JP4580655B2 - コンテンツ利用管理システム - Google Patents

コンテンツ利用管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP4580655B2
JP4580655B2 JP2004004888A JP2004004888A JP4580655B2 JP 4580655 B2 JP4580655 B2 JP 4580655B2 JP 2004004888 A JP2004004888 A JP 2004004888A JP 2004004888 A JP2004004888 A JP 2004004888A JP 4580655 B2 JP4580655 B2 JP 4580655B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content
information
usage
license
condition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004004888A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004240960A (ja
Inventor
徹 中原
雅哉 山本
光啓 井上
克己 徳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2004004888A priority Critical patent/JP4580655B2/ja
Publication of JP2004240960A publication Critical patent/JP2004240960A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4580655B2 publication Critical patent/JP4580655B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Storage Device Security (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Description

本発明は、通信や放送等を用いて、サーバ装置から映像や音楽などのデジタルコンテンツのライセンスを配信し、ユーザが端末装置でライセンスに基づきデジタルコンテンツを利用するシステムに関し、特に、コンテンツの利用制御の拡張が可能なコンテンツ利用管理システムに関する。
近年、音楽、映像、ゲーム等のデジタルコンテンツ(以下、コンテンツと記述)を、インターネット等の通信やデジタル放送等を通じて、サーバ装置から端末装置に配信し、端末装置においてコンテンツを利用することが可能な、コンテンツ配信システムと呼ばれるシステムが実用化段階に入っている。
一般的なコンテンツ配信システムでは、コンテンツの著作権を保護し、悪意あるユーザ等によるコンテンツの不正利用を防止するため、著作権保護技術が用いられる。著作権保護技術とは、具体的には、暗号技術等を用いて、ユーザがコンテンツを再生したり、記録メディアにコピーしたりといったようなコンテンツの利用を、セキュアに制御する技術である。
例えば、サーバ装置が、端末装置において利用可能なコンテンツの再生回数などの部分利用条件を含むライセンスを生成し、端末装置に配信し、端末装置において部分利用条件の論理和及び論理積に基づきコンテンツの利用を制御するシステムが、コンテンツ配信システムの一例として提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−293439号公報
しかしながら、従来のコンテンツ配信システムでは、次のような問題点がある。なお、ここでは、著作権保護技術を用いたコンテンツの著作権保護を実現するための方式を権利管理方式と定義し、問題点について説明する。
1つ目の問題点は、1つのコンテンツ配信システムにおいて、複数の権利管理方式が連携、あるいは共存して端末装置におけるコンテンツの利用制御を行う方法が知られていない事である。具体的には、コンテンツ配信システムを運営する事業者δのサービスにおいて、メーカーαが開発した権利管理方式Aと、メーカーβが開発した権利管理方式Bと、が連携して端末装置におけるコンテンツの利用制御を行う方法が知られていない。つまり、従来の権利管理方式は、1種類の権利管理方式だけが存在する環境を前提としており、複数の権利管理方式が混在する環境下では機能しないという問題がある。
2つ目の問題点は、ある権利管理方式において、端末装置における既存のコンテンツ利用制御内容を拡張する際に、端末装置においてライセンスの解釈を行うライセンス解釈部及びコンテンツの利用可否判断を行う利用可否判断部の2つの処理部において機能変更が必要となる。具体的には、端末装置において、コンテンツの利用回数を制御する権利管理方式において、コンテンツの利用時間の制御を追加する際に、ライセンス解釈部に利用時間解釈機能を追加し、利用可否判断部に利用時間に基づく利用可否判断機能の追加が必要となる。つまり、従来の権利管理方式では、コンテンツの利用制御内容を拡張するためには端末装置における多くの処理部の機能追加・変更を必要とし、実質的に利用制御内容を拡張することが困難であり、拡張性に乏しいという問題がある。
そこで、本発明は、こうした従来の問題点を解決するものであり、複数の権利管理方式に基づいた端末装置におけるコンテンツ利用制御を実現し、端末装置における利用の制御内容を拡張する場合に、利用可否判断部の機能変更を必要としない柔軟性及び拡張性をもつコンテンツ利用管理システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るコンテンツ利用管理システムは、デジタル著作物であるコンテンツを利用する端末装置と、前記端末装置と通信路で接続されるとともに前記端末装置による前記コンテンツの利用を管理するサーバ装置とを含むコンテンツ利用管理システムであって、前記サーバ装置は、コンテンツを利用する権利の管理方式が異なる複数の権利管理方式それぞれに対応させて、コンテンツの利用条件を示す2つ以上の利用条件情報を生成する利用条件生成手段と、前記コンテンツを前記端末装置が利用するために必要となるコンテンツ鍵を格納するコンテンツ鍵格納手段と、前記利用条件生成手段によって生成された2つ以上の利用条件情報と当該利用条件情報に対応する前記コンテンツ鍵格納手段に格納されたコンテンツ鍵とから、当該利用条件情報が示す利用条件の下で当該コンテンツ鍵に対応するコンテンツの利用を許可するライセンスを示す1つのライセンス情報を生成するライセンス生成手段と、生成されたライセンス情報を前記端末装置に配信するライセンス配信手段とを備え、前記端末装置は、前記サーバ装置から配信されてくるライセンス情報を取得して格納するライセンス格納手段と、前記ライセンス格納手段に格納されたライセンス情報が示す2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件に基づいて、当該ライセンス情報が示すコンテンツの利用可否を判定する利用条件判定手段と、前記利用条件判定手段によってコンテンツの利用が可能と判定された場合に、前記ライセンス情報に含まれるコンテンツ鍵を用いてコンテンツを復号し、当該ライセンス情報に含まれる2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件に従って前記コンテンツを利用するコンテンツ利用手段と、前記コンテンツ利用手段によってコンテンツが利用された場合に、前記ライセンス格納手段に格納されたライセンス情報が示す2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件を当該利用に対応させて更新する利用条件更新手段とを備えることを特徴とする。つまり、サーバ装置は、複数の権利管理方式に対応したライセンス情報を発行する。
そして、複数の権利管理方式を区別するために、例えば、前記ライセンス生成手段は、前記利用条件情報に対応する権利管理方式を識別する権利管理識別子を前記ライセンス情報に含ませて前記ライセンス情報を生成し、前記利用条件判定手段は、前記ライセンス情報に含まれる権利管理識別子が示す権利管理方式に従って前記コンテンツの利用可否を判定し、前記利用条件更新手段は、前記ライセンス情報に含まれる権利管理識別子が示す権利管理方式に従って前記利用条件を更新する。
これによって、複数の権利管理方式が混在する環境下で、端末装置は、サーバ装置から発行されたライセンス情報に従って、映像や音楽等のコンテンツを再生したりすることができる。つまり、デジタルコンテンツの著作権を保護しつつ、多くのコンテンツベンダーが混在する環境下で、ユーザに多種多様なコンテンツを提供することができる。
なお、異なる権利管理方式とは、具体的には、コンテンツを利用する権利の内容を示す利用条件情報やライセンス情報の物理的なデータ構造(データ長、並び、暗号方式等)やその解釈方法(表現形式、ビットパターンと意味内容との対応付け等)が異なることをいう。
ここで、前記利用条件生成手段は、同一のコンテンツについて、前記複数の権利管理方式それぞれに対応した複数の利用条件情報を生成してもよい。そのときに、前記利用条件情報には、コンテンツの利用について許可された範囲を示す利用可能情報が含まれ、前記利用条件生成手段は、同一のコンテンツについて前記複数の権利管理方式それぞれに対応した複数の利用条件情報を生成する場合に、同一種類の利用可能情報が重複して前記複数の利用条件情報に含まれることがないように、前記複数の利用条件情報を生成してもよいし、前記利用条件生成手段は、同一のコンテンツについて前記複数の権利管理方式それぞれに対応した複数の利用条件情報を生成する場合に、同一種類の利用可能情報が重複して前記複数の利用条件情報に含まれるように、前記複数の利用条件情報を生成してもよい。
たとえば、ある1つの音楽コンテンツに対するライセンス情報の中に、権利管理方式Aでは10回の再生が許可され、権利管理方式Bでは8回の再生が許可されるという同種類(ここでは、回数)の利用可能情報を重複して設定することを許すシステムとして実現してもよいし、許さないシステムとして実現してもよい。
利用可能情報の重複を許すシステムでは、例えば、前記利用条件判定手段は、前記ライセンス中の複数の利用条件情報に、同一のコンテンツに関する同一種類の利用可能情報が重複して含まれている場合に、(1)予め定められた権利管理方式の優先順位に従って、より優先順位の高い権利管理方式に対応する利用条件情報に含まれる利用可能情報を優先させて、前記コンテンツの利用可否を判定したり、(2)前記複数の利用可能情報それぞれに基づいて前記コンテンツの利用可否を判定することによって複数の判定結果を生成し、生成した複数の判定結果に対して予め定められた演算を施すことによって、前記コンテンツの利用可否を判定したりすることで、最終的に、重複的な判定結果を回避することができる。
なお、本発明は、このようなコンテンツ利用管理システムとして実現することができるだけでなく、システムを構成するサーバ装置や端末装置単体として実現したり、それらのシステムや装置を構成する特徴的な手段をステップとするコンテンツ利用管理方法、コンテンツ利用方法として実現したり、それらのステップを含むプログラムやプログラムを格納した記録媒体として実現することもできる。
本発明によれば、複数の権利管理方式を連携させた状態で、端末装置におけるコンテンツの利用を制御することができる。つまり、複数の権利管理方式が混在する環境において、ユーザは、統合されたコンテンツ配信サービスを利用することができる。
また、端末装置におけるコンテンツ利用の制御項目を拡張する場合、端末装置において拡張対象となる制御項目の解釈が可能な権利解釈部を変更及び追加するだけで済み、コンテンツ利用の制御項目を容易に拡張することが可能となる。
よって、本発明により、さまざまなサービス形態や、ビジネス形態に応じた柔軟で、かつ、拡張性のある権利管理及び著作権保護が可能となり、デジタルコンテンツの配信サービスが飛躍的に発展され得る。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施の形態におけるコンテンツ配信システムSの全体の概略構成を示す図である。
このコンテンツ配信システムSは、伝送路あるいはパッケージメディア等を通じてコンテンツ配信サーバから配信されるコンテンツと、ライセンス生成サーバから配信されるライセンスとからユーザが端末装置においてコンテンツを利用するシステムであって、ライセンスを生成し、配信するライセンス生成サーバ100とコンテンツを配信するコンテンツ配信サーバ200と、コンテンツを利用する端末装置300a〜300cと、これらを相互に接続する伝送路Nと、から構成されている。
ライセンス生成サーバ100は、ユーザが所有するコンテンツの利用条件を管理し、ユーザにコンテンツのライセンスを付与するサーバ装置であり、コンテンツ配信サービスを提供するサービス事業体δが運営している。また、前記コンテンツ配信サービスにおいてコンテンツ利用を制御する権利管理はメーカーαが提供する権利管理方式A及びメーカーβが提供する権利管理方式Bに基づいて行うもとのとする。
具体的には、ライセンス生成サーバ100は、ユーザ毎、あるいは、端末装置300a〜300c毎に、それぞれが所有するコンテンツの利用条件を権利管理方式毎に管理しておき、ユーザからの要求に基づきライセンスを生成し、伝送路Nを通じて、ライセンスを端末装置300a〜300cに配信する。あるいは、デジタル放送やブロードバンド放送等のプッシュ型の配信形態では、一時的に無効化されたライセンスをコンテンツと共に配信し、端末装置300a〜300cにおいて課金処理を行うことによりライセンスを有効化し、コンテンツを利用する、とすることもできる。
なお、ライセンスとは、暗号化されたコンテンツを復号するための復号鍵(コンテンツ鍵)と、コンテンツの利用制御に関わる情報から構成されるデータである。
ライセンス等のデータを、伝送路Nを通じて、ライセンス生成サーバ100と端末装置300a〜300cとの間で送受信する場合には、セキュリティを確保するため、安全な認証チャネル(Secure Authenticated Channel、以下、SACと記述)を確立してから、データの送受信を行う。なお、ライセンスのデータ構造については、後で図を用いて詳細に説明する。
また、コンテンツ配信サーバ200が管理するコンテンツを暗号化する暗号アルゴリズムは、AES(Advanced Encryption Standard)やTriple DES(Data Encryption Standard)等の共通鍵暗号アルゴリズムが用いられるのが一般的である。
コンテンツ配信サーバ200は、伝送路Nを通じて端末装置300a〜300cにコンテンツを配信するためのサーバ装置であり、ワークステーション等により実現される。具体的には、コンテンツ配信サーバ200は、MPEG−2(Moving Picture Experts Group)やMPEG−4等の圧縮方式によりデジタル圧縮され、必要に応じてAESやTriple DES等により暗号化されたコンテンツを配信する。
例えば、インターネットの場合は、RTP(Realtime Transfer Protocol)/UDP(User Datagram Protocol)等のプロトコルを用いてコンテンツをストリーミングするサーバ装置であったり、FTP(File Transfer Protoctol)やHTTP(HyperText Transfer Protocol)等のプロトコルでダウンロードコンテンツを提供するサーバ装置であったりする。
また、デジタル放送の場合は、MPEG−2 TS(Transport Stream)でストリーム型コンテンツを提供する送出装置であったり、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses) STD−B24等に示されているデータカルーセル伝送方式に基づいた蓄積型コンテンツを提供する送出装置であったりする。
なお、本実施の形態では、コンテンツ配信サーバ200はダウンロードコンテンツを提供するサーバ装置として説明する。
伝送路Nは、ライセンス生成サーバ100とコンテンツ配信サーバ200及び端末装置300a〜300cとを相互に接続するネットワークである。例えば、伝送路Nは、インターネット等の通信ネットワークや、デジタル放送、あるいは、これらが複合したネットワークである。
端末装置300a〜300cは、伝送路Nと接続する機能を有し、ユーザがコンテンツをモニター画面などで利用したり、記録メディアにコンテンツを書き出したりするための端末装置である。具体的には、端末装置300a〜300cは、デジタル放送を受信するためのSTB(Set Top Box)、デジタルTV、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダ、HDD(Hard Disk Drive)レコーダ、PC(Personal Computer)などのコンテンツ表示装置、レコーダ、あるいは、これらの複合機器である。
次に、このようなコンテンツ配信システムSにおいて、メーカーαが提供する権利管理方式Aと、メーカーβが提供する権利管理方式Bに基づいた複数の権利管理方式が連携、あるいは共存して端末装置におけるコンテンツの利用を制御する際の、端末装置におけるコンテンツの取得処理、ライセンスの取得処理、コンテンツ利用開始時の処理及びコンテンツ利用終了時の処理について説明する。
ここで、説明に先立ち、本実施の形態における識別子の定義を行う。
ユーザ識別子とは、コンテンツ配信システムSにおいてユーザを一意に特定するための情報である。
端末識別子とは、コンテンツ配信システムSにおいて端末装置300を一意に特定するための情報である。なお、本実施の形態では端末装置300の端末識別子は「TERMINAL−ID−0001」として説明する。
コンテンツ識別子とは、コンテンツ配信システムSにおいてコンテンツを一意に特定するための情報である。
権利管理識別子とは、コンテンツ配信システムSにおいて権利管理方式を一意に特定するための情報である。なお、本実施の形態では、権利管理方式Aに対応する権利管理識別子は「100A」、権利管理方式Bに対応する権利管理識別子は「100B」として説明する。
他の識別子及び識別子の具体的な値については、必要な箇所で適宜、定義及び説明する。
図2は、図1に示されるライセンス生成サーバ100、コンテンツ配信サーバ200及び端末装置300の詳細な構成を示す機能ブロック図である。なお、図2において端末装置300a〜300cの機能構成は、端末装置300aをその代表とし、端末装置300として図示している。
まず、ライセンス生成サーバ100の詳細な構成について説明する。ライセンス生成サーバ100は、端末装置300と通信を行う通信部101と、利用条件及びコンテンツ鍵とからライセンスを生成するライセンス生成部102と、コンテンツ鍵を格納するコンテンツ鍵格納部103と、利用条件の生成を行う複数の権利生成部として、権利管理方式Aに対応する権利生成部10Aと、権利管理方式Bに対応する権利生成部10Bと、から構成される。
ここで、権利生成部は権利管理方式ごとに設定され、それぞれ、利用条件生成部と、ユーザ情報格納部と、利用条件格納部と、から構成される。また、ここでは、権利生成部10Aを権利生成部の代表として説明する。権利生成部10Aは、権利管理方式Aに基づく利用条件を生成する利用条件生成部110aと、ユーザ情報を格納するユーザ情報格納部111aと、利用条件を格納する利用条件格納部112aとから構成される。
次に、コンテンツ配信サーバ200の詳細な構成について説明を行う。
コンテンツ配信サーバ200は、端末装置300と通信を行う通信部201と、暗号化コンテンツをコンテンツ格納部203から取得するコンテンツ取得部202と、暗号化コンテンツを格納するコンテンツ格納部203と、から構成される。
最後に、端末装置300の詳細な構成について説明を行う。
端末装置300は、ライセンス生成サーバ100及びコンテンツ配信サーバ200と通信を行う通信部301と、ライセンス要求メッセージを生成し、ライセンス生成サーバ100にライセンスの取得要求を行うライセンス要求部302と、ライセンス生成サーバ100から取得したライセンスを格納するライセンス格納部303と、ライセンスに基づきコンテンツの利用可否を判定するための制御及びコンテンツ利用後のライセンスの更新の制御を行う制御部304と、コンテンツ配信サーバ200から取得した暗号化コンテンツを格納するコンテンツ格納部305と、コンテンツ要求メッセージを生成し、コンテンツ配信サーバ200にコンテンツの取得要求を行うコンテンツ要求部306と、ライセンスに含まれる利用条件の解釈及び更新処理を行う複数の権利解釈部として、権利管理方式Aに対応する権利解釈部30Aと、権利管理方式Bに対応する権利解釈部30Bと、コンテンツを利用するコンテンツ利用部321a及び321bとから構成される。
ここで、権利解釈部は権利管理方式ごとに設定され、それぞれ、利用条件判定部と、利用条件更新部と、から構成される。ここでは、権利解釈部30Aを権利解釈部の代表として説明する。権利解釈部30Aは、取得した利用条件をもとにコンテンツの利用可否を判定する利用条件判定部311aと、取得した利用条件の更新処理を行う利用条件更新部312aと、から構成される。
なお、各サーバ、及び端末装置300は各種データ格納部及び各種処理部から構成され、各種データ格納部は、HDD等の記憶媒体で実現され、各種処理部はLSI等のハードウェアあるいはCPU、RAM、ROM等を利用して実行されるプログラム等によって実現される。
ここで、本実施の形態で扱うデータのデータ構造について説明する。まず、ライセンスのデータ構造について説明し、各種データ格納部が保持するデータのデータ構造をライセンス生成サーバ100、コンテンツ配信サーバ200、端末装置300の順で説明する。
まず、ライセンスのデータ構造について図8を参照して説明する。ライセンス800は、ライセンス全体に対して付与される情報からなるライセンスヘッダ801と、権利管理方式ごとに付与される情報のリストである権利管理別情報リスト802と、からなる。
ライセンスヘッダ801は、ライセンス800に対応する暗号化コンテンツの復号を行うためのコンテンツ鍵811と、端末装置300における利用可否判断及び利用条件更新制御を行う際の優先順が設定される優先順位情報812と、端末装置300における利用可否判断及び利用条件更新制御を行う際の制御方法を指定する制御識別情報813とからなる。なお、ライセンス800は、ライセンス格納部303、及びライセンスに関する処理において、コンテンツ識別子と関連付ける必要であり、端末装置300におけるライセンス800とコンテンツ識別子の関連付け処理を省略するため、ライセンスヘッダ801にコンテンツ識別子を含めるとしても良い。
権利管理別情報リスト802は、複数の権利管理別情報からなり、前記権利管理別情報は権利管理識別子821と、利用条件の有効、無効などの情報が設定される管理情報822と、利用条件823と、からなる。
利用条件823は、コンテンツの利用可否の判断に関わる利用可能情報832と、利用可能情報の項目をコンテンツ配信システムSにおいて一意に特定する利用可能情報識別子831と、の組のリストと、コンテンツ利用時の制御に関わる利用時制御情報834と、利用時制御情報834の項目をコンテンツ配信システムSにおいて一意に特定する利用時制御情報識別子833と、の組のリストと、からなる。
ここで、利用可能情報832とは、対象コンテンツの利用可能な回数、例えば「10回」や、対象コンテンツの利用可能な期間、例えば「2002年12月1日〜2003年2月13日」などである。また、利用可能情報832には、端末装置300においてライセンスが更新される際に、値が変わる可能性のある可変な利用可能情報と、値が変わらない不変な利用可能情報とからなる。ここで、利用可能な回数は、端末装置300においてコンテンツ利用後、更新される可変な利用可能情報であり、利用可能な期間は、端末装置300においてコンテンツ利用後も更新されない不変な利用可能情報である。
利用時制御情報834とは、コンテンツ再生時の画質を指定する情報(「HD[High Definition]」あるいは、「SD[Standard Definition]」)や、音声チャネルを指定する情報(「5.1ch再生」あるいは、「2ch再生」)などである。なお、利用時制御情報834は端末装置300においてコンテンツ利用後も更新されない不変の値である。なお、利用時制御情報834を更新するとしても良い。
本実施の形態で扱うライセンス800は、権利管理別情報リスト802の各権利管理別情報の利用条件823において、可変な利用可能情報の、項目の重複を許す構造とする。つまり、複数の権利管理別情報に、同じ可変な利用可能情報832の項目が存在する場合、すなわち、複数の権利管理方式で同じ可変な利用可能情報832の項目を制御する場合、各々の権利管理別情報の利用条件に可変な利用可能情報832の項目を設定する。
具体的に、「利用可能回数」及び「画質制御情報」を管理する権利管理方式Aと、「利用可能回数」、及び「有効期間」を管理する権利管理方式Bから生成されるライセンス2300を、図23を参照して説明する。
図23に示すように、ライセンス2300における権利管理別情報リスト2302は、権利管理別情報2311及び権利管理別情報2312とから構成され、権利管理別情報2311には、権利管理識別子は権利管理方式Aであることを示す「100A」が設定され、利用可能情報は、権利管理方式Aが管理する利用可能情報である、「利用可能回数」及び「画質制御情報」が設定される。一方、権利管理別情報2312には、同様に権利管理識別子は「100B」が設定され、利用可能情報は、「有効期間」及び「利用可能時間」が設定される。権利管理別情報2311及び権利管理別情報2312に可変な利用可能情報として「利用可能回数」が設定され、可変な利用可能情報の項目の重複を許す構造となっている。
次に、ライセンス生成サーバ100の各格納部が保持するデータについて図を参照して説明する。
ユーザ情報格納部111aは、ユーザに関する情報を管理するためのユーザ情報管理テーブルを有するデータベースであって、ライセンス生成サーバ100にアクセスする端末装置300と、利用条件格納部112aで管理されるコンテンツの利用条件を所有するユーザと、を関連付けるために用いられる。具体的には、ユーザ情報格納部111aは、図3に示すユーザ情報管理テーブルD300を有し、ユーザ識別子D301と、端末識別子D302と、を管理している。
例えば、図3において、ユーザ識別子D301が「USER−ID−0001」であるユーザは、端末識別子D302が「TERMINAL−ID−0001」である端末装置300を所有していることを示している。また、ユーザ識別子D301が「USER−ID−0002」であるユーザは、端末識別子D302が「TERMINAL−ID−1001」、「TERMINAL−ID−1002」という2つの端末装置300を有しており、両方の端末装置300からライセンス生成サーバ100にアクセス可能であることを示している。
なお、ユーザ情報格納部111aへのデータ登録は、ユーザによって、サービスプロバイダが提供するサービスを受けるために会員登録をする際に行なわれる。この会員登録処理は、ユーザが伝送路Nを通じて、権利管理方式Aを提供するメーカーαのWebサイトに接続し、会員登録画面により、オンラインで登録を行うとしても良いし、会員登録用の葉書を用いる等、オフラインで行っても良い。
会員登録処理では、まずサービスプロバイダが、ユーザに対してユーザ識別子D301を割り当てる。その後、ユーザが所有する端末装置300の端末識別子D302が、オンライン又はオフラインによりサービスプロバイダに通知されるので、ユーザ識別子D301と端末識別子D302とが関連付けられて、ユーザ情報格納部111aのユーザ情報管理テーブルD300に登録される。以上のような会員登録処理を行った結果、ユーザ情報格納部111aのユーザ情報管理テーブルD300が構築される。
権利管理方式Aに対応する利用条件格納部112aは、ユーザ毎のコンテンツに対する利用条件を管理するデータベースであって、端末装置300からのライセンス取得要求に対して、ユーザが所有する利用条件が発行可能か否かを判定し、発行可能な場合に利用条件を生成するために用いられる。
具体的には、利用条件格納部112aは、図4に示すように、利用条件の所有者を示すユーザ識別子D401と、利用条件が利用を許諾するコンテンツのコンテンツ識別子D402と、コンテンツ識別子D402で示されるコンテンツの利用が可能となる開始、終了日時を示す有効期間D403と、コンテンツ識別子D402で示されるコンテンツの利用可能な回数を示す利用可能回数D404と、コンテンツ利用時のコンテンツの画質を示す画質制御情報D405と、からなる利用条件管理テーブルD400を有する。
例えば、ユーザ識別子D401が「USER−ID−0001」であるユーザは、利用を許諾するコンテンツがコンテンツ識別子D402に示される「CONTENT−ID−0001」なるコンテンツの利用条件を所有しており、有効期間D403は「〜2003/1/30」であり、利用可能回数D404は「10回」、すなわち、10回利用可能であることを示し、画質制御情報D405はHDであることを示している。
次に、以下の説明で必要となるため、権利管理方式Bに対応する利用条件格納部112bの具体的なデータについて説明する。
利用条件格納部112bは、図4に示すように、利用条件の所有者を示すユーザ識別子D411と、利用条件が利用を許諾するコンテンツのコンテンツ識別子D412と、コンテンツ識別子D412で示されるコンテンツの利用が可能となる開始、終了日時を示す有効期間D413と、コンテンツ識別子D412で示されるコンテンツの利用可能な時間を示す利用時間D414とからなる利用条件管理テーブルD410を有する。
なお、利用条件格納部112aへのデータ登録は、コンテンツ配信システムSを運営する事業者δあるいは、権利管理方式Aを提供するメーカーαによって、コンテンツを利用する権利を購入する際に行なわれる。この購入処理は、ユーザが伝送路Nを通じて、権利管理方式Aを提供するメーカーαのWebサイトに接続し、コンテンツ購入画面により、オンラインで購入を行うとしても良いし、購入用の葉書を用いる等、オフラインで行っても良い。
購入処理では、まずユーザが購入対象であるコンテンツのコンテンツ識別子D402を指定し、利用条件を確認後、購入処理を行う。購入処理を行ったユーザのユーザ識別子D401とコンテンツ識別子D402と利用条件とが関連付けられて、利用条件格納部112aの利用条件管理テーブルD400に登録される。以上のような購入処理を行った結果、利用条件格納部112aの利用条件管理テーブルD400が構築される。
コンテンツ鍵格納部103は、暗号化コンテンツを復号するためのコンテンツ鍵を管理するデータベースであって、端末装置300からのライセンス取得要求に対してライセンスを生成する際に、ライセンス取得要求に含まれるコンテンツ識別子に対応したコンテンツ鍵を取得するために用いられる。
具体的には、コンテンツ鍵格納部103は、図5に示すように、コンテンツ配信システムSにおいてコンテンツを一意に識別するコンテンツ識別子D501と、コンテンツ識別子D501に対応するコンテンツ鍵D502とからなるコンテンツ鍵管理テーブルD500を有する。例えば、コンテンツ識別子D501が「CONTENT−ID−0001」の暗号化コンテンツを復号するためのコンテンツ鍵D502が「CONTENT−KEY−0001」であることを示している。
次に、コンテンツ配信サーバ200の格納部が保持するデータについて図を参照して説明する。
コンテンツ格納部203は、暗号化コンテンツを管理するデータベースであって、端末装置300からのコンテンツ取得要求に対して、コンテンツ取得要求に含まれるコンテンツ識別子に対応した暗号化コンテンツを取得するために用いられる。
具体的には、コンテンツ格納部203は、図6に示すように、コンテンツ識別子D601と、コンテンツ識別子D601に対応する暗号化コンテンツD602とからなるコンテンツ管理テーブルD600を有する。例えば、コンテンツ識別子D601が「CONTENT−ID−0001」の暗号化コンテンツが「ENC−CONTENT−0001」であることを示している。
なお、コンテンツ鍵格納部103へのデータ登録及びコンテンツ格納部203へのデータ登録は、コンテンツ配信システムSにコンテンツを提供するコンテンツプロバイダが、コンテンツを提供する際に行なわれる。
次に、端末装置300の格納部が保持するデータについて図を参照して説明する。
ライセンス格納部303は、ライセンスを管理するデータベースであって、端末装置300におけるコンテンツ利用時に制御部304からのライセンス取得要求に対して、コンテンツ識別子に対応したライセンスを取得するために用いられる。
具体的には、ライセンス格納部303は、図7に示すように、コンテンツ識別子D701と、コンテンツ識別子D701に対応する暗号化コンテンツに対するライセンスD702とからなるライセンス管理テーブルD700を有する。例えば、コンテンツ識別子D701が「CONTENT−ID−0001」のライセンスが「LICENSE−0001」であることを示している。なお、ライセンス格納部303へのデータ登録は、端末装置300がライセンス生成サーバ100からライセンスを取得する際に行なわれる。
コンテンツ格納部305は、暗号化コンテンツを管理するデータベースであって、そのデータ構造はコンテンツ格納部203で説明したコンテンツ管理テーブルD600のデータ構造の通りである。
以上の構成のコンテンツ配信システムSにおいて、端末装置300がコンテンツ配信サーバ200よりコンテンツを取得し、端末装置300がライセンス生成サーバ100よりライセンスを取得する際の処理及び端末装置300におけるコンテンツの利用開始時の処理、利用終了時の処理について、(1)コンテンツ取得時の処理、(2)ライセンス取得時の処理、(3)コンテンツ利用開始時の処理、(4)コンテンツ利用終了時の処理、の順番で図26から図29を参照して説明する。
各処理の説明に先立ち、本実施の形態で扱う通信メッセージについて説明する。
図10は、各サーバと端末装置300間の通信及び各機能ブロック間の通信でやり取りされる通信メッセージM1000のメッセージフォーマットの内容を示す図である。図10の通信メッセージM1000は、メッセージヘッダM1001と、メッセージ本体M1002と、からなる。ここで、メッセージヘッダM1001は、少なくとも送信先を特定する情報と、送信元を特定する情報と、を含んでいる。前記送信先を特定する情報は、メッセージの宛先として参照され、前記送信元を特定する情報は、前記メッセージに対して返信のメッセージを送信する際にあて先として参照される。前記送信元、あるいは送信先を特定するための情報の典型例としてIPアドレスがある。また、メッセージヘッダには通信メッセージの送受信を行うサーバ、装置及び機能ブロックの間で認証処理を行う場合、認証処理に必要となる情報を含むとしても良い。一方、メッセージ本体M1002は、各々のメッセージで固有の情報を含む。メッセージ本体M1002固有の情報についてはメッセージ毎に説明する。
(1)コンテンツ取得処理
まず、コンテンツ取得処理に関係する通信メッセージのデータ構造について図24及び図25を参照して説明する。
図24のコンテンツ要求メッセージ本体M2400はコンテンツ識別子M2401からなる。一方、図25のコンテンツ送信メッセージ本体M2500は暗号化コンテンツM2501からなる。
次に、端末装置300が、コンテンツ配信サーバ200から暗号化コンテンツを取得するまでの各部の処理について図26を参照して説明する。
端末装置300は、ユーザからの端末装置300のアプリケーションへの情報入力及びコンテンツ取得指示により、コンテンツ取得処理を開始する。ユーザは端末装置300のアプリケーションに対して、少なくとも取得対象である暗号化コンテンツを特定するコンテンツ識別子又は、コンテンツ識別子に準ずる情報を入力しなければならない。ここでコンテンツ識別子に準ずる情報とは、コンテンツの名前など、コンテンツ識別子に1対1で対応し、コンテンツ識別子との対応テーブルを参照すれば、コンテンツ識別子が特定できる情報である。以下ではユーザが、コンテンツ識別子「CONTENT−ID−0001」を入力し、コンテンツ取得処理を開始したとして説明を行う。
ユーザからの情報入力を受けた端末装置300は、コンテンツ要求部306においてコンテンツ要求メッセージを生成し、通信部301を通じてコンテンツ配信サーバ200に送信する(図26:ステップS2631)。
コンテンツ要求メッセージ本体M2400に含まれるコンテンツ識別子M2401はユーザが入力したコンテンツ識別子を設定する。ここでは「CONTENT−ID−0001」が設定される。
コンテンツ配信サーバ200は、通信部201を通じて前記コンテンツ要求メッセージを受信する(図26:ステップS2621)。コンテンツ取得部202はコンテンツ要求メッセージ本体M2400からコンテンツ識別子M2401を抽出し、コンテンツ格納部203のコンテンツ管理テーブルD600からコンテンツ識別子M2401をキーに取得対象となる暗号化コンテンツM2501を特定し、取得する(図26:ステップS2622)。ここでは、コンテンツ識別子M2401として「CONTENT−ID−0001」が設定されているため、対象となる暗号化コンテンツは「ENC−CONTENT−0001」になる。コンテンツ取得部202は、取得した暗号化コンテンツM2501にメッセージヘッダをつけて、コンテンツ送信メッセージを生成し、通信部201を通じて端末装置300に送信する(図26:ステップS2623)。
端末装置300は、通信部301を通じて前記コンテンツ送信メッセージを受信し(図26:ステップS2632)、取得した暗号化コンテンツM2501をコンテンツ識別子M2401と関係付けて、コンテンツ格納部305に格納し(図26:ステップS2633)、処理を終了する。
(2)ライセンス取得処理
次に、ライセンス取得処理について説明する。
まず、ライセンス取得処理に関係する通信メッセージのデータ構造について図11から図14を参照して説明する。
図11のライセンス要求メッセージ本体M1100は、端末識別子M1101と、コンテンツ識別子M1102と、権利管理識別子リストM1103と、からなる。ここで、権利管理識別子リストM1103は、ライセンス要求メッセージを送信する端末装置300が解釈可能な権利管理方式の権利管理識別子M1111をリスト形式で記述したものである。
図12の利用条件要求メッセージ本体M1200は、端末識別子M1201と、コンテンツ識別子M1202と、からなる。図13の利用条件送信メッセージ本体M1300は、利用条件M1301からなる。図14のライセンス送信メッセージ本体M1400は、ライセンスM1401からなる。
次に、端末装置300が、ライセンス生成サーバ100からライセンスを取得するまでの各部の処理について図27を参照して説明する。
端末装置300は、ユーザからの端末装置300のアプリケーションへの情報入力及びライセンス取得指示により、ライセンス取得処理を開始する。ユーザは端末装置300のアプリケーションに対して、少なくとも取得対象であるライセンスを特定する情報の1つであるコンテンツ識別子又は、コンテンツ識別子に準ずる情報を入力しなければならない。以下ではユーザが、コンテンツ識別子「CONTENT−ID−0001」を入力し、ライセンス取得処理を開始したとして説明を行う。
ユーザからの情報入力を受けた端末装置300は、ライセンス要求部302においてライセンス要求メッセージを生成し、通信部301を通じてコンテンツ配信サーバ200に送信する(図27:ステップS2731)。
ライセンス要求メッセージ本体M1100に含まれる端末識別子M1101は、前記ライセンス要求メッセージを送信する端末装置300の端末識別子「TERMINAL−ID−0001」を設定し、コンテンツ識別子M1102は、ユーザが入力したコンテンツ識別子「CONTENT−ID−0001」を設定し、権利管理識別子リストM1103は、端末装置300において利用条件の解釈が可能な権利管理方式、すなわち端末装置300に存在する権利解釈部の権利管理方式である権利管理方式Aの権利管理識別子「100A」と、権利管理方式Bの権利管理識別子「100B」を設定する。
ライセンス生成サーバ100は、通信部101を通じて前記ライセンス要求メッセージを受信する(図27:ステップS2711)。ライセンス生成部102は、ライセンス要求メッセージ本体M1100から、コンテンツ識別子M1102を抽出し、コンテンツ識別子M1102に対応するコンテンツ鍵がコンテンツ鍵格納部103に存在するか否かを判定する(図27:ステップS2712)。
前記コンテンツ鍵が存在しない場合は、ライセンス生成サーバ100はライセンスを生成できないため、処理を終了し、コンテンツ鍵が存在しない、すなわちコンテンツ識別子が不正である旨をメッセージ本体に含む返信メッセージを端末装置300に送信する。なお、本実施の形態では、図5にあるように、コンテンツ識別子「CONTENT−ID−0001」に対応するコンテンツ鍵「CONTENT−KEY−0001」が存在するため、コンテンツ鍵が存在するものとして説明を続ける。
ライセンス生成部102は、前記コンテンツ鍵が存在する場合は、前記コンテンツ鍵を取得し、以降の処理を行う。
ライセンス生成部102は、ライセンス要求メッセージ本体M1100から、権利管理識別子リストM1103を抽出し、権利管理識別子リストM1103に含まれる権利管理識別子M1111に対応する権利生成部の利用条件生成部に対して利用条件要求メッセージを送信する。(図27:ステップS2713)。ここでは、権利管理識別子リストM1103に権利管理識別子「100A」と、権利管理識別子「100B」と、が設定されているため、権利管理方式Aに対応する権利生成部10Aの利用条件生成部100a及び権利管理方式Bに対応する権利生成部10Bの利用条件生成部100bに対して利用条件要求メッセージを送信する。なお、利用条件生成部100a及び利用条件生成部100bのいずれかにのみ、利用条件要求メッセージを送信するとしてもよいし、ライセンス生成サーバ100が保持する全権利生成部に対して利用条件要求メッセージを送信するとしてもよい。
なお、権利管理識別子リストM1103には、端末装置300において利用条件判定が可能な権利管理方式や、端末装置300において利用条件更新が可能な権利管理方式の権利管理識別子を設定するとしてもよい。
また、運用において、サービス毎に端末装置300におけるコンテンツ利用の制御を行う権利管理方式を決めておき、前記権利管理方式に対応する権利生成部に対して、上記処理を行うとしても良い。
ここで、コンテンツ配信システムSにおいてサービスを一意に特定するための情報であるサービス識別子と、前記サービス識別子に対応するサービスにおいて権利管理を行う権利管理方式の権利管理識別子と、の対応テーブルであるサービス識別子・権利管理識別子対応テーブルD900について説明する。
サービス識別子・権利管理識別子対応テーブルD900は、サービス識別子と、権利管理識別子と、を関連付けるために用いられる。具体的には、図9に示すサービス識別子・権利管理識別子対応テーブルD900は、サービス識別子D901と、権利管理識別子D902とを管理している。
例えば、図9において、サービス識別子D901が「SERVICE−ID−0001」であるサービスに対応する権利管理方式は、権利管理識別子D902が「DRM−ID−0001」である権利管理方式と、「DRM−ID−0002」である権利管理方式と、DRM−ID−0003」である権利管理方式であることを示している。
利用条件要求メッセージ本体M1200に含まれる端末識別子M1201はライセンス要求メッセージ本体M1100に含まれる端末識別子M1101を設定し、コンテンツ識別子M1202はライセンス要求メッセージ本体M1100に含まれるコンテンツ識別子M1102を設定する。
権利生成部における処理は、代表として権利生成部10Aを例に挙げて説明する。
利用条件生成部110aは前記利用条件要求メッセージを受信する。まず、利用条件生成部110aは利用条件要求メッセージ本体M1200から端末識別子M1201を抽出し、ユーザ情報格納部111aが保持するユーザ情報管理テーブルD300から端末識別子M1201をキーに対応するユーザ識別子を特定する。
端末識別子M1201がユーザ情報管理テーブルD300に存在しない場合は、前記ライセンス要求メッセージを送信した端末装置300が、権利生成部10Aのサービスに登録されていないと判断し、利用条件が生成できないため、処理を終了し、端末識別子が存在しない旨をメッセージ本体に含む返信メッセージを、利用条件生成部110aを通じてライセンス生成部102に送信する。
本実施の形態では図3にあるように、端末識別子「TERMINAL−ID−0001」に対応するユーザ識別子としてユーザ識別子「USER−ID−0001」が存在する。ユーザ識別子D301が存在する場合は、ユーザ確認が完了した旨と、ユーザ識別子D301と、をメッセージ本体に含む返信メッセージを利用条件生成部110aに送信する。
前記返信メッセージを受信した利用条件生成部110aは、前記返信メッセージから抽出したユーザ識別子D301及び前記利用条件要求メッセージから抽出した端末識別子M1201に基づき、利用条件格納部112aが保持する利用条件管理テーブルD400から対象となる利用条件を特定する。利用条件管理テーブルD400のユーザ識別子D401及びコンテンツ識別子D402が、ユーザ識別子D301及びコンテンツ識別子M1102が共に一致しているレコードを特定する。該当するレコードがない場合は、利用条件が存在しない旨を含む返信メッセージを利用条件生成部110aに送信する。一方、該当するレコードが存在する場合は、格納されている利用条件に基づき、配信する利用条件を生成する。
利用条件の生成方法としては、レコードに記述される全利用条件を生成、レコードに記述される利用条件の一部を生成などがある。ここで、利用条件の生成方法について具体例を用いて説明する。ユーザ識別子「USER−ID−0001」、コンテンツ識別子「CONTENT−ID−0001」で特定されたレコードの利用条件は、図4に示すように、有効期間「〜2003/1/30」、利用可能回数「10回」、画質制御情報「HD」である。
全利用条件を配信する場合は、可変な利用可能条件である利用可能回数を「10回」で生成し、生成後の前記レコードの利用可能回数は「0回」となる。また、ユーザの権利の一部を配信する場合は可変な利用可能条件に対して、端末装置300からユーザが欲しい回数、例えば3回を送信させ、要求分である3回で生成し、生成後の前記レコードの利用可能回数を「7回」にする運用でも良い。また、権利管理方式Aを管理するメーカーαの運用により毎回、1回で生成すると決められている場合は、1回で生成し、生成後の前記レコードの利用可能回数は「9回」になる。など、さまざまな運用が考えられるが本発明の本質ではないため、詳細の仕組みの説明は省略する。
不変な利用可能条件及び利用時制御情報は、利用条件生成により値が変わることはない。ここでは利用可能回数を10回で配信するとして説明する。
利用条件生成部110aは、利用条件格納部112aから取得した情報から利用条件M1301を生成し(図27:ステップS2714)、利用条件送信メッセージ本体M1300に含めて送信する。
ここで、利用条件M1301の内容を具体的に説明する。利用条件生成部110aは、利用条件M1301の利用可能情報識別子831としてコンテンツの利用可能な期間を示す識別子を設定し、前記識別子に対応する利用可能情報として「〜2003/1/30」を設定する。また、次の利用可能情報識別子831としてコンテンツの利用可能な回数を示す識別子を設定し、前記識別子に対応する利用可能情報として「10回」を設定する。また、利用時制御情報識別子として画質制御情報を示す識別子を設定し、前記識別子に対応する利用時制御情報として「HD」を設定する。
また、利用条件を送信した場合、利用条件管理テーブルD400の可変値である利用可能回数を(格納されていた利用可能回数)−(生成した利用可能回数)で更新しなければならない。上記例では(10回)−(10回)=0回となり0回に更新する。なお、更新のタイミングは、利用条件生成部110aが利用条件をライセンス生成部102に送信した時、ライセンス生成部102がライセンスを端末装置300に送信した時、ライセンスを端末装置300が受信したことが確認できた時、などが想定される。なお、利用条件を更新した後に、ライセンスを送信しなかった場合などは利用条件を元の値に復元する必要がある。値を復元する方法については本発明の本質ではないため説明を省略する。
上記の処理を経てライセンス生成部102は、権利生成部10A及び権利生成部10Bから、それぞれ利用条件送信メッセージ、あるいは利用条件生成不可を示す返信メッセージを受信する。ライセンス生成部102は、前記利用条件送信メッセージ、あるいは前記返信メッセージより、ランセンスの生成の可、不可を判定する。
ライセンスの生成判断は、利用条件送信メッセージを送信した全ての権利生成部から利用条件を受信した場合のみ生成可とする、あるいは利用条件送信メッセージを送信した権利生成部の少なくとも一つから利用条件を受信した場合に生成可とする、などさまざまな運用が可能である。また、全権利生成部からの返信メッセージが、利用条件生成不可のであった場合、あるいは運用によりライセンス生成不可と判断された場合は、生成不可となった理由を含む返信メッセージを端末装置300に送信する。
ここでは利用条件生成部110a及び利用条件生成部110bから共に利用条件が送信され、ライセンス生成可能な場合について説明する。
ライセンス生成部102は、ライセンスヘッダ801を生成する。また、コンテンツ鍵811は事前に取得している。
優先順位情報812は端末装置300におけるライセンスの解釈処理において利用条件の優先順位を設定したい場合に設定される。例えば、(権利管理識別子:優先順位)のリストを優先順位情報812に記述する。具体的には権利生成部10Aの優先順位を権利生成部10Bより高くする場合は、「100A:1」、「100B:2」のように記述する。権利生成部が3つ以上あっても同じ方法で表現可能である。優先順位情報に基づく解釈処理については後の端末装置300におけるライセンス解釈処理で説明する。
制御識別情報813はライセンスの解釈処理においてコンテンツ利用可否の判定や、ライセンスの更新時の端末装置300の制御部304の制御方法(「アンド処理」や「オア処理」)を指定するものである。具体的には、コンテンツの利用可否の制御において、複数の利用条件判定部311から返信されるコンテンツの利用可否判定結果から最終的な利用可否を判定する際に、全判定結果のアンドをとる制御(全利用条件判定結果が利用可でないと利用できない)とオアをとる制御(利用条件判定結果の中で1つでも利用可があれば利用できる)などである。
なお、判定結果が3つ以上の場合に、アンド処理及びオア処理が混在するとしても良い。具体的には、制御部304が、利用条件判定部311a〜cから3つの判定結果である、判定結果a〜cを取得した場合に、判定結果aと判定結果bをアンド処理した結果と、判定結果cをオア処理した結果から、最終的な利用可否を判定する場合などである。
このようにしてライセンスヘッダ801を生成する。
次に権利管理別情報リスト802の生成について説明する。
利用条件823には各権利生成部より取得した利用条件を設定し、ライセンス生成部102は、権利管理識別子821に利用条件の送信元の権利生成部に対応する権利管理識別子を設定し、管理情報822に有効であることを示す情報を設定し、利用条件823に受信した利用条件を設定し、権利管理別情報を生成する。
ライセンス生成部102は、受信した利用条件ごとに上記の処理を繰り返し、権利管理別情報リスト802を生成する(図27:ステップS2715)。
ライセンス生成部102は、ライセンスヘッダ801と、権利管理別情報リスト802と、からライセンス800を生成し、ライセンス送信メッセージ本体M1400のライセンスM1401に設定し、端末装置300に送信する(図27:ステップS2716)。
端末装置300は通信部301を通じてライセンス送信メッセージ本体M1400を受信し、ライセンスM1401を取得する(図27:ステップS2733)。
取得したライセンスM1401をライセンス要求メッセージのコンテンツ識別子M1102と同じコンテンツ識別子と関連付けてライセンス格納部303に格納する(図27:ステップS2734)。
なお、ライセンスヘッダ811にコンテンツ識別子を含める場合は関連付け処理が不要である。
また、端末装置300はライセンス生成サーバ100より生成不可通知を含む返信メッセージを受信した場合は、返信メッセージに含まれる生成不可の理由をユーザに提示し、処理を終了する(図27:ステップS2732)。
なお、上記説明では端末装置300が解釈可能な権利管理方式に対応する利用条件をライセンスに含め送信するとして説明したが、ライセンスにライセンス生成サーバ100が生成可能な全利用条件を含め送信するとしても良い。この場合、ライセンス要求メッセージ本体M1100は権利管理識別子リストM1103を含まなくても良い。
(3)コンテンツ利用開始時の処理
次に、コンテンツ利用開始時における端末装置300の処理について説明する。まず、コンテンツ利用開始時の処理に関係する通信メッセージのデータ構造について図15から図17を参照して説明する。
図15の利用条件判定依頼メッセージ本体M1500は、利用条件M1501からなる。
図16の判定結果送信メッセージ本体M1600は、コンテンツ利用可否の結果を示すコンテンツ利用可否情報M1601と、利用可能情報識別子M1611と利用可能情報M1612の組のリストである利用可能情報リストM1602と、利用時制御情報識別子M1621と利用時制御情報M1622の組のリストである利用時制御情報リストM1603と、からなる。利用可能情報識別子と、利用可能情報と、利用時制御情報識別子と、利用時制御情報については先に説明した。
図17の利用制御メッセージ本体M1700はコンテンツ鍵M1701と、利用可能情報リストM1702と、利用時制御情報リストM1703と、からなる。利用可能情報リストM1702と、利用時制御情報リストM1703のデータ構造は、先に説明した利用可能情報リストM1602と、利用時制御情報リストM1603と同じである。
次に、端末装置300が、コンテンツの利用を開始する際の各部の処理について図28を参照して説明する。
端末装置300は、ユーザからの端末装置300のアプリケーションへの情報入力及びコンテンツ利用開始指示により、コンテンツ利用開始処理を開始する。ユーザは端末装置300のアプリケーションに対して、少なくとも利用対象であるコンテンツを特定するコンテンツ識別子又は、コンテンツ識別子に準ずる情報を入力する。なお、「再生」、「印刷」、「コピー」といったコンテンツの利用内容を入力し、コンテンツの利用内容を限定することにより必要のないコンテンツ利用は行わないとしてもよい。コンテンツの利用内容の入力がない場合は、コンテンツ毎のライセンスに含まれる典型的な利用内容に準じたコンテンツ利用を行う。
ユーザが、コンテンツ識別子「CONTENT−ID−0001」を、コンテンツ利用内容として「再生」を入力しコンテンツ利用処理を開始したとして、以下の説明を行う。ここで、ライセンス格納部303に格納され、コンテンツ識別子「CONTENT−ID−0001」に対応するライセンスであるライセンス2100について図21を参照して説明する。
ライセンス2100の権利管理別情報について説明する。ライセンス800における第1の権利管理別情報の権利管理識別子821として権利管理方式Aを示す「100A」が設定され、管理情報822として「有効」が設定され、利用条件823の第1の利用可能情報識別子831として「有効期間」が設定され、利用可能情報832として「〜2003/1/30」が設定され、第2の利用可能情報識別子831として「利用可能回数」が設定され、利用可能情報832として「10回」が設定され、第1の利用時制御情報識別子833として「画質制御情報」が設定され、利用時制御情報834として「HD」が設定され、第2の権利管理別情報の権利管理識別子821として権利管理方式Bを示す「100B」が設定され、管理情報822として「有効」が設定され、利用条件823の第1の利用可能情報識別子831として「有効期間」が設定され、利用可能情報832として「〜2003/3/1」が設定され、第2の利用可能情報識別子831として「利用可能時間」が設定され、利用可能情報832として「100分」が設定されているとする。
ユーザからの情報入力を受けた端末装置300は、制御部304から処理を開始する。制御部304はライセンス格納部303からコンテンツ識別子をキーとして対応するライセンス800を特定し、取得する。(図28:ステップS2801)。
制御部304はライセンス800に含まれる権利管理別情報リスト801に含まれる権利管理別情報を抽出し、前記権利管理別情報に含まれる権利管理識別子821を抽出する。
抽出した権利管理識別子821を元に利用条件を送信する利用条件判定部を決定する(図28:ステップS2802)。
なお、サービス識別子・権利管理識別子対応テーブルを用いて、利用条件を送信する利用条件判定部を限定するとしても良い。
なお、制御部304は、権利管理識別子と権利解釈部あるいは、利用条件判定部の対応テーブルを保持しても良いし、処理の度に権利解釈部あるいは、利用条件判定部に権利管理識別子を問い合わせるとしても良い。
制御部304は、権利管理識別子821に対応する利用条件判定部311に権利管理識別子821を含む権利管理別情報の利用条件823を送信する。なお、全権利管理別情報を利用条件判定部311に送信し、権利管理識別子821に基づく利用条件の特定処理を、利用条件判定部311が行うとしても良い。
権利管理識別子821に対応する利用条件判定部311が存在しない、あるいは通信できない場合は処理を終了する。
なお、権利管理識別子821に対応する利用条件判定部311が存在しない場合は、擬似的に判定結果としてコンテンツ利用不可が返信されてきたとして、以降の処理をするとしても良いし、権利管理識別子ごとに、デフォルトの値を決めておいても良い。例えば、権利管理識別子「100A」の利用条件判定部311aが存在しない場合は、擬似的な判定結果として、「利用可」「再生可能時間」「1時間」をデフォルトの値とするなどである。
ここで、ライセンス800の具体例であるライセンス2100の場合について説明する。ライセンス2100には権利管理別情報2111と権利管理別情報2112が含まれている。まず、権利管理別情報2111の処理について説明する。権利管理別情報2111より権利管理識別子である「100A」を抽出する。権利管理識別子「100A」は権利管理方式Aに対応する権利管理識別子であり、対応する利用条件判定部は権利管理方式Aに対応する利用条件判定部311aである。
次に、制御部304による権利管理別情報2112の処理について説明する。権利管理別情報2112より権利管理識別子である「100B」を抽出する。権利管理識別子「100B」は権利管理方式Bに対応する権利管理識別子であり、対応する利用条件判定部は権利管理方式Bに対応する利用条件判定部311bである。
制御部304は権利管理別情報2111に含まれる利用条件を利用条件判定依頼メッセージ本体M1500の利用条件M1501として条件判定部311aに送信し、権利管理別情報2112に含まれる利用条件を利用条件判定依頼メッセージ本体M1500の利用条件M1501として条件判定部311bに送信する(図28:ステップS2803)。なお、制御部304は、利用条件M1501からコンテンツの利用可否の判定に関わる利用可能情報のみを抽出して条件判定部311a又は311bに送信するとしても良い。
次に、利用条件判定依頼メッセージを受信した利用条件判定部の処理について説明する。代表として利用条件判定部311aの処理を例に挙げて説明する。
利用条件判定部311aは利用条件判定依頼メッセージを受信し、利用条件を抽出する(図28:ステップS2811)。
利用条件判定部311aはコンテンツ利用可否の判定を前記利用条件に含まれる利用可能情報と端末装置300の持つ機能とから判定を行う。具体的に権利管理別情報2111の利用条件の利用条件判定について説明する。まず、第1の利用可能情報である有効期間「〜2003/1/30」によるコンテンツ利用可否の判定について説明する。具体的には、現在時刻が「2002/12/24」の場合は有効期間内のため、コンテンツ利用可と判定する。現在時刻が「2003/02/13」の場合は有効期間外のため、コンテンツ利用不可と判定する。
なお、利用条件判定部311aはコンテンツの利用可否判定を行う際に必要となる情報である端末装置300の持つ機能の情報を取得する(図28:ステップS2812)としても良い。具体的には端末装置300の機能としてセキュアな時を刻むセキュア時計を持つか否かを確認する。なぜならセキュア時計がない場合は現在時刻が有効期間内であるか否かの判定が意味を成さないためである。
セキュア時計がない場合は、コンテンツの利用不可と判断する。セキュア時計がある場合は、セキュアに管理された現在時刻を取得し、前記有効期間内にあるか否かの判定を行う。現在時刻が有効期間内にある場合はコンテンツの利用は可能で、有効期間外の場合は、コンテンツの利用は不可と判断する。例えば端末装置300にセキュア時計機能が存在し、現在時刻が「2002/12/24」の場合は有効期間内のため、コンテンツ利用可と判定する。現在時刻が「2003/02/13」の場合は有効期間外のため、コンテンツ利用不可と判定する。
また、有効期間が、有効期間を設定しない事を示す「-」が設定されている場合はセキュア時計がなくてもコンテンツ利用可と判断する。
次に第2の利用可能情報である利用可能回数「10回」によるコンテンツ利用可否の判定について説明する。
利用条件判定部311aは利用可能回数が1回以上あるか否かの判定を行う。1回以上あればコンテンツ利用可で、0回であればコンテンツ利用不可と判定する。権利管理別情報2111における利用可能回数は「10回」であるため、コンテンツ利用可と判定する。
第1の利用可能情報及び第2の利用可能情報によるコンテンツ利用可否判定で共にコンテンツ利用可と判定されたため、利用条件判定部311aは受信した利用条件についてはコンテンツ利用可と判定する(図28:ステップS2813)。さらに、第3の利用可能情報、第4の利用可能情報がある場合は、各々についてコンテンツ利用可否の判定を行う。
利用条件判定部311aは判定結果送信メッセージを生成し、制御部304に送信する(図28:ステップS2814)。
判定結果送信メッセージ本体M1600に含まれるコンテンツ利用可否情報M1601は、利用条件判定部311aにおけるコンテンツ利用可否の結果である「利用可」を設定し、利用可能情報リストM1602は、利用可能情報の中で可変な利用可能情報である利用可能回数を設定する。具体的には「利用可能回数」、「10回」を設定する。
利用可能情報リストM1602に設定する可変な利用可能情報は、コンテンツ利用部におけるコンテンツ利用の最大範囲を制御するために用いられる。利用時制御情報リストM1603には利用条件に含まれる利用時制御情報のリストを設定する。具体的には「画質制御情報」「HD」を設定する。
次に、複数の利用条件判定部311から判定結果送信メッセージを受信した制御部304の処理について説明する。
制御部304は1つ以上の利用条件判定部311から判定結果送信メッセージを受信する(図28:ステップS2804)。制御部304は前記判定結果送信メッセージ本体M1600から、コンテンツ利用可否情報M1601と、利用可能情報リストM1602と、利用時制御情報リストM1603を抽出する。
まず、複数のコンテンツ利用可否情報による制御部304におけるコンテンツ利用可否判断の処理について説明する。
制御部304は、複数のコンテンツ利用可否情報及びライセンスヘッダ801に含まれる優先順位情報812と、制御識別情報813とから、コンテンツ利用可否を判定する(図28:ステップS2805)。
ここで、優先順位情報812はコンテンツ利用可否判断処理における、優先順位を示しており、「100A:1」、「100B:2」と設定されている場合は、権利管理識別子「100A」に対応する利用条件判定部311aからのコンテンツ利用可否情報が、権利管理識別子「100B」に対応する利用条件判定部311bからのコンテンツ利用可否情報よりも優先順位が高いことを示している。例えば利用条件判定部311aから「利用可」、利用条件判定部311bから「利用不可」を受信した場合は、利用条件判定部311aからの返信を優先し、制御部304としてコンテンツ利用可と判断する。なお、優先順位情報は権利管理方式ごとに優先順位を設定する場合は、値を設定するが、優先順位がない場合は、「-」が設定される。
次に、制御識別情報813について説明する。制御識別情報813は、コンテンツ利用可否判断処理における複数のコンテンツ利用可否情報に基づく制御部304の利用可否判断の際の制御方法を示しており、具体的にはアンド処理、オア処理などである。
まず、アンド処理について説明する。アンド処理の場合は、複数の利用可否情報をアンド処理した結果、利用可であれば、制御部304としてコンテンツの利用を可能とし、アンド処理した結果が利用不可であれば、制御部304としてコンテンツの利用を不可と判断する。すなわち、全ての利用可否情報が利用可の場合は制御部304として利用可となり、1つでも利用不可の利用可否情報があると、制御部304として利用不可と判断する。
次に、オア処理について説明する。オア処理の場合は、複数の利用可否情報をオア処理した結果、利用可であれば、制御部304としてコンテンツの利用を可能とし、オア処理した結果が利用不可であれば、制御部304としてコンテンツの利用を不可と判断する。すなわち、1つでも利用可の利用可否情報がある場合は制御部304として利用可となり、全ての利用可否情報が利用不可の場合は、制御部304として利用不可と判断する。
制御識別情報813は基本的に設定されるものとする。なお、設定されていない場合は、デフォルトで処理方法を決めておく、例えばアンド処理を行う、などしてもよい。
なお、優先順位情報812と制御識別情報813を組み合わせて、一定の優先順位以上の権利管理方式に対応する利用条件判定部311から返信された利用可否情報を制御識別情報813に応じた処理で制御部304としての利用可否を判断するとしても良い。
なお、サービス識別子・権利管理識別子対応テーブルを用いて、判定対象となる利用可否情報を限定するとしても良い。
制御部304の判断としてコンテンツの利用が不可となった場合は処理を終了し、ユーザにその旨を通知する。
次に、制御部304が、コンテンツの利用可と判断した場合に、複数の利用条件判定部311から取得した利用可能情報リストM1602から利用制御メッセージに含める利用可能情報リストM1702を生成する処理について説明する。
ここで、利用制御メッセージに含める利用可能情報リストM1702はコンテンツ利用部321においてコンテンツを利用する場合の、コンテンツ利用可能な条件を越えて利用することを防ぐための情報である。具体的に、例を挙げて説明する。
1つ目の例として制御部304が利用条件判定部311aから取得した利用可能情報リストに「再生可能回数」、「10回」が設定され、利用条件判定部311bから取得した利用可能情報リストに「再生可能時間」、「100分」が設定されている場合について説明する。この場合、利用可能情報リストM1702には、「再生可能回数」、「10回」及び「再生可能時間」、「100分」が設定される。
なお、制御部304が取得した利用可能情報リストを利用可能情報識別子毎にアンド処理を行い、全ての利用可能情報リストに同じ利用可能情報識別子に対応する利用可能情報がある場合のみ、利用可能情報リストM1702に追加するとしても良い。
上記例において利用可能情報リストM1702に、「再生可能回数」、「10回」及び「再生可能時間」、「100分」を設定するのは、利用可能情報識別子毎に、オア処理をしたとみなすことができる。この利用可能情報のアンド処理、オア処理に関する制御情報をライセンスヘッダ801の制御識別情報813に含めるとしても良い。
2つ目の例として制御部304が利用条件判定部311aから取得した利用可能情報リストに「再生可能回数」、「10回」が設定され、利用条件判定部311bから取得した利用可能情報リストに「再生可能回数」、「3回」が設定され、利用可能情報の項目である再生可能回数の重複している場合について説明する。
利用可能情報の項目が重複している場合、前記利用可能情報の項目に対応する利用可能情報の値が一致している場合は、一致した値を設定する。この例では、利用可能情報の項目が重複し、かつ前記利用可能情報の項目に対応する利用可能情報の値が異なっている。この場合、ユーザの利便性を考え「10回」を設定する。すなわち、利用可能情報リストM1702には、「再生可能回数」、「10回」が設定される。
なお、コンテンツの権利保護を重視し、「3回」を設定しても良いし、どちらを優先して処理するかの情報をコンテンツヘッダ801の優先順位情報812に含め、優先順位情報812に従い設定しても良いし、処理不能とし、コンテンツ利用不可と判断しても良い。
また、制御部304は利用可能情報リストM1702に設定した利用可能情報を送信してきた権利管理方式の権利管理識別子を記憶しておき、利用条件更新時に、前記権利管理方式に対応する利用条件更新部のみで更新処理を行うとしても良い。
次に、コンテンツ利用可の場合、制御部304が複数の利用時制御情報から利用制御メッセージに含める利用時制御情報リストM1703を生成する処理について説明する。
ここで、利用制御メッセージに含める利用時制御情報リストM1703は、コンテンツ利用部321においてコンテンツを利用する際の利用時制御に関する情報である。具体的に、例を挙げて説明する。
1つ目の例として制御部304が利用条件判定部311aから取得した利用時制御情報リストに「画質制御情報」、「HD」が設定され、利用条件判定部311bから取得した利用可能情報リストに「音質制御情報」、「5.1ch」が設定されている場合について説明する。この場合、利用時制御情報リストM1703には、「画質制御情報」、「HD」及び「音質制御情報」、「5.1ch」が設定される。
なお、制御部304が取得した利用時制御情報リストを利用可能情報識別子毎にアンド処理を行い、全利用時制御情報リストに同じ利用可能情報識別子に対応する利用時制御情報がある場合のみ、利用時制御情報リストM1703に追加するとしても良い。上記例において利用時制御情報リストM1703に、「画質制御情報」、「HD」及び「音質制御情報」、「5.1ch」を設定するのは、利用可能情報識別子毎に、オア処理をしたとみなすことができる。
この利用時制御情報のアンド処理、オア処理に関する制御情報をライセンスヘッダ801の制御識別情報813に含めるとしても良い。
2つ目の例として制御部304が利用条件判定部311aから取得した利用時制御情報リストに「画質制御情報」、「HD」が設定され、利用条件判定部311bから取得した利用可能情報リストに「画質制御情報」、「SD」が設定され、利用時制御情報の項目である画質制御情報の重複している場合について説明する。
利用時制御情報の項目が重複し、前記利用時制御情報の項目に対応する利用時制御情報の値が一致している場合は、一致した値を設定すればよい。上記例では、利用時制御情報の項目が重複し、前記利用時制御情報の項目に対応する利用時制御情報の値が異なっている。この場合、ユーザの利便性を考え「HD」を設定する。すなわち、利用時制御情報リストM1703には、「画質制御情報」、「HD」が設定される。
なお、コンテンツの権利保護を重視し、「SD」を設定しても良いし、どちらを優先して処理するかの情報をコンテンツヘッダ801の優先順位情報812に含め、優先順位情報812に従い設定しても良いし、処理不能とし、コンテンツ利用不可と判断しても良い。
制御部304はライセンスヘッダ801のコンテンツ鍵811と、利用可能情報リストM1702と、利用時制御情報リストM1703とから、利用制御メッセージを生成する。
なお、利用可能情報リストM1702と、利用時制御情報リストM1703と、に含める情報はコンテンツ利用内容により限定するとしても良い。具体的には、コンテンツ利用内容「再生」の場合に、利用可能情報「印刷枚数」及び利用時制御情報「印刷品質」などがあった場合、「印刷枚数」及び「印刷品質」は「再生」処理に関係がないため、リストに加えないということである。
次に、制御部304は利用可能情報に含まれる利用可能情報識別子を元にコンテンツ利用部321を特定し、前記利用制御メッセージを送信する(図28:ステップS2806)。
なお、ここで、ユーザから入力された利用内容、この場合は「再生」との一致処理を行うとしても良い。一致処理を行う場合、一致していればユーザの意図と利用可能情報の内容が一致していると判断し、コンテンツの利用を開始し、一致していなければ、ユーザの意図と利用可能情報の内容が一致していないと判断し、処理を終了する。
コンテンツ利用部321は利用可能な処理ごとに設定される。例えば視聴再生のためのレンダリング装置、印刷のためのプリンタ装置といった感じである。ここでは、再生可能回数が設定されているため、再生が可能なコンテンツ利用装置321が特定される。なお、複数のコンテンツ利用装置に関係する利用可能情報が利用可能情報リストM1702に含まれている場合は、ユーザが入力した利用内容に従うか、処理不能とする。具体的には、利用可能情報リストM1702に「再生可能回数」と「印刷可能回数」が含まれる場合などである。
これらの相反する利用可能情報が含まれる場合は、利用内容に従う、あるいは利用可能情報リストM1702設定のタイミングでユーザに選択させる、あるいは処理不能とする。
コンテンツ利用部321は前記利用制御メッセージを受信する(図28:ステップS2821)。続いて端末装置のアプリケーションからユーザが入力したコンテンツ識別子を受信する。前記コンテンツ識別子をキーとしてコンテンツ格納部305よりライセンス800に対応する暗号化コンテンツを特定し、取得する(図28:ステップS2822)。
コンテンツ利用部321は前記利用制御メッセージのコンテンツ鍵M1701、利用可能情報リストM1702及び利用時制御情報リストM1703を抽出する。前記暗号化コンテンツをコンテンツ鍵M1701で復号し、利用時制御情報に従って、再生する(図28:ステップS2823)。ただし、利用可能情報で許される範囲でのみコンテンツの利用が許可される。
(4)コンテンツ利用終了時の処理
最後に、コンテンツの利用を終了し、ライセンスを更新する際の処理について図29を参照して説明する。
まず、コンテンツ利用終了時の処理に関係する通信メッセージのデータ構造について図18から図20を参照して説明する。
図18の利用情報送信メッセージM1800は、利用情報リストM1801からなる。ここで、利用情報リストM1801は、利用情報識別子M1811とコンテンツ利用部321において利用した値を設定する利用量M1812の組のリストからなる。利用情報識別子M1811の内容は利用した利用可能情報の利用可能情報識別子と同じものが設定される。
図19の利用条件更新依頼メッセージM1900は、更新用利用情報リストM1901と、更新対象である利用条件M1902と、からなる。ここで、更新用利用情報リストM1901は、利用情報識別子M1911と、更新するか否かの判定に用いる更新フラグM1912と、利用量M1913と、の組のリストからなる。図20の更新後利用条件送信メッセージM2000は、更新後の利用条件である利用条件M2001からなる。
コンテンツ利用部321は、コンテンツを利用する間、利用回数及び利用時間などをカウントするものとする。ユーザ操作、あるいは利用可能時間の制限により、コンテンツの利用が終了する(図29:ステップS2921)。
コンテンツ利用部321は、利用情報リストM1801を生成し、利用情報送信メッセージを制御部304に送信する(図29:ステップS2922)。
ここで、コンテンツ利用部312による利用情報リストM1801の生成について説明する。例えば、コンテンツ利用部321においてコンテンツの再生を1回、10分行ったとする。この場合、利用情報リストM1801には「再生回数」、「1回」及び「再生時間」、「10分」が設定される。
制御部304は、前記利用情報送信メッセージを受信し、利用情報リストM1801を抽出、取得する(図29:ステップS2901)。
次に、利用情報リストM1801の各利用情報を送信する利用条件更新部312を決定する(図29:ステップS2902)。
ここで、制御部304における利用条件更新部312の決定方法について説明する。なお、利用情報リストM1801の利用情報の利用情報識別子の中で更新処理が可能な利用条件更新部312が存在しない場合は、ライセンス800における管理情報822に、一時的に利用ができないことを示すロックフラグを立て、更新できなかった利用情報をライセンスと関連付けて格納するとしても良い(図29:ステップS2904)。利用条件判定部311は、コンテンツ利用時のライセンスを解釈する処理において、前記ロックフラグが立っている場合は、利用条件823は一時的に利用不可であると判断し、コンテンツ利用不可の判定を下す。なお、ロックフラグが立っている利用条件は、利用条件の更新が可能となった段階で、関連付けて格納していた利用情報に基づいて利用条件の更新を行い、利用条件の更新処理を正常に行うと、ロックフラグは解除され、通常通り利用可能となる。
なお、コンテンツ利用部312への利用制御メッセージの送信前に制御部304あるいは利用条件判定部311が利用条件の更新可能判定を行う、あるいは、コンテンツ利用中、定期的に、コンテンツ利用部321が更新可能判定を行い、更新できないと判定した場合に処理を終了するとしてもよい。ここで、更新可能判定とは、利用可能情報リストM1702に対応する利用条件更新部312が存在するか、通信可能な状態か、機能しているか、を確認し、利用条件の更新が可能か否かを判定することである。
制御部304による、利用情報を送信する利用条件更新部312の決定方法には次の3つがある。
1つ目の方法は、利用制御情報メッセージの利用可能情報リストM1702に設定した利用可能情報を送信してきた利用条件判定部311の権利管理識別子を記憶しておき、前記権利管理識別子に対応する利用条件更新部312に送信する方法である。
2つ目の方法は、利用情報リストM1801に含まれる利用情報識別子に基づき、更新処理を行うべき利用条件更新部312を特定し、利用情報を前記利用条件更新部312に送信する方法である。利用情報識別子に基づく利用条件更新部312の特定方法とは、前記利用情報識別子と一致する利用可能情報識別子の解釈が可能な利用条件更新部312を更新対象として特定する方法である。制御部304が、対応テーブルを保持する、あるいは随時問い合わせるなどにより実現する。上記方法により更新対象となる全ての利用条件更新部312において更新処理を行うとしてもよいし、特定の利用条件更新部312においてのみ更新処理を行うとしても良い。
3つ目の方法は、更新処理の可能性がある全ての利用条件更新部312に利用情報リストM1801を送信し、利用条件更新部312において利用情報識別子M1811に基づき更新処理を行う利用情報を特定する方法である。
なお、優先順位情報、あるいはサービス識別子・権利管理識別子対応テーブルにより、更新処理を行う利用条件更新部312を限定するとしても良い。
制御部304は、前記利用情報と、前記利用情報により更新対象となる利用条件を含めた利用条件更新依頼メッセージM1900を利用条件更新部312に送信する(図29:ステップS2903)。
前記利用条件更新依頼メッセージM1900を受信した利用条件更新部312は、更新用利用情報リストM1901と、利用条件M1902を抽出、取得する(図29:ステップS2911)。
利用条件更新部312は、更新用利用情報リストM1901に基づき利用条件M1902の更新処理を行う(図29:ステップS2912)。
まず、更新用利用情報リストM1901の更新用利用情報を1つずつ解釈する。まず、更新フラグを見て、更新処理を行うか、否かの判定を行う。更新処理を行う必要がないと判定した場合は、前記利用情報による更新処理は行わない。
更新フラグは、制御部304が設定し、例えば、コンテンツ利用部321の処理が正常でない可能性がある場合、対応する更新フラグをOFFにするなどの処理を行う。なお、更新フラグはライセンス800に対して設定するとしても良い。
更新フラグがONで更新処理を行うと判定した場合は、更新用利用情報の利用情報識別子M1911を抽出し、利用情報識別子M1911をキーとして利用条件M1902より更新対象となる利用可能情報を特定する。
利用情報識別子M1911と、ライセンス800における利用可能情報識別子831と、が一致する利用可能情報が更新対象の利用可能情報である。具体的に、利用情報として、「再生回数」、「3回」、利用可能情報として、「再生可能回数」、「10回」があるとする。その場合、利用条件M1902の利用可能情報の一つである「再生可能回数」の項目は、「7回」に減算され、更新される。
なお、再生可能回数を再生可能な回数の最大値とし、利用した回数を加算して行くとしても良い。具体的に、上記の例では、「再生可能最大数:10回」、「再生回数:3回」となる。
利用条件更新部312は、上記の処理を更新用利用情報リストM1901の全ての更新用利用情報について同様の処理を行い利用条件M1902の更新処理を行う。利用条件更新部312は、前記更新済み利用条件である利用条件M2001を含む更新後利用条件送信メッセージを制御部304に送信する(図29:ステップS2913)。
制御部304は前記更新後利用条件送信メッセージを利用条件更新部312から受信し、利用条件を抽出、取得する(図29:ステップS2905)。制御部304は、受信した複数の利用条件からライセンスを更新する(図29:ステップS2906)。
ここで、制御部304が、受信した複数の利用条件によるライセンスの更新方法について説明する。
制御部304は、更新後利用条件送信メッセージを受信すると、前記更新後利用条件送信メッセージを送信してきた利用条件更新部312の権利管理識別子と利用条件M2001を関連付けて記憶する。制御部304は更新前のライセンス800の中で前記権利管理識別子と一致する権利管理別情報を検索し、特定する。
ライセンス800における、権利管理識別子の重複及び対象となる権利管理識別子が存在しないことにより、特定できない場合は、重複の場合は、ライセンスが不正であり、存在しない場合は、コンテンツ利用処理が不正であるとみなし、ライセンスを使用できない状態にする。
制御部304は、前記権利管理別情報が特定できた場合は、前記権利管理別情報の利用条件823を利用条件M2001で上書きし、更新する。制御部304は受信した全ての更新後利用条件送信メッセージについて同様の処理を行い、ライセンスの更新処理を行う。
制御部304は前記更新したライセンスをライセンス格納部303に格納する(図29:ステップS2907)。
ここで、端末装置300による利用条件判定部311、利用条件更新部312及びコンテンツ利用部321の正当性を確認する処理について説明する。利用条件判定部311、利用条件更新部312及びコンテンツ利用部321は、プラグイン及び耐タンパモジュールなどで追加、変更するができる。ここで、プラグインとは、機能を追加するための小さなプログラムを意味し、耐タンパモジュールとは、プログラムを記憶したハード的に耐タンパされた記憶媒体を意味する。
つまり、利用条件判定部311、利用条件更新部312及びコンテンツ利用部321は、変更される可能性があるため、信頼できる処理部であるか、最新の処理部であるか、などの各処理部の正当性が保証されていない。
そのため、制御部304は、利用条件判定部311、利用条件更新部312及びコンテンツ利用部321が互いに通信処理を行う場合、信頼できる処理部であるかの認証処理が必要となる場合がある。
認証処理について具体的に説明する。通常、ライセンス800のようなセキュリティを要するデータのやり取りを行う際には、SACを確立して安全に通信を行えるようするのが一般的である。よって、ライセンス生成サーバ100と端末装置300との間でSACを確立するとしている。同様に、端末装置300において、制御部304は、利用条件判定部311、利用条件更新部312及びコンテンツ利用部321と、の間でSACを確立する。
SACの確立には、例えばSSL(Secure Socket Layer)やTLS(Transport Layer Security)を利用することができる。
なお、端末装置300内において、認証処理を行うタイミングの具体例は以下である。
制御部304が、利用条件判定部311に、利用条件判定依頼メッセージを送信する場合。
制御部304が、利用条件判定部311より、判定結果送信メッセージを受信する場合。
制御部304が、利用条件更新部312に、利用条件更新依頼メッセージを送信する場合。
制御部304が、利用条件更新部312より、更新後利用条件送信メッセージを受信する場合。
制御部304が、コンテンツ利用部321に、コンテンツ利用制御メッセージを送信する場合。
制御部304が、コンテンツ利用部321より、利用情報送信メッセージを受信する場合。
なお、互いに信頼できることが保証される場合は、認証処理を行わなくても良い。
また、制御部304は、利用条件判定部311及び利用条件更新部312といった各処理部が最新のものであるか否かの確認を行う場合もある。端末装置300は、端末装置300における各処理部の管理を行う端末処理部管理サーバから、各処理部が最新か否かを判定するための情報(以下、最新判定情報と呼ぶ)を取得する。
最新判定情報とは、例えば、最新の各処理部の世代を示す世代情報である。世代情報とは任意の2つの要素を取ってくると、必ず2つの要素の大小関係が決まる集合の1つの例である。より具体的には各処理部に変更がある度に値が単調増加するバージョンをその一例として説明する。
端末装置300が、端末処理部管理サーバより次の最新判定情報を取得し、保持しているとする。権利管理識別子「100A」の利用条件判定部の最新バージョンが「5」である。
制御部304は、利用条件判定部311aと通信を行う際に、利用条件判定部311aに対して、バージョンを問い合わせる。利用条件判定部311aのバージョンが「4」以下であれば、利用条件更新部312aの更新が必要と判断し、バージョンが「5」の場合は、更新が不要と判断する。
なお、利用条件判定部311aのバージョンが「6」以上の場合、は不正が行われていると判断し、利用条件判定部311aを無効化するとしても良い。
端末装置300が利用条件判定部311aの更新が必要と判断した場合は、端末処理部管理サーバに接続し、利用条件判定部311aのセキュアな更新処理を行う。なお、更新処理の詳細については、本発明の本質ではないため説明を省略する。
なお、端末装置300は、定期的に端末処理部管理サーバに接続し、最新判定情報を取得するとしても良いし、最新判定情報を取得したタイミングで、各処理部の更新判定を行うとしても良い。
このようにして、制御部304は、各処理部との通信の際に、各処理部の正当性確認を行う。
以上のように、本実施の形態はライセンス800がライセンス2100の構成をとるコンテンツ配信システムSであり、複数の権利管理方式が混在する環境において、端末装置300がコンテンツ配信サーバ200よりコンテンツを取得し、端末装置300がライセンス生成サーバ100よりライセンスを取得し、端末装置300がコンテンツの利用を開始して終了することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明における実施の形態2について、図面を用いて詳細に説明する。本実施の形態におけるコンテンツ配信システムの全体の構成は、図1に示した実施の形態1におけるコンテンツ配信システムSと同様であり、本コンテンツ配信システムSにおける各サーバ及び端末装置の基本構成も実施の形態1と同じであるため、これらの説明を省略し、以下、実施の形態1と異なる点について説明する。
本実施の形態では、実施の形態1とライセンスのデータ構成が異なっている。まず、本実施の形態におけるライセンスのデータ構成を説明し、次にデータ構成の違いに伴うライセンスに関わる処理の違いについて説明する。
本実施の形態で扱うライセンス800は、権利管理別情報リスト802の各権利管理別情報の利用条件823において可変な利用可能情報の、項目の重複を許さない構造とする。複数の権利管理別情報に、同じ可変な利用可能情報の項目が存在する場合、すなわち、複数の権利管理方式で同じ可変な利用可能情報の項目を制御する場合、重複する項目は権利管理識別子として全権利管理方式に共通であることを示す特殊値を格納した、権利管理共通情報に値を設定する。
具体的に、「利用可能回数」及び「画質制御情報」を管理する権利管理方式Aと、「利用可能回数」、及び「有効期間」を管理する権利管理方式Bから生成されるライセンス2200を、図22を参照して説明する。
権利管理別情報リスト2202には、権利管理共通情報2211が存在し、権利管理識別子は、全ての権利管理方式に共通の情報であることを示す特殊値「1000」が設定され、利用可能情報は権利管理方式A、及び権利管理方式Bにおいて共通に関する「利用可能回数」が設定されている。権利管理別情報2212には、権利管理識別子は権利管理方式Aであることを示す「100A」が設定され、利用可能情報は、権利管理方式Aが管理する利用可能情報から、権利管理共通情報2211に含まれる「利用可能回数」を除いた「画質制御情報」が設定される。権利管理別情報2213には、同様に権利管理識別子は「100B」が設定され、利用可能情報は、「有効期間」が設定される。
次に各処理における、実施の形態1との処理の差について説明する。
端末装置300がコンテンツ配信サーバ200よりコンテンツを取得する処理は実施の形態1と同じである。端末装置300がライセンス生成サーバ100よりライセンスを取得する際の処理は、利用可能情報が重複する際のライセンス生成部102の処理が異なる。端末装置300におけるコンテンツの利用開始時の処理は、ライセンス800が権利管理共通情報を含む場合に、権利管理共通情報の解釈を行う利用条件判定部の選択処理が必要である。
端末装置300におけるコンテンツの利用終了時の処理は、ライセンス800が権利管理共通情報を含む場合に、権利管理共通情報の解釈を行う利用条件更新部の選択処理が必要である。まず、ライセンス取得処理における実施の形態1との差分について図27を参照して説明する。なお、ステップS2715以外の処理は実施の形態1と同じであるため説明を省略する。
ステップS2715の利用条件とコンテンツ鍵から、ライセンスを生成する処理について説明する。具体的には、ライセンス生成部102が、利用条件生成部110aから「利用可能回数」、「10回」及び「画質制御情報」を受信し、利用条件生成部110bから「利用可能回数」、「20回」及び「有効期間」、「〜2003/3/1」を受信した場合について説明する。
本実施の形態では、ライセンス800のデータ構造として、可変な利用可能情報の項目の重複を許さないため、2つの利用条件に重複する「利用可能回数」は、権利管理共通情報としてまとめなければならない。また、2つの利用可能情報832の値が異なる場合は、権利が狭い方を設定する、権利が広いほうを設定するなどがある。ここでは権利が狭いほうである「10回」を設定するとして説明する。
よって、権利管理共通情報2211には、権利管理識別子821として権利管理共通情報を示す「1000」を設定し、利用可能情報識別子831として「利用可能回数」を設定し、利用可能情報832として「10回」を設定する。
権利管理別情報には、各権利管理方式が制御を行う利用可能情報の項目から、権利管理共通情報2211に含まれる利用可能情報の項目を除いたものを設定する。具体的には、権利管理別情報2212には、権利管理識別子821として権利管理方式Aを示す「100A」を設定し、利用可能情報識別子831として「画質制御情報」を設定し、利用可能情報832として「HD」を設定する。また、権利管理別情報2213には、権利管理識別子821として権利管理方式Bを示す「100B」を設定し、利用可能情報識別子831として「有効期間」を設定し、利用可能情報832として「〜2003/3/1」を設定する。
また、制御識別情報813に、端末装置300において、権利管理共通情報2211の解釈を行う権利管理方式の権利管理識別子を設定する。具体的には、「利用条件判定:100B」、「利用条件更新:100B」のように設定される。
次に、端末装置300におけるコンテンツの利用開始時の処理における実施の形態1との差分について図28を参照して説明する。ステップS2802及びステップS2806以外の処理は実施の形態1と同じであるため説明を省略する。
まず、ステップS2802の各利用条件の送信先を決定する処理について説明する。具体的に、制御部304が、取得したライセンス2200に権利管理共通情報2211が存在する場合について説明する。
制御部304は、実施の形態1で説明したように権利管理情報ごとに所定の処理を行う。権利管理識別子として「1000」が設定されている場合は、権利管理共通情報2211であることを示し、他の権利管理別情報とは異なる処理を行う。制御部304は、制御識別情報813から、権利管理共通情報2211の利用条件判定を行う権利管理方式の権利管理識別子を抽出する。ここでは、制御識別情報813に「利用条件判定:100B」が設定されているとして説明する。制御部304は、権利管理識別子「100B」に対応する利用条件判定部である利用条件判定部311bに権利管理共通情報2211を送信し、利用条件判定を行う。権利管理共通情報2211を受信した利用条件判定部311bの処理は、権利管理別情報の処理と同じである。
次に、ステップS2806のコンテンツ利用制御情報を送信する処理について説明する。利用制御メッセージを生成する処理は、実施の形態1で説明した通りである。制御部304は、利用制御メッセージを生成する際に、権利管理共通情報2211に含まれる利用可能情報識別子を記憶しておく。具体的には、「利用管理共通情報:利用可能回数」といった情報を記憶する。
次に、端末装置300におけるコンテンツの利用終了時の処理における実施の形態1との差分について図29を参照して説明する。ステップS2902以外の処理は実施の形態1と同じであるため説明を省略する。
ステップS2902の各利用情報の送信先を決定する処理について説明する。具体的には、制御部304が、取得した利用情報リストM1801に権利管理共通情報2211に含まれる利用可能情報識別子が存在する場合について説明する。
制御部304は、実施の形態1で説明したように利用情報リストM1801の利用情報ごとに所定の処理を行う。制御部304が、コンテンツ利用開始時に記憶しておいた権利管理共通情報2211に含まれる利用可能情報識別子と利用情報識別子が一致した場合は、他の利用情報とは異なる処理を行う。制御部304は、制御識別情報813から、権利管理共通情報2211の利用条件更新を行う権利管理方式の権利管理識別子を抽出する。ここでは、制御識別情報813に「利用条件更新:100B」が設定されているとして説明する。
なお、権利管理共通情報2211に含まれる利用条件の判定及び更新を常に特定の利用条件判定部311、利用条件更新部312において行うとしてもよい。この場合、制御識別情報813に権利管理識別子を含まなくてもよい。また、権利管理共通情報のみの判定及び更新を行う利用条件判定部311、利用条件更新部312を持つとしてもよい。
制御部304は、権利管理識別子「100B」に対応する利用条件更新部である利用条件判定部312bに、前記利用情報を送信し、利用条件更新を行う。前記利用情報を受信した利用条件更新部312bの処理は、他の利用情報の処理と同じである。
以上のように、本実施の形態はライセンス800がライセンス2200の構成をとるコンテンツ配信システムSであり、複数の権利管理方式が混在する環境において、端末装置300がコンテンツ配信サーバ200よりコンテンツを取得し、端末装置300がライセンス生成サーバ100よりライセンスを取得し、端末装置300がコンテンツの利用を開始して終了することができる。つまり、本コンテンツ配信システムによれば、コンテンツ配信ビジネスにおける、さまざまなビジネスモデルに対応することが可能である。
なお、本実施の形態1及び実施の形態2では、メーカーαが提供する権利管理方式Aと、メーカーβが提供する権利管理方式Bと、の2つの権利管理方式が連携して、端末装置におけるコンテンツの利用制御を行っているが、3つ以上の権利管理方式が連携する場合も同じ処理で可能である。
また、優先順位情報を用いることにより、端末装置300において、複数の権利管理方式によるコンテンツの利用制御を排他的に行うことにより、互いの権利管理方式で影響を受けない運用も可能である。すなわち、複数の権利管理方式が互いに独立した共存が可能である。
ここで、権利管理方式を提供するメーカーα及びメーカーβが連携して権利管理を行うコンテンツ配信システムSの一例であるコンテンツ配信システムSSについて説明する。
図30は、そのようなコンテンツ配信システムSSの構成例を示す図である。ここで、コンテンツ配信システムSSにおける権利管理方式は、メーカーα及びメーカーβが共同で開発した権利管理方式Cと、メーカーαが独自で開発した権利管理方式Dと、メーカーβが独自で開発した権利管理方式Eと、からなる。そして、コンテンツ配信システムSSに属する全ての端末装置300は、少なくとも、権利管理方式Cに対応する権利解釈部である権利解釈部30Cを保持している、あるいは制御できるものとする。
なお、端末装置300eが備える権利解釈部30Dは権利管理方式Dに対応する権利解釈部であり、端末装置300fが備える権利解釈部30Eは権利管理方式Eに対応する権利解釈部である。
コンテンツ配信システムSSにおける運用形態の例として、次の2つの場合について説明する。
1つ目は、権利解釈部として権利解釈部30Cのみを保持する端末装置300dにおいて、コンテンツ利用を可能とする場合である。例えば権利管理方式Cは、一般に公開し、メーカーα及びメーカーβでないメーカーγが、端末装置300を作ることが可能な場合などがこれにあたる。また、権利解釈部30D及び権利解釈部30Eを保持する端末装置300e及び300fでは、権利管理方式D及び権利管理方式Eに基づくコンテンツ利用制御を行う。この場合は、権利管理方式Cと、権利管理方式D及び権利管理方式Eの制御する利用可能情報の項目に重複が想定される。具体的には、権利管理方式Cの利用可能情報として、有効期間「〜2002/12/24」が設定され、権利管理方式Dの利用可能情報として、有効期間「〜2003/02/13」が設定される場合などである。
この場合、権利解釈部30Cのみを保持する端末装置300dは「〜2002/12/24」までコンテンツ利用が可能だが、さらに権利解釈部30Dを保持する端末装置300eは「〜2003/02/13」までコンテンツの利用が可能といった運用が可能である。この場合、ステップS2805における判定結果に基づく利用可否判定ではオア処理を行い、利用可能情報は権利管理方式Dを優先するとの制御を行う事になる。なお、利用可能情報に重複があるため、ライセンス800を実施の形態1で説明したデータ構造にすると、より好適である。
2つ目は、複数の権利解釈部において、機能の重複を排除する場合である。例えば権利管理方式Cは、メーカーα及びメーカーβが共通に制御する利用可能情報の項目を含み、権利管理方式Dはメーカーαの独自拡張の権利管理方式、権利管理方式Eはメーカーβの独自拡張の権利管理方式とする場合などがこれにあたる。
この場合は、権利管理方式Cと、権利管理方式D及び権利管理方式Eの制御する利用可能情報の項目に重複は想定されない。具体的には、権利管理方式Cの利用可能情報として、有効期間「〜2002/12/24」が設定され、権利管理方式Dの利用可能情報として、利用可能回数「10回」が設定される場合などである。ここで「有効期間」は、メーカーα及びメーカーβが共に制御を行う利用可能情報の項目である。
さらに、権利解釈部30Cの判定結果が、コンテンツ利用可であっても、独自拡張の権利管理方式がコンテンツ利用不可の場合は、制御部304として、コンテンツ利用不可とする運用も想定される。この場合、権利解釈部30C及び権利解釈部30Dを保持する端末装置300eは「〜2002/12/24」までコンテンツ利用が可能だが、利用可能回数が「0回」の場合は利用不可となる。この場合、ステップS2805における判定結果に基づく、利用可否判定ではアンド処理を行う事になる。なお、利用可能情報に重複がないため、ライセンス800を実施の形態2で説明したデータ構造にすると、より好適である。
次に、メーカーαが提供する権利管理方式Aを拡張し、端末装置において制御可能な項目を追加、変更する場合について説明する。
権利管理方式Aを拡張するには2つの方法がある。
図31(a)〜(c)は、それらの方法を説明するための図である。ここでは、例として、図31(a)に示されるように、従来「再生可能回数」を制御していた権利管理方式(権利管理識別子「1010」)に、「有効期間」の制御を追加する場合の方法が示されている。
1つ目の方法は、図31(b)に示されるライセンス構造のように、追加する制御可能項目を別の権利管理方式として、上記構成に追加する方法である。上記例では、例えば権利管理識別子「1011」の権利管理方式において「有効期間」の制御が可能となる。ライセンス生成サーバ100における権利生成部及び端末装置300における権利解釈部に権利管理識別子「1011」のプラグインとして追加すれば、権利管理方式が拡張できる。なお、この場合、権利管理識別子の上三桁が「101」の権利管理方式はメーカーαが管理するなど運用しても良い。
2つ目の方法は、図31(c)に示されるライセンス構造のように、制御可能項目を追加し、従来の権利管理方式を更新し、上記構成の権利管理方式を変更する方法である。上記例では、権利管理識別子「1010」の権利管理方式において「有効期間」と「有効期間」の制御を可能とし、従来の権利管理方式を変更する。ライセンス生成サーバ100における権利生成部及び端末装置300における権利解釈部の更新処理を行えば、権利管理方式が拡張できる。
以上の2つの方法は、端末装置300における、権利解釈部の変更処理と、追加処理とで、処理が容易な方で拡張することで実現できる。つまり、本コンテンツ配信システムSによれば、端末装置におけるコンテンツ利用の制御項目を拡張する場合、端末装置において拡張対象となる制御項目の解釈が可能な権利解釈部を変更及び追加するだけで済み、容易にコンテンツの利用制御内容を拡張することができる。
なお、制御部304は、自らの属する端末装置300とは別の端末装置300に属する利用条件判定部311、利用条件更新部312及びコンテンツ利用部321を制御するとしても良い。この場合の通信時にも正当性確認を行えばよい。
以上、本発明に係るコンテンツ利用管理システムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
たとえば、実施の形態では、コンテンツ配信サーバ200から端末装置300にコンテンツが配信されたが、端末装置300のコンテンツ格納部305にコンテンツを格納する方法としては、このような通信による配信に限られず、端末装置が備えるリムーバブルディスク装置等に装着されたCD−ROM等の記録媒体から読み出したコンテンツを格納してもよい。
また、本実施の形態では、コンテンツの配信機能を備えるコンテンツ配信システムが説明されたが、本発明に係るコンテンツ利用管理システムは、必ずしも、コンテンツの配信機能を必要とするものではない。本発明は、コンテンツの配信という点ではなく、端末装置でのコンテンツの利用に対する管理という点に特徴を有するからである。
本発明は、放送網やインターネット等の通信網を介してサーバ装置から端末装置に映像や音楽などのデジタルコンテンツのライセンスを配信し、配信されたライセンスに基づいて端末装置がデジタルコンテンツを利用するコンテンツ利用システム等として、特に、複数の権利管理方式が混在する環境下で、デジタルコンテンツの著作権を保護しつつ、端末装置が様々なデジタルコンテンツを利用することが可能なデジタル著作物利用システム等として利用することができる。
本発明の実施の形態に係るコンテンツ配信システムの全体の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るライセンス生成サーバ、コンテンツ配信サーバ、及び端末装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るユーザ情報格納部のテーブル構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る利用条件格納部及び利用条件格納部のテーブル構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るコンテンツ鍵格納部のテーブル構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るコンテンツ格納部及びコンテンツ格納部のテーブル構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るライセンス格納部のテーブル構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るライセンスの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る制御部が保持するサービスと権利管理方式の対応を格納するデータのテーブル構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る通信メッセージの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るライセンス要求メッセージ本体の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る利用条件要求メッセージ本体の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る利用条件送信メッセージ本体の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るライセンス送信メッセージ本体の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る利用条件判定依頼メッセージ本体の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る判定結果送信メッセージ本体の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る利用制御メッセージ本体の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る利用情報送信メッセージ本体の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る利用条件更新依頼メッセージ本体の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る更新後利用条件送信メッセージ本体の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るライセンスの一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るライセンスの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るライセンスの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るコンテンツ要求メッセージ本体の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るコンテンツ送信メッセージ本体の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る端末装置がコンテンツ配信サーバから暗号化コンテンツを取得する処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る端末装置がライセンス生成サーバからライセンスを取得する処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る端末装置がコンテンツの利用を開始する際の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る端末装置がコンテンツの利用を終了する際の処理を示すフローチャートである。 複数のメーカーによる権利管理方式が混在するコンテンツ配信システムの構成例を示す図である。 あるメーカーが提供する権利管理方式を拡張し、端末装置において制御可能な項目を追加、変更するケースを説明するためのライセンス情報を示す図である。
符号の説明
100 ライセンス生成サーバ
101、201、301 通信部
102 ライセンス生成部
103 コンテンツ鍵格納部
10A、10B 権利生成部
110a、110b 利用条件生成部
111a、111b ユーザ情報格納部
112a、112b 利用条件格納部
200 コンテンツ配信サーバ
202 コンテンツ取得部
203、305 コンテンツ格納部
300a、300b、300c 端末装置
302 ライセンス要求部
303 ライセンス格納部
304 制御部
306 コンテンツ要求部
30A、30B 権利解釈部
311a、311b 利用条件判定部
312a、312b 利用条件更新部
321a、321b コンテンツ利用部

Claims (27)

  1. デジタル著作物であるコンテンツを利用する端末装置と、前記端末装置と通信路で接続されるとともに前記端末装置による前記コンテンツの利用を管理するサーバ装置とを含むコンテンツ利用管理システムであって、
    前記サーバ装置は、
    コンテンツを利用する権利の管理方式が異なる複数の権利管理方式それぞれに対応させて、コンテンツの利用条件を示す2つ以上の利用条件情報を生成する利用条件生成手段と、
    前記コンテンツを前記端末装置が利用するために必要となるコンテンツ鍵を格納するコンテンツ鍵格納手段と、
    前記利用条件生成手段によって生成された2つ以上の利用条件情報と当該利用条件情報に対応する前記コンテンツ鍵格納手段に格納されたコンテンツ鍵とから、当該利用条件情報が示す利用条件の下で当該コンテンツ鍵に対応するコンテンツの利用を許可するライセンスを示す1つのライセンス情報を生成するライセンス生成手段と、
    生成されたライセンス情報を前記端末装置に配信するライセンス配信手段とを備え、
    前記端末装置は、
    前記サーバ装置から配信されてくるライセンス情報を取得して格納するライセンス格納手段と、
    前記ライセンス格納手段に格納されたライセンス情報が示す2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件に基づいて、当該ライセンス情報が示すコンテンツの利用可否を判定する利用条件判定手段と、
    前記利用条件判定手段によってコンテンツの利用が可能と判定された場合に、前記ライセンス情報に含まれるコンテンツ鍵を用いてコンテンツを復号し、当該ライセンス情報に含まれる2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件に従って前記コンテンツを利用するコンテンツ利用手段と、
    前記コンテンツ利用手段によってコンテンツが利用された場合に、前記ライセンス格納手段に格納されたライセンス情報が示す2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件を当該利用に対応させて更新する利用条件更新手段とを備える
    ことを特徴とするコンテンツ利用管理システム。
  2. 前記ライセンス生成手段は、前記利用条件情報に対応する権利管理方式を識別する権利管理識別子を前記ライセンス情報に含ませて前記ライセンス情報を生成し、
    前記利用条件判定手段は、前記ライセンス情報に含まれる権利管理識別子が示す権利管理方式に従って前記コンテンツの利用可否を判定し、
    前記利用条件更新手段は、前記ライセンス情報に含まれる権利管理識別子が示す権利管理方式に従って前記利用条件を更新する
    ことを特徴とする請求の範囲1記載のコンテンツ利用管理システム。
  3. 前記ライセンス生成手段は、対応する権利管理識別子と利用条件情報とを組にして生成することにより、前記ライセンス情報を生成する
    ことを特徴とする請求の範囲2記載のコンテンツ利用管理システム。
  4. 前記利用条件判定手段は、前記複数の権利管理方式それぞれに従ってコンテンツの利用可否を判定する複数の利用条件判定部を有し、
    前記利用条件更新手段は、前記複数の権利管理方式それぞれに従って前記利用条件を更新する複数の利用条件更新部を有する
    ことを特徴とする請求の範囲1記載のコンテンツ利用管理システム。
  5. 前記利用条件生成手段は、同一のコンテンツについて、前記複数の権利管理方式それぞれに対応した複数の利用条件情報を生成する
    ことを特徴とする請求の範囲1記載のコンテンツ利用管理システム。
  6. 前記利用条件情報には、コンテンツの利用について許可された範囲を示す利用可能情報が含まれ、
    前記利用条件生成手段は、同一のコンテンツについて前記複数の権利管理方式それぞれに対応した複数の利用条件情報を生成する場合に、同一種類の利用可能情報が重複して前記複数の利用条件情報に含まれることがないように、前記複数の利用条件情報を生成する
    ことを特徴とする請求の範囲5記載のコンテンツ利用管理システム。
  7. 前記利用条件情報には、コンテンツの利用について許可された範囲を示す利用可能情報が含まれ、
    前記利用条件生成手段は、同一のコンテンツについて前記複数の権利管理方式それぞれに対応した複数の利用条件情報を生成する場合に、同一種類の利用可能情報が重複して前記複数の利用条件情報に含まれるように、前記複数の利用条件情報を生成する
    ことを特徴とする請求の範囲5記載のコンテンツ利用管理システム。
  8. 前記利用条件判定手段は、前記ライセンス中の複数の利用条件情報に、同一のコンテンツに関する同一種類の利用可能情報が重複して含まれている場合に、予め定められた権利管理方式の優先順位に従って、より優先順位の高い権利管理方式に対応する利用条件情報に含まれる利用可能情報を優先させて、前記コンテンツの利用可否を判定する
    ことを特徴とする請求の範囲7記載のコンテンツ利用管理システム。
  9. 前記ライセンス生成手段は、前記複数の権利管理方式の優先順位を示す優先順位情報を前記ライセンス情報に含ませて前記ライセンス情報を生成し、
    前記利用条件判定手段は、前記ライセンス中の複数の利用条件情報に、同一のコンテンツに関する同一種類の利用可能情報が重複して含まれている場合に、前記優先順位情報が示す優先順位に従って、より優先順位の高い権利管理方式に対応する利用条件情報に含まれる利用可能情報を優先させて、前記コンテンツの利用可否を判定する
    ことを特徴とする請求の範囲8記載のコンテンツ利用管理システム。
  10. 前記利用条件判定手段は、前記ライセンス中の複数の利用条件情報に、同一のコンテンツに関する同一種類の利用可能情報が重複して含まれている場合に、前記複数の利用可能情報それぞれに基づいて前記コンテンツの利用可否を判定することによって複数の判定結果を生成し、生成した複数の判定結果に対して予め定められた演算を施すことによって、前記コンテンツの利用可否を判定する
    ことを特徴とする請求の範囲7記載のコンテンツ利用管理システム。
  11. 前記ライセンス生成手段は、同一のコンテンツに関する利用可否の判定結果が複数得られた場合の演算方法を示す制御識別情報を前記ライセンス情報に含ませて前記ライセンス情報を生成し、
    前記利用条件判定手段は、前記ライセンス中の複数の利用条件情報に、同一のコンテンツに関する同一種類の利用可能情報が重複して含まれている場合に、前記複数の利用可能情報それぞれに基づいて前記コンテンツの利用可否を判定することによって複数の判定結果を生成し、生成した複数の判定結果に対して前記制御識別情報が示す演算を施すことによって、前記コンテンツの利用可否を判定する
    ことを特徴とする請求の範囲10記載のコンテンツ利用管理システム。
  12. 前記利用条件情報には、コンテンツの利用の態様を示す利用時制御情報が含まれ、
    前記コンテンツ利用手段は、前記ライセンス中の複数の利用条件情報に、同一のコンテンツに関する異なる利用時制御情報が含まれている場合に、予め定められた権利管理方式の優先順位に従って、より優先順位の高い権利管理方式に対応する利用条件情報に含まれる利用時制御情報を優先させて、利用時制御情報が示す態様で前記コンテンツを利用する
    ことを特徴とする請求の範囲5記載のコンテンツ利用管理システム。
  13. 前記ライセンス生成手段は、前記複数の権利管理方式の優先順位を示す優先順位情報を前記ライセンス情報に含ませて前記ライセンス情報を生成し、
    前記コンテンツ利用手段は、前記ライセンス中の複数の利用条件情報に、同一のコンテンツに関する異なる利用時制御情報が含まれている場合に、前記優先順位情報が示す優先順位に従って、より優先順位の高い権利管理方式に対応する利用条件情報に含まれる利用時制御情報を優先させて、前記コンテンツを利用する
    ことを特徴とする請求の範囲12記載のコンテンツ利用管理システム。
  14. 前記コンテンツ利用手段は、前記ライセンス中の複数の利用条件情報に、同一のコンテンツに関する異なる利用時制御情報が含まれている場合に、前記複数の利用時制御情報それぞれに対応する複数の利用態様に対して演算を施すことによって1つの利用態様を決定し、決定した利用態様で前記コンテンツを利用する
    ことを特徴とする請求の範囲5記載のコンテンツ利用管理システム。
  15. 前記ライセンス生成手段は、同一のコンテンツに関する利用態様が複数得られた場合の演算方法を示す制御識別情報を前記ライセンス情報に含ませて前記ライセンス情報を生成し、
    前記コンテンツ利用手段は、前記ライセンス中の複数の利用条件情報に、同一のコンテンツに関する異なる利用時制御情報が含まれている場合に、前記複数の利用時制御情報それぞれに対応する複数の利用態様に対して前記制御識別情報が示す演算を施すことによって1つの利用態様を決定し、決定した利用態様で前記コンテンツを利用する
    ことを特徴とする請求の範囲14記載のコンテンツ利用管理システム。
  16. 前記利用条件生成手段は、前記複数の権利管理方式それぞれに従った利用条件情報を生成する複数の利用条件生成部を有し、
    前記ライセンス生成手段は、前記複数の利用条件生成部のうちの一部の利用条件生成部が生成した利用条件情報を含むライセンス情報を生成する
    ことを特徴とする請求の範囲1記載のコンテンツ利用管理システム。
  17. 前記端末装置はさらに、前記サーバ装置に前記ライセンスの発行を要求するライセンス発行要求手段を備える
    ことを特徴とする請求の範囲1記載のコンテンツ利用管理システム。
  18. 前記利用条件判定手段は、前記複数の権利管理方式の少なくとも1つに従ってコンテンツの利用可否を判定する少なくとも1つの利用条件判定部を有し、
    前記利用条件生成手段は、前記複数の権利管理方式それぞれに従った利用条件情報を生成する複数の利用条件生成部を有し、
    前記ライセンス生成手段は、前記端末装置からライセンス発行の要求を受けた場合に、当該端末装置が備える前記利用条件判定部に対応する利用条件生成部が生成した利用条件情報を含むライセンスを生成する
    ことを特徴とする請求の範囲17記載のコンテンツ利用管理システム。
  19. 前記コンテンツ利用管理システムは、複数の前記端末装置を含み、
    前記複数の端末装置の利用条件判定手段は、いずれも、少なくとも、前記複数の権利管理方式のうちの予め決められた1つの権利管理方式に従ってコンテンツの利用可否を判定する利用条件判定部を有する
    ことを特徴とする請求の範囲1記載のコンテンツ利用管理システム。
  20. 前記複数の端末装置の利用条件更新手段は、いずれも、少なくとも、前記複数の権利管理方式のうちの予め決められた1つの権利管理方式に従って前記利用条件を更新する利用条件更新部を有する
    ことを特徴とする請求の範囲19記載のコンテンツ利用管理システム。
  21. デジタル著作物であるコンテンツを利用する端末装置と通信路で接続されるとともに前記端末装置による前記コンテンツの利用を管理するコンテンツ利用管理装置であって、
    コンテンツを利用する権利の管理方式が異なる複数の権利管理方式それぞれに対応させて、コンテンツの利用条件を示す2つ以上の利用条件情報を生成する利用条件生成手段と、
    前記コンテンツを前記端末装置が利用するために必要となるコンテンツ鍵を格納するコンテンツ鍵格納手段と、
    前記利用条件生成手段によって生成された2つ以上の利用条件情報と当該利用条件情報に対応する前記コンテンツ鍵格納手段に格納されたコンテンツ鍵とから、当該利用条件情報が示す利用条件の下で当該コンテンツ鍵に対応するコンテンツの利用を許可するライセンスを示す1つのライセンス情報を生成するライセンス生成手段と、
    生成されたライセンス情報を前記端末装置に配信するライセンス配信手段と
    を備えることを特徴とするコンテンツ利用管理装置。
  22. デジタル著作物であるコンテンツを利用するコンテンツ利用装置であって、
    サーバ装置から配信されてくるライセンス情報を取得して格納するライセンス格納手段と、
    前記ライセンス格納手段に格納されたライセンス情報が示す2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件に基づいて、当該ライセンス情報が示すコンテンツの利用可否を判定する利用条件判定手段と、
    前記利用条件判定手段によってコンテンツの利用が可能と判定された場合に、前記ライセンス情報に含まれるコンテンツ鍵を用いてコンテンツを復号し、当該ライセンス情報に含まれる2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件に従って前記コンテンツを利用するコンテンツ利用手段と、
    前記コンテンツ利用手段によってコンテンツが利用された場合に、前記ライセンス格納手段に格納されたライセンス情報が示す2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件を当該利用に対応させて更新する利用条件更新手段とを備え、
    前記ライセンス情報が示す2つ以上の利用条件のそれぞれには、異なる複数の権利管理方式の中から1つの権利管理方式を識別する権利管理識別子が含まれ、
    前記利用条件判定手段は、前記ライセンス情報に含まれる権利管理識別子が示す権利管理方式に従って前記コンテンツの利用可否を判定し、
    前記利用条件更新手段は、前記ライセンス情報に含まれる権利管理識別子が示す権利管理方式に従って前記利用条件を更新する
    ことを特徴とするコンテンツ利用装置。
  23. デジタル著作物であるコンテンツを利用する端末装置と、前記端末装置と通信路で接続
    されるとともに前記端末装置による前記コンテンツの利用を管理するサーバ装置とを含むシステムによるコンテンツ利用管理方法であって、
    前記サーバ装置において、
    コンテンツを利用する権利の管理方式が異なる複数の権利管理方式それぞれに対応させて、コンテンツの利用条件を示す2つ以上の利用条件情報を生成する利用条件生成ステップと、
    前記利用条件生成ステップで生成された2つ以上の利用条件情報と当該利用条件情報に対応するコンテンツ鍵格納手段に格納されたコンテンツ鍵とから、当該利用条件情報が示す利用条件の下で当該コンテンツ鍵に対応するコンテンツの利用を許可するライセンスを示す1つのライセンス情報を生成するライセンス生成ステップと、
    生成されたライセンス情報を前記端末装置に配信するライセンス配信ステップとを含み、
    前記端末装置において、
    前記サーバ装置から配信されてくるライセンス情報を取得して格納するライセンス格納ステップと、
    前記ライセンス格納ステップに格納されたライセンス情報が示す2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件に基づいて、当該ライセンス情報が示すコンテンツの利用可否を判定する利用条件判定ステップと、
    前記利用条件判定ステップでコンテンツの利用が可能と判定された場合に、前記ライセンス情報に含まれるコンテンツ鍵を用いてコンテンツを復号し、当該ライセンス情報に含まれる2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件に従って前記コンテンツを利用するコンテンツ利用ステップと、
    前記コンテンツ利用ステップでコンテンツが利用された場合に、前記ライセンス格納ステップに格納されたライセンス情報が示す2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件を当該利用に対応させて更新する利用条件更新ステップとを含む
    ことを特徴とするコンテンツ利用管理方法。
  24. デジタル著作物であるコンテンツを利用する端末装置と通信路で接続されるとともに前記端末装置による前記コンテンツの利用を管理するサーバ装置によるコンテンツ利用管理方法であって、
    コンテンツを利用する権利の管理方式が異なる複数の権利管理方式それぞれに対応させて、コンテンツの利用条件を示す2つ以上の利用条件情報を生成する利用条件生成ステップと、
    前記利用条件生成ステップで生成された2つ以上の利用条件情報と当該利用条件情報に対応するコンテンツ鍵とから、当該利用条件情報が示す利用条件の下で当該コンテンツ鍵に対応するコンテンツの利用を許可するライセンスを示す1つのライセンス情報を生成するライセンス生成ステップと、
    生成されたライセンス情報を前記端末装置に配信するライセンス配信ステップと
    を含むことを特徴とするコンテンツ利用管理方法。
  25. デジタル著作物であるコンテンツを利用する端末装置によるコンテンツ利用方法であって、
    サーバ装置から配信されてくるライセンス情報を取得するライセンス取得ステップと、
    取得されたライセンス情報が示す2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件に基づいて、当該ライセンス情報が示すコンテンツの利用可否を判定する利用条件判定ステップと、
    前記利用条件判定ステップでコンテンツの利用が可能と判定された場合に、前記ライセンス情報に含まれるコンテンツ鍵を用いてコンテンツを復号し、当該ライセンス情報に含まれる2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件に従って前記コンテンツを利用するコンテンツ利用ステップと、
    前記コンテンツ利用ステップでコンテンツが利用された場合に、前記ライセンス格納ステップに格納されたライセンス情報が示す2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件を当該利用に対応させて更新する利用条件更新ステップとを含み、
    前記ライセンス情報が示す2つ以上の利用条件のそれぞれには、異なる複数の権利管理方式の中から1つの権利管理方式を識別する権利管理識別子が含まれ、
    前記利用条件判定ステップでは、前記ライセンス情報に含まれる権利管理識別子が示す権利管理方式に従って前記コンテンツの利用可否を判定し、
    前記利用条件更新ステップでは、前記ライセンス情報に含まれる権利管理識別子が示す権利管理方式に従って前記利用条件を更新する
    ことを特徴とするコンテンツ利用方法。
  26. デジタル著作物であるコンテンツを利用する端末装置と通信路で接続されるとともに前記端末装置による前記コンテンツの利用を管理するサーバ装置によるコンテンツ利用管理のためのプログラムであって、
    コンテンツを利用する権利の管理方式が異なる複数の権利管理方式それぞれに対応させて、コンテンツの利用条件を示す2つ以上の利用条件情報を生成する利用条件生成ステップと、
    前記利用条件生成ステップで生成された2つ以上の利用条件情報と当該利用条件情報に対応するコンテンツ鍵とから、当該利用条件情報が示す利用条件の下で当該コンテンツ鍵に対応するコンテンツの利用を許可するライセンスを示す1つのライセンス情報を生成するライセンス生成ステップと、
    生成されたライセンス情報を前記端末装置に配信するライセンス配信ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  27. デジタル著作物であるコンテンツを利用する端末装置によるコンテンツ利用のためのプログラムであって、
    サーバ装置から配信されてくるライセンス情報を取得するライセンス取得ステップと、
    取得されたライセンス情報が示す2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件に基づいて、当該ライセンス情報が示すコンテンツの利用可否を判定する利用条件判定ステップと、
    前記利用条件判定ステップでコンテンツの利用が可能と判定された場合に、前記ライセンス情報に含まれるコンテンツ鍵を用いてコンテンツを復号し、当該ライセンス情報に含まれる2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件に従って前記コンテンツを利用するコンテンツ利用ステップと、
    前記コンテンツ利用ステップでコンテンツが利用された場合に、前記ライセンス格納ステップに格納されたライセンス情報が示す2つ以上の利用条件のうちの少なくとも1つの利用条件を当該利用に対応させて更新する利用条件更新ステップとを含み、
    前記ライセンス情報が示す2つ以上の利用条件のそれぞれには、異なる複数の権利管理方式の中から1つの権利管理方式を識別する権利管理識別子が含まれ、
    前記利用条件判定ステップでは、前記ライセンス情報に含まれる権利管理識別子が示す権利管理方式に従って前記コンテンツの利用可否を判定し、
    前記利用条件更新ステップでは、前記ライセンス情報に含まれる権利管理識別子が示す権利管理方式に従って前記利用条件を更新する
    ことを特徴とするプログラム。
JP2004004888A 2003-01-14 2004-01-13 コンテンツ利用管理システム Expired - Fee Related JP4580655B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004004888A JP4580655B2 (ja) 2003-01-14 2004-01-13 コンテンツ利用管理システム

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003005600 2003-01-14
JP2004004888A JP4580655B2 (ja) 2003-01-14 2004-01-13 コンテンツ利用管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004240960A JP2004240960A (ja) 2004-08-26
JP4580655B2 true JP4580655B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=32964720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004004888A Expired - Fee Related JP4580655B2 (ja) 2003-01-14 2004-01-13 コンテンツ利用管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4580655B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8086536B2 (en) 2004-09-16 2011-12-27 Microsoft Corporation Location based licensing
KR100628655B1 (ko) 2004-10-20 2006-09-26 한국전자통신연구원 상이한 디지털 저작권 관리 도메인간의 콘텐츠 교환을 위한방법 및 시스템
JP4740574B2 (ja) * 2004-10-21 2011-08-03 日本放送協会 ライセンス情報生成装置及びそのプログラム、配信コンテンツ生成装置及びそのプログラム、コンテンツ復号装置及びそのプログラム、並びに、コンテンツ復号方法
JP4602099B2 (ja) * 2005-01-25 2010-12-22 日本電信電話株式会社 アクセスコード発行システム、アクセスコード発行方法およびアクセスコード発行プログラム
JP2006318006A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Dainippon Printing Co Ltd コンテンツ保護システム及びプログラム
JP4612475B2 (ja) * 2005-05-30 2011-01-12 日本電信電話株式会社 ライセンス提供方法
KR100763193B1 (ko) 2005-10-13 2007-10-04 삼성전자주식회사 Drm 라이센스 제공 방법 및 시스템
JP2007135058A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> コンテンツ提示制御装置及びそのプログラム、並びに、放送用コンテンツ配信装置
JP2007148483A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Sharp Corp コンテンツ再生装置、著作権管理装置、コンテンツ再生管理システム、プログラム、及び記録媒体
KR100678924B1 (ko) * 2005-11-29 2007-02-06 삼성전자주식회사 저성능 저장 기기에서 복수의 drm 시스템을 구현하기위한 장치 및 방법
US8261343B2 (en) 2007-04-16 2012-09-04 Panasonic Corporation Processing of content with rights associated priority information based on conditions
JP5670167B2 (ja) * 2010-12-09 2015-02-18 株式会社日立システムズ ライセンス一括割当機能を有するid管理システム及びプログラム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002342518A (ja) * 2001-02-02 2002-11-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd コンテンツ利用管理システム及びコンテンツ利用管理方法
JP2004515849A (ja) * 2000-10-25 2004-05-27 ライトニング ソース,インク. 電子ブック要求の処理

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004515849A (ja) * 2000-10-25 2004-05-27 ライトニング ソース,インク. 電子ブック要求の処理
JP2002342518A (ja) * 2001-02-02 2002-11-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd コンテンツ利用管理システム及びコンテンツ利用管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004240960A (ja) 2004-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1591912A1 (en) System, method, and program for using or managing content
KR100971854B1 (ko) 보안 서버 키 동작을 제공하기 위한 시스템 및 방법
KR100984440B1 (ko) 디지탈 라이센스 발행 방법 및 컴퓨터 판독 가능 기록 매체
JP4149150B2 (ja) ライセンスのオフライン環境下における送信流通システム及び送信流通方法
KR101026607B1 (ko) 디지털 콘텐츠 공표 및 대응 디지털 공표자 라이센스 발행 방법 및 컴퓨터 판독가능 기록매체
US8731202B2 (en) Storage-medium processing method, a storage-medium processing apparatus, and a storage-medium processing program
US7502945B2 (en) Using a flexible rights template to obtain a signed rights label (SRL) for digital content in a rights management system
JP5113299B2 (ja) Drm提供装置、システムおよびその方法
US8079089B2 (en) Information usage control system and information usage control device
KR20040073357A (ko) 디지탈 권한 관리(drm) 시스템에 따른, 조직과 같은규정된 집단 내에서의 디지탈 콘텐트 출판
JP2006504176A (ja) コンテンツ操作を許可する方法及び装置
JP2005506627A (ja) コンテンツ配布アプリケーションでのディジタル権利管理の方法およびシステム
JP2007035077A (ja) 複数の機器を支援するdrm技術のライセンス方法
KR20010088917A (ko) 디지털 정보 보안 방법 및 그 시스템
JP2000293439A (ja) コンテンツ利用制御システム、コンテンツ利用装置およびその利用方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
NO332664B1 (no) Fremgangsmate for bruk av en rettighetsmal for a oppna et signert rettighetsmerke (SRL) for digitalt innhold i et digitalt rettighetsforvaltningssystem
JP4580655B2 (ja) コンテンツ利用管理システム
Hwang et al. Modeling and implementation of digital rights
KR20060011813A (ko) 기기간 인증 시스템 및 기기간 인증 방법, 통신 장치, 및컴퓨터 프로그램
CN100378611C (zh) 租用组件、程序和租用组件方法
JP4742096B2 (ja) 携帯用保存装置及び携帯用保存装置のファイル管理方法
JP2001209726A (ja) ライセンスサーバ、著作権者システム、利用者システム、システム、記録媒体およびコンテンツ利用制御方法
JP2007149097A (ja) 低性能格納機器において複数のdrmシステムを具現するための装置および方法
US20080127332A1 (en) Information processing system, electronic authorization information issuing device, electronic information utilizing device, right issuing device, recording medium storing electronic authorization information issuing program, electronic information utilizing program and right issuing program, and information processing method
JP2008271564A (ja) ライセンスのオフライン環境下における送信流通システム及び送信流通方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060922

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100830

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4580655

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees