JP4568969B2 - UV-curable adhesive composition and heat-sensitive stencil printing paper - Google Patents

UV-curable adhesive composition and heat-sensitive stencil printing paper Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は感熱孔版印刷原紙の製造に有効な紫外線硬化型接着剤組成物に関するものであり、感熱孔版印刷原紙及びこれを製造する技術分野で賞用され得るものである。
【0002】
【従来の技術】
感熱孔版印刷原紙としては、一般に、紙等の多孔性支持体の表面に、数μm程度の薄い熱可塑性樹脂フィルムを接着剤により接着させた原紙が用いられている。
この場合に使用される接着剤としては、溶剤系又は水系の接着剤が用いられているが(例えば特公昭47−1188号及び同47−1187号公報等)、溶剤系接着剤の場合には大量の溶剤を使用するため、その回収にコストを要したり、作業環境が悪化したり、さらに得られる製品が耐溶剤性に劣り、使用するインキが限定されるという問題があった。又水系接着剤の場合には、乾燥に要する熱量が膨大であり、さらに乾燥時の熱で熱可塑性樹脂フィルムの収縮や多孔性支持体の寸法変化が生じ、カールや皺が発生するという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するために熱硬化型、室温硬化型、湿気硬化型及び紫外線硬化型等の無溶剤型接着剤の使用が提案されている(特開昭61−286131号公報、同58−153697号公報、同62−181374号公報、同63−233890号公報等)。しかしながら、熱硬化型の接着剤の場合には、硬化に要する熱量が膨大であり、さらに製造時に熱可塑性樹脂フィルムの収縮や多孔性支持体の寸法変化が生じ、カールや皺が発生するという問題があった。又室温硬化型や湿気硬化型接着剤の場合には硬化速度が遅く、原紙の製造に長時間を要し、生産性に劣るという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
紫外線硬化型接着剤は、前記の問題がなく優れたものである。しかしながら、感熱孔版印刷原紙における一方の被着体は多孔性支持体であるため接着剤層が大気と接触しており、さらにこの用途における接着剤の塗布厚みが0.1〜5μと非常に薄いため、接着剤塗膜中の溶存酸素濃度が非常に高くなり、酸素による重合阻害により迅速な硬化ができず、硬化が不充分となる場合が多い。これを主な原因として、感熱孔版印刷原紙をサーマルヘッドで穿孔する際、未硬化成分がサーマルヘッドの発熱素子表面を汚染したり、多孔性支持体と熱可塑性樹脂フィルムの接着強度が不充分であったり、得られる感熱孔版印刷原紙が耐水性及び耐溶剤性の点で不充分であるという問題を有するものであった。
本発明者らは、紫外線硬化型接着剤を用いて感熱孔版印刷原紙を製造する際、サーマルヘッドを汚染することがなく、かつ多孔性支持体と熱可塑性樹脂フィルムの接着強度に優れ、得られる感熱孔版印刷原紙が耐水性及び耐溶剤性に優れる紫外線硬化型接着剤及び感熱孔版印刷原紙を見出すため鋭意検討を行ったのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
紫外線硬化型接着剤組成物には、粘度低減を目的として、低分子量の(メタ)アクリレートからなる反応性希釈剤を配合する。感熱孔版印刷原紙の製造の用途においては、薄膜硬化性が特に優れる点で、反応性希釈剤として2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレートを配合しているが、得られる硬化物の柔軟性が不充分となる場合があった。
本発明者らは、前記化合物を配合する場合において、硬化性をさらに優れたものとし、又得られる硬化物の柔軟性を解決できれば前記課題を解決できるのではないかとの着想の基、種々の検討を行った結果、前記化合物と類似の化合物を配合した組成物が、組成物の硬化性がさらに優れたものとなり、得られる硬化物の柔軟性を改善できるうえ、前記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
以下、本発明を詳細に説明する。
尚、本明細書においては、アクリル酸又はメタクリル酸を(メタ)アクリル酸と表し、アクリレート又はメタクリレートを(メタ)アクリレートと表す。
【0006】
【発明の実施の形態】
○一般式(1)で表される化合物
本発明の組成物では、下記一般式(1)で表される化合物〔以下化合物(1)という〕を必須成分とする。
【0007】
【化3】

Figure 0004568969
【0008】
〔但し、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2は水素原子、ハロゲン原子、又は炭素数1〜12の脂肪族基、脂環族基若しくは芳香族基を表す。〕
2において、炭素数1〜12の脂肪族基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基及びノニル基等のアルキル基が挙げられ、脂環族基としては、シクロヘキシル基等が挙げられ、芳香族基としては、フェニル基等が挙げられる。
化合物(1)としては、R2が水素原子であるものが好ましい
本発明の接着剤組成物は、化合物(1)を含有することにより、薄膜表面硬化性に優れ、感熱孔版印刷原紙を製造する際に優れた硬化特性を発揮する。化合物(1)の含有量は、硬化性等の点から組成物中に0.01〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%である。この割合が0.01質量%に満たないと、硬化物がサーマルヘッドを汚染し易くなったり、接着力、耐水性及び耐溶剤性が不充分なものとなる場合があり、又この割合が10質量%を超えると組成物の粘度が上昇して塗工性が不充分となったり、硬化物が柔軟すぎてサーマルヘッドを汚染してしまう場合がある。
【0009】
化合物(1)は、種々の方法で製造されたものが使用でき、(メタ)アクリル酸とグリシジルエーテルを用いて製造することもできる。
【0010】
○紫外線硬化性化合物
本発明の組成物に使用する紫外線硬化性化合物としては、(メタ)アクリロイル基を有する化合物が好ましく、(メタ)アクリロイル基を有する化合物としては、モノマー及びオリゴマーのいずれも使用することができる。
紫外線硬化性化合物の配合割合としては、組成物中に90〜99.99質量%が好ましく、より好ましくは95〜99.9質量%である。
紫外線硬化性化合物としては、組成物が硬化性に優れたものとなる点で、下記式(2)で表される化合物が好ましい。
【0011】
【化4】
Figure 0004568969
【0012】
〔但し、R1及びR2は、前記と同様である〕
【0013】
又、より高い接着強度や耐久性(劣化防止)が要求される場合には、2個以上の(メタ)アクリロイル基を有するオリゴマーを混合して用いるのが好ましい。モノマーとオリゴマーの重量配合比(モノマー/オリゴマー)は、20〜100/0〜80が好ましく、より好ましくは20〜95/5〜80、さらに好ましくは50〜95/5〜50である。
【0014】
モノマーとしては、1個の(メタ)アクリロイル基を有する化合物〔以下単官能(メタ)アクリル系モノマーという〕、2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物〔以下多官能(メタ)アクリル系モノマー〕を挙げることができる。
単官能アクリル系モノマーとしては、例えば脂肪族環、芳香族環及び複素環等の環構造を有するアクリル系モノマー、水酸基を有する脂肪族系アクリレート等を挙げることができる。
脂肪族環、芳香族環、複素環等の環構造を有する(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えばトリシクロデカン(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、イソボロニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、モルフォリンアクリレート及びフェニルグリシジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。又、これらのアルキレンオキサイド変性物も使用することもできる。特に、アルキレンオキサイドの炭素数が2〜3の変性物、例えばジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、フェニルオキシエチル(メタ)アクリレート等が好ましい。
【0015】
水酸基を有する脂肪族系(メタ)アクリレートとしては、例えば炭素数が2〜9の脂肪族基に水酸基の結合した(メタ)アクリレートが好ましく、より好ましくは炭素数が2〜4の脂肪族基に水酸基の結合した(メタ)アクリレートである。この脂肪族系(メタ)アクリレートにはフェノキシ基のような置換基が結合していてもよい。上記(メタ)アクリレートとしては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート及び2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート〔前記式(2)の化合物〕等が挙げられる。
【0016】
上記した単官能(メタ)アクリル系モノマーのうち、粘度、耐湿熱性及び接着性を保持する点から特に好ましいものとしては、例えばフェニルオキシエチル(メタ)アクリレート、トリシクロデカン(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、モルフォリンアクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート及び2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0017】
多官能(メタ)アクリル系モノマーは、2官能(メタ)アクリル系モノマーと3官能以上の(メタ)アクリル系モノマーがある。
2官能(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えば炭素数が4〜9の脂肪族ジオールのアクリレート化合物、アルキレンオキサイド型(メタ)アクリル系モノマー、環構造を有する(メタ)アクリル系モノマーが挙げられる。炭素数が4〜9の脂肪族ジオールのアクリレート化合物としては、例えばネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。この脂肪族ジオールの(メタ)アクリレートは、脂肪族エステルやアルキレンオキサイドによって変性されていてもよい。脂肪族エステル変性アクリレート化合物としては、例えばネオペンチルグリコールヒドロキシピバリン酸ジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ネオペンチルグリコールヒドロキシピバリン酸ジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0018】
アルキレンオキサイド変性(メタ)アクリレートとしては、例えばジエチレンオキサイド変性ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレンオキサイド変性ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレンオキサイド変性1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレンオキサイド変性1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。アルキレンオキサイド型(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えばネオペンチルグリコール変性トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート及びポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。環構造を有する(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えばトリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート及びジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0019】
3官能以上の(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えばトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、炭素数2〜5の脂肪族変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、炭素数2〜5の脂肪族変性ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリス〔(メタ)アクリロキシエチル〕イソシアヌレート、カプロラクトン変性トリス〔(メタ)アクリロキシエチル〕イソシアヌレート及びジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記多官能(メタ)アクリル系モノマーのうち、粘度、耐湿熱性及び接着性を保持する点から特に好ましいものとしては、2官能(メタ)アクリル系モノマーでは、例えばネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート等の炭素数が4〜9の脂肪族ジオールのアクリレート化合物、ネオペンチルグリコールヒドロキシピバリン酸ジ(メタ)アクリレート及びカプロラクトン変性ネオペンチルグリコールヒドロキシピバリン酸ジ(メタ)アクリレート等の脂肪族エステル変性脂肪族ジオールアクリレートが挙げられ、3官能以上のアクリル系モノマーでは、例えばジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリス〔(メタ)アクリロキシエチル〕イソシアヌレート及びカプロラクトン変性トリス〔(メタ)アクリロキシエチル〕イソシアヌレートが挙げられる。
【0020】
これらのモノマーの使用量は、組成物中に5〜90質量%であることが好ましい。尚、これらのモノマーは1種で又は2種以上で任意の割合で混合して使用してもよいが、粘度の関係から単官能(メタ)アクリル系モノマー又は2官能(メタ)アクリル系モノマーの使用が好ましく、3官能以上の(メタ)アクリル系モノマーは必要に応じて適宜使用するようにするのが好ましい。
【0021】
2個以上の(メタ)アクリロイル基を有するオリゴマーは、上記したようにより高い接着強度や耐久性(劣化防止)が要求される場合に上記モノマーと混合して用いるのが好ましい。該オリゴマーとしては、上記モノマーに溶解するものが好ましく、このようなオリゴマーとしては、例えばエポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート及びウレタン(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0022】
エポキシ(メタ)アクリレートは、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸との反応によって得られる。エポキシ樹脂としては、例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂及びビスフェノールF型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂、並びにノボラック型エポキシ樹脂が挙げられる。エポキシ樹脂は市販されており、例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂としては、例えばエピコート828〔油化シェルエポキシ(株)製商品名、以下同様〕、エピコート1001及びエピコート1004等が挙げられ、ビスフェノールF型エポキシ樹脂としては、例えばエピコート4001P、エピコート4002P及びエピコート4003P等が挙げら、又ノボラック型エポキシ樹脂としては、例えばエピコート152及びエピコート154等が挙げられる。
【0023】
ポリエステル(メタ)アクリレートは、ポリエステルポリオールと(メタ)アクリル酸との反応によって得られる。ポリエステルポリオールは、多価アルコールと多塩基酸との反応によって得られる。多価アルコールとしては、例えばネオペンチルグリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、トリシクロデカンジメチロール及びビス−〔ヒドロキシメチル〕−シクロヘキサン等が挙げられる。多塩基酸としては、例えばコハク酸、フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸及びテトラヒドロ無水フタル酸等が挙げられる。
【0024】
ウレタン(メタ)アクリレートは、ポリオールと有機ポリイソシアネートとヒドロキシ(メタ)アクリレート化合物との三者の反応によって得られるものや、ポリオールを使用せずに有機ポリイソシアネートとヒドロキシ(メタ)アクリレート化合物との二者の反応によって得られるものが挙げられる。ポリオールとしてはポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエーテルポリオール、前記多価アルコールと前記多塩基酸との反応によって得られるポリエステルポリオール、前記多価アルコールと前記多塩基酸とε−カプロラクトンとの反応によって得られるカプロラクトンポリオール、及びポリカーボネートポリオール(例えば1,6−ヘキサンジオールとジフェニルカーボネートとの反応によって得られるポリカーボネートポリオール等)等が挙げられる。有機ポリイソシアネートとしては、例えばイソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート及びジシクロペンタニルジイソシアネート等が挙げられる。三者の反応によって得られるものや、二者の反応によって得られるものをそれぞれ単独で使用してもよく、又両者を併用してもよい。
【0025】
これらのオリゴマーのうち、粘度、耐湿熱性、接着性を保持する点から特に好ましいものとしては、エポキシ(メタ)アクリレート又はウレタン(メタ)アクリレートが挙げられる。又これらのオリゴマーは、1種で又は2種以上でも任意の割合で混合して使用してもよい。
【0026】
○光重合開始剤
本発明の組成物で使用する光重合開始剤は、種々のものが使用できる。例えば、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインブチルエーテル及びベンゾインイソプロピルエーテル等のベンゾインエーテル類;4,4’−ビスジメチルアミノベンゾフェノン及び4,4’−ビスジエチルアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン類;アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−1及びN,N−ジメチルアミノアセトフェノン等のアセトフェノン類;2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン及び2−イソプロピルチオキサントン等のチオキサントン類;ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチルケタール等のケタール類;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等のホスフィンオキサイド類等が挙げられる。
これらの中でも、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−1が、組成物の硬化速度が速いものとなり、高速生産スピードでもサーマルヘッド発熱素子表面への堆積物が少ないため好ましい。これらはさらに、4,4’−ビスジメチルアミノベンゾフェノン及び4,4’−ビスジエチルアミノベンゾフェノン等のアミノベンゾフェノンや第三級アミン等の増感剤と併用することが、酸素阻害性のない硬化性に優れた組成物となるため好ましい。
光重合開始剤の好ましい配合割合は、組成物の全量に対して、0.1〜15質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜10質量%である。この割合が0.1質量%に満たない場合は、硬化が不充分となることがあり、他方15質量%を超えると硬化物がサーマルヘッドを汚染してしまう場合がある。
【0027】
○その他の成分
本発明の組成物には、上記必須成分に加え、必要に応じて種々の成分を配合することができる。具体的には、シランカップリング剤、重合禁止剤、レベリング剤、表面潤滑剤、消泡剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤及び充填剤等が挙げられる。
シランカップリング剤としては、アルキル系、アミン系、(メタ)アクリレート系、イソシアネート系、エポキシ系及びチオール系のもの等が挙げられる。このシランカップリング剤の使用量は、通常、組成物全量に対して0〜10質量%が好ましい。重合禁止剤としてはメトキノン及びメチルハイドロキノン等が挙げられる。この重合禁止剤の使用量は、組成物全量に対して0〜1質量%が好ましい。レベリング剤、表面潤滑剤、消泡剤としては、有機ポリマー系、シリコン系、フッ素系のもの等が挙げられる。酸化防止剤としては、ヒンダードアミン系、ヒンダードフェノール系、高分子フェノール系のもの等が挙げられる。これらのレベリング剤、表面潤滑剤、消泡剤、酸化防止剤の使用量は、通常、それぞれ組成物の全量に対して0〜5質量%が好ましい。帯電防止剤としては、四級アンモニウム系、ポリエーテル系及び導電性粉末等が挙げられる。この帯電防止剤の使用量は、組成物の全量に対して0〜30質量%が好ましい。
【0028】
本発明に用いられる接着剤組成物は、粘度の温度依存性が著しく、塗工温度をわずかに上げるだけで、粘度が急激に低下するため、優れた薄膜塗工性が得られる。又組成物を多孔性支持体に薄膜塗工した後は、組成物の温度がわずかに低下するだけで、接着剤の粘度が急激に上昇するため、多孔性支持体中への接着剤の含浸量が著しく抑制され、解像度及び画質に優れた孔版原紙を得ることができるとともに、ラミネート中に発生する多孔性支持体と熱可塑性フィルムの剥がれを押さえる初期保持力が発生し、ラミネート作業性が良好になる。接着剤組成物の粘度としては、50℃で300mPa・s以下でかつ25℃で1200mPa・s以上であるのが好ましく、このような粘度が得られるように上述した成分を配合することが、多孔性支持体に対する塗工性、初期保持力及び含浸防止性の点で好ましい。
【0029】
○感熱孔版印刷原紙の製造方法
本発明の接着剤組成物は、常法に従い使用すれば良い。具体的には、熱可塑性樹脂フィルム及び/又は多孔性支持体に本発明の組成物を塗布し、これらを互いに密着させ、次いで、紫外線を照射して硬化させて接着させる方法等が挙げられる。
【0030】
本発明の組成物が適用可能な熱可塑性樹脂フィルムとしては、例えばポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリプロピレンフィルム及びポリ塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体フィルム等が挙げられるが、通常はその穿孔特性、画像性の点からポリエステルフィルムが一般的である。該フィルムの厚さは10μm以下が好ましく、1〜6μmがより好ましい。又、該フィルムには通常2軸延伸フィルムが用いられ、縦方向及び横方向の延伸率がともに150〜400%のものが好ましく用いられる。
【0031】
多孔性支持体の素材としては、ポリエステル繊維、ビニロン繊維及びナイロン繊維等の合成繊維、並びにマニラ麻、コウゾ、ミツ又、パルプ及びケナフ等の天然繊維が用いられ、これらは単独又は2種類以上混合して用いることができる。多孔性支持体の秤量は6〜15g/m2が好ましく、より好ましくは8〜13g/m2である。さらにその厚さは10〜60μmが好ましく、より好ましくは15〜55μmである。
【0032】
組成物の塗工法としてはマルチロールコーティング方法が好ましいが、ブレードコーティング方法、グラビアコーティング方法、ナイフコーティング方法、リバースロールコーティング方法、スプレコーティング方法、オフセットグラビアコーティング方法、キスコーティング方法等で行ってもよい。接着剤組成物の塗膜の厚みとしては0.01〜2.0μmの範囲が好ましい。
【0033】
組成物を硬化させるための光源には特に制限はなく、例えば加圧又は高圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、無電極放電ランプ、カーボンアーク灯等を用いることができ、これらの中でも320〜450nmの発光波長の間に連続波長を有するメタルハライドランプ又は無電極放電ランプDバルブを用いることにより、硬化速度を向上させることができので好ましい。
【0034】
本発明の接着剤組成物により製造された感熱孔版印刷原紙は、優れた製版特性を有するが、サーマルヘッドや他の方法でその熱可塑性樹脂フィルムを加熱して穿孔を形成する際に、条件によってはサーマルヘッドが熱可塑性樹脂フィルムに粘着して熱可塑性樹脂フィルムを破壊したり、又ポジ原稿フィルムを介して露光により穿孔を形成する場合にはポジ原稿フィルムに熱可塑性樹脂フィルムが粘着する場合がある。
このような問題を解決するためには、熱可塑性樹脂フィルム上に、加熱溶融性と非粘着性を有する粘着防止層を形成することが好ましい。加熱溶融性を得るためには、例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリオキシエチレンテレフタレート及びポリエチレンオキサイド樹脂等が使用され、さらに粘着防止層の滑り性(非粘着性)等を得るために、界面活性剤、例えばステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、オレイン酸等のリチウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム、バリウム及びアルミニウム等の金属塩等の脂肪酸金属塩、リン酸エステル型界面活性剤、ポリオキエチレン型の界面活性剤、モノ、ジアルキルリン酸エステル及びトリ(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)リン酸エステル等、又はシリコーン系オイル等が使用される。
粘着防止層は、上記樹脂100質量部当たり約10〜200質量部の界面活性剤等を配合するのが好ましく、これらの材料を有機溶剤又は水中に溶解又は分散させて塗工液を作り、これを任意の方法で熱可塑性樹脂フィルム層の面に塗布して形成すればよい。粘着防止層の厚みは厚すぎると感熱性が低下し、穿孔の形成が不充分になるので薄いほうが好ましく、例えば約0.001〜1μm程度の厚みが好ましい。この粘着防止層の形成する時期は特に限定されず、感熱孔版印刷原紙を形成後でもよいし、形成中でもよいし、又熱可塑性樹脂フィルムの原反に形成してもよい。
【0035】
【作用】
一般に、感熱孔版印刷原紙を製造する際に、紫外線硬化型接着剤を用いると、一方の被着体が多孔性支持体であるために接着剤層が大気と接触しており、又接着剤の塗布厚みが0.1〜5μと非常に薄いため、接着剤塗膜中の溶存酸素濃度が非常に高くなり、迅速な硬化ができず、硬化阻害が発生し易い。
これに対し、本発明では、化合物(1)を接着剤組成物中に含有するため、接着剤の硬化物が柔軟になり、その結果接着強度低減の原因となる、硬化時の接着剤の体積収縮に起因する内部応力が緩和され、高い接着強度を得ることができる。従って、未硬化の接着剤成分が低減し、発熱素子への付着物を減らすことができ、さらに接着強度や耐刷性を向上させることができる。さらに化合物(1)が疎水性を有するため、耐水性にもすぐれる。
【0036】
【実施例】
以下に、実施例及び比較例を挙げ、本発明をより具体的に説明する。
○実施例及び比較例
表1に示す成分を常法に従い攪拌混合し、接着剤組成物を得た。
【0037】
【表1】
Figure 0004568969
【0038】
尚、表1における略号は、以下の意味を示す。
A−1:下記式(3)で表される化合物
【0039】
【化5】
Figure 0004568969
【0040】
B−1:下記式(4)で表される化合物
【0041】
【化6】
Figure 0004568969
【0042】
B−2:ビスフェノールAグリシジルエーテルジアクリレートオリゴマー〔東亞合成(株)製アロニックスTO−1077〕
B−3:ウレタンアクリレートオリゴマー〔東亞合成(株)製アロニックスM1600〕
C:2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−1
D:2−メチル〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ−プロパノン−1
E:4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン
F:4−ジエチルアミノエチルベンゾエート
【0043】
○評価方法
得られた組成物を使用し、以下の方法に従い感熱孔版印刷原紙を製造し、評価した。
・感熱孔版印刷原紙の製造方法
厚さ2μmのポリエステルフィルムの表面に、ロールコータを用いて表1に示したそれぞれの紫外線硬化型接着剤組成物を40℃に加温し、0.8μmの塗布厚みになるように塗布した後に、多孔性支持体として秤量12g/m2のポリエステル繊維を30質量%と和紙繊維を70質量%含有する混合繊維紙を圧着した。その後直ちに紫外線照射装置でポリエステルフィルム側から紫外線を照射して接着剤を硬化させ、フィルムと支持体を貼り合わせた。このときのランプからの照射距離は100mmで、走行速度は50m/minであった。次に、この原紙のフィルム面にシリコーン樹脂からなる剥離剤を0.2μmの厚みになるようにロールコータを用いて塗工し、感熱孔版印刷原紙を得た。
得られた感熱孔版印刷原紙を、デジタル製版印刷機〔理想科学工業(株)製、リソグラフGR275〕を用いて製版印刷を行った。このときの特性を下記に従い評価し、その結果を表2に示した。
【0044】
1)サーマルヘッド汚染
サーマルヘッド(以下TPHという)の汚染の評価はベタ部の連続製版で印刷を150版まで繰返し、その後の発熱素子の表面状態の変化及び印刷物の印字濃度の変化を観察し、下記の基準で評価した。
◎:TPH素子の表面が非常にきれいで、堆積物がなく印刷に影響のない鮮明な画像が得られた。
○:TPH素子の表面に若干の堆積物が観察されたが、印刷に影響のない鮮明な画像が得られた。
×:TPH素子の表面にかなりの堆積物が観察され、印刷物には堆積物に起因する白すじが観察された。
【0045】
2)硬化性
硬化性の評価は紫外線照射直後の感熱孔版印刷原紙のフィルム部を多孔性支持体から剥がし、フィルムに付着している接着剤の硬化状態を手触で観察し、硬化及びタック(粘着性)の有無を観察し、下記の基準で評価した。
◎:完全に硬化しており、タックも観察されなかった。
○:硬化はしているが、タックがあった。
×:全く硬化していなかった。
【0046】
3)剥離強度
感熱孔版印刷原紙の剥離強度(ラミネート接着強度)は、補強のため両面にクラフトテープを貼り付けた原紙を50(CD方向)×150(MD方向)mmの大きさの試験片に切り取り、剥離角度180度、剥離速度300m/minの条件でフィルムと支持体の50mm当たりの剥離強度の大きさで測定した。
【0047】
4)耐水性及び耐溶剤性
耐水性及び耐溶剤性は、上記剥離強度の試験片を純水及び石油系の高沸点溶剤に40℃で24時間浸漬後の剥離強度を測定して、それぞれ耐水性、耐溶剤性を測定した。
【0048】
【表2】
Figure 0004568969
【0049】
表2の結果から明らかな様に、本発明の接着剤組成物により得られた感熱孔版印刷原紙(実施例1〜3)は、TPH汚染が少なく、接着性の硬化性に優れ、剥離強度、耐水性及び耐溶剤性のいずれにも優れるものであった。これに対し、比較例1及び2の原紙では、TPH汚染が生じ、かつ剥離強度、耐水性及び耐溶剤性に劣るものであった。
【0050】
【発明の効果】
本発明の接着剤組成物によれば、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体を強固に硬化接着することができるため、ラミネート接着強度が高く、耐水性及び耐溶剤性に優れる。又、当該組成物は、優れた硬化特性を有し、高速生産ラインスピードにおいてもタックの発生が少なく、サーマルヘッド発熱素子表面への堆積物の付着がない。よって、製版作業において、感熱製版性が安定し、かつ鮮明な印刷物が得られるうえ、サーマルヘッドのクリーニング作業の必要がなく、作業性に優れる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an ultraviolet curable adhesive composition effective for producing a heat-sensitive stencil sheet, and can be used in the heat-sensitive stencil sheet and the technical field for producing the same.
[0002]
[Prior art]
As the heat-sensitive stencil printing base paper, a base paper is generally used in which a thin thermoplastic resin film of about several μm is adhered to the surface of a porous support such as paper with an adhesive.
As an adhesive used in this case, a solvent-based or water-based adhesive is used (for example, Japanese Patent Publication Nos. 47-1188 and 47-1187). Since a large amount of solvent is used, there is a problem that the cost is required for the recovery, the working environment is deteriorated, the product obtained is inferior in solvent resistance, and the ink to be used is limited. In the case of water-based adhesives, the amount of heat required for drying is enormous, and the heat at the time of drying causes shrinkage of the thermoplastic resin film and dimensional change of the porous support, causing curling and wrinkling. there were.
[0003]
In order to solve such problems, use of solventless adhesives such as thermosetting type, room temperature curing type, moisture curing type and ultraviolet curing type has been proposed (Japanese Patent Laid-Open Nos. 61-286131 and 58). No. 153697, No. 62-181374, No. 63-233890, etc.). However, in the case of a thermosetting adhesive, the amount of heat required for curing is enormous, and further, the shrinkage of the thermoplastic resin film and the dimensional change of the porous support occur at the time of production, which causes curling and wrinkles. was there. In the case of a room temperature curable adhesive or a moisture curable adhesive, there is a problem that the curing rate is slow, and it takes a long time to manufacture a base paper, resulting in poor productivity.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The ultraviolet curable adhesive is excellent without the above problems. However, since one of the adherends in the heat-sensitive stencil sheet is a porous support, the adhesive layer is in contact with the atmosphere, and the coating thickness of the adhesive in this application is very thin, 0.1 to 5 μm. For this reason, the dissolved oxygen concentration in the adhesive coating becomes very high, and it is often impossible to cure quickly due to polymerization inhibition by oxygen, resulting in insufficient curing. Mainly due to this, when thermosensitive stencil paper is perforated with a thermal head, uncured components contaminate the surface of the heat generating element of the thermal head, or the adhesive strength between the porous support and the thermoplastic resin film is insufficient. Or the obtained heat-sensitive stencil sheet is insufficient in terms of water resistance and solvent resistance.
When the present inventors produce heat-sensitive stencil printing base paper using an ultraviolet curable adhesive, the thermal head is not contaminated, and the adhesive strength between the porous support and the thermoplastic resin film is excellent and obtained. In order to find an ultraviolet curable adhesive and a heat-sensitive stencil sheet, the heat-sensitive stencil sheet is excellent in water resistance and solvent resistance.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
For the purpose of reducing the viscosity, the ultraviolet curable adhesive composition is blended with a reactive diluent made of a low molecular weight (meth) acrylate. In the production of heat-sensitive stencil printing base paper, 2-hydroxy-3-phenoxypropyl (meth) acrylate is blended as a reactive diluent in terms of particularly excellent thin film curability, but the resulting cured product is flexible. In some cases, the properties were insufficient.
In the case of blending the compound, the present inventors have made it possible to improve the curability and to solve the above problems if the flexibility of the resulting cured product can be solved. As a result of the examination, the composition containing a compound similar to the above compound has further improved curability of the composition, and can improve the flexibility of the resulting cured product, and can solve the above problems. The headline and the present invention were completed.
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
In this specification, acrylic acid or methacrylic acid is represented as (meth) acrylic acid, and acrylate or methacrylate is represented as (meth) acrylate.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Compound represented by general formula (1) In the composition of the present invention, a compound represented by the following general formula (1) [hereinafter referred to as compound (1)] is an essential component.
[0007]
[Chemical 3]
Figure 0004568969
[0008]
[However, R 1 represents a hydrogen atom or a methyl group, and R 2 represents a hydrogen atom, a halogen atom, or an aliphatic group, alicyclic group, or aromatic group having 1 to 12 carbon atoms. ]
In R 2 , examples of the aliphatic group having 1 to 12 carbon atoms include alkyl groups such as a methyl group, an ethyl group, a propyl group, a butyl group, and a nonyl group, and examples of the alicyclic group include a cyclohexyl group. In addition, examples of the aromatic group include a phenyl group.
As the compound (1), it is preferable that R 2 is a hydrogen atom. By containing the compound (1), the adhesive composition of the present invention has excellent thin film surface curability and produces a heat-sensitive stencil sheet. In particular, it exhibits excellent curing properties. The content of the compound (1) is preferably 0.01 to 10% by mass, more preferably 0.1 to 5% by mass in the composition from the viewpoint of curability and the like. If this ratio is less than 0.01% by mass, the cured product may easily contaminate the thermal head, and adhesive strength, water resistance and solvent resistance may be insufficient. If it exceeds mass%, the viscosity of the composition may increase and coating properties may be insufficient, or the cured product may be too soft and contaminate the thermal head.
[0009]
Compound (1) can be produced by various methods, and can also be produced using (meth) acrylic acid and glycidyl ether.
[0010]
○ Ultraviolet curable compound As the ultraviolet curable compound used in the composition of the present invention, a compound having a (meth) acryloyl group is preferable, and as the compound having a (meth) acryloyl group, both a monomer and an oligomer are used. be able to.
As a mixture ratio of an ultraviolet curable compound, 90-99.99 mass% is preferable in a composition, More preferably, it is 95-99.9 mass%.
As the ultraviolet curable compound, a compound represented by the following formula (2) is preferable in that the composition has excellent curability.
[0011]
[Formula 4]
Figure 0004568969
[0012]
[However, R 1 and R 2 are the same as described above.]
[0013]
When higher adhesive strength and durability (preventing deterioration) are required, it is preferable to use a mixture of oligomers having two or more (meth) acryloyl groups. The weight ratio of the monomer and oligomer (monomer / oligomer) is preferably 20 to 100/0 to 80, more preferably 20 to 95/5 to 80, and still more preferably 50 to 95/5 to 50.
[0014]
As the monomer, a compound having one (meth) acryloyl group (hereinafter referred to as a monofunctional (meth) acrylic monomer), a compound having two or more (meth) acryloyl groups [hereinafter referred to as a polyfunctional (meth) acrylic monomer Can be mentioned.
Examples of the monofunctional acrylic monomer include an acrylic monomer having a ring structure such as an aliphatic ring, an aromatic ring and a heterocyclic ring, and an aliphatic acrylate having a hydroxyl group.
Examples of (meth) acrylic monomers having a ring structure such as an aliphatic ring, aromatic ring, and heterocyclic ring include tricyclodecane (meth) acrylate, dicyclopentenyl (meth) acrylate, isoboronyl (meth) acrylate, adamantyl ( Examples include meth) acrylate, phenyl (meth) acrylate, benzyl (meth) acrylate, tetrahydrofurfuryl (meth) acrylate, morpholine acrylate, and phenylglycidyl (meth) acrylate. These alkylene oxide modified products can also be used. In particular, modified products having 2 to 3 carbon atoms of alkylene oxide such as dicyclopentenyloxyethyl (meth) acrylate and phenyloxyethyl (meth) acrylate are preferable.
[0015]
As the aliphatic (meth) acrylate having a hydroxyl group, for example, a (meth) acrylate having a hydroxyl group bonded to an aliphatic group having 2 to 9 carbon atoms is preferable, and more preferably an aliphatic group having 2 to 4 carbon atoms. It is a (meth) acrylate bonded with a hydroxyl group. A substituent such as a phenoxy group may be bonded to the aliphatic (meth) acrylate. Examples of the (meth) acrylate include 2-hydroxyethyl (meth) acrylate, 3-hydroxypropyl (meth) acrylate, 4-hydroxybutyl (meth) acrylate, and 2-hydroxy-3-phenoxypropyl (meth) acrylate [described above Compound of formula (2)] and the like.
[0016]
Among the above-mentioned monofunctional (meth) acrylic monomers, particularly preferable from the viewpoint of maintaining viscosity, wet heat resistance and adhesiveness, for example, phenyloxyethyl (meth) acrylate, tricyclodecane (meth) acrylate, isobornyl ( Examples include meth) acrylate, tetrahydrofurfuryl (meth) acrylate, morpholine acrylate, 2-hydroxyethyl (meth) acrylate, and 2-hydroxy-3-phenoxypropyl (meth) acrylate.
[0017]
Polyfunctional (meth) acrylic monomers include bifunctional (meth) acrylic monomers and trifunctional or higher (meth) acrylic monomers.
Examples of the bifunctional (meth) acrylic monomer include acrylate compounds of aliphatic diols having 4 to 9 carbon atoms, alkylene oxide type (meth) acrylic monomers, and (meth) acrylic monomers having a ring structure. Examples of the acrylate compound of an aliphatic diol having 4 to 9 carbon atoms include neopentyl glycol di (meth) acrylate and 1,6-hexanediol di (meth) acrylate. The (meth) acrylate of the aliphatic diol may be modified with an aliphatic ester or an alkylene oxide. Examples of the aliphatic ester-modified acrylate compound include neopentyl glycol hydroxypivalate di (meth) acrylate and caprolactone-modified neopentyl glycol hydroxypivalate di (meth) acrylate.
[0018]
Examples of the alkylene oxide-modified (meth) acrylate include diethylene oxide-modified neopentyl glycol di (meth) acrylate, dipropylene oxide-modified neopentyl glycol di (meth) acrylate, and diethylene oxide-modified 1,6-hexanediol di (meth) acrylate. , Dipropylene oxide modified 1,6-hexanediol di (meth) acrylate and the like. Examples of the alkylene oxide type (meth) acrylic monomer include neopentyl glycol-modified trimethylolpropane di (meth) acrylate, polyethylene glycol di (meth) acrylate, and polypropylene glycol di (meth) acrylate. Examples of the (meth) acrylic monomer having a ring structure include tricyclodecane dimethylol di (meth) acrylate and dicyclopentanyl di (meth) acrylate.
[0019]
Examples of the tri- or more functional (meth) acrylic monomer include trimethylolpropane tri (meth) acrylate, pentaerythritol tri (meth) acrylate, aliphatic modified dipentaerythritol penta (meth) acrylate having 2 to 5 carbon atoms, carbon Aliphatic modified dipentaerythritol tetra (meth) acrylate, dipentaerythritol penta (meth) acrylate, dipentaerythritol hexa (meth) acrylate, caprolactone modified dipentaerythritol hexa (meth) acrylate, pentaerythritol tetra ( (Meth) acrylate, tris [(meth) acryloxyethyl] isocyanurate, caprolactone-modified tris [(meth) acryloxyethyl] isocyanurate and ditrimethylolpropante La (meth) acrylate.
Among the polyfunctional (meth) acrylic monomers, particularly preferable from the viewpoint of maintaining viscosity, heat-and-moisture resistance and adhesiveness, bifunctional (meth) acrylic monomers include, for example, neopentyl glycol di (meth) acrylate, An acrylate compound of an aliphatic diol having 4 to 9 carbon atoms such as 1,6-hexanediol di (meth) acrylate, neopentyl glycol hydroxypivalate di (meth) acrylate, and caprolactone-modified neopentyl glycol hydroxypivalate di (meta ) Acrylates and other aliphatic ester-modified aliphatic diol acrylates. Examples of trifunctional or higher acrylic monomers include dipentaerythritol penta (meth) acrylate, dipentaerythritol hexa (meth) acrylate, and tris [(me ) Acryloxyethyl] isocyanurate and caprolactone-modified tris [(meth) acryloxyethyl] isocyanurate.
[0020]
It is preferable that the usage-amount of these monomers is 5-90 mass% in a composition. These monomers may be used alone or in admixture of two or more at any ratio, but from the relationship of viscosity, monofunctional (meth) acrylic monomers or bifunctional (meth) acrylic monomers are used. It is preferable to use a trifunctional or higher functional (meth) acrylic monomer as needed.
[0021]
The oligomer having two or more (meth) acryloyl groups is preferably mixed with the above monomer when higher adhesive strength and durability (preventing deterioration) are required as described above. The oligomer is preferably one that dissolves in the above monomer, and examples of such an oligomer include epoxy (meth) acrylate, polyester (meth) acrylate, urethane (meth) acrylate, and the like.
[0022]
Epoxy (meth) acrylate is obtained by reaction of an epoxy resin and (meth) acrylic acid. Examples of the epoxy resin include bisphenol type epoxy resins such as bisphenol A type epoxy resin and bisphenol F type epoxy resin, and novolac type epoxy resins. Epoxy resins are commercially available. Examples of bisphenol A type epoxy resins include Epicoat 828 (trade name, manufactured by Yuka Shell Epoxy Co., Ltd., the same applies hereinafter), Epicoat 1001, Epicoat 1004, and the like. Bisphenol F type epoxy Examples of the resin include Epicoat 4001P, Epicoat 4002P, and Epicoat 4003P. Examples of the novolak type epoxy resin include Epicoat 152 and Epicoat 154.
[0023]
Polyester (meth) acrylate is obtained by reaction of polyester polyol and (meth) acrylic acid. The polyester polyol is obtained by a reaction between a polyhydric alcohol and a polybasic acid. Examples of the polyhydric alcohol include neopentyl glycol, ethylene glycol, propylene glycol, 1,6-hexanediol, trimethylolpropane, pentaerythritol, tricyclodecane dimethylol and bis- [hydroxymethyl] -cyclohexane. Examples of the polybasic acid include succinic acid, phthalic acid, hexahydrophthalic anhydride, terephthalic acid, adipic acid, azelaic acid, and tetrahydrophthalic anhydride.
[0024]
Urethane (meth) acrylate is obtained by a three-way reaction of a polyol, an organic polyisocyanate, and a hydroxy (meth) acrylate compound, or a urethane (meth) acrylate is obtained by combining an organic polyisocyanate with a hydroxy (meth) acrylate compound without using a polyol. Can be obtained by a person's reaction. Polyols include polyether polyols such as polypropylene glycol and polytetramethylene glycol, polyester polyols obtained by the reaction of the polyhydric alcohol and the polybasic acid, and the reaction of the polyhydric alcohol, the polybasic acid and ε-caprolactone. And the like, and polycarbonate polyol (for example, polycarbonate polyol obtained by reaction of 1,6-hexanediol and diphenyl carbonate) and the like. Examples of the organic polyisocyanate include isophorone diisocyanate, hexamethylene diisocyanate, tolylene diisocyanate, xylene diisocyanate, diphenylmethane-4,4′-diisocyanate, and dicyclopentanyl diisocyanate. Those obtained by the reaction of the three parties or those obtained by the reaction of the two parties may be used alone, or both may be used in combination.
[0025]
Among these oligomers, epoxy (meth) acrylate or urethane (meth) acrylate is particularly preferable from the viewpoint of maintaining viscosity, heat-and-moisture resistance, and adhesiveness. These oligomers may be used alone or in combination of two or more in any proportion.
[0026]
-Photoinitiator The photoinitiator used by the composition of this invention can use various things. For example, benzoin ethers such as benzoin ethyl ether, benzoin butyl ether and benzoin isopropyl ether; benzophenones such as 4,4′-bisdimethylaminobenzophenone and 4,4′-bisdiethylaminobenzophenone; acetophenone, 2,2-dimethoxy-2 -Phenylacetophenone, 2,2-diethoxy-2-phenylacetophenone, 1,1-dichloroacetophenone, 1-hydroxycyclohexyl phenyl ketone, 2-methyl-1- [4- (methylthio) phenyl] -2-morpholino-propane- Acetophenones such as 1-one, 2-benzyl-2-dimethylamino-1- (4-morpholinophenyl) -butanone-1 and N, N-dimethylaminoacetophenone; 2,4-diethylthioxanthate , 2-chlorothioxanthone and 2-isopropyl thioxanthone such as thioxanthone, benzyl dimethyl ketal, ketal such as acetophenone dimethyl ketal; 2,4,6-trimethylbenzoyl phosphine oxide such as diphenylphosphine oxide, and the like.
Among these, 2-methyl-1- [4- (methylthio) phenyl] -2-morpholino-propan-1-one, 2-benzyl-2-dimethylamino-1- (4-morpholinophenyl) -butanone-1 However, it is preferable because the curing rate of the composition is high and deposits on the surface of the thermal head heating element are small even at a high production speed. These can be further used in combination with sensitizers such as aminobenzophenone and tertiary amines such as 4,4′-bisdimethylaminobenzophenone and 4,4′-bisdiethylaminobenzophenone, to achieve curability without oxygen inhibition. Since it becomes an excellent composition, it is preferable.
The preferable blending ratio of the photopolymerization initiator is preferably 0.1 to 15% by mass, more preferably 0.5 to 10% by mass with respect to the total amount of the composition. If this ratio is less than 0.1% by mass, curing may be insufficient. On the other hand, if it exceeds 15% by mass, the cured product may contaminate the thermal head.
[0027]
Other components In addition to the above essential components, various components can be blended in the composition of the present invention as necessary. Specific examples include silane coupling agents, polymerization inhibitors, leveling agents, surface lubricants, antifoaming agents, light stabilizers, antioxidants, antistatic agents and fillers.
Examples of the silane coupling agent include alkyl-based, amine-based, (meth) acrylate-based, isocyanate-based, epoxy-based, and thiol-based agents. The amount of the silane coupling agent used is usually preferably 0 to 10% by mass with respect to the total amount of the composition. Examples of the polymerization inhibitor include methoquinone and methylhydroquinone. The amount of the polymerization inhibitor used is preferably 0 to 1% by mass relative to the total amount of the composition. Examples of the leveling agent, surface lubricant, and antifoaming agent include organic polymer-based, silicon-based, and fluorine-based agents. Examples of the antioxidant include hindered amines, hindered phenols, and polymer phenols. The amount of these leveling agent, surface lubricant, antifoaming agent and antioxidant used is usually preferably 0 to 5% by mass with respect to the total amount of the composition. Examples of the antistatic agent include quaternary ammonium type, polyether type and conductive powder. The amount of the antistatic agent used is preferably 0 to 30% by mass relative to the total amount of the composition.
[0028]
The adhesive composition used in the present invention is remarkably dependent on the temperature of the viscosity, and the viscosity decreases sharply only by slightly increasing the coating temperature, so that excellent thin film coating properties can be obtained. In addition, after thin coating of the composition on the porous support, only a slight decrease in the temperature of the composition will cause the viscosity of the adhesive to rise rapidly, so that the adhesive is impregnated into the porous support. The amount of stencil paper is remarkably suppressed, and it is possible to obtain a stencil paper excellent in resolution and image quality. In addition, the initial holding force that suppresses the peeling of the porous support and the thermoplastic film generated during the lamination occurs, and the laminating workability is good. become. The viscosity of the adhesive composition is preferably 300 mPa · s or less at 50 ° C. and 1200 mPa · s or more at 25 ° C., and the above-described components may be blended so as to obtain such a viscosity. From the viewpoints of coatability, initial holding power, and impregnation prevention properties to the porous support.
[0029]
○ Method for producing heat-sensitive stencil printing base paper The adhesive composition of the present invention may be used according to a conventional method. Specifically, a method of applying the composition of the present invention to a thermoplastic resin film and / or a porous support, bringing them into close contact with each other, and then irradiating them with ultraviolet rays to cure them and bonding them may be mentioned.
[0030]
Examples of the thermoplastic resin film to which the composition of the present invention can be applied include a polyester film, a polycarbonate film, a polypropylene film, and a polyvinyl chloride-vinylidene chloride copolymer film. From this point, a polyester film is general. The thickness of the film is preferably 10 μm or less, and more preferably 1 to 6 μm. In addition, a biaxially stretched film is usually used as the film, and a film having a stretch ratio of 150 to 400% in both the longitudinal direction and the transverse direction is preferably used.
[0031]
As the material of the porous support, synthetic fibers such as polyester fiber, vinylon fiber and nylon fiber, and natural fibers such as manila hemp, mulberry, honey, pulp and kenaf are used, and these are used alone or in combination of two or more. Can be used. The weight of the porous support is preferably 6 to 15 g / m 2 , more preferably 8 to 13 g / m 2 . Furthermore, the thickness is preferably 10 to 60 μm, more preferably 15 to 55 μm.
[0032]
As a coating method of the composition, a multi-roll coating method is preferable, but a blade coating method, a gravure coating method, a knife coating method, a reverse roll coating method, a spray coating method, an offset gravure coating method, a kiss coating method, etc. may be used. . The thickness of the coating film of the adhesive composition is preferably in the range of 0.01 to 2.0 μm.
[0033]
The light source for curing the composition is not particularly limited, and for example, a pressurized or high-pressure mercury lamp, a metal halide lamp, a xenon lamp, an electrodeless discharge lamp, a carbon arc lamp, or the like can be used. It is preferable to use a metal halide lamp or an electrodeless discharge lamp D bulb having a continuous wavelength between the emission wavelengths because the curing rate can be improved.
[0034]
The heat-sensitive stencil sheet produced with the adhesive composition of the present invention has excellent plate-making characteristics, but depending on conditions, when the thermoplastic resin film is heated to form perforations by a thermal head or other methods, If the thermal head adheres to the thermoplastic resin film and breaks the thermoplastic resin film, or the perforation is formed by exposure through the positive original film, the thermoplastic resin film may adhere to the positive original film. is there.
In order to solve such a problem, it is preferable to form an anti-adhesion layer having heat meltability and non-adhesiveness on a thermoplastic resin film. In order to obtain heat melting property, for example, fluororesin such as polytetrafluoroethylene, polychlorotrifluoroethylene, tetrafluoroethylene, hexafluoroethylene copolymer, polyvinylidene fluoride, silicone resin, epoxy resin, melamine resin, phenol Resin, polyimide resin, polyvinyl acetal resin, polyvinyl butyral resin, polyoxyethylene terephthalate, polyethylene oxide resin, etc. are used, and in order to obtain slipperiness (non-adhesiveness) of the anti-adhesion layer, a surfactant such as stearin Fatty acid metal salts such as acid, palmitic acid, lauric acid, oleic acid and other metal salts such as lithium, potassium, sodium, calcium, barium and aluminum, phosphate type surfactants, polyoxyethylene type surfactants Mono-, such as dialkyl phosphoric acid ester and tri (polyoxyethylene alkyl ether) phosphate ester, or silicone-based oil or the like is used.
The anti-adhesion layer preferably contains about 10 to 200 parts by mass of a surfactant per 100 parts by mass of the resin, and these materials are dissolved or dispersed in an organic solvent or water to form a coating solution. May be applied to the surface of the thermoplastic resin film layer by any method. If the thickness of the anti-adhesion layer is too thick, the heat sensitivity is lowered and the formation of perforations is insufficient, so that the thinner one is preferable. For example, the thickness is preferably about 0.001 to 1 μm. The timing for forming this anti-adhesion layer is not particularly limited, and it may be after the heat-sensitive stencil sheet is formed, during the formation, or may be formed on the original film of the thermoplastic resin film.
[0035]
[Action]
In general, when a heat-sensitive stencil sheet is produced, when an ultraviolet curable adhesive is used, since one adherend is a porous support, the adhesive layer is in contact with the atmosphere. Since the coating thickness is as very thin as 0.1 to 5 μm, the dissolved oxygen concentration in the adhesive coating film becomes very high, the rapid curing cannot be performed, and curing inhibition tends to occur.
In contrast, in the present invention, since the compound (1) is contained in the adhesive composition, the cured product of the adhesive becomes flexible, resulting in a decrease in adhesive strength, and the volume of the adhesive at the time of curing. Internal stress resulting from shrinkage is relieved, and high adhesive strength can be obtained. Accordingly, the uncured adhesive component is reduced, the amount of deposits on the heating element can be reduced, and the adhesive strength and printing durability can be further improved. Furthermore, since compound (1) has hydrophobicity, it has excellent water resistance.
[0036]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples and comparative examples.
Examples and Comparative Examples The components shown in Table 1 were stirred and mixed according to a conventional method to obtain an adhesive composition.
[0037]
[Table 1]
Figure 0004568969
[0038]
In addition, the symbol in Table 1 shows the following meanings.
A-1: Compound represented by the following formula (3)
[Chemical formula 5]
Figure 0004568969
[0040]
B-1: Compound represented by the following formula (4)
[Chemical 6]
Figure 0004568969
[0042]
B-2: Bisphenol A glycidyl ether diacrylate oligomer [Aronix TO-1077 manufactured by Toagosei Co., Ltd.]
B-3: Urethane acrylate oligomer [Aronix M1600 manufactured by Toagosei Co., Ltd.]
C: 2-Benzyl-2-dimethylamino-1- (4-morpholinophenyl) -butanone-1
D: 2-methyl [4- (methylthio) phenyl] -2-morpholino-propanone-1
E: 4,4'-bis (diethylamino) benzophenone F: 4-diethylaminoethyl benzoate
Evaluation method Using the composition obtained, a heat-sensitive stencil sheet was produced and evaluated according to the following method.
-Manufacturing method of heat-sensitive stencil printing base paper Each UV curable adhesive composition shown in Table 1 was heated to 40 ° C using a roll coater on the surface of a polyester film having a thickness of 2 µm, and 0.8 µm was applied. After coating so as to have a thickness, a mixed fiber paper containing 30% by mass of polyester fiber having a basis weight of 12 g / m 2 and 70% by mass of Japanese paper fiber as a porous support was pressure-bonded. Immediately thereafter, the adhesive was cured by irradiating ultraviolet rays from the polyester film side with an ultraviolet irradiation device, and the film and the support were bonded together. The irradiation distance from the lamp at this time was 100 mm, and the running speed was 50 m / min. Next, a release agent made of a silicone resin was applied to the film surface of the base paper so as to have a thickness of 0.2 μm using a roll coater to obtain a heat-sensitive stencil base paper.
The obtained heat-sensitive stencil sheet was subjected to plate-making printing using a digital plate-making printing machine (Risograph GR275, manufactured by Riso Kagaku Kogyo Co., Ltd.). The characteristics at this time were evaluated according to the following, and the results are shown in Table 2.
[0044]
1) Thermal head contamination Evaluation of contamination of the thermal head (hereinafter referred to as TPH) was repeated up to 150 plates with continuous plate making of the solid part, and then observed changes in the surface condition of the heating elements and changes in the print density of the printed matter. Evaluation was made according to the following criteria.
(Double-circle): The surface of the TPH element was very beautiful, and there was no deposit and the clear image which does not affect printing was obtained.
A: Some deposits were observed on the surface of the TPH element, but a clear image that did not affect printing was obtained.
X: A considerable deposit was observed on the surface of the TPH element, and white streaks due to the deposit were observed in the printed matter.
[0045]
2) Evaluation of curable curability: The film part of the heat-sensitive stencil sheet immediately after UV irradiation was peeled off from the porous support, and the cured state of the adhesive adhering to the film was observed by hand. The presence or absence of adhesiveness was observed and evaluated according to the following criteria.
A: Completely cured and no tack was observed.
○: Hardened but tacky.
X: Not cured at all.
[0046]
3) Peel strength The peel strength (laminate adhesion strength) of heat-sensitive stencil printing paper is 50% (CD direction) x 150 (MD direction) mm. The film was measured by the peel strength per 50 mm between the film and the support under the conditions of cutting, peel angle of 180 °, peel speed of 300 m / min.
[0047]
4) Water resistance and solvent resistance Water resistance and solvent resistance are measured by measuring the peel strength after immersing the above-mentioned peel strength test pieces in pure water and petroleum-based high boiling point solvents at 40 ° C. for 24 hours, respectively. And solvent resistance were measured.
[0048]
[Table 2]
Figure 0004568969
[0049]
As is apparent from the results in Table 2, the heat-sensitive stencil sheets (Examples 1 to 3) obtained by the adhesive composition of the present invention have little TPH contamination, excellent adhesive curability, peel strength, It was excellent in both water resistance and solvent resistance. On the other hand, in the base papers of Comparative Examples 1 and 2, TPH contamination occurred and the peel strength, water resistance and solvent resistance were inferior.
[0050]
【The invention's effect】
According to the adhesive composition of the present invention, since the thermoplastic resin film and the porous support can be firmly cured and bonded, the laminate adhesive strength is high, and the water resistance and solvent resistance are excellent. In addition, the composition has excellent curing characteristics, does not generate tack even at high production line speeds, and does not cause deposits to adhere to the surface of the thermal head heating element. Therefore, in the plate-making operation, the thermal plate-making property is stable and a clear printed matter is obtained, and the thermal head cleaning operation is not necessary and the workability is excellent.

Claims (4)

下記一般式(1)で表される化合物、紫外線硬化性化合物及び光重合開始剤を含有してなる感熱孔版印刷原紙製造のための紫外線硬化型接着剤組成物。
Figure 0004568969
〔但し、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2は水素原子、ハロゲン原子、又は炭素数1〜12の脂肪族基、脂環族基若しくは芳香族基を表す。〕
An ultraviolet curable adhesive composition for producing a heat-sensitive stencil sheet, comprising a compound represented by the following general formula (1), an ultraviolet curable compound, and a photopolymerization initiator.
Figure 0004568969
[However, R 1 represents a hydrogen atom or a methyl group, and R 2 represents a hydrogen atom, a halogen atom, or an aliphatic group, alicyclic group, or aromatic group having 1 to 12 carbon atoms. ]
前記紫外線硬化性化合物が、下記一般式(2)で表される化合物を含むことを特徴とする請求項1記載の紫外線硬化型接着剤組成物。
Figure 0004568969
〔但し、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2は水素原子、ハロゲン原子、又は炭素数1〜12の脂肪族基、脂環族基若しくは芳香族基を表す。〕
The ultraviolet curable adhesive composition according to claim 1, wherein the ultraviolet curable compound comprises a compound represented by the following general formula (2).
Figure 0004568969
[However, R 1 represents a hydrogen atom or a methyl group, and R 2 represents a hydrogen atom, a halogen atom, or an aliphatic group, alicyclic group, or aromatic group having 1 to 12 carbon atoms. ]
前記光重合開始剤が、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ−プロパン−1−オン又は/及び2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−1を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の紫外線硬化型接着剤組成物。The photopolymerization initiator is 2-methyl-1- [4- (methylthio) phenyl] -2-morpholino-propan-1-one or / and 2-benzyl-2-dimethylamino-1- (4-morpholinophenyl) 3) The ultraviolet curable adhesive composition according to claim 1 or 2, which comprises -butanone-1. 熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の接着剤組成物で貼り合わせてなる感熱孔版印刷原紙。A heat-sensitive stencil sheet made by bonding a thermoplastic resin film and a porous support with the adhesive composition according to any one of claims 1 to 3.
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