JP4587359B2 - Automatic transmission operation device for vehicle - Google Patents

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JP4587359B2 JP2003208964A JP2003208964A JP4587359B2 JP 4587359 B2 JP4587359 B2 JP 4587359B2 JP 2003208964 A JP2003208964 A JP 2003208964A JP 2003208964 A JP2003208964 A JP 2003208964A JP 4587359 B2 JP4587359 B2 JP 4587359B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シフトレバーを回動自在に保持するとともに、該シフトレバーの先端部に形成されたシフトレバーノブが具備するプッシュノブの押圧操作により当該シフトレバーの所定位置における動作規制を解除して回動可能とする車両用自動変速操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動変速機(オートマチック トランスミッション)を具備した車両においては、運転者がその操作を行うためのシフトレバーを有した自動変速操作装置が配設されており、該シフトレバーは、例えばパーキング位置(P)、リバース位置(R)、ニュートラル位置(N)、ドライブ位置(D)及び2速位置(2)の間で回動自在とされている。
【0003】
かかるシフトレバーの先端部には、図17に示すように、運転者が当該シフトレバー101の操作時に把持するためのシフトレバーノブ102が形成されており、該シフトレバーノブ102には、通常、押圧操作可能なプッシュノブ104が形成されている。このプッシュノブ104は、同図に示すように、シフトレバーノブ102に形成された挿通孔103に挿通され、押圧操作により当該挿通孔103内を摺動することにより、シフトレバー101の所定位置における動作規制(例えば、パーキング位置(P)からリバース位置(R)までの動作の規制)を解除して当該シフトレバー101を回動可能とするものである。
【0004】
即ち、所定位置にあるシフトレバー101を回動させる際、プッシュノブ104を押圧操作しないと当該シフトレバー101が回動しないよう構成することにより、運転者が操作を意識させつつシフトレバー101を回動させるようにし、誤操作を防止して安全性を向上させているのである。然るに、これとは別に、車両のブレーキペダルを踏み込んだことを検出することにより、シフトレバー101のパーキング位置(P)からの回動を許容するパーキングロック手段を具備した自動変速操作装置も多く提供されている。尚、かかる先行技術は文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の自動変速操作装置においては、主に意匠性の要請から、プッシュノブの側面形状が曲面(例えば断面形状を楕円とするなど)を成すものとする場合が多く、こうした場合、シフトレバーノブ102の挿通孔103における内周壁を当該プッシュノブ104の側面形状に倣った形状とする必要があるので、以下の如き問題があった。
【0006】
即ち、プッシュノブ104とシフトレバーノブ102とは、それぞれ別個に成形されるので、部品個々の寸法ばらつき(寸法誤差)により、プッシュノブ104をシフトレバーノブ102の挿通孔103に挿通したとき、これらの摺動部の形状が正確に合致せず、当該プッシュノブ104に摺動ガタを生じさせる虞があった。
【0007】
かかる部品個々の寸法ばらつきは、主に寸法の計測の困難性等から各部品の曲面で大きく生じることが分かっており、こうした曲面から成るプッシュノブ104の側面形状や挿通孔103の内周壁形状などにおいては、特に摺動ガタが生じやすくなっているのが実情である。然るに、プッシュノブの側面形状及び挿通孔を矩形状とすれば、寸法ばらつきを小さくすることができ、当該プッシュノブの摺動ガタを小さくすることができるのであるが、既述の如く意匠の問題から曲面とせざるを得ない場合が多いのである。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、プッシュノブの側面摺動部が曲面を成し、該側面形状に倣った形状に挿通孔の内周壁が形成されたものにおいても、当該プッシュノブの摺動ガタを抑制することができる車両用自動変速装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、ブラケットに回動自在に保持されたシフトレバーと、該シフトレバー先端部に形成され、運転者が当該シフトレバーの操作時に把持可能なシフトレバーノブと、該シフトレバーノブに形成された挿通孔に挿通されて組み付けられ、当該挿通孔に対して押圧操作されることにより摺動し、前記シフトレバーの所定位置における動作規制を解除して回動可能とするプッシュノブとを具備した車両用自動変速操作装置において、前記プッシュノブの側面摺動部が曲面を成し、該側面形状に倣った形状に前記挿通孔の内周壁が形成されるとともに、前記プッシュノブの側面摺動部の少なくとも3箇所に設けられた凸部と、該各凸部の突端と対応する位置に前記挿通孔の内周壁曲面の一部を平面形状に形成して成る平面部とを備え、前記プッシュノブを押圧操作することにより前記凸部が平面部上を摺動することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両用自動変速操作装置において、前記凸部は、その突端が平面を成すことを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の車両用自動変速操作装置において、前記凸部は、前記プッシュノブの摺動方向に対して直交する一の直線の両端に設けられた1対の凸部と、他の直線上に設けられた1対の凸部とから成り、当該プッシュノブの側面摺動部の4箇所に設けられたことを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の車両用自動変速操作装置において、前記挿通孔内に前記プッシュノブを挿通した状態で当該プッシュノブが挿通孔から離間する方向へ付勢するプッシュノブスプリングを具備するとともに、前記挿通孔の内周壁と一体に形成された係合爪を有し、該係合爪と係止可能な被係止部が前記プッシュノブの基端側に設けられたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る車両用自動変速操作装置は、車両が具備する自動変速機(オートマチックトランスミッション)の変速操作を行うためのものであり、図1〜図5に示すように、シフトレバー(セレクトレバー)1と、カバー部材3と、エスカッション17と、第1ブラケット8と、第2ブラケット9とから主に構成されている。
【0014】
シフトレバー1は、その先端部において運転者が把持し得るシフトレバーノブHが形成されているとともに、カバー部材3、エスカッション17、第1ブラケット8及び第2ブラケット9に対して回動自在とされたものである。即ち、当該シフトレバー1は、図5で示す如きカバー部材3に形成された回動用長孔3aに挿通されて組み付けられ、パーキング位置(P)、リバース位置(R)、ドライブ位置(D)及び2速位置(2)の間で回動し、自動変速機(不図示)に対して所望の変速操作を行うようになっている。
【0015】
また、図4に示すように、シフトレバー1の先端部のシフトレバーノブHには、運転者が押圧操作可能なプッシュノブ1aが形成されており、該プッシュノブ1aの押圧操作により当該シフトレバー1の長手方向に延びるロッド6が下方にスライドし得るよう構成されているとともに、該ロッド6の基端側にはロッドピン20(図8も参照)が嵌合して連結されており、当該ロッド6と共にロッドピン20も下方へスライドする。尚、シフトレバー1内におけるロッドピン20の基端側には、スプリング77が配設されており、ロッド6及びロッドピン20を常時上方へ付勢しており、プッシュノブ1aから指を離すと、これらロッド6及びロッドピン20が上方へ戻るようになっている。
【0016】
かかるロッドピン20には図4及び図8に示すように、ロックピン2が当該ロッドピン20の長手方向と略直交して延設されており、ロッド6のシフトレバー1内でのスライドと共にロッドピン20及びロックピン2も上下方向へスライドし得るよう構成されている。即ち、図8に示すように、シフトレバー1の回動基端側(同図における下部側)には、上下方向に延びるピン挿通孔1bが形成されており、ロックピン2は、ピン挿通孔1bに沿ってロッドピン20と共に上下方向にスライドするとともに、シフトレバー1と共に回動動作する。
【0017】
第1ブラケット8は、図1及び図8に示すように、シフトレバー1の回動方向と略平行な一方の側面(図2中右側面)に取り付けられたもので、誤操作防止窓10、及び3つのボルト孔8a〜8cが形成されている。誤操作防止窓部10は、ロックピン2の一端(図4中左端)を挿通する位置に形成されており、そのロックピン2の移動を規制又は許容する形状とされている。尚、図8中符号16は、誤操作防止窓部10の上縁部に固定されたクッション材を示しており、符号18は、シフトレバー1を挿通して当該シフトレバー1と連動するシフトレバーカバーを示している。
【0018】
具体的には、誤操作防止窓部10は、図13に示すような形状とされており、ロックピン2が上方の位置である場合(プッシュノブ1aが押圧操作されていない状態)において、シフトレバー1をパーキング位置(P)からリバース位置(R)へ回動させようとすると、ロックピン2と当接する部位が形成されており、当該シフトレバー1の回動を規制し得るよう構成されている。
【0019】
即ち、運転者の意識的操作を図るため、プッシュノブ1aを押圧操作してロックピン2を下方へ移動させ、該ロックピン2が誤操作防止窓10と当接しない位置とすることにより、シフトレバー1がパーキング位置(P)からリバース位置(R)までの回動が許容されるよう構成されているのである。尚、同様な観点から、シフトレバー1をリバース位置(R)からパーキング位置(P)、ニュートラル位置(N)からリバース位置(R)、及びドライブ位置(D)から2速位置(2)まで回動させる際にも、プッシュノブ1aを押圧操作する必要がある。
【0020】
一方、第2ブラケット9は、図3及び図8に示すように、シフトレバー1の回動方向と略平行な他方の側面(図2中左側面)に取り付けられたもので、その外側面には、パーキングロック機構を構成するソレノイド11及び規制部材12と、強制解除手段13とが配設されている。尚、第2ブラケット9には、ロックピン2の他端(図4中右端)を挿通する位置に開口15が形成されているが、該開口15は当該ロックピン2の動作を許容する形状(略矩形状)とされている。
【0021】
ソレノイド11及び規制部材12から成るパーキングロック機構は、不用意な急発進防止の観点から、シフトレバー1がパーキング位置(P)にあるとき、当該シフトレバー1の回動を規制又は該規制を解除するためのもので、図14に示すように、ソレノイド11の動作によって伸縮する操作部11aに規制部材12が連結されて構成されている。そして、ソレノイド11の操作部11aが伸長した状態では、同図に示すように、規制部材12の先端面12aがロックピン2の他端と当接して、プッシュノブ1aを押圧操作してもパーキング位置(P)のシフトレバー1におけるロックピン2が下方へスライドしないようになっている。
【0022】
また、運転者がブレーキペダルを踏み込んだことをセンサ等で認識して車両側からソレノイド11に電気信号が送信されると、当該ソレノイド11の操作部11aが収縮し、これにより規制部材12がその回転軸12bを中心として回転する。従って、規制部材12の先端面12aも移動して、プッシュノブ1aを押圧操作すればロックピン2が下方へスライド可能とされ、シフトレバー1がパーキング位置(P)からリバース位置(R)へ回動するのを許容することができる。
【0023】
ところで、車両に何らかの電気的不具合が生じた場合、操作部11aが作動しない虞がある。そこで、ソレノイド11の駆動によらず、強制的に規制部材12を回転させ、パーキングロック手段による規制を解除する強制解除手段13が第2ブラケット9に設けられている。
【0024】
かかる強制解除手段13は、同図に示すように、軸13aを中心に揺動可能とされるとともに、その一端に操作面13b、他端に作用面13cが形成されている。そして、カバー部材3に形成されたリッド4(図5参照)を取り外して、図3に示すように、挿通孔5からキーKを差し込むと、そのキーKの先端が操作面13bを押圧し、強制解除手段13が軸13aを中心に揺動するようになっている。かかる揺動により、強制解除手段13の作用面13cが操作部11a側に形成された突出部12cを押圧するので、ソレノイド11の操作部11aが収縮した場合と同様の方向に当該規制部材12が回転し、パーキングロック機構による規制を解除することができる。
【0025】
更に、第2ブラケット9の内側面からは、図7に示すように、それぞれが棒状に形成された3本の連結部材9a〜9cが延設されており、各連結部材9a〜9cの先端近傍にはオネジ部が形成されている。また、各連結部材9a〜9cは、第1ブラケット8に形成されたボルト孔8a〜8cと対応した位置に形成されており、図8に示すように、シフトレバー1の回動基端側を介して、各連結部材9a〜9cを各ボルト孔8a〜8cに挿通し、当該連結部材9a〜9cのオネジ部にナットNa〜Ncを螺合させることにより、第1ブラケット8及び第2ブラケット9でシフトレバー1の回動基端側を挟持するよう構成されている。
【0026】
ここで、3つの連結部材9aから9cのうちの1本である連結部材9cは、シフトレバー1の回動基端側に形成された回動中心孔14に挿通されており、これにより、シフトレバー1の回動軸を成している。このように、連結部材の1本をシフトレバー1の回動軸とすることにより、別途回動軸を設けるものに比べ、部品点数を削減できるとともに、組み付け性を向上させることができる。
【0027】
また、第1ブラケット8及び第2ブラケット9は、図4及び図8に示すように、これらの下部がそれぞれ外側に屈曲形成されて、全体として略L字状とされるとともに、各々の屈曲部A及びBが車体へ固定されるよう構成されている。従って、個々のブラケットを固定するためのベース部材等を不要とすることができ、部品点数を削減できて製造コストを低減させることができる。尚、屈曲部A及びBのそれぞれにボルト孔を形成しておき、該ボルト孔にボルトを挿通して車体に固定するようにするのが好ましい。
【0028】
上記車両用自動変速操作装置によれば、シフトレバー1の回動基端側における一方の側面には誤操作防止窓部10が形成された第1ブラケット8、他方の側面にはパーキングロック手段(ソレノイド11及び規制部材12)及び強制解除手段13が設けられた第2ブラケット9がそれぞれ配設されているので、機種の違いにあまり依存しない第2ブラケット9はそのまま流用することができるのである。
【0029】
一方、本実施形態に係るシフトレバーノブHに配設されたプッシュノブ1aは、図3、図11及び図12で示すように、側面(側面摺動部)の形状が楕円とされて連続的な曲面をなしているとともに、プッシュノブ1aを挿通する挿通孔Haの内周壁もプッシュノブ1aの側面摺動部の形状に倣った形状(即ち、楕円形状)とされている。また、プッシュノブ1aとシフトレバーノブHとの間には、プッシュノブスプリング19が介装されており、該プッシュノブスプリング19の弾力によりプッシュノブ1aが挿通孔Haから離間する方向(即ち、挿通孔Haから飛び出す方向)に常時付勢されている。
【0030】
然るに、シフトレバーノブHがロッド6に組みつけられた状態においては、図12に示すように、当該シフトレバーノブHの基端側に形成された嵌入孔1abにロッド6の先端が嵌入して、プッシュノブスプリング19の弾力によってプッシュノブ1aが飛び出さないようになっている。また、ロッド6の先端には、テーパ6aが形成されており、該テーパ6aと対応するテーパ1aaがプッシュノブ1aに形成されている。
【0031】
これにより、プッシュノブ1aをシフトレバーノブHに対して近接させる方向(図11及び図12に示す矢印方向)へ押圧操作すると、挿通孔Ha内で摺動し、プッシュノブ1a側のテーパ1aaとロッド6側のテーパ6aとがカムとして機能するので、当該ロッド6を下方へスライドさせるとともに、ロックピン2を下方へ移動させて、シフトレバー1の所定位置における動作規制を解除することができる。尚、プッシュノブ1aに対する押圧操作を止めると、既述の如くスプリング7にてロッド6が上方の元の位置まで戻り、当該プッシュノブ1aもプッシュノブスプリング19の付勢力にて元の位置まで摺動して戻る。
【0032】
ここで、本実施形態に係るプッシュノブ1aの側面摺動部には、図9に示すように、各突端が平面を成した凸部a〜dが形成されている。より具体的には、プッシュノブ1aの摺動方向に対して直交する一の直線Lbの両端に設けられた1対の凸部a、bと、他の直線Laの両端に設けられた1対の凸部c、dとの合計4箇所に各凸部が形成されている。
【0033】
更に、図10で示すように、プッシュノブ1aを挿通する挿通孔Haの内周壁における各凸部a〜dに対応する位置には、平面部e〜hが形成されており、プッシュノブ1aを押圧操作すると、凸部a〜dの突端の平面と、これと対応した位置に設けられた平面部e〜hとが当接しつつ摺動するよう構成されている。従って、プッシュノブ1aの押圧操作に伴う摺動ガタを抑制することができる。
【0034】
即ち、従来の如く、プッシュノブの側面摺動部が全周に亘って曲面のままで、且つ、それに倣った形状の挿通孔とされた場合、これらプッシュノブと挿通孔との寸法ばらつきにより、当該プッシュノブ側面摺動部と挿通孔の内周壁とが正確に合致せず、プッシュノブを押圧操作すると摺動ガタが生じてしまうのに対し、本実施形態においては、プッシュノブと挿通孔との摺動部をそれぞれ平面としているので、それぞれの寸法ばらつきを極めて小さくすることができ、摺動ガタを抑制することができるのである。
【0035】
また、プッシュノブ1aの摺動方向に対して直交する方向の2直線La、Lbのそれぞれの両端に凸部a〜dを設けたので、それぞれ対になった凸部間(凸部aとbとの間、及び凸部cとdとの間)の寸法出しを精度良く行うことができ、摺動ガタをより抑制することができる。更に、各凸部a〜dの突端が平面を成すので、プッシュノブ1aの押圧操作に伴う摺動時には平面間の摺動となり、摺動ガタを更に抑制することができる。
【0036】
ところで、図11で示すように、シフトレバーノブHは、外側の軟質樹脂から成る外側樹脂部材H1と内側の硬質樹脂から成る内側樹脂部材H2とが一体成形されたものから成り、挿通孔Haの内周壁は内側樹脂部材H2に形成されている。その挿通孔Haの内周壁の一部からは、当該内周壁と一体に形成された係合爪21が挿通孔Haの内側に向かって延設されている。
【0037】
その一方、プッシュノブ1aの基端側には、係合爪21と係止可能な被係止部22が形成されており、プッシュノブスプリング19を介してプッシュノブ1aが挿通孔Ha内に挿通された状態で、当該プッシュノブ1aを仮止め可能としている。即ち、ロッド6に組みつけられる前のシフトレバーノブHにおいて、その挿通孔Haにプッシュノブスプリング19及びプッシュノブ1aを挿通すると、当該プッシュノブスプリング19の弾力でプッシュノブ1aが挿通孔Haから飛び出してしまうので、それを回避すべく、係合爪21にてプッシュノブ1aを仮止め(一時的な固定)するのである。
【0038】
従って、シフトレバーノブHのシフトレバー1(特に、ロッド6)への組み付けまでの間、別途の仮止め作業を不要とするため、作業性を向上することができるとともに、別途の仮止め専用部品を不要とするため、仮止め時の部品点数を削減することができる。尚、係合爪は、シフトレバーノブHの挿通孔Ha内における他の何れの位置に形成してもよいが、それと対応したプッシュノブ1aの位置に被係止部22を形成する必要がある。
【0039】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば図15に示すように、プッシュノブ1aの側面摺動部において、その摺動方向に対して直交する一の直線Lbの両端に設けられた1対の凸部a’及びb’と、他の直線Laの両端に設けられた1対の凸部c’及びd’との突端が弧状(平面ではない)とされたものであってもよい。
【0040】
この場合であっても、各凸部a’〜d’の突端が、これらと対応した位置に設けられた挿通孔の内周壁における平面部上を摺動するので、プッシュノブ1aの押圧操作に伴う摺動ガタを抑制することができるとともに、それぞれ対になった凸部間(凸部a’とb’、及び凸部c’とd’の間)の寸法出しを精度良く行うことができ、プッシュノブ1aの押圧操作に伴う摺動ガタを更に抑制することができる。
【0041】
また、プッシュノブ1aの側面摺動部に形成される凸部の数及び位置は、上記実施形態のものに限定されず、図16で示すように、当該プッシュノブ1aにおける側面摺動部の少なくとも3箇所にそれぞれ凸部i〜kを設けるようにし、これと対応する位置の挿通孔の内周壁における平面部上を当該凸部i〜kが摺動するようにしてもよい。即ち、プッシュノブ1aにおける側面摺動部の少なくとも3箇所に凸部を設ければ足り、5箇所以上に凸部を設けるようにしてもよいのである。但し、それらと対応した挿通孔の内周壁の位置には上記実施形態の如き平面部を形成する必要がある。
【0042】
尚、シフトレバーを回動自在に保持するブラケットが一体の構造のものに適用してもよい。即ち、本実施形態においては、第1ブラケット8及び第2ブラケット9の2部材でシフトレバーの回動側基端部を挟持した構造となっているが、一体構造のブラケットに回動自在に保持されたシフトレバーの先端にシフトレバーノブを形成し、該シフトレバーノブに本実施形態の如き挿通孔を形成し、プッシュノブを挿通して押圧操作可能としたものとしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、プッシュノブを押圧操作することにより凸部が平面部上を摺動するよう構成したので、プッシュノブの側面摺動部が曲面を成し、該側面形状に倣った形状に挿通孔の内周壁が形成されたものにおいても、当該プッシュノブの摺動ガタを抑制することができる。
【0044】
請求項2の発明によれば、凸部の突端が平面を成すので、プッシュノブの押圧操作に伴う摺動時には平面間の摺動となり、摺動ガタを更に抑制することができる。
【0045】
請求項3の発明によれば、プッシュノブの摺動方向に対して直交する方向の2直線それぞれの両端に凸部を設けたので、それぞれ対になった凸部間の寸法出しを精度良く行うことができ、摺動ガタを更に抑制することができる。
【0046】
請求項4の発明によれば、挿通孔の内周壁と一体に形成された係合爪がプッシュノブの基端側に設けられた被係止部と係止することにより、当該プッシュノブの仮止めを行うことができるため、シフトレバーノブのシフトレバーへの組み付けまでの間、別途の仮止め作業及び仮止め部品を不要とし、作業性を向上することができるとともに、仮止め時の部品点数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用自動変速操作装置を示す右側面図
【図2】同正面図
【図3】同左側面図
【図4】図3におけるIV−IV線断面図
【図5】本発明の実施形態に係る車両用自動変速操作装置におけるカバー部材を示す上面図
【図6】本発明の実施形態に係る車両用自動変速操作装置における第2ブラケットを示す左側面図
【図7】同正面図
【図8】本発明の実施形態に係る車両用自動変速操作装置の分解斜視図
【図9】本発明の実施形態に係る車両用自動変速操作装置のプッシュノブにおける摺動方向と直交する方向の断面模式図
【図10】本発明の実施形態に係る車両用自動変速操作装置のシフトレバーノブにおけるプッシュノブを挿通した状態の挿通孔を示す模式図
【図11】本発明の実施形態に係る車両用自動変速操作装置におけるシフトレバーノブを示す縦断面図
【図12】図11におけるXII―XII線矢視図
【図13】本発明の実施形態に係る車両用自動変速操作装置における第1ブラケットに形成された誤操作防止窓部を示す模式図
【図14】本発明の実施形態に係る車両用自動変速操作装置における第2ブラケットに配設されたパーキングロック手段及び強制解除手段を示す模式図
【図15】本発明の他の実施形態に係る車両用自動変速操作装置のプッシュノブにおける摺動方向と直交する方向の断面模式図(凸部の突端が弧状の場合)
【図16】本発明の他の実施形態に係る車両用自動変速操作装置のプッシュノブにおける摺動方向と直交する方向の断面模式図(凸部が3箇所に形成された場合)
【図17】従来の車両用自動変速操作装置におけるシフトレバー、シフトレバーノブ及びプッシュノブを示す分解図
【符号の説明】
1…シフトレバー
1a…プッシュノブ
2…ロックピン
3…カバー部材
4…リッド
5…挿通孔
6…ロッド
7…スプリング
8…第1ブラケット
9…第2ブラケット
9a〜9c…連結部材
10…誤操作防止窓部
11…ソレノイド(パーキングロック機構)
11a…操作部
12…規制部材(パーキングロック機構)
13…強制解除手段
14…回動中心孔
15…開口
16…クッション材
17…エスカッション
18…シフトレバーカバー
19…プッシュノブスプリング
20…ロッドピン
21…係合爪
22…被係止部
H…シフトレバーノブ
Ha…挿通孔
a〜d…凸部
e〜h…平面部
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
According to the present invention, the shift lever is rotatably held, and the operation restriction at a predetermined position of the shift lever is canceled by a pressing operation of a push knob provided in the shift lever knob formed at the tip of the shift lever. The present invention relates to an automatic transmission operation device for a vehicle that can rotate.
[0002]
[Prior art]
In general, a vehicle equipped with an automatic transmission (automatic transmission) is provided with an automatic transmission operating device having a shift lever for the driver to perform the operation. P), a reverse position (R), a neutral position (N), a drive position (D), and a second speed position (2).
[0003]
As shown in FIG. 17, a shift lever knob 102 for a driver to hold when operating the shift lever 101 is formed at the tip of the shift lever. A push knob 104 that can be pressed is formed. As shown in the figure, the push knob 104 is inserted into an insertion hole 103 formed in the shift lever knob 102, and slides in the insertion hole 103 by a pressing operation. The operation restriction (for example, the restriction of the operation from the parking position (P) to the reverse position (R)) is released, and the shift lever 101 can be turned.
[0004]
That is, when the shift lever 101 at a predetermined position is rotated, the shift lever 101 is configured not to rotate unless the push knob 104 is pressed, so that the driver can rotate the shift lever 101 while being aware of the operation. It is made to move, preventing an erroneous operation and improving safety. However, apart from this, there are also many automatic transmission operation devices provided with a parking lock means for allowing the shift lever 101 to rotate from the parking position (P) by detecting the depression of the brake pedal of the vehicle. Has been. In addition, since this prior art does not relate to the literature known invention, there is no prior art document information to be described.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional automatic speed change operation device, the side shape of the push knob is often a curved surface (for example, the cross-sectional shape is an ellipse, etc.) mainly because of a demand for design. Since the inner peripheral wall of the insertion hole 103 of the lever knob 102 needs to have a shape that follows the shape of the side surface of the push knob 104, there are the following problems.
[0006]
That is, since the push knob 104 and the shift lever knob 102 are separately molded, when the push knob 104 is inserted into the insertion hole 103 of the shift lever knob 102 due to dimensional variations (dimensional errors) of individual parts, The shape of the sliding portion does not exactly match, and there is a risk of causing a sliding play in the push knob 104.
[0007]
It has been found that such dimensional variations of individual parts largely occur on the curved surface of each part mainly due to difficulty in measuring dimensions, etc. The side shape of the push knob 104 made of such a curved surface, the shape of the inner peripheral wall of the insertion hole 103, etc. In fact, the actual situation is that sliding play tends to occur. However, if the side surface shape and the insertion hole of the push knob are rectangular, the dimensional variation can be reduced and the sliding play of the push knob can be reduced. In many cases, the curved surface must be curved.
[0008]
The present invention has been made in view of such circumstances, and the side sliding portion of the push knob has a curved surface, and the inner peripheral wall of the insertion hole is formed in a shape following the side surface shape. An object of the present invention is to provide an automatic transmission for a vehicle capable of suppressing the sliding play of the push knob.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, there is provided a shift lever that is rotatably held by a bracket, a shift lever knob that is formed at the tip of the shift lever and that can be gripped by a driver when operating the shift lever, and the shift lever A push knob that is inserted into and inserted into an insertion hole formed in the knob, slides by being pressed against the insertion hole, and can be rotated by releasing the operation restriction at a predetermined position of the shift lever. In the vehicular automatic transmission operating device, the side sliding portion of the push knob forms a curved surface, and the inner peripheral wall of the insertion hole is formed in a shape following the side shape. Convex portions provided at at least three locations on the side sliding portion, and the respective convex portions Tip of And a flat portion formed by forming a part of the curved surface of the inner peripheral wall of the insertion hole into a flat shape at a position corresponding to the protrusion, and the convex portion slides on the flat portion by pressing the push knob. It is characterized by.
[0010]
According to a second aspect of the present invention, in the automatic transmission operating device for a vehicle according to the first aspect, the protruding portion of the convex portion forms a flat surface.
[0011]
According to a third aspect of the present invention, in the automatic transmission device for a vehicle according to the first or second aspect, the convex portions are provided at both ends of a straight line orthogonal to the sliding direction of the push knob. Further, it is composed of a pair of convex portions and a pair of convex portions provided on another straight line, and is provided at four locations on the side sliding portion of the push knob.
[0012]
According to a fourth aspect of the present invention, in the automatic transmission operation device for a vehicle according to any one of the first to third aspects, the push knob is inserted into the insertion hole while the push knob is inserted into the insertion hole. A push knob spring that urges in a direction away from the engagement knob, and has an engaging claw formed integrally with the inner peripheral wall of the insertion hole, and a locked portion that can be locked with the engaging claw It is provided on the base end side of the push knob.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
The vehicle automatic shift operating device according to the present embodiment is for performing a shift operation of an automatic transmission (automatic transmission) included in the vehicle. As shown in FIGS. 1 to 5, a shift lever (select lever) ) 1, a cover member 3, an escutcheon 17, a first bracket 8, and a second bracket 9.
[0014]
The shift lever 1 is formed with a shift lever knob H that can be gripped by the driver at the tip thereof, and is rotatable with respect to the cover member 3, the escutcheon 17, the first bracket 8 and the second bracket 9. It is a thing. In other words, the shift lever 1 is inserted and assembled into a rotation slot 3a formed in the cover member 3 as shown in FIG. 5, and the parking position (P), reverse position (R), drive position (D) and It rotates between the 2nd speed position (2) and performs a desired speed change operation on an automatic transmission (not shown).
[0015]
Further, as shown in FIG. 4, the shift lever knob H at the tip of the shift lever 1 is formed with a push knob 1a that can be pressed by the driver, and the shift lever is operated by pressing the push knob 1a. A rod 6 extending in the longitudinal direction of 1 is configured to be slidable downward, and a rod pin 20 (see also FIG. 8) is fitted and connected to the proximal end side of the rod 6. 6 and the rod pin 20 slide downward. A spring 77 is disposed on the base end side of the rod pin 20 in the shift lever 1, and always urges the rod 6 and the rod pin 20 upward. When the finger is released from the push knob 1a, these springs 77 are provided. The rod 6 and the rod pin 20 return upward.
[0016]
4 and 8, the lock pin 2 extends substantially perpendicular to the longitudinal direction of the rod pin 20, and the rod pin 20 and the slide within the shift lever 1 of the rod 6 and The lock pin 2 is also configured to be slidable in the vertical direction. That is, as shown in FIG. 8, a pin insertion hole 1b extending in the vertical direction is formed on the rotation base end side (lower side in the figure) of the shift lever 1, and the lock pin 2 is a pin insertion hole. It slides in the vertical direction along with the rod pin 20 along 1b and rotates together with the shift lever 1.
[0017]
As shown in FIGS. 1 and 8, the first bracket 8 is attached to one side surface (right side surface in FIG. 2) substantially parallel to the rotation direction of the shift lever 1. Three bolt holes 8a to 8c are formed. The erroneous operation prevention window 10 is formed at a position where one end (the left end in FIG. 4) of the lock pin 2 is inserted, and has a shape that restricts or allows the movement of the lock pin 2. Reference numeral 16 in FIG. 8 indicates a cushion material fixed to the upper edge of the erroneous operation preventing window 10, and reference numeral 18 indicates a shift lever cover that is inserted through the shift lever 1 and interlocked with the shift lever 1. Is shown.
[0018]
Specifically, the erroneous operation preventing window 10 has a shape as shown in FIG. 13, and when the lock pin 2 is in the upper position (the push knob 1a is not pressed), the shift lever When rotating 1 from the parking position (P) to the reverse position (R), a portion that contacts the lock pin 2 is formed, and the rotation of the shift lever 1 can be restricted. .
[0019]
That is, in order to perform a driver's conscious operation, the push knob 1a is pressed to move the lock pin 2 downward, so that the lock pin 2 does not come into contact with the erroneous operation prevention window 10, thereby shifting the shift lever. 1 is configured to allow rotation from the parking position (P) to the reverse position (R). From the same viewpoint, the shift lever 1 is rotated from the reverse position (R) to the parking position (P), from the neutral position (N) to the reverse position (R), and from the drive position (D) to the second speed position (2). Also when moving, it is necessary to press the push knob 1a.
[0020]
On the other hand, as shown in FIGS. 3 and 8, the second bracket 9 is attached to the other side surface (the left side surface in FIG. 2) substantially parallel to the rotation direction of the shift lever 1, and is attached to the outer side surface thereof. Are provided with a solenoid 11 and a regulating member 12 constituting a parking lock mechanism, and a forcible releasing means 13. Note that an opening 15 is formed in the second bracket 9 at a position where the other end (right end in FIG. 4) of the lock pin 2 is inserted. The opening 15 has a shape that allows the operation of the lock pin 2 ( (Substantially rectangular shape).
[0021]
The parking lock mechanism including the solenoid 11 and the regulating member 12 regulates or cancels the rotation of the shift lever 1 when the shift lever 1 is in the parking position (P) from the viewpoint of preventing sudden start. As shown in FIG. 14, the regulating member 12 is connected to an operation portion 11 a that expands and contracts by the operation of the solenoid 11. And in the state which the operation part 11a of the solenoid 11 extended, as shown in the figure, even if the front end surface 12a of the regulating member 12 abuts against the other end of the lock pin 2 and the push knob 1a is pressed, parking is performed. The lock pin 2 in the shift lever 1 at the position (P) is prevented from sliding downward.
[0022]
Further, when an electric signal is transmitted from the vehicle side to the solenoid 11 by recognizing that the driver has stepped on the brake pedal by a sensor or the like, the operation portion 11a of the solenoid 11 contracts. It rotates around the rotating shaft 12b. Accordingly, the front end surface 12a of the restricting member 12 also moves, and if the push knob 1a is pressed, the lock pin 2 can be slid downward, and the shift lever 1 is rotated from the parking position (P) to the reverse position (R). Can be allowed to move.
[0023]
By the way, when an electrical failure occurs in the vehicle, the operation unit 11a may not operate. Therefore, the second bracket 9 is provided with a forcible release means 13 that forcibly rotates the restriction member 12 and releases the restriction by the parking lock means regardless of the drive of the solenoid 11.
[0024]
As shown in the figure, the forcible release means 13 can swing about a shaft 13a, and has an operation surface 13b at one end and an action surface 13c at the other end. Then, when the lid 4 (see FIG. 5) formed on the cover member 3 is removed and the key K is inserted from the insertion hole 5 as shown in FIG. 3, the tip of the key K presses the operation surface 13b, The forcible release means 13 swings about the shaft 13a. By such swinging, the action surface 13c of the forcible release means 13 presses the protruding portion 12c formed on the operation portion 11a side, so that the regulating member 12 is moved in the same direction as when the operation portion 11a of the solenoid 11 contracts. It can rotate and the restriction by the parking lock mechanism can be released.
[0025]
Further, as shown in FIG. 7, three connecting members 9 a to 9 c each formed in a bar shape are extended from the inner side surface of the second bracket 9, and in the vicinity of the tips of the connecting members 9 a to 9 c. The male screw part is formed in. Moreover, each connection member 9a-9c is formed in the position corresponding to the bolt holes 8a-8c formed in the 1st bracket 8, and as shown in FIG. The first bracket 8 and the second bracket 9 are inserted by inserting the connecting members 9a to 9c through the bolt holes 8a to 8c and screwing the nuts Na to Nc to the male screw portions of the connecting members 9a to 9c. Thus, the rotation base end side of the shift lever 1 is sandwiched.
[0026]
Here, the connecting member 9c, which is one of the three connecting members 9a to 9c, is inserted into the rotation center hole 14 formed on the rotation base end side of the shift lever 1, thereby shifting the shift member 9c. The rotation axis of the lever 1 is formed. Thus, by using one of the connecting members as the rotation shaft of the shift lever 1, the number of parts can be reduced and the assemblability can be improved as compared with the case where a separate rotation shaft is provided.
[0027]
Moreover, as shown in FIG.4 and FIG.8, as for the 1st bracket 8 and the 2nd bracket 9, these lower parts are each bend-formed by the outside, respectively, and it is substantially L-shaped as a whole, and each bending part is A and B are configured to be fixed to the vehicle body. Accordingly, a base member or the like for fixing individual brackets can be eliminated, the number of parts can be reduced, and the manufacturing cost can be reduced. It is preferable that a bolt hole is formed in each of the bent portions A and B, and the bolt is inserted into the bolt hole and fixed to the vehicle body.
[0028]
According to the above-described automatic transmission operation device for a vehicle, the first bracket 8 in which the erroneous operation preventing window 10 is formed on one side surface on the rotation base end side of the shift lever 1, and the parking lock means (solenoid) on the other side surface. 11 and the restricting member 12) and the second bracket 9 provided with the forcible releasing means 13 are disposed, so that the second bracket 9 which does not depend much on the difference in the model can be used as it is.
[0029]
On the other hand, the push knob 1a disposed in the shift lever knob H according to the present embodiment has a side surface (side surface sliding portion) having an elliptical shape, as shown in FIGS. The inner peripheral wall of the insertion hole Ha through which the push knob 1a is inserted has a shape (that is, an elliptical shape) that follows the shape of the side sliding portion of the push knob 1a. Further, a push knob spring 19 is interposed between the push knob 1a and the shift lever knob H, and the push knob 1a is separated from the insertion hole Ha by the elasticity of the push knob spring 19 (that is, inserted). Always biased in the direction of jumping out of the hole Ha).
[0030]
However, in the state where the shift lever knob H is assembled to the rod 6, the tip of the rod 6 is inserted into the insertion hole 1ab formed on the base end side of the shift lever knob H as shown in FIG. The push knob 1a is prevented from popping out by the elasticity of the push knob spring 19. A taper 6a is formed at the tip of the rod 6, and a taper 1aa corresponding to the taper 6a is formed on the push knob 1a.
[0031]
Accordingly, when the push knob 1a is pressed in the direction in which the push knob 1a is brought close to the shift lever knob H (the arrow direction shown in FIG. 11 and FIG. 12), it slides in the insertion hole Ha, and the push knob 1a side taper 1aa Since the taper 6a on the rod 6 side functions as a cam, the rod 6 can be slid downward and the lock pin 2 can be moved downward to release the operation restriction of the shift lever 1 at a predetermined position. When the pressing operation on the push knob 1a is stopped, the rod 6 is returned to the upper original position by the spring 7 as described above, and the push knob 1a is also slid to the original position by the urging force of the push knob spring 19. Move back.
[0032]
Here, as shown in FIG. 9, the side surface sliding portion of the push knob 1a according to the present embodiment is formed with convex portions a to d each of which has a flat surface. More specifically, a pair of convex portions a and b provided at both ends of one straight line Lb orthogonal to the sliding direction of the push knob 1a and a pair provided at both ends of the other straight line La. Each convex part is formed in a total of four places with the convex parts c and d.
[0033]
Furthermore, as shown in FIG. 10, flat portions e to h are formed at positions corresponding to the convex portions a to d on the inner peripheral wall of the insertion hole Ha through which the push knob 1 a is inserted. When the pressing operation is performed, the flat surfaces of the protruding ends of the convex portions a to d and the flat portions e to h provided at positions corresponding thereto are slid while coming into contact with each other. Accordingly, it is possible to suppress the sliding play associated with the pressing operation of the push knob 1a.
[0034]
That is, as in the prior art, when the side surface sliding portion of the push knob remains a curved surface over the entire circumference and the insertion hole has a shape following the curved surface, due to dimensional variations between the push knob and the insertion hole, The push-knob side sliding portion and the inner peripheral wall of the insertion hole do not exactly match, and when the push knob is pressed, sliding play occurs, whereas in this embodiment, the push knob and the insertion hole Since each of the sliding portions is a flat surface, the respective dimensional variations can be made extremely small, and the sliding play can be suppressed.
[0035]
In addition, since the convex portions a to d are provided at both ends of the two straight lines La and Lb in the direction orthogonal to the sliding direction of the push knob 1a, each pair of convex portions (the convex portions a and b) And between the convex portions c and d) can be accurately performed, and sliding backlash can be further suppressed. Furthermore, since the protruding ends of the convex portions a to d form a flat surface, the sliding between the flat surfaces can be further suppressed at the time of sliding accompanying the pressing operation of the push knob 1a.
[0036]
By the way, as shown in FIG. 11, the shift lever knob H is formed by integrally forming an outer resin member H1 made of an outer soft resin and an inner resin member H2 made of an inner hard resin, and has an insertion hole Ha. The inner peripheral wall is formed on the inner resin member H2. From a part of the inner peripheral wall of the insertion hole Ha, an engaging claw 21 formed integrally with the inner peripheral wall extends toward the inner side of the insertion hole Ha.
[0037]
On the other hand, on the proximal end side of the push knob 1a, a locked portion 22 that can be locked with the engaging claw 21 is formed, and the push knob 1a is inserted into the insertion hole Ha via the push knob spring 19. In this state, the push knob 1a can be temporarily fixed. That is, in the shift lever knob H before being assembled to the rod 6, when the push knob spring 19 and the push knob 1a are inserted into the insertion hole Ha, the push knob 1a protrudes from the insertion hole Ha by the elasticity of the push knob spring 19. Therefore, in order to avoid this, the push knob 1a is temporarily fixed (temporarily fixed) by the engaging claw 21.
[0038]
Accordingly, since a separate temporary fixing work is not required until the shift lever knob H is assembled to the shift lever 1 (particularly, the rod 6), workability can be improved, and a separate dedicated temporary fixing part can be provided. Therefore, the number of parts at the time of temporary fixing can be reduced. The engaging claw may be formed at any other position in the insertion hole Ha of the shift lever knob H, but it is necessary to form the locked portion 22 at the position of the push knob 1a corresponding thereto. .
[0039]
Although the present embodiment has been described above, the present invention is not limited to this. For example, as shown in FIG. 15, in the side sliding portion of the push knob 1 a, one straight line Lb orthogonal to the sliding direction. The protruding ends of the pair of convex portions a ′ and b ′ provided at both ends of the pair and the pair of convex portions c ′ and d ′ provided at both ends of the other straight line La are arcuate (not flat). It may be.
[0040]
Even in this case, the protruding ends of the convex portions a ′ to d ′ slide on the flat portion of the inner peripheral wall of the insertion hole provided at a position corresponding to the protruding portions a ′ to d ′. It is possible to suppress the accompanying sliding play and accurately measure the dimension between the pair of convex portions (between the convex portions a ′ and b ′ and the convex portions c ′ and d ′). The sliding play accompanying the pressing operation of the push knob 1a can be further suppressed.
[0041]
Further, the number and positions of the convex portions formed on the side sliding portion of the push knob 1a are not limited to those in the above embodiment, and as shown in FIG. 16, at least the side sliding portion in the push knob 1a. The convex portions i to k may be provided at three locations, respectively, and the convex portions i to k may slide on the planar portion of the inner peripheral wall of the insertion hole at a position corresponding to the convex portions i to k. That is, it suffices to provide convex portions at at least three locations on the side sliding portion of the push knob 1a, and convex portions may be provided at five or more locations. However, it is necessary to form a flat portion as in the above embodiment at the position of the inner peripheral wall of the insertion hole corresponding to them.
[0042]
In addition, you may apply to the thing of the structure with which the bracket which hold | maintains a shift lever rotatably is integral. That is, in the present embodiment, the structure is such that the pivot side base end portion of the shift lever is sandwiched between the first bracket 8 and the second bracket 9, but is rotatably held by the integral bracket. A shift lever knob may be formed at the tip of the shift lever, an insertion hole as in this embodiment may be formed in the shift lever knob, and the push knob may be inserted to enable a pressing operation.
[0043]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, since the convex portion slides on the flat surface portion by pressing the push knob, the side surface sliding portion of the push knob forms a curved surface and follows the shape of the side surface. Even in the case where the inner peripheral wall of the insertion hole is formed in a different shape, the sliding play of the push knob can be suppressed.
[0044]
According to invention of Claim 2, since the protrusion of a convex part comprises a plane, it becomes a slide between planes at the time of the sliding accompanying the press operation of a push knob, and it can further suppress sliding backlash.
[0045]
According to the invention of claim 3, since the convex portions are provided at both ends of each of the two straight lines in the direction orthogonal to the sliding direction of the push knob, the dimension between the pair of convex portions is accurately determined. And sliding backlash can be further suppressed.
[0046]
According to the invention of claim 4, the engaging claw formed integrally with the inner peripheral wall of the insertion hole is engaged with the engaged portion provided on the proximal end side of the push knob, so that the temporary provision of the push knob is achieved. Since it can be fixed, separate temporary fixing work and temporary fixing parts are not required until the shift lever knob is assembled to the shift lever, improving workability and the number of parts at the time of temporary fixing Can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a right side view showing an automatic transmission operating device for a vehicle according to an embodiment of the present invention.
Fig. 2 Front view
[Figure 3] Left side view
4 is a sectional view taken along line IV-IV in FIG.
FIG. 5 is a top view showing a cover member in the vehicle automatic transmission operating device according to the embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a left side view showing a second bracket in the vehicle automatic transmission operating device according to the embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a front view of the same.
FIG. 8 is an exploded perspective view of the automatic transmission operating device for a vehicle according to the embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a schematic cross-sectional view in a direction orthogonal to the sliding direction of the push knob of the automatic transmission operating device for a vehicle according to the embodiment of the invention.
FIG. 10 is a schematic diagram showing an insertion hole in a state where the push knob is inserted in the shift lever knob of the automatic transmission operating device for a vehicle according to the embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a longitudinal sectional view showing a shift lever knob in the automatic transmission operating device for a vehicle according to the embodiment of the invention.
12 is a view taken along line XII-XII in FIG.
FIG. 13 is a schematic view showing an erroneous operation prevention window portion formed in the first bracket in the vehicle automatic transmission operating device according to the embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a schematic diagram showing parking lock means and forced release means arranged on the second bracket in the vehicle automatic transmission operating device according to the embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a schematic cross-sectional view in a direction perpendicular to the sliding direction of a push knob of an automatic transmission operating device for a vehicle according to another embodiment of the present invention (when the protruding end of the convex portion is arcuate);
FIG. 16 is a schematic cross-sectional view in a direction perpendicular to the sliding direction of a push knob of an automatic transmission operation device for a vehicle according to another embodiment of the present invention (when convex portions are formed at three locations).
FIG. 17 is an exploded view showing a shift lever, a shift lever knob, and a push knob in a conventional automatic transmission operating device for a vehicle.
[Explanation of symbols]
1 ... Shift lever
1a ... push knob
2 ... Lock pin
3 ... Cover member
4 ... Lid
5 ... Insertion hole
6 ... Rod
7 ... Spring
8 ... 1st bracket
9 ... Second bracket
9a to 9c: connecting member
10 ... Misoperation prevention window
11 ... Solenoid (parking lock mechanism)
11a ... operation unit
12. Control member (parking lock mechanism)
13 ... Forced release means
14 ... Rotation center hole
15 ... Opening
16 ... Cushion material
17 ... Escussion
18 ... Shift lever cover
19 ... Pushknob spring
20 ... Rod pin
21 ... engaging claw
22: Locked part
H ... Shift lever knob
Ha ... insertion hole
a to d: convex portions
e to h ... plane part

Claims (4)

ブラケットに回動自在に保持されたシフトレバーと、
該シフトレバー先端部に形成され、運転者が当該シフトレバーの操作時に把持可能なシフトレバーノブと、
該シフトレバーノブに形成された挿通孔に挿通されて組み付けられ、当該挿通孔に対して押圧操作されることにより摺動し、前記シフトレバーの所定位置における動作規制を解除して回動可能とするプッシュノブと、
を具備した車両用自動変速操作装置において、
前記プッシュノブの側面摺動部が曲面を成し、該側面形状に倣った形状に前記挿通孔の内周壁が形成されるとともに、
前記プッシュノブの側面摺動部の少なくとも3箇所に設けられた凸部と、
該各凸部の突端と対応する位置に前記挿通孔の内周壁曲面の一部を平面形状に形成して成る平面部と、
を備え、前記プッシュノブを押圧操作することにより前記凸部が平面部上を摺動することを特徴とする車両用自動変速操作装置。
A shift lever rotatably held by the bracket;
A shift lever knob that is formed at the tip of the shift lever and that the driver can grip when operating the shift lever;
The shift lever knob is inserted into the insertion hole and assembled, and is slid by being pressed against the insertion hole. A push knob to
In a vehicle automatic transmission operating device comprising:
The side surface sliding portion of the push knob forms a curved surface, and the inner peripheral wall of the insertion hole is formed in a shape following the side surface shape.
Convex portions provided at at least three locations on the side sliding portion of the push knob;
A plane portion formed by forming a part of the inner peripheral wall curved surface of the insertion hole in a planar shape at a position corresponding to the protruding end of each convex portion;
An automatic transmission operation device for a vehicle, characterized in that the convex portion slides on a flat surface portion by pressing the push knob.
前記凸部は、その突端が平面を成すことを特徴とする請求項1記載の車両用自動変速操作装置。  The automatic shift operation device for a vehicle according to claim 1, wherein the protrusion has a flat end. 前記凸部は、前記プッシュノブの摺動方向に対して直交する一の直線の両端に設けられた1対の凸部と、他の直線上に設けられた1対の凸部とから成り、当該プッシュノブの側面摺動部の4箇所に設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用自動変速操作装置。  The convex portion includes a pair of convex portions provided at both ends of one straight line orthogonal to the sliding direction of the push knob, and a pair of convex portions provided on the other straight line, The automatic transmission operation device for a vehicle according to claim 1 or 2, wherein the automatic transmission operation device for a vehicle is provided at four locations on a side sliding portion of the push knob. 前記挿通孔内に前記プッシュノブを挿通した状態で当該プッシュノブが挿通孔から離間する方向へ付勢するプッシュノブスプリングを具備するとともに、前記挿通孔の内周壁と一体に形成された係合爪を有し、該係合爪と係止可能な被係止部が前記プッシュノブの基端側に設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の車両用自動変速操作装置。  An engaging claw that is formed integrally with the inner peripheral wall of the insertion hole and includes a push knob spring that urges the push knob in a direction away from the insertion hole in a state where the push knob is inserted into the insertion hole. The vehicle according to any one of claims 1 to 3, wherein a locked portion that can be locked with the engaging claw is provided on a proximal end side of the push knob. Automatic transmission operation device.
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