JP4598879B1 - チューブラストゲッター - Google Patents

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Abstract

【課題】
チューブ容器において手で最後まで押し出したつもりでもノズル部の分と手で押し出し切れない分が残る。それを取出し、使えるようにするのが容易ではなかった点。
【解決手段】
本発明は、家庭用洗濯機の脱水機内面に、通常の方法で使いきったチューブ容器を噴出し方向が外へ向かうよう脱水機内面に垂直にセット出来るようにして、その噴出し方向に受け皿を設け、脱水機の遠心力によりチューブ容器内の最後の残りを取り出す方法と、それを保管するための方法及びその構造である。
【選択図】図1

Description

チューブ容器入り歯磨き他チューブ容器入り化粧品、医薬品、エポキシ接着剤などで通常の手で押し出す方法で出しきった後の残りを取り出すための方法と道具に関するものである。
チューブ容器入りの日常生活用品は歯磨きをはじめ、化粧品、医薬品他多種多様な製品が利用されている。しかし手で最後まで押し出したつもりでも必ずノズル部の分と手で押し切れない分が残ってしまいその分がゴミとして捨てられていた。取り出す方法としては、キャップをしたままチューブ容器の尻の部分を手でつまんで振り回し、ノズル側に流動体を押しやり、その後蓋を開けて押し出す方法があった。しかし高齢者など力の弱い人では十分出し切れなかった。力のある人でも1度でノズル部の残留物を取り出すことは構造的に無理であった。また、小さい金属チューブや粘性の高いものでは非常に困難であった。他には耳掻きで取り出す方法もあるがこれはノズル部しか対応出来ず、ノズル近くのチューブの広がった角部などは届かなかった。又、その保管について考慮された方法はなかった。
特開平07−328487号公報 特開平03−101856号公報 特開昭56−150445号公報 特開2005−161162号公報 特開平10−194361号公報
実開平07−031151号公報
解決しようとする問題点は、チューブ容器において手で最後まで押し出したつもりでも必ずノズル部の分と手で押し切れない分が残ってしまいそれを取出し、容易に使えるようにする方法がなかった点にある。
本発明は、家庭用洗濯機の脱水機内面に、通常の方法で使いきったチューブ容器を噴出し方向が外へ向かうよう脱水機内面に垂直にセット出来るようにして、その噴出し方向に受け皿を設け、脱水機の遠心力によりチューブ容器内の最後の残りを取り出す方法と、それを保管するための方法及びその構造である。構造は、本体を脱水機内面に取り付けるための磁石の付いた半球状の受け皿(上部と連結可能な構造)a1、と受け皿上部にチューブ容器を固定するための部品(図2のa3、a4又は図7のb1)から成る。図2のa3、a4は汎用的な場合でセット可能な範囲で大小さまざまなタイプのチューブ容器に対応する。固定方法はノズル口部を穴で固定し倒れ止め及び抜け止めとして胴体部をガイド棒にゴムバンド、輪ゴム等で留める。図7のb1はそれぞれのチューブ容器専用にチューブノズル口に合わせた構造のチューブ固定用取付口を付加した小型な構造のもので、対象としたチューブにのみ対応する。又、取り出し後に利用しやすい形での保管用に閉蓋(図3のa7)がある。
さらに、直接受け皿を汚さない方法として次の3つの方法を考案した。1.サランラップ等シートをチューブノズル口より被せ細長い袋状にして、袋が受け皿で膨らむように余裕を持ってセットしサランラップ等のシート上に取得する方法(図4)。2.チャック付き専用ミニポリ袋(図6)(チューブ固定部の穴に適合させるため、袋の中間部を細くしたもの)をチューブノズル口より被せチューブ固定部の穴を通し、袋の下部が受け皿で膨らむようにセットし袋内に取得する方法(図5)。3.受け皿上に調度収まる透明PET等の専用使い捨て受け皿(図2又は図7のa2)を別途用意し、その使い捨て受け皿上に取得する方法(図2、図7)。2、3のチャック付き専用ミニポリ袋(図6)、専用使い捨て受け皿(図2、図7のa2)の構造も本発明である。
尚、取得内容物保管時に磁石等の関係ない部分が悪影響を与えないように、又、別のチューブ内容物取得時に交換部となる受け皿部の構造をより簡単にするために受け皿の保管時に関係ない部分(磁石部等)をねじ等で分離出来る様にした構造も本発明である。(図8、図9、図10)
次に回転部壁面が磁性体でない脱水機の場合の対応として、取付け用磁石部に対応して脱水機回転部壁面に市販の磁石受板等(丸型と四角型がある。防錆性に疑問がある場合は樹脂塗装等する。)を適切な方法(防錆性及び耐水性のある木ねじ、強力両面テープ又は接着剤等)で取付ける(バランスが気になる場合は反対側にも取り付ける。)ことにより、回転部壁面が磁性体である脱水機と同様に取付けが出来る方法も本発明である。
チューブ容器において最後の押し出し方により残る量には幅があるが、どのケースでも使用可能な量の残りが存在し、それをわずかなエネルギーで取得でき、ゴミの減量化と資源の有効利用となる。
以下に実際のケースを示す。
条件:洗濯機の脱水機 5〜8分作動
使用エネルギー 300w/h×8/60=40wh
1回の費用 20円/kwhとして40wk×20円/1000=0.8円
(まとめて本器具を幾つかセットした場合はその分安くなる。)
1.歯磨きチューブ130g入りの場合 6〜15g取得
2.エポキシ接着剤チューブ(2液)40g×2本=80g入りの場合5g
程度取得
本発明のチューブ内容物取り出し時の本体を脱水機内面に装着した状況を示す切断全体斜視図である。 本発明のチューブ内容物取り出し時の本体分解斜視図(汎用型)である。 本発明の保管時組み合わせ形態を示す本体斜視図である。 本発明のサランラップ等のシート上に内容物を取り出す場合の断面図である。 本発明のチャック付き専用ミニポリ袋内に内容物を取り出す場合の断面図である。 本発明のチャック付き専用ミニポリ袋の正面図である。 本発明のチューブ内容物取り出し時の本体分解斜視図(専用型)である。 本発明のチューブ内容物取り出し時の本体分解斜視図(汎用型、磁石部分離可能型)である。これは図2の受け皿の磁石部を分離可能にし、皿部内面を円柱状に近くした別の実施例である。 本発明の保管時組み合わせ形態を示す本体斜視図である。これは図8に対応した取得内容物保管時の受け皿と蓋の組み合わせを示す図である。 本発明のチューブ内容物取り出し時の本体分解斜視図(専用型、磁石部分離可能型)である。これは図8のチューブ固定部(図8のd3)を図7のb1と同等な専用チューブ固定部にし、全体をコンパクトにした別の実施例である。
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明がこれによって限定されるものではなく、チューブラストゲッターを複数用意して同時にセットし内容物を取得することや受け皿と閉蓋のセットを複数用意して対象チューブ入り製品別に保管することも想定している。取付用磁石はネオジウム磁石等強力なもの、受け皿部に付いてはステンレス等洗浄に強く傷つきにくいものを想定しているが限定されるものではない。又、受け皿部については皿内面が半球状に必ずしも限定されるものではなく、取り出しやすさより容量を優先させた場合(図8、図9、図10)は円柱状に近くなる。
対象とするチューブ容器本体が多種の場合の本発明によるチューブラストゲッターの実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
通常の方法で出し切ったチューブ容器を図2の様な組み合わせで結合して1体化させ、それを図1の様に脱水機にセットしスイッチを入れ数分間回転させる。するとa2の使い捨て受け皿(付けた場合)又は直接a1の受け皿に内容物が取得できる。保管は図3の様に閉蓋a7をすることにより出来る。又、チューブ容器セット時に図4、図5の様にチューブ容器ノズル口にサランラップ等のシート(図4のa8)又はチャック付き専用ミニポリ袋(図5、図6のa9)をかぶせることによりシートの上又はチャック付き専用ミニポリ袋の中に内容物が取得できる。図2のa3とa4は1体化して1つの部品にすれはより簡単な構造になるが、取得物の流れ止めと洗浄のしやすさを考慮したため分割してある。
対象とするチューブ容器本体が1種に限定される場合の本発明によるチューブラストゲッターの実施の形態を図1、図3、図7に基づいて説明する。
通常の方法で出し切ったチューブ容器を図7のb2を除いた他の組み合わせで結合して1体化させ、実施例1と同様にa2の使い捨て受け皿(付けた場合)又は直接a1の受け皿に内容物が取得できる。保管も図3の様に同様である。剥ぎ取り式のシール蓋b2は通常の方法でチューブ容器から内容物を出し切るまでb1の穴をふさいでおくものでチューブラストゲッターを通常の蓋の代わりにしておくようにするものである。
対象とするチューブ容器本体が多種の場合で受け皿磁石部分離可能型の場合の本発明によるチューブラストゲッターの実施の形態を図1、図8、図9に基づいて説明する。
通常の方法で出し切ったチューブ容器を図8の様な組み合わせで結合して1体化させ、それを図1の様に脱水機にセットしスイッチを入れ数分間回転させる。するとd2の受け皿に内容物が取得できる。保管は図9の様に磁石部(図8のd1)を取り外した受け皿d2に閉蓋d4をすることにより出来る。
対象とするチューブ容器本体が1種に限定される場合で受け皿磁石部分離可能型の場合の本発明によるチューブラストゲッターの実施の形態を図1、図10に基づいて説明する。
通常の方法で出し切ったチューブ容器を図10の様な組み合わせで結合して1体化させ、それを図1の様に脱水機にセットしスイッチを入れ数分間回転させる。するとe2の受け皿に内容物が取得できる。保管は実施例3と同様に行なうことにより出来る。
本発明はチューブ容器を使うすべての産業で通常の方法で出しきった後に残るチューブ容器内の最後の残りを取得するために利用される。
x1 取付け側となる家庭用洗濯脱水機
x2 チューブラストゲッター本体
a1 受け皿(本体取付け用磁石c1付き)
a2 使い捨て受け皿(必要に応じ使用)
a3 チューブ容器固定用連結部品
a4 チューブ容器固定用部品
a5 チューブ容器
a6 チューブ容器固定用ゴムバンド
a7 保管時用閉蓋
b1 チューブ容器固定用取付口
b2 剥ぎ取り式シール蓋(必要に応じ使用)
c1 本体取付け用磁石
d1 本体取付け用磁石(受け皿取付用ねじ付き)
d2 受け皿(磁石部なし)
d3 チューブ容器固定用部品
d4 保管時用閉蓋(磁石部分離可能型受け皿用)
e1 本体取付け用磁石(受け皿取付用ねじ付き)
e2 受け皿(磁石部なし)
e3 チューブ容器固定用部品

Claims (13)

  1. 家庭用洗濯機の脱水機内面に、通常の方法で出しきったチューブをセットして、脱水機の遠心力によりチューブ内の最後の残りを受け皿に取り出す方法を特徴とするチューブラストゲッター。
  2. 家庭用洗濯機の脱水機内面に、通常の方法で出しきったチューブをセットして、脱水機の遠心力によりチューブ内の最後の残りを受け皿に取り出し、保管する方法及び構造を特徴とするチューブラストゲッター。
  3. 上部を閉蓋に交換することによりそのまま使用可能な状態で保管出来る脱水機への取付け用磁石の付いた半球状の受け皿の構造を特徴とするチューブラストゲッター。
  4. 請求項3の受け皿上部に多種のチューブ容器を固定出来る様にするため、チューブ容器ノズル口部を穴で固定し倒れ止め及び抜け止めとしてチューブ容器胴体部をガイド棒に輪ゴム、ゴムバンド等で留める方法及び構造(図2)を特徴とするチューブラストゲッター。
  5. 各チューブ容器ノズル口に合わせた構造で専用のチューブ容器固定用取付口(図7のb1)を作ることにより受け皿上部にチューブを固定する構造(図7)を特徴とするチューブラストゲッター。
  6. 各チューブ容器ノズル口に合わせた構造でチューブ容器固定用取付口を作ることにより受け皿上部にチューブを固定する構造で普通に内容物を押し出しきるまでは蓋として利用し最後に剥ぎ取り式のシール蓋(図7のb2)を剥ぎ取ることにより受け皿とチューブ容器が連結され内容物を取得できる構造(図7)を特徴とするチューブラストゲッター。
  7. サランラップ等シートをノズル口より被せ細長い袋状(図4のa8)にして、袋が受け皿で膨らむように余裕を持ってセットすることにより、直接受け皿を汚さずシート上に対象チューブ内の最後の残りを取得する方法(図4)を特徴とするチューブラストゲッター。
  8. チャック付き専用ミニポリ袋(チューブ固定部の穴に適合させるため、袋の中間部を細くしたもの)(図6)をチューブノズル口より被せチューブ固定部の穴を通し、袋の下部が受け皿で膨らむようにセットし(図5のa9)、袋内に対象チューブ内の最後の残りを取得する方法(図5)を特徴とするチューブラストゲッター。
  9. 請求項8のチャック付き専用ミニポリ袋(チューブ固定部の穴に適合させるため、袋の中間部を細くしたもの)の構造(図6)。
  10. 受け皿上に調度収まる透明PET等の使い捨て受け皿(図2又は図7のa2)を別途用意し、その使い捨て受け皿上に対象チューブ内の最後の残りを取得する方法を特徴とするチューブラストゲッター。
  11. 請求項10の透明PET等で出来た使い捨て受け皿の構造(図2又は図7のa2)。
  12. 請求項1〜請求項11にある脱水機への取付け用磁石の付いた受け皿において取付け用磁石部と受け皿部をねじ等で分離可能とし、保管時に関係ない部分(磁石等)の付いていない状態の受け皿で内容物の保管が出来るようにした構造を特徴とするチューブラストゲッター(図8、図9、図10)。
  13. 回転部壁面が磁性体でない脱水機の場合、取付け用磁石部に対応して脱水機回転部壁面に市販の磁石受板等(丸型と四角型がある。防錆性に疑問がある場合は樹脂塗装等する。)を適切な方法(防錆性及び耐水性のある木ねじ、強力両面テープ又は接着剤等)で取付ける(バランスが気になる場合は反対側にも取り付ける。)ことにより、回転部壁面が磁性体である脱水機と同様に取付けが出来ることを特徴とするチューブラストゲッター。


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