JP4610997B2 - パススルー式キャビネットにおける両扉同時開放防止機構 - Google Patents

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Description

本発明は、パススルー式キャビネットの改良、更に詳しくは、簡単な機構で両扉が同時に開放することを確実に防止することができ、特に、医療器具管理において、清潔区域への雑菌の侵入を防止して衛生状態を保護することができるパススルー式キャビネットにおける両扉同時開放防止機構に関するものである。
周知のとおり、医療現場においては、病原菌などの感染防止のために、医療器具の衛生管理が最優先されており、消毒済の器具を保管するために、病院内に特別の無菌室(クリーンルーム)を設けている。
従来、かかる無菌室に器具を搬入出する際には、室間に設置された、所謂、パススルー式(例えば、特許文献1参照)のキャビネットを介在して、このキャビネットの中に一旦器具を入れた後、他方の扉材を開けるといった具合に、交互に開閉して行われる。
しかしながら、かかる搬出入時においては、細心の注意を払って行わねばならず、誤って、両扉材が同時に開放されてしまうと、大量の雑菌が無菌室内に侵入してしまうおそれがある。
そこで、電磁ロック式に開閉制御するものが開示されているけれども(例えば、特許文献2参照)、コスト高や誤動作のおそれもあり、やはり十分ではなかった。
特開2002−238827号公報 (第1頁、図5) 実開昭61−180996号公報 (第1−2頁、図1−6)
本発明は、従来の医療器具管理に上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、簡単な機構で両扉が同時に開放することを確実に防止することができ、特に、医療器具管理において、清潔区域への雑菌の侵入を防止して衛生状態を保護することができるパススルー式キャビネットにおける両扉同時開放防止機構を提供することにある。
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
即ち、本発明は、キャビネット1の正面および背面に取り付けられた対をなす扉材2と2とが、同時に開放されるのを防止するための機構であって、
前記各扉材2は、ドアノブ21の回転によりラッチ22が出没して、前記キャビネット1に固定されたラッチ受具23と掛合/解除可能であって、かつ、当該ドアノブ21の回転軸先端には掛止フック24が形成されており、この掛止フック24はロック部材25に形成された掛止溝25aに嵌合可能である一方、
前記キャビネット1には、各先端部31・31が正面側および背面側に向き、かつ、軸方向にスライド自在な棒状のロッド3が配設されており、
両方の扉材2・2が共に閉じているときは、前記ロッド3の各先端部31・31が当該両扉材2・2に配設された前記各ロック部材25・25を共に押し込んで、このロック部材25が退動して、掛止溝25aと前記掛止フック24との嵌合が解除され、ドアノブ21を回転可能にして何れか一方の扉材2の開放を自由にする一方、
一方の扉材2が開放されているときは、他方の扉材2におけるロック部材25に配設された付勢部材25bにより前記ロッド3の先端部31が付勢されて抜け出るとともに、当該ロック部材25の掛止溝25aに掛止フック24が掛合することによって、他方の扉材2のドアノブ21の回転を阻害して両扉材の同時開放を防止することができるようにするという技術的手段を採用した。
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、キャビネット1にロッド3を支持する支持スタンド32が固定されており、この支持スタンド32にロッド3が挿通している一方、当該ロッド3にはストッパ突起33が形成され、前記支持スタンド32からの脱落を防止するという技術的手段を採用した。
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、扉材2の掛止フック24を、ドアノブ21の回転軸先端を折曲して一体に形成するという技術的手段を採用した。
本発明にあっては、両方の扉材が共に閉じているときは、ロッドの各先端部が当該両扉材に配設された前記各ロック部材を共に押し込んで、このロック部材を退動し、掛止溝と掛止フックとの嵌合を解除し、ドアノブを回転可能にして何れか一方の扉材の開放を自由にする一方、
一方の扉材が開放されているときは、他方の扉材におけるロック部材に配設された付勢部材により前記ロッドの先端部が付勢されて抜け出すとともに、当該ロック部材の掛止溝に掛止フックを掛合せしめるように構成したことによって、他方の扉材のドアノブの回転を阻害して両扉材の同時開放を防止することができる。
したがって、簡単な機構で両扉が同時に開放することを確実に防止することができ、特に、医療器具管理において、雑菌の侵入を防止して衛生状態を保護することができることから、実用的利用価値は頗る高いと云える。
本発明の実施形態を具体的に図示した図面に基いて更に詳細に説明すると次のとおりである。
本発明の実施形態における開放防止機構を図1から図4に基いて説明する。図1中、符号1で指示するものはキャビネットであり、このキャビネット1は、正面および背面に対をなす扉材2と2とが取り付けられた、所謂、パススルー式のものであり、本実施形態では、当該キャビネット1内に医療器具を収容することができ、消毒済の器具を保管するための無菌室(クリーンルーム)に器具を搬入出する室間壁に設置されている。
また、符号2で指示するものは扉材であり、この扉材2は、前記キャビネット1の正面および背面に丁番により取り付けられており、ドアノブ21の回転によりラッチ22が出没して、前記キャビネット1に固定されたラッチ受具23と掛合/解除可能であって、かつ、当該ドアノブ21の回転軸先端には、ロック部材25に形成された掛止溝25aに嵌合可能な掛止フック24が形成されている。
更にまた、符号3で指示するものは棒状のロッドであり、本実施形態では、このロッド3にはストッパ突起33を形成し、前記キャビネット1に固定した支持スタンド32からの脱落を防止することができる。
しかして、本実施形態品は、前記キャビネット1の正面および背面に取り付けられた対をなす扉材2と2とが、同時に開放されるのを防止するための機構であって、構成するにあっては、まず、キャビネット1を消毒済の器具を保管するための無菌室に器具を搬入出する室間壁に設置する。
次に、各扉材2は、ドアノブ21の回転によりラッチ22が出没して、前記キャビネット1に固定されたラッチ受具23と掛合/解除可能にする。かかるドア開閉機構としては公知のものを採用し、また、ラッチ受具23は図示したようなL字型金具であっても良いし、袋状のストライク部材であっても良い。
また、ドアノブ21の回転軸先端には掛止フック24が形成されており、この掛止フック24はロック部材25に形成された掛止溝25aに嵌合可能にする。本実施形態では、扉材2の掛止フック24を、ドアノブ21の回転軸先端を折曲して一体に形成することができる。なお、ロック部材25には、付勢部材25b(本実施形態では、コイルバネ)が介装されており、衝止するロッド3の先端部31を押圧付勢することができる。
更にまた、前記キャビネット1には、各先端部31・31が正面側および背面側に向き、かつ、軸方向にスライド自在な棒状のロッド3を配設する。本実施形態では、キャビネット1にロッド3を支持する支持スタンド32を固定して、この支持スタンド32にロッド3を挿通せしめる一方、当該ロッド3にはストッパ突起33を形成し、一方の扉材2の開放によりロッド3がスライドしたとしても、前記支持スタンド32からの脱落を防止することができる。
そして、両方の扉材2・2が共に閉じているときは、前記ロッド3の各先端部31・31が当該両扉材2・2に配設された前記各ロック部材25・25を共に押し込んで、このロック部材25が退動して、掛止溝25aと前記掛止フック24との嵌合が解除されるので(図2参照)、何れか一方の扉材2の開放を自由にすることができる(図3参照)。
また、図4に示すように、一方の扉材2が開放されているときは、他方の扉材2におけるロック部材25に配設された付勢部材25bにより前記ロッド3の先端部31が付勢されて抜け出るとともに、当該ロック部材25の掛止溝25aに掛止フック24が掛合する。
したがって、かかる状態にあっては、他方の扉材2のドアノブ21の回転を阻害することとなり、両扉材の同時開放を防止することができるのである。
本発明は、概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、扉材2のロック部材25の付勢部材25bはコイルバネに限らず、その他の板バネ部材や弾性ゴムなどの反発部材を採用することができる。
また、本発明品は、医療器具用に供することが好ましいけれども、例えば、玄関先の荷受けの際に利用して、防犯などの安全性向上のために用いることもでき、何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
本発明の実施形態におけるキャビネットを表わす全体斜視図である。 本発明の実施形態における防止機構を表わす説明上面図である。 本発明の実施形態における防止機構を表わす説明上面図である。 本発明の実施形態における防止機構を表わす説明上面図である。
符号の説明
1 キャビネット
2 扉材
21 ドアノブ
22 ラッチ
23 ラッチ受具
24 掛止フック
25 ロック部材
25a 掛止溝
25b 付勢部材
3 ロッド
31 先端部
32 支持スタンド
33 ストッパ突起

Claims (3)

  1. キャビネット1の正面および背面に取り付けられた対をなす扉材2と2とが、同時に開放されるのを防止するための機構であって、
    前記各扉材2は、ドアノブ21の回転によりラッチ22が出没して、前記キャビネット1に固定されたラッチ受具23と掛合/解除可能であって、かつ、当該ドアノブ21の回転軸先端には掛止フック24が形成されており、この掛止フック24はロック部材25に形成された掛止溝25aに嵌合可能である一方、
    前記キャビネット1には、各先端部31・31が正面側および背面側に向き、かつ、軸方向にスライド自在な棒状のロッド3が配設されており、
    両方の扉材2・2が共に閉じているときは、前記ロッド3の各先端部31・31が当該両扉材2・2に配設された前記各ロック部材25・25を共に押し込んで、このロック部材25が退動して、掛止溝25aと前記掛止フック24との嵌合が解除され、ドアノブ21を回転可能にして何れか一方の扉材2の開放を自由にする一方、
    一方の扉材2が開放されているときは、他方の扉材2におけるロック部材25に配設された付勢部材25bにより前記ロッド3の先端部31が付勢されて抜け出るとともに、当該ロック部材25の掛止溝25aに掛止フック24が掛合することによって、他方の扉材2のドアノブ21の回転を阻害して両扉材の同時開放を防止することができることを特徴とするパススルー式キャビネットにおける両扉同時開放防止機構。
  2. キャビネット1にロッド3を支持する支持スタンド32が固定されており、この支持スタンド32にロッド3が挿通している一方、当該ロッド3にはストッパ突起33が形成され、前記支持スタンド32からの脱落を防止することを特徴とする請求項1記載のパススルー式キャビネットにおける両扉同時開放防止機構。
  3. 扉材2の掛止フック24が、ドアノブ21の回転軸先端を折曲して一体に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のパススルー式キャビネットにおける両扉同時開放防止機構。
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