JP4587312B2 - 符号変換装置及び符号変換方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像の圧縮分野に係り、より詳しくは、符号フォーマットの特性を利用したファイルの可逆圧縮の技術に関する。
余白部分の多い文書画像の圧縮に有効な方法として、画像をタイル単位で圧縮してパッキングを行い、パケットをメモリに格納するが、各パケットについて、前のパケットと同一内容のパケットについてはパケットをメモリに格納せず、前のパケットの格納アドレスとリピートフラグをテーブルにセットする構成の発明が特許文献1に記載されている。
また、記憶メディア上の複数のファイルの共通部分と非共通部分を分別し、共通部分についてのファイル共通化情報と非共通部分を各ファイル毎に記憶させ、共通部分は複数のファイルで共有化させる発明が特許文献2に記載されている。
本発明は、特許文献1,2に記載の発明のような手法で冗長度圧縮を行うものではなく、BOX構造を持つ符号フォーマットの特性を利用してファイルの可逆圧縮を実現しようとするものである。
BOX構造を持つ符号フォーマットには、BOX情報に共有/参照が定義されていないもの(例えば非特許文献1参照)、共有/参照が定義されているもの(例えば非特許文献2,3参照)がある。ここでBOXとは、ファイル中でカプセル化されているバイナリ構造をもったオブジェクトである。本発明の対象となる符号フォーマットは、後者のBOX情報に共有/参照が定義された符号フォーマットである。
図5は、非特許文献1に記載されたJPEGのシンタックスを示すものである。図5に示すように、”ENTROPY-CODED SEGMENT 0”30、”ENTROPY-CODED SEGMENT LAST”31がそれぞれ”リスタート間隔終端シンボルRST”32で同期をはかって1つの”SCAN1”33を構成し、これらのSCANの集合体として”Frame”34が構成され、”SOIマーカ”35、”EOIマーカ”36でカプセル化して符号フォーマットを構成している。しかし、この符号フォーマットの中では、1つのファイル中に同じ内容の”ENTROPY-CODED SEGMENT”が複数存在しても、それらを共有したり参照するメカニズムは非特許文献1では全く定義されていない。
図6は、非特許文献2で開示されているJPM(JPEG2000 Multi Page)ファイルの概念的構造を示している。非特許文献2では、図6に示した”Contiguous Codestream Box”37、”Metadata Boxes”38等のBoxの共有/参照が定義されている。
特開2000−64714号公報 特開2000−293413号公報 Annex B (P31-49),"INFORMATION TECHNOLOGY-DIGITAL COMPRESSION AND CODINGOF CONTINUOUS-TONE STILL IMAGES−REQUIREMENTS AND GUIDELINES,TEMINAL EQUIPMENT AND PROTOCOLS FOR TELEMATIC SERVICES,THE INTERNATIONAL TELEGRAPH AND TELEPHONE CONSULTATIVE COMITTEE"Recommendation T.81,1992年9月,INTERNATIONAL TELECOMMUNICATION UNION 5.2.7 Share Data,"Information technology−JPEG2000 Image Coding System−Part6:Compound Image File Fomrmat,JPEG2000 Part6 FDIS", 9 DECEMBER 2002,ISO/IEC 15444-6 5.2.7 Share Data,"Information technology-JPEG2000 Image Coding System−Part2:Extentions,JPEG2000 Part2 FDIS", 8 AUGUST 2001,ISO/IEC 15444-2 5.3.1.3 Data Reference Box,"ISO/IEC JTC1/SC29/WG1 N2250"Motion JPEG2000 Final Draft International Standard 1.0" 4.7 External Objects,"PDF Reference fourth edition" Adobe Portable Document Format Version1.5,PP.295-196,Adobe Systems Incorporated I.4 Box definition,"Information technology−JPEG2000 Image Coding System−Part1:Core Coding System,JPEG2000 Part2 FDIS", 5 AUGUST 2002,ISO/IEC 15444-1,ISO/IEC JTC1 SC29 N4973,P.148
文書の同じページに同じ画像を異なったサイズで複数箇所に配置したり(例えば図7参照)、文書の複数のページにわたって共通のロゴマーク等を印刷したりする場合(例えば図10参照)がある。このような共通したロゴマーク等の画像は、文書のファイル全体で1つのコードストリームを共有/参照するならば、ファイルをよりコンパクトにすることができる。大量のマニュアルを複数の担当者で分担作成する場合には、ロゴマークの色相などが担当セクション(ページ)毎に微妙に異なってしまうことがあるが、文書のファイル全体で1つのロゴマークのコードストリームを共有/参照するならば、ファイルをコンパクトにできるのみならず、ロゴマークの色相などが均一になり文書の見栄えの面で有利である。
しかし、このような共通したロゴマーク等のオブジェクトを共有/参照するために、人手でロゴマーク等のバイナリデータを検索し、その共有/参照の操作を行うことは現実的ではない。
よって、本発明の目的は、BOX情報の共有/参照が定義された符号フォーマットの特性に着目し、文書の同一ページ上あるいは複数のページにわたって共通するロゴマーク等のオブジェクトの共有/参照を自動的に行うことができ、さらには、類似の符号を同じ値で代表させ、それを共有/参照するように文書全体を整列させる操作をも自動的に行うことができる新規な符号変換装置及び符号変換方法を提供することにある。
請求項1の発明は、変換対象ファイルの符号ストリーム(入力符号ストリームと記す)を取り込み、この入力符号ストリームをそれと同様な内容を持つ、よりコンパクトなファイルサイズの出力符号ストリームへ変換する符号変換装置であって、前記変換のために、入力符号ストリームからBOX情報を切り出すBOX分解手段と、前記BOX分解手段により切り出されたBOX情報に関し共有処理又は参照処理をするべきか判断する共有/参照判断手段と、前記BOX分解手段により切り出されたBOX情報に関し、前記共有/参照判断手段による判断の結果に従って必要な共有又は参照のための処理を行う共有/参照処理手段とを有し、前記変換対象ファイル以外のローカル・ファイル又はリモートファイルの内容も参照又は共有の対象とすることを特徴とする符号変換装置である。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る符号変換装置であって、前記変換において共有又は参照されるBOX情報の指定又は非指定のための指示をユーザが入力する手段をさらに有することを特徴とする符号変換装置である。
請求項3の発明は、請求項1の発明に係る符号変換装置であって、前記変換の内容を示すステータスレポートを生成する手段をさらに有することを特徴とする符号変換装置である。
請求項4の発明は、請求項3の発明に係る符号変換装置であって、前記ステータスレポートに前記変換により共有又は参照されたオブジェクト毎に前記変換の内容が示されることを特徴とする符号変換装置である。
請求項5の発明は、請求項3の発明に係る符号変換装置であって、前記ステータスレポートに前記変換により削減されたサイズが含まれることを特徴とする符号変換装置である。
請求項6の発明は、請求項1の発明に係る符号変換装置であって、前記変換において参照されるリモート・ファイルの範囲をユーザが指定する手段をさらに有することを特徴とする符号変換装置である。
請求項7の発明は、請求項6の発明に係る符号変換装置であって、前記変換において参照されるリモート・ファイルの範囲がホップ数で指定されることを特徴とする符号変換装置である。
請求項8の発明は、請求項6の発明に係る符号変換装置であって、前記変換において参照されるリモート・ファイルの範囲がドメイン名又はそのリストで指定されることを特徴とする符号変換装置である。
請求項9の発明は、請求項6の発明に係る符号変換装置であって、前記変換において参照されるリモート・ファイルの範囲がワークグループ名又はそのリストで指定されることを特徴とする符号変換装置である。
請求項10の発明は、請求項1の発明に係る符号変換装置であって、前記変換において参照処理によりページサムネールが統一されることを特徴とする符号変換装置である。
請求項11の発明は、請求項10の発明に係る符号変換装置であって、前記変換においてページサムネールがないページについて他のページのページサムネールが参照されることを特徴とする符号変換装置である。
請求項12の発明は、請求項10の発明に係る符号変換装置であって、前記変換において参照処理によりドキュメントサムネールが統一されることを特徴とする符号変換装置である。
請求項13の発明は、請求項1の発明に係る符号変換装置であって、前記変換対象ファイルはIS15444−2に準拠したファイルであることを特徴とする符号変換装置である。
請求項14の発明は、請求項1の発明に係る符号変換装置であって、前記変換対象ファイルはIS15444−3に準拠したファイルであることを特徴とする符号変換装置である。
請求項15の発明は、請求項1の発明に係る符号変換装置であって、前記変換対象ファイルはIS15444−6に準拠したファイルであることを特徴とする符号変換装置である。
請求項16の発明は、請求項1の発明に係る符号変換装置であって、前記変換対象ファイルはPDF仕様に準拠したファイルであることを特徴とする符号変換装置である。
請求項17の発明は、変換対象ファイルの符号ストリーム(入力符号ストリームと記す)をそれと同様な内容を持つ、よりコンパクトなファイルサイズの出力符号ストリームへ変換する符号変換方法であって、前記変換のために、前記入力符号ストリームからBOX情報を切り出すBOX分解工程と、前記BOX分解工程により切り出されたBOX情報に関し共有処理又は参照処理をするべきか判断する共有/参照判断工程と、前記BOX分解工程により切り出されたBOX情報に関し、前記共有/参照判断工程による判断結果に従って必要な共有又は参照のための処理を行う共有/参照処理工程とを有し、前記変換対象ファイル以外のローカル・ファイル又はリモートファイルの内容も前記変換において参照又は共有の対象とすることを特徴とする符号変換方法である。
本発明によれば、後に実施形態に関連して詳細に説明するように、次のような効果を得られる。
(a)請求項1,17の発明によれば、ファイルの冗長な内容に対する共有/参照処理を行うことによって、ファイルの内容の同一性を保ったままファイルサイズを変換前より縮小させることができる。さらに、変換対象ファイル以外のローカル・ファイル又はリモート・ファイルの内容についても共有/参照処理を行ってファイルサイズを縮小させることができる。
(b)請求項6,7,8,9の発明によれば、ユーザ側で、参照されるリモート・ファイルの範囲を明確にすることができるため、共有/参照の範囲とその効果の関係を的確に管理することができるようになる。
(c)請求項3の発明によれば、ユーザは、ステータスレポートによって、変換の内容を容易に確認することができるようになる。請求項4の発明によれば、ユーザは、ステータスレポートによって、変換において共有又は参照の対象となったオブジェクトの対応関係を容易に確認することができるようになる。また、請求項5の発明によれば、ユーザは、ステータスレポートによって、変換によるサイズ削減効果を容易に確認することができるようになる
(d)請求項10,11,12の発明によれば、変換によって、ファイルサイズの削減と同時に、ページサムネール又はドキュメントサムネールを統一して文書の体裁を整えることができる
(e)請求項13,14,15,16の発明によれば、国際標準互換又はPDF互換を保ちつつファイルの可逆再圧縮が可能となる。
図1は、本発明の符号変換装置の構成説明図である。図1において、1000は本発明に係る符号変換装置であり、変換対象のファイルの符号ストリーム(入力符号ストリーム)1001を取り込み、この入力符号ストリーム1001と同様な内容を持つ、よりコンパクトなファイルサイズの符号ストリーム(出力符号ストリーム)1002へ変換する動作を行うものである。なお、入力符号ストリーム1001と出力符号ストリーム1002は、同じシンタックスを持ち、BOX情報の共有/参照が許されるものである。
符号変換装置1000は、上記変換のために、入力符号ストリームからBOX情報を切り出すBOX分解手段1003、切り出されたBOX情報に関し共有/参照処理をするべきか判断する共有/参照判断手段1004、この共有/参照判断手段1004による判断の結果に従って、入力符号ストリームより切り出されたBOX情報に関し必要な共有又は参照のための処理を行う共有/参照処理手段1005を含むことを特徴とする。
図2は、この符号変換装置1000の処理フローの一例を示すフローチャートである。このフローチャート中のSTEP9で呼び出される「共有処理」と「参照処理」の処理内容を図3と図4に示す。
符号変換装置1000の動作説明に先立って、図7、図8及び図9を用い共有/参照処理の動作イメージを説明する。
図7は、ページ上に、同じ画像を、大きさを変えて5箇所にレンダリングする例を示している。そして、これら5つの画像0,1,2,3,0’の各符号データには、レンダリングの対象にはならない”Ricoh copyright”と著作権表示がされたメタデータが1つずつ付いているものとする。
共有/参照の対象に出来るものは符号フォーマットに依存するが、例えば非特許文献2,3に記載されている符号フォーマットの場合、
共有の対象はメタデータやBOX情報のヘッダ
参照の対象はコードストリーム
である。
そこで、以下の説明では非特許文献2で定義されるJPMファイルを例にとって説明する(ただし、本発明は、JPMファイルだけに限られず、共有/参照のメカニズムを持つ同様な符号フォーマットにも適用し得るものである)。
図7のようなページにおけるファイル内でのメタデータのイメージを図8に示す。図8において、(a)はメタデータの共有のないファイルを示している。画像0,1,2,3,0’それぞれ毎にレイアウトオブジェクト”Layout Object Box”を持ち、その中のメタデータ部に15文字からなるメタデータ”Ricoh copyright”が入っていることが示されている。このようなレイアウトオブジェクトが各画像対応に計5つあるため、メタデータ部には合計して75バイト(=15x5)のデータが入っていることになる。
図8の(b)は、非特許文献2の”B.1.8節”に詳しく説明されている共有データを適用したファイルのイメージである。すなわち、メタデータ”Ricoh copyright”はJPMファイル中の”Shared Data Entry Box”42にIDとともに登録され、各画像に対応したレイアウトオブジェクトのメタデータ部43に共有データのIDを記入することによりメタデータの共有が実現される。この場合、”Shared Data Entry BOX”の17バイト(=IDの2バイト+メタデータの15バイト)と、各参照先におけるIDの2バイト(ここでは5箇所であるので計10バイト)が必要であるから、その合計バイト数は27バイトとなる。したがって、メタデータを共有しない場合に比べ48バイト(=75−27)もサイズを圧縮することができる。
次に参照の場合を説明する。参照はコードストリームが対象である。図7において、5つの画像は位置と大きさが異なるだけで、縮小率を指定することによって生成される画像は全く同じ内容であると仮定すると、
画像3は、位置(x3,y0)に、大きさ1/64で、
画像2は、位置(x2,y0)に、大きさ1/16で、
画像1は、位置(x1,y0)に、大きさ1/4で、
画像0は、位置(x0,y0)に、大きさ1/1で、
画像0’は、位置(x0’,y0’)に、大きさ1/4で、
それぞれレンダリングされていることになる。
図9は、このJPMファイル内での構造を示している。図9の(a)は参照の無いファイルを示しており、画像0,1,2,3,0’に対応して、独立して符号化された5つのコードストリーム”CodeStream”が入っている。符号化は可変長であるが、簡単のため符号長は画像の大きさに比例するとするものとして、各コードストリームの大まかなサイズが例えば、
CodeStream3のサイズ=1KB
CodeStream2のサイズ=4KB
CodeStream1のサイズ=16KB
CodeStream0のサイズ=64KB
CodeStream0’のサイズ=16KB
と仮定すると、その合計サイズは101KBとなる。
一方、図9の(b)は参照を適用したファイルを示す。各画像0,1,2,3,0’は縮小率により一意的に決定できる画像という仮定があるため、それら5つのコードストリームを1つの”Codestream0”で代表し、ファイルの先頭からCodeStream0へのオフセット”offset”44、”CodeStream0”の長さ”length”45を求め、それを各参照先に記入する。各参照先には、大きさを示す”ScaleBox”情報があり、それによって、参照されるコードストリームを伸長したときの画像の大きさとレンダリングされる画像の大きさの比率を指定することにより、(a)の場合と同じ画像を再現できる。
このときのデータの大きさは、”CodeStream0”の64KBであるため、参照しない(a)の場合に比べ、おおよそ37KB(=101KB−64KB)もサイズを節約できる。なお、図9(a)の場合にコードストリームの名前を書いていたところを、(b)の場合にオフセットと長さの組で書いたことによる削減効果もあるが、これは微々たるものであるので上記計算では除外している。
以上が共有/参照の動作イメージの説明である。言うまでも無く、共有/参照は可逆の変換である。
次に、本発明の符号変換装置1000の動作を、図2のフローチャートに沿って説明する。
まず、STEP1で入力バッファと出力バッファを用意する。入力バッファには変換前ファイルの符号ストリーム(入力符号ストリーム)が取り込まれる。出力バッファは初期化される。
STEP2で、BOX分割手段1003は、入力符号ストリームの最後かどうかをチェックする。最後で無ければSTEP3に進み、入力バッファ内の入力符号ストリームの最初からBOX情報を1つ切り出し、BOX情報(A)に入力する。
次に、共有/参照判断手段1004は、STEP4で、BOX情報(A)の共有/参照が許されているかどうかをチェックする。STEP4で許されていないと判断したならば、共有/参照によってファイルサイズをコンパクトにする余地はないので、処理はSTEP2に戻る。
一方、STEP4で共有/参照が許されていると判断した場合は、STEP5に進む。このSTEP5で、共有/参照判断手段1004は、BOX情報(A)の内容がファイル内部での共有データの形式でファイル内部で有効なIDが記述されているか、または、必要な”FLAGMENT TABLE”を介してファイルの先頭から参照部分へのオフセット及び長さが書いてある形式になっているかどうかをチェックする。前者の場合は共有であり、後者の場合は参照である。どちらかの形式であればすでに共有/参照の形式になっているので処理はSTEP2に戻る。一方、どちらの形式でもなければ共有/参照できる可能性があるので、共有する対象を見つけるためSTEP6に進む。
STEP6からSTEP10まで入力符号ストリームの中に共有/参照できる対象があるかどうかを検出し、対応する処理をするステップである。
先ずSTEP6で、BOX分解手段1003により入力符号ストリームの最後のBOX情報を切り出し、それをBOX情報(B)にセットする。STEP7で、共有/参照判断手段1004は、BOX情報(B)の位置がBOX情報(A)よりも後ろかどうかをチェックする。その位置が一致したときには、BOX情報(A)の位置よりも後ろに共有/参照できる対象がなかったと判断してSTEP10に進むが、そうでないときはSTEP8に進む。
STEP8で、共有/参照判断手段1004は、先に入力したBOX情報(A)の内容とBOX情報(B)の内容が同一かどうかをチェックする。内容が一致しないときにはSTEP7に戻って1つ前のBOX情報をチェックするが、内容が一致したときには共有/参照の候補となるので処理はSTEP9に進む。
STEP9で、共有/参照処理手段1005は、予め決めてあったルールに従いBOX情報(A)をBOX情報(B)の共有または参照データとして更新する手続きを行う。共有にするか参照にするかは、どちら一方に予め決めておくか、ファイルの仕様によって、ある場合には共有又は参照のみしか許さないなど一定のルールがあるので、それに準拠するものとする。
例えばIS15444−6(Information technology−JPEG2000 Image Coding System-Part6:Compound Image File Format)では、BOX情報(A)と同一ファイル内での共有と参照のどちらも許されるが、この仕様に準拠する他のJPMファイル内にあるBOX情報に対しては参照しか許されていない。
さて、共有/参照処理手段1005は、STEP9で共有を選んだときには図3に示す共有処理を行い、参照を選んだときには図4に示す参照処理を行うが、これによりBOX情報(A)とBOX情報(B)の関連づけが行われたので、次のSTEP10でBOX情報(A)と”クロスリファレンステーブル”と”Fragment Table”を出力バッファに書き出す。そして、次のBOX情報の処理のためにSTEP2に戻る。
こうした一連の操作が入力符号ストリームの最後まで行われ、STEP2で入力符号ストリームの最後が検出されると(STEP2,Y)、共有/参照処理手段1005は後処理に移行する。
後処理の内容は、BOX情報(A)が共有なのか参照なのかによって異なる。共有の場合には、これまでの操作で共有として検出されたBOX情報(B)(共有エントリBOXに入っている情報)も参照IDに置換する。一方、参照の場合には、既に参照処理部分で入力ストリームのBOX情報(A)に該当する部分はオフセットと長さに更新してあるので置換する対象がないため、格別の処理は必要でない。この後処理(STEP11〜STEP18)について、さらに説明する。
先ず、STEP11で、STEP9と同様に共有/参照を区別する。参照の場合には特に後処理は無いのでSTEP18に進む。
一方、共有の場合には、STEP12に進み、共有エントリBOXの最初のエントリの内容をBufferにコピーする。次のSTEP13で、Bufferの内容が”ヌル”であるかどうかをチェックする。”ヌル”とは共有エントリBOXの最後であることを示しているため、”ヌル”であればSTEP18に進む。
”ヌル”でなければ、そのエントリに対するBOX情報(B)を入力符号ストリームから探索する。すなわち、STEP14で、入力ストリームの最後から(あるいは最初から)順次にBOX情報(B)の内容をBufferと同じかどうかをチェックする。一致しなければ次のBOX情報(B)について同様な操作を繰り返し、一致箇所を探索する。
STEP14において一致箇所が見つかったならばSTEP15に進み、BOX情報(B)を共有BOXに書かれた該当エントリに対する参照IDに更新する。そして、STEP16でクロスリファレンスBOXがあるかチェックする。クロスリファレンスBOXがある場合には、この更新によりオフセット値がずれてくる。そこで、クロスリファレンスBOXが無い場合は特に処理は無いが、クロスレファレンスBOXが有る場合にはSTEP17でオフセット値を補正する。
STEP1〜STEP10までの処理でBOX情報(B)が共有BOXのエントリと一致するのは1箇所だけと判っているため、STEP17の後は、入力符号ストリームの最後まで探索することなく、共有BOXの次のエントリを指し、STEP13からSTEP17について同様な操作を繰り返す。STEP13において共有BOXの最後のエントリであることが検出されるとSTEP18に進み、クロスリファレンスBOX,”Flagment List BOX”を出力バッファに書き出し、処理は終了する。
STEP9で呼び出される共有処理と参照処理の内容は図3と図4に示す通りである。すなわち、図3に示すように、共有処理においては、まず共有エントリBOXに新たなエントリを作り、その参照IDをつける。
次にBOX情報(A)の内容を共有エントリBOXに移動した後、その参照IDに更新する。この操作により、参照される共有エントリBOXの内容と参照するBOX情報(A)の関連付けが行われる。このとき、BOX情報(A)は参照IDに書き換えることによりBOX情報(A)のサイズが小さくなる。
そこで、そのファイル内のBOX情報(A)より後ろに参照されるBOX情報がある他の組に対して、ファイルの先頭から参照する位置までのオフセットが変動してくる。そのためBOX情報(A)の「変更前のサイズ−変更後のサイズ」分だけ、以前のオフセット値から減算することにより、両者の関係を維持する。以上で共有処理は終了する。
また、図4に示すように、参照処理においては、まず、
ファイルの先頭からBOX情報(B)までのオフセット
BOX情報(B)の長さ
を求める。
クロスリファレンスBOXからリンクされる”Fragment List BOX”に前記オフセットと長さを記入する。BOX情報(A)にクロスリファレンスBOXの該当エントリ(参照が行われるたびに別のクロスリファレンスBOXを生成する構成の場合はクロスリファレンス自身)を記録する。これにより、参照する側と参照される側の関連付けができた。また、この値の変更によってもBOX情報(A)のサイズは小さくなるために、先に共有の動作の部分で説明したのと同じ理由により、クロスリファレンスBOX(または”Fragment List Box)内のそれ以外のエントリのオフセットについてもBOX情報(A)の位置よりも後のBOX情報を参照している場合は、BOX情報(A)の変更前のサイズー変更後のサイズ分だけ以前のオフセット値から減算することにより、両者の関係を維持する。以上で参照処理は終了する。
本発明の符号変換装置1000によれば、上に述べたようにファイルの冗長な内容に対する共有/参照処理を行うことによって、ファイルサイズを変換前より縮小させることができる。
ここで、請求項1の発明によれば、符号変換装置100において、変換対象のファイル(自ファイル)以外のローカル・ファイル又はリモート・ファイルのデータも対象として共有/参照の処理を行うことができる。その内容を図11を参照して具体的に説明する。
図11において、101は変換対象のファイル(自ファイルと呼ぶ)である。102,103,104は自ファイル内で共有/参照される他のファイルであり、ファイル102,103はローカル・ファイルであり、ファイル104はインターネットなどのネットワーク105上にあるリモート・ファイルである。
ここでは、自ファイル101は非特許文献3に示されるJPXファイルとして説明するが、JPXファイルと同様な機構を持つ他の仕様のファイルでもよいことはいうまでもない。
JPXファイルには、”Media Data”と呼ばれるエリアがいくつかある。これは図9中の”CodeStream”に相当するデータの断片である。
さて、図11に示した例においては、”Fragment List Box”に7つのエントリが登録されており、その参照先は、
1,4,5,7番目のデータは自ファイル101内のデータ
2,3番目のデータはローカル・ファイル102,103内のデータ
6番目のデータはリモート・ファイル104内のデータ
となっている。
ローカル・ファイル内のデータの参照は以下のように行われる。自ファイル101内に”Data Reference BOX”がある。図11の例では3つのエントリが示されているが、そのれぞれにURI(Uniform Resource Identifiers)によりファイルの位置及びファイル名が指定されることにより他のファイルが参照されることになる。
まず、参照先が自ファイル内か他ファイル内かは、”Fragment List”のDR(Data Reference)ビットにより一意的に決定される。DRビットが0ならば参照先は自ファイル内だが、1の場合は参照先は他ファイル内となる。
そして、他ファイル内のどの部分を参照するかを、”Fragment Table”内にある”Fragment List”の該当するエントリに書かれているオフセットと長さの組で指定する。このようにするならば、前述の自ファイル内の”Media Data”の断片を参照する場合と全く同じ機構により参照することにより、他ファイルの内容の共有/参照処理を行ってファイルサイズを縮小させることができる。
参照される他ファイルがネットワーク上にあるリモート・ファイルの場合、その参照方法は以下のとおりである。
”Data Reference Box”にある”Data Reference table”には一般にURIで記述するので、ネットワーク上のリモート・ファイルを参照する場合には、そのネットワーク上での名前を”Data Reference table”に記入することにより、上に説明した他のローカル・ファイルの断片のアクセスと全く同じ機構により、”FragmentList”によって指定されたオフセットと長さで該当部分を参照することができる。かくして、リモート・ファイルの内容の共有/参照処理によって、ファイルサイズを縮小することができる。
次に、請求項2の発明について説明する。請求項2の発明によれば、符号変換装置1000に、ユーザが共有/参照するBOXの指定又は非指定のための指示を入力する手段(不図示)が設けられる。
ユーザが共有/参照するBOXを指定する場合の作用について、図12を用いて説明する。説明の便宜上、図12では実空間上のデータを使って説明するが、実際の共有/参照はそれに対応する画像の符号化データやメタデータ等のBOX情報が操作の対象となることは言うまでもない。
今、Page100を編集中に既に作成済みのPage1上の符号データを参照する例を説明する。ここでは、Page100はカラー画像の変倍を解説した頁であり、Page1はモノクロ画像の変倍を解説した頁である。
Page100を作成する上で、カラー画像の輝度成分、色差成分で独立した処理であることと解説の見易さを考慮し、Page1で作成した画像がそのまま使用できる部分(画像0,1,2,3)40と新たに作成した部分(画像0’)41がある。ここで画像0,1,2,3は、それぞれPage1の画像0,1,2,3を参照するとユーザが指定することにより、ファイル内で参照する画像に対する符号を明示的に示すことができる。この動作は、指定した画像がPage1にあるかどうかをチェックし、その画像がなければエラー、あれば、そのオフセットと長さを図11に示した”Fragment List”にそれぞれ記入すれば実現できる単純な操作なので、そのフローチャートはここでは省略する。
そして、新たな画像0’141に対する符号は文書内のどこにも参照する部分はないので、それを新たな符号としてファイル内の該当部分に記述する。
なお、参照する画像を明示的に指定しない場合、その動作はより複雑となるが、既に図2を用いて詳細に解説したので、ここではその説明を省略する。さらに共有の場合もオフセット、長さで指定せずに、共有エントリBOXに登録し、参照IDに変換するなど多少の違いは発生するが、その違いは図3、図4を用いて詳細に解説した通りとなり、共有/参照してよいデータと、共有/参照したくないデータを意図的に区分することができることにより、自ファイル内で将来編集する予定がある画像部分に対しても、編集前後でファイルサイズが大きく変動することがないため、ディスクの空き容量の制限により編集後保存が出来なくなる恐れが少なくなる。また、他のローカル・ファイルやリモート・ファイルなど、外部参照データに依存しないようにファイルを構成したり、逆に共有/参照データを統一することにより、文書全体を通して見やすく、仕上がりが美しい文書を作成するよう制御することができる。
ユーザが共有/参照するBOXを指定しない場合は、ファイル内の全てのBOXが対象となり、図2、図3、図4により説明した通りの作用となる。共有/参照が可能な全てのBOXを対象として共有/参照処理が行われることにより、最も高い可逆圧縮率を実現することができる。
次に請求項3,4,5の発明について説明する。これら発明によれば、符号変換装置1000は、共有/参照処理手段1005において変換内容を示すステータスレポートを生成し、これを外部に出力する。これについて図13を用いて説明する。
図13は、図8に示した共有処理が行われた場合に生成されるステータスレポートの例を示している。
図13の前半部分46は、各BOXの変換前後の対応関係を示している。各BOXにおいて、”→”の前は変換前の状態を、”→”の後は変換後の状態を示している。図13の後半部分47は、変換によるファイルサイズの変動を示している。
以下、IS15444−6で示されるJPMファイルを例にとって図13に示した内容を説明する。ただし、この説明は、同様な機能を果たす他のファイル構造に対しても適用し得ることは言うまでもない。
まず、”→Shared Data Entry BOX[1]”に
参照ID=0
Shared Data=”Ricoh copyright”
が作成されたことが示されている。次の”Page BOX”では
Layout Object Box3
Layout Object Box2
Layout Object Box1
Layout Object Box0
Layout Object Box0'
の各”Metadata Boxes[1]”が
参照ID=0
と記入されたことを示している。
そして、
変換で新規作成されたサイズ=28バイト
変換で削除されたサイズ=80バイト
変換により削減されたサイズ=52バイト(=80−28)
であることが示されている。
ここで、新規作成されたサイズの内訳は、
Shared Data Entry Box
ID=2バイト
Shared Data=”Ricoh copyright\0”=16バイト(文字列の最後の区切りとして\0の1バイトが入る)
各”Layout Object Box”の”Metadata Boxes[1]”
ID=2バイトx5箇所
である。
削除されたサイズは、各”Layout Object Box”の”Metadata Boxes[1]”であり、そこに変更前に”Ricoh copyright\0”=16バイトが5箇所書かれていたが、これが削除された分である。
そして、上記2つのバイト数の差から、ファイル全体として52バイトが削減されたことが報告されている訳である。
以上、共有の場合について説明したが、参照の場合もこれまで説明したアルゴリズムを参照することにより、図9の例で変換前後でどのように対応しているか、またファイルサイズの変化状況はどのようになっているかも同様に説明することができる。
なお、図13に示したステータスレポートの例に見られるように、共有/参照としたオブジェクト毎に対照したステータスレポートが出力されるため、共有/参照の対象となったオブジェクトの対応関係を容易に確認することができ(請求項4)、また、変換により削減できたサイズが示されるため、共有/参照の効果を容易に確認することができる(請求項5)。
次に、請求項6,7,8,9の発明について説明する。図11に関連して既に説明したように、リモート・ファイルを参照するには、その参照範囲を指定できないと、全世界のファイルが対象となって変換処理にかなり多くの時間がかかってしまう。そこで、図11で例として示したインターネット等のネットワークの範囲を指定することにより、対象範囲を制限することが必要となる。請求項6の発明によれば、符号変換装置1000に、そのような参照範囲をユーザが指定するための手段(不図示)が追加される。
デフォルトでは自分が属するセグメント内とする等が考えられるが、ここでは自分が属するセグメントを中心にルータを通過する範囲であるホップ数、ネットワーク管理者が管理する範囲であるドメイン、あるいはネットワーク管理者がなく、共通目的で結合されているワークグループの範囲、あるいは、参照するURLのリストで範囲を指定すること等を挙げることができる。
これらについてはネットワーク上での範囲を定義することができ、それぞれネットワーク関連の資料に詳しく説明されている通りの動作を示すこととなるが、いずれにしても範囲が明確になることにより、共有/参照の範囲とその効果の関係を的確に管理することができるようになる。そして、リモート・ファイルの参照範囲は、請求項7の発明によればホップ数によって指定され、請求項8の発明によればドメイン名やそのリストによって指定され、また、請求項9の発明によればワークグループ名やそのリストによって指定されるわけである。
次に、請求項10,11,12の発明について説明する。ここでの説明に図14を参照する。
図14はページサムネールの統一、補完を示す図である。ここでは、簡単のために、全体が8ページ、各季節につき2ページが割り当てられた、”四季”を文書名とした文書があり、これをその各ページを別々の人が分担して作成してから統合することにより作成する場合を例にする。このような場合、例えば図14の(a)に示すように、ページサムネール48が不揃いとなるのが通例である。各ページサムネールの内容は以下の通りである。
「ページ」 「テーマ」 「アイコンの内容」
P1 春 つつじ
P2 春 なし (同じ春のP1と不揃い)
P3 夏 ひまわり
P4 夏 朝顔 (同じ夏のP3と不揃い)
P5 秋 なし
P6 秋 紅葉 (同じ秋のP5と不揃い)
P7 冬 雪だるま1
P8 冬 雪だるま2 (同じ冬のP7と不揃い)。
これを図14(b)に示すように各季節毎に統一したページサムネールになるようにし、文書の体裁を整える状況を想定する。
この文書が非特許文献2に示すIS15444−6で示す符号化方式で符号化されていた場合、各ページサムネールは図6に示す”Page BOX”の最初の”Layout object Box”(レイアウトオブジェクトBOX)にあるため、これを図2及び図4で説明した手順により参照処理すると、P2のサムネールはP1のサムネールを参照することにより、サムネールが同一される。P3,P4のサムネールは同じ夏のサムネールであっても絵柄が不統一なため、例えばP3のサムネールをP4の最初のレイアウトボックスに書かれているコードストリームと同じオフセットと長さを参照することにより、P3,P4のサムネールが統一できる。同様にしてP6のページサムネールをP5で参照し、P7のサムネールをP8で参照することにより、図14(b)に示すような各季節毎にページサムネールの統一化が図られる。なお、図14中の49はドキュメントサムネールである。
以上の操作により、同一テーマの各ページで共通のページサムネールに統一できることとなり文書体裁を整えられるだけでなく、ファイルサイズも削減される。以上が請求項10の発明についての説明であるが、これは請求項11の発明の説明を兼ねる。
すなわち、請求項11の発明によれば、あるページのページサムネールがなかったときに、他のページのページサムネールを参照するが、これはP2のサムネールをP1のサムネールを参照する例において既に説明した通りであり、文書体裁を整えられるだけでなく、ファイルサイズを削減することができる。
また、請求項12の発明によれば、各文書で共通のドキュメントサムネールに統一する。図14ではページサムネールの統一、補完を示したが、同様な操作を各文書にまたがってドキュメントサムネールについて行うわけである。その具体的操作の内容は、請求項10の発明についての上記説明において、
(1)ページサムネールをドキュメントサムネールへ、
(2)各ページの最初のレイアウトボックスを図6の上から6番目にある”Contigeous Codestream BOX”へ、
(3)自ファイル内での参照はなく、他のローカル・ファイル又はリモート・ファイルへ、それぞれ読み替えて理解すればよい。
請求項13の発明は、IS15444−2に準拠したファイルを処理対象とすることが特徴である。すなわち、非特許文献3に示されるJPXファイルは共有/参照を行う構造をもっているため、以上に説明した変換処理を実行することにより、国際標準互換を保った上での可逆再圧縮が可能である。
請求項14の発明は、IS15444−3に準拠したファイルを処理対象とすることが特徴である。すなわち、非特許文献4に示されるMJ2ファイルは共有/参照を行う構造をもっているため、以上に説明した変換処理を実行することにより、国際標準互換を保った上での可逆再圧縮が可能である。
請求項15の発明は、IS15444−6に準拠したファイルを処理対象とすることが特徴である。すなわち、非特許文献2に示されるJPMファイルは共有/参照を行う構造をもっているため、以上に説明した変換処理を実行することにより、国際標準互換を保った上での可逆再圧縮が可能である。
請求項16の発明は、PDF仕様に準拠したファイルを処理対象とすることが特徴である。すなわち、非特許文献5に示されるPDFファイルは共有/参照を行う構造をもっているため、以上に説明した変換処理を実行することにより、PDF互換を保った上での可逆再圧縮が可能である。
以上、請求項1〜16の発明について実施形態を説明したが、図1中のBOX分解手段1002をBOX分解工程、共有/参照判断手段1003を共有/参照判断工程、共有/参照処理手段1005を共有/参照処理工程に置き換えるならば、以上の説明はそのまま請求項17の発明の一実施形態の説明である。それら各工程の内容は図2、図3及び図4によって説明した通りである。
本発明の符号変換装置の構成説明図である。 符号変換装置の動作説明のためのフローチャートである。 図2中のSTEP9で呼び出される共有処理における処理の流れを示す図である。 図2中のSTEP9で呼び出される参照処理における処理の流れを示す図である。 シーケンシャルDCT、プログレッシブDCT,ロスレスDCTのシンタックスを示す図である。 JPMファイルの概念的構造を示す図である。 レンダリング画像例を示す図である。 図7の各レイアウトオブジェクトに書かれた同一の著作権表示メタデータを共有するJPMファイルの例を示す図である。 参照のないファイルを参照のあるファイルにしてコンパクトにしたJPMファイルの例を示す図である。 複数のページに渡って共通な部分を示す図である。 JPXファイルで他のファイル内の情報を参照する場合の動作を説明するための図である。 参照する/しないBOXを指定する場合のイメージを示す図である。 図8の共有処理後のステータスレポート例を示す図である。 ページサムネールの統一、補完を説明する図である。
30 Entropy-coded segment 0(エントロピー符号化セグメント0)
31 Entropy-coded segment n(エントロピー符号化セグメントn)
32 リスタート間隔終端シンボル
33 scan1
34 フレーム
35 SOIマーカセグメント
36 EOIマーカセグメント
37 Contiguous Codestream Box
38 Metadata Boxes
40 参照する符号
41 参照しない符号
42 Shared Data Entry Box
43 Shared Data Reference Box
44 オフセット
45 長さ
46 ステータスレポートのオブジェクト対照部
47 ステータスレポートの統計部
48 ページサムネール
49 ドキュメントサムネール

Claims (17)

  1. 変換対象ファイルの符号ストリーム(入力符号ストリームと記す)を取り込み、この入力符号ストリームをそれと同様な内容を持つ、よりコンパクトなファイルサイズの出力符号ストリームへ変換する符号変換装置であって、前記変換のために、
    前記入力符号ストリームからBOX情報を切り出すBOX分解手段と、
    前記BOX分解手段により切り出されたBOX情報に関し共有処理又は参照処理をするべきか判断する共有/参照判断手段と、
    前記BOX分解手段により切り出されたBOX情報に関し、前記共有/参照判断手段による判断の結果に従って必要な共有又は参照のための処理を行う共有/参照処理手段とを有し、
    前記変換対象ファイル以外のローカル・ファイル又はリモートファイルの内容も前記変換において参照又は共有の対象とすることを特徴とする符号変換装置。
  2. 前記変換において共有又は参照されるBOX情報の指定又は非指定のための指示をユーザが入力する手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の符号変換装置。
  3. 前記変換の内容を示すステータスレポートを生成する手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の符号変換装置。
  4. 前記ステータスレポートに前記変換により共有又は参照されたオブジェクト毎に前記変換の内容が示されることを特徴とする請求項3記載の符号変換装置。
  5. 前記ステータスレポートに前記変換により削減されたサイズが含まれることを特徴とする請求項3記載の符号変換装置。
  6. 前記変換において参照されるリモート・ファイルの範囲をユーザが指定する手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の符号変換装置。
  7. 前記変換において参照されるリモート・ファイルの範囲がホップ数で指定されることを特徴とする請求項6記載の符号変換装置。
  8. 前記変換において参照されるリモート・ファイルの範囲がドメイン名又はそのリストで指定されることを特徴とする請求項6記載の符号変換装置。
  9. 前記変換において参照されるリモート・ファイルの範囲がワークグループ名又はそのリストで指定されることを特徴とする請求項6記載の符号変換装置。
  10. 前記変換において参照処理によりページサムネールが統一されることを特徴とする請求項1記載の符号変換装置。
  11. 前記変換においてページサムネールがないページについて他のページのページサムネールが参照されることを特徴とする請求項10記載の符号変換装置。
  12. 前記変換において参照処理によりドキュメントサムネールが統一されることを特徴とする請求項10記載の符号変換装置。
  13. 前記変換対象ファイルはIS15444−2に準拠したファイルであることを特徴とする請求項1記載の符号変換装置。
  14. 前記変換対象ファイルはIS15444−3に準拠したファイルであることを特徴とする請求項1記載の符号変換装置。
  15. 前記変換対象ファイルはIS15444−6に準拠したファイルであることを特徴とする請求項1記載の符号変換装置。
  16. 前記変換対象ファイルはPDF仕様に準拠したファイルであることを特徴とする請求項1記載の符号変換装置。
  17. 変換対象ファイルの符号ストリーム(入力符号ストリームと記す)をそれと同様な内容を持つ、よりコンパクトなファイルサイズの出力符号ストリームへ変換する符号変換方法であって、前記変換のために、
    入力符号ストリームからBOX情報を切り出すBOX分解工程と、
    前記BOX分解工程により切り出されたBOX情報に関し共有処理又は参照処理をするべきか判断する共有/参照判断工程と、
    前記BOX分解工程により切り出されたBOX情報に関し、前記共有/参照判断工程による判断結果に従って必要な共有又は参照のための処理を行う共有/参照処理工程とを有し、
    前記変換対象ファイル以外のローカル・ファイル又はリモートファイルの内容も前記変換において参照又は共有の対象とすることを特徴とする符号変換方法。
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