内における楽音の時間軸の圧伸状態は、最初は伸びて次に縮んで最後はもとに戻るものである。このような圧伸状態を決定するタイムレートは、この第1再生例においては、(b)に示すように、アタック区間の時間的な長さが異なってもタイムレートが増減する時間的な長さは同じである。すなわち、この第1再生例においては、時間軸圧伸を行う処理区間は、どのアタック区間でも同じである。したがって、再生楽音の波形の振幅エンベロープの時間的な長さは、(c)に示すように、どの区間においても同じ長さとなる。また、この第1再生例においては、時間軸圧伸を行う処理区間の長さは、元楽音の波形の減衰のタイミングに合致しており、再生楽音の波形は、(c)に示すように、減衰し終わるまで時間軸圧伸処理が行われた波形となっている。
【0033】
図7は、第1再生例とは異なる、時間軸圧伸を行う処理区間と隣り合うアタック開始点どうしで挟まれたアタック区間との関係を説明するための図である。
【0034】
図7の(a)は、図6の(a)と同じく、元楽音の波形の振幅エンベロープを概念的に表す図であり、(b)は、タイムレートの増減を表す図であり、(c)は、(a)に示す元楽音の波形を(b)に示されたタイムレートの増減に基づいて再生した楽音波形の振幅エンベロープを概念的に表す図である。また、(b’)は、(b)とは異なるタイムレートの増減を表す図であり、(c’)は、(a)に示す元楽音の波形を(b’)に示されたタイムレートの増減に基づいて再生した楽音波形の振幅エンベロープを概念的に表す図である。これら5つの図の横軸それぞれは時間軸であり、(a)の横軸を基準に、(b)から(c’)それぞれの横軸は、同じスケールで同時刻を表すように互いに揃えて示されている。第1区間と第2区間は、図6と同様なアタック区間である。この図7の(b)に示されたタイムレートの増減も、(b’)に示されたタイムレートの増減も、図6の(b)に示されたタイムレートの増減と同じように、最初減少した後に増加してタイムレートは1.0に一旦なり、さらに増加して再び減少し、タイムレートは1.0に最終的には戻るものであるが、図7(b)に示されたタイムレートの増減は、タイムレートが、アタック区間の時間的な長さの、最初のアタック開始点の位置から60%の位置で1.0に一旦なり、100%の位置で1.0に最終的に戻るものである。すなわち、時間軸圧伸を行う処理区間は、どのアタック区間でも全区間であって、アタック区間の区間長によって処理区間の長さは変化する。したがって、図7の(c)に示すように、再生された楽音波形の振幅エンベロープの時間的な長さは、アタック区間が長ければ長いほど長くなる。これに対して、図7(b’)に示されたタイムレートの増減は、原則は図7(b)に示されたタイムレートの増減と同じく、タイムレートが、上述の60%の位置で1.0に一旦なり、100%の位置で1.0に最終的に戻るものであるが、第1区間と第2区間との時間的長さがあまりに違う場合には再生された楽音にばらつきが生じてしまう恐れがあるため、アタック区間の時間的長さが所定長以上であるときには補正を行い、タイムレートが1.0に一旦なる時間的位置を前にずらしている。この結果、再生された楽音波形の第2区間における振幅エンベロープの時間的な長さは、図7の(c’)に示すように補正された分だけ短くなり、再生された楽音のばらつきが抑えられている。
【0035】
続いて、図2に示す波形再生装置1による波形再生の第2再生例を説明する。この第2再生例でも先の第1再生例と同じく元楽音と同じピッチを維持しながら、再生楽音が今度はタイトな感じとなるようにアタック区間内で時間軸圧縮と時間軸伸長との2つの処理を行う。
【0036】
図8は、第2再生例におけるテンポレート操作子およびタイムレート操作子それぞれの状態を示した図である。
【0037】
この第2再生例でも元楽音と同じピッチを維持するため、テンポレート操作子131は、第1再生例と同じくテンポレートが100%になる位置に操作されている。一方、この第2再生例では再生楽音をタイトな感じとするため、タイムレート操作子は、タイムレートの初期値が1.5になる位置に操作されている。
【0038】
図9は、この第2再生例における読出ポインタの進行を説明するためのグラフである。
【0039】
図9に示すグラフでも、図4に示すグラフと同じように、読出ポインタ(実線)、テンポレートに応じた仮想ポインタ1(点線)、タイムレートの初期値に応じた仮想ポインタ2(1点鎖線)それぞれの進行を表している。仮想ポインタ1の進行を表す点線のグラフは、この図9においても図4と同じくテンポレートが100%に設定されたときのものである。また、仮想ポインタ2は、この第2再生例においても第1再生例と同様に、仮想ポインタ1に追従して進行することになる。すなわち、この第2再生例における仮想ポインタ2は、図9の1点鎖線のグラフが示すように、最初、仮想ポインタ1よりもアドレス的に進んでいるが徐々に仮想ポインタ1に近づいていき、m4からm5までの区間の中で仮想ポインタ1と同じになり、さらに仮想ポインタ1から徐々に遅れ始めるが、最後は、仮想ポインタ1に徐々に追いついてくる。しかしながら、仮想ポインタ2が仮想ポインタ1に追いつく前に、仮想ポインタ1はアタック2のアドレスに到達する。
【0040】
以下、図2に示す読出アドレス制御部111によって制御されて進む読出ポインタの、図9に示す進行(実線のグラフ参照)について説明する。この第2再生例でも第1再生例と同じく、再生楽音のピッチを元楽音のピッチと同じにすることから、読出ポインタは、仮想ポインタ1の進行速度(グラフにおける傾き)と同じ進行速度を維持して進行する。まず、読出ポインタは、アタック1のアドレスからm1まで仮想ポインタ1と同じように進む。読出ポインタはm1に到達した時点で仮想ポインタ2よりもアドレス的に遅れており、仮想ポインタ1も仮想ポインタ2よりもアドレス的に遅れているため、読出ポインタはm1からm2までジャンプし、m2からm3まで同速度で進む。読出ポインタはm3に到達した時点でも仮想ポインタ2よりもアドレス的にまだ遅れており、仮想ポインタ1も仮想ポインタ2よりもアドレス的にまだ遅れているため、読出ポインタは今度はm3からm4までジャンプし、m4からm5まで同速度で進む。読出ポインタはm5に到達した時点では仮想ポインタ2よりもアドレス的に進んでいるが、仮想ポインタ1は仮想ポインタ2よりもアドレス的にまだ遅れているため上述の制限3が適用されて、読出ポインタは、m5からm4まで戻ることを禁止され、引き続き同速度でm5からm6まで進む。読出ポインタがm6に到達した時点でも、m5に到達した時点と同じような状態にあるため、読出ポインタはさらにm7まで進む。読出ポインタはm7に到達した時点では仮想ポインタ2よりもアドレス的に進んだままでありこの点では先の状態と変わりはないが、仮想ポインタ1も仮想ポインタ2よりもアドレス的に進み始めたため、読出ポインタはm7からm6まで戻る。m6に戻った読出ポインタは、同じ進行速度でm7まで再び進む。読出ポインタは、m7に再び到達しても仮想ポインタ2よりもアドレス的にまだ進んでいるが、繰返回数の制限により再びm6に戻ることは禁止され、同じ進行速度でm8まで進む。m8に到達した読み出しポインタは、2回目にm7に到達した時点と同じような状態にあるが、仮想ポインタ1が次のアタック開始点のアドレスに到達するまで、m8からm7に2回連続して戻り、仮想ポインタ1が次のアタック開始点のアドレスに到達すると、その時点で、読出ポインタも次のアタック開始点のアドレスまでジャンプする。なお、読出ポインタが次のアタック開始点のアドレスに到達すると、自動更新されてきたタイムレートは、設定された初期値にリセットされる。
【0041】
図10は、元楽音の波形の一部と、第2再生例による再生楽音の波形の一部とを対比して表した図である。
【0042】
図10の上方の(a)には、元楽音の波形の一部を表す波形図が示されており、下方の(b)には、第2再生例による再生楽音の波形の一部を表す波形図が示されている。各波形図とも縦軸は振幅であって、横軸は時間軸である。この図10に示すように、この第2再生例でも、先の第1再生例と同じく、元楽音の振幅エンベロープを変えて新たな楽音を生成することができる。
【0043】
なお、記憶手段に記憶する楽音波形を予め周波数帯域分割しておいて、特定の帯域だけに上述の第1再生例や第2再生例を適用してもよい。例えば、キックやスネアやハイハットシンバルで構成されるドラムフレーズに対して、0Hzから100Hzまでの帯域幅を有する周波数帯域だけに上述の第1再生例を適用すると、キック音だけ、時間軸伸長されたような効果を与えることができる。また、上述の第1再生例や第2再生例ではタイムレートを操作子を用いて予め設定したが、このような操作子を用いた設定は行わずに、テンポレートが変更されたらそのテンポレートに応じたタイムレートの初期値を、リアルタイムに計算したり、あるいはテンポレートの取り得る各値に対してタイムレートの最適な初期値を対応付けたタイムレートテーブルを予め用意しておき、そのタイムレートテーブルから引き出して、自動的にタイムレートを補正して設定するようにしてもよい。
【0044】
続いて、図2に示す波形再生装置1による波形再生の第3再生例を説明する。この第3再生例では、元楽音と同じテンポを維持したまま、アタック区間ごとに元楽音のピッチ(音高)をシフトする。
【0045】
図11は、この第3再生例におけるピッチレート操作子の状態を示した図である。
【0046】
ピッチレート操作子133は、アタック区間におけるピッチシフトを制御する音高パラメータの初期値を設定するロータリーエンコーダであって、タイムレート1.0は、再生楽音の波形が元楽音の波形と時間軸上で等倍であることを表し、音高パラメータ1.0は、再生楽音の波形のピッチが元楽音の波形のピッチと同じであることを表し、音高パラメータの値が、1.0未満の値では再生楽音の波形のピッチが元楽音の波形のピッチに対して低くなり、1.0より大きな値では反対に高くなる。この第3再生例では、音高パラメータの初期値は最も低い値に設定されている。
【0047】
図12は、第3再生例をピッチエンベロープを用いて説明するための図である。
【0048】
図12の上方に示された(a)は、元楽音の波形を表す図であり、中央に示された(b)は、元楽音の波形のピッチエンベロープを表す図であり、下方に示された(c)は、再生楽音の波形のピッチエンベロープを表す図である。これら3つの図の横軸それぞれは時間軸であり、(a)の横軸を基準に、(b)と(c)それぞれの横軸は、同じスケールで同時刻を表すように互いに揃えて示されている。(a)に示す波形図の縦軸は振幅を表している。この(a)に示す元楽音の波形は、歌唱によるによる楽音波形の一例であって、楽音波形中の、発音による音の立ち上がりをアタック開始点とし、この(a)には、3つのアタック開始点Attack1,Attack2,Attack3が示されている。
【0049】
この第3再生例では、音高パラメータの初期値に応じてシフトしたピッチが、アタック区間の時間的な長さの、最初のアタック位置から60%の位置で元波形のピッチに戻るように、シフトしたピッチを元波形のピッチに(c)の矢印Dの示す範囲内で徐々に近づけ、(c)の矢印Eの示す範囲では、元楽音の波形のピッチを維持する。
【0050】
図2に示す読出アドレス制御部111は、まず、ピッチレート操作子133で設定された音高パラメータの初期値を取得し、さらに、管理データ記憶領域122から取得したアタック位置情報をもとに、アタック区間の時間的長さを算出する。続いて、読出アドレス制御部111は、上述した60%の位置で音高パラメータが1.0になるように、音高パラメータの増減値を算出し、アドレスを歩進するごとに、一つ前のアドレスの音高パラメータに増減値を加算して音高パラメータを更新する。その結果、波形合成部11は、更新した音高パラメータに応じた波形データを出力する。
【0051】
なお、この第3再生例では、アタック区間内の、ピッチがシフトしている区間は、アタック区間の前半60%の区間(矢印A参照)であるが、この区間に限らず、アタック区間の中央の区間(矢印B参照)や、アタック区間の後半の区間(矢印C参照)であってもよい。
【0052】
音声の波形を再生するこの第3再生例では、以上のように、元の音声と同じテンポを維持したまま、隣り合う発音開始点どうしで挟まれたアタック区間の前半60%の区間で元の音声のピッチ(音高)をシフトするため、元の音声に比べてイントネーションやニュアンスが異なる音声を再生することができる。
【0053】
また、この第3再生例では、図11に示すピッチレート操作子133を用いて音高パラメータの初期値を設定するが、このピッチレート操作子133に代えて、図13に示すようなポジション操作子とデプス操作子を設けてもよい。
【0054】
図13は、ポジション操作子およびデプス操作子を説明するための図である。
【0055】
図13の上方には(a)、中央には(b)、下方には(c)それぞれの図が示されている。これらの(a)から(c)までのそれぞれの図には、左側に、ポジション操作子およびデプス操作子が示されており、右側に、左側に示されたポジション操作子およびデプス操作子それぞれの操作状態に基づく音高変化カーブを表すグラフが示されている。
【0056】
各図の右側に示す音高変化カーブを表すグラフの縦軸は音高を表し、縦軸の中央が元波形の音高と同じ音高であることを表している。また、この縦軸では、この中央から上いくほど音高は高くなり、下にいくほど音高は低くなる。一方、このグラフの横軸は1アタック区間の時間軸を表す。
【0057】
各図の左側の図に示されているポジション操作子134は、アタック区間内のどの時間軸上の位置でピッチシフト量を最大にするかを設定するロータリーエンコーダであって、このポジション操作子134を操作することで、各図の右側に示すグラフにおける音高変化カーブのピークの、横軸における位置が変化する。ポジション操作子134を左端一杯まで回した状態が(a)の左側の図に示す状態であり、このときの音高変化カーブのピークの位置は、(a)の右側のグラフに示すように最初のアタック開始点の直後になる。また、ポジション操作子134を左端から少し右側に回した状態が(b)の左側の図に示す状態であり、このときの音高変化カーブのピークの位置は、(b)の右側のグラフに示すように(a)の右側のグラフに示したピークの位置よりも後に移動する。さらに、ポジション操作子134を中央まで回した状態が(c)の左側の図に示す状態であり、このときの音高変化カーブのピークの位置は、(c)の右側のグラフに示すようにアタック区間の中央となる。各図の左側の図に示されているデプス操作子135は、アタック区間内で行うピッチシフトの量を設定するロータリーエンコーダであって、このデプス操作子135を操作することで、各図の右側に示すグラフにおける音高変化カーブの、縦軸における深さが変化する。デプス操作子135を右端一杯まで回した状態が(a)の左側の図に示す状態であり、このときの音高変化カーブの深さは、(a)の右側のグラフに示すように最も深い深さ(最高音高)になる。また、デプス操作子135を中央から少し右側に回した状態が(b)の左側の図に示す状態であり、このときの音高変化カーブの深さは、(b)の右側のグラフに示すように、(a)の右側のグラフに示したピークの深さよりも浅くなっている。さらに、デプス操作子135を中央よりも左側に回した状態が(c)の左側の図に示す状態であり、このときの音高変化カーブの深さは、(c)の右側のグラフに示すように、(a)や(b)の深さとは反対側の深さとなる。
【0058】
これらのポジション操作子134とデプス操作子135を操作することで音高変化カーブを決定し、元楽音と同じテンポを維持したまま、アタック区間ごとに元楽音のピッチ(音高)をこの音高変化カーブに基づいてシフトさせてもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の波形再生装置によれば、自由に楽音に変化をつけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サンプリングされた楽音波形の一例を示す図である。
【図2】本実施形態の波形再生装置のハードウェア構成を示す機能ブロック図である。
【図3】第1再生例におけるテンポレート操作子およびタイムレート操作子それぞれの状態を示した図である。
【図4】この第1再生例における読出ポインタの進行を説明するためのグラフである。
【図5】元楽音の波形の一部と、第1再生例による再生楽音の波形の一部とを対比して表した図である。
【図6】第1再生例における、時間軸圧伸を行う処理区間と隣り合うアタック開始点どうしで挟まれたアタック区間との関係を説明するための図である。
【図7】第1再生例とは異なる、時間軸圧伸を行う処理区間と隣り合うアタック開始点どうしで挟まれたアタック区間との関係を説明するための図である。
【図8】第2再生例におけるテンポレート操作子およびタイムレート操作子それぞれの状態を示した図である。
【図9】この第2再生例における読出ポインタの進行を説明するためのグラフである。
【図10】元楽音の波形の一部と、第2再生例による再生楽音の波形の一部とを対比して表した図である。
【図11】この第3再生例におけるピッチレート操作子の状態を示した図である。
【図12】第3再生例をピッチエンベロープを用いて説明するための図である。
【図13】ポジション操作子およびデプス操作子を説明するための図である。
【符号の説明】
1 波形再生装置
11 波形読出部
111 読出アドレス制御部
112 補間部
12 記憶手段
121 波形データ記憶領域
122 管理データ記憶領域
13 操作子群
131 テンポレート操作子
132 タイムレート操作子
133 ピッチレート操作子
134 ポジション操作子
135 デプス操作子

Claims (2)

  1. 複数のアタック開始点が間隔を置いて順次連続する楽音波形を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された楽音波形を、前記複数のアタック開始点については、所定の進行速度で進行する仮想ポインタの到達時刻に読出しを開始するとともに、隣接する2つのアタック開始点に挟まれた区間については、飛ばし読みを行い時間軸圧縮する区間と重複読みを行い時間軸伸長する区間との双方を有し、前記仮想ポインタの進行時間と同じ再生時間で再生する再生手段と
    を備えたことを特徴とする波形再生装置。
  2. 前記記憶手段は、楽音波形とともに、該楽音波形上の複数のアタック開始点の位置を指し示すアタック位置情報を記憶するものであって、
    前記再生手段は、前記アタック位置情報に基づいて前記楽音波形上のアタック開始点の位置を認識するものであることを特徴とする請求項1記載の波形再生装置。
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