JP4569734B2 - 多機能飲食具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、アイスクリームやシャーベット等の固形状、流動状の飲食物が混在する飲食物を飲食する際に用いられる多機能飲食具に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ジュース類、アイスクリーム、かき氷、パフェ、その他のデザート類等、固形状態と流動状態の飲食物とが混在する飲食物または、固形状態から溶けて流動状態に変化するような飲食物を飲食する際には、例えば、ストローやスプーン等の飲食具を使用することが多い。従来、これらの飲食物を飲食しやすくするために、ストローとスプーンの機能を兼用した飲食具が提案されており、例えば、特許文献1等に提案されている。特許文献1に記載されたキャンディーストローは、ボンボンの塊、砂糖、その他のキャンディー等から形成されており、2本のストローを直状に揃えつつその一端側を二股状に広げるように湾曲させて接合し、その広がった間隙部分にストローの直状の部分と略真っ直ぐな角度でスプーンの頭部が設けられている。
【特許文献1】
特表2003−505126号公報(明細書段落番号「0018」「0019」、図4)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のキャンディーストローは、スプーンとして使用する際の柄となるストローの直状の部分とスプーンの頭部とが略真っ直ぐな角度で設けられているので、特許文献1のキャンディーストローでコップのように比較的底が深い容器に入っているアイスクリーム等の飲食物を飲食する際には、スプーンの部分で飲食物をすくうことが困難であり、食べにくいものであった。例えば、特許文献1のキャンディーストローでコップの底側に残ったアイスクリーム等をすくう場合には、コップを片手でもって斜めに傾けた状態で、特許文献1のキャンディーストローを操作しながら飲食する必要がある。また、コップを傾けた際やキャンディーストローを操作した際等に、コップの口から溶けたアイスクリーム等がこぼれてしまうことが多く、衣服又は、テーブル、椅子、床等を汚してしまう問題が生じていた。
【0004】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、例えば、アイスクリームやパフェ等の固形状及び流動状飲食物を飲食することができる飲食具であって、容器を傾けることなく容器内の飲食物を確実にすくいあげることができるとともに、容器の底部側の流動状飲食物をも確実に吸引できる使い勝手に優れた多機能飲食具を提供することにある。さらに、他の目的は、構造が簡単で製造コストが低廉な多機能飲食具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、上下両側で外部に連通する内部管路16を有する細長いパイプ部12と、パイプ部12の下部において側方に向けて突出するように一体的に設けられ、パイプ部12に対して交差方向に広がったすくい面22を有するすくい部14と、を備え、すくい部14は、容器Y内でパイプ部12を立てた状態で飲食物Xを担持できて、その状態でパイプ部12を上方に移動させた際にも該飲食物Xを担持した状態を維持するように設けられ、かつ、パイプ部12を立てた状態でパイプ部12を介して容器Yの底部側の流動状飲食物を吸引できるように設けられており、すくい部14が設けられたパイプ部12の下部側の内部管路16は直線状に形成され、その直線状に伸びた内部管路16の下端側に容器Y内部の底面に臨む吸引開口28、34を有することを特徴とする多機能飲食具10から構成される。パイプ部14の長さや径の大きさ、及び内部管路16の径の大きさ等は任意に設定される。例えば、パイプ部の長さは、パイプ部を容器内に立てた状態で、すくい部が容器の底に当接した際に、パイプ部の上端側がある程度容器の口から突出するように設けられていれば任意の長さで良い。また、例えば、内部管路の径の大きさは、飲食物が粘性が高い流動状の場合には大きいほうが好ましい。すくい部14の形状、大きさは任意で良いが、すくい部14のすくい面22が若干凹陥状に湾曲して形成すると、飲食物を担持しやすい。特に、椀状に湾曲して形成すると、飲食物を担持しやすいとともに、すくい部14を口にした際に違和感等を感じることなく使用できる。すくい部14のすくい面22のパイプ部に対する角度は任意でも良いが、90度に近いほど容器の底部側の飲食物を担持しやすい。パイプ部12を立てた状態で吸引開口28が容器内部の底面にできるだけ近接するように設けると容器底部側の流動状飲食物を良好に吸引できる。
【0006】
また、すくい部14は、パイプ部12を立てた状態でその下面が容器の内部底面に当接するように、パイプ部12の下端において側方に伸びるように設けられたこととしてもよい。容器内にパイプ部12を立てた状態で、パイプ部の下端側の開口が容器の底面に当接するので、容器の底部側の流動状飲食物を確実に吸引できる。
【0007】
また、すくい部14は、椀状に湾曲して形成されたこととしてもよい。すくい部14は、パイプ部12の下端から側方に向けて延長状に広がるように湾曲形成してもよい。また、すくい部14は、パイプ部12の下端寄り中間位置から側方に突出するように設けられていても良い。
【0008】
また、すくい部14は、板状に形成されたこととしてもよい。すくい部の形状は任意で良く、円形、長丸形、楕円形、角のとれた四角形又はそれ以外の多角形等任意の形状でよい。また、すくい部14は、側面視で、直線状、くの字状、円弧状の板で設けられていてもよい。また、パイプ部を立てた状態ですくい部の下面が容器Y内部の底面に当接するように設けて、すくい部に飲食物を担持させやすくしてもよい。
【0009】
さらに、本発明は、上下両側で外部に連通する内部管路16を有する細長いパイプ部12と、パイプ部12の下部において側方に向けて突出するように一体的に設けられ、パイプ部12に対して交差方向に広がったすくい面22を有するすくい部14と、を備え、すくい部14は、容器Y内でパイプ部12を立てた状態で飲食物Xを担持できて、その状態でパイプ部12を上方に移動させた際にも該飲食物Xを担持した状態を維持するように設けられ、かつ、パイプ部12を立てた状態でパイプ部12を介して容器Yの底部側の流動状飲食物を吸引できるように設けられており、パイプ部12を立てた状態ですくい部14はその下面が容器Yの内部底面に当接するように形成され、パイプ部12の内部管路16に連通する流動状飲食物吸引用の開口であって、すくい部14のすくい面22に臨みその下縁がすくい面の凹み底面に連続する開口30が設けられたことを特徴とする多機能飲食具10から構成される。横向き開口30は、パイプ部12を立てた状態ですくい部の下面側が容器内部の底面に当接した際に、横向き開口30が容器内部の底面にできるだけ近接するように設けると容器底部側の流動状飲食物を良好に吸引できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しつつ本発明の多機能飲食具の実施の形態について説明する。本発明の多機能飲食具は、例えば、図4に示すようなコップ状の底が深い容器Yに入ったアイスクリーム、シャーベット、パフェ等を飲食する際に用いられる飲食具であり、それらの飲食物をすくいあげて飲食できるとともに、流動状態の場合にはそれらの飲食物を吸引しても飲食できる多機能飲食具である。図1ないし図4は、多機能飲食具の参考例を示している。図1に示すように、多機能飲食具10は、本参考例において、細長いパイプ部12と、パイプ部12の下端側に一体的に設けられたすくい部14と、を有しており、例えば、プラスチック等の合成樹脂等により一体的に形成されている。多機能飲食具10は、本参考例では、例えば、15〜20cm程度の長さで、内部に上端から下端まで貫通した内部管路を有し側面視略縦長L字状の外形をした中空管体で形成されており、直状の縦に長い部分をパイプ部12とし、パイプ部12の下端側から一体的に側方へ略90度向きに湾曲して延長されつつその形状をパイプから底の浅い椀状に変形させながらすくい部14を形成している。
【0011】
パイプ部12は、図1に示すように、上下両側で外部に連通する内部管路16を有しており、容器内に立てた状態で挿し込んで流動状飲食物を吸引できる細い管である。参考例では、パイプ部12は、細長い中空の円筒直管状に形成されており、その下端において側方に伸びるようにすくい部14が設けられている。パイプ部12の内部管路16の上端側は、上端側開口18から外部に連通しており、下方側では、後述するすくい部14の内部を連通してすくい部14の下面側の下端側開口20から外部に連通している。なお、パイプ部12は、中間位置に、例えば、蛇腹状の可撓部を設けて自在に曲げられるように形成して、上端側を飲食者が吸引しやすい向きに設定できるようにしても良い。
【0012】
すくい部14は、図3に示すように、パイプ部12に対して交差方向に広がったすくい面22を有しており、容器内の飲食物を担持するすくい手段である。本参考例において、すくい部14は、図2に示すように、側面視でパイプ部12の下端から略90度側方に向けてカーブしながら突設状に延長するように一体的に設けられており、上面側に湾曲したすくい面22を形成しつつ、すくい部14の下面側がパイプ部12を立てた状態で容器の内部底面に当接するように設けられている。さらに、すくい部14は、図3にも示すように、側面視での延長先端側24をすくい口として、側面視で該延長先端側24からパイプ部側に向かって緩やかに上方に傾斜した円弧状に湾曲しつつ、かつすくい面22の内側から外側に向けて緩やかに上方に湾曲し、すくい部全体が上面側に凹部を有する椀状に湾曲して形成されており、飲食物を担持しやすくなっている。したがって、容器内でパイプ部12を立てた状態でも、パイプ部を手で操作してすくい部14に飲食物を担持させることができるとともに、その状態でパイプ部12を上方に移動させても該飲食物を担持した状態を維持しながら、すくい上げることができる。これにより、容器を傾ける必要が無く、底の深い容器の底部側に残った飲食物を確実にすくいあげて飲食することができる。また、図2に示すように、すくい部14の下面側には、容器の内部底面と当接する部分に対応した位置に、パイプ部12の内部管路16と連通した下端側開口20が設けられている。下端側開口20は、すくい部の湾曲に沿ってすくい面22の裏面側内部に貫通された連通管路部26を介してパイプ部12の内部管路16と連通して、内部管路16の下端側を外部側へ連通させている。これにより、パイプ部12を立てた状態で内部管路16に連通する下端側開口20が容器の底面に近接し、確実に容器の底部側の流動状飲食物を吸引できる。
【0013】
次に参考例に係る多機能飲食具10の作用について説明する。図4に示すように、多機能飲食具10は、例えば、コップ状の底の深い容器Yに入ったアイスクリーム、シャーベット等の飲食物を飲食する際に用いる場合には、パイプ部12を持ち手部分としつつ、パイプ部12を容器内に立てて入れて、下端側のすくい部14で飲食物Xをすくいとって飲食することができる。この際、すくい部14のすくい面22がパイプ部12に対して交差状に広がっているので、容器Y内にパイプ部12を立てた状態でもすくい部14にアイスクリーム等を確実に担持できるとともに、その状態でパイプ部12を上方に移動させてもすくい部14に飲食物Xが担持されたまますくいあげることができる。これにより、容器を傾ける必要がないので、容器内で溶けたアイスクリーム等が容器の外側にこぼれることがなく、衣服や、テーブル、椅子等を汚すことなくアイスクリーム等の飲食物を飲食することができる。さらに、例えば、アイスクリーム、シャーベットが溶けたものあるいはジュース等の流動状飲食物を飲食する場合には、パイプ部12を介して吸引して飲食できる。パイプ部12の下端側開口20は、下端側のすくい部14の下面側の位置に内部管路16と連通するように設けられているので、流動状飲食物を容器Yの底部側まで完全に吸引することができる。したがって、固形状、流動状等の飲食物を飲食する際にいずれの状態の場合であってもそれぞれに対応した形態で、かつ使い勝手良く使用できる。
【0014】
次に、図5ないし図7を参照しつつ本発明の多機能飲食具10の第1の実施形態について説明するが、上記参考例と同一部材には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実施形態において、多機能飲食具10は、図5に示すように、基本的には参考例と同じ構成であり、内部に上下に貫通した内部管路16を有するパイプ部12と、パイプ部12の下端側に一体的に設けられたすくい部14と、を有している。この実施形態でも、細長い円筒直管状のパイプ部12の下端側から側面視略L字状に側方に向けて突出した底の浅い椀形を形成するように湾曲形成されてすくい部14が一体的に設けられている。よって、本実施形態においても、容器内でパイプ部12を立てた状態で、パイプ部12を手で操作してすくい部14に飲食物を担持させることができ、その状態でパイプ部12を上方に移動させた際にもすくい部14が該飲食物を担持した状態を維持でき、かつパイプ部12を立てた状態でパイプ部12を介して容器の底部側の流動状飲食物を吸引できる等の参考例同様の作用効果を得ることができる。本実施形態では、パイプ部12の下端側において、パイプ部の内部管路16の下端側から外部に連通する開口の位置が上記参考例と異なっており、パイプ部12は、図6に示すように、直線状に伸びた内部管路16の下端側に容器内部の底面に臨む吸引開口28を備えている。すなわち、本実施形態では、パイプ部12の内部管路16は、上端開口18から下端側の吸引開口28まで直線状に形成されている。したがって、参考例のようにすくい部内部側に湾曲させた連通管路部を設けなくてもよく、参考例に比べて内部管路及びすくい部周辺の設計が容易で製造しやすく、低コストで製造できる。
【0015】
次に、図8ないし図10を参照しつつ本発明の多機能飲食具10の第2の実施形態について説明するが、上記参考例及び第1実施形態と同一部材には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実施形態において、多機能飲食具10は、図8に示すように、基本的には上記参考例、第1実施形態と同じ構成であり、内部に上下両端で外部に連通するように上下に貫通した内部管路16を有するパイプ部12と、パイプ部12の下端側に一体的に設けられたすくい部14と、を有している。この実施形態でも、細長い円筒直管状のパイプ部12の下端側から側面視略L字状に側方に向けて突出した底の浅い椀形を形成するように湾曲形成されてすくい部14が一体的に設けられている。よって、本実施形態においても、容器内でパイプ部12を立てた状態で、パイプ部12を操作してすくい部14に飲食物を担持させることができ、その状態でパイプ部12を上方に移動させた際にもすくい部14が該飲食物を担持した状態を維持できる等の上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。この実施形態では、パイプ部12の下端側において、パイプ部12の内部管路16の下端側から外部に連通する開口の位置及びその向きが上記実施形態と異なっており、図9、図10に示すように、すくい部14のすくい面22側にパイプ部12の内部管路16と連通する横向き開口30が設けられている。横向き開口30は、パイプ部12の下方側のすくい部14のすくい面22側に向けて急傾斜した部分であって、横向き開口30の下端側縁がすくい面22の凹み底面と略同じ程度になる位置に設けられており、パイプ部12の内部管路16の下端側のすくい部14のカーブに沿って湾曲した湾曲部と連通している。この横向き開口30を介して、容器の底部側の流動状飲食物を吸引することができる。したがって、本実施形態では、すくい面22側に横向き開口が設けられているから、容器の底面側に残った飲食物をすくい部14でかきあつめるようにすくいながらパイプ部を介して吸引することもでき、飲食物を残さず飲食することができる。
【0016】
次に、図11ないし図13を参照しつつ本発明の多機能飲食具10の第3の実施形態について説明するが、上記参考例、実施形態と同一部材には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実施形態において、多機能飲食具10は、図11に示すように、上記参考例、第1ないし第2実施形態と同様に、内部に上下に貫通した内部管路16を有するパイプ部12と、パイプ部12の下端側に一体的に設けられたすくい部14と、を有している。本実施形態では、直管状に形成されたパイプ部12の下端側において、すくい部14が、パイプ部の下端よりも若干上方に移動した位置から、例えば、側面視略ト字状に側方に向けて突出して一体的に設けられている。すくい部14は、図12、図13にも示すように、例えば、平板状に形成されており、上面側を平らなすくい面22としながら、側面視で突出先端側32が下方になるように傾斜させた状態で接続され、さらに、その突出先端側32がパイプ部12下端の下端側開口34と略同じ水平面上に位置するように設定されている。これにより、容器内にパイプ部12を立てた状態で、すくい部14の突出先端側32が容器の底面に近接するので底部側の飲食物をすくいやすいとともに、パイプ部12の下端側開口34が容器の底面に近接するので底部側の流動状飲食物を吸引できる。したがって、本実施形態においても、上記実施形態同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施形態では、単に直管状のパイプ部12に板状のすくい部14を一体的に設けた構成であるから、上記実施形態のように湾曲変形のような複雑な工程を要する部分がないので製造しやすく、コストも低廉である。なお、すくい部のパイプ部に対する角度は任意であり、例えば、略90度に設定しても良い。
【0017】
以上説明した本発明の多機能飲食具は、上記した実施の形態にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の本質を逸脱しない範囲の変形も本発明に含まれる。
【0018】
【発明の効果】
上記したように本発明の多機能飲食具によれば、上下両側で外部に連通する内部管路を有する細長いパイプ部と、パイプ部の下端側に一体的に設けられ、パイプ部に対して交差方向に広がったすくい面を有するすくい部と、を備え、すくい部は、容器内でパイプ部を立てた状態で飲食物を担持できて、その状態でパイプ部を上方に移動させた際にも該飲食物を担持した状態を維持するように設けられており、かつ、パイプ部を立てた状態でパイプ部を介して容器の底部側の流動状飲食物を吸引できるように設けられた構成であるから、例えば、コップのように底が深い容器に入っているアイスクリーム、シャーベット、パフェ、その他デザート類等の固形状、流動状の飲食物を飲食する際に、いずれの状態の場合であってもそれぞれに対応した形態で使用して、該飲食物をスムーズな操作で飲食できるとともに、容器の底部側まで完全に飲食することができ、さらには、容器を傾ける必要がないので、容器内の流動状飲食物が容器の外側にこぼれることがなく、衣服や、テーブル、椅子等を汚すことなく飲食できる。
【0019】
また、パイプ部を立てた状態ですくい部はその下面が容器の内部底面に当接するように形成され、パイプ部は、直線状に伸びた内部管路の下端側に容器内部の底面に臨む吸引開口を備え、該パイプ部の下端において側方に伸びるようにすくい部が設けられた構成とすることにより、固形状、流動状等の飲食物を飲食する際にいずれの状態の場合であってもそれぞれに対応した形態で、かつ使い勝手良く使用できる多機能飲食具を具体的に実現できる。内部管路を直線状に形成するので、設計が容易で製造しやすく、コストを低廉にできる。
【0020】
また、パイプ部を立てた状態ですくい部はその下面が容器の内部底面に当接するように形成され、すくい部のすくい面側にパイプ部の内部管路と連通する横向き開口が設けられた構成とすることにより、固形状、流動状等の飲食物を飲食する際にいずれの状態の場合であってもそれぞれに対応した形態で、かつ使い勝手良く使用できる多機能飲食具を具体的に実現できる。さらに、すくい面側に横向き開口が設けられているから、容器の底面側に残った飲食物をすくい部でかきあつめるようにすくいながらパイプ部を介して吸引することもでき、飲食物を残さず飲食することができる。
【0021】
また、すくい部は、椀状に湾曲して形成された構成とすることにより、すくい部に飲食物を担持させやすいとともに、該飲食物がすくい部からこぼれにくく、スムーズに飲食できる。また、すくい部を口にした際に違和感等を感じることがない。
【0022】
また、すくい部は、板状に形成された構成とすることにより、構成が簡単で製造しやすく、コストを低廉にし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例に係る多機能飲食具の側面図である。
【図2】 図1の多機能飲食具のパイプ部下端側の要部断面拡大図である。
【図3】 図1の多機能飲食具のパイプ部下端側の斜視拡大図である。
【図4】 図1の多機能飲食具の作用説明図である。
【図5】 本発明の第1の実施形態に係る多機能飲食具の側面図である。
【図6】 図5の多機能飲食具のパイプ部下端側の要部断面拡大図である。
【図7】 図6の多機能飲食具のパイプ部下端側の斜視拡大図である。
【図8】 本発明の第2の実施形態に係る多機能飲食具の側面図である。
【図9】 図8の多機能飲食具のパイプ部下端側の要部断面拡大図である。
【図10】 図8の多機能飲食具のパイプ部下端側の斜視拡大図である。
【図11】 本発明の第3の実施形態に係る多機能飲食具の側面図である。
【図12】 図11の多機能飲食具のパイプ部下端側の要部断面拡大図である。
【図13】 図11の多機能飲食具のパイプ部下端側の斜視拡大図である。
【符号の説明】
10 多機能飲食具
12 パイプ部
14 すくい部
16 内部管路
20 下端側開口
22 すくい面
28 吸引開口
30 横向き開口
Claims (5)
- 上下両側で外部に連通する内部管路を有する細長いパイプ部と、
パイプ部の下部において側方に向けて突出するように一体的に設けられ、パイプ部に対して交差方向に広がったすくい面を有するすくい部と、を備え、
すくい部は、容器内でパイプ部を立てた状態で飲食物を担持できて、その状態でパイプ部を上方に移動させた際にも該飲食物を担持した状態を維持するように設けられ、
かつ、パイプ部を立てた状態でパイプ部を介して容器の底部側の流動状飲食物を吸引できるように設けられており、
すくい部が設けられたパイプ部の下部側の内部管路は直線状に形成され、その直線状に伸びた内部管路の下端側に容器内部の底面に臨む吸引開口を有することを特徴とする多機能飲食具。 - すくい部は、パイプ部を立てた状態でその下面が容器の内部底面に当接するように、パイプ部の下端において側方に伸びるように設けられた請求項1記載の多機能飲食具。
- すくい部は、椀状に湾曲して形成された請求項1又は2記載の多機能飲食具。
- すくい部は、板状に形成された請求項1又は2記載の多機能飲食具。
- 上下両側で外部に連通する内部管路を有する細長いパイプ部と、
パイプ部の下部に側方に向けて伸びるように一体的に設けられ、パイプ部に対して交差方向に広がったすくい面を有するすくい部と、を備え、
すくい部は、容器内でパイプ部を立てた状態で飲食物を担持できて、その状態でパイプ部を上方に移動させた際にも該飲食物を担持した状態を維持するように設けられ、
かつ、パイプ部を立てた状態でパイプ部を介して容器の底部側の流動状飲食物を吸引できるように設けられており、
すくい部は、パイプ部を立てた状態でその下面が容器の内部底面に当接するように形成され、
パイプ部の内部管路に連通する流動状飲食物吸引用の開口であって、すくい部のすくい面に臨みその下縁がすくい面の凹み底面に連続する開口が設けられたことを特徴とする多機能飲食具。
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