JP4588984B2 - 高度不飽和脂肪酸誘導体およびそれを含有する医薬組成物 - Google Patents
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Description
、一方、高比重リポタンパク質レベルの増加はアポリポタンパク質 AIとアポリポタン
パク質 AIIの発現誘導によっていると考えられる。フィブレートは血糖値を降下させて
抗糖尿病的に作用するかもしれない。そこで、PPARαアゴニストと PPARγアゴニストを比較する事は興味深い。これらは異なる受容体アイソタイプとして作用するものの、両グループの化合物は強い降脂血作用を示す事が降血糖作用の基礎となっているのかもしれない。フィブレートや他種の PPARαアゴニストがII型糖尿病に効くかどうかは更
に検討する必要がある。一方、PPARγ作動性を示す TZD骨格を持ったアクトス(ピオグリタゾン、武田薬品工業)が脂質改善作用を示す事が報告されている(非特許文献8を参照)。
日本薬学会第122回年会要旨集1、p.158 '95 Cell 83 p.803 J. Cli. Invest. 1997, vol. 100, 1863-9 厚生大臣および武田薬品工業(株)に対するアクトスの緊急中止、回収等を求める要望書(医薬品・治療研究会、特定非営利活動法人医薬ビジランスセンター)‘00年10月10日 Curr. Med. Res. Opin. 2002; 18(5); 269-276 Nature 405, `00, 421-424 Science 294, `01, 1866-1870 日本臨床58巻 2号、`00、 96-101(370-375) Blood 93, 2991-2998, `99 JBC `01、 276、 37731-37734 Nature Medicine `01、 7、 53-58 JBC 274, 23341-23348, `99 JBC 274, 32048-32054, `99 Infect Immun. 67, 3488-3493, `99 J. Leukoc Biol 66, 733-739, `99 Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 96, 3951-3956, `99 Cancer Res. 59, 5671-5673, `99 '94 J.Nutr. 124p 1998 '94日水誌 60p 635 '89 lipid 24p 45 '99 BBRC 259p 85
;および
さらに本発明は、上記一般式I〜VIIIを有するいずれかの化合物またはその医薬的に許容できる塩を含有する医薬組成物にある。
本発明の上記一般式I〜VIIIのいずれかを有する高度不飽和脂肪酸誘導体は、種々の異性体であるエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、ラセミ体および多形体として存在しうるものであり、このようなすべての形態を含むことを意味する。
「アルキル基」は、無置換の炭素数1〜10の直鎖もしくは分枝鎖状アルキル基、または置換された炭素数1〜10の直鎖もしくは分枝鎖状アルキル基である。無置換の炭素数1〜10の直鎖もしくは分枝鎖状アルキル基の場合、炭素数は好ましくは1〜8、いっそう好ましくは1〜6、更にいっそう好ましくは1〜4である。例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、s-ブチル基、i-ブチル基、t-ブチル基、並びに直鎖及び分枝鎖状のペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デカニル基等が挙げられる。置換された炭素数1〜10の直鎖もしくは分枝鎖状アルキル基の場合、上記の「無置換の直鎖もしくは分枝鎖状のアルキル基」の1以上の水素原子が置換されている基を意味する。置換基としては、例えばハロゲン原子、ヒドロキシル基、アルキルオキシ基、アリール基、アミノ基等が挙げられる。
「アルコキシメチル基」は、アルコキシ基がメチル基に結合した基である。アルコキシ基は前述した通りである。例えば、メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、イソプロポキシメチル基、ブトキシメチル基、イソブトキシメチル基、s-ブトキシメチル基、t-ブトキシメチル基、ペントキシメチル基、イソペントキシメチル基、2-メチルブトキシメチル基、ネオペントキシメチル基、ヘキシルオキシメチル基、4-メチルペントキシメチル基、3-メチルペントキシメチル基、2-メチルペントキシメチル基、3,3-ジメチルブトキシメチル基、2,2-ジメチルブトキシメチル基、1,1-ジメチルブトキシメチル基、1,2-ジメチルブトキシメチル基、1,3-ジメチルブトキシメチル基又は2,3-ジメチルブトキシメチル基等である。好ましくは、炭素数1〜4個の直鎖又は分枝鎖状アルコキシメチル基であり、より好ましくは、炭素数1〜3個の直鎖又は分枝鎖状アルコキシメチル基であり、更により好ましくは、炭素数1〜2個のアルコキシメチル基であり、特に好ましくは、メトキシメチル基である。
「モノアルキルカルバモイル基」は、一つのアルキル基がカルバモイル基にN-置換した基である。例えば、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、n-プロピルカルバモイル基、i-プロピルカルバモイル基、n-ブチルカルバモイル基、s-ブチルカルバモイル基、i-ブチルカルバモイル基、t-ブチルカルバモイル基、並びに直鎖及び分枝鎖状のペンチルカルバモイル基、ヘキシルカルバモイル基、ヘプチルカルバモイル基、オクチルカルバモイル基、ノニルカルバモイル基、デカニルカルバモイル基等が挙げられる。
「ジアルキルカルバモイル基」という用語は、同一でも異なってもよい二つのアルキル基がカルバモイル基にN、N-置換した基である。ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、ジ-n-プロピルカルバモイル基、ジ-i-プロピルカルバモイル基、ジ-n-ブチルカルバモイル基、ジ-s-ブチルカルバモイル基、ジ-i-プロピルカルバモイル基、ジ-t-ブチルカルバモイル基、並びに直鎖及び分岐鎖状のジペンチルカルバモイル基、ジヘキシルカルバモイル基、ジヘプチルカルバモイル基、ジオクチルカルバモイル基、ジノニルカルバモイル基、ジデカニルカルバモイル基等がある。
化学構造式(II)中、R7が水素またはR7が存在せず二重結合を形成し、R8が水素であり、R9が水素、ヒドロキシル基、ハロゲン、アルコキシ基、アルキルカルボニルオキシメトキシ基、アシルオキシ基、置換アルキルカルバモイルオキシ基およびアルキルジチオカルボニルオキシ基からなる群から選択され、R10が水素であるか、R9およびR10が一緒になってメチレン基、カルボニル基または
化学構造式(III)中、R15がハロゲンであるかR15およびR16が一緒になってカルボニル基を形成し、R17が水素またはアルキル基であり、R18が水素またはアルキル基であり、Aがアルコキシカルボニル基、ジアルキルカルバモイル基またはカルボキシル基である;
化学構造式(IV)中、R19がヒドロキシル基またはハロゲンから選択されるか、R19およびR20が一緒になってカルボニル基を形成し、Aがアルコキシカルボニルまたはホルミルから選択される;
化学構造式(V)中、R21がヒドロキシルまたはアルコキシ基から選択され、R22が水素であるか、あるいはR21およびR22が一緒になってカルボニル基を形成し、R23がアルコキシ基またはアシルオキシ基から選択されるか、R23およびR24が一緒になってカルボニル基を形成し、R25が水素またはアルキル基から選択され、R26が水素またはアルキル基から選択され、Aがカルボキシル基またはアルコキシカルボニル基である;
化学構造式(VI)中、R23がアルコキシ基であるか、R23およびR24が一緒になってカルボニル基を形成し、R24が水素であり、R25が水素またはアルキル基から選択され、R26が水素またはアルキル基から選択され、Aがアルコキシカルボニルまたはホルミルから選択される;
化学構造式(VII)中、R27が水素またはヒドロキシル基から選択されるかR27が存在せず二重結合を形成し、R29がヒドロキシル基、ハロゲンおよびアシルオキシ基からなる群から選択され、R30が水素またはアルキル基から選択され、R29およびR30が一緒になってメチレン基または
化学構造式(VIII)中、R35が水素、アルコキシ基およびハロゲンからなる群から選択され、R36が水素であり、R37がアルコキシ基であり、R38が水素であり、あるいはR37およびR38が一緒になってカルボニル基を形成し、R39が水素、ヒドロキシル基またはアルキル基から選択されるかR39が存在せず二重結合を形成し、R40が水素またはアルキル基である場合である。
化学構造式(II)中、R7が水素またはR7が存在せず二重結合を形成し、R8が水素であり、R9が水素、ヒドロキシル基、ハロゲン、C1〜4のアルコキシ基、C1〜4アルキルカルボニルオキシメトキシ基、C1〜4アシルオキシ基およびC1〜4アルキルジチオカルボニルオキシ基(この場合、R7は存在せず、そして形成された二重結合はシス形である)からなる群から選択され、R10が水素であるか、R9およびR10が一緒になってカルボニル基を形成し、R11、R12、R13およびR14は水素であり、Aがカルボキシル基、C1〜4アルコキシカルボニル基、ヒドロキシメチル基およびC1〜4アルキルカルボニルオキシメトキシカルボニル基からなる群から選択される;
化学構造式(III)中、R15およびR16が一緒になってカルボニル基を形成し、R17およびR18が水素であり、Aがアルコキシカルボニル基である;
化学構造式(IV)中、R19がヒドロキシル基であり、R20が水素であり、AがC1〜4アルコキシカルボニル基である;
化学構造式(V)中、R21がヒドロキシルであり、R22が水素であり、R23およびR24が一緒になってカルボニル基を形成し、R25およびR26が水素であり、AがC1〜4アルコキシカルボニル基である;
化学構造式(VI)中、R23およびR24が一緒になってカルボニル基を形成し、R25およびR26が水素であり、AがC1〜4アルコキシカルボニルである;
化学構造式(VII)中、R27がヒドロキシル基で、R29がヒドロキシル基であるか、あるいはR27とR29とでエポキシ基を形成し、R30,R31、R32、R33およびR34が水素であり、Aがカルボキシル基である;
化学構造式(VIII)中、R35およびR36が水素であり、R37およびR38が一緒になってカルボニル基を形成し、R39およびR40が水素である場合である。
化合物I
出発原料であるDHAエチルエステルを無水の非プロトン性溶媒に溶解し、-78〜0℃にて不活性ガス(アルゴンあるいは窒素)雰囲気下、求核性のない塩基(リチウムジイソプロピルアミドなど)並びにアルキルハライドと反応させ、モノアルキル化体あるいはジアルキル化体を得る。アルキルハライドの代わりにアルケニルハライド、アルキニルハライド、アリールハライド、を用いることにより、相当するモノあるいはジ置換体が得られる。アルキルハライドの代わりにMoO5・ピリジン・ヘキサメチルホスホルアミド複合体(以下、MoOPH)などの酸化剤を用いると水酸化反応が進行しヒドロキシル体が得られる。ヒドロキシル体から常法によりハロゲン体、アシルオキシ体、アルコキシ体が得られる。(R5、R6の導入:ここで、R5およびR6は互いに独立して水素、ヒドロキシル基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン、アリール基、アシルオキシ基またはアルコキシ基である。)
2の合成
1を含水有機溶媒中、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物を用いて0〜80℃にてアルカリ加水分解し、カルボン酸2を得る。
2をアセトニトリルなどの有機溶媒中でγ-コリジンなどの塩基の存在下で、ヨウ素などのハロゲンと0〜80℃で反応させることにより、ハロラクトン化が進行し、ハロラクトン3が得られる。
3をベンゼンなどの非プロトン性溶媒に溶かし、1,8-ジアザビシクロ [5.4.0]ウンデ-7-セン(DBU)などの脱ハロゲン化水素剤と室温〜80℃で反応させることにより、脱ハロゲン化水素反応が進行し5位に二重結合が導入された4が得られる。一方、3をテトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒に溶かし、水素化トリn-ブチルスズなどの還元剤を加え0℃〜加熱還流することにより、5位のハロゲンが還元され、R1、R2共に水素の化合物4が得られる。また3を含水溶媒中水酸化リチウムなどのアルカリ金属水酸化物を用いてアルカリ加水分解すると、4,5-エポキシ中間体を経由して生成したと考えられる5-6結合が単結合で5位に水酸基(R1=OH)が導入された4が生成する。この水酸基を常法によりハロゲン、アルコキシ基、アシルオキシ基、カルボニル基に変換する。(R1、R2の導入)
5の合成
4を無水の非プロトン性溶媒に溶かし、不活性ガス雰囲気下、-78〜0℃にて水素化ジイソブチルアルミニウムなどの還元剤で還元することによりR3がヒドロキシル基の5が生成する。R3がヒドロキシル基の5から常法により相当するアルコキシ体あるいはアシルオキシ体が得られる。(R3、R4の導入)
6の合成
R5がヒドロキシル基の4を酸触媒にて脱水することにより6を得る。あるいは4のR5のヒドロキシル基をメシル化した後、DBUなどの塩基で処理することにより6を得る。またR5がハロゲンの4をDBUなどの塩基で処理しても6が得られる。
6を無水の非プロトン性溶媒に溶かし、不活性ガス雰囲気下、-78〜0℃にて水素化ジイソブチルアルミニウムなどの還元剤で還元することによりR3がヒドロキシル基の7が生成する。R3がヒドロキシル基の7から常法により相当するアルコキシ体あるいはアシルオキシ体が得られる。(R3、R4の導入)
化合物II
出発原料である4を含水有機溶媒中、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物を用いて0〜80℃にてアルカリ加水分解し、8のRが水素のカルボン酸を得る。また4をアルコール(ROH)中、トリエチルアミンなどの3級アミンの存在下で、室温〜加熱還流下、加溶媒分解することにより、溶媒のアルコールに由来するRエステル8が生成する。
8を無水の非プロトン性溶媒に溶かし、不活性ガス雰囲気下、0℃〜加熱還流にて水素化ジイソブチルアルミニウムなどの還元剤で還元することにより、Aがヒドロキシメチル基、ホルミル基の9が得られる。Aがヒドロキシメチル基の9のヒドロキシル基をアルキル化、アルキルカルボニルオキシメチル化することにより、相当する誘導体が生成する。またトルエンなどの無極性溶媒に溶解したトリメチルアルミニウムと1級アミンあるいは2級アミンの混合溶液に、4を加え-20℃〜加熱還流でアミド化することにより、Aがモノアルキルカルバモイル基あるいはジアルキルカルバモイル基の9を得る。8を無水の非プロトン性溶媒に溶かし、不活性ガス雰囲気下、-78℃〜0℃でアルキル化剤と反応させるとAがアルキルカルボニル基の9が生成する。
8の4位水酸基を常法により反応させ、R9が水素、ハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、置換もしくは無置換アルキルカルバモイルオキシ基もしくはアルキルチオチオカルボニルオキシ基の10を得る。また10の4位水酸基をSwern酸化、またはDess-Martin試薬で酸化することにより、4-カルボニル体を得る。4-カルボニル体から、Wittig反応により、4位にメチレン基を導入する。またエタンジオール、1,3-プロパンジオールを用いて酸触媒下4-カルボニル体のアセタールを生成する。またエタンジチオール、1,3-プロパンジチオールを用いて同様にチオアセタールを生成する(R9、R10の導入)
11の合成
9の4位水酸基を常法により反応させ、R9が水素、ハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、置換もしくは無置換アルキルカルバモイルオキシ基もしくはアルキルジチオカルボニルオキシ基の11を得る。また9の4位水酸基をSwern酸化、またはDess-Martin試薬で酸化することにより、4-カルボニル体を得る。このとき、1位に水酸基が存在したなら、1位水酸基のみt−ブチルジメチルシリル基などの保護基で保護をしておく。4-カルボニル体から、Wittig反応により、4位にメチレン基を導入する。またエタンジオール、1,3-プロパンジオールを用いて酸触媒下4-カルボニル体のアセタールを生成する。(R9、R10の導入)
または、8から9の合成と同様にして、10から11を得る。
R9及びR10が一緒になったカルボニル基の11から、1の合成で示したMoOPHを用いる方法によりR11がヒドロキシル基の12を得る。R11のヒドロキシル基をアルコールの保護基で保護した後、R9及びR10が一緒になって形成しているカルボニル基を還元するとR9がヒドロキシル基となり、R9のヒドロキシル基を常法により種々の所定の誘導体に導くことができる。
上記13を塩化メチレンなどの非プロトン性溶媒に溶解し、トリエチルアミンなどの塩基存在下0℃〜室温にて数時間攪拌することにより二重結合の異性化生成物14が得られる。
14を水素化ホウ素ナトリウムなどの緩和な還元剤で還元しR15がヒドロキシル基の15を得る。R15のヒドロキシル基を常法により水素、ハロゲン、アシルオキシ基、アルコキシ基に変換する。また14から、Wittig反応により、4位にメチレン基を導入する。また14からエタンジオール、1,3-プロパンジオールを用いて酸触媒下4-カルボニル体のアセタールを生成する。また、エタンジチオール、1,3−プロパンジチオールを用いて同様にチオアセタールを生成する。(R15、R16の導入)
化合物IV
5−6が二重結合の場合の9を非極性溶媒中、室温にて(ジエチルアミノ)サルファトリフルオリド(DAST)などのフッ素化試薬で10〜24時間攪拌することにより、二重結合が異性化した16が生成する。
16の8位ヒドロキシル基は常法により水素、ハロゲン、アルコキシ基、アシルオキシ基に変換される。またSwern酸化、またはDess-Martin試薬で酸化することによりR19及びR20が一緒になってカルボニル基を形成する。また16を酸触媒あるいは塩基触媒で脱水反応させることにより8-9二重結合が形成される。
13を含水有機溶媒中、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物存在下-10〜0℃にて2〜24時間攪拌することにより、酸化生成物18が生成する。
18の11位ヒドロキシル基は常法により水素、ハロゲン、アルコキシ基、アシルオキシ基に変換され、相当する19が生成する。また18の11位ヒドロキシル基をSwern酸化、またはDess-Martin試薬で酸化することにより、11-カルボニル体を得る。(R21、R22の導入)
20の合成法
18の4位カルボニル基は緩和な還元剤による還元で、R23がヒドロキシル基の20を生成する。
20の11位ヒドロキシル基は常法により水素、ハロゲン、アルコキシ基、アシルオキシ基に変換され、相当する21が生成する。(R21、R22の導入)また20の11位ヒドロキシル基をSwern酸化、またはDess-Martin試薬で酸化することにより、11位がカルボニルの21を得る。
化合物VI
13を塩化メチレンなどの有機溶媒に溶かし、1N塩酸など酸性試薬を加え、0℃〜室温で、3〜10時間攪拌することにより二重結合のシス-トランス異性化が起こり、22が生成する。
22の4位カルボニル基は緩和な還元剤による還元で、R23がヒドロキシル基の23を生成する。23の4位ヒドロキシル基は常法により水素、ハロゲン、アルコキシ基、アシルオキシ基に変換され、相当する23が生成する(R23、R24の導入)。
出発原料であるEPAアルキルエステルを無水の非プロトン性溶媒に溶解し、-78〜0℃にて不活性ガス(アルゴンあるいは窒素)雰囲気下、求核性のない塩基(リチウムジイソプロピルアミドなど)並びにアルキルハライドと反応させ、モノアルキル化体あるいはジアルキル化体を得る。アルキルハライドの代わりにアルケニルハライド、アルキニルハライド、アリールハライド、を用いることにより、相当するモノあるいはジ置換体が得られる。アルキルハライドの代わりにMoOPHを用いると水酸化反応が進行しヒドロキシル体が得られる。ヒドロキシル体から常法によりハロゲン体、アシルオキシ体、アルコキシ体が得られる。(R33、R34の導入)
またこれら誘導体を加水分解することにより、Rが水素のカルボン酸24を得ることができる。
24をアセトニトリルなどの有機溶媒中でγ-コリジンなどの塩基の存在下、ヨウ素と室温〜加熱還流にて反応させることにより、ヨードラクトン化が進行し、ヨードラクトン25が得られる。
25をベンゼンなどの非プロトン性溶媒に溶かし、DBUなどの脱ハロゲン化水素剤と室温〜80℃で反応させることにより、脱ハロゲン化水素反応が進行し6位に二重結合が導入された26が得られる。一方、25をテトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒に溶かし、水素化トリ-n-ブチルスズなどの還元剤を加え0℃〜加熱還流することにより、6位のハロゲンが還元され、R27、R28が水素の化合物26が得られる。また25を含水溶媒中水酸化リチウムなどのアルカリ金属水酸化物を用いてアルカリ加水分解すると、6-7結合が単結合で6位に水酸基が導入された26が生成する。この水酸化体から常法により相当するハロゲン体、アルコキシ体、アシルオキシ基が生成する。(R27、R28の導入)
27の合成
26を含水有機溶媒中、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物を用いて0〜80℃にてアルカリ加水分解し、カルボン酸27を得る。また26をアルコール(ROH)中、トリエチルアミンなどの3級アミン存在下、室温〜加熱還流下、加溶媒分解することにより、溶媒のアルコールに由来するRエステル27が生成する。
27の5位水酸基を常法により反応させ、R29が水素、ハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、置換もしくは無置換アルキルカルバモイルオキシ基もしくはアルキルジチオカルボニルオキシ基の28を得る。また27の5位水酸基をSwern酸化、またはDess-Martin試薬で酸化することにより、5-カルボニル体を得る。5-カルボニル体から、Wittig反応により、5位にメチレン基を導入する。またエタンジオール、1,3-プロパンジオールを用いて酸触媒下5-カルボニル体のアセタールを生成する。(R29、R30の導入)。
27を無水の非プロトン性溶媒に溶かし、不活性ガス雰囲気下、0℃〜加熱還流にて水素化ジイソブチルアルミニウムなどの還元剤で還元することにより、Aがヒドロキシメチル基、ホルミル基の29が得られる。Aがヒドロキシメチル基の29のヒドロキシ基をアルキル化、アルキルカルボニルオキシメチル化することにより、相当する誘導体が生成する。トルエンなどの無極性溶媒に溶解したトリメチルアルミニウムと1級アミンあるいは2級アミンの混合溶液に、27を加え-20℃〜加熱還流でアミド化することにより、Aがモノアルキルカルバモイル基、ジアルキルカルバモイル基の29を得る。27を無水の非プロトン性溶媒に溶かし、不活性ガス雰囲気下、-78℃〜0℃でアルキル化剤と反応させるとAがアルキルカルボニル基の29が生成する。
29の5位水酸基を常法により反応させ、R29が水素、ハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、置換アルキルカルバモイルオキシ基もしくはアルキルジチオカルボニルオキシ基の30を得る。また29の5位水酸基をSwern酸化、またはDess-Martin試薬で酸化することにより、5-カルボニル体を得る。5-カルボニル体から、Wittig反応により、5位にメチレン基を導入する。またエタンジオール、1,3-プロパンジオールを用いて酸触媒下5-カルボニル体のアセタールを生成する。また、エタンジチオール、1,3−プロパンジチオールを用いて同様にチオアセタールを生成する。(R29、R30の導入)
または、27から29を合成するのと同様の方法で28から30を得る。
R29及びR30が一緒になってカルボニル基の30から、MoOPHを用いる1の合成法と同様の方法によりR31がヒドロキシル基の31を得る。R29及びR30が一緒になって形成しているカルボニル基を還元するとR29がヒドロキシル基となり、そのヒドロキシル基を常法により、種々の所定の誘導体に導くことができる。(R31、R32の導入)
化合物VIII
26の合成と重複する場合の32の合成法は26の合成法を参照。C(2)-C(3)二重結合は以下の方法により導入する。R33がヒドロキシル基の26を酸触媒にて脱水することにより32を得る。あるいは26のR33のヒドロキシル基をメシル化した後、DBUで処理することにより32を得る。またR33がハロゲンの26をDBUで処理しても32が得られる。
32を無水の非プロトン性溶媒に溶かし、不活性ガス雰囲気下、-78〜0℃にて水素化ジイソブチルアルミニウムなどの還元剤で還元することによりR37がヒドロキシル基の33が生成する。R37がヒドロキシル基の33から常法によりR37が水素、アルコキシ基あるいはアシルオキシ基の誘導体が得られる。
5-[(3Z,6Z,9Z,12Z,15Z)-1-ヨード-3,6,9,12,15-オクタデカペンタエニル]ジヒドロ-2(3H)-フラノン (DA23)の合成
1H-NMR(400 MHz, CDCl3)δ: 0.97 (3 H, t, J =7.5 Hz, H-22), 2.08 (3 H, m, H-21,3a), 2.40 (1 H, m, H-3b), 2.56 (1 H, m, H-2b), 2.69 (1 H, m, H-2a), 2.85 (10 H, m, H-6, 9, 12, 15, 18), 4.13 (1 H, m, H-4), 4.25 (1 H, m, H-5), 5.38 (9 H, m, H-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.55 (1 H, m, H-7); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 14.6, 20.8, 25.8, 25.9, 26.0, 26.1, 27.6, 28.8, 34.9, 38.0, 81.0, 127.0, 127.3, 127.6, 128.1, 128.2, 128.7, 128.9, 129.0, 131.8, 132.3, 176.4; EIMS m/z (相対強度) 454 (M+, 5), 175 (53), 79 (100), 67 (55)。
5-[(1E,3Z,6Z,9Z,12Z,15Z)-1,3,6,9,12,15-オクタデカヘキサエニル]ジヒドロ-2(3H)-フラノン (MT49A)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ: 0.97 (3 H, t, J =7.5 Hz, H-22), 2.08 (3 H, m, H-21,3a),2.40 (1 H, m, H-3b), 2.58 (2 H, m, H-2), 2.85 (6 H, m, H-9, 12, 15, 18), 2.97 (2 H, t, J =6.6 Hz, H-9), 5.0 (1 H, dd, J =14.2, 7.3 Hz, H-4), 5.38 (9 H, m, H-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.68 (1 H, dd, J=15.1, 6.9 Hz, H-5), 6.01 (1 H, t, J =11.0 Hz, H-7), 6.54 (1 H, dd, J =15.1, 11.0 Hz, H-6); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 14.6, 20.8, 25.9, 26.0 (2 炭素), 26.5, 28.9, 29.2, 53.3, 80.9, 127.3, 127.5 (2 炭素), 128.1, 128.4, 128.7, 128.9, 129.2, 130.3, 132.3, 132.8, 177.1; EIMS m/z (相対強度) 326 (M+, 8), 191 (26), 79 (100), 67 (55); UV(95%EtOH) λmax 238 nm。
5-[(3Z,6Z,9Z,12Z,15Z)-3,6,9,12,15-オクタデカペンタエニル]ジヒドロ-2(3H)-フラノン (DA5)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ:0.97 (3 H, t, J =7.5 Hz, H-22), 1.66 (1 H, m, H-3a), 1.87 (2 H, m, H-3b,2b), 2.08 (2 H, m, H-21), 2.22 (2 H, m, H-5), 2.33 (1 H, m, H-2a), 2.54 (2 H, m, H-6), 2.85 (8 H, m, H-9, 12, 15, 18), 4.50 (1 H, m, H-4), 5.38 (10 H, m, H-7, 8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20); EIMS m/z (相対強度) 328 (M+, 14), 228 (10), 175 (63), 79 (100), 67 (57)。
5-[(1E,3Z,6Z,9Z,12Z,15Z)-1,3,6,9,12,15-オクタデカヘキサエニル]テトラヒドロ-2-フラノール(TI91)
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.98 (3 H, t, J =7.5 Hz, H-22), 1.57-2.28 (6 H, m, H-2, 3, 21), 2.78-2.89 (6 H, m, H-12, 15, 18), 2.96 (2 H, t, J =6.6 Hz, H-9), 3.05 (1 H, brs, OH), 4.50 および4.73 (total1 H, 各 q, J =7.9 Hz, H-4), 5.28-5.43 (9 H, m, H-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.51 および5.61 (total1 H, 各brs, H-1), 5.62および5.77 (total1 H, dd, J =15.2, 7.8 Hz, H-5), 5.98 (1H, m, H-7), 6.53 (1H, m, J =10.9 Hz, H-6)。
(5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエン-1,4-ジオール (TI57)
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.98 (3H, t, J =7.5 Hz, H-22), 1.54-1.73 (4H, m, H-2, 3), 2.07 (2H, m, H-21), 2.79-2.90 (6H, m, H-12, 15, 18), 2.99 (2H, t, J =7.3 Hz, H-9), 3.63-3.73 (2H, m, H-1), 4.24 (1H, m, H-4), 5.28-5.41 (9H, m, H-6, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.72 (1H, dd, J =15.2, 6.7 Hz, H-5), 6.00 (1H, t, J =11.0, H-8), 6.52 (1H, dd, J =15.2, 11.0 Hz, H-7) ; 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 14.5, 20.8, 25.8, 25.9, 25.9, 26.3, 29.0, 34.5, 63.1, 72.8, 125.7, 127.2, 127.8, 128.1, 128.2, 128.2, 128.6, 128.8, 130.6 (2 炭素), 132.3, 136.4。
5-[(3Z,6Z,9Z,12Z,15Z)-1-ヒドロキシ-3,6,9,12,15-オクタデカペンタエニル]ジヒドロ-2(3H)-フラノン (MT80)
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.97 (3H, t, J =7.5 Hz, H-22), 1.83 (2H, m, H-3), 2.08 (2H, m, H-21), 2.33 (2H, t, J =6.5 Hz, H-2), 2.53 (2H, td, J =2.0 Hz, 7.1 Hz, H-6), 2.85 (8H, m, H-9, 12, 15, 18), 3.50 (2H, m, H-4, 5), 5.38 (10H, m, H-7, 8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 14.5, 20.8, 25.8, 25.9, 26.0, 28.6, 30.0, 30.7, 31.7, 73.4, 74.2, 125.4, 127.3, 127.8, 128.1, 128.2, 128.6, 128.7, 128.8, 131.4, 132.3, 178.9。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.97 (3H, t, J =7.5 Hz, H-22), 2.08 (2H, m, H-21), 2.21 (2H, m, H-3), 2.40 (2H, m, H-2), 2.53 および 2.60 (各 1H, m, H-6), 2.85 (8H, m, H-9, 12, 15, 18), 3.63 (1H, m, H-5), 4.47 (1H, t, J =7.2 Hz, H-4), 5.38 (10H, m, H-7, 8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 14.5, 20.8, 24.3, 25.7 (2C), 25.9, 26.0, 28.8, 31.6, 73.4, 82.2, 124.6, 127.3, 127.8, 128.1, 128.2 (2C), 128.6, 128.8, 131.9, 132.3, 177.6.
EIMS m/z (相対強度) 344 (M+, 10), 229 (11), 175 (73), 79 (100), 67 (55)。
メチル(5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-ヒドロキシ-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエノエート(MT49B)の合成
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 0.97 (3 H, t, J =7.5 Hz, H-22), 1.88 (2 H, m, H-3), 2.08 (2 H, m, H-21), 2.45 (2 H, t, J =7.3 Hz, H-2)2.85(6 H, m, H-12,15, 18), 2.97 (2 H, t, J =6.6 Hz, H-9), 3.68 (3 H, s, H-Me), 4.25 (1 H, dd, J =12.6, 6.6 Hz, H-4), 5.3 8(9 H, m, H-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.68 (1 H, dd, J =15.1, 6.5 Hz, H-5), 6.01 (1 H, t, J =11.0 Hz, H-7), 6.54 (1 H, dd, J =15.1, 11.0 Hz, H-6); EIMS m/z (相対強度) 358 (M+, 5), 192 (24), 79 (100), 67 (53); UV(95%EtOH) λmax 238 nm。
メチル(5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-フルオロ-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエノエート(DA82)
分離精製の際、残渣をシリカゲルに長時間付着させておくことによりDA75(52 mg, 52%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ: 0.97 (3 H, t, J =7.5 Hz, H-22), 2.07 (4 H, m, H-3, 21), 2.44 (2 H, m, H-2), 2.85 (6 H, m, H-12, 15, 18), 2.97 (2 H, t, J=6.6 Hz, H-9), 3.68 (3 H, s, H-Me), 4.95, 5.07 (1 H, ddt, 48.6, 6.2, 6.2 Hz, H-4), 5.38 (9 H, m, H-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.69 (1 H, m, H-5), 6.00 (1 H, t, J =10.8 Hz, H-7), 6.60 (1 H, m, 11.0 Hz, H-6); 19F-NMR (400 MHz, CDCl3)δ: -175.54 (1 F, ddt, 48, 21, 16 Hz, F-4)
UV (95%EtOH) λmax 236 nm。
メチル(4E,6E,10Z,13Z,16Z,19Z)-8-ヒドロキシ-4,6,10,13,16,19-ドコサヘキサエノエート(DA75)
UV (95%EtOH) λmax 232 nm。
メチル (5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-メトキシ-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエノエート(TI100)
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.98 (3H, t, J =7.5 Hz, H-22), 1.79-1.93 (2H, m, H-3), 2.08 (2H, quint, J =7.4 Hz, H-21), 2.39 (2H, t, J =7.5 Hz, H-2), 2.79-2.90 (6H, m, H-12, 15, 18), 2.97 (2H, t, J =6.5 Hz, H-9), 3.26 (3H, s, MeO), 3.64 (1H, q, J =6.7 Hz, H-4), 3.67 (3H, s, CO2 Me), 5.28-5.46 (9H, m, H-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.50 (1H, dd, J =15.2, 7.8 Hz, H-5), 6.01 (1H, t, J =10.9 Hz, H-7), 6.49 (1H, dd, J =15.2, 10.9 Hz, H-6); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 14.5, 20.8, 25.8, 25.9, 26.3, 30.2, 30.8, 51.8, 56.5, 81.3, 127.2, 127.8, 128.0 (2 炭素), 128.2, 128.6, 128.8 (2 炭素), 128.9, 130.7, 132.3, 133.6, 174.2。
(5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-メトキシ-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエン酸(TI101)
メチル(5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-オキソ-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサノエート(TI11)
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.97 (3H, t, J =7.5 Hz, H-22), 2.07 (2H, m, H-21), 2.66 (2H, t, J =6.7 Hz, H-2), 2.77-2.88 (6H, m, H-12, 15, 18), 2.92 (2H, t, J =6.7 Hz, H-3), 3.01 (2H, t, J =7.3 Hz, H-9), 3.69 (3H, s, CO2Me), 5.28-5.49 (8H, m, H-10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.87 (1H, m, H-6), 6.15 (1H, d, J =11.4 Hz, H-8), 6.20 (1H, d, J =15.5 Hz, H-5), 7.56 (1H, dd, J =15.5, 11.4 Hz, H-7); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 14.3, 20.6, 25.6, 25.7, 25.8, 26.7, 28.0, 35.5, 51.9, 126.4, 127.0, 127.1, 127.7, 128.6, 128.7, 129.5, 129.7, 132.1, 137.1, 140.1, 173.4 (C-1), 198.3 (C-4); UV(95%EtOH) λmax 280 nm。
(5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-ヒドロキシ-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエン酸(MT53)の合成
1H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ:0.97 (3 H, t, J =7.5 Hz, H-22), 1.88 (2 H, m, H-3), 2.08 (2 H, m, H-21), 2.48 (2 H, t, J =7.3 Hz, H-2), 2.85 (6 H, m, H-12, 15, 18), 2.97 (2 H, t, J =6.6 Hz, H-9), 4.25 (1 H, dd, J =12.6, 6.6 Hz, H-4), 5.38 (9 H, m, H-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.68 (1 H, dd, J =15.1, 6.5 Hz, H-5), 6.01(1 H, t, J =11.0 Hz, H-7), 6.54 (1 H, dd, J =15.1, 11.0 Hz, H-6); FABMS m/z (相対強度) 345 (M+ + H, 1), 327 (9), 281 (5), 79 (100), 67 (88); UV(95%EtOH) λmax 238 nm。
(5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-オキソ-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエン酸(TI72)の合成
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.97 (3H, t, J =7.5 Hz, H-22), 1.79-1.93 (2H, m, H-3), 2.08 (2H, quint, J =7.4 Hz, H-21), 2.45 (2H, t, J =7.4 Hz, H-2), 2.80-2.88 (6H, m, H-12, 15, 18), 2.97 (2H, t, J =6.6 Hz, H-9), 3.27 (3H, s, MeO), 3.64 (1H, q, J =6.7 Hz, H-4), 5.28-5.46 (9H, m, H-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.50 (1H, dd, J =15.2, 7.8 Hz, H-5), 6.01 (1H, t, J =10.9 Hz, H-7), 6.50 (1H, dd, J =15.2, 10.9 Hz, H-6); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 14.5, 20.8, 25.7, 25.8, 25.9, 26.3, 30.3, 30.5, 56.5, 81.3, 127.2, 127.9, 128.0, 128.1, 128.2, 128.8, 128.9, 130.9, 132.3, 133.2, 179.5。
メチル(5E,7E,9E,13Z,16Z,19Z)-11-ヒドロキシ-4-オキソ-5,7,9,13,16,19-ドコサヘキサノエート(TI63)
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.98 (3H, t, J =7.5 Hz, H-22), 2.08 (2H, quint, J =7.4, H-21), 2.39 (2H, t, J =6.8 Hz, H-12), 2.65 (2H, t, J =6.8, H-2), 2.78-2.89 (4H, m, H-15, 18), 2.91 (2H, t, J =6.8 Hz, H-3), 3.69 (3H, s, CO2 Me), 4.29 (1H, dd, J =12.1, 6.4 Hz, H-4), 5.28-5.45 (5H, m, H-14, 16, 17, 19, 20), 5.62 (1H, m, H-13), 5.97 (1H, dd, J =15.2, 5.8 Hz, H-10), 6.21 (1H, d, J =15.5 Hz, H-5), 6.35 (1H, dd, J =14.9, 11.2 Hz, H-7), 6.39 (1H, dd, J =15.3, 10.8 Hz, H-6) 6.61 (1H, dd, J =14.9, 10.8 Hz, H-8), 7.23 (1H, dd, J =15.5, 11.2 Hz, H-6); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 14.5, 20.8, 25.8, 26.0, 28.2, 35.3, 35.5, 52.0, 71.7, 124.6, 127.1, 127.7, 129.1, 129.2, 129.6, 130.8, 132.2, 132.4, 140.6, 141.1, 142.8, 173.6, 198.2。
メチル(6E,8E,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-オキソ-6,8,10,13,16,19-ドコサヘキサノエート(TI13)
メチル (5E,7E,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-オキソ-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキノエート (TI12)
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.97 (3H, t, J =7.5 Hz, H-22), 2.07 (2H, m, H-21), 2.64 (2H, t, J =6.7 Hz, H-2), 2.77-2.88 (6H, m, H-12, 15, 18), 2.90 (2H, t, J =6.7 Hz, H-3), 2.97 (2H, t, J =6.7 Hz, H-9), 3.68 (3H, s, CO2Me), 5.28-5.55 (8H, m, H-10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 6.11 (1H, d, J =15.5 Hz, H-5), 6.12-6.20 (2H, m, H-7, 8), 7.19 (1H, dd, J =15.5, 9.9 Hz, H-6)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.97 (3H, t, J =7.5 Hz, H-22), 1.20 (9H, s, H-4-Piv), 1.21 (9H, s, H-1-Piv), 1.88 (2H, m, H-3), 2.08 (2H, quint, J =7.4 Hz, H-21), 2.44 (2H, m, H-2), 2.77-2.89 (6H, m, H-12, 15, 18), 2.97 (2H, t, J =6.9 Hz, H-9), 4.12 (1H, dd, J =13.2, 7.5 Hz, H-4), 5.19 (1H, 1/2ABq, J =6.4, 4-OCH2O), 5.32 (1H, d, J =6.4, 4-OCH 2 O), 5.27-5.48 (9H, m, H-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.52 (1H, dd, J =15.2, 7.8 Hz, H-5), 5.74 (1H, q, J =5.5, 1-OCH2O), 5.99 (1H, t, J =10.9 Hz, H-7), 6.52 (1H, dd, J =15.2, 10.9 Hz, H-6); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 14.4, 20.7, 25.7, 25.8, 25.8, 27.0 (3 炭素), 27.2 (3 炭素), 30.0, 30.5, 38.9, 39.0, 79.1, 79.7, 87.1 (H-4), 127.2, 127.6, 127.8, 128.0, 128.1, 128.4, 128.6, 128.8, 128.9, 131.5, 132.1, 132.2, 172.0, 177.3, 178.0。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.97 (3H, t, J =7.3 Hz, H-22), 1.21 (9H, s, H-1-Piv), 1.88 (3H, m, H-3, OH), 2.08 (2H, quint, J =7.4 Hz, H-21), 2.49 (2H, t, J =7.4, H-2), 2.78-2.88 (6H, m, H-12, 15, 18), 2.97 (2H, t, J =6.9 Hz, H-9), 4.24 (1H, dd, J =12.6, 6.3 Hz, H-4), 5.28-5.48 (9H, m, H-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.67 (1H, dd, J =15.6, 9.0 Hz, H-5), 5.75 (1H, s, 1-OCH2O), 5.99 (1H, t, J =11.0 Hz, H-7), 6.53 (1H, dd, J =15.2, 11.0 Hz, H-6); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 14.5, 20.7, 25.7, 25.8, 25.8, 26.3, 27.0 (3 炭素), 30.2, 31.9, 71.7 (H-4), 79.7, 126.1, 127.2, 127.7, 127.9, 128.0, 128.1, 128.6, 128.8, 128.9, 131.0, 132.3, 135.4, 172.6, 177.4。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.97 (3H, t, J =7.5 Hz, H-22), 1.21 (9H, s, H-4-Piv), 1.88 (2H, m, H-3), 2.08 (2H, quint, J =7.4 Hz, H-21), 2.43 (2H, td, J =9.5, 2.6, H-2), 2.78-2.88 (6H, m, H-12, 15, 18), 2.97 (2H, t, J =6.6 Hz, H-9), 4.14 (1H, dd, J =13.2, 7.5 Hz, H-4), 5.20 (1H, d, J =6.3, 4-OCH2O), 5.34 (1H, 1/2d, J =6.3, 4-OCH2O), 5.27-5.48 (9H, m, H-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.53 (1H, dd, J =15.2, 7.8 Hz, H-5), 5.99 (1H, t, J =11.0 Hz, H-7), 6.52 (1H, dd, J =15.2, 11.0 Hz, H-6); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 14.5, 20.8, 25.7, 25.8, 25.9, 26.3, 27.2 (3 炭素), 29.9, 30.6, 39.1, 79.1, 87.2 (H-4), 127.2, 127.6, 127.8, 128.0, 128.1, 128.4, 128.6, 128.8, 129.0, 131.6, 132.3, 132.3, 178.2, 178.8。
(5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-(アセチルオキシ)-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエン酸(DA13)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 0.97(3H, t, J =7.5Hz, H-22), 2.00(2H, m, H-3), 2.05(5H, m, H-21, OAc), 2.40(2H, t, J =7.5Hz, H-2), 2.85(6H, m, H-12, 15, 18), 2.97(2H, t, J =6.6Hz, H-9), 5.38(10H, m, H-4, 8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.59(1H, dd, J =15.1, 7.2Hz, H-5), 5.96(1H, t, J =10.9Hz, H-7), 6.55(1H, dd, J =15.1, 11.0Hz, H-6)。
メチル(5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-(アセチルオキシ)-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサノエート(DA20)
1H-NMR ( 400 MHz, CDCl3) δ: 0.97(3H, t, J =7.5Hz, H-22), 1.98(2H, m, H-3), 2.05(2H, m, H-21, OAc), 2.36(2H, t, J =7.3Hz, H-2), 2.85(6H, m, H-12, 15, 18), 2.97(2H, t, J =6.6Hz, H-9), 3.67(3H, s, H-Me), 5.38(9H, m, H-4, 8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.55(1H, dd, J =15.1, 6.5Hz, H-5), 5.96(1H, t, J =11.0Hz, H-7), 6.55(1H, dd, J =15.1, 11.0Hz, H-6); EIMS m/z (相対強度) 400 (M+, 1), 369 (M+ -MeOH, 4), 340 (M+ -OAc, 66), 192 (73), 91 (100), 79 (90); UV (95%EtOH) λmax 238 nm。
メチル(7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-ヒドロキシ-7,10,13,16,19-ドコサペンタノエート(DA93)
1H-NMR ( 400 MHz, CDCl3) δ: 0.97(3H, t, J =7.5Hz, H-22), 1.53(2H, m, H-5), 1.73, 1.82(2H, m, H-3), 2.07(2H, m, H-21), 2.19(2H, m, H-6), 2.46(2H, t, 7.4Hz, H-2), 2.85(8H, m, H-9, 12, 15, 18), 3.64(1H, m, H-4), 3.68(3H, s, H-Me), 5.38(10H, m, 7, 8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20)。
(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-N-(2-ヒドロキシエチル)-4,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエンアミド(DA24)
1H-NMR ( 400 MHz, CDCl3) δ: 0.97(3H, t, J =7.5Hz, H-22), 2.08(2H, m, H-21), 2.27(2H, t, J =7.4, H-2), 2.43(2H, m, H-3), 2.62(1H, s, H-OH), 2.85(10H, m, H-6, 9, 12, 15, 18), 3.42(2H, dd, J =5.5, 10.1Hz, H-N(1)), 3.71(2H, dd, J =4.7, 9.5Hz, H-N(2)), 5.38(12H, m, H-4, 5, 7, 8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.94(1H, s, H-NH);EIMS m/z (相対強度) 371 (M+, 10), 353 (17), 284 (13), 85 (100)。
(5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-ヒドロキシ-N-(2-ヒドロキシエチル)-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエンアミド (DA34)
1H-NMR ( 400 MHz, CDCl3) δ: 0.97(3H, t, J =7.5Hz, H-22), 1.85(1H, m, H-3a), 1.95(1H, m, H-3b), 2.07(2H, m, H-21), 2.37(2H, m, H-2), 2.67(1H, s, H-OH(N(2))), 2.85(6H, m, H-12, 15, 18), 2.97(3H, m, H-9, OH(C4)), 3.42(2H, m, H-N(1)), 3.73(2H, m, H-N(2)), 4.27(1H, m, H-4), 5.38(9H, m, H-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.68(1H, dd, J =6.2, 15.2Hz, H-5), 6.00(1H, t, J =11.0Hz, H-7), 6.16(1H, s, H-NH), 6.56(1H, dd, J =11.2, 15.2Hz, H-6); EIMS m/z (相対強度) 387 (M+, 9), 370 (10), 326 (13), 300 (9), 228 (19), 198 (95) 137 (99), 62 (100)。
(5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-1-オキソ-1-(1-ピペリジニル)-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエン-4-オール (DA36)
1H-NMR ( 400 MHz, CDCl3) δ: 0.97(3H, t, J =7.5Hz, H-22), 1.64, 1.88(6H, m, H-N(2)(3)(4)), 1.85, 1.95(2H, m, H-3), 2.08(2H, m, H-21), 2.50(2H, m, H-2), 2.85(6H, m, H-12, 15, 18), 2.97(2H, m, H-9, ), 3.40, 3.56(5H, m, H-N(1)(5), OH(C4)), 4.27(1H, m, H-4), 5.38(9H, m, H-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.68(1H, dd, J =15.1, 6.5Hz, H-5), 6.01(1H, t, J =11.0Hz, H-7), 6.54(1H, dd, J =15.1, 11.0Hz, H-6); EIMS m/z (相対強度) 411 (M+, 7), 341 (9), 213 (11), 138 (46), 69 (100)。
(5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-N,N-ジエチル-4-ヒドロキシ-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエンアミド (DA38)
1H-NMR ( 400 MHz, CDCl3) δ: 0.97(3H, t, J =7.5Hz, H-22), 1.12(3H, t, J =7.1, H-N(2)), 1.18(3H, t, J =7.1, H-N(2)')1.85, 1.95(2H, m, H-3), 2.08(2H, m, H-21), 2.52(2H, m, H-2), 2.85(6H, m, H-12, 15, 18), 2.97(2H, m, H-9, ), 3.32, 3.38(4H, m, H-N(1)(1)'), 3.79(1H, s, OH(C4)), 4.28(1H, m, H-4), 5.38(9H, m, H-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.72(1H, dd, J =15.1, 6.5Hz, H-5), 6.01(1H, t, J =11.0Hz, H-7), 6.57(1H, dd, J =15.1, 11.0Hz, H-6); EIMS m/z (相対強度) 399 (M+, 3), 381 (17), 272 (5), 100 (100)。
(5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-N-(2-フリルメチル)-4-ヒドロキシ-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエンアミド (DA39)
1H-NMR ( 400 MHz, CDCl3) δ: 0.97(3H, t, J =7.5Hz, H-22), 1.85, 1.95(2H, m, H-3), 2.08(2H, m, H-21), 2.35(2H, m, H-2), 2.84(7H, m, H-12, 15, 18, OH(C4)), 2.96(2H, m, H-9), 4.26(1H, m, H-4), 4.44(2H, d, J =5.49HzH-N(1)), 5.38(9H, m, H-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.70(1H, dd, J =15.1, 6.5Hz, H-5), 5.91(1H, s, H-NH), 5.99(1H, t, J =11.0Hz, H-7), 6.22(1H, dd, J =3.1, 0.6Hz, H-N(4)), 6.32(1H, dd, J =3.2, 2.0Hz, H-N(3)), 6.56(1H, dd, J =15.1, 11.0Hz, H-6), 7.35(1H, dd, J =1.9, 0.9Hz, H-N(5); EIMS m/z (相対強度) 423 (M+, 2), 326 (4), 256 (4), 234 (13), 81 (100)。
(5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-ヒドロキシ-N-[2-(1-メチル-2-ピロリジニル)エチル]-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエンアミド(DA40)
1H-NMR ( 400 MHz, CDCl3) δ: 0.97(3H, t, J =7.5Hz, H-22), 1.65, 1.74, 1.91(8H, m, H-3, N(2)(4)(5)), 2.07(2H, m, H-21), 2.21(1H, m, H-N(3)), 2.33(7H, m, s, H-2, N(6), Me), 2.84(7H, m, H-12, 15, 18, OH(C4)), 2.96(2H, m, H-9), 3.08, 3.45(2H, m, H-N(1)), 4.26(1H, m, H-4), 5.38 (9H, m, H-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.72(1H, dd, J =15.1, 6.5Hz, H-5), 6.01(1H, t, J =11.0Hz, H-7), 6.57(1H, dd, J =15.1, 11.0Hz, H-6), 6.95(1H, s, H-NH); EIMS m/z (相対強度) 454 (M+, 7), 436 (12), 265 (7), 170 (4), 155 (4), 84(100)。
(5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-[[(メチルスルファニル)カルボチオイル]オキシ]-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエン酸(DA58)
(5Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-[[(メチルスルファニル)カルボチオイル]オキシ]-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエン酸(DA65)
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 0.97(3H, t, J =7.5Hz, H-22), 2.08(2H, m, H-21), 2.40(7H, s, m, H-Me(S), 2, 3), 2.86(6H, m, H-12, 15, 18, ), 2.94(2H, t, J =6.6Hz, H-9), 5.11(1H, dd, J =6.9, 9.5Hz, H-6), 5.38(11H, m, H-5, 7, 8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.67(1H, m, H-4); 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 13.2, 14.5, 20.7, 25.7, 25.8 (2), 26.2, 27.4, 33.5, 44.9, 126.9, 127.2, 127.3, 128.1, 128.2, 128.5, 128.8, 129.1, 129.6, 130.8, 131.3, 132.2, 178.4, 188.7
UV (95%EtOH) λmax 244 nm。
メチル(5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-[(フェノキシカルボチオイル)オキシ]-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエノエート(DA67)
メチル(5Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-[(フェノキシカルボチオイル)オキシ]-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエノエート(DA66)
DA67: 1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 0.97(3H, t, J =7.5Hz, H-22), 2.11(4H, m, H-3, 21), 2.45(2H, t, J =6.6Hz, H-2), 2.83(6H, m, H-12, 15, 18), 2.96(2H, m, H-9), 3.69(3H, s, H-Me), 5.37(9H, m, H-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.51(1H, m, H-4)5.65(1H, dd, J =15.2, 7.8Hz, H-5), 6.00(1H, t, J =11.0Hz, H-7), 6.65(1H, dd, J =15.2, 11.1Hz, H-6), 7.16, 7.22, 7.37(5H, m, H-ph)
UV (95%EtOH) λmax 237 nm;
DA66: 1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 0.97(3H, t, J =7.5Hz, H-22), 2.08(2H, m, H-21), 2.38(4H, m, H-2, 3), 2.84(6H, m, H-12, 15, 18, ), 2.94(2H, m, H-9), 3.66(3H, s, H-Me), 4.88(1H, dd, J =7.1, 8.9Hz, H-6), 5.37(11H, m, H-5, 7, 8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.71(1H, m, H-4), 7.15, 7.26, 7.37(5H, m, H-ph)。
(7Z, 10Z, 13Z, 19Z)-4-ヒドロキシ-7, 10, 13, 16, 19-ドコサペンタエン酸 (DA21)
1H-NMR(400MHz,CDCl3)
δ: 0.97 (3H, t, J = 7.5 Hz, H-22), 1.73 (2H, m, H-5), 1.84 (2H, m, H-3), 2.08 (2H, m, H-21), 2.20 (2H, m, H-6), 2.53 (2H, t, J = 7.2 Hz, H-2), 2.85 (8H, m, H-3, 12, 15, 18), 3.69 (1H, m, H-4), 5.38 (10H, m, H-7,8,10,11,13,14,16,17,19,20).
(実施例28)TI109およびTI110の合成
メチル(4R,5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-[[([[(1R,4aS)-7-イソプロピル-1,4a-ジメチル-1,2,3,4,4a,9,10,10a-オクタヒドロ-1-フェナンスレニル]メチル]アミノ)カルボニル]オキシ]-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエノエート(TI109)
メチル(4S,5E,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-[[([[(1R,4aS)-7-イソプロピル-1,4a-ジメチル-1,2,3,4,4a,9,10,10a-オクタヒドロ-1-フェナンスレニル]メチル]アミノ)カルボニル]オキシ]-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエノエート(TI110)
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.92 (3H, s, H-18), 1.21 (3H, s, H-20), 1.22 (6H, d, J =7.0 Hz, H-16, 17), 1.38-1.82 (8H, m, アビエタ-1, 2, 3, 6), 2.29 (1H, dt, J =12.9, 3.1 Hz, H-5), 2.79-2.92 (3H, m, H-7, 15), 3.03 (1H, 1/dd, J =13.9, 6.9, H-19), 3.29 (1H, 1/2dd, J =12.8, H-19), 6.89 (1H, s, H-14), 7.00 (1H, d, J =8.2, 1.4 Hz, H-12), 7.18 (1H, d, J =8.2 Hz, H-11 ); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 18.4, 18.8, 19.0, 24.2 (2 炭素), 25.3, 30.3, 33.7, 36.2, 37.6, 37.8, 38.4, 45.1, 54.5, 121.8, 124.2, 124.5, 127.7, 134.7, 145.9, 147.0.。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.92 (3H, s, アビエタ-18), 0.97 (3H, t, J =7.5 Hz, DHA-22), 1.21 (3H, s, アビエタ-20), 1.22 (6H, d, J =7.5 Hz, アビエタ-16, 17), 1.22-1.99 (8H, m, アビエタ-1, 2, 3, 6), 1.93 (2H, dd, J =14.4, 7.3 Hz, DHA-3), 1.97 (2H, m, DHA-21), 2.29 (1H, d, J =12.9 Hz, アビエタ-5), 2.34 (2H, dd, J =8.6, 6.7 Hz, DHA-2), 2.74-2.96 (11H, m, DHA-9, 12, 15, 18, アビエタ-7, 15), 3.08 (2H, ddd, J =30.3, 13.8, 7.0, アビエタ-19), 3.63 (3H, s, CO2 Me), 4.65 (1H, t, J =6.4 Hz, NH), 5.20 (1H, q, J =7.3 Hz, DHA-4), 5.29-5.44 (9H, m, DHA-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.56 (1H, dd, J =15.2, 7.0 Hz, DHA-5), 5.95 (1H, t, J =10.8 Hz, DHA-7), 6.52 (1H, dd, J =15.2, 11.4 Hz, DHA-6), 6.89 (1H, s, アビエタ-14), 6.99 (1H, d, J =8.0 Hz, アビエタ-12), 7.29 (1H, d, J =8.0 Hz, アビエタ-11 ); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 14.5, 18.7, 18.8, 19.1, 20.8, 24.1 (2 炭素), 25.5, 25.8, 25.9, 26.3, 30.0, 30.1, 30.4, 33.7, 36.2, 37.6, 37.6, 38.6, 45.5, 51.8, 51.9, 74.2, 124.1, 124.4, 127.1, 127.2, 128.0, 128.1, 128.2, 128.6, 128.8, 128.9, 131.4, 131.5, 132.3, 134.9, 145.9, 147.3, 156.3, 173.8。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.92 (3H, s, アビエタ-18), 0.97 (3H, t, J =7.5 Hz, DHA-22), 1.21 (3H, s, アビエタ-20), 1.22 (6H, d, J =7.5 Hz, アビエタ-16, 17), 1.22-1.99 (8H, m, アビエタ-1, 2, 3, 6), 1.93 (2H, dd, J =14.4, 7.3 Hz, DHA-3), 1.97 (2H, m, DHA-21), 2.29 (1H, d, J =12.9 Hz, アビエタ-5), 2.34 (2H, dd, J =8.6, 6.7 Hz, DHA-2), 2.77-2.96 (11H, m, DHA-9, 12, 15, 18, アビエタ-7, 15), 2.99 (1H, 1/2dd, J =13.9, 6.9, アビエタ-19), 3.15 (1H, 1/2dd, J =13.9, 6.9, アビエタ-19), 3.64 (3H, s, CO2 Me), 4.66 (1H, t, J =6.4 Hz, NH), 5.19 (1H, q, J =7.3 Hz, DHA-4), 5.29-5.44 (9H, m, DHA-8, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.56 (1H, dd, J =15.2, 7.0 Hz, DHA-5), 5.93 (1H, t, J =10.8 Hz, DHA-7), 6.54 (1H, dd, J =15.2, 11.4 Hz, DHA-6), 6.87 (1H, s, アビエタ-14), 6.99 (1H, d, J =8.0 Hz, アビエタ-12), 7.29 (1H, d, J =8.0 Hz, アビエタ-11 ); 13C NMR (100 MHz, CDCl3)δ14.7, 19.0 (2 炭素), 19.2, 21.0, 24.4 (2 炭素), 25.7, 25.9, 26.0, 26.1, 26.5, 30.2, 30.3, 30.6, 33.8, 36.4, 37.8, 38.8, 45.5, 52.0, 52.1, 74.4, 124.2, 124.6, 127.3, 127.4, 128.0, 128.1, 128.2, 128.3 (2 炭素), 128.4, 128.8, 129.0, 129.1, 131.5,131.6, 132.5, 135.2, 146.0, 147.5, 156.5, 173.8。
したがって、MT49BのR体またはS体を使用して、TI100、TI101、DA20、DA58、DA65、DA67、DA66等の対応する光学異性体を合成できる。
メチル(4R,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-[[(2S)-3,3,3-トリフルオロ-2-メトキシ-2-フェニルプロピル]オキシ]-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエノエート(TI119)
メチル(4R,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)-4-[[(2R)-3,3,3-トリフルオロ-2-メトキシ-2-フェニルプロピル]オキシ]-5,7,10,13,16,19-ドコサヘキサエノエート(TI120)
絶対配置は以下に示すMTPAエステル法を適用して決定した。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.97 (3H, t, J =7.5 Hz, H-22), 1.98-2.12 (4H, m, H-2, 21), 2.37 (2H, td, J =7.7, 3.1 Hz, H-3), 2.78-2.87 (6H, m, H-12, 15, 18), 2.91 (2H, t, J =7.3 Hz, H-9), 3.53 (3H,brs, MTPA), 3.68 (3H, s, CO2 Me), 5.30-5.60 (11H, m, H-4, 5, 6, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.94 (1H, t, J =11.0 Hz, H-8), 6.59 (1H, dd, J =14.3, 11.3 Hz, H-7), 7.34-7.43 (3H, m, MTPA), 7.45-7.56 (2H, m, MTPA)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.97 (3H, t, J =7.5 Hz, H-22), 1.98-2.12 (4H, m, H-2, 21), 2.25 (2H, dt, J =15.3, 7.7 Hz, H-3), 2.78-2.87 (6H, m, H-12, 15, 18), 2.94 (2H, t, J =7.3 Hz, H-9), 3.54 (3H,brs, MTPA), 3.66 (3H, s, CO2 Me), 5.30-5.60 (11H, m, H-4, 5, 6, 10, 11, 13, 14, 16, 17, 19, 20), 5.98 (1H, t, J =11.0 Hz, H-8), 6.67 (1H, dd, J =14.1, 11.3 Hz, H-7), 7.34-7.43 (3H, m, MTPA), 7.45-7.56 (2H, m, MTPA)。
4-[3-[(2Z,5Z,8Z,11Z)-2,5,8,11-テトラデカテトラエニル]-2-オキシラニル]ブタン酸(DA103)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)
δ: 0.98 (3H, t, J = 7.5 Hz, H-20), 1.45?1.85 (2H, m, H-3), 1.88 (2H, m, H-4), 2.08 (2H, quint, J = 7.5 Hz, H-19), 2.25 (1H, m, H-5), 2.35?2.51 (3H, m, H-2, 6), 2.78?3.02 (8H, m, H-7, 10, 13, 16), 2.80?2.99 (8H, m, H-8, 9, 11, 12, 14, 15, 17, 18)
(実施例31) DA104の合成
(8Z,11Z,14Z,17Z)-5,6-ジヒドロキシ-8,11,14,17-イコサテトラエン酸(DA104)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)
δ: 0.98 (3H, t, J = 7.5 Hz, H-20), 1.50?1.90 (4H, m, H-3, 4), 2.08 (2H, m, H-19), 2.41 (2H, t, J = 7.2 Hz, H-2), 2.77?2.93 (9H, m, H-5, 7, 10, 13, 16), 4.16 (1H, td, J = 2.80?2.99 (8H, m, H-8, 9, 11, 12, 14, 15, 17, 18)。
6-[(3Z,6Z,9Z,12Z)-3,6,9,12-ペンタデカテトラエニル]テトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン(DA105)
δ: 0.97 (3H, t, J = 7.5 Hz, H-20), 1.75?2.10 (4H, m, H-3, 4), 2.25 (2H, m, H-5), 2.44?2.78 (4H, m, H-2, 19), 2.75?2.99 (8H, m, H-7, 10, 13, 16), 4.25 (1H, dt, J = 11.1, 4.1, H-5), 5.31?5.73 (8H, m, H-8, 9, 11, 12, 14, 15, 17, 18).
(実施例33)PPARγ作動性試験
アフリカミドリザル腎臓由来のCOS-7細胞を5%FCS存在下DMEM中で培養した。24ウェルプレートを用い、1ウェルあたり2x104個の細胞を播いた。24時間培養した後、リポフェクション法により次の3つのプラスミド[ヒトPPARγのリガンド結合領域とGa14−DBDの融合タンパクをコードしたpSG5−GAL−hPPARγ(0.05μg)、 Ga14結合サイトを4コピー持ったルシフェラーゼレポータープラスミドTK−MH100x4−LUC (0.2μg)、インターナルコントロール用プラスミドpRL−CMV(0.02μg)] をトランスフェクトした。4時間インキュベーションした後、メディウムを新鮮な1%FCS含有DMEMに変え培養した。翌日、リガンドを加え18時間培養した後、ルシフェラーゼ活性を測定した。リガンドの濃度は5μMで行った。
日本クレア(株)より購入した遺伝的NIDDMマウスKK-Ayマウス(9週齢、雄)を用いて、TI11がKK-Ayマウスの体重(B.W. gain)、白色脂肪量(WAT/B.W.)、血糖値(B.G.)、血中トリグリセリド(TG)、血中遊離脂肪酸(FFA)、血中総コレステロール(TC)、レベルに及ぼす作用を検討した。
クレア(株)より購入した遺伝的NIDDMラットZucker diabetic fatty rat(ZDFラット)(6週齢、雄)を用いて、TI11がZDFラットのB.W. gain、WAT/B.W.、B.G.、 TG、FFA、TCレベルに及ぼす作用を検討した。
クレア(株)より購入した遺伝的NIDDMマウスdb/dbマウスを用いて、TI11がdb/dbマウス(8週齢、雄)のB.W. gain、WAT/B.W.、B.G.、 TG、FFA、TCレベルに及ぼす作用を検討した。
TI11によるPPARγ活性化に関与するコアクチベーターの検索をmamalian-two-hybrid法によって実施した('00 J.B.C. 275, p.333201)。
(実施例38)正常ラットに対する作用
オリエンタルバイオサービス関東(株)より購入したSD系ラット(5週齢、雄)を用いて、TI11がSD系ラットのB.W. gain、B.G.、 TG、FFA、TC、血中リン脂質、血中クレアチニン、血中尿素窒素、血中クロール、血中カリウム、血中ナトリウム、血中総蛋白、血中ビリルビン、CPK、GOT、GPT、LDH、ALPレベル、臓器重量に及ぼす作用を検討した。
(実施例39)潰瘍性大腸炎モデルラットに対する作用
ラットのデキストラン硫酸ナトリウム(DSS)誘発潰瘍性大腸炎モデル(Cancer Research, 61,p2424-2428, March15,2001)を用い、TI11の7日間反復直腸内投与による治療効果を検討した。DSS誘発潰瘍性大腸炎モデルラットの作製については、日本チャールス・リバー株式会社より購入したSD系ラット(7週齢、雄)に3% DSS水溶液を自由摂取させ、血便が観察されたものをDSS誘発潰瘍性大腸炎モデルラットとして用いた。
培養株化上皮細胞COS-1細胞を5%FCS存在下DMEM中で培養した。24ウェルプレートを用い、1ウェルあたり2x104個の細胞を播いた。24時間培養した後、培養株化上皮細胞COS-1にリポフェクション法を用いて、GAL 4(酵母転写アクチベーター) -PPARα融合タンパク質発現プラスミド(エフェクタープラスミド)0.02μgと併せてレポータープラスミド17M2-Luc(GAL4応答配列+β-globin プロモーター+ルシフェラーゼ cDNA)0.08μg、インターナルコントロール用プラスミドpRL-CMV0.8ngとを併せて導入した後、Opti MEM (Gibco(株))に被験物質を混合したものを添加し、16時間後にルシフェラーゼ(Luc)アッセイに処し、PPARα転写活性を算出した。実験の結果、 TI11は 3μM濃度にて陰性対照比約1.5倍にPPARα転写活性を上昇させた。また、TI72は陰性対照比約1.9倍、TI91は陰性対照比約2.0倍、TI57は陰性対照比約1.4倍、TI63は陰性対照比約1.6倍、MT80は陰性対照比約1.3倍、DA21は陰性対照比約1.4倍、TI85は陰性対照比約1.5倍、TI86は陰性対照比約1.5倍、DA65は陰性対照比約2.5倍、DA75は陰性対照比約1.9倍、DA82は陰性対照比約2.2倍、DA93は陰性対照比約1.5倍、TI100は陰性対照比約2.6倍、TI101は陰性対照比約2.6倍、DA5は陰性対照比約1.4倍、DA20は陰性対照比約1.5倍、陽性対照として用いた 5,9,11,14-エイコサテトラエン酸, 8-ヒドロキシ-,〔S-(E,Z,Z,Z)〕‐(8(S)‐HETE)は 3μM濃度にて陰性対照比約2.6倍、のPPAR α転写活性を示した。
Claims (9)
- 下記の化学構造式(I)を有する高度不飽和脂肪酸誘導体化合物:
ただし、下記の化合物
- PPARγおよび/またはPPARα作動活性を有する請求項1に記載の化合物。
- 請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容できる塩を含む医薬組成物。
- PPARγおよび/またはPPARα作動に関連する疾病を治療するための請求項3に記載の医薬組成物。
- 2型糖尿病を治療するための請求項3または4に記載の医薬組成物。
- 循環器系疾患を治療するための請求項3または4に記載の医薬組成物。
- 動脈硬化症を治療するための請求項3または4に記載の医薬組成物。
- 高脂血症を治療するための請求項3または4に記載の医薬組成物。
- コレステロール低下のために使用する請求項3または4に記載の医薬組成物。
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