JP4592051B2 - Tape cutter - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はテープカッターに関するもので、更に詳細には、例えばロール状に巻回された粘着テープを所定長さ引き出して切断するテープカッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種のテープカッターは、ロール状に巻回された粘着テープを回転可能及び着脱可能に支持するテープ支持部と、上記テープ支持部の前方に位置して上記粘着テープの引き出し部を切断するカッターを備えた切断部とを有するカッター本体とで主に構成されている。
【0003】
また、従来では、カッター本体の底面に繰り返し接着可能な粘着固定手段としての粘着性樹脂層を一体に形成し、例えば机の上面にカッター本体を粘着樹脂層の粘着力(接着力)により固定して、粘着テープの引き出し及び切断を行えるようにした構造のものが知られており、発明者等は鋭意研究した結果、粘着固定手段をカッター本体側に確実に接着し、被着面に対するテープカッターの固定、再剥離の繰り返しを可能にした粘着式のテープカッターを開発した(特開2001−19264)。この構造のものによれば、テープカッターの小型軽量化が図れ、また、持ち運びに便利であるなどの効果が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の粘着式テープカッターにおいては、使用時においては、粘着テープの引き出し及び切断の際の力に対してもカッター本体が移動しないような接着力が必要である。したがって、粘着固定手段の接着力は、使用時にカッター本体が移動しない強さにする必要がある。
【0005】
しかし、粘着固定手段の接着力を強くすると、カッター本体の据付場所を変更するために被着面からカッター本体を剥がすときに大きな力が必要となるばかりか、粘着固定手段を取り付けた底板が撓んで底板に損傷を与える恐れがある。特に、常温例えば23℃の雰囲気下に比べて低温例えば5℃の雰囲気の下においては、カッター本体の底板に亀裂等の損傷を与え易い。
【0006】
したがって、この種の粘着式テープカッターにおいては、使用時においては、粘着テープの引き出し及び切断の際の力に対してもカッター本体が移動しないような接着力を必要とし、カッター本体の据付場所を変更するために被着面からカッター本体を剥がす際には比較的容易に剥離できる接着力を有する二律背反性の問題があった。
【0007】
この発明は、上記事情に鑑みなされたもので、軽量かつ小型化が図れ、被着面に対するカッター本体の固定を確実にし、被接着面からの剥離の際にカッター本体に与える力を緩和し、剥離を容易に行えるようにし、固定と再剥離の繰り返しを可能にしたテープカッターを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明のテープカッターは、ロール状に巻回された粘着テープを回転可能及び着脱可能に支持するテープ支持部と、上記テープ支持部の前方に位置して上記粘着テープの引き出し部を切断するカッターを備えた切断部とを有するカッター本体と、上記カッター本体の底面における少なくとも前後の2箇所に形成される粘着固定手段とを具備するテープカッターであって、 上記カッター本体を、内部全域に空洞部を有し、かつ下面が開口した中空基体と、この中空基体の下面開口部の前部及び後部を閉塞する前部底板及び後部底板と、これら前部底板と後部底板に摺動可能に係合すると共に、開口部の中間部を閉塞する中間底板とで構成し、 上記粘着固定手段を、それぞれ上記前部底板及び後部底板に設けられた透孔内に配置される連結粘着剤層によって互いに結合される内側粘着剤層と外側粘着剤層にて形成すると共に、上記外側粘着剤層を被着面に対して繰り返し接着可能に形成してなる、ことを特徴とする。
【0009】
この発明において、上記粘着固定手段における接着面は、カッター本体の前部辺又は後部辺に対向する平行な辺を有する接着基部領域と、この接着基部領域から上記カッター本体の底面に沿う内方に延在し、少なくともその一部に非接着領域を有する接着補助領域とを具備する方が好ましい(請求項2)。この場合、粘着固定手段における接着面は、カッター本体の前部辺又は後部辺に対向する平行な辺を有する接着基部領域と、この接着基部領域からカッター本体の底面に沿う内方に延在し、少なくともその一部に非接着領域を有する接着補助領域とを具備するのもであれば、その形状は任意でよく、例えば、粘着固定手段を、矩形状の接着基部領域と、この接着基部領域の両端からカッター本体の底面に沿う内方に延在する一対の矩形状の接着補助領域とからなる「コ」字状に形成することができる。また、粘着固定手段を「コ」字状のものに代えて、「コ」字状と同面積である、例えば、「ロ」字状、「エ」字状や「T」字状等、あるいは、台形状や三角形状等にて形成することができる。
【0010】
また、請求項1又は2記載のテープカッターにおいて、上記粘着固定手段における接着面のカッター本体の前部辺又は後部辺との隙間に対して、上記カッター本体の側部辺との隙間を大きくする方が好ましい。
【0011】
請求項1記載の発明によれば、カッター本体を、内部全域に空洞部を有し、かつ下面が開口した中空基体と、この中空基体の下面開口部の前部及び後部を閉塞する前部底板及び後部底板と、これら前部底板と後部底板に摺動可能に係合すると共に、開口部の中間部を閉塞する中間底板とで構成し、粘着固定手段を、それぞれ前部底板及び後部底板に設けられた透孔内に配置される連結粘着剤層によって互いに結合される内側粘着剤層と外側粘着剤層にて形成すると共に、上記外側粘着剤層を被着面に対して繰り返し接着可能に形成することにより、外部に露出して被着面に接着する外側粘着剤層の粘着力に比べて、該外側粘着剤層の底板下面に対する粘着力に加えて該外側粘着剤層と内側粘着剤層とが底板の透孔を挟んで連結成形される固定力の方が強いので、粘着固定手段すなわち二重粘着剤層はテープカッターから剥離する恐れがない。したがって、テープカッターを繰り返し被着面に固定、再剥離して粘着テープの引き出し、切断を行うことができる。また、カッター本体を被着面から剥離する際にカッター本体にかかる力を前部底板、後部底板及び中間底板によって分散し、吸収することができるので、カッター本体を被着面から剥離する際の力によってカッター本体が損傷を受けるのを防止することができる。したがって、カッター本体の据付場所の変更を容易に行うことができると共に、カッター本体の固定と再剥離の繰り返しを容易にすることができる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、粘着固定手段における接着面は、カッター本体の前部辺又は後部辺に対向する平行な辺を有する接着基部領域と、この接着基部領域からカッター本体の底面に沿う内方に延在し、少なくともその一部に非接着領域を有する接着補助領域とを具備するので、使用時における粘着テープの引き出し及び切断の際の力に対してもカッター本体が移動することのない接着力を得ることができる一方、カッター本体の据付場所を変更する際の前後方向に対して直交する側方からの力によって容易にカッター本体を剥離することができる。したがって、被接着面からの剥離の際にカッター本体に与える力を更に緩和すると共に、カッター本体の剥離を更に容易に行うことができる。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、粘着固定手段における接着面のカッター本体の前部辺又は後部辺との隙間に対して、カッター本体の側部辺との隙間を大きくすることにより、側方からの更に小さな力によってカッター本体を被着面から容易に剥離することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明のテープカッターの実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】
図1は、この発明のテープカッターの一例を示す側面図、図2は、図1の底面図、図3は、テープカッターの断面図、図4は、図3のA−A線に沿う断面図である。
【0016】
上記テープカッターは、ロール状に巻回された粘着テープ1を回転可能及び着脱可能に支持するテープ支持部10と、テープ支持部10の前方に位置して粘着テープ1の引き出し部を切断するカッター2を備えた切断部20とを有するカッター本体30と、カッター本体30の底面における前後の2箇所に形成される粘着固定手段40とで主要部が構成されている。
【0017】
上記カッター本体30は、内部全域に空洞部31を有し、かつ下面が開口したプラスチック製の中空基体32と、この中空基体32の下面開口部33の前部及び後部を閉塞するプラスチック製の前部底板34及び後部底板35と、これら前部底板34及び後部底板35に摺動可能に係合すると共に、開口部33の中間部を閉塞する中間底板36とで構成されている。
【0018】
この場合、中空基体32に設けられるテープ支持部10は、後方側に向かって円弧状に隆起する後部壁11と、この後部壁11の両側に連なる一対の側部壁12とで略コ字状に隆起しており、両側部壁12の対向する面には、粘着テープ1を着脱可能に保持するリール3を、垂直回転及び着脱可能に支持する軸受け溝13が設けられている。この軸受け溝13は、図5及び図6に示すように、上部に上端が開口する垂直溝部14と、この垂直溝部14の下端に連なって前方側に緩やかな下り勾配をなして屈曲する係止溝部15と、係止溝部15の先端に形成される例えば半円状の円弧状部16とで構成されている。また、軸受け溝13の先端側の円弧状部16の上部側の近傍部位、好ましくは円弧状部16の同一円周軌跡上に近接する部位には弾性変形可能な突起17が形成されており、円弧状部16と突起17とでリール軸4の軸受け部18が形成されて、リール軸4が回転可能に支承されるようになっている。この場合、突起17はリール支持部10すなわち中空基体32と一体に形成されている。
【0019】
また、上記突起17は、図5及び図6に示すように、軸受け溝13の深さ方向に沿う断面円弧状に形成されている。この突起17の高さは、軸受け溝13の幅(0.5mm〜3.0mm)によっても異なるが、突起17の弾性変形を考慮して、軸受け溝13の幅とリール軸4の直径との差より若干大きな寸法、例えば0.1mm〜2.0mm程度である方がよい。その理由は、突起17の高さが0.1mmより小さいと、リール軸4が突起17に関係なく軸受け溝13内を自由に移動してしまい、不用意にリール軸4が軸受け溝13から抜き出る恐れがある。
また、突起17の高さが2.0mmより大きいと、突起17が弾性変形して収縮しても、突起17の高さが、軸受け溝13の幅とリール軸4の直径との差より大きくなり、リール3の着脱が不可能となるからである。
【0020】
上記のように、一端が開口した軸受け溝13の内側面に、弾性変形可能な突起17を形成することにより、使用中に粘着テープ1を引き出す際の反動や振動等によってリール軸4が軸受け溝13から抜け出るのを突起17によって阻止することができる。また、粘着テープ1を巻回したリール3をリール支持部10に取り付ける場合は、リール軸4を軸受け溝13内に挿入する際、突起17を弾性変形させて軸受け溝13内に挿入することができる。また、リール3をリール支持部10から取り外す場合は、リール軸4を軸受け溝13内から引き出す際、突起17を弾性変形させて軸受け溝13内から引き出すことができる。
【0021】
また、軸受け溝13の先端に形成された円弧状部16と、この円弧状部16の近傍部位に形成された突起17とでリール軸4の軸受け部18を形成することにより、使用中のリール軸4のガタツキを防止すると共に、リール軸4の回転を円滑にすることができる。
【0022】
また、突起17を、軸受け溝13の深さ方向に沿う断面円弧状に形成することにより、突起17とリール軸4との接触面積を可及的に少なくできる線状とすることができるので、リール支持部10に対するリール3すなわち粘着テープ1の着脱を容易にすることができる。
【0023】
また、切断部20は、両側の頂部が円弧状に、その中間の頂部が平坦状に隆起しており、中間の平坦部21には略l字状に屈曲されたカッター2の垂直片2aを嵌挿する取付溝22が設けられている。
【0024】
上記のように、後部に略コ字状に隆起するテープ支持部10と、前部に隆起する切断部20を有する中空基体32は、図3及び図4に示すように、全体が同一の肉厚に形成されて、その内部全域の中空部によって空洞部31が形成されている。したがって、中空基体32の全体の材料を少なくすることができると共に、重量を可及的に軽くすることができる。
【0025】
また、前部底板34及び後部底板35は、図7ないし図9に示すように、カッター本体30の前部又は後部側に位置する一端の中央部に矩形状の係合舌片37が突設されると共に、左右両側には一対の矩形状の係合翼片38が突設され、カッター本体30の内方側に位置する他端部には、中間底板36が摺動可能に係合する凹状の段部39が設けられている。なお、前部底板34及び後部底板35の上下面には、カッター本体30の前部又は後部側にカッター本体30の前部辺30a又は後部辺30bと平行な矩形状の第1の凹部51と、この第1の凹部51の両端からカッター本体30の内方側に延在する一対の矩形状の第2の凹部52とからなる粘着固定手段40の取付用のコ字状の凹部53,53Aと、これらコ字状凹部53,53Aを連通すべく第1の凹部51及び第2の凹部52にそれぞれ透孔50が穿設されている。また、中間底板36の両側辺には、外方に向かって拡開テーパ状の係合突片36aが突設されている。
【0026】
上記のように構成される前部底板34及び後部底板35は、係合翼片38をカッター本体30の開口部33の側辺の中央側の4箇所に設けられた下端に開口する矩形状の案内溝33a内に嵌挿すると共に、案内溝33aからカッター本体30の前部又は後部側に連なる係止溝33b内に嵌挿すると共に、係合舌片37を開口部33の前部辺又は後部辺30bの中央部に設けられた内方に開口する矩形状の係止受け溝33c内に挿入した状態で、カッター本体30の開口部33の前部及び後部を閉塞するようになっている。また、中間底板36は、係合突片36aをカッター本体30の開口部33の側辺の中央部に設けられた下端に開口するアリ溝状の係合溝33d内に嵌挿すると共に、前部側及び後部側を前部底板34及び後部底板35に設けられた凹状段部39内に摺動可能に係合させた状態で、カッター本体30の開口部33の中間部を閉塞するようになっている。なお、係合溝33d内に嵌挿された係合突片36aは接着剤にて固定される。
【0027】
一方、上記粘着固定手段40は、図1ないし図4及び図7ないし図9に示すように、上記前部底板34及び後部底板35に設けられたコ字状凹部53,53A及び透孔50を介して互いに結合する繰り返し接着可能な「コ」字状の二重粘着剤層41,42にて形成されている。すなわち、前部底板34又は後部底板35の外側に配置される外側粘着剤層41と、前部底板34又は後部底板35の内側(空洞部側)に配置される内側粘着剤層42とを、透孔50内に配置される連結粘着剤層43によって強固に連結している。この場合、粘着固定手段40の外側粘着剤層41における接着面44は、カッター本体30の前部辺又は後部辺に対向する平行な辺45を有する略矩形状の接着基部領域46と、この接着基部領域46の両端からカッター本体30の内方に延在し、その内方に非接着領域47を有する略矩形状の接着補助領域48とを具備している。このように、粘着固定手段40の外側粘着剤層41における接着面44を、カッター本体30の前部辺又は後部辺に対向する平行な辺45を有する接着基部領域46と、この接着基部領域46からカッター本体30の内方に延在し、その内方に非接着領域47を有する接着補助領域48とで構成することにより、カッター本体30の前後方向にかかる力に対してカッター本体30が移動しない接着力を有し、また、カッター本体30を被着面から剥離する際にカッター本体30の側方にかかる力によって剥離し得る接着力を有することができる。
【0028】
また、粘着固定手段40すなわち外側粘着剤層41における接着面44のカッター本体30の前部辺30a又は後部辺30b{具体的には、下面開口部33における前部辺(縁)又は後部辺(縁)}との隙間S1に対して、カッター本体30の側部辺45{具体的には、下面開口部33における側部辺(縁)}との隙間S2が大きく形成されている。このように、粘着固定手段40の外側粘着剤層41における接着面44のカッター本体30の前部辺30a又は後部辺30bとの隙間S1に対して、カッター本体30の側部辺45との隙間S2を大きく形成することにより、カッター本体30の前後方向の力に対する外側粘着剤層41の接着面44の接着力を大きくすることができる一方、カッター本体30の前後方向の力に対する外側粘着剤層41の接着面44の接着力を小さくしてカッター本体30の剥離を容易にすることができる。この場合、隙間S1は可及的小さい方が好ましく、例えば、0〜2mmとすることができ、隙間S2はカッター本体30の接着力の安定性を確保した上で大きい方が好ましく、例えば、2〜10mmとすることができる。
【0029】
なお、二重粘着剤層41,42は、ポリスチレン系粘着性ゲルシートは具体的にはスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体/水添脂環族樹脂/流動パラフィン=100/100/100(割合は重量部で示す)にて形成されている。このように、粘着固定手段40を二重粘着剤層41,42にて形成するには、予め透孔50が穿設された前部底板34又は後部底板35を金型にインサートし、前部底板34又は後部底板35の両側における透孔50の周囲に設けられた型内に、上記組成物からなる流動状の粘着剤原料を注入し、加熱するなどして成形する二重成形法(ダブルモールド法)によって成形することができる。
【0030】
このように、前部底板34又は後部底板35に設けられた透孔50を介して二重粘着剤層41,42を連結粘着剤層43によって互いに結合させることにより、外部に露出して被着面(図示せず)に接着する外側粘着剤層41の粘着力に比べて、該外側粘着剤層41の底板下面に対する粘着力に加えて該外側粘着剤層41と内側粘着剤層42とが前部底板34又は後部底板35の透孔50を挟んで連結成形される固定力の方が強いので、粘着固定手段40すなわち二重粘着剤層41,42はテープカッターの前部底板34又は後部底板35から剥離する恐れがない。したがって、テープカッターを繰り返し被着面に固定、再剥離して粘着テープの引き出し、切断を行うことができる。なお、粘着固定手段40の外側粘着剤層41には、剥離フィルム60が剥離可能に貼着されている。
【0031】
なお、上記実施形態では、粘着固定手段40すなわち外側粘着剤層41が「コ」状に形成される場合について説明したが、粘着固定手段40は、必ずしも「コ」状である必要はなく、例えば、図11に示すような略矩形状の粘着固定手段40Aであってもよい。この粘着固定手段40Aにおいても、前部底板34又は後部底板35に、カッター本体30の前部辺30a又は後部辺30bとの隙間S1に対して、カッター本体30の側部辺30cとの隙間S2を大きく形成する方が好ましい。なお、この場合、図12に示すように、前部底板34又は後部底板35の上面には、中空矩形状の凹部54が設けられ、前部底板34又は後部底板35の下面には、矩形状凹部55が設けられ、これら中空矩形状凹部54と矩形状凹部55とが複数例えば4個の長孔状の透孔50にて連通されている。なお、透孔50は4個以外の複数個あるいは1個であってもよい。
【0032】
なお、図11に示す粘着固定手段40Aを具備するテープカッターにおいて、その他の部分は上記第一実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して、説明は省略する。
【0033】
また、粘着固定手段40,40Aは、上記「コ」字状や矩形状以外に、図13に示すように、外側粘着剤層41における接着面44が、カッター本体30の前部辺又は後部辺に対向する平行な辺45を有する略矩形状の接着基部領域46と、この接着基部領域46の両端からカッター本体30の内方に延在し、その内方に非接着領域47を有する一対の略矩形状の第1の接着補助領域48aと、両第1の接着補助領域48aの内方側端部同士を連結する第2の接着補助領域48bとを具備する中央部に非接着領域47を有する「ロ」字状の粘着固定手段40Bにて形成してもよい。また、図14に示すように、外側粘着剤層41における接着面44が、カッター本体30の前部辺30a又は後部辺30bに対向する平行な辺45を有する略矩形状の接着基部領域46と、この接着基部領域46の中央部からカッター本体30の内方に延在し、その両側に非接着領域47を有する略矩形状の第3の接着補助領域48cと、第3の接着補助領域48cの内方側端部に連結し、接着基部領域46と平行に延在する第4の接着補助領域48dとを具備する「エ」字状の粘着固定手段40Cにて形成してもよい。また、図15に示すように、外側粘着剤層41における接着面44が、カッター本体30の前部辺30a又は後部辺30bに対向する平行な辺45を有する略矩形状の接着基部領域46と、この接着基部領域46の中央部からカッター本体30の内方に延在し、その両側に非接着領域47を有する略矩形状の第5の接着補助領域48eとを具備する「T」字状の粘着固定手段40Dにて形成してもよい。
【0034】
上記「コ」字状粘着固定手段40、「ロ」字状粘着固定手段40B、「エ」字状粘着固定手段40Cや「T」字状粘着固定手段40D以外に、カッター本体30の前部辺又は後部辺に対向する平行な辺45を有する接着基部領域と、少なくともその一部に非接着領域を有する接着補助領域とを具備するものであれば、図15に二点鎖線で示すような台形状の粘着固定手段40Eであってもよく、あるいは、図15に一点鎖線で示すような三角形状の粘着固定手段40Fであってもよい。
【0035】
なお、図13ないし図15において、その他の部分は、上記第一実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して、説明は省略する。
【0036】
上記のように構成されるこの発明のテープカッターは、通常、机の上面に載置・固定して使用することができる他、図16に示すように、机70の側壁面71に固定した横向き状態で使用することができ、更には、図17に示すように、机70の下面72に固定した下向き状態で使用することも可能である。これら何れの使用状態においても、上述したように、軸受け溝13の内側面に形成された突起17によってリール軸4が不用意に軸受け溝13内から抜け出す恐れがないので、テープカッターを安心して使用することができる。
【0037】
【実施例】
次に、この発明における粘着固定手段の引張方向を粘着力(接着力)との関係について評価を行った結果について説明する。
【0038】
実験試料として、ポリスチレン系ゲル状二重粘着体(二重粘着剤層41,42に相当する)を用いる。また、この粘着体(粘着固定手段)を取り付けた粘着テープ1を具備するカッター本体30の使用状態と剥離状態は、図18(a),(b)に示すような、カッター本体30に対する垂直方向の力▲1▼、カッター本体30の前方の約45°の方向の力▲2▼、カッター本体30の前方の水平方向の力▲3▼、カッター本体30の側方の約45°の力▲4▼及びカッター本体30の側方の水平方向の力▲5▼がカッター本体30に加わることが想定される。このうち、粘着体(粘着固定手段)は使用時に粘着テープ1を引き出す際の水平方向の力▲3▼によってカッター本体30が移動しない粘着力(接着力){例えば50N以上}が必要であり、また、カッター本体30を剥がすときには、カッター本体30の側方の水平方向の力▲5▼によって無理なく剥がせる粘着力(接着力){例えば、20〜40N}が必要であるので、この2つの力▲3▼,▲5▼について以下の実験試料について実験を行った。
【0039】
上記の実施例1,2と比較例1〜3について、カッター本体30を上記粘着ゲルで貼り付けた後、カッター本体30の引き剥がし力を前方の水平方向の力▲3▼と、カッター本体30の側方の水平方向の力▲5▼について調べたところ、以下のような結果が得られた。
【0040】
実施例1の力▲3▼は、50.5N、力▲5▼は、38.7Nであり、実施例2の力▲3▼は、51.5N、力▲5▼は、28Nであった。これに対し、比較例1の力▲3▼は、12.3N、力▲5▼は、8.8Nであり、比較例2の力▲3▼は、34.8N、力▲5▼は、15.7Nであり、また、比較例3の力▲3▼は、20.1N、力▲5▼は、12.3Nであった。この結果、表1に示すような評価結果が得られた。
【0041】
【表1】
【0042】
上記実験の結果、実施例1では、カッター本体30の前方の水平方向の力▲3▼は、50.5Nで、使用時におけるカッター本体30の移動の心配がなく、また、カッター本体30の側方の水平方向の力▲5▼は、38.7Nで、カッター本体30を無理なく剥がせることができるので、総合評価は良で合格である。また、実施例2は、カッター本体30の前方の水平方向の力▲3▼及びカッター本体30の側方の水平方向の力▲5▼共に十分満足できる値であり、総合評価は良であった。これに対して、比較例1〜3において、比較例2は、カッター本体30の前方の水平方向の力▲3▼34.8Nで剥離力においては合格であったが、カッター本体30の側方の水平方向の力▲5▼は、15.7Nと小さく、使用時にカッター本体30が移動する恐れがある。また、比較例1,3は、いずれもカッター本体30の前方の水平方向の力▲3▼及びカッター本体30の側方の水平方向の力▲5▼共に不十分で使用に適さないことが判った。したがって、比較例1〜3は、いずれも総合評価は不良で不合格であった。
【0043】
上記実験の結果から、実施例2の「コ」字状の粘着固定手段40を用いた方が好ましいことが判った。このような「コ」字状の粘着固定手段40は、その接着面44が、カッター本体30の前部辺30a又は後部辺30bに対向する平行な辺45を有する矩形状の接着基部領域46と、この接着基部領域46からカッター本体30の内方に延在し、その一部に非接着領域47を有する接着補助領域48とを具備するため、カッター本体30の前方の水平方向の力▲3▼は基準値である50N以上の値が得られ、また、カッター本体30の側方の水平方向の力▲5▼は、基準値である20N〜40Nの値が得られるものと推測される。
【0044】
したがって、「コ」字状の粘着固定手段40以外においても、接着面44の面積が同じであることを前提に、その接着面44が、カッター本体30の前部辺30a又は後部辺30bに対向する平行な辺45を有する矩形状の接着基部領域46と、この接着基部領域46からカッター本体30の内方に延在し、その一部に非接着領域47を有する接着補助領域48とを具備する上記「ロ」字状の粘着固定手段40Bは、「コ」字状の粘着固定手段40と同様に、カッター本体30の前方の水平方向の力▲3▼及びカッター本体30の側方の水平方向の力▲5▼共に十分満足できる値が得られる。また、接着補助領域48の両側に非接着領域47を有する「エ」字状の粘着固定手段40C及び「T」字状の粘着固定手段40Dにおいては、カッター本体30の側方の水平方向の力▲5▼は、「コ」字状の粘着固定手段40や「ロ」字状の粘着固定手段40Bに比べて若干小さくなるが、基準値である20N〜40Nの値となり、また、カッター本体30の前方の水平方向の力▲3▼は基準値である50N以上の値が得られるので、総合評価では使用可能である。
また、同様の理由により、図18に二点鎖線で示す台形状の粘着固定手段40Eや図18に一点鎖線で示す三角形状の粘着固定手段40Fにおいても、総合評価では使用可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明のテープカッターは、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
【0046】
(1)請求項1記載の発明によれば、テープカッターを繰り返し被着面に固定、再剥離して粘着テープの引き出し、切断を行うことができる。また、カッター本体を被着面から剥離する際にカッター本体にかかる力を前部底板、後部底板及び中間底板によって分散し、吸収することができるので、カッター本体を被着面から剥離する際の力によってカッター本体が損傷を受けるのを防止することができる。したがって、カッター本体の据付場所の変更を容易に行うことができると共に、カッター本体の固定と再剥離の繰り返しを容易にすることができる。
【0047】
(2)請求項2記載の発明によれば、粘着固定手段における接着面は、カッター本体の前部辺又は後部辺に対向する平行な辺を有する接着基部領域と、この接着基部領域からカッター本体の底面に沿う内方に延在し、少なくともその一部に非接着領域を有する接着補助領域とを具備するので、使用時における粘着テープの引き出し及び切断の際の力に対してもカッター本体が移動することのない接着力を得ることができる一方、カッター本体の据付場所を変更する際の前後方向に対して直交する側方からの力によって容易にカッター本体を剥離することができる。したがって、上記(1)に加えて被接着面からの剥離の際にカッター本体に与える力を更に緩和すると共に、カッター本体の剥離を更に容易に行うことができる。
【0048】
(3)請求項3記載の発明によれば、粘着固定手段における接着面のカッター本体の前部辺又は後部辺との隙間に対して、カッター本体の側部辺との隙間を大きくすることにより、側方からの更に小さな力によってカッター本体を被着面から容易に剥離することができる。したがって、上記(1)、(2)に加えて更に被着面に対するカッター本体の固定を確実にし、被接着面からの剥離の際にカッター本体に与える力を更に緩和すると共に、剥離を更に容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のテープカッターの一例を示す側面図である。
【図2】図1の底面図である。
【図3】上記テープカッターの要部を示す断面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】この発明におけるテープ支持部を示す側面図である。
【図6】図5の斜視図である。
【図7】この発明のテープカッターを下方から見た分解斜視図である。
【図8】この発明における前部(後部)底板と粘着固定手段を示す平面図(a)、(a)のB−B線に沿う断面図(b)及び底面図(c)である。
【図9】上記前部(後部)底板を示す平面図(a)、側断面図(b)及び底面図(c)である。
【図10】この発明における中間底板を示す平面図(a)及び側面図(b)である。
【図11】この発明における別の粘着固定手段と前部(後部)底板を示す平面図(a)、(a)のC−C線に沿う断面図(b)及び底面図(c)である。
【図12】上記前部(後部)底板を示す平面図(a)、(a)のD−D線に沿う断面図(b)及び底面図(c)である。
【図13】この発明における粘着固定手段を「ロ」字状に形成した場合の底面図である。
【図14】この発明における粘着固定手段を「エ」字状に形成した場合の底面図である。
【図15】この発明における粘着固定手段を「T」字状に形成した場合の底面図である。
【図16】この発明のテープカッターの使用状態を示す斜視図である。
【図17】この発明のテープカッターの別の使用状態を示す斜視図である。
【図18】この発明のテープカッターの使用状態と剥離状態におけるカッター本体にかかる力の形態を示す説明図である。
【図19】テープカッターの使用時の粘着力(接着力)と剥離力を調べるための実験試料の形状を示す説明図である。
【符号の説明】
1 粘着テープ
2 カッター
10 テープ支持部
20 切断部
30 カッター本体
30a 前部辺
30b 後部辺
30c 側部辺
31 空洞部
32 中空基体
33 開口部
34 前部底板
35 後部底板
36 中間底板
40,40A〜40F 粘着固定手段
41 外側粘着剤層
42 内側粘着剤層
43 連結粘着剤層
44 接着面
45 接着面44の辺
46 接着基部領域
47 非接着領域
48 接着補助領域
48a〜48e 第1〜第5の接着補助領域
50 透孔
S1 接着面とカッター本体の前部辺又は後部辺との隙間
S2 接着面とカッター本体の側部辺との隙間[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tape cutter, and more particularly to a tape cutter that draws a predetermined length of an adhesive tape wound in a roll shape and cuts it.
[0002]
[Prior art]
In general, this type of tape cutter has a tape support part that rotatably and detachably supports a pressure-sensitive adhesive tape wound in a roll shape, and cuts the lead-out part of the adhesive tape located in front of the tape support part. And a cutter main body having a cutting portion provided with a cutter.
[0003]
In addition, conventionally, an adhesive resin layer as an adhesive fixing means that can be repeatedly adhered to the bottom surface of the cutter body is integrally formed. For example, the cutter body is fixed to the upper surface of a desk by the adhesive force (adhesive force) of the adhesive resin layer. The structure of the adhesive tape can be pulled out and cut, and the inventors have intensively studied. As a result, the adhesive fixing means is securely bonded to the cutter body side, and the tape cutter is applied to the adherend surface. Has developed an adhesive tape cutter that can be repeatedly fixed and re-peeled (Japanese Patent Laid-Open No. 2001-19264). According to this structure, it is possible to reduce the size and weight of the tape cutter, and it is possible to obtain effects such as convenient carrying.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in this type of pressure-sensitive adhesive tape cutter, in use, an adhesive force is required so that the cutter body does not move even when the pressure-sensitive adhesive tape is drawn and cut. Therefore, the adhesive force of the adhesive fixing means needs to be strong enough that the cutter body does not move during use.
[0005]
However, if the adhesive strength of the adhesive fixing means is increased, not only will a large force be required when peeling the cutter body from the adherend surface in order to change the installation location of the cutter body, but the bottom plate to which the adhesive fixing means is attached will bend. There is a risk of damage to the bottom plate. In particular, the bottom plate of the cutter body is likely to be damaged, such as cracks, at a low temperature, for example, 5 ° C., compared to a normal temperature, for example, 23 ° C. atmosphere.
[0006]
Therefore, this type of adhesive tape cutter requires an adhesive force that prevents the cutter body from moving even when the adhesive tape is pulled out and cut during use. When the cutter main body is peeled off from the adherend surface in order to change, there is a problem of anti-twisting that has an adhesive force that can be peeled off relatively easily.
[0007]
This invention has been made in view of the above circumstances, can be reduced in weight and size, ensure the fixing of the cutter body to the adherend surface, relieve the force applied to the cutter body at the time of peeling from the adherend surface, An object of the present invention is to provide a tape cutter that can be easily peeled off and can be repeatedly fixed and re-peeled.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the tape cutter of the present invention comprises a tape support portion that rotatably and detachably supports a pressure-sensitive adhesive tape wound in a roll shape, and the pressure-sensitive adhesive positioned in front of the tape support portion. A tape cutter comprising: a cutter body having a cutting portion provided with a cutter for cutting a tape drawing portion; and an adhesive fixing means formed at least at two positions on the bottom surface of the cutter body. A hollow base body having a hollow portion in the entire interior and having a lower surface opened, a front bottom plate and a rear bottom plate for closing a front portion and a rear portion of the lower surface opening portion of the hollow base body, and these front bottom plate and rear portion An intermediate bottom plate that slidably engages with the bottom plate and closes an intermediate portion of the opening, and the adhesive fixing means is provided on the front bottom plate and the rear bottom plate, respectively. The inner pressure-sensitive adhesive layer and the outer pressure-sensitive adhesive layer that are joined to each other by the connecting pressure-sensitive adhesive layer disposed in the through hole are formed, and the outer pressure-sensitive adhesive layer is formed so as to be repeatedly adherent to the adherend surface. Become It is characterized by that.
[0009]
In this invention, the adhesive surface in the adhesive fixing means includes an adhesive base region having a parallel side opposite to the front side or the rear side of the cutter body, and the cutter base from the adhesive base region. Along the bottom It is preferable to include an adhesion auxiliary region extending inward and having a non-adhesion region at least in part (claim 2). In this case, the adhesive surface in the adhesive fixing means includes an adhesive base region having a parallel side opposite to the front side or the rear side of the cutter body, and the cutter base body from the adhesive base region. Along the bottom The shape may be arbitrary as long as it has an adhesion assisting region extending inward and having a non-adhesive region at least at a part thereof. For example, the adhesive fixing means may be a rectangular adhesive base region. And the cutter body from both ends of this adhesive base area. Along the bottom It can be formed in a “U” shape including a pair of rectangular adhesion auxiliary regions extending inward. Further, the adhesive fixing means is replaced with a “U” shape, and has the same area as the “U” shape, for example, “B” shape, “E” shape, “T” shape, etc. It can be formed in a trapezoidal shape, a triangular shape, or the like.
[0010]
Moreover, the tape cutter of
[0011]
According to the first aspect of the present invention, the cutter main body includes a hollow base body having a hollow portion in the entire region and having a lower surface opened, and a front bottom plate that closes a front portion and a rear portion of the lower surface opening portion of the hollow base body. And an intermediate bottom plate that slidably engages with the front bottom plate and the rear bottom plate and closes an intermediate portion of the opening, and the adhesive fixing means is provided on the front bottom plate and the rear bottom plate, respectively. Provided The inner and outer pressure-sensitive adhesive layers are connected to each other by the connected pressure-sensitive adhesive layer arranged in the through hole, and the outer pressure-sensitive adhesive layer is formed so that it can be repeatedly bonded to the adherend surface. The outer pressure-sensitive adhesive layer and the inner pressure-sensitive adhesive layer in addition to the pressure-sensitive adhesive force of the outer pressure-sensitive adhesive layer to the bottom surface of the bottom plate compared to the pressure-sensitive adhesive force of the outer pressure-sensitive adhesive layer that is exposed to the outside and adheres to the adherend surface. Since the fixing force that is connected and molded across the through hole of the bottom plate is stronger, the adhesive fixing means, that is, the double pressure-sensitive adhesive layer is not likely to be peeled off from the tape cutter. Accordingly, the tape cutter can be repeatedly fixed to the adherend surface and peeled again to draw out and cut the adhesive tape. Moreover, since the force applied to the cutter body when peeling the cutter body from the adherend surface can be dispersed and absorbed by the front bottom plate, the rear bottom plate and the intermediate bottom plate, when the cutter body is peeled from the adherend surface It is possible to prevent the cutter body from being damaged by the force. Therefore, the installation location of the cutter body can be easily changed, and the fixing and re-peeling of the cutter body can be easily repeated.
[0012]
According to the invention of
[0013]
According to the invention described in
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the tape cutter of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0015]
1 is a side view showing an example of the tape cutter of the present invention, FIG. 2 is a bottom view of FIG. 1, FIG. 3 is a sectional view of the tape cutter, and FIG. 4 is a sectional view taken along the line AA of FIG. FIG.
[0016]
The tape cutter includes a
[0017]
The
[0018]
In this case, the
[0019]
Further, as shown in FIGS. 5 and 6, the
If the height of the
[0020]
As described above, by forming the elastically
[0021]
Further, by forming the bearing
[0022]
Further, by forming the
[0023]
Further, the cutting
[0024]
As described above, as shown in FIGS. 3 and 4, the
[0025]
Further, as shown in FIGS. 7 to 9, the
[0026]
The
[0027]
On the other hand, as shown in FIGS. 1 to 4 and FIGS. 7 to 9, the adhesive fixing means 40 includes
[0028]
The adhesive fixing means 40, that is, the
[0029]
The double
[0030]
In this way, the double
[0031]
In the above embodiment, the case where the adhesive fixing means 40, that is, the outer pressure-
[0032]
In addition, in the tape cutter provided with 40 A of adhesive fixing means shown in FIG. 11, since the other part is the same as said 1st embodiment, the same code | symbol is attached | subjected to the same part and description is abbreviate | omitted.
[0033]
In addition to the “U” shape and the rectangular shape, the adhesive fixing means 40, 40 </ b> A has an
[0034]
Besides the “U” -shaped adhesive fixing means 40, the “B” -shaped adhesive fixing means 40B, the “D” -shaped adhesive fixing means 40C and the “T” -shaped adhesive fixing means 40D, the front side of the
[0035]
In addition, in FIG. 13 thru | or FIG. 15, since another part is the same as said 1st embodiment, the same code | symbol is attached | subjected to the same part and description is abbreviate | omitted.
[0036]
The tape cutter of the present invention configured as described above can be used by being usually placed and fixed on the upper surface of a desk, as well as in a horizontal orientation fixed on a
[0037]
【Example】
Next, the results of evaluating the relationship between the tensile direction of the adhesive fixing means in this invention and the adhesive force (adhesive force) will be described.
[0038]
As an experimental sample, a polystyrene gel double adhesive (corresponding to the double
[0039]
For Examples 1 and 2 and Comparative Examples 1 to 3, after the
[0040]
The force (3) of Example 1 was 50.5N, the force (5) was 38.7N, the force (3) of Example 2 was 51.5N, and the force (5) was 28N. . On the other hand, the force (3) of Comparative Example 1 is 12.3 N, the force (5) is 8.8 N, the force (3) of Comparative Example 2 is 34.8 N, and the force (5) is The force (3) of Comparative Example 3 was 20.1 N, and the force (5) was 12.3 N. As a result, evaluation results as shown in Table 1 were obtained.
[0041]
[Table 1]
[0042]
As a result of the above experiment, in Example 1, the horizontal force {circle around (3)} in front of the
[0043]
From the results of the above experiment, it was found that it is preferable to use the “U” -shaped adhesive fixing means 40 of Example 2. Such a “U” -shaped adhesive fixing means 40 has a rectangular
[0044]
Therefore, the
For the same reason, the trapezoidal adhesive fixing means 40E indicated by a two-dot chain line in FIG. 18 and the triangular adhesive fixing means 40F indicated by a one-dot chain line in FIG. 18 can also be used in the comprehensive evaluation.
[0045]
【The invention's effect】
As described above, since the tape cutter of the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
[0046]
(1) According to the invention described in
[0047]
(2) According to the invention described in
[0048]
(3) According to the invention described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing an example of a tape cutter of the present invention.
FIG. 2 is a bottom view of FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a main part of the tape cutter.
4 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 5 is a side view showing a tape support portion in the present invention.
6 is a perspective view of FIG. 5. FIG.
FIG. 7 is an exploded perspective view of the tape cutter of the present invention as viewed from below.
FIG. 8 is a plan view (a) showing a front (rear) bottom plate and an adhesive fixing means in the present invention, a sectional view (b) and a bottom view (c) along the line BB of (a).
FIG. 9 is a plan view (a), a side sectional view (b) and a bottom view (c) showing the front (rear) bottom plate.
FIGS. 10A and 10B are a plan view and a side view showing an intermediate bottom plate according to the present invention. FIGS.
FIG. 11 is a plan view (a) showing another adhesive fixing means and a front (rear) bottom plate in the present invention, a cross-sectional view (b) and a bottom view (c) along the line CC in FIG. .
12A is a plan view showing the front (rear) bottom plate, FIG. 12B is a cross-sectional view taken along the line DD of FIG. 12A, and FIG.
FIG. 13 is a bottom view when the adhesive fixing means in the present invention is formed in a “B” shape.
FIG. 14 is a bottom view when the adhesive fixing means in the present invention is formed in an “E” shape.
FIG. 15 is a bottom view when the adhesive fixing means in the present invention is formed in a “T” shape.
FIG. 16 is a perspective view showing a usage state of the tape cutter of the present invention.
FIG. 17 is a perspective view showing another usage state of the tape cutter of the present invention.
FIG. 18 is an explanatory diagram showing a form of force applied to the cutter body in the usage state and the peeled state of the tape cutter of the present invention.
FIG. 19 is an explanatory diagram showing the shape of an experimental sample for examining the adhesive force (adhesive force) and peel force when using a tape cutter.
[Explanation of symbols]
1 Adhesive tape
2 Cutter
10 Tape support
20 Cutting part
30 Cutter body
30a Front side
30b Rear side
30c side
31 cavity
32 Hollow substrate
33 opening
34 Front bottom plate
35 Rear bottom plate
36 Intermediate bottom plate
40, 40A-40F Adhesive fixing means
41 Outer adhesive layer
42 Inside adhesive layer
43 Linked adhesive layer
44 Adhesive surface
45 Side of
46 Adhesive base area
47 Non-adhesive area
48 Adhesive area
48a to 48e First to fifth adhesion auxiliary regions
50 through holes
S1 Gap between the adhesive surface and the front or rear side of the cutter body
S2 Gap between the adhesive surface and the side of the cutter body
Claims (3)
上記カッター本体を、内部全域に空洞部を有し、かつ下面が開口した中空基体と、この中空基体の下面開口部の前部及び後部を閉塞する前部底板及び後部底板と、これら前部底板と後部底板に摺動可能に係合すると共に、開口部の中間部を閉塞する中間底板とで構成し、
上記粘着固定手段を、それぞれ上記前部底板及び後部底板に設けられた透孔内に配置される連結粘着剤層によって互いに結合される内側粘着剤層と外側粘着剤層にて形成すると共に、上記外側粘着剤層を被着面に対して繰り返し接着可能に形成してなる、
ことを特徴とするテープカッター。A tape support part that rotatably and detachably supports the adhesive tape wound in a roll shape, and a cutting part provided with a cutter that is positioned in front of the tape support part and that cuts the drawer part of the adhesive tape. A tape cutter comprising: a cutter body having an adhesive fixing means formed at least at two positions on the bottom surface of the cutter body;
A hollow base body having a hollow portion in the entire interior and having a lower surface opened, a front bottom plate and a rear bottom plate for closing a front portion and a rear portion of the lower surface opening portion of the hollow base body, and the front bottom plate And an intermediate bottom plate that slidably engages with the rear bottom plate and closes the intermediate portion of the opening,
The adhesive fixing means is formed by an inner pressure-sensitive adhesive layer and an outer pressure-sensitive adhesive layer that are connected to each other by a connected pressure-sensitive adhesive layer disposed in a through hole provided in the front bottom plate and the rear bottom plate, respectively. The outer pressure-sensitive adhesive layer is formed so that it can be repeatedly adhered to the adherend surface .
A tape cutter characterized by that.
上記粘着固定手段における接着面は、カッター本体の前部辺又は後部辺に対向する平行な辺を有する接着基部領域と、この接着基部領域から上記カッター本体の底面に沿う内方に延在し、少なくともその一部に非接着領域を有する接着補助領域とを具備することを特徴とするテープカッター。In the tape cutter according to claim 1,
The adhesive surface in the adhesive fixing means extends inward along the bottom surface of the cutter body from the adhesive base region having a parallel side facing the front side or the rear side of the cutter body, and the adhesive base region, A tape cutter comprising: an adhesion auxiliary region having a non-adhesion region at least at a part thereof.
上記粘着固定手段における接着面のカッター本体の前部辺又は後部辺との隙間に対して、上記カッター本体の側部辺との隙間を大きくしたことを特徴とするテープカッター。In the tape cutter according to claim 1 or 2,
A tape cutter, wherein the gap between the adhesive surface of the adhesive fixing means and the front side or rear side of the cutter body is increased with respect to the side of the cutter body.
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