JP4557761B2 - タイムスタンプ装置及びタイムスタンププログラム - Google Patents

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この発明は、電子署名システムのタイムスタンプにかかり、さらに詳しくはタイムスタンプサーバまたはネットワーク間においてエラーが発生したときに、エラー対処処理を行う構成を有するタイムスタンプシステム及びそれをコンピュータに実行させるプログラムに関するものである。
認証機関による「タイムスタンピングサービス」とは、タイムスタンプが施された電子データ(デジタルデータ)が、タイムスタンプが施された時刻に、確かに存在していたこと、タイムスタンプが施された時刻の状態とを保証するサービスである。例えば、タイムスタンピングサービスの利用者が所定のハッシュ関数を用いて電子データのハッシュデータ(ダイジェスト)を生成し、そのハッシュデータに対するタイムスタンプを要求すると、認証機関では、時刻情報(年日時分秒情報)を加えた認証機関のデジタル署名を返信する。デジタル署名に時刻情報を付加し、該当の電子データに付与することを、「タイムスタンプを押す」または「タイムスタンプを発行する」と言う。電子署名をした利用者が使用しているパソコン等ではなく、このように認証機関がタイプスタンプを押すことで、認証の信頼度が高まる。
図13は、従来のタイムスタンプサーバのシステム構成図である。図13に示すように、クライアント端末31から「署名付きハッシュデータ41」をタイムスタンプサーバ32に送信、タイムスタンプをリクエストし、タイムスタンプサーバ32でタイムスタンプが押された、「タイムスタンプ付きハッシュデータ45」がクライアント端末31に返信される。動作を説明する。
(1) ハッシュ手段34は、電子データ33に対するハッシュデータ35を生成し、署名手段36はクライアント端末31に予め保持されている利用者の秘密鍵を用いて、電子署名を行い、署名付きハッシュデータ37を作成する。
(2) タイムスタンプ要求手段38が署名付きハッシュデータ37へのタイムスタンプを要求し、データ送受信手段40が署名付きハッシュデータ41をタイムスタンプサーバ32のデータ送受信手段42へ送信する。
(3) タイムスタンプサーバ32のデータ送受信手段42は、署名付きハッシュデータ41を受け付け、タイムスタンプ発行手段43がクロック44に基づくタイムスタンプデータを作成する。
(4) データ送受信手段42がタイムスタンプ付きハッシュデータ45をデータ送受信手段40へ送信する。データ送受信手段40は、必要に応じて、タイムスタンプ付きハッシュデータ45をタイムスタンプ付き電子データ39として記憶装置(図示せず)に記憶する。
また特開2002−269039号公報記載の申請時刻を保証する耐障害申請方法及びシステムによると、申請保証サーバを別途設け、申請データの存在を申請保証サーバが保証するシステムが開示されている。
特開2002−269039号公報
上述の従来のタイムスタンプサーバでは、タイムスタンプ要求手段38が署名付きハッシュデータ37へのタイムスタンプを要求するとき、タイムスタンプサーバ32のシステムダウンや、クライアント端末31とタイムスタンプサーバ32間の通信エラー等で、タイムスタンプデータが生成されないとき、修復する方法はなかった。よって、利用者側に不備や瑕疵がないときでも、外的要因(タイムスタンプサーバ32のシステムダウンや、クライアント端末31とタイムスタンプサーバ32間の通信エラー等)により、タイムスタンプが押されないときがあり、該当時刻(タイムスタンプ要求日時)にその電子データが存在していたことを証明できないことがあった。
また発生したエラーがクライアント端末31とタイムスタンプサーバ32間のネットワーク通信エラーなど、エラー修復に時間が要する場合には、即座に再試行したとしても、成功する可能性は低い。さらにリクエストデータ(署名付きハッシュデータ)へのタイムスタンプが失敗した回数分、再試行が成功しないと完全な修復が行えず、修復作業中に日付が変わってしまうと、日付の担保ができなくなってしまう。タイムスタンプには時刻情報が付与されるが、一般的には日時分秒まで正確なタイムスタンプが必要な場合は少なく、年月日が正確であれば十分な場合が多い。しかしながら、再試行中に日付が変わってしまうと、その日付(年月日)の担保が難しくなる。
また特開2002−269039号公報に開示された耐障害申請方法及びシステムは、リクエストの時刻情報を担保するために、申請保証サーバに接続する構成であるため、別途申請保証サーバを設ける必要があり、またネットワーク上のエラー発生時にはリクエストの時刻情報を担保することができなかった。
この発明はかかる問題点を解決するためになされたものであり、外的要因によりタイムスタンプが正常に終了しないとき、クライアント端末内にタイムスタンプサーバへの再リクエストを行う構成を有することにより、エラー対処処理を行うタイムスタンプシステム及びそれをコンピュータに実行させるプログラムを得ることを目的とする。
本発明に係るタイムスタンプ装置は、ネットワーク接続されたタイムスタンプサーバに対して、電子データへのタイムスタンプを要求するタイムスタンプ装置であって、リクエストデータに対するタイムスタンプ要求情報を受け付けるタイムスタンプ要求手段と、上記タイムスタンプ要求手段が受け付けた上記リクエストデータを上記タイムスタンプサーバに送信し、上記タイムスタンプサーバからタイムスタンプ付きリクエストデータまたは、エラーステータスが返送されるデータ送受信手段と、上記データ送受信手段からエラーステータスを受け渡されるか、あるいは上記タイムスタンプサーバから予め定めた一定時間内にタイムスタンプ付きリクエストデータが返送されないときは、リクエストデータを特定する情報を含むエラー情報を作成するエラー情報受取手段と、上記エラー情報受取手段からエラー情報を受け渡され、エラー情報に含まれるリクエストデータを特定する情報により、上記リクエストデータが元の電子データから生成されたことが判別したとき、上記リクエストデータを未処理リストとして構成する未処理リスト構成手段と、上記未処理リストへのタイムスタンプを上記タイムスタンプ要求手段に対して要求し、タイムスタンプ付き未処理リストを構成する未処理リスト処理手段と、上記未処理リストからリクエストデータを取り出し、上記タイムスタンプ要求手段に対してリクエストデータへのタイムスタンプを要求し、タイムスタンプ付きリクエストデータを構成する未処理データ取り出し手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、上記未処理リスト構成手段は、上記未処理リストに対応するタイムスタンプ付き未処理リストが存在せず、また日付の変更が発生すると判断したときは、上記タイムスタンプ要求手段に対して上記未処理リストへのタイムスタンプを要求することを特徴とするものである。
また、上記未処理リスト構成手段は、上記タイムスタンプ付き未処理リストに対応する未処理リストが存在しないときは、上記タイムスタンプ付き未処理リストを削除するか、あるいはログデータとして保管することを特徴とするものである。
また、上記未処理リスト処理手段は、タイムスタンプ付き未処理リストが構成されるまで、上記タイムスタンプ要求手段に対して未処理リストへのタイムスタンプを要求し、上記未処理データ取り出し手段は、上記未処理リストから順次取り出した、リクエストデータに対応するタイムスタンプ付きリクエストデータが構成されるまで、上記タイムスタンプ要求手段に対してリクエストデータへのタイムスタンプを要求し、上記未処理リスト構成手段は、タイムスタンプ付きリクエストデータが得られたリクエストデータを、未処理リストから削除することを特徴とするものである。
本発明に係るタイムスタンププログラムは、タイムスタンプサーバとネットワーク接続されたタイムスタンプ装置に実行させるためのタイムスタンププログラムであって、リクエストデータに対するタイムスタンプ要求情報を受け付け、上記リクエストデータを上記タイムスタンプサーバに送信する第1のタイムスタンプ要求ステップと、上記タイムスタンプサーバからタイムスタンプ付きリクエストデータまたは、エラーステータスが返送されるデータ受信ステップと、上記データ受信ステップにおいて、エラーステータスを受け渡されるか、あるいは上記タイムスタンプサーバから予め定めた一定時間内にタイムスタンプ付きリクエストデータが返送されないときは、リクエストデータを特定する情報を含むエラー情報を作成するエラー情報作成ステップと、上記エラー情報作成ステップで作成されたエラー情報を受け渡され、エラー情報に含まれるリクエストデータを特定する情報により、上記リクエストデータが元の電子データから生成されたことが判別したとき、上記リクエストデータを未処理リストとして構成する未処理リスト構成ステップと、上記未処理リストへのタイムスタンプを要求するために、上記未処理リストを上記タイムスタンプサーバに送信する未処理リストタイムスタンプ要求ステップと、上記タイムスタンプサーバからタイムスタンプ付き未処理リストを受信し、構成する未処理リスト処理ステップと、上記未処理リストからリクエストデータを取り出し、このリクエストデータへのタイムスタンプを要求するために、リクエストデータを上記タイムスタンプサーバに送信する第2のタイムスタンプ要求ステップと、第2のタイムスタンプ要求ステップでの要求により返送されたタイムスタンプ付きリクエストデータを受信し、構成する未処理データ処理ステップとを実行させるものである。
さらに、上記タイムスタンプ装置に、上記未処理リストに対応するタイムスタンプ付き未処理リストが存在せず、また日付の変更が発生すると判断したときは、上記未処理リストへのタイムスタンプを要求する第2の未処理リストタイムスタンプ要求ステップを実行させるものである。
さらに、上記タイムスタンプ装置に、上記タイムスタンプ付き未処理リストに対応する未処理リストが存在しないときは、上記タイムスタンプ付き未処理リストを削除するか、あるいはログデータとして保管するタイムスタンプ付き未処理リスト処理ステップを実行させるものである。
また、上記未処理リストタイムスタンプ要求ステップは、タイムスタンプ付き未処理リストが構成されるまで、未処理リストへのタイムスタンプを要求し、上記第2のタイムスタンプ要求ステップは、上記未処理リストから順次取り出した、リクエストデータに対応するタイムスタンプ付きリクエストデータが構成されるまで、リクエストデータへのタイムスタンプを要求することを特徴とするものである。
本発明のタイムスタンプシステム及びプログラムによると、エラーが発生したリクエストデータから未処理リストを作成して、この未処理リスト及び未処理リクエストデータへのタイムスタンプをリクエストするので、タイムスタンプの時刻情報を担保できる可能性が高くなる。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態のシステム構成図である。図1に示すように、本実施の形態はネットワーク接続された、クライアント端末(タイムスタンプ装置)1と、タイムスタンプサーバ2とにより構成されている。また図2は、図1で示した構成をより詳細に示したものである。図1及び図2において、クライアント端末1は1台のみ記しているが、複数のクライアント端末1からタイムスタンプサーバ2に対して、リクエストデータを送信し、タイムスタンプを要求することが可能である。なおリクエストデータとは、後述する署名付きハッシュデータ7、(署名付き)未処理リスト13、未処理署名付きハッシュデータ15のいずれかであり、タイムスタンプ要求対象であるデータを示す。またクライアント端末として、従来のクライアント端末(図12におけるクライアント端末31)を混在させることも可能である。また1つのクライアント端末1を複数の利用者が入れ替わりで利用することが可能である。
図2のクライアント端末1及びタイムスタンプサーバ2の構成について、説明する。ハッシュ手段4は、所定のハッシュ関数を用いて電子データ3からハッシュデータ5を生成し、署名手段6は、予め保持している利用者の秘密鍵でハッシュデータ5を暗号化して署名を生成し、署名付きハッシュデータ7を構成する。なお利用者の秘密鍵は、その利用者に対応する分だけクライアント端末1の記憶装置(図示せず)に記憶されている構成でもいいが、利用者毎にICカード等に記憶され、タイムスタンプリクエストの都度、ICカードからICカードリーダ(図示せず)を用いて利用者の秘密鍵を読み込むように構成してもよい。
タイムスタンプ要求手段8は、署名付きハッシュデータ7等、所定のデータへのタイムスタンプ要求情報を受け付け、該当のデータをリクエストデータとして、データ送受信手段9に受け渡す。データ送受信手段9は、タイムスタンプ要求手段8から受け渡された、該当の電子データをリクエストデータ21として、タイムスタンプサーバ2に送信する。
またデータ送受信手段9は、リクエストデータへのタイムスタンプが成功するとタイムスタンプ付きリクエストデータ22を受信し、タイムスタンプ付きハッシュデータ10またはタイムスタンプ付き未処理リスト17として記憶する。またエラー発生時はエラー情報(エラーステータス)23を受信し、エラー情報受取手段11にそのエラー情報(エラーステータス)を受け渡す。エラー情報受取手段11は、受け渡されたエラーステータスと、リクエストデータが特定できる情報(例えば、リクエストデータ名または、単一に付与するID等)とを含むエラー情報を構成し、エラー情報を未処理リスト構成手段12に受け渡し、それにより未処理リスト構成手段12は、リクエストに失敗した署名付きハッシュデータ7を未処理リスト13に追加する。未処理リスト13とは、リクエストに失敗した署名付きハッシュデータ7と同一形式のファイルを、未処理署名付きハッシュデータとして保管するファイルであり、一連の操作の中で、リクエストに失敗した署名付きハッシュデータ7は、未処理リスト構成手段12により順次追加される。またリクエストに失敗した署名付きハッシュデータ7がないときは、未処理リスト13も存在しない。
未処理リスト処理手段16は、未処理リスト13があれば、未処理リスト13へのタイムスタンプをタイムスタンプ要求手段8に対して要求する。また未処理リスト13へのタイムスタンプが成功した後、未処理データ取り出し手段14は、未処理リスト13から1つずつファイルを取り出し、未処理署名付きハッシュデータ15を構成し、未処理署名付きハッシュデータ15へのタイムスタンプをタイムスタンプ要求手段8に対して要求する。
タイムスタンプサーバ2では、データ送受信手段18がリクエストデータ21を受信すると、その要求をタイムスタンプ発行手段19に受け渡す。タイムスタンプ発行手段19はクロック20から時刻情報を取得して、タイムスタンプを発行し、タイムスタンプ付きリクエストデータ22を生成する。タイムスタンプが成功したときは、データ送受信手段18はタイムスタンプ付きリクエストデータ22をクライアント端末1に送信(返送)し、タイムスタンプサーバ2においてなんらかのエラーが発生したときは、データ送受信手段18はエラー情報23を送信する。
なお図2で説明した各手段は、コンピュータで動作可能なプログラムとして構成することもできるが、そのときマルチスレッドを用いたプログラムで実現するとし、よって複数のリクエストデータに対するリクエストとレスポンスとを振り分け処理がなくても、並行して処理できる。また、クライアント端末1とタイムスタンプサーバ2とは、タイムスタンプで定められたプロトコルに準拠して、プロトコルの機能を用いて、エラー処理を実現する。具体的には、タイムスタンプサーバ2がプロトコルに準拠して作成したエラー情報(エラーステータス)を、クライアント端末1でプロトコルにより判別する。
次に、図3〜図5を用いて、タイムスタンプが正常に終了したとき、及びエラーが発生したときの処理の流れについて、説明する。左側がクライアント端末1での処理になり、右側がタイムスタンプサーバ2での処理である。また点線上の矢印は、クライアント端末1と、タイムスタンプサーバ2間でのデータの送受信を表している。図3は、正常に終了するときの処理の流れを示している。図3に示すように、タイムスタンプ要求手段8は、署名付きハッシュデータ7へのタイムスタンプ要求を受け付けると、データ送受信手段9を介して、リクエストデータをタイムスタンプサーバ2へ送信する。タイムスタンプサーバ2のデータ送受信手段18は、送信されたリクエストデータに基づき、タイムスタンプ発行手段19にタイムスタンプ発行を要求し、得られたタイムスタンプ付きリクエストデータをクライアント端末1のデータ送受信手段9に返送する。データ送受信手段9は、必要に応じてタイムスタンプ付きハッシュデータ10を記憶装置(図示せず)に記憶する。図3は、署名付きハッシュデータ7へのタイムスタンプ要求を説明しているが、その他のリクエストデータのときも同様に処理される。
図4及び図5は、リクエストデータへのタイムスタンプ処理でエラーが発生したときの処理の流れを示している。タイムスタンプ要求手段8は、署名付きハッシュデータ7へのタイムスタンプ要求を受け付けると、データ送受信手段9を介して、リクエストデータをタイムスタンプサーバ2へ送信する。タイムスタンプサーバ2のデータ送受信手段18は、送信されたリクエストデータに基づき、タイムスタンプ発行手段19にタイムスタンプ発行を要求する。データ送受信手段18は、タイムスタンプ発行手段19、あるいはタイムスタンプサーバ2のその他の構成要素によりエラー情報を受け渡されるか、一定時間が経過してもタイムスタンプ付きリクエストデータが得られないときは、エラー情報(エラーステータス)をクライアント端末1へ返信する。
クライアント端末1のデータ送受信手段9が受信したエラー情報(エラーステータス)は、エラー情報受取手段11を経由して、未処理リスト構成手段12に受け渡され、未処理リスト構成手段12は署名付きハッシュデータ7を、未処理リスト13に作成する。また一連の操作の中で、継続してエラーとなった(複数の電子データ13から生成された)署名付きハッシュデータ7は、同じ未処理リスト13の中に追加される。次に、未処理リスト処理手段16が署名手段6に対して、未処理リスト13への署名を要求し、(署名付き)未処理リスト13’へのタイムスタンプをタイムスタンプ要求手段8に対して、要求する。タイムスタンプ要求手段8及びデータ送受信手段9は、上述のようにリクエストデータをタイムスタンプサーバ2へ送信し、タイムスタンプデータが返送されたときは、タイムスタンプ付き未処理リスト17として記憶する。またエラー情報がタイムスタンプサーバ2から返信されたときは、再度、未処理リスト処理手段16が署名手段6に対して、未処理リスト13への署名を要求し、(署名付き)未処理リスト13’へのタイムスタンプをタイムスタンプ要求手段8に対して、要求する処理を繰り返す。エラー情報が返信される間(タイムスタンプ付き未処理リスト17が返送されるまで)は、(署名付き)未処理リスト13’へのタイムスタンプ要求処理が繰り返される。
次に、図5に示す処理(a)へ移行する。未処理データ取り出し手段14は、未処理リスト13から1つずつ取り出した、未処理署名付きハッシュデータ15に対して、タイムスタンプを要求する。タイムスタンプ要求処理は、上述のとおりであるが、タイムスタンプサーバ2よりエラー情報が返信されたときは、再度同じ未処理署名付きハッシュデータ15に対して、タイムスタンプを要求する処理を繰り返し、タイムスタンプ付きリクエストデータが返送されたときは、未処理リスト13から該当のデータを削除し、次の未処理署名付きハッシュデータ15へのタイムスタンプ要求処理を行う。
図6〜図11を用いて、処理の流れをフローチャートで説明する。図6は、処理の全体の流れを示している。クライアント端末1から署名付きハッシュデータ7へのタイムスタンプを要求すると(ステップS1)、タイムスタンプサーバ2では署名付きハッシュデータ7に対してタイムスタンプを発行する(ステップS2)。その後、クライアント端末ではタイムスタンプサーバ2からタイムスタンプ付きハッシュデータ10が返送されたか、あるいはエラー情報が返信されたかにより処理が分岐し(ステップS3)、タイムスタンプ付きハッシュデータ10が返送されたときは、その署名付きハッシュデータ7に関する処理は、終了する。続けてタイムスタンプを要求するリクエストデータが存在するときは、そのリクエストデータに関して処理を続ける。ステップS3で、エラー情報が返信されたときは、クライアント端末1において、未処理リスト13を構成し(ステップS4)、未処理リスト13へのタイムスタンプ発行要求と、発行が行われる(ステップS5)。未処理リスト13へのタイムスタンプが成功したときは、未処理リスト13から未処理署名付きハッシュデータ15を取り出し、タイムスタンプ発行要求と、発行が行われる(ステップS6)。その後、クライアント端末1において、未処理リスト13の更新(新規作成または、リクエストデータの削除)が行われ(ステップS7)、処理が終了する。
図7以降、図6で説明した全体の流れを、個々の処理に分けて説明する。図7は、タイムスタンプ要求に関する処理(図6のステップS1、S2)の流れを示した、フローチャートである。処理が開始され、クライアント端末1のハッシュ手段4は電子データ(元データ)からハッシュデータ5を生成する(ステップS11)。署名手段6は予め登録されている秘密鍵によりハッシュデータを暗号化し、署名データを生成、署名付きハッシュデータ7を構成する(ステップS12)。タイムスタンプ要求手段8は、署名付きハッシュデータ7へのタイムスタンプ要求を受け付け、署名付きハッシュデータ7をデータ送受信手段9へ受け渡す。データ送受信手段9は、署名付きリクエストデータ(署名付きハッシュデータ)21を、タイムスタンプサーバ2へ送信する(ステップS13)。
その後、タイムスタンプサーバ2ではデータ送受信手段18が受信した、署名付きリクエストデータ(署名付きハッシュデータ)21をタイムスタンプ発行手段19に受け渡し(ステップS14)、タイムスタンプ発行手段19はタイムスタンプを発行する。またタイムスタンプを発行できないときは、エラー情報(エラーステータス)をデータ送受信手段18に受け渡す(ステップS15)。データ送受信手段18は、クライアント端末1に対して、タイムスタンプ付きリクエストデータ(タイムスタンプ付きハッシュデータ)22を返送する。タイムスタンプ発行手段19または、他の構成要素からエラー情報を受け渡されたとき、または一定時間が経過しても、タイムスタンプ付きリクエストデータ22がタイムスタンプ発行手段から受け渡されないときは、エラー情報(エラーステータス)をクライアント端末に返信し(ステップS16)、処理が終了する。上述したように、エラー情報(エラーステータス)は採用されたプロトコルに準拠して生成される。
次に、図8を用いて、クライアント端末1から署名付きリクエストデータ(署名付きハッシュデータ)21へのタイムスタンプ要求をしたとき、結果の受け取り処理(図6のステップS3、S4)について、処理の流れを説明する。クライアント端末1のデータ送受信手段9は、署名付きリクエストデータ21に対しタイムスタンプを要求した後、一定時間内になんらかのデータが返送されるを待つ(ステップS21)。ステップS21において、一定時間内になんらかのデータが返送されたとき、そのデータがタイムスタンプ付きリクエストデータ(タイムスタンプ付きハッシュデータ)22か、またはエラー情報(エラーステータス)23かを確認する(ステップS22)。タイムスタンプ付きリクエストデータ22であるときは、それをタイムスタンプ付きハッシュデータ10として保管する(ステップS23)。
ステップS21において、一定時間内になんらかのデータが返送されないとき、その情報と、リクエストデータ名とがエラー情報受取手段11に受け渡され、エラー情報受取手段11は、エラーが発生したとみなし、その状態を示すステータスと、取得したリクエストデータ名を含むエラー情報を構成する(ステップS24)。その後、未処理リスト構成手段12は、エラー情報に含まれるリクエストデータ名から、リクエストエラーが署名付きハッシュデータ7に対するものであることを判別したら、タイムスタンプを押されなかった署名付きハッシュデータ7を未処理リスト13に保管する(ステップS25)。未処理リスト13に保管するとき、署名付きハッシュデータ7を未処理署名付きハッシュデータとしてもいいし、署名付きハッシュデータ7にエラー情報を付加して、未処理署名付きハッシュデータとしてもよい。未処理署名付きハッシュデータにエラー情報を含むことで、未処理リスト13は履歴情報として用いることが可能になり、後々エラー情報からエラーの種別を取得し、システム構築に役立てることも可能になる。
またステップS22で、返送されたデータがエラー情報23であることが判別したとき、エラーステータスとリクエストデータ名とをエラー情報受取手段11に受け渡し、ステップS24の処理に移行する。
ステップS21、S22でデータ送受信手段9は、リクエストデータ名およびエラーステータスをエラー情報受取手段11に受け渡すことができる。これは前述したように、各手段がマルチスレッドで動作するため、データ送受信手段9はリクエストの後、レスポンスが得るまで、リクエストデータ名を記憶する機能があり、また後述するようにリクエストしたセッションにレスポンスとして、タイムスタンプ付きリクエストデータまたは、エラー情報が返送されるため、データ送受信手段9で、リクエストデータ名と対応するエラー情報を特定できるためである。
なお図7、図8で示した処理は、例えばひとりの利用者がログインしてログアウトするまで、複数のリクエストデータに対する処理を行う間、繰り返される。一連の操作の中で、エラーが発生した署名付きハッシュデータ7は、同一の未処理リスト13に記憶される。
また、データ送受信手段9は、複数のセッションにより、複数のリクエストデータ21へのリクエスト処理を並行して処理する。セッション内で、リクエストデータとレスポンスとは対応付けられ、エラー情報は、リクエストを送信したセッションに返信される。
図9は、未処理リスト13に対して、タイムスタンプを要求する処理(図6のステップS5)の流れを示したフローチャートである。図9に示した処理は、予め定められた時間間隔で、タイマ割り込みが発生すると、処理が開始する。タイマ割り込みにより、処理が開始すると、未処理リスト13があるかどうかを確認し(ステップS31)、ない場合は処理が終了する。未処理リスト13がある場合は、未処理リスト処理手段16は、署名手段6に対して、未処理リスト13への署名を要求し、署名手段6により署名が付加された(署名付き)未処理リスト13’へのタイムスタンプを、タイムスタンプ要求手段8に要求する(ステップS32)。タイムスタンプ要求手段8は、データ送受信手段9に、(署名付き)未処理リスト13’を受け渡す。データ送受信手段9は、(署名付き)未処理リスト13’をタイムスタンプサーバに送信する(ステップS33)。
タイムスタンプサーバ2では、データ送受信手段18が受信した(署名付き)未処理リスト13を、タイムスタンプ発行手段19に受け渡し(ステップS34)、タイムスタンプ発行手段19はタイムスタンプを発行する。またなんらかのエラーにより、タイムスタンプを発行できないときは、エラー情報(エラーステータス)をデータ送受信手段18に受け渡す(ステップS35)。その後、データ送受信手段18は、クライアント端末1に対して、タイムスタンプ付きリクエストデータ(タイムスタンプ付き未処理リスト)22または、エラー情報(エラーステータス)23を送付する(ステップS36)。
クライアント端末1のデータ送受信手段9は、タイムスタンプ要求後、一定時間内にデータの受け取りがあるかどうかを待ち状態にあり、一定時間内にデータを受け取ったときは(ステップS37)、タイムスタンプ付き未処理リスト22または、エラー情報23かを確認し(ステップS38)、タイムスタンプ付き未処理リスト22であるときは、処理(b)(図10で示すフローチャート)に処理が継続する。ステップS37で、一定時間内にデータの受け取りがなされないときは、タイムスタンプサーバ2のシステムエラーまたはネットワーク上における通信エラーが発生したと判断し、ステップS32に処理に戻り、再度未処理リスト13へのタイムスタンプ要求処理を行う。また、ステップS38でエラー情報が送付されたと判断されたときも、ステップS32の処理に戻る。
続いて、図10で示すフローチャートを用いて、処理(b)以降(図6のステップS5からの途中と、S6)を説明する。クライアント端末1のデータ送受信手段9は、タイムスタンプ付き未処理リスト17を保管する(ステップS41)。その後未処理データ取り出し手段14は、未処理リスト13から最初の未処理署名付きハッシュデータ15を取り出し、タイムスタンプ要求手段8に対してタイムスタンプを要求する(ステップS42)。タイムスタンプ要求手段8は、未処理署名付きハッシュデータ15をデータ送受信手段9に受け渡す。データ送受信手段9はタイムスタンプを要求するために、未処理署名付きハッシュデータ15をタイムスタンプサーバ2に送信する(ステップS43)。
タイムスタンプサーバ2では、データ送受信手段18が、受信した、未処理署名付きハッシュデータ15をタイムスタンプ発行手段19に受け渡し、タイムスタンプ発行手段19は、未処理署名付きハッシュデータに対して、タイムスタンプを発行する。タイムスタンプを発行できないときは、エラー情報(エラーステータス)を受け渡し(ステップS44)、それに応じてデータ送受信手段18は、クライアント端末1に対して、タイムスタンプ付きハッシュデータ22または、エラー情報(エラーステータス)23を返送する(ステップS45)。
クライアント端末1では、データ送受信手段9が、タイムスタンプ要求後、一定時間内にデータの受け取りがあるかどうかを待ち状態にあり、一定時間内にデータを受け取ったときは(ステップS46)、タイムスタンプ付きハッシュデータ22または、エラー情報23かを確認し(ステップS47)、タイムスタンプ付きハッシュデータ22であることが判別したときは、データ送受信手段9が、受信したタイムスタンプ付きハッシュデータ22を、タイムスタンプ付きハッシュデータ10として記憶装置(図示せず)に記憶するとともに、未処理リスト構成手段12は、タイムスタンプが終了したハッシュデータを未処理リスト13から削除する(ステップS48)。
未処理リスト13にまだデータがあるかどうかを確認し(ステップS49)、まだデータが存在するときは、ステップS42の処理に戻る。またステップS46でリクエストデータ名に対応するタイムスタンプ付きリクエストデータが一定時間内に受け取れないとき、及びステップS47でエラー情報を取得したときは、同様にステップS42の処理に戻る。なおステップS46、S47からステップS42に戻る処理の前に、未処理署名付きハッシュデータにエラー情報を含むように構成するときは、エラー情報を最新のエラーに更新する処理を加えてもよい。
次に、図11を用いて、未処理リスト13に関する処理(図6のステップS7)について説明する。図9〜図10で説明した処理と同様に、予め定められた時間間隔で、タイマ割り込みが発生すると、処理が開始する。図11に示した処理は、図9〜図10の処理のタイム割り込みと同期して、図9〜図10の処理の後に継続して処理されるように構成してもよい。未処理リスト構成手段12がタイムスタンプ付き未処理リスト17があるかどうか確認し(ステップS51)、タイムスタンプ付き未処理リスト17がない場合は、未処理リスト13があるかどうかを確認する(ステップS54)。ステップS51において、タイムスタンプ付き未処理リスト17がある場合は、ステップS52で、対応する未処理リスト13があるかどうかを確認する。
未処理リスト17は単一のIDが付与されて構成されるため、タイムスタンプつき未処理リスト17にもそのIDが継続される。ステップS52での確認は、タイムスタンプつき未処理リスト17と、未処理リスト13とのIDが同一であれば、タイムスタンプつき未処理リスト17に対応する未処理リスト13があると判断し、処理を終了する。
ステップS52で、タイムスタンプつき未処理リスト17に対応する未処理リスト13がないと判断したときは、ステップS51で検出されたタイムスタンプつき未処理リスト17を削除する(ステップS53)。対応する未処理リスト13がないということは、タイムスタンプ付き未処理リスト17により「利用者のタイムスタンプ要求意思」を担保する必要がなくなったということである。ゆえに、タイムスタンプつき未処理リスト17を削除してもよい。また場合により、タイムスタンプ付き未処理リスト17をログファイルへ登録するように構成してもよく、そのときはエラー情報を解析するために役立てることができる。ステップS53の後、処理を終了する。
またステップS54で、未処理リスト13がないときには、処理が終了するが、未処理リスト13があるときは、続いて未処理リスト処理手段16が、日付の変更が発生するかどうかを確認する(ステップS55)。タイムスタンプつき未処理リスト17のタイムスタンプの日付を、現在の日付と同一にするための処理であり、現在の時刻情報を、クライアント端末1が有するクロック(図示せず)から取得し、次回のタイマ割り込みが発生して、未処理リスト13に含まれる未処理署名付きハッシュデータへのタイムスタンプ処理が終了するまでに、日付の変更が発生するかどうかを確認する。
具体的には、図9〜図11で説明した処理時間を最大10分、図9〜図11の処理が開始されるタイマ割り込みが30分単位で発生するとする。クライアント端末1が有するクロックから取得した現在の時刻が2005年2月22日23:00のとき、30分後の23:30のタイマ割り込みによる処理が最大10分かかるとしても2005年2月22日中に実施されるとし、2005年2月22日23:00の時点では、日付の変更が発生しないと判断する。また、2005年2月22日23:30のとき、30分後のタイマ割り込みは、日付変更以降に発生するとし、2005年2月22日23:30の時点で、日付の変更が発生すると判断する。また、特定の時間以降、例えば22:00以降は、「日付の変更が発生する」と判断するように構成してもよい。
ステップS55で、「日付の変更が発生する」と判断されたときは、未処理リスト13に対するタイムスタンプ要求処理(ステップS56)を行い、処理を終了する。ステップS55で、日付の変更が発生しないとしたときは、そのまま処理が終了する。ステップS56の処理は、図9〜図10のステップS31からステップS41で示した処理と同じになるが、タイムスタンプつき未処理リスト17が返送されるまで、処理を繰返すことがより望ましい。
未処理リスト13が存在するとき、タイムスタンプ付き未処理リスト17により「利用者のタイムスタンプ要求意思」を担保するが、「利用者のタイムスタンプ要求意思」の担保は、上述したように、日付を確実に担保することが必要になる。未処理リスト13が存在するのに、タイムスタンプつき未処理リスト17が存在しないときは、「利用者のタイムスタンプ要求意思」と、日付とを担保できないため、図11で説明したように、日付の変更が発生する前に、「日付の変更が発生」することを判断して、未処理リスト13に対するタイムスタンプを要求する。
また、図11に示した処理は、図9〜図10の処理と継続して行ってもよいとしたが、日付の担保のためには、図11の処理は、図9〜図10の処理のタイマ割り込みより短い間隔で行った方がより有効である。
なお本実施の形態においては、署名手段6により署名付きハッシュデータを構成し、署名付きハッシュデータ7へのタイムスタンプを要求する構成とした。署名手段6による署名により、タイムスタンプサーバ2に接続された通信経路での改ざんを防止する効果を有するが、署名手段6による署名は省略することができる。また、電子データに対してではなく、署名付きハッシュデータ7に対しタイムスタンプを要求することで、未処理リスト13の容量を極力小さくする効果を有するが、署名付き電子データに対してタイムスタンプを要求する構成とすることもできる。
以上説明したように本実施の形態によると、エラーが発生したリクエストデータから未処理リストを作成して、この未処理リスト及び未処理リクエストデータへのタイムスタンプをリクエストするので、未処理リストへのタイムスタンプが成功すれば、未処理リストに含まれる未処理リクエストデータに関する「タイムスタンプ要求意思」が担保できる。それにより、タイムスタンプの中で特に重要である日付を担保できる可能性が高くなる。
また即時に再試行せずに、エラーが発生したリクエストデータを未処理リストにまとめておき、適当な時間間隔で再試行するので、効率的にエラーを修復することができるとともに、適当な時間間隔を空けることにより、外的要因が解消され、成功する確率が高くなる。
また本実施の形態で必要な構成は、クライアント端末1とタイムスタンプサーバ2のみであり、「利用者のタイムスタンプ要求意思」を担保するために、特別なサーバ等を加える必要はない。
実施の形態2.
本実施の形態が実施の形態1と異なるのは、タイムスタンプエラーがタイムスタンプサーバ2で発生したとき、タイムスタンプサーバ2から受信したエラー情報を用いないで、構成する点である。
図12を用いて、本実施の形態の処理の流れをフローチャートで説明する。図12は、処理の全体の流れを示している。クライアント端末1から署名付きハッシュデータ7へのタイムスタンプを要求すると(ステップS61)、タイムスタンプサーバ2では署名付きハッシュデータ7に対してタイムスタンプを発行する(ステップS62)。その後、クライアント端末ではタイムスタンプサーバ2からタイムスタンプ付きハッシュデータ10が返送されたか、あるいは予め定めた一定期間内にタイムスタンプ付きハッシュデータ10が返送されないかにより処理が分岐し(ステップS63)、タイムスタンプ付きハッシュデータ10が返送されたときは、その署名付きハッシュデータ7に関する処理は、終了する。続けてタイムスタンプを要求する署名付きハッシュデータ7が存在するときは、その署名付きハッシュデータ7に関して処理を続ける。ステップS63で、一定期間内にタイムスタンプ付きリクエストデータ22が返送されないときは、クライアント端末1において、未処理リスト13を構成し(ステップS64)、未処理リスト13へのタイムスタンプ発行要求と、発行が行われる(ステップS65)。未処理リスト13へのタイムスタンプが成功したときは、未処理リスト13から未処理署名付きハッシュデータ15を取り出し、タイムスタンプ発行要求と、発行が行われる(ステップS66)。その後、クライアント端末1において、未処理リスト13の更新(新規作成または、リクエストデータの削除)が行われ(ステップS67)、処理が終了する。
また実施の形態1で用いた図7〜図11の処理で異なるところを列挙すると、タイムスタンプ要求手段8は、リクエストデータへのタイムスタンプ要求を受け付けたとき、リクエストデータをデータ送受信手段9に受け渡すが、データ送受信手段9は、リクエストデータ名を一時的に記憶する。対応する処理の流れは、図7のステップS13、図9のステップS33、図10のステップS43になる。
また、タイムスタンプサーバ2の構成により、エラー情報が返信されないときは、データ送受信手段9は、返送されたデータがタイムスタンプ付きリクエストデータか、エラー情報かの判別を行わない。つまり、図8のステップS22、図9のステップS38、図10のステップS47の処理は行わない。この場合は、一定時間内にタイムスタンプ付きリクエストデータ22が返送されないときは、全てエラーと判別する。図8のステップS24の処理では、データ送受信手段9及びエラー情報受取手段11により、一時的に記憶しているリクエストデータ名を取得し、エラー情報を生成する。
これにより、実施の形態1で示した、エラーステータス(「タイムスタンプ発行手段19でのエラー」、「ネットワーク上でのエラー」等)を判別することはできないが、タイムスタンプサーバ2から返信されるエラー情報を用いなくても、実現することができる。
以上の各実施の形態で、クライアント端末1、タイムスタンプサーバ2は、コンピュータで実現できるものである。また図示していないが、クライアント端末1、タイムスタンプサーバ2は、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)を備えている。
例えば、CPUは、バスを介して、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信ボード、表示装置、K/B(キーボード)、マウス、FDD(Flexible Disk Drive)、CDD(コンパクトディスクドライブ)、磁気ディスク装置、光ディスク装置、プリンタ装置、スキャナ装置等と接続されている。
RAMは、揮発性メモリの一例である。ROM、FDD、CDD、磁気ディスク装置、光ディスク装置は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部の一例である。
前述した各実施の形態のクライアント端末1、タイムスタンプサーバ2が扱うデータや情報は、記憶装置あるいは記憶部に保存され、クライアント端末1、タイムスタンプサーバ2の各部により、記録され読み出されるものである。
また、通信ボードは、例えば、LAN、インターネット、或いはISDN等のWAN(ワイドエリアネットワーク)に接続されている。磁気ディスク装置には、オペレーティングシステム(OS)、ウィンドウシステム、プログラム群、ファイル群(データベース)が記憶されている。
プログラム群は、CPU、OS、ウィンドウシステムにより実行される。
上記クライアント端末1、タイムスタンプサーバ2の各部は、一部或いはすべてコンピュータで動作可能なプログラムにより構成しても構わない。或いは、ROMに記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェア或いは、ハードウェア或いは、ソフトウェアとハードウェアとファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
上記プログラム群には、実施の形態の説明において「〜部」として説明した処理をCPUに実行させるプログラムが記憶される。これらのプログラムは、例えば、C言語やHTMLやSGMLやXMLなどのコンピュータ言語により作成される。
また、上記プログラムは、磁気ディスク装置、FD(Flexible Disk)、光ディスク、CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、DVD(Digital Versatile Disk)等のその他の記録媒体に記憶され、CPUにより読み出され実行される。
実施の形態1におけるシステム構成図である。 実施の形態1におけるクライアント端末1とタイムスタンプサーバ2の構成を示した、システム構成図である。 タイムスタンプが正常に終了したときの処理の流れである。 タイムスタンプがエラー終了したときの処理の流れである。 タイムスタンプがエラー終了したときの処理の流れである。 実施の形態1の処理全体を示すフローチャートである。 タイムスタンプ要求とタイムスタンプ発行の処理の流れを示すフローチャートである。 未処理リスト13を構成する処理の流れを示すフローチャートである。 未処理リスト13へタイムスタンプを要求する処理の流れを示すフローチャートである。 未処理リスト13へタイムスタンプを要求する処理と、未処理署名付きハッシュデータへのタイムスタンプを要求する処理の流れを示すフローチャートである。 未処理リスト13に対する処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態2の処理全体を示すフローチャートである。 従来のタイムスタンプシステムの構成をしめしたシステム構成図である。
符号の説明
1 クライアント端末、2 タイムスタンプサーバ、8 タイムスタンプ要求手段、9 データ送受信手段、11 エラー情報受取手段、12 未処理リスト構成手段、14 未処理データ取り出し手段、16 未処理リスト処理手段。

Claims (8)

  1. ネットワーク接続されたタイムスタンプサーバに対して、電子データへのタイムスタンプを要求するタイムスタンプ装置であって、
    リクエストデータに対するタイムスタンプ要求情報を受け付けるタイムスタンプ要求手段と、
    上記タイムスタンプ要求手段が受け付けた上記タイムスタンプ要求情報に対応するリクエストデータを上記タイムスタンプサーバに送信し、上記タイムスタンプサーバからタイムスタンプ付きリクエストデータまたは、エラーステータスが返送されるデータ送受信手段と、
    上記データ送受信手段からエラーステータスを受け渡されるか、あるいは上記タイムスタンプサーバから予め定めた一定時間内にタイムスタンプ付きリクエストデータが返送されないときは、リクエストデータを含むエラー情報を作成するエラー情報受取手段と、
    上記エラー情報受取手段からエラー情報を受け渡され、エラー情報に含まれるリクエストデータ名から、上記リクエストデータが元の電子データであることが判別したとき、上記リクエストデータを未処理リストとして構成する未処理リスト構成手段と、
    上記未処理リストへのタイムスタンプを上記タイムスタンプ要求手段に対して要求し、タイムスタンプ付き未処理リストを構成する未処理リスト処理手段と、
    上記未処理リストからリクエストデータを取り出し、上記タイムスタンプ要求手段に対してリクエストデータへのタイムスタンプを要求し、タイムスタンプ付きリクエストデータを構成する未処理データ取り出し手段と、
    を備えたことを特徴とするタイムスタンプ装置。
  2. 上記未処理リスト構成手段は、上記未処理リストに対応するタイムスタンプ付き未処理リストが存在せず、かつ未処理リストが存在し、さらに日付の変更が発生すると判断したときは、上記タイムスタンプ要求手段に対して上記未処理リストへのタイムスタンプを要求することを特徴とする請求項1に記載のタイムスタンプ装置。
  3. 上記未処理リスト構成手段は、上記タイムスタンプ付き未処理リストに対応する未処理リストが存在しないときは、上記タイムスタンプ付き未処理リストを削除するか、あるいはログデータとして保管することを特徴とする請求項1または2に記載のタイムスタンプ装置。
  4. 上記未処理リスト処理手段は、タイムスタンプ付き未処理リストが構成されるまで、上記タイムスタンプ要求手段に対して未処理リストへのタイムスタンプを要求し、
    上記未処理データ取り出し手段は、上記未処理リストから順次取り出した、リクエストデータに対応するタイムスタンプ付きリクエストデータが構成されるまで、上記タイムスタンプ要求手段に対してリクエストデータへのタイムスタンプを要求し、
    上記未処理リスト構成手段は、タイムスタンプ付きリクエストデータが得られたリクエストデータを、未処理リストから削除することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタイムスタンプ装置。
  5. タイムスタンプサーバとネットワーク接続されたタイムスタンプ装置に実行させるためのタイムスタンププログラムであって、
    上記タイムスタンプ装置が備えるタイムスタンプ要求手段が、リクエストデータに対するタイムスタンプ要求情報を受け付け、上記タイムスタンプ装置が備えるデータ送受信手段が、上記タイムスタンプ要求情報に対応するリクエストデータを上記タイムスタンプサーバに送信する第1のタイムスタンプ要求ステップと、
    上記タイムスタンプ装置が備えるデータ送受信手段が、上記タイムスタンプサーバからタイムスタンプ付きリクエストデータまたは、エラーステータスが返送されるデータ受信ステップと、
    上記タイムスタンプ装置が備えるエラー情報受取手段が、上記データ受信ステップにおいて、エラーステータスを受け渡されるか、あるいは上記タイムスタンプサーバから予め定めた一定時間内にタイムスタンプ付きリクエストデータが返送されないときは、リクエストデータを特定する情報を含むエラー情報を作成するエラー情報作成ステップと、
    上記タイムスタンプ装置が備える未処理リスト構成手段が、上記エラー情報作成ステップで作成されたエラー情報を受け渡され、エラー情報に含まれるリクエストデータ名から、上記リクエストデータが元の電子データであることが判別したとき、上記リクエストデータを未処理リストとして構成する未処理リスト構成ステップと、
    上記タイムスタンプ装置が備えるデータ送受信手段が、上記未処理リストへのタイムスタンプを要求するために、上記未処理リストを上記タイムスタンプサーバに送信する未処理リストタイムスタンプ要求ステップと、
    上記タイムスタンプ装置が備えるデータ送受信手段が、上記タイムスタンプサーバからタイムスタンプ付き未処理リストを受信し、上記タイムスタンプ装置が備える未処理リスト処理手段が、タイムスタンプ付き未処理リストを構成する未処理リスト処理ステップと、
    上記タイムスタンプ装置が備える未処理データ取り出し手段が、上記未処理リストからリクエストデータを取り出し、このリクエストデータへのタイムスタンプを要求するために、上記タイムスタンプ装置が備えるデータ送受信手段が、リクエストデータを上記タイムスタンプサーバに送信する第2のタイムスタンプ要求ステップと、
    上記タイムスタンプ装置が備えるデータ送受信手段が、第2のタイムスタンプ要求ステップでの要求により返送されたタイムスタンプ付きリクエストデータを受信し、上記タイムスタンプ装置が備える未処理データ取り出し手段が、タイムスタンプ付きリクエストデータを構成する未処理データ処理ステップと、
    を実行させるためのタイムスタンププログラム。
  6. さらに、上記タイムスタンプ装置に、
    上記タイムスタンプ装置が備える未処理リスト構成手段が、上記未処理リストに対応するタイムスタンプ付き未処理リストが存在せず、かつ未処理リストが存在し、さらに日付の変更が発生すると判断したときは、上記未処理リストへのタイムスタンプを要求する第2の未処理リストタイムスタンプ要求ステップ
    を実行させる請求項5に記載のタイムスタンププログラム。
  7. さらに、上記タイムスタンプ装置に、
    上記タイムスタンプ装置が備える未処理リスト構成手段が、上記タイムスタンプ付き未処理リストに対応する未処理リストが存在しないときは、上記タイムスタンプ付き未処理リストを削除するか、あるいはログデータとして保管するタイムスタンプ付き未処理リスト処理ステップ
    を実行させる請求項5または6に記載のタイムスタンププログラム。
  8. 上記タイムスタンプ装置が備える未処理リスト処理手段が実行する上記未処理リストタイムスタンプ要求ステップは、タイムスタンプ付き未処理リストが構成されるまで、未処理リストへのタイムスタンプを要求し、
    上記タイムスタンプ装置が備える未処理リスト構成手段が実行する上記第2のタイムスタンプ要求ステップは、上記未処理リストから順次取り出した、リクエストデータに対応するタイムスタンプ付きリクエストデータが構成されるまで、リクエストデータへのタイムスタンプを要求することを特徴とする
    請求項5〜7のいずれかに記載のタイムスタンププログラム。
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