JP4580061B2

JP4580061B2 - Rolled female screw

Info

Publication number: JP4580061B2
Application number: JP2000135749A
Authority: JP
Inventors: 久相木; 郁也井上
Original assignee: Yanmar Co Ltd
Current assignee: Yanmar Co Ltd
Priority date: 2000-05-09
Filing date: 2000-05-09
Publication date: 2010-11-10
Anticipated expiration: 2020-05-09
Also published as: JP2001317518A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、ねじ山を転造加工してなる転造めねじに関し、特に、シリンダブロック、クランクケースあるいは連接棒の軸受メタルキャップ等エンジン構成部材の締結に利用されるメートルねじに適した転造めねじに関する。
【０００２】
【従来の技術】
転造めねじ及び転造おねじは、周知のように転造工程において、めねじ下孔の内周面あるいはおねじ用軸部材の外周面を、転造工具により塑性変形させることにより、ねじ山の頂き部分を隆起させると共に谷底部分を陥没させて製造する。
【０００３】
また、エンジン構成部材の締結に利用される転造めねじ及び転造おねじとしては、通常ＩＳＯメートルねじ（三角ねじ）を採用しており、基準山形のねじ山の角度は６０°に設定され、フランク角はねじ山の角度の半分（３０°）に設定されている。
【０００４】
図３は従来の転造めねじ１を示しており、ねじ山２のフランク角α01は上記のように３０°に設定されている。ねじ山２の頂き４は、概ね１つの円弧面により両フランク３ａ，３ｂをつないでおり、谷底６は、ねじ軸線方向（図３の左右方向）と平行に形成され、そのねじ軸線方向の両端６ａ，６ｂはフランク３ａ，３ｂと直接交差することにより、それぞれ１つの折曲点を介してつながっている。
【０００５】
図４は、従来の転造おねじ１１を示しており、ねじ山１２のフランク角α02及びα03は上記のように３０°に設定されている。ねじ山１２の頂き１４は、１つの円弧面により両フランク１３ａ，１３ｂをつないでいる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような転造めねじ及び転造おねじを製造し、螺合した場合には、次のような課題が生じる。特に、連接棒の軸受けメタルキャップ等、大形エンジンの構成部材の締結に用いる場合には、昨今のエンジンの高出力化に対して、ねじの引張強度及び疲労強度の点で次のような課題が生じる。
【０００７】
（１）ねじ山の頂きの強度及び欠けに関する課題
図３及び図４に示すように、転造めねじ１及び転造おねじ１１は塑性変形によりねじ山２、１２を隆起させるので、転造作業時、褶曲作用によって頂き４，１４に皺が寄せ集められ、転造作業終了時には、頂き４，１４にそれぞれＶ形の窪みＢやクラックＥが生じており、また、頂きの機械的性質も脆くなっている。このような状態でねじ１，１１同士を螺合すると、頂き４，１４に欠けが生じる。
【０００８】
具体的に説明すると、図３のめねじ１の圧力側フランク（ねじ込み時に直接荷重を受ける側のフランク）３ａの角度α01と、図４のおねじ１１の圧力側フランク１３ａの角度α03は、前述のように同一値に設計され、計算上ではねじ込み時に両フランク３ａ，１３ａ同士は略全面が接触するようになっている。しかし、製造誤差により、実際には角度α01と角度α03との間には差が生じており、ねじ同士の締付時には、圧力側フランク３ａと圧力側フランク１３ａは偏当たり状態となっている。たとえば、α01＞α03の場合は、図５に示すように、めねじ１の谷底６の近傍点Ｍ２とおねじ１１の頂き１４の近傍点Ｎ１で偏当たりし、両点Ｍ２，Ｎ１付近に接触面圧が集中する。そうすると、おねじ１１の頂き１４に欠けが発生し易くなる。
【０００９】
反対にα01＜α03の場合は、めねじ１の頂き４の近傍点Ｍ１とおねじ１１の谷底１６の近傍点Ｎ２で偏当たりし、両点Ｍ１，Ｎ２付近に接触面圧が集中する。そうすると、今度はめねじ１の頂き４に欠けが発生し易くなる。
【００１０】
締結時に上記のような欠けが発生すると、欠けた破片がねじの噛合い部に噛み込まれ、締付トルクと軸力のバランスが崩れてしまう。すなわち、所定の締付トルクで締め付けても、フランク間に破片（異物）が存在していることにより、所定の軸力を得ることができなくなる。
【００１１】
また、締付時に破片がフランクに焼き付いてしまい、ねじを緩める際に過大な力が必要となり、ねじを緩める作業に困難性を伴うようになる。
【００１２】
（２）谷底の強度的な課題
図３のような転造めねじ１において、谷底６のねじ軸線方向両端とフランク３ａ、３ｂの間が、それぞれ一箇所の折曲点６ａ，６ｂのみでつながっている形状に成形する場合には、転造作業時、転造工具の谷底成形部分により、図６に示すようにファイバーフロー組織Ｆが切断されてしまい、引張強度が低下する。また、ねじ螺合時には、図７に示すようにめねじ１の谷底６に応力が集中するが、特に、谷底６と遊び側フランク３ｂとが交差する折曲点６ｂに極端に大きな応力が集中し、疲労強度の低下につながる。
【００１３】
【発明の目的】
本願発明の目的は、ねじ山の頂きの強度を高くすると共に、欠けの生じ難い形状とし、また、谷底の角隅の強度を向上させることにより、転造めねじの引張強度及び疲労強度を向上させることである。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本願請求項１記載の発明は、ねじ山を転造加工してなる転造めねじにおいて、ねじ山の頂４を、ねじ軸線方向に一定の幅Ｌ１を有するように形成すると共に、頂き４のねじ軸線方向の両端とねじ山両側のフランク３ａ、３ｂと、をそれぞれ凸状のアール５、５を介して滑らかにつなぎ、前記頂き４のねじ軸線方向の中間部には、前記両アール５，５と滑らかにつながると共にねじ軸芯側とは反対側に緩やかに凹む凹部７が形成され、一方の前記フランク３ａから頂き４を経て他方のフランク３ｂに至るまで、角部が存在しないように形成されている。
【００１５】
【発明の実施の形態１】
図１は本願請求項１記載の発明を適用した転造めねじ１の断面拡大図であり、前記図３と同じ名称の部分には同じ符号を付しており、矢印Ｃ側がねじ軸芯側を示している。該図１に示す転造めねじ１は、ＩＳＯメートルねじであって、ねじ山角度は６０°、圧力側フランク３ａのフランク角α1は３０°に設定されており、これらは図３と同様であるが、図１のねじ山２の高さＨ1は、図３の従来のねじ山の高さＨ01よりも低く形成しており、これに伴い、図１の頂き４のねじ軸線方向の幅Ｌ1も、図３の従来の頂き幅Ｌ01より広く形成してある。具体的には、図１のようにねじ山２の基準山形を構成する正三角形（とがり三角形）の高さをＨとし、切取り高さをｈとすると、ｈ＞１／４×Ｈ×１．２５となるように切取り高さｈを設定する。これにより、頂き４のねじ軸方向幅Ｌ1は、必然的に従来の頂き幅Ｌ01（図３）の１．２５倍よりも大きく形成される。なお、上記ようにめねじのねじ山２を形成することに伴い、相手側おねじの谷底径は、上記寸法のめねじに嵌まる精度をもったものとする。たとえば、ねじの公差に関し、めねじの等級６Ｈとおねじの等級６ｈの組合せとする。なお、等級６Ｈ及び６ｈの各数字及び記号は、ＪＩＳ規格にしたがった公差グレード及び公差位置を示すものであり、前記正三角形Ｔの高さを示す「Ｈ」と重複記載になっているが、両者は別の内容を示す記号であることを、念のために付け加えておく。
【００１６】
図１の頂き４のねじ軸線方向両端には、凸状のアール５がそれぞれ形成され、各アール５を介して頂き４と各フランク３ａ，３ｂとを滑らかにつないでいる。また、頂き４のねじ軸線方向の中間部には、両アール５，５と滑らかにつながると共に矢印Ｃ側とは反対側に緩やかに凹む凹部７が転圧により形成されており、一方のフランク３ａから頂き４を経て他方のフランク３ｂに至るまで、角部が存在しないようになっている。アール５，５の曲率半径は、ねじの呼び径１６mmφに対して、たとえば０．１５mm程度に設定されている。
【００１７】
図２は、転造めねじ１に螺合可能な転造おねじ１１であり、頂き１４のねじ軸線方向両端に凸状のアール１５，１５を形成した例である。前記図４と同じ名称の部分には同じ符号を付しており、矢印Ｃ側がねじ軸芯側を示している。該図２に示す転造おねじ１１はＩＳＯメートルねじであって、ねじ山角度は６０°、圧力側フランク１３ａのフランク角α2及びα3は３０°に設定されており、これらは図４と同様であるが、図２のねじ山１２の高さＨ2は、図４の従来のねじ山高さＨ02よりも低く形成しており、これに伴い、図２の頂き１４のねじ軸線方向の幅Ｌ2も、図４の従来の頂き幅Ｌ02より広く形成してある。具体的には、図２のようにねじ山１２の基準山形を構成する正三角形（とがり三角形）の高さをＨとし、切取り高さをｈとすると、ｈ＞１／８×Ｈ×１．２５となるように切取り高さｈを設定する。これにより、頂き１４のねじ軸方向幅Ｌ2は、必然的に従来の頂き幅Ｌ02（図４）の１．２５倍よりも大きく形成される。なお、上記ようにおねじのねじ山１２を形成することに伴い、相手側めねじの谷底径は、上記寸法のおねじに嵌まる精度をもったものとする。たとえば、ねじの公差に関し、めねじの等級６Ｈとおねじの等級６ｈの組合せとする。なお、前記図１の説明の場合と同様に、等級６Ｈ及び６ｈの各数字及び記号は、ＪＩＳ規格にしたがった公差グレード及び公差位置を示すものであり、前記正三角形Ｔの高さを示す「Ｈ」と重複記載になっているが、両者は別の内容を示す記号である。
【００１８】
図２の頂き１４のねじ軸線方向両端に、上記凸状のアール１５，１５がそれぞれ形成され、各アール１５，１５を介して頂き１４と各フランク１３ａ、１３ｂとをそれぞれ滑らかにつないでいる。すなわち、一方のフランク１３ａから頂き１４を経て他方のフランク１３ｂに至るまで、角部が存在しないようになっている。アール１５，１５の曲率半径は、ねじの呼び径１６mmφに対して、たとえば０．１５mm程度に設定されている。
【００１９】
図１及び図２のように、各ねじ山２，１２の高さＨ1、Ｈ2を従来の図３及び図４の高さＨ01、Ｈ02よりも低くすることにより、図１及び図２の頂き４，１４をねじ軸線方向に広く形成し、かつ、各頂き４，１４のねじ軸線方向両端にアール５，５，１５，１５を形成しているので、頂き４，１４に転造時の褶曲作用による窪みやクラックが生じることはなく、かつ、強度も向上し、たとえフランク角に製造誤差が存在して、フランク同士が偏当たり状態となつても、頂き４又は１４に欠けが生じることはなくなる。
【００２０】
【その他の発明の実施の形態】
図１に示すような転造めねじの頂きの形状は、転造おねじに適用することができる。
【００２１】
【発明の効果】
（１）転造めねじ１において、ねじ山の頂４を、ねじ軸線方向に一定の幅Ｌ１を有するように形成すると共に、頂き４のねじ軸線方向の両端とねじ山両側のフランク３ａ、３ｂと、をそれぞれ凸状のアール５、５を介して滑らかにつなぎ、前記頂き４のねじ軸線方向の中間部には、前記両アール５，５と滑らかにつながると共にねじ軸芯側とは反対側に緩やかに凹む凹部７が形成され、一方の前記フランク３ａから頂き４を経て他方のフランク３ｂに至るまで、角部が存在しないように形成されているので、転造時に褶曲作用により頂き４に窪みが生じるのを防ぐことができると共に、頂き４自体の強度を向上させることができる。それにより、相手側おねじとの螺合時（締結時）に、頂き４に欠けが生じる心配はなくなり、従来のように欠けた破片がねじ噛合い部に噛み込まれることによる軸力の低下あるいは焼付きによる取外し作業の困難性が解消される。
【００２２】
（２）また、めねじ１とおねじ１１のフランク角の製造誤差により、圧力側フランク３ａ、１３ａ同士が偏当たりしていても、上記アール５により、応力が一点に極端に集中するのを緩和し、このことからも上記頂き４の欠けを防止することができる。
【００２３】
上記のように各部分の引張強度及び疲労強度が向上すると共に、頂きが欠ける現象を無くし、あるいは少なくすることができるので、ねじ全体としての疲労強度が向上し、高出力が要求されるエンジンのシリンダブロック、連接棒、メタルキャプ等構成部材の締結用ねじとして、強度的に充分に耐え得るねじを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本願請求項１記載の発明を適用した転造めねじの縦断面拡大部分図である。
【図２】本願の転造めねじに螺合する転造おねじの一例を示す縦断面拡大部分図である。
【図３】従来の転造めねじの縦断面拡大部分図である。
【図４】従来の転造おねじの縦断面拡大部分図である。
【図５】従来の転造めねじと転造おねじの締結時の縦断面拡大部分図である。
【図６】図３の転造めねじのファイバーフロー組織図である。
【図７】図３の転造めねじの締結時の応力分布を示す縦断面拡大部分図である。
【符号の説明】
１転造めねじ
２めねじのねじ山
３ａ圧力側フランク
３ｂ遊び側フランク
４めねじの頂き
５アール
６めねじの谷底
７凹部
８アール
９中間面
１０中間面
１１転造おねじ
１２おねじのねじ山
１３ａ圧力側フランク
１３ｂ遊び側フランク
１４おねじの頂き
１５アール
１６おねじの谷底[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rolling female thread formed by rolling a thread, in particular, the cylinder block, rolling suitable for metric thread utilized in the fastening of the crankcase or a bearing metal cap, such as an engine component member of the connecting rod Regarding female threads .
[0002]
[Prior art]
As is well known, a rolled female screw and a rolled male screw are formed by plastically deforming the inner peripheral surface of a female screw lower hole or the outer peripheral surface of a male screw shaft member with a rolling tool in a rolling process. Produced by raising the top of the mountain and sinking the bottom of the valley.
[0003]
In addition, ISO metric screws (triangular screws) are usually used as the rolling female screw and the rolling male screw used to fasten engine components, and the angle of the standard thread is set to 60 °. The flank angle is set to half the thread angle (30 °).
[0004]
FIG. 3 shows a conventional rolled female screw 1, and the flank angle α01 of the thread 2 is set to 30 ° as described above. The flange 4 of the screw thread 2 is generally connected to both flanks 3a and 3b by one circular arc surface, and the valley bottom 6 is formed in parallel to the screw axis direction (left and right direction in FIG. 3 ), and both ends in the screw axis direction. 6a and 6b are directly connected to each of the flanks 3a and 3b through one bending point.
[0005]
FIG. 4 shows a conventional rolled external thread 11, and the flank angles α02 and α03 of the thread 12 are set to 30 ° as described above. The flange 14 of the screw thread 12 connects both flanks 13a and 13b by one arc surface.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
When the above-described rolled female screw and rolled male screw are manufactured and screwed together, the following problems occur. In particular, when used for fastening components of large engines, such as bearing metal caps for connecting rods, the following issues in terms of the tensile strength and fatigue strength of screws against the recent increase in engine output Occurs.
[0007]
(1) Issues related to the strength and chipping of screw threads
As shown in FIGS. 3 and 4 , the rolling female screw 1 and the rolling male screw 11 raise the threads 2 and 12 by plastic deformation. At the end of the rolling operation, V-shaped dents B and cracks E are generated in the ridges 4 and 14, respectively, and the mechanical properties of the ridges are also fragile. When screws 1 and 11 are screwed together in such a state, chips 4 and 14 are chipped.
[0008]
More specifically, the angle α01 of the pressure side flank (flank on the side directly receiving a load when screwed) 3a of the female screw 1 in FIG. 3 and the angle α03 of the pressure side flank 13a of the male screw 11 in FIG. The two flanks 3a and 13a are substantially in contact with each other at the time of screwing. However, due to manufacturing errors, there is actually a difference between the angle α01 and the angle α03, and the pressure side flank 3a and the pressure side flank 13a are in a biased state when the screws are tightened. For example, in the case of α01> α03, as shown in FIG. 5 , the contact point is offset at the point M2 near the root 6 of the female screw 1 and the point N1 near the flange 14 of the external thread 11, and the contact surface is near both points M2 and N1. Pressure concentrates. If it does so, it will become easy to generate | occur | produce in the flange 14 of the external thread 11.
[0009]
On the other hand, when α01 <α03, the contact surface pressure is concentrated in the vicinity of the point M1 near the flange 4 of the female screw 1 and the point N2 near the valley bottom 16 of the male screw 11, and near both points M1 and N2. If it does so, it will become easy to generate | occur | produce in the flange 4 of the internal thread 1 this time.
[0010]
If the above-mentioned chipping occurs at the time of fastening, the chipped piece is caught in the meshing portion of the screw, and the balance between the tightening torque and the axial force is lost. That is, even when tightening with a predetermined tightening torque, a predetermined axial force cannot be obtained due to the presence of debris (foreign matter) between the flank.
[0011]
In addition, debris is burned into the flank during tightening, and an excessive force is required to loosen the screw, which makes it difficult to loosen the screw.
[0012]
(2) Strength issues at the bottom of the valley
In the case of forming the rolled female screw 1 as shown in FIG. 3 into a shape in which the two ends in the screw axial direction of the valley bottom 6 and the flank 3a, 3b are connected by only one bending point 6a, 6b, respectively. During the rolling operation, the fiber flow structure F is cut as shown in FIG. 6 by the valley bottom forming part of the rolling tool, and the tensile strength is lowered. Further, at the time of screwing, stress concentrates on the valley bottom 6 of the female screw 1 as shown in FIG. 7 , but extremely large stress is concentrated particularly on the bending point 6b where the valley bottom 6 and the play side flank 3b intersect. This leads to a decrease in fatigue strength.
[0013]
OBJECT OF THE INVENTION
The purpose of the present invention is to improve the tensile strength and fatigue strength of the rolled female screw by increasing the strength of the thread crest, making it difficult to chip, and improving the strength of the corners of the valley bottom. It is to let you.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to claim 1 of the present invention is a rolled female screw formed by rolling a thread so that the top 4 of the thread has a constant width L1 in the screw axial direction. and forming, received 4 of the screw axis direction end and threads on both sides of the flanks 3a, and 3b, and smoothly connect via a convex rounded 5,5 respectively, an intermediate portion of said top 4 of the screw axis direction Is formed with a recess 7 that is smoothly connected to both rounds 5 and 5 and that is gently recessed on the side opposite to the screw shaft core side, from one of the flank 3a through 4 to the other flank 3b. It is formed so that there is no part.
[0015]
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiment 1
FIG. 1 is an enlarged cross-sectional view of a rolled female screw 1 to which the invention of claim 1 of the present application is applied . Parts having the same names as those in FIG. 3 are given the same reference numerals, and the arrow C side is the screw shaft side. Is shown. The rolled female screw 1 shown in FIG. 1 is an ISO metric screw, the thread angle is set to 60 °, and the flank angle α1 of the pressure side flank 3a is set to 30 ° . However, the height H1 of the thread 2 in FIG. 1 is lower than the height H01 of the conventional thread in FIG. 3 , and accordingly, the width L1 in the screw axis direction of the ridge 4 in FIG. also, it is formed wider than the conventional We width L01 of FIG. Specifically, as shown in FIG. 1, assuming that the height of a regular triangle (pointing triangle) constituting the reference mountain shape of the screw thread 2 is H and the cutting height is h, h> ¼ × H × 1. The cutting height h is set to be 25. Accordingly, the screw shaft direction width L1 of the collar 4 is inevitably formed larger than 1.25 times the conventional collar width L01 (FIG. 3) . In addition, with the formation of the thread 2 of the female thread as described above, it is assumed that the root diameter of the counterpart male thread has an accuracy of fitting into the female thread having the above dimensions. For example, regarding thread tolerance, a combination of female thread grade 6H and male thread grade 6h is used. The numbers and symbols of grades 6H and 6h indicate the tolerance grade and tolerance position according to JIS standards, and are overlapped with “H” indicating the height of the regular triangle T. Note that both are symbols that indicate different contents.
[0016]
In FIG. 1, convex rounds 5 are respectively formed at both ends in the screw axis direction of the hook 4 in FIG. 1, and the hook 4 and the flanks 3 a and 3 b are smoothly connected through the rounds 5. Further, a recess 7 that is smoothly connected to both rounds 5 and 5 and that is gently recessed on the opposite side to the arrow C side is formed by rolling in the middle portion of the screw 4 in the screw axis direction. No corners are present from 4 through 4 to the other flank 3b. The radius of curvature of the rounds 5 and 5 is set to, for example, about 0.15 mm with respect to the nominal diameter of the screw 16 mmφ.
[0017]
FIG. 2 shows a rolling male screw 11 that can be screwed onto the rolling female screw 1 and is an example in which convex rounds 15 and 15 are formed at both ends of the screw 14 in the screw axial direction. Parts having the same names as those in FIG. 4 are given the same reference numerals, and the arrow C side indicates the screw shaft core side. The rolled male thread 11 shown in FIG. 2 is an ISO metric thread, the thread angle is set to 60 °, and the flank angles α2 and α3 of the pressure side flank 13a are set to 30 °, which are the same as in FIG. However, the height H2 of the thread 12 in FIG. 2 is formed lower than the conventional thread height H02 in FIG. 4 , and accordingly, the width L2 of the screw 14 in FIG. 4 is formed wider than the conventional width L02 of FIG. Specifically, as shown in FIG. 2, assuming that the height of a regular triangle (pointed triangle) constituting the reference thread shape of the thread 12 is H and the cut height is h, h> 1/8 × H × 1. The cutting height h is set to be 25. Accordingly, the screw shaft direction width L2 of the collar 14 is inevitably formed larger than 1.25 times the conventional collar width L02 (FIG. 4) . It is to be noted that, as the screw thread 12 is formed as described above, it is assumed that the root diameter of the counterpart female screw has an accuracy of fitting into the male screw having the above dimensions. For example, regarding thread tolerance, a combination of female thread grade 6H and male thread grade 6h is used. As in the case of the description of FIG. 1, the numbers and symbols of the grades 6H and 6h indicate the tolerance grade and tolerance position according to the JIS standard, and indicate the height of the equilateral triangle T. Although it is duplicated with “H”, both are symbols indicating different contents.
[0018]
The convex rounds 15 and 15 are respectively formed at both ends of the screw 14 in FIG. 2 in the screw axis direction, and the hook 14 and the flanks 13a and 13b are smoothly connected through the rounds 15 and 15, respectively. In other words, there is no corner from the one flank 13a to the other flank 13b through 14. The radius of curvature of the rounds 15 and 15 is set to, for example, about 0.15 mm with respect to the nominal diameter of the screw 16 mmφ.
[0019]
As shown in FIG. 1 and FIG. 2, by a height H1, H2 of the thread 2, 12 lower than the height H01, H02 of the conventional 3 and 4, the top of FIGS. 1 and 2 4 , 14 are formed widely in the screw axis direction, and rounds 5, 5, 15, 15 are formed at both ends of the screw axis direction of each collar 4, 14, so No dimples or cracks are generated, and the strength is improved. Even if there is a manufacturing error in the flank angle and the flanks are in a biased state, there will be no chipping in 4 or 14 .
[0020]
[Other Embodiments]
The shape of the rolling female screw as shown in FIG. 1 can be applied to a rolling male screw .
[0021]
【The invention's effect】
(1) In the rolled female screw 1, the top 4 of the thread is formed so as to have a constant width L1 in the screw axial direction, and the flank 3a, 3b on both ends of the screw axial direction and on both sides of the thread Are smoothly connected to each other via convex rounds 5 and 5 , respectively, and at the intermediate part in the screw axial direction of the flange 4, the rounds 5 and 5 are smoothly connected and opposite to the screw shaft core side. A recess 7 that is gently recessed is formed so that there is no corner from the one flank 3a to 4 to the other flank 3b. It is possible to prevent the formation of a dent and improve the strength of the collar 4 itself. As a result, there is no concern that the chip 4 will be chipped during screwing (fastening) with the mating male screw, and the axial force is reduced due to the chipped piece being screwed into the screw engaging portion as in the prior art. Or the difficulty of the removal work by seizing is eliminated.
[0022]
(2) Even if the pressure side flank 3a, 13a is unevenly offset due to the manufacturing error of the flank angle of the female screw 1 and the male screw 11, the above-mentioned R 5 alleviates stress concentration at one point. From this point of view, it is possible to prevent the chipped portion 4 from being lost.
[0023]
As described above, the tensile strength and fatigue strength of each part can be improved, and the phenomenon of lack of cracks can be eliminated or reduced, so that the fatigue strength of the screw as a whole is improved and high output is required. As a fastening screw for a structural member such as a cylinder block, a connecting rod, or a metal cap, a screw that can withstand a sufficient strength can be supplied.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged partial sectional view of a rolled female screw to which the invention of claim 1 of the present application is applied.
FIG. 2 is an enlarged partial sectional view showing an example of a rolled male screw that is screwed to a rolled female screw of the present application.
FIG. 3 is an enlarged partial sectional view of a conventional rolled female screw.
FIG. 4 is an enlarged partial sectional view of a conventional rolled external thread.
FIG. 5 is an enlarged partial sectional view of a conventional rolled female screw and rolled male screw when fastened.
6 is a fiber flow structure diagram of the rolled female screw of FIG . 3. FIG.
7 is an enlarged partial sectional view showing a stress distribution at the time of fastening the rolled female screw of FIG . 3; FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Rolled female thread 2 Female thread thread 3a Pressure side flank 3b Play side flank 4 Female thread collar 5 Earl 6 Female thread root
7 Recess 8 R 9 Intermediate surface 10 Intermediate surface 11 Rolled male screw 12 Male thread 13a Pressure side flank 13b Play side flank 14 Male thread 15 R 16 Male thread valley bottom

Claims

In the rolled female screw formed by rolling the thread,
The thread crest 4 is formed to have a constant width L1 in the screw axis direction, and both ends of the screw 4 in the screw axis direction and the flanks 3a and 3b on both sides of the thread are respectively provided with convex round 5, Connect smoothly through 5,
A concave portion 7 is formed in an intermediate portion in the screw axis direction of the flange 4 so as to be smoothly connected to both the rounds 5 and 5 and to be gently recessed on the side opposite to the screw shaft core side,
A rolled internal thread characterized by being formed so that no corners exist from one of the flank 3a through 4 to the other flank 3b .