JP4602378B2 - 温熱板及びその製造方法 - Google Patents
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Description
その理由としては、温熱板が大きいと温熱板の内部に設けられる電気発熱線2の抵抗値を一定に維持させるのに有利であり、また、大きさに伴い温熱板の販価を維持することができるからである。
一般オンドル型ベッドの場合は、金属板に熱線を敷設しその空間をウレタン発泡剤で拡張発泡して、熱を一か所に集め、その上に石を載せた基本構成の石ベッドまたは石ボリョ(敷物)とすることができる。
一方、最近、セラミックスなどの半導体素子を応用した半導体発熱素子の出現で、これを用いた小型温熱板の研究が活発になされており、本願出願人によってもセラミックス発熱体を利用した組立式温熱パネルが大韓民国実用新案登録第400461号にて提案された。
本発明の目的は、直列配線された多数個のセラミックス発熱体を用いて温熱板を小型化し、セラミックス発熱体を機能性素材である天然炭層(炭パネルともいう)に一体的にモールディング配線することで、炭の環境に優れた順機能(遠赤外線放射の放出、抗菌作用、湿度調節、空氣淨化など)によって、環境に優れた暖房、快適な室内生活空間及び寝床を提供して人体の健康増進を図ることにある。
本発明のさらに他の目的は、環境に優れた順機能が持続される天然炭を熱伝達媒体として用いることにより、熱伝達媒体の入れ替えなしで半永久的に使用可能な温熱板を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、天然炭層に埋設される多数のセラミックス発熱体を数個づつ直列連結して2組の発熱回路を構成し、2組の発熱回路を電源線に並列連結することにより、発熱体パネルの部分温熱ができる節電型温熱板を提供することにある。
また、本発明の温熱板は、セラミックス発熱体20a〜20fを用い、セラミックス発熱体20a〜20fを機能性物質である天然炭層30に埋沒させてモールディング配線することにより、炭の環境に優れた順機能(遠赤外線の放出、抗菌作用、湿度調節、空気浄化など)による環境に優れた暖房と、環境に優しいながら快適な室内生活空間及び寝床を提供することができ、人体の健康を増進する效果が得られる。
また、本発明の温熱板は、発熱体パネル10の表面にコーティングされた遠赤外線放射層50によって優れた外見を有すると共に、遠赤外線放射效率をいっそう向上させる效果を有する。
特に、本発明では、環境に優れた順機能が半永久的に持続される天然炭を熱媒体として用いることで、温熱板の寿命を倍加する一石二鳥の效果が得られる。
<金属板加工段階100>
金属板加工段階100は、発熱体パネル10を作る過程である。まず、防錆処理を施した金属板を四角の均一の大きさに切断し、曲げる際に、金属板の四辺の断面がコ字状になるように四隅部分を直角及び斜線で一定の長さに面取りする。次に、同金属板に多数の通気孔(11; 炭の遠赤外線放射及び空気が流通する孔である)を穿設し、その一側には電線と端子を収納するための端子箱12を2ヶ所と各端子箱12の両側面部にターミナル13を各々2個づつ形成する。
加工された金属板の四辺は、直角に2回連続曲げ加工して、断面がコ字状の発熱体パネル10を形成する。
遠赤外線を放出する放射素材が含有された塗料を用いて発熱体パネル10の表面(上面と側面)をコーティングし、遠赤外線放射層50を形成する。遠赤外線放射層50を成す素材としては、セラミックスが有効である。
発熱体パネル10の表面に遠赤外線放射層50をコーティングする代わりに、遠赤外線を放出する上面仕上材70として遠赤外線放射シートを貼着することもできるが、この際には、遠赤外線放射シートに通気孔11に対応する穴を形成しなければならない。
発熱体パネル10内に粉塵防止用の不織布22を敷き、アルミナヒーター21から構成された多数のセラミックス発熱体20a〜20fを電線を用いて配線する。その際、各セラミックス発熱体20a〜20fの抵抗(Ω)値を正確に計算して配線設計をしなければならず、また、安全のために夫々のセラミックス発熱体20a〜20fは、保護カバー23で覆って保護することが好ましい。セラミックス発熱体20a〜20fは、数個づつ直列に連結して2組の発熱回路C1、C2を構成する。2組の発熱回路C1、C2は電源線Sに並列に連結する。
発熱体パネル10及び配線設計とは別に、環境に優れた順機能を提供する天然炭を用いた緩い状態の炭練りを形成する。くぬぎ炭・松炭などの天然炭を粒子状に多少荒く粉碎する。次に、適当量の水と天然接着剤とを混合して撹拌機で徐々に混ぜて緩い状態の炭練りを形成する。その時の練りの度合いは、発熱体パネル10内に注いだ際に、セラミックス発熱体20a〜20fの電気配線を損傷しないで、よく染みこむ程度とし、多少緩くする。天然炭と水と天然接着剤との混合比は、重量%で、60〜70:25〜35:5〜10程度とするのが好ましい。
セラミックス発熱体20a〜20fの配線済みの発熱体パネル10に、用意した緩い状態の炭練りをゆっくりと充填して発熱体パネル10の隅や奥深い部分まで完全に炭練りが満たされるようにする。
次いで、高圧のプレス圧により充填された炭練りの密度が高くなるようにする。プレス圧は80〜100トンが、良質の天然炭層30を得るために好ましい。
そして、クッション機能と断熱機能とを向上させるために、天然炭層30に均一の厚さを有する天然不織布(焼いた時に有毒ガスの排出が無し)を押付けて不織布繊維層40を形成する。次に、50〜80℃の一定の温度で炭練りの含有水気が殆ど消えるように充分に乾燥する。
上記処理により、発熱体パネル10内には多数のセラミックス発熱体20a〜20fが埋沒された均一の厚さの天然炭層30が成形(モールド)され、この天然炭層30がセラミックス発熱体20a〜20fの熱を伝導して蓄熱する熱媒体の役目を果たすことになる。
不織布繊維層40が押付けられた天然炭層30に多様な柄と防湿機能を提供する防湿紙や防湿シートなどの下面仕上材60を貼着する工程である。多様な柄が印刷された仕上材を用いることができるため、発熱体パネル10の下面外観を一層美麗にし、また、天然炭層30への直接的な湿気浸透を予防する效果が得られる。
下面仕上材60としては、防湿紙または防湿シートが望ましく、その他、防湿機能付き板材類を用いることもできる。
炭練り形成段階400では、天然接着剤として、貼着力が高く、松の香りが漂う低価格の松やに粉などの天然接着剤を用いることができる。
図3、図5に示す通り、温熱板の外側を構成する部材として、表面に遠赤外線放射層50がコーティングされた発熱体パネル10を備えている。発熱体パネル10内には、炭粉塵の飛散を遮断する粉塵防止用の不織布22が通気孔11に接して選択的に敷かれ、ここに天然炭層30が均一の厚さに成形される。
この天然炭層30には多数のセラミックス発熱体20a〜20fが埋設される。天然炭層30には均一厚さを有する天然不織布からなる不織布繊維層40が押付けられ、不織布繊維層40が押付けられた天然炭層30には防湿シートなどの下面仕上材60が貼着されることにより、ばらの温熱板が構成される。
発熱体パネル10は耐食性と耐熱性及び美麗な外観を有するように、アルミニウムと亜鉛とを混合しメッキしたガリバリウム鋼板とすることが好ましい。
モールディングされた天然炭層30には、温熱60〜75℃を発する多数個のセラミックス発熱体20a〜20fが埋設されるが、セラミックス発熱体20a〜20fは、数個づつ直列連結されて2組の発熱回路C1、C2を構成し、2組の発熱回路C1、C2は、電源線Sに並列に連結される。
発熱回路C1は、互いに直列連結された3個のセラミックス発熱体20a、20b、20cから構成されており、また他の一組みの発熱回路C2は、互いに直列連結された3個のセラミックス発熱体20d、20e、20fから構成されている。
各セラミックス発熱体20a〜20fは、正確な抵抗値の計算による直列結線方式を適用することにより、現在オンドルシステム対比50%の電気を節約する省エネの效果を得ることができる。
そして、天然炭層30にモールディング配線される多数個のセラミックス発熱体20a〜20fは、モールディング成形された天然炭層30によって堅く保護され、外力(衝撃)から安全に保護される。
機能性素材である天然炭層30の代替材として、黄土粉末を活用することもできる。
天然炭層30に押付けられる不織布繊維層40は、断熱とクッションを提供する無公害の不織布纎維からなり均一の厚さを有する。この不織布繊維層40の役目は熱損失を最小限に留め、外部から伝達される衝撃を緩和ないし吸収する作用をする。
環境が湿気の影響を受けにくいところであれば、下面仕上材60は必要に応じて略することもできる。
発熱体パネル10の表面にコーティング形成される遠赤外線放射層50を成す素材としては、温熱の際に、遠赤外線放射率が高いセラミックス系列の素材が好ましく、これらの使用によって、遠赤外線放射效率を高めると共に、温熱板の外観を向上させることができる。
ここで、木材敷き板80は、天然木の香りが感じられるように香木を使うことが好ましい。
天然炭層30にはセラミックス発熱体20a〜20fの発熱温度を感知するための温度センサー(図示せず)を追加設置することができる。そして、天然炭層30は松やに粉などの天然接着剤によって炭粒子などが互いに凝固されて固形状のモールドされた形状を維持する。
このような構成を有する本発明の温熱板施工は、図7a〜7dに示す通り、各発熱体パネル10を碁盤のように互いに突き合わせて結合する、継ぎ合わせ方式で組立て、温熱ベッド、温熱ボリョ、室内床暖房、室内壁暖房用に施工設置がなされる。
本発明は天然炭層30に埋設されるセラミックス発熱体20a〜20fの電気配線をすることにおいて、セラミックス発熱体20a〜20fを2組の発熱回路C1、C2から構成して電源線Sに並列に連結した構造である。従って、使用途中、1組(例;C2)の発熱回路を構成するセラミックス発熱体が不通になって電気が流れていなくとも、他の1組(例;C1)の発熱回路へは電源が続けてるので、発熱体パネル10は部分的でも温熱を発散することができ、円滑な暖房がなされる。
本発明の他の実施例として、温熱板構造において、セラミックス発熱体を略し、天然炭層だけを圧縮成形して別の電熱手段(例:電気オンドル)上に載せて使う炭パネルを構成することもできるであろう。
セラミックス発熱体20a〜20f間の間隔調節が容易になり、かつ発熱体パネル10の部分温熱が可能になって節電型温熱板の提供ができる。
発熱体パネル10内に粉塵防止用の不織布22を備えることにより、通気孔11を通じた炭粉塵の飛散をあらかじめ防止することができる。
天然炭層30には温度センサー(図示せず)をさらに備えることにより、過熱安全事故を予防することができる。
発熱体パネル10の表面にコーティング形成される遠赤外線放射層50の素材としては、セラミックスなどの放射素材が好ましく、温熱の際に、遠赤外線放射效率を高め、また外観美を向上させることができる。
11 ・・・ 通気孔
12 ・・・ 端子箱
13 ・・・ ターミナル
14 ・・・ 端子箱カバー
20a〜20f ・・・ セラミックス発熱体
21 ・・・ アルミナヒーター
22 ・・・ 不織布
23 ・・・ ヒーター保護カバー
C1、C2 ・・・ 発熱回路
S ・・・ 電源線
30 ・・・ 天然炭層
40 ・・・ 不織布纎維層
50 ・・・ 遠赤外線放射層
60 ・・・ 下面仕上材
70 ・・・ 上面仕上材
80 ・・・ 木材敷き板
100 ・・・ 金属板加工段階
200 ・・・ 発熱体パネル表面コーティング段階
300 ・・・ セラミックス発熱体配線段階
400 ・・・ 炭練り形成段階
500 ・・・ 天然炭層成形段階
600 ・・・ 仕上材貼着段階
Claims (13)
- 防錆処理を施した金属板を四角の均一の大きさに切断し、前記金属板に多数の通気孔(11)、端子箱(12)、および、ターミナル(13)を形成し、前記金属板の四辺を曲げ加工して発熱体パネル(10)を形成する金属板加工段階(100)、
前記発熱体パネル(10)の表面を遠赤外線を放出する放射素材を含有する塗料を用いてコーティングして遠赤外線放射層(50)を形成するパネルコーティング段階(200)、
前記発熱体パネル(10)内に粉塵防止用不織布(22)を敷き、多数のセラミックス発熱体(20a)〜(20f)を数個づつ直列連結して2組の発熱回路C1、C2を構成し、前記2組の発熱回路C1、C2を電源線(S)に並列連結するセラミックス発熱体配線段階(300)、
天然炭を粉碎して粒子形態とし、水と天然接着剤とを混合して緩い状態の炭練りを形成する炭練り形成段階(400)、
セラミックス発熱体(20a)〜(20f)の配線済みの発熱体パネル(10)に、用意した緩い状態の炭練りを充填して高圧のプレス圧を加えた後、その上に不織布を押付けて不織布繊維層(40)を形成して乾燥させ、発熱体パネル(10)内に多数のセラミックス発熱体(20a)〜(20f)が埋沒された均一厚さの天然炭層(30)をモールド成形する天然炭層成形段階(500)、および、 発熱体パネル(10)底面に下面仕上材(60)を貼着する仕上材貼着段階(600)、
を含むことを特徴とする温熱板の製造方法。 - 前記炭練り形成段階400を遂行する際に、天然接着剤として松やに粉を用いることを特徴とする請求項1に記載の温熱板の製造方法。
- 前記天然炭層成形段階(500)を遂行する際に、プレス圧が80〜100トンであり、乾燥温度が50〜80℃であることを特徴とする請求項1に記載の温熱板の製造方法。
- 前記セラミックス発熱体配線段階(300)を遂行する際に、前記発熱体パネル(10)内に粉塵防止用不織布(22)を省略し、多数のセラミックス発熱体(20a)〜(20f)を配線することを特徴とする請求項1に記載の温熱板の製造方法。
- 請求項1ないし4に記載の製造法によって製造された温熱板は、
防錆処理を施した金属板からなり、上面には多数の通気孔(11)が穿設され、一側には端子箱(12)とターミナル(13)とが形成された発熱体パネル(10)、
前記発熱体パネル(10)の表面にコーティング形成される遠赤外線放射層(50)、
前記発熱体パネル10内に通気孔11に接して敷かれ、炭粉塵の飛散を遮断する粉塵防止用の不織布、
多数のセラミックス発熱体(20a)〜(20f)を数個づつ直列連結して2組の発熱回路C1、C2を構成し、前記2組の発熱回路C1、C2を電源線(S)に並列連結するセラミックス発熱体、
天然炭を粉碎して粒子形態とし、水と天然接着剤とを混合した緩い状態の炭練りが前記発熱体パネル(10)内にモールド成形され、多数のセラミックス発熱体(20a)〜(20f)が埋設されて均一の厚さを有する天然炭層(30)、
及び、
前記発熱体パネル(10)の底面に貼着される下面仕上材(60)、
を含んで成ることを特徴とする温熱板。 - 前記下面仕上材(60)として防湿シートを貼着することを特徴とする請求項5に記載の温熱板。
- 前記天然炭層(30)に埋沒されるセラミックス発熱体(20a)〜(20f)が、保護カバー(23)で覆われたアルミナヒーター(21)であることを特徴とする請求項5に記載の温熱板。
- 前記発熱体パネル(10)の表面にコーティング形成される遠赤外線放射層(50)が、セラミックスであることを特徴とする請求項5に記載の温熱板。
- 前記セラミックス発熱体(20a)〜(20f)が埋沒された前記天然炭層(30)が、天然接着剤による炭粒子間の貼着によって固形状に成形されることを特徴とする請求項5に記載の温熱板。
- 前記天然炭層(30)に埋設されるセラミックス発熱体(20a)〜(20f)は、直列連結された2組の発熱回路C1、C2を構成し、前記2組の発熱回路C1、C2は電源線Sに並列連結されることを特徴とする請求項5に記載の温熱板。
- 前記2組の発熱回路C1、C2に連結されるオン、オフスィッチを別に設けて、前記オン、オフスィッチの操作による発熱体パネル(10)の部分温熱がなされることを特徴とする請求項10に記載の温熱板。
- 前記発熱体パネル(10)の上面に上面仕上材(70)を密着し、前記上面仕上材(70)上に窓戸扉形態の木材敷き板(80)を追加設置することを特徴とする請求項5に記載の温熱板。
- 前記発熱体パネル(10)内に、通気孔(11)を通じた炭粉塵の飛散を予防するために、通気孔(11)に接して不織布(22)を備えることを特徴とする請求項5に記載の温熱板。
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