JP4579449B2 - Cup holder device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車,電車,船舶,飛行機等の室内に装備され、缶,コップ,紙パックや小型ボトル等の飲料容器(以下、これらを総称して「カップ」と言う)を保持するカップホルダー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は縦型配置の従来カップホルダー装置(特許第2861801号)を示している。このカップホルダー装置50は、被取付部に固定される板状ベース51と、ベース51に軸支部52を介し枢支されてベース51に重なる閉位置と開位置に回動切り換えられる蓋体53と、ベース51又は蓋体53にアーム54を介し支持され、蓋体53の回動に連動してベース51との間に収まる収納状態と略水平の使用状態に切り換えられるホルダー55と、軸支部52に付設された第1ばね56a、及びアーム54とホルダー55の間に付設された第2ばね56bとを備えている。このうち、ベース51は、略中央のストッパー部57a、その上の係止爪57b、下両側の軸孔58a付き突片58を形成している。蓋体52は、係止爪57bに係脱される係合孔59、係合孔59と係止爪57bの係合を解除する凸部付き押圧片60、各軸孔58aに回動自在に係合される対の軸部61を形成している。アーム54は基端に不図示の軸孔を形成している。ホルダー55は、アーム54に支軸(軸部と軸孔)62を介し回動連結されている。
【0003】
軸孔58a及び軸部61は、蓋体53をベース51に取り付ける軸支部52を構成している。即ち、蓋体53は、ベース51に対し両側の軸部61を対応する軸孔58aに係合することにより取り付けられる。その際は、軸部61がアーム54基端の軸孔から対応する軸孔58aへ挿通されて、アーム54を同軸に枢支する。そして、この構造では、蓋体53が同図の如く開位置に回動され、かつホルダー55がストッパー部57aに後端を当接した使用状態で、ホルダー55の保持孔55aに差し込まれるカップCの底部を蓋体53で保持する。蓋体53を閉位置に切り換えるときは、蓋体53の回動に伴ってアーム54が軸部61を支点としてベース51側へ起立され、該動きに連動してホルダー55が後端をストッパー部57aの下方へ摺動しつつ起立されてベース51と蓋体53との間に収まる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したカップホルダー装置50は、部材数が比較的少なく簡易であり、使用操作も簡明であり、非使用態様での外観特性及びコンパクト化に優れている。しかし、この構造では、次のような観点から未だ満足できないものとなっている。
即ち、まず、蓋体53のベース51への取付操作では、両側の軸部61をベース51の対応軸孔58aにそれぞれ外側から挿入し係合、つまり軸部61同士が離れる方向へ軸部形成部分や軸孔形成部分等を弾性変位しつつ係合しなければならないため作業性が悪く自動化も困難である。これは、軸部61をアーム54の軸孔から軸孔58aへ挿入したり、軸孔58aに対し安定した係合や枢支状態を得るため軸部61の全寸を長くするほど顕著となる。対策としては、軸部61に代えて専用のピン部材を用いることもあるが、部材数の増加に伴う部品管理やコスト増等の難題がある。他の対策としては、各軸部61を対応軸孔58aに対し同方向へ移動して係合することも考えられるが、その場合も一般に採用される止めリングやカシメ等で軸部61を抜け止めしなければならず前記と同様な問題がある。なお、この構造では、前記軸部61を利用してアーム54の基端を蓋体53に枢支することで簡略化しているが、それに対応してアーム54が長くなったり、装置上下寸法も長くなりコンパクト化し難い。部材数は、ベース51、蓋体53、アーム54、ホルダー55、第1ばね56a、第2ばね56bの6点であるが、より少ない点数で構成しコスト低減を達成したい。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解消することを目的としている。具体的には、部材数を増やしたり剛性を低下することなく組立性を向上し、又、2個のカップを保持するダブルタイプにしても部材数を最小点数に抑え、非使用態様でのコンパクト化、使用態様での外観特性や使い勝手等も維持可能にすることにある。他の目的は、以下に説明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、図面に例示される如く、被取付部2に固定されるベース10と、該ベース10に軸支部3を介し枢支されて前記ベース10に対し重ねられる閉位置と略水平となる開位置に回動切り換えられるカップの底部保持兼用の蓋体20と、前記ベース10及び蓋体20の一方にアーム30を介し支持され、前記蓋体20の回動に連動して前記閉位置でベース10との間に収まる収納状態と前記開位置で略水平となる使用状態に切り換えられるカップの周囲拘束用ホルダー40とを備えたカップホルダー装置1において、前記軸支部3は、前記ベース10及び蓋体20の一方に設けられた2以上の軸孔25aと、他方に設けられて前記各軸孔25aに対し同軸方向への移動によりそれぞれ係合する2以上の軸部15とを有していると共に、前記係合が前記アーム基端31の前記蓋体20への取り付けによって解除不能となることを特徴としている。
【0007】
この構造によれば、蓋体20がベース10に対し複数の軸支部3つまり2以上の軸孔25aに対応軸部15を同方向へ移動してそれぞれ係合操作され、その後、アーム30の基端31が蓋体20に取り付けられることにより軸部15と軸孔25aとの係合が解除可能となる。このため、本発明は、従来構造に対し軸孔25aに対し安定した係合や枢支状態を得るため軸部15の全寸を長くしても、各軸部15が対応部の弾性変形を伴わずに軸孔25aに係合され、取付操作性を改善できる。なお、使用時には、従来と同様に蓋体20が軸支部3を支点として開位置へ回動されると、ホルダー40がアーム30を介し蓋体20の回動に連動して略水平となる使用状態に切り換えられるので、カップをホルダー40内に入れて蓋体20上に保持することになる。
【0008】
以上の発明は、請求項2〜5の如く具体化されることがより好ましい。即ち、・第1に、前記蓋体20に設けられて前記アーム基端31を回動可能に枢支する支持片部23と、前記ベース10に設けられて前記支持片部23に枢支される前記アーム基端31側の存在により蓋体20の左右移動を規制して前記軸支部3の軸孔25aと軸部15の係合を解除不能にする規制片部17を有している構造である。これは、蓋体側の支持片部23、ベース側の規制片部17、支持片部23に枢支されるアーム30の基端31との関係によって蓋部20の左右の動きを規制することにより、軸孔25aと軸部15の係合が簡単に解除不能にできることを特定したことに意義がある。
・第2に、前記アーム30は基端31に突設されて前記支持片部23に枢支される軸部33及び基端31を延長したストッパー部34を有し、前記規制片部17は対に設けられて前記支持片部23を間に遊びを持って配置し、かつ前記ストッパー部34で遊びをほぼ埋める構造である。これは、前記の支持片部23、規制片部17、アーム30の関係を更に基端31のストッパー部34を含めて特定したもので、各部の形状工夫だけで前記係合を解除不能にできる。
・第3に、前記支持片部23及び前記規制片部17の一方には、前記軸支部3の一部を構成する軸孔23a及び軸部18の一方がそれぞれ設けられている構造である。これは、支持片部23及び規制片部17が軸孔23aと軸部18の係合関係にあると、例えば、形態例の如く軸支部3を3箇所で構成したり、規制片部17同士の間の隙間を相対的に大きく確保可能にして組立性を良好にできる。
・第4に、前記ベース10は前記規制片部17同士の間を切り欠いた開口11d又は凹所を形成し、前記アーム30は前記蓋体20の閉位置で前記軸支部3を構成している軸部15,18と前記アーム30の軸部33との位相により前記ストッパー部34を前記開口11d又は凹所へ逃がして前記ベース10と蓋体20の間に傾いた状態に収納される構造である。これは、アーム30が蓋体20の閉位置で傾いていると、蓋体20の開位置方向への回動に連動して略水平の使用状態にアーム30を介し切り換えられるホルダー40の切換作動を良好にできる。また、形態例の如くホルダー40を略水平に保持するばね部材4を有する場合は、ばね部材4が蓋体20の開位置方向への付勢力としても兼用可能となり、部品点数を最小限に抑え蓋体20の切換作動を向上できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な形態を添付図面に基づいて説明する。図1〜図9は本発明を適用した乗物用カップホルダー装置の形態例を示している。このうち、図1は蓋体の開位置(装置の使用態様と同じ)で装置全体を示す縦断面図、図2(a),(b)は蓋体の閉位置(装置の非使用態様と同じ)で装置全体を示す側面図と縦断面図である。図3は装置を構成している部材同士の関係を示す概略分解斜視図である。図4はベースと蓋体及びアームの組立要部を示し、同(a)はベースに蓋体を位置決め配置する際の状態を、(b)は組立完了時の状態を示す模式断面図である。図5と図6はベース単品を示し、図5(a)は上面図、図5(b)は正面図、図5(c)は下面図、図6(a)は図5のA−A線断面図、図6(b)は図5のB−B線断面図、図6(c)は図5のC−C線断面図である。図7は蓋体単品を示し、同(a)は正面図、同(b)は下面図、同(c)は(a)のD−D線断面図、同(d)は(a)のE−E線に沿う部分断面図である。図8はホルダー単品を示し、同(a)は下面図、同(b)は背面図、同(c)は(a)のF−F線断面図である。図9はアーム単品を示し、同(a)は上面図、同(b)は左側面図、同(c)は下面図、同(d)は(a)のG−G線に沿う拡大断面図、同(e)は(a)のH−H線に沿う拡大断面図である。
【0010】
(装置全体)形態例のカップホルダー装置1は、車両室内側の被取付部2に対し縦方向に取り付けられる縦型タイプであり、被取付部2に設置されるベース10と、ベース10に対し軸支部3を介し枢支されて閉位置及び開位置とに回動切り換えられるカップの底部保持兼用の蓋体20と、蓋体20にアーム30を介し支持され、蓋体20の回動に連動して蓋体閉位置でベース10との間に収まる収納状態と蓋体開位置で略水平となる使用状態に切り換えられるカップの周囲拘束用のホルダー40と、アーム30とホルダー40の間に介在されたばね部材4とから構成されている。なお、被取付部2は、例えば、車室内を構成している座席、ドアトリム、その他の室内装備品であってもよく、要は縦壁であれば対象となる。この例では、被取付部2が図2の如く座席の座部側面2aを想定しており、装置1用の設置部が座部側面2aの適位置に設けられている。また、ベース10、蓋体20、アーム30、ホルダー40は何れもが樹脂成形品であるが、材質的にはこれ以外であってもよい。次に構成部材、組立及び作動の順に詳述する。
【0011】
(ベース)このベース10は、図3と図5及び図6に示される如く概略矩形状をなしている。前面には、両側及び上側周囲を若干低くした段差部11aと、上側の左右中間に設けられたロック部12と、上下中間を一段低くした段差部11bと、段差部11bの両側から下へ延びるホルダー用ガイド部13と、下側に設けられた左右の突起部14A,14B及び突起部14Bと対向した突起部14Cと、下側の左右中間に設けられた2個の規制片部17と、突起部14A,14C及び一方の規制片部17に突設されて同方向へ延びている2本の軸部15及び1本の軸部18と、各軸部15に対応した小開口11cと、両規制片部17の間を切り欠した開口11dとを一体に形成している。ここで、段差部11aには蓋体20の対応する起立縁部21が当接する。ロック部12は、図6(b)の如く係止爪12aと押圧片12b及び規制突起12cからなる。係止爪12a及び押圧片12bは、図5(b)の如く対の揺動片12dを介しベース10に連結保持された枠部分を利用し設けられている。即ち、係止爪12aは前記枠部分の下辺内側に位置し、押圧片12bは該枠部分の上辺にて構成されている。規制突起12cは、係止爪12aの真下に位置し、押圧片12の押し操作により係止爪12aが下方向であるロック解除位置へ切り換えられるとき、係止爪12aと当たって必要以上に下がらないようにする。ガイド部13は、下から上に行くに従って次第に前側へ湾曲しているガイド溝13aを主体とし、該ガイド溝13aを縦壁13c及び上端を閉じる横壁13b等で区画している。また、ガイド部13は、両ガイド部13の内側に対に設けられて横壁13bの先端から下へ延びる縦リブ13dを有している。突起部14Aと14Bの間にあって、左側の規制片部17の外面下側より突起部14Aの軸部15より少し手前まで延びる横リブ16Aと、右側の規制片部17の外面下側より突起部14Cまで延びる横リブ16Bが設けられている。横リブ16Aと16Bの略中間には、上面をテーパーにした小突起16aが設けられている。なお、段差部11bにあって左側の縦リブ13dとガイド溝13aとの間には、底面に取付孔19bを形成している取付用凹部19aが設けられている。符号19c,19dは、ベース10の背面側へ突設された座席の座部側面へ取り付ける際の位置決め等として利用される突起である。
【0012】
(蓋体)この蓋体20は、図2及び図7に示される如くベース10に重ねられる大きさからなると共に、段差部11aに対応する起立縁部21を形成している。
起立片部21は、係合部22と対応した箇所が逃げ部22aに形成され、又、蓋体20の取付側となる縁部21bには設けられていない。カップ受け面となる内面には、前記係止爪12aと係脱される係合部22と、前記両規制片部17の間に遊びを持って配置される支持片部23と、蓋体20の開位置方向への回動で前記小突起16aと当たって蓋体20を開位置に係止する係止突起24と、前記両側の軸部15に対応した対の枢支片25が一体に形成されている。係合部22は、図7(c)の如く内側を凹状にした係合段差22aを有し、係止爪12aが係合段差22aに係脱される。逃げ部22aは、係止爪12aと係合段差22aが係合した蓋体20の閉位置において、上記した係止爪12a及び押圧片12bを形成している枠部分を逃がす。支持片部23は、枢支片25より高く、かつ前後の板幅寸法が上側より下側を大きくして、その下側面にあって横向き凹状の軸孔23aと、上側にあって上向き凹状の取付孔23bとを形成している。軸孔23aは前記軸部18と係合されて軸支部3の一部を構成する。取付孔23bは、軸孔23aより内側に変位しており、後述するアーム30の基端側取付軸33と押し込め方式で係合される。ここで、図5(c)の如く規制片部17同士の間の隙間T1は、軸部18の突出寸法と支持片部23の左右の板幅寸法との和より若干大きく設計され、支持片部23が軸部18と対向する規制片部17との間にスムースに配置されるようになっている。
【0013】
(アーム)このアーム30は、図2と図3及び図9に示される如くベース10の段差部11bから開口11dに収まる細長い棒状をなし、基端31側が支持片部23に回動自在に取り付けられ、先端32側がホルダー40の対応部に回動自在に取り付けられる。基端31は、左右の板幅寸法が上下中間部分の略半分で、かつ前後の板幅寸法が上下中間部分の略2倍に形成されており、片側に突設されて取付孔23bに係合される取付用軸部33を有していると共に、該軸部33より下側部分がストッパー部34に設定されている。ストッパー部34の下両側には小突起34a,34bが設けられている。そして、ストッパー部34は、図4(b)の如く軸部18と軸孔23a及び取付孔23bと軸部33がそれぞれ係合した状態で両規制片部17の隙間を支持片部23とで埋める。これに対し、先端32は、上下中間部分よりも左右の板幅寸法を狭くした端末側の部分35と、部分35の下側に位置して上下中間部分よりも左右の板幅寸法を広くした部分36とから形成されている。部分35の両側には、軸部37a,37bが同軸線上に設けられている。部分36には、軸部37aに軸装されるコイル形ばね部材4の一端4aを係止する係止溝部38が設けられている。
【0014】
(ホルダー)このホルダー40は、図3及び図8の如く2個の保持孔41を形成している本体部42と、本体部42のうちベース10側に配置される取付部分43と、本体部42のうち両保持孔41の間の中間部分44に設けられてアーム30の先端32を連結する対の連結片部45とを一体に有している。各保持孔41は、上から挿入されるカップの周囲を拘束する孔である。取付部分43の両端には軸部46がそれぞれ突設されている。両連結片部45には軸孔48が設けられている。各軸孔48には、軸部37a,37bが内上端の傾斜部45aから回動自在に係合される。中間部分44には、連結片部45の手前に横リブ47が設けられている。該横リブ47の片側は幅細の段差部47aとなっている。
【0015】
(組立及び作動)以上の各部材は、アーム30がばね部材4と共にホルダー40に取り付けられた後、アーム30及びホルダー40がベース10と蓋体20の対応部に組み付けられる。前者の取付操作では、図3の如くアーム30がホルダー40に対し各軸孔48と軸部37a,37bとの係合を介し取り付けられる。その際には、ばね部材4が軸部37aに軸装されている。この取付状態では、アーム30が中間部分44側へ回動される初期段階でばね部材4の他端4bが段差部47aに係止され、該係止状態からばね部材4の付勢力に抗して回動される。
【0016】
後者の取付操作では、先ず、蓋体20をベース10に図4(a)から図4(b)の如く位置決め配置する。この場合、蓋体20は、図4(a)の如く支持片部23が軸部18と対応規制片部17との間の隙間へ、両側の枢支片25が軸部15と横リブ16Aとの間の隙間及び軸部15と突起部14Bとの間の隙間へそれぞれ配置された後、図4(a)の矢印方向つまり各軸部18や軸部15側へ横移動される。この横移動により、軸部18に対する軸孔23aの係合と、両側の軸部15に対する対応軸孔25aの係合とが同時に行われ、蓋体20が図4(b)の如く3箇所の係合(軸支部3)を介しベース10に位置決め配置される。この位置決め状態は、蓋体20が前記矢印方向と逆向きに横移動されるとベース10から外れるが、次のアーム30及びホルダー40の組み付けにより前記横移動が阻止されて組立完了となる。アーム30及びホルダー40の組み付け要領は、例えば、ホルダー40を傾けた状態にして両軸部46を対応するガイド溝13aに係合した後、アーム30をばね部材4の付勢力に抗し中間部分44側へ倒しながら、軸部33を支持片部23の取付孔23bの上開口に当てアーム30を下側へ押圧する。すると、軸部33が取付孔23bに係合され、アーム30が該係合を介し蓋体20へ取り付けられる。この取付状態では、ストッパー部34が図4(b)の如く支持片部23と片側の規制片部17との間の隙間を埋めて、前記した蓋部20の横移動つまり軸部15,18と軸孔23a,25aの係合が解除不能となる。また、ホルダー40は、ばね部材4の付勢力を受けてアーム30との間の角度を最大となった図1の使用状態となっている。このため、この構造では、特に軸部15,18を対応部に一体に形成して簡易化する場合にも、従来の如く軸部対応部を強制的に弾性変形しなくてもよく、これによって組立作業性を向上でき、自動組立も実現容易となる。
【0017】
(作動)以上のカップホルダー装置1は、蓋体20の開位置でホルダー40が略水平となる使用状態となっており、ホルダー40の保持孔41に差し込まれるカップの底部を蓋体20上に受け止めて保持する。蓋体20を押して閉位置に回動切り換える過程では、ホルダー40が蓋部20で押されつつ各軸部46をガイド溝13aに沿って下移動して傾き、同時に、ばね部材4の付勢力に抗してアーム30との間の開き角度を次第に狭める。最終的には、図2の如く蓋体20がベース10に重ねられ、かつ係合段差22aが係止爪12aに係合して閉位置に保持される。蓋体20の閉位置では、アーム30が軸支部3を構成している軸部15,18とアーム30の軸部33との位相によりストッパー部34を開口11dへ逃がし、ベース10と蓋体20の間にあって図1の使用状態となる方向へ傾いた態様で収納されている。このため、この構造では、後述する蓋体20を再び閉位置から開位置へ回動切り換える際に、アーム30を介し行われるホルダー40の使用状態への切換作動を良好にでき、また、ばね部材4の付勢力をアーム30及びホルダー40を介し蓋体20の開位置方向への付勢としても利用可能となり、部品点数を抑え蓋体20の切換作動を向上できる。即ち、再び使用する場合は、押圧片12bを下側へ押すと、係止爪12aが揺動片12dを介し下側へ変位されて、係合段差22aとの係合を解除する。この係合解除により、蓋体20は、アーム30及びホルダー40がばね部材4で互いに離間する方向へ付勢されているため、ホルダー40の水平方向への移動に連動して各軸支部3を支点として自動的に開位置へ回動され、連動してホルダー40が軸部46をガイド溝13aを下から上へ移動しつつアーム30を介し図1の略水平となる使用状態に切り換えられる。この使用状態では、カップがホルダー40の保持孔41から入れられて蓋体20上に保持される。
【0018】
なお、本発明は請求項1に記載した構成要素を除いて種々変形することができる。一例としては、軸支部3を構成している軸部15,18を蓋体20側に設けると共に軸孔25a,23aをベース10側に設けたり、軸支部3を2箇所で構成することである。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明のカップホルダー装置は、従来構造に対し軸支部を構成している軸部の全寸を長くしても、各軸部を対応部の弾性変形を伴わずに軸孔に係合でき、しかも該係合がアームの取り付けにより解除不能となるため部材数を増加することなく取付操作性を改善できる、等の優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した装置を蓋体の開位置で示す縦断面図である。
【図2】図1の装置を蓋体の閉位置で示す側面と縦断面図である。
【図3】図1の装置の構成部材同士の関係を示す概略分解図である。
【図4】図1の装置の組立要部を示す模式作動図である。
【図5】図1のベース単品を示す細部図である。
【図6】図5のベースの断面図である。
【図7】図1の蓋体を示す細部図である。
【図8】図1のホルダーを示す細部図である。
【図9】図1のアームを示す細部図である。
【図10】カップホルダー装置の従来例を示す模式図である。
【符号の説明】
1…カップホルダー装置
2…被取付部
3…ベースと蓋体の軸支部
4…ばね部材
10…ベース
11d…開口
13…ガイト部
15,18…軸部(軸支部)
17…規制片部
20…蓋体
23…支持片部
23a,25a…軸孔(軸支部)
30…アーム
31…アームの基端
32…アームの先端
33…軸部
34…ストッパー部
40…ホルダー
41…保持孔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a cup holder that is installed in a room such as an automobile, a train, a ship, an airplane, etc., and holds beverage containers (hereinafter collectively referred to as “cups”) such as cans, cups, paper packs, and small bottles. It relates to the device.
[0002]
[Prior art]
FIG. 10 shows a conventional cup holder device (Japanese Patent No. 2861801) in a vertical arrangement. The
[0003]
The
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The above-described
That is, first, in the operation of attaching the
[0005]
An object of the present invention is to solve the above problems. Specifically, the assembly is improved without increasing the number of members or lowering the rigidity, and the double type holding two cups keeps the number of members to the minimum number and is compact in a non-use mode. It is to make it possible to maintain appearance characteristics, usability, and the like in the form of use. Other objects will be clarified sequentially in the contents described below.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention includes, as illustrated in the drawings, a
[0007]
According to this structure, the
[0008]
The above invention is more preferably embodied as in claims 2-5. That is, firstly, a
Secondly, the
Thirdly, one of the
Fourth, the base 10 forms an opening 11d or a recess cut out between the regulating
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. FIGS. 1-9 has shown the example of the cup holder apparatus for vehicles to which this invention is applied. Among these, FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing the entire device in the open position of the lid (same as the usage mode of the device), and FIGS. 2A and 2B are the closed position of the lid (the non-use mode of the device). 2 is a side view and a longitudinal sectional view showing the entire apparatus. FIG. 3 is a schematic exploded perspective view showing the relationship between members constituting the apparatus. 4A and 4B show a main assembly part of the base, the lid, and the arm. FIG. 4A is a schematic cross-sectional view showing a state when the lid is positioned and arranged on the base, and FIG. . 5 and 6 show a single base, FIG. 5 (a) is a top view, FIG. 5 (b) is a front view, FIG. 5 (c) is a bottom view, and FIG. 6 (a) is AA in FIG. 6B is a cross-sectional view taken along the line BB of FIG. 5, and FIG. 6C is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG. FIG. 7 shows a single lid, (a) is a front view, (b) is a bottom view, (c) is a sectional view taken along the line DD of (a), and (d) is a sectional view of (a). It is a fragmentary sectional view which follows an EE line. 8A and 8B show a single holder, wherein FIG. 8A is a bottom view, FIG. 8B is a rear view, and FIG. 8C is a sectional view taken along line FF of FIG. 9A shows a single arm, FIG. 9A is a top view, FIG. 9B is a left side view, FIG. 9C is a bottom view, and FIG. 9D is an enlarged cross section along the line GG in FIG. The figure and (e) are the expanded sectional views which follow the HH line of (a).
[0010]
(Whole device) The cup holder device 1 of the embodiment is a vertical type that is vertically attached to the mounted
[0011]
(Base) The
[0012]
(Lid body) The
In the standing
[0013]
(Arm) As shown in FIGS. 2, 3, and 9, the
[0014]
(Holder) The
[0015]
(Assembly and operation) After the
[0016]
In the latter mounting operation, first, the
[0017]
(Operation) The cup holder device 1 described above is in a use state in which the
[0018]
The present invention can be variously modified except for the constituent elements described in claim 1. As an example, the
[0019]
【The invention's effect】
As described above, the cup holder device of the present invention has a shaft hole in each shaft portion without elastic deformation of the corresponding portion even if the entire length of the shaft portion constituting the shaft support portion is made longer than the conventional structure. In addition, since the engagement cannot be released by mounting the arm, the mounting operability can be improved without increasing the number of members.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an apparatus to which the present invention is applied in an open position of a lid.
2 is a side view and longitudinal sectional view showing the apparatus of FIG. 1 in a closed position of a lid.
FIG. 3 is a schematic exploded view showing the relationship between the constituent members of the apparatus of FIG. 1;
FIG. 4 is a schematic operation view showing an assembly main part of the apparatus of FIG. 1;
FIG. 5 is a detailed view showing a single base product of FIG. 1;
6 is a cross-sectional view of the base of FIG.
FIG. 7 is a detail view showing the lid of FIG. 1;
FIG. 8 is a detailed view showing the holder of FIG. 1;
FIG. 9 is a detail view showing the arm of FIG. 1;
FIG. 10 is a schematic view showing a conventional example of a cup holder device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ...
17 ...
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記軸支部は、前記ベース及び蓋体の一方に設けられた2以上の軸孔と、他方に設けられて前記各軸孔に対し同軸方向への移動によりそれぞれ係合する2以上の軸部とを有していると共に、前記係合が前記アーム基端の前記蓋体への取り付けによって解除不能となる、ことを特徴とするカップホルダー装置。A base fixed to the mounted portion, and a lid for holding the bottom of the cup that is pivotally supported by the base via a pivotal support and is switched to a closed position that is overlapped with the base and an open position that is substantially horizontal; The arm is supported by one of the base and the lid body, and is switched between a housed state that fits between the base in the closed position and a use state that is substantially horizontal in the open position in conjunction with the rotation of the lid body. A cup holder device having a holder for restraining the periphery of the cup,
The shaft support portion includes two or more shaft holes provided in one of the base and the lid, and two or more shaft portions provided in the other and engaged with the shaft holes by movement in the coaxial direction. The cup holder device is characterized in that the engagement cannot be released by attaching the base end of the arm to the lid.
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