JP4562213B2 - Oil-in-water emulsion composition - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に皮膚外用剤等として用いられる水中油型乳化組成物に関する技術分野の発明である。より具体的には、ビタミンAの脂肪酸エステルが安定化された、特にクリーム系の前記水中油型乳化組成物に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
ビタミンAやビタミンAの脂肪酸エステル等のビタミンA類は、従来から皮膚角化症等の予防や治療、さらには皮膚老化の防止や回復に有効な成分として知られており、これらの目的を有する様々な皮膚外用剤中に有効成分として配合されている。
【0003】
しかしながら、本来これらのビタミンA類は極めて不安定な成分である。すなわち、ビタミンA類は、光,空気,熱,金属イオン等の数多くの要因により惹起される、異性化や酸化分解等により、容易に変質してしまう成分である。よって、このようなビタミンA類を配合した皮膚外用剤は、経時的安定性に問題があり、かつ過度に保存に気を使う必要がある等の不都合があった。
このように不安定なビタミンA類のうち、ビタミンAについては、これを皮膚外用剤中で安定化させることを目的とした、キレート剤や抗酸化剤を用いる等の、様々な手段が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ビタミンAの脂肪酸エステルは、ビタミンAに比べると、酸化安定性には優れるものの、その構造上加水分解を受けやすいという特徴がある。よって、現在提案されている、上述の方法に代表される安定化方法では、ビタミンAの脂肪酸エステルの酸化安定性を向上させることができるだけで、問題となる加水分解に対する安定性を向上させることができない。
よって、本発明における解決課題は、このビタミンAの脂肪酸エステルの加水分解に対する安定性を向上する手段を提供することにある。
【0005】
すなわち、本発明は、下記(1)〜(3)の特徴を有する、ビタミンAの脂肪酸エステルと共に、油溶性抗酸化剤、ベヘニルアルコール、及び、親水性非イオン系界面活性剤を含む水中油型乳化組成物、を提供する発明である。
(1)親水性非イオン系界面活性剤に対するベヘニルアルコールの量比が、重量比で0.5以上である。
(2)全ての界面活性剤の配合量が、組成物全体に対して5.0重量%以下である。
(3)油分の配合量が、ベヘニルアルコール、及び、親水性非イオン系界面活性剤の総量に対して、重量比で1.0以上である。
【0006】
すなわち、本発明は、下記▲1▼〜▲3▼の特徴を有する、ビタミンAの脂肪酸エステルと共に、油溶性抗酸化剤,両親媒性物質及び親水性非イオン系界面活性剤を含む水中油型乳化組成物を提供する。
▲1▼配合する両親媒性物質─親水性非イオン系界面活性剤─水系において形成されるゲルの転移温度が50℃以上である。
▲2▼前記親水性非イオン系界面活性剤に対する前記両親媒性物質の量比が重量比で0.5以上である。
▲3▼全ての界面活性剤の配合量が、組成物全体に対して5.0重量%以下である。
【0007】
なお、本発明乳化組成物の性質を特定する一つの要素である(後述する)、ΣI.O.B.値の基本となるI.O.B.値(Inorganic Organic Balance の略
)は、いわばその油分の極性の度合いを示す指標で、無機性の有機性に対する比率を表す値〔その油分の分子中の炭素原子1個について「有機性値」を20とし,同水酸基1個について「無機性値」を100として,これを基準とした他の置換基(無機性基)の無機性値に基づいて算出される値:▲1▼藤田著「有機分析」(1930年)カニヤ書店,▲2▼同著「有機化合物の予測と有機概念図(化学の領域11−10)」(1957年)719〜725頁,▲3▼藤田及び赤塚著「系統的有機定性分析(純粋物篇)」487頁(1970年)風間書店,▲4▼甲田著「有機概念図−基礎と応用」227頁(1984年)三共出版,▲5▼矢口著「有機概念図による乳化処方設計」98頁(1985年)日本エマルジョン株式会社,▲6▼R.H.Ewell,J.M.Harrison,L.Berg:Ind Eng Chem 36,871(1944) 〕であり、具体的には
I.O.B.値=その油分の無機性値/その油分の有機性値
で表される。
【0008】
そして、本発明において定義するΣI.O.B.値は、乳化物中の油相を構成
する各々の油分のI.O.B.値の総和である。
すなわち、
ΣI.O.B.値=油相の無機性値/油相の有機性値
【0009】
と定義され、この式において、油相の無機性値は、A×x+B×y+C×z+・・・〔式中、A,B,C・・・は、乳化物中の油相を構成する個々の油の有機概念図上の無機性値を表し、x,y,z・・・は、乳化物中の油相を構成する個々の油A,B,C・・・それぞれの油相中における存在割合である(x+y+z+・・・=1)〕で表され、油相の有機性値は、A'×x+B'×y+C'×z+・・・(式中、A',B',C'・・・は、乳化物中の油相を構成する個々の油の有機概念図上の有機性値を表す)で表される。
このΣI.O.B.値が大きい場合には、その油相の無機性が高く、結果とし
て極性が大きいことを意味する。
なお、後述するように、シリコーン類は、上記の「油相を構成する各々の油分」から除外して、言い換えれば、油相中にシリコーン油が存在する場合は、このシリコーン油が油相中に存在しないものとみなして、上記ΣI.O.B.値は計算される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明に係わる水中油型乳化組成物(以下、本発明乳化組成物という)は、前述のように、特に配合したビタミンA脂肪酸エステルを安定化することを目的とする乳化組成物である。
【0011】
すなわち、本発明乳化組成物は、ビタミンA脂肪酸エステルを含むことを前提とする水中油型乳化組成物である。
本発明乳化組成物において安定化される対象となるビタミンA脂肪酸エステルとしては、例えばビタミンA酢酸エステル,ビタミンAパルミチン酸エステル,ビタミンAプロピオン酸エステル等を例示することができるが、「脂肪酸でエステル化されたビタミンA」である限り特に限定されず、本発明乳化組成物における安定化の対象となる。
【0012】
また、これらのビタミンA脂肪酸エステルの混合物、例えば水産動物や植物から得られるビタミンA脂肪酸エステルを含む動植物油等を本発明乳化組成物に配合する場合、これらの動植物油に含まれるビタミンA脂肪酸エステルも、本発明における安定化の対象とすることができる。
【0013】
本発明乳化組成物は、油溶性抗酸化剤並びに両親媒性物質及び親水性非イオン系界面活性剤の特定条件での配合等を、上記ビタミンA脂肪酸エステルを安定化する手段とする、水中油型乳化組成物である。
【0014】
本発明乳化組成物中に配合可能な「油溶性抗酸化剤」は、「油溶性で抗酸化能を有する物質」であり、その安全性において皮膚外用剤中に配合可能である限り特に限定されるものではない。
【0015】
具体的には、例えばブチルヒドロキシトルエン(以下、BHTという),ブチルヒドロキシアニソール(以下、BHAという)、α,β,γ,δ- トコフェロール, ノルジヒドログアヤレチン,没食子酸プロピル,ビタミンCの脂肪酸エステル又はソルビン酸等を例示することができる。
【0016】
本発明乳化組成物における、これらの油溶性抗酸化剤の配合量は、この酸化分解を十分に防止するためには、組成物全体に対して0.001重量%以上が好ましく、同0.01重量%以上がさらに好ましい。配合上限は特に限定されるものではないが、概ね組成物全体に対して10.0重量%以下の範囲内で配合される。
【0017】
これらの油溶性抗酸化剤は、主にビタミンA脂肪酸エステルの酸化分解を防止するために、本発明乳化組成物中に配合される。
本発明乳化組成物中に配合され得る両親媒性物質は、界面活性を有するが、それ自体は疎水性が強く、一般の界面活性剤ほど界面活性を有さない物質であり、かかる性質を有する限り特に限定されず、例えば高級脂肪族アルコール,モノグリセリド,グリセロールモノアルキルエーテル等を例示することができる。
【0018】
本発明乳化組成物中に配合可能な「親水性非イオン系界面活性剤」としては、例えば、ポリオキシエチレン(以下,POEと略記することもある)ソルビタンモノオレエート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類;POEソルビットモノオレエート等のPOEソルビット脂肪酸エステル類;POEグリセリンモノステアレート,POEグリセリンモノイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類;POEモノオレエート,POEジステアレート,POEジオレエート等のPOE脂肪酸エステル類;POEオレイルエーテル,POEステアリルエーテル,POEベヘニルエーテル,POE2−オクチルドデシルエーテル,POE2−ヘキシルデシルエーテル,POE2−ヘプチルウンデシルエーテル,POE2−デシルテトラデシルエーテル,POE2−デシルペンタデシルエーテル,POEコレスタノールエーテル等のPOEアルキルエーテル類;POEオクチルフェニルエーテル,POEノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類;プルロニック型類;POE・POPセチルエーテル,POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル類;POEヒマシ油等のPOEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体;POEソルビットミツロウ等のPOEミツロウ・ラノリン誘導体;ポリグリセリンモノアルキルエステル・モノアルキルエーテル類;ショ糖モノオレイン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル類;シリコーン系界面活性剤等を挙げることができる。
【0019】
本発明乳化組成物においては、上記の両親媒性物質と親水性非イオン系界面活性剤とが、両親媒性物質─親水性非イオン系界面活性剤─水系において形成されるゲルの転移温度が50℃以上、より好ましくは60℃以上である組み合わせであることが必要である。
【0020】
このゲルの転移温度が50℃未満であると、系中のビタミンA脂肪酸エステルの安定性が低下し、好ましくない。
また、親水性非イオン系界面活性剤に対する前記両親媒性物質の量比が重量比で0.5以上であることが必要であり、同0.7以上であることが好ましく、さらに同1.0以上であることが特に好ましい。
【0021】
この重量比が0.7未満であると、系中のビタミンA脂肪酸エステルの安定性が低下し、好ましくない。
さらに、これらの親水性非イオン系界面活性剤を含む、本発明乳化組成物中に配合する全ての界面活性剤の配合量は、組成物全体に対して5.0重量%以下であることが必要であり、同3.0重量%以下であることが好ましい。
【0022】
この配合量が組成物全体に対して5.0重量%を超えると、系中のビタミンA脂肪酸エステルの安定性が低下し、好ましくない。
【0023】
なお、本発明乳化組成物に配合し得る界面活性剤は、上記の親水性非イオン系界面活性剤の他に、親油性非イオン系界面活性剤を、必要に応じて配合することができる。
【0024】
他の種類の界面活性剤、具体的には、陽イオン系界面活性剤,陰イオン系界面活性剤又は両性界面活性剤を、本発明の所期の効果を十分に維持しつつ配合することは一般的には困難であるが、これらの配合を本発明は妨げるものではない。
【0025】
本発明乳化組成物において選択して配合される油分は、油相のΣI.O.B.値が0.043以上になるように選択して配合することが好ましく、同0.128以上になるように選択して配合することが好ましい。
【0026】
油相のΣI.O.B.値が、0.043未満であると、組成によっては系内の薬剤の安定性が低下する傾向になり好ましくない。
このΣI.O.B.値が大きくなると、油相全体の極性が大きくなり、油相内のビタミンA脂肪酸エステルが水相中に移行する度合いが少なくなり、油相内のビタミンA脂肪酸エステルの安定性を向上させることができる。
【0027】
本発明乳化組成物の油分として、シリコーン油を配合することが可能であるが、このシリコーン油においては、原則として分子内に炭素原子が存在しないために、ΣI.O.B.値の概念からは除外されるが(前述した)、これらのシリコーン油は、本発明乳化組成物において、その配合により本発明の所期の効果である、ビタミンA脂肪酸エステルの安定性に悪影響を与えるものではなく、その配合により、油相のΣI.O.B.値を変化させるものではない。
【0028】
なお、本発明乳化組成物における油分の配合量は、前記両親媒性物質及び親水性非イオン系界面活性剤の総量に対して、重量比で1.0以上であることが好ましく、同2.0以上であることが特に好ましい。
【0029】
この配合量が、前記両親媒性物質及び親水性非イオン系界面活性剤の総量に対して、重量比で1.0未満であると、本発明組成物の組成によっては、系中のビタミンA脂肪酸エステルの安定性が低下する傾向があり、好ましくない。
【0030】
本発明乳化組成物においては、比較的多量の親水性非イオン系界面活性剤を配合しても、これを両親媒性物質と共存させることにより、系内に形成されるゲルによって、遊離した親水性非イオン系界面活性剤が減少又は消滅させることができると考えることができる。そして、本発明者は、この現象をビタミンA脂肪酸エステルの安定性を飛躍的に向上させる手段としても用い得ることに想到して、本発明乳化組成物の完成に至ったものである。
【0031】
本発明乳化組成物において、配合されるべき油分は、上記の条件を満たす限り特に限定されるべきものではなく、具体的には後述する皮膚外用剤における一般的な例示成分等から上記の条件を満たすように適宜選択して本発明乳化組成物中に配合することができる。
【0032】
本発明乳化組成物は、主に化粧料,医薬品,医薬部外品等の皮膚外用剤として用いられ得る水中油型乳化組成物である(本発明乳化組成物が、皮膚外用剤であるものを、本発明皮膚外用剤という)。
かかる本発明皮膚外用剤は、その構成から、特に系中にゲルを形成する水中油系クリーム型の剤型を原則としてとる皮膚外用剤である。
以下、この本発明皮膚外用剤としての態様について説明する。
【0033】
本発明皮膚外用剤においては、その皮膚外用剤の具体的な目的に応じて、上述のビタミンA脂肪酸エステルを安定化するという、本発明の所期の効果を損なわない限りにおいて、一般的な薬効成分や基剤成分を配合することができる。
【0034】
薬効成分としては、例えば、本発明皮膚外用剤をサンケア製品として用いる場合には、パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤;パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、〔4−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−3−メチルブチル〕−3,4,5−トリメトキシケイ皮酸エステル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、2−フェニル−5−メチルベンゾオキサゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤を本発明皮膚外用剤中に配合することができる。
【0035】
また、保湿効果を本発明皮膚外用剤に付与するために、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、D−マンニット、水アメ、ブドウ糖、果糖、乳糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アデノシンリン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、ピロリドンカルボン酸、グルコサミン、シクロデキストリン等の保湿剤を配合することができる。
【0036】
さらに薬剤成分として、油溶性抗酸化剤以外の用途を有するビタミン類;エストラジオール、エチニルエストラジオール等のホルモン類;アルギニン、アスパラギン酸、シスチン、システイン、メチオニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類;アラントイン、アズレン、グリチルレチン酸等の抗炎症剤;アルブチン等の美白剤;酸化亜鉛、タンニン酸等の収斂剤;L−メントール、カンフル等の清涼剤、イオウ、塩化リゾチーム、塩酸ピリドキシン、γ−オリザノール等を配合することができる。
【0037】
さらに、多様な薬効を有する各種の抽出物を配合することができる。すなわち、ドクダミエキス、オウバクエキス、メリロートエキス、オドリコソウエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、キナエキス、ユキノシタエキス、クララエキス、コウホネエキス、ウイキョウエキス、サクラソウエキス、バラエキス、ジオウエキス、レモンエキス、シコンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、スギナエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、海草エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、キイチゴエキス、メリッサエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、モモエキス、桃葉エキス、クワエキス、ヤグルマギクエキス、ハマメリスエキス、プラセンタエキス、胸腺抽出物、シルク抽出液等を本発明皮膚外用剤中に配合することができる。
【0038】
なお、これらの薬効成分に、本発明皮膚外用剤に配合可能な薬効成分が限定されるものではない。また、上に挙げた薬効成分は単独で本発明皮膚外用剤に配合することの他に、2種類以上の上記薬効成分を、目的に応じ、適宜組み合わせて配合することも可能である。
【0039】
基剤成分としては、具体的に所望する形態や剤型に応じて通常公知の基剤成分等を、その配合により本発明の所期の効果を損なわない範囲で(特に、油分については留意して配合する必要がある)広く配合して用いることができる。
【0040】
すなわち、アマニ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、アボガド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、キョウニン油、シナモン油、ホホバ油、ブドウ油、ヒマワリ油、アーモンド油、ナタネ油、ゴマ油、小麦胚芽油、米胚芽油、米ヌカ油、綿実油、大豆油、落花生油、茶実油、月見草油、卵黄油、牛脚油、肝油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等の液体油脂;ヤシ油、パーム油、パーム核油等の液体又は固体の油脂;カカオ脂、牛脂、羊脂、豚脂、馬脂、硬化油、硬化ヒマシ油、モクロウ、シアバター等の固体油脂;ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カポックロウ、サトウキビロウ、ホホバロウ、セラックロウ等のロウ類を本発明皮膚外用剤中に配合することができる。
【0041】
また、オクタン酸セチル等のオクタン酸エステル、トリ−2−エチルヘキサエン酸グリセリン,テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット等のイソオクタン酸エステル、ラウリン酸ヘキシル等のラウリン酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル,ミリスチン酸オクチルドデシル等のミリスチン酸エステル、パルミチン酸オクチル等のパルミチン酸エステル、ステアリン酸イソセチル等のステアリン酸エステル、イソステアリン酸イソプロピル等のイソステアリン酸エステル、イソパルミチン酸オクチル等のイソパルミチン酸エステル、オレイン酸イソデシル等のオレイン酸エステル、アジピン酸ジイソプロピル等のアジピン酸ジエステル、セバシン酸ジエチル等のセバシン酸ジエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル油;流動パラフィン,オゾケライト,スクワラン,スクワレン,プリスタン,パラフィン,イソパラフィン,セレシン,ワセリン,マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素油を本発明皮膚外用剤中に配合することができる。
【0042】
また、ジメチルポリシロキサン,メチルフェニルポリシロキサン,メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状シリコーン、オクタメチルシクロテトラシロキサン,デカメチルシクロペンタシロキサン,ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン、3次元網目構造を有するシリコーン樹脂、シリコーンゴム等のシリコーンを本発明皮膚外用剤中に配合することができる。
【0043】
そして、メタノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級アルコール;コレステロール,シトステロール,フィトステロール,ラノステロール等のステロール類を本発明皮膚外用剤中に配合することができる。
【0044】
また、アラビアゴム,トラガントガム,ガラクタン,キャロブガム,グアーガム,カラヤガム,カラギーナン,ペクチン,寒天,クインスシード(マルメロ),アルゲコロイド(褐藻エキス),デンプン(コメ,トウモロコシ,バレイショ,コムギ)等の植物系高分子、デキストラン,サクシノグルカン,プルラン等の微生物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、コラーゲン,カゼイン,アルブミン,ゼラチン等の動物系高分子、メチルセルロース,ニトロセルロース,エチルセルロース,メチルヒドロキシプロピルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース,セルロース硫酸ナトリウム,ヒドロキシプロピルセルロース,カルボキシメチルセルロースナトリウム,結晶セルロース,セルロース末等のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム,アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル,カルボキシビニルポリマー(CARBOPOL等)等のビニル系高分子、ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム,ポリエチルアクリレート,ポリアクリル酸アミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン,カチオンポリマー,ベントナイト,ケイ酸アルミニウムマグネシウム,ラポナイト,ヘクトライト,無水ケイ酸等の無機系水溶性高分子等の水溶性高分子を本発明皮膚外用剤中に配合することができる。
【0045】
さらに、アラニン,エデト酸ナトリウム塩,ポリリン酸ナトリウム,メタリン酸ナトリウム,リン酸等の金属イオン封鎖剤;2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、L−アルギニン、L−リジン、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム等の中和剤;乳酸,クエン酸,グリコール酸,コハク酸,酒石酸,dl−リンゴ酸,炭酸カリウム,炭酸水素ナトリウム,炭酸水素アンモニウム等のpH調整剤等を本発明皮膚外用剤中に配合することができる。
【0046】
また、安息香酸,サリチル酸,石炭酸,パラオキシ安息香酸エステル,パラクロルメタクレゾール,ヘキサクロロフェン,塩化ベンザルコニウム,塩化クロルヘキシジン,トリクロロカルバニリド,感光素,フェノキシエタノール、パラベン類等の抗菌剤等を本発明皮膚外用剤中に配合することができる。
【0047】
また、必要に応じて適当な香料、色素等を本発明の所期の効果を損なわない範囲で本発明皮膚外用剤に配合することもできる。
ここで、上記の基剤成分は例示であり、これらの基剤成分に本発明皮膚外用剤に配合可能な基剤成分が限定されるものではない。
これらの基剤成分は所望する形態に応じた処方に従い、適宜組み合わせて本発明皮膚外用剤に配合することができる。
本発明乳化組成物の具体的な処方については、後述する。
【0048】
【実施例】
以下、本発明を実施例を用いてさらに具体的に説明する。ただし、これらの実施例により、本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
なお、これらの実施例における配合量は、特に断わらない限り、その成分が配合される系全体に対する重量%である。
【0049】
ビタミンA脂肪酸エステルの安定性評価方法
本実施例では、配合したビタミンA脂肪酸エステルの安定性を評価するために、製剤中のビタミンA脂肪酸エステルの残存率をその評価指標として用い、アルミホイルで遮光して、50℃で1ヵ月保存した後のビタミンA脂肪酸エステルの、製剤中における保存前に対する保存後の残存率を、高速液体クロマトグラフィーで解析することにより求めて、これを前記評価指標としての残存率(%)とした(以下、このようにして求めた残存率を、単に残存率ということもある)。
【0050】
この残存率を求めるための、高速液体クロマトグラフィーは、以下の条件で行った。
カラム:C18カラム(株式会社 資生堂製)
検出:UV310nm
移動相:72%メタノール/10%アセトニトリル/18%イオン交換水/0.5%酢酸(酢酸レチノールを検出する場合)
100%メタノール/0.5%酢酸(パルミチン酸レチノールを検出する場合)
【0051】
この残存率は、100%に近ければ近い程好ましく、本発明においては、80%以上の残存率を示したか否かを、ビタミンA脂肪酸エステルの安定化作用を認めるか否かのボーダーラインとした。
すなわち、残存率が80%以上のものを合格品とし、同80%未満のものを不合格品として評価した。
【0052】
. . B.値の算定方法
前述の算定方法に基づいて、各例の製剤の油相のI.O.B.値を算定した。
【0053】
下記第1表〜第3表に記載した処方の実施例及び比較例において、上記の検討を行い、本発明における効果を検討した。その結果も合わせてこれらの表に記載する。
なお、各表における各製剤は、70℃の水相に、同じく70℃に加温した油相を加え、ホモミキサーで均一に乳化して調製した。
【0054】
【表1】

Figure 0004562213
【0055】
第1表において、実施例1〜実施例3及び比較例1は、親水性非イオン系界面活性剤に対する両親媒性物質の量比について比較検討した例である。
この量比が許容範囲である、重量比で0.5以上を満たしている実施例1〜3は、ビタミンA脂肪酸エステルである酢酸レチノールの経時的安定性が認められたが、この量比が0.45である比較例1においては、この経時的安定性が基準値である80よりも劣ることが明らかになった。
【0056】
実施例4と実施例5及び比較例2と比較例3は、配合した界面活性剤の配合量について検討した例である。
この配合量が基準値である、「組成物全体に対して5.0重量%以下」を満足した実施例4と実施例5においては、ビタミンA脂肪酸エステルの経時的安定性が向上していたが、この基準を逸脱している比較例2と比較例3においては、大幅にこの経時的安定性が低下していることが明らかになった。
【0057】
実施例6〜実施例9は、油分の配合量について検討した例である。
この配合量が、「両親媒性物質及び親水性非イオン系界面活性剤の総量に対して、重量比で1.0以上」という好適範囲を満足した実施例6,7は、ビタミンA脂肪酸エステルの経時的安定性が良好であるが、この好適範囲を逸脱する実施例8と実施例9におけるビタミンA脂肪酸エステルの経時的安定性は、限界値に近似してしまうことが明らかになった。
【0058】
比較例4は、ゲルの転移温度が50℃未満となるように、「両親媒性物質─親水性非イオン系界面活性剤─水系」の配合処方を設定した例である。
この比較例4において、上記ゲルの転移温度が50℃未満である系は、ビタミンA脂肪酸エステルの経時的安定性が限界値よりも劣っていた。
【0059】
【表2】
Figure 0004562213
【0060】
第2表において、実施例10〜実施例14は、配合成分を様々に設定して、それぞれの例におけるビタミンA脂肪酸エステルの安定性を、油相のΣI.O.B.値を指標にして検討した例である。
これらの結果から、油相のΣI.O.B.値が高い、すなわち油相の無機性が高く、極性が大きいほど、ビタミンA脂肪酸エステルの経時的安定性が向上することが明らかになった。
【0061】
【表3】
Figure 0004562213
【0062】
第3表において、実施例15〜実施例17及び比較例5〜比較例8は、上記の実施例と比較例と同様のことが、配合するビタミンA脂肪酸エステルを、パルミチン酸レチノールに変更した場合にもいえるか否かを検討した例である。
これらの結果から、配合するビタミンA脂肪酸エステルを変更しても、本発明乳化組成物においては、このビタミンA脂肪酸エステルの経時的安定性が向上することが明らかになった。
【0063】
【発明の効果】
本発明により、ビタミンA脂肪酸エステルが製剤中で安定化されている、特に皮膚外用剤として有用な乳化組成物が提供される。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is an invention in the technical field relating to an oil-in-water emulsion composition mainly used as a skin external preparation or the like. More specifically, the invention relates to the oil-in-water emulsified composition in which the fatty acid ester of vitamin A is stabilized, in particular, cream type.
[0002]
[Prior art]
Vitamin A, such as vitamin A and fatty acid ester of vitamin A, has been conventionally known as an effective ingredient for the prevention and treatment of skin keratosis and the prevention and recovery of skin aging, and has these purposes. It is blended as an active ingredient in various external preparations for skin.
[0003]
However, these vitamins A are inherently unstable components. In other words, vitamin A is a component that easily deteriorates due to isomerization, oxidative decomposition, or the like caused by many factors such as light, air, heat, and metal ions. Therefore, the external preparation for skin containing such vitamin A has problems such as a problem in stability over time, and excessive care must be taken for storage.
Among such unstable vitamin As, various means such as using a chelating agent or an antioxidant for the purpose of stabilizing vitamin A in a topical skin preparation have been proposed. ing.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Although fatty acid ester of vitamin A is superior in oxidation stability to vitamin A, it has a feature that it is susceptible to hydrolysis due to its structure. Therefore, the currently proposed stabilization method represented by the above-described method can only improve the oxidative stability of the fatty acid ester of vitamin A, and can improve the stability against hydrolysis in question. Can not.
Therefore, the problem to be solved in the present invention is to provide means for improving the stability of the fatty acid ester of vitamin A against hydrolysis.
[0005]
  That is, the present invention comprises an oil-soluble antioxidant together with a fatty acid ester of vitamin A having the following characteristics (1) to (3):Behenyl alcohol andOil-in-water emulsified composition containing hydrophilic nonionic surfactantIs an invention that provides
(1) For hydrophilic nonionic surfactantsThe amount ratio of behenyl alcohol isThe weight ratio is 0.5 or more.
(2) The blending amount of all the surfactants is 5.0% by weight or less with respect to the whole composition.
(3) The oil content isBehenyl alcohol, andThe weight ratio is 1.0 or more with respect to the total amount of the hydrophilic nonionic surfactant.
[0006]
That is, the present invention is an oil-in-water type containing an oil-soluble antioxidant, an amphiphile and a hydrophilic nonionic surfactant together with a fatty acid ester of vitamin A having the following features (1) to (3): An emulsified composition is provided.
(1) The transition temperature of the gel formed in the amphiphile to be blended—hydrophilic nonionic surfactant—aqueous system is 50 ° C. or higher.
(2) The amount ratio of the amphiphile to the hydrophilic nonionic surfactant is 0.5 or more by weight.
(3) The blending amount of all the surfactants is 5.0% by weight or less with respect to the whole composition.
[0007]
In addition, ΣI.O.B., which is one element that specifies the properties of the emulsion composition of the present invention (described later). The I.O.B. Value (Inorganic Organic Balance)
) Is an index that indicates the degree of polarity of the oil component, and is a value that represents the ratio of inorganic to organic (the “organic value” is 20 for one carbon atom in the molecule of the oil component, and one hydroxyl group) The value calculated on the basis of the inorganic value of other substituents (inorganic groups) based on the “inorganic value” of 100: (1) Fujita, “Organic analysis” (1930) Kaniya Bookstore, (2) The same book, “Prediction of organic compounds and organic conceptual diagram (Chemistry domain 11-10)” (1957), pages 719-725, (3) Fujita and Akatsuka “Systematic organic qualitative analysis (pure products) Pp.) 487 (1970) Kazama Shoten, (4) Koda, “Organic Conceptual Diagram-Fundamentals and Applications”, page 227 (1984) Sankyo Publishing, (5) Yaguchi, “Emulsion Formulation Design with Organic Conceptual Diagram” 98 Page (1985) Nippon Emulsion Co., Ltd., (6) R H. Ewell, J. M. Harrison, L. Berg: Ind Eng Chem 36,871 (1944)), specifically
I.O.B. Value = inorganic value of the oil / organic value of the oil
It is represented by
[0008]
Then, the ΣI.O.B. The value constitutes the oil phase in the emulsion
I.O.B. The sum of values.
That is,
ΣI.O.B. Value = Oil phase inorganic value / Oil phase organic value
[0009]
In this formula, the inorganic value of the oil phase is A × x + B × y + C × z +... (Where A, B, C... Are the individual constituents of the oil phase in the emulsion). Represents the inorganic value on the organic conceptual diagram of the oil of No. 1 and x, y, z... Are the individual oils A, B, C... Constituting the oil phase in the emulsion. (X + y + z +... = 1)], and the organic value of the oil phase is A ′ × x + B ′ × y + C ′ × z + (where A ′, B ′, C ′ (... represents the organic value on the organic conceptual diagram of each oil constituting the oil phase in the emulsion).
This ΣI.O.B. If the value is large, the oil phase is highly inorganic, resulting in
Means a large polarity.
As will be described later, silicones are excluded from the above-mentioned “each oil component of the oil phase”, in other words, when silicone oil is present in the oil phase, the silicone oil is not contained in the oil phase. ΣI.O.B. The value is calculated.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
As described above, the oil-in-water emulsion composition according to the present invention (hereinafter referred to as the present emulsion composition) is an emulsion composition intended to stabilize a particularly formulated vitamin A fatty acid ester.
[0011]
That is, the emulsion composition of the present invention is an oil-in-water emulsion composition premised on containing a vitamin A fatty acid ester.
Examples of the vitamin A fatty acid ester to be stabilized in the emulsion composition of the present invention include vitamin A acetate ester, vitamin A palmitate ester, vitamin A propionate ester and the like. It is not particularly limited as long as it is “modified vitamin A”, and is a target of stabilization in the emulsion composition of the present invention.
[0012]
Further, when blending these vitamin A fatty acid esters, for example, animal and vegetable oils containing vitamin A fatty acid esters obtained from marine animals and plants into the emulsion composition of the present invention, vitamin A fatty acid esters contained in these animal and vegetable oils Can also be targeted for stabilization in the present invention.
[0013]
The emulsified composition of the present invention is an oil-in-water solution comprising, as a means for stabilizing the vitamin A fatty acid ester, blending of oil-soluble antioxidant, amphiphile and hydrophilic nonionic surfactant under specific conditions. Type emulsified composition.
[0014]
The “oil-soluble antioxidant” that can be blended in the emulsified composition of the present invention is an “oil-soluble substance having an antioxidant ability”, and is particularly limited as long as it can be blended in a skin external preparation in terms of safety. It is not something.
[0015]
Specifically, for example, butylhydroxytoluene (hereinafter referred to as BHT), butylhydroxyanisole (hereinafter referred to as BHA), α, β, γ, δ-tocopherol, nordihydroguaiaretin, propyl gallate, vitamin C fatty acid Examples thereof include esters and sorbic acid.
[0016]
The amount of these oil-soluble antioxidants in the emulsion composition of the present invention is preferably 0.001% by weight or more based on the total composition in order to sufficiently prevent this oxidative degradation, More preferably by weight. The upper limit of blending is not particularly limited, but is generally blended within a range of 10.0% by weight or less with respect to the entire composition.
[0017]
These oil-soluble antioxidants are blended in the emulsified composition of the present invention mainly to prevent oxidative degradation of vitamin A fatty acid esters.
The amphiphilic substance that can be blended in the emulsified composition of the present invention has a surface activity, but itself has a strong hydrophobicity and is a substance that has less surface activity than a general surfactant, and has such properties. There is no particular limitation, and examples thereof include higher aliphatic alcohols, monoglycerides, glycerol monoalkyl ethers and the like.
[0018]
Examples of the “hydrophilic nonionic surfactant” that can be blended in the emulsion composition of the present invention include POE sorbitan fatty acid esters such as polyoxyethylene (hereinafter sometimes abbreviated as POE) sorbitan monooleate. POE sorbite fatty acid esters such as POE sorbite monooleate; POE glycerin fatty acid esters such as POE glycerin monostearate and POE glycerin monoisostearate; POE fatty acid esters such as POE monooleate, POE distearate and POE dioleate; POE Oleyl ether, POE stearyl ether, POE behenyl ether, POE2-octyldodecyl ether, POE2-hexyldecyl ether, POE2-heptylundecyl ether, POE2-decyltetradec POE alkyl ethers such as ruether, POE2-decylpentadecyl ether and POE cholestanol ether; POE alkylphenyl ethers such as POE octylphenyl ether and POE nonylphenyl ether; Pluronic types; POE / POP cetyl ether, POE / POP2 POE / POP alkyl ethers such as decyltetradecyl ether; POE castor oil / hardened castor oil derivatives such as POE castor oil; POE beeswax / lanolin derivatives such as POE sorbit beeswax; polyglycerin monoalkyl esters / monoalkyl ethers; Examples thereof include sucrose fatty acid esters such as sucrose monooleate; silicone surfactants and the like.
[0019]
In the emulsified composition of the present invention, the amphiphilic substance and the hydrophilic nonionic surfactant have a transition temperature of a gel formed in the amphiphilic substance-hydrophilic nonionic surfactant-aqueous system. The combination needs to be 50 ° C. or higher, more preferably 60 ° C. or higher.
[0020]
If the gel transition temperature is less than 50 ° C., the stability of the vitamin A fatty acid ester in the system is lowered, which is not preferable.
In addition, the ratio by weight of the amphiphile to the hydrophilic nonionic surfactant must be 0.5 or more, preferably 0.7 or more, and It is especially preferable that it is 0 or more.
[0021]
When this weight ratio is less than 0.7, the stability of the vitamin A fatty acid ester in the system is lowered, which is not preferable.
Furthermore, the compounding quantity of all the surfactants mix | blended in this invention emulsion composition containing these hydrophilic nonionic surfactants may be 5.0 weight% or less with respect to the whole composition. It is necessary and is preferably 3.0% by weight or less.
[0022]
If this amount exceeds 5.0% by weight based on the whole composition, the stability of the vitamin A fatty acid ester in the system is lowered, which is not preferable.
[0023]
In addition, the surfactant which can be mix | blended with this invention emulsion composition can mix | blend a lipophilic nonionic surfactant other than said hydrophilic nonionic surfactant as needed.
[0024]
It is possible to blend other types of surfactants, specifically, cationic surfactants, anionic surfactants or amphoteric surfactants while sufficiently maintaining the intended effects of the present invention. Although generally difficult, the present invention does not preclude these formulations.
[0025]
The oil component selected and blended in the emulsified composition of the present invention is the oil phase ΣI.O.B. It is preferable to select and mix so that the value is 0.043 or more, and it is preferable to select and mix so that the value is 0.128 or more.
[0026]
Oil phase ΣI.O.B. If the value is less than 0.043, depending on the composition, the stability of the drug in the system tends to decrease, such being undesirable.
This ΣI.O.B. As the value increases, the polarity of the entire oil phase increases, the degree of transfer of vitamin A fatty acid ester in the oil phase into the aqueous phase decreases, and the stability of the vitamin A fatty acid ester in the oil phase can be improved. it can.
[0027]
As an oil component of the emulsified composition of the present invention, a silicone oil can be blended. However, in this silicone oil, in principle, since no carbon atom exists in the molecule, ΣI.O.B. Although excluded from the concept of value (as described above), these silicone oils have an adverse effect on the stability of vitamin A fatty acid ester, which is the desired effect of the present invention, due to its blending in the emulsified composition of the present invention. The oil phase ΣI.O.B. It does not change the value.
[0028]
In addition, it is preferable that the compounding quantity of the oil component in this invention emulsion composition is 1.0 or more by weight ratio with respect to the total amount of the said amphiphile and a hydrophilic nonionic surfactant, and 2. It is especially preferable that it is 0 or more.
[0029]
Depending on the composition of the composition of the present invention, when the blending amount is less than 1.0 by weight with respect to the total amount of the amphiphile and the hydrophilic nonionic surfactant, vitamin A in the system The stability of the fatty acid ester tends to decrease, which is not preferable.
[0030]
In the emulsified composition of the present invention, even when a relatively large amount of a hydrophilic nonionic surfactant is blended, the hydrophilicity released by the gel formed in the system by coexisting it with an amphiphilic substance. It can be considered that the nonionic surfactant can be reduced or eliminated. The present inventor has conceived that this phenomenon can be used as a means for dramatically improving the stability of the vitamin A fatty acid ester, and has completed the emulsion composition of the present invention.
[0031]
In the emulsified composition of the present invention, the oil content to be blended is not particularly limited as long as the above conditions are satisfied. Specifically, the above conditions are determined from general exemplified components and the like in a skin external preparation described later. It can select suitably so that it may satisfy | fill and can mix | blend in this invention emulsion composition.
[0032]
The emulsion composition of the present invention is an oil-in-water emulsion composition that can be used mainly as a skin external preparation for cosmetics, pharmaceuticals, quasi drugs, etc. (the emulsion composition of the present invention is a skin external preparation) The skin external preparation of the present invention).
Such an external preparation for skin according to the present invention is an external preparation for skin which, in principle, takes an oil-in-water cream type dosage form that forms a gel in the system in principle.
Hereinafter, the aspect as this skin external preparation of this invention is demonstrated.
[0033]
In the external preparation for skin of the present invention, the general medicinal effect is obtained as long as the intended effect of the present invention for stabilizing the above-mentioned vitamin A fatty acid ester is not impaired according to the specific purpose of the external preparation for skin. Components and base components can be blended.
[0034]
As the medicinal component, for example, when the external preparation for skin of the present invention is used as a suncare product, a benzoic acid-based ultraviolet absorber such as paraaminobenzoic acid; an anthranilic acid-based ultraviolet absorber such as methyl anthranilate; octyl salicylate, phenyl salicylate , Salicylic acid UV absorbers such as homomenthyl salicylate; isopropyl paramethoxycinnamate, octyl paramethoxycinnamate, 2-ethylhexyl paramethoxycinnamate, glyceryl mono-2-ethylhexanoate diparamethoxycinnamate, [4-bis (trimethylsiloxy) methylsilyl-3-methylbutyl] -cinnamic acid-based ultraviolet absorbers such as 3,4,5-trimethoxycinnamic acid ester; 2,4-dihydroxybenzophenone, 2-hydroxy-4- Methoxybenzophenone, 2-hydroxy- Benzophenone ultraviolet absorbers such as methoxybenzophenone-5-sulfonic acid, sodium 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone-5-sulfonate; urocanic acid, ethyl urocanate, 2-phenyl-5-methylbenzoxazole, 2- (2′-hydroxy-5′-methylphenyl) benzotriazole, 4-tertUltraviolet absorbers such as -butyl-4'-methoxydibenzoylmethane can be blended in the skin external preparation of the present invention.
[0035]
In order to impart a moisturizing effect to the skin external preparation of the present invention, polyethylene glycol, propylene glycol, dipropylene glycol, 1,3-butylene glycol, hexylene glycol, glycerin, diglycerin, xylitol, maltitol, maltose, D -Moisturizing agents such as mannitol, water candy, glucose, fructose, lactose, sodium chondroitin sulfate, sodium hyaluronate, sodium adenosine phosphate, sodium lactate, bile salt, pyrrolidone carboxylic acid, glucosamine, cyclodextrin, etc. it can.
[0036]
Furthermore, vitamins having uses other than oil-soluble antioxidants as pharmaceutical ingredients; hormones such as estradiol and ethinyl estradiol; amino acids such as arginine, aspartic acid, cystine, cysteine, methionine, serine, leucine, and tryptophan; allantoin, Anti-inflammatory agents such as azulene and glycyrrhetinic acid; whitening agents such as arbutin; astringents such as zinc oxide and tannic acid; refreshing agents such as L-menthol and camphor; sulfur, lysozyme chloride, pyridoxine hydrochloride, γ-oryzanol, etc. can do.
[0037]
Furthermore, various extracts having various medicinal effects can be blended. In other words, Dokudami Extract, Oat Extract, Merilot Extract, Oyster Extract, Licorice Extract, Peonies Extract, Soap Extract, Loofah Extract, Kina Extract, Yukinoshita Extract, Clara Extract, Licorice Extract, Fennel Extract, Primrose Extract, Rose Extract, Giant Extract, Lemon Extract , Sicon extract, aloe extract, ginger root extract, eucalyptus extract, horsetail extract, sage extract, thyme extract, tea extract, seaweed extract, cucumber extract, clove extract, raspberry extract, melissa extract, carrot extract, maroni extract, peach extract, peach leaf extract , Mulberry extract, cornflower extract, hamamelis extract, placenta extract, thymus extract, silk extract, etc. can be incorporated into the skin external preparation of the present invention. That.
[0038]
Note that these medicinal ingredients are not limited to medicinal ingredients that can be incorporated into the skin external preparation of the present invention. In addition to the above-mentioned medicinal ingredients alone being blended into the skin external preparation of the present invention, two or more kinds of the medicinal ingredients can be blended in appropriate combination depending on the purpose.
[0039]
As the base component, a conventionally known base component or the like according to the specifically desired form or dosage form is used in such a range that the intended effect of the present invention is not impaired by the blending (particularly with regard to the oil content. Can be mixed and used widely.
[0040]
Linseed oil, camellia oil, macadamia nut oil, corn oil, mink oil, olive oil, avocado oil, sasanqua oil, castor oil, safflower oil, kyounin oil, cinnamon oil, jojoba oil, grape oil, sunflower oil, almond oil, Rapeseed oil, sesame oil, wheat germ oil, rice germ oil, rice bran oil, cottonseed oil, soybean oil, peanut oil, tea seed oil, evening primrose oil, egg yolk oil, cow leg oil, liver oil, triglycerin, glyceryl trioctanoate, triiso Liquid fats such as glyceryl palmitate; liquid or solid fats such as coconut oil, palm oil, palm kernel oil; cocoa butter, beef tallow, sheep fat, tallow, horse fat, hydrogenated oil, hydrogenated castor oil, molasses, shea butter Solid fats such as beeswax, candelilla wax, cotton wax, carnauba wax, bayberry wax, ibota wax, whale wax, montan wax, nukarou, la Phosphorus, reduced lanolin, hard lanolin, may be formulated kapok wax, sugarcane wax, jojoba wax, a wax such as shellac wax in the present invention the skin external preparation.
[0041]
In addition, octanoic acid esters such as cetyl octanoate, glycerin tri-2-ethylhexaenoate, isooctanoic acid esters such as tetra-2-ethylhexanoic acid pentaerythritol, lauric acid esters such as hexyl laurate, isopropyl myristate, Myristic acid ester such as octyldodecyl myristate, palmitic acid ester such as octyl palmitate, stearic acid ester such as isocetyl stearate, isostearic acid ester such as isopropyl isostearate, isopalmitic acid ester such as octyl isopalmitate, oleic acid Oleic acid esters such as isodecyl; adipic acid diesters such as diisopropyl adipate; sebacic acid diesters such as diethyl sebacate; ester oils such as diisostearyl malate; Dynamic paraffin may be blended ozokerite, squalane, squalene, pristane, paraffin, isoparaffin, ceresin, vaseline, hydrocarbon oils such as microcrystalline wax in the present invention the skin external preparation.
[0042]
It also has a chain silicone such as dimethylpolysiloxane, methylphenylpolysiloxane, and methylhydrogenpolysiloxane, a cyclic silicone such as octamethylcyclotetrasiloxane, decamethylcyclopentasiloxane, and dodecamethylcyclohexasiloxane, and a three-dimensional network structure. Silicone such as silicone resin and silicone rubber can be blended in the external preparation for skin of the present invention.
[0043]
And lower alcohols, such as methanol, ethanol, propanol, and isopropanol; Sterols, such as cholesterol, sitosterol, phytosterol, and lanosterol, can be mix | blended in this invention external preparation for skin.
[0044]
Also, plant polymers such as gum arabic, tragacanth gum, galactan, carob gum, guar gum, caraya gum, carrageenan, pectin, agar, quince seed (malmello), alge colloid (brown algae extract), starch (rice, corn, potato, wheat) , Microbial polymers such as dextran, succinoglucan and pullulan, starch polymers such as carboxymethyl starch and methylhydroxypropyl starch, animal polymers such as collagen, casein, albumin and gelatin, methylcellulose, nitrocellulose and ethylcellulose , Methyl hydroxypropyl cellulose, hydroxyethyl cellulose, cellulose sodium sulfate, hydroxypropyl cellulose, sodium carboxymethyl cellulose, crystal cellulose Cellulose polymers such as cellulose powder, alginic acid polymers such as sodium alginate and propylene glycol alginate, vinyl polymers such as polyvinyl methyl ether and carboxyvinyl polymer (CARBOPOL etc.), polyoxyethylene polymers, poly Oxyethylene polyoxypropylene copolymer polymer, acrylic polymer such as sodium polyacrylate, polyethyl acrylate, polyacrylamide, polyethyleneimine, cationic polymer, bentonite, aluminum magnesium silicate, laponite, hectorite, anhydrous A water-soluble polymer such as an inorganic water-soluble polymer such as silicic acid can be blended in the external preparation for skin of the present invention.
[0045]
Furthermore, sequestering agents such as alanine, sodium edetate, sodium polyphosphate, sodium metaphosphate, phosphoric acid; 2-amino-2-methyl-1-propanol, 2-amino-2-methyl-1,3- Neutralizing agents such as propanediol, potassium hydroxide, sodium hydroxide, L-arginine, L-lysine, triethanolamine, sodium carbonate; lactic acid, citric acid, glycolic acid, succinic acid, tartaric acid, dl-malic acid, carbonic acid A pH adjuster such as potassium, sodium hydrogen carbonate, ammonium hydrogen carbonate or the like can be blended in the external preparation for skin of the present invention.
[0046]
In addition, the present invention includes antibacterial agents such as benzoic acid, salicylic acid, coalic acid, paraoxybenzoic acid ester, parachloromethcresol, hexachlorophene, benzalkonium chloride, chlorhexidine chloride, trichlorocarbanilide, photosensitizer, phenoxyethanol, and parabens. It can mix | blend in a skin external preparation.
[0047]
Moreover, a suitable fragrance | flavor, pigment | dye, etc. can also be mix | blended with this invention skin external preparation in the range which does not impair the effect of this invention as needed.
Here, the above base components are merely examples, and the base components that can be blended in the skin external preparation of the present invention are not limited to these base components.
These base components can be appropriately combined and blended in the skin external preparation of the present invention according to a prescription according to a desired form.
A specific formulation of the emulsion composition of the present invention will be described later.
[0048]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples. However, the technical scope of the present invention is not limited by these examples.
In addition, unless otherwise indicated, the compounding quantity in these Examples is the weight% with respect to the whole system by which the component is mix | blended.
[0049]
Method for evaluating the stability of vitamin A fatty acid esters
In this example, in order to evaluate the stability of the blended vitamin A fatty acid ester, the residual ratio of the vitamin A fatty acid ester in the preparation was used as an evaluation index, and was shielded with aluminum foil and stored at 50 ° C. for one month. The residual rate after storage of the vitamin A fatty acid ester after storage with respect to before storage in the preparation was determined by analyzing by high performance liquid chromatography, and this was defined as the residual rate (%) as the evaluation index (hereinafter referred to as the evaluation index) The residual rate obtained in this way is sometimes simply referred to as the residual rate).
[0050]
The high performance liquid chromatography for determining the residual rate was performed under the following conditions.
Column: C18 column (made by Shiseido Co., Ltd.)
Detection: UV310nm
Mobile phase: 72% methanol / 10% acetonitrile / 18% ion-exchanged water / 0.5% acetic acid (when detecting retinol acetate)
100% methanol / 0.5% acetic acid (when detecting retinol palmitate)
[0051]
This residual rate is preferably as close as possible to 100%. In the present invention, whether or not the residual rate of 80% or more is shown is a borderline on whether or not the stabilizing action of the vitamin A fatty acid ester is recognized. .
That is, a product having a residual rate of 80% or more was evaluated as a pass product, and a product having a residual rate of less than 80% was evaluated as a reject product.
[0052]
I . O . B. Value calculation method
Based on the above calculation method, the I.O.B. The value was calculated.
[0053]
In the examples and comparative examples of the formulations described in Tables 1 to 3 below, the above examination was performed and the effects in the present invention were examined. The results are also shown in these tables.
Each formulation in each table was prepared by adding an oil phase similarly heated to 70 ° C. to an aqueous phase at 70 ° C. and uniformly emulsifying with a homomixer.
[0054]
[Table 1]
Figure 0004562213
[0055]
In Table 1, Examples 1 to 3 and Comparative Example 1 are examples in which the amount ratio of the amphiphile to the hydrophilic nonionic surfactant is compared.
In Examples 1 to 3, in which this quantitative ratio is within an acceptable range and satisfies a weight ratio of 0.5 or more, the stability over time of retinol acetate, which is a vitamin A fatty acid ester, was observed. In Comparative Example 1, which was 0.45, it became clear that this temporal stability was inferior to the reference value of 80.
[0056]
Example 4 and Example 5 and Comparative Example 2 and Comparative Example 3 are examples in which the blending amount of the blended surfactant was examined.
In Example 4 and Example 5 which satisfied the blending amount as a reference value, “5.0% by weight or less based on the entire composition”, the temporal stability of the vitamin A fatty acid ester was improved. However, in Comparative Example 2 and Comparative Example 3 that deviated from this standard, it became clear that the temporal stability was greatly reduced.
[0057]
Examples 6 to 9 are examples in which the amount of oil was studied.
Examples 6 and 7 in which this blending amount satisfied a preferable range of “1.0 or more by weight with respect to the total amount of the amphiphilic substance and the hydrophilic nonionic surfactant” were vitamin A fatty acid esters. The stability over time of Vitamin A fatty acid esters in Examples 8 and 9 deviating from this preferred range was found to be close to the limit value.
[0058]
Comparative Example 4 is an example in which a formulation of “amphiphile—hydrophilic nonionic surfactant—aqueous” was set so that the transition temperature of the gel was less than 50 ° C.
In Comparative Example 4, the system in which the gel transition temperature was less than 50 ° C. had poorer temporal stability of the vitamin A fatty acid ester than the limit value.
[0059]
[Table 2]
Figure 0004562213
[0060]
In Table 2, Examples 10 to 14 set various blending components to determine the stability of vitamin A fatty acid ester in each example, and ΣI. O. B. This is an example examined using the value as an index.
From these results, the oil phase ΣI. O. B. It was revealed that the higher the value, that is, the higher the inorganicity of the oil phase and the higher the polarity, the more the stability of vitamin A fatty acid ester with time.
[0061]
[Table 3]
Figure 0004562213
[0062]
In Table 3, Examples 15 to 17 and Comparative Examples 5 to 8 are the same as the above Examples and Comparative Examples, but the vitamin A fatty acid ester to be blended is changed to retinol palmitate This is an example of examining whether it can be said.
From these results, it was revealed that even when the vitamin A fatty acid ester to be blended was changed, the stability over time of the vitamin A fatty acid ester was improved in the emulsion composition of the present invention.
[0063]
【The invention's effect】
According to the present invention, there is provided an emulsified composition particularly useful as an external preparation for skin, in which a vitamin A fatty acid ester is stabilized in a preparation.

Claims (4)

下記(1)〜(3)の特徴を有する、ビタミンAの脂肪酸エステルと共に、油溶性抗酸化剤、ベヘニルアルコール、及び、親水性非イオン系界面活性剤を含む水中油型乳化組成物:
(1)親水性非イオン系界面活性剤に対するベヘニルアルコールの量比が、重量比で0.5以上である。
(2)全ての界面活性剤の配合量が、組成物全体に対して5.0重量%以下である。
(3)油分の配合量が、ベヘニルアルコール、及び、親水性非イオン系界面活性剤の総量に対して、重量比で1.0以上である。
The oil-in-water emulsion composition containing the fatty acid ester of vitamin A having the following characteristics (1) to (3), an oil-soluble antioxidant, behenyl alcohol, and a hydrophilic nonionic surfactant:
(1) The amount ratio of behenyl alcohol to hydrophilic nonionic surfactant is 0.5 or more by weight.
(2) The blending amount of all the surfactants is 5.0% by weight or less with respect to the whole composition.
(3) The blended amount of oil is 1.0 or more by weight with respect to the total amount of behenyl alcohol and hydrophilic nonionic surfactant.
前記水中油型乳化組成物における油相のΣI.O.B.値が0.043以上である、請求項1記載の水中油型乳化組成物。  ΣI.OB of the oil phase in the oil-in-water emulsion composition. The oil-in-water emulsion composition according to claim 1, having a value of 0.043 or more. 前記水中油型乳化組成物中に配合される全ての界面活性剤が親水性非イオン系界面活性剤である、請求項1又は2記載の水中油型乳化組成物。  The oil-in-water emulsion composition according to claim 1 or 2, wherein all the surfactants blended in the oil-in-water emulsion composition are hydrophilic nonionic surfactants. 前記水中油型乳化組成物が皮膚外用剤である、請求項1〜3のいずれかに記載の水中油型乳化組成物。  The oil-in-water type emulsion composition in any one of Claims 1-3 whose said oil-in-water type emulsion composition is a skin external preparation.
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