JP4565003B2 - 論理基本セル、論理基本セルアレイ、および、論理回路 - Google Patents

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    • H03K19/1733Controllable logic circuits

Description

発明の詳細な説明
本発明は、論理基本セル(Logic basic cell)、論理基本セルアレイ、および、論理回路に関するものである。
デジタル技術の出現と、マイクロプロセッサ技術の急速な発展とにより、プログラマブルロジックに対する要求が生じてきた。PLD(「プログラマブル論理デバイス」)とは、ユーザがプログラミングによって論理関数を規定した集積回路である。また、PLDとは、複数の信号経路を設けることのできる複数のスイッチを備えたデジタル論理演算用のアーキテクチャである。ユーザに指定された、PLDに割り当てられたこの論理関数は、PLDの構成(configuration)によって規定されている。
PLDは、特に、書き換え可能ゲートアレイ(FPGA)と、マスクプログラマブルゲートアレイ(MPGA、「ストラクチャードASIC」とも呼ばれている)とを含んでいる。該書き換え可能ゲートアレイの機能性(functionality)は、ユーザによって書き換え可能ゲートアレイに割り当てられる。マスクプログラマブルゲートアレイには、ハードウェア構成によって論理関数を割り振ることができる。MPGAには、ビアプログラマブルゲートアレイ(VPGA)が含まれている。
デジタル論理セルが、n個の入力信号を1つの出力信号にマッピングする。可能なマッピング機能の数は、2の「2のn乗」乗である。回路グループ(circuit group)、つまりデジタル論理セルを、従来技術に従って、例えばいわゆるルックアップテーブル(LUT)を用いて実現する。このために、論理関数の関数値を、2nビットのデータワードによって設定する。つまり、それぞれ選択された論理関数を、データワードに符号化する。選択された論理関数に従って、n個の入力信号a0、a1、・・・、an-1を互いに組み合わせる。したがって、論理関数y=f(a0、a1、・・・、an-1)の論理入力信号を二進数アドレスとみなし、ワンホットコーディングに変換してもよい。これにより、続いてパスゲート論理を介して関数値を選択できる。このような方法が、例えば、Wannemacher, M「Das FPGA-Kochbuch」(「The FPGA cookbook」、図6.4『SRAM cell from XILINX』、第1版、International Thomson Publishing Company、ボン、1998年、111ページ)(文献1)に開示されている。
別の方法では、これらの入力が、マルチプレクサツリー(multiplexer tree)用の制御入力であってもよい(参照:Wannemacher, M「Das FPGA-Kochbuch」(「The FPGA cookbook」、図7.36『logic block(CLB)of the XC4000 families』、第1版、International Thomson Publishing Company、ボン、1998年、197ページ)(文献2))。このマルチプレクサを、論理に基づいて、および/または、トランスミッションゲートに基づいて実現してもよい。
US 6,529,040 B1(文献3)は、ルックアップテーブル(LUT)に基づいたFPGAを開示している。
従来技術で開示されたルックアップテーブルを用いた論理基本セルには、スイッチング速度および/または耐干渉性に不都合がある。さらに、これらの知られている解決策を、多くの用途に適するように設計上十分小型化して実現することができない。したがって、従来技術に開示されているLUT解決策によってスケーリング(scaling)し続けることは困難である。
これらの知られているLUTアーキテクチャに代わるものとして、従来技術は、個々の論理ゲートを含んだ配線を開示している。該論理ゲートは、所望の論理関数を形成できるものである。しかし、このようなアーキテクチャは、非常に特定の論理関数の形成にしか用いられない。これに対して、取りうる全ての論理マッピング機能の全範囲については、所定の論理ゲートを用いる非常に複雑な方法によってのみ実現可能である。さらに、これらの複雑な論理ゲートは、達成可能なスイッチング速度については制限されている。論理関数の範囲を制限することにより、FPGA設計の場合、自動的で論理的な群分離(automatic logic partitioning)が著しく複雑になる。
他の手法は、複数の論理入力の組み合わせを実現する複雑な論理ゲートを自在に配線できるようにし、可能な入力よりも少ない入力を正確に組み合わせることによって、組み合わせ関数空間を完全にまたはほぼ完全にカバーする(coverage)ことができる、というものである。しかし、このようなことを実現するには、セルの外側の柔軟性がセルの内部論理構成に用いられるので、該柔軟性が制限されているという、不都合がある。さらには、機能マッピングは、通常、複雑である。
さらに、US 5,592,107(文献4)は、構成可能な(configurable)NAND/NOR素子を開示している。
本発明の目的は、特に、面積あたりのコストに耐えられ(with a tenable outlay in respect of area)、信号処理速度が十分に速い、論理基本セルを設けることである。
この目的を、独立特許請求項に記載の特徴を有する、論理基本セル、論理基本セルアレイ、および、論理回路によって達成する。
あらかじめ決定できる論理関数に基づいた、少なくとも3つの入力信号から出力信号を形成するための本発明の論理基本セルは、第1論理関数ブロックを含んでいる。該第1論理関数ブロックは、2つのデータ信号入力部と、データ信号出力部とを有する。該2つのデータ信号入力部には、第1入力信号および第2入力信号が供給できる。該データ信号出力部は、あらかじめ決定できる第1の論理サブ関数(logic subfunction)に基づいて、第1入力信号と第2入力信号との論理的な組み合わせを供給する(logic combination)ためのものである。該論理基本セルは、さらに、第2論理関数ブロックを含んでいる。該第2論理関数ブロックは、2つのデータ信号入力部と、1つのデータ信号出力部とを有する。該2つのデータ信号入力部には、第1入力信号および第2入力信号が供給される。該データ信号出力部は、あらかじめ決定できる第2の論理サブ関数に基づいて、第1入力信号と第2入力信号との論理的な組み合わせを供給するためのものである。さらに、第1ソース/ドレイン端子と、ゲート端子と、第2ソース/ドレイン端子とを有する第1論理トランジスタが設けられている。該第1ソース/ドレイン端子は、第1論理関数ブロックのデータ信号出力部に連結されている。該ゲート端子には、第3入力信号が供給されるようにすることができる。該第2ソース/ドレイン端子では、出力信号が出力されるようにすることができる。さらに、第2ソース/ドレイン端子と、ゲート端子と、第2ソース/ドレイン端子とを有する第2論理トランジスタが設けられている。該第2ソース/ドレイン端子は、第2論理関数ブロックのデータ信号出力部に連結されている。該ゲート端子には、第3入力信号に対して相補的な信号が供給されるようにすることができる。該第2ソース/ドレイン端子は、第1論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子に連結されている。
あらかじめ決定できる論理関数に基づいた、少なくとも4つの入力信号から出力信号を形成するための本発明の論理基本セルアレイは、上述の特徴を有する第1論理基本セルを含んでいる。さらに、第1ソース/ドレイン端子と、ゲート端子と、第2ソース/ドレイン端子とを有する第3論理トランジスタが設けられている。該第1ソース/ドレイン端子には、第1論理基本セルの出力信号が供給されるようにすることができる。該ゲート端子には、第4入力信号が供給されるようにすることができる。該第2ソース/ドレイン端子では、論理基本セルアレイの出力信号が供給されるようにすることができる。さらに、上記論理基本セルアレイは、上述の特徴を有する第2論理基本セルを含んでいる。さらに、第1ソース/ドレイン端子と、ゲート端子と、第2ソース/ドレイン端子とを有する第4論理トランジスタが設けられている。該第1ソース/ドレイン端子には、第2論理基本セルの出力信号が供給されるようにすることができる。該ゲート端子には、第4入力信号に対して相補的な信号が供給されるようにすることができる。該第2ソース/ドレイン端子は、第3論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子に連結されている。
さらに、本発明は、4つよりも多いデータ信号の論理的な組み合わせを形成する論理回路であって、上述の特徴を有する複数の論理基本セルアレイを有する論理回路を供給する。
本発明の基本的な概念は、論理基本セルにおいて、2つの論理関数ブロックによって生成された、入力信号を第1個数分持つ論理結合を2つ、有利な方法で、互いに結合させることに基づいている。その方法は、多数の入力信号の、より複雑な論理関数が、小さなハードウェア費用で実現されるような方法である。実現すべき複雑な論理関数は、いわゆるシャノン分解(Shannon decomposition)に基づいて、より簡素な論理サブ関数にまで明確に引き下げられる。そして、これは、2つの論理トランジスタによる回路構成の点から特に簡素な方法で行われる。
方程式(1)で表される上記シャノン分解により、例えば、3つの入力信号a0、a1、a2の論理関数y(a0、a1、a2)が、2つの論理サブ関数y0(a1、a0)、y1(a1、a0)に分解される。この論理サブ関数は、もはや、入力信号に依存しない。論理関数y0、y1からyの生成は、第3入力信号a2およびそれに対して論理的に相補的な信号/a2を用いて以下のように行われる。
Figure 0004565003
n個の入力信号の関数fにまで一般化すれば、各場合に(n−1)個の入力信号を有する2つのサブ関数f0、f1にまで引き下げられ、以下のような結果になる。
Figure 0004565003
明らかに、本発明の論理基本セルで実現される回路アーキテクチャの基本として、ブール論理の定理(proposition)が用いられている。(n+1)個の入力信号aiの関数f(an、an-1、…、a0)は、方程式(2)に基づくブール論理に従い、各場合にn個の入力信号aiの2つの関数f0、f1にまで引き下げることができる。
n=2、すなわちn+1=3の場合、3つの入力信号の関数としての全体的な論理関数fは、このようにして、それぞれ2つの入力信号を有する2つの論理サブ関数f0、f1にまで引き下げられる。各論理サブ関数f0、f1は、論理基本セルの論理関数ブロックの一つで実現することができる。
本発明では、一般に、各場合に、n個の変数を、(n−1)個の変数を有する2つの関数に引き下げられる。この引き下げは、上述した方法で、第1論理トランジスタおよび第2論理トランジスタを、第1論理関数ブロックおよび第2論理関数ブロックのデータ信号出力部に接続することによって実現される。この実現により、方程式(1)または(2)が成り立つ。方程式(1)または(2)は回路構成の点で特に有利であり、また、少数の使用トランジスタが高速信号処理速度で結合され、また、半導体ウェハー上の必要な面積が小さい。
明らかに、任意の構造を有する第1論理関数ブロックにおいて、論理関数y0(a1、a0)(または通常、方程式(2)におけるf0)は、入力信号a0、a1を第1論理関数ブロックの入力部に供給するとともに、論理関数y0を実現するような方法で論理関数ブロックをその機能性の点で調整することによって、実現される。さらに、第2論理関数ブロックにおいて、関数y1(a1、a0)(または通常、方程式(2)におけるf1)は、データ信号a1、a0を2論理関数ブロックの入力部に供給するとともに、出力信号y1(a1、a0)を第2論理関数ブロックの出力部に供給することによって、実現される。たった2つのトランジスタ、すなわち第1論理トランジスタおよび第2論理トランジスタを用いるだけで、選択可能な論理サブ関数に応じて形成される論理関数値y0、y1(または通常、方程式(2)におけるf0、f1)は、第3データ信号a2およびそれに対して論理的に相補的な信号/a2と結合される。この結合は、それらに関して、方程式(1)または(2)のそれぞれに関して、全体的な関数yまたはfが実現されるようなやり方で行われる。この結合は、本発明のさらに2つの電界効果トランジスタを用いるだけで実現可能であり、この結果、回路構成の点で、データ信号a0、a1、a2の非常に好適な結合が可能になる。
明らかに、本発明は、論理サブ関数y0、y1を第3データ信号a2およびその論理的に相補的な信号/a2に結合させるための明示的なマルチプレクサの使用を避けている。マルチプレクサの機能性は、明らかに、上記2つの論理トランジスタによって実現されている。
別の言い方をすれば、本発明は、少数のトランジスタで、2つよりも多い入力信号の機能を実現することができ、明示的なマルチプレクサを不要とし、それにより最適な程度に少数のトランジスタしか必要ない。
本発明の重要な特徴の一つは、トランジスタ直列経路における第3スイッチング変数(または、第4スイッチング変数、または、さらなるスイッチング変数)を、「最も高い重要性を有する入力部が出力部を直接切り替える」ようなやり方で、用意するすなわち接続するということにある。
本発明の論理基本セルまたは論理基本セルアレイは、より良い処理可能性の目的のために、高い複雑性を有する論理関数から低い複雑性を有する論理関数へと引き下げることができ、またこのことを、「チップ上に小さい領域しか必要とせず、結合すべき信号の迅速な処理を可能にする回路構成という点で、非常に有利なトランジスタ配置」にて、実現することができる。
別の言い方をすれば、本発明においては、論理基本セルを互いに結合することにより、複数の入力信号に依存した任意の複雑な全体的な論理関数を、より少ない入力信号の、より簡素な複数の論理サブ関数に引き下げることができる。本発明の解決策はブール論理に基づいており、有利で好ましい半導体技術回路アーキテクチャにて実現される。
論理関数ブロックの論理サブ関数(例えばAND結合、OR結合、排他的OR結合、NAND結合、NOR結合、排他的NOR結合など)は、例えば、各論理関数ブロックの論理関数構成入力の構成によって実行される。回路構成の実現のためには、論理関数ブロックは、互いに接続されたトランジスタを有することができる。その場合に、論理関数ブロックの論理関数構成入力に論理関数信号を供給することにより、トランジスタ回路における特定の経路を活性化することができ、あらかじめ決定できる論理関数に関し、このような選択された経路に関する入力信号を処理することができる。
本発明の好ましい他の形態については、従属請求項に記載する。
本発明の論理基本セルの場合、第1論理関数ブロックおよび第2論理関数ブロックは、各場合に、少なくとも1つのさらなるデータ信号入力部を有していてもよい。そのデータ信号入力部のそれぞれに、さらなる入力信号が供給されるようにしてもよい。それにより、論理基本セルは、あらかじめ決定できる論理関数に関し、少なくとも4つの入力信号から出力信号を形成するよう設定される。別の言い方をすれば、この形態では、2つよりも多い入力信号が、各論理関数ブロックに供給される。それにより、対応する論理関数ブロックは、少なくとも3つの入力信号の論理サブ関数を実現する。したがって、本発明の論理基本セルは、全部で3つのデータ信号を互いに結合することには限定されず、任意の個数のデータすなわち入力信号にて、方程式(2)に関して処理することができる。これにより、多くのデータ信号の非常に複雑な結合さえも可能になる。
第1論理関数ブロックおよび第2論理関数ブロックは、各論理サブ関数に関し、互いに接続された複数のデータ信号トランジスタから形成される。したがって、論理基本セルは、完全にトランジスタ(好ましくは電界効果トランジスタ)で構成することができ、それゆえ、シリコンマイクロエレクトロニクスの成熟した方法にて製造が可能である。
論理トランジスタおよびデータ信号トランジスタは第1導電型トランジスタとしてもよく、該第1導電型トランジスタは第1データ信号経路を形成してもよい。さらに、第2データ信号経路は第2導電型トランジスタから形成されてもよい。第2導電型は、第1導電型に対して相補的なものであり、各場合において、第1データ信号経路の各トランジスタに対し、第2データ信号経路に、対応して接続されたトランジスタが設けられている。第1データ信号経路の論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子と、第2データ信号経路の論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子とは、本発明の論理基本セルにおいて、互いに結合していてもよい。
第1導電型トランジスタは、例えばn導電型のトランジスタとしてもよく、一方、第2導電型トランジスタは、p導電型のトランジスタとしてもよく、またその逆でもよい。したがって、本発明の論理基本セルは、例えばCMOSアーキテクチャを用いて形成してもよい。
本発明の論理基本セルは、出力信号が供給されうる評価スイッチを備えていてもよく、また、予備充電スイッチを備えていてもよい。これらのスイッチは、以下のように接続されて、制御されうる。すなわち、評価スイッチが開いて(すなわち信号伝達が許可されるとき)予備充電スイッチが閉じている(すなわち信号伝達が許可されないとき)ときには、出力信号は論理基本セルの出力部に供給される。さらに、予備充電スイッチが開いて(すなわち信号伝達が許可されるとき)評価スイッチが閉じている(すなわち信号伝達が許可されないとき)ときには、論理基本セルの出力部には基準信号が供給される。各場合に評価スイッチおよび予備充電スイッチはトランジスタとしてもよく、特に、電界効果トランジスタまたはバイポーラトランジスタとしてもよい。
この形態では、予備充電スイッチ(予備充電段階)によって、例えば論理基本セルの切り替え期間の前半分の間、出力部が、基準電位にまで予備充電するようにすることができる。評価スイッチによって、所定の論理関数に関して処理される出力信号は、例えば論理基本セルの切り替え期間の後ろ半分(評価段階)の間、出力部に供給されるようにすることができる。
本発明の論理基本セルは、CMOS論理基本セルとして設定してもよい。
本発明の一形態では、論理関数ブロックのうちの少なくとも1つは、プログラマブル論理回路(PLD)、書き換え可能ゲートアレイ(FPGA)、マスクプログラムド特定用途向けIC(mASIC)、論理ゲート、または、複数の論理ゲート構造、またはルックアップテーブルの構造において形成されていてもよい。本発明では、基本的に、論理関数ブロック用の全ての所望の形態を選択できる。論理関数ブロックがルックアップテーブルである形態の場合、本発明の論理基本セルにおいては、例えば、上記文献3に記載のアーキテクチャを実行することができる。マスクプログラムド特定用途向けICすなわち「構造(structured)ASIC」としての論理関数ブロックを実現する場合は、論理関数ブロックの所望の論理サブ関数は、論理関数ブロック内のトランジスタの配線によって実現することができる。つまり、ビアまたは他の固定するように導入された結合素子を用いて、特定の一つの信号経路または複数の信号経路は、このような「ストラクチャドASIC」のトランジスタ構成内に許容されるようにすることができ、その結果、固定された論理関数は、論理関数ブロックに永久に割り当てられる。
実現しうる論理サブ関数は、少なくとも1つの論理関数ブロックの少なくとも1つの論理的な構成入力部にて、不変のやり方であらかじめ決定してもよい。この形態では、論理関数ブロックは、常に、その論理関数ブロックに対して固定的に割り当てられて不変である論理サブ関数を実行する。これは、その論理サブ関数は、所定の信号(または動作電圧)の供給によって、論理的構成の入力部に固定的に設定されるからである。所定の論理サブ関数は、論理関数ブロックのトランジスタの短絡または対応する配線の結合によって、配線を用いるやり方で、実現することができる。それゆえ、論理関数ブロックの一つまたは複数の端子を介して規定の方法で互いに接続されたトランジスタに、所定の電位(例えば動作電圧、接地電位)を供給することができる。論理関数ブロックの固定された所定の論理サブ関数を考えると、少なくとも一つの論理構成の入力部に結合された記憶装置であって、実現可能な論理サブ関数をあらかじめ決めておくための情報を格納できる記憶装置を供給することができる。したがって、このような記憶装置は、論理関数ブロックの論理サブ関数が符号化されるようなデータワード、例えばバイナリデータワードとして、データワードを格納する。
上記の構成の代わりに、実現できる論理サブ関数は、供給しうる信号によって、各論理関数ブロックの少なくとも1つの論理的な構成入力部にて、可変のやり方で決定してもよい。このような構成の論理関数ブロックの場合は、論理関数ブロックは、論理関数ブロックのトランジスタの制御入力部の(例えば一時的に)変化する電位によって、論理基本セルに対してあらかじめ定められた任意の所望の論理関数を実行することができる。
この筋書きでは、論理関数ブロックは、上位の論理基本セルの可変で論理的な構成要素として、または、それのさらに上位の論理基本セルアレイの可変で論理的な構成要素として、接続することができ、それにより、柔軟な回路アーキテクチャが可能になる。
本発明の論理基本セルは、論理値「1」または「0」を持つデジタルデータ信号を処理するように設定されることが好ましい。
本発明の論理基本セルの模範的な形態では、さらに、論理関数ブロックのうちの少なくとも1つは、第1入力信号に対して論理的に相補的な信号が供給されうる第1補助データ信号入力部と、第2入力信号に対して論理的に相補的な信号が供給されうる第2補助データ信号入力部とを有している。上記第1データ信号入力部と上記第2データ信号入力部との間には、第1論理選択素子が形成される。上記第1データ信号入力部と上記第2補助データ信号入力部との間には、第2論理選択素子が形成される。上記第2データ信号入力部と上記第1補助データ信号入力部との間には、第3論理選択素子が形成される。上記第1データ補助信号入力部と上記第2補助データ信号入力部との間には、第4論理選択素子が形成される。上記論理選択素子によって選択された論理関数に関する2つのデータ信号の論理的な組み合わせを、データ信号出力部に供給することができる。
この形態について、論理基本セルの論理関数ブロックのうちの少なくとも1つが実際の回路に備えられており、非常に少ない構成要素(例えばトランジスタ)しか必要とすることなく、n個の入力部による組み合わせの関数空間の完全なマッピングが実現される。つまり、論理関数ブロックのこの形態によって、最適に相互接続された論理選択素子、および、データ信号入力部において、2つのデータ信号のいかなる、あり得る論理的な組み合わせもが、実現可能である。論理基本セルの論理トランジスタの結合において、回路の点では3つのデータ信号の非常に効率的な結合が可能になる。明らかに、論理関数ブロックの論理選択素子は、本発明の論理基本セルによって実現される論理関数をその論理選択素子が決定するように、構成される。これは例えば、配線で接続されて実現される論理選択素子によって実現することができる。すなわち、この場合には、論理関数は、論理選択素子によって決定されるデータ信号入力部の固定配線によって決定される。別の方法として、論理選択素子は例えば、論理選択トランジスタとして備えることができる。実現すべき論理関数は、この論理トランジスタのゲート端子に論理選択信号を供給することによって決定される。
この論理関数ブロックのアーキテクチャは、非常に低い回路費用で実現される2つの入力部のいかなる、可能性のある論理関数をも、実現可能にする非常に簡素な構造を構成している。上記の形態に基づいた特に小型の論理関数ブロックを実現することにより、チップ面積を節約でき、それにより、論理基本セルの小型化を実現できる。
論理選択素子は、固定のハードウェア素子でもよい。この実現に関し、所望の論理関数は、あらかじめ一旦固定的に決定される。正確に言うと、所定の方法で、4つのデータ信号入力部の配線によって、決定される。データ信号入力部に供給される個々のデータ信号缶の所定の結合は、論理選択素子の相互接続によりあらかじめ決定され、それにより、明白な論理関数が導かれる。
上記構成に関し、論理選択素子は、複数の金属面および/またはビアによって実現してもよい。
本発明の上記構成に基づいた論理関数ブロックの場合、第1論理選択素子は、第1論理選択信号によって制御されうる第1論理トランジスタとすることができる。第2論理選択素子は、第2論理選択信号によって制御されうる論理トランジスタとすることができる。第3論理選択素子は、第3論理選択信号によって制御されうる第3論理トランジスタとすることができる。第4論理選択素子は、第4論理選択素子によって制御されうる第4論理トランジスタとすることができる。この形態では、4つの論理選択信号が論理トランジスタに供給される。好ましくは、そのゲート端子に供給される。それにより、データ信号入力部にて、データ信号の非常に特有な結合を実現することができる。実現される論理関数は、種々の方法であらかじめ決定されうる、この特有の結合に関して、あらかじめ決定される。
さらに、上記形態に基づいた論理関数ブロックは、4つのデータ信号トランジスタを有してもよい。各場合において、そのゲート端子にて、データ信号または論理的に相補的なデータ信号のうちの一つが供給されるようにすることができる。この形態では、4つのデータ信号、すなわち、第1データ信号およびそれに対して論理的に相補的な信号と、第2データ信号およびそれに対して論理的に相補的な信号とが、4つのデータ信号トランジスタのゲート端子を介して論理関数ブロックに結合される。
上記の形態では、第1データ信号トランジスタは、第1ソース/ドレイン端子が、第1論理トランジスタの第1ソース/ドレイン端子、および、第2論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子に結合されるように、接続されていてもよい。さらに、第2データ信号トランジスタの第2ソース/ドレイン端子は、第3データ信号トランジスタの第1ソース/ドレイン端子と結合されていてもよい。
第3データ信号トランジスタは、その第2ソース/ドレイン端子が、第4論理トランジスタの第1ソース/ドレイン端子、および、第2論理トランジスタの第1ソース/ドレイン端子に結合されるように、接続されていてもよい。
第2データ信号トランジスタは、その第1ソース/ドレイン端子が、第1論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子、および、第3論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子に結合されるように、接続されていてもよい。第1データ信号トランジスタの第2ソース/ドレイン端子は、第4のデータ信号トランジスタの第1ソース/ドレイン端子に結合されていてもよい。第4のデータ信号トランジスタは、その第2ソース/ドレイン端子が、第3論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子、および、第4論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子に結合されるように、接続されていてもよい。
上記4つのデータ信号トランジスタと4つの論理トランジスタとの相互接続により、データ信号の結合のための可能な論理関数を実現するための論理基本セルの論理関数ブロックを好適に実現できる回路を提供できる。
論理基本セルの形態を記載したが、これらの形態は本発明の論理基本セルアレイおよび本発明の論理回路にも適用される。
本発明の模範的な形態を図に示し、以下に詳述する。
図1は、本発明の模範的な一実施形態にかかる論理基本セルを示す図である。
図2は、4つの論理選択信号の値と、図1の論理基本セルによって実現される論理関数との間の相関を示す表である。
図3は、本発明の模範的な一実施形態にかかる論理基本セルの論理関数ブロックを示す図である。
図4は、本発明の模範的な第1実施形態にかかる論理基本セルアレイを示す図である。
図5は、本発明の模範的な第2実施形態にかかる論理基本セルアレイを示す図である。
図6Aおよび図6Bは、本発明の模範的な一実施形態にかかる論理基本セルの論理関数ブロックのp‐MOS部分経路およびn‐MOS部分経路を示す図である。
異なる図における同じまたは類似の素子には、同じ参照符号を付している。
図は概略的であり、縮尺どおりではない。
図1に関して、本発明の模範的な一実施形態にかかる論理基本セル100について、以下に示す。
論理基本セル100は、n‐MOSトランジスタを含む第1データ信号経路101と、p‐MOSトランジスタを含む第2データ信号経路102とを有している。第1データ信号経路101は、第1論理関数ブロック160と第2論理関数ブロック170とを含んでいる。第2データ信号経路102は、第1論理関数ブロック140と第2論理関数ブロック150とを含んでいる。
第1データ信号経路101の第1論理関数ブロック160の構造について、以下に詳述する。
第1データ信号経路101の第1論理関数ブロック160は、第1データ信号入力部103を有している。この第1データ信号入力部103には、第1データ信号a0に対して相補的な第1補助データ信号/a0が供給される。さらに、第2データ信号a1に対して相補的な第2補助データ信号/a1が、第2データ信号入力部104に供給される。第3データ信号入力部105には、第1データ信号a0が供給される。さらに、第4データ信号入力部106には、第2データ信号a1が供給される。
第1論理関数ブロック160の出力信号、すなわち、あらかじめ決定できる論理サブ関数に基づいた第1入力信号a0、/a0と第2入力信号a1、/a1とを論理的に組み合わせたものの出力信号が、第1データ信号経路101の第1論理関数ブロック160のデータ信号出力部107bから出力される。
第1n‐MOS論理選択トランジスタ108が、第1データ信号入力部103と第2データ信号入力部104との間の第1論理選択素子として設けられている。この第1n‐MOS論理選択トランジスタ108は、第1論理選択信号s0によって制御される。さらに、第2n‐MOS論理選択トランジスタ109が、第1データ信号入力部103と第4データ信号入力部106との間の第2論理選択素子として設けられている。この第2n‐MOS論理選択トランジスタ109は、第2論理選択信号s1によって制御される。さらに、第3n‐MOS論理選択トランジスタ110が、第2データ信号入力部104と第3データ信号入力部105との間の第3の論理選択素子として設けられている。この第3n‐MOS論理選択トランジスタ110は、第3論理選択信号s2によって制御される。第4n‐MOS論理選択トランジスタ111が、第3データ信号入力部105と第4データ信号入力部106との間に第4論理選択素子として接続されている。この第4n‐MOS論理選択トランジスタ111は、第4論理選択信号s3によって制御される。
第1データ信号入力部103は、第1n‐MOSデータ信号トランジスタ112のゲート領域に連結されている。第2データ信号入力部104は、第2n‐MOSデータ信号トランジスタ113のゲート領域に連結されている。第3データ信号入力部105は、第3n‐MOSデータ信号トランジスタ114のゲート領域に連結されている。第4データ信号入力部106は、第4n‐MOSデータ信号トランジスタ115のゲート領域に連結されている。
第1n‐MOSデータ信号トランジスタ112は、その第1ソース/ドレイン端子が第1n‐MOS論理選択トランジスタ108の第1ソース/ドレイン端子と第2n‐MOS論理選択トランジスタ109の第1ソース/ドレイン端子とに連結されているように、接続されている。第1n‐MOSデータ信号トランジスタ112の第2ソース/ドレイン端子は、第3n‐MOSデータ信号トランジスタ114の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。該第2ソース/ドレイン端子には、供給電位(electrical supply potential)126が印加される。第3n‐MOSデータ信号トランジスタ114は、その第2ソース/ドレイン端子が第4n‐MOS論理選択トランジスタ111の第1ソース/ドレイン端子と第3n‐MOS論理選択トランジスタ110の第1ソース/ドレイン端子とに連結されているように、接続されている。第2n‐MOSデータ信号トランジスタ113は、その第1ソース/ドレイン端子が第1n‐MOS論理選択トランジスタ108の第2ソース/ドレイン端子と第3n‐MOS論理選択トランジスタ110の第2ソース/ドレイン端子とに連結されているように、接続されている。第2n‐MOSデータ信号トランジスタ113の第2ソース/ドレイン端子は、第4n‐MOSデータ信号トランジスタ115の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。第4n‐MOSデータ信号トランジスタ115は、その第2ソース/ドレイン端子が第2n‐MOS論理選択トランジスタ109の第2ソース/ドレイン端子と第4n‐MOS論理選択トランジスタ111の第2ソース/ドレイン端子とに連結されているように、接続されている。第2n‐MOSデータ信号トランジスタ113の第2ソース/ドレイン端子と第4n‐MOSデータ信号トランジスタ115の第1ソース/ドレイン端子とは、データ信号出力部107bに連結されている。
第2データ信号a1に対して相補的なデータ信号/a1は、上記第2データ信号a1から第1インバータ124を介して生成される。第1データ信号a0に対して相補的なデータ信号/a0は、上記第1データ信号a0から第2インバータ125を介して生成される。第3データ信号a2に対して相補的なデータ信号/a2は、上記第3データ信号a2から第3インバータ128を介して生成される。
上記の模範的な実施形態では、第1データ信号経路101の第2論理関数ブロック170は、第1データ信号経路101の第1論理関数ブロック160と全く同じように構成されている。しかし、第2論理関数ブロック170によって実現される論理サブ関数は、第1論理関数ブロック160によって実現される論理サブ関数とは異なっていてもよい。すなわち、図1に示すように、第1データ信号経路101の第2論理関数ブロック170の論理選択信号s4〜s7が、第1論理関数ブロック160の論理関数信号s0〜s3とは異なるように設計されている。これにより、論理関数ブロック160、170のそれぞれにおいて、入力信号a0、a1、/a0、/a1の任意の論理的な組み合わせを、互いの影響を受けずに実現できる。
さらに、第1ソース/ドレイン端子と、ゲート端子と、第2ソース/ドレイン端子とを有する第1n‐MOS論理トランジスタ129が、設けられている。該第1ソース/ドレイン端子は、第1論理関数ブロック160のデータ信号出力部107bに連結されている。該ゲート端子には、第3データ信号a2に対して相補的な第3補助入力信号/a2が供給される。該第2ソース/ドレイン端子では、所定の論理関数に従って、3つの入力信号a0、a1、a2と、それらの論理的に相補的な信号/a0、/a1、/a2とから、論理基本セル100の出力信号が形成される。さらに、論理基本セル100において、第1ソース/ドレイン端子と、ゲート端子と、第2ソース/ドレイン端子とを有する第2n‐MOS論理トランジスタ130が、設けられている。該第1ソース/ドレイン端子は、第2論理関数ブロック170の第1データ信号出力部に連結されている。該ゲート端子には、第3データ信号a2が供給される。該第2ソース/ドレイン端子は、第1n‐MOS論理トランジスタ129の第2ソース/ドレイン端子に連結されている。
第2データ信号経路102の構造について、以下に記載する。
この構造は、第1データ信号経路101に対して反対称的に接続されている。これにより、第2データ信号経路102には、第1論理関数ブロック140および第2論理関数ブロック150が、該第1データ信号経路101と同様に設けられている。第2データ信号経路102には、第1n‐MOS論理選択トランジスタ108の代わりに、第1p‐MOS論理選択トランジスタ116が設けられている。第2n‐MOS論理選択トランジスタ109は、第2p‐MOS論理選択トランジスタ117に置き換えられる。第3n‐MOS論理選択トランジスタ110は、第3p‐MOS論理選択トランジスタ118に置き換えられる。第4n‐MOS論理選択トランジスタ111は、第4p‐MOS論理選択トランジスタ119に置き換えられる。第1n‐MOSデータ信号トランジスタ112は、第1p‐MOSデータ信号トランジスタ120に置き換えられる。第2n‐MOSデータ信号トランジスタ113は、第2p‐MOSデータ信号トランジスタ121に置き換えられる。第3n‐MOSデータ信号トランジスタ114は、第3p‐MOSデータ信号トランジスタ122に置き換えられる。第4n‐MOSデータ信号トランジスタ115は、第4p‐MOSデータ信号トランジスタ123に置き換えられる。データ信号トランジスタ120〜123のゲート端子に供給される信号は、n‐MOSデータ信号経路101のデータ信号トランジスタ112〜115のゲート端子に供給される信号と比べて、反転した信号である。したがって、第1p‐MOSデータ信号トランジスタ120のゲートにa0が存在している(present)一方で、第1n‐MOSデータ信号トランジスタ112のゲートには/a0が存在している。第2p‐MOSデータ信号トランジスタ121のゲートにa1が存在している一方で、第2n‐MOSデータ信号トランジスタ113のゲートには/a1が存在している。第3p‐MOSデータ信号トランジスタ122のゲートに/a0が存在している一方で、第3p‐MOSデータ信号トランジスタ114のゲートにはa0が存在している。第4p‐MOSデータ信号トランジスタ123のゲートに/a1が存在している一方で、第4n‐MOSデータ信号トランジスタ115のゲートにはa1が存在している。
2つデータ信号経路101、102の反対称性とは、それらの互いの配列は基本的に鏡面対称になっているが、互いに対応したトランジスタの導電型が互いに相補的であり、互いに対応したデータ信号トランジスタの入力部に供給されるデータ信号が同様に互いに相補的であるということを意味している、と理解されるべきである。しかし、互いに対応した論理選択トランジスタの入力部に供給される論理選択信号は、2つデータ信号経路101、102において同じである。
第1p‐MOSデータ信号トランジスタ120と第3p‐MOSデータ信号トランジスタ122との互いに連結されているソース/ドレイン端子には、供給電位127が印加される。さらに、第2p‐MOSデータ信号トランジスタ121と第4p‐MOSデータ信号トランジスタ123との互いに連結されているソース/ドレイン端子は、データ信号出力部107aに連結されている。論理関数ブロック140においてあらかじめ決定された論理サブ関数において論理関数ブロック140内の入力信号a0、a1の処理(processing)に対応した出力信号が、第1論理関数ブロック140のデータ信号出力部107aから出力される。第1p‐MOS論理トランジスタ131が、第1ソース/ドレイン端子と、ゲート端子と、第2ソース/ドレイン端子とを有している。該第1ソース/ドレイン端子は、第1論理関数ブロック140のデータ信号出力部107aに連結されている。該ゲート端子には、第3入力信号a2が供給される。該第2ソース/ドレイン端子では、論理基本セル100の出力信号が出力される。さらに、第1ソース/ドレイン端子と、ゲート端子と、第2ソース/ドレイン端子とを有する第2p‐MOS論理トランジスタ132が、備えられている。該第1ソース/ドレイン端子は、第2データ信号経路102の第2論理関数ブロック150のデータ信号出力部107aに連結されている。該ゲート端子には、第3入力信号a2に対して相補的な信号/a2を供給できる。該第2ソース/ドレイン端子は、第1p‐MOS論理トランジスタ131の第2ソース/ドレイン端子に連結されている。
その結果、あらかじめ決定できる論理関数の、3つの入力信号a0、a1、a2と、それらの論理的に相補的な信号/a0、/a1、/a2とを組み合わせた出力信号yが、論理選択トランジスタ128〜132の第2ソース/ドレイン端子から出力される。
論理基本セル100は、3つの入力a0、a1、a2の最適化された論理基本セルを、スタティック標準CMOS回路技術(static standard CMOS circuitry)を用いて実現したものである。第1論理選択信号s0から第4論理選択信号s3をあらかじめ決定することにより、第1データ信号経路101および第2データ信号経路102の第1論理関数ブロック140、160において、どの論理サブ関数を論理関数ブロック140、160によって実現するべきかがあらかじめ明確に決定する。したがって、第1論理選択信号s0から第4論理選択信号s3をあらかじめ決定することにより、論理選択トランジスタ108〜111および116〜119の各チャネル領域が導通しているか、導通していないかが、確定する。これにより、論理関数ブロック140、160内の特定の信号経路を許可でき、それ以外の信号経路を不許可にする。これにより、論理選択信号s0〜s3をあらかじめ決定することにより規定された論理サブ関数に従った、入力信号a0、a1、/a0、/a1の組み合わせを規定できる。
同様に、第2論理関数ブロック150、170において対応する第5論理選択信号s4から第8論理選択信号s7をあらかじめ決定することにより、導通したトランジスタ経路が、あらかじめ決定される。これにより、これらのトランジスタ経路においても、2つの入力変数a0、a1のあらかじめ決定できる論理サブ関数を実現できる。
論理関数ブロック140、150、160、170の出力信号と、第3データ信号a2およびその論理的に相補的な値/a2との組み合わせが、論理トランジスタ129〜132を用いて達成される。これにより、図1の回路によって、方程式(1)が、回路技術に従って明確に(clearly)実現される。これにより、出力信号yが、広域データ信号出力部(global data signal output)から出力される。
したがって、本発明の論理基本セル100によって、ほんのわずかなトランジスタを用いて3つの入力による関数(functions)を実現できる。ここで、明瞭な(explicit)マルチプレクサを用いない。トランジスタの数を少なくすることができるという原理は、最も高い重要度(significance)を有する入力部が出力部を直接切り替えるように、トランジスタの直列経路(transistor series path)の中の第3トランジスタ(または、一般的には任意のさらなるスイッチング変数(switching variable))を構成することにある。
論理基本セル100の回路は、第1pチャネルトランジスタ回路(transistor network)140および第2pチャネルトランジスタ回路150と、第1nチャネルトランジスタ回路160および第2nチャネルトランジスタ回路170とに明確に細分されている。第1pチャネルトランジスタ回路140と第1nチャネルトランジスタ回路160とは、ともに、s0〜s3の切り替え割り当て(switch allocation)に応じて2つの入力の任意の関数(function)を実現する回路を構成している。a2が論理値「0」であると仮定すると、この関数は3つの入力の関数の出力を構成する。第2pチャネルトランジスタ回路150と第2nチャネルトランジスタ回路170とは、ともに、s4〜s7の切り替え割り当てに応じて2つの入力の任意の関数を実現する回路を構成している。a2が論理値「1」であると仮定すると、この関数は3つの入力の関数の出力を構成する。したがって、方程式(1)による3つの入力の関数のシャノン分解は、ここでも実現される。マルチプレクサの機能性を実現する機能単位は、c_(n−1)_MOS構造(nは入力の数)によって実現された。
図2に示した表200は、第2データ信号経路102の第1論理関数ブロック140の例と、第1データ信号経路101の第1論理関数ブロック160とに関して、論理選択信号s0〜s3の様々な順列に対してどの論理サブ関数yTがあらかじめ決定されるかを示している。例えば、第1論理選択信号s0の論理値が「1」であり、第2論理選択信号s1から第4論理選択信号s3の論理値がそれぞれ「0」である場合、データ信号a0とa1とは、OR論理サブ関数に従って、組み合わされる。
表200は、スイッチング変数s0〜s3の割り当てを示している。この割り当てによって、2つデータ信号a0およびa1を組み合わせるための全ての可能な16の論理関数を設定できる。図1に示したように複数の論理関数ブロック140、150、160、170が互いに接続されていることにより、方程式(2)を用いて、より有効でより複雑な関数が構成される。第3データ信号a2の影響(influences)は、図1に示した相互に連結した論理トランジスタ129〜132によって実現される。
図3を参照しながら、模範的な一実施形態にかかる論理関数ブロック300について以下に記載する。この論理関数ブロック300は、論理関数ブロック140、150、160、170の代わりに本発明の論理基本セル(例えば、図1の論理基本セル100)において実行され、同様に、任意に選択可能な論理サブ関数を実現できるものである。
初めに、本発明の論理基本セルの論理関数ブロック300の機能性におけるブール論理に基づいた理論的基礎について記載する。
ブール関数を、n個の入力の積項(product terms)のOR組み合わせ(OR combination)として標準的な論理積正規形で表現できる(図3では、例えば、2つの入力信号a1、a0が供給されるので、n=2である)。これらのn個の入力は、2n積項に割り当てられている(assigned)。
標準CMOS論理を適用して、関数の論理値「1」の積項は、pチャネルトランジスタの直列経路として実現される。論理値「0」は、同様に、nチャネルトランジスタの直列経路として実現される。これに応じて、n個の入力に供給された信号を互いに論理的に組み合わせる全ての論理関数を、明らかに(clearly)積項が接続されるかあるいは切断されることにより、2n個の積項から構成できる。
2つの入力a0、a1には、以下の式が当てはまる。
Figure 0004565003
Figure 0004565003
ここで、
i={0,1}(i=0、1、・・・7) (5)
である。
各関数y=f(a0、a1)は、スイッチング係数または論理関数変数k0〜k7の4つの値が論理値「1」に設定され、残りの値が論理値「0」に設定されることにより、形成される。CMOS論理においてpチャネルトランジスタが、制御端子またはゲート端子において電位「0」でOFF状態になり、一方、nチャネルトランジスタが、電位が値「1」である場合にOFF状態になるので、方程式(3)、(4)の積項を、互いに排除しあう(exclusive)対を形成するように順序付ける(ordered)ことができる。方程式(3)、(4)では、各第1の積項は、各第2の積項、各第3の積項、および、各第4の積項と同様に、互いに論理的に排除しあっている(exclude)。
スイッチング係数kiには、以下の関係が当てはまる。
Figure 0004565003
方程式(4)、(5)、(6)から、4つの独立したスイッチング変数(independent switching valiables)c0、c1、c2、c3を形成するために組み合わせた後、以下の式が得られる。
Figure 0004565003
Figure 0004565003
ここで、
i={0、1}(i=0、1、・・・3) (9)
である。
図3は、論理基本セル100の可能な論理関数ブロック140、150、160、170としてのトランジスタに基づいて、方程式(7)、(8)に関する関数(function)を半導体技術によって実現したことを示すものである。
図3の論理関数ブロック300の場合、第1データ信号a0が、第1データ信号入力部350に供給される。さらに、第2データ信号a1が、第2データ信号入力部351に供給される。第1インバータ回路301によって、第1データ信号a0から、該第1データ信号a0に対して相補的な信号/a0を形成する。第1データ信号入力部350は、第1n‐MOSインバータトランジスタ302のゲート領域に連結されている。さらに、第1データ信号入力部350は、第1p‐MOSインバータトランジスタ303のゲート端子に連結されている。第1p‐MOSインバータトランジスタ303の第1ソース/ドレイン領域には、供給電位307を印加する。第1p‐MOSインバータトランジスタ303の第2ソース/ドレイン領域は、第1n‐MOSインバータトランジスタ302の第1ソース/ドレイン領域に連結されている。該第2ソース/ドレイン領域には、接地電位308が印加される。
さらに、第2インバータ回路304が設けられている。該第2インバータ回路304によって、第2データ信号a1から、その論理的に相補的な信号/a1を形成する。第2データ信号入力部351は、第2n‐MOSインバータトランジスタ305と第2p‐MOSインバータトランジスタ306とのゲート端子に連結されている。これらのトランジスタ305、306が、第2インバータ回路304を構成している。第2p‐MOSインバータトランジスタ306の第1ソース/ドレイン領域は、第1p‐MOSインバータトランジスタ303の第1ソース/ドレイン領域に連結されている。一方、第2p‐MOSインバータトランジスタ306の第2ソース/ドレイン端子は、第2n‐MOSインバータトランジスタ305の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。第2n‐MOSインバータトランジスタ305の第2ソース/ドレイン端子には、接地電位308が印加されている。
図3に示したように、データ信号と、その論理的に相補的な値とは、信号経路ユニット309に供給される。信号/a0は、第1信号経路入力部310に供給される。信号/a1は、第2信号経路入力部311に供給される。信号a0は、第3信号経路入力部312に供給される。信号a1は、第4信号経路入力部313に供給される。
信号経路ユニット309は、第1p‐MOS論理トランジスタ314〜第12p‐MOS論理トランジスタ325、および、第1n‐MOS論理トランジスタ326〜第12n‐MOS論理トランジスタ337から構成されている。第1p‐MOS論理トランジスタ314〜第12p‐MOS論理トランジスタ325は、第1信号経路サブユニットを構成している。一方、第1n‐MOS論理トランジスタ326〜第12n‐MOS論理トランジスタ337は、第2信号経路サブユニットを構成している。
第1論理関数入力部338には、第1論理関数信号c0が供給される。第2論理関数入力部339には、第2論理関数信号c1が供給される。第3論理関数入力部340には、第3論理関数信号c2が供給される。第4論理関数入力部341には、第4論理関数信号c3が供給される。
第4論理関数入力部341は、第9p‐MOS論理トランジスタ322のゲート端子と、 第1n‐MOS論理トランジスタ326のゲート端子とに連結されている。第3論理関数入力部340は、第10p‐MOS論理トランジスタ323と第2n‐MOS論理トランジスタ327とのゲート端子に連結されている。第2論理関数入力部339は、第11p‐MOS論理トランジスタ324と第3n‐MOS論理トランジスタ328とのゲート端子に連結されている。第1論理関数入力部338は、第12p‐MOS論理トランジスタ325と第4n‐MOS論理トランジスタ329とのゲート端子に連結されている。
第1データ信号入力部310は、第5n‐MOS論理トランジスタ330と、第6p‐MOS論理トランジスタ319と、第7n‐MOS論理トランジスタ332と、第4p‐MOS論理トランジスタ317とのゲート端子に連結されている。第2データ信号入力部311は、第9n‐MOS論理トランジスタ334と、第10n‐MOS論理トランジスタ335と、第3p‐MOS論理トランジスタ316と、第8p‐MOS論理トランジスタ321とのゲート端子に連結されている。第3データ信号入力部312は、第5p‐MOS論理トランジスタ318と、第6n‐MOS論理トランジスタ331と、第7p‐MOS論理トランジスタ320と、第8n‐MOS論理トランジスタ333とのゲート端子に連結されている。第4データ信号入力部313は、第1p‐MOS論理トランジスタ314と、第2p‐MOS論理トランジスタ315と、第11n‐MOS論理トランジスタ336と、第12n‐MOS論理トランジスタ337とのゲート端子に連結されている。
第1p‐MOS論理トランジスタ314〜第4p‐MOS論理トランジスタ317の第1ソース/ドレイン端子には、供給電圧307の電位が印加される。第1p‐MOS論理トランジスタ314の第2ソース/ドレイン端子は、第5p‐MOS論理トランジスタ318の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。該第5p‐MOS論理トランジスタ318の第2ソース/ドレイン端子は、第9p‐MOS論理トランジスタ322の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。第2p‐MOS論理トランジスタ315の第2ソース/ドレイン端子は、第6p‐MOS論理トランジスタ319の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。該第6p‐MOS論理トランジスタ319の第2ソース/ドレイン端子は、第10p‐MOS論理トランジスタ323の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。第3p‐MOS論理トランジスタ316の第2ソース/ドレイン端子は、第7p‐MOS論理トランジスタ320の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。該第7p‐MOS論理トランジスタ320の第2ソース/ドレイン端子は、第11p‐MOS論理トランジスタ324の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。第4p‐MOS論理トランジスタ317の第2ソース/ドレイン端子は、第8p‐MOS論理トランジスタ321の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。該第8p‐MOS論理トランジスタ321の第2ソース/ドレイン端子は、第12p‐MOS論理トランジスタ325の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。
第9p‐MOS論理トランジスタ322〜第12p‐MOS論理トランジスタ325の第2ソース/ドレイン端子は、出力部352と、第1n‐MOS論理トランジスタ326〜第4n‐MOS論理トランジスタ329の第1ソース/ドレイン端子とに連結されている。第1n‐MOS論理トランジスタ326の第2ソース/ドレイン端子は、第5n‐MOS論理トランジスタ330の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。該第5n‐MOS論理トランジスタ330の第2ソース/ドレイン端子は、第9n‐MOS論理トランジスタ334の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。第2n‐MOS論理トランジスタ327の第2ソース/ドレイン端子は、第6n‐MOS論理トランジスタ331の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。該第6n‐MOS論理トランジスタ331の第2ソース/ドレイン端子は、第10n‐MOS論理トランジスタ335の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。第3n‐MOS論理トランジスタ328の第2ソース/ドレイン端子は、第7n‐MOS論理トランジスタ332の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。該第7n‐MOS論理トランジスタ332の第2ソース/ドレイン端子は、第11n‐MOS論理トランジスタ336の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。さらに、第4n‐MOS論理トランジスタ329の第2ソース/ドレイン端子は、第8n‐MOS論理トランジスタ333の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。該第8n‐MOS論理トランジスタ333の第2ソース/ドレイン端子は、第12n‐MOS論理トランジスタ337の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。第9n‐MOS論理トランジスタ334〜第12n‐MOS論理トランジスタ337の第2ソース/ドレイン端子は、互いに連結されており、該端子に接地電位308が印加される。
出力信号yintは、ノード352から出力される。
論理関数ブロック300の出力部から出力される論理的な反転(inverse)y0は、ノード352の出力信号yintから第3インバータ回路342を用いて形成される。出力信号yintは、第3n‐MOSインバータトランジスタ343と第3p‐MOSインバータトランジスタ344とから構成された第3インバータ回路342を通過する。論理関数ブロックの出力部は、トランジスタ344、343のドレイン端子に連結されている。第3p‐MOSインバータトランジスタ344の第1ソース/ドレイン端子には、供給電位307が印加されている。第3p‐MOSインバータトランジスタ344の第2ソース/ドレイン端子は、第3n‐MOSインバータトランジスタ343の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。該第3n‐MOSインバータトランジスタ343の第2ソース/ドレイン端子には、接地電位308が印加されている。第3p‐MOSインバータトランジスタ344の第2ソース/ドレイン端子と、第3n‐MOSインバータトランジスタ343の第1ソース/ドレイン端子とは、出力部に連結されており、この出力部から、信号y0が出力される。信号y0を、本発明の論理基本セルの論理トランジスタに連結できる。
論理関数ブロック300の機能性について、以下に記載する。
経路信号ユニット309は、入力信号/a0、/a1、a0、a1を用いた論理演算を具体的に(clearly)実施する。方程式(7)の機能性は、図3に示したように接続されたp‐MOSトランジスタ314〜325によって具体的に実施される。一方、方程式(8)による論理演算は、n‐MOSトランジスタ326〜337によって具体的に実施される。相補的な信号/a0、/a1を生成するために、データ信号入力部350、351と信号経路入力部310〜313との間に、2つのインバータ回路301、304が設けられている。駆動している(driving)インバータ回路342は、出力部352と広域出力部107aとの間に接続されている。上記の模範的な実施形態に関して、2つの入力部350、351を有する論理関数ブロック300には、30個のトランジスタ、つまり、12個のp‐MOS論理トランジスタ314〜325、12個のn‐MOS論理トランジスタ326〜337、6個のトランジスタ302、303、305、306、343、344が必要である。構成ビット(configuration bits)または論理関数信号の数は、4つ(c0、c1、c2、c3)である。
4つの共通の(common)論理関数信号c0〜c3の代わりに、代替案として、12個のp‐MOS論理トランジスタ314〜325を4つの別々の論理関数信号を用いて動作させ、12個のn‐MOS論理トランジスタ326〜337をc0〜c3とは異なる4つの別々の論理関数信号を用いて動作させることもできるということに、留意すべきである。
以下では、図4を参照しながら、本発明の模範的な第1実施形態に関する論理基本セルアレイ400について記載する。
論理基本セルアレイ400は、基本的に構造的に同じ2つの部分回路、つまり、p‐MOS部分回路410、および、n‐MOS部分回路411から構成されている。p‐MOS部分回路410は、p‐MOSトランジスタから構成されている。一方、n‐MOS部分回路411は、n‐MOSトランジスタから構成されている。
p‐MOS部分回路410は、第1p‐MOS論理基本セル412と、第2p‐MOS論理基本セル413とから構成されている。p‐MOS論理基本セル412、413は、それぞれ、第1p‐MOS論理関数ブロック140および第2p‐MOS論理関数ブロック150を備えている。これらのブロックは、第1p‐MOS論理トランジスタ131および第2p‐MOS論理トランジスタ132によって連結されている。これにより、3つの入力信号a0、a1、a2を論理的に組み合わせたものが、第1p‐MOS論理基本セル412の出力部のノード403において形成される。同様に、3つのデータ信号a0、a1、a2を論理的に組み合わせたものが、第2p‐MOS論理基本セル413の出力部のノード403に供給される。該第2p‐MOS論理基本セル413の内部構造は、第1p‐MOS論理基本セル412の内部構造と同じである。第1p‐MOS論理基本セル412の出力部には、第1ソース/ドレイン端子と、ゲート端子と、第2ソース/ドレイン端子とを有する第3p‐MOS論理トランジスタ401aが配置されている。該第1ソース/ドレイン端子には、第1p‐MOS論理基本セル412の出力信号が供給される。該ゲート端子には、第4入力信号a3が供給される。該第2ソース/ドレイン端子では、論理基本セルアレイ400の出力信号yが供給される。
第2p‐MOS論理基本セル413の出力部、つまり、ノード403に配置されているのは、第1ソース/ドレイン端子と、ゲート端子と、第2ソース/ドレイン端子とを有する第4p‐MOS論理トランジスタ401bである。該第1ソース/ドレイン端子では、第2p‐MOS論理基本セル413の出力信号が供給される。該ゲート端子には、第4入力信号a3に対して相補的な信号/a3が供給される。該第2ソース/ドレイン端子は、第1p‐MOS論理基本セル412の第3p‐MOS論理トランジスタ401aの第2ソース/ドレイン端子に連結されている。
n‐MOS部分回路411の構造は、基本的に、その中に含まれた素子が、第1p‐MOS論理基本セル412と同様のpチャネルトランジスタではなく、nチャネルトランジスタであるという点を除いて、p‐MOS部分回路410の構造と同じである。n‐MOSトランジスタを含む第1論理関数ブロック160と、p‐MOSトランジスタを含む第2p‐MOS論理関数ブロック170とが、第1n‐MOS論理トランジスタ129と第2n‐MOS論理トランジスタ130とに、ともに接続されている。これにより、3つのデータ信号a0、a1、a2からの出力信号が、第1n‐MOS論理基本セル414の出力部のノード403に供給される。同様に、第2n‐MOS論理基本セル415の出力部のノード403にも、3つのデータ信号a0、a1、a2からの出力信号が供給される。第1n‐MOS論理基本セル414の出力部403における第3n‐MOS論理トランジスタ402aと、第2n‐MOS論理基本セル415の出力部403における第4n‐MOS論理トランジスタ402bとによって、論理基本セルアレイ400の出力部404に広域出力信号yが生成される。
第3n‐MOS論理トランジスタ402aは、第1ソース/ドレイン端子と、ゲート端子と、第2ソース/ドレイン端子とを有している。該第1ソース/ドレイン端子には、第1n‐MOS論理基本セル414の出力信号が供給される。該ゲート端子には、第4入力信号a3に対して相補的な信号が供給される。該第2ソース/ドレイン端子には、論理基本セルアレイ400の出力信号yが供給される。さらに、第2n‐MOS論理トランジスタ402bは、第1ソース/ドレイン端子と、ゲート端子と、第2ソース/ドレイン端子とを有している。該第1ソース/ドレイン端子には、第2n‐MOS論理基本セル415の出力信号403が供給される。該ゲート端子には、第4入力信号a3が供給される。該第2ソース/ドレイン端子は、第1n‐MOS論理基本セル414の第3n‐MOS論理トランジスタ402aの第2ソース/ドレイン端子に連結されている。
論理基本セルアレイ400の機能性について、以下に記載する。
論理基本セル412〜415の出力部に、各論理基本セル412〜415によって実現される論理サブ関数の各信号が供給される。該信号は、2つの入力信号a0、a1を組み合わせたものである。3つのデータ信号a0、a1、a2から方程式(1)に従って形成された論理的な部分出力信号が、各場合において、論理トランジスタ401a、401b、402a、402bの第1ソース/ドレイン端子に連結されたノード403に供給される。4つのデータ入力信号a0、a1、a2、a3からの論理出力信号yが、論理基本セルアレイ400の広域出力部404に供給される。これは、n=3の場合の方程式(2)に対応している。
結果として、本発明では、二分木としての構造を有する3つより多い入力の関数(図4は、4つの入力の関数を示している)を実現できる。図4の二分木の場合、広域出力部404での容量性負荷は、入力の数に依存していない。この容量性負荷は、通常、出力部404に印加される4つのトランジスタ401a、401b、402a、402bのドレインの容量に相当する。
図5を参照しながら、本発明の模範的な第2実施形態にかかる論理基本セルアレイ500について、以下に記載する。
図4の論理基本セルアレイ400と比べて、図5の論理基本セルアレイ500は、スタティックCMOS論理によって構成されていない。つまり、図5は、n‐MOS経路に対して基本的に鏡面対称的に構成されたp‐MOS経路を示していない。論理基本セルアレイ500は、図4のn‐MOS部分回路411に相当するデータ信号経路からのみ構成されている。したがって、図5のn‐MOS部分回路411の内部構造は、図4のそれと基本的に同じである。したがって、論理基本セルアレイ400とは異なって、論理基本セルアレイ500には、n‐MOS電界効果トランジスタを含んだ単一のデータ信号経路411が設けられている。一方、図4に示したようなp‐MOS電界効果トランジスタを含むデータ信号経路410は、削除される。これにより、特に、面積を縮小した構造が得られる。
選択された論理関数のデータ信号a0、a1、a2、a3を処理した結果を示す出力信号が、データ信号経路411のノード404に供給される。該データ信号経路411の出力部は、n‐MOS評価トランジスタ501の第1ソース/ドレイン端子に連結されている。評価トランジスタ501のゲート領域に連結された評価入力部503に、対応した信号があると、処理された出力信号は、論理基本セルアレイ500の広域出力部505に供給される。該広域出力部505は、評価トランジスタ501の第2ソース/ドレイン領域に連結されている。評価トランジスタ501の第2ソース/ドレイン領域は、p‐MOS予備充電トランジスタ502の第1ソース/ドレイン領域に連結されている。該p‐MOS予備充電トランジスタ502の第2ソース/ドレイン領域には、供給電位127が印加される。p‐MOS予備充電トランジスタ502のゲート領域に連結された予備充電入力部504に、対応した信号があると、供給電位127は、基準電位として論理基本セルアレイ500の出力部505に存在する。この出力部は、p‐MOS予備充電トランジスタ502の第1ソース/ドレイン領域に連結されている。
したがって、図4と比べて、図5では、p‐MOSトランジスタを含む経路が削除されている。プルダウン網411は、図5では図4と同様に、n‐MOSトランジスタから構成される。一方、図5では、p‐MOSトランジスタを含むプルアップ網410は、削除され、スタティックまたはダイナミックに切り替えられる予備充電トランジスタ502に置き換えられている。図5とは異なる方法として、図4のn‐MOSトランジスタからなる信号経路を削除して予備充電トランジスタに置き換えてもよい。その場合には、p‐MOSトランジスタからなる信号経路を設ける。
したがって、図5の本発明の論理基本セルアレイ500をスタティックではないCMOSによって実現した場合、プルアップトランジスタ502が設けられる。プルアップトランジスタ502は、論理基本セルアレイ500のスイッチング時間の部分区間において、出力部505に論理値「1」を予備充電する(予備充電段階(precharge phase))。一方、残りのスイッチング時間では、選択された論理関数は、本発明に従って実現されたプルダウン経路411において計算される(評価段階)。
図4の構造における2つの経路のうちの少なくとも1つ(プルアップ経路またはプルダウン経路)を含んだ回路はいずれも、逆の論理的電位をどのように実現するかとは無関係に、本発明の意味での論理基本セルまたは論理基本セルアレイを同様に構成している。
以下では、図6Aおよび図6Bを参照しながら、図1の論理基本セル100の、第1n‐MOS部分経路101aと第2n‐MOS部分経路101bと、および、第1p‐MOS部分経路102aと第2p‐MOS部分経路102bとの代替案について詳述する。
図1では、部分経路101a、101b、102a、102bによって実現された論理サブ関数は、論理関数信号s0〜s7をあらかじめ決定することによって規定されている。したがって、トランジスタ回路内の特定の経路が通電し、他の経路は信号を伝送しない。これにより、部分経路101a、101b、102a、102bの入力部に供給される入力信号a0、a1、/a0、/a1が、それらによって選択された論理サブ関数に従って組み合わされる。
図6Aに示したp‐MOS部分経路600および図6Bに示したn‐MOS部分経路610は、該部分経路600、610によって実現される論理サブ関数をあらかじめ配線で決定、具体化した構成となっている。すなわち、図1の論理選択トランジスタが、図6Aおよび図6Bのビアまたは金属ブリッジに置き換えられている。
図6Aのp‐MOS部分経路600は、論理選択トランジスタ116〜119が、配線で接続された(hardwired)構成要素601〜603から構成されている接触素子に置き換えられている点で、図1の第1p‐MOS部分経路102aおよび第2p‐MOS部分経路102bとは異なっている。同様に、図6Bのn‐MOS部分経路610は、論理選択トランジスタ108〜111が、配線で接続された構成要素601〜603から構成されている接触素子に置き換えられることにより、図1の第1n‐MOS部分経路s101aおよび第2n‐MOS部分経路101bとは異なっている。p‐MOS部分経路600およびn‐MOS部分経路610におけるデータ信号トランジスタ120〜123および112〜115の相互接続は、それぞれ、配線であらかじめ決めた通りに固定されている。すなわち、ビア603を用いて、第1金属面601の接触素子と第2金属面602の接触素子とを用いて固定されている。ビア603は、図6A、図6Bの紙面に対して垂直に延びるように形成されている。図6A、図6Bの論理選択素子は、変更不可能な(invariable)ハードウェア素子として備えられている。該ハードウェア素子は、金属面601、602およびビア603によって実現されている。データ信号トランジスタ112〜115および120〜123の配線は、各場合に、固定してあらかじめ決定された論理関数を規定する。別の言い方をすれば、構成トランジスタ108〜111および116〜119が、図6A、図6Bでは、それぞれ、ビアブリッジ(via bridges)s0p・・・s3p、および、s0n・・・s3nに置き換えられる。さらに、削除されたと考えられる論理経路については、パワービア(power via)604によって、供給電圧127VDDまたは接地電位VSS126から分離することができる。
別の方法として、図6の個々のトランジスタ間のスイッチは、他の全てのビア面(via planes)、全ての任意の金属層、多結晶シリコン、拡散層、または、今日のまたは将来のCMOSプロセスの他のあらゆる適切な面によって、形成されてもよい。標準CMOS回路技術内では、図6A、図6Bの構成とすることで、特に好ましい電力消費量を実現し、特に小型化・高速化することができる。
標準CMOS技術を用いた図6A、図6Bの実現について、2つの入力インバータ124、125が、それぞれ、データ信号a0、a1からの電位/a0、/a1を生成するために用いられる。該入力インバータ124、125を、プルアップ経路600にも(also)用いられるnチャネルトランジスタと、プルダウン経路610にも用いられるpチャネルトランジスタとによって、削除できる。それにもかかわらず出力部において完全な(full)電圧振動を得るために、電圧降下は、閾値電圧Vthの倍数だけ、供給電位を上げることにより、あるいは接地電位を下げることにより、補償される。しかしこの場合は、長い直列経路がある場合、トランジスタの負荷容量を考慮すべきである。このような手段により、非常に高い組み合わせ充填密度(combinatorial packing density)を有する構成をつくることができ、複数の供給電圧が供給される。
本発明の、明示的な(explicit)マルチプレクサを備えた論理基本セルを実現することは、特に、方程式(1)のサブ関数f0、f1が他の用途向けのチップにさらに用いるために設けられている場合、興味深い変形例である。そうではない場合、本発明にかかるc_(n−1)_MOS構造による分解は、トランジスタの長い直列経路による遅延増加がわずかであることによって実現可能になった、小型化可能で、複雑さを制限できると考えられる変形例である。非常に複雑な関数について(for)、これら2つのアプローチを組み合わせたものが最良の解決策であるといってもよい。6個よりも多い入力を有する組み合わせ関数については、2つの入力の16より多い関数が存在しないので、簡略化できる。特に、ビアプログラム化された解決策(via-programmed solution)により、本発明の利点を効果的に用いることができる。
以下の出版物を本明細書に引用している。すなわち、
文献1:Wannemacher, M「Das FPGA-Kochbuch」(「The FPGA cookbook」、図6.4『SRAM cell from XILINX』、第1版、International Thomson Publishing Company、ボン、1998年、111ページ)
文献2:Wannemacher, M「Das FPGA-Kochbuch」(「The FPGA cookbook」、図7.36『logic block(CLB)of the XC4000 families』、第1版、International Thomson Publishing Company、ボン、1998年、197ページ)
文献3:US 6,529,040 B1
文献4:US 5,592,107
である。
本発明の模範的な一実施形態にかかる論理基本セルを示す図である。 4つの論理選択信号の値と、図1の論理基本セルによって実現される論理関数との間の相関を示す表である。 本発明の模範的な一実施形態にかかる論理基本セルの論理関数ブロックを示す図である。 本発明の模範的な第1実施形態にかかる論理基本セルアレイを示す図である。 本発明の模範的な第2実施形態にかかる論理基本セルアレイを示す図である。 本発明の模範的な一実施形態にかかる論理基本セルの論理関数ブロックのp‐MOS部分経路を示す図である。 本発明の模範的な一実施形態にかかる論理基本セルの論理関数ブロックのn‐MOS部分経路を示す図である。
符号の説明
100 論理基本セル
101 第1データ信号経路
101a 第1n‐MOS部分経路
101b 第2n‐MOS部分経路
102 第2データ信号経路
102a 第1p‐MOS部分経路
102b 第2p‐MOS部分経路
103 第1データ信号入力部
104 第2データ信号入力部
105 第3データ信号入力部
106 第4データ信号入力部
107a データ信号出力部
107b データ信号出力部
108 第1n‐MOS論理選択トランジスタ
109 第2n‐MOS論理選択トランジスタ
110 第3n‐MOS論理選択トランジスタ
111 第4n‐MOS論理選択トランジスタ
112 第1n‐MOSデータ信号トランジスタ
113 第2n‐MOSデータ信号トランジスタ
114 第3n‐MOSデータ信号トランジスタ
115 第4n‐MOSデータ信号トランジスタ
116 第1p‐MOS論理選択トランジスタ
117 第2p‐MOS論理選択トランジスタ
118 第3p‐MOS論理選択トランジスタ
119 第4p‐MOS論理選択トランジスタ
120 第1p‐MOSデータ信号トランジスタ
121 第2p‐MOSデータ信号トランジスタ
122 第3p‐MOSデータ信号トランジスタ
123 第4p‐MOSデータ信号トランジスタ
124 第1インバータ
125 第2インバータ
126 接地電位
127 供給電位
128 第3インバータ
129 第1n‐MOS論理トランジスタ
130 第2n‐MOS論理トランジスタ
131 第1p‐MOS論理トランジスタ
132 第2p‐MOS論理トランジスタ
140 第1論理関数ブロック
150 第2論理関数ブロック
160 第1論理関数ブロック
170 第2論理関数ブロック
200 表
300 論理関数ブロック
301 第1インバータ回路
302 第1n‐MOSインバータトランジスタ
303 第1p‐MOSインバータトランジスタ
304 第2インバータ回路
305 第2n‐MOSインバータトランジスタ
306 第2p‐MOSインバータトランジスタ
307 供給電位
308 接地電位
309 信号経路ユニット
310 第1信号経路入力部
311 第2信号経路入力部
312 第3信号経路入力部
313 第4信号経路入力部
314 第1p‐MOS論理トランジスタ
315 第2p‐MOS論理トランジスタ
316 第3p‐MOS論理トランジスタ
317 第4p‐MOS論理トランジスタ
318 第5p‐MOS論理トランジスタ
319 第6p‐MOS論理トランジスタ
320 第7p‐MOS論理トランジスタ
321 第8p‐MOS論理トランジスタ
322 第9p‐MOS論理トランジスタ
323 第10p‐MOS論理トランジスタ
324 第11p‐MOS論理トランジスタ
325 第12p‐MOS論理トランジスタ
326 第1n‐MOS論理トランジスタ
327 第2n‐MOS論理トランジスタ
328 第3n‐MOS論理トランジスタ
329 第4n‐MOS論理トランジスタ
330 第5n‐MOS論理トランジスタ
331 第6n‐MOS論理トランジスタ
332 第7n‐MOS論理トランジスタ
333 第8n‐MOS論理トランジスタ
334 第9n‐MOS論理トランジスタ
335 第10n‐MOS論理トランジスタ
336 第11n‐MOS論理トランジスタ
337 第12n‐MOS論理トランジスタ
338 第1論理関数入力部
339 第2論理関数入力部
340 第3論理関数入力部
341 第4論理関数入力部
342 第3インバータ回路
343 第3n‐MOSインバータトランジスタ
344 第3p‐MOSインバータトランジスタ
350 第1データ信号入力部
351 第2データ信号入力部
352 ノード
400 論理基本セルアレイ
401a 第3p‐MOS論理トランジスタ
401b 第4p‐MOS論理トランジスタ
402a 第3n‐MOS論理トランジスタ
402b 第4n‐MOS論理トランジスタ
403 ノード
404 広域ノード
410 p‐MOS部分回路
411 n‐MOS部分回路
412 第1p‐MOS論理基本セル
413 第2p‐MOS論理基本セル
414 第1n‐MOS論理基本セル
415 第2n‐MOS論理基本セル
500 論理基本セルアレイ
501 評価電界効果トランジスタ
502 予備充電電界効果トランジスタ
503 評価入力部
504 予備充電入力部
505 広域出力部
600 p‐MOS部分経路
601 第1金属面
602 第2金属面
603 ビア
604 パワービア
610 n‐MOS部分経路

Claims (22)

  1. あらかじめ決定できる論理関数に関し、少なくとも3つの入力信号から出力信号を形成する論理基本セルであって、
    2つのデータ信号入力部と、データ信号出力部とを有する第1論理関数ブロックを含んでおり、該2つのデータ信号入力部には、第1入力信号および第2入力信号が供給でき、該データ信号出力部は、あらかじめ決定できる第1の論理サブ関数に基づいて、第1入力信号と第2入力信号との論理的な組み合わせを供給するようになっており、
    2つのデータ信号入力部と、データ信号出力部とを有する第2論理関数ブロックを含んでおり、該2つのデータ信号入力部には、第1入力信号および第2入力信号が供給でき、該データ信号出力部は、あらかじめ決定できる第2の論理サブ関数に基づいて、第1入力信号と第2入力信号との論理的な組み合わせを供給するようになっており、
    第1ソース/ドレイン端子と、ゲート端子と、第2ソース/ドレイン端子とを有する第1論理トランジスタを含んでおり、該第1ソース/ドレイン端子は、第1論理関数ブロックのデータ信号出力部に連結され、該ゲート端子には、第3入力信号が供給されるようにすることができ、該第2ソース/ドレイン端子では、出力信号が出力されるようにすることができ、
    第1ソース/ドレイン端子と、ゲート端子と、第2ソース/ドレイン端子とを有する第2論理トランジスタを含んでおり、該第1ソース/ドレイン端子は、第2論理関数ブロックのデータ信号出力部に連結され、該ゲート端子には、第3入力信号に対して相補的な信号が供給されるようにすることができ、該第2ソース/ドレイン端子は、第1論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子に連結されている、
    論理基本セル。
  2. 第1論理関数ブロックおよび第2論理関数ブロックは、少なくとも1つのさらなるデータ信号入力部を有し、そのデータ信号入力部のそれぞれに、さらなる入力信号が供給される、それにより、論理基本セルは、あらかじめ決定できる論理関数に関し、少なくとも4つの入力信号から出力信号を形成するよう設定される、
    請求項1に記載の論理基本セル。
  3. 第1論理関数ブロックおよび第2論理関数ブロックが、各論理サブ関数に関し、互いに接続された複数のデータ信号トランジスタから形成される、
    請求項1または2に記載の論理基本セル。
  4. 論理トランジスタおよびデータ信号トランジスタは第1導電型トランジスタであり、該第1導電型トランジスタは第1データ信号経路を形成し、
    第2データ信号経路は第2導電型トランジスタから形成され、第2導電型は、第1導電型に対して相補的なものであり、第1データ信号経路の各トランジスタに対し、第2データ信号経路に、対応して接続されたトランジスタが設けられており、
    第1データ信号経路の論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子と、第2データ信号経路の論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子とが互いに結合している、
    請求項3に記載の論理基本セル。
  5. 出力信号が供給されうる評価スイッチ、および、予備充電スイッチを含んでおり、
    評価スイッチが開いて予備充電スイッチが閉じているときには、出力信号は論理基本セルの出力部に供給され、予備充電スイッチが開いて評価スイッチが閉じているときには、論理基本セルの出力部には基準信号が供給されるように、これらのスイッチは接続されて制御されうる、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の論理基本セル。
  6. 評価スイッチおよび予備充電スイッチがトランジスタである、
    請求項5に記載の論理基本セル。
  7. CMOS論理基本セルとして設定される、
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載の論理基本セル。
  8. 論理関数ブロックのうちの少なくとも1つは、
    プログラマブル論理回路、
    書き換え可能ゲートアレイ、
    マスクプログラムド特定用途向けIC、
    論理ゲート、または、複数の論理ゲート構造、
    またはルックアップテーブルの構造において形成されている、
    請求項1ないし7のいずれか1項に記載の論理基本セル。
  9. 論理関数ブロックのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つの論理関数構成入力を有し、それによって、実現しうる論理サブ関数が、各論理関数ブロックに対して、不変のやり方であらかじめ決定される、
    請求項1ないし8のうちの少なくとも1つに記載の論理基本セル。
  10. 少なくとも一つの論理構成の入力部に結合された記憶装置であって、実現可能な論理サブ関数をあらかじめ決めておくための情報を格納できる記憶装置を備えている、
    請求項9に記載の論理基本セル。
  11. 論理関数ブロックのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つの論理関数構成入力部を有し、それによって、
    実現しうる論理サブ関数が、
    供給しうる信号によって、各論理関数ブロックに対して、可変のやり方であらかじめ決定される、
    請求項1ないし8のいずれか1項に記載の論理基本セル。
  12. 論理関数ブロックのうちの少なくとも1つが、
    第1入力信号に対して論理的に相補的な信号が供給されうる第1補助データ信号入力部と、
    第2入力信号に対して論理的に相補的な信号が供給されうる第2補助データ信号入力部と、
    上記第1データ信号入力部と上記第2データ信号入力部との間に形成された第1論理選択素子と、
    上記第1データ信号入力部と上記第2補助データ信号入力部との間に形成された第2論理選択素子と、
    上記第2データ信号入力部と上記第1補助データ信号入力部との間に形成された第3論理選択素子と、
    上記第1データ補助信号入力部と上記第2補助データ信号入力部との間に形成された第4論理選択素子とを有し、
    上記論理選択素子によって選択された論理関数に関する2つのデータ信号の論理的な組み合わせを、データ信号出力部に供給することができる、
    請求項1ないし11のいずれか1項に記載の論理基本セル。
  13. 論理選択素子が、固定のハードウェア素子である、
    請求項12に記載の論理基本セル。
  14. 論理選択素子が、複数の金属面および/またはビアによって実現されている、
    請求項12または13に記載の論理基本セル。
  15. 第1論理選択素子は、第1論理選択信号によって制御されうる第1論理トランジスタであり、
    第2論理選択素子は、第2論理選択信号によって制御されうる論理トランジスタであり、
    第3論理選択素子は、第3論理選択信号によって制御されうる第3論理トランジスタであり、
    第4論理選択素子は、第4論理選択素子によって制御されうる第4論理トランジスタである、
    請求項14に記載の論理基本セル。
  16. 4つのデータ信号トランジスタを有し、そのゲート端子にて、データ信号のうちの一つ、または、そのデータ信号のうちの一つに関して論理的に相補的なデータ信号のうちの一つが供給されることができる、
    請求項12ないし15のいずれか1項に記載の論理基本セル。
  17. 第1データ信号トランジスタは、
    その第1ソース/ドレイン端子が、第1論理トランジスタの第1ソース/ドレイン端子、および、第2論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子に結合され、
    その第2ソース/ドレイン端子が、第3データ信号トランジスタの第1ソース/ドレイン端子と結合されるように、
    接続されている、
    請求項16に記載の論理基本セル。
  18. 第3データ信号トランジスタは、
    その第2ソース/ドレイン端子が、第4論理トランジスタの第1ソース/ドレイン端子、および、第2論理トランジスタの第1ソース/ドレイン端子に結合されるように、
    接続されている、
    請求項17に記載の論理基本セル。
  19. 第2データ信号トランジスタは、
    その第1ソース/ドレイン端子が、第1論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子、および、第3論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子に結合され、
    その第2ソース/ドレイン端子が、第4のデータ信号トランジスタの第1ソース/ドレイン端子に結合されるように、
    接続されている、
    請求項16ないし18のいずれか1項に記載の論理基本セル。
  20. 第4のデータ信号トランジスタは、
    その第2ソース/ドレイン端子が、第2論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子、および、第4論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子に結合されるように、
    接続されている、
    請求項19に記載の論理基本セル。
  21. あらかじめ決定できる論理関数に関し、少なくとも4つの入力信号から構成の出力信号を形成する論理基本セルアレイであって、
    請求項1ないし20のいずれか1項に記載の第1論理基本セルを含んでおり、
    また、第1ソース/ドレイン端子と、ゲート端子と、第2ソース/ドレイン端子とを有する第3論理トランジスタを含んでおり、該第1ソース/ドレイン端子には、第1論理基本セルの出力信号が供給されるようにすることができ、該ゲート端子には、第4入力信号が供給されるようにすることができ、該第2ソース/ドレイン端子では、論理基本セルアレイの出力信号が供給されるようにすることができ、
    また、請求項1ないし20のいずれか1項に記載の第2論理基本セルを含んでおり、
    また、第1ソース/ドレイン端子と、ゲート端子と、第2ソース/ドレイン端子とを有する第4論理トランジスタを含んでおり、該第1ソース/ドレイン端子には、第2論理基本セルの出力信号が供給されるようにすることができ、該ゲート端子には、第4入力信号に対して相補的な信号が供給されるようにすることができ、該第2ソース/ドレイン端子は、第3論理トランジスタの第2ソース/ドレイン端子に連結されている、
    論理基本セルアレイ。
  22. 4つよりも多いデータ信号の論理的な組み合わせを形成する論理回路であって、
    請求項21に記載の複数の論理基本セルアレイを備えた論理回路。
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