JP4589701B2 - インバータモデルの演算方法、インバータシミュレーション方法及びインバータシミュレーション装置 - Google Patents

インバータモデルの演算方法、インバータシミュレーション方法及びインバータシミュレーション装置 Download PDF

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Description

本発明は、たとえば交流モータを用いた制御システムのシミュレーションに有効なインバータモデルの演算方法、インバータシミュレーション方法及びインバータシミュレーション装置の改良に関する。
交流モータを用いたモータ装置の制御アルゴリズムの開発、検証に際して、仮想のモータとしてのモータモデルやそれを駆動する仮想のインバータとしてのインバータモデルを用いてモータやインバータの挙動をリアルタイムにシミュレーションすることが行われている。このリアルタイムシミュレーションに用いるモータモデルやインバータモデルはたとえば下記の特許文献1に記載されるような方程式を用いて定義される。方程式には、たとえば電圧と電流との関係を、静止座標系を用いて定義する方式と回転座標系(いわゆるdq軸)を用いて定義する方式とがある。
特開2004−236392号公報
しかしながら、静止座標系を用いた方程式により交流モータやインバータのシミュレーションを行う場合、演算が非常に複雑面倒となるため短いステップ期間で高精度のリアルタイムシミュレーションを行うのが困難であった。
このため、従来では、静止座標系の演算に比べて演算処理が相対的に簡単な回転座標系を用いた方程式により交流モータやインバータのシミュレーションを行うのが通常であるが、回転座標系を用いると座標軸変換処理が必要となるため、演算精度が低下すると言う問題があった。また、回転座標系を用いた方程式の演算処理でも座標軸変換処理の必要性のため、限られた計算資源でモータシミュレーションを高速に実行することは容易ではなかった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、計算機資源を節約しつつ高速かつ高精度のリアルタイムシミュレーションが可能なインバータモデルの演算方法、インバータシミュレーション方法及びインバータシミュレーション装置を提供することをその目的としている。
なお、本発明のシミュレーション方法は実質的には計算資源の演算処理技術すなわちコンピュータプログラムの形態で表現され、このプログラムを通常の計算資源にロードするのみで本発明の方法は実現される。したがって、本発明方法を実行するプログラムは本発明方法そのものをきわめて容易に実行可能な状態にて含むため、このようなプログラムの流通は本発明方法の実施又はそれを助長する行為に該当するものとして、本発明の方法に含まれることに留意されたい。
本発明のインバータモデルの演算方法は、交流モータ駆動用の多相インバータの各相の制御信号であるPWM制御信号pwmと、前記多相インバータへの入力直流電圧Edと、前記多相インバータの各相の出力交流電圧Uとの間の数量関係を表す方程式により定義されるインバータモデルの演算方法であって、前記方程式として、それぞれ行列形式の各相の出力交流電圧Uと各相のPWM制御信号pwmとを用いて定義される数56で示される行列式を採用し、前記方程式に前記各相のPWM制御信号pwmの値と入力直流電圧Edの値とを代入することにより各相の出力交流電圧Uを演算することを特徴としている。
すなわち、本発明のインバータモデルは、各相のPWM制御信号pwmにより各項が定義される行列項と、各相の出力交流電圧Uにより各項が定義される行列項とを含む行列関数により静止座標系にてインバータモデルを定義するため、簡単な行列演算により各相の出力交流電圧Uを演算することができ、高速高精度のインバータモデルを簡単な演算により実現することができる。
本発明のインバータモデルの演算方法は、前記方程式として下記の数56で示される行列式を採用し、
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前記行列式に前記PWM制御信号pwmの値と入力直流電圧Edの値とを代入することにより各相の出力交流電圧Uを演算するので、簡単な行列演算により各相の出力交流電圧Uを演算することができ、高速高精度のインバータモデルを簡単な演算により実現することができる。
本発明のインバータシミュレーション方法は、上記インバータモデルの演算方法を用いて前記インバータモデルの状態を演算する演算ステップを定期的に実行することにより、前記インバータモデルにより定義される仮想の多相インバータの状態をリアルタイムにシミュレーションするので、インバータモデルを高速高精度に演算することができる。
本発明のインバータシミュレーション装置は、請求項1記載のインバータモデルの演算方法を用いて前記インバータモデルの状態を演算する演算ステップを定期的に実行することにより、モータモデルにより定義される仮想モータの状態をリアルタイムにシミュレーションする演算装置を有するので、インバータモデルを高速高精度に演算することができる。
本発明のモータモデルの演算方法の好適な実施態様を以下に説明する。ただし、本発明は下記の実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想を公知技術又はそれと同等の技術を組み合わせて実現してもよいことは当然である。以下の説明では、3相PM(磁石界磁)型交流モータを例として用いる。ただし、磁石により界磁束を発生することは、界磁コイルに界磁電流を流して界磁束を発生することと本質的に同等であるため、界磁コイル型交流モータにも応用できることは当然である。更に、回転子が発生する界磁束を実質的に固定子側から回転子側への交流電流供給によりなす誘導モータやリラクタンス(ヒステリシス)モータなどにおいても、下記の実施例と同様に界磁束を規定することにより下記のモータモデルを採用することができる。
(第1モータモデル)
第1のモータモデル(電流と電圧との関係を示す方程式)を以下に説明する。3相交流モータモデルの各相の出力交流電圧Uと、各相電機子電流iと、各相電機子巻線と鎖交する磁束ψとの関係は、数1〜数4により定義される。
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ψは3相電機子巻線鎖交磁束、Rsは電機子巻線抵抗、Eは3×3の単位行列であり数5により示される。
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UuはU相電機子電圧、UvはV相電機子電圧、UwはW相電機子電圧、IuはU相電機子電流、IvはV相電機子電流、IwはW相電機子電流、ψuはψのU相成分、ψvはψのV相成分、ψwはψのW相成分である。
3相PM型同期モータモデルの場合、3相電機子巻線鎖交磁束ψは、3相電機子巻線電流iにより形成される3相電機子巻線鎖交磁束ψsと、永久磁石により形成される3相電機子巻線鎖交磁束ψrとを和であるため、数1を数6〜数7に変換することができる。以下、説明を簡単とするために、3相電機子巻線鎖交磁束ψsを電流磁束と呼び、3相電機子巻線鎖交磁束ψrを界磁束と呼ぶ場合もあるものとする。したがって、数5は数6〜数7の形式に変換することができる。
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ただし、ψsuはψsのU相成分、ψsvはψsのV相成分、ψswはψsのW相成分、ψruはψrのU相成分、ψrvはψrのV相成分、ψrwはψrのW相成分である。ψru、ψrv、ψrwは次の数8〜数10により定義される。
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ψmは永久磁石による電機子巻線鎖交磁束の最大値、θは回転子回転角である。3相電機子巻線電流iにより形成される3相電機子巻線鎖交磁束ψsは数11により定義される。
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L(θ)は、電流磁束ψsと各相電機子電流iとの関係を示す行列関数、すなわち3相電機子巻線のインダクタンス行列である。インダクタンス行列L(θ)は、円筒形PMモータのインダクタンス行列は定数行列となるが、突極型又は逆突極型PMモータの場合、数12により定義される回転子回転角θの関数となる。以下の実施例では、演算処理が複雑な突極型又は逆突極型PMモータの場合を説明する。
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ただし、Ll は各相の電機子巻線のリーケージインダクタンス成分、Laは各相の電機子巻線の直流インダクタンス成分、Lasは各相の電機子巻線の交流インダクタンス成分である。次に、数11を数6に代入することにより、数6を下記の数13に変換することができる。
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したがって、数13は、インダクタンス行列L(θ)を用いたPMモータのモータモデルに相当する方程式となる。この数13で示されるモータモデルを用いると、3相電機子電流iをdq変換することなく直接導出することが可能となる。
すなわち、数13により示されるモータモデルを用いると、電機子巻線抵抗Rs、インダクタンス行列L(θ)、永久磁石により形成される3相電機子巻線鎖交磁束ψr、インダクタンス行列L(θ)の逆行列を演算することにより、3相電機子電流iと3相電機子電圧Uとの関係を定義することができる。したがって、数13の方程式をモータモデルとして用いることにより、モータモデルの演算を行うことができる。このモータモデルは、行列関数であるインダクタンス行列L(θ)と、このインダクタンス行列L(θ)の逆行列とを用いることにより、比較的簡単にモータモデルを記述するため、コンピュータ処理に適している。なお、インダクタンス行列L(θ)の逆行列は後述する行列λ(θ)を計算することに置換することにより、更に演算処理時間の短縮を実現することができる。
(第2モータモデル)
第2のモータモデルを以下に説明する。このモータモデルは、後述するように、上記した数13を用いず、その代わりに、電流磁束ψsを用いて各相の出力交流電圧Uと各相電機子電流iとの関係を記述する方程式により定義される。たとえばこのモータモデルの演算では、あらかじめ演算した3相電機子巻線鎖交磁束ψsを用いて3相電流iを求めることができる。数11を変形すると、数14が得られる。
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数14を数6に代入すると、数15、数16が得られる。数16は数14に等しい。
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数15を用いると、数13すなわち第1モータモデルで必要であったdL(θ)/dtを導出するための複雑な演算を省略できることがわかる。つまり、あらかじめ演算した3相電機子巻線鎖交磁束ψsを用いることによりインダクタンス行列L(θ)の微分処理を省略することができる。
すなわち、数15、数16に示すこのモータモデルでは、電機子抵抗Rs、インダクタンス行列L(θ)の逆行列、3相電機子電圧(各相電機子電圧とも言う)U、磁石磁束ψrをそれぞれ演算して数15に代入することにより電流磁束ψsを演算し、更に、インダクタンス行列L(θ)の逆行列を演算し、電流磁束ψsと逆行列とを数16に代入することにより3相電機子巻線電流(各相電機子電流とも言う)iを演算することができるわけである。したがって、この第2モータモデルの演算は、先に説明した第1モータモデルの演算に比べて大幅に演算ステップを省略することができるため、シミュレーションにおける各演算ステップの必要演算時間を短縮することができ、その結果として少ない計算資源により高速高精度のモータモデルのリアルタイムシミュレーションを実行できることができ、実用上大きな効果を発生することができる。更に、このモータモデル演算においても、インダクタンス行列L(θ)の逆行列の演算を行列λ(θ)の演算に置換することにより、更なる演算時間の短縮を実現することができる。
(モータトルク計算式)
なお、モータモデル演算においては、モータトルクの演算が望まれるが、モータトルクは電流の関数値であり、たとえば数17をシミュレーションの各演算ステップごとに演算することにより算出することができる。したがって、モータトルクの演算が必要なモータモデルでは、下記の数17をモータモデルに追加すればよい。同様に、消費電力、無効電力その他の電気量や物理量もそれらを定義する方程式をモータモデルに追加することにより演算することができる。
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なお、pは極数である。
(インダクタンス行列L(θ)の逆行列の演算方法)
上記第1、第2モータモデルの演算では、インダクタンス行列L(θ)の逆行列の演算が必要となる。インダクタンス行列L(θ)の逆行列は、数18の記号により表示される。
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インダクタンス行列L(θ)の逆行列、数12から演算すること場合、演算処理が複雑となり、加減乗算にくらべて処理時間が長い除算も必要となるため、演算必要時間の増大によりシミュレーションの高速化高精度化の生涯となる。よく知られているように、シミュレーションの演算ステップの時間間隔の延長は演算精度の低下を招く。
そこでこの実施例では、次の演算方法によりインダクタンス行列L(θ)の逆行列を演算する。数12で示されるインダクタンス行列L(θ)を数19〜数22に示される各行列関数L1、L2、L3の算術和の形式に書き直す。行列関数L1は数20により、行列関数L2は数21により、行列関数L1は数22により定義することができる。
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次に、行列関数Lc(θ)を新設し、この行列関数Lc(θ)を数23〜数25により定義する。
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数23の各項を計算すると、数26〜数28が得られる。
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数26〜数28によりそれぞれ定義される各項の和に等しい行列関数Lc(θ)を整理すると、この行列関数Lc(θ)は数29となる。
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ただし、Ldは電機子巻線のd軸インダクタンスであり、数30で定義される。Lqは電機子巻線のq軸インダクタンスであり、数31で定義される。
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数29に示される行列関数Lc(θ)の逆行列は次の数32の形となる。
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ただし、λd=1/Ld、λq=1/Lq、λl=1/Llである。すなわち、行列関数Lc(θ)の0でない各項は、電機子巻線のd軸インダクタンスLdの逆数λd、電機子巻線のq軸インダクタンスLqの逆数λq、リーケージインダクタンスLlの逆数λlとなる。
次に、数23からインダクタンス行列L(θ)の逆行列を求めると、次の数33となる。
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ここで、変換行列Cは絶対変換行列であるので、次の数34、数35が成立する。
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従って、インダクタンス行列L(θ)の逆行列は対称行列であることがわかる。次に、3つの変数λ(θ)、λas、λaを数36〜数38により新たに定義する。数36は、インダクタンス行列L(θ)の逆行列に等しい行列λ(θ)である。
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数36〜数38により定義される変数λ(θ)、λas、λaを用いて数35を整理すると、数36の行列関数λ(θ)の各項が次の数39〜数47が得られる。
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結局、数37〜数38で算出したλas、λaを用いて数39〜数47を演算すること計算された行列関数λ(θ)を演算するだけで、インダクタンス行列L(θ)の逆行列を演算することができることがわかる。つまり、上記した演算手順に従えば、このインダクタンス行列L(θ)の逆行列の演算方式は、インダクタンス行列L(θ)の逆行列を行列λ(θ)の演算に置換して行うことができるため、インダクタンス行列L(θ)の逆行列を従来より格段に簡単に演算することが可能となったわけである。
実際に同一装置にて行った比較例において、この実施例によるインダクタンス行列L(θ)の逆行列の演算に必要な時間は、驚くべきことに従来のそれの約1/7に短縮できることが実証された。
(dq回転座標系演算部)
次にこの実施例でオプション的に用いる座標系変換を行うためのdq回転座標系演算部を実質的に構成する方程式について以下に説明する。ただし、以下において、iは静止座標系表示の三相電機子電流、Uは静止座標系表示の三相電機子電圧、Idはd軸電機子電流、Iqはq軸電機子電流、Ioは零相電流、Udはd軸電機子電圧、Uqはq軸電機子電圧、Uoは零相電機子電圧である。数50はd軸基準の電機子電流位相角を示し、数51はd軸基準の電機子電圧位相角を示す。
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つまり、この実施例ではもともと静止座標系上の三相電機子電流i及び三相電機子電圧Uが演算済みであるので回転座標系のモータモデルを演算することなく単なる座標系演算処理のみでdq回転座標系上の現在のモータ状態を表示することができる。
(3相インバータモデル)
次に、3相インバータモデルとして使用可能な回路方程式について以下に説明する。この3相インバータの回路図を図1に示す。図1の3相インバータの構成とそのPWM動作自体は周知であるため説明は省略する。T1〜T6は3相インバータを構成するスイッチング素子であり、IGBTに限定されるものではない。PWMuはU相上アームのスイッチング素子T1に印加されるPWM制御信号(PWM入力信号とも言う)、PWMvはV相上アームのスイッチング素子T2に印加されるPWM制御信号、PWMwはW相上アームのスイッチング素子T3に印加されるPWM制御信号である。デッドタイムを無視すると、同相の上アームのスイッチング素子に印加されるPWM制御信号と逆のパルス信号であるPWM制御信号が各相のハーフブリッジの下アームのスイッチング素子に印加される。線間電圧Uuv、Uvw、Uwuと相電圧Uu、Uv、Uwとは数54の関係をもち、各相のPWM制御信号と線間電圧とは数55の関係をもつ。
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数54、55から次の数56が得られる。Edは3相インバータに給電するバッテリ電圧である。したがって、数56は3相インバータクモデルであり、この回路方程式を用いて3相インバータのリアルタイムシミュレーシヨンが可能となる。
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この3相インバータのモデルは、PWM制御信号と各相電機子電圧Uとの関係を行列関数を用いて定義するため、行列演算プロセッサを用いるなどして演算を高速処理することができるうえ、記述した静止座標系モータモデルの入力パラメータとしての各相電機子電圧Uを高速に出力することができるため、第1モータモデルや第2モータモデルのリアルタイムシミュレーションに用いると非常に好都合となる。
(PWM制御信号の補正)
上記した3相インバータモデルと3相交流モータモデルとを用いて交流モータ制御アルゴリズムのシミュレーションの各ステップを一定時間ごとに演算する場合を図2のタイムチャートを参照して考える。
図2において、tnはステップnのデータ読み込み時点、tn+1はステップn+のデータ読み込み時点、tn+2はステップn+2のデータ読み込み時点、tn+3はステップn+3のデータ読み込み時点とし、PWM制御信号が時間的に隣接する二つの時点t1と時点tn+1との間の時点txにてステップ変化したとする。しかし、このPWM制御信号のステップ変化は、時点n+1にならないと演算のために読み込まれることがないため、PWM制御信号が変化した時点txから直後の時点tn+1までの間、このPWM制御信号のステップ変化はシミュレーションに反映されず、その結果としてシミュレーション精度の低下が生じる。PWM制御信号が時点tn+2と時点tn+3との間の時点tyにてステップ変化した場合も同様の問題が生じる。
そこでこの実施例では、今回のデータ読み込み時点tmとその直前の前回のデータ読み込み時点tm−1の間でPWM制御信号がステップ変化した場合、今回のPWM制御信号の値として平均値を用い、今回のデータ読み込み時点tmとその直前の前回のデータ読み込み時点tm−1の間でPWM制御信号が一致する場合には現在のPWM制御信号を用いればよい。なお、この平均値は、PWM制御信号が0から1に変化する場合には(TsーTc)/Tsとなり、PWM制御信号が1から0に変化する場合にはTc/Tsとなる。Tsはステップ間隔、Tcは前回のデータ読み込み時点tm−1からカウントしたPWM制御信号がステップ変化した時点tcまでの時間である。このPWM制御信号の補正は図3に示すフローチャートを処理することにより行うことができる。
更に考えると、ステップ間隔Tsが一定であれば、このPWM制御信号の平均値は、前回のデータ読み込み時点tm−1からカウントしたPWM制御信号がステップ変化した時点tcまでの時間Tcがわかれば直ちに算出することができ、しかも、PWM制御信号がステップ変化したかどうかもPWM制御信号がステップ変化した時点tcした時点で判別することができる。そこで、シミュレーションのためのステップ処理を行うメインルーチンとは独立に、それよりも短いステップ間隔でPWM制御信号のステップ変化の判別と上記時間Tcをカウントする処理とを行えば、今回の次回のデータ読み込み時点に達したら直ちにこのPWM制御信号の平均値をPWM制御信号として読み込むことができ、ステップ処理の時間延長を防止することができる。
(HILSシステムの構築)
上記説明したモータモデル及びインバーモデルを用いるモータ制御システムのHILS(ハードウエアインザループシミュレーション)システムを図4に図示する。100はホストPC、101は1乃至複数のコンピュータからなるターゲットPCsである。102はモータ制御用のモータコントローラ(実機)であるが、それと同等のシミュレーション動作を行う仮想モータコントローラプログラムを実装するコンピュータとしてもよい。
ターゲットPCs101は、1乃至複数の3相PM型交流モータと、このモータを駆動する3相インバータとに相当する上記したモータモデルやインバータモデルをなすプログラムを格納しており、これらプログラムを演算することによりモデルとする交流モータやインバータの状態をシミュレーションする。
モータコントローラ102は、所定のモータ制御アルゴリズムを実行するためのモータ制御プログラムを格納するコンピュータ装置、又はそれと同等の機能をもつハードウエア装置により構成されている。モータコントローラ102は、ターゲットPCs101からモータ状態やインバータ状態を所定周期で読み込み、それに基づいて上記モータ制御アルゴリズムを実行し、その結果得られたモータやインバータへの指令をターゲットPCs101に所定周期で送信する。これにより、ターゲットPCs101により模擬されるこれら3組の交流モータ及びインバータはモータコントローラ102のモータ制御アルゴリズムに従って制御される。
ホストPC100は、上記したモータモデル及びインバータモデルやPWM制御信号生成アリゴリズムなどに種々の定数を導入するなどしてそれらの初期タイプを構築するのに用いられる。ホストPC100上に構築された上記初期モデルは、その後、ターゲットPCs101にダウンロードされる。また、ホストPC100は、ターゲットPCs101の運転中において、ターゲットPCs101に種々の指令を出力したり、ターゲットPCs101で座標軸変換されて得たdq回転座標系上のモータモデルの状態を受信してそれをモニターに表示したり、ターゲットPCs101上の初期モデルの一部を変更したりするデータ送信にも用いられる。更に説明すると、ホストPC100上に構築されてターゲットPCs101にダウンロードされる上記モデルは、HILSシステムと通常呼ばれている。このようなHILSシステムの構築はたとえばMathWorks社のMatlabs/Simulinkを用いて行うことができる。
この実施例では、ターゲットPCs101にて実行されるプログラムにより構成されてHILSシステムの主要部を構成するアリゴリズムは、モデル演算部とシステム設定部とに区分されており、好適にはターゲットPCs101にダウンロードされた後、演算ステップ処理に必要な時間を短縮するためにターゲットPCs101を構成する複数のコンピュータにより別々に実行される。
モデル演算部は、PWM制御信号生成アルゴリズムを含み、このPWM制御信号生成アルゴリズムに基づいてPWM制御信号を計算する。モデル演算部は、インバータモデルをなすアルゴリズムを含み、このインバータモデルにPWM制御信号と電圧指令値とを入力してモータに出力すべき3相入力電圧を演算する。モデル演算部は、上述した第1モータモデル又は第2モータモデルのどちらかをなすアルゴリズムを含み、このモータモデルに3相入力電圧を入力して3相電機子電流、回転子角、モータトルクを演算し、出力する。モデル演算部は、上述したdq座標系演算部(座標系変換プログラム)をなすアルゴリズムを含み、このdq回転座標系演算部を定期的にあるいは外部よりの指令を受信した場合にのみ運転してdq座標系上の必要なデータを演算する。
システム設定部は、上記モータモデルやインバータモデル以外の説明省略の各部温度や電圧などのモデル(アルゴリズム)をなすプログラムを有している。たとえば電流履歴に応じて電機子温度を演算し、電機子温度に基づいて電機子抵抗Rsを演算するプログラムを有する。このプログラムはモータモデルの演算すななわち仮想モータの運転と並行して定期的に演算され、得た電機子抵抗Rsの値をモータモデル中の電機子抵抗Rsに定期的に書き込む。これにより、モータモルの定数値としてのモータ特性値をモータモデル演算中に適切に変更することができる。この変更は外部から行ってもよい。
このようにしてホストPC100上にSimulinkモデルが構築される。次に、このSimulinkモデルをホストPC100上にて非リアルタイムに実行してSimulinkモデルの基礎的な検証を行う。
次に、上記構築されたモデル演算部とシステム設定部とをそれぞれターゲットPCs101で演算可能なモデル記述言語たとえばC言語形式に変換してターゲットPCs101にダウンロードする。ターゲットPCs101はこのダウンロードされたプログラムをコンパイルして実行ファイルを形成する。なお、ターゲットPCs101のオペレーションシステムにはリアルタイムに適したものたとえばQNXが選択される。
次に、ホストPC100からターゲットPCs101へシミュレーション動作を指令し、このシミュレーション動作の実行中にホストPC100から回転速度、回転方向、トルク、電圧などの種々の変数を入力してモータ制御システムの動作検証やデバッグを行う。
このように構成されたモータ制御システムによれば、上述したモデルを用い、かつ、PWM制御信号の補正も行うため、小規模の計算資源にて高速、高精度のシミュレーションを実現することができる。
(モータモデルの演算処理)
ターゲットPCs101にダウンロードされたプログラムにより構成されるモデル演算部の主要動作である演算ステップを図5、図6を参照して更に説明する。なお、図5は、モータモデルの演算のためにモデル演算部により一定周期でなされる演算ステップの実行ルーチンの一例を示すフローチャートを示し、図6は、図5のモデル演算ルーチンを示すフローチャートを示す。なお、この演算ステップは所定短周期(たとえば10μsec)で繰り返される。また、システム設定部及びモータコントローラ102との交信は別プログラムで独立に実行されているものとする。
図5において、まずシステム設定部201からモデル定数変更などの新指令が入力しているかどうかを判定し、入力していれば後述するモデル演算を中断してステップS202にてこの新指令を実行する。これによりインバータモデルやモータモデルの速やかなモデル修正が可能となる。
その後、モータコントローラ102からモータ状態の変更に関する新しい指令が入力しているかどうかを判定し、入力していれば後述するモデル演算を中断してステップS202にてこの新指令を実行する。
次に、前回演算した回転角θや図示しないPWM制御信号発生回路から入力したPWM制御信号を図3に示すルーチンに導入してPWM制御信号pwmをその振幅平均値を含んで確定する(S300)。なお、このステップ300のルーチンはこのモデル演算ルーチンS208とは別に実行し、このステップではそのルーチン実行結果だけ使用しても良い。
次に、既述のインバータモデル演算を行うインバータモデル演算サブルーチンを実行する(S302)。このサブルーチンの詳細は既述した通りであるため再度の説明を省略する。
次に、モータモデル演算を行うステップS304、S306を実行する。まずステップS304では行列λ(θ)の値を演算し、次にこの行列λ(θ)の値、すなわちインダクタンス行列L(θ)の逆行列の値を、他のデータ値とともにモータモデルに相当する既述の方程式に代入して各相電機子電流iなどの所望の変数を演算する(S306)。今回のモータモデルの状態を示す演算値は、ステップS210によりモータコントローラ102やシステム設定部に出力される。システム設定部は、受信したモータモデルの今回の状態を必要に応じてホストPC100やモータコントローラ102に送信する。
この実施例のインバータモデルに用いる3相インバータの回路図である。 この実施例のPWM制御信号補正を説明するタイムチャートである。 この実施例のPWM制御信号補正を説明するフローチャートである。 この実施例で用いるHILSシステムを示すブロック図である。 モータモデルの演算のためにモデル演算部により一定周期でなされる演算ステップの実行ルーチンの一例を示すフローチャートである。 図5のモデル演算ルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
100 ホストPC
101 ターゲットPCs
102 モータコントローラ

Claims (3)

  1. 交流モータ駆動用の多相インバータの各相の制御信号であるPWM制御信号pwmと、前記多相インバータへの入力直流電圧Edと、前記多相インバータの各相の出力交流電圧Uとの間の数量関係を表す方程式により定義されるインバータモデルの演算方法であって、
    前記方程式として、それぞれ行列形式の各相の出力交流電圧Uと各相のPWM制御信号pwmとを用いて定義される下記の数56で示される行列式を採用し、
    Figure 0004589701
    前記方程式に前記各相のPWM制御信号pwmの値と入力直流電圧Edの値とを代入することにより各相の出力交流電圧Uを演算することを特徴とするインバータモデルの演算方法。
  2. 請求項記載のインバータモデルの演算方法を用いて前記インバータモデルの状態を演算する演算ステップを定期的に実行することにより、前記インバータモデルにより定義される仮想の多相インバータの状態をリアルタイムにシミュレーションすることを特徴とするインバータシミュレーション方法。
  3. 請求項1記載のインバータモデルの演算方法を用いて前記インバータモデルの状態を演算する演算ステップを定期的に実行することにより、モータモデルにより定義される仮想モータの状態をリアルタイムにシミュレーションする演算装置を有することを特徴とするインバータシミュレーション装置。
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