JP4599715B2 - Audio signal reproducing apparatus and method - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デルタシグマ変調されたオーディオ信号を、接続されるスピーカシステムに対応して再生するオーディオ信号再生装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、アナログオーディオ信号にデルタシグマ(ΔΣ)変調を施して得られた1ビットオーディオ信号を高音質のレコーダーやデータ伝送に応用するようになった。図29には前記1ビットオーディオ信号を生成するデルタシグマ変調器の構成を示す。このデルタシグマ変調器では、アナログ入力信号と、1ビットの出力信号の積分値(シグマ)との差分(デルタ)が加算器51によって求められ、1ビット量子化器52に供給される。出力信号は、論理0と論理1のビットよりなるが、論理0と論理1は、実際の値としては−1と+1をそれぞれ表している。積分器53は、1ビットの出力信号を累積し、アナログ入力信号の値に追従する累積値を出力する。1ビット量子化器52は、生成するビット毎に、累積値を増加(+)又は減少(−)させる。デルタシグマ変調器のサンプリング周波数は、累積値がアナログ入力信号に追従するような出力ビットストリームを生成することができるように、高い周波数とされる。
【0003】
前記デルタシグマ変調器により得られた1ビットオーディオ信号は、従来のデジタルオーディオに使われてきた例えばサンプリング周波数44.1KHz、データ語長16ビットのいわゆるマルチビットデジタル信号に比べて、サンプリング周波数がたとえば64倍(64×44.1KHz)でデータ語長が1ビットというように、非常に高いサンプリング周波数と短いデータ語長といった形をとる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、PCM信号のマルチチャンネル再生に対する処理は、主に汎用DSPなどで行われているが、前記デルタシグマ変調されたオーディオ信号を扱うマルチチャンネル対応のオーディオ信号再生装置はなかった。
【0005】
PCMで行われているマルチチャンネルからステレオ2CHへのダウンミックスやパスマネージメントの手法は、デルタシグマ変調されたオーディオ信号に直接適応できず、それらの信号処理で必要となる乗算器は高速で動作する必要があり、実現が困難である。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、デルタシグマ変調されたオーディオ信号を複数チャンネル再生する際に、接続されるスピーカシステムに対応して、最小限の回路規模で所望の処理を行い、かつ高音質を保ことができるオーディオ信号再生装置及び方法の提供を目的とする。
【0007】
【発明を解決するための手段】
本発明に係るオーディオ信号再生装置は、前記課題を解決するために、デルタシグマ変調されたオーディオ信号を、接続されるスピーカシステムに対応して最大チャンネル再生するオーディオ信号再生装置であって、個の1入力デルタシグマ変調手段と、個の3入力デルタシグマ変調手段と、前記個の1入力デルタシグマ変調手段と個の3入力デルタシグマ変調手段の任意の入出力を接続する接続切り替え手段とを備える。
【0008】
このオーディオ信号再生装置は、2種類のデルタシグマ変調手段を複数個と、任意の入出力を接続するルーティング機構(接続切り替え手段)とを使用して回路を単純化する。
【0009】
前記第1のデルタシグマ変調手段及び第2のデルタシグマ変調手段は、入力信号に係数を用いた信号処理を施す。この係数を適切に選ぶことによりデルタシグマ変調された1ビットオーディオ信号にフィルタリングやミックス、あるいはアッテネート処理を施すことができる。
【0010】
本発明に係るオーディオ信号再生方法は、前記課題を解決するために、デルタシグマ変調されたオーディオ信号を接続されるスピーカシステムに対応して最大チャンネル再生するオーディオ信号再生方法であって、個の1入力デルタシグマ変調回路と個の3入力デルタシグマ変調回路の任意の入出力を接続切り替え回路により接続して得た1ビットオーディオ信号をスピーカシステムに供給する。
【0011】
このオーディオ信号再生方法は、2種類のデルタシグマ変調回路を複数個と、任意の入出力を接続するルーティング機構(接続切り替え回路)とを使用して回路を単純化する。
前記第1のデルタシグマ変調回路及び第2のデルタシグマ変調回路は、入力信号に係数を用いた信号処理を施す。この係数を適切に選ぶことによりデルタシグマ変調された1ビットオーディオ信号にフィルタリングやミックス、あるいはアッテネート処理を施すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るオーディオ信号再生装置及び方法の実施の形態について図面を参照しながら説明する。この実施の形態は、デルタシグマ変調されたオーディオ信号を、接続されるスピーカシステムに対応して最大6(=L)チャンネルでマルチチャンネル再生するオーディオ信号再生装置である。
【0013】
このオーディオ信号再生装置は、後述する図4に示すように、4(=m)個の1入力デルタシグマ(ΔΣ)変調器10と、5(=n)個の3入力ΔΣ変調器11と、これら2種類のΔΣ変調器10及び11の任意の入出力を接続するマトリクスルーター12とを備える。
【0014】
このオーディオ信号再生装置が行うマルチチャンネル再生においては接続されるスピーカシステムが図1及び図2に示すテーブルのように多種あり、それぞれに対して適切な信号配分、処理が求められている。なお、全てのシステムが左(L)ch、右(R)ch、C(中央)ch、リア左(Lr)ch、リア右(Rr)ch、低周波数エンハンスメント(Low frequency Enhancement;LFE)chからの入力があるものとする。
【0015】
たとえばスピーカシステム1は、Lch、Rchをそれぞれラージ(Large)スピーカとし、Lrch、Rrchをそれぞれスモール(Small)スピーカとしている。センターCchと、スーパーウェハ(SW)chは用いない。またスピーカシステム2は、Lch、Rch、Lrch、Rrchをそれぞれスモール(Small)スピーカとし、SWchをエグジスト(Exist)としている。センターCchは用いない。前記二つを含め、スピーカシステムは図1及び図2に示すように、全部で21システムある。
【0016】
前記スピーカシステムを実現しようとすると、これまでは図3に示すような回路を準備する必要がある。図3に示す回路において、1入力ΔΣ変調器3、4及び5には、Cch、Lrch及びRrchから入力があり、Cch、Lrch及びRrch用の1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成し、それぞれを各スピーカに出力している。また、5入力ΔΣ変調器7にはLch、Rch、Cch、Lrch及びRrchからの入力があり、それらの混合出力にΔΣ変調を施して一つの1ビットオーディオ信号を生成し、2入力ΔΣ変調器6に出力している。2入力ΔΣ変調器6には、LFEchからも入力があり、5入力ΔΣ変調器7からの入力と混合してからSWch用の1ビットオーディオ信号(バス混合(Bass Mix))をΔΣ変調により生成し、SWchスピーカに出力している。4入力ΔΣ変調器1には、Lch、Cch、Lrchからの入力と、2入力ΔΣ変調器6からのバス混合(Bass Mix)入力も供給され、これらを混合して、Lch用の1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成し、Lchスピーカに出力している。また、4入力ΔΣ変調器2には、Rch、Cch、Rrchからの入力と、2入力ΔΣ変調器6からのバス混合(Bass Mix)入力も供給され、これらを混合して、Rch用の1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成し、Rchスピーカに出力している。
【0017】
しかし、前記回路では、1入力ΔΣ変調器3個と、2入力ΔΣ変調器1個と、4入力ΔΣ変調器2個と、5入力ΔΣ変調器5個の計7個のΔΣ変調器を必要としてしまう。つまり、ΔΣ変調器が多種あり複雑である。また、5入力ΔΣ変調器は加算の回数が多いためその実現に高い動作周波数を必要とする。
【0018】
そこで、本発明の実施の形態となる、前記オーディオ信号再生装置は、図4に示すように、1入力ΔΣ変調器10及び3入力ΔΣ変調器11をそれぞれ複数個と任意の入出力を接続するマトリクスルータ12を使用して回路を単純化し、低い周波数でも動作を可能とし所望の処理を実現する。
【0019】
1入力ΔΣ変調器10は特開平10−327075号公報に開示されている、ΔΣ変調器を適用することができる。このΔΣ変調器を適用した1入力ΔΣ変調器10の構成を図5に示す。この1入力ΔΣ変調器10は、図5に示すように、3次のΔΣ変調器であり、3つの積分部と、最終段とを備えている。この1入力ΔΣ変調器は、1ビット信号が供給される入力端子21と、信号処理を施した1ビット信号を出力する出力端子27とを備える。
【0020】
最終段の量子化器25には、例えば正と負の両方の数を表す2の補数形式のpビットの信号が供給される。量子化器25は、例えば閾値が0の比較器からなり、pビットの信号を、正の信号が+1に、負の信号が−1となるように量子化して、出力信号を生成する。
【0021】
1段目の積分部は、入力端子21に接続された1ビット係数乗算器22と、出力端子27に接続された1ビット係数乗算器26と、1ビット係数乗算器22及び1ビット係数乗算器26の出力を加算する加算器23と、加算器23の出力を積分する積分器24とを備える。1ビット係数乗算器22,26は、1ビット信号に、pビットからなる係数A,Cをそれぞれ乗算する。加算器23は、1ビット係数乗算器22,26の各出力を加算して、積分器24に供給する。
【0022】
中間段の2つの積分部は、それぞれ、入力端子21に接続された1ビット係数乗算器22,22と、出力端子27に接続された1ビット係数乗算器26,26と、加算器23,23と、積分器24,24とを備える。1ビット係数乗算器22〜22,26〜26は、1ビット信号にpビットからなる係数A〜A,C〜Cをそれぞれ乗算する。加算器23〜23は、対応する段の1ビット係数乗算器22〜22,26〜26の各出力と、前段の積分器24〜24の出力とがそれぞれ供給され、それらを加算して積分器24〜24に供給する。
【0023】
積分器24〜24は、例えば図7に示すように、加算器45と、この加算器45に直列に接続された遅延回路46とをそれぞれ備える。遅延回路46の出力は加算器45にフィードバックされており、加算器45は、1ビット係数乗算器22〜22,26〜26の各出力を加算した加算器23〜23の出力を累積する。図7に示す加算器45での加算を、1ビット係数乗算器22〜22,26〜26の各出力を加算するその段の加算器23〜23で行うようにしてもよい。したがって、1ビット係数乗算器用の加算器23〜23と積分器用の加算器45を必ずしも独立して設ける必要はない。
【0024】
最終段は、入力端子21に接続された1ビット係数乗算器22と、加算器23とを備える。加算器23は、1ビット係数乗算器22の出力と前段の積分器24の出力を加算して、加算値を量子化器25に供給する。
【0025】
図5に示すように、係数A〜A,C〜Cが固定値であり、積分器24〜24の中に独立した加算器45を設けている場合、1ビット係数乗算器22〜22の各出力と1ビット係数乗算器26〜26の各出力をそれぞれ加算する加算器23〜23を、ルックアップテーブルで置き換えるようにしてもよい。具体的には、1ビット信号に係数A,Cを乗算すると、出力は、+A、−A、+C、−Cとなる。そこで、ルックアップテーブルに、+A、−Aと+C、−Cとの全ての組み合わせを記憶しておく。そして、1ビット信号をアドレスとしてルックアップテーブルからその組み合わせを読み出すようにする。
【0026】
係数は、回路の安定度が得られるように定められる。さらに、係数をローパスシルタ(Lpf)用、ハイパスフィルタ(Hpf)用、あるいはアッテネータ(Att)用に定め、1入力ΔΣ変調器10に入力された1ビットオーディオ信号をフィルタリングしたり、アッテネートしたりすることができる。
【0027】
3入力ΔΣ変調器11は特開平10−313252号公報に開示されている2入力ΔΣ変調器を改良したものである。この3入力ΔΣ変調器11の構成を図6に示す。3入力ΔΣ変調器11において、各積分部は、3つの入力を有する加算器35,35,35と、加算器35〜35の各出力端子にそれぞれ接続された積分器36,36,36と、加算器35〜35の第1の入力端子に接続され、第1の1ビット信号に係数A,A,Aを乗算する第1の係数乗算器33、33,33と、加算器35〜35の第2の入力端子に接続され、第2の1ビット信号に係数B,B,Bを乗算する第2の係数乗算器34、34,34と、加算器35〜35の第3の入力端子に接続され、この3入力ΔΣ変調器の出力信号に係数C,C,Cを乗算する第3の係数乗算器38、38,38とを備える。
【0028】
3入力ΔΣ変調器11の最終段は、3つの入力を有する加算器35と、加算器35の第1の入力端子に接続され、第1の1ビット信号に第1の係数Aを乗算する第1の係数乗算器33と、加算器35の第2の入力端子に接続され、第2の1ビット信号に第2の係数Bを乗算する第2の係数乗算器34とを備え、前段の積分器36の出力端子に接続されている。加算器35の出力端子は、量子化器37に接続されている。
【0029】
中間段の加算器35,35は、それぞれ第4の入力端子を有し、この入力端子を介して前段の積分器36,36からの出力が供給される。
【0030】
係数乗算器33〜33,34〜34,38〜38は、全て1ビットの乗数器であり、供給される1ビット信号にpビットからなる係数を乗算して、pビットの乗算値を生成する。加算器35〜35及び積分器36〜36は、pビットで動作する。pビットの信号は、例えば正数と負数を表す2の補数表現となっている。
【0031】
量子化器37は、閾値が0の比較器を備え、負の入力を−1(論理0)に、正の入力を+1(論理1)にエンコードして、1ビットの出力信号を出力端子39を介て出力する。
【0032】
同期回路32は、入力端子31a,31b,31cを介して第1の1ビット信号と第2の1ビット信号と第3の1ビット信号が供給され、これらの第1〜第3の1ビット信号を、クロック発生回路40から供給される局部クロックに同期させる。この同期回路32は、3つの入力1ビット信号を、別々に同期させる場合もある。クロック発生回路40は、DSMのクロッキング制御も行う。
【0033】
図6に示した3入力ΔΣ変調器11に含まれる、積分器36〜36の具体的な構成も図7に示した通りである。すなわち、加算45と、遅延回路46とから構成される。遅延回路46の出力は、加算器45に供給され、加算器45の出力が累積されて、積分結果が得られる。各段の加算器35〜35は、ルックアップテーブルを用いる場合を除いて、加算器45としても用いることができる。
【0034】
図6に示した係数A〜A,B〜Bは、入力1ビット信号の伝達関数の零点を定義しており、したがって入力1ビット信号のゲインを制御するものである。係数C〜Cは、雑音除去のために固定の値とされる。
【0035】
また、例えば、係数A〜A,B〜Bは、係数の値で決定される固定の比率で第1の1ビット信号と第2の1ビット信号と第3の1ビット信号が加算されるように定められる。したがって、係数A〜Aと係数B〜Bは異なる値としてもよいし、それぞれが等しい値としてもよい。
【0036】
さらに、例えば、係数A〜A,B〜Bは、第1の1ビット信号と第2の1ビット信号と第3の1ビット信号の混合比を変えることができるように、可変とされる。これらの可変係数A〜A,B〜Bは、係数発生器41から供給される。例えば、係数発生器41は、係数の組を予め記憶した係数メモリからなり、制御信号CSに応じた種々なアドレスによって係数A〜A,B〜Bを読み出して、係数乗算器33〜33,34〜34に供給する。
【0037】
このように3入力ΔΣ変調器11を、1ビットオーディオ信号を混合するために使うことができる。また、係数A〜A,B〜Bを適切に設定することにより、フィルタリング処理にも使うことができる。
【0038】
したがって、図4に示したように、4(=m)個の1入力ΔΣ変調器10と、5(=n)個の3入力ΔΣ変調器11の係数を適切に変えながら、マトリクスルータ12で入出力を切り替えて使用することにより、乗算器を用いず、加算器で信号処理を行うことが可能であり、その結果、演算誤差を切り捨てる必要がなく、高音質を保持できる。
【0039】
以下に、前記図1及び図2に示した21通りのスピーカシステムに、本発明のオーディオ信号再生装置を適用した具体例について図8〜図28を用いて説明する。
【0040】
まず、図1のスピーカシステム1に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム1は、Lch、Rchをそれぞれラージ(Large)スピーカとし、Lrch、Rrchをそれぞれスモール(Small)スピーカとした4ch再生システムであった。センターCchと、スーパーウェハ(SW)chは用いない。
【0041】
1ビットオーディオ信号を4ch再生する第1具体例は、図8に示すように、4個用意した1入力ΔΣ変調器から3個の1入力ΔΣ変調器10,10,10と、5個用意した3入力ΔΣ変調器から4個の3入力ΔΣ変調器11,11,11,11を、選択するように図示しないマトリクスルータ12を用いて入出力を接続してなる。
【0042】
1入力ΔΣ変調器10は、Lrchの入力に、ハイパスフィルタ処理とアッテネート処理を施し、低域をカットしかつ減衰した1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成してスモールのLrchスピーカに供給する。すなわち、Lrchのスモールスピーカには、Lr=HpfAtt(Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0043】
1入力ΔΣ変調器10は、Rrchの入力に、ハイパスフィルタ処理とアッテネート処理を施し、低域をカットし、かつ減衰した1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成してスモールのRrchスピーカに供給する。すなわち、Rrchのスモールスピーカには、Rr=HpfAtt(Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0044】
1入力ΔΣ変調器10は、LFEchの入力に、ローパスフィルタ処理を施し、高域をカットした1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成して、後述する3入力ΔΣ変調器11及び11に供給する。
【0045】
3入力ΔΣ変調器11は、Lrchの入力と前記1入力ΔΣ変調器10からの入力に、ローパスフィルタ処理とミックス処理を施し、混合出力の高域をカットした1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成して3入力ΔΣ変調器11に供給する。
【0046】
3入力ΔΣ変調器11は、Lchの入力とCchの入力に前記3入力ΔΣ変調器11からの混合出力をさらに混合した1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成してラージのLchスピーカに供給する。したがって、Lchのラージスピーカには、L=Mix(L+C+Lpf(Lr+Lpf(LFE)))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0047】
3入力ΔΣ変調器11は、Cchの入力と前記1入力ΔΣ変調器10からの入力に、ローパスフィルタ処理とミックス処理を施し、混合出力の高域をカットした1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成して3入力ΔΣ変調器11に供給する。
【0048】
3入力ΔΣ変調器11は、Rchの入力とCchの入力に前記3入力ΔΣ変調器11からの混合出力をさらに混合した1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成してラージのRchスピーカに供給する。したがって、Rchのラージスピーカには、R=Mix(R+C+Lpf(Rr+Lpf(LFE)))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0049】
以上に説明したように、前記オーディオ信号再生装置をスピーカシステム1に適用した第1具体例によれば、乗算器を用いず、加算器で信号処理を行うことが可能であり、その結果、演算誤差を切り捨てる必要がなく、高音質を保持できる。
【0050】
次に、図1中のスピーカシステム2に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム2は、Lch、Rch、Lrch、Rrchをそれぞれスモール(Small)スピーカとし、SWchをエグジスト(Exist)スピーカとした5ch再生システムであった。センターCchは用いない。
【0051】
1ビットオーディオ信号を5ch再生する第2具体例は、図9に示すように、4個用意した1入力ΔΣ変調器から3個の1入力ΔΣ変調器1011,1012,1013と、5個用意した全ての3入力ΔΣ変調器1111,1112,1113,1114,115を、選択するように図示しないマトリクスルータ12を用いて入出力を接続してなる。
【0052】
1入力ΔΣ変調器1011は、Lrchの入力に、ハイパスフィルタ処理とアッテネート処理を施し、低域をカットしかつ減衰した1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成してスモールのLrchスピーカに供給する。すなわち、Lrchのスモールスピーカには、Lr=HpfAtt(Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0053】
1入力ΔΣ変調器1012は、Rrchの入力に、ハイパスフィルタ処理とアッテネート処理を施し、低域をカットしかつ減衰した1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成してスモールのRrchスピーカに供給する。すなわち、Rrchのスモールスピーカには、Rr=HpfAtt(Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0054】
1入力ΔΣ変調器1013は、LFEchの入力に、ローパスフィルタ処理を施し、高域をカットした1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成して、後述する3入力ΔΣ変調器1115に供給する。
【0055】
3入力ΔΣ変調器1111は、Lchの入力とCchの入力に、ハイパスフィルタ処理とミックス処理を施し、混合出力の低域をカットした1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成してスモールのLchスピーカに供給する。したがって、Lchのスモールスピーカには、L=HpfMix(L+C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
3入力ΔΣ変調器1113は、Rchの入力とCchの入力に、ハイパスフィルタ処理とミックス処理を施し、混合出力の低域をカットした1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成してスモールのRchスピーカに供給する。したがって、Rchのスモールスピーカには、R=HpfMix(R+C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0056】
3入力ΔΣ変調器1112は、Lchの入力とLrchの入力とCchの入力を混合しかつローパスフィルタ処理を施した1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成して後述する3入力ΔΣ変調器1115に供給する。
【0057】
3入力ΔΣ変調器1114は、Rchの入力とRrchの入力とCchの入力を混合しかつローパスフィルタ処理を施した1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成して後述する3入力ΔΣ変調器1115に供給する。
【0058】
3入力ΔΣ変調器1115は、1入力ΔΣ変調器1013からの入力と3入力ΔΣ変調器1112からの入力と3入力ΔΣ変調器1114からの入力とを混合した1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成しSWch用のスピーカに供給する。したがって、SWchのエグジストスピーカには、SW=Mix(Lpf(LFE)+Mix(LpfMix(L+C+Lr)+LpfMix(R+C+Rr))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0059】
以上に説明したように、前記オーディオ信号再生装置をスピーカシステム2に適用した第2具体例によれば、乗算器を用いず、加算器で信号処理を行うことが可能であり、その結果、演算誤差を切り捨てる必要がなく、高音質を保持できる。
【0060】
次に、図1中のスピーカシステム3に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム3は、Lch、Rch、Cch、Lrch、Rrchをそれぞれラージ(Large)スピーカとし、SWchをエグジスト(Exist)スピーカとした6ch再生システムである。
【0061】
1ビットオーディオ信号を6ch再生する第3具体例は、図10に示すように、4個用意した全ての1入力ΔΣ変調器1021,1022,1023,1024と、5個用意した3入力ΔΣ変調器から2個の3入力ΔΣ変調器1121,1122を、選択するように図示しないマトリクスルータ12を用いて入出力を接続してなる。
【0062】
3入力ΔΣ変調器1121は、Lchの入力に、アッテネート処理を施して減衰した1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成してラージのLchスピーカに供給する。すなわち、Lchのラージスピーカには、L=Att(L)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0063】
3入力ΔΣ変調器1122は、Rchの入力に、アッテネート処理を施して減衰した1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成してラージのRchスピーカに供給する。すなわち、Rchのラージスピーカには、R=Att(R)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0064】
1入力ΔΣ変調器1021は、Cchの入力に、アッテネート処理を施して減衰した1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成してラージのCchスピーカに供給する。すなわち、Cchのラージスピーカには、C=Att(C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
1入力ΔΣ変調器1022は、Lrchの入力に、アッテネート処理を施して減衰した1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成してラージのLrchスピーカに供給する。すなわち、Lrchのラージスピーカには、Lr=Att(Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
1入力ΔΣ変調器1023は、Rrchの入力に、アッテネート処理を施して減衰した1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成してラージのLrchスピーカに供給する。すなわち、Lrchのラージスピーカには、Rr=Att(Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0065】
1入力ΔΣ変調器1024は、LFEchの入力に、ローパスフィルタ処理とアッテネート処理を施した1ビットオーディオ信号をΔΣ変調により生成してSWchスピーカに供給する。すなわち、SWchのスピーカには、SW=LpfAtt(LFE)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0066】
以上に説明したように、前記オーディオ信号再生装置をスピーカシステム3に適用した第3具体例によれば、乗算器を用いず、加算器で信号処理を行うことが可能であり、その結果、演算誤差を切り捨てる必要がなく、高音質を保持できる。
【0067】
次に、図1中のスピーカシステム4に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム4は、Lch、Rch、Lrch、Rrchをそれぞれラージ(Large)スピーカとした5ch再生システムであり、SWchを用いない。
【0068】
この1ビットオーディオ信号を5ch再生する第4の具体例は、図11に示すように、4個用意した全ての1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した3入力ΔΣ変調器から2個の3入力ΔΣ変調器11を、選択するように図示しないマトリクスルータ12を用いて入出力を接続してなる。
【0069】
そして、Lchのラージスピーカには、L=Mix(L+Lpf(LFE))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Rchのラージスピーカには、R=Mix(R+Lpf(LFE))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Cchのラージスピーカには、C=Att(C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Lrchのラージスピーカには、Lr=Att(Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給され、Rrchのラージスピーカには、Rr=Att(Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0070】
次に、図1中のスピーカシステム5に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム5は、Lch、Rch、Cchをそれぞれラージ(Large)スピーカとし、Lrch、Rrchをそれぞれスモール(Small)スピーカとし、SWchをエグジスト(Exist)スピーカとした6ch再生システムである。
【0071】
この1ビットオーディオ信号を6ch再生する第5の具体例は、図12に示すように、4個用意した全ての1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した3入力ΔΣ変調器から4個の3入力ΔΣ変調器11を、選択するように図示しないマトリクスルータ12を用いて入出力を接続してなる。
【0072】
そして、Lchのラージスピーカには、L=Att(L)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Rchのラージスピーカには、R=Att(R)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Cchのラージスピーカには、C=Att(C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Lrchのスモールスピーカには、Lr=HpfAtt(Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給され、Rrchのスモールスピーカには、Rr=HpfAtt(Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
そして、SWchのスピーカには、SW=Mix(Lpf(LFE)+LpfMix(Lr+Rr))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0073】
次に、図1中のスピーカシステム6に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム6は、Lch、Rch、Cchをそれぞれラージ(Large)スピーカとし、Lrch、Rrchをそれぞれスモール(Small)スピーカとした5ch再生システムである。SWchは用いない。
【0074】
この1ビットオーディオ信号を5ch再生する第6の具体例は、図13に示すように、4個用意した全ての1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した3入力ΔΣ変調器から4個の3入力ΔΣ変調器11を、選択するように図示しないマトリクスルータ12を用いて入出力を接続してなる。
【0075】
そして、Lchのラージスピーカには、L=Mix(L+Lpf(LFE)+Lpf(Lr))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Rchのラージスピーカには、R=Mix(R+Lpf(LFE)+Lpf(Rr))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Cchのラージスピーカには、C=Att(C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
また、Lrchのスモールスピーカには、Lr=HpfAtt(Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給され、Rrchのスモールスピーカには、Rr=HpfAtt(Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0076】
次に、図1中のスピーカシステム7に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム7は、Lch、Rch、Lrch、Rrchをそれぞれラージ(Large)スピーカとし、Cchをスモール(Small)スピーカとし、SWchをエグジスト(Exist)スピーカとした6ch再生システムである。
【0077】
この1ビットオーディオ信号を6ch再生する第7の具体例は、図14に示すように、4個用意した全ての1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した3入力ΔΣ変調器から4個の3入力ΔΣ変調器11を、選択するように図示しないマトリクスルータ12を用いて入出力を接続してなる。
【0078】
そして、Lchのラージスピーカには、L=Att(L)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Rchのラージスピーカには、R=Att(R)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Cchのスモールスピーカには、C=HpfAtt(C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Lrchのラージスピーカには、Lr=Att(Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給され、Rrchのラージスピーカには、Rr=Att(Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。そして、SWchのスピーカには、SW=Mix(Lpf(LFE)+Lpf(C))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
次に、図1中のスピーカシステム8に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム8は、Lch、Rch、Lrch、Rrchをそれぞれラージ(Large)スピーカとし、Cchをスモール(Small)スピーカとした5ch再生システムであり、SWchを用いない。
【0079】
この1ビットオーディオ信号を5ch再生する第8の具体例は、図15に示すように、4個用意した全ての1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した3入力ΔΣ変調器から3個の3入力ΔΣ変調器11を、選択するように図示しないマトリクスルータ12を用いて入出力を接続してなる。
【0080】
そして、Lchのラージスピーカには、L=Mix(L+Lpf(LFE)+Lpf(C))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Rchのラージスピーカには、R=Mix(R+Lpf(LFE)+Lpf(C))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Cchのスモールスピーカには、C=HpfAtt(C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Lrchのラージスピーカには、Lr=Att(Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給され、Rrchのラージスピーカには、Rr=Att(Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0081】
次に、図1中のスピーカシステム9に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム9は、Lch、Rchをそれぞれラージ(Large)スピーカとし、Cch、Lrch、Rrchをスモール(Small)スピーカとし、SWchをエグジスト(Exist)スピーカとした6ch再生システムである。
【0082】
この1ビットオーディオ信号を6ch再生する第9の具体例は、図16に示すように、4個用意した全ての1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した3入力ΔΣ変調器から4個の3入力ΔΣ変調器11を、選択するように図示しないマトリクスルータ12を用いて入出力を接続してなる。
【0083】
そして、Lchのラージスピーカには、L=Att(L)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Rchのラージスピーカには、R=Att(R)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Cchのスモールスピーカには、C=HpfAtt(C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Lrchのスモールスピーカには、Lr=HpfAtt(Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給され、Rrchのスモールスピーカには、Rr=HpfAtt(Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。そして、SWchのスピーカには、Mix(Lpf(LFE)+LpfMix(C+Lr+Rr))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0084】
次に、図1中のスピーカシステム10に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム10は、Lch、Rchをそれぞれラージ(Large)スピーカとし、Cch、Lrch、Rrchをスモール(Small)スピーカとした5ch再生システムであり、SWchを用いない。
【0085】
この1ビットオーディオ信号を5ch再生する第10の具体例は、図17に示すように、4個用意した全ての1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した3入力ΔΣ変調器から4個の3入力ΔΣ変調器11を、選択するように図示しないマトリクスルータ12を用いて入出力を接続してなる。
【0086】
そして、Lchのラージスピーカには、L=Mix(L+Lpf(LFE)+LpfMix(C+Lr))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
また、Rchのラージスピーカには、R=Mix(R+Lpf(LFE)+LpfMix(C+Rr))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Cchのスモールスピーカには、C=HpfAtt(C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Lrchのスモールスピーカには、Lr=HpfAtt(Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給され、Rrchのスモールスピーカには、Rr=HpfAtt(Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0087】
次に、図1中のスピーカシステム11に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム11は、Lch、Rch、Lrch、Rrchをそれぞれラージ(Large)スピーカとし、SWchをエグジスト(Exist)スピーカとした5ch再生システムであり、Cchを用いない。
【0088】
この1ビットオーディオ信号を5ch再生する第11の具体例は、図18に示すように、4個用意した1入力ΔΣ変調器から3個の1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した3入力ΔΣ変調器から2個の3入力ΔΣ変調器11を、選択するように図示しないマトリクスルータ12を用いて入出力を接続してなる。
【0089】
そして、Lchのラージスピーカには、L=Mix(L+C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Rchのラージスピーカには、R=Mix(L+C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Lrchのラージスピーカには、Lr=Att(Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給され、Rrchのラージスピーカには、Rr=Att(Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。そして、SWchのスピーカには、SW=LpfAtt(LFE)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0090】
次に、図1中のスピーカシステム12に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム12は、Lch、Rch、Lrch、Rrchをそれぞれラージ(Large)スピーカとした4ch再生システムであり、CchとSWchを用いない。
【0091】
この1ビットオーディオ信号を4ch再生する第12の具体例は、図19に示すように、4個用意した1入力ΔΣ変調器から3個の1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した3入力ΔΣ変調器から2個の3入力ΔΣ変調器11を、選択するように図示しないマトリクスルータ12を用いて入出力を接続してなる。
【0092】
そして、Lchのラージスピーカには、L=Mix(L+Lpf(LFE)+C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Rchのラージスピーカには、R=Mix(R+Lpf(LFE)+C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Lrchのラージスピーカには、Lr=Att(Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給され、Rrchのラージスピーカには、Rr=Att(Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0093】
次に、図1中のスピーカシステム13に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム13は、Lch、Rchをそれぞれラージ(Large)スピーカとし、Lrch、Rrchをそれぞれスモール(Small)スピーカとし、SWchをエグジスト(Exist)スピーカとした5ch再生システムであり、Cchを用いない。
【0094】
この1ビットオーディオ信号を5ch再生する第13の具体例は、図20に示すように、4個用意した1入力ΔΣ変調器から3個の1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した3入力ΔΣ変調器から4個の3入力ΔΣ変調器11を、選択するように図示しないマトリクスルータ12を用いて入出力を接続してなる。
【0095】
そして、Lchのラージスピーカには、L=Mix(L+C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Rchのラージスピーカには、R=Mix(R+C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Lrchのスモールスピーカには、Lr=HpfAtt(Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給され、Rrchのスモールスピーカには、Rr=HpfAtt(Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。そして、SWchのスピーカには、Mix(Lpf(LFE)+LpfMix(Lr+Rr))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0096】
次に、図1中のスピーカシステム14に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム14は、Lch、Rchをそれぞれラージ(Large)スピーカとし、SWchをエグジスト(Exist)スピーカとした3ch再生システムであり、Cch、Lrch、Rrchを用いない。
【0097】
この1ビットオーディオ信号を3ch再生する第14の具体例は、図21に示すように、4個用意した1入力ΔΣ変調器から1個の1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した3入力ΔΣ変調器から2個の3入力ΔΣ変調器11を、選択するように図示しないマトリクスルータ12を用いて入出力を接続してなる。
【0098】
そして、Lchのラージスピーカには、L=Mix(L+C+Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Rchのラージスピーカには、R=Mix(R+C+Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
そして、SWchのスピーカには、SW=LpfAtt(LFE)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0099】
次に、図2中のスピーカシステム15に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム15は、Lch、Rchをそれぞれラージ(Large)スピーカとした2ch再生システムであり、Cch、Lrch、Rrch、SWchを用いない。
【0100】
この1ビットオーディオ信号を2ch再生する第15の具体例は、図22に示すように、4個用意した1入力ΔΣ変調器から1個の1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した3入力ΔΣ変調器から4個の3入力ΔΣ変調器11を、選択するように図示しないマトリクスルータ12を用いて入出力を接続してなる。
【0101】
そして、Lchのラージスピーカには、L=Mix(L+C+Mix(Lr+Lpf(LFE)))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Rchのラージスピーカには、R=Mix(R+C+Mix(Rr+Lpf(LFE)))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0102】
次に、図2中のスピーカシステム16に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム16は、Lch、Rch、Cch、Lrch、Rrchをそれぞれスモール(Small)スピーカとし、SWchをエグジスト(Exist)スピーカとした6ch再生システムである。
【0103】
この1ビットオーディオ信号を6ch再生する第16の具体例は、図23に示すように、4個用意した全ての1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した全ての3入力ΔΣ変調器11を、選択するように図示しないマトリクスルータ12を用いて入出力を接続してなる。
【0104】
そして、Lchのスモールスピーカには、L=HpfAtt(L)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Rchのスモールスピーカには、R=HpfAtt(R)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。Cchのスモールスピーカには、C=HpfAtt(C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Lrchのスモールスピーカには、Lr=HpfAtt(Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給され、Rrchのスモールスピーカには、Rr=HpfAtt(Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。そして、SWchのスピーカには、SW=Mix(Lpf(LFE)+Mix(LpfMix(L+C+Lr)+LpfMix(R+C+Rr))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0105】
次に、図2中のスピーカシステム17に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム17は、Lch、Rchをそれぞれスモール(Small)スピーカとし、SWchをエグジスト(Exist)スピーカとした3ch再生システムである。Cch、Lrch、Rrchを用いない。
【0106】
この1ビットオーディオ信号を3ch再生する第17の具体例は、図24に示すように、4個用意した1入力ΔΣ変調器から1個の1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した全ての3入力ΔΣ変調器11を、選択するように図示しないマトリクスルータ12を用いて入出力を接続してなる。
【0107】
そして、Lchのスモールスピーカには、L=HpfMix(L+C+Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Rchのスモールスピーカには、R=HpfMix(R+C+Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。そして、SWchのスピーカには、SW=Mix(Lpf(LFE)+Mix(LpfMix(L+C+Lr)+LpfMix(R+C+Rr))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0108】
次に、図2中のスピーカシステム18に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム18は、Lch、Rch、Cchをそれぞれラージ(Large)スピーカとし、SWchをエグジスト(Exist)スピーカとし、Lrch、Rrchを用いない、4ch再生システムである。
【0109】
この1ビットオーディオ信号を4ch再生する第18の具体例は、図25に示すように、4個用意した1入力ΔΣ変調器から2個の1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した3入力ΔΣ変調器から2個の3入力ΔΣ変調器11を、図示しないマトリクスルータ12により入出力を接続して構成されている。
【0110】
そして、Lchのラージスピーカには、L=Mix(L+Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Rchのラージスピーカには、R=Mix(R+Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Cchのラージスピーカには、C=Att(C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。そして、SWchのスピーカには、SW=Att(LFE)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0111】
次に、図2中のスピーカシステム19に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム19は、Lch、Rch、Cchをそれぞれラージ(Large)スピーカとし、Lrch、Rrch、SWchを用いない、3ch再生システムである。
【0112】
この1ビットオーディオ信号を3ch再生する第19の具体例は、図26に示すように、4個用意した1入力ΔΣ変調器から2個の1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した3入力ΔΣ変調器から2個の3入力ΔΣ変調器11の入出力を、図示しないマトリクスルータ12により接続してなる。
【0113】
そして、Lchのラージスピーカには、L=Mix(L+Lr+Lpf(LFE))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Rchのラージスピーカには、R=Mix(R+Rr+Lpf(LFE))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Cchのラージスピーカには、C=Att(C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0114】
次に、図2中のスピーカシステム20に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム20は、Lch、Rchをそれぞれラージ(Large)スピーカとし、Cchをスモール(Small)スピーカとし、SWchをエグジスト(Exist)スピーカとし、Lrch、Rrchを用いない、4ch再生システムである。
【0115】
この1ビットオーディオ信号を4ch再生する第20の具体例は、図27に示すように、4個用意した1入力ΔΣ変調器のうちの2個の1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した3入力ΔΣ変調器のうちの4個の3入力ΔΣ変調器11の入出力を、図示しないマトリクスルータ12を用いて選択し、接続してなる。
【0116】
そして、Lchのラージスピーカには、L=Mix(L+Lr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Rchのラージスピーカには、R=Mix(R+Rr)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Cchのスモールスピーカには、C=HpfAtt(C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。そして、SWchのスピーカには、Mix(Lpf(LFE)+Lpf(C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0117】
最後に、図2中のスピーカシステム21に前記オーディオ信号再生装置を適用した場合について説明する。スピーカシステム21は、Lch、Rchをそれぞれラージ(Large)スピーカとし、Cchをスモール(Small)スピーカとし、Lrch、Rrch、SWchを用いない、3ch再生システムである。
【0118】
この1ビットオーディオ信号を3ch再生する第21の具体例は、図28に示すように、4個用意した1入力ΔΣ変調器のうちの2個の1入力ΔΣ変調器10と、5個用意した3入力ΔΣ変調器のうちの3個の3入力ΔΣ変調器11の入出力を、図示しないマトリクスルータ12を用いて選択し、接続してなる。
【0119】
そして、Lchのラージスピーカには、L=Mix(L+Lr+LpfMix(Lpf(LFE)+C))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
また、Rchのラージスピーカには、R=Mix(R+Rr+LpfMix(Lpf(LFE)+C))で表される1ビットオーディオ信号が供給される。また、Cchのスモールスピーカには、C=HpfAtt(C)で表される1ビットオーディオ信号が供給される。
【0120】
以上、図1から図2に跨いで示した21通りのスピーカシステムに本実施の形態となる、オーディオ信号再生装置を適用した具体例について説明した。各スピーカシステムに対して前記オーディオ信号再生装置は、4個の1入力ΔΣ変調器と、5個の3入力ΔΣ変調器と、図示しないマトリクスルータ12という、最小限の回路規模で、最大6チャンネルを再生している。
【0121】
【発明の効果】
本発明に係るオーディオ信号再生装置は、m個(m<L)の第1のデルタシグマ変調手段と、n個(n<L)の第2のデルタシグマ変調手段との、任意の入出力を接続切り替え手段により切り替えて、1ビットオーディオ信号を接続されるスピーカシステムに対応して最大Lチャンネル再生する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態となる、オーディオ信号再生装置に接続されるスピーカシステムのうちの、1〜14システムまでの各チャンネルの内訳を示す図である。
【図2】前記スピーカシステムのうちの、15〜21システムまでの各チャンネルの内訳を示す図である。
【図3】前記スピーカシステムを実現するために、これまでに考えられてきた回路を示す図である。
【図4】前記オーディオ信号再生装置の構成を示す図である。
【図5】前記オーディオ信号再生装置を構成する、1入力ΔΣ変調器の詳細な構成を示す回路図である。
【図6】前記オーディオ信号再生装置を構成する、3入力ΔΣ変調器の詳細な構成を示す回路図である。
【図7】前記1入力ΔΣ変調器と3入力ΔΣ変調器を構成している、積分器の詳細な構成を示す回路図である。
【図8】スピーカシステム1にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第1具体例の構成を示す回路図である。
【図9】スピーカシステム2にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第2具体例の構成を示す回路図である。
【図10】スピーカシステム3にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第3具体例の構成を示す回路図である。
【図11】スピーカシステム4にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第4具体例の構成を示す回路図である。
【図12】スピーカシステム5にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第5具体例の構成を示す回路図である。
【図13】スピーカシステム6にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第6具体例の構成を示す回路図である。
【図14】スピーカシステム7にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第7具体例の構成を示す回路図である。
【図15】スピーカシステム8にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第8具体例の構成を示す回路図である。
【図16】スピーカシステム9にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第9具体例の構成を示す回路図である。
【図17】スピーカシステム10にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第10具体例の構成を示す回路図である。
【図18】スピーカシステム11にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第11具体例の構成を示す回路図である。
【図19】スピーカシステム12にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第12具体例の構成を示す回路図である。
【図20】スピーカシステム13にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第13具体例の構成を示す回路図である。
【図21】スピーカシステム14にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第14具体例の構成を示す回路図である。
【図22】スピーカシステム15にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第15具体例の構成を示す回路図である。
【図23】スピーカシステム16にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第16具体例の構成を示す回路図である。
【図24】スピーカシステム17にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第17具体例の構成を示す回路図である。
【図25】スピーカシステム18にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第18具体例の構成を示す回路図である。
【図26】スピーカシステム19にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第19具体例の構成を示す回路図である。
【図27】スピーカシステム20にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第20具体例の構成を示す回路図である。
【図28】スピーカシステム21にオーディオ信号再生装置を適用した場合の第21具体例の構成を示す回路図である。
【図29】1ビットオーディオ信号を生成するデルタシグマ変調器の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
10 1入力デルタシグマ(ΔΣ)変調器、11 3入力デルタシグマ(ΔΣ)変調器、12 マトリクスルーター
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an audio signal reproduction apparatus and method for reproducing a delta-sigma modulated audio signal corresponding to a connected speaker system.
[0002]
[Prior art]
In recent years, 1-bit audio signals obtained by subjecting analog audio signals to delta-sigma (ΔΣ) modulation have been applied to high-quality recorders and data transmission. FIG. 29 shows a configuration of a delta-sigma modulator that generates the 1-bit audio signal. In this delta-sigma modulator, a difference (delta) between an analog input signal and an integrated value (sigma) of a 1-bit output signal is obtained by an adder 51 and supplied to a 1-bit quantizer 52. The output signal is composed of bits of logic 0 and logic 1, and logic 0 and logic 1 represent -1 and +1 as actual values, respectively. The integrator 53 accumulates the 1-bit output signal and outputs a cumulative value that follows the value of the analog input signal. The 1-bit quantizer 52 increases (+) or decreases (−) the accumulated value for each bit to be generated. The sampling frequency of the delta sigma modulator is set to a high frequency so that an output bit stream whose accumulated value follows the analog input signal can be generated.
[0003]
The 1-bit audio signal obtained by the delta-sigma modulator has, for example, a sampling frequency of, for example, a so-called multi-bit digital signal having a sampling frequency of 44.1 KHz and a data word length of 16 bits, which has been used for conventional digital audio. It takes the form of a very high sampling frequency and a short data word length, such as 64 times (64 × 44.1 KHz) and a data word length of 1 bit.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Conventionally, processing for multi-channel playback of PCM signals is mainly performed by a general-purpose DSP or the like, but there is no multi-channel audio signal playback apparatus that handles the delta-sigma modulated audio signal.
[0005]
The multi-channel to stereo 2CH downmix and path management methods used in PCM cannot be applied directly to delta-sigma modulated audio signals, and the multipliers required for these signal processings operate at high speed. It is necessary and difficult to realize.
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and when a delta-sigma modulated audio signal is reproduced by a plurality of channels, a desired process can be performed with a minimum circuit scale corresponding to the connected speaker system. An object of the present invention is to provide an audio signal reproducing apparatus and method capable of performing and maintaining high sound quality.
[0007]
[Means for Solving the Invention]
In order to solve the above-described problem, an audio signal reproduction device according to the present invention generates a delta-sigma modulated audio signal corresponding to a connected speaker system. 6 An audio signal playback device for channel playback, 4 Pieces 1 input Delta-sigma modulation means; 5 Pieces 3 inputs Delta-sigma modulation means, and 4 Pieces 1 input With delta-sigma modulation means 5 Pieces 3 inputs Connection switching means for connecting any input / output of the delta-sigma modulation means.
[0008]
This audio signal reproducing apparatus simplifies the circuit by using a plurality of two types of delta-sigma modulation means and a routing mechanism (connection switching means) for connecting any input / output.
[0009]
The first delta sigma modulation means and the second delta sigma modulation means perform signal processing using a coefficient on the input signal. By appropriately selecting this coefficient, it is possible to perform filtering, mixing, or attenuation processing on the delta-sigma modulated 1-bit audio signal.
[0010]
In order to solve the above problems, an audio signal reproduction method according to the present invention is maximally compatible with a speaker system to which a delta-sigma modulated audio signal is connected. 6 An audio signal playback method for channel playback, 4 Pieces 1 input Delta-sigma modulation circuit 5 Pieces 3 inputs A 1-bit audio signal obtained by connecting an arbitrary input / output of the delta-sigma modulation circuit by the connection switching circuit is supplied to the speaker system.
[0011]
This audio signal reproduction method simplifies the circuit by using a plurality of two types of delta-sigma modulation circuits and a routing mechanism (connection switching circuit) for connecting arbitrary inputs and outputs.
The first delta-sigma modulation circuit and the second delta-sigma modulation circuit perform signal processing using a coefficient on the input signal. By appropriately selecting this coefficient, it is possible to perform filtering, mixing, or attenuation processing on the delta-sigma modulated 1-bit audio signal.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of an audio signal reproducing apparatus and method according to the present invention will be described below with reference to the drawings. This embodiment is an audio signal reproducing apparatus that multichannel reproduces a delta-sigma modulated audio signal with a maximum of 6 (= L) channels corresponding to a connected speaker system.
[0013]
As shown in FIG. 4 to be described later, this audio signal reproducing apparatus includes 4 (= m) 1-input delta sigma (ΔΣ) modulators 10, 5 (= n) 3 input ΔΣ modulators 11, A matrix router 12 for connecting arbitrary inputs and outputs of these two types of ΔΣ modulators 10 and 11 is provided.
[0014]
In multi-channel reproduction performed by the audio signal reproduction apparatus, there are various speaker systems connected as shown in the tables shown in FIGS. 1 and 2, and appropriate signal distribution and processing are required for each. Note that all systems are from left (L) ch, right (R) ch, C (center) ch, rear left (Lr) ch, rear right (Rr) ch, and low frequency enhancement (LFE) ch. It is assumed that there is an input.
[0015]
For example, the speaker system 1 uses Lch and Rch as large speakers, and Lrch and Rrch as small speakers, respectively. The center Cch and the super wafer (SW) ch are not used. In the speaker system 2, Lch, Rch, Lrch, and Rrch are each a small speaker, and SWch is an exit. Center Cch is not used. Including the two, there are 21 speaker systems in total as shown in FIGS.
[0016]
In order to realize the speaker system, it is necessary to prepare a circuit as shown in FIG. In the circuit shown in FIG. 3, the 1-input ΔΣ modulators 3, 4, and 5 have inputs from Cch, Lrch, and Rrch, and generate 1-bit audio signals for Cch, Lrch, and Rrch by ΔΣ modulation. Output to each speaker. Further, the 5-input ΔΣ modulator 7 has inputs from Lch, Rch, Cch, Lrch, and Rrch, and performs a ΔΣ modulation on the mixed output to generate one 1-bit audio signal, thereby generating a 2-input ΔΣ modulator. 6 is output. The 2-input ΔΣ modulator 6 also receives input from the LFEch, and after mixing with the input from the 5-input ΔΣ modulator 7, generates a 1-bit audio signal (Bass Mix) for SWch by ΔΣ modulation. And output to the SWch speaker. The 4-input ΔΣ modulator 1 is also supplied with inputs from Lch, Cch, and Lrch and a bus mix input from the 2-input ΔΣ modulator 6, and these are mixed to produce 1-bit audio for Lch. A signal is generated by ΔΣ modulation and output to an Lch speaker. The 4-input ΔΣ modulator 2 is also supplied with inputs from the Rch, Cch, and Rrch and a bus mix input from the 2-input ΔΣ modulator 6, and these are mixed to obtain an Rch 1 A bit audio signal is generated by ΔΣ modulation and output to an Rch speaker.
[0017]
However, the circuit requires seven ΔΣ modulators in total: three 1-input ΔΣ modulators, one 2-input ΔΣ modulator, two 4-input ΔΣ modulators, and five 5-input ΔΣ modulators. End up. In other words, there are various ΔΣ modulators and they are complicated. Further, since the 5-input ΔΣ modulator has a large number of additions, a high operating frequency is required for its realization.
[0018]
Therefore, as shown in FIG. 4, the audio signal reproduction apparatus according to the embodiment of the present invention connects a plurality of 1-input ΔΣ modulators 10 and 3 input ΔΣ modulators 11 to any input / output. The matrix router 12 is used to simplify the circuit and enable operation at a low frequency to realize a desired process.
[0019]
As the one-input ΔΣ modulator 10, a ΔΣ modulator disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 10-327075 can be applied. FIG. 5 shows the configuration of a one-input ΔΣ modulator 10 to which this ΔΣ modulator is applied. As shown in FIG. 5, the one-input ΔΣ modulator 10 is a third-order ΔΣ modulator, and includes three integration units and a final stage. The 1-input ΔΣ modulator includes an input terminal 21 to which a 1-bit signal is supplied and an output terminal 27 that outputs a 1-bit signal subjected to signal processing.
[0020]
For example, the final stage quantizer 25 is supplied with a p-bit signal in two's complement format representing both positive and negative numbers. The quantizer 25 includes a comparator having a threshold value of 0, for example, and quantizes a p-bit signal so that a positive signal becomes +1 and a negative signal becomes −1 to generate an output signal.
[0021]
The first stage integration unit includes a 1-bit coefficient multiplier 22 connected to the input terminal 21. 1 And a 1-bit coefficient multiplier 26 connected to the output terminal 27 1 And a 1-bit coefficient multiplier 22 1 And 1-bit coefficient multiplier 26 1 The adder 23 adds the outputs of 1 And the adder 23 1 Integrator 24 for integrating the output of 1 With. 1-bit coefficient multiplier 22 1 , 26 1 Is a coefficient A consisting of p bits in a 1-bit signal. 1 , C 1 Respectively. Adder 23 1 Is a 1-bit coefficient multiplier 22 1 , 26 1 Are added to obtain an integrator 24. 1 To supply.
[0022]
The two integration units in the intermediate stage are each a 1-bit coefficient multiplier 22 connected to the input terminal 21. 2 , 22 3 And a 1-bit coefficient multiplier 26 connected to the output terminal 27 2 , 26 3 And the adder 23 2 , 23 3 And the integrator 24 2 , 24 3 With. 1-bit coefficient multiplier 22 2 ~ 22 3 , 26 2 ~ 26 3 Is a coefficient A consisting of 1 bit signal and p bits. 2 ~ A 3 , C 2 ~ C 3 Respectively. Adder 23 2 ~ 23 3 Is the 1-bit coefficient multiplier 22 of the corresponding stage. 2 ~ 22 3 , 26 2 ~ 26 3 And the integrator 24 in the previous stage 1 ~ 24 2 Are added to each other and added to the integrator 24. 2 ~ 24 3 To supply.
[0023]
Integrator 24 1 ~ 24 3 7 includes, for example, an adder 45 and a delay circuit 46 connected in series to the adder 45, as shown in FIG. The output of the delay circuit 46 is fed back to the adder 45, which adds the 1-bit coefficient multiplier 22. 1 ~ 22 3 , 26 1 ~ 26 3 Adder 23 adding the outputs of 1 ~ 23 3 Accumulate the output of. The addition by the adder 45 shown in FIG. 1 ~ 22 3 , 26 1 ~ 26 3 That stage adder 23 adds the outputs of 1 ~ 23 3 You may make it carry out. Therefore, an adder 23 for a 1-bit coefficient multiplier 1 ~ 23 5 And the adder 45 for the integrator are not necessarily provided independently.
[0024]
The final stage is a 1-bit coefficient multiplier 22 connected to the input terminal 21. 4 And the adder 23 4 With. Adder 23 4 Is a 1-bit coefficient multiplier 22 4 Output and the previous integrator 24 3 Are added together, and the added value is supplied to the quantizer 25.
[0025]
As shown in FIG. 1 ~ A 3 , C 1 ~ C 3 Is a fixed value and integrator 24 1 ~ 24 3 1 is provided with an independent adder 45, a 1-bit coefficient multiplier 22 1 ~ 22 3 1-bit coefficient multiplier 26 1 ~ 26 3 Adders 23 for adding the outputs of 1 ~ 23 3 May be replaced with a lookup table. Specifically, the coefficient A is added to the 1-bit signal. 1 , C 1 Multiply the output by + A 1 , -A 1 , + C 1 , -C 1 It becomes. So, in the lookup table, + A 1 , -A 1 And + C 1 , -C 1 Remember all the combinations. Then, the combination is read from the lookup table using the 1-bit signal as an address.
[0026]
The coefficient is determined so as to obtain the stability of the circuit. Further, the coefficient is determined for a low-pass filter (Lpf), a high-pass filter (Hpf), or an attenuator (Att), and the 1-bit audio signal input to the 1-input ΔΣ modulator 10 is filtered or attenuated. Can do.
[0027]
The 3-input ΔΣ modulator 11 is an improvement of the 2-input ΔΣ modulator disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 10-313252. The configuration of the three-input ΔΣ modulator 11 is shown in FIG. In the three-input ΔΣ modulator 11, each integrating unit is an adder 35 having three inputs. 1 , 35 2 , 35 3 And the adder 35 1 ~ 35 3 Integrators 36 connected to the respective output terminals of 1 , 36 2 , 36 3 And the adder 35 1 ~ 35 3 Connected to the first input terminal of the first A-bit signal, the coefficient A 1 , A 2 , A 3 The first coefficient multiplier 33 for multiplying 1 , 33 2 , 33 3 And the adder 35 1 ~ 35 3 Is connected to the second input terminal, and the second 1-bit signal has a coefficient B 1 , B 2 , B 3 Is multiplied by a second coefficient multiplier 34. 1 , 34 2 , 34 3 And the adder 35 1 ~ 35 3 Is connected to the third input terminal, and the output signal of the three-input ΔΣ modulator is converted into a coefficient C 1 , C 2 , C 3 Is multiplied by a third coefficient multiplier 38. 1 , 38 2 , 38 3 With.
[0028]
The final stage of the 3-input ΔΣ modulator 11 is an adder 35 having three inputs. 4 And the adder 35 4 Connected to the first input terminal of the first coefficient A to the first 1-bit signal. 4 The first coefficient multiplier 33 for multiplying 4 And the adder 35 4 To the second input terminal of the second one-bit signal to the second coefficient B 4 Is multiplied by a second coefficient multiplier 34. 4 And the integrator 36 in the previous stage 3 Is connected to the output terminal. Adder 35 4 The output terminal is connected to the quantizer 37.
[0029]
Intermediate stage adder 35 2 , 35 3 Each have a fourth input terminal through which the integrator 36 of the previous stage is connected. 1 , 36 2 The output from is supplied.
[0030]
Coefficient multiplier 33 1 ~ 33 4 , 34 1 ~ 34 4 , 38 1 ~ 38 4 Are all 1-bit multipliers, which multiply a supplied 1-bit signal by a coefficient consisting of p bits to generate a p-bit multiplication value. Adder 35 1 ~ 35 4 And integrator 36 1 ~ 36 3 Operates on p bits. The p-bit signal has a two's complement representation representing, for example, a positive number and a negative number.
[0031]
The quantizer 37 includes a comparator having a threshold value of 0, encodes a negative input to -1 (logic 0) and a positive input to +1 (logic 1), and outputs a 1-bit output signal to an output terminal 39. Output via.
[0032]
The synchronization circuit 32 is supplied with the first 1-bit signal, the second 1-bit signal, and the third 1-bit signal via the input terminals 31a, 31b, and 31c, and these first to third 1-bit signals. Are synchronized with the local clock supplied from the clock generation circuit 40. The synchronization circuit 32 may synchronize three input 1-bit signals separately. The clock generation circuit 40 also performs DSM clocking control.
[0033]
An integrator 36 included in the three-input ΔΣ modulator 11 shown in FIG. 1 ~ 36 3 The specific configuration is also as shown in FIG. That is, it comprises an adder 45 and a delay circuit 46. The output of the delay circuit 46 is supplied to the adder 45, and the output of the adder 45 is accumulated to obtain an integration result. Each stage of adder 35 1 ~ 35 3 Can be used as the adder 45 except when a lookup table is used.
[0034]
Factor A shown in FIG. 1 ~ A 4 , B 1 ~ B 4 Defines the zero of the transfer function of the input 1-bit signal, and therefore controls the gain of the input 1-bit signal. Coefficient C 1 ~ C 3 Is a fixed value for noise removal.
[0035]
For example, the coefficient A 1 ~ A 4 , B 1 ~ B 4 Is determined such that the first 1-bit signal, the second 1-bit signal, and the third 1-bit signal are added at a fixed ratio determined by the value of the coefficient. Therefore, the coefficient A 1 ~ A 4 And coefficient B 1 ~ B 4 May be different values, or may be equal to each other.
[0036]
Further, for example, the coefficient A 1 ~ A 4 , B 1 ~ B 4 Is variable so that the mixing ratio of the first 1-bit signal, the second 1-bit signal, and the third 1-bit signal can be changed. These variable coefficients A 1 ~ A 4 , B 1 ~ B 4 Is supplied from the coefficient generator 41. For example, the coefficient generator 41 includes a coefficient memory in which a set of coefficients is stored in advance. 1 ~ A 4 , B 1 ~ B 4 And the coefficient multiplier 33 1 ~ 33 4 , 34 1 ~ 34 4 To supply.
[0037]
In this way, the 3-input ΔΣ modulator 11 can be used to mix a 1-bit audio signal. The coefficient A 1 ~ A 4 , B 1 ~ B 4 By appropriately setting, it can also be used for filtering processing.
[0038]
Therefore, as shown in FIG. 4, the matrix router 12 changes the coefficients of 4 (= m) 1-input ΔΣ modulators 10 and 5 (= n) 3 input ΔΣ modulators 11 appropriately. By switching between input and output, it is possible to perform signal processing with an adder without using a multiplier, and as a result, it is not necessary to discard calculation errors, and high sound quality can be maintained.
[0039]
A specific example in which the audio signal reproducing apparatus of the present invention is applied to the 21 kinds of speaker systems shown in FIGS. 1 and 2 will be described below with reference to FIGS.
[0040]
First, the case where the audio signal reproducing apparatus is applied to the speaker system 1 of FIG. 1 will be described. The speaker system 1 is a 4ch reproduction system in which Lch and Rch are each a large speaker and Lrch and Rrch are each a small speaker. The center Cch and the super wafer (SW) ch are not used.
[0041]
As shown in FIG. 8, a first specific example of reproducing 1-bit audio signal in 4ch is from four prepared 1-input ΔΣ modulators to three 1-input ΔΣ modulators 10. 1 , 10 2 , 10 3 And four three-input ΔΣ modulators 11 from five prepared three-input ΔΣ modulators 1 , 11 2 , 11 3 , 11 4 The input / output is connected by using a matrix router 12 (not shown) so as to select.
[0042]
1-input ΔΣ modulator 10 1 Performs a high-pass filter process and an attenuation process on the input of the Lrch, generates a 1-bit audio signal with a low frequency cut and attenuated by ΔΣ modulation, and supplies it to a small Lrch speaker. That is, a 1-bit audio signal represented by Lr = HpfAtt (Lr) is supplied to the Lrch small speaker.
[0043]
1-input ΔΣ modulator 10 2 Performs a high-pass filter process and an attenuation process on the Rrch input, generates a 1-bit audio signal with a low frequency cut and attenuated by ΔΣ modulation, and supplies it to a small Rrch speaker. That is, a 1-bit audio signal represented by Rr = HpfAtt (Rr) is supplied to the Rrch small speaker.
[0044]
1-input ΔΣ modulator 10 3 Performs a low-pass filter process on the input of the LFEch, generates a 1-bit audio signal with the high frequency cut by ΔΣ modulation, and a 3-input ΔΣ modulator 11 described later. 2 And 11 4 To supply.
[0045]
3-input ΔΣ modulator 11 2 Is the Lrch input and the one-input ΔΣ modulator 10 3 Is subjected to low-pass filter processing and mixing processing to generate a 1-bit audio signal obtained by cutting the high frequency range of the mixed output by ΔΣ modulation to generate a 3-input ΔΣ modulator 11 1 To supply.
[0046]
3-input ΔΣ modulator 11 1 Is the three-input ΔΣ modulator 11 for the Lch input and the Cch input. 2 A 1-bit audio signal obtained by further mixing the mixed output from is generated by ΔΣ modulation and supplied to a large Lch speaker. Therefore, a 1-bit audio signal represented by L = Mix (L + C + Lpf (Lr + Lpf (LFE))) is supplied to the Lch large speaker.
[0047]
3-input ΔΣ modulator 11 4 Is the Cch input and the one-input ΔΣ modulator 10 3 Is subjected to low-pass filter processing and mixing processing to generate a 1-bit audio signal obtained by cutting the high frequency range of the mixed output by ΔΣ modulation to generate a 3-input ΔΣ modulator 11 3 To supply.
[0048]
3-input ΔΣ modulator 11 3 Are the three-input ΔΣ modulator 11 for the Rch input and the Cch input. 4 A 1-bit audio signal obtained by further mixing the mixed output from is generated by ΔΣ modulation and supplied to a large Rch speaker. Accordingly, a 1-bit audio signal represented by R = Mix (R + C + Lpf (Rr + Lpf (LFE))) is supplied to the Rch large speaker.
[0049]
As described above, according to the first specific example in which the audio signal reproduction device is applied to the speaker system 1, it is possible to perform signal processing with an adder without using a multiplier, and as a result, calculation There is no need to cut off errors and high sound quality can be maintained.
[0050]
Next, the case where the audio signal reproducing device is applied to the speaker system 2 in FIG. 1 will be described. The speaker system 2 was a 5ch reproduction system in which Lch, Rch, Lrch, and Rrch were each a small speaker and SWch was an exit speaker. Center Cch is not used.
[0051]
As shown in FIG. 9, a second specific example of reproducing a 1-bit audio signal with 5 channels includes four 1-input ΔΣ modulators to three 1-input ΔΣ modulators 10. 11 , 10 12 , 10 13 And all three 3-input ΔΣ modulators 11 prepared 11 , 11 12 , 11 13 , 11 14 , 11 1 Input / output is connected by using a matrix router 12 (not shown) so that 5 is selected.
[0052]
1-input ΔΣ modulator 10 11 Performs a high-pass filter process and an attenuation process on the input of the Lrch, generates a 1-bit audio signal with a low frequency cut and attenuated by ΔΣ modulation, and supplies it to a small Lrch speaker. That is, a 1-bit audio signal represented by Lr = HpfAtt (Lr) is supplied to the Lrch small speaker.
[0053]
1-input ΔΣ modulator 10 12 Performs a high-pass filter process and an attenuation process on the input of the Rrch, generates a 1-bit audio signal with a low frequency cut and attenuated by ΔΣ modulation, and supplies it to a small Rrch speaker. That is, a 1-bit audio signal represented by Rr = HpfAtt (Rr) is supplied to the Rrch small speaker.
[0054]
1-input ΔΣ modulator 10 13 Performs a low-pass filter process on the input of the LFEch, generates a 1-bit audio signal with the high frequency cut by ΔΣ modulation, and a 3-input ΔΣ modulator 11 described later. 15 To supply.
[0055]
3-input ΔΣ modulator 11 11 Performs a high-pass filter process and a mix process on the Lch input and the Cch input, generates a 1-bit audio signal obtained by cutting the low frequency range of the mixed output by ΔΣ modulation, and supplies it to the small Lch speaker. Accordingly, a 1-bit audio signal represented by L = HpfMix (L + C) is supplied to the Lch small speaker.
3-input ΔΣ modulator 11 13 The Rch input and the Cch input are subjected to high-pass filter processing and mixing processing, and a 1-bit audio signal in which the low frequency range of the mixed output is cut is generated by ΔΣ modulation and supplied to a small Rch speaker. Accordingly, a 1-bit audio signal represented by R = HpfMix (R + C) is supplied to the Rch small speaker.
[0056]
3-input ΔΣ modulator 11 12 Generates a 1-bit audio signal obtained by mixing the Lch input, the Lrch input, and the Cch input and performing a low-pass filter process by ΔΣ modulation, and will be described later. 15 To supply.
[0057]
3-input ΔΣ modulator 11 14 Generates a 1-bit audio signal obtained by mixing the Rch input, the Rrch input, and the Cch input and applying a low-pass filter process by ΔΣ modulation, and will be described later. 15 To supply.
[0058]
3-input ΔΣ modulator 11 15 Is a 1-input ΔΣ modulator 10 13 And 3-input ΔΣ modulator 11 12 And 3-input ΔΣ modulator 11 14 A 1-bit audio signal mixed with the input from is generated by ΔΣ modulation and supplied to a speaker for SWch. Therefore, a 1-bit audio signal represented by SW = Mix (Lpf (LFE) + Mix (LpfMix (L + C + Lr) + LpfMix (R + C + Rr))) is supplied to the SWch exhaust speaker.
[0059]
As described above, according to the second specific example in which the audio signal reproduction device is applied to the speaker system 2, it is possible to perform signal processing with an adder without using a multiplier, and as a result, calculation There is no need to cut off errors and high sound quality can be maintained.
[0060]
Next, a case where the audio signal reproducing device is applied to the speaker system 3 in FIG. 1 will be described. The speaker system 3 is a 6-channel reproduction system in which Lch, Rch, Cch, Lrch, and Rrch are each a large speaker and SWch is an exit speaker.
[0061]
As shown in FIG. 10, the third specific example of reproducing 1-bit audio signal by 6ch is all four 1-input ΔΣ modulators 10 prepared. 21 , 10 22 , 10 23 , 10 24 And five 3-input ΔΣ modulators to two 3-input ΔΣ modulators 11 21 , 11 22 The input / output is connected by using a matrix router 12 (not shown) so as to select.
[0062]
3-input ΔΣ modulator 11 21 Generates a 1-bit audio signal attenuated by applying attenuation processing to the Lch input and supplies it to the large Lch speaker. That is, a 1-bit audio signal represented by L = Att (L) is supplied to the Lch large speaker.
[0063]
3-input ΔΣ modulator 11 22 Generates a 1-bit audio signal attenuated by applying attenuation processing to the Rch input and supplies it to the large Rch speaker. That is, a 1-bit audio signal represented by R = Att (R) is supplied to the Rch large speaker.
[0064]
1-input ΔΣ modulator 10 21 Generates a 1-bit audio signal attenuated by applying attenuation processing to the Cch input, and supplies it to a large Cch speaker. That is, a 1-bit audio signal represented by C = Att (C) is supplied to the Cch large speaker.
1-input ΔΣ modulator 10 22 Generates a 1-bit audio signal attenuated by performing attenuation processing on the input of the Lrch, and supplies it to the large Lrch speaker by ΔΣ modulation. That is, a 1-bit audio signal represented by Lr = Att (Lr) is supplied to the Lrch large speaker.
1-input ΔΣ modulator 10 23 Generates a 1-bit audio signal attenuated by applying attenuation processing to the input of the Rrch, and supplies it to the large Lrch speaker by ΔΣ modulation. That is, a 1-bit audio signal represented by Rr = Att (Rr) is supplied to the Lrch large speaker.
[0065]
1-input ΔΣ modulator 10 24 Generates a 1-bit audio signal subjected to low-pass filter processing and attenuation processing at the input of the LFEch by ΔΣ modulation and supplies it to the SWch speaker. That is, a 1-bit audio signal represented by SW = LpfAtt (LFE) is supplied to the SWch speaker.
[0066]
As described above, according to the third specific example in which the audio signal reproduction device is applied to the speaker system 3, it is possible to perform signal processing with an adder without using a multiplier, and as a result, calculation There is no need to cut off errors and high sound quality can be maintained.
[0067]
Next, a case where the audio signal reproduction device is applied to the speaker system 4 in FIG. 1 will be described. The speaker system 4 is a 5-channel playback system in which Lch, Rch, Lrch, and Rrch are large speakers, and does not use SWch.
[0068]
As shown in FIG. 11, the fourth specific example of reproducing this 1-bit audio signal in 5ch is a combination of four 1-input ΔΣ modulators 10 and two three-input ΔΣ modulators. The input / output is connected using a matrix router 12 (not shown) so as to select the three-input ΔΣ modulator 11.
[0069]
A 1-bit audio signal represented by L = Mix (L + Lpf (LFE)) is supplied to the Lch large speaker. Also, a 1-bit audio signal represented by R = Mix (R + Lpf (LFE)) is supplied to the Rch large speaker. Also, a 1-bit audio signal represented by C = Att (C) is supplied to the Cch large speaker. Further, a 1-bit audio signal represented by Lr = Att (Lr) is supplied to the Lrch large speaker, and a 1-bit audio signal represented by Rr = Att (Rr) is supplied to the Rrch large speaker. Is done.
[0070]
Next, the case where the audio signal reproducing device is applied to the speaker system 5 in FIG. 1 will be described. The speaker system 5 is a 6ch reproduction system in which Lch, Rch, and Cch are each a large speaker, Lrch and Rrch are each a small speaker, and SWch is an Exist speaker.
[0071]
As shown in FIG. 12, the fifth specific example of reproducing this 1-bit audio signal by 6ch includes four 1-input ΔΣ modulators 10 and four three-input ΔΣ modulators. The input / output is connected using a matrix router 12 (not shown) so as to select the three-input ΔΣ modulator 11.
[0072]
A 1-bit audio signal represented by L = Att (L) is supplied to the Lch large speaker. Further, a 1-bit audio signal represented by R = Att (R) is supplied to the Rch large speaker. Also, a 1-bit audio signal represented by C = Att (C) is supplied to the Cch large speaker. Further, a 1-bit audio signal represented by Lr = HpfAtt (Lr) is supplied to the Lrch small speaker, and a 1-bit audio signal represented by Rr = HpfAtt (Rr) is supplied to the Rrch small speaker. Is done.
The SWch speaker is supplied with a 1-bit audio signal represented by SW = Mix (Lpf (LFE) + LpfMix (Lr + Rr)).
[0073]
Next, the case where the audio signal reproducing device is applied to the speaker system 6 in FIG. 1 will be described. The speaker system 6 is a 5ch reproduction system in which Lch, Rch, and Cch are each a large speaker, and Lrch and Rrch are each a small speaker. SWch is not used.
[0074]
As shown in FIG. 13, the sixth specific example of reproducing this 1-bit audio signal in 5ch includes four 1-input ΔΣ modulators 10 and four three-input ΔΣ modulators. The input / output is connected using a matrix router 12 (not shown) so as to select the three-input ΔΣ modulator 11.
[0075]
Then, a 1-bit audio signal represented by L = Mix (L + Lpf (LFE) + Lpf (Lr)) is supplied to the Lch large speaker. A 1-bit audio signal represented by R = Mix (R + Lpf (LFE) + Lpf (Rr)) is supplied to the Rch large speaker. Also, a 1-bit audio signal represented by C = Att (C) is supplied to the Cch large speaker.
Also, a 1-bit audio signal represented by Lr = HpfAtt (Lr) is supplied to the Lrch small speaker, and a 1-bit audio signal represented by Rr = HpfAtt (Rr) is supplied to the Rrch small speaker. Is done.
[0076]
Next, a case where the audio signal reproduction device is applied to the speaker system 7 in FIG. 1 will be described. The speaker system 7 is a 6-channel reproduction system in which Lch, Rch, Lrch, and Rrch are each a large speaker, Cch is a small speaker, and SWch is an exit speaker.
[0077]
As shown in FIG. 14, the seventh specific example of reproducing this 1-bit audio signal by 6ch includes four 1-input ΔΣ modulators 10 and four three-input ΔΣ modulators. The input / output is connected using a matrix router 12 (not shown) so as to select the three-input ΔΣ modulator 11.
[0078]
A 1-bit audio signal represented by L = Att (L) is supplied to the Lch large speaker. Further, a 1-bit audio signal represented by R = Att (R) is supplied to the Rch large speaker. Also, a 1-bit audio signal represented by C = HpfAtt (C) is supplied to the Cch small speaker. Further, a 1-bit audio signal represented by Lr = Att (Lr) is supplied to the Lrch large speaker, and a 1-bit audio signal represented by Rr = Att (Rr) is supplied to the Rrch large speaker. Is done. The SWch speaker is supplied with a 1-bit audio signal represented by SW = Mix (Lpf (LFE) + Lpf (C)).
Next, the case where the audio signal reproducing apparatus is applied to the speaker system 8 in FIG. 1 will be described. The speaker system 8 is a 5ch reproduction system in which Lch, Rch, Lrch, and Rrch are large speakers and Cch is a small speaker, and SWch is not used.
[0079]
As shown in FIG. 15, an eighth specific example of reproducing this 1-bit audio signal in 5ch includes three 1-input .DELTA..SIGMA. Modulators 10 and 5 three-input .DELTA..SIGMA. The input / output is connected using a matrix router 12 (not shown) so as to select the three-input ΔΣ modulator 11.
[0080]
A 1-bit audio signal represented by L = Mix (L + Lpf (LFE) + Lpf (C)) is supplied to the Lch large speaker. Also, a 1-bit audio signal represented by R = Mix (R + Lpf (LFE) + Lpf (C)) is supplied to the Rch large speaker. Also, a 1-bit audio signal represented by C = HpfAtt (C) is supplied to the Cch small speaker. Further, a 1-bit audio signal represented by Lr = Att (Lr) is supplied to the Lrch large speaker, and a 1-bit audio signal represented by Rr = Att (Rr) is supplied to the Rrch large speaker. Is done.
[0081]
Next, the case where the audio signal reproducing apparatus is applied to the speaker system 9 in FIG. 1 will be described. The speaker system 9 is a 6ch reproduction system in which Lch and Rch are large speakers, Cch, Lrch, and Rrch are small speakers, and SWch is an exhaust speaker.
[0082]
As shown in FIG. 16, the ninth specific example of reproducing this 1-bit audio signal by 6ch includes four 1-input ΔΣ modulators 10 and four three-input ΔΣ modulators. The input / output is connected using a matrix router 12 (not shown) so as to select the three-input ΔΣ modulator 11.
[0083]
A 1-bit audio signal represented by L = Att (L) is supplied to the Lch large speaker. Further, a 1-bit audio signal represented by R = Att (R) is supplied to the Rch large speaker. Also, a 1-bit audio signal represented by C = HpfAtt (C) is supplied to the Cch small speaker. Also, a 1-bit audio signal represented by Lr = HpfAtt (Lr) is supplied to the Lrch small speaker, and a 1-bit audio signal represented by Rr = HpfAtt (Rr) is supplied to the Rrch small speaker. Is done. A 1-bit audio signal represented by Mix (Lpf (LFE) + LpfMix (C + Lr + Rr)) is supplied to the SWch speaker.
[0084]
Next, a case where the audio signal reproducing device is applied to the speaker system 10 in FIG. 1 will be described. The speaker system 10 is a 5-channel playback system in which Lch and Rch are large speakers and Cch, Lrch, and Rrch are small speakers, and SWch is not used.
[0085]
As shown in FIG. 17, the tenth specific example of reproducing this 1-bit audio signal in 5ch includes four 1-input ΔΣ modulators 10 and four three-input ΔΣ modulators. The input / output is connected using a matrix router 12 (not shown) so as to select the three-input ΔΣ modulator 11.
[0086]
A 1-bit audio signal represented by L = Mix (L + Lpf (LFE) + LpfMix (C + Lr)) is supplied to the Lch large speaker.
Further, a 1-bit audio signal represented by R = Mix (R + Lpf (LFE) + LpfMix (C + Rr)) is supplied to the Rch large speaker. Also, a 1-bit audio signal represented by C = HpfAtt (C) is supplied to the Cch small speaker. Further, a 1-bit audio signal represented by Lr = HpfAtt (Lr) is supplied to the Lrch small speaker, and a 1-bit audio signal represented by Rr = HpfAtt (Rr) is supplied to the Rrch small speaker. Is done.
[0087]
Next, a case where the audio signal reproduction device is applied to the speaker system 11 in FIG. 1 will be described. The speaker system 11 is a 5-channel playback system in which Lch, Rch, Lrch, and Rrch are large speakers and SWch is an Exist speaker, and does not use Cch.
[0088]
As shown in FIG. 18, an eleventh specific example for reproducing this 1-bit audio signal in 5ch is from four 1-input ΔΣ modulators to three 1-input ΔΣ modulators 10 and 5 three-inputs. Input / output is connected using a matrix router 12 (not shown) so as to select two three-input ΔΣ modulators 11 from the ΔΣ modulator.
[0089]
A 1-bit audio signal represented by L = Mix (L + C) is supplied to the Lch large speaker. The Rch large speaker is supplied with a 1-bit audio signal represented by R = Mix (L + C). Further, a 1-bit audio signal represented by Lr = Att (Lr) is supplied to the Lrch large speaker, and a 1-bit audio signal represented by Rr = Att (Rr) is supplied to the Rrch large speaker. Is done. A 1-bit audio signal represented by SW = LpfAtt (LFE) is supplied to the SWch speaker.
[0090]
Next, a case where the audio signal reproduction device is applied to the speaker system 12 in FIG. 1 will be described. The speaker system 12 is a 4ch reproduction system in which Lch, Rch, Lrch, and Rrch are large speakers, and does not use Cch and SWch.
[0091]
As shown in FIG. 19, the twelfth specific example of reproducing this 1-bit audio signal in 4ch is from four 1-input ΔΣ modulators to three 1-input ΔΣ modulators 10 and 5 three-inputs. Input / output is connected using a matrix router 12 (not shown) so as to select two three-input ΔΣ modulators 11 from the ΔΣ modulator.
[0092]
A 1-bit audio signal represented by L = Mix (L + Lpf (LFE) + C) is supplied to the Lch large speaker. A 1-bit audio signal represented by R = Mix (R + Lpf (LFE) + C) is supplied to the Rch large speaker. Further, a 1-bit audio signal represented by Lr = Att (Lr) is supplied to the Lrch large speaker, and a 1-bit audio signal represented by Rr = Att (Rr) is supplied to the Rrch large speaker. Is done.
[0093]
Next, the case where the audio signal reproducing apparatus is applied to the speaker system 13 in FIG. 1 will be described. The speaker system 13 is a 5-channel reproduction system in which Lch and Rch are large speakers, Lrch and Rrch are small speakers, and SWch is an exhaust speaker, and Cch is not used.
[0094]
As shown in FIG. 20, a thirteenth specific example of reproducing this 1-bit audio signal in 5ch is from four 1-input ΔΣ modulators to three 1-input ΔΣ modulators 10 and 5 three-inputs. Input / output is connected using a matrix router 12 (not shown) so as to select four three-input ΔΣ modulators 11 from the ΔΣ modulator.
[0095]
A 1-bit audio signal represented by L = Mix (L + C) is supplied to the Lch large speaker. A 1-bit audio signal represented by R = Mix (R + C) is supplied to the Rch large speaker. Also, a 1-bit audio signal represented by Lr = HpfAtt (Lr) is supplied to the Lrch small speaker, and a 1-bit audio signal represented by Rr = HpfAtt (Rr) is supplied to the Rrch small speaker. Is done. The SWch speaker is supplied with a 1-bit audio signal represented by Mix (Lpf (LFE) + LpfMix (Lr + Rr)).
[0096]
Next, the case where the audio signal reproducing device is applied to the speaker system 14 in FIG. 1 will be described. The speaker system 14 is a 3ch reproduction system in which Lch and Rch are large speakers and SWch is an Exist speaker, and does not use Cch, Lrch, and Rrch.
[0097]
As shown in FIG. 21, the fourteenth specific example of reproducing this 1-bit audio signal in 3ch is from four 1-input ΔΣ modulators to one 1-input ΔΣ modulator 10 and 5 three-inputs. Input / output is connected using a matrix router 12 (not shown) so as to select two three-input ΔΣ modulators 11 from the ΔΣ modulator.
[0098]
A 1-bit audio signal represented by L = Mix (L + C + Lr) is supplied to the Lch large speaker. Also, a 1-bit audio signal represented by R = Mix (R + C + Rr) is supplied to the Rch large speaker.
A 1-bit audio signal represented by SW = LpfAtt (LFE) is supplied to the SWch speaker.
[0099]
Next, the case where the audio signal reproducing device is applied to the speaker system 15 in FIG. 2 will be described. The speaker system 15 is a 2-channel playback system in which Lch and Rch are large speakers, and does not use Cch, Lrch, Rrch, and SWch.
[0100]
As shown in FIG. 22, the fifteenth specific example of reproducing this 1-bit audio signal in 2ch is from four 1-input ΔΣ modulators to one 1-input ΔΣ modulator 10 and 5 three-inputs. Input / output is connected using a matrix router 12 (not shown) so as to select four three-input ΔΣ modulators 11 from the ΔΣ modulator.
[0101]
A 1-bit audio signal represented by L = Mix (L + C + Mix (Lr + Lpf (LFE))) is supplied to the Lch large speaker. Further, a 1-bit audio signal represented by R = Mix (R + C + Mix (Rr + Lpf (LFE))) is supplied to the Rch large speaker.
[0102]
Next, the case where the audio signal reproducing apparatus is applied to the speaker system 16 in FIG. 2 will be described. The speaker system 16 is a 6-channel playback system in which Lch, Rch, Cch, Lrch, and Rrch are small speakers, and SWch is an Exist speaker.
[0103]
As shown in FIG. 23, the sixteenth specific example of reproducing this 1-bit audio signal by 6ch includes all four 1-input ΔΣ modulators 10 and all five three-input ΔΣ modulators 11 prepared. The input / output is connected using a matrix router 12 (not shown) so as to be selected.
[0104]
A 1-bit audio signal represented by L = HpfAtt (L) is supplied to the Lch small speaker. The Rch small speaker is supplied with a 1-bit audio signal represented by R = HpfAtt (R). A 1-bit audio signal represented by C = HpfAtt (C) is supplied to the Cch small speaker. Also, a 1-bit audio signal represented by Lr = HpfAtt (Lr) is supplied to the Lrch small speaker, and a 1-bit audio signal represented by Rr = HpfAtt (Rr) is supplied to the Rrch small speaker. Is done. A SWch speaker is supplied with a 1-bit audio signal represented by SW = Mix (Lpf (LFE) + Mix (LpfMix (L + C + Lr) + LpfMix (R + C + Rr)).
[0105]
Next, the case where the audio signal reproducing device is applied to the speaker system 17 in FIG. 2 will be described. The speaker system 17 is a 3ch reproduction system in which each of Lch and Rch is a small speaker, and SWch is an exhaust speaker. Cch, Lrch, and Rrch are not used.
[0106]
As shown in FIG. 24, the seventeenth specific example for reproducing this 1-bit audio signal in 3ch is from four 1-input ΔΣ modulators to one 1-input ΔΣ modulator 10 and all 5 prepared 1-input ΔΣ modulators. The input / output is connected using a matrix router 12 (not shown) so as to select the three-input ΔΣ modulator 11.
[0107]
A 1-bit audio signal represented by L = HpfMix (L + C + Lr) is supplied to the Lch small speaker. The Rch small speaker is supplied with a 1-bit audio signal represented by R = HpfMix (R + C + Rr). A SWch speaker is supplied with a 1-bit audio signal represented by SW = Mix (Lpf (LFE) + Mix (LpfMix (L + C + Lr) + LpfMix (R + C + Rr)).
[0108]
Next, the case where the audio signal reproducing device is applied to the speaker system 18 in FIG. 2 will be described. The speaker system 18 is a 4ch playback system in which Lch, Rch, and Cch are each a large speaker, SWch is an exit speaker, and Lrch and Rrch are not used.
[0109]
As shown in FIG. 25, the 18th specific example for reproducing this 1-bit audio signal in 4ch is from four 1-input ΔΣ modulators to two 1-input ΔΣ modulators 10 and 5 three-inputs. Two three-input ΔΣ modulators 11 from the ΔΣ modulator are connected to each other by a matrix router 12 (not shown).
[0110]
A 1-bit audio signal represented by L = Mix (L + Lr) is supplied to the Lch large speaker. The Rch large speaker is supplied with a 1-bit audio signal represented by R = Mix (R + Rr). Also, a 1-bit audio signal represented by C = Att (C) is supplied to the Cch large speaker. A 1-bit audio signal represented by SW = Att (LFE) is supplied to the SWch speaker.
[0111]
Next, the case where the audio signal reproducing device is applied to the speaker system 19 in FIG. 2 will be described. The speaker system 19 is a 3ch playback system that uses Lch, Rch, and Cch as large speakers and does not use Lrch, Rrch, and SWch.
[0112]
As shown in FIG. 26, the nineteenth specific example for reproducing this 1-bit audio signal in 3ch is from four 1-input ΔΣ modulators to two 1-input ΔΣ modulators 10 and 5 three-inputs. Input / output of two 3-input ΔΣ modulators 11 from the ΔΣ modulator are connected by a matrix router 12 (not shown).
[0113]
A 1-bit audio signal represented by L = Mix (L + Lr + Lpf (LFE)) is supplied to the Lch large speaker. Further, a 1-bit audio signal represented by R = Mix (R + Rr + Lpf (LFE)) is supplied to the Rch large speaker. Also, a 1-bit audio signal represented by C = Att (C) is supplied to the Cch large speaker.
[0114]
Next, the case where the audio signal reproducing device is applied to the speaker system 20 in FIG. 2 will be described. The speaker system 20 is a 4ch reproduction system in which Lch and Rch are large speakers, Cch is a small speaker, SWch is an Exist speaker, and Lrch and Rrch are not used.
[0115]
As shown in FIG. 27, in the 20th specific example of reproducing this 1-bit audio signal in 4ch, two 1-input ΔΣ modulators 10 out of 4 prepared 1-input ΔΣ modulators and 5 are prepared. Input / output of four three-input ΔΣ modulators 11 among the three-input ΔΣ modulators are selected and connected using a matrix router 12 (not shown).
[0116]
A 1-bit audio signal represented by L = Mix (L + Lr) is supplied to the Lch large speaker. The Rch large speaker is supplied with a 1-bit audio signal represented by R = Mix (R + Rr). Also, a 1-bit audio signal represented by C = HpfAtt (C) is supplied to the Cch small speaker. The SWch speaker is supplied with a 1-bit audio signal represented by Mix (Lpf (LFE) + Lpf (C).
[0117]
Finally, a case where the audio signal reproducing device is applied to the speaker system 21 in FIG. 2 will be described. The speaker system 21 is a 3ch reproduction system in which Lch and Rch are large speakers, Cch is a small speaker, and Lrch, Rrch, and SWch are not used.
[0118]
As shown in FIG. 28, a twenty-first specific example of reproducing this 1-bit audio signal in 3ch is provided with two 1-input ΔΣ modulators 10 out of four prepared 1-input ΔΣ modulators and five. Input / output of three three-input ΔΣ modulators 11 among the three-input ΔΣ modulators are selected and connected using a matrix router 12 (not shown).
[0119]
A 1-bit audio signal represented by L = Mix (L + Lr + LpfMix (Lpf (LFE) + C)) is supplied to the Lch large speaker.
Also, a 1-bit audio signal represented by R = Mix (R + Rr + LpfMix (Lpf (LFE) + C)) is supplied to the Rch large speaker. Also, a 1-bit audio signal represented by C = HpfAtt (C) is supplied to the Cch small speaker.
[0120]
In the above, the specific example which applied the audio signal reproducing | regenerating apparatus used as this Embodiment to 21 types of speaker systems shown ranging over FIGS. 1-2 was demonstrated. For each loudspeaker system, the audio signal reproduction apparatus has a minimum circuit size of four 1-input ΔΣ modulators, five 3-input ΔΣ modulators, and a matrix router 12 (not shown), and a maximum of 6 channels. Is playing.
[0121]
【The invention's effect】
The audio signal reproduction apparatus according to the present invention performs arbitrary input / output between m (m <L) first delta-sigma modulation means and n (n <L) second delta-sigma modulation means. The connection is switched by the connection switching means, and the 1-bit audio signal is reproduced in the maximum L channels corresponding to the connected speaker system.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a breakdown of each channel from 1 to 14 systems in a speaker system connected to an audio signal reproduction device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a breakdown of each channel from 15 to 21 systems in the speaker system.
FIG. 3 is a diagram showing a circuit that has been conceived so far in order to realize the speaker system;
FIG. 4 is a diagram illustrating a configuration of the audio signal reproduction device.
FIG. 5 is a circuit diagram showing a detailed configuration of a one-input ΔΣ modulator that constitutes the audio signal reproduction device.
FIG. 6 is a circuit diagram showing a detailed configuration of a three-input ΔΣ modulator constituting the audio signal reproduction device.
FIG. 7 is a circuit diagram showing a detailed configuration of an integrator constituting the 1-input ΔΣ modulator and the 3-input ΔΣ modulator.
FIG. 8 is a circuit diagram showing a configuration of a first specific example when an audio signal reproduction device is applied to the speaker system 1;
FIG. 9 is a circuit diagram showing a configuration of a second specific example when an audio signal reproduction device is applied to the speaker system 2;
FIG. 10 is a circuit diagram showing a configuration of a third specific example when an audio signal reproducing device is applied to the speaker system 3;
FIG. 11 is a circuit diagram showing a configuration of a fourth specific example when an audio signal reproducing device is applied to the speaker system 4;
FIG. 12 is a circuit diagram showing a configuration of a fifth specific example when an audio signal reproduction device is applied to the speaker system 5;
FIG. 13 is a circuit diagram showing a configuration of a sixth specific example when an audio signal reproducing device is applied to the speaker system 6;
FIG. 14 is a circuit diagram showing a configuration of a seventh specific example when an audio signal reproducing device is applied to the speaker system 7;
FIG. 15 is a circuit diagram showing a configuration of an eighth specific example when an audio signal reproduction device is applied to the speaker system 8;
FIG. 16 is a circuit diagram showing a configuration of a ninth specific example when an audio signal reproducing device is applied to the speaker system 9;
FIG. 17 is a circuit diagram showing a configuration of a tenth example when the audio signal reproduction device is applied to the speaker system 10;
18 is a circuit diagram showing a configuration of an eleventh example in the case where an audio signal reproducing device is applied to the speaker system 11. FIG.
FIG. 19 is a circuit diagram showing a configuration of a twelfth specific example when an audio signal reproduction device is applied to the speaker system 12;
20 is a circuit diagram showing a configuration of a thirteenth specific example when an audio signal reproduction device is applied to the speaker system 13. FIG.
FIG. 21 is a circuit diagram showing a configuration of a fourteenth example in the case where an audio signal reproduction device is applied to the speaker system 14;
22 is a circuit diagram showing a configuration of a fifteenth example in the case where an audio signal reproducing device is applied to the speaker system 15. FIG.
FIG. 23 is a circuit diagram showing a configuration of a sixteenth example in the case where an audio signal reproduction device is applied to the speaker system 16;
FIG. 24 is a circuit diagram showing a configuration of a seventeenth specific example when an audio signal reproducing device is applied to the speaker system 17;
FIG. 25 is a circuit diagram showing a configuration of an eighteenth example in the case where an audio signal reproduction device is applied to the speaker system 18;
FIG. 26 is a circuit diagram showing a configuration of a nineteenth specific example when an audio signal reproduction device is applied to the speaker system 19;
27 is a circuit diagram showing a configuration of a twentieth example in the case where an audio signal reproduction device is applied to the speaker system 20. FIG.
28 is a circuit diagram showing a configuration of a twenty-first specific example when an audio signal reproduction device is applied to the speaker system 21. FIG.
FIG. 29 is a circuit diagram showing a configuration of a delta-sigma modulator that generates a 1-bit audio signal.
[Explanation of symbols]
10 1-input delta-sigma (ΔΣ) modulator, 11 3-input delta-sigma (ΔΣ) modulator, 12 matrix router

Claims (4)

デルタシグマ変調されたオーディオ信号を、接続されるスピーカシステムに対応して最大チャンネル再生するオーディオ信号再生装置であって、
個の1入力デルタシグマ変調手段と、
個の3入力デルタシグマ変調手段と、
前記個の1入力デルタシグマ変調手段と個の3入力デルタシグマ変調手段の任意の入出力を接続する接続切り替え手段と
を備えオーディオ信号再生装置。
An audio signal reproduction apparatus for reproducing a maximum of 6 channels of a delta-sigma modulated audio signal corresponding to a connected speaker system,
Four 1-input delta-sigma modulation means;
5 three-input delta-sigma modulation means;
The four first input delta-sigma modulator means and five 3 optional input for connecting the connection switching unit and the audio signal reproducing apparatus Ru provided with the input delta-sigma modulating means.
前記1入力デルタシグマ変調手段及び3入力デルタシグマ変調手段は、左(L)ch、右(R)ch、C(中央)ch、リア左(Lr)ch、リア右(Rr)ch、低周波数エンハンスメント(Low frequency Enhancement;LFE)chの入力信号に対して係数を用いた信号処理を施請求項1記載のオーディオ信号再生装置。The 1-input delta sigma modulation means and the 3-input delta sigma modulation means include left (L) ch, right (R) ch, C (center) ch, rear left (Lr) ch, rear right (Rr) ch, low frequency enhancement (Low frequency enhancement; LFE) to facilities the signal processing using the coefficient for the input signal of the ch claim 1 audio signal reproducing apparatus according. デルタシグマ変調されたオーディオ信号を接続されるスピーカシステムに対応して最大チャンネル再生するオーディオ信号再生方法であって、
個の1入力デルタシグマ変調回路と個の3入力デルタシグマ変調回路の任意の入出力を接続切り替え回路により接続して得た1ビットオーディオ信号をスピーカシステムに供給すオーディオ信号再生方法。
An audio signal reproduction method for reproducing a maximum of six channels of a delta-sigma modulated audio signal corresponding to a connected speaker system,
Four first input delta-sigma modulation circuit and five 3-input delta audio signal reproducing method 1-bit audio signals obtained by connecting by any input-output connection switching circuit of the sigma modulation circuit you supplied to the speaker system.
前記1入力デルタシグマ変調回路及び3入力デルタシグマ変調回路は、左(L)ch、右(R)ch、C(中央)ch、リア左(Lr)ch、リア右(Rr)ch、低周波数エンハンスメント(Low frequency Enhancement;LFE)chの入力信号に対して係数を用いた信号処理を施請求項3記載のオーディオ信号再生方法。The 1-input delta-sigma modulation circuit and the 3-input delta-sigma modulation circuit include left (L) ch, right (R) ch, C (center) ch, rear left (Lr) ch, rear right (Rr) ch, low frequency enhancement (Low frequency enhancement; LFE) facilities the signal processing using the coefficient for the input signal of the ch to claim 3 audio signal reproducing method according.
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